JPH0766139B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0766139B2
JPH0766139B2 JP60024193A JP2419385A JPH0766139B2 JP H0766139 B2 JPH0766139 B2 JP H0766139B2 JP 60024193 A JP60024193 A JP 60024193A JP 2419385 A JP2419385 A JP 2419385A JP H0766139 B2 JPH0766139 B2 JP H0766139B2
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film
gear
winding
motor
shutter
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経昌 大原
洋一 登坂
竜一 小林
義仁 原田
正春 川村
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、フィルム巻上げ手段とフィルム巻戻し手段と
チャージ手段とを備えたカメラの改良に関するものであ
る。
(発明の背景) 従来の電動巻上げ装置は、一つの駆動源でフィルムの巻
上げ及びカメラの撮影に必要な各部のチャージを同時に
行っているため、カメラのパトローネ収納室にフィルム
パトローネが収納されているか否かに関係なく、フィル
ム巻上げ系を駆動するものであった。近年、チャージの
効率アップや省電力、巻上げ時間の短縮などのため、フ
ィルム巻上げ用とカメラ各部のチャージ用とに別々のモ
ータを備えたカメラが提案されている。しかしこのよう
なカメラでも、巻上げモータとチャージモータとを同時
に駆動しているので、フィルムパトローネが収納されて
いない場合でも、巻上げモータ及び巻上げ伝達系が回転
し、電力を無駄に消耗し、また、耐久性能を無駄に低下
させていた。
(発明の目的) 本発明の目的は、フィルムパトローネが装填されていな
いカメラのデモンストレーション時に、無駄な電力消費
を防止し、フィルム巻上げ系及びフィルム巻戻し系の無
駄な動作による耐久性能の低下を防止することができる
カメラを提供することである。
(発明の特徴) 上記目的を達成するために、本発明は、フィルム巻上げ
を行うフィルム巻上げ手段と、フィルム巻戻しを行うフ
ィルム巻戻し手段と、カメラ動作機構のチャージを行う
チャージ手段と、カメラへのフィルムパトローネの装填
の有無を検出する第1の検出手段と、レリーズ操作部材
の操作によってシャッタを動作させるシャッタ動作手段
と、フィルム巻上げが適正に行われたかどうかを検出す
る第2の検出手段と、前記第1の検出手段がフィルムパ
トローネの装填が有ると検出した際には、前記シャッタ
動作手段の動作後に前記フィルム巻上げ手段及び前記チ
ャージ手段の動作を行わせ、前記第1の検出手段がフィ
ルムパトローネの装填が有ると検出した際であって且つ
前記フィルム巻上げ手段の動作時に前記第2の検出手段
が前記フィルム巻上げが適正に行われていないことを検
出した際には、前記フィルム巻戻し手段を動作させてフ
ィルム巻戻しを行わせ、前記第1の検出手段がフィルム
パトローネの装填が無いと検出した際には、前記シャッ
タ動作手段の動作後に前記チャージ手段の動作を行わ
せ、前記フィルム巻上げ手段の動作を禁止すると共に、
前記フィルム巻戻しへの移行を禁止する制御手段とを設
けたことを特徴とする。
(発明の実施例) 第1図は本発明の一実施例の基本的構成の一部(フィル
ム巻戻しの動作禁止に関する部分を除く基本的構成)を
示す。
フィルム1駒の撮影が終了した後、例えばマイクロコン
ピュータから成る制御手段1が駆動回路2を動作させ
て、チャージモータM1を回転させる。これによりチャー
ジ伝達系K1を経てシャッタ機構、絞り調定機構、ミラー
昇降機構、レンズ駆動機構などのチャージを必要とする
チャージ負荷3がチャージされる。同時に駆動回路4も
動作されて、巻上げモータM2が駆動され、巻上げ伝達系
K2を経て巻上げモータM2の回転力が巻上げ負荷5(フィ
ルムを含む)に伝達され、フィルムが巻き上げられる。
チャージ完検出手段6はカメラ各部のチャージがすべて
完了したことを検出し、この検出信号に応じて制御手段
1はチャージモータM1の停止などを制御する。
フィルム給送検出手段7はフィルムの動きから巻上げ
中、巻上げ完了直前、巻上げ完了などの巻上げ状態を検
出し、この検出信号に応じて制御手段1は巻上げモータ
M2の減速、停止などを制御する。なお、フィルムの巻戻
しは別の巻戻しモータによって行わせてもよいし、巻上
げモータM2によって巻戻しも行わせるようにしてもよ
い。
カメラのパトローネ収納室8にフィルムパトローネが収
納されていない場合は、パトローネ収納室8に設けられ
ているフィルム収納検出手段9が、これを機械的、光学
的或いは磁気的に検出し、制御手段1にこの検出信号を
入力する。これにより、制御手段1は駆動回路2のみを
動作させ、駆動回路4は動作させない。したがって、チ
ャージモータM1のみが駆動され、巻上げモータM2の駆動
は中止される。
本実施例によれば、動作チェックのため、或いは販売店
などでのデモンストレーションのため、フィルムを入れ
ずに空写しをする場合、巻上げモータM2及び巻上げ伝達
系K2は回転しないので、無駄な電力の消費がなくなり、
巻上げモータM2及び巻上げ伝達系K2の耐久性能の無駄な
低下を防ぐことができる。なお、チャージ負荷3のチャ
ージは行われるので、レリーズ動作には支障がなく、空
写しを自由に行うことができる。
第1図図示実施例を具体化したカメラの駆動装置の例を
第2〜8図に示す。
第2図はカメラを正面から見た時の各モータの配置を示
した図である。M1はシャッタチャージ及び絞り調定機
構、レンズ駆動機構やミラー昇降機構のチャージを司ど
るチャージモータであり、カメラ20の正面左側端に配置
される。チャージモータM1については環境状態による負
荷変動は少ないが、絶対負荷が大きいから、比較的大き
なモータが必要となり、そのため、カメラ20の正面左側
端に突出形成されたグリップ21内に納められる。K1はチ
ャージモータM1用のチャージ伝達系である。巻上げモー
