JP2605012B2 - カメラの制御装置 - Google Patents

カメラの制御装置

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JP2605012B2
JP2605012B2 JP61077927A JP7792786A JP2605012B2 JP 2605012 B2 JP2605012 B2 JP 2605012B2 JP 61077927 A JP61077927 A JP 61077927A JP 7792786 A JP7792786 A JP 7792786A JP 2605012 B2 JP2605012 B2 JP 2605012B2
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lens
routine
control signal
ccd
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俊彦 石村
典夫 石川
保明 赤田
玲二 関
信行 谷口
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、カメラにおける制御装置に関し、特にマ
イクロコンピュータの効率運用を目的とした制御装置に
関する。
[従来技術とその問題点] 露出演算に比べて長い処理時間が必要な撮影レンズ駆
動制御のすべてをマイクロコンピュータで制御すると、
いたずらに一つしかないマイクロコンピュータを占有し
てしまい、マイクロコンピュータを効率的に使用できな
かった。
[問題点を解決するための手段] この発明は、露出制御に関する動作を行う露出制御手
段とオートフォーカス制御手段とを単一のマイクロコン
ピュータで制御するカメラの制御装置において、撮影レ
ンズが合焦位置から所定量だけ離れた合焦位置近傍まで
撮影レンズが駆動されたか否かの判定を行う判定手段を
備え、撮影レンズが合焦位置にない時には、マイクロコ
ンピュータから撮影レンズの合焦位置への駆動開始の指
示を行った後に、上記判定手段により撮影レンズが上記
合焦位置近傍まで駆動されていないと判定されている場
合には、撮影レンズの駆動を継続して行なうとともに、
マイクロコンピュータで露出演算のためのルーチン処理
を行い、該ルーチン処理中に該判定手段により撮影レン
ズが上記合焦位置近傍まで駆動された判定された時点で
マイクロコンピュータに割り込みをかけてマイクロコン
ピュータによる合焦位置までの撮影レンズ駆動制御を行
なうことを特徴とする。
[作用] 露出演算のためのルーチン処理中は、マイクロコンピ
ュータにて露出演算を行い、撮影レンズが上記合焦位置
近傍まで駆動されたか否かの判定を行う判定手段により
撮影レンズが上記合焦位置近傍まで駆動されたことが判
定された時点でマイクロコンピュータに割り込みをかけ
てマイクロコンピュータによる合焦位置までの撮影レン
ズ駆動制御が行われる。
[実施例] 第1図は本発明を適用したカメラシステムを示す回路
図である。
1は、カメラ全体のシーケンス制御や露出の演算制御
あるいはオートフォーカス(以下AFと略記)の演算制御
等の機能を果たすカメラ制御用マイクロコンピュータ
(以下CPUと略記)であり、以下に記すようなデータバ
ス及び各種の入出力端子P1〜P18等を備えている。
2はフィルム面等価位置での被写体像のピントのズレ
量を測定するAF測距部であり、1次元の自己走査型撮像
素子(以下CCDと略記)、CCD駆動部、A/D変換器及びA/D
変換用基準電源発生源等からなる。このCCDにより得ら
れたアナログの画像情報はデジタル信号に変換された
後、AFデータバスを介してCPU1に取り込まれる。φAF,A
F START,AF ENDはAF測定部2を制御するための制御信号
線であり、それぞれ端子P1〜P3に接続される。
3は、液晶LCDあるいは発光ダイオードLEDからなる表
示部であり、CPU1から送出される自動露出(以下AEと略
記)の演算結果であるシャッター速度Tv及び絞り値Avあ
るいは撮影モード等の情報がこの表示部3によってファ
インダ内部等に表示される。4は、各交換レンズ毎に設
けられ、開放絞り値,最小口径絞り値,焦点距離及び焦
点調節に必要な繰り出し量変換係数等が記憶されたレン
ズデータ回路であり、レンズをカメラ本体に装着したと
き、前記データは、装着部近傍に設けられた電気接点を
介してカメラ本体に伝送される。
5は、フラッシュ装置内のフラッシュ回路であり、発
光量を示すガイドナンバー,充電完了情報及び調光確認
信号等がカメラ本体に送出される。6は、被写体の輝度
Bvを測定する測光部であり、受光用光電変換素子,A/D変
換部,A/D変換用基準電圧源、CPU1とのデータ授受部等か
ら構成され、CPU1からの指令に従って撮影レンズを通過
した光を測光する。7は装填したフイルムの感度を自動
的に読み取るフイルム感度読み取り部であり、カメラの
パトローネ室に設けられた電気接点を介してフイルムの
パトローネ上のフイルム感度が読み取られる。上記表示
部3,レンズデータ回路4,フラッシュ回路5,測光部6,フイ
ルム感度読み取り部7の各情報はシリアルデータバスを
介してシリアルの信号としてシリアル入出力部(I/Oと
略記)に入力される。このシリアルI/O部では、後述す
るように、選択した各回路3〜7によって、クロック周
波数φ1のうち、適したクロックが選択されるよう
になっている。
8は、後述するAFのためのレンズ駆動用モータや各種
マグネットを励磁させるためのドライバー制御部であ
り、CPU1の出力端子P15,P16,P17,P18からの制御信号線C
MD0,CMD1,CMD2,CMD3により制御される。CNTR端子はドラ
イバー制御部8から送出されるパルス数をカウントする
パルス入力端子である。
SW4〜SW1,SW AEL,SW MODE,SW UP,SW DNはそれぞれス
イッチであり、これらのスイッチの一方は接地され、他
方はそれぞれ制御信号線S4〜S1,AEL,MODE,UP,DNを介し
て入力端子P4〜P11に接続される。
SW1は、図示しないレリーズ釦の押し下げの第1段階
でオンになる測光スイッチであり、CPU1は測光及び測距
を開始させる信号を出力する。このスイッチSW1がオン
になっている間、測距によりレンズが非合焦位置にあれ
ばレンズを駆動し続け、合焦点位置に達すると、レンズ
の駆動を停止するが、レンズの駆動中に前記レリーズ釦
