JPH0675147B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0675147B2
JPH0675147B2 JP11166785A JP11166785A JPH0675147B2 JP H0675147 B2 JPH0675147 B2 JP H0675147B2 JP 11166785 A JP11166785 A JP 11166785A JP 11166785 A JP11166785 A JP 11166785A JP H0675147 B2 JPH0675147 B2 JP H0675147B2
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JP
Japan
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film
gear
winding
spool
motor
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政行 鈴木
経昌 大原
洋一 登坂
竜一 小林
義仁 原田
正春 川村
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フィルム駆動機構を備えたカメラの改良に関
するものである。
(発明の背景) 従来、フィルムの自動装填が行えるカメラは、フィルム
のリーダ部を強制的に引き出さねばならないため、フィ
ルム自動装填時にスプロケット駆動を行うフィルム駆動
装置を備えなければならない。それ故に、巻上げ駆動系
によりスプロケットが強制的に駆動されるので、フィル
ムがスプールに巻き締まっていない場合でも、フィルム
は送られてしまう。この状態でフィルムが送られると、
スプール室内でフィルムは外壁にこすれ、キズが付くと
共に、しまいにはスプール室内にフィルムが送り込まれ
なくなり(ジャムルという)、フィルムが破損に至る。
従来では、フィルムがスプールに巻き締まっていない状
態は、何枚か撮影しなければ判別することができなかっ
た。
(発明の目的) 本発明の目的は、フィルムがスプールに巻き締まってい
ない状態を正確に検出することができるカメラを提供す
ることである。
(発明の特徴) 上記目的を達成するために、本発明は、回転によりフィ
ルムを巻き取るスプールと、回転により該フィルムを該
スプールへ送るスプロケットと、を有するフィルム駆動
機構を備えたカメラにおいて、モータを駆動源として用
いて前記スプロケット及びスプールを回転駆動させる第
1の巻上げ伝達系と前記スプールのみを回転駆動させる
第2の巻上げ伝達系を切り換え可能な巻上げ機構と、前
記第1の巻上げ伝達系と前記第2の巻上げ伝達系を切り
換える切換手段と、該切換手段を動作させ、フィルム巻
上げの初期時に前記第1の巻上げ伝達系によりフィルム
を巻き上げ、途中から前記第2の巻上げ伝達系に切り換
えてフィルムを巻き上げる巻上げ制御手段と、該巻上げ
制御手段により前記第2の巻上げ伝達系に切り換わった
後で前記フィルムが移動しているか否か検出する検出手
段を設けたことを特徴とする。
(発明の実施例) 第1図は本発明の一実施例の基本的構成を示す。
フィルム自動装填を行う場合には、フィルムがセットさ
れ、背蓋が閉じられると、制御手段1は駆動回路2によ
って巻上げモータM2を一方向(例えば反時計方向)に回
転させる。これにより、切換手段3は減速比の大きい第
一低速伝達系4及び第二低速伝達系5に切り換え、巻上
げモータM2の回転力が第一低速伝達系4を経てスプール
6に伝達され、第二低速伝達系5を経て駆動スプロケッ
ト7に伝達される。フィルム8はそのリーダ部のパーフ
ォレーションが駆動スプロケット7及びフィルム8を介
して従動するスプロケット9に噛み合っているので、駆
動スプロケット7の回転によりフィルム8はスプール6
へ送られ、回転するスプール6に巻き取られる。検出手
段10はフィルム1駒分のスプロケット9の回転を検出
し、制御手段1に入力する。制御手段1は、検出手段10
からの信号に応じてフィルム自動装填時の空送り4駒の
うちの3駒をこのようにして比較的低速で連続的に巻き
上げるように制御する。なお、スプール6の回転速度は
駆動スプロケット7の回転速度より速く設定されている
ので、フィルム8のリーダ部がスプール6に一旦巻き付
くと、その後はフィルム8はスプール6によって巻き上
げられ、駆動スプロケット7及びスプロケット9はフィ
ルム8を介してスプール6に従動する。
フィルム8が入っていない場合、或いはフィルム8のリ
ーダ部が充分に引き出されておらず、そのパーフォレー
ションが駆動スプロケット7及びスプロケット9に噛み
合っていない場合には、フィルム8は送られず、したが
ってスプロケット9も回転しないので、検出手段10はこ
れを検出し、それに応じて制御手段1は警告手段11に自
動装填ミスとして光や音などにより警告させる。
3駒の巻上げが正常に完了すると、制御手段1は駆動回
路2により巻上げモータM2を逆方向に通電させ、他方向
(例えば時計方向)に回転させる。これにより、切換手
段3は減速比の小さい高速伝達系12に切り換え、巻上げ
モータM2の回転力は高速伝達系12を経てスプール6のみ
に伝達される。この時、第二低速伝達系5は巻上げモー
タM2からしゃ断されているので、駆動スプロケット7は
駆動されない。フィルム8がスプール6に巻き締まって
いれば、このスプール駆動によりフィルム8は比較的高
速で1駒分巻き上げられる。
フィルム8がスプール6に巻き締まっていない状態で
は、スプール駆動の時にフィルム8は送られず、スプロ
ケット9は回転しないので、検出手段10はこれを検出
し、それに応じて制御手段1は警告手段11に自動装填ミ
スを光や音などにより警告させる。
通常のフィルム巻上げ時には、制御手段1が駆動回路2
を動作させて、巻上げモータM2を他方向(時計方向)に
回転させる。これにより、切換手段3は減速比の小さい
高速伝達系12への切換を保持し、巻上げモータM2の回転
力が高速伝達系12を経てスプール6のみに伝達され、フ
ィルム8が比較的高速で巻き上げられる。
切換手段3、第一低速伝達系4、第二低速伝達系5及び
高速伝達系12が巻上げ伝達系K2を構成するが、低速伝達
系4,5及び高速伝達系12は一部或いは全部の減速歯車列
を共用するものでもよく、その場合は切換手段3は伝達
系4,5,12の途中に挿入される形となる。巻上げモータM2
及び巻上げ伝達系K2が巻上げ駆動系を構成する。
検出手段10は巻上げ中、巻上げ完了直前、巻上げ完了な
どの巻上げ状態をも検出し、この検出信号に応じて制御
手段1は巻上げモータM2の減速、停止などを制御する。
本実施例によれば、自動装填時の最後の1駒分の空送り
をスプール駆動により行い、その時、フィルム8が送ら
れているか否かを検出するようにしたから、フィルム8
がスプール6に巻き締まっていない状態を自動装填段階
で検出することができる。したがって、フィルムのキズ
による撮影失敗、フィルムの破損、ぶか巻きによる予定
駒数の撮影未了などを防ぐことができる。また、駆動ス
プロケット7とは直接連結していないスプロケット9の
回転を検出することによって、フィルム8の送りを検出
するようにしたから、はじめの3駒の空送りの時にスプ
ロケット9が回転しないことを検出すると、自動装填ミ
スと判別することができる。
スプロケット9は駆動スプロケット7と機械的に直接連
結されていてもよい。但し、その場合は、はじめの3駒
の空送りの時にはスプロケット9も必ず回転するので、
この時の自動装填ミスを検出することはできない。
