JP3370136B2 - カメラの駆動力伝達機構 - Google Patents

カメラの駆動力伝達機構

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JP3370136B2
JP3370136B2 JP13877893A JP13877893A JP3370136B2 JP 3370136 B2 JP3370136 B2 JP 3370136B2 JP 13877893 A JP13877893 A JP 13877893A JP 13877893 A JP13877893 A JP 13877893A JP 3370136 B2 JP3370136 B2 JP 3370136B2
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義人 小林
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの駆動力伝達機
構、詳しくは、単一のモータを用いてフィルムの巻上
げ,巻戻し,レンズ鏡筒沈胴等を行うカメラの駆動力伝
達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単一のモータを用いてフィルムの
巻上げ,巻戻し,レンズ鏡筒沈胴等を行うカメラの駆動
力伝達機構は種々提案されるところにあり、本出願人
も、特願平4−60548号において、モーターの一方
向の回転で遊星ギヤーを太陽ギヤーの周りに公転させて
所定の被駆動系のギヤーと噛合する位置に配置させ、ま
た、該モーターの他方向回転により該遊星ギヤーが自転
のみを行い該被駆動ギヤーを駆動する駆動機構を提案し
ている。
【0003】また、本出願人は特願平4−258556
号において、上記特願平4−60548号で提案した技
術手段と同様な機構を用いて所定の被駆動ギヤを駆動す
るが、遊星ギヤーを2つ使用することで駆動系の選択動
作の時間を半分にした技術手段を提案している。
【0004】これらの技術手段は共に、切換え選択駆動
等の一連の駆動の動作後、初期状態としてオートフォー
カス駆動用の被駆動ギヤーのポジションに待機してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平4−60548号および特願平4−258556号
において提案されている技術手段によれば、初期状態と
してオートフォーカス駆動用の被駆動ギヤーのポジショ
ンに待機しているため、たとえば沈胴式カメラにおいて
バリヤ開閉に伴うレンズ鏡筒沈胴駆動のための切換え時
間が長くなり、また、バリヤを閉めた際に該バリヤがレ
ンズ鏡筒に干渉する虞がある等の問題点がある。
【0006】また、これらの技術手段では、レンズ鏡筒
を沈胴駆動させるために特別なアクチュエーターを必要
とし、これによりスペース,コストの増大を招くことに
なる。
【0007】さらに、被駆動系の機構としてフィルムの
送り出し給送機構については記載されておらず、また、
クラッチギヤーの配置に関しても記載がない。したがっ
て、該クラッチギヤーの配置場所によっては装置の大型
化を招き、薄型化する際に制限となる虞がある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、レンズ鏡筒収納または繰出しのタイムラグを
短いカメラの駆動力伝達機構を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による第1のカメラの駆動力伝達機構は、正
逆回転可能なモータと、このモータにより回転駆動され
る太陽ギヤーと、この太陽ギヤーと常に噛合する遊星ギ
ヤーと、上記太陽ギヤーの一方向回転による上記遊星ギ
ヤーの公転を規制不能として自由に許容し、該太陽ギヤ
ーの他方向回転による上記遊星ギヤーの公転を規制する
ことにより上記遊星ギヤーを公転軌跡上の複数の自転
位置において、適宜自転させる規制部材と、上記規制部
材により規制された上記遊星ギヤーの上記自転位置にお
いて、該遊星ギヤーと噛合して駆動される複数の被駆動
ギヤーと、上記遊星ギヤーを上記複数の被駆動ギヤーに
対して選択的に切り換えて噛合連結させて行なわれる一
連のカメラ駆動動作を複数種類有する中で、それぞれの
一連のカメラ駆動動作の終了後には、その度に常に、上
記複数の被駆動ギヤーのうち撮影光学系が保持されるレ
ンズ鏡筒を沈胴させるための被駆動ギヤーと噛合する初
期位置まで上記モータにより上記遊星ギヤーを公転駆動
して、該初期位置に噛合位置決めして待機させておく制
御手段とを具備することを特徴とする。また、本発明に
よる第2のカメラの駆動力伝達機構は、正逆回転可能な
モータと、このモータにより回転駆動される太陽ギヤー
と、この太陽ギヤーと常に噛合する遊星ギヤーと、上記
太陽ギヤーの回転による上記遊星ギヤーの公転を規制す
