JP2002049085A - 駆動装置およびこれを備えた機器、カメラ - Google Patents

駆動装置およびこれを備えた機器、カメラ

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JP2002049085A
JP2002049085A JP2000232472A JP2000232472A JP2002049085A JP 2002049085 A JP2002049085 A JP 2002049085A JP 2000232472 A JP2000232472 A JP 2000232472A JP 2000232472 A JP2000232472 A JP 2000232472A JP 2002049085 A JP2002049085 A JP 2002049085A
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motor
planetary mechanism
drive system
driving
driving force
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JP2000232472A
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English (en)
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Shoji Kaihara
昇二 海原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム巻上げ機構における速度設定が1種
類のみであるために、連続撮影速度を上げるにも限界が
あり、2つのモータにより異なる速度でフィルム巻上げ
を行うのでは、機器が大型化する。 【解決手段】 第1モータM1および第2モータM2
と、第1モータの駆動力を伝達するための第1遊星機構
5,6,7および第2遊星機構5,8,9と、互いに同
じ機器動作を行わせる1の駆動系10aおよび他の駆動
系10bと、第2モータにより駆動され、第1モータの
駆動力を第1遊星機構を介して上記1の駆動系に伝達す
るか第2遊星機構を介して上記他の駆動系に伝達するか
を切り換える切換機構38,18,19とを設ける。そ
して、第1遊星機構と上記1の駆動系との間の減速比
と、第2遊星機構と上記他の駆動系との間の減速比とを
異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのモータを駆
動源として複数の駆動系を駆動するカメラ等の機器に備
えられる駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一眼レフカメラにおいては、モータを駆
動源としてミラー駆動系やシャッターチャージ駆動系や
フィルム巻上げまたは巻戻し駆動系、さらにはストロボ
アップまたはダウン駆動系等を駆動するものがある。
【0003】例えば、特開平3−75626号公報にて
提案されているカメラでは、2つのモータを内蔵し、第
1モータの一方向の回転によりフィルムの巻上げを、他
方向の回転によりミラー駆動およびシャッター駆動を行
わせ、第2モータの一方向の回転によりフィルムの巻戻
しを、他方向の回転によりストロボ駆動を行わせてい
る。
【0004】また、1つのモータを駆動源として、フィ
ルム給送、シャッターチャージ、ミラー駆動等を行わせ
るカメラも各種提案されている。
【0005】例えば、特開平1−202731号公報に
て提案されているカメラでは、カメラ本体内に1つのモ
ータを内蔵し、背蓋を開けてフィルムカートリッジを装
填して背蓋を閉じると、フィルムカートリッジ内のフィ
ルムを全量巻上げスプールにより巻き上げて、撮影待機
状態とする予備巻上方式が採用されており、以後の撮影
に際して、このモータによりフィルムの巻戻し、シャッ
ターチャージ、ミラー駆動を遊星クラッチの切換により
行わせるようにしている。
【0006】このカメラでは、モータを、一方向に回転
させると、遊星クラッチがフィルムの巻上げ側の第1の
伝達系に接続され、モータの一方向回転の続行によりフ
ィルムの巻上げが行われる。そして、巻上げ終了後はモ
ータを他方向に逆転させ、遊星クラッチを第2の伝達系
に接続させる。遊星クラッチが第2の伝達系に接続され
た状態でモータを他方向に回転させると、回転カム部材
が1回転する間に、フィルムの巻戻し、ミラーのアップ
・ダウン、シャッターチャージという撮影のための一連
の動作が行われる。
【0007】また、特開平1−287648号公報にて
提案されているモータ駆動装置は、1つのモータで複数
の遊星クラッチ機構を駆動する方式である。モータを一
方向に回転させて第1の遊星クラッチを切換動作させ、
モータの他方向回転時の被伝達駆動系を選択させ、この
選択状態でモータを他方向に回転させることによりその
選択された被伝達駆動系にモータ動力が伝達される。
【0008】さらに、特開平8−328094号公報に
て提案されているカメラでは、1つのモータで複数の遊
星クラッチ機構を駆動する方式である。モータの一方向
回転・他方向回転によりミラー駆動・シャッターチャー
ジ駆動およびフィルム巻上げの一連の撮影動作を行わ
せ、その後撮影準備動作のストロボアップに備えて位相
割り出し動作を行う。
【0009】また、特開平7−270877号公報にて
提案されているカメラでは、撮影レンズ鏡筒を駆動する
モータを利用してこのモータ以外のモータの動力分割を
行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−75626号公報にて提案のカメラでは、2つのモ
ータはいずれもフィルム駆動やミラー駆動およびシャッ
ターチャージ駆動を行うが、これらの駆動系は比較的駆
動負荷が大きいため、特に連続撮影速度の速いカメラを
提供する場合には、それぞれのモータとして出力の大き
い大型のモータが採用される。このため、カメラが高価
なものになり、また大型になってしまう。
【0011】また、特開平1−202731号公報にて
提案のカメラでは、1つのモータのみ用いるためカメラ
の小型化は可能であるが、フィルムの予備巻上方式を採
用しているために、背蓋連動機構等を必要とし、方式や
レイアウトの自由度が限定されてしまう。
【0012】また、特開平1−287648号公報にて
提案のモータ駆動装置も1つのモータのみを用いるもの
であるが、被伝達駆動系の数だけ遊星クラッチを必要と
するので、機構が大型化してしまう。また、モータの一
方向回転→他方向回転がセットとなって1つの動作を完
了するので、一連の複数動作を行うにはシーケンスが複
雑になり、カメラに適用した場合には連続撮影速度が遅
くなってしまう。
【0013】さらに、特開平8−328094号公報に
て提案のカメラも1つのモータのみを用いるものである
が、1回転でミラー駆動およびシャッターチャージ駆動
の一連の撮影動作を行わせるカムに、撮影終了後のスト
ロボアップに備えた位相割りのための位相を設けている
ため、連続撮影速度を上げるには最適ではない。
【0014】また、特開平7−270877号公報にて
提案のカメラでは、鏡筒の停止位置により鏡筒駆動用以
外のモータの駆動力伝達経路を決定するため、使用する
駆動力伝達経路の選択自由度がない。
【0015】ここで、連続撮影動作の速度に大きく影響
するフィルム巻上げ動作において、現在市販されている
フィルムの巻上げに要する負荷は種類によって様々であ
る。また、低温時においてはフィルム巻上げ負荷が増大
するため、フィルム巻上げ機構のギヤ比はおのずと80
0g程度までの高負荷条件に対応した設定になってしま
う。したがって、通常の撮影においては、必然的にフィ
ルム巻上げ速度が低下してしまう。
【0016】さらに、上記いずれの従来構成において
も、フィルム巻上げ機構におけるギヤ比の設定は1種類
のみであるために、連続撮影速度を上げるにも限界があ
る。
【0017】このため、特開昭61−269129号公
報にて提案のカメラでは、高速用および低速用の2つの
ギヤ比を有する巻上げ機構を備えているが、巻上げのた
めに専用のモータを配置する必要があり、その他、ミラ
ー駆動やシャッターチャージ、フィルム巻戻し等の比較
的負荷の大きな機構を駆動するためには、他に比較的大
型のモータを配置する必要があり、カメラが大型化して
しまう。
【0018】そこで本発明は、2つのモータを用いなが
ら、小型で低コストであり、機構のレイアウトの自由度
も高く、モータの制御シーケンスが簡単であり、駆動負
荷等に応じて最適な駆動速度を選択できる駆動装置およ
びカメラを提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本願第1の発明の駆動装置又はカメラでは、第1モ
ータおよび第2モータと、第1モータの駆動力を伝達す
るための第1および第2遊星機構と、第1遊星機構を介
して機器動作を行わせる1の駆動系と、第2遊星機構を
介して上記1の駆動系と同じ機器動作を行わせる他の駆
動系と、第2モータの駆動力により駆動され、第1モー
タの駆動力を第1遊星機構を介して上記1の駆動系に伝
達するか、第2遊星機構を介して上記他の駆動系に伝達
するかを切り換える切換機構とを設け、第1モータの駆
動力が第1遊星機構を介して上記1の駆動系に伝達され
るときのこれら第1遊星機構と1の駆動系との間の減速
比と、第1モータの駆動力が第2遊星機構を介して上記
他の駆動系に伝達されるときのこれら第2遊星機構と他
の駆動系との間の減速比とを異ならせている。
【0020】また、本願第2の発明の駆動装置又はカメ
ラでは、第1および第2モータと、第1モータの駆動力
を伝達するための第1および第2遊星機構と、第1モー
タが第1方向に回転する際に、この第1モータの駆動力
が第1遊星機構を介して伝達される第1駆動系と、第1
モータが第2方向に回転する際に、この第1モータの駆
動力が第1遊星機構を介して伝達される第2駆動系と、
第1モータが第1方向に回転する際に、この第1モータ
の駆動力が第2遊星機構を介して伝達される第3駆動系
と、第1モータが第2方向に回転する際に、この第1モ
ータの駆動力が第2遊星機構を介して伝達され、第2駆
動系と同じ機器動作(例えば、カメラにおけるフィルム
巻上げ動作)を行わせる第4駆動系と、第2モータの駆
動力により駆動され、第1モータの駆動力を第1遊星機
構を介して第2駆動系に伝達するか、第2遊星機構を介
して第4駆動系に伝達するかを切り換える切換機構とを
設け、第1モータの駆動力が第1遊星機構を介して第2
駆動系に伝達されるときの第1遊星機構と第2駆動系と
の間の減速比と、第1モータの駆動力が第2遊星機構を
介して第4駆動系に伝達されるときの第2遊星機構と第
4駆動系との間の減速比とを異ならせている。
【0021】より具体的には、例えばカメラにおいて、
第1駆動系を撮影光路内に進退可能で進入時にファイン
ダー観察を可能とするミラーの駆動およびシャッターの
チャージ駆動を行う駆動系とし、第3駆動系をフィルム
巻戻し駆動系とする。
【0022】上記第1および第2の発明により、第2モ
ータによる切換機構の駆動を行うことによって、第1モ
ータの駆動力によって駆動される、フィルム巻上げ動作
等の同じ機器動作の速度を切り換えることが可能とな
る。このため、例えば、電源電圧のレベルや駆動負荷等
に応じて簡単に最適かつ効率的な駆動を行うことが可能
となる。
【0023】なお、切換機構の駆動負荷は、ミラー・シ
ャッターチャージ駆動やフィルム給送駆動等の駆動負荷
に比べて小さいので、第2モータとして低出力(さらに
は小型)のものを選択することが可能となる。しかも、
2つのモータを用いているので、1つのモータのみを用
いる場合に比べて機構レイアウトの自由度を高めたり、
遊星機構の数を比較的少なく済ませたりすることがで
き、全体として機器やカメラの小型化や低コスト化を図
ることが可能となる。
【0024】さらに、1つの機器動作をモータの一方向
の回転のみで行うことが可能であるため、双方向の回転
を組み合わせて1つの動作を行わせる場合等に比べてモ
ータの制御シーケンスが簡単で済む。
【0025】また、上記第2の発明において、切換機構
が、第1遊星機構が第2駆動系に駆動力伝達可能に接続
されることを許容する状態と、第2遊星機構が第4駆動
系に駆動力伝達可能に接続されることを許容する状態の
双方の状態において、第1遊星機構が第1駆動系に駆動
力伝達可能に接続されることを許容するよう構成するこ
とにより、上記機器動作速度の選択にかかわらず第1モ
ータの第1方向回転により第1駆動系を駆動することが
可能となり、制御シーケンスを簡単にすることが可能で
ある。
【0026】また、例えばカメラにおいて、切換機構の
状態により、第1モータの第2方向回転により高低速の
フィルム巻上げを行う一方、第1モータの第1方向回転
によりフィルム巻上げとは関係のないフィルム巻戻しを
行うことが可能であり、さらにフィルム巻上げの後等に
おける第1モータの第1方向回転によりミラー・シャッ
ターチャージ駆動を行うことが可能であるため、第1モ
ータをフルに活用することができ、必要なモータ数の増
加を抑えることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1から図6には、本発明の実施
形態である一眼レフカメラにおける内部機構の構成を示
している。図1は、上記内部機構全体の概要を示す斜視
図、図2および図3は図1に示す内部機構を構成する各
ユニットを示す斜視図である。また、図4は、図3に示
すミラーボックスユニットの側面構成を示す平面図であ
り、図5はストロボ駆動系を示す平面図である。さら
に、図6には各部品の詳細図である。
【0028】図1において、1はカメラ本体でり、この