スプール6と駆動スプロケット7とは別々のモータによ
って駆動されるようにしてもよい。また、フィルム8の
送りの検出は、スプロケット9の回転によらずに、フィ
ルム8の動きを直接光学的、機械的或いは電気的に検出
することによって行うようにしてもよい。
第1図図示実施例をカメラにおいて具体化したフィルム
駆動装置の例を第2〜8図に示す。
第2図はカメラを正面から見た時の各モータの配置を示
した図である。M1はシャッタチャージ及び絞り調定機
構、レンズ駆動機構やミラー昇降機構のチャージを司ど
るチャージモータであり、カメラ20の正面左側端に配置
される。チャージモータM1については環境状態による負
荷変動は少ないが、絶対負荷が大きいから、比較的大き
なモータが必要となり、そのため、カメラ20の正面左側
端に突出形成されたグリップ21内に納められる。K1はチ
ャージモータM1用のチャージ伝達系である。巻上げモー
タM2はフィルムを巻き取るスプール構成22内に配設さ
れ、隣接して巻上げ伝達系K2が配置される。巻戻しモー
タM3はカメラ20の正面右側すなわちパトローネ側に配置
され、隣接して巻戻し伝達系K3が配置される。23は電源
電池で、単3型電池4本から成る。
第3図はカメラ20を上方より見た時の各モータの配置を
示した図である。24はフィルムパトローネ、25はブレー
ドタイプの縦走りシャッタ、26はミラー昇降機構、27は
レンズの絞り調定機構、28はレンズ駆動機構、29はフィ
ルム30の送り量を割り出すスプロケット構成である。
第4図にチャージモータM1及びチャージ伝達系K1の詳細
を示す。
ピニオンギア101はチャージモータM1の出力軸に固定さ
れ、ギア102と噛み合う。ギア102,103は2段ギアを構成
し、地板117に植立された軸114にそれぞれ回転可能に軸
支される。ギア102,103には各々互い違いにスラスト方
向に突出する突部102a,103aが形成され、この突部102a,
103aの嵌合により、ギア102,103は回転方向には噛み合
って連動するが、スラスト方向には互いに自由に移動す
ることができる。一方、ギア103は、軸114を中心として
回転する遊星レバー106と接する面を有し、ギア102と10
3の間に配置された圧縮バネ104により遊星レバー106と
摩擦接触する。これにより、遊星レバー106はギア103の
回転方向に追従回動する。ギア105は、遊星レバー106に
植立された軸115により回転可能に軸支され、ギア103と
常時噛み合う。ギア107は、大ギア107a及びその上部に
固着形成された小ギア(不図示)が地板117に植立され
た軸111に回転可能に軸支された2段ギアを構成し、ギ
ア103が時計方向に回転してギア105が反時計方向(矢印
方向)に回転した時に、遊星レバー106が時計方向に回
動して大ギア107aがギア105と噛み合う。ギア108は地板
117に植立された軸112に回転可能に軸支され、大ギア10
8a及びその上部に固着形成された小ギア(不図示)から
成る。大ギア108aはギア107の小ギアと常時噛み合う。
ギア110は遊星レバー106に植立された軸116により回転
可能に軸支され、ギア103と常時噛み合う。ギア103が反
時計方向に回転して遊星レバー106が反時計方向に回動
すると、ギア110は大ギア108aと噛み合う。カムギア109
は地板117に植立された軸124に回転可能に軸支され、歯
車109a及びカム113が形成されている。歯車109aは常時
ギア108の小ギアと噛み合っており、チャージモータM1
の回転方向によりピニオンギア101からカムギア109への
伝達系が切り換えられる。即ち、チャージモータM1が反
時計方向に回転すると、各部が実線矢印方向に回転し
て、遊星レバー106の時計方向の回動により、ピニオン
ギア101→ギア102,103→ギア105→ギア107(大ギア107
a,小ギア)→ギア108(大ギア108a,小ギア)→カムギア
109からなる減速比の大きい低速ギア列に切り換えられ
る。一方、チャージモータM1が時計方向に回転すると、
各部が点線矢印方向に回転して、遊星レバー106の反時
計方向の回動により、ピニオンギア101→ギア102,103→
ギア110→ギア108(大ギア108a,小ギア)→カムギア109
からなる減速比の小さい高速ギア列に切り換えられる。
なお、カムギア109はチャージモータM1がどちらの方向
に回転したとしても常に時計方向に回転するように上記
二つのギア列は設定されている。
第1シャッタチャージレバー118は地板117に植立された
軸125に回動可能に軸支され、一方のレバー端には回転
可能なコロ119が軸118aにより取り付けられ、他方のレ
バー端はカム118bを形成する。コロ119はカムギア109の
カム113の外周のカム面と摺動して、該カム面のカム変
位に追従した揺動を第1シャッタチャージレバー118に
与える。そして、この揺動によりカム118bも揺動するこ
とになる。第2シャッタチャージレバー120は地板117に
植立された軸127により回転可能に軸支され、軸120aを
回転軸とするコロ121を有する。コロ121はカム118bと係
接しており、第1シャッタチャージレバー118の揺動に
より第2シャッタチャージレバー120を揺動させること
ができる。そして、第2のシャッタチャージレバー120
は公知のシャッタ機構(不図示)をチャージする。
レバー122は公知の絞り調定機構、ミラー昇降機構やレ
ンズ駆動機構などをチャージするレバーであり、地板11
7に植立された軸126に回転可能に軸支され、一方のレバ
ー端には回転可能なコロ123が軸122aにより取り付けら
れ、このコロ123が第1シャッタチャージレバー118のカ
ム118cと係接する。よって、レバー122も第1シャッタ
チャージレバー118の揺動により追従揺動して絞り調定
機構、ミラー昇降機構などをチャージする。
S0は、カムギア109に固設された信号基板(不図示)と
でスイッチを構成し、カム113がチャージモータM1によ
り回転したことを検出する接片部材である。
第5図に巻上げモータM2及び巻上げ伝達系K2の詳細を示
す。
ピニオンギア201はスプール構成22内に配置された巻上
げモータM2の出力軸に固着される。ギア202は大ギア202
a及び小ギア202bを有する2段ギアで、回転可能に軸支
され、大ギア202aはピニオンギア201と噛み合う。ギア2
03は大ギア203a及び小ギア203bを有する2段ギアで、回
転可能に軸支され、大ギア203aは小ギア202bと噛み合
う。ギア204は大ギア204a及び小ギア204bを有する2段
ギアで、回転可能に軸支され、大ギア204aは小ギア203b
と噛み合う。2段のギア204の中心軸にはさらに遊星レ
バー219aが軸受219bによって回転可能に軸支され、圧縮
バネ220が小ギア204bと軸受219bとの間に配置されて、
軸受219bと大ギア204aとを摩擦接触させる。この摩擦接
触によりギア204の回転方向に応じて遊星レバー219aは
追従回動することになる。遊星レバー219a上には、大ギ
ア205a及び小ギア205bを有する2段のギア205と、大ギ
ア208a及びその下部に固着形成された小ギア(不図示)
を有する2段のギア208とが、回転可能に取り付けられ
る。ギア205の近傍には2段のギア206が配置され、大ギ
ア206aと小ギア206bとがそれぞれ独立して回転可能に軸
支される。ただし、大ギア206aと小ギア206bとの間には
一方向クラッチの機能を付与するためのコイルスプリン
グ215が配置され、その一端が大ギア206aのボス206cに