ることにより上記遊星ギヤーを公転軌跡上の複数の自転
位置において適宜自転可能とさせる規制部材と、上記遊
星ギヤーの公転軌跡上に配設され、上記規制部材により
規制された上記遊星ギヤーの上記複数の自転位置におい
て該遊星ギヤーとそれぞれ噛合して駆動される複数の被
駆動ギヤーとを有するカメラの駆動力伝達機構におい
撮影レンズ前面を覆うようにレンズバリヤを閉じて
カメラを不使用状態にするときには、撮影レンズ鏡筒を
沈胴させ、撮影レンズ前面から退避するように上記レン
ズバリヤを開いてカメラを使用状態にするときには、撮
影レンズ鏡筒を繰り出させるように駆動するレンズ鏡筒
沈胴用被駆動機構と上記複数の被駆動ギヤーのうちの
一つであって、上記レンズ鏡筒沈胴用被駆動機構に連結
されている沈 胴用被駆動ギヤーと上記カメラの使用状
態にあるときにおいて、上記遊星ギヤーを上記複数の被
駆動ギヤーに対して選択的に切り換えて噛合連結させて
行なわれる一連のカメラ駆動動作を複数種類有する中
で、それぞれの一連のカメラ駆動動作の終了後には、そ
の度に常に、上記複数の被駆動ギヤーのうち上記沈胴用
被駆動ギヤーと噛合する初期位置まで上記モータにより
上記遊星ギヤーを公転駆動して、該初期位置に噛合位置
決めして待機させておく制御手段とを具備することを特
徴とする。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0012】図3は、本発明の第1実施例のカメラの駆
動力伝達機構が適用されたカメラの主要構成部のレイア
ウトを示す正面図であり、また、図4は、該カメラの主
要構成部のレイアウトを示す下面図である。
【0013】本カメラは、いわゆるレンズシャッタタイ
プのカメラであり、カメラの不使用時にはレンズ鏡筒を
カメラ本体内に最大限に繰り込んだ沈胴状態に保持する
ようにして該カメラ本体を薄型にし、携帯性を向上して
いる。また、該カメラの使用時にはメインスイッチをO
Nすると、レンズ鏡筒がカメラ前方に繰り出されるよう
になっている。
【0014】この図3,図4を参照して上記第1実施例
であるカメラの駆動力伝達機構が適用されるカメラの主
要部の配置関係を簡単に説明する。
【0015】図に示すように、カメラボディ中央部には
撮影レンズ2を内包するレンズ鏡筒1が配設され、該レ
ンズ鏡筒1の両側にはフィルムパトローネ4が装填され
るフィルムパトローネ供給室と、不図示の開閉部により
挿脱可能なパトローネに装填されたフィルムを巻上げる
ためのスプール室3が形成されている。また、上記スプ
ール室3内にはフィルム給送用モーター11が内設され
ており、さらに、該スプール室3の下方には後に詳述す
るクラッチ機構5が配設されている。
【0016】また、上記レンズ鏡筒1の下方には減速ギ
ヤー列7が配設され、さらに、上記フィルムパトローネ
供給室の下方にはフォークギヤー8が配設されている。
なお、図4中、符号6は撮影光軸を示す。
【0017】次に上記クラッチ機構の要部について図面
を参照して説明する。
【0018】図1は、上記第1実施例のカメラの駆動力
伝達機構における要部を示した断面図である。また、図
2は該第1実施例の駆動力伝達機構要部を下方より見た
図である。
【0019】図1に示すように、正逆転可能なモータ1
1の出力軸先端部にはピニオンギヤー12が取付けられ
ていて、該ピニオンギヤー12の回動は後述する減速機
構を介して太陽ギヤー13に伝達されるようになってい
る。この減速機構は公知の機構であって、上記モータ1
1の下方に配設され内周面に内歯ギヤー10が形成され
たケース内に配設されている。
【0020】すなわち、該減速機構は、上記ピニオンギ
ヤー12と該内歯ギヤー10における上方部分とに共に
噛合して挟設され、該ピニオンギヤー12の回動により
同ピニオンギヤー12周りに公転する2つの遊星ギヤー
9と、該遊星ギヤー9の下方に配設され、上記ケース内
で上記内歯ギヤー10に噛合せずに自在に回動できる円
板であって、円周部近傍に上方に向けて垂設された軸で
上記遊星ギヤー9を軸支し、該遊星ギヤー9の公転動作
より上記ケース内で回動する回動板9Aと、該回動板9
Aと同軸に下方に向けて垂設され、該回動板9Aと一体
に回動する減速ギヤー9Cと、該減速ギヤー9Cと上記
内歯ギヤー10における下方部分とに共に噛合して挟設
され、該減速ギヤー9Cの回動により同減速ギヤー9C
周りに公転する2つの遊星ギヤー9Bと、該遊星ギヤー
9Bの下方に配設され、上記ケース内で上記内歯ギヤー
10に噛合せずに自在に回動できる略円板であって、円
周部近傍に垂設された軸に上記遊星ギヤー9Bを軸支
し、該遊星ギヤー9Bの公転動作より上記ケース内で回
動する回動板9Dとで構成されている。、また、上記回
転板9Dの下面には、該回転板9Dと同軸に太陽ギヤー
13が配設されおり、該回転板9Dと一体に回動するよ
うになっている。すなわち、上記モータ11の回動力が
