JP2699975B2 - 電動駆動カメラ - Google Patents

電動駆動カメラ

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JP2699975B2
JP2699975B2 JP62002171A JP217187A JP2699975B2 JP 2699975 B2 JP2699975 B2 JP 2699975B2 JP 62002171 A JP62002171 A JP 62002171A JP 217187 A JP217187 A JP 217187A JP 2699975 B2 JP2699975 B2 JP 2699975B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はモータを駆動源として各種の動作を行わせる
電動駆動カメラに関する。 (従来技術) 従来、カメラに内蔵された可動ミラーの揺動はバネ力
を用いて駆動しており、フアインダ観察位置から露光退
避位置への揺動制御は、メカの緊定を電磁石の発動によ
り解除し、チヤージされたバネ力で可動ミラーをミラー
アツプさせ、ミラーアツプ信号でシヤッタを作動させた
後に、同じくバネ力で可動ミラーを逆に露光退避位置か
らフアインダ観察位置へ揺動させるクイツクリターン機
構を用いていた。そして、このクイツクリターン機構に
て用いるバネのチヤージは、モータにて駆動される巻上
げ伝達系の駆動力を兼用していた。したがって、この種
のカメラにおいては、モータの他に可動ミラー発動用の
高価な電磁石構成を必要とし、更には、巻上げ駆動にか
かる負荷も大きくなり、コスト面及びチヤージ(巻上げ
を含む)スピードが遅くなる問題を生じていた。 従来の改良されたものとして、可動ミラーの揺動をモ
ータにより直接行うものが提案され、これにより高価な
可動ミラー発動用の電磁石構成を無くすことができた。
しかしながら、この改良された提案においては、巻上げ
用のモータの正転にて可動ミラーの露光退避位置方向へ
の揺動を行わせ、該モータの逆転にて巻上げ伝達系の駆
動及びシヤツタのチヤージを行わせるようなクラツチ切
換え機構を用いており、各撮影毎の時間がかかると共
に、上記モータの酷使によるモータ寿命が短命化の問題
を生じさせていた。したがって、特に連写の際の駒速が
どうしても速くできない問題や、可動ミラーを露光退避
位置状態に保持する為の複雑な機構も必要とする等、種
々の問題を生じていた。 なお、本出願人により特開昭61−183628号として、ミ
ラー駆動用バネ及びシヤツタの両チヤージ用の第1のモ
ータと、フイルム巻上げ用の第2のモータとを設け、両
方の動作を独立したモータにより行わせて、駒速の向上
を果したものが出願されている。しかしながら、この出
願では可動ミラーの発動制御は従来の電磁石構成を用い
ているので、駒速向上やモータ寿命を延ばすことはでき
るが、該電磁石構成のコスト面に関して問題を生じてし
まう。 (発明の目的) 本発明は低コストにできる簡単な構成にて駒速を向上
させることができる電動駆動カメラを提供することを目
的とするもので、同一モータの一方向回転によって可動
ミラーの両方向の揺動及びシャッタのチャージ,チャー
ジ解除の両方の駆動を行うようにし、更にモータの第1
の動作期間にて可動ミラーの露光退避位置への揺動及び
シャッタのチャージ解除状態への駆動を行い、第2の動
作期間にて可動ミラーのファインダー観察位置への揺動
及びシャッタのチャージ状態への駆動を行うように駆動
位相を設定した電動駆動カメラを特徴とする。 (本発明と対応する実施例の特徴) 第15図のブロツク図に基づいて説明する。第1のモー
タM1の回転は減速伝達系600により適度に減速され、遊
星クラツチ610にて伝達系の切換えが行われる。すなわ
ち、第1のモータM1の正転方向回転では遊星クラツチ61
0はミラーボツクス駆動機構620の伝達系と噛合し、逆転
方向回転では遊星クラツチ610は他の伝達系と噛合し、
該第1のモータM1の回転方向切換により駆動伝達系が切
換えられるようになっている。第1のモータM1が正転方
向回転している状態にて話を進めると、この第1のモー
タM1の回転はミラーボツクス駆動機構620におけるミラ
ー駆動機構622及びシヤツタチヤージ機構624に伝達され
る。 ミラー駆動機構622は可動ミラー640の揺動を行わせ、
シヤツタチヤージ機構624はシヤツタユニツト650のチヤ
ージ駆動及びチヤージ解除を行わせる。なお、両機構62
2,624の動作に基づく位相は位相検出手段630にて検出さ
れ、この手段630の検出結果がモータ制御回路660へ供給
され、第1のモータM1の回転,停止の制御が行われる。
又、ミラー駆動機構622とシヤツタチヤージ機構624は、
可動ミラー640をミラーアツプさせて露光退避位置への
揺動の完了が行われた位相でシヤツタチヤージ解除位相
が得られ、シヤツタチヤージ駆動完了の位相で該ミラー
640をミラーダウンさせてフアインダー観察位置への揺
動の完了が行われている位相が得られるように設定され
ている。 レリーズ釦の操作信号等のレリーズスタート情報に基
づいて、モータ制御回路660は第1のモータM1を正転方
向に回転させる。そして、位相検出手段630にて可動ミ
ラー640がミラーアツプ完了して露光退避位置へ揺動す
るまで第1のモータM1の正転回転は続けられ、その時点
でモータ制御回路660により第1のモータM1の停止制御
が行われる。又、この第1のモータ1Mが停止した状態に
てシヤツタチヤージ機構624はシヤツタユニツト650のシ
ヤツタチヤージ解除を許容する位相に到達している。そ
の後、シヤツタユニツト650にてシヤツタ走行が行わ
れ、シヤツタ後幕の走行が完了とした情報がモータ制御
回路660に供給されると、該制御回路660は再び第1のモ
ータM1を同じ方向、すなわち正転方向に回転させる。こ
の第1のモータM1の正転回転により、再びミラー駆動機
構622は駆動され、可動ミラー640をミラーダウンさせ、
又、シヤツタチヤージ機構624も駆動され、シヤツタユ
ニツト650をチヤージ駆動させる。位相検出手段630に
て、シヤツタチヤージ機構624がシヤツタチヤージを完
了した位相を検出すると、モータ制御回路660により第
1のモータM1の停止制御が行われる。なお、この時点で
の可動ミラー640はミラーダウンが完了してフアインダ
ー観察位置に復帰している。 次のレリーズスタート情報がくるまでこの状態にて第
1のモータM1は停止している。そして、次のレリーズス
タート情報が発生する毎に、上述の動作を繰返して行
う。 一方、第2のモータM2の回転はフイルム巻上げ駆動機
構670に伝達され、フイルム680を巻上げ方向に給送す
る。この第2のモータM2の回転はモータ制御回路660に
て制御され、具体的にはシヤツタユニツト650でのシヤ
ツタ後幕の走行完了の情報がモータ制御回路660に供給
されると第2のモータM2は回転が行われてフイルム680
の巻上げが行われる。フイルム巻上げが行われて1駒分
のフイルム680の巻上げが完了すると1駒検出手段にて
その状態が検出されると共に検出結果がモータ制御回路
へ供給され、第2のモータM2は停止制御が行われる。以
後、シヤツタユニツト650でのシヤツタ走行の毎に、フ
イルム巻上げ駆動機構670によりフイルム680の1駒毎の
巻上げが行われる。 〔実施例〕 次に図面に基づいて本発明の実施例を説明する。な
お、本実施例は本発明を一眼レフカメラに適用した場合
