JP2002130424A - 駆動装置、およびカメラ - Google Patents

駆動装置、およびカメラ

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JP2002130424A
JP2002130424A JP2000319702A JP2000319702A JP2002130424A JP 2002130424 A JP2002130424 A JP 2002130424A JP 2000319702 A JP2000319702 A JP 2000319702A JP 2000319702 A JP2000319702 A JP 2000319702A JP 2002130424 A JP2002130424 A JP 2002130424A
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motor
planetary
driving
drive system
planetary mechanism
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JP2000319702A
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Shoji Kaihara
昇二 海原
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Original Assignee
Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/42Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個のモータの正・逆転により公転する2つの
遊星歯車機構を用いて動力分割を行う装置において、噛
み合い許可され駆動伝達する第1遊星機構側の負荷変動
により、噛み合わないでフリーの状態の第2遊星の挙動を
規制して、動作上の不具合を無くすこと。 【解決手段】 2つの遊星歯車機構の公転軸受け部に互
いの公転を規制する規制部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のモーターを駆
動源とし、複数の機構を駆動するカメラの改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一眼レフカメラにおいては、モーターを
駆動源としてミラー駆動系やシャッターチャージ駆動系
やフィルム巻上げまたは巻戻し駆動系、さらにはストロ
ボアップまたはダウン駆動系等を駆動するものがある。
【0003】例えば、特開平3−75626号公報にて
提案されているカメラでは、2つのモーターを内蔵し、
第1モーターの一方向の回転によりフィルムの巻上げ
を、他方向の回転によりミラー駆動およびシャッター駆
動を行わせ、第2モーターの一方向の回転によりフィル
ムの巻戻しを、他方向の回転によりストロボ駆動を行わ
せている。
【0004】また、1つのモーターを駆動源として、フ
ィルム給送、シャッターチャージ、ミラー駆動等を行わ
せるカメラも各種提案されている。
【0005】例えば、特開平1−202731号公報に
て提案されているカメラでは、カメラ本体内に1つのモ
ーターを内蔵し、背蓋を開けてフィルムカートリッジを
装填して背蓋を閉じると、フィルムカートリッジ内のフ
ィルムを全量巻上げスプールにより巻き上げて、撮影待
機状態とする予備巻上方式が採用されており、以後の撮
影に際して、このモーターによりフィルムの巻戻し、シ
ャッターチャージ、ミラー駆動を遊星クラッチの切換に
より行わせるようにしている。
【0006】このカメラでは、モーターを、一方向に回
転させると、遊星クラッチがフィルムの巻上げ側の第1
の伝達系に接続され、モーターの一方向回転の続行によ
りフィルムの巻上げが行われる。そして、巻上げ終了後
はモーターを他方向に逆転させ、遊星クラッチを第2の
伝達系に接続させる。遊星クラッチが第2の伝達系に接
続された状態でモーターを他方向に回転させると、回転
カム部材が1回転する間に、フィルムの巻戻し、ミラー
のアップ・ダウン、シャッターチャージという撮影のた
めの一連の動作が行われる。
【0007】また、特開平1−287648号公報にて
提案されているモーター駆動装置は、1つのモーターで
複数の遊星クラッチ機構を駆動する方式である。モータ
ーを一方向に回転させて第1の遊星クラッチを切換動作
させ、モーターの他方向回転時の被伝達駆動系を選択さ
せ、この選択状態でモーターを他方向に回転させること
によりその選択された被伝達駆動系にモーター動力が伝
達される。
【0008】さらに、特開平8−328094号公報に
て提案されているカメラでは、1つのモーターで複数の
遊星クラッチ機構を駆動する方式である。モーターの一
方向回転によりミラー駆動・シャッターチャージ駆動お
よび遊星クラッチの伝達切換えを行い、他方向回転によ
る駆動を、選択された遊星クラッチの伝達先であるフィ
ルム巻上げ、フィルム巻戻し、撮影準備動作のストロボ
アップのいずれかの動作に伝える。
【0009】また、特開平7−270877号公報にて
提案されているカメラでは、撮影レンズ鏡筒を駆動する
モーターを利用してこのモーター以外のモーターの動力
分割を行う。
【0010】また、特開昭61−269129号公報に
て提案のカメラでは、フィルムの巻上げ機構に高速巻上
げ用と低速巻上げ用の2種類のギヤ比を有し、負荷や電
源等に応じて切換えたり、また予備巻上げ時に低速巻上
げから高速巻上げに切換えるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−75626号公報にて提案のカメラでは、2つのモ
ーターはいずれもフィルム駆動やミラー駆動およびシャ
ッターチャージ駆動を行うが、これらの駆動系は比較的
駆動負荷が大きいため、特に連続撮影速度の速いカメラ
を提供する場合には、それぞれのモーターとして出力の
大きい大型のモーターが採用される。このため、カメラ
が高価なものになり、また大型になってしまう。
【0012】また、特開平1−202731号公報にて
提案のカメラでは、1つのモーターのみ用いるためカメ
ラの小型化は可能であるが、フィルムの予備巻上方式を
採用しているために、背蓋連動機構等を必要とし、方式
やレイアウトの自由度が限定されてしまう。
【0013】また、特開平1−287648号公報にて
提案のモーター駆動装置も1つのモーターのみを用いる
ものであるが、被伝達駆動系の数だけ遊星クラッチを必
要とするので、機構が大型化してしまう。また、モータ
ーの一方向回転→他方向回転がセットとなって1つの動
作を完了するので、一連の複数動作を行うにはシーケン
スが複雑になり、カメラに適用した場合には連続撮影速
度が遅くなってしまう。
【0014】さらに、特開平8−328094号公報に
て提案のカメラも1つのモーターのみを用いるものであ
るが、1回転でミラー駆動およびシャッターチャージ駆
動の一連の撮影動作を行わせるカムに、撮影終了後のス
トロボアップに備えた位相割りのための位相を設けてい
るため、連続撮影速度を上げるには最適ではない。
【0015】また、特開平7−270877号公報にて
提案のカメラでは、鏡筒の停止位置により鏡筒駆動用以
外のモーターの駆動力伝達経路を決定するため、使用す
る駆動力伝達経路の選択自由度がない。
【0016】ここで、連続撮影動作の速度に大きく影響
するフィルム巻上げ動作において、現在市販されている
フィルムの巻上げに要する負荷は種類によって様々であ
る。また、低温時においてはフィルム巻上げ負荷が増大
するため、フィルム巻上げ機構のギヤ比はおのずと80
0g程度までの高負荷条件に対応した設定になってしま
う。したがって、通常の撮影においては、必然的にフィ
ルム巻上げ速度が低下してしまう。
【0017】さらに、上記いずれの従来構成において
も、フィルム巻上げ機構におけるギヤ比の設定は1種類
のみであるために、連続撮影速度を上げるにも限界があ
る。
【0018】このため、特開昭61−269129号公
報にて提案のカメラでは、高速用および低速用の2つの
ギヤ比を有する巻上げ機構を備えているが、巻上げのた
めに専用のモーターを配置する必要があり、その他、ミ
ラー駆動やシャッターチャージ、フィルム巻戻し等の比
較的負荷の大きな機構を駆動するためには、他に比較的
大型のモーターを配置する必要があり、カメラが大型化
してしまう。
【0019】また、1つのモーターを駆動源にして複数
の遊星機構を介した動力分割機構において、モーターの
一方向回転により公転し駆動伝達される遊星機構側の急
激な負荷の変動等によりモーターの停止または急激な減
速がなされると、公転規制部材等で規制され噛み合いを
阻止されている他の遊星機構が、モーターが他方向回転
したときと同様の方向に公転運動を起こし、本来の動作
とは異なる挙動による不具合が生じる場合がある。例え
ば、特開平8−328094号公報にて巻戻し中にフィ
ルムが突っ張る等の異常が生じた場合、巻戻し伝達を行
っている遊星クラッチ以外の他方の遊星クラッチが、公
転が規制されている本来方向とは逆のミラー駆動・シャ
ッターチャージ伝達側にはじかれるように公転し噛み合
うことがある。
【0020】そこで本発明は、2つのモーターを用いな
がら、小型で低コストであり、機構のレイアウトの自由
度も高く、モーターの制御シーケンスが簡単であり、さ
らにはフィルム巻戻し時の異常な負荷変動にも確実な伝
達動作の行えるカメラを提供することを目的としてい
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の駆動装置又はカメラでは、第1モーター
と、第1モーターの任意の方向回転により任意の方向に
公転し、第1モーターの駆動力を伝達するための第1お
よび第2遊星機構と、第1モーターが第1方向に回転し
た際に、この第1モーターの駆動力が第1遊星機構を介
して伝達される第1駆動系と、第1モーターが第2方向
に回転した際に、この第1モーターの駆動力が第1遊星
機構を介して伝達される第2駆動系と、第1モーターが
第1方向に回転した際に、この第1モーターの駆動力が
第2遊星機構を介して伝達される第3駆動系と、第1モ
ーターを任意の方向に回転した際に第1遊星機構と第2
遊星機構のいずれか一方の遊星機構の公転を阻止するこ
とにより、第1モーターの噛み合い駆動伝達経路を切換
え、第1モーターの駆動力伝達を行わせる切換機構と、
第1遊星機構と第2遊星機構には、それぞれ第2駆動系
と第3駆動系に同時に噛み合う状態を不可能にする互い
の公転を規制する規制部材とを有するものとする。
【0022】さらには第1モーターが第2方向に回転し
た際に、この第1モーターの駆動力が第2遊星機構を介
して伝達される第4駆動系を有し、切換機構は、第1モ
ーターに比べて出力が小さい第2モーターが第1方向に
回転した際に、第3遊星機構を介して伝達されるにより
駆動され、第2モーターが第2方向に回転した際には、
この第2モーターの駆動力が第3遊星機構を介して第5
駆動系に伝達され、第1および第2遊星機構は、第1モ
ーターにより駆動される共通の太陽部材の回りで相互に
独立して公転可能であり、規制部材は第1および第2遊
星機構の同軸にあるそれぞれの公転軸の軸受け部に有す
るものとしている。
【0023】より具体的には、例えばカメラにおいて、
第1駆動系を撮影光路内に進退可能で進入時にファイン
ダー観察を可能とするミラーの駆動およびシャッターの
チャージ駆動を行う駆動系とし、第2駆動系および第4
駆動系を互いに異なる速度でフィルムを巻上げるフィル
ム巻上げ駆動系とし、第3駆動系をフィルム巻戻し駆動
系とし、第5駆動系をストロボの発光可能位置への突出
駆動を行う駆動系とする。
【0024】本発明により、例えばカメラの撮影動作お
よびフィルム給送動作を行わせる駆動系のような比較的
駆動負荷が大きな駆動系を第1モーターの駆動対象とし
てまとめるとともに、切換機構や撮影およびフィルム給
送動作以外の比較的駆動負荷が小さな機器動作を行わせ
る駆動系を第2モーターの駆動対象としてまとめている
ので、第2モーターとしては第1モーターより低出力
(さらには小型)のものを選択することが可能となる。
しかも、2つのモーターを用いているので、1つのモー
ターのみを用いる場合に比べて機構レイアウトの自由度
を高めたり、遊星機構の数を比較的少なく済ませたりす
ることができ、全体として機器やカメラの小型化や低コ
スト化を図ることが可能となる。
【0025】さらに、1つの機器動作をモーターの一方
向の回転のみで行うことが可能であるため、双方向の回
転を組み合わせて1つの動作を行わせる場合等に比べて
モーターの制御シーケンスが簡単で済む。
【0026】また、第2および第4駆動系に互いに異な
る速度で同じ機器動作(例えば、カメラのフィルム巻上
げ動作)を行わせることも可能である。したがって、電
源状態や駆動負荷等に対して最適かつ効率的な駆動を行
うことが可能となり、特にカメラにおいて連続撮影速度
を選択可能とし、いずれの場合でも1つのモーターの正
転または逆転のみにより撮影動作が行える。
【0027】さらには、同じ機器を互いに逆方向動作さ
せる第2および第3駆動系(例えば、カメラのフィルム
巻上げ動作とフィルム巻戻し動作)を異なる遊星機構に
より駆動するように構成させても同時に噛合うことが不
可能なため確実な動作が行える。
【0028】
【発明の実施の形態】図1から図6には、本発明の実施
形態である一眼レフカメラにおける内部機構の構成を示