上述した減速機構を介して該太陽ギヤー13に伝達され
るようになっている。
【0021】上記太陽ギヤー13の円周方向にはラチェ
ットホイール14の回動中心位置を決める図示しないカ
メラ本体があり、太陽ギヤー13と同軸中心位置となる
ようになっている。
【0022】上記ラチェットホイール上面には支軸ピン
14aが垂設されていて、支軸ピン14aには遊星ギヤ
ー15が上記太陽ギヤー13に噛合して軸着されてい
る。また上記遊星ギヤー15は上記ラチェットホイール
14との間に付勢としてフリクション16を有してい
る。すなわち、モータ11の出力軸のピニオンギヤー1
2が回動すると回動力が太陽ギヤー13に伝達され太陽
ギヤー13と噛合している上記遊星ギヤー15が回動す
る方向の回動力を生じることになる。
【0023】図2に示すように、上記ラチェットホイー
ル14は周端部14dを有する4つの同型の爪部と該爪
部よりも長い周端面14eを有する1つの爪部が突設さ
れている。またラチェットホイール14−側方側の外周
部近傍にはラチェットホイール14の一方向の回転を阻
止する逆止レバー17が配設されている。この逆止レバ
ー17はその支点を支軸17bに揺動自在に枢着されて
いて逆止レバー17の腕端部には上記爪部と係合する逆
止爪17aが形成されている。
【0024】また、逆止レバー17の腕端とカメラ本体
内の所定位置との間にはばね18が架設されていて、逆
止レバー17をラチェットホイール14に向けて付勢し
ている。上記逆止レバー17の腕端部は上記ばね18の
付勢力によってラチェットホイール14に当接している
位置まで揺動するとともに上記逆止爪17aは上記ラチ
ェットホイール14爪部の係止面14bに係合してい
る。
【0025】上記ラチェットホイール14の円周方向に
上記ラチェットホイール14爪部の間隔に対応する所定
間隔を持って被駆動ギヤー21,22,23,24,2
5が図示しない軸に軸着されており、太陽ギヤー13の
中心軸と上記駆動ギヤー21,22,23,24,25
各々の中心軸とを結んだ線を光軸6と平行にならないよ
うに配設されている。
【0026】また上記遊星ギヤー15は上記太陽ギヤー
13の回動に伴って自転すると共に太陽ギヤー13回り
に公転運動を行うが上記逆止爪17aが上記ラチェット
ホイール14爪部の所定の係止面14bに係合したとき
に上記駆動ギヤー21,22,23,24,25のうち
の何れかと噛合するようになっている。なお上記駆動ギ
ヤー21,22,23,24,25は図示しないギヤー
列を介して各々、レンズ鏡筒沈胴機構,シャッタチャー
ジ機構,フィルム巻上機構,フィルム送り出し機構,フ
ィルム巻戻機構に連絡し、その駆動源となっている。
【0027】上記太陽ギヤー13が図中、矢印CCW方
向に回転すると上記遊星ギヤー15の公転運動に伴い上
記ラチェットホイール14も同CCW方向に回転する。
ここで上記フリクション16の力は上記ばね18より強
い力に設定してあり、上記逆止レバ17はその逆止爪1
7aが上記ばね18の付勢力に抗して上記ラチェットホ
イール14爪部の斜面14cにより外に押し上げられ図
中2点鎖線にて示される位置まで揺動する。そして上記
ラチェットホイール14は回転動作を行う。
【0028】上記遊星ギヤー15が上記駆動ギヤー2
1,22,23,24,25のうちの何れかと噛合して
選択された後、上記太陽ギヤー13を図中、矢印CW方
向に回転させると上記ラチェットホイール14には同C
W方向に回転する回転力が生じるが上記逆止爪17aが
上記ラチェットホイール14爪部の係止面14bに係合
してあるためラチェットホイール14の回転は規制され
て停止したままである。そして上記太陽ギヤー13の回
転力は上記遊星ギヤー15を介して上記駆動ギヤー2
1,22,23,24,25のうちの何れかに伝達され
る。
【0029】ここでフィルム送り出し機構について説明
する。
【0030】現在、パトローネセット時の煩雑さを解消
するため、いわゆる送り出し機構を有するパトローネが
種々提案されている。これらの技術手段は、通常、巻戻
しの際に回動させるパトローネ内の軸を逆方向に回動さ
せることでフィルムを自動的に送り出し、使用者がフィ
ルムを必要な長さに引き出しセットするという一連の作
業を不要にし得るものである。しかしながら、このよう
なタイプのパトローネを使用する場合、パトローネの軸
を駆動すべき部材(以下、フォークギヤーと呼称する)
を両方向回転させなければならないため、該フォークギ
ヤー側に専用モータを用いたり、複雑なクラッチ機構を
必要としていた。
【0031】しかし前述したクラッチ機構を用いること
で簡単な構成でカメラ内の動力系を構成することができ
る。つまりフィルム送り出し,巻戻しをするために各々
独自のギヤー列を並べるのではなく、上記駆動ギヤー2
4,25の間に少なくとも1つのアイドルギヤー26を