タM2はフィルムを巻き取るスプール構成22内に配設さ
れ、隣接して巻上げ伝達系K2が配置される。巻戻しモー
タM3はカメラ20の正面右側すなわちパトローネ側に配置
され、隣接して巻戻し伝達系K3が配置される。23は電源
電池で、単3型電池4本から成る。
第3図はカメラ20を上方より見た時の各モータの配置を
示した図である。24はフィルムパトローネ、25はブレー
ドタイプの縦走りシャッタ、26はミラー昇降機構、27は
レンズの絞り調定機構、28はレンズ駆動機構、29はフィ
ルム6の送り量を割り出すスプロケット構成である。
第4図にチャージモータM1及びチャージ伝達系K1の詳細
を示す。
ピニオンギア101はチャージモータM1の出力軸に固定さ
れ、ギア102と噛み合う。ギア102,103は2段ギアを構成
し、地板117に植立された軸114にそれぞれ回転可能に軸
支される。ギア102,103には各々互い違いにスラスト方
向に突出する突部102a,103aが形成され、この突部102a,
103aの嵌合により、ギア102,103は回転方向には噛み合
って連動するが、スラスト方向には互いに自由に移動す
ることができる。一方、ギア103は、軸114を中心として
回転する遊星レバー106と接する面を有し、ギア102と10
3の間に配置された圧縮バネ104により遊星レバー106と
摩擦接触する。これにより、遊星レバー106はギア103の
回転方向に追従回動する。ギア105は、遊星レバー106に
植立された軸115により回転可能に軸支され、ギア103と
常時噛み合う。ギア107は、大ギア107a及びその上部に
固着形成された小ギア(不図示)が地板117に植立され
た軸111に回転可能に軸支された2段ギアを構成し、ギ
ア103が時計方向に回転してギア105が反時計方向(矢印
方向)に回転した時に、遊星レバー106が時計方向に回
動して大ギア107aがギア105と噛み合う。ギア108は地板
117に植立された軸112に回転可能に軸支され、大ギア10
8a及びその上部に固着形成された小ギア(不図示)から
成る。大ギア108aはギア107の小ギアと常時噛み合う。
ギア110は遊星レバー106に植立された軸116により回転
可能に軸支され、ギア103と常時噛み合う。ギア103が反
時計方向に回転して遊星レバー106が反時計方向に回動
すると、ギア110は大ギア108aと噛み合う。カムギア109
は地板117に植立された軸124に回転可能に軸支され、歯
車109a及びカム113が形成されている。歯車109aは常時
ギア108の小ギアと噛み合っており、チャージモータM1
の回転方向によりピニオンギア101からカムギア109への
伝達系が切り換えられる。即ち、チャージモータM1が反
時計方向に回転すると、各部が実線矢印方向に回転し
て、遊星レバー106の時計方向の回動により、ピニオン
ギア101→ギア102,103→ギア105→ギア107(大ギア107
a,小ギア)→ギア108(大ギア108a,小ギア)→カムギア
109からなる減速比の大きい低速ギア列に切り換えられ
る。一方、チャージモータM1が時計方向に回転すると、
各部が点線矢印方向に回転して、遊星レバー106の反時
計方向の回動により、ピニオンギア101→ギア102,103→
ギア110→ギア108(大ギア108a,小ギア)→カムギア109
からなる減速比の小さい高速ギア列に切り換えられる。
なお、カムギア109はチャージモータM1がどちらの方向
に回転したとしても常に時計方向に回転するように上記
二つのギア列は設定されている。
第1シャッタチャージレバー118は地板117に植立された
軸125に回動可能に軸支され、一方のレバー端には回転
可能なコロ119が軸118aにより取り付けられ、他方のレ
バー端はカム118bを形成する。コロ119はカムギア109の
カム113の外周のカム面と摺動して、該カム面のカム変
位に追従した揺動を第1シャッタチャージレバー118に
与える。そして、この揺動によりカム118bも揺動するこ
とになる。第2シャッタチャージレバー120は地板117に
植立された軸127により回転可能に軸支され、軸120aを
回転軸とするコロ121を有する。コロ121はカム118bと係
接しており、第1シャッタチャージレバー118の揺動に
より第2シャッタチャージレバー120を揺動させること
ができる。そして、第2シャッタチャージレバー120は
公知のシャッタ機構(不図示)をチャージする。
レバー122は公知の絞り調定機構、ミラー昇降機構やレ
ンズ駆動機構などをチャージするレバーであり、地板11
7に植立された軸126に回転可能に軸支され、一方のレバ
ー端には回転可能なコロ123が軸122aにより取り付けら
れ、このコロ123が第1シャッタチャージレバー118のカ
ム118cと係接する。よって、レバー122も第1シャッタ
チャージレバー118の揺動により追従揺動して絞り調定
機構、ミラー昇降機構などをチャージする。
S0は、カムギア109に固設された信号基板(不図示)と
でスイッチを構成し、カム113がチャージモータM1によ
り回転したことを検出する接片部材である。
第5図に巻上げモータM2及び巻上げ伝達系K2の詳細を示
す。
ピニオンギア201はスプール構成22内に配置された巻上
げモータM2の出力軸に固着される。ギア202は大ギア202
a及び小ギア202bを有する2段ギアで、回転可能に軸支
され、大ギア202aはピニオンギア201と噛み合う。ギア2
03は大ギア203a及び小ギア203bを有する2段ギアで、回
転可能に軸支され、大ギア203aは小ギア202bと噛み合
う。ギア204は大ギア204a及び小ギア204bを有する2段
ギアで、回転可能に軸支され、大ギア204aは小ギア203b
と噛み合う。2段のギア204の中心軸にはさらに遊星レ
バー219aが軸受219bによって回転可能に軸支され、圧縮
バネ220が小ギア204bと軸受219bとの間に配置されて、
軸受219bと大ギア204aとを摩擦接触させる。この摩擦接
触によりギア204の回転方向に応じて遊星レバー219aは
追従回動することになる。遊星レバー219a上には、大ギ
ア205a及び小ギア205bを有する2段のギア205と、大ギ
ア208a及びその下部に固着形成された小ギア(不図示)