を示している。 第1図には一眼レフカメラにおける各ユニツトの配置
説明が示され、10はカメラボデイを示す。このカメラボ
デイ10には着脱自在の撮影レンズ20が装着されている。
12はレリーズボタン、14は巻戻しボタン、30はカメラボ
デイの底面位置に配置される電池を示している。なお電
池50は当然のことながら、電池交換の際には簡易に取り
出しができるように、カメラボデイ10には電池蓋に相当
する部材の取り外しにより、電池収納室から容易に取出
すことができる構造が構成されている。M1は第1のモー
タであり、この第1のモータM1は前板系のチヤージ,ミ
ラー駆動とフイルム巻戻し系の駆動の両方の駆動源とな
る。100は前板系としてのミラーボツクス駆動機構を示
し、200はフイルム巻戻し駆動機構を示している。400は
フイルム巻上げ駆動機構、M2は第2のモータであり、前
記フイルム巻上げ駆動系400の駆動源となる。 第2図は各構成をユニツトごとに分解した分解斜視図
を示している。 次に上記第2図と各ユニツトごとの構成図とを基に、
各ユニツトごとの構成及び動作を説明する。 まず、第2図に基づいて、各ユニツトの概略を説明す
る。 図において、40はカメラ本体であり、詳しい図示は省
略したが全体がプラスチツクモールドで成形されてい
る。ただし、アパーチヤ41の領域等、特に精度と強度が
要求される部分は金属がインサート成形されてなる。42
a〜42dは後述のミラーボツクス60をネジにて固定する為
の取付穴を示し、43はスプール室、44はパトローネ室を
示している。50はフイルム52が巻込まれたフイルムパト
ローネを示し、図において54はフイルムパーフオレーシ
ヨン、56はフイルムリーダー部を示している。60はミラ
ーボツクスであり、上記カメラ本体40の各取付穴42a〜4
2dと対応する位置に取付穴61a〜61dが形成されており、
両取付穴42a〜42dと61a〜61dとを合わせてネジ止めする
ことにより、ミラーボツクス60はカメラ本体40に対して
強固に固定される。70は可動ミラーであり、不図示のフ
アインダー光学へ撮影レンズ20を透過してきた被写体光
を反射させるフアインダー観察位置(第2図及び第3図
(a)のミラーダウン状態)と、回動して被写体光をフ
イルム52方向に向かわせる露光退避位置(第3図(b)
のミラーアツプ状態)との2状態が得られるように回動
可能に支持されている。80はミラーボツクス60にネジ固
定されたカメラ側マウントであり、撮影レンズ20の不図
示のレンズ側マウントとバヨネツト結合する為のバヨネ
ツト爪81a〜81cが形成されている。 100はミラーボツクス駆動機構の全体を示しており、
この機構はミラーボツクス60に全てが配設されている。
200はフイルム巻戻し駆動機構の全体を示し、一部がミ
ラーボツクス60に配設され、他はカメラ本体40側に配設
されている。M1は上記両機構100,200の駆動源となる第
1のモータを示し、ミラーボツクス60に固定されてい
る。300はシヤツタユニツトの全体を示し、シヤツタ地
板301にはミラーボツクス60への取付けを行わせる為の
取付穴301a,301bが形成されている。したがって、この
シヤツタユニツト300は、上記取付穴301a,301bをミラー
ボツクス60の対応する取付穴62a,62bと合わせてネジ止
めすることにより、ミラーボツクス60に対して強固に固
定される。400はフイルム巻上げ駆動機構の全体を示
し、第2図には詳細には描いていないが、全体がユニツ
ト化されており、カメラ本体40のスプール室43位置に組
込まれる。 次に、上述の第2図と、第3図〜第5図を用いて、先
にミラーボツクス駆動機構100の構成を詳細に説明す
る。 101はミラーボツクス60の一方側面側(第2図におい
て右側面側)に固定された地板であり、この地板101は
ミラーボツクス駆動機構100の回転車類の全てを回動可
能に支持している。102は第1のモータMの出力ギヤ、1
03は出力ギヤ102と噛合う減速ギヤ、104は減速ギヤ103
と噛合う太陽ギヤ、105は太陽ギヤ104と噛合する遊星ギ
ヤである。この太陽ギヤ104と遊星ギヤ105とは遊星レバ
ー112により連結され、該太陽ギヤ104の回転方向に応じ
て該遊星ギヤ105は遊星運動を行うように構成されてい
る。具体的に記すと遊星ギヤ105は中心軸としての遊星
軸110と、コイルバネ111にてフリクシヨン結合されてい
る。又、太陽ギヤ104の中心軸となる地板101のボス114
に遊嵌された受け113と該遊星軸110とが、該遊星レバー
112にて連結されている。したがって、第5図(a)の
動作図にて理解されるように、太陽ギヤ104の反時計方
向の回転では、遊星ギヤ105はまずコイルバネ111のフリ
クシヨンにより反時計方向に公転し、伝達車106の方へ
ボス114を公転中心として移動し伝達ギヤ106と噛合す
る。そして、遊星ギヤ105と伝達ギヤ106とが噛合する
と、今度はコイルバネ111のフリクシヨンに駆動力が打
ち勝って(遊星軸110に対して遊星ギヤ105がスリツプ回
転して)、遊星ギヤ105(時計方向回転)は自転して伝
達ギヤ106に第1のモータM1の回転を伝達する。 逆に、第5図(b)の動作図にて理解されるように、
太陽ギヤ104の時計方向の回転では、遊星ギヤ105はまず
時計方向に公転し、後述の巻戻し伝達系としての巻戻し
ギヤ201へボス114を公転中心として移動し、巻戻しギヤ
201と噛合する。そして、遊星ギヤ105と巻戻しギヤ201
とが噛合すると、遊星ギヤ105は自転して巻戻しギヤ201
に第1のモータM1の回転を伝達する。 反時計方向に回転する伝達ギヤ106はミラーボツクス
駆動系の原動側となつている。107は伝達ギヤ106に一端
が固着された伝達軸であり、他端にウオームギヤ108が
固着されている。この伝達軸107は該ウオームギヤ108の
両スラスト方向位置に配設された地板101の受け部115に
より、スラスト方向の移動を規制されている。 120は上記ウオームギヤ108と噛合して時計方向に回転
するミラー駆動ギヤであり、表面側にはミラー駆動カム
121が一体的に形成され、裏面側には位置検出用のブラ
シ(導電材にて形成)122が固定されている。なお、こ
のミラー駆動ギヤ120は地板101のボス116により回転可
能に支持されている。ここにおいて、上記ミラー駆動カ
ム121は、後述のミラー駆動レバー130を反時計方向に駆
動させる為の登りカム面121a,該駆動レバー130の回動位
置(ミラーアツプ状態)を保つ為の平坦カム面121a及び
該駆動レバー130の時計方向への回動を許容する下りカ
ム面121cが形成されている。 130は略L字状に固定された2個のレバー体から成る
ミラー駆動レバーであり、地板101のボス117により回動
可能に支持され、上記ミラー駆動カム121のカムフオロ
アーとしての役目を持つ。すなわち、このミラー駆動レ
バー130は一端部131が上記ミラー駆動カム121の上記登
りカム面121aと摺接することにより反時計方向への回動
駆動を受け、上記平坦カム面121bと摺接することにより
該反時計方向への回動状態を保ち、そして上記下りカム
面121cと摺接(実際に摺接しない場合でも、一端部131
と下りカム面121cとが位置的に対応していれば)するこ
とにより、時計方向への回動(復帰)が許容される。そ
して、このミラー駆動レバー130の他端部132は、上述の
ミラー駆動カム121の各カム面の回動位置に応じた制御
を受けることにより、後述のミラーピン74を押動して可