カメラ本体1の下面には、カメラ動作のうちミラーおよ
びシャッターチャージ動作やフィルム巻上げ・巻戻し動
作等の撮影動作およびフィルム給送動作を行わせる駆動
ユニットDが取り付けられている。また、カメラ本体1
のアパーチャ前面には、シャッターユニットSおよびミ
ラーボックスユニットMBが取り付けられる。
【0029】まず、図2に示す駆動ユニットDにおい
て、M1は第1モータであり、フィルム給送やミラー・
シャッターチャージ駆動といった、カメラ動作のうち比
較的高駆動負荷の動作を行わせるための駆動源として、
比較的高出力で大型のコアレスモータを用いている。こ
の第1モータM1の出力軸にはプーリー2が固着されて
いる。
【0030】3はタイミングベルトである。4は一方に
プーリーを有し、他方にギヤを有するギヤであり、この
ギヤ4にはタイミングベルト3によってプーリー2の回
転が伝達される。
【0031】5は、図6に示すようにギヤ4に噛み合う
大ギヤ部とその両側に形成された小ギヤ部とを有する太
陽ギヤであり、一方の小ギヤ部には第1遊星クラッチ
(第1遊星機構)を構成する遊星ギヤ6が噛み合ってお
り、他方の小ギヤ部には第2遊星クラッチ(第2遊星機
構)を構成する遊星ギヤ8が噛み合っている。
【0032】遊星ギヤ6は、遊星レバー7によって太陽
ギヤ5の一方の小ギヤ部回りで公転可能に保持されてい
る。遊星レバー7には、後述する第1切換レバー18に
よる公転阻止を受けるストッパー部7a,7bが設けら
れている。また、遊星ギヤ8は、遊星レバー9により太
陽ギヤ5の他方の小ギヤ部回りで公転可能に保持されて
いる。遊星レバー9には、後述する第2切換レバー19
による公転阻止を受けるストッパー部9a,9bが設け
られている。
【0033】10は巻上げ伝達ギヤであり、3つのギヤ
部から構成されている。ギヤ部10aには、第1モータ
M1が第2方向(例えば、正転方向)に回転することに
よって公転した遊星ギヤ6がこのギヤ部10aに噛み合
うことにより、第1モータM1の回転が伝達される。ま
た、ギヤ部10bには、第1モータM1が第2方向に回
転することによって公転した遊星ギヤ8がこのギヤ部1
0bに噛み合うことにより、第1モータM1の回転が伝
達される。
【0034】ここで、ギヤ部10bはギヤ部10aより
歯数が多い。そして、これらギヤ部10a,10bに伝
達された第1モータM1の回転は、ギヤ部10cを介し
てフィルム巻上げ駆動系(第2および第4駆動系)に伝
達される。
【0035】11は不図示のフィルムカートリッジから
引き出されるフィルムを巻き取るためのスプールであ
り、巻上げ伝達ギヤ10のギヤ部10cに噛み合うギヤ
部11aを有する。したがって、第1モータM1が第1
方向に回転すると、遊星ギヤ6又は遊星ギヤ8および巻
上げ伝達ギヤ10を介してこの第1モータM1の回転が
スプール11に伝達され、これが回転駆動される。
【0036】なお、遊星ギヤ6および遊星ギヤ8は後述
する切換機構によって選択的に巻上げ伝達ギヤ10に噛
み合うが、遊星ギヤ6がギヤ部10aに噛み合った時の
ギヤ比(第1減速比)の方が、遊星ギヤ8がギヤ部10
bに噛み合った時のギヤ比(第2減速比)より小さく、
スプール11が高速回転する。本実施形態においては、
遊星ギヤ6がギヤ部10aに噛み合った場合のギヤ比は
1:24に、遊星ギヤ8がギヤ部10bに噛み合った場
合のギヤ比は1:42に設定されている。
【0037】12は巻戻し伝達ギヤであり、第1モータ
M1が第1方向(例えば、逆転方向回転)に回転するこ
とによって公転した遊星ギヤ8がこの巻戻し伝達ギヤ1
2に噛み合うことにより、第1モータM1の回転をフィ
ルム巻戻し駆動系(第3駆動系)に伝達する。この巻戻
し伝達ギヤ12の回転は、ギヤ13,14へと伝達され
る。
【0038】15はギヤ14に噛み合うギヤであり、片
側にタイミングベルト16が巻き掛けられるプーリーを
有している。このため、ギヤ14からギヤ15に第1モ
ータM1の回転が伝達されると、タイミングベルト16
を介して第1モータM1の回転が後述する巻戻しフォー
クユニット22に伝達される。
【0039】17は地板であり、この地板17には、第
1モータM1が固定されるとともに、ギヤ4,5,1
0、スプール11およびギヤ12〜15が回転可能に保
持されている。
【0040】18は地板17に回転可能に保持された第
1切換レバーであり、図6に示すように、腕部18a,
18bおよび軸部18cを有している。この第1切換レ
バー18は、腕部18bが後述するカム38をトレース
することによって揺動する。また、腕部18aは遊星レ
バー7のストッパー部7a又は7bに当接して遊星レバ
ー7の公転を阻止する。
【0041】19は地板17に回転可能に保持された第
2切換レバーであり、図6に示すように、第1切換レバ
ー18の軸部18cに連動するカム部19aと、遊星レ
バー9のストッパー部9a又は9bに当接して遊星レバ
ー9の公転を阻止する腕部19bとを有する。
【0042】20はトーションバネであり、第1切換レ
バー18を下面方向からみて反時計回り方向に回転付勢
する。また、第1切換レバー18と第2切換レバー19
とは軸部18cとカム部19aとの関係により、一方が
時計回り方向に回転したときには他方は反時計回り方向
に回転するといった具合に、相反する方向に揺動するよ
うになっている。
【0043】21はギヤ4,5、遊星レバー7,9,ギ
ヤ10,12〜15および切換レバー18,19の抜け
止めとなるカバーであり、地板17にビス固定される。
【0044】22はフィルムカートリッジ内にフィルム
を巻き戻すための巻戻しフォークユニットであり、カバ
ー21に回転可能に保持される。この巻戻しフォークユ
ニット22の下端部にはタイミングベルト16を巻き掛
けるためのプーリーが設けられている。
【0045】23はタイミングベルト16に所定のテン
ションを与えるためのローラーであり、カバー21に回
転可能に保持される。
【0046】以上説明した第1モータM1、ギヤ2〜ロ
ーラー23は1つの駆動ユニットDとして構成され、3
個の筒状のダンパーゴム24と段ビス25とでカメラ本
体1の下面に浮遊留めされる。
【0047】図1に示す26はフォトリフレクタであ
り、フィルムに形成されたパーフォレーションの移動を
光学的に検出するものである。このフォトリフレクタ2
6は、カメラ本体1のアパーチャ面右側の所定位置に固
定される。
【0048】次に、図1および図3に示すミラーボック
スユニットMBにおいて、30はミラーボックスであ
る。このミラーボックス30内には、撮影光路に対して
進退可能で、撮影光路内に進入し斜設される位置(以
下、ファインダー観察位置という)で撮影光束をファイ
ンダー観察系に反射させ、フィルム露光時には撮影光路
の上方(撮影位置)に退避するミラーユニットMRが取
り付けられている。また、ミラーボックスの側面および
下面には、ミラーユニットMRを進退駆動するとともに
シャッターユニットSのチャージ駆動を行うミラー・シ
ャッター駆動系(第1駆動系)や後述するストロボをポ
ップアップ駆動するストロボポップアップ駆動系(第5
駆動系)を構成するギヤやレバー等が回転可能に保持す
るための軸部等が一体的に形成されている。
【0049】M2は第2モータであり、第1モータM1
に比べて出力の低い小型のコアドモータが用いられてい
る。第2モータM2は、ミラーボックス30に固定され
ており、その出力軸にはギヤ31が固着されている。第
2モータM2の駆動力は、ギヤ31、ギヤ32を介して
ギヤ33に伝達される。
【0050】34はギヤ33に噛み合う大ギヤ部と、小
ギヤ部とを有する太陽ギヤであり、小ギヤ部には、図6
にも示すように、第3遊星クラッチを構成する遊星ギヤ
35が噛み合っている。遊星ギヤ35は、遊星レバー3
6により太陽ギヤ34の小ギヤ部回りで公転可能に保持
されている。、37は第2モータM2が第1方向回転
(例えば、逆転回転)することによって公転した遊星ギ
ヤ35が噛み合う切換えギヤであり、この切換えギヤ3
7はカムギヤ38に噛み合う。
【0051】カムギヤ38は、図6に示すように、切換
えギヤ37に噛み合うギヤ部38aとカム部38bとを
有し、カム部38bは前述した第1切換レバー18の腕
部18bがトレース可能に形成されている。したがっ
て、カムギヤ38が1回転する間にトーションバネ20
により付勢された第1切換レバー18が腕部18bのカ
ム部38bに対するトレース作用により揺動し、さらに
第2切換レバー19も追従して第1切換レバー18に対
して相反する方向に揺動する。なお、第1および第2レ
バー18,19およびカムギヤ38により請求の範囲に
いう切換機構が構成される。
【0052】また、40は位相基板(図7(A)参照)
であり、この位相基板40に形成されたパターン上を、
カムギヤ38に取り付けられたブラシ39が摺動するこ
とによってカムギヤ38の回転位置を検出することがで
きる。
【0053】41は第2モータM2が第2方向回転(例
えば、正転回転)することによって公転した遊星ギヤ3
5が噛み合うストロボ伝達ギヤであり、第2モータM2
の回転をストロボ駆動系に伝達する。
【0054】上記ギヤ32,33,34,37およびカ
ムギヤ38は、ミラーボックス30の下面側に形成され
た軸部に回転可能に保持され、ギヤ41はミラーボック
ス30の側面側に回転可能に保持されたシャフト42の
下端側に固定される。
【0055】43はギヤ32,33,34,37,41
の抜け止めとなるカバーである。44は駆動ユニットD
の第1モータM1が第1方向回転(例えば、逆転回転)
することによって公転した遊星ギヤ6が噛み合うミラー
・シャッター伝達ギヤであり、ギヤ45に噛み合って第
1モータM1の回転をミラー・シャッター駆動系に伝達
する。
【0056】ギヤ44,45はいずれもカバー43に形
成された軸部に回転可能に保持される。46もギヤであ
り、カバー43およびミラーボックス30に回転可能に
支持され、ミラーボックス30の側面側に回転可能に保
持されたシャフト47の下端側に固定される。
【0057】48はギヤ44,45,46およびカムギ
ヤ38の抜け止めとなるカバーであり、カバー43と共
にミラーボックス30の下面側にビス固定される。
【0058】また、ミラーボックス30の上方側面にお
いて、49はシャフト42の上端に固着されたウォーム
ギヤ49である。50はウォームギヤ49の回転方向を
90度変換するように噛み合うハスバギヤを有した太陽
ギヤであり、この太陽ギヤ50には、第4遊星クラッチ
を構成する遊星ギヤ51が噛み合っている。この遊星ギ
ヤ51は、ミラーボックス30の上方側面の軸部に回転
可能に保持された遊星レバー52によって、太陽ギヤ5
0回りで公転可能に保持されており、第2モータM2が
第2方向に回転すると、ミラーボックス30の側面に対
して反時計回り方向に公転する。
【0059】また、ミラーボックス30の側面側におい
て、53,54はシャフト47に固定されたウォームギ
ヤである。55はミラーボックス30の側面に形成され
た軸部に回転可能に保持されたカムギヤである。このカ
ムギヤ55は、図6に示すように、ミラーユニットMR
をファインダー観察位置と撮影位置との間で駆動するた
めのカム部55aを有し、またカム部55aの反対側
に、後述する位相基板61のパターン上を摺動するブラ
シ56を固着している。また、カムギヤ55には、ウォ
ームギヤ53の回転方向を90°変換するようにこのウ
ォームギヤ53に噛み合うハスバギヤ部が形成されてい
る。このカムギヤ55は、第1モータM1の第1方向回
転により、側面側から見て反時計回り方向に回転する。
【0060】57はミラーボックス30の側面に形成さ
れた軸部に回転可能に保持されたカムギヤである。この
カムギヤ57は、図6に示すように、撮影後シャッター
ユニットSをチャージするためのカム部57aと、ウォ
ームギヤ54の回転方向を90°変換するようにこのウ
ォームギヤ54に噛み合うハスバギヤ部とを有する。こ
のカムギヤ57は、第1モータM1の第1方向回転によ
り側面側から見て反時計回り方向に回転する。
【0061】ここで、ウォームギヤ53,54およびカ
ムギヤ55,57のハスバギヤ部は同一のギヤ諸元、す
なわち同一条数および同一歯数を有する。このため、第
1モータM1の第1方向回転時の回転を伝達する際の両
ウォームギヤ−ハスバギヤ部間の減速比が同じになる。
したがって、カムギヤ55とカムギヤ57は常に同一の
位相関係を保って回転する。
【0062】58はカムギヤ55のカム部55aの位相
をミラーユニットMRに揺動して伝達するためのミラー
レバーである。このミラーレバー58は、図6に示すよ
うに、カム部55aをトレースする腕部58aとミラー
ユニットMRを駆動する腕部58bとを有し、ミラーボ
ックス30の側面に形成された軸部に回転可能に保持さ
れる。
【0063】59はカムギヤ57のカム部57aの位相
をシャッターユニットSに揺動して伝達するためのチャ
ージレバーである。このチャージレバー59は、図6に
示すように、カム部57aをトレースする腕部59aと
シャッターユニットSのチャージ駆動部を駆動する腕部
59bとを有し、ミラーボックス30の側面に形成され
た軸部に回転可能に保持される。
【0064】60はカムギヤ55,57、ミラーレバー
58およびチャージレバー59の抜け止めとなるカバー
であり、ミラーボックス30の側面にビス固定される。
【0065】61はカバー60に固着され、カムギヤ5
5が回転したときにこのカムギヤ55に取り付けられた
ブラシ56がパターン上を摺動する位相基板(図6参
照)であり、ミラーの動きとシャッターチャージの動作
の位相を割り出す。
【0066】62はトーションバネであり、ミラーレバ
ー58の回転軸回りにコイル部が保持されるともに、一
方の腕部がミラーボックス30の一部に、他方の腕部が
ミラーユニットMRの軸部に掛けられている。このた