を有する2段のギア208とが、回転可能に取り付けられ
る。ギア205の近傍には2段のギア206が配置され、大ギ
ア206aと小ギア206bとがそれぞれ独立して回転可能に軸
支される。ただし、大ギア206aと小ギア206bとの間には
一方向クラッチの機能を付与するためのコイルスプリン
グ215が配置され、その一端が大ギア206aのボス206cに
固定され、大ギア206aの時計方向の回転に伴ないコイル
スプリング215が小ギア206bの軸部を締め付け、一体に
回転させる。ギア207は小ギア206bと常時噛み合い、軸2
16によって駆動スプロケット29aを回転させる。ギア207
には全周が12等分されたパルス基板P1が固着され、駆動
スプロケット29aが1回転すると、12個のパルスが接片
部材S1を介して得られる。したがって、駆動スプロケッ
ト29aは6枚歯であり、35mmフルサイズのカメラではそ
の4/3回転で1駒分フィルムを送るから、接片部材S1を
介して得られるパルス数は16である。いうまでもなく、
パルス基板P1の等分数を任意に選択することは可能であ
り、巻上げモータM2の減速制御を通電断続駆動(デュー
ティ駆動)により行う場合には、もっと多い等分数にす
ることが好ましい。
ギア208の近傍には2段のギア209が配置され、大ギア20
9a及び小ギア209bを有し、回転可能に軸支される。スプ
ールギア210はスプール構成22のスプール211に固着さ
れ、回転可能に軸支され、小ギア209bとは常時噛み合
う。スプール211の表面にはフィルムの自動巻付けを促
進するゴム部材211aが全周に貼着される。さらにスプー
ル211の外側近傍にはカメラの固定部に設けられた軸213
により回動自在となるカバー212が配置され、カバー212
はバネ214によりスプール211側に押圧されて、フィルム
のスプール211への自動巻付けを促進する機能を果す。
なお、カバー212、軸213及びバネ214は1組しか図示さ
れていないが、反対側にもう1組配置される。
スプロケット29bはフィルムのみによって駆動されるも
ので、その回転は結合された軸によってギア217に伝達
され、さらにギア217に噛み合う検出ギア218に伝達され
る。ギア217と検出ギア218の歯数の比は3対4になって
いる。ギア218には1回転で1パルスを発生するような
パルス基板P2が固着されており、接片部材S2及びS3を介
してパルスが得られる。接片部材S2は接片部材S3に対し
て所定の位相分前に設けられており、接片部材S2から出
力されるパルスにより巻上げモータM2の駆動をデューテ
ィ駆動に切り換えて、回転数を下げ、接片部材S3からの
パルスにより巻上げモータM2にブレーキをかける時に速
やかに停止するようにしている。
検出ギア218が1回転する間に発生するパルスにより巻
上げモータM2を制御すると、35mmフルサイズのカメラで
は1駒分のフィルムが送られることになる。当然のこと
ながら、ギア217と検出ギア218の歯数の比を3対2にす
るか、或いは歯数比は3対4のままで、パルス基板P2を
2等分し、180度回転毎に1パルスを発生するようにす
れば、1回のフィルム送り量をハーフサイズとすること
ができる。また、この場合、パルスを2個計数した時に
巻上げモータM2を停止するようにすれば、フィルム送り
量をフルサイズすることも可能である。さらに、パルス
計数の個数を1個と2個とに切り換え可能にすれば、フ
ルサイズとハーフサイズに容易に対応することができ
る。
巻上げモータM2の回転力の伝達について説明する。巻上
げモータM2が反時計方向に回転すると、各部が実線矢印
方向に回転し、ギア204は時計方向に回転して遊星レバ
ー219aを時計方向に回動させ、小ギア205bを大ギア206a
に噛み合わせると共に、ギア208の小ギアを大ギア209a
に噛み合わせる。したがって、巻上げモータM2の回転
は、ピニオンギア201→ギア202(大ギア202a,小ギア202
b)→ギア203(大ギア203a,小ギア203b)→ギア204(大
ギア204a,小ギア204b)→ギア205(大ギア205a,小ギア2
05b)→ギア206(大ギア206a,小ギア206b)→ギア207→
駆動スプロケット29aへと大きな減速比で伝達されると
共に、ギア204(大ギア204a,小ギア204b)→ギア208
(大ギア208a,小ギア)→ギア209(大ギア209a,小ギア2
09b)→スプールギア210→スプール構成22へと大きな減
速比で伝達される。
それに対して、巻上げモータM2を時計方向に回転させる
と、各部が点線矢印方向に回転し、ギア204は反時計方
向に回転して遊星レバー219aを反時計方向に回動させ、
大ギア205aをスプールギア210と直接噛み合わせる。し
たがって、ピニオンギア201→ギア202(大ギア202a,小
ギア202b)→ギア203(大ギア203a,小ギヤ203b)→ギア
204(大ギア204a,小ギア204b)→大ギア205a→スプール
ギア210からなる減速比の小さい高速伝達系に切り換え
られる。なお、駆動スプロケット29aへの伝達系は断た
れ、駆動スプロケット29aは回転自由となる。
以上のように、巻上げモータM2のスプール構成22方向の
伝達系は巻上げモータM2の回転方向により二種の減速比
が得られ、具体的には反時計方向の回転においては大き
い減速比となり、逆に時計方向の回転では小さい減速比
となる。ただし、どちらの回転方向でもスプール構成22
は常に反時計方向に回転する。
なお、フィルム自動装填時には、巻上げモータM2は反時
計方向に回転されて、巻上げ伝達系K2の減速比が大きい
方に切り換えられ、低速で駆動スプロケット29a及びス
プール構成22の回転駆動が行われる。その後の各撮影後
の駒送りの時には、巻上げモータM2は時計方向に回転さ
れて、巻上げ伝達系K2の減速比が小さい方に切り換えら
れ、高速でスプール構成22のみの回転駆動が行われる。
勿論、駒送り時に巻上げモータM2を反時計方向に回転さ
せても、駆動スプロケット29aの周速よりスプール構成2
2の周速が大きくなるように伝達系の減速比が設定され
ているために、駆動スプロケット29aはスプール構成22
に巻き上げられるフィルムによって駆動されるので、問
題はない。したがって、駆動スプロケット29aは、フィ
ルムがスプール構成22によって巻き上げられない時だ