動ミラー70のミラーアツプ(露光退避位置への回動)動
作,該ミラーピン74の押動を継続してミラーアツプ状態
の保持,該ミラーピン74の押動を解除してミラーダウン
(フアインダー観察位置への回動復帰)の許容を行わせ
る。 140は上記ミラー駆動ギヤ120と噛合して反時計方向に
回転するシヤツタチヤージギヤであり、表面側にシヤツ
タチヤージカム141が一体的に形成されている。なお、
このシヤツタチヤージギヤ140は上記ミラー駆動ギヤ120
と1対1の伝達(減速比1.0)をするものであり、地板1
01のボス118により回転可能に支持されている。ここに
おいて、上記シヤツタチヤージカム141は、後述のシヤ
ツタチヤージレバー150を反時計方向に駆動させる為の
登りカム面141a,該シヤツタチヤージレバー150の回動位
置(チヤージ状態)を保つ為の平坦カム面141b及び該チ
ヤージレバー150の時計方向への回動を許容する下りカ
ム面141cが形成されている。 150は略L字状に形成されたシヤツタチヤージレバー
であり、地板101のボス119により回動可能に支持され、
上記シヤツタチヤージカム141のカムフオロアーとして
の役目を持つ。すなわち、このシヤツタチヤージレバー
150は一端部に支持されたコロ151が、上記シヤツタチヤ
ージカム141の上記登りカム面141aと当接することによ
り反時計方向への回動駆動を受け、上記平坦カム面141b
と当接することにより該反時計方向への回動状態を保
ち、そして上記下りカム面141cの位相に該コロ151が到
達することにより、時計方向への回動が許容される。そ
して、このシヤツタチヤージレバー150の他端部に支持
されたコロ152は、上述のシヤツタチヤージカム141の各
カム面の回動位置に応じた制御を受けることにより、後
述のシヤツタユニツト300におけるシーソーレバー305の
一端305aを押動して、シヤツタのチヤージ動作,該シー
ソレバー305の押動を継続してチヤージ動作の保持(シ
ヤツタユニツト300については後述するが、本実施例に
おけるシヤツタユニツト300はチヤージ動作の継続は、
シヤツタ先幕,後幕両方の走行準備位置でのメカ的保持
を行わせることができる),該シーソーレバー305の押
動を解除してシーソーレバー305の復帰(シヤツタ先
幕、後幕両方の走行準備位置でのメカ的保持を解除し
て、以後、制御用電磁石の通電制御によってシヤツタ走
行を可能とできる)を行わせる。 なお、第3図(a)及び第3図(b)の両方を比較参
照すると容易に理解されるように、上記ミラー駆動カム
121による上記ミラー駆動レバー130のミラーアツプ駆動
位相と、上記シヤツタチヤージカム141による上記シー
ソーレバー305のチヤージ駆動位相とは完全にずらして
設定してある。すなわち、第3図(a)に示すように、
シヤツタチヤージ141にてシーソーレバー305がチヤージ
押動されている時には、ミラー駆動カム121はミラー駆
動レバー130を押動せず、可動ミラー70はダウン状態
(フアインダー観察位置)となる。第3図(b)に示す
ように、ミラー駆動カム121にてミラー駆動レバー130が
押動して可動ミラー70をアツプ状態(露光退避位置)し
た時には、シヤツタチヤージカム141はシーソーレバー3
05を押動せず、シヤツタユニツト300はチヤージ解除と
なると共にシヤツタ先幕,後幕の走行準備位置でのメカ
的保持を解除する。 160は信号基板であり、地板101にネジ止め固定されて
いる。この信号基板160上には3本の位置検知用のパタ
ーン、すなわちグランドパターン161,動作終了検知パタ
ーン162及びオーバーラン検知パターン163が蒸着等によ
り形成されている。この各パターン161〜163と、上記ミ
ラー駆動ギヤ120の裏面に固定されたブラシ122との関係
を第4図(a),(b)を用いて説明する。 ここで、このブラシ122の摺動部122aは、くし歯状に
分割され、信号基板160上の各パターン161〜163との接
触の安全性を高めている。なお、この摺動部122aにおけ
る実際の摺動位置、すなわち接触ポイントはブラシ先端
より若干内側の線上122b位置である。 第4図(a)は上記第3図(a)と対応するシヤツタ
チヤージ完了を検出している位相を示しており、ブラシ
122はミラー駆動ギヤ120の時計方向の回転に応じて矢印
に示すように時計方向に回動して、第4図(a)の状態
にて摺動部122aがグランドパターン161と動作終了検知
パターン162との両方と接触し、該検知パターン162のコ
ネクタ部(ランド部)162aの電位がグランドレベルに変
化することによりシヤツタチヤージ完了を検知する。こ
の検知についてもう少し詳細に説明すると、グランドパ
ターン161のコネクタ部(ランド部)161aには後述する
カメラ制御回路でのグランドレベル信号が供給され、一
方、動作終了検知パターン162のコネクタ部162aの出力
は該カメラ制御回路(入力ポートP11)に供給されてい
る。そして、ブラシ122が第4図(a)の状態の手前の
位置(ブラシ122を第4図(a)の位置より反時計方向
に回動させた位置に置き換えることにより理解が可能)
にあるときは、ブラシ122の摺動部122aはグランド検知
パターン161とのみ接触しており、まだこの検知パター
ン162はグランドレベルに変化していない。そして、こ
こからミラー駆動ギヤ120が更に時計方向に回転し、同
時にブラシ122も時計方向に回動して、第4図(a)の
位置まで到達すると、ブラシ122(導電材)が動作終了
検知パターン162にも接触するようになって、上記動作
終了検知パターン162の電位が該ブラシ122を介してグラ
ンドレベルに変化し、上記カメラ制御回路はシヤツタチ
ヤージ完了状態を検知して、上記第1のモータM1の回転
駆動を停止制御する。なお、前述した第4図(a)のブ
ラシ122の位置と上述した第3図(a)のブラシ122の位
置が異なるのは、第4図(a)の位置にて第1のモータ
M1は停止制御(ブレーキング)が為されるが、第1のモ
ータM1は瞬時に停止することができず若干のオーバーラ
ンを生じることになり、第3図(a)は第1のモータM1
の該オーバーランが生じた状態での停止位置を示してい
る。ただし、第3図(a)のミラー駆動ギヤ120(ブラ
シ122)の停止位置は説明上、上記オーバーランが計算
上最大となった時の状態を示しており、実際にはもう少
し少ない量のオーバーランにてミラー駆動ギヤ120は停
止することができる。なお、第3図(a)にて明らかな
ように、シヤツタチヤージカム141には上記第1のモー
タM1のオーバーランを想定して、シヤツタチヤージ完了
状態を継続させる平坦カム面141bが形成されており、該
オーバーランに対処している。 一方、第4図(b)は上記第3図(b)と対応するミ
ラーアツプ完了を検出している位相を示しており、ブラ
シ122はミラー駆動ギヤ120の同じく時計方向の回転に応
じて矢印に示すように第4図(a)の状態から時計方向
に回動して、第4図(b)の状態にて摺動部122aがグラ
ンドパターン161と動作終了検知パターン162の両方の接
触から該検知パターン162の非接触に切換り、該検知パ
ターン162のコネクタ部(ランド部)162aの電位がグラ
ンドレベルから初期レベル(通常Hレベル)に変化する
ことによりミラーアツプ完了を検知する。この検知につ
いても更に詳説すると、ブラシ122が第4図(b)の状
態の手前の位置(ブラシ122を第4図(b)の位置より