め、ミラーユニットMRは、ミラーレバー58側に付勢
される。
【0067】63はトーションバネであり、コイル部が
カバー60に形成された軸部60a回りに保持され、一
方の腕部をカバー60に形成された軸部60a,60b
に、他方の腕部がミラーユニットMRの軸部に掛けられ
ている。このトーションバネ63は、ミラーユニットM
Rをファインダー観察位置方向(ダウン方向)に付勢す
る。したがって、ミラーユニットMRがダウンする際、
初期はトーションバネ63により、後半はトーションバ
ネ62によって付勢されるように切り換わる。
【0068】64はチャージレバー59をカムギヤ57
に付勢するためのトーションバネであり、チャージレバ
ー59の回転軸回りにコイル部が保持され、一方の腕部
がミラーボックス30の一部に、他方の腕部がチャージ
レバー59の腕部に掛けられる。
【0069】次に図5において、Cはカメラの外装部品
の1つである上カバーであり、ファインダー光学系を構
成する不図示のペンタプリズムを覆うようにカメラ本体
1の上部に固定される。
【0070】70はギヤであり、第2モータM2が第2
方向回転したときに、ギヤ31〜35,41、シャフト
42、ウォームギヤ49およびギヤ50までのギヤトレ
インを介して反時計回り方向に公転する遊星ギヤ51が
噛み合い、第2モータM2の回転が伝達されて回転され
る。
【0071】71はギヤ70に噛み合って時計回り方向
に回転するカムギヤであり、裏表にそれぞれカム部71
aとカム部71bとを有する。
【0072】72はノーマルオープンタイプのリーフス
イッチであり、カムギヤ71のカム部71bによりオン
・オフされ、カムギヤ71の回転を検知させるための信
号を出力する。
【0073】73はギヤ70およびカムギヤ71を回転
可能に保持し、リーフスイッチ72を固着する地板であ
り、上カバーCの内側に固着される。
【0074】74は発光可能位置と収納位置とでアップ
・ダウン可能なストロボユニットSTのベースとなるス
トロボケースであり、左右方向(図の紙面に垂直な方
向)の両側に形成された軸部が上カバーCの上部に回転
可能に保持されている。なお、上記軸部のうち一方の軸
部は、ストロボケース74に取り付けられたレバー75
の基端部に形成されている。
【0075】レバー75は、図6に示すようにレバーの
両端に軸部75aと、カムギヤ71のカム71aにより
駆動されるピン75bを有する。
【0076】軸部75aは上カバーCの内側からストロ
ボケース74に回転可能に貫通しており、軸部75aに
はレバー76がビス77で固着されている。
【0077】したがって、上カバーCの内側のレバー7
5とストロボユニットST内部のレバー76は一体に揺
動する。また、他方のストロボケース74の軸部は、不
図示の段ビス等で上カバーCに回転可能に支持される。
【0078】78はトーションバネであり、一方の腕部
がレバー76に、他方の腕部がストロボケース74の軸
部74aに掛けられ、ストロボケース74に対してレバ
ー75,76を時計回り方向に回転付勢する。
【0079】79はストッパーピンであり、上カバーC
の側面に固着されている。74bはストロボケース74
に形成された軸部であり、74cはストロボユニットS
Tが発光可能位置と収納位置とでアップ・ダウンすると
きに、上カバーCの側面のストッパーピン79をストロ
ボユニットST内部に突出させるため、ストロボケース
74に形成された扇状の穴である。ストッパーピン79
が扇状の穴74cの終端部に当接することにより、スト
ロボユニットSTの発光可能位置が決定される。
【0080】80は一方の腕部をがストッパーピン79
に、他方の腕部が軸部74bに掛けられたトグルバネで
あり、ストロボユニットSTのアップダウン範囲のうち
中間位置から発光可能位置側にあるときにはストロボユ
ニットSTをアップ方向に付勢し、収納位置側にあると
きにはダウン方向に付勢する。
【0081】81はキセノン管、反射笠、光学パネル等
から構成されるストロボ発光部である。82はプラスチ
ック製のカバーであり、83は外装をなすアルミ製のカ
バーである。カバー83の内側に、カバー82をはめ込
み、ストロボケース74に固着する。
【0082】ここで、トーションバネ78の付勢力は常
にトグルバネ80の付勢力よりも強くなるように設定さ
れている。これにより、第2モータM2の第2方向回転
がカムギヤ71まで伝達され、レバー75が駆動される
と、トーションバネ78はトグルバネ80に打ち勝って
ストロボユニットSTを発光可能位置に向かって押し上
げ、トグルバネ80の付勢方向の反転領域を越えるとト
グルバネ80の抗力によりストロボユニットSTをさら
に発光可能位置へ押し上げる。
【0083】なお、ストロボユニットSTが発光可能位
置に向かってアップ動作中に、撮影者の手などでアップ
動作が阻止された場合は、これをトーションバネ78に
吸収させてレバー75の回転がストロボユニットSTに
伝達されないようにしている。これにより、レバー75
およびレバー76のみが揺動して、ストロボユニットS
Tを保護している。
【0084】次に、以上のように構成されたカメラの内
部機構の動作を説明する。図7〜図9には、第2モータ
M2の第1方向回転によって駆動されたカムギヤ38に
より割り出された切換レバー18,19の各位相と、第
1モータM1からの回転伝達との関係を示している。各
図の(A)には、位相基板40上におけるカムギヤ38
(ブラシ39)の停止位置を示し、(B)には(A)に
示した位置にカムギヤ38が停止した状態で、第1モー
タM1が第1方向回転したときの回転伝達状態を示して
いる。また、(C)には、(A)に示した位置にカムギ
ヤ38が停止した状態で、第1モータM1を第2方向回
転させたときの回転伝達状態を示す。
【0085】図7(A)において、第2モータM2を第
1方向に回転させて位相基板40の斜線部にカムギヤ3
8のブラシ39が停止したとき、ブラシ39を通じて、 POCH1:Low POCH2:Low の信号が出力される。
【0086】この状態で、図7(B)−1に示すように
第1モータM1が第1方向に回転すると、プーリー2の
回転がタイミングベルト3を介して太陽ギヤ5に伝達さ
れ、太陽ギヤ5は時計回り方向に回転する。これによ
り、遊星ギヤ6および遊星レバー7も時計回り方向に公
転する。このとき、第1切換レバー18の腕部18bは
遊星ギヤ6を伴う遊星レバー7のストッパー部7aに当
接しない位置に退避しているため、遊星ギヤ6はギヤ4
4に噛み合う。このため、第1モータM1の回転がギヤ
45,46およびシャフト47、ウォームギヤ53,5
4を介してカムギヤ55,57に伝達され、これをミラ
ーボックス30の側面から見て反時計回り方向に回転さ
せる。これにより、ミラーユニットMRが撮影位置から
ファインダー観察位置に向かってダウン駆動される。
【0087】この後、図6に示す位相基板61上にてカ
ムギヤ55に取り付けられたブラシ56がミラーUP停
止位相(CMSP1:Low、CMSP2:High)
に達したときに第1モータM1にブレーキをかけこれを
停止させると、ミラーユニットMRが撮影位置にて停止
する。また、図6に示す位相基板61上にてカムギヤ5
5に取り付けられたブラシ56がシャッターチャージ完
停止位相(CMSP1:High、CMSP2:Lo
w)に達したときに第1モータM1にブレーキをかけこ
れを停止させると、図4に示すように、ミラーユニット
MRがファインダー観察位置にて停止するとともにシャ
ッターチャージ完了の状態となる。
【0088】なお、この際、図7(B)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も、遊星ギヤ6およ
び遊星レバー7と同様に時計回り方向に公転するが、第
2切換レバー19の腕部19bが遊星ギヤ6を伴う遊星
レバー9のストッパー部9aに当接するため、遊星ギヤ
8はギヤ12に噛み合う位置までは公転せずに空転す
る。したがって、巻戻し伝達ギヤ12〜巻戻しフォーク
ユニット22には第1モータM1の回転は伝達されな
い。
【0089】一方、図7(C)−1に示すように、第1
モータM1が第2方向に回転すると、プーリー2の回転
がタイミングベルト3を介して太陽ギヤ5に伝達され、
太陽ギヤ5が反時計回り方向に回転する。これにより、
遊星ギヤ6および遊星レバー7も反時計回り方向に公転
する。このとき、第1切換レバー18の腕部18bは遊
星ギヤ6を伴う遊星レバー7のストッパー部7bに当接
しない位置に退避しているため、遊星ギヤ6はギヤ10
のギヤ部10aに噛み合う。このため、第1モータM1
の回転がギヤ10cを介してスプール11に伝達され、
スプール11をフィルム巻上げ方向に高速回転させる。
【0090】なお、この際、図7(C)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も、遊星ギヤ6およ
び遊星レバー7と同様に反時計回り方向に公転するが、
第2切換レバー19の腕部19bが遊星ギヤ6を伴う遊
星レバー9のストッパー部9bに当接するため、遊星ギ
ヤ8はギヤ10のギヤ部10bに噛み合う位置までは公
転せずに空転する。こうしてフィルムを高速巻上げし、
フォトリフレクタ26を通じて1駒分の数(例えば8
個)のパーフォレーションを検出したことに応じて第1
モータM1にブレーキをかけることにより、フィルムの
1駒巻上げ動作が完了する。
【0091】次に、図8(A)において、第2モータM
2を第1方向に回転させて位相基板40の斜線部にカム
ギヤ38のブラシ39が停止したとき、ブラシ39を通
じて、 POCH1:High POCH2:Low の信号が出力される。
【0092】この状態で、図8(B)において、図8
(B)−1に示すように第1モータM1が第1方向に回
転すると、プーリー2の回転がタイミングベルト3を介
して太陽ギヤ5に伝達され、太陽ギヤ5は時計回り方向
に回転する。これにより、遊星ギヤ6および遊星レバー
7も時計回り方向に公転する。このとき第1切換レバー
18の腕部18bは遊星ギヤ6を伴う遊星レバー7のス
トッパー部7aに当接しない位置に退避しているため、
遊星ギヤ6はギヤ44に噛み合う。このため、第1モー
タM1の回転がギヤ45,46およびシャフト47、ウ
ォームギヤ53,54を介してカムギヤ55,57に伝
達され、これをミラーボックス30の側面から見て反時
計回り方向に回転させる。これにより、ミラーユニット
MRが撮影位置からファインダー観察位置に向かってダ
ウン駆動される。
【0093】そして、図6に示す位相基板61上にてカ
ムギヤ55に取り付けられたブラシ56がミラーUP停
止位相(CMSP1:Low、CMSP2:High)
に達したときに第1モータM1にブレーキをかけこれを
停止させると、ミラーユニットMRは撮影位置にて停止
する。また、図6に示す位相基板61上にてカムギヤ5
5に取り付けられたブラシ56がシャッターチャージ完
停止位相(CMSP1:High、CMSP2:Lo
w)に達したときに第1モータM1にブレーキをかけこ
れを停止させると、図4に示すように、ミラーユニット
MRがファインダー観察位置にて停止するとともにシャ
ッターチャージの完了状態となる。
【0094】なお、この際、図8(B)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も遊星ギヤ6および
遊星レバー7と同様に時計回り方向に公転するが、第2
切換レバー19の腕部19bが遊星ギヤ6を伴う遊星レ
バー9のストッパー部9aに当接するため、遊星ギヤ8
はギヤ12に噛み合う位置までは公転せずに空転する。
したがって、巻戻し伝達ギヤ12〜巻戻しフォークユニ
ット22には第1モータM1の回転は伝達されない。
【0095】一方、図8(C)−1に示すように、第1
モータM1が第2方向に回転すると、プーリー2の回転
がタイミングベルト3を介して太陽ギヤ5に伝達され、
太陽ギヤ5が反時計回り方向に回転する。これにより、
遊星ギヤ6および遊星レバー7も反時計回り方向に公転
する。このとき、第1切換レバー18の腕部18bは遊
星ギヤ6を伴う遊星レバー7のストッパー部7bに当接
する位置に進入しているため、遊星ギヤ6はギヤ10の
ギヤ部10aに噛み合う位置までは公転せずに空転す
る。
【0096】これに対し、図8(C)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も、遊星ギヤ6およ
び遊星レバー7と同様に反時計回り方向に公転し、この
とき第2切換レバー19の腕部19bは遊星ギヤ6を伴
う遊星レバー9のストッパー部9bに当接しない位置に
退避しているため、遊星ギヤ8はギヤ10のギヤ部10
bに噛み合う。このため、第1モータM1の回転がギヤ
10cを介してスプール11に伝達され、スプール11
をフィルム巻上げ方向に低速回転させる。
【0097】この後、フォトリフレクタ26を通じて1
駒分の数(例えば8個)のパーフォレーションを検出し
たことに応じて第1モータM1にブレーキをかけること
により、フィルムの1駒巻上げ動作が完了する。
【0098】次に、図9(A)において、第2モータM
2を第1方向に回転させて位相基板40の斜線部にカム
ギヤ38のブラシ39が停止したとき、ブラシ39を通
じて、 POCH1:Low POCH2:High の信号が出力される。
【0099】この状態で、図9(B)−1に示すよう
に、第1モータM1が第1方向に回転すると、プーリー
2の回転がタイミングベルト3を介して太陽ギヤ5に伝
達され、太陽ギヤ5が時計回り方向に回転する。これに
より、遊星ギヤ6および遊星レバー7も時計回り方向に
公転する。このとき、第1切換レバー18の腕部18b
は遊星ギヤ6を伴う遊星レバー7のストッパー部7aに
当接する位置に進入しているため、遊星ギヤ6はギヤ4
4に噛み合う位置までは公転せずに空転する。このた