設けることによってフォークギヤーまでのギヤー列の一
つであるアイドルギヤー27と連結することができモー
タ11により太陽ギヤー13をCW回転でフィルム送り
出し機構,巻戻し機構駆動ギヤー24,25は各々CW
回転で駆動伝達するがフォークギヤーは正逆転可能とな
る。
【0032】次に逆止レバー17の揺動動作にあわせた
制御機構について説明する。
【0033】上記ラチェットホイール14の爪部各々に
は4つの全反射板14f′が被着され、1つの半反射板
14f(例えば銀板のような全反射に対して、全反射と
非反射のほぼ中間的な反射率である部材)が被着されて
いるとともに、逆止レバー17の近傍には上記ラチェッ
トホイール14の爪部の公転軌跡上のスラスト方向の所
定位置にPR(フォトリフレクタ)31が配設されてい
る。そしてラチェットホイール14が回動した際にラチ
ェットホイール14爪部の各々の反射板14f′と半反
射板14fの反射をPR31は検出するようになってい
る。
【0034】図5は、上記ラチェットホイール14,逆
止レバ17の動作及び上記PR31の出力信号を示した
タイムチャートである。
【0035】図中ラチェットホイール14の状態を示す
符号は各々、 沈胴:レンズ鏡筒沈胴または撮影準備状態、 SC:シャッタチャージ、 Wind:フィルム巻上、 送り出し:フィルム送り出し、 RW:フィルム巻戻し、 であり、上記状態は各々駆動ギヤー21,22,23,
24,25に対応している。すなわち、ラチェットホイ
ール14が回転し遊星ギヤー15が上記駆動ギヤー2
1,22,23,24,25の何れかと噛合し、上記状
態の何れかを選択するようになっている。
【0036】また上述したようにラチェットホイール1
4の5つの爪部の4つの爪部には全反射板14f′(銀
色板)が、1つの爪部には半反射板(灰色板)が被着さ
れており、ラチェットホイール14を図2中,CCW方
向に回転させると、PR31からは図5中、4つのHI
GHレベルと1つのHIGHレベルとLOWレベルの中
間値とが検出されることになる。
【0037】上記1つの中間値の信号が立下がり時、す
なわち図2に示す遊星ギヤー15がレンズ鏡筒沈胴機構
に連結された駆動ギヤー21に噛合している状態を初期
位置とし、常に一連の切換え、駆動動作後は上記初期位
置に待機している。
【0038】図6は、本1実施例における駆動ギヤー選
択動作のサブルーチンを示すフローチャートである。な
お、このフローチャートは、図示しないCPUの動作と
して説明する。
【0039】駆動ギヤー選択動作は、まず、駆動ギヤー
の目標位置データを図示しないRAMにおけるRAM−
A領域に設定する(ステップS81)。この後、モータ
駆動電圧を設定して(ステップS82)、該RAM−A
領域のデータと上記RAM−2領域のデータとを比較す
る(ステップS83,ステップS84)。すなわち、駆
動ギヤーの目標位置と上記ラチェットホイール14ある
いは遊星ギヤー15の現在位置とを比較する。そして、
ステップS84において該遊星ギヤー15が目標位置に
到達したら、上記モータ11(図1参照)にブレーキを
かけて停止させる(ステップS90)。
【0040】また、上記ステップS84で該遊星ギヤー
15が未だ目標位置に到達していないときは、さらにモ
ータ11を駆動させて(ステップS85)、上記PR3
1からのパルスの立ち下がり(Lowエッジ)を検出す
るまで該遊星ギヤー15を公転させる(ステップS8
6)。
【0041】そして、上記ステップS86でパルスの立
ち下がりを検出すると、モータ駆動電圧を再設定して
(ステップS87)、パルスの立ち上がりが検出したか
否かを判定する(ステップS88)。その後、上記RA
M−2領域のデータをインクリメントして(ステップS
89)、上記ステップS83に戻る。
【0042】次に示す図7は、通常の切換え動作におい
ては行われないが現在いる位置が初期位置でなかった場
合の本第1実施例における上記ラチェットホイール14
の初期位置設定時に係る上記PR31の出力信号タイム
チャートである。
【0043】上記PR31から出力されるパルス信号
(図中、CPOで示す)は、起動(スタート)直後の図
中、タイミングT1においては読み飛ばされる。なお、
そのパルス数は、図示しないEEROM等に記憶されて
いるデータ(GPSTRT)に基づく。次に、上記パル
ス信号は図中、タイミングT2においてパルス数カウン
タC1においてカウントされ、1周期の駆動シーケンス
信号となる。さらに、図中、タイミングT3におけるパ
ルス信号によってラチェットホイール14がレンズ鏡筒
沈胴駆動ギヤー21に対応する位置、すなわち、上記遊
星ギヤー15が該駆動ギヤー21と噛合する位置へ移動
される。
【0044】図8,図9は、本実施例におけるラチェッ
トホイール14(遊星ギヤー15)の初期位置設定動作
のサブルーチンを示したフローチャートである。なお、