固定され、大ギア206aの時計方向の回転に伴ないコイル
スプリング215が小ギア206bの軸部を締め付け、一体に
回転させる。ギア207は小ギア206bと常時噛み合い、軸2
16によって駆動スプロケット29aを回転させる。
ギア208の近傍には2段のギア209が配置され、大ギア20
9a及び小ギア209bを有し、回転可能に軸支される。スプ
ールギア210はスプール構成22のスプール211に固着さ
れ、回転可能に軸支され、小ギア209bとは常時噛み合
う。スプール211の表面にはフィルムの自動巻付けを促
進するゴム部材211aが全周に貼着される。さらにスプー
ル211の外側近傍にはカメラの固定部に設けられた軸213
により回動自在となるカバー212が配置され、カバー212
はバネ214によりスプール211側に押圧されて、フィルム
のスプール211への自動巻付けを促進する機能を果す。
なお、カバー212、軸213及びバネ214は1組しか図示さ
れていないが、反対側にもう1組配置される。
スプロケット29bはフィルムのみによって駆動されるも
ので、その回転は結合された軸によってギア217に伝達
される。ギア217には全周が12等分されたパルス基板P1
が固着され、スプロケット29bが1回転すると、12個の
パルスが接片部材S1を介して得られる。したがって、ス
プロケット29bは6枚歯であり、35mmフルサイズのカメ
ラではその4/3回転で1駒分フィルムを送るから、接片
部材S1を介して得られるパルス数は16である。いうまで
もなく、パルス基板P1の等分数を任意に選択することは
可能であり、巻上げモータM2の減速制御を通電断続駆動
(デューティ駆動)により行う場合には、もっと多い等
分数にすることが好ましい。
ギア217は検出ギア218に噛み合う。ギア217と検出ギア2
18の歯数の比は3対4になっている。ギア218には1回
転で1パルスを発生するようなパルス基板P2が固着され
ており、接片部材S2及びS3を介してパルスが得られる。
接片部材S2は接片部材S3に対して所定の位相分前に設け
られており、接片部材S2から出力されるパルスにより巻
上げモータM2の駆動をデューティ駆動に切り換えて、回
転数を下げ、接片部材S3からのパルスにより巻上げモー
タM2にブレーキをかける時に速やかに停止するようにし
ている。
検出ギア218が1回転する間に発生するパルスにより巻
上げモータM2を制御すると、35mmフルサイズのカメラで
は1駒分のフィルムが送られることになる。当然のこと
ながら、ギア217と検出ギア218の歯数の比を3対2にす
るか、或いは歯数比は3対4のままで、パルス基板P2を
2等分し、180度回転毎に1パルスを発生するようにす
れば、1回のフィルム送り量をハーフサイズとすること
ができる。また、この場合、パルスを2個計数した時に
巻上げモータM2を停止するようにすれば、フィルム送り
量をフルサイズにすることも可能である。さらに、パル
ス計数の個数を1個と2個とに切り換え可能にすれば、
フルサイズとハーフサイズに容易に対応することができ
る。
巻上げモータM2の回転力の伝達について説明する。巻上
げモータM2が反時計方向に回転すると、各部が実線矢印
方向に回転し、ギア204は時計方向に回転して遊星レバ
ー219aを時計方向に回動させ、小ギア205bを大ギア206a
に噛み合わせると共に、ギア208の小ギアを大ギア209a
に噛み合わせる。したがって、巻上げモータM2の回転
は、ピニオンギア201→ギア202(大ギア202a,小ギア202
b)→ギア203(大ギア203a,小ギア203b)→ギア204(大
ギア204a,小ギア204b)→ギア205(大ギア205a,小ギア2
05b)→ギア206(大ギア206a,小ギア206b)→ギア207→
駆動スプロケット29aへと大きな減速比で伝達されると
共に、ギア204(大ギア204a,小ギア204b)→ギア208
(大ギア208a,小ギア)→ギア209(大ギア209a,小ギア2
09b)→スプールギア210→スプール211へと大きな減速
比で伝達される。
それに対して、巻上げモータM2を時計方向に回転させる
と、各部が点線矢印方向に回転し、ギア204は反時計方
向に回転して遊星レバー219aを反時計方向に回動させ、
大ギア205aをスプールギア210と直接噛み合わせる。し
たがって、ピニオンギア201→ギア202(大ギア202a,小
ギア202b)→ギア203(大ギア203a,小ギア203b)→ギア
204(大ギア204a,小ギア204b)→大ギア205a→スプール
ギア210からなる減速比の小さい高速伝達系に切り換え
られる。なお、駆動スプロケット29aへの伝達系は断た
れ、駆動スプロケット29aは回転自由となる。
以上のように、巻上げモータM2のスプール211方向の伝
達系は巻上げモータM2の回転方向により二種の減速比が
得られ、具体的には反時計方向の回転においては大きい
減速比となり、逆に時計方向の回転では小さい減速比と
なる。ただし、どちらの回転方向でもスプール211は常
に反時計方向に回転する。
なお、フィルム自動装填時のはじめの3駒空送りでは、
巻上げモータM2は反時計方向に回転されて、巻上げ伝達
系K2の減速比が大きい方に切り換えられ、低速で駆動ス
プロケット29a及びスプール211の回転駆動が行われる。
最後の1駒分の空送りでは、巻上げモータM2は時計方向
に回転されて、巻上げ伝達系K2の減速比が小さい方に切
り換えられ、高速でスプール211のみの回転駆動が行わ
れる。各撮影後の駒送り時でも、スプール211のみの回
転駆動が行われる。勿論、各撮影後の駒送り時に巻上げ
モータM2を反時計方向に回転させても、駆動スプロケッ
ト29aの周速よりスプール211の周速が大きくなるように
伝達系の減速比が設定されているために、駆動スプロケ
ット29aはスプール211に巻き上げられるフィルムによっ
て駆動されるので、問題はない。したがって、駆動スプ
ロケット29aは、フィルムがスプール211によって巻き上
げられない時だけ、フィルムを駆動するが、それ以外
は、巻上げモータM2の回転方向とは無関係にフィルムに
従動する。
第6図に巻戻しモータM3及び巻戻し伝達系K3の詳細を示
す。
ピニオンギア301は巻戻しモータM3の出力軸に固着され
る。ギア302は大ギア302a及び小ギア302bを有する2段
ギアで、回転可能に軸支され、大ギア302aはピニオンギ
ア301と噛み合う。ギア303は大ギア303a及び小ギア303b
を有する2段ギアで、回転可能に軸支され、大ギア303a
は小ギア302bと噛み合う。遊星レバー306はギア303と同
一軸上に回転可能に軸支され、圧縮バネ305が小ギア303
bと遊星レバー306との間に配置されて、遊星レバー306
と大ギア303aとを摩擦接触させる。この摩擦接触により
ギア303の回転方向に応じて遊星レバー306は追従回動す
ることになる。遊星レバー306の先端には、大ギア304a
及び小ギア304bを有する2段のギア304が回転可能に取
り付けられる。ギア307はビス307aにて軸307bの一方端
に取り付けられ、軸307bの他方端にはフォーク308が取
り付けられる。フォーク308はパトローネ収納室310内に
突出配置され、不図示のフィルムパトローネの巻取り軸
と噛み合うように構成される。軸307b上の受座金307cと
フォーク308との間にはコイルスプリング309が配置さ
れ、フィルムパトローネをパトローネ収納室310内に収
納する際に収納し易いよう、フォーク308が一時退避で
きるようになっている。
巻戻しモータM3が時計方向に回転すると、ギア303は時
計方向に回転して遊星レバー306を時計方向に回動させ