め、ギヤ44〜カムギヤ55,57には第1モータM1
の回転は伝達されず、ミラー駆動およびシャッターチャ
ージ駆動は行われない。
【0100】また、この際、図9(B)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も時計回り方向に公
転する。第2切換レバー19の腕部19bは遊星ギヤ8
を伴う遊星レバー9のストッパー部9aに当接しない位
置に退避しているため、遊星ギヤ8はギヤ12に噛み合
う。このため、第1モータM1の回転はギヤ13〜15
およびタイミングベルト16を介して巻戻しフォークユ
ニット22に伝達され、これをフィルム巻戻し方向に回
転させてフィルム巻戻し動作を行う。
【0101】なお、図9(A)の位相状態では、第1モ
ータM1の第2方向回転は行わない設定になっている。
【0102】そして、カムギヤ38および切換えレバー
18,19の位置は、第2モータM2が第1方向に回転
することにより、図8に示す位置→図7に示す位置→図
9に示す位置→図8に示す位置→…と循環的に切り換わ
る。
【0103】このため、例えば、図9に示す状態でフィ
ルムを巻き戻してそのフィルムをカメラから取り出した
後、新たに装填されたフィルムを巻き上げるため、カム
ギヤ38を最小角度回転させれば(すなわち、最短の時
間で)、切換機構を図8に示す状態にすることができ
る。また、後述するように電源電池の電圧低下に伴いフ
ィルム巻上げ速度を低速とする図8の状態で新品電池に
交換された場合に、カムギヤ38を最小角度回転させれ
ば(すなわち、最短の時間で)、切換機構を図7に示す
状態にすることができる。具体的には、本実施形態にお
いて、第2モータM2でカムギヤ38をある位相から隣
り合う1位相に回転させるのに要する時間は約60ms
であり、1つ飛ばした位相に回転させるのに要する時間
は約120msであった。
【0104】したがって、フィルム交換や電池交換を撮
影途中で行う場合でも、これらの撮影に対する影響を最
小限にとどめることができる。
【0105】以上の図7〜図9についての説明では、出
力の低い小型の第2モータM2の第1方向回転により第
1および第2切換えレバー18,19の駆動(位相割り
出し)を行って、高出力の比較的大型の第1モータM1
の回転を第1遊星クラッチを介して伝達するか第2遊星
クラッチを介して伝達するかを切り換える動作を説明し
たが、図7および図8に示す位相割り出し状態では、い
ずれも第1モータM1の第1方向回転によって遊星ギヤ
6がギヤ44に噛み合うことによりミラーダウン駆動お
よびシャッターチャージ駆動を行う一方(図7(B)お
よび図8(B))、第1モータM1の第2方向回転によ
って遊星ギヤ6によるフィルム高速巻上か遊星ギヤ8に
よるフィルム低速巻上げを行う(図7(C)および図8
(C))。
【0106】したがって、通常の一連の撮影(レリー
ズ)動作、すなわち、ミラーアップ→ミラーダウン・シ
ャッターチャージおよびフィルム巻上げの各動作は、い
ずれも第1モータM1の第1方向回転→第2方向回転→
第1方向回転で完了するようになっている。しかも、後
述するように、電源電圧レベルによって第2モータM2
の第1方向回転の停止位相(切換えレバー18,19の
位相割り出し)を設定すれば、フィルムの高速巻上げか
低速巻上げかを選択できる。
【0107】また、フィルム巻戻し動作を行うときは、
一旦第2モータM2を第1方向に回転させて図9(A)
の状態にしてから、第1モータM1を第1方向に回転さ
せれば、この第1モータM1の第2方向回転により、図
9(B)に示すようにフィルム巻戻し動作を行うことが
できる。
【0108】次に、図10を用いてストロボポップアッ
プ動作および手動によるダウン操作について説明する。
【0109】図10(A)に示すようにストロボユニッ
トSTが収納位置に位置している状態で、第2モータM
2が第2方向に回転すると、カムギヤ71は時計回り方
向に回転し、図10(B)に示すように、カムギヤ71
のカム71aはレバー75のピン75aを押し、トグル
バネ80の力に抗してストロボユニットSTを発光可能
位置に向かって押し上げる。
【0110】このとき、先にも説明したように、トーシ
ョンバネ78の付勢力は常にトグルバネ80の付勢力よ
り強くなるように設定されているため、ピン75aの押
し上げは吸収されず、レバー75の変位角度分、ストロ
ボユニットSTも変位する。
【0111】そして、カムギヤ71のカム71aがレバ
ー75のピン75aを押す領域の途中にトグルバネ80
の付勢方向の反転領域を設定しているため、反転領域を
越えてからはトグルバネ80の抗力によって、ストロボ
ユニットSTが発光可能位置に向かって押し上げられ
る。このため、途中からカムギヤ71はストロボユニッ
トを押し上げる負荷を受けなくなるが、さらに時計回り
方向に回転し続け、図10(C)に示すようにカム71
bがリーフスイッチ72をオンし、リーフスイッチ72
からの出力信号をHigh→Lowに切り換える。
【0112】この後もカムギヤ71はさらに時計回り方
向に回転し続け、図10(D)に示すように、カムギヤ
71のカム71bはリーフスイッチ72をオフし、リー
フスイッチ72からの出力信号をLow→Highに切
り換える。
【0113】こうして、ストロボユニットSTのアップ
状態がストロボアップ検知スイッチSWSTUP(図1
2参照)によって検知されると、第2モータM2が停止
され、ストロボユニットSTの発光可能位置へのアップ
動作が完了する。
【0114】ここで、図10(D)に示すように発光可
能位置にアップしているストロボユニットSTを撮影者
が手動で押し下げると、トグルバネ80の反転領域を越
えたところから、トグルバネ80の抗力によってストロ
ボユニットSTは収納位置までダウン駆動され、図10
(A)に示す状態に戻る。このとき、カムギヤ71のカ
ム71aは、レバー75のピン75aの揺動範囲からす
でに退避しているため、トーションバネ78が吸収する
ような抗力は発生しない。
【0115】また、図10(A)の状態において、スト
ロボユニットSTを撮影者が手動で引き上げると、トグ
ルバネ80の反転領域を越えたところから、トグルバネ
80の抗力によってストロボユニットSTが発光可能位
置にアップし、図10(D)の状態になり、上記と同様
にストロボアップ検知スイッチSWSTUPによってス
トロボアップ状態が検知される。
【0116】このように、本実施形態におけるストロボ
ポップアップ駆動機構は、第2モータM2の駆動による
自動アップ動作のみならず、撮影者の手動操作によるア
ップ動作にも対応できる構成となっている。
【0117】また、本実施形態では、ストロボポップア
ップ駆動系の駆動負荷は、ミラー・シャッター駆動系、
フィルム巻き上げ駆動系およびフィルム巻戻し駆動系の
駆動負荷に比べて小さい。
【0118】次に、ストロボユニットSTが撮影者の指
等で収納位置に押さえ込まれたまま、第2モータM2の
第2方向回転によりストロボアップ駆動された場合につ
いて説明する。
【0119】まず、図11(A)の状態で、第2モータ
M2が第2方向回転すると、カムギヤ71は時計回り方
向に回転し、カムギヤ71のカム71aはレバー75の
ピン75aを押し上げようとする。ところが、ストロボ
ユニットSTは押さえ込まれているので、図11(B)
に示すように、トーションバネ78がレバー75の変位
角度分を吸収する。
【0120】この後もカムギヤ71はさらに時計回り方
向に回転し続け、図11(C)に示すように、カムギヤ
71のカム71bはリーフスイッチ72をオンし、出力
信号がHigh→Lowに切り換わる。
【0121】そして、カムギヤ71がさらに時計回り方
向に回転し続けると、図11(A)の状態に戻り、カム
ギヤ71のカム71bはリーフスイッチ72をオフし、
出力信号がLow→Highに切り換わる。しかし、ス
トロボアップ検知スイッチSWSTUPによってストロ
ボユニットSTのアップ動作を確認できないため、さら
に2回同じ動作を繰り返した後、第2モータM2を停止
させ、ストロボユニットSTの発光可能位置へのアップ
動作のエラーをカメラの外部表示パネル等に表示する。
【0122】次に、図12を用いてカメラの制御回路に
ついて説明する。同図において、CPUはマイクロコン
ピュータ、BATは電池である。SW1は不図示のレリ
ーズボタンの第1ストローク操作によりオンして電源を
オンするとともに、測光動作や撮影レンズの焦点検出動
作を開始させる撮影準備スイッチであり、この撮影準備
スイッチSW1のオンによってダイオードDSW1およ
び抵抗R2を介してトランジスタTRがオンされ、電池
BATからの各回路への電源供給が開始される。 ま
た、撮影準備スイッチSW1の出力は、マイクロコンピ
ュータCPUの入力ポートSW1に供給される。
【0123】なお、後述する背蓋スイッチSWBPのオ
ン(背蓋閉じ)に伴うワンショット回路OSの一定時間
動作によってもダイオードDOSおよび抵抗R2を介し
てトランジスタTRBATがオンする。この背蓋閉じに
伴うトランジスタTRBATのオンは、カメラにフィル
ムを装填して不図示の背蓋を閉じた際に、フィルムロー
ディングを行うためにマイクロコンピュータCPUに電
源供給を行うことを目的としている。
【0124】なお、トランジスタTRBATは、マイク
ロコンピュータCPUが、動作状態になって出力ポート
VonがHighとなっていれば、インバータI1およ
び抵抗R2を介してオン状態に保持される。
【0125】また、REGはレギュレータであり、トラ
ンジスタTRBATのコレクタ出力と接続され、各回路
に安定した一定電圧Vccを供給する(図において一定
電圧VccはマイクロコンピュータCPUの入力ポート
Vccおよび測光演算を行うアナログ回路METに供給
される)。
【0126】測光アナログ回路METは、測光センサS
PCの出力に基づいて求めた被写体輝度情報(BV)
と、プリセット絞り値情報(AV)に対応したRAVと
を用いてBV−AV演算を行い、その結果を出力BV1
OUTとしてマイクロコンピュータCPUのAD変換入
力ポートADIN1に情報入力するように構成されてい
る。
【0127】RISOはフィルム感度情報SVに対応し
た可変抵抗であり、マイクロコンピュータCPUの入力
ポートADIN2に情報入力する。なお、VBATは電
池BATの電池電圧であり、マイクロコンピュータCP
Uの入力ポートADIN3および後述のトランジスタブ
リッジ回路MDに供給される。
【0128】SWPTINはフィルム装填検出スイッチ
であり、例えばカメラのカートリッジ室に配設されたリ
ーフバネより構成される。このフィルム装填検出スイッ
チSWPTINは、フィルムカートリッジがカートリッ
ジ室に装填された際にリーフバネが押されてスイッチオ
ンし、その出力をマイクロコンピュータCPUの入力ポ
ートPTINに供給する。
【0129】SWBPは背蓋スイッチであり、背蓋の閉
じによりオンし、開きによりオフする。この背蓋スイッ
チSWBPの出力は、マイクロコンピュータCPUの入
力ポートBPおよびワンショット回路OSに供給され
る。
【0130】SWCMSP1,SWCMSP2はそれぞ
れ位相基板61のCMSP1,CMSP2の位相パター
ンに対応しており、ブラシ56と位相パターンとの摺動
に伴いオン・オフするスイッチを示す。それぞれのスイ
ッチSWCMSP1,SWCMSP2の出力は、マイク
ロコンピュータCPUの入力ポートCMSP1・CMS
P2に供給される。なお、機構の状態とスイッチSWC
MSP1,SWCMSP2の出力信号(CMSP1,C
MSP2)の関係は前述した通りである。
【0131】SWPOCH1,SWPOCH2はそれぞ
れ位相基板40のPOCH1,POCH2の位相パター
ンに対応しており、ブラシ39と位相パターンとの摺動
に伴いオン・オフするスイッチを示す。それぞれのスイ
ッチSWPOCH1,SWPOCH2の出力は、マイク
ロコンピュータCPUの入力ポートPOCH1,POC
H2に供給される。なお、機構の状態とスイッチSWP
OCH1,SWPOCH2の出力信号(POCH1,P
OCH2)との関係は前述した通りである。
【0132】SWSTUPはストロボユニットSTが発
光可能位置にアップされた状態にあるかどうかを検知す
るためのストロボアップ検知スイッチであり、リーフス
イッチで構成されている。ストロボユニットSTが発光
可能位置にあるとき、ストロボアップ検知スイッチは、
マイクロコンピュータCPUの入力ポートSTUPに供
給する。
【0133】SWSTCTLはリーフスイッチ72であ
り、ストロボユニットSTを発光可能位置に駆動するカ
ムギヤ71のカム71bを位相を検出し、マイクロコン
ピュータCPUの入力ポートSTCTLに供給する。
【0134】FLMはフォトリフレクタ26であり、マ
イクロコンピュータCPUの出力ポートPRONから信
号が供給されると、投光部から赤外光を発光し、フィル
ム面に当たって反射した光を受光部で検知し、検知信号
(High)をマイクロコンピュータCPUの入力ポー
トPRADに供給する。このフォトリフレクタ26は、
図1に示すようにフィルムのパーフォレーションに対向
する位置に配置されており、パーフォレーションにて赤
外光が透過して受光部に赤外光は戻らないときには、検
知信号としてLowが出力されるので、この検知信号を
カウントしてパーフォレーションの通過数を検知し、フ
ィルムの移動量を判別する。
【0135】DSPは撮影情報や警告表示など様々な情
報の表示を行うための表示駆動回路であり、マイクロコ
ンピュータCPUの出力ポートCSDSPから供給され
る信号に応じて情報表示を行う。
【0136】SW2はレリーズボタンの第2ストローク
操作時にオンして、撮影動作を行わせるレリーズスイッ
チであり、その出力はマイクロコンピュータCPUの入
力ポートSW2に供給される。
【0137】MD1およびMD2はトランジスタブリッ