け、フィルムを駆動するが、それ以外は、巻上げモータ
M2の回転方向とは無関係にフィルムに従動する。
第6図に巻戻しモータM3及び巻戻し伝達系K3の詳細を示
す。
ピニオンギア301は巻戻しモータM3の出力軸に固着され
る。ギア302は大ギア302a及び小ギア302bを有する2段
ギアで、回転可能に軸支され、大ギア302aはピニオンギ
ア301と噛み合う。ギア303は大ギア303a及び小ギア303b
を有する2段ギアで、回転可能に軸支され、大ギア303a
は小ギア302bと噛み合う。遊星レバー306はギア303と同
一軸上に回転可能に軸支され、圧縮バネ305が小ギア303
bと遊星レバー306との間に配置されて、遊星レバー306
と大ギア303aとを摩擦接触させる。この摩擦接触により
ギア303の回転方向に応じて遊星レバー306は追従回動す
ることになる。遊星レバー306の先端には、大ギア304a
及び小ギア304bを有する2段のギア304が回転可能に取
り付けられる。ギア307はビス307aにて軸307bの一方端
に取り付けられ、軸307bの他方端にはフォーク308が取
り付けられる。フォーク308はパトローネ収納室310内に
突出配置され、不図示のフィルムパトローネの巻取り軸
と噛み合うように構成される。軸307b上の受座金307cと
フォーク308との間にはコイルスプリング309が配置さ
れ、フィルムパトローネをパトローネ収納室310内に収
納する際に収納し易いよう、フォーク308が一時退避で
きるようになっている。
巻戻しモータM3が時計方向に回転すると、ギア303は時
計方向に回転して遊星レバー306を時計方向に回動させ
て、小ギア304bをギア307に噛み合わせ、よって、ピニ
オンギア301→ギア302(大ギア302a,小ギア302b)→ギ
ア303(大ギア303a,小ギア303b)→ギア304(大ギア304
a,小ギア304b)→ギア307→フォーク308と回転力が伝達
される。それに対して巻戻しモータM3が反時計方向に回
転した場合には、遊星レバー306が反時計方向に回動し
て、小ギア304bとギア307との噛合いが断たれて、回転
力はフォーク308まで伝えられない。したがって、巻戻
しモータM3を若干角反時計方向に回転させることによっ
て、巻上げモータM2によるフィルム巻上げ時に、巻戻し
伝達系K3及び巻戻しモータM3を巻上げ負荷に加えないよ
うにすることができ、低負荷でのフィルム巻上げが可能
となる。
なお、第4〜6図に示された各伝達系K1〜K3は、モータ
の回転方向の切換に応じて遊星ギアにより減速比が切り
換えられるものであるが、一方向クラッチによりモータ
の回転方向の切換に応じて減速比が切り換えられるもの
でもよい。
第7図は制御手段1としてマイクロコンピュータCOMが
使用された具体例の電気回路を示す。
受光素子SPCは被写体からの反射光を受光し、受光信号
を帰還回路に圧縮ダイオードD1が接続された高入力イン
ピーダンスの演算増幅器OP1に入力する。演算増幅器OP1
は対数圧縮された被写体輝度情報Bvを抵抗R1を経て出力
する。定電圧源VG1に接続される可変抵抗VR1,VR2は、フ
ィルム感度情報Sv及び絞り値情報Avを出力する。帰還回
路に抵抗R2が接続された演算増幅器OP2は、シャッタ秒
時情報Tv=(Bv+Sv−Av)を演算し、出力する。シャッ
タ秒時情報TvはA/DコンバータADCにより4ビットのディ
ジタル値に変換され、デコーダドライバDCDを経てファ
インダ内表示装置DSPに表示されると共に、マイクロコ
ンピュータCOMの入力ポートPG0〜PG3に入力する。な
お、4ビットのコードの0001〜1000は1/1000秒〜1/8秒
に対応し、コード0000と1001以上は警告用の表示素子に
対応する。
レリーズボタンの第1ストロークにより第1ストローク
スイッチsw1がオンになると、トランジスタTR1がオンと
なり、電池Vbtからの電圧が電源電圧VCCとして各回路に
供給される。図中の矢印↑はVCCのことであり、矢印↑
の記されていない回路ブロック、例えば演算増幅器、A/
Dコンバータ等にも当然電源電圧VCCが供給される。第1
ストロークスイッチsw1がオフになった後も、トランジ
スタTR1のベースにマイクロコンピュータCOMの出力ポー
トPE3からインバータI1及び抵抗R3を経てローレベルの
信号が与えられる間、電源電圧VCCの供給は保持され
る。
マイクロコンピュータCOMの端子RSTにはキャパシタCrが
接続され、端子X0,X1には水晶発振子QZが接続され、端
子VDDに電源電圧VCCが印加され、端子GNDは接地され
る。
入力ポートPA0〜PA3には、レリーズボタンの第2ストロ
ークによりオンとなる第2ストロークスイッチsw2、ミ
ラーアップでオフ、ミラーダウンでオンとなるミラーア
ップスイッチswMRUP、先幕走行完了でオフ、チャージ完
了でオンとなる先幕スイッチswCN1、後幕走行完了でオ
フ、チャージ完了でオンとなる後幕スイッチswCN1がそ
れぞれ接続される。
入力ポートPF0〜PE4には、パルス基板P1及び接片部材S1
(第5図)から成る第1フィルムスイッチswFLM1、パル
ス基板P2及び接片部材S2(第5図)から成る第2フィル
ムスイッチswFLM2、パルス基板P2及び接片部材S3から成
る第3フィルムスイッチswFLM3、カムギア109(第4
図)に固設された信号基板及び接片部材S0から成り、チ
ャージ完了によりオンとなるチャージスイッチswCGE、
パトローネ収納室310に設けられ、フィルムパトローネ2
4が収納されるとオンになり、収納されていないとオフ
になるパトローネ収納スイッチswPTIN、がそれぞれ接続
される。
出力ポートPE0〜PE2にはトランジスタTR2〜TR4のベース
が接続され、トランジスタTR2〜TR4は、機械的レリーズ
動作を起動する永久磁石付の第1緊定マグネットMG0、
先幕を走行させる先幕マグネットMG1、後幕を走行させ
る後幕マグネットMG2の通電を、それぞれ制御する。
出力ポートPB0,PB1には巻上げモータM2を駆動する駆動
回路DR2が接続され、出力ポートPC0,PC1には巻戻しモー
タM3を駆動する駆動回路DR3が接続され、出力ポートPD
0,PD1にはチャージモータM1を駆動する駆動回路DR1が接