している。図1は、上記内部機構全体の概要を示す斜視
図、図2および図3は図1に示す内部機構を構成する各
ユニットを示す斜視図である。また、図4は、図3に示
すミラーボックスユニットの側面構成を示す平面図であ
り、図5はストロボ駆動系を示す平面図である。さら
に、図6には各部品の詳細図である。
【0029】図1において、1はカメラ本体であり、こ
のカメラ本体1の下面には、カメラ動作のうちミラーお
よびシャッターチャージ動作やフィルム巻上げ・巻戻し
動作等の撮影動作およびフィルム給送動作を行わせる駆
動ユニットDが取り付けられている。また、カメラ本体
1のアパーチャ前面には、シャッターユニットSおよび
ミラーボックスユニットMBが取り付けられる。
【0030】まず、図2に示す駆動ユニットDにおい
て、M1は第1モーターであり、フィルム給送やミラー
・シャッターチャージ駆動といった、カメラ動作のうち
比較的高駆動負荷の動作を行わせるための駆動源とし
て、比較的高出力で大型のコアレスモーターを用いてい
る。この第1モーターM1の出力軸にはプーリー2が固
着されている。
【0031】3はタイミングベルトである。4は一方に
プーリーを有し、他方にギヤを有するギヤであり、この
ギヤ4にはタイミングベルト3によってプーリー2の回
転が伝達される。
【0032】5は、図6に示すようにギヤ4に噛み合う
大ギヤ部とその両側に形成された小ギヤ部とを有する太
陽ギヤであり、一方の小ギヤ部には第1遊星クラッチ
(第1遊星機構)を構成する遊星ギヤ6が噛み合ってお
り、他方の小ギヤ部には第2遊星クラッチ(第2遊星機
構)を構成する遊星ギヤ8が噛み合っている。
【0033】遊星ギヤ6は、遊星レバー7によって太陽
ギヤ5の一方の小ギヤ部回りで公転可能に保持されてい
る。遊星レバー7には、後述する第1切換えレバー18
による公転阻止を受けるストッパー部7a,7bと、公
転軸の軸受け部には突起部7cが設けられている。ま
た、遊星ギヤ8は、遊星レバー9により太陽ギヤ5の他
方の小ギヤ部回りで公転可能に保持されている。遊星レ
バー9には、後述する第2切換えレバー19による公転
阻止を受けるストッパー部9a,9bと、公転軸の軸受
け部には突起部9cが設けられている。ここで突起部7
cと突起部9cは、遊星レバー7と遊星レバー9が互い
に同一方向に公転し駆動伝達する場合には作用せず、遊
星レバー7と遊星レバー9が互いに異なる方向に一定の
角度公転したときに、互いの公転を規制するように設定
されている。この動作の詳細については、カメラの内部
機構の動作の説明において後述する。
【0034】10は巻上げ伝達ギヤであり、3つのギヤ
部から構成されている。ギヤ部10aには、第1モータ
ーM1が第2方向(例えば、正転方向)に回転すること
によって公転した遊星ギヤ6がこのギヤ部10aに噛み
合うことにより、第1モーターM1の回転が伝達され
る。また、ギヤ部10bには、第1モーターM1が第2
方向に回転することによって公転した遊星ギヤ8がこの
ギヤ部10bに噛み合うことにより、第1モーターM1
の回転が伝達される。
【0035】ここで、ギヤ部10bはギヤ部10aより
歯数が多い。そして、これらギヤ部10a,10bに伝
達された第1モーターM1の回転は、ギヤ部10cを介
してフィルム巻上げ駆動系に伝達される。なお、ギヤ部
10aを含むフィルム巻上げ駆動系が請求の範囲にいう
第1フィルム巻上げ駆動系に、ギヤ部10bを含むフィ
ルム巻上げ駆動系が請求の範囲にいう第2フィルム巻上
げ駆動系に伝達される。
【0036】11は不図示のフィルムカートリッジから
引き出されるフィルムを巻き取るためのスプールであ
り、巻上げ伝達ギヤ10のギヤ部10cに噛み合うギヤ
部11aを有する。したがって、第1モーターM1が第
1方向に回転すると、遊星ギヤ6又は遊星ギヤ8および
巻上げ伝達ギヤ10を介してこの第1モーターM1の回
転がスプール11に伝達され、これが回転駆動される。
【0037】なお、遊星ギヤ6および遊星ギヤ8は後述
する切換え機構によって選択的に巻上げ伝達ギヤ10に
噛み合うが、遊星ギヤ6がギヤ部10aに噛み合った時
のギヤ比(第1減速比)の方が、遊星ギヤ8がギヤ部1
0bに噛み合った時のギヤ比(第2減速比)より小さ
く、スプール11が高速回転する。本実施形態において
は、遊星ギヤ6がギヤ部10aに噛み合った場合のギヤ
比は1:24に、遊星ギヤ8がギヤ部10bに噛み合っ
た場合のギヤ比は1:42に設定されている。
【0038】12は巻戻し伝達ギヤであり、第1モータ
ーM1が第1方向(例えば、逆転方向回転)に回転する
ことによって公転した遊星ギヤ8がこの巻戻し伝達ギヤ
12に噛み合うことにより、第1モーターM1の回転を
フィルム巻戻し駆動系に伝達する。この巻戻し伝達ギヤ
12の回転は、ギヤ13,14へと伝達される。
【0039】15はギヤ14に噛み合うギヤであり、片
側にタイミングベルト16が巻き掛けられるプーリーを
有している。このため、ギヤ14からギヤ15に第1モ
ーターM1の回転が伝達されると、タイミングベルト1
6を介して第1モーターM1の回転が後述する巻戻しフ
ォークユニット22に伝達される。
【0040】17は地板であり、この地板17には、第
1モーターM1が固定されるとともに、ギヤ4,5,1
0、スプール11およびギヤ12〜15が回転可能に保
持されている。
【0041】18は地板17に回転可能に保持された第
1切換えレバーであり、図6に示すように、腕部18
a,18bおよび軸部18cを有している。この第1切
換えレバー18は、腕部18bが後述するカム38をト
レースすることによって揺動する。また、腕部18aは
遊星レバー7のストッパー部7a又は7bに当接して遊
星レバー7の公転を阻止する。
【0042】19は地板17に回転可能に保持された第
2切換えレバーであり、図6に示すように、第1切換え
レバー18の軸部18cに連動するカム部19aと、遊
星レバー9のストッパー部9a又は9bに当接して遊星
レバー9の公転を阻止する腕部19bとを有する。
【0043】20はトーションバネであり、第1切換え
レバー18を下面方向からみて反時計回り方向に回転付
勢する。また、第1切換えレバー18と第2切換えレバ
ー19とは軸部18cとカム部19aとの関係により、
一方が時計回り方向に回転したときには他方は反時計回
り方向に回転するといった具合に、相反する方向に揺動
するようになっている。
【0044】21はギヤ4,5、遊星レバー7,9,ギ
ヤ10,12〜15および切換えレバー18,19の抜
け止めとなるカバーであり、地板17にビス固定され
る。
【0045】22はフィルムカートリッジ内にフィルム
を巻き戻すための巻戻しフォークユニットであり、カバ
ー21に回転可能に保持される。この巻戻しフォークユ
ニット22の下端部にはタイミングベルト16を巻き掛
けるためのプーリーが設けられている。
【0046】23はタイミングベルト16に所定のテン
ションを与えるためのローラーであり、カバー21に回
転可能に保持される。
【0047】以上説明した第1モーターM1、ギヤ2〜
ローラー23は1つの駆動ユニットDとして構成され、
3個の筒状のダンパーゴム24と段ビス25とでカメラ
本体1の下面に浮遊留めされる。
【0048】図1に示す26はフォトリフレクタであ
り、フィルムに形成されたパーフォレーションの移動を
光学的に検出するものである。このフォトリフレクタ2
6は、カメラ本体1のアパーチャ面右側の所定位置に固
定される。
【0049】次に、図1および図3に示すミラーボック
スユニットMBにおいて、30はミラーボックスであ
る。このミラーボックス30内には、撮影光路に対して
進退可能で、撮影光路内に進入し斜設される位置(以
下、ファインダー観察位置という)で撮影光束をファイ
ンダー観察系に反射させ、フィルム露光時には撮影光路
の上方(撮影位置)に退避するミラーユニットMRが取
り付けられている。また、ミラーボックスの側面および
下面には、ミラーユニットMRを進退駆動するとともに
シャッターユニットSのチャージ駆動を行うミラー・シ
ャッター駆動系や後述するストロボをポップアップ駆動
するストロボポップアップ駆動系を構成するギヤやレバ
ー等が回転可能に保持するための軸部等が一体的に形成
されている。
【0050】M2は第2モーターであり、第1モーター
M1に比べて出力の低い小型のコアドモーターが用いら
れている。第2モーターM2は、ミラーボックス30に
固定されており、その出力軸にはギヤ31が固着されて
いる。第2モーターM2の駆動力は、ギヤ31、ギヤ3
2を介してギヤ33に伝達される。
【0051】34はギヤ33に噛み合う大ギヤ部と、小
ギヤ部とを有する太陽ギヤであり、小ギヤ部には、図6
にも示すように、第3遊星クラッチを構成する遊星ギヤ
35が噛み合っている。遊星ギヤ35は、遊星レバー3
6により太陽ギヤ34の小ギヤ部回りで公転可能に保持
されている。
【0052】37は第2モーターM2が第1方向回転
(例えば、逆転回転)することによって公転した遊星ギ
ヤ35が噛み合う切換えギヤであり、この切換えギヤ3
7はカムギヤ38に噛み合う。
【0053】カムギヤ38は、図6に示すように、切換
えギヤ37に噛み合うギヤ部38aとカム部38bとを
有し、カム部38bは前述した第1切換えレバー18の
腕部18bがトレース可能に形成されている。したがっ
て、カムギヤ38が1回転する間にトーションバネ20
により付勢された第1切換えレバー18が腕部18bの
カム部38bに対するトレース作用により揺動し、さら
に第2切換えレバー19も追従して第1切換えレバー1
8に対して相反する方向に揺動する。なお、第1および
第2レバー18,19およびカムギヤ38により請求の
範囲にいう切換え機構が構成される。
【0054】また、40は位相基板(図7(A)参照)
であり、この位相基板40に形成されたパターン上を、
カムギヤ38に取り付けられたブラシ39が摺動するこ
とによってカムギヤ38の回転位置を検出することがで
きる。
【0055】41は第2モーターM2が第2方向回転
(例えば、正転回転)することによって公転した遊星ギ
ヤ35が噛み合うストロボ伝達ギヤであり、第2モータ
ーM2の回転をストロボ駆動系に伝達する。
【0056】上記ギヤ32,33,34,37およびカ
ムギヤ38は、ミラーボックス30の下面側に形成され
た軸部に回転可能に保持され、ギヤ41はミラーボック
ス30の側面側に回転可能に保持されたシャフト42の
下端側に固定される。
【0057】43はギヤ32,33,34,37,41
の抜け止めとなるカバーである。44は駆動ユニットD
の第1モーターM1が第1方向回転(例えば、逆転回
転)することによって公転した遊星ギヤ6が噛み合うミ
ラー・シャッター伝達ギヤであり、ギヤ45に噛み合っ
て第1モーターM1の回転をミラー・シャッター駆動系
に伝達する。
【0058】ギヤ44,45はいずれもカバー43に形
成された軸部に回転可能に保持される。46もギヤであ
り、カバー43およびミラーボックス30に回転可能に
支持され、ミラーボックス30の側面側に回転可能に保
持されたシャフト47の下端側に固定される。
【0059】48はギヤ44,45,46およびカムギ
ヤ38の抜け止めとなるカバーであり、カバー43と共
にミラーボックス30の下面側にビス固定される。
【0060】また、ミラーボックス30の上方側面にお
いて、49はシャフト42の上端に固着されたウォーム
ギヤ49である。50はウォームギヤ49の回転方向を
90度変換するように噛み合うハスバギヤを有した太陽
ギヤであり、この太陽ギヤ50には、第4遊星クラッチ
を構成する遊星ギヤ51が噛み合っている。この遊星ギ
ヤ51は、ミラーボックス30の上方側面の軸部に回転
可能に保持された遊星レバー52によって、太陽ギヤ5
0回りで公転可能に保持されており、第2モーターM2
が第2方向に回転すると、ミラーボックス30の側面に
対して反時計回り方向に公転する。
【0061】また、ミラーボックス30の側面側におい
て、53,54はシャフト47に固定されたウォームギ
ヤである。55はミラーボックス30の側面に形成され
た軸部に回転可能に保持されたカムギヤである。このカ
ムギヤ55は、図6に示すように、ミラーユニットMR
をファインダー観察位置と撮影位置との間で駆動するた
めのカム部55aを有し、またカム部55aの反対側
に、後述する位相基板61のパターン上を摺動するブラ
シ56を固着している。また、カムギヤ55には、ウォ
ームギヤ53の回転方向を90°変換するようにこのウ
ォームギヤ53に噛み合うハスバギヤ部が形成されてい
る。このカムギヤ55は、第1モーターM1の第1方向
回転により、側面側から見て反時計回り方向に回転す
る。
【0062】57はミラーボックス30の側面に形成さ
れた軸部に回転可能に保持されたカムギヤである。この
カムギヤ57は、図6に示すように、撮影後シャッター
ユニットSをチャージするためのカム部57aと、ウォ
ームギヤ54の回転方向を90°変換するようにこのウ
ォームギヤ54に噛み合うハスバギヤ部とを有する。こ
のカムギヤ57は、第1モーターM1の第1方向回転に
より側面側から見て反時計回り方向に回転する。
【0063】ここで、ウォームギヤ53,54およびカ
ムギヤ55,57のハスバギヤ部は同一のギヤ諸元、す
なわち同一条数および同一歯数を有する。このため、第
1モーターM1の第1方向回転時の回転を伝達する際の
両ウォームギヤ−ハスバギヤ部間の減速比が同じにな
る。したがって、カムギヤ55とカムギヤ57は常に同
一の位相関係を保って回転する。
【0064】58はカムギヤ55のカム部55aの位相