が開放されスイッチSW1がオフになれば、直ちにレンズ
の駆動を停止する。SW2は、レリーズ釦の押し下げの第
2段階でオンになるレリーズスイッチであり、レリーズ
の可能な状態の時にこのスイッチSW2がオンになれば、C
PU1はレリーズ動作を指令する。尚、レリーズスイッチS
W2がオンとなったとき、前記測光スイッチSW1はオン状
態に保たれるように構成されている。SW3はミラーアッ
プ検知スイッチであり、図示しないミラーが上がりきる
とオンになる。SW4はフイルム巻き上げ完了検知スイッ
チであり、フイルムの巻き上げが完了したときはオフで
あり、巻き上げが未完の場合にはオンとなっている。
SW AELは測光部6からの測光値をロックするためのス
イッチであり、このスイッチSW AELがオンになっている
ときは、測光値はロックされ、このスイッチSW AELがオ
ン状態からオフ状態にされると、新たな測光値がCPU1に
取り込まれる。SW MODEは、カメラの露出モードを選択
するためのモードスイッチであり、このモードスイッチ
SW MODEを押しつつ、スイッチSW UPあるいはSW DNを押
動することにより、プログラムモード,絞り優先モー
ド,シャッター速度優先モードを選択できるようになっ
ている。又、スイッチSW UPあるいはSW DNのみをオンに
したときは、絞り優先モード時には絞り値が、又、シャ
ッター速度優先モード時にはシャッター速度が任意に設
定できるようになっている。
P12,P13,P14は出力端子であり、それぞれ制御信号線
▲▼,▲▼,▲▼
を介してオア回路のOR1,OR2,OR3の各々の一方の入力端
子に接続され、オア回路の他方の各入力端子には前記制
御線AF END,S2,S1が接続される。そしてこのOR1,OR2,OR
3の出力端子はアンド回路のAND1を介して割り込み入力
端子INTに接続される。この端子INTが“H"レベルから
“L"レベルに変化したとき、外部からの割り込みを受け
付け、又、CPU1が非動作のスタンバイ状態にあるときに
は、スタンバイ状態を解除してCPU1を起動させるように
なっている。
RESETは抵抗Rによって+VDDにプルアップされてい
るリセット端子であり、LレベルからHレベルに変化し
たときに、CPU1がリセットされるようになっている。X
はCPU1にクロック信号を与えるための水晶発振器であ
る。
次に、各回路における機能を説明する。
AF測距部2に対する制御を第2図のタイムチャートに
より説明する。CPU1はAF測距部2内のCCDに対して電荷
の蓄積を開始させるために、制御信号線AF STARTをHレ
ベルからLレベルにする(時点t0)。蓄積電荷が所定の
レベルになれば、AF測距部2により、制御信号線AF END
がHレベルからLレベルにされることにより(時点
t1)、CPU1に対して電荷蓄積の完了を知らせる。CPU1は
制御信号線AF ENDのLレベルを検知すると、CPU1に割り
込みを発生させるために、前記制御信号線▲
▼をHレベルからLレベルにする。このとき、前記制
御信号線▲▼及び▲▼はHレベ
ルとなっているので、AND1により、割り込み端子INTに
HレベルからLレベルになる信号が入力され、CPU1に割
り込みが発生する。その後は前記制御信号線▲
▼をLレベルからHレベルに戻す。
一方、CPU1は制御信号線AF ENDのLレベル検知によ
り、制御信号線AF STARTをHレベルにし(時点t2)、AF
測距部2がこれを検知すると、前記制御信号線AF START
をHレベルに戻すとともに(時点t3)、CCDからのA/D変
換された映像信号がCPU1に読み込まれる。そしてAF測距
部2によるAF動作が終了してレリーズ可能のタイミング
になると、前記制御信号線▲▼をHレベルか
らLレベルにする。このとき、制御信号線▲
▼及び▲▼はともにHレベルであるの
で、端子INTがHレベルからLレベルとなるので、再びC
PU1に割り込みが発生し、その後は前記制御信号線▲
▼をLレベルからHレベルに戻す。
第3図に上記シリアルI/O部におけるクロック選択回
路を示している。
▲▼,▲▼,▲▼,▲
▼,▲▼は、それぞれ測光部
6,表示部3,フイルム感度読み取り部7,レンズデータ回路
4,フラッシュ回路5を選択するためのチップセレクト信
号である。▲▼,▲▼,▲
▼の各信号はAND2に入力され、このAND2の出力信号はAN
D3の一方の入力部に入力される。▲▼と▲
▼の各信号はそれぞれAND4とAND5の一方
の入力部に入力され、また、▲▼と▲
▼の各信号はそれぞれインバータであるINV1
とINV2を介してAND5とAND4との他の一方の入力部に入力
される。そしてこのAND4とAND5との出力信号はOR4に入
力され、このOR4の出力信号は前記AND3の他の一方の入
力部に入力される。AND3の出力信号は、AND6の一方の入
力部に入力されるとともにINV3を介してAND7の一方の入
力部にも入力される。そしてこのAND7とAND6との他方の
入力部には周波数がφのクロックパルスと、φより
遅い周波数φのクロックパルスとがそれぞれ入力され
る。AND6とAND7との出力信号はそれぞれOR5に入力さ
れ、このOR5からシリアルクロック信号SCKとして出力さ
れる。
下表は上記構成からなるブロック図における論理表を
示している。
上表において、例えば測光部6が選択されたときは、
負論理信号により、▲▼信号のみがLレベルと
なり他の各信号はHレベルとなっていて、この場合AND3
からLレベルが出力され、AND7がオンとなり、OR5から
はクロック周波数がφのシリアルクロック信号が出力
される。この表1からわかるように、測光部6と表示部
3とフイルム感度読み取り部7のいずれかが選択された
ときには、シリアルクロック信号のクロック周波数はφ
となり、他のレンズデータ回路4あるいはフラッシュ
回路5が選択されたときには、シリアルクロック信号は
遅いクロック周波数φとなる。
これは、レンズ及びフラッシュ装置はカメラ本体と電
気接点を介して接続されるため、信号伝達に遅延が生じ
易くなり、シリアルのデータが正しく交信されなくなる
恐れがあるために、シリアルクロック信号に遅い方のク
ロック周波数φを採用しているのである。
次にドライバー制御部8及び各制御部について説明す
る。
1C MGはシャッター1幕保持用のマグネットであり、
制御出力線1C MGOがLレベルとなったとき、マグネット