続される。駆動回路DR1〜DR3は同一の回路構成のもの
で、その回路構成は第8図に示される。入力端子A,Bに
は2ビットの信号が入力する。まず、A=1,B=0であ
ったとすると、入力端子Bの信号がインバータI10によ
り反転されるので、アンドゲートA12の出力が1とな
り、オアゲートOR10の出力も1となり、トランジスタTR
32がオンする。また、インバータI13の出力が0となる
ことによりトランジスタTR31もオンする。したがって、
モータMには電源電圧VCCが印加されて電流が流れ、モ
ータMは所定方向に回転する。
A=0,B=1の時は、入力端子Aの信号がインバータI11
により反転されるので、アンドゲートA10の出力が1、
オアゲートOR11の出力も1、インバータI12の出力が0
となることにより、トランジスタTR30,TR33がオンし、
モータMには逆方向に電流が流れ、モータMは逆回転す
る。
A=1,B=1の時は、アンドゲートA11の出力が1、オア
ゲートOR10,OR11の出力も1となることにより、トラン
ジスタTR32,TR33がオンする。したがって、モータMが
回転している時に、このモードにすると、ダイオードD1
0,D11及びトランジスタTR32,TR33により、モータMがど
ちらの方向の回転をしていた場合でも通電が断たれる上
に端子間が短絡され、モータMの慣性回転に対してブレ
ーキがかかる。
A=0,B=0にすると、アンドゲートA10〜A12の出力は
すべて0となり、トランジスタTR30〜TR33はすべてオフ
となって、モータMは開放状態となる。
マイクロコンピュータCOMの動作を第9A図、第9B図及び
第10図のフローチャートにより説明する。
[ステップ1] 第1ストロークスイッチsw1のオンに
応じて電源電圧VCCが供給されることによって、マイク
ロコンピュータCOMは動作する。水晶発振子QZから基本
クロックの供給を受け、同時にキャパシタCrによりパワ
ーオンリセットがかかる。内蔵するプログラムカウンタ
は0番地に初期設定され、プログラムはスタートから始
まる。また、各フラグはすべて0、出力ポートも0にな
るものとする。
[ステップ2] 入力ポートPA0〜PA3からの入力(以下
PA入力という、他のポートについても同様)を受けと
る。もし各部のチャージが完了していて、撮影者がレリ
ーズボタンの第2ストロークを押すと、PA0=PA1=PA2
=PA3=0となるから、PA入力は16進数で00Hの値とな
る。
[ステップ3] PA入力が00Hであれば、ステップ5へ
進み、そうでなければ、ステップ4へ進む。
[ステップ4] 今、PA入力が00Hでないならば、PE3出
力を0とする。パワーオンリセット時、すべての出力ポ
ートは0であるから、この命令は無意味であるが、プロ
グラムが途中からステップ1にジャンプすることがある
ので、この時意味を持つ。(電源電圧VCCのラッチ解
除) [ステップ5] PA入力が00Hの時、つまり撮影者がレ
リーズボタンの第2ストロークを押した時、撮影モード
に入る。PE3出力が1となり、トランジスタTR1のオンを
保持し、電源電圧VCCをラッチする。
[ステップ6] A/DコンバータADCにより4ビットのデ
ィジタル値に変換されたシャッタ秒時のアペックス値Tv
を入力する。4ビットであるので、10進数で0〜15まで
とり得る。
[ステップ7] ステップ6で入力されたPG入力はアキ
ュムレータAにあるので、この値を内部レジスタRG1に
転送する。
[ステップ8] PE0出力を1にして、トランジスタTR2
をオンにし、電源電圧VCCとほぼ同一電圧に充電されて
いるキャパシタC0から第1緊定マグネットMG0に通電さ
せる。これにより、機械的レリーズ動作が起動される。
[ステップ9] 一定時間タイマにより待ち時間を作
る。このプログラムは、例えばアキュムレータAにある
値を入れ、1ずつ引算してA=0になるまでの時間を使
えばよく、フローが煩雑になるので、省略した。なお、
TIME2〜TIME4も同様である。
[ステップ10] PE0出力を0にして、第1緊定マグネ
ットMG0の通電を解除する。TIME1は第1緊定マグネット
MG0が通電される最低時間より若干長時間に設定してお
けばよい。この後、公知の絞り込みとミラーアップの機
械的シーケンスに入る。
[ステップ11] ミラーの状態を示すPA1入力を受けと
る。第1緊定マグネットMG0が解除されているので、あ
る時間後にはミラーアップする筈である。
[ステップ12] ミラーアップするまでの時間待ちルー
チンである。ミラーアップがなされると、ステップ13へ
進む。このルーチンはミラーアップを確認した上でシャ
ッタ動作させるために設けられている。
[ステップ13] フラグF0を判別する。F0=1はフィル
ム終了を表す。
[ステップ14] フラグF1を判別する。F1=0は巻上げ
完了を表す。
[ステップ15] 内部レジスタRG1の値が0か否かを判
別する。前記したようにシャッタ秒時が1/1000秒より短
秒時になると、PG入力が0000即ちRG1=0となる。
[ステップ16] RG1=0の場合には、強制的にRG1=1
つまり1/1000秒に固定する。
[ステップ17] RG1>8即ち1/8秒より長秒時になるこ
とを判別する。
[ステップ18] RG1>8の場合には、強制的にRG1=8
つまり1/8秒に固定する。
[ステップ19] アキュムレータAに1をいれる。ステ
ップ19〜22のルーチンはシャッタ秒時を示す内部レジス
タRG1の値を倍数系列に伸長変換するものである。
[ステップ20] 内部レジスタRG1の値から1を引算し
て、再び内部レジスタRG1に入れる。
[ステップ21] RG=0を判別する。0になればステッ
プ23へ、0でなければステップ22へ進む。
[ステップ22] アキュムレータAの内容をレフトシフ
トする。つまり倍の値にする。アキュムレータAが8ビ
ットであるとすると、例えば、RG=8であれば、アキュ
ムレータAの内容は7回レフトシフトされる。したがっ
て、最初アキュムレータAの内容は00000001であったの
が、10000000となる。
[ステップ23] アキュムレータAの内容を内部レジス
タRG1に転送する。これによりシャッタ秒時が倍数系列
に伸長されたことになる。
[ステップ24] PE1出力を1にして、先幕マグネットM