反時計方向に回動させた位置に置き換えることにより理
解が可能)にあるときには、ブラシ122の摺動部122aは
グランドパターン161と動作終了検知パターン162の両方
と接触しており、まだ該動作終了検知パターン162のコ
ネクタ部162aの出力は、カメラ制御回路に対してグラン
ドレベル信号を供給している。そして、ここからミラー
駆動ギヤ120が更に時計方向に回転し、同時にブラシ122
も時計方向に回動して、第4図(b)の位置まで到達す
ると、ブラシ122が動作終了検知パターン162と非接触状
態に移行して、上記動作終了検知パターン162の電位が
グランドレベルから初期レベルに変化し、上記カメラ制
御回路はミラーアツプ完了状態を検知して、上記第1の
モータM1の回転駆動を停止制御する。なお、前述した第
4図(b)のブラシ122の位置と上述した第3図(b)
のブラシ122の位置が異なるのは、第4図(b)の位置
にて第1のモータM1は停止制御(ブレーキング)が為さ
れるが、第1のモータM1は瞬時に停止することができず
若干のオーバーランを生じることになり、第3図(b)
は第1のモータM1の該オーバーランが生じた状態での停
止位置を示している。ただし、第3図(b)のミラー駆
動ギヤ120(ブラシ122)の停止位置は、説明上上記オー
バーランが計算上最大となった時の状態を示しており、
実際にはもう少し少ない量のオーバーランにてミラー駆
動ギヤ120は停止することができる。なお、第3図
(b)にて明らかなように、ミラー駆動カム121には上
記第1のモータM1のオーバーランを想定して、ミラーア
ツプ完了状態を継続させる平坦カム面121bが形成されて
おり、該オーバーランに対処している。 ここで、上述したシヤツタチヤージとミラーアツプの
関係について更に全体的な説明を加えると、まず、重要
なことは全ての動作、すなわちシヤツタチヤージとミラ
ーアツプ、そしてシヤツタチヤージ解除とミラーダウン
と許容の全ては、第1のモータMの同一方向回転にて行
われることである。すなわち、第5図(a)に示す第1
のモータM1の反時計方向の回転(出力ギヤ102が反時計
方向回転)にて遊星ギヤ105が反時計方向に回転して伝
達ギヤ106と噛合している状態において、全ての動作が
行われる。そして、上記第1のモータM1の回転力はミラ
ー駆動ギヤ120を時計方向に回転させ、シヤツタチヤー
ジギヤ140を反時計方向に回転させる。そして更にミラ
ー駆動ギヤ120におけるミラー駆動カム121がミラーダウ
ンを許容する位置(第3図(a))にある時には、シヤ
ツタチヤージギヤ140におけるシヤツタチヤージカム141
がシヤツタチヤージを行わせる位置(第3図(a))に
あり、又、該ミラー駆動カム121がミラーアツプを行わ
せる位置(第3図(b))にある時には、該シヤツタチ
ヤージカム141がシヤツタチヤージを解除する位置(第
3図(b))にある。そして、第1のモータM1の反時計
方向の回転によって上述の動作が繰り返されることにな
るが、該第1のモータM1はブラシ122と各パターン161〜
163との摺接によってシヤツタチヤージ完了(第3図
(a))時に一旦停止し、その後、カメラ制御回路によ
ってレリーズ操作を検知した際にふたたび同方向に回転
を行い、次にミラーアツプ完了(第3図(b))時に
又、一旦停止し、その後、カメラ制御回路によってシヤ
ツタ走行完了を検知した際に、ふたたび同方向に回転を
行い、次のシヤツタチヤージ完了(第3図(a))時に
又、一旦停止するシーケンスを繰り返す。なお、上記オ
ーバーラン検知パターン162は第1のモータM1の停止作
動時のオーバーランが所定以上になったことを検知する
もので、このパターン162の電位変化、具体的には第4
図(a)のシヤツタチヤージ完了時点にてオーバーラン
検知パターン163が仮に初期レベルからグランドレベル
に変化した時、もしくは第4図(b)のミラーアツプ完
了時点にて該検知パターン163が仮にグランドレベルか
ら初期レベルに変化した時には、オーバーランが所定以
上になってしまったことを検知する。 次にミラーボツクス60に回動可能に支持された可動ミ
ラー70の構造を説明しておく。 可動ミラー70は支持枠72に反射鏡71が固定されて成
り、該支持枠72には両側端部に回動軸73が形成され、こ
の回動軸73によってミラーボツクス60内に回動可能に支
持されている。そして、この支持枠73の一方側面にはミ
ラーピン74が形成され、このミラーピン74と上記ミラー
駆動レバー130とが係接可能となっている。なお、上記
支持枠72はバネ75により、常時、反時計方向(ミラーダ
ウン方向)にバネ付勢力を受けており、上記ミラー駆動
レバー130がミラーダウン許容状態(第3図(a))に
なった際には、可動ミラー70は該バネ75の付勢力により
反時計方向に回動してミラーダウン(フアインダー観察
位置)状態へ復帰する。 次に、ミラーボツクス60に組付けられるシヤツタユニ
ツト300の構造を第6図(a),(b)に基づいて説明
しておく。 なお、本実施例においてのシヤツタユニツト300単体
はすでに実願昭61−39629号として出願してある。 第6図(a)はシヤツタチヤージ完了状態を示してお
り、第6図(b)はシヤツタチヤージ解除後にシヤツタ
の両幕の走行した状態に示している。 これらの図において、301は前記支持フレームをなす
シヤツタ地板、301aはその露光開口を示している。 302は後,先の羽根駆動レバー(以下単に駆動レバー
という)303,304をチヤージするためのシヤツタユニツ
ト300内のチヤージレバーであり、これらがシヤツタ駆
動手段を構成している。前記303の後駆動レバーは、後
羽根群351を走行させるためのもの、また前記304は先羽
根駆動レバーは、先羽根群352を走行させるためのもの
である。 305はシヤツタユニツトをチヤージアツプするシーソ
ーレバーであり、シヤツタ地板301に植設の回転軸335に
より回動自在に枢支され、その一端305aに係合される第
3図に示したシヤツタチヤージ機構のシヤツタチヤージ
レバー150のコロ152により図の矢印方向に回動力を受け
ると、他端305bが第6図(b)の反時計回り方向に回動
し、これに連結されているリンクレバー306を介し前記
チヤージレバー302の足302cを図の時計回り方向に回動
させるように設けらており、第6図(b)の状態から第
6図(a)の状態に移行してチヤージを終了する。 307,308はチヤージレバー302によりチヤージされた先
駆動レバー304と後駆動レバー303の回転を後述のカメラ
制御回路からシヤツタの走行信号が発せられるまで阻止
する先緊定レバー307および後緊定レバー308,321,322は
後羽根群351を平行リンクをなして保持し、かつそれぞ
れ回転軸326,327を中心に回転することで後羽根群351を
走行させる後羽根走行用アーム、また323,324は先羽根
群352を平行リンクをなして保持し、かつそれぞれ回転
軸328,329を中心に回転することで先羽根群352を走行さ
せる先羽根走行用アームである。 そして本実施例においては、以上の構成に加えて、更
に2枚一対の遮光羽根341,342を第6図(b)の退避位
置から、前記シーソーレバー305のチヤージアツプのた
めの回動に連係されて第6図(a)の遮光位置に上動さ
せる構成の遮光装置をもっている。 本例における遮光装置は、L字形をなす2枚の遮光羽
根341,342が、そのL字形の立上り部でシヤツタ地板301
との間でピンと長溝の係合により、上動,下動の移動案