て、小ギア304bをギア307に噛み合わせ、よって、ピニ
オンギア301→ギア302(大ギア302a,小ギア302b)→ギ
ア303(大ギア303a,小ギア303b)→ギア304(大ギア304
a,小ギア304b)→ギア307→フォーク308と回転力が伝達
される。それに対して巻戻しモータM3が反時計方向に回
転した場合には、遊星レバー306が反時計方向に回動し
て、小ギア304bとギア307との噛合いが断たれて、回転
力はフォーク308まで伝えられない。したがって、巻戻
しモータM3を若干角反時計方向に回転させることによっ
て、巻上げモータM2によるフィルム巻上げ時に、巻戻し
伝達系K3及び巻戻しモータM3を巻上げ負荷に加えないよ
うにすることができ、低負荷でのフィルム巻上げが可能
となる。
第7図は制御手段1としてマイクロコンピュータCOMが
使用された具体例の電気回路を示す。
受光素子SPCは被写体からの反射光を受光し、受光信号
を帰還回路に圧縮ダイオードD1が接続された高入力イン
ピーダンスの演算増幅器OP1に入力する。演算増幅器OP1
は対数圧縮された被写体輝度情報Bvを抵抗R1を経て出力
する。定電圧源VG1に接続される可変抵抗VR1,VR2は、フ
ィルム感度情報Sv及び絞り値情報Avを出力する。帰還回
路に抵抗R2が接続された演算増幅器OP2は、シャッタ秒
時情報Tv=(Bv+Sv−Av)を演算し、出力する。シャッ
タ秒時情報TvはA/DコンバータADCにより4ビットのディ
ジタル値に変換され、デコーダドライバDCDを経てファ
インダ内表示装置DSPに表示されると共に、マイクロコ
ンピュータCOMの入力ポートPG0〜PG3に入力する。な
お、4ビットのコードの0001〜1000は1/1000秒〜1/8秒
に対応し、コード0000と1001以上は警告用の表示素子に
対応する。
レリーズボタンの第1ストロークにより第1ストローク
スイッチ(不図示)がオンになると、電源電圧Vccが各
回路に供給される。図中の矢印↑はVccのことであり、
矢印↑の記されていない回路ブロック、例えば演算増幅
器、A/Dコンバータ等にも当然電源電圧Vccが供給され
る。第1ストロークスイッチがオフになった後も、所定
時間、電源電圧Vccの供給は保持される。
マイクロコンピュータCOMの端子RSTにはキャパシタCrが
接続され、端子X0,X1には水晶発振子QZが接続され、端
子VDDに電源電圧Vccが印加され、端子GNDは接地され
る。
入力ポートPA0〜PA3には、レリーズボタンの第2ストロ
ークによりオンとなる第2ストロークスイッチsw2、ミ
ラーアップでオフ、ミラーダウンでオンとなるミラーア
ップスイッチswMRUP、先幕走行完了でオフ、チャージ完
了でオンとなる先幕スイッチswCN1、後幕走行完了でオ
フ、チャージ完了でオンとなる後幕スイッチswCN1がそ
れぞれ接続される。
入力ポートPF0〜PF3には、パルス基板P1及び接片部材S1
(第5図)から成る第1フィルムスイッチswFLM1、パル
ス基板P2及び接片部材S2(第5図)から成る第2フィル
ムスイッチswFLM2、パルス基板P2及び接片部材S3から成
る第3フィルムスイッチswFLM3、カムギア109(第4
図)に固設された信号基板及び接片部材S0から成り、チ
ャージ完了によりオンとなるチャージスイッチswCGEが
それぞれ接続される。また、入力ポートPF4にはカメラ
の背蓋の開閉によりオンオフする背蓋スイッチswBPが接
続される。
出力ポートPE0〜PE2にはトランジスタTR0〜TR2のベース
が接続され、トランジスタTR0〜TR2は、機械的レリーズ
動作を起動する永久磁石付の第1緊定マグネットMG0、
先幕を走行させる先幕マグネットMG1、後幕を走行させ
る後幕マグネットMG2の通電を、それぞれ制御する。出
力ポートPE3にはインバータI1を経て発光ダイオードL1
のカソードが接続され、発光ダイオードL1のアノードに
は抵抗R3を経て電源電圧Vccが印加される。発光ダイオ
ードL1は発光により自動装填ミスを警告する。
出力ポートPB0,PB1には巻上げモータM2を駆動する駆動
回路DR2が接続され、出力ポートPC0、PC1には巻戻しモ
ータM3を駆動する駆動回路DR3が接続され、出力ポートP
D0,PD1にはチャージモータM1を駆動する駆動回路DR1が
接続される。駆動回路DR1〜DR3は同一の回路構成のもの
で、その回路構成は第8図に示される。入力端子A,Bに
は2ビットの信号が入力する。まず、A=1,B=0であ
ったとすると、入力端子Bの信号がインバータI10によ
り反転されるので、アンドゲートA12の出力が1とな
り、オアゲートOR10の出力も1となり、トランジスタTR
32がオンする。また、インバータI13の出力が0となる
ことによりトランジスタTR31もオンする。したがって、
モータMには電源電圧Vccが印加されて電流が流れ、モ
ータMは所定方向に回転する。
A=0,B=1の時は、入力端子Aの信号がインバータI11
により反転されるので、アンドゲートA10の出力が1、
オアゲートOR11の出力も1、インバータI12の出力が0
となることにより、トランジスタTR30,TR33がオンし、
モータMには逆方向に電流が流れ、モータMは逆回転す
る。
A=1,B=1の時は、アンドゲートA11の出力が1、オア
ゲートOR10,OR11の出力も1となることにより、トラン
ジスタTR32,TR33がオンする。したがって、モータMが
回転している時に、このモードにすると、ダイオードD1
0,D11及びトランジスタTR32,TR33により、モータMがど
ちらの方向の回転をしていた場合でも通電が断たれる上
に端子間が短絡され、モータMの慣性回転に対してブレ
ーキがかかる。
A=0,B=0にすると、アンドゲートA10〜A12の出力は
すべて0となり、トランジスタTR30〜TR33はすべてオフ
となって、モータMは開放状態となる。
マイクロコンピュータCOMの通常動作を第9A図、第9B図
及び第10図のフローチャートにより説明する。
[ステップ1]電源電圧Vccが端子VDDに供給されること
によって、マイクロコンピュータCOMは動作する。水晶
発振子QZから基本クロックの供給を受け、同時にキャパ
シタCrによりパワーオンリセットがかかる。内蔵するプ
ログラムカウンタは0番地に初期設定され、プログラム
はスタートから始まる。また、各フラグはすべて0、出
力ポートも0になるものとする。
[ステップ2]入力ポートPF4に接続された背蓋スイッ
チswBPからの信号が入力される。
[ステップ3]背蓋が開いていて、背蓋スイッチswPBが
オフしていれば、ステップ130から始まるフィルム自動
装填処理(BP O P EN)へ進む。このフィルム自動
装填処理については後述する。今、フィルムが既に装填
され、背蓋が閉じて、背蓋スイッチswBPはオンの状態に
あるとすると、ステップ4へ進む。
[ステップ4]入力ポートPA0〜PA3からの入力(以下PA
入力という、他のポートについても同様)を受けとる。
もし各部のチャージが完了していて、撮影者がレリーズ
ボタンの第2ストロークを押すと、PA0=PA1=PA2=PA3
=0となるから、PA入力は16進数で00Hの値となる。
[ステップ5]PA入力が00Hでないならば、ステップ2
〜5のループを繰り返す。PA入力が00Hの時、即ち撮影
者がレリーズボタンの第2ストロークを押した時、カメ
ラは撮影モードに入る。
[ステップ6]A/DコンバータADCにより4ビットのディ
ジタル値に変換されたシャッタ秒時のアペックス値Tvを
入力する。4ビットであるので、10進数で0〜15までと