ジ回路であり、それぞれ第1モータM1および第2モー
タM2をマイクロコンピュータCPUの指示通りに制御
し、第1方向又は第2方向に回転させるものである。こ
れらトランジスタブリッジ回路MD1,MD2はそれぞ
れ、出力ポートM1F,M1RおよびM2F,M2Rと
接続されている。
【0138】MG1はシャッターユニットSの先幕をチ
ャージ状態に保持するための先幕用マグネットである。
この先幕用マグネットMG1は、通電されることにより
先幕をチャージ状態に保持し、通電をカットされること
により先幕の走行を開始させる。具体的には、マイクロ
コンピュータCPUの出力ポートPS0がLowになる
ことにより抵抗RMG1を介してトランジスタTRMG
1がオフし、マグネットMG1への通電がカットされ
る。
【0139】また、MG2はシャッターユニットSの後
幕をチャージ状態に保持するための後幕用マグネットで
ある。この後幕用マグネットMG2は、通電されること
により後幕をチャージ状態に保持し、通電をカットされ
ることにより後幕の走行を開始させる。具体的には、マ
イクロコンピュータCPUの出力ポートPS1がLow
になることにより抵抗RMG2を介してトランジスタT
RMG2がオフし、マグネットMG2への通電がカット
される。
【0140】FLSHはメインコンデンサ、キセノン管
等を含むストロボ回路で、マイクロコンピュータCPU
の出力ポートから発光信号FS、発光停止信号FOおよ
び充電開始信号SCが供給される。また、ストロボ回路
FLSHは、マイクロコンピュータCPUの入力ポート
に充電完了信号CFを供給する。
【0141】XはシャッターユニットSの先幕の走行が
完了したときにオンするスイッチであり、マイクロコン
ピュータCPUの入力ポートXに信号を供給する。CN
2はシャッターユニットSの後幕が走行完了したときに
オンするスイッチであり、マイクロコンピュータCPU
の入力ポートCN2に信号を供給する。
【0142】次に、上記制御回路の動作を図13〜図2
0のフローチャートに基づいて説明する。なお、図13
と図14、図15と図16、図19と図20においてそ
れぞれ丸囲み数字が付された部分は互いにつながってい
る。
【0143】マイクロコンピュータCPUが電源供給を
受けると、プログラムが実行され、出力ポートVonを
Highとして、トランジスタTRBATのオンを継続
させ、電源保持制御を行う。
【0144】図13において、フィルムのオートディン
グ(以下、ALという)ルーチン[AL]からスタート
する。
【0145】(101)マイクロコンピュータCPU
は、カメラの背蓋が閉じられることにより背蓋スイッチ
SWBPがオンとなると、これを検知して(102)に
進む。
【0146】(102)マイクロコンピュータCPU
は、入力ポートADIN3(AD変換入力ポート)のア
ナログ入力に基づき、電池BATの電圧VBATをチェ
ックする。マイクロコンピュータCPU内のAD変換器
によって電圧VBATはAD変換され、LEVEL1、
すなわちカメラの動作を禁止する電圧以下であったとき
にはカメラが誤動作する可能性があるため(103)へ
進み、LEVEL1を越えている場合には(104)へ
進む。
【0147】(103)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートCSDSPより表示駆動回路DSPにシ
リアル信号を出力し、電池電圧低下の警告表示を行って
(999)へ進む。
【0148】(999)この[STOP]ルーチンで
は、出力ポートVonをLowとし、それによりトラン
ジスタTRBATをオフにし、さらにレギュレータRE
Gも不作動として回路系電源をオフにする。また、所定
の時間待ちを行う。通常では、マイクロコンピュータC
PUがこの時間待ちをしている間に電源Vccがオフさ
れる。
【0149】なお、この時間待ちが終了しても電源Vc
cが存在している場合がある。それは、トランジスタT
RBATが出力ポートVオンの出力以外の要因でオンし
ているときであり、具体的には撮影準備(電源)スイッ
チSW1のオンや、背蓋スイッチSWBPのオンにより
ワンショット回路OSが動作しているときである。
【0150】(104)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の位相により切換機構が図8の低速巻
上げの状態にあるか否かを判別し、POCH1:Hig
h,POCH2:Lowならば(108)に進み、異な
る場合には(105)に進む。
【0151】(105)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1の第2方向回転時の切換機構が、図
8の低速巻上げの状態になるように、第2モータM2を
第1方向回転させる。
【0152】ここで、マイクロコンピュータCPUによ
る第2モータM2の回転制御は、第1方向回転時では出
力ポートM2Fを「H」に、出力ポートM2Rを「L」
にすることにより行い、第2方向回転時には出力ポート
M2Fを「L」に、出力ポートM2Rを「H」にするこ
とにより行う。また、第2モータM2のブレーキ時で
は、出力ポートM2Fを「H」に、出力ポートM2Rを
「H」とすることにより行う。
【0153】(106)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により、位相基板40の位相が
POCH1:High,POCH2:Lowになり、切
換機構が図8の低速巻上げの状態になれば(107)に
進み、所定時間(例えば、1sec)煙いかしてもPO
CH1:High,POCH2:Lowにならなけれ
ば、STOPルーチン(999)へ進む。
【0154】(107)マイクロコンピュータCPU
は、(106)で信号が成立すると第2モータM2にブ
レーキをかけ、(108)に進む。
【0155】(108)マイクロコンピュータCPU
は、カメラにフィルムカートリッジが装填されているか
否かをフィルム装填検出スイッチSWPTINの出力に
よって判断し、装填されていれば(103)へ、装填さ
れていなければ[レリーズ]ルーチンへ進む。なお、
[レリーズ]ルーチンへについては後述する。
【0156】(109)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムカートリッジのDXコードのISO感度
を、入力ポートADIN2(AD変換入力)に入力され
た可変抵抗RISOの出力を通じて読み取り、レジスタ
SVにストアする。
【0157】(110)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムの低速巻上げを行うために、第1モータM
1を第2方向に回転させ、(111)に進む。
【0158】ここで、マイクロコンピュータCPUによ
る第1モータM1の制御は、第1方向回転時には出力ポ
ートM1Fを「H」に、出力ポートM1Rを「L」にす
ることにより行い、第2方向回転時には出力ポートM1
Fを「L」に、出力ポートM1Rを「H」にすることに
より行う。また、第1モータM1のブレーキ時では、出
力ポートM1Fを「H」に、出力ポートM1Rを「H」
とすることにより行う。
【0159】(111)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムのパーフォレーションをフォトリフレクタ
26(FLM)を通じてカウントし、マイクロコンピュ
ータCPU内のEEPROMにメモリーするためパルス
カウンターとフィルムの撮影フレーム(駒)数を示すフ
ィルムカウンターをリセットする。
【0160】(112)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーをALタイマーとして1.5secを
セットする。
【0161】(113)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートPRONを通じてフォトリフレクタ26
(FLM)を発光させ、入力ポートPRADを通じてフ
ィルムの最初のパーフォレーションを検出するまで第1
モータM1の第2方向回転を続行する。ここで、最初の
パーフォレーションの検出、すなわちフォトリフレクタ
26からの信号の変化がALタイマー1.5sec以内
にない場合は(114)へ進み、ALタイマー1.5s
ec以内に変化した場合には(116)へ進む。
【0162】(114)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかける。
【0163】(115)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートCSDSPを通じて表示駆動回路DSP
にシリアル信号を出力し、AL不可能の警告表示を行わ
せ、[STOP]ルーチン(999)へ進む。
【0164】(116)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0165】(117)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマー1.5secをリセットする。
【0166】(118)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーを300msecに新たにセットす
る。
【0167】(119)マイクロコンピュータCPU
は、(113)と同様に、次のパーフォレーションの検
出、すなわちフォトリフレクタ26からの信号の変化が
内部タイマー300msec以内にない場合は(12
0)へ進み、タイマー300msec以内に変化した場
合には(123)へ進む。
【0168】(120)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかけて(115)へ進
み、AL不可能の表示を行わせる。
【0169】(121)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0170】(122)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターが20に達
したか否かを判別し、達していない場合は(119)に
戻り、達した場合は(123)へ進む。
【0171】(123)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかける。
【0172】(124)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマー300msecをリセットする。
【0173】(125)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1の第2方向回転時の切換機構が図7
の高速巻上げの状態になるように、第2モータM2を第
1方向回転させる。
【0174】(126)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:Low,POCH2:Lowになり、切換機
構が図7の高速巻上げの状態になれば(127)に進
み、所定時間(例えば、1sec)経過してもPOCH
1:Low,POCH2:Lowにならなければ、ST
OPルーチン(999)へ進む。
【0175】(127)マイクロコンピュータCPU
は、(124)で信号が成立すると第2モータM2にブ
レーキをかけ、(128)に進む。
【0176】(128)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムの高速巻き上げを行うために、第1モータ
M1を第2方向に回転させ、(129)に進む。
【0177】(129)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーを150msecに新たにセットす
る。
【0178】(130)マイクロコンピュータCPU
は、(113),(119)と同様に、次のパーフォレ
ーションの検出、すなわちフォトリフレクタ26からの
信号の変化が内部タイマー150msec以内にない場
合は(131)へ進み、内部タイマー150msec以
内に変化した場合には(132)へ進む。
【0179】(131)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかけて(115)へ進
み、AL不可能の表示を行わせる。
【0180】(132)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0181】(133)マイクロコンピュータCPU
は、マイクロコンピュータCPU内のEEPROMのパ
ルスカウンターが28に達したか否かを判別し、達して
いない場合は(129)に戻り、達した場合は(13
4)へ進む。
【0182】(134)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかける。
【0183】(135)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマー150msecをリセットする。
【0184】(136)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのフィルムカウンターをカウン
トアップし、ここでは1を書き込み、ALを終了する。
【0185】次に、図15および図16を用いて撮影の
ための[レリーズ]ルーチンを説明する。
【0186】(201)マイクロコンピュータCPU
は、不図示のレリーズボタンの第1ストローク操作によ
りSW1がオンされることによって(202)に進む。
【0187】(202)マイクロコンピュータCPU