内がなされ、またL字形の脚部341a,342aで前記シーソ
ーレバー305と軸331,332を介しそれぞれ連結されること
により、上動,下動の連係動作が与えられるようになっ
ている。 前記案内機構は、シヤツタ地板301に植設したガイド
ピン371が、遮光羽根341,342のL字形立上り部341c,342
cに形成したおおむね上下方向をなす長溝341b,342bに嵌
入係合することで構成されている。 以上の構成により、遮光羽根341,342はシーソーレバ
ー305の図の反時計回りの回動によって、案内機構によ
り略図示姿勢を維持したまま第6図(b)→第6図
(a)の上動を行い、シーソーレバー305が時計回りの
回動を行うことによって、第6図(a)→第6図(b)
の下動を行うことになり、しかも各遮光羽根341,342と
シーソーレバー305の回転軸331,332との連結位置が一定
量異なることによって、その上動,下動のストロークが
相異するようにされていて、退避位置での重なりによる
収容容積の縮減と、遮光位置でのズレ広がりによる所定
範囲に亘る遮光領域のカバーを得るようにしている。な
お、306はシーソーレバー305を常時時計方向(チヤージ
解除方向)にバネ付勢するバネ部材である。 第7図には緊定解除構成が示されている。この緊定解
除構成自体は本出願が先に出願してすでに公開されてい
る特開昭57−17936号の構成を用いている。 図において、307は緊定解除構成の基板であり、電磁
石制御による緊定解除構成を担持している。なお、この
基板370は上記第6図のシヤツタ地板301に組付けられ
る。380,386は夫々先羽根用アーマチヤーレバー及び後
羽根用アーマチヤーレバーであり、基板370に取り付け
られているヨーク382,388に、夫々軸381,387によって回
動可能に支持されていると共に、ばね384,390により夫
々時計方向,反時計方向に付勢されている。385,391は
基板370に植設され、夫々アーマチヤーレバー380,386の
初期回動位置を規制するストツパーピンである。アーマ
チヤーレバー380の一端部380aは第7図に示す初期回動
位置から所定距離反時計方向へ回動した位置において、
先緊定レベル307のピン307aと当接して、緊定を解除し
得る。又、アーマチヤーレバー386の一端部386aは、第
7図に示す初期回動位置から所定距離、時計方向へ回動
した位置において、後緊定レバー308のピン308aと当接
して緊定を解除し得る。383,389はコイルであり、通電
することによってアーマチヤーレバー380,386を夫々ば
ね384,394に抗して吸引回動させる。なお、図におい
て、370aはシヤツタチヤージ状態(第6図(a))にお
いて、先緊定レバー307のピン307aが当接する切欠き部
である。なお、第6図において図が複雑となることから
省略したが、先緊定レバー307は弱いバネにより反時計
方向に付勢され、上記ピン307aが上記切欠き部370aの内
縁と当接するように設定されている。又、図において、
370bはシヤツタチヤージ状態(第6図(a))におい
て、後緊定レバー308のピン308aが当接する切欠き部で
ある。なお、第6図において図が複雑となることから省
略したが、後緊定レバー308は弱いバネにより時計方向
に付勢され、上記ピン308aが上記切欠き部370bの内縁と
当接するように設定されている。なお、第2図において
392は防塵及び電磁シールドを兼ねたカバーである。 以上、上述したシヤツタユニツトの作動について説明
する。 カメラは一連の撮影動作が終了し、シヤツタが走行を
完了すると第6図(b)の状態になる。 次に次の撮影動作の準備のためにチヤージ動作がただ
ちに行われる。 このチヤージ動作は、第2図,第3図に示したシヤツ
タチヤージレバー150の反時計方向の回動駆動により与
えられる。 このチヤージ動作は、シヤツタチヤージレバー150の
コロ152からシーソーレバー305の先端305aに図示矢印方
向の作動力が与えられ、シーソーレバー305の他端の軸3
05bとチヤージレバー302に植設された軸302cとに係合し
たリンクレバー306を介して、チヤージレバー302に回転
運動(図の時計回り方向)を与える。 チヤージレバー302の回転にともない、チヤージレバ
ー足部302a,302bはそれぞれが駆動レバー303,304のコロ
部303a,304aに当接し、該駆動レバー303,304に回転運動
を与える。 駆動レバー303,304が回転すると、それぞれの軸303b,
304bと穴部321a,323aで係合した後羽根走行用アームお
よび先羽根走行用アームの321,323に回転運動を与え、
それぞれのアームとリンクされている後羽根群351およ
び先羽根群352を図面上方に上動させる。 このようにチヤージが進行し、駆動レバー303,304の
突起部303c,304cが前記緊定レバー307,308の先端に係合
可能となる位置に到達すると、シヤツタチヤージは終了
し、次のレリーズ操作を待機する第6図(a)の状態と
なる。 ここで、シーソーレバー305がチヤージされる過程に
おいて、シーソーレバー305上の回転軸331,332にそれぞ
れ回転自在に取り付けられた遮光羽根341と遮光羽根342
は、図中上方に移動させられる。このとき、遮光羽根34
1と遮光羽根342はそれぞれのガイド長溝341b,342bでガ
イドピン371と係合しているため、その姿勢はガイドピ
ン371により規制され、図中ほぼ水平をなしたまま図中
上方に移動し、チヤージ完了状態において第6図(a)
の位置に移動し、シヤツタ地板301の露光開口301a下部
を覆う。 この状態(第6図(a))にてチヤージは完了し、次
のレリーズ動作が行われるまではこの状態にて待機す
る。 次にレリーズ動作について説明する。 レリーズボタン12が押されると、第3図にて説明した
ミラーアツプ動作が行われ、それと同時にシヤツタチヤ
ージレバー150は第6図(a)に示す位置より第6図
(b)に示す位置に退避する。次にシーソーレバー305
はバネ部材360により図中時計回り方向に回転させら
れ、リンクレバー306によりシーソーレバー305とリンク
されたチヤージレバー302に反時計回り方向の回転を与
え、それぞれ第6図(a)の状態より第6図(b)の状
態になる。 シーソーレバー305の前記回転にともない、回転軸331
と332によりシーソーレバー305と回転自在に取り付けた
遮光羽根341、遮光羽根342は、それぞれのガイド長溝34
1b,342によりガイドピン371に規制され、図中ほぼ水平
状態を保ちつつ下動させられ、第6図(a)の状態から
第6図(b)の状態に移動し、シヤツタ地板301の露光
開口301aの外に退避する。 以上の動作が終了し、ミラーアツプが完了したことを
カメラ制御回路が検知(第4図(b)の状態にてミラー
アツプ検知パターン162の電位がグランドレベルから初
期レベルに変化することを検知)すると、該カメラ制御
回路にてまず第7図のコイル383に通電が行れ、アーマ
チヤーレバー380がヨーク382の吸着面に吸引され、バネ
384に抗して反時計方向に回動する。そして、このアー
マチヤーレバー380の吸引回動により一端部380aがピン3
07aを押動し、先緊定レバー307は時計方向に回動して突
起部304cとの係合がはずれ、先駆動レバー304は時計方
向に回動し、先羽根走行用アーム323も同方向に回動
し、先羽根群352の走行(図中下方行への走行)を行わ