G1に通電させる。この段階で先幕が走行を開始する。
[ステップ25] 一定時間タイマにより待ち時間を作
る。
[ステップ26] 内部レジスタRG1の内容を1だけ減少
させる。
[ステップ27] RG1=0になるまでステップ25→27を
繰り返す。これにより、シャッタ秒時の実時間が計時さ
れる。
[ステップ28] PE2出力を1にして、後幕マグネットM
G2に通電させ、後幕を走行させる。これで、フォーカル
プレーンシャッタの制御が終了する。
[ステップ29] 一定時間タイマにより後幕が走行を完
了するのに必要な時間を作る。
[ステップ30] PE1=PE2=0として、先幕マグネット
MG1及び後幕マグネットMG2の通電を解除する。
[ステップ31] 後幕スイッチswCN2からの入力を受け
とる。
[ステップ32] 後幕スイッチswCN2のオフ即ち後幕走
行完了を待つルーチンであり、走行完了すると、ステッ
プ33へ進む。
[ステップ33] PD0=0,PD1=1にすることによって、
駆動回路DR1を動作させ、チャージモータM1を回転させ
る。これにより、シャッタ、ミラー、自動絞りなどのチ
ャージが行われれる。
[ステップ34] チャージモータM1と巻上げモータM2の
通電開始時期をずらし、チャージモータM1に流れる電流
が安定するのを待つための待ち時間を作る。これによ
り、初期通電時の過電流(ラッシュ電流)が重なるのを
防ぐことができる。
[ステップ35] フィルムパトローネ24がパトローネ収
納室310に収納されているか否かを示すPF4入力を受けと
る。
[ステップ36] フィルムパトローネ24が収納されてい
なければ、ステップ37へ進む。収納されていれば、ステ
ップ38へ進む。これは通常のルーチンである。
[ステップ37] フィルムパトローネ24が入っていない
ので、フラグF0=0とし、フィルムが終了していないこ
とにする。また、F1=0とし、フィルム巻上げが完了し
ていることにする。そして、ステップ41へ進む。このル
ーチンは、フィルムパトローネ24が入っておらず、フィ
ルム巻上げ自体全く無意味なので、巻上げモータM2の駆
動制御を中止し、チャージモータM1だけを駆動制御しよ
うとするものである。
[ステップ38] PB0=0,PB1=1にすることにより、駆
動回路DR2を動作させ、巻上げモータM2を回転させる。
これにより、フィルムが巻き上げられる。
[ステップ39] タイマインタラプト用のタイマTMRに
定数Kをセットする。Kの値は、フィルム巻上げ速度、
第1フィルムスイッチswFLM1のパルス基板P1(第5図)
の等分数及びマイクロコンピュータCOMのインストラク
ションサイクル時間によって決定される定数である。
[ステップ40] タイマインタラプト用のタイマTMRを
スタートさせる。タイマインタラプトを可能にする。
(EN T)内部レジスタRG2に定数Mを入力する。フラ
グF0=F2=F3=0,F1=1を設定する。フラグF2は第1フ
ィルムスイッチswFLM1のオンオフ状態を表し、フラグF3
は第2フィルムスイッチswFLM2のオンオフ状態を表す。
タイマTMRがスタートしたので、以後、メインプログラ
ムルーチンとは独立にタイマTMRはデクリメントを繰り
返し、一定時間(定数Kに依存)毎にインタラプトがか
かり、実行中のプログラムから専用のタイマインタラプ
トアドレスにジャンプする。ここで、タイマインタラプ
ト処理を第10図により説明する。
『タイマインタラプト処理』 [ステップ101] タイマTMRのデクリメント動作及びイ
ンタラプトを禁止する。
[ステップ102] 第1フィルムスイッチswFLM1からのP
F0入力を受けとる。
[ステップ103] PF0=0ならステップ104へ、PF0=1
ならステップ114へ、それぞれ進む。
[ステップ104] PB0=0はステップ38で設定したもの
と変わらないので、巻上げモータM2の通電は継続され
る。
[ステップ105] フラグF2を判別する。ステップ40でF
2=0に設定したから、ステップ106に進む。
[ステップ106] 内部レジスタRG2の内容を1だけ減少
させる。
[ステップ107] RG2=0を判別する。現在までのプロ
グラムだと、RG2=M−1であるから、Mがある程度大
きな値だとすると、0にならないので、ステップ108へ
進む。
[ステップ108] 第2フィルムスイッチswFLM2からのP
F1入力を受けとる。
[ステップ109] PF1=0を判別する。フィルムが1駒
巻上げの直前まで送られていなければ、PF1=1である
ので、ステップ110へ進む。
[ステップ110] 第3フィルムスイッチswFLM3からのP
F2入力を受けとる。
[ステップ111] PF2=0を判別する。フィルムの1駒
巻上げが完了していなければ、PF2=1であるので、ス
テップ112へ進む。
[ステップ112] タイマレジスタに定数Kを再セット
して、タイマTMRをスタートさせ、インタラプトを可能
にする。
[ステップ113] 元の実行中のプログラムに戻る。タ
イマインタラプト処理は実行中のプログラムから一定時
間毎に三つのフィルムスイッチswFLM1,swFLM2,swFLM3の
状態を判別しにいくことを目的としている。プログラム
自体は非常に高速に各インストラクションが実行されて
いるので、一定時間毎にフィルム巻上げ情報を入力して
事実上問題ないものとする。
今、あるタイマインタラプト処理で、第1フィルムスイ
ッチswFLM1がオフしたとすると、ステップ103からステ
ップ114へ進む。
[ステップ114] フラグF3=1を判別する。ステップ4
0でF3=0に設定したので、ステップ115へ進む。
[ステップ115] フラグF2=1を判別する。ステップ4
0でF2=0に設定したので、ステップ116へ進む。
[ステップ116] フラグF2を1にセットする。これは
第1フィルムスイッチswFLM1がオフつまりPF0=1に変
化したことを意味する。
[ステップ117] 内部レジスタRG2に再び定数Mをセッ
トする。以下、ステップ108へ進み、前述のルーチンを
実行する。ここでしばらく巻上げが実行され、1駒巻上
げの直前になったとする。この時、第2フィルムスイッ
チswFLM2がオンされるので、PF1=0となり、ステップ1
09からはステップ118へ進む。