り得る。
[ステップ7]ステップ6で入力されたPG入力はアキュ
ムレータAにあるので、この値を内部レジスタRG1に転
送する。
[ステップ8]PE0出力を1にして、トランジスタTR0を
オンにし、電源電圧Vccとほぼ同一電圧に充電されてい
るキャパシタC0から第1緊定マグネットMG0に通電させ
る。これにより、機械的レリーズ動作が起動される。
[ステップ9]一定時間タイマにより待ち時間を作る。
このプログラムは、例えばアキュムレータAにある値を
入れ、1ずつ引算してA=0になるまでの時間を使えば
よく、フローが煩雑になるので、省略した。なお、TIME
2〜TIME4も同様である。
[ステップ10]PE0出力を0にして、第1緊定マグネッ
トMG0の通電を解除する。TIME1は第1緊定マグネットMG
0が通電される最低時間より若干長時間に設定しておけ
ばよい。この後、公知の絞り込みとミラーアップの機械
的シーケンスに入る。
[ステップ11]ミラーの状態を示すPA1入力を受けと
る。第1緊定マグネットMG0が解除されているので、あ
る時間後にはミラーアップする筈である。
[ステップ12]ミラーアップするまでの時間待ちルーチ
ンである。ミラーアップがなされると、ステップ13へ進
む。このルーチンはミラーアップを確認した上でシャッ
タ動作させるために設けられている。
[ステップ13]フラグF0を判別する。F0=1はフィルム
終了を表す。
[ステップ14]フラグF1を判別する。F1=0は巻上げ完
了を表す。
[ステップ15]内部レジスタRG1の値が0か否かを判別
する。前記したようにシャッタ秒時が1/1000秒より短秒
時になると、PG入力が0000即ちRG1=0となる。
[ステップ16]RG1=0の場合には、強制的にRG1=1つ
まり1/1000秒に固定する。
[ステップ17]RG1>8即ち1/8秒より長秒時になること
を判別する。
[ステップ18]RG1>8の場合には、強制的にRG1=8つ
まり1/8秒に固定する。
[ステップ19]アキュムレータAに1をいれる。ステッ
プ19〜22のルーチンはシャッタ秒時を示す内部レジスタ
RG1の値を倍数系列に伸長変換するものである。
[ステップ20]内部レジスタRG1の値から1を引算し
て、再び内部レジスタRG1に入れる。
[ステップ21]RG1=0を判別する。0になればステッ
プ23へ、0でなければステップ22へ進む。
[ステップ22]アキュムレータAの内容をレフトシフト
する。つまり倍の値にする。アキュムレータAが8ビッ
トであるとすると、例えば、RG=8であれば、アキュム
レータAの内容は7回レフトシフトされる。したがっ
て、最初アキュムレータAの内容は00000001であったの
が、10000000となる。
[ステップ23]アキュムレータAの内容を内部レジスタ
RG1に転送する。これによりシャッタ秒時が倍数系列に
伸長されたことになる。
[ステップ24]PE1出力を1にして、先幕マグネットMG1
に通電させる。この段階で先幕が走行を開始する。
[ステップ25]一定時間タイマにより待ち時間を作る。
[ステップ26]内部レジスタRG1の内容を1だけ減少さ
せる。
[ステップ27]RG1=0になるまでステップ25〜27を繰
り返す。これにより、シャッタ秒時の実時間が計時され
る。
[ステップ28]PE2出力を1にして、後幕マグネットMG2
に通電させ、後幕を走行させる。これで、フォーカルプ
レーンシャッタの制御が終了する。
[ステップ29]一定時間タイマにより後幕が走行を完了
するのに必要な時間を作る。
[ステップ30]PE1=PE2=0として、先幕マグネットMG
1及び後幕マグネットMG2の通電を解除する。
[ステップ31]後幕スイッチswCN2からの入力を受けと
る。
[ステップ32]後幕スイッチswCN2のオフ即ち後幕走行
完了を待つルーチンであり、走行完了すると、ステップ
33へ進む。
[ステップ33]PD0=0、PD1=1にすることによって、
駆動回路DR1を動作させ、チャージモータM1を回転させ
る。これにより、シャッタ、ミラー、自動絞りなどのチ
ャージが行われれる。
[ステップ34]チャージモータM1と巻上げモータM2の通
電開始時期をずらし、チャージモータM1に流れる電流が
安定するのを待つための待ち時間を作る。これにより、
初期通電時の過電流(ラッシュ電流)が重なるのを防ぐ
ことができる。
[ステップ35]PB0=0,PB1=1にすることにより、駆動
回路DR2を動作させ、巻上げモータM2を回転させる。こ
れにより、フィルムが巻き上げられる。
[ステップ36]タイマインタラプト用のタイマTMRに定
数Kをセットする。Kの値は、フィルム巻上げ速度、第
1フィルムスイッチswFLM1のパルス基板P1(第5図)の
等分数及びマイクロコンピュータCOMのインストラクシ
ョンサイクル時間によって決定される定数である。
[ステップ37]タイマインタラプト用のタイマTMRをス
タートさせる。タイマインタラプトを可能にする。(EN
T)内部レジスタRG2に定数Mを入力する。フラグF0
=F2=F3=0,F1=1を設定する。フラグF2は第1フィル
ムスイッチswFLM1のオンオフ状態を表し、フラグF3は第
2フィルムスイッチswFLM2のオンオフ状態を表す。タイ
マTMRがスタートしたので、以後、メインプログラムル
ーチンとは独立にタイマTMRはデクリメントを繰り返
し、一定時間(定数Kに依存)毎にインタラプトがかか
り、実行中のプログラムから専用のタイマインタラプト
アドレスにジャンプする。ここで、タイマインタラプト
処理を第10図により説明する。
『タイマインタラプト処理』 [ステップ101]タイマTMRのデクリメント動作及びイン
タラプトを禁止する。
[ステップ102]第1フィルムスイッチswFLM1からのPF0
入力を受けとる。
[ステップ103]PF0=0ならステップ104へ、PF0=1な
らステップ114へ、それぞれ進む。
[ステップ104]PB0=0はステップ35で設定したものと
変わらないので、巻上げモータM2の通電は継続される。
[ステップ105]フラグF2を判別する。ステップ37でF2
=0に設定したから、ステップ106に進む。
[ステップ106]内部レジスタRG2の内容を1だけ減少さ
せる。
[ステップ107]RG2=0を判別する。現在までのプログ
ラムだと、RG2=M−1であるから、Mがある程度大き
な値だとすると、0にならないので、ステップ108へ進
む。
[ステップ108]第2フィルムスイッチswFLM2からのPF1
入力を受けとる。
[ステップ109]PF1=0を判別する。フィルムが1駒巻
上げの直前まで送られていなければ、PF1=1であるの
で、ステップ110へ進む。
[ステップ110]第3フィルムスイッチswFLM3からのPF2
入力を受けとる。
[ステップ111]PF2=0を判別する。フィルムの1駒巻
上げが完了していなければ、PF2=1であるので、ステ
ップ112へ進む。
[ステップ112]タイマレジスタに定数Kを再セットし
て、タイマTMRをスタートさせ、インタラプトを可能に
する。
[ステップ113]元の実行中のプログラムに戻る。タイ
マインタラプト処理は実行中のプログラムから一定時間
毎に三つのフィルムスイッチswFLM1,swFLM2,swFLM3の状
態を判別しにいくことを目的としている。プログラム自
体は非常に高速に各インストラクションが実行されてい
るので、一定時間毎にフィルム巻上げ情報を入力して事
実上問題ないものとする。
今、あるタイマインタラプト処理で、第1フィルムスイ
ッチswFLM1がオフしたとすると、ステップ103からステ
ップ114へ進む。