せて露光を開始させる。そして、所定のシヤツタ秒時に
カメラ制御回路にて第7図のコイル389に通電が行わ
れ、アーマチヤーレバー386がヨーク388の吸着面に吸引
され、バネ390に抗して時計方向に回動する。そして、
このアーマチヤーレバー386の吸引回動により、一端部3
86aがピン308aを押動し、後緊定レバー308は時計方向に
回動して突起部303cとの係合がはずれ、後駆動レバー30
3は時計方向に回動し、後羽根走行用アーム321も同方向
に回動し、後羽根群351の走行(同中下方向への走行)
を行わせて露光を終了させる。 ここまでの説明、ミラーボツクス60に組込み構成され
るミラーボツクス駆動機構100及びシヤツタユニツト300
についてである。 次に、フイルム巻戻し駆動機構200について説明す
る。 第2図,第3図及び第5図において、201は巻戻しギ
ヤであり、フイルム巻戻し駆動機構200をユニツト化す
る地板210の孔及び地板212のボス212aにより回転可能に
支持されている。なお、この地板210は第2図における
パトローネ室44の上方におけるカメラ本体40に配置され
るのであるが、ミラーボツクス60の該カメラ本体への組
付け時には、上記巻戻しギヤ201が上記遊星ギヤ105の時
計方向への公転時に噛合可能な位置に配置設定されてい
る。202は巻戻しフオーク、204は連結部材である。巻戻
しギヤ201の下方部201aには連結部材204がネジ205によ
り固定され、一方、巻戻しフオーク202は該連結部材204
に対してスラスト方向に独立に移動可能であり、且つ回
転方向に連動するように支持されている。なお、コイル
バネ203は上記巻戻しフオーク202を常時下方にバネ付勢
する為の役目を果たし、フイルムパトローネ50のパトロ
ーネ室44への装填のには、該巻戻しフオーク202はコイ
ルバネ203に抗して上方向へ移動可能となる。図におけ
る202aは巻戻しフオーク202のフオーク部であり、フイ
ルムパトローネ50のパトローネ軸51と噛合する。 このフイルム巻戻し駆動機構200の動作について説明
する。 ミラーボツクス駆動機構100の駆動源として用いた第
1のモータM1フイルム巻戻し駆動機構200の駆動源とし
て兼用する。ただし、フイルム巻戻し駆動における上記
第1のモータM1の回転方向は第5図(b)に示すように
時計方向回転である。すなわち、第1のモータM1が時計
方向に回転すると、出力ギヤ102、減速ギヤ103を介して
太陽ギヤ104が時計方向に回転し、遊星ギヤ105はコイル
バネ111のフリクシヨンにより時計方向に公転して巻戻
しギヤ201と噛合する。 そして、遊星ギヤ105と巻戻しギヤ201とが噛合する
と、今度はコイルバネ111のフリクシヨンに駆動力が打
ち勝って(遊星軸110に対して遊星ギヤ105がスリツプ回
転して)、遊星ギヤ105は反時計方向に自転して巻戻し
ギヤ201に第1のモータM1の回転を伝達する。そして、
更に、巻戻しギヤ201の時計方向の回転は連結部材204を
介して巻戻しフオーク202に伝達され、この巻戻しフオ
ーク202が回転することにより、フイルムパトローネ50
のパトローネ軸51が巻戻し方向(時計方向)に回動して
フイルム52の巻戻しが行われる。 次に第8図及び第9図に基づいて、フイルム巻上げ駆
動機構400を説明する。なお、本実施例においてのフイ
ルム巻上げ駆動機構400単体はすでに特願昭61−53455号
として出願している。 第8図にはフイルム巻上げ駆動機構400の全体構成の
分解斜視図が示され、図において、401はスプールであ
り、円筒状の周面401aにはフイルムの喰付きを良くする
為にゴムが貼着され、又、下端縁には後述のギヤ410と
噛合する係合突起401bが形成されている。402はスプロ
ケツトであり、フイルムパーフオレーシヨン54と噛合す
る複数の爪402aが形成されている。403はフイルムガイ
ドであり、回転フリーに軸支されたガイドローラー403a
が形成されている。M2はスプール401の内部に配置され
た第2のモータであり、出力としてモータカナ(出力ギ
ヤ)404aが構成されている。405は上記モータカナ404a
と噛合する伝達ギヤ、406は後述する2つの遊星クラツ
チでの共通の太陽ギヤであり、上記伝達ギヤ405と噛合
している。この太陽ギヤ406は具体的には伝達歯車405と
噛合する大ギヤ406aと、後述の遊星ギヤ411,413と常時
噛合する小ギヤ406bの2段ギヤ構造となっている。412
はスプール側遊星レバーであり、上記太陽ギヤ406と同
軸にて揺動可能に軸支されると共に、該太陽ギヤ406と
コイルスプリング等にてフリクシヨン結合され、該太陽
ギヤ406の回転に応じて、その回転方向に揺動するよう
に構成されている。又、このスプール側遊星レバー412
には揺動端位置に上記小ギヤ406bと噛合するスプール側
遊星ギヤ411が回転可能に軸支されている。414はスプロ
ケツト側遊星レバーであり、上記太陽ギヤ406と同軸に
て揺動可能に軸支されると共に、該太陽ギヤ406とコイ
ルスプリング等にてフリクシヨン結合され、該太陽ギヤ
406の回転に応じて、その回転方向に揺動するように構
成されている。又、このスプロケツト側遊星レバー414
は揺動端位置に上記小ギヤ406bと噛合するスプロケツト
側遊星ギヤ413が回転可能に軸支されている。409はスプ
ール側伝達ギヤであり、上記スプール側遊星ギヤ411と
噛合可能位置に配設されており、上記太陽ギヤ406が反
時計方向に回転して、上記スプール側遊星レバー412を
反時計方向に揺動させた時に、上記スプール側遊星ギヤ
411と該伝達ギヤ409の大ギヤ409aとは噛合し、該太陽ギ
ヤ406の時計方向の回転に伴なって噛合を解除する。410
は上記伝達ギヤ409の小ギヤ409bと噛合するスプールギ
ヤであり、上記スプールの401の係合突起401にてスプー
ル401と固着されて、該スプール401を回転させる。 一方、407はスプロケツト側伝達ギヤであり、上記ス
プロケツト側遊星ギヤ413と噛合可能位置に配設されて
おり、上記太陽ギヤ406が反時計方向に回転して、上記
スプロケツト側遊星レバー414を反時計方向に揺動させ
た時に、上記スプロケツト側遊星ギヤ413と該伝達ギヤ4
07の大ギヤ407aとは噛合し、該太陽ギヤ406の時計方向
の回転に伴なって噛合を解除する、408は上記伝達ギヤ4
07の小ギヤ407bと噛合するスプロケツトギヤであり、上
記スプロケツト402と固着されて該スプロケツト402を回
転させる。415は上記スプロケツト側遊星レバー414に固
着された保持レバーであり、先端に保持ピン415aが形成
されている。416は上記保持レバー415を保持する状態と
保持を解除する状態との2状態が回動位置にて得られる
保持切換部材であり、上記保持ピン415aを引掛する爪部
416aと、後述の第9図にて説明する背蓋430の開閉にて
押動される突起416b及び付勢バネ440が当接する当接ピ
ン406cが形成され、全体として筒状態にて回動可能に軸
支されている。417及び418は上述した各種ギヤを軸支す
る為の地板であり、第2図におけるスプール室43近傍位
置のカメラ本体40に組付けされる。420は上記スプロケ
ツト402の回転状態を検知する為の回転基板であり、該
スプロケツト402と連動して回転する。この回転基板420
の下面には中心近傍に全周が輪状に成る第1パターン部
420aが形成され、又、外径近傍に該第1パターン部420a
と連結された放射線状の複数のパターンから成る第2パ