をミラーユニットMRに揺動して伝達するためのミラー
レバーである。このミラーレバー58は、図6に示すよ
うに、カム部55aをトレースする腕部58aとミラー
ユニットMRを駆動する腕部58bとを有し、ミラーボ
ックス30の側面に形成された軸部に回転可能に保持さ
れる。
【0065】59はカムギヤ57のカム部57aの位相
をシャッターユニットSに揺動して伝達するためのチャ
ージレバーである。このチャージレバー59は、図6に
示すように、カム部57aをトレースする腕部59aと
シャッターユニットSのチャージ駆動部を駆動する腕部
59bとを有し、ミラーボックス30の側面に形成され
た軸部に回転可能に保持される。
【0066】60はカムギヤ55,57、ミラーレバー
58およびチャージレバー59の抜け止めとなるカバー
であり、ミラーボックス30の側面にビス固定される。
【0067】61はカバー60に固着され、カムギヤ5
5が回転したときにこのカムギヤ55に取り付けられた
ブラシ56がパターン上を摺動する位相基板(図6参
照)であり、ミラーの動きとシャッターチャージの動作
の位相を割り出す。
【0068】62はトーションバネであり、ミラーレバ
ー58の回転軸回りにコイル部が保持されるともに、一
方の腕部がミラーボックス30の一部に、他方の腕部が
ミラーユニットMRの軸部に掛けられている。このた
め、ミラーユニットMRは、ミラーレバー58側に付勢
される。
【0069】63はトーションバネであり、コイル部が
カバー60に形成された軸部60a回りに保持され、一
方の腕部をカバー60に形成された軸部60a,60b
に、他方の腕部がミラーユニットMRの軸部に掛けられ
ている。このトーションバネ63は、ミラーユニットM
Rをファインダー観察位置方向(ダウン方向)に付勢す
る。したがって、ミラーユニットMRがダウンする際、
初期はトーションバネ63により、後半はトーションバ
ネ62によって付勢されるように切り換わる。
【0070】64はチャージレバー59をカムギヤ57
に付勢するためのトーションバネであり、チャージレバ
ー59の回転軸回りにコイル部が保持され、一方の腕部
がミラーボックス30の一部に、他方の腕部がチャージ
レバー59の腕部に掛けられる。
【0071】次に図5において、Cはカメラの外装部品
の1つである上カバーであり、ファインダー光学系を構
成する不図示のペンタプリズムを覆うようにカメラ本体
1の上部に固定される。
【0072】70はギヤであり、第2モーターM2が第
2方向回転したときに、ギヤ31〜35,41、シャフ
ト42、ウォームギヤ49およびギヤ50までのギヤト
レインを介して反時計回り方向に公転する遊星ギヤ51
が噛み合い、第2モーターM2の回転が伝達されて回転
される。
【0073】71はギヤ70に噛み合って時計回り方向
に回転するカムギヤであり、裏表にそれぞれカム部71
aとカム部71bとを有する。
【0074】72はノーマルオープンタイプのリーフス
イッチであり、カムギヤ71のカム部71bによりオン
・オフされ、カムギヤ71の回転を検知させるための信
号を出力する。
【0075】73はギヤ70およびカムギヤ71を回転
可能に保持し、リーフスイッチ72を固着する地板であ
り、上カバーCの内側に固着される。
【0076】74は発光可能位置と収納位置とでアップ
・ダウン可能なストロボユニットSTのベースとなるス
トロボケースであり、左右方向(図の紙面に垂直な方
向)の両側に形成された軸部が上カバーCの上部に回転
可能に保持されている。なお、上記軸部のうち一方の軸
部は、ストロボケース74に取り付けられたレバー75
の基端部に形成されている。
【0077】レバー75は、図6に示すようにレバーの
両端に軸部75aと、カムギヤ71のカム71aにより
駆動されるピン75bを有する。軸部75aは上カバー
Cの内側からストロボケース74に回転可能に貫通して
おり、軸部75aにはレバー76がビス77で固着され
ている。
【0078】したがって、上カバーCの内側のレバー7
5とストロボユニットST内部のレバー76は一体に揺
動する。また、他方のストロボケース74の軸部は、不
図示の段ビス等で上カバーCに回転可能に支持される。
【0079】78はトーションバネであり、一方の腕部
がレバー76に、他方の腕部がストロボケース74の軸
部74aに掛けられ、ストロボケース74に対してレバ
ー75,76を時計回り方向に回転付勢する。
【0080】79はストッパーピンであり、上カバーC
の側面に固着されている。74bはストロボケース74
に形成された軸部であり、74cはストロボユニットS
Tが発光可能位置と収納位置とでアップ・ダウンすると
きに、上カバーCの側面のストッパーピン79をストロ
ボユニットST内部に突出させるため、ストロボケース
74に形成された扇状の穴である。ストッパーピン79
が扇状の穴74cの終端部に当接することにより、スト
ロボユニットSTの発光可能位置が決定される。
【0081】80は一方の腕部をがストッパーピン79
に、他方の腕部が軸部74bに掛けられたトグルバネで
あり、ストロボユニットSTのアップダウン範囲のうち
中間位置から発光可能位置側にあるときにはストロボユ
ニットSTをアップ方向に付勢し、収納位置側にあると
きにはダウン方向に付勢する。
【0082】81はキセノン管、反射笠、光学パネル等
から構成されるストロボ発光部である。82はプラスチ
ック製のカバーであり、83は外装をなすアルミ製のカ
バーである。カバー83の内側に、カバー82をはめ込
み、ストロボケース74に固着する。
【0083】ここで、トーションバネ78の付勢力は常
にトグルバネ80の付勢力よりも強くなるように設定さ
れている。これにより、第2モーターM2の第2方向回
転がカムギヤ71まで伝達され、レバー75が駆動され
ると、トーションバネ78はトグルバネ80に打ち勝っ
てストロボユニットSTを発光可能位置に向かって押し
上げ、トグルバネ80の付勢方向の反転領域を越えると
トグルバネ80の抗力によりストロボユニットSTをさ
らに発光可能位置へ押し上げる。
【0084】なお、ストロボユニットSTが発光可能位
置に向かってアップ動作中に、撮影者の手などでアップ
動作が阻止された場合は、これをトーションバネ78に
吸収させてレバー75の回転がストロボユニットSTに
伝達されないようにしている。これにより、レバー75
およびレバー76のみが揺動して、ストロボユニットS
Tを保護している。
【0085】次に、以上のように構成されたカメラの内
部機構の動作を説明する。図7〜図9は平面図であり、
第2モーターM2の第1方向回転によって駆動されたカ
ムギヤ38により割り出された切換えレバー18,19
の各位相と、第1モーターM1からの回転伝達との関係
を示している。各図の(A)には、位相基板40上にお
けるカムギヤ38(ブラシ39)の停止位置を示し、
(B)には(A)に示した位置にカムギヤ38が停止し
た状態で、第1モーターM1が第1方向に回転したとき
の回転伝達状態を示している。また、(C)には、
(A)に示した位置にカムギヤ38が停止した状態で、
第1モーターM1を第2方向に回転したときの回転伝達
状態を示す。
【0086】また、図21〜図23の(B)および
(C)はそれぞれ図7〜図9の(B)および(C)に示
す動作に対応した図であり、特に遊星レバー7の突起部
7cと遊星レバー9の突起部9cの互いの状態を部分的
に斜視図で示している。
【0087】図7(A)において、第2モーターM2を
第1方向に回転させて位相基板40の斜線部にカムギヤ
38のブラシ39が停止したとき(請求の範囲にいう第
1の状態になったとき)、ブラシ39を通じて、POC
H1:Low、POCH2:Lowの信号が出力され
る。
【0088】この状態で、図7(B)−1に示すように
第1モーターM1が第1方向に回転すると、プーリー2
の回転がタイミングベルト3を介して太陽ギヤ5に伝達
され、太陽ギヤ5は時計回り方向に回転する。これによ
り、遊星ギヤ6および遊星レバー7も時計回り方向に公
転する。このとき、第1切換えレバー18の腕部18b
は遊星ギヤ6を伴う遊星レバー7のストッパー部7aに
当接しない位置に退避しているため、遊星ギヤ6はギヤ
44に噛み合う。このため、第1モーターM1の回転が
ギヤ45,46およびシャフト47、ウォームギヤ5
3,54を介してカムギヤ55,57に伝達され、これ
をミラーボックス30の側面から見て反時計回り方向に
回転させる。これにより、ミラーユニットMRが撮影位
置からファインダー観察位置に向かってダウン駆動され
る。
【0089】この後、図6に示す位相基板61上にてカ
ムギヤ55に取り付けられたブラシ56がミラーUP停
止位相(CMSP1:Low、CMSP2:High)
に達したときに第1モーターM1にブレーキをかけこれ
を停止させると、ミラーユニットMRが撮影位置にて停
止する。また、図6に示す位相基板61上にてカムギヤ
55に取り付けられたブラシ56がシャッターチャージ
完停止位相(CMSP1:High、CMSP2:Lo
w)に達したときに第1モーターM1にブレーキをかけ
これを停止させると、図4に示すように、ミラーユニッ
トMRがファインダー観察位置にて停止するとともにシ
ャッターチャージ完了の状態となる。
【0090】なお、この際、図7(B)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も、遊星ギヤ6およ
び遊星レバー7と同様に時計回り方向に公転するが、第
2切換えレバー19の腕部19bが遊星ギヤ6を伴う遊
星レバー9のストッパー部9aに当接するため、遊星ギ
ヤ8はギヤ12に噛み合う位置までは公転せずに空転す
る。したがって、巻戻し伝達ギヤ12〜巻戻しフォーク
ユニット22には第1モーターM1の回転は伝達されな
い。このとき遊星レバー7と遊星レバー9は互いに同一
方向に公転した後に駆動伝達されているため、遊星レバ
ー7の突起部7cと遊星レバー9の突起部9cの状態
は、図21(B)に示すように互いに干渉していない。
【0091】一方、図7(C)−1に示すように、第1
モーターM1が第2方向に回転すると、プーリー2の回
転がタイミングベルト3を介して太陽ギヤ5に伝達さ
れ、太陽ギヤ5が反時計回り方向に回転する。これによ
り、遊星ギヤ6および遊星レバー7も反時計回り方向に
公転する。このとき、第1切換えレバー18の腕部18
bは遊星ギヤ6を伴う遊星レバー7のストッパー部7b
に当接しない位置に退避しているため、遊星ギヤ6はギ
ヤ10のギヤ部10aに噛み合う。このため、第1モー
ターM1の回転がギヤ10cを介してスプール11に伝
達され、スプール11をフィルム巻上げ方向に高速回転
させる。
【0092】なお、この際、図7(C)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も、遊星ギヤ6およ
び遊星レバー7と同様に反時計回り方向に公転するが、
第2切換えレバー19の腕部19bが遊星ギヤ6を伴う
遊星レバー9のストッパー部9bに当接するため、遊星
ギヤ8はギヤ10のギヤ部10bに噛み合う位置までは
公転せずに空転する。こうしてフィルムを高速巻上げ
し、フォトリフレクタ26を通じて1駒分の数(例えば
8個)のパーフォレーションを検出したことに応じて第
1モーターM1にブレーキをかけることにより、フィル
ムの1駒巻上げ動作が完了する。このとき遊星レバー7
と遊星レバー9は互いに同一方向に公転した後に駆動伝
達されているため、遊星レバー7の突起部7cと遊星レ
バー9の突起部9cの状態は、図21(C)に示すよう
に互いに干渉していない。
【0093】次に、図8(A)において、第2モーター
M2を第1方向に回転させて位相基板40の斜線部にカ
ムギヤ38のブラシ39が停止したとき(請求の範囲に
いう第2の状態になったとき)、ブラシ39を通じて、
POCH1:High、POCH2:Lowの信号が出
力される。
【0094】この状態で、図8(B)において、図8
(B)−1に示すように第1モーターM1が第1方向に
回転すると、プーリー2の回転がタイミングベルト3を
介して太陽ギヤ5に伝達され、太陽ギヤ5は時計回り方
向に回転する。これにより、遊星ギヤ6および遊星レバ
ー7も時計回り方向に公転する。このとき第1切換えレ
バー18の腕部18bは遊星ギヤ6を伴う遊星レバー7
のストッパー部7aに当接しない位置に退避しているた
め、遊星ギヤ6はギヤ44に噛み合う。このため、第1
モーターM1の回転がギヤ45,46およびシャフト4
7、ウォームギヤ53,54を介してカムギヤ55,5
7に伝達され、これをミラーボックス30の側面から見
て反時計回り方向に回転させる。これにより、ミラーユ
ニットMRが撮影位置からファインダー観察位置に向か
ってダウン駆動される。
【0095】そして、図6に示す位相基板61上にてカ
ムギヤ55に取り付けられたブラシ56がミラーUP停
止位相(CMSP1:Low、CMSP2:High)
に達したときに第1モーターM1にブレーキをかけこれ
を停止させると、ミラーユニットMRは撮影位置にて停
止する。また、図6に示す位相基板61上にてカムギヤ
55に取り付けられたブラシ56がシャッターチャージ
完停止位相(CMSP1:High、CMSP2:Lo
w)に達したときに第1モーターM1にブレーキをかけ
これを停止させると、図4に示すように、ミラーユニッ
トMRがファインダー観察位置にて停止するとともにシ
ャッターチャージの完了状態となる。
【0096】なお、この際、図8(B)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も遊星ギヤ6および