1C MGに通電され、シャッター1幕が保持される。2C MG
はシャッター2幕保持用のマグネットであり、制御出力
線2C MGOがLレベルとなったとき、マグネットC2 MGに
通電され、シャッター2幕が保持され、前記1幕シャッ
タの保持を解除してから2幕シャッタの保持が解除され
る間の時間がシャッター速度に相当する。FMGは絞り係
止用マグネットであり、制御出力線FMGOを一定時間L
レベルに保つことにより、所定の位置に絞りを係止す
る。
Q1〜Q6はそれぞれトランジスタであり、トランジスタ
Q1〜Q4はモータM1の駆動用であり、正逆転可能とするた
めにブリッジ状に接続されている。また、トランジスタ
Q3〜Q6においてもモータM2の駆動用としてブリッジ状に
接続されていて、モータM1の両端子は、トランジスタQ1
とQ2の共通接続点ならびにトランジスタQ3とQ4の共通接
続点にそれぞれ接続され、また、モータM2の両端子はト
ランジスタQ3とQ4の共通接続点とトランジスタQ5とQ6
共通接続点との間に接続される。この接続により、トラ
ンジスタQ3,Q4は前記二つのブリッジに共用されてい
る。モータM1は、カメラシーケンス制御用モータであ
り、順方向の回転により、ミラーの上昇と、プリセット
レバーの操作によって絞り機構を所定のプリセット値ま
で絞り込み、モータM1の逆方向の回転により、フイルム
の巻き上げと、ミラー系のチャージ及び前記プリセット
レバーの復帰を行なう。又、モータM2はAFに用いるレン
ズ駆動用モータであり、順方向の回転により、レンズを
操り出し、逆方向の回転により、レンズを繰り込む。O
M〜OMは各トランジスタのスイッチング用の制御信
号線である。
次の表2は駆動用モータM1,M2を制御させるために、
前記各制御信号線OM〜OMによって制御されるトラ
ンジスタQ1〜Q6のオン・オフ状態を示している。
この実施例では、二つのモータM1とM2とを同時に駆動
させないようにしたので、トランジスタQ3,Q4を両ブリ
ッジに共通として用い、トランジスタを6個で構成して
いる。これにより、CPU1やドライバー制御部8の端子数
を減少することができ、制御基板に占めるドライバー部
8の実装面積を減少することができる。
81及び82は、フォトカプラーからなる絞りエンコーダ
及びAFエンコーダであり、制御信号線PD1,PT及びPD
2,PTによりドライバー制御部8に接続される。
絞りエンコーダ81は、レリーズ時に絞りプリセットレ
バーのストロークをモニターするものであり、レリーズ
時、前記絞り係止用マグネットFMGの駆動に伴なって制
御信号線PDはHレベルとなりベ、発光ダイオード81a
による発光がフォトトランジスタ81bにより検知され、
制御信号線PTを介してドライバー制御8に入力され
る。そしてこのドライバー制御部8によってパルスに波
形整形された後、制御信号線CNTROを介してCPU1のカウ
ンター入力端子CNTRに送出される。レリーズ時以外は前
記制御信号線PDはLレベルになっている。
AFエンコーダ82は、AF時におけるレンズ駆動用モータ
M1の回転数即ちレンズの移動量をモニターするためのも
のであり、AF時、制御信号線PDはHレベルとなり、
発光ダイオード82aによる発光がフォトトランジスタ82b
により検知され、制御信号線PT2を介してドライバー制
御部8に入力される。そしてこのドライバー制御部8に
よってパルスに波形整形された後、前記制御信号線CNTR
Oを介してCPU1の上記端子CNTRに送出される。AF時以外
は前記制御信号線PDはLレベルになっている。
本実施例においては、上記のように、絞りエンコーダ
81およびAFエンコーダ82からの信号は共に、ドライバー
制御部8で波形整形された後、CPU1の端子CNTRに入力さ
れる。これにより、ドライバー部8及びCPU1の端子数を
削減している。
CMD0〜CMD3は、ドライバー制御部8を制御するため
に、CPU1の出力端子Q15〜P18から出力される制御信号線
である。
次に、ドライバー制御部8におけるデコーダ部の構成
を第4図により説明する。
各制御信号線CMD0〜CMD3がマトリックス構成におけ
る行,,,を形成し、これらの各制御信号線を
それぞれインバータであるINV11〜INV14により反転した
制御信号線を行,,,を形成している。そし
て、行,がAND11に接続され、行,,,AND
12に接続される。又、他のAND13〜AND25は図示のごとく
各行が接続される。AND11とAND12との出力端子はOR11に
接続され、更にこのOR11の出力側にはドライバーAMPに
接続される。このドライバーAMPの出力部が前記制御信
号線OMとなり、他の制御信号線OM〜OM6,1CMGO,2
CMGO,FMGO,PD1,PDも、図示したように、INV15〜INV1
8,OR12〜OR16,AND26とで構成することにより、それぞれ
得ている。
表3は、上記デコーダ部における各論理値及びこのと
きのカメラの動作状態を示している。
これにより、4本の制御信号線CMD0〜CMD3からの信
号でもって、モータM1,M2駆動用の制御信号線OM〜O
Mと、3個のマグネット1C MG,2C MG,FMG制御用の制御
信号線1C MGO,2C MGO,FMGOと、2個の発光ダイオード81
a,82a制御用の制御信号PD1,PD、計12本の制御信号線
を制御することができ、CPU1の出力端子数の削減及び配
線数の減少が可能となる。
以下、本発明を適用したカメラシステムの動作をフロ
ーチャートに基づいて説明する。
最初、カメラ本体に電池が装着され、電源の供給がな
されると、抵抗Rを介してリセット端子RESETがLレベ
ルからHレベルに立ち上がることにより、CPU1がリセッ
トされ、第5図に示した電池装着ルーチンが実行され
る。
即ち、ステップ#1にて、CPU1内の入出力部であるポ
ート、記憶部であるRAM(ランダムアクセスメモリ)、
各種判定用のフラグ類がリセットにより、クリアされ、
次にステップ#2以降のスタンバイルーチンに進む。ス
テップ#2ではフラグ類が初期設定され、次のステップ
#3にて、CPU1内臓のタイマが停止されるとともにタイ
マ割り込みが禁止される。ステップ#4では起動割り込
みが許可される。即ち、レリーズ釦の押し下げの第1段
階でオンになる測光スイッチSW1による割り込みを許可
するために、制御信号線▲▼がHレベルか
らLレベルにされる。そしてステップ#5でCPU1はクロ