ターン部420bが形成され、更に該第2パターン部420bの
1つをさらに放射線状に延出した第3パターン420cが形
成されている。422,423,424は上記回転基板420上を摺動
して、スプロケツト402の回転状態を電気的パルス信号
に変換する為の摺動ブラシであり、摺動ブラシ422は上
記第1パターン部420a上を摺動し、摺動ブラシ424は上
記第2パターン部420b上を摺動し、摺動ブラシ423は上
記第3パターン部420c上を摺動し、この図においては詳
細な接続回路の図示は省略したが、この種の回路検出で
は公知のように、例えば、摺動ブラシ422に電源レベル
電圧を印加しておくことにより、スプロケツト402の回
転に応じて摺動ブラシ424,423にてパルス状信号を出力
させることができる。 以上、第8図にて説明したフイルム巻上げ駆動機構40
0では、第2のモータM2の回転により回転する太陽ギヤ4
06を出発点として、スプール側遊星ギヤ411→伝達ギヤ4
09→スプールギヤ410→スプール401のように、スプール
401を回転させる第1の巻上げ伝達系と、同じく太陽ギ
ヤ406を出発点として、スプロケツト側遊星ギヤ413→伝
達ギヤ407→スプロケツトギヤ408→スプロケツト402の
ように、スプロケツト402を回転させる第2の巻上げ伝
達系とが構成されている。なお、上記第1の巻上げ伝達
系によるスプール401の周速比は、上記第2の巻上げ伝
達系によるスプロケツト402の周速比に比べて大きく設
定されており、フイルムリーダー部56のスプール401へ
の巻締りを良くするようになっている。又、上記第1の
巻上げ伝達系411,409,410,401には太陽ギヤ406、スプー
ル側遊星ギヤ411、スプール側遊星レバー412及び伝達ギ
ヤ409から成る第1の遊星クラツチが構成され、同じく
上記第2の巻上げ伝達系413,407,402には太陽ギヤ406,
スプロケツト側遊星ギヤ413,スプロケツト側遊星レバー
414及び伝達ギヤ407から成る第2の遊星クラツチが構成
されている。 次に第9図にてフイルム巻上げ駆動機構400の動作説
明を行う。 第9図(a)はALスタート初期の状態を示すもので、
太陽ギヤ406の小ギヤ406bが反時計方向に回転し、両遊
星レバー412,414を反時計方向に揺動させて、スプール
側遊星ギヤ411をスプール側伝達ギヤ409(大ギヤ409a)
と噛合させて、スプール401を巻上げ方向に回転させ、
一方、スプロケツト側遊星ギヤ413をスプロケツト側伝
達ギヤ407(大ギヤ407a)と噛合させてスプロケツト402
も巻上げ方向に回転させることにより、フイルムリーダ
ー部のスプール401への送り出し及びスプール401への巻
付けが行える。なお、背蓋430は閉成状態であり、弾性
変形可能な弾性突起430aは突起416bを図の位置に押え
て、保持切換部416が付勢バネ440の付勢力によって、図
の位置以上に反時計方向に回動しないようにしている。
なお、背蓋430の弾性突起430は付勢バネ440の付勢力程
度ではあまり変形しないように設定されてはいるが、当
然、上記保持切換部材416の反時計方向の若干角の回動
は弾性変形にて許容するように設計されている。この第
9図(a)と後述の第9図(e)にて記載した背蓋検知
スイツチ480は、接片481,482の導通,非導通にて背蓋43
0の開閉状態が検知できる。 なお、この第9図(a)の状態にてフイルムを所定駒
分巻上げることにより、ALが成功していればフイルムリ
ーダー部はスプール401に巻付くものである。 第9図(b)はAL途中、すなわちスプロケツト402を
フイルムの所定駒分駆動した後に、第2のモータM2を一
旦停止後、逆転させて時計方向に回転させ始めた状態を
示すもので、太陽ギヤ406の小ギヤ406bは時計方向に回
転して両遊星レバー412,414を時計方向に揺動させる。
したがって、スプール側遊星ギヤ411はスプール側伝達
ギヤ409(大ギヤ409a)との噛合が解除され、一方、ス
プロケツト側遊星ギヤ413もスプロケツト側伝達ギヤ407
(大ギヤ407a)との噛合が解除される。又、スプロケツ
ト側遊星レバー414が時計方向に揺動することにより、
保持レバー415も図において右方の矢印方向に移動し
て、保持ピン415aが保持切換部材416の爪部416aに係止
される直前の状態となる。 第9図(c)は、上述の第9図(b)の状態から更に
第2のモータM2を時計方向に回転させて、スプロケツト
側遊星レバー414を更に時計方向に揺動させて、上記保
持ピン415aを上記爪部416aにて完全に係止させた状態を
示すもので、この状態においてスプロケツト側遊星レバ
ー414は図の位置に保持され、以後の太陽ギヤ406の反時
計方向への回転に際しても揺動はできなくなる。 第9図(d)は第2のモータM2をふたたび反時計方向
に回転させてALの最終動作、すなわちALが成功したのか
失敗したのかを見極める為に、フイルム1駒分だけスプ
ール401のみを回転駆動させた状態を示す。すなわち、
太陽ギヤ406の小ギヤ406bが反時計方向に回転すること
により、スプール側遊星レバー412は反時計方向に揺動
して、スプール側遊星ギヤ411をスプール側伝達ギヤ409
(大ギヤ409a)と噛合させてスプール401を巻上げ方向
に回転駆動する。一方、スプロケツト側遊星レバー414
は保持レバー415が保持切換部材416により保持されてい
て、太陽ギヤ406の小ギヤ406bの反時計方向の回転に際
しても揺動することができず、スプロケツト側遊星ギヤ
413とスプロケツト側伝達ギヤ407とは噛合が解除された
状態にて保持されている。したがって、もし、この第9
図(d)の前の状態にてすでにフイルム52のリーダー部
56がスプール401の外周401aに確実に巻付いていれば、
この第9図(d)でのスプール401のみの駆動において
もフイルムはさらに一駒分巻上げが行われ、スプロケツ
ト402はフイルムの移動に従動して回転することにな
る。一方、フイルム52のリーダー部56がスプール401の
外周401aに適正に巻付いていないとすれば、第9図
(d)でのスプール401のみの駆動ではフイルム52は移
動しないのでスプロケツト402は回転しないことにな
り、この第9図(d)の状態にてスプロケツト402が1
駒分適正に回転するかどうかを後述のカメラ制御回路に
より検知することによりALが成功したか、もしくは失敗
したのかが極めて容易に判断できることになる。 第9図(e)はフイルムの全駒の撮影の完了後、フイ
ルムパトローネ50を新しいものと交換する為に、背蓋43
0を開成した状態を示すもので、図において明らかなよ
うに、保持切換部材416は背蓋430の弾性突起430aによる
保持(押動)を解かれて、付勢バネ440の付勢力により
反時計方向に回動して爪部416aによる保持部材415の保
持ピン415aの係止を解除する。したがって、次の撮影の
為に、ふたたび背蓋430を閉成すれば、保持切換部材416
は第9図(a)の状態に復帰することができ、当然、こ
の復帰状態では、保持レバー415、すなわちスプロケツ
ト側遊星レバー414の保持を解除することができる。 本実施例では、ALの途中まではスプール401及びスプ
ロケツト402の両方が第2のモータM2にて回転駆動され
ることによって、AL初期時のフイルムリーダー部56のス
プール401への送りと巻付けが行え、一方、ALの最終段
階ではスプール401のみを回転駆動し、スプロケツト402
をフリーとしたので、この状態にてスプロケツト402が