は、(102)と同様に電源電圧チェックを行い、Le
vel1(動作禁止電圧)以下であったときには(10
3)へ進み、Level1を越えていれば(203)へ
進む。
【0188】(203)マイクロコンピュータCPU
は、測光センサSPCの出力に基づいて測光演算を行
う。具体的には、測光演算回路METの出力ポートBV
1OUTからのアナログ信号をマイクロコンピュータC
PUがAD変換したデジタル値ADIN1を、レジスタ
BV1にストアする(BV1=ADIN1)。そして、
アッペックス値でいうところのBV−AVの値がレジス
タBV1にストアされる。
【0189】また、フィルムのISO感度は(109)
にてレジスタSV(SV=ADIN2)としてストアさ
れている。
【0190】また、レジスタBV1およびレジスタSV
のストア情報に基づいてシャッタ秒時を得て(TV=B
V1+SV)、レジスタTVにストアする。なお、レジ
スタTVの内容はアッペックス値のTVである。
【0191】(204)マイクロコンピュータCPU
は、(203)で得られたBV1が所定の値より低い場
合、すなわち暗いと判断した場合にはストロボ発光を行
うため、[ストロボUP]ルーチンに進み、所定の値よ
り高い場合、すなわち明るい場合には(205)へ進
む。なお、[ストロボUP]ルーチンについては後述す
る。
【0192】(205)マイクロコンピュータCPU
は、不図示のレリーズボタンの第2ストローク操作によ
りSW2がオンされると(207)へ進み、オンされて
いない場合でSW1がオン中またはSW1がオンされて
所定時間(例えば、6sec)経過前のときは(20
3)へ戻り、所定時間経過後は[STOP]ルーチンへ
進む。
【0193】(206)マイクロコンピュータCPU
は、(202)と同様に、電源電圧チェックを行い、L
evel1以下の場合は(103)へ、Level1を
超えている場合は(207)へ進む。
【0194】(207)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1を第1方向回転させ、ミラーアップ
およびシャッターチャージ解除のためカムギヤ55,5
7を回転させる。
【0195】(208)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ55の回転により位相基板61の位相がC
MSP1:Low,CMSP2:Highになり、ミラ
ーアップおよびシャッターチャージ解除の位相が割り出
されると(211)に進み、所定時間(例えば、300
msec)以内にこれを検出できない場合には(20
9)に進む。
【0196】(209)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかける。
【0197】(210)マイクロコンピュータCPU
は、ミラーアップ不能の警告表示を行い、STOPルー
チン(999)に進む。
【0198】(211)マイクロコンピュータCPU
は、(208)で信号が成立すると、第1モータM1に
ブレーキをかける。
【0199】(212)マイクロコンピュータCPU
は、(203)で得られたアッペックス値TVを、実際
のシャッタ秒時に変換する(実時間伸長)。
【0200】そして、出力ポートPS0をLとして、シ
ャッタユニットSの先幕の走行開始のためにマグネット
MG1への通電をカットする。これにより先幕が走行し
てフィルムへの露光が開始される。
【0201】この後、シャッタ秒時の実時間を計数し、
実時間計数が終了した時点で出力ポートPS1をLとし
て、後幕を走行開始させるためマグネットMG2への通
電をカットする。これにより後幕が走行してフィルムへ
の露光が終了する。
【0202】そして、後幕が走行完了してスイッチCN
2がオンすると、出力ポートPS0,PS1をHとし
て、両マグネットMG1、MG2に通電する。
【0203】またこのとき、(204)でストロボ発光
が必要と判断され、ストロボユニットSTが発光可能位
置にアップされてストロボアップ検知スイッチSWST
UPがオンの状態にあるときは、シャッタ秒時をシャッ
タ同調秒時にセットし、先幕が走行完了した時点でスイ
ッチXがオンになると、マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートFSからストロボ回路FLSHに発光開
始信号を供給し、ストロボを発光させる。そして、不図
示の調光回路の出力によりマイクロコンピュータCPU
は、出力ポートFOからストロボ回路FLSHに発光停
止信号を供給し、ストロボ発光を停止させる。
【0204】(213)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1を第1方向回転させ、ミラーダウン
およびシャッターチャージを行うためカムギヤ55,5
7を回転させる。
【0205】(214)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ55の回転により位相基板61の位相がC
MSP1:High,CMSP2:Lowになり、ミラ
ーダウンおよびシャッターチャージ完了の位相が割り出
されると(217)に進み、所定時間(例えば、300
msec)以内にこれを検出できない場合には(21
5)に進む。
【0206】(215)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかける。
【0207】(216)マイクロコンピュータCPU
は、ミラーダウンおよびシャッターチャージ不能の警告
表示を行わせ、STOPルーチン(999)に進む。
【0208】(217)マイクロコンピュータCPU
は、(208)で信号が成立すると、第1モータM1に
ブレーキをかける。
【0209】(218)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムカウンターが0のときは、[レリーズ]ル
ーチンへ進み、フィルムカウンターが1〜35のとき
は、[フィルム巻上]ルーチンへ進み、フィルムカウン
ターが36のときは、最終駒撮影終了として[フィルム
巻き戻し]ルーチンへ進む。なお、[フィルム巻上]ル
ーチンおよび[フィルム巻き戻し]ルーチンについては
後述する。
【0210】次に、図17を用いて[フィルム巻上]ル
ーチンを説明する。
【0211】(301)マイクロコンピュータCPU
は、(102),(202),(206)と同様に、電
源電圧チェックを行い、Level1以下の場合は(1
03)へ、Level1を超えている場合は(403)
へ進む。
【0212】(302)マイクロコンピュータCPU
は、さらに電圧チェックレベルが所定値Level2
(所定レベル)より高いか否かを判別して、高い場合に
は高電圧状態として(303)に進み、そうでない場合
には低電圧状態として(307)に進む。
【0213】(303)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の位相により切換機構が図7の高速巻
上げの状態にあるか否かを判別し、POCH1:Lo
w,POCH2:Lowならば(311)に進み、異な
る場合には(304)に進む。
【0214】(304)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1の第2方向回転時の切換機構が図7
の高速巻上げの状態になるように、第2モータM2を第
1方向に回転させる。
【0215】(305)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:Low,POCH2:Lowになり、切換機
構が図7の高速巻上げの状態になれば(306)に進
み、所定時間(例えば、1sec)経過してもPOCH
1:Low,POCH2:LowにならなければSTO
Pルーチン(999)へ進む。
【0216】(306)マイクロコンピュータCPU
は、(305)で信号が成立すると、第2モータM2に
ブレーキをかけて(311)に進む。
【0217】(307)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の位相により切換機構が図8の低速巻
上げの状態にあるか否かを判別し、POCH1:Hig
h,POCH2:Lowならば(311)に進み、異な
る場合には(308)に進む。
【0218】(308)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1の第2方向回転時の切換機構が図8
の低速巻上げの状態になるように、第2モータM2を第
1方向に回転させる。
【0219】(309)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:High,POCH2:Lowになり、切換
機構が図8の低速巻上げの状態になれば(310)に進
み、所定時間(例えば、1sec)経過してもPOCH
1:High,POCH2:LowにならなければST
OPルーチン(999)へ進む。
【0220】(310)マイクロコンピュータCPU
は、(309)で信号が成立すると、第2モータM2に
ブレーキをかけて(311)に進む。
【0221】(311)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムを巻き上げるために第1モータM1を第2
方向に回転させる。
【0222】(312)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムのパーフォレーション検出のための内部E
EPROMのパルスカウンターをリセットする。
【0223】(313)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーに所定時間(例えば、高速巻上げ時:
150msec、低速巻上げ時:300msec)をセ
ットする。
【0224】(314)マイクロコンピュータCPU
は、(119),(130)と同様に、次のパーフォレ
ーションの検出、すなわちフォトリフレクタ26からの
信号の変化が上記内部タイマー以内にない場合は(31
5)へ進み、内部タイマー以内に変化した場合には(3
16)へ進む。
【0225】(315)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかけて[フィルム巻き
戻し]ルーチンへ進む。
【0226】(316)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0227】(317)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターが8に達し
たか否かを判別し、達していない場合は(313)に戻
り、達した場合は(318)へ進む。ここでは、フィル
ムの1駒送り分の8つのパーフォレーションを検出して
いる。
【0228】(318)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかける。(319)マ
イクロコンピュータCPUは、内部タイマーの所定時間
をリセットする。
【0229】(320)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのフィルムカウンターをカウン
トアップし、巻上げ動作を終了する。
【0230】次に、図18を用いて、ストロボを発光可
能位置へアップ駆動する[ストロボUP]ルーチンを説
明する。
【0231】(401)マイクロコンピュータCPU
は、(102)と同様に電源電圧チェックを行い、Le
vel1以下の場合は(103)へ、Level1を超
えている場合は(402)へ進む。
【0232】(402)本実施形態のカメラにおいて
は、撮影者が直接ストロボユニットSTを手動で上げる
ことも可能であるため、マイクロコンピュータCPU
は、ストロボアップ検知スイッチSWSTUPを通じて
ストロボユニットSTが既に発光可能位置に上がってい
るか否かを判別する。発光可能位置に上がっている場合
にはストロボ回路FLSH内の主コンデンサに対する充
電を開始して、ストロボUP終了として(205)へ戻
る。発光可能位置に上がっていない場合には(403)
へ進む。
【0233】(403)マイクロコンピュータCPU
は、第2モータM2を第2方向に回転させてストロボア
ップ駆動を行う。
【0234】(404)マイクロコンピュータCPU
は、第2モータM2の第2方向回転によりカムギヤ71
が回転し、図10(A)〜(D)の動作が行われ、スイ
ッチSWSTCTL(リーフスイッチ72)からマイク
ロコンピュータCPUの入力ポートSTCTLに供給さ
れる信号がHigh→Low→Highに切り換わるま
で第2モータM2を回転させる。そして、切り換わると
(407)へ進み、切り換らない場合は(405)へ進
む。
【0235】(405)マイクロコンピュータCPU
は、第2モータM2の通電開始からの時間を計測し、こ
れが所定時間(例えば、500msec)を超えた場合
には(406)に進み、越えない場合には(404)に
戻る。
【0236】(406)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートCSDSPを通じて表示駆動回路DSP
にシリアル信号を出力し、ストロボUPがNGである旨
の警告表示を行わせ、[STOP]ルーチンへ進む(4
07)マイクロコンピュータCPUは、第2モータM2
にブレーキをかけて(408)に進む。
【0237】(408)マイクロコンピュータCPU
は、ストロボアップ検知スイッチSWSTUPを通じて
ストロボユニットSTが実際に発光可能位置に上がって
いるか否かを判別し、上がっている(Low)場合には
主コンデンサの充電を開始して、ストロボUP終了とし
て(205)へ戻る。一方、上がっていない(Hig