遊星レバー7と同様に時計回り方向に公転するが、第2
切換えレバー19の腕部19bが遊星ギヤ6を伴う遊星
レバー9のストッパー部9aに当接するため、遊星ギヤ
8はギヤ12に噛み合う位置までは公転せずに空転す
る。したがって、巻戻し伝達ギヤ12〜巻戻しフォーク
ユニット22には第1モーターM1の回転は伝達されな
い。このとき遊星レバー7と遊星レバー9は互いに同一
方向に公転した後に駆動伝達されているため、遊星レバ
ー7の突起部7cと遊星レバー9の突起部9cの状態
は、図22(B)に示すように互いに干渉していない。
【0097】一方、図8(C)−1に示すように、第1
モーターM1が第2方向に回転すると、プーリー2の回
転がタイミングベルト3を介して太陽ギヤ5に伝達さ
れ、太陽ギヤ5が反時計回り方向に回転する。これによ
り、遊星ギヤ6および遊星レバー7も反時計回り方向に
公転する。このとき、第1切換えレバー18の腕部18
bは遊星ギヤ6を伴う遊星レバー7のストッパー部7b
に当接する位置に進入しているため、遊星ギヤ6はギヤ
10のギヤ部10aに噛み合う位置までは公転せずに空
転する。
【0098】これに対し、図8(C)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も、遊星ギヤ6およ
び遊星レバー7と同様に反時計回り方向に公転し、この
とき第2切換えレバー19の腕部19bは遊星ギヤ6を
伴う遊星レバー9のストッパー部9bに当接しない位置
に退避しているため、遊星ギヤ8はギヤ10のギヤ部1
0bに噛み合う。このため、第1モーターM1の回転が
ギヤ10cを介してスプール11に伝達され、スプール
11をフィルム巻上げ方向に低速回転させる。
【0099】この後、フォトリフレクタ26を通じて1
駒分の数(例えば8個)のパーフォレーションを検出し
たことに応じて第1モーターM1にブレーキをかけるこ
とにより、フィルムの1駒巻上げ動作が完了する。この
とき遊星レバー7と遊星レバー9は互いに同一方向に公
転した後に駆動伝達されているため、遊星レバー7の突
起部7cと遊星レバー9の突起部9cの状態は、図22
(C)に示すように互いに干渉していない。
【0100】次に、図9(A)において、第2モーター
M2を第1方向に回転させて位相基板40の斜線部にカ
ムギヤ38のブラシ39が停止したとき(請求の範囲に
いう第3の状態になったとき)、ブラシ39を通じて、
POCH1:Low、POCH2:Highの信号が出
力される。
【0101】この状態で、図9(B)−1に示すよう
に、第1モーターM1が第1方向に回転すると、プーリ
ー2の回転がタイミングベルト3を介して太陽ギヤ5に
伝達され、太陽ギヤ5が時計回り方向に回転する。これ
により、遊星ギヤ6および遊星レバー7も時計回り方向
に公転する。このとき、第1切換えレバー18の腕部1
8bは遊星ギヤ6を伴う遊星レバー7のストッパー部7
aに当接する位置に進入しているため、遊星ギヤ6はギ
ヤ44に噛み合う位置までは公転せずに空転する。この
ため、ギヤ44〜カムギヤ55,57には第1モーター
M1の回転は伝達されず、ミラー駆動およびシャッター
チャージ駆動は行われない。
【0102】また、この際、図9(B)−2に示すよう
に、遊星ギヤ8および遊星レバー9も時計回り方向に公
転する。第2切換えレバー19の腕部19bは遊星ギヤ
8を伴う遊星レバー9のストッパー部9aに当接しない
位置に退避しているため、遊星ギヤ8はギヤ12に噛み
合う。このため、第1モーターM1の回転はギヤ13〜
15およびタイミングベルト16を介して巻戻しフォー
クユニット22に伝達され、これをフィルム巻戻し方向
に回転させてフィルム巻戻し動作を行う。このとき遊星
レバー7と遊星レバー9は互いに同一方向に公転した後
に駆動伝達されているため、遊星レバー7の突起部7c
と遊星レバー9の突起部9cの状態は、図23(B)に
示すように互いに干渉していない。
【0103】なお、図9(A)の位相状態では、第1モ
ーターM1の第2方向回転は行わない設定になってい
る。
【0104】そして、カムギヤ38および切換えレバー
18,19の位置は、第2モーターM2が第1方向に回
転することにより、図8に示す位置→図7に示す位置→
図9に示す位置→図8に示す位置→…と循環的に切り換
わる。
【0105】このため、例えば、図9に示す状態でフィ
ルムを巻き戻してそのフィルムをカメラから取り出した
後、新たに装填されたフィルムを巻き上げるため、カム
ギヤ38を最小角度回転させれば(すなわち、最短の時
間で)、切換え機構を図8に示す状態にすることができ
る。また、後述するように電源電池の電圧低下に伴いフ
ィルム巻上げ速度を低速とする図8の状態で新品電池に
交換された場合に、カムギヤ38を最小角度回転させれ
ば(すなわち、最短の時間で)、切換え機構を図7に示
す状態にすることができる。具体的には、本実施形態に
おいて、第2モーターM2でカムギヤ38をある位相か
ら隣り合う1位相に回転させるのに要する時間は約60
msであり、1つ飛ばした位相に回転させるのに要する
時間は約120msであった。
【0106】したがって、フィルム交換や電池交換を撮
影途中で行う場合でも、これらの撮影に対する影響を最
小限にとどめることができる。
【0107】以上の図7〜図9および図21〜図23に
ついての説明では、出力の低い小型の第2モーターM2
の第1方向回転により第1および第2切換えレバー1
8,19の駆動(位相割り出し)を行って、高出力の比
較的大型の第1モーターM1の回転を第1遊星クラッチ
を介して伝達するか第2遊星クラッチを介して伝達する
かを切換える動作を説明したが、図7および図8に示す
位相割り出し状態では、いずれも第1モーターM1の第
1方向回転によって遊星ギヤ6がギヤ44に噛み合うこ
とによりミラーダウン駆動およびシャッターチャージ駆
動を行う一方(図7(B)と図21(B)および図8
(B)と図22(B))、第1モーターM1の第2方向
回転によって遊星ギヤ6によるフィルム高速巻上か遊星
ギヤ8によるフィルム低速巻上げを行う(図7(C)と
図21(C)および図8(C)と図22(C))。
【0108】したがって、通常の一連の撮影(レリー
ズ)動作、すなわち、ミラーアップ→ミラーダウン・シ
ャッターチャージおよびフィルム巻上げの各動作は、い
ずれも第1モーターM1の第1方向回転→第1方向回転
→第2方向回転で完了するようになっている。しかも、
後述するように、電源電圧レベルによって第2モーター
M2の第1方向回転の停止位相(切換えレバー18,1
9の位相割り出し)を設定すれば、フィルムの高速巻上
げか低速巻上げかを選択できる。
【0109】また、フィルム巻戻し動作を行うときは、
一旦第2モーターM2を第1方向に回転させて図9
(A)の状態にしてから、第1モーターM1を第1方向
に回転させれば、この第1モーターM1の第1方向回転
により、図9(B)および図23(B)に示すようにフ
ィルム巻戻し動作を行うことができる。
【0110】また、図7〜図9、図21〜図23のいず
れの状態においても遊星レバー7および遊星レバー9
は、第1モーターM1の第1方向または第2方向の回転
駆動力により互いに任意の同一方向に公転する。このと
き遊星レバー7の突起部7cと遊星レバー9の突起部9
cの状態はいずれにおいても互いに干渉しないように設
定されている。
【0111】ここで、遊星レバー7と遊星レバー9が互
いに逆方向に公転するような異常な動作について説明す
る。
【0112】前述したように図9(A)の位相状態で第
1モーターM1を第1方向に回転させて図9(B)およ
び図23(B)に示すようにフィルム巻戻し動作を行っ
ている時にフィルムに何らかの以上が発生してフィルム
が急停止した場合、巻戻しフォークユニット22からタ
イミングベルト16を介してギヤ15〜12および遊星
ギヤ8、太陽ギヤ5、ギヤ4からタイミングベルト3を
介してプーリー2へと第1モーターM1をロックしてし
まう。この時、時計回り方向に公転する遊星レバー7は
ストッパー部7aが第1切換えレバー18の腕部18b
によりが当接し、ギヤ44への噛み合いを阻止され反時
計まわり方向の回転に空転している遊星ギヤ6は、太陽
ギヤ5の急激な停止にもかかわらず、自身の反時計まわ
り方向の回転慣性力により遊星レバー7を反時計まわり
方向回転に公転させるが、図24に示すように、遊星レ
バー7の突起部7cが遊星レバー9の突起部9cに干渉
して遊星レバー7の遊星ギヤ6はギヤ10のギヤ部10
aに噛み合えない状態で公転を阻止される。すなわち遊
星ギヤ8とギヤ12の噛み合いおよび遊星ギヤ6とギヤ
10aの噛み合いの両方の噛み合いが同時に成立するこ
とがないように構成されている。
【0113】しかしながら、従来の遊星機構のように遊
星レバー7および遊星レバー9に突起部7cおよび突起
部9cが形成されていない場合には、図25に示すよう
に、遊星レバー9の遊星ギヤ8とギヤ12の噛み合いお
よび遊星レバー7の遊星ギヤ6とギヤ10aの噛み合い
の両方の噛み合いが同時に成立してしまい、太陽ギヤ5
から遊星ギヤ8、ギヤ12〜15およびタイミングベル
ト16、巻戻しフォークユニット22からフィルムを介
し、スプール11、ギヤ10、遊星ギヤ6から太陽ギヤ
5へと駆動伝達系が閉ループになってしまい、再度モー
ターM1をいずれの方向に回転させようとしてもフィル
ムを介して互いに引っ張り合い、動作不能の状態に陥っ
てしまう。
【0114】次に、図10を用いてストロボポップアッ
プ動作および手動によるダウン操作について説明する。
【0115】図10(A)に示すようにストロボユニッ
トSTが収納位置に位置している状態で、第2モーター
M2が第2方向に回転すると、カムギヤ71は時計回り
方向に回転し、図10(B)に示すように、カムギヤ7
1のカム71aはレバー75のピン75aを押し、トグ
ルバネ80の力に抗してストロボユニットSTを発光可
能位置に向かって押し上げる。
【0116】このとき、先にも説明したように、トーシ
ョンバネ78の付勢力は常にトグルバネ80の付勢力よ
り強くなるように設定されているため、ピン75aの押
し上げは吸収されず、レバー75の変位角度分、ストロ
ボユニットSTも変位する。
【0117】そして、カムギヤ71のカム71aがレバ
ー75のピン75aを押す領域の途中にトグルバネ80
の付勢方向の反転領域を設定しているため、反転領域を
越えてからはトグルバネ80の抗力によって、ストロボ
ユニットSTが発光可能位置に向かって押し上げられ
る。このため、途中からカムギヤ71はストロボユニッ
トを押し上げる負荷を受けなくなるが、さらに時計回り
方向に回転し続け、図10(C)に示すようにカム71
bがリーフスイッチ72をオンし、リーフスイッチ72
からの出力信号をHigh→Lowに切換える。
【0118】この後もカムギヤ71はさらに時計回り方
向に回転し続け、図10(D)に示すように、カムギヤ
71のカム71bはリーフスイッチ72をオフし、リー
フスイッチ72からの出力信号をLow→Highに切
換える。
【0119】こうして、ストロボユニットSTのアップ
状態がストロボアップ検知スイッチSWSTUP(図1
2参照)によって検知されると、第2モーターM2が停
止され、ストロボユニットSTの発光可能位置へのアッ
プ動作が完了する。
【0120】ここで、図10(D)に示すように発光可
能位置にアップしているストロボユニットSTを撮影者
が手動で押し下げると、トグルバネ80の反転領域を越
えたところから、トグルバネ80の抗力によってストロ
ボユニットSTは収納位置までダウン駆動され、図10
(A)に示す状態に戻る。このとき、カムギヤ71のカ
ム71aは、レバー75のピン75aの揺動範囲からす
でに退避しているため、トーションバネ78が吸収する
ような抗力は発生しない。
【0121】また、図10(A)の状態において、スト
ロボユニットSTを撮影者が手動で引き上げると、トグ
ルバネ80の反転領域を越えたところから、トグルバネ
80の抗力によってストロボユニットSTが発光可能位
置にアップし、図10(D)の状態になり、上記と同様
にストロボアップ検知スイッチSWSTUPによってス
トロボアップ状態が検知される。
【0122】このように、本実施形態におけるストロボ
ポップアップ駆動機構は、第2モーターM2の駆動によ
る自動アップ動作のみならず、撮影者の手動操作による
アップ動作にも対応できる構成となっている。
【0123】また、本実施形態では、ストロボポップア
ップ駆動系の駆動負荷は、ミラー・シャッター駆動系、
フィルム巻き上げ駆動系およびフィルム巻戻し駆動系の
駆動負荷に比べて小さい。
【0124】次に、ストロボユニットSTが撮影者の指
等で収納位置に押さえ込まれたまま、第2モーターM2
の第2方向回転によりストロボアップ駆動された場合に
ついて説明する。
【0125】まず、図11(A)の状態で、第2モータ
ーM2が第2方向回転すると、カムギヤ71は時計回り
方向に回転し、カムギヤ71のカム71aはレバー75
のピン75aを押し上げようとする。ところが、ストロ
ボユニットSTは押さえ込まれているので、図11
(B)に示すように、トーションバネ78がレバー75
の変位角度分を吸収する。
【0126】この後もカムギヤ71はさらに時計回り方
向に回転し続け、図11(C)に示すように、カムギヤ
71のカム71bはリーフスイッチ72をオンし、出力
信号がHigh→Lowに切り換わる。
【0127】そして、カムギヤ71がさらに時計回り方
向に回転し続けると、図11(A)の状態に戻り、カム