[ステップ114]フラグF3=1を判別する。ステップ37
でF3=0に設定したので、ステップ115へ進む。
[ステップ115]フラグF2=1を判別する。ステップ37
でF2=0に設定したので、ステップ116へ進む。
[ステップ116]フラグF2を1にセットする。これは第
1フィルムスイッチswFLM1がオフつまりPF0=1に変化
したことを意味する。
[ステップ117]内部レジスタRG2に再び定数Mをセット
する。以下、ステップ108へ進み、前述のルーチンを実
行する。ここでしばらく巻上げが実行され、1駒巻上げ
の直前になったとする。この時、第2フィルムスイッチ
swFLM2がオンされるので、PE1=0となり、ステップ109
からはステップ118へ進む。
[ステップ118]フラグF3を1にセットする。したがっ
て、これ以後のタイマインタラプト処理で、ステップ11
4からはステップ119へ進む。
[ステップ119]PB0=1にセットする。ステップ35です
でにPB1=1にセットしてあるので、巻上げモータM2の
通電をしゃ断すると共に、ブレーキをかける。しかしな
がら、巻上げモータM2は慣性によりすぐに止まることは
できず、回転を続ける。以後のタイマインタラプト処理
により第1フィルムスイッチswFLM1がオフからオンに切
り換わった時ステップ103からステップ104へ進み、再び
PB0=0になることにより巻上げモータM2に再度通電す
る。この時、ステップ116でフラグF2=1に既にセット
されているので、ステップ120へ進む。
[ステップ120]フラグF2=0にセットし、次にステッ
プ117で内部レジスタRG2に定数Mをセットする。したが
って、第2フィルムスイッチswFLM2がオン、つまり巻上
げが完了直前になると、第1フィルムスイッチswFLM1の
オンオフの変化に応じて、巻上げモータM2に対して通電
→ブレーキ→通電→ブレーキという繰返し制御(デュー
ティ制御)が行われ、減速が実行される。
フィルムの1駒巻上げが完了すると、第3フィルムスイ
ッチswFLM3がオンになるので、ステップ111からステッ
プ121へ進む。
[ステップ121]ステップ119と同様に巻上げモータM2に
ブレーキをかける。
[ステップ122]フラグF1=0にセットする。これは巻
上げ完了を表すフラグである。次にステップ113で元の
プログラムに戻る。ステップ112を通過していないた
め、これ以後再度インタラプトがかかることはない。
次に、例えば24枚撮りのフィルムを使い、24駒の撮影を
終了した場合には、巻上げモータM2がフィルムを巻き上
げようとするが、フィルムはもうこれ以上移動すること
ができないので、第1フィルムスイッチswFLM1のオンオ
フが変化しなくなる。したがって、フラグF2は0または
1に固定されて変化しなくなり、ステップ106において
内部レジスタRG2の内容を1ずつ引算し、何回目かのタ
イマインタラプト処理ではRG2=0となる。そのため、
ステップ107からステップ123へ進む。
[ステップ123]PB0=PB1=0にセットされ、巻上げモ
ータM2の両端子は開放される。
[ステップ124]フラグF0=1にセットする。これはフ
ィルム終了を表す。
以上のタイムインタラプト処理は、メインルーチンのス
テップ37から次の撮影でのステップ15までの間、常に実
行され、フィルム巻上げ制御を正確に実行する。
メインプログラムルーチンの説明に戻る。
[ステップ38]シャッタ、ミラー、自動絞りなどのチャ
ージが完了したことを示すチャージスイッチswCGEから
の信号を入力する。
[ステップ39]ステップ38と共にチャージが完了するま
で待つルーチンを構成する。勿論、この間に何度もタイ
マインタラプト処理が行われる。
[ステップ40]PD0出力を1にする。これによりチャー
ジモータM1にブレーキがかかる。
[ステップ41]フィルム終了を表すフラグF0を判別す
る。今、フィルムは終了していないとすると、ステップ
42へ進む。
[ステップ42]ステップ4と同様。
[ステップ43]撮影者が連続撮影をする場合は、第2ス
トロークsw2がオンになり続けるので、PA入力が16進数
で00Hになり、NEXT(ステップ6)へジャンプする。ス
テップ6からは前述したように撮影シーケンスが進むわ
けであるが、ここで特記すべきことは、フィルム巻上げ
の完了を確認せずに、ステップ8で第1緊定マグネット
MG0に通電してしまうことである。つまり、実際の撮影
のために直接関係ない絞り込み、ミラーアップを、巻上
げ完了とは無関係に実行させ、スピードアップを図って
いることである。その後、ステップ12でミラーアップを
確認し、ステップ14で巻上げを確認する。ここまでの
間、タイマインタラプトは何度もかかり、巻上げが完了
しているならば、次のシャッタ制御へ進む。
次に1駒のみの撮影について述べる。1駒撮影後、撮影
者はレリーズボタンの第2ストロークを押していない筈
であるから、ステップ43からステップ44へ進む。
[ステップ44]タイマインタラプト処理で巻上げ完了が
確認されるまで、即ちF1=0になるまでステップ41〜44
を繰り返す。巻上げ完了になると、START(ステップ
1)に戻る。レリーズボタンの第1ストロークも押され
ていない場合は、電源電圧Vccの供給が停止される。
(撮影シーケンス終了) 『巻戻し処理』 フィルムが巻上げ途中で終了した場合、タイムインタラ
プト処理でフラグF0=1となるので、ステップ41からス
テップ45へ分岐する。
[ステップ45〜47]ステップ28〜30と同様に後幕マグネ
ットMG2に一定時間通電させることにより後幕を走行さ
せる。これは、巻戻しの間、撮影者が不注意にレンズを
はずし、強い光線をシャッタ幕に照射することによるフ
ィルムのかぶりを防止するものである。アパーチャに先
幕と後幕の両方が存在するので、フィルム面への光を完
全に防ぐことができる。
[ステップ48]後幕スイッチswCN2からの信号を入力す
る。
[ステップ49]後幕走行完了を待ち、完了すると、ステ
ップ50へ進む。
[ステップ50]PC0=0,PC1=1にセットし、巻戻しモー
タM3を回転させる。
[ステップ51]内部レジスタRG2をM1に設定する。
[ステップ52〜60]タイマインタラプト処理におけるス
テップ102,103,105,106,107,115,116,117,120で説明し
たフィルムの移動を検出するためのプログラムと同様な
もので、巻戻しが終了すると、スプロケット29bが回転
しなくなるのを検出するプログラムであり、巻戻しが完
了すると、ステップ61へ進む。
[ステップ61]PC0=1とし、巻戻しモータM3の回転を
停止させる。
[ステップ62]フィルム終了を表すフラグF0を0にリセ
ットする。
[ステップ63]PD0=0,PD1=1にして、チャージモータ
M1を回転させる。これは、巻戻しの前にステップ45で後
幕を走行させているので、シャッタ機構をチャージ完了
状態に戻すためである。
[ステップ64]チャージスイッチswCGEからの信号を入
力する。
[ステップ65]チャージ完了を待って、ステップ66へ進
む。
[ステップ66]チャージモータM1の回転を停止させる。
これで巻戻し処理はすべて終了し、START(ステップ
1)に戻る。
次に連続撮影中、シャッタ、ミラー、自動絞りのチャー
ジが早く終わり、巻上げがいまだ完了せず、ステップ8
〜10により次の撮影動作の第1緊定マグネットMG0が通
電された後に、フィルムが終了した場合について考えて
みる。
この場合は、第1緊定マグネットMG0により機械的レリ
ーズ動作が起動されているので、絞り込み、ミラーアッ
プが行われるが、フィルムは巻上げ途中で停止して、そ