h)場合には、(403)に戻り、第2モータM2の第
2方向回転を続行し、3回の間、第2モータM2の第2
方向回転(403)からブレーキ(407)までを繰り
返してもストロボアップ検知スイッチSWSTUPがH
ighのままの状態のときは、(406)へ進んでスト
ロボUPがNGである旨の警告表示を行わせる。
【0238】次に、図19および図20を用いて[フィ
ルム巻き戻し]ルーチンを説明する。
【0239】(501)マイクロコンピュータCPU
は、(102)と同様に電源電圧チェックを行い、Le
vel1以下の場合は(103)へ、Level1を超
えている場合は(502)へ進む。
【0240】(502)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1の第1方向回転によりフィルム巻戻
しを行うため、カムギヤ38の位相により切換機構が図
9の巻戻し状態にあるか否かを判別する。位相基板40
の位相がPOCH1:Low,POCH2:Highな
らば(506)に進み、異なる場合には(503)に進
む。
【0241】(503)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1の第1方向回転時の切換機構が図9
の巻戻し状態になるように、第2モータM2を第1方向
に回転させ、カムギヤ38を回転させる。
【0242】(504)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:Low,POCH2:Highになり、切換
機構が図9の巻戻し状態になれば(505)に進み、所
定時間(例えば、1sec)経過してもPOCH1:L
ow,POCH2:Highにならなければ、STOP
ルーチン(999)へ進む。
【0243】(505)マイクロコンピュータCPU
は、(504)で信号が成立すると、第2モータM2に
ブレーキをかける。
【0244】(506)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムを巻き戻すために、第1モータM1を第1
方向に回転させる。
【0245】(507)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムのパーフォレーション検出のための内部E
EPROMのパルスカウンターをリセットする。
【0246】(508)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーに300msecをセットする。
【0247】(509)マイクロコンピュータCPU
は、(119),(130),(314)と同様に、次
のパーフォレーションの検出、すなわちフォトリフレク
タ26からの信号の変化が内部タイマー(300mse
c)以内にない場合は(510)へ進み、内部タイマー
(300msec)以内に変化した場合には(512)
へ進む。
【0248】(510)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1にブレーキをかけて(511)へ進
む。
【0249】(511)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムの巻き戻し途中にフィルムの突っ張り等の
なんらかの異常があった場合には、出力ポートCSDS
Pより表示駆動回路DSPにシリアル信号を出力し、巻
戻し異常の警告表示を行わせ、[STOP]ルーチン
(999)へ進む。
【0250】(512)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0251】(513)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターが8に達し
たか否かを判別し、達していない場合は(508)に戻
り、達した場合は(514)へ進む。ここでは、フィル
ムの1駒分の8つのパーフォレーションを検出してい
る。
【0252】(514)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマー300msをリセットする。
【0253】(515)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのフィルムカウンターをカウン
トダウンする。
【0254】(516)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのフィルムカウンターが0に達
したか否かを判別し、達していない場合は(508)に
戻り、0に達した場合は(517)へ進む。ここでは、
撮影駒分のフィルムを巻き戻したか否かを検出してい
る。
【0255】(517)マイクロコンピュータCPU
は、(516)においてフィルムカウンターが0に達し
た時点から2sec経過後に第1モータM1にブレーキ
をかける。
【0256】(518)マイクロコンピュータCPU
は、第1モータM1の第2方向回転時の切換機構が図8
の低速巻上げの状態になるように、第2モータM2を第
1方向に回転させる。
【0257】(519)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:High,POCH2:Lowになり、切換
機構が図8の低速巻上げの状態になれば(520)に進
み、所定時間(例えば、1sec)経過してもPOCH
1:High,POCH2:Lowにならなければ、S
TOPルーチン(999)へ進む。
【0258】(520)マイクロコンピュータCPU
は、(519)で信号が成立すると、第2モータM2に
ブレーキをかけて(521)に進む。こうして、フィル
ム巻き戻し後、新たにフィルムが装填されるのに先立っ
て切換機構を図8の低速巻上げの状態にしておく。
【0259】(521)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートCSDSPを通じて表示駆動回路DSP
にシリアル信号を出力し、巻戻し終了表示を行わせ、
[STOP]ルーチン(999)へ進む。
【0260】なお、本実施形態にて説明した内部機構や
カメラ制御は例にすぎず、適宜変更してもよい。
【0261】また、本実施形態では、ストロボの発光可
能位置へのアップ動作のみをモータ駆動で行う場合につ
いて説明したが、ストロボの収納位置へのダウン動作も
モータ駆動で行えるようにしてもよい。
【0262】また、本実施形態では、第5駆動系をスト
ロボポップアップ駆動系とした場合について説明した
が、ストロボポップアップ駆動系に代えて、他の低駆動
負荷の駆動系としてもよい。
【0263】また、本実施形態の制御フローチャートで
は、電源電圧レベルに応じてフィルム巻上げ速度を切り
換える場合について説明したが、個々のフィルムの巻上
げ負荷やフィルム給送負荷に影響する使用環境(気温
等)に応じてフィルム巻上げ速度を切り換えるようにし
てもよい。
【0264】さらに、本実施形態ではカメラについて説
明したが、本発明の駆動装置は、カメラ以外の各種機器
(又は装置)の駆動装置にも適用することができる。
【0265】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1および第
2の発明によれば、第2モータによる切換機構の駆動を
行うことによって、第1モータの駆動力によって駆動さ
れる、フィルム巻上げ動作等の同じ機器動作の速度を切
り換えることができる。このため、電源電圧レベルや駆
動負荷等に応じて簡単に最適かつ効率的な駆動を行うこ
とができる。そして、この結果、電源電圧レベルや駆動
負荷等が通常レベルの際における機器動作速度(例え
ば、フィルム巻上げ速度)を上げることができる。
【0266】なお、切換機構の駆動負荷は、カメラにお
けるミラー・シャッターチャージ駆動やフィルム給送駆
動等の駆動負荷に比べて小さいので、第2モータとして
低出力(さらには小型)のものを選択することができ
る。しかも、2つのモータを用いているので、1つのモ
ータのみを用いる場合に比べて機構レイアウトの自由度
を高めたり、遊星機構の数を比較的少なく済ませたりす
ることができ、全体として機器やカメラの小型化や低コ
スト化を図ることができる。
【0267】さらに、1つの機器動作をモータの一方向
の回転のみで行うことが可能であるため、双方向の回転
を組み合わせて1つの動作を行わせる場合等に比べてモ
ータの制御シーケンスが簡単で済み、例えばフィルム巻
上げに要する時間を短縮して連続撮影駒速を上げるのに
有効である。
【0268】また、第2の発明において、切換機構が、
第1遊星機構が第2駆動系に駆動力伝達可能に接続され
ることを許容する状態と、第2遊星機構が第4駆動系に
駆動力伝達可能に接続されることを許容する状態の双方
の状態において、第1遊星機構が第1駆動系に駆動力伝
達可能に接続されることを許容するよう構成することに
より、上記機器動作速度の選択にかかわらず第1モータ
の第1方向回転により第1駆動系を駆動することが可能
となり、制御シーケンスを簡単にすることができる。
【0269】また、例えばカメラにおいて、切換機構の
状態により、第1モータの第2方向回転により高低速の
フィルム巻上げを行う一方、第1モータの第1方向回転
によりフィルム巻上げとは関係のないフィルム巻戻しを
行うことが可能であり、さらにフィルム巻上げの後等に
おける第1モータの第1方向回転によりミラー・シャッ
ターチャージ駆動を行うことが可能であるため、第1モ
ータをフルに活用することができ、必要なモータ数の増
加を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるカメラの内部機構の全
体斜視図。
【図2】上記内部機構のうち駆動ユニットの構成を示す
斜視図。
【図3】上記内部機構のうちミラーボックスユニットの
構成を示す斜視図。
【図4】上記ミラーボックスユニットの構成を示す側面
図。
【図5】上記内部機構のうちストロボポップアップ機構
の構成を示す側面図。
【図6】上記内部機構を構成する各部品の詳細図。
【図7】上記内部機構のうち切換機構の作動説明図。
【図8】上記切換機構の作動説明図。
【図9】上記切換機構の作動説明図。
【図10】上記ストロボポップアップ機構の作動説明
図。
【図11】上記ストロボポップアップ機構の作動説明
図。
【図12】上記カメラの電気回路のブロック図。
【図13】上記カメラの制御フローチャート。
【図14】上記カメラの制御フローチャート。
【図15】上記カメラの制御フローチャート。
【図16】上記カメラの制御フローチャート。
【図17】上記カメラの制御フローチャート。
【図18】上記カメラの制御フローチャート。
【図19】上記カメラの制御フローチャート。
【図20】上記カメラの制御フローチャート。
【符号の説明】
D 駆動ユニット MB ミラーボックスユニット S シャッターユニット、 ST ストロボユニット C 上カバー M1,M2…モータ 1 カメラ本体 2 プーリー 3,16 タイミングベルト、 4,10,12,13,14,15,31,32,3
3,37,41,44,45,46,70 ギヤ 5,34,50 太陽ギヤ 6,8,35,51 遊星ギヤ 7,9,36,52 遊星レバー 11 スプール 17,73 地板 21,43,48,60 カバー、 18,19 切換レバー 20,62,63,64,78 トーションバネ 22 巻き戻しフォークユニット 23 ローラー 24 ダンパーゴム 25 段ビス 26 フォトリフレクタ 38,55,57,71 カムギヤ 39,56 ブラシ 40,61 位相基板 42,47 シャフト 49,53,54 ウォームギヤ 58 ミラーレバー 59 チャージレバー 72 リーフスイッチ 74 ストロボケース 75,76 レバー 77 ビス 79 ストッパーピン 80 トグルバネ 81 ストロボ発光部 82,83 カバー
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/05 G03B 15/05 17/42 17/42 E 19/12 19/12 Fターム(参考) 2H020 AA02 AB02 MA01 MA02 MC22 MC27 MC32 MC35 MC38 MC41 MC43 MC54 2H053 CA26 2H054 CB06 CB11 3J028 EA07 EA25 EB04 EB35 EB63 FA06 FB14 FC49 FC68 GA33

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを駆動源として駆動系を駆動する
    機器に備えられる駆動装置であって、 第1モータおよび第2モータと、 前記第1モータの駆動力を伝達するための第1および第
    2遊星機構と、 前記第1遊星機構を介して機器動作を行わせる1の駆動
    系と、 前記第2遊星機構を介して前記1の駆動系と同じ機器動
    作を行わせる他の駆動系と、 前記第2モータの駆動力により駆動され、前記第1モー
    タの駆動力を前記第1遊星機構を介して前記1の駆動系
    に伝達するか、前記第2遊星機構を介して前記他の駆動
    系に伝達するかを切り換える切換機構とを有し、 前記第1モータの駆動力が前記第1遊星機構を介して前
    記1の駆動系に伝達されるときの前記第1遊星機構と前
    記1の駆動系との間の減速比と、前記第1モータの駆動
    力が前記第2遊星機構を介して前記他の駆動系に伝達さ
    れるときの前記第2遊星機構と前記他の駆動系との間の
    減速比とが異なることを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1遊星機構と前記1の駆動系との
    間の減速比が、前記第2遊星機構と前記他の駆動系との