ギヤ71のカム71bはリーフスイッチ72をオフし、
出力信号がLow→Highに切り換わる。しかし、ス
トロボアップ検知スイッチSWSTUPによってストロ
ボユニットSTのアップ動作を確認できないため、さら
に2回同じ動作を繰り返した後、第2モーターM2を停
止させ、ストロボユニットSTの発光可能位置へのアッ
プ動作のエラーをカメラの外部表示パネル等に表示す
る。
【0128】次に、図12を用いてカメラの制御回路に
ついて説明する。同図において、CPUはマイクロコン
ピュータ、BATは電池である。SW1は不図示のレリ
ーズボタンの第1ストローク操作によりオンして電源を
オンするとともに、測光動作や撮影レンズの焦点検出動
作を開始させる撮影準備スイッチであり、この撮影準備
スイッチSW1のオンによってダイオードDSW1およ
び抵抗R2を介してトランジスタTRがオンされ、電池
BATからの各回路への電源供給が開始される。 ま
た、撮影準備スイッチSW1の出力は、マイクロコンピ
ュータCPUの入力ポートSW1に供給される。
【0129】なお、後述する背蓋スイッチSWBPのオ
ン(背蓋閉じ)に伴うワンショット回路OSの一定時間
動作によってもダイオードDOSおよび抵抗R2を介し
てトランジスタTRBATがオンする。この背蓋閉じに
伴うトランジスタTRBATのオンは、カメラにフィル
ムを装填して不図示の背蓋を閉じた際に、フィルムロー
ディングを行うためにマイクロコンピュータCPUに電
源供給を行うことを目的としている。
【0130】なお、トランジスタTRBATは、マイク
ロコンピュータCPUが、動作状態になって出力ポート
VonがHighとなっていれば、インバータI1およ
び抵抗R2を介してオン状態に保持される。
【0131】また、REGはレギュレータであり、トラ
ンジスタTRBATのコレクタ出力と接続され、各回路
に安定した一定電圧Vccを供給する(図において一定
電圧VccはマイクロコンピュータCPUの入力ポート
Vccおよび測光演算を行うアナログ回路METに供給
される)。
【0132】測光アナログ回路METは、測光センサS
PCの出力に基づいて求めた被写体輝度情報(BV)
と、プリセット絞り値情報(AV)に対応したRAVと
を用いてBV−AV演算を行い、その結果を出力BV1
OUTとしてマイクロコンピュータCPUのAD変換入
力ポートADIN1に情報入力するように構成されてい
る。
【0133】RISOはフィルム感度情報SVに対応し
た可変抵抗であり、マイクロコンピュータCPUの入力
ポートADIN2に情報入力する。なお、VBATは電
池BATの電池電圧であり、マイクロコンピュータCP
Uの入力ポートADIN3および後述のトランジスタブ
リッジ回路MDに供給される。
【0134】SWPTINはフィルム装填検出スイッチ
であり、例えばカメラのカートリッジ室に配設されたリ
ーフバネより構成される。このフィルム装填検出スイッ
チSWPTINは、フィルムカートリッジがカートリッ
ジ室に装填された際にリーフバネが押されてスイッチオ
ンし、その出力をマイクロコンピュータCPUの入力ポ
ートPTINに供給する。
【0135】SWBPは背蓋スイッチであり、背蓋の閉
じによりオンし、開きによりオフする。この背蓋スイッ
チSWBPの出力は、マイクロコンピュータCPUの入
力ポートBPおよびワンショット回路OSに供給され
る。
【0136】SWCMSP1,SWCMSP2はそれぞ
れ位相基板61のCMSP1,CMSP2の位相パター
ンに対応しており、ブラシ56と位相パターンとの摺動
に伴いオン・オフするスイッチを示す。それぞれのスイ
ッチSWCMSP1,SWCMSP2の出力は、マイク
ロコンピュータCPUの入力ポートCMSP1・CMS
P2に供給される。なお、機構の状態とスイッチSWC
MSP1,SWCMSP2の出力信号(CMSP1,C
MSP2)の関係は前述した通りである。
【0137】SWPOCH1,SWPOCH2はそれぞ
れ位相基板40のPOCH1,POCH2の位相パター
ンに対応しており、ブラシ39と位相パターンとの摺動
に伴いオン・オフするスイッチを示す。それぞれのスイ
ッチSWPOCH1,SWPOCH2の出力は、マイク
ロコンピュータCPUの入力ポートPOCH1,POC
H2に供給される。なお、機構の状態とスイッチSWP
OCH1,SWPOCH2の出力信号(POCH1,P
OCH2)との関係は前述した通りである。
【0138】SWSTUPはストロボユニットSTが発
光可能位置にアップされた状態にあるかどうかを検知す
るためのストロボアップ検知スイッチであり、リーフス
イッチで構成されている。ストロボユニットSTが発光
可能位置にあるとき、ストロボアップ検知スイッチは、
マイクロコンピュータCPUの入力ポートSTUPに供
給する。
【0139】SWSTCTLはリーフスイッチ72であ
り、ストロボユニットSTを発光可能位置に駆動するカ
ムギヤ71のカム71bを位相を検出し、マイクロコン
ピュータCPUの入力ポートSTCTLに供給する。
【0140】FLMはフォトリフレクタ26であり、マ
イクロコンピュータCPUの出力ポートPRONから信
号が供給されると、投光部から赤外光を発光し、フィル
ム面に当たって反射した光を受光部で検知し、検知信号
(High)をマイクロコンピュータCPUの入力ポー
トPRADに供給する。このフォトリフレクタ26は、
図1に示すようにフィルムのパーフォレーションに対向
する位置に配置されており、パーフォレーションにて赤
外光が透過して受光部に赤外光は戻らないときには、検
知信号としてLowが出力されるので、この検知信号を
カウントしてパーフォレーションの通過数を検知し、フ
ィルムの移動量を判別する。
【0141】DSPは撮影情報や警告表示など様々な情
報の表示を行うための表示駆動回路であり、マイクロコ
ンピュータCPUの出力ポートCSDSPから供給され
る信号に応じて情報表示を行う。
【0142】SW2はレリーズボタンの第2ストローク
操作時にオンして、撮影動作を行わせるレリーズスイッ
チであり、その出力はマイクロコンピュータCPUの入
力ポートSW2に供給される。
【0143】MD1およびMD2はトランジスタブリッ
ジ回路であり、それぞれ第1モーターM1および第2モ
ーターM2をマイクロコンピュータCPUの指示通りに
制御し、第1方向又は第2方向に回転させるものであ
る。これらトランジスタブリッジ回路MD1,MD2は
それぞれ、出力ポートM1F,M1RおよびM2F,M
2Rと接続されている。
【0144】MG1はシャッターユニットSの先幕をチ
ャージ状態に保持するための先幕用マグネットである。
この先幕用マグネットMG1は、通電されることにより
先幕をチャージ状態に保持し、通電をカットされること
により先幕の走行を開始させる。具体的には、マイクロ
コンピュータCPUの出力ポートPS0がLowになる
ことにより抵抗RMG1を介してトランジスタTRMG
1がオフし、マグネットMG1への通電がカットされ
る。
【0145】また、MG2はシャッターユニットSの後
幕をチャージ状態に保持するための後幕用マグネットで
ある。この後幕用マグネットMG2は、通電されること
により後幕をチャージ状態に保持し、通電をカットされ
ることにより後幕の走行を開始させる。具体的には、マ
イクロコンピュータCPUの出力ポートPS1がLow
になることにより抵抗RMG2を介してトランジスタT
RMG2がオフし、マグネットMG2への通電がカット
される。
【0146】FLSHはメインコンデンサ、キセノン管
等を含むストロボ回路で、マイクロコンピュータCPU
の出力ポートから発光信号FS、発光停止信号FOおよ
び充電開始信号SCが供給される。また、ストロボ回路
FLSHは、マイクロコンピュータCPUの入力ポート
に充電完了信号CFを供給する。
【0147】XはシャッターユニットSの先幕の走行が
完了したときにオンするスイッチであり、マイクロコン
ピュータCPUの入力ポートXに信号を供給する。CN
2はシャッターユニットSの後幕が走行完了したときに
オンするスイッチであり、マイクロコンピュータCPU
の入力ポートCN2に信号を供給する。
【0148】次に、上記制御回路の動作を図13〜図2
0のフローチャートに基づいて説明する。なお、図13
と図14、図15と図16、図19と図20においてそ
れぞれ丸囲み数字が付された部分は互いにつながってい
る。
【0149】マイクロコンピュータCPUが電源供給を
受けると、プログラムが実行され、出力ポートVonを
Highとして、トランジスタTRBATのオンを継続
させ、電源保持制御を行う。
【0150】図13において、フィルムのオートディン
グ(以下、ALという)ルーチン[AL]からスタート
する。
【0151】(101)マイクロコンピュータCPU
は、カメラの背蓋が閉じられることにより背蓋スイッチ
SWBPがオンとなると、これを検知して(102)に
進む。
【0152】(102)マイクロコンピュータCPU
は、入力ポートADIN3(AD変換入力ポート)のア
ナログ入力に基づき、電池BATの電圧VBATをチェ
ックする。マイクロコンピュータCPU内のAD変換器
によって電圧VBATはAD変換され、LEVEL1、
すなわちカメラの動作を禁止する電圧以下であったとき
にはカメラが誤動作する可能性があるため(103)へ
進み、LEVEL1を越えている場合には(104)へ
進む。
【0153】(103)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートCSDSPより表示駆動回路DSPにシ
リアル信号を出力し、電池電圧低下の警告表示を行って
(999)へ進む。
【0154】(999)この[STOP]ルーチンで
は、出力ポートVonをLowとし、それによりトラン
ジスタTRBATをオフにし、さらにレギュレータRE
Gも不作動として回路系電源をオフにする。また、所定
の時間待ちを行う。通常では、マイクロコンピュータC
PUがこの時間待ちをしている間に電源Vccがオフさ
れる。
【0155】なお、この時間待ちが終了しても電源Vc
cが存在している場合がある。それは、トランジスタT
RBATが出力ポートVオンの出力以外の要因でオンし
ているときであり、具体的には撮影準備(電源)スイッ
チSW1のオンや、背蓋スイッチSWBPのオンにより
ワンショット回路OSが動作しているときである。
【0156】(104)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の位相により切換え機構が図8の低速
巻上げの状態にあるか否かを判別し、POCH1:Hi
gh,POCH2:Lowならば(108)に進み、異
なる場合には(105)に進む。
【0157】(105)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1の第2方向回転時の切換え機構
が、図8の低速巻上げの状態になるように、第2モータ
ーM2を第1方向回転させる。
【0158】ここで、マイクロコンピュータCPUによ
る第2モーターM2の回転制御は、第1方向回転時では
出力ポートM2Fを「H」に、出力ポートM2Rを
「L」にすることにより行い、第2方向回転時には出力
ポートM2Fを「L」に、出力ポートM2Rを「H」に
することにより行う。また、第2モーターM2のブレー
キ時では、出力ポートM2Fを「H」に、出力ポートM
2Rを「H」とすることにより行う。
【0159】(106)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により、位相基板40の位相が
POCH1:High,POCH2:Lowになり、切
換え機構が図8の低速巻上げの状態になれば(107)
に進み、所定時間(例えば、1sec)煙いかしてもP
OCH1:High,POCH2:Lowにならなけれ
ば、STOPルーチン(999)へ進む。
【0160】(107)マイクロコンピュータCPU
は、(106)で信号が成立すると第2モーターM2に
ブレーキをかけ、(108)に進む。
【0161】(108)マイクロコンピュータCPU
は、カメラにフィルムカートリッジが装填されているか
否かをフィルム装填検出スイッチSWPTINの出力に
よって判断し、装填されていれば(103)へ、装填さ
れていなければ[レリーズ]ルーチンへ進む。なお、
[レリーズ]ルーチンへについては後述する。
【0162】(109)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムカートリッジのDXコードのISO感度
を、入力ポートADIN2(AD変換入力)に入力され
た可変抵抗RISOの出力を通じて読み取り、レジスタ
SVにストアする。
【0163】(110)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムの低速巻上げを行うために、第1モーター
M1を第2方向に回転させ、(111)に進む。
【0164】ここで、マイクロコンピュータCPUによ
る第1モーターM1の制御は、第1方向回転時には出力
ポートM1Fを「H」に、出力ポートM1Rを「L」に
することにより行い、第2方向回転時には出力ポートM
1Fを「L」に、出力ポートM1Rを「H」にすること
により行う。また、第1モーターM1のブレーキ時で
は、出力ポートM1Fを「H」に、出力ポートM1Rを
「H」とすることにより行う。
【0165】(111)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムのパーフォレーションをフォトリフレクタ
26(FLM)を通じてカウントし、マイクロコンピュ
ータCPU内のEEPROMにメモリーするためパルス
カウンターとフィルムの撮影フレーム(駒)数を示すフ
ィルムカウンターをリセットする。
【0166】(112)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーをALタイマーとして1.5secを
セットする。
【0167】(113)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートPRONを通じてフォトリフレクタ26
(FLM)を発光させ、入力ポートPRADを通じてフ
ィルムの最初のパーフォレーションを検出するまで第1
モーターM1の第2方向回転を続行する。ここで、最初
のパーフォレーションの検出、すなわちフォトリフレク
タ26からの信号の変化がALタイマー1.5sec以
内にない場合は(114)へ進み、ALタイマー1.5
sec以内に変化した場合には(116)へ進む。
【0168】(114)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかける。
【0169】(115)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートCSDSPを通じて表示駆動回路DSP
にシリアル信号を出力し、AL不可能の警告表示を行わ
せ、[STOP]ルーチン(999)へ進む。
【0170】(116)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0171】(117)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマー1.5secをリセットする。
【0172】(118)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーを300msecに新たにセットす
る。
【0173】(119)マイクロコンピュータCPU
は、(113)と同様に、次のパーフォレーションの検
出、すなわちフォトリフレクタ26からの信号の変化が
内部タイマー300msec以内にない場合は(12
0)へ進み、タイマー300msec以内に変化した場
合には(123)へ進む。
【0174】(120)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかけて(115)へ
進み、AL不可能の表示を行わせる。
【0175】(121)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0176】(122)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターが20に達
したか否かを判別し、達していない場合は(119)に
戻り、達した場合は(123)へ進む。
【0177】(123)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかける。
【0178】(124)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマー300msecをリセットする。
【0179】(125)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1の第2方向回転時の切換え機構が
図7の高速巻上げの状態になるように、第2モーターM
2を第1方向回転させる。
【0180】(126)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:Low,POCH2:Lowになり、切換え
機構が図7の高速巻上げの状態になれば(127)に進
み、所定時間(例えば、1sec)経過してもPOCH
1:Low,POCH2:Lowにならなければ、ST
OPルーチン(999)へ進む。
【0181】(127)マイクロコンピュータCPU
は、(124)で信号が成立すると第2モーターM2に
ブレーキをかけ、(128)に進む。
【0182】(128)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムの高速巻き上げを行うために、第1モータ
ーM1を第2方向に回転させ、(129)に進む。
【0183】(129)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーを150msecに新たにセットす
る。
【0184】(130)マイクロコンピュータCPU
は、(113),(119)と同様に、次のパーフォレ
ーションの検出、すなわちフォトリフレクタ26からの
信号の変化が内部タイマー150msec以内にない場
合は(131)へ進み、内部タイマー150msec以
内に変化した場合には(132)へ進む。
【0185】(131)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかけて(115)へ
進み、AL不可能の表示を行わせる。
【0186】(132)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0187】(133)マイクロコンピュータCPU
は、マイクロコンピュータCPU内のEEPROMのパ
ルスカウンターが28に達したか否かを判別し、達して
いない場合は(129)に戻り、達した場合は(13
4)へ進む。
【0188】(134)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかける。
【0189】(135)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマー150msecをリセットする。
【0190】(136)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのフィルムカウンターをカウン
トアップし、ここでは1を書き込み、ALを終了する。
【0191】次に、図15および図16を用いて撮影の
ための[レリーズ]ルーチンを説明する。
【0192】(201)マイクロコンピュータCPU
は、不図示のレリーズボタンの第1ストローク操作によ
りSW1がオンされることによって(202)に進む。
【0193】(202)マイクロコンピュータCPU
は、(102)と同様に電源電圧チェックを行い、Le
vel1(動作禁止電圧)以下であったときには(10
3)へ進み、Level1を越えていれば(203)へ
進む。
【0194】(203)マイクロコンピュータCPU
は、測光センサSPCの出力に基づいて測光演算を行
う。具体的には、測光演算回路METの出力ポートBV
1OUTからのアナログ信号をマイクロコンピュータC
PUがAD変換したデジタル値ADIN1を、レジスタ
BV1にストアする(BV1=ADIN1)。そして、
アッペックス値でいうところのBV−AVの値がレジス
タBV1にストアされる。
【0195】また、フィルムのISO感度は(109)
にてレジスタSV(SV=ADIN2)としてストアさ
れている。
【0196】また、レジスタBV1およびレジスタSV
のストア情報に基づいてシャッター秒時を得て(TV=
BV1+SV)、レジスタTVにストアする。なお、レ
ジスタTVの内容はアッペックス値のTVである。
【0197】(204)マイクロコンピュータCPU
は、(203)で得られたBV1が所定の値より低い場
合、すなわち暗いと判断した場合にはストロボ発光を行
うため、[ストロボUP]ルーチンに進み、所定の値よ
り高い場合、すなわち明るい場合には(205)へ進
む。なお、[ストロボUP]ルーチンについては後述す
る。
【0198】(205)マイクロコンピュータCPU
は、不図示のレリーズボタンの第2ストローク操作によ
りSW2がオンされると(207)へ進み、オンされて
いない場合でSW1がオン中またはSW1がオンされて
所定時間(例えば、6sec)経過前のときは(20
3)へ戻り、所定時間経過後は[STOP]ルーチンへ
進む。
【0199】(206)マイクロコンピュータCPU
は、(202)と同様に、電源電圧チェックを行い、L
evel1以下の場合は(103)へ、Level1を
超えている場合は(207)へ進む。
【0200】(207)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1を第1方向回転させ、ミラーアッ
プおよびシャッターチャージ解除のためカムギヤ55,
57を回転させる。
【0201】(208)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ55の回転により位相基板61の位相がC
MSP1:Low,CMSP2:Highになり、ミラ
ーアップおよびシャッターチャージ解除の位相が割り出
されると(211)に進み、所定時間(例えば、300
msec)以内にこれを検出できない場合には(20
9)に進む。
【0202】(209)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかける。
【0203】(210)マイクロコンピュータCPU
は、ミラーアップ不能の警告表示を行い、STOPルー
チン(999)に進む。
【0204】(211)マイクロコンピュータCPU
は、(208)で信号が成立すると、第1モーターM1
にブレーキをかける。
【0205】(212)マイクロコンピュータCPU
は、(203)で得られたアッペックス値TVを、実際
のシャッター秒時に変換する(実時間伸長)。
【0206】そして、出力ポートPS0をLとして、シ
ャッターユニットSの先幕の走行開始のためにマグネッ
トMG1への通電をカットする。これにより先幕が走行
してフィルムへの露光が開始される。
【0207】この後、シャッター秒時の実時間を計数
し、実時間計数が終了した時点で出力ポートPS1をL
として、後幕を走行開始させるためマグネットMG2へ
の通電をカットする。これにより後幕が走行してフィル
ムへの露光が終了する。
【0208】そして、後幕が走行完了してスイッチCN
2がオンすると、出力ポートPS0,PS1をHとし
て、両マグネットMG1、MG2に通電する。
【0209】またこのとき、(204)でストロボ発光
が必要と判断され、ストロボユニットSTが発光可能位
置にアップされてストロボアップ検知スイッチSWST
UPがオンの状態にあるときは、シャッター秒時をシャ
ッター同調秒時にセットし、先幕が走行完了した時点で
スイッチXがオンになると、マイクロコンピュータCP
Uは、出力ポートFSからストロボ回路FLSHに発光
開始信号を供給し、ストロボを発光させる。そして、不
図示の調光回路の出力によりマイクロコンピュータCP
Uは、出力ポートFOからストロボ回路FLSHに発光
停止信号を供給し、ストロボ発光を停止させる。
【0210】(213)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1を第1方向回転させ、ミラーダウ
ンおよびシャッターチャージを行うためカムギヤ55,
57を回転させる。
【0211】(214)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ55の回転により位相基板61の位相がC
MSP1:High,CMSP2:Lowになり、ミラ
ーダウンおよびシャッターチャージ完了の位相が割り出
されると(217)に進み、所定時間(例えば、300
msec)以内にこれを検出できない場合には(21
5)に進む。
【0212】(215)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかける。
【0213】(216)マイクロコンピュータCPU
は、ミラーダウンおよびシャッターチャージ不能の警告
表示を行わせ、STOPルーチン(999)に進む。
【0214】(217)マイクロコンピュータCPU
は、(208)で信号が成立すると、第1モーターM1
にブレーキをかける。
【0215】(218)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムカウンターが0のときは、[レリーズ]ル
ーチンへ進み、フィルムカウンターが1〜35のとき
は、[フィルム巻上]ルーチンへ進み、フィルムカウン
ターが36のときは、最終駒撮影終了として[フィルム
巻き戻し]ルーチンへ進む。なお、[フィルム巻上]ル
ーチンおよび[フィルム巻き戻し]ルーチンについては
後述する。
【0216】次に、図17を用いて[フィルム巻上]ル
ーチンを説明する。
【0217】(301)マイクロコンピュータCPU
は、(102),(202),(206)と同様に、電
源電圧チェックを行い、Level1以下の場合は(1
03)へ、Level1を超えている場合は(403)
へ進む。
【0218】(302)マイクロコンピュータCPU
は、さらに電圧チェックレベルが所定値Level2
(所定レベル)より高いか否かを判別して、高い場合に
は高電圧状態として(303)に進み、そうでない場合
には低電圧状態として(307)に進む。
【0219】(303)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の位相により切換え機構が図7の高速
巻上げの状態にあるか否かを判別し、POCH1:Lo
w,POCH2:Lowならば(311)に進み、異な
る場合には(304)に進む。