[ステップ118] フラグF3を1にセットする。したが
って、これ以後のタイマインタラプト処理で、ステップ
114からはステップ119へ進む。
[ステップ119] PB0=1にセットする。ステップ38で
すでにPB1=1にセットしてあるので、巻上げモータM2
の通電をしゃ断すると共に、ブレーキをかける。しかし
ながら、巻上げモータM2は慣性によりすぐ止まることは
できず、回転を続ける。以後のタイマインタラプト処理
により第1フィルムスイッチswFLM1がオフからオンに切
り換わった時ステップ103からステップ104へ進み、再び
PB0=0になることにより巻上げモータM2に再度通電す
る。この時、ステップ116でフラグF2=1に既にセット
されているので、ステップ120へ進む。
[ステップ120] フラグF2=0にセットし、次にステ
ップ117で内部レジスタRG2に定数Mをセットする。した
がって、第2フィルムスイッチswFLM2がオン、つまり巻
上げが完了直前になると、第1フィルムスイッチswFLM1
のオンオフの変化に応じて、巻上げモータM2に対して通
電→ブレーキ→通電→ブレーキという繰返し制御(デュ
ーティ制御)が行われ、減速が実行される。
フィルムの1駒巻上げが完了すると、第3フィルムスイ
ッチswFLM3がオンになるので、ステップ111からステッ
プ121へ進む。
[ステップ121] ステップ119と同様に巻上げモータM2
にブレーキをかける。
[ステップ122] フラグF1=0にセットする。これは
巻上げ完了を表すフラグである。次にステップ113で元
のプログラムに戻る。ステップ112を通過していないた
め、これ以後再度インタラプトがかかることはない。
次に、例えば24枚撮りのフィルムを使い、24駒の撮影を
終了した場合には、巻上げモータM2がフィルムを巻き上
げようとするが、フィルムはもうこれ以上移動すること
ができないので、第1フィルムスイッチswFLM1のオンオ
フが変化しなくなる。したがって、フラグF2は0または
1に固定されて変化しなくなり、ステップ106において
内部レジスタRG2の内容を1ずつ引算し、何回目かのタ
イマインタラプト処理ではRG2=0となる。そのため、
ステップ107からステップ123へ進む。
[ステップ123] PB0=PB1=0にセットされ、巻上げ
モータM2の両端子は開放される。
[ステップ124] フラグF0=0にセットする。これは
フィルム終了を表す。
以上のタイムインタラプト処理は、メインルーチンのス
テップ40から次の撮影でのステップ15までの間、常に実
行され、フィルム巻上げ制御を正確に実行する。
メインプログラムルーチンの説明に戻る。
[ステップ41] シャッタ、ミラー、自動絞りなどのチ
ャージが完了したことを示すチャージスィッチswCGEか
らの信号を入力する。
[ステップ42] ステップ41と共にチャージが完了する
まで待つルーチンを構成する。勿論、この間に何度もタ
イマインタラプト処理が行われる。
[ステップ43] PD0出力を1にする。これによりチャ
ージモータM1にブレーキがかかる。
[ステップ44] フィルム終了を表すフラグF0を判別す
る。今、フィルムは終了していないとすると、ステップ
45へ進む。
[ステップ45] ステップ2と同様。
[ステップ46] 撮影者が連続撮影をする場合は、第2
ストロークsw2がオンになり続けるので、PA入力が16進
数で00Hになり、NEXT(ステップ6)へジャンプする。
ステップ6からは前述したように撮影シーケンスが進む
わけであるが、ここで特記すべきことは、フィルム巻上
げの完了を確認せずに、ステップ8で第1緊定マグネッ
トMG0に通電してしまうことである。つまり、実際の撮
影のために直接関係ない絞り込み、ミラーアップを、巻
上げ完了とは無関係に実行させ、スピードアップを図っ
ていることである。その後、ステップ12でミラーアップ
を確認し、ステップ14で巻上げを確認する。ここまでの
間、タイマインタラプトは何度もかかり、巻上げが完了
しているならば、次のシャッタ制御へ進む。
次に1駒のみの撮影について述べる。1駒撮影後、撮影
者はレリーズボタンの第2ストロークを押していない筈
であるから、ステップ46からステップ47へ進む。
[ステップ47] タイマインタラプト処理で巻上げ完了
が確認されるまで、即ちF1=0になるまでステップ44〜
47を繰り返す。巻上げ完了になると、START(ステップ
1)に戻り、ステップ4で電源電圧VCCのラッチを解除
する。第1ストロークスイッチsw1もオフの場合は、電
源電圧VCCがなくなる。(撮影シーケンス終了) 『巻戻し処理』 フィルムが巻上げ途中で終了した場合、タイムインタラ
プト処理でフラグF0=1となるので、ステップ44からス
テップ48へ分岐する。
[ステップ48〜50] ステップ28〜30と同様に後幕マグ
ネットMG2に一定時間通電させることにより後幕を走行
させる。これは、巻戻しの間、撮影者が不注意にレンズ
をはずし、強い光線をシャッタ幕に照射することによる
フィルムのかぶりを防止するものである。アパーチャに
先幕と後幕の両方が存在するので、フィルム面への光を
完全に防ぐことができる。
[ステップ51] 後幕スイッチswCN2からの信号を入力
する。
[ステップ52] 後幕走行完了を待ち、完了すると、ス
テップ53へ進む。
[ステップ53] PC0=0,PC1=1にセットし、巻戻しモ
ータM3を回転させる。
[ステップ54] 内部レジスタRG2をM1に設定する。
[ステップ55〜63] タイマインタラプト処理における
ステップ102,103,105,106,107,115,116,117,120で説明
したフィルムの移動を検出するためのプログラムと同様
なもので、巻戻しが終了すると、駆動スプロケット29a
が回転しなくなるのを検出するプログラムであり、巻戻
しが完了すると、ステップ64へ進む。
[ステップ64] PC0=1とし、巻戻しモータM3の回転
を停止させる。
[ステップ65] フィルム終了を表すフラグF0を0にリ
セットする。
[ステップ66] PD0=0,PD1=1にして、チャージモー
タM1を回転させる。これは、巻戻しの前にステップ48で
後幕を走行させているので、シャッタ機構をチャージ完
了状態に戻すためである。
[ステップ67] チャージスイッチswCGEからの信号を