れ以上巻き上げられず、第3フィルムスイッチswFLM3は
オフのままである。したがって、このままで、フィルム
を巻き戻すと、撮影者はシャッタが開いているものと誤
解し、誤った操作をする可能性がある。また、強い光線
がレンズから入射すると、フィルムのかぶりをおこすお
それがある。そのため、一度ミラーをダウンさせてか
ら、フィルムを巻き戻すのがよい。
ステップ12でミラーアップを確認した後、ステップ13,1
4で巻上げ完了を待つ間、タイムインタラプト処理でフ
ィルム終了を検出すると、ステップ124でフラグF0=1
にセットするため、ステップ13でステップ67に分岐す
る。
[ステップ67]PD0=0,PD1=1とし、チャージモータM1
を回転させる。
[ステップ68〜69]チャージ完了を検出する。
[ステップ70]PD0=1にして、チャージモータM1にブ
レーキをかける。この状態でミラーがチャージされるの
で、ダウンして初期状態に復帰する。次にRWND(ステッ
プ45)へジャンプし、巻戻し処理を行う。
『フィルム自動装填処理』 カメラの背蓋が開いている場合には、ステップ3からス
テップ130(BP OPEN)へ分岐する。このフィルム自動
装填処理を第11図により説明する。
[ステップ130]フィルム自動装填処理を開始する。
[ステップ131〜132]背蓋が閉じるまで待つルーチンで
ある。撮影者がフィルムパトローネをパトローネ収納室
310に収納し、フィルムのリーダ部を駆動スプロケット2
9a及びスプロケット29bの上にのせて、背蓋を閉じる
と、PF4入力は0となり、ステップ133へ進む。
[ステップ133]PB0=1,PB1=0にすることにより、駆
動回路DR2を動作させ、巻上げモータM2を反時計方向に
回転させる。これにより、遊星レバー219aが減速比の大
きい低速ギア列側に切り換え、スプール211及び駆動ス
プロケット29aは回転をはじめる。
フィルムは始め駆動スプロケット29aの回転によりスプ
ール室に送り込まれていき、フィルム先端がスプール21
1に到達すると、フィルム先端とスプール211との摩擦に
よりフィルムはスプール211に巻き付いていく。一旦、
フィルムがスプール211に巻き付くと、スプール211は駆
動スプロケット29aより巻上げ速度が速いので、フィル
ムはスプール211によって巻き上げられる。
[ステップ134]ステップ134〜142はフィルム不装填或
いはリーダ部の引出し不充分による自動装填ミスを検出
するルーチンである。このステップではタイマに1秒の
値をセットする。
[ステップ135]第1フィルムスイッチswFLM1からの信
号を入力する。
[ステップ136]第1フィルムスイッチswFLM1がオンな
らばステップ137へ、オフならばステップ140へ進む。
[ステップ137〜139]セットしたタイマのカウントが終
了するまでの間に第1フィルムスイッチswFLM1がオンか
らオフに変化したか否かを判定する。フィルムが正しく
送られると、スプロケット29bもフィルムに従動して回
転するので、第1フィルムスイッチswFLM1はオンオフを
繰り返すが、フィルムのパーフォレーションがスプロケ
ット29bに噛み合っておらず、フィルムが送られない時
は、スプロケット29bは回転しないので、第1フィルム
スイッチswFLM1は切り換わらない。したがって、フィル
ムが正しく送られている時には、ステップ143へ進み、
送られない時にはステップ137〜139のループを繰り返
し、そのまま1秒経過すると、AL FAIL2に分岐する。AL
FAIL2はフィルム不装填或いはリーダ部の引出し不充分
による自動装填ミスを意味する。
[ステップ140〜142]セットしたタイマのカウントが終
了するまでの間に第1フィルムスイッチswFLM1がオフか
らオンに変化したか否かを判定する。ステップ137〜139
と同様に、変化した時はステップ143へ進み、変化がな
い時はAL FAIL2に分岐する。
[ステップ143]内部レジスタRG2に3をセットする。
[ステップ144]フィルム1駒の空送りに充分な時間、
例えば1秒をタイマにセットする。
[ステップ145〜147]第3フィルムスイッチFLM3が最初
にオンの状態の場合、オフに変わるのを待つルーチンで
ある。最初にオフであれば、直ちにステップ148へ進
む。ここで、1秒以内に変化しなければ、自動装填ミス
と判定して、AL FAILに分岐する。
[ステップ148〜150]第3フィルムスイッチFLM3がオフ
からオンに変化するのを待つルーチンである。変化すれ
ば、フィルムが初期位置から第3フィルムスイッチFLM3
のオン位置まで空送りされたことになる。ここで、1秒
以内に変化しなければ、自動装填ミスと判定して、AL F
AILに分岐する。
[ステップ151]ステップ145〜150でフィルム1駒分
(実際は初期位置から第3フィルムスイッチFLM3のオン
位置まで)が空送りされたので、内部レジスタRG2から
1を減じる。
[ステップ152]内部レジスタRG2の値が0か否かを判別
し、0でなければステップ144へ戻る。したがって、0
になるまでステップ144〜152のループが繰り返され、フ
ィルム3駒が空送りされる。
[ステップ153]PB0=1,PB1=1として、巻上げモータM
2にブレーキをかける。
[ステップ154〜155]タイマに100ミリ秒をセットし、
その間待機する。
[ステップ156]PB0=0,PB1=1として、巻上げモータM
2を時計方向に回転させる。これにより、遊星レバー219
aが減速比の小さい高速ギア列側に切り換え、スプール2
11のみが駆動される。駆動スプロケット29a及びスプロ
ケット29bは巻上げモータM2から切り離され、従動とな
る。
[ステップ157〜163]ステップ144〜150と全く同様であ
る。ここで、スプール駆動による最後の1駒分の空送り
が正常に行われたか否かを検出している。フィルムがぶ
か巻きである場合、つまり駆動スプロケット29aにより
フィルムがスプール室に送り込まれているが、スプール
211に巻き付いていない場合には、フィルムが移動せ
ず、スプロケット29bも回転せず、第3フィルムスイッ
チFLM3も切り換わらないので、自動装填ミスと判別し
て、AL FAILに分岐する。
[ステップ164]PB0=1,PB1=1にして、巻上げモータM
2にブレーキをかけ、フィルムを停止させる。
[ステップ165〜166]タイマに100ミリ秒をセットし、
その間待機する。
[ステップ167]PB0=0,PB1=0にして、巻上げモータM
2の両端子を開放にする。
[ステップ168]自動装填が成功したので、START(ステ
ップ1)へ戻る。
[ステップ170]AL FAILへ分岐した場合は、このステッ
プに進む。
[ステップ171]PB0=0,PB1=0にして、巻上げモータM
2の両端子を開放にする。
[ステップ172〜193]ステップ45〜66の巻戻し処理と同
様の処理を行う。フィルムがぶか巻きである場合、駆動
スプロケット29aにより2駒以上送られているので、フ
ィルムを巻き戻すことが必要である。したがって、前述
した巻戻し処理と同様に、後幕を走行させ、フィルムを
巻き戻し、シャッタチャージを行う。シャッタチャージ
が完了した後、ステップ194へ進む。
[ステップ194]AL FAIL2へ分岐した場合は、このステ
ップに進む。PB0=0,PB1=0にして、巻上げモータM2へ
の通電を停止する。ステップ137,140においては、フィ
ルムが全く送られず、AL FAIL2へ分岐するので、巻戻し
の必要はない。
[ステップ195]出力ポートPE3の出力を1にする。これ