【0220】(304)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1の第2方向回転時の切換え機構が
図7の高速巻上げの状態になるように、第2モーターM
2を第1方向に回転させる。
【0221】(305)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:Low,POCH2:Lowになり、切換え
機構が図7の高速巻上げの状態になれば(306)に進
み、所定時間(例えば、1sec)経過してもPOCH
1:Low,POCH2:LowにならなければSTO
Pルーチン(999)へ進む。
【0222】(306)マイクロコンピュータCPU
は、(305)で信号が成立すると、第2モーターM2
にブレーキをかけて(311)に進む。
【0223】(307)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の位相により切換え機構が図8の低速
巻上げの状態にあるか否かを判別し、POCH1:Hi
gh,POCH2:Lowならば(311)に進み、異
なる場合には(308)に進む。(308)マイクロコ
ンピュータCPUは、第1モーターM1の第2方向回転
時の切換え機構が図8の低速巻上げの状態になるよう
に、第2モーターM2を第1方向に回転させる。
【0224】(309)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:High,POCH2:Lowになり、切換
え機構が図8の低速巻上げの状態になれば(310)に
進み、所定時間(例えば、1sec)経過してもPOC
H1:High,POCH2:LowにならなければS
TOPルーチン(999)へ進む。
【0225】(310)マイクロコンピュータCPU
は、(309)で信号が成立すると、第2モーターM2
にブレーキをかけて(311)に進む。
【0226】(311)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムを巻き上げるために第1モーターM1を第
2方向に回転させる。
【0227】(312)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムのパーフォレーション検出のための内部E
EPROMのパルスカウンターをリセットする。
【0228】(313)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーに所定時間(例えば、高速巻上げ時:
150msec、低速巻上げ時:300msec)をセ
ットする。
【0229】(314)マイクロコンピュータCPU
は、(119),(130)と同様に、次のパーフォレ
ーションの検出、すなわちフォトリフレクタ26からの
信号の変化が上記内部タイマー以内にない場合は(31
5)へ進み、内部タイマー以内に変化した場合には(3
16)へ進む。
【0230】(315)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかけて[フィルム巻
き戻し]ルーチンへ進む。
【0231】(316)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0232】(317)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターが8に達し
たか否かを判別し、達していない場合は(313)に戻
り、達した場合は(318)へ進む。ここでは、フィル
ムの1駒送り分の8つのパーフォレーションを検出して
いる。
【0233】(318)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかける。(319)
マイクロコンピュータCPUは、内部タイマーの所定時
間をリセットする。
【0234】(320)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのフィルムカウンターをカウン
トアップし、巻上げ動作を終了する。
【0235】次に、図18を用いて、ストロボを発光可
能位置へアップ駆動する[ストロボUP]ルーチンを説
明する。
【0236】(401)マイクロコンピュータCPU
は、(102)と同様に電源電圧チェックを行い、Le
vel1以下の場合は(103)へ、Level1を超
えている場合は(402)へ進む。
【0237】(402)本実施形態のカメラにおいて
は、撮影者が直接ストロボユニットSTを手動で上げる
ことも可能であるため、マイクロコンピュータCPU
は、ストロボアップ検知スイッチSWSTUPを通じて
ストロボユニットSTが既に発光可能位置に上がってい
るか否かを判別する。発光可能位置に上がっている場合
にはストロボ回路FLSH内の主コンデンサに対する充
電を開始して、ストロボUP終了として(205)へ戻
る。発光可能位置に上がっていない場合には(403)
へ進む。
【0238】(403)マイクロコンピュータCPU
は、第2モーターM2を第2方向に回転させてストロボ
アップ駆動を行う。
【0239】(404)マイクロコンピュータCPU
は、第2モーターM2の第2方向回転によりカムギヤ7
1が回転し、図10(A)〜(D)の動作が行われ、ス
イッチSWSTCTL(リーフスイッチ72)からマイ
クロコンピュータCPUの入力ポートSTCTLに供給
される信号がHigh→Low→Highに切り換わる
まで第2モーターM2を回転させる。そして、切り換わ
ると(407)へ進み、切り換らない場合は(405)
へ進む。
【0240】(405)マイクロコンピュータCPU
は、第2モーターM2の通電開始からの時間を計測し、
これが所定時間(例えば、500msec)を超えた場
合には(406)に進み、越えない場合には(404)
に戻る。
【0241】(406)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートCSDSPを通じて表示駆動回路DSP
にシリアル信号を出力し、ストロボUPがNGである旨
の警告表示を行わせ、[STOP]ルーチンへ進む(4
07)マイクロコンピュータCPUは、第2モーターM
2にブレーキをかけて(408)に進む。
【0242】(408)マイクロコンピュータCPU
は、ストロボアップ検知スイッチSWSTUPを通じて
ストロボユニットSTが実際に発光可能位置に上がって
いるか否かを判別し、上がっている(Low)場合には
主コンデンサの充電を開始して、ストロボUP終了とし
て(205)へ戻る。一方、上がっていない(Hig
h)場合には、(403)に戻り、第2モーターM2の
第2方向回転を続行し、3回の間、第2モーターM2の
第2方向回転(403)からブレーキ(407)までを
繰り返してもストロボアップ検知スイッチSWSTUP
がHighのままの状態のときは、(406)へ進んで
ストロボUPがNGである旨の警告表示を行わせる。
【0243】次に、図19および図20を用いて[フィ
ルム巻き戻し]ルーチンを説明する。
【0244】(501)マイクロコンピュータCPU
は、(102)と同様に電源電圧チェックを行い、Le
vel1以下の場合は(103)へ、Level1を超
えている場合は(502)へ進む。
【0245】(502)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1の第1方向回転によりフィルム巻
戻しを行うため、カムギヤ38の位相により切換え機構
が図9の巻戻し状態にあるか否かを判別する。位相基板
40の位相がPOCH1:Low,POCH 2:Hi
ghならば(506)に進み、異なる場合には(50
3)に進む。
【0246】(503)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1の第1方向回転時の切換え機構が
図9の巻戻し状態になるように、第2モーターM2を第
1方向に回転させ、カムギヤ38を回転させる。
【0247】(504)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:Low,POCH2:Highになり、切換
え機構が図9の巻戻し状態になれば(505)に進み、
所定時間(例えば、1sec)経過してもPOCH1:
Low,POCH2:Highにならなければ、STO
Pルーチン(999)へ進む。
【0248】(505)マイクロコンピュータCPU
は、(504)で信号が成立すると、第2モーターM2
にブレーキをかける。
【0249】(506)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムを巻き戻すために、第1モーターM1を第
1方向に回転させる。
【0250】(507)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムのパーフォレーション検出のための内部E
EPROMのパルスカウンターをリセットする。
【0251】(508)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマーに300msecをセットする。
【0252】(509)マイクロコンピュータCPU
は、(119),(130),(314)と同様に、次
のパーフォレーションの検出、すなわちフォトリフレク
タ26からの信号の変化が内部タイマー(300mse
c)以内にない場合は(510)へ進み、内部タイマー
(300msec)以内に変化した場合には(512)
へ進む。
【0253】(510)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1にブレーキをかけて(511)へ
進む。
【0254】(511)マイクロコンピュータCPU
は、フィルムの巻き戻し途中にフィルムの突っ張り等の
なんらかの異常があった場合には、出力ポートCSDS
Pより表示駆動回路DSPにシリアル信号を出力し、巻
戻し異常の警告表示を行わせ、[STOP]ルーチン
(999)へ進む。
【0255】(512)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターをカウント
アップする。
【0256】(513)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのパルスカウンターが8に達し
たか否かを判別し、達していない場合は(508)に戻
り、達した場合は(514)へ進む。ここでは、フィル
ムの1駒分の8つのパーフォレーションを検出してい
る。
【0257】(514)マイクロコンピュータCPU
は、内部タイマー300msをリセットする。
【0258】(515)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのフィルムカウンターをカウン
トダウンする。
【0259】(516)マイクロコンピュータCPU
は、内部のEEPROMのフィルムカウンターが0に達
したか否かを判別し、達していない場合は(508)に
戻り、0に達した場合は(517)へ進む。ここでは、
撮影駒分のフィルムを巻き戻したか否かを検出してい
る。
【0260】(517)マイクロコンピュータCPU
は、(516)においてフィルムカウンターが0に達し
た時点から2sec経過後に第1モーターM1にブレー
キをかける。
【0261】(518)マイクロコンピュータCPU
は、第1モーターM1の第2方向回転時の切換え機構が
図8の低速巻上げの状態になるように、第2モーターM
2を第1方向に回転させる。
【0262】(519)マイクロコンピュータCPU
は、カムギヤ38の回転により位相基板40の位相がP
OCH1:High,POCH2:Lowになり、切換
え機構が図8の低速巻上げの状態になれば(520)に
進み、所定時間(例えば、1sec)経過してもPOC
H1:High,POCH2:Lowにならなければ、
STOPルーチン(999)へ進む。
【0263】(520)マイクロコンピュータCPU
は、(519)で信号が成立すると、第2モーターM2
にブレーキをかけて(521)に進む。こうして、フィ
ルム巻き戻し後、新たにフィルムが装填されるのに先立
って切換え機構を図8の低速巻上げの状態にしておく。
【0264】(521)マイクロコンピュータCPU
は、出力ポートCSDSPを通じて表示駆動回路DSP
にシリアル信号を出力し、巻戻し終了表示を行わせ、
[STOP]ルーチン(999)へ進む。
【0265】なお、本実施形態にて説明した内部機構や
カメラ制御は例にすぎず、適宜変更してもよい。
【0266】また、本実施形態では、ストロボの発光可
能位置へのアップ動作のみをモーター駆動で行う場合に
ついて説明したが、ストロボの収納位置へのダウン動作
もモーター駆動で行えるようにしてもよい。
【0267】また、本実施形態では、第5駆動系をスト
ロボポップアップ駆動系とした場合について説明した
が、ストロボポップアップ駆動系に代えて、他の低駆動
負荷の駆動系としてもよい。
【0268】また、本実施形態の制御フローチャートで
は、電源電圧レベルに応じてフィルム巻上げ速度を切換
える場合について説明したが、個々のフィルムの巻上げ
負荷やフィルム給送負荷に影響する使用環境(気温等)
に応じてフィルム巻上げ速度を切換えるようにしてもよ
い。
【0269】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばカメラの撮影動作およびフィルム給送動作を行わ