入力する。
[ステップ68] チャージ完了を待って、ステップ69へ
進む。
[ステップ69] チャージモータM1の回転を停止させ
る。これで巻戻し処理はすべて終了し、START(ステッ
プ1)に戻る。
次に連続撮影中、シャッタ、ミラー、自動絞りのチャー
ジが早く終わり、巻上げがいまだ完了せず、ステップ8
〜10により次の撮影動作の第1緊定マグネットMG0が通
電された後に、フィルムが終了した場合について考えて
みる。
この場合は、第1緊定マグネットMG0により機械的レリ
ーズ動作が起動されているので、絞りり込み、ミラーア
ップが行われるが、フィルムは巻上げ途中で停止して、
それ以上巻き上げられず、第3フィルムスイッチswFLM3
はオフのままである。したがって、このままで、フィル
ムを巻き戻すと、撮影者はシャッタが開いているものと
誤解し、誤った操作をする可能性がある。また、強い光
線がレンズから入射すると、フィルムのかぶりをおこす
おそれがある。そのため、一度ミラーをダウンさせてか
ら、フィルムを巻き戻すのがよい。
ステップ12でミラーアップを確認した後、ステップ13,1
4で巻上げ完了を待つ間、タイムインタラプト処理でフ
ィルム終了を検出すると、ステップ124でフラグF0=1
にセットするため、ステップ13でステップ70に分岐す
る。
[ステップ70] PD0=0,PD1=1とし、チャージモータ
M1を回転させる。
[ステップ71〜72] チャージ完了を検出する。
[ステップ73] PD0=1にして、チャージモータM1に
ブレーキをかける。この状態でミラーがチャージされる
ので、ダウンして初期状態に復帰する。次にRWND(ステ
ップ48)へジャンプし、巻戻し処理を行う。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、第1の検出手段
がフィルムパトローネの装填が有ると検出した際には、
シャッタ動作手段の動作後にフィルム巻上げ手段及びチ
ャージ手段の動作を行わせ、第1の検出手段がフィルム
パトローネの装填が有ると検出した際であって且つフィ
ルム巻上げ手段の動作時に第2の検出手段がフィルム巻
上げが適正に行われていないことを検出した際には、フ
ィルム巻戻し手段を動作させてフィルム巻戻しを行わ
せ、第1の検出手段がフィルムパトローネの装填が無い
と検出した際には、シャッタ動作手段の動作後にチャー
ジ手段の動作を行わせ、前記フィルム巻上げ手段の動作
を禁止すると共に、フイルム巻戻しへの移行を禁止する
ようにしたから、フィルムパトローネが装填されていな
いカメラのデモンストレーション時に、無駄な電力消費
を防止し、フィルム巻上げ系の無駄な動作による耐久性
能の低下を防止することができる。また、フィルムパト
ローネが装填されていない際には、フィルム巻上げ手段
を不作動にしたことによって生じる問題、即ち、フィル
ム巻上げが適正に行われなかったことの検出によるフィ
ルム巻戻しへの移行を、強制的に禁止するようにしたか
ら、フィルム巻戻し系の無駄な動作による耐久性能の低
下を防止することができ、更にはユーザーが故障して誤
動作をしていると錯覚してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
第1図図示の実施例が具体化されたカメラを示す正面
図、第3図は同じく平面図、第4図はチャージ伝達系を
示す斜視図、第5図は巻上げげ伝達系を示す斜視図、第
6図は巻戻し伝達系を示す斜視図、第7図はマイクロコ
ンピュータ及び周辺回路を示す回路図、第8図は駆動回
路を示す回路図、第9A図、第9B図及び第10図はフローチ
ャートである。 1……制御手段、2,4……駆動回路、3……チャージ負
荷、5……巻上げ負荷、6……チャージ完検出手段、7
……フィルム給送検出手段、8……パトローネ収納室、
9……フィルム収納検出手段、M1……チャージモータ、
M2……巻上げモータ、24……フィルムパトローネ、310
……パトローネ収納室、COM……マイクロコンピュー
タ、swPTIN……パトローネ収納スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 竜一 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キ ヤノン株式会社玉川事業所内 (72)発明者 原田 義仁 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キ ヤノン株式会社玉川事業所内 (72)発明者 川村 正春 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キ ヤノン株式会社玉川事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム巻上げを行うフィルム巻上げ手段
    と、 フィルム巻戻しを行うフィルム巻戻し手段と、 カメラ動作機構のチャージを行うチャージ手段と、 カメラへのフィルムパトローネの装填の有無を検出する
    第1の検出手段と、 レリーズ操作部材の操作によってシャッタを動作させる
    シャッタ動作手段と、 フィルム巻上げが適正に行われたかどうかを検出する第
    2の検出手段と、 前記第1の検出手段がフィルムパトローネの装填が有る
    と検出した際には、前記シャッタ動作手段の動作後に前
    記フィルム巻上げ手段及び前記チャージ手段の動作を行
    わせ、前記第1の検出手段がフィルムパトローネの装填
    が有ると検出した際であって且つ前記フィルム巻上げ手
    段の動作時に前記第2の検出手段が前記フィルム巻上げ
    が適正に行われていないことを検出した際には、前記フ
    ィルム巻戻し手段を動作させてフィルム巻戻しを行わ
    せ、前記第1の検出手段がフィルムパトローネの装填が
    無いと検出した際には、前記シャッタ動作手段の動作後
    に前記チャージ手段の動作を行わせ、前記フィルム巻上
    げ手段の動作を禁止すると共に、前記フィルム巻戻しへ
    の移行を禁止する制御手段とを設けたことを特徴とする
    カメラ。
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