ックを停止させてスタンバイ状態に入る。
CPU1のスタンバイ状態においては、制御信号線▲
▲および▲▼は共にHレベルになっ
ていて、制御信号線▲▼のみが既述したよ
うにLレベルとなっている。従ってOR1,OR2の他の一方
に入力される制御信号線AF ENDおよびS2の状態にかかわ
らずOR1,OR2の各出力部は共にHレベルに固定される。
いま、レリーズ釦の押動がなく、測光スイッチSW1がオ
フであれば、OR3の他の一方に入力される制御信号線S1
はHレベルであり、OR3はHレベルを出力するので、AND
1を介して割り込み端子INTにHレベルが入力されてい
る。
次に、レリーズ釦の押し下げ第1段階により、測光ス
イッチSW1がオフからオンにされたとき、前記制御信号
線S1はLベレルとなり、OR3はLレベルを出力するの
で、AND1の出力はHレベルからLレベルに変化する。こ
れにより、割り込み端子INTに割り込みが発生し、CPU1
はスタンバイ状態から起動状態になり、第6図に示した
起動ルーチンを実行する。
ステップ#10にて、起動フラグの状態が判定される。
この起動フラグは、CPU1が起動した後に“1"にセットさ
れ、CPU1がスタンバイ状態になる直前に“0"にリセット
される。従って、CPU1の起動直後であれば起動フラグは
0であり、ステップ#11以降の起動処理プログラムに進
む。ステップ#11では、前記起動フラグが1にセットさ
れるとともに、前記制御信号線▲▼はLレ
ベルからHレベルにされる。これにより、OR3がHレベ
ルを出力することにより、AND1を介して割り込み端子IN
TはHレベルに保たれ、再度CPU1に起動割り込みが発生
しないようにしている。ステップ#12にて、AF測距部2
内の測距素子であるCCDが初期化され、非動作時にCCDに
蓄積された不要な電荷が取り除かれる。ステップ#13で
CCDの初期化のためにΔT1だけ時間待ちした後、ステッ
プ#14にて、前記測距素子CCDの初期化が終了され、そ
の後はステップ#15以降の測光処理に進む。
ステップ#15にて、シリアルI/O部からシリアルデー
タバスを介して測光部6に対して測光開始命令が送られ
ることにより、レンズを通過した被写体輝度の測光が開
始される。次のステップ#16では電源ホールド用のタイ
マTMR2がセットされスタートされる。このタイマTMR2に
より設定された時間ΔT5が経過するまで既述したスイッ
チSW1,SW2,SW AEL,SW UP,SW DNのいずれもが押されなか
ったときは、CPU1はスタンバイ状態に入るようになって
いる。そしてステップ#17では、測光スイッチSW1の状
態が判定され、スイッチSW1がオフ、即ち、制御信号線S
1がHレベルであれば、ステップ#17からステップ#20
の測光ルーチンへ繰り返すループへ進む。
この測光ルーチンを第7図により説明する。ステップ
#200では、モードスイッチSW MODE,アップスイッチSW
UP,ダウンスイッチSW DNの状態が試み取られることによ
り、露出モードあるいは各露出モードにおける絞り値Av
やシャッター速度Tv等の設定データが読み取られる。ス
テップ#201ではフイルム感度読み取り部7により、読
み取られたフイルム感度Svがシリアルデータバスを介し
てCPU1に取り込まれる。ステップ#202ではフラッシュ
回路5から読み取ったフラッシュ装置の装着データ,充
電完了信号,調光確認信号等のフラッシュデータがシリ
アルデータバスを介してCPU1に取り込まれる。そして、
ステップ#203で、レンズデータ回路4から読み取った
装着レンズ固有の開放絞り値,最小口径絞り値,焦点距
離,繰り出し量変換係数等のレンズデータがシリアルデ
ータバスを介してCPU1に取りこまれる。尚、このシリア
ルデータバス上の信号は、既述したように、データの交
信先がカメラ本体内の回路3,6,7であるのか、電気接点
を介して外部に接続される回路4,5であるのかによっ
て、シリアルデータのクロック周波数がφあるいはφ
かに選択される。
ステップ#205では、合焦ゾーンフラグの状態が判定
される。このフラグは測距により、レンズが合焦になっ
ているときに、あるいはAFによるレンズ駆動後の合焦状
態になったときに、“1"にセットされるようになってい
て、レンズが合焦状態でなく、即ちフラグが“0"になっ
ているときのみ、ステップ#206にて測光部6によって
被写体の輝度Bvが新たに読みとられる。
これは、本実施例においては、レンズの合焦後は輝度
Bvをロックする機能を有しているからである。
ステップ#210では、上記ステップ#200〜#206で読
み取ったデータに基づき、所定の演算により、絞り値Av
及びシャッター速度Tvが算出される。ステップ#211で
は、算出された絞り値Av及びシャッター速度Tvと露出モ
ード等をファインダー内等に表示するためにシリアルデ
ータバスを介して表示部3にデータを送出する。そして
ステップ#212では、フラッシュ回路5に撮影絞り値Av
やフイルム感度Sv等のデータを送出する。上記ステップ
#200〜#212でもって露出演算にかかわる一連の動作が
完了したことになるので、次のステップ#213でAF優先
フラグが“1"にセットされる。このAF優先フラグは、測
光ルーチンを実行しながらCCDからの信号を積分してい
るときに、測光ループを優先させるか、あるいはCCDか
らのデータ取り込み優先させるかの判断を行なうための
ものである。
ステップ#214では、連写遅延フラグの状態が判定さ
れる。このフラグの詳細については後述するが、この連
写遅延フラグが“0"にリセットされていれば、ステップ
#218に進むが、“1"にセットされていれば、ステップ
#215に進む。ステップ#215〜#217は連写遅延を中止
するかどうかを判定するループである。ステップ#215
ではレリーズスイッチSW2の状態が判定され、スイッチS
W2がオンであればステップ#218に進み、連写遅延モー
ドが継続されるが、前記スイッチSW2がオフであれば、
連写遅延モードが解除される。即ち、ステップ#216で
前記連写遅延フラグが0にリセットされ、次のステップ
#217でタイマTMR4を停止し、かつこのタイマTMR4の割
り込みを禁止する。このように、連写遅延期間中にレリ
ーズスイッチSW2をオフにすれば連写遅延モードが解除
されるので、再びレリーズスイッチSW2をオンにするこ
とにより、レリーズ可能となり、より高速な連写も可能
となる。
そして次のステップ#218において、電源ホールド判