これらのフローチャートは図示しないCPUの動作とし
て説明する。
【0045】上記ラチェットホイール14、ひいては遊
星ギヤー15の初期位置設定動作は、まず、モータ駆動
電圧を設定し(ステップS50)、モータ11(図1参
照)を駆動した後(ステップS51)、読み飛ばしパル
ス数C0を図示しないEEROM等に記憶された値に設
定する(ステップS52)。なお、このときフラグF1
=1とする。その後、パルス数カウンタC1=4として
(ステップS53)、該パルス信号の立ち下がり(Lo
wエッジ)を検出するまで待機する(ステップS5
4)。上記ステップS54で該パルス信号の立ち下がり
を検出すると、パルス幅タイマT0がスタートし(ステ
ップS55)、該パルス信号立ち上がり(Highエッ
ジ)を検出するまで図示しないCPUのハードタイマを
かける(ステップS56)。すなわち、ここでパルス幅
を検出する。
【0046】上記ステップS56で該パルス信号の立ち
上がりを検出すると、PRの出力をA/D変換し、(S
57)上記タイマT0、すなわち、上記PR31から出
力されるパルス幅を読み込み(ステップS58)、上記
EEROM等に記憶されている最低パルス幅のデータと
比較する(ステップS59,ステップS60)。そし
て、上記PR31から出力されるパルス幅が上記EER
OM等に記憶されている最低パルス幅以下のときは、チ
ャタリングが生じたとして上記ステップS54に戻る。
【0047】上記ステップS59,ステップS60で、
上記PR31から出力されるパルス幅が上記EEROM
等に記憶されている最低パルス幅以上のときは、上記フ
ラグF1を調べて読み飛ばし中か否かを検出する(ステ
ップS61)。ここで、読み飛ばし中であるなら、上記
読み飛ばしパルス数C0をデクリメントして(ステップ
S62)、C0=0か否かを調べる(ステップS6
3)。そして、該ステップS63でC≠0であるなら直
接、また、C0=0であるなら読み飛ばし終了して(ス
テップS64)、それぞれ上記ステップS54に戻る。
【0048】上記ステップS61で読み飛ばし終了であ
ると判定されると、図9の[2]に移行して、上記PR
31からの現在のA/D値を過去の最小値と比較する
(ステップS65,ステップS66)。そして、現在の
A/D値の方が小さいときは該現在のA/D値を最小値
とし(ステップS67)、パルス数カウンタC1の値を
図示しないRAMにおけるRAM−1領域にストアした
後(ステップS68)、該パルス数カウンタC1をデク
リメントする(ステップS69)。
【0049】上記ステップS66において現在のA/D
値の方が大きいときも該ステップS69に移行し、その
後、該パルス数カウンタC1<0か否かを判定する(ス
テップS70)。該ステップS70においてパルス数カ
ウンタC1<0でないなら、すなわち、上記図6に示す
1周期のシーケンスが終了していないなら、上記図7
中、[1]に移行して上記ステップS54に戻る。
【0050】また、上記ステップS70で該パルス数カ
ウンタC1<0であるなら、すなわち、上記図7に示す
1周期のシーケンスが終了したなら、上記図8の上記ラ
チェットホイール14の現在位置の算出処理を行う(ス
テップS71)。すなわち、最小A/D値の位置データ
から2パルス目の絶対位置を算出する。
【0051】また、上記図7に示すように最小A/D値
の位置を絶対位置の0の位置としラチェットホイールC
CW回転方向に0から1,2,3,4の絶対位置とす
る。すなわち、上記RAM−1領域にストアした最小A
/D値の位置データと現在位置の絶対位置は等しくな
り、上記図7の現在位置の絶対位置は2の位置となる。
【0052】この後、遊星ギヤー15をレンズ沈胴駆動
ギヤー21と噛合する位置へ駆動する(ステップS7
2)。そして、該ラチェットホイール14(遊星ギヤー
15)の現在位置を上記RAMにおけるRAM−2領域
にストアして(ステップS73)、サブルーチンを終了
する。
【0053】図10は、本第1実施例における上記駆動
ギヤー21、22、23、24、25(図2参照)の各
々の駆動機構のポジションの並びとオートローディン
グ,通常撮影,フィルム巻戻しにおける切換え駆動順序
と想定される平均的な切換え駆動時間を示した表であ
る。
【0054】前述したようにクラッチ機構の切換えポジ
ションにレンズ沈胴駆動(沈),フィルム巻上げ給送
(W),シャッタチャージ(SC),フィルム送り出し
給送(送),フィルム巻戻し給送(RW)の機構を備え
ており、上記駆動ギヤー21,22,23,24,25
(図2参照)は各々沈,SC,W,送,RWの状態に対
応している。
【0055】図10を参照して第1実施例におけるオー
トローディングの駆動順序について説明する。
【0056】前述したように遊星ギヤー15はレンズ沈
胴駆動機構に連結された駆動ギヤー21に噛合している
状態で初期位置として待機している。