せる駆動系のような比較的駆動負荷が大きな駆動系を第
1モーターの駆動対象としてまとめるとともに、切換機
構や撮影およびフィルム給送動作以外の比較的駆動負荷
が小さな機器動作を行わせる駆動系を第2モーターの駆
動対象としてまとめているので、第2モーターとしては
第1モーターより低出力(さらには小型)のものを選択
することが可能となる。しかも、2つのモーターを用い
ているので、1つのモーターのみを用いる場合に比べて
機構レイアウトの自由度を高めたり、遊星機構の数を比
較的少なく済ませたりすることができ、全体として機器
やカメラの小型化や低コスト化を図ることが可能とな
る。
【0270】さらに、1つの機器動作をモーターの一方
向の回転のみで行うことが可能であるため、双方向の回
転を組み合わせて1つの動作を行わせる場合等に比べて
モーターの制御シーケンスが簡単で済む。
【0271】また、第2および第4駆動系に互いに異な
る速度で同じ機器動作(例えば、カメラのフィルム巻上
げ動作)を行わせることも可能である。したがって、電
源状態や駆動負荷等に対して最適かつ効率的な駆動を行
うことが可能となり、特にカメラにおいて連続撮影速度
を選択可能とし、いずれの場合でも1つのモーターの正
転または逆転のみにより撮影動作が行える。
【0272】さらには、同じ機器を互いに逆方向動作さ
せる第2および第3駆動系(例えば、カメラのフィルム
巻上げ動作とフィルム巻戻し動作)を異なる遊星機構に
より駆動するように構成させても同時に噛合うことが不
可能なため確実な動作が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるカメラの内部機構の全
体斜視図。
【図2】上記内部機構のうち駆動ユニットの構成を示す
斜視図。
【図3】上記内部機構のうちミラーボックスユニットの
構成を示す斜視図。
【図4】上記ミラーボックスユニットの構成を示す側面
図。
【図5】上記内部機構のうちストロボポップアップ機構
の構成を示す側面図。
【図6】上記内部機構を構成する各部品の詳細図。
【図7】上記内部機構のうち切換機構の作動説明図。
【図8】上記切換機構の作動説明図。
【図9】上記切換機構の作動説明図。
【図10】上記ストロボポップアップ機構の作動説明
図。
【図11】上記ストロボポップアップ機構の作動説明
図。
【図12】上記カメラの電気回路のブロック図。
【図13】上記カメラの制御フローチャート。
【図14】上記カメラの制御フローチャート。
【図15】上記カメラの制御フローチャート。
【図16】上記カメラの制御フローチャート。
【図17】上記カメラの制御フローチャート。
【図18】上記カメラの制御フローチャート。
【図19】上記カメラの制御フローチャート。
【図20】上記カメラの制御フローチャート。
【図21】上記内部機構の作動説明図。
【図22】上記内部機構の作動説明図。
【図23】上記内部機構の作動説明図。
【図24】上記内部機構の作動説明図。
【図25】従来の内部機構の作動説明図。
【符号の説明】
D 駆動ユニット MB ミラーボックスユニット S シャッターユニット ST ストロボユニット C 上カバー M1,M2 モータ 1 カメラ本体 2 プーリー 3,16 タイミングベルト 4,10,12,13,14,15,31,32,3
3,37,41,44,45,46,70 ギヤ 5,34,50 太陽ギヤ 6,8,35,51 遊星ギヤ 7,9,36,52 遊星レバー 11 スプール 17,73 地板 21,43,48,60 カバー 18,19 切換レバー 20,62,63,64,78 トーションバネ 22 巻き戻しフォークユニット 23 ローラー 24 ダンパーゴム 25 段ビス 26 フォトリフレクタ 38,55,57,71 カムギヤ 39,56 ブラシ 40,61 位相基板 42,47 シャフト 49,53,54 ウォームギヤ 58 ミラーレバー 59 チャージレバー 72 リーフスイッチ 74 ストロボケース 75,76 レバー 77 ビス 79 ストッパーピン 80 トグルバネ 81 ストロボ発光部 82,83 カバー

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーターを駆動源として複数の駆動系を
    駆動する機器に備えられる駆動装置であって、 第1モーターと、 前記第1モーターの任意の方向回転により任意の方向に
    公転し、前記第1モーターの駆動力を伝達するための第
    1および第2遊星機構と、 前記第1モーターが第1方向に回転した際に、この第1
    モーターの駆動力が前記第1遊星機構を介して伝達され
    る第1駆動系と、 前記第1モーターが第2方向に回転した際に、この第1
    モーターの駆動力が前記第1遊星機構を介して伝達され
    る第2駆動系と、 前記第1モーターが前記第1方向に回転した際に、この
    第1モーターの駆動力が前記第2遊星機構を介して伝達
    される第3駆動系と、 前記第1モーターを任意の方向に回転した際に、前記第
    1遊星機構と前記第2遊星機構のいずれか一方の遊星機
    構の公転を阻止することにより、前記第1モーターの噛
    み合い駆動伝達経路を切換え、前記第1モーターの駆動
    力伝達を行わせる切換機構と、 前記第1遊星機構と前記第2遊星機構には、それぞれ第
    2駆動系と第3駆動系に同時に噛み合う状態を不可能に
    する互いの公転を規制する規制部材とを有することを特
    徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1モーターが第2方向に回転した
    際に、この第1モーターの駆動力が前記第2遊星機構を
    介して伝達される第4駆動系を有することを特徴とする
    請求項1に記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記切換機構は、アクチュエーターによ
    り駆動され、前記第1モーターの噛み合い駆動伝達経路
    を切換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエーターは前記第1モータ
    ーに比べて出力が小さい第2モーターであり、該第2モ
    ーターが第1方向に回転した際に、第3遊星機構を介し
    て伝達されるこの第2モーターの駆動力により前記切換
    機構が動作することを特徴とする請求項3に記載の駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第2モーターが第2方向に回転した
    際に、この第2モーターの駆動力が前記第3遊星機構を
    介して伝達される第5駆動系とを有することを特徴とす
    る請求項3又は4に記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記第2駆動系と前記第3駆動系とが同
    じ機器を互いに逆方向に動作を行わせるものであること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 前記切換機構は、前記第1遊星機構が前
    記第1駆動系および前記第2駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることを許容するとともに前記第2遊星機構の
    前記第3駆動系および前記第4駆動系との接続を阻止す
    る状態と、 前記第1遊星機構が前記第1駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることおよび前記第2遊星機構が前記第4駆動
    系に駆動力伝達可能に接続されることを許容するととも
    に前記第1遊星機構の前記第2駆動系との接続および前
    記第2遊星機構の前記第3駆動系との接続を阻止する状
    態と、 前記第2遊星機構が前記第3駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることを許容するとともに前記第1遊星機構の
    前記第1駆動系との接続を阻止する状態とに切り換わる
    ことを特徴とする請求項1および2から6のいずれかに
    記載の駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2遊星機構は、前記第
    1モーターにより駆動される共通の太陽部材の回りで相
    互に独立して公転可能であり、前記規制部材は前記第1
    および第2遊星機構の同軸にあるそれぞれの公転軸の軸
    受け部に有することを特徴とする請求項1から7のいず
    れかに記載の駆動装置。
  9. 【請求項9】 モーターを駆動源として複数の駆動系を
    駆動するカメラであって、 第1モーターと、 前記第1モーターの任意の方向回転により任意の方向に
    公転し、前記第1モーターの駆動力を伝達するための第
    1および第2遊星機構と、 前記第1モーターが第1方向に回転した際に、この第1
    モーターの駆動力が前記第1遊星機構を介して伝達され
    る第1駆動系と、 前記第1モーターが第2方向に回転した際に、この第1
    モーターの駆動力が前記第1遊星機構を介して伝達され
    る第2駆動系と、 前記第1モーターが前記第1方向に回転した際に、この
    第1モーターの駆動力が前記第2遊星機構を介して伝達
    される第3駆動系と、 前記第1モーターを任意の方向に回転した際に、前記第
    1遊星機構と前記第2遊星機構のいずれか一方の遊星機
    構の公転を阻止することにより、前記第1モーターの噛
    み合い駆動伝達経路を切換え、前記第1モーターの駆動
    力伝達を行わせる切換機構と、 前記第1遊星機構と前記第2遊星機構には、それぞれ第
    2駆動系と第3駆動系に同時に噛み合う状態を不可能に
    する互いの公転を規制する規制部材とを有することを特
    徴とするカメラ。
  10. 【請求項10】 前記第1モーターが第2方向に回転し
    た際に、この第1モーターの駆動力が前記第2遊星機構
    を介して伝達される第4駆動系を有することを特徴とす
    る請求項9に記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 前記第1駆動系が、撮影光路内に進退
    可能で進入時にファインダー観察を可能とするミラーの
    駆動およびシャッターのチャージ駆動を行う駆動系であ
    り、 前記第2駆動系および前記第4駆動系が、互いに異なる
    速度でフィルムを巻上げるフィルム巻上げ駆動系であ
    り、 前記第3駆動系が、フィルム巻戻し駆動系であることを
    特徴とする請求項9または10記載のカメラ。
  12. 【請求項12】 前記切換機構は、アクチュエーターに
    より駆動され、前記第1モーターの噛み合い駆動伝達経
    路を切換えることを特徴とする請求項9から11のいず
    れかに記載のカメラ。
  13. 【請求項13】 前記アクチュエーターは前記第1モー
    ターに比べて出力が小さい第2モーターであり、該第2
    モーターが第1方向に回転した際に、第3遊星機構を介
    して伝達されるこの第2モーターの駆動力により前記切
    換機構が動作することを特徴とする請求項12に記載の
    カメラ。
  14. 【請求項14】 前記第2モーターが第2方向に回転し
    た際に、この第2モーターの駆動力が前記第3遊星機構
    を介して伝達されるストロボの発光可能位置への突出動
    作および収納動作のうち少なくとも一方を行わせること
    を特徴とする請求項12又は13に記載のカメラ。
  15. 【請求項15】 前記第2駆動系と前記第3駆動系とが
    同じ機器を互いに逆方向に動作を行わせるものであるこ
    とを特徴とする請求項9から14のいずれかに記載のカ
    メラ。
  16. 【請求項16】 前記切換機構は、前記第1遊星機構が
    前記第1駆動系および前記第2駆動系に駆動力伝達可能
    に接続されることを許容するとともに前記第2遊星機構
    の前記第3駆動系および前記第4駆動系との接続を阻止
    する状態と、 前記第1遊星機構が前記第1駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることおよび前記第2遊星機構が前記第4駆動
    系に駆動力伝達可能に接続されることを許容するととも
    に前記第1遊星機構の前記第2駆動系との接続および前
    記第2遊星機構の前記第3駆動系との接続を阻止する状
    態と、 前記第2遊星機構が前記第3駆動系に駆動力伝達可能に
    接続されることを許容するとともに前記第1遊星機構の
    前記第1駆動系との接続を阻止する状態とに切り換わる
    ことを特徴とする請求項9および10から15のいずれ
    かに記載のカメラ。
  17. 【請求項17】 前記第1および第2遊星機構は、前記
    第1モーターにより駆動される共通の太陽部材の回りで
    相互に独立して公転可能であり、前記規制部材は前記第
    1および第2遊星機構の同軸にあるそれぞれの公転軸の
    軸受け部に有することを特徴とする請求項9から16の
    いずれかに記載のカメラ。
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