定として、各種の操作スイッチSW1,SW2,SW AEL,SW MOD
E,SW UP,SW DNの状態が判定され、いずれかのスイッチ
が操作されたときのみ、ステップ#219にて前記電源ホ
ールド用タイマTMR2により、改めて設定時間ΔT5がセッ
トされスタートされる。その後はステップ#220にて前
記起動ルーチンのステツプ#17にリターンする。
前記スイッチのいずれもが操作されず、前記電源ホー
ルド用タイマTMR2がスタートしてから時間ΔT5が経過す
れば、タイマTMR2により、タイマ割り込みが発生する。
このタイマ割り込みを第8図に示す。
ステップ#250にて、スタックポインタがリセットさ
れ、ステップ#251にて、前記ステップ#2へジャンプ
することにより、その後CPU1はスタンバイ状態に入る。
一方、前記ステップ#17にて測光スイッチSW1のオン
が検出されれば、ステップ#21以降の積分ルーチンに進
む。
ステップ#21にて、AF測距部2に対して、制御信号線
AF STARTをHレベルからLレベルにすることにより、積
分開始命令を送出し、測距素子CCDに電荷の蓄積を開始
させる。そして、ステップ#22では、積分終了割り込み
許可状態にする。即ち、蓄積電荷が所定のレベルにな
り、積分の終了を知らせるために制御信号線AF ENDがH
レベルからLレベルにされたとき、外部割り込みの受付
が可能となるように、CPU1の制御信号線▲
▼がHレベルからLレベルにされる。次のステップ#26
で測光スイッチSW1の状態が判定され、オンのままであ
ればステップ#27にて第7図に示した測光ルーチンに進
んだ後、再びステップ#26〜#27のループに戻り、積分
終了割り込みを待つ。
測光スイッチSW1のオンにより、カメラがスタンバイ
状態から動作状態になり、測光とCCDの電荷積分が同時
にスタートした場合には、少なくとも一回はこの測光ル
ーチンを回わり、ステップ#213にてAF優先フラグが1
にセットされていないならば積分データの取り込みは行
なわれないようになっている。
一方、ステップ#26にて、測光スイッチSW1がオフに
なれば、ステップ#28で、CPU1の出力端子P2からの制御
信号線AF STARTをLレベルからHレベルに戻すことによ
り、AF測距部2に対して強制積分停止命令を送る。そし
てステップ#30にて、出力端子P12からの制御信号線▲
▼をLレベルからHレベルに戻すことによ
り、積分の終了による割り込みを禁止する。その後はス
テップ#17に戻る。
さて、前記ステップ#26〜#27のループを周回中に、
CCDの電荷蓄積が終了して制御信号AF ENDがHレベルか
らLレベルにされると、既述したように、積分終了の割
り込みが発生し、ステップ#10以降のプログラムに変更
される。
このように、CCDに対する電荷の蓄積が完了するとCPU
1に割り込みをかけて別のプログラムに進むのは、前記C
CDに対する電荷の蓄積時間が被写体の輝度によって変化
し、この電荷蓄積のためのルーチンの時間管理が困難に
なり、CPU1の有効利用ができなくなるからである。
ステップ#10にて起動フラグの状態が判定されるが、
この時点においては、CPU1は既に起動中であり、起動フ
ラグは1にセットされているので、ステップ#10からス
テップ#40に進み、AFデータバスを介してCCDに蓄積さ
れた電荷を取り込み中かどうかの判定がなされ、取り込
み動作完了後であれば、ステップ#41で割り込みを禁止
した後、ステップ#60以降のレリーズ処理ルーチンに進
むが、この時点においては取り込み中であるので、ステ
ップ#42から始まる積分終了割り込み処理ルーチンに進
む。
まず、ステップ#42で、AF優先フラグがセットされて
いるかどうかが判定され、前記測光ルーチンを一回も周
回しておらず、AF優先フラグが1にセットされていない
ならば、CCDからデータ取り込みよりも測光も優先させ
るために、既述したステップ#21,#22と同様に、ステ
ップ#48及び#49にて、AF測距部2に対して再び積分開
始命令を出した後、積分終了による割り込みを許可す
る。そしてステップ#50で元のルーチンであるステップ
#26,#27に戻る。
一方、ステップ#42でAF優先フラグが1にセットされ
ている場合には、ステップ#43に進み、フイルム巻き上
げ完により“1"にセットされる連写遅延フラグの状態が
判定される。連写における遅延中であり、フラグが1に
セットされていれば、CCDからのデータ取り込みを行な
わずに、ステップ#48に進み、再度CCDに電荷の蓄積の
みを行なう。一方この連写遅延フラグが0にリセットさ
れている場合には、ステップ#44に進み、AF測距部2で
A/D変換されたCCDのデータがAFデータバスを介してCPU1
に順次取り込まれる。そしてステップ#45でAF優先フラ
グが0にリセットされ、ステップ#46にて、元のルーチ
ンにリターンしないようにスタックポインタがリセット
される。これにより、ステップ#47にて、第9図に示し
たステップ#100から始まるAF処理ルーチンにジャンプ
する。
このように、測光演算を開始(ステツプ#15)すると
同時に、CCDに電荷の蓄積を開始(ステツプ#21)する
が、最初の測光演算中(AF優先フラグ=0)ではCCDの
電荷蓄積が完了しても、CCD電荷の取り込みを行なわず
にCCDに電荷の蓄積のみを繰り返すようにしているので
(ステツプ#42→#49)、測光演算終了時点から比較的
短時間でCCDの電荷蓄積が終了し(ステツプ#26〜#27
のループを脱出)、AF処理ルーチンに進むことができる
ので、最初の測光演算が終了してからCCDへの電荷蓄積
を開始させるよりも、処理時間を短くすることができ
る。
すなわち、比較的暗く、CCDの電荷蓄積時間が長いと
きは、測光演算の終了後に電荷蓄積が完了するため、測
光演算後にCCDの電荷蓄積を開始させるよりも、合焦判
定までの時間が短くなる。
また、比較的明るく、CCDの蓄積時間が短いときには
測光演算中に電荷蓄積が完了するが、再び電荷蓄積を開
始することにより、測光演算後のCCDの電荷蓄積完了ま
でに要する時間は、最大、測光演算完了後にCCDの電荷
蓄積を開始させたときに等しく、平均的にはCCDの電荷
蓄積に要する時間の略半分である。
次に、連写遅延フラグが1にセットされているとき
に、CCDへの電荷蓄積終了による割り込みが発生して
も、CCDからのデータを取り込まずに、再度CCDへの電荷