【0057】不図示の開閉部に挿脱可能なパトローネ4
を挿入し不図示の開閉部を閉じた時に不図示のスイッチ
がONされて遊星ギヤー15は公転動作を始め、SC,
Wに対応する駆動ギヤー22,23をとばし、送の駆動
ギヤー24と噛合し、位置決めされてフィルム送り出し
駆動を行う。そこでフィルムレール面に設けられたフィ
ルム検出PR(図示しない)によりフィルムパーフォレ
ーションからの所定パルス数を検知し、フィルム先端が
スプール巻上げ位置にくると、フィルム送り出しの駆動
が終わりモータは逆転して上記遊星ギヤー15はRW,
沈をとばしてSCの駆動ギヤー22と噛合し、位置決め
されてシャッタチャージ駆動を行う。
【0058】シャッタチャージ駆動を終えると遊星ギヤ
ー15は再び公転動作を始めWの駆動ギヤー23と噛合
し、位置決めされてフィルム巻上げ給送駆動を行う。
【0059】以上フィルム送り出し,シャッタチャー
ジ,フィルム巻上げの一連の駆動動作が終わり、遊星ギ
ヤー15は公転動作を始め、初期位置であるレンズ沈胴
駆動機構に連結された駆動ギヤー21と噛合し位置決め
され待機する。切換え時間としては送り出し駆動,シャ
ッタチャージ,巻上げ駆動各々の駆動時間以外に800
msec程かかる。
【0060】次に通常撮影、1コマ撮影したときの切換
え駆動順序を説明する。
【0061】まず、図示しないAFモータが焦点駆動を
行い、さらに図示しないシャッタ駆動がなされて撮影を
行う。そして、初期位置としてレンズ沈胴駆動機構に連
結されている駆動ギヤー21と噛合している遊星ギヤー
15が公転動作を始め、シャッタチャージ機構の駆動ギ
ヤー22と噛合して位置決めされ、シャッタチャージ駆
動を行う。
【0062】次に、シャッタチャージ駆動を終えると、
遊星ギヤー15は再び公転動作を始め、フィルム巻上げ
給送機構の駆動ギヤー23と噛合し、位置決めがなされ
巻上げ給送駆動を行う。
【0063】その後、シャッタチャージ,フィルム巻上
げの一連の駆動動作が終わり、遊星ギヤー15は公転動
作を始め初期位置であるレンズ沈胴駆動機構に連結され
た駆動ギヤー21と噛合し位置決めされ待機する。
【0064】なお、切換え時間としてはシャッタチャー
ジ駆動,フィルム巻上げ給送駆動各々の駆動時間以外に
400msec程かかる。
【0065】次に最終コマを撮影しフィルムエンドとな
ってフィルム巻戻しの切換え駆動順序について説明す
る。前述した通常撮影時で巻上げ給送駆動中フィルムエ
ンドとなると、遊星ギヤー15は公転動作を行い、レン
ズ沈胴駆動の駆動ギヤー21と噛合して位置決めされ
る。そして、レンズ鏡筒を撮影準備状態のレンズ位置よ
り沈胴状態へ繰り込む駆動がなされる。その後、再び、
遊星ギヤー15が公転動作を行い、フィルム巻戻し給送
の駆動ギヤー25と噛合して位置決めされ、フィルム巻
戻し駆動を行う。
【0066】このフィルム巻戻しが終わると、遊星ギヤ
ー15は一連の駆動動作が終わり再び遊星ギヤー15は
初期位置であるレンズ沈胴駆動機構に連結された駆動ギ
ヤー21と噛合位置決めされ待機する。
【0067】なお、切換え時間としては上記一連の駆動
動作の駆動時間以外に800msec程かかる。
【0068】上述したように、切換え駆動順序として
は、通常撮影においてレンズ沈胴駆動に連結された駆動
ギヤー21,シャッタチャージ駆動に連結された駆動ギ
ヤー22,フィルム巻上げ給送駆動に連結された駆動ギ
ヤー23の順に並んでおり、撮影時における遊星ギヤー
15の被駆動ギヤー選択切換え時間を短縮できる並びに
なっている。またフィルム送り出し給送駆動に連結され
た駆動ギヤー24,フィルム巻戻し給送駆動に連結され
た駆動ギヤー25は前述した駆動ギヤー21,22,2
3の次の順に並んでおり、切換え時間としては通常撮影
時における切換え時間よりも時間は長くかかっている
が、フィルム送り出し、フィルム巻戻し給送駆動の時間
が長いため実際に使用しているときに切換え時間のタイ
ムラグが長いと感じられることのない並びとなってい
る。
【0069】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0070】この第2実施例は、上記第1実施例(図1
0参照)のシャッタチャージ駆動に連結された駆動ギヤ
ー22とフィルム巻上げ給送駆動に連結された駆動ギヤ
ー23が交互に入れかわった順序であることを特徴とし
ている。
【0071】図11は、本第2実施例のカメラの駆動力
伝達機構におけるオートローディング,通常撮影,フィ
ルム巻戻しにおける切換え駆動順序と想定される平均的
な切換え駆動時間を示した表である。
【0072】図11に示すように、本第2実施例は、上
記第1実施例におけるシャッタチャージ駆動,フィルム
巻上げ駆動に連結された駆動ギヤー22,23の並びと
異なるが、オートローディング,通常撮影,フィルム巻
戻しにおける切換え時間は該第1実施例(図10参照)