により発光ダイオードL1が通電され、発光して、自動装
填ミスを警告する。
[ステップ196〜197]背蓋スイッチswBPからの信号を入
力し、背蓋が開くまで待つ。
[ステップ198]背蓋が開くと、発光ダイオードL1の発
光を停止させる。
[ステップ199]START(ステップ1)へ戻る。
第5図では、スプロケット29bはフィルムを介して駆動
スプロケット29aに従動するようになっているが、第12
図に示されるように、駆動スプロケット29aとスプロケ
ット29bとを軸29cにより機械的に連結してもよい。パル
ス基板P1はギア207に固着される。
この実施例の場合、接片部材S1とパルス基板P1及び接片
部材S2,S3とパルス基板P2は駆動スプロケット29aの動き
に連動する。そのため、フィルムが駆動スプロケット29
aに噛み合っていなくても、巻上げモータM2が反時計方
向に回転すれば必ず接片部材S1〜S3から信号が発せられ
るが、フィルム自動装填時の終期における最後の1駒分
の空送りではスプール駆動となり、駆動スプロケット29
及びスプロケット29bはフィルムの動きに従動となる。
したがって、自動装填ミスの検出には何ら支障をきたさ
ない。
第12図の実施例の場合のフィルム自動装填処理を第13図
に示す。
[ステップ200〜203]ステップ130〜133と同様に、背蓋
が閉じられると、巻上げモータM2が反時計方向に回転さ
れ、スプール211、駆動スプロケット29a及びスプロケッ
ト29bが駆動される。そのため、フィルムが送られなく
ても、第1フィルムスイッチswFLM1は切り換わるので、
第11図のステップ134〜142は必要ない。
[ステップ204]ステップ143と同様である。
[ステップ205〜206]第3フィルムスイッチswFLM3がオ
フになるのを待つ。第3フィルムスイッチswFLM3はフィ
ルムが送られなくても必ず切り換わるので、第11図のよ
うなタイマは必要ではない。また、ここでは自動装填ミ
スは検出できない。
[ステップ207〜208]第3フィルムスイッチswFLM3がオ
ンに切り換わるのを待つ。
[ステップ209〜210]ステップ151〜152と同様である。
内部レジスタRG2が0になるまでステップ205〜210のル
ープが繰り返され、フィルム3駒が空送りされる。
[ステップ211〜213]ステップ153〜155と同様で、巻上
げモータM2にブレーキをかけ、100ミリ秒の間待機す
る。
[ステップ214〜226]ステップ159〜168と同様である。
巻上げモータM2を時計方向に回転させる。これにより、
スプール駆動となり、駆動スプロケット29a及びスプロ
ケット29bは従動となる。そして、スプール駆動による
最後の1駒分の空送りが正常に行われたか否かを検出す
る。第3フィルムスイッチFLM3が切り換わらない時は、
自動装填ミスと判別して、ステップ227へ分岐する。正
常な場合は、巻上げモータM2にブレーキをかけ、フィル
ムを停止させる。その後、巻上げモータM2の両端子を開
放にし、START(ステップ1)へ戻る。
[ステップ227〜232]ステップ194〜199と同様で、巻上
げモータM2への通電を停止した後、出力ポートPE3の出
力を1にする。これにより発光ダイオードL1が通電さ
れ、発光して、自動装填ミスを警告する。背蓋が開く
と、発光ダイオードL1の発光を停止させる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、フィルム巻上げ
の初期時には第1の巻上げ伝達系に切り換えてスプロケ
ット及びスプールの駆動によりフィルムを巻き上げ、途
中から第2の巻上げ伝達系に切り換えてスプールのみの
駆動によりフィルムを巻き上げ、スプールのみの駆動の
時にフィルムが移動しているか否かを検出するようにし
たから、フィルムがスプールに巻き締まっていない状態
を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
第1図図示の実施例が具体化されたカメラを示す正面
図、第3図は同じく平面図、第4図はチャージ伝達系を
示す斜視図、第5図は巻上げ伝達系を示す斜視図、第6
図は巻戻し伝達系を示す斜視図、第7図はマイクロコン
ピュータ及び周辺回路を示す回路図、第8図は駆動回路
を示す回路図、第9A図、第9B図、第10図及び第11図はフ
ローチャート、第12図は本発明の他の実施例における巻
上げ伝達系を示す斜視図、第13図は自動装填処理のフロ
ーチャートである。 1……制御手段、2……駆動回路、3……切換手段、4
……第一低速伝達系、5……第二低速伝達系、6……ス
プール、7……駆動スプロケット、8……フィルム、9
……スプロケット、10……検出手段、11……警告手段、
12……高速伝達系、M2……巻上げモータ、K2……巻上げ
伝達系、29a……駆動スプロケット、29b……スプロケッ
ト、211……スプール、S1〜S3……接片部材、P1,P2……
パルス基板、DR1〜DR3……駆動回路、COM……マイクロ
コンピュータ、swFLM1〜swFLM3……フィルムスイッチ、
L1……発光ダイオード。
フロントページの続き (72)発明者 小林 竜一 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キ ヤノン株式会社玉川事業所内 (72)発明者 原田 義仁 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キ ヤノン株式会社玉川事業所内 (72)発明者 川村 正春 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キ ヤノン株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 特開 昭56−125730(JP,A) 特開 昭59−226337(JP,A) 実開 昭60−65730(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転によりフィルムを巻き取るスプール
    と、回転により該フィルムを該スプールへ送るスプロケ
    ットと、を有するフィルム駆動機構を備えたカメラにお
    いて、 モータを駆動源として用いて前記スプロケット及びスプ
    ールを回転駆動させる第1の巻上げ伝達系と前記スプー
    ルのみを回転駆動させる第2の巻上げ伝達系を切り換え
    可能な巻上げ機構と、前記第1の巻上げ伝達系と前記第
    2の巻上げ伝達系を切り換える切換手段と、該切換手段
    を動作させ、フィルム巻上げの初期時に前記第1の巻上
    げ伝達系によりフィルムを巻き上げ、途中から前記第2
    の巻上げ伝達系に切り換えてフィルムを巻き上げる巻上
    げ制御手段と、該巻上げ制御手段により前記第2の巻上
    げ伝達系に切り換わった後で前記フィルムが移動してい
    るか否か検出する検出手段を設けたことを特徴とするカ
    メラ。
JP11166785A 1985-05-24 1985-05-24 カメラ Expired - Lifetime JPH0675147B2 (ja)

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DE19863617334 DE3617334A1 (de) 1985-05-24 1986-05-23 Filmtransportvorrichtung fuer eine kamera

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