蓄積をスタート(ステツプ#43→#48)させる理由につ
いて述べる。
連写遅延期間中に発生したCCD積分終了割り込みに応
答してCCDからのデータを取り込みAFのためのレンズの
繰り出し量であるデフォーカス量算出演算を行ない、合
焦判定により合焦状態であると判定された場合、レンズ
はその合焦位置にロックされてしまうので、レリーズが
可能となるまでの残りの連写遅延期間中に被写体が動い
たり、構図を変えた場合には、連写遅延モード解除後の
レリーズにおいてピントがずれる恐れがあるためであ
る。従って、連写遅延モード解除後にCCDからのデータ
取り込みを行なって、AFのデーフォーカス量を算出演算
を行なっている。
第9図はAF処理ルーチンを示している。
ステツプ#100にて、AFデータバスを介してAF測距部
2内のCCDから取り込んだデータを処理することによ
り、デフォーカス量とデフォーカス方向とが算出され
る。ステツプ#101では、レンズの合焦判定がなされ、
ある一定値以上のデフォーカス量であれば、非合焦状態
であると判定され、ステツプ#112から始まるAFモータ
制御ルーチンに進むが、前記一定値以下のデフォーカス
量になっていれば、合焦状態であると判定され、ステツ
プ#102からの合焦処理ルーチンへ進む。
まず、ステツプ#102で、図示しないブザーあるいは
ファインダー内の発光ダイオードLED等により、合焦表
示が行ない、次のステツプ#103で合焦状態であること
を記憶するために、合焦ゾーンフラグを1にセットし、
ステツプ#104では、レリーズスイツチSW2のオンによる
レリーズ割り込みを許可するために、出力端子P13の信
号制御線▲▼がHレベルからLレベルにされ
る。この時点以降にレリーズスイッチSW2がオンになれ
ば、CPU1に割り込みが発生して、第6図に示したステツ
プ#60以降のレリーズ処理ルーチンに進むようになる。
次に、レンズを合焦状態にロックしたまま、ステツプ
#105にて、測光スイッチSW1の状態が判定され、スイッ
チSW1がオンであれば、ステツプ#106にて再び前記測光
ルーチンに進んだ後ステツプ105に戻るループをまわ
り、レリーズスイツチSW2による割り込みを待つ。一
方、測光スイッチSW1がオフになっていれば、ステツプ
#105からステツプ#107へと進み、前記合焦表示をオフ
にし、そして、ステツプ#108で合焦ゾーンフラグを0
にリセットしたのち、ステツプ#107で第6図における
ステツプ#17にジャンプする。
次に、ステツプ#112以降のAFモータ制御ルーチンを
説明する。
まず、ステツプ#112にて、前記ステツプ#100で算出
したデフォーカス量は、レンズから読み込んだ繰り出し
量変換係数に基づき、前記モータ移動量検出用AFエンコ
ーダ82に送出されるパルス数N1にて変換される。ステツ
プ#113及び#114にて前記パルス数N1と基準パルス数N0
とが比較され、N1≧N0であれば、デフォーカス量が比較
的大きいと判定され、ステツプ#140から始まるFARゾー
ン処理ルーチンに進み、又、N1<N0であれば、デフォー
カス量が比較的小さいと判定され、ステツプ#115から
始まるNEARゾーン処理ルーチンに進む。
さて、ステツプ#140では、N1−N0の値がCPU1内のカ
ウンタにセットされた後、カウンタがスタートされる。
そしてステップ#141にて、AFモータM2FARゾーン動作中
であることを記憶するためのAFM Fフラグが1にセット
される。次のステツプ#142でカウンタからの割り込み
が許可され、ステツプ#143で、前記ステツプ#100で算
出したデフォーカス方向に基づいてAFモータM2に連続通
電してレンズを合焦点位置へ向けて高速度で駆動させ
る。このとき、デフォーカス方向に応じて、CPU1からド
ライバー制御部8に対する制御信号線CMD0〜CMD3の各々
はH,H,H,LあるいはH,H,L,Hのレベルにされる。ステツプ
#144でAF優先フラグを0にリセットした後、ステツプ
#145,#146で形成される測光スイッチSW1及び測光ルー
チンによるループを回る。このループでは、前記ステツ
プ#105,#106におけるループと異なり、AFモータM2
よるカウンタ割り込みを待つことになる。さて、AFモー
タM2により、レンズが駆動され、AFエンコーダからCPU1
のCNTR端子に所定数N1−N0のパルスがカウントされる
と、CPU1に割り込みがかかり、第10図に示すステップ#
150以降のパルスカウンタ割り込みルーチンに進む。
ステツプ#150にて、レリーズ中か、AF中かが判定さ
れ、AFM FフラグあるいはAFM Nフラグが1にセットされ
ていれば、AF中であるとしてステツプ#160から始まるA
Fモータパルス割り込み処理ルーチンへ進む。更に、今
の場合にはFARゾーンとなっているので、ステツプ#160
のゾーンの判定により、ステツプ#160からステツプ#1
71に進み、AFM Fフラグが0にリセットされる。ステツ
プ#172でパルスカウンタに基準パルス数N0がセットさ
れ、ステツプ#173でカウンタをスタートさせ、そして
ステツプ#174で、カウンタ割り込みを許可状態にす
る。ステツプ#175では、このカウンタ割り込みルーチ
ンから元のルーチンにリターンするために必要となるス
タックポインタがリセットされる。これにより、割り込
み処理ルーチンから元のルーチンに復帰せずに次のルー
チンへジャンプすることになり、ステツプ#176にて、
ステツプ#121から始まるNEARゾーン制御ルーチンにジ
ャンプする。
さて、第9図におけるステツプ#114に戻って、N1<N
0であれば、デフォーカス量が比較的小さいと判断さ
れ、ステップ#116以降のNEARゾーン処理ルーチンを進
む。このルーチンにおいては、ステツプ#140以降のFAR
ゾーン処理ルーチンと異なり、AFモータM2を間欠パルス
により低速度で駆動して、レンズの目標停止位置をオー
バーランしないようにするとともに、測光ルーチンも呼
び出さないようになっている。これは、デフォーカス量
が少ないため、目標値までの到達時間が短いためと、CP
U1の処理が繁雑になるためである。以下このルーチンを
説明する。
ステップ#116にて、パルス数N1をパルスカウンタに
セットした後、ステップ#117でカウンタをスタートさ
せる。そしてステップ#118にて、カウンタ割り込みを
許可状態にし、ステップ#121にて、AFモータM2がNEAR
ゾーン動作中であることを記憶するためのAFM Nフラグ