に示す駆動順序の切換え時間とは全く変わらず、上記第
1実施例と同様な効果が期待できる。
【0073】次に、本発明の第3実施例のカメラの駆動
力伝達機構について説明する。
【0074】この第3実施例のカメラの駆動力伝達機構
は、上記第1実施例ではシャッタチャージ駆動用であっ
た連結ギヤー22をフォーカスレンズ駆動用として使用
した実施例である。
【0075】図12は、本第3実施例のカメラの駆動力
伝達機構におけるオートローディング,通常撮影,フィ
ルム巻戻しにおける切換え駆動順序と想定される平均的
な切換え駆動時間を示した表である。
【0076】この図に示すように該第3実施例は、巻戻
し、送り出し給送駆動の連結ギヤー24,25はフォー
カスレンズ駆動,フィルム巻上げ給送駆動に連結された
駆動ギヤー22,23の次の順序で配置されている。し
たがって、上記第1実施例で示した並びとは異なるフィ
ルム巻戻し、送り出し給送に連結された駆動ギヤー2
4,25の位置を交互に変えたとしても、切換え時間の
タイムラグにはさして影響はない。
【0077】この第3実施例のカメラの駆動力伝達機構
によれば、AFモータを特別に用いることなく、上記第
1実施例と同様に撮影時の切換え時間のタイムラグを短
くすることが可能となている。
【0078】次に、本発明の第4実施例のカメラの駆動
力伝達機構について説明する。
【0079】この第4実施例のカメラの駆動力伝達機構
は、上記第1実施例で示したようにフィルム巻取りスプ
ールの内にモータを配設するのではなくフォークギヤー
側に配設されている実施例である。
【0080】図13は、本第4実施例のカメラの駆動力
伝達機構におけるオートローディング,通常撮影,フィ
ルム巻戻しにおける切換え駆動順序と想定される平均的
な切換え駆動時間を示した表である。また、図14は、
該第4実施例のカメラの駆動力伝達機構の主要部を示し
た説明図である。
【0081】この第4実施例は、図に示すように各々の
駆動機構に連結された駆動ギヤー21,22,23,2
4,25が前述したように太陽ギヤー13の中心軸と上
記駆動ギヤー21,22,23,24,25各々の中心
軸とを結んだ線を光軸6と平行にならないように配設さ
れている。且つフィルム送り出し給送機構,フィルム巻
戻し給送機構に連結された駆動ギヤー24,25とフィ
ルム巻上げ給送機構に連結された駆動ギヤー23,(又
は22)を太陽ギヤー13の中心の光軸6方向中心軸に
対し反対側に配設している。
【0082】上述した各実施例によると、カメラ不使用
時にはレンズ鏡筒をカメラ本体内に繰り込み、沈胴状態
に保持され使用時にはレンズ鏡筒がカメラ前方に繰り出
されるカメラにおいて、単一のモーターであっても、バ
リヤを閉めた際にレンズ鏡筒収縮のタイムラグを短縮す
ることができると共に、バリヤを閉めた際にバリヤがレ
ンズ鏡筒に干渉することがない。
【0083】また、切換えを行う遊星ギヤーに選択され
る被駆動ギヤーの各々のポジションを上記各実施例のよ
うに設定することにより、通常撮影時において切換え時
間のタイムラグを短縮することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ンズ鏡筒収納または繰出しのタイムラグが短いカメラの
駆動力伝達機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のカメラの駆動力伝達機構
における要部を示した断面図である。
【図2】上記第1実施例の駆動力伝達機構要部を下方よ
り見た図である。
【図3】上記第1実施例のカメラの駆動力伝達機構が適
用されたカメラの主要構成部のレイアウトを示す正面図
である。
【図4】上記図3に示すカメラの主要構成部のレイアウ
トを示す下面図である。
【図5】上記第1実施例のカメラの駆動力伝達機構にお
けるラチェットホイール,逆止レバの動作およびフォト
リフレクタの出力信号を示したタイムチャートである。
【図6】上記第1実施例における駆動ギヤー選択動作の
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】上記第1実施例において、通常の切換え動作で
は行われないが現在いる位置が初期位置でなかった場合
のラチェットホイールの初期位置設定時に係るフォトリ
フレクタの出力信号タイムチャートである。
【図8】上記第1実施例におけるラチェットホイール
(遊星ギヤー)の初期位置設定動作のサブルーチンを示
したフローチャートである。
【図9】上記第1実施例におけるラチェットホイール
(遊星ギヤー)の初期位置設定動作のサブルーチンを示
したフローチャートである。
【図10】上記第1実施例のカメラの駆動力伝達機構に
おけるオートローディング,通常撮影,フィルム巻戻し
における切換え駆動順序と想定される平均的な切換え駆
動時間を示した表である。