    間の減速比よりも小さく設定されており、 電源電圧が所定レベル以下であるときは前記切換機構に
    よって前記第1モータの駆動力が前記第2遊星機構を介
    して前記他の駆動系に伝達され、電源電圧が前記所定レ
    ベルを超えているときは前記切換機構によって前記第1
    モータの駆動力が前記第1遊星機構を介して前記1の駆
    動系に伝達されることを特徴とする請求項1に記載の駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 モータを駆動源として複数の駆動系を駆
    動する機器に備えられる駆動装置であって、 第1および第2モータと、 前記第1モータの駆動力を伝達するための第1および第
    2遊星機構と、 前記第1モータが第1方向に回転する際に、この第1モ
    ータの駆動力が前記第1遊星機構を介して伝達される第
    1駆動系と、 前記第1モータが第2方向に回転する際に、この第1モ
    ータの駆動力が前記第1遊星機構を介して伝達される第
    2駆動系と、 前記第1モータが前記第1方向に回転する際に、この第
    1モータの駆動力が前記第2遊星機構を介して伝達され
    る第3駆動系と、 前記第1モータが前記第2方向に回転する際に、この第
    1モータの駆動力が前記第2遊星機構を介して伝達さ
    れ、前記第2駆動系と同じ機器動作を行わせる第4駆動
    系と、 前記第2モータの駆動力により駆動され、前記第1モー
    タの駆動力を前記第1遊星機構を介して前記第2駆動系
    に伝達するか前記第2遊星機構を介して前記第4駆動系
    に伝達するかを切り換える切換機構とを有し、 前記第1モータの駆動力が前記第1遊星機構を介して前
    記第2駆動系に伝達されるときの前記第1遊星機構と前
    記第2駆動系との間の減速比と、前記第1モータの駆動
    力が前記第2遊星機構を介して前記第4駆動系に伝達さ
    れるときの前記第2遊星機構と前記第4駆動系との間の
    減速比とが異なることを特徴とする駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記第1遊星機構と前記第2駆動系との
    間の減速比が、前記第2遊星機構と前記第4駆動系との
    間の減速比よりも小さく設定されており、 電源電圧が所定レベル以下であるときは前記切換機構に
    よって前記第1モータの駆動力が前記第2遊星機構を介
    して前記第4駆動系に伝達され、電源電圧が前記所定レ
    ベルを超えているときは前記切換機構によって前記第1
    モータの駆動力が前記第1遊星機構を介して前記第2駆
    動系に伝達されることを特徴とする請求項3に記載の駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 前記切換機構は、前記第1遊星機構が前
    記第2駆動系に駆動力伝達可能に接続されることを許容
    するとともに前記第2遊星機構の前記第4駆動系との接
    続を阻止する状態と、前記第2遊星機構が前記第4駆動
    系に駆動力伝達可能に接続されることを許容するととも
    に状態と前記第1遊星機構の前記第2駆動系との接続を
    阻止する状態とに切り換わり、これら双方の状態におい
    て、前記第1遊星機構が前記第1駆動系に駆動力伝達可
    能に接続されることを許容することを特徴とする請求項
    2から4のいずれかに記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記切換機構は、前記第1遊星機構が前
    記第1駆動系および前記第2駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることを許容するとともに前記第2遊星機構の
    前記第3駆動系および前記第4駆動系との接続を阻止す
    る状態と、 前記第1遊星機構が前記第1駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることおよび前記第2遊星機構が前記第4駆動
    系に駆動力伝達可能に接続されることを許容するととも
    に前記第1遊星機構の前記第2駆動系との接続および前
    記第2遊星機構の前記第3駆動系との接続を阻止する状
    態と、 前記第2遊星機構が前記第3駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることを許容するとともに前記第1遊星機構の
    前記第1駆動系との接続を阻止する状態とに切り換わる
    ことを特徴とする請求項5に記載の駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2遊星機構は、前記第
    1モータにより駆動される共通の太陽部材の回りで相互
    に独立して公転可能であることを特徴とする請求項1か
    ら6のいずれかに記載の駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記第2モータが、前記第1モータに比
    べて出力が小さいことを特徴とする請求項1から7のい
    ずれかに記載の駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記第2モータが、前記第1モータに比
    べて小型であることを特徴とする請求項1から8のいず
    れかに記載の駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記切換機構は、前記第2モータが第
    1方向に回転する際に、この第2モータの駆動力により
    駆動されて、前記第1遊星機構を介した前記第1モータ
    の駆動力の伝達を行うか前記第2遊星機構を介した前記
    第1モータの駆動力の伝達を行うかを切り換えるもので
    あり、 前記第2モータが第2方向に回転する際に、この第2モ
    ータの駆動力が伝達される第5駆動系を有することを特
    徴とする請求項1から9のいずれかに記載の駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    駆動装置を備えたことを特徴とする機器。
  12. 【請求項12】 第1モータおよび第2モータと、 前記第1モータの駆動力を伝達するための第1および第
    2遊星機構と、 前記第1遊星機構を介してフィルム巻上げ動作を行わせ
    る1のフィルム巻上げ駆動系と、 前記第2遊星機構を介してフィルム巻上げ動作を行わせ
    る他のフィルム巻上げ駆動系と、 前記第2モータの駆動力により駆動され、前記第1モー
    タの駆動力を前記第1遊星機構を介して前記1のフィル
    ム巻上げ駆動系に伝達するか、前記第2遊星機構を介し
    て前記他のフィルム巻上げ駆動系に伝達するかを切り換
    える切換機構とを有し、 前記第1モータの駆動力が前記第1遊星機構を介して前
    記1のフィルム巻上げ駆動系に伝達されるときの前記第
    1遊星機構と前記1のフィルム巻上げ駆動系との間の減
    速比と、前記第1モータの駆動力が前記第2遊星機構を
    介して前記他のフィルム巻上げ駆動系に伝達されるとき
    の前記第2遊星機構と前記他のフィルム巻上げ駆動系と
    の間の減速比とが異なることを特徴とするカメラ。
  13. 【請求項13】 前記第1遊星機構と前記1のフィルム
    巻上げ駆動系との間の減速比が、前記第2遊星機構と前
    記他のフィルム巻上げ駆動系との間の減速比よりも小さ
    く設定されており、 電源電圧が所定レベル以下であるときは前記切換機構に
    よって前記第1モータの駆動力が前記第2遊星機構を介
    して前記他のフィルム巻上げ駆動系に伝達され、電源電
    圧が前記所定レベルを超えているときは前記切換機構に
    よって前記第1モータの駆動力が前記第1遊星機構を介
    して前記1のフィルム巻上げ駆動系に伝達されることを
    特徴とする請求項12に記載のカメラ。
  14. 【請求項14】 モータを駆動源として複数の駆動系を
    駆動するカメラであって、 第1および第2モータと、 前記第1モータの駆動力を伝達するための第1および第
    2遊星機構と、 前記第1モータが第1方向に回転する際に、この第1モ
    ータの駆動力が前記第1遊星機構を介して伝達される第
    1駆動系と、 前記第1モータが第2方向に回転する際に、この第1モ
    ータの駆動力が前記第1遊星機構を介して伝達される第
    2駆動系と、 前記第1モータが前記第1方向に回転する際に、この第
    1モータの駆動力が前記第2遊星機構を介して伝達され
    る第3駆動系と、 前記第1モータが前記第2方向に回転する際に、この第
    1モータの駆動力が前記第2遊星機構を介して伝達され
    る第4駆動系と、 前記第2モータの駆動力により駆動され、前記第1モー
    タの駆動力を前記第1遊星機構を介して前記第2駆動系
    に伝達するか前記第2遊星機構を介して前記第4駆動系
    に伝達するかを切り換える切換機構とを有し、 前記第2駆動系および前記第4駆動系はともにフィルム
    巻上げ動作を行わせるものであり、 前記第1モータの駆動力が前記第1遊星機構を介して前
    記第2駆動系に伝達されるときの前記第1遊星機構と前
    記第2駆動系との間の減速比と、前記第1モータの駆動
    力が前記第2遊星機構を介して前記第4駆動系に伝達さ
    れるときの前記第2遊星機構と前記第4駆動系との間の
    減速比とが異なることを特徴とするカメラ。
  15. 【請求項15】 前記第1遊星機構と前記第2駆動系と
    の間の減速比が、前記第2遊星機構と前記第4駆動系と
    の間の減速比よりも小さく設定されており、 電源電圧が所定レベル以下であるときは前記切換機構に
    よって前記第1モータの駆動力が前記第2遊星機構を介
    して前記第4駆動系に伝達され、電源電圧が前記所定レ
    ベルを超えているときは前記切換機構によって前記第1
    モータの駆動力が前記第1遊星機構を介して前記第2駆
    動系に伝達されることを特徴とする請求項14に記載の
    カメラ。
  16. 【請求項16】 前記第1駆動系が、撮影光路内に進退
    可能で進入時にファインダー観察を可能とするミラーの
    駆動およびシャッターのチャージ駆動を行う駆動系であ
    り、 前記第3駆動系が、フィルム巻戻し駆動系であることを
    特徴とする請求項14又は15に記載のカメラ。
  17. 【請求項17】 前記切換機構は、前記第1遊星機構が
    前記第2駆動系に駆動力伝達可能に接続されることを許
    容する状態と、前記第2遊星機構が前記第4駆動系に駆
    動力伝達可能に接続されることを許容する状態とに切り
    換わり、これら双方の状態において、前記第1遊星機構
    が前記第1駆動系に駆動力伝達可能に接続されることを
    許容することを特徴とする請求項14から16のいずれ
    かに記載のカメラ。
  18. 【請求項18】 前記切換機構は、前記第1遊星機構が
    前記第1駆動系および前記第2駆動系に駆動力伝達可能
    に接続されることを許容するとともに前記第2遊星機構
    の前記第3駆動系および前記第4駆動系との接続を阻止
    する状態と、 前記第1遊星機構が前記第1駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることおよび前記第2遊星機構が前記第4駆動
    系に駆動力伝達可能に接続されることを許容するととも
    に前記第1遊星機構の前記第2駆動系との接続および前
    記第2遊星機構の前記第3駆動系との接続を阻止する状
    態と、 前記第2遊星機構が前記第3駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることを許容するとともに前記第1遊星機構の
    前記第1駆動系との接続を阻止する状態とに切り換わる
    ことを特徴とする請求項17に記載のカメラ。
  19. 【請求項19】 前記第1および第2遊星機構は、前記
    第1モータにより駆動される共通の太陽部材の回りで相
    互に独立して公転可能であることを特徴とする請求項1
    2から18のいずれかに記載のカメラ。
  20. 【請求項20】 前記第2モータが、前記第1モータに
    比べて出力が小さいことを特徴とする請求項12から1
    9のいずれかに記載のカメラ。
  21. 【請求項21】 前記第2モータが、前記第1モータに
    比べて小型であることを特徴とする請求項12から20
    のいずれかに記載のカメラ。
  22. 【請求項22】 前記切換機構は、前記第2モータが第
    1方向に回転する際に、この第2モータの駆動力により
    駆動されて、前記第1遊星機構を介した前記第1モータ
    の駆動力の伝達を行うか前記第2遊星機構を介した前記
    第1モータの駆動力の伝達を行うかを切り換えるもので
    あり、 前記第2モータが第2方向に回転する際に、この第2モ
    ータの駆動力が伝達される第5駆動系を有することを特
    徴とする請求項12から21のいずれかに記載のカメ
    ラ。
  23. 【請求項23】 前記第5駆動系が、ストロボの発光可
    能位置への突出動作を行う駆動系であることを特徴とす
    る請求項22に記載のカメラ。
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