が1にセットされる。次のステップ#122でAFモータM2
に通電され、ステップ#123にて所定の時間ΔT10だけ時
間待ちした後、ステップ#124で前記AFモータM2の通電
がオフと同時にステップ#125でAFモータM2に電気的な
制動がかけられ、ステップ#126にて所定時間ΔT11おい
た後、ステップ#127でAFモータM2への制動が停止され
る。そしてステップ#128にて、測光スイッチSW1の状態
が判定され、オンであればステップ#122に戻り、ステ
ップ#122〜#128で形成されるループを回り続ける。
この間、AFモータM2の上述の間欠的な駆動によってAF
エンコーダから出力されるパルスがカウントされ、この
カウント値がN1になれば、CPU1に割り込みがかかり、プ
ログラムは第10図に示すパルスカウンタ割り込みルーチ
ンに進む。
ステップ#122〜#128におけるループ及び前記ステッ
プ#145〜#146で形成されるループにおいて、AFモータ
M2の駆動によるレンズの繰り出しが終了すると、CPU1に
割り込みをかけて別のプログラムに進むのは、レンズ繰
り出しのための所要時間がデフォーカス量やレンズのト
ルク等によって変化し、このAFモータM2の駆動ルーチン
の時間管理が困難になり、CPU1の有効利用ができなくな
るからである。
さて、第10図において、この場合には、AFM Nフラグ
がセットされているので、ステップ#150→#160→#16
1へと進み、AFモータM2が停止され、次のステップ#163
でAFM Nフラグが0にリセットされる。ステップ#164で
AFモータM2にブレーキがかかり、ステップ#165でΔT7
時間待ちした後、ステップ#166でAFモータM2に対する
ブレーキがオフになる。ステップ#167にてスタックポ
インタをリセットし、ステップ#168にて、第6図にお
けるステップ#21へジャンプして、CCDに積分をスター
トさせるとともに、ステップ#27の測光ルーチンを再び
回る。このときには、AF優先フラグが0にリセットされ
ているので、測光優先モードとなり、測光ループを一回
廻った後、CCDからのデータの取り込みが可能となる。
これは、第9図におけるNEARゾーン制御ルーチンでは測
光演算を省略したためである。
尚、第9図のAF処理ルーチンで、AFモータM2の動作中
に測光スイッチSW1がオフになれば、ステップ#128及あ
るいはステップ#145からステップ#130に進み、AFモー
タM2が停止され、ステップ#131では、カウンタ割り込
みが禁止される。そして、ステップ#132にて、AFモー
タの作動中であることを記憶していたAFM FおよびAFM N
フラグが共に0にリセットされ、ステップ#133で、第
6図におけるステップ#17へジャンプして測光ないしAF
ルーチンに進む。
第9図に戻って、AF合焦後、レリーズスイッチSW2が
オンにされれば、ステップ#104でレリーズ割り込みが
許可されているので、レリーズ割り込みが発生し、プロ
グラムは、第6図における起動ルーチンに戻り、ステッ
プ#10→#40→#41へと進み、レリーズ処理ルーチンに
変わる。
まず、ステップ#41で他の割り込みを禁止し、ステッ
プ#60でAFルーチンでセットされた合焦ゾーンフラグが
0にリセットされ、ステップ#61にて、シリアルデータ
バスを介して測光部6に対して測光の停止命令を送る。
次のステップ#62,#63で、ドライバー制御部8に対し
て、各制御信号線CMD0〜CMD3をそれぞれH,L,H,Lレベル
とすることにより、シャッター1幕,シャッター2幕の
マグネット1C MG及び2C MGを保持させるとともに、ミラ
ーアップの命令を送る。ステップ#64にて、露出演算ル
ーチンにて求めた絞り値Avを、装着したレンズの開放絞
り値からの絞り込み段数に変換し、ステップ#65にて、
その値をCPU1内部のパルスカウンタにセットする。ステ
ップ#66にて、カウンタ割り込みが許可される。ステッ
プ#67にて、ミラーアップを検知するスイッチSW3の状
態が判定され、ミラーアップ完了によりスイッチSW3が
オンになるまで、ステップ#67に止まる。この間に、絞
りエンコーダ81から出力されるパルスがドライバー制御
部8からCPU1のCNTR端子に入力されていて、このカウン
トパルス数が上記ステップ#65でセットした絞り込み段
数相当値と等しくなった時点でカウンタ割り込みが発生
して、プログラムは第10図に示したステップ#150から
始まるカウンタ割り込み処理ルーチンを実行する。
まず、ステップ#150にて、レリーズ動作中かAFかの
判定がなされ、今の場合はレリーズ中であるので、ステ
ップ#151からの絞り割り込み処理プログラムを実行す
る。ステップ#151でカウンタ割り込みを禁止し、ステ
ップ#152にて、ドライバー制御部8に対して、各制御
信号線CMD0〜CMD3をそれぞれH,L,H,Lレベルとすること
により、絞り係止用マグネットFMGに通電して、絞りプ
リセットレバーを停止させる。ステップ#153でΔT6
間待ちした後、ステップ#154で各制御信号線CMD0〜CMD
3をそれぞれH,L,L,Hレベルトすることにより、前記絞り
係止用マグネットFMGへの通電をオフする。次のステッ
プ#155のリターン命令により、第6図のレリーズ処理
プログラムのステップ#67に戻る。
ステップ#67でミラーアップの完了により、スイッチ
SW3がオンになると、ステップ#69に進み、各制御信号C
MD0〜CMD3をそれぞれH,L,L,Lレベルとすることにより、
シーケンスモータM1へのブレーキがオンになり、ステッ
プ#70でΔT4時間待ちした後、ステップ#71で、各制御
信号線CMD0〜CMD3をそれぞれL,H,H,Hレベルとすること
により、シーケンスモータM1へのブレーキがオフにされ
る。更に、ステップ#72でマグネット1C MGへの通電を
オフにすることにより、シャッター1幕は保持が解除さ
れスタートする。ステップ#74にて、シャッター開口時
間として、前記露出演算のルーチンで求めたシャッター
速度Tvに相当する時間をカウントすると、次のステップ
#75にて、各制御信号線CMD0〜CMD3をそれぞれH,H,H,H
レベルとすることにより、マグネット2C MGへの通電が
オフになり、シャッター2幕は保持が解除されスタート
する。これにより、シャッターがTvの時間開口されるこ
とになる。以上のステップ#60〜#75までのレリーズ処