【図11】本発明の第2実施例のカメラの駆動力伝達機
構におけるオートローディング,通常撮影,フィルム巻
戻しにおける切換え駆動順序と想定される平均的な切換
え駆動時間を示した表である。
【図12】本発明の第3実施例のカメラの駆動力伝達機
構におけるオートローディング,通常撮影,フィルム巻
戻しにおける切換え駆動順序と想定される平均的な切換
え駆動時間を示した表である。
【図13】本発明の第4実施例のカメラの駆動力伝達機
構におけるオートローディング,通常撮影,フィルム巻
戻しにおける切換え駆動順序と想定される平均的な切換
え駆動時間を示した表である。
【図14】上記第4実施例のカメラの駆動力伝達機構の
主要部を示した説明図である。
【符号の説明】
1…レンズ鏡筒 2…撮影レンズ 3…スプール室 4…フィルムパトローネ 5…クラッチ機構 6…光軸 7…減速ギヤー列 8…フォークギヤー 9,9B…遊星ギヤー 9A,9D…減速円板 9C…減速ギヤー 10…内歯ギヤー 11…フィルム給送モータ 12…ピニオンギヤー 13…太陽ギヤー 14…ラチェットホイール 14f…半反射板 14f’…全反射板 15…遊星ギヤー 16…フリクション 17…逆止レバー 21,22,23,24,25…被駆動ギヤー 26,27…アイドルギヤー 31…フォトリフレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−258941(JP,A) 特開 平4−258937(JP,A) 特開 昭63−254425(JP,A) 特開 昭62−69254(JP,A) 実開 平3−125948(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆回転可能なモータと、 このモータにより回転駆動される太陽ギヤーと、 この太陽ギヤーと常に噛合する遊星ギヤーと、 上記太陽ギヤーの一方向回転による上記遊星ギヤーの公
    転を規制不能として自由に許容し、該太陽ギヤーの他方
    向回転による上記遊星ギヤーの公転を規制することによ
    上記遊星ギヤーを公転軌跡上の複数の自転位置にお
    いて、適宜自転させる規制部材と、上記規制部材により規制された 上記遊星ギヤーの上記自
    転位置において、該遊星ギヤーと噛合して駆動される複
    数の被駆動ギヤーと、上記遊星ギヤーを上記複数の被駆動ギヤーに対して選択
    的に切り換えて噛合連結させて行なわれる一連のカメラ
    駆動動作を複数種類有する中で、それぞれの一連のカメ
    ラ駆動動作の終了後には、その度に常に、上記複数の被
    駆動ギヤーのうち撮影光学系が保持されるレンズ鏡筒を
    沈胴させるための被駆動ギヤーと噛合する初期位置まで
    上記モータにより上記遊星ギヤーを公転駆動して、該初
    期位置に噛合位置決めして待機させておく制御手段とを具備することを特徴とする カメラの駆動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 正逆回転可能なモータと、このモータに
    より回転駆動される太陽ギヤーと、この太陽ギヤーと常
    に噛合する遊星ギヤーと、上記太陽ギヤーの回転による
    上記遊星ギヤーの公転を規制することにより上記遊星ギ
    ヤーを公転軌跡上の複数の自転位置において適宜自転可
    能とさせる規制部材と、上記遊星ギヤーの公転軌跡上に
    配設され、上記規制部材により規制された上記遊星ギヤ
    ーの上記複数の自転位置において該遊星ギヤーとそれぞ
    れ噛合して駆動される複数の被駆動ギヤーとを有するカ
    メラの駆動力伝達機構において撮影レンズ前面を覆うようにレンズバリヤを閉じてカメ
    ラを不使用状態にするときには、撮影レンズ鏡筒を沈胴
    させ、撮影レンズ前面から退避するように上記レンズバ
    リヤを開いてカメラを使用状態にするときには、撮影レ
    ンズ鏡筒を繰り出させるように駆動するレンズ鏡筒沈胴
    用被駆動機構と上記複数の被駆動ギヤーのうちの一つであって、上記レ
    ンズ鏡筒沈胴用被駆動 機構に連結されている沈胴用被駆
    動ギヤーと上記カメラの使用状態にあるときにおいて、上記遊星ギ
    ヤーを上記複数の被駆動ギヤーに対して選択的に切り換
    えて噛合連結させて行なわれる一連のカメラ駆動動作を
    複数種類有する中で、それぞれの一連のカメラ駆動動作
    の終了後には、その度に常に、上記複数の被駆動ギヤー
    のうち上記沈胴用被駆動ギヤーと噛合する初期位置まで
    上記モータにより上記遊星ギヤーを公転駆動して、該初
    期位置に噛合位置決めして待機させておく制御手段とを具備することを特徴とする カメラの駆動力伝達機構。
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