理プログラムが終わった後、ステップ#77にて、スタッ
クポイントをリセットし、ステップ#76にて、フイルム
巻き上げ処理ルーチンである第11図のステップ#80にジ
ャンプする。
まず、ステップ#80にて、ドライバー制御部8に対す
る各制御信号線CMD0〜CMD3をそれぞれL,H,H,Lレベルと
することにより、シーケンスモータM1をフイルム巻き上
げ方向に駆動する。ステップ#81にて、フイルムの巻き
上げ完了により、フイルム巻き上げ検知スイッチSW4が
開放されると、ステップ#83に進み、各制御信号線CMD0
〜CMD3をそれぞれL,H,L,Hレベルとすることにより、前
記シーケンスモータM1にブレーキがかけられ、ステップ
#84にてΔT8時間待ちした後、ステップ#85にて、各制
御信号線CMD0〜CMD3をそれぞれH,H,H,Hレベルとするこ
とにより、シーケンスモータM1に対するブレーキがオフ
になる。ステップ#86にて、レリーズスイッチSW2の状
態が判定され、オフであれば、ステップ#90により、第
6図における測光処理プログラムであるステップ#15に
ジャンプするが、レリーズスイッチSW2が依然としてオ
ンにされたままであれば、測光及び測距が完了した時点
で、直ちにレリーズ動作に入り連写がなされる。
本実施例では、フイルムの巻き上げ動作が完了した時
点(ステップ#85)から一定の時間ΔT9の間、測光及び
測距が完了してもレリーズを禁止することで、撮影者の
意図に反して連写動作がなされるのを回避している。
即ち、ステップ#87で、連写遅延フラグが1にセット
される。このフラグはフイルム巻き上げ完了後の測光ル
ーチンにおいて、レリーズの可否の判定に用いられる。
次のステップ#88でタイマTMR4で時間ΔT9がセットされ
スタートする。ステップ#89では前記タイマTMR4のスタ
ートの後、時間ΔT9後に発生する割り込みを許可してい
る。その後はステップ#90にて、ステップ#15の測光処
理プログラムに進む。巻き上げ完了後の測光ループにお
いて、タイマTMR4の割り込みが発生すると、第12図に示
すステップ#280からの連写遅延タイマ割り込みを実行
する。
まず、ステップ#280にて、タイマTMR4を停止させ、
ステップ#281で前述の連写遅延フラグを0にリセット
し、ステップ#282にて、元のルーチンにリターンす
る。
このように、巻き上げ完了後、レリーズスイッチSW2
がオンにされたままであれば、時間ΔT9後に次のレリー
ズ動作が開始されるわけで、撮影者の意志に応じて単写
モードと連写モードとを任意に使い分けることが可能と
なる。
以上説明したように、時間管理が困難であるCCDに対
する電荷蓄積及びオートフォーカスのためのモータ制御
の各終了時点でのCPU1に割り込みをかけて、次の処理プ
ログラムに進むようにしたので、マイクロコンピュータ
を効率良く運用することができる。又、測光ルーチン処
理中にて、上記割り込みの発生を待つようにしたので、
最新の測光データを取り込んた状態で次処理のプログラ
ムに進むことができる。
[発明の効果] 以上説明したように、露出演算に比べて処理時間を要
する撮影レンズ駆動制御を合焦位置近傍からマイクロコ
ンピュータにて動作させることにより、1つしかないマ
イクロコンピュータを有効に利用することができるとと
もに、合焦位置近傍まで撮影レンズが駆動されたことが
判定された時点でマイクロコンピュータに割り込みをか
けてマイクロコンピュータによる合焦位置までの撮影レ
ンズ駆動制御を行うことにより、露出演算が終了するの
を待たずにマイクロコンピュータで撮影レンズ駆動制御
を行うことができるので、合焦点の通り過ぎる前にモー
ター駆動の停止が行え、高精度な撮影レンズ駆動制御が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のカメラの制御装置を適用したカメラシ
ステムの1実施例を示す電気回路図、第2図は第1図の
AF測距部における動作を示すタイムチャート、第3図は
第1図のシリアルI/O部におけるクロック選択部の回路
図、第4図は第1図のドライバー回路部におけるデコー
ダ部の回路図、第5図ないし第12図は第1図のカメラシ
ステムの動作を説明するためのフローチャートである。 1……CPU、2……AF測距部、3……表示部、4……レ
ンズデータ回路、5……フラッシュ回路、6……測光
部、7……フイルム感度読み取り部、8……ドライバー
制御部、M1,M2……駆動モータ、81……絞りエンコー
ダ、82……AFエンコーダ、1C MG,2C MG,FMG……マグネ
ツト、AND2〜AND7……アンド回路、OR4,OR5……オア回
路、INV1〜INV3……インバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 信行 大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 合議体 審判長 片寄 武彦 審判官 川上 義行 審判官 吉野 公夫 (56)参考文献 特開 昭60−166911(JP,A) 特開 昭58−86893(JP,A) 特開 昭58−172628(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露出制御に関する動作を行う露出制御手段
    とオートフォーカス制御手段とを単一のマイクロコンピ
    ュータで制御するカメラの制御装置において、 撮影レンズが合焦位置から所定量だけ離れた合焦位置近
    傍まで撮影レンズが駆動されたか否かの判定を行う判定
    手段を備え、 撮影レンズが合焦位置にない時には、マイクロコンピュ
    ータから撮影レンズの合焦位置への駆動開始の指示を行
    った後に、上記判定手段により撮影レンズが上記合焦位
    置近傍まで駆動されていないと判定されている場合に
    は、撮影レンズの駆動を継続して行なうとともに、マイ
    クロコンピュータで露出演算のためのルーチン処理を行
    い、該ルーチン処理中に該判定手段により撮影レンズが
    上記合焦位置近傍まで駆動されたと判定された時点でマ
    イクロコンピュータに割り込みをかけてマイクロコンピ
    ュータによる合焦位置までの撮影レンズ駆動制御を行な
    うことを特徴とするカメラの制御装置。
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