フイルム52によって従動回転するか否かを検知すること
により容易にALの成功と失敗の判断を行うことができる
ことを特徴としている。よって、ALの成功,失敗の判断
がスプロケツト402と連動する回転基板420にて行え、従
来のフイルムのみによって従動される回転車を検知機構
として新たに構成したり、フイルムパーフオレーシヨン
54の移動を光学的に読み取る検知機構を構成したものに
比べて簡単な構成にてALの成功,失敗の確認が行える。
又、本実施例ではALの成功,失敗を検知する為の回転基
板420をAL後の通常撮影時での1駒巻上げ検知として兼
用しているので、この点も全体構成を簡易とすることに
対して貢献している。 次に第10図に基づいて、第1図に示した撮影レンズ20
内に構成された電動絞り機構500について説明する。図
において、M3は第3のモータであり、不図示の固定筒に
固定されている。510はリング状の固定環であり、光軸
0を中心とする円周上に等間隔で複数個の穴512が形成
されている。520はリング状の絞り駆動環であり、回動
可能に支持されると共に、円周上には等間隔で放射状に
複数個のカム穴(長穴状)522が形成されている。530は
絞り羽根であり、上記固定環510と上記絞り駆動環境520
との間に配設され、その両面に植設されたピン532,534
がそれぞれ固定環510の穴512と絞り駆動環520のカム穴5
22に挿入されている。540は歯車筒であり、回動可能に
支持されると共に、上記絞り駆動環520に固定されてい
る。そして、この歯車筒540の周面には歯部542が形成さ
れ、この歯部542は上記第3のモータM3の出力軸504に固
定された出力ギヤ502と噛合している。 次に動作について説明すると、第3のモータM3の反時
計方向の回転により歯車筒540は時計方向に回動し、そ
れに応じて絞り駆動環520も時計方向に回動して、絞り
羽根530はカム穴522との摺動により閉じ方向(反時計方
向)に駆動される。すなわち、絞りは開放から絞り込み
方向へ駆動される。 一方、第3のモータM3の時計方向の回動により歯車筒
540は反時計方向に回動し、それに応じて絞り駆動環520
も反時計方向に回動して、絞り羽根530はカム穴522との
摺動により開き方向(時計方向)に駆動される。すなわ
ち、絞りは絞り込み状態から開放方向へ駆動される。 次に上述各機構を制御する回路構成の一実施例につい
て図面をもとに説明する。 第11図はカメラの制御回路の全体構成を示す回路図で
ある。第11図において、BATは電源電池、CONはDC/DCコ
ンバータ、MCIはマイクロコンピユータ(以下マイコン
と略す)である。DC/DCコンバータCONは電源電池BATか
ら4〜6ボルトにわたる不安定な電圧を入力端子INから
供給され、5ボルトの安定した電圧に変換し、出力端子
OUTから出力する。ただしDC/DCコンバータCONはその入
力端子CNTにハイレベルの信号が入力している時に5ボ
ルトの電圧出力を行い、ロウレベルの信号が入力してい
る時は電圧変換動作を停止し、0ボルトの電圧を出力す
る。DC/DCコンバータCONの制御用入力端子CNTはマイコ
ンMC1の出力端子P4と接続され、マイコンMC1により動作
制御される。 MC2は高速演算処理の可能なE2PPOM(不揮発性メモリ
ー)内蔵のマイコンであり、AD1はA/D変換器、R1,R2は
抵抗である。BUS1はマイコンMC2とA/D変換器AD1とが通
信するためのバスラインである。抵抗R1とR2は電源電池
BATの電圧を分圧するように直列に接続され、A/D変換器
AD1の入力端子INに入力する。A/D変換器AD1はこの電圧
をA/D変換し、バスラインBUS1を通して変換値をマイコ
ンMC2に送信する。 SPDは外光輝度(撮影レンズ20を透過してきた被写体
光の輝度)を測るためのシリコンフオトダイオード、AM
PはシリコンフオトダイオードSPDの出力を増巾し、温度
補償をするための増巾器、AD2は増巾器AMPの出力をA/D
変換するA/D変換器であり、増巾器AMPの出力端子OUTとA
/D変換器AD2の入力端子INとが接続されている。BUS2はA
/D変換器AD2とマイコンMC2とが通信するためのバスライ
ンであり、A/D変換器AD2はバスラインBUS2を通して測光
値をマイコンMC2に送信する。A/D変換器AD1,AD2及び増
巾器AMP、マイコンMC2はその電源をDC/DCコンバータCON
から出力される5V安定電圧より供給され回路動作を行
う。従ってDC/DCコンバータCONが電圧変換動作を停止し
ている時は、回路は非動作状態となる。 SBPはカメラの背蓋に連動するスイツチ(第9図に示
した背蓋検知スイツチ480)で、背蓋を閉じると回路上
はオフし、背蓋を開けると回路上はオンする。SRWはフ
イルムを巻き戻す時に使用する巻き戻しボタン14(第1
図参照)に連動するスイツチで、常時はオフ状態となっ
ているが巻き戻しボタン14を押し込むとオンする。 SW2はレリーズボタン12(第1図参照)に連動するス
イツチで、常時はオフ状態にあり、レリーズボタン12を
押し込むとオンする。 SCN2はカメラのシヤツタ後幕に連動するスイツチで、
シヤツタの後幕の走行が終了した時点でオンする。 スイツチSBP,SRW,SW2はマイコンMC1の入力ポートP1,P
2,P3及びマイコンMC2の入力ポートP5,P6,P7にそれぞれ
接続され、両マイコンMC1,MC2がオン・オフを独自に検
出できるようになっている。スイツチSCN2は、マイコン
MC2の入力ポートP8に接続されマイコンMC2のみがオン・
オフを検出できるようになっている。 BSU3はマイコンMC1とマイコンMC2が通信するためのバ
スラインである。DISPは測光演算後のシヤツタ秒時と絞
り値及びカメラの動作状態を表示するための例えば液晶
などを用いた表示器である。DRは表示器DISPに接続し、
表示器DISPを表示駆動するための表示駆動用集積回路
(以下ICとする)である。表示駆動用ICのDRとマイコン
MC2はバスラインBUS4で接続され、マイコンMC2から表示
情報を送信する。表示駆動用ICのDRはこのデータを基に
表示器DISPを駆動する。 マイコンMC1と表示駆動用IC DRはその電源を電源電
池BATもしくはDC/DCコンバータCONのいずれかからそれ
ぞれダイオードDI1,DI2を通して供給されている。その
ためカメラに電源電池BATが装着されている間は常時回
路動作が行われている。 MG31はシヤツタの先幕をスタートさせるための電磁石
構成のコイル(第7図のコイル383と対応)MG32はシヤ
ツタの後幕をスタートさせるための電磁石構成のコイル
(第7図のコイル389と対応)である。 コイルMG31はトランジスタTR1のコレクタに接続さ
れ、コイルMG32はトランジスタTR2のコレクタに接続さ
れている。トランジスタTR1のベースは、ベース抵抗R3
を介してマイコンMC2の出力ポートP13に接続され、また
同様にトランジスタTR2のベースは、ベース抵抗R4を介
してマイコンMC2の出力ポートP14に接続されている。マ
イコンMC2は出力ポートP13,P14から信号出力することに
より、シヤツタ秒時の制御をすることができる。 またコイルMG31,MG32はシヤツタが走行しないように
係止された状態で電圧をチエツクする時の実負荷抵抗と
しても用いられるが、この制御も出力ポートP13,P14か
らの信号出力によりマイコンMC2が行うことが可能であ
る。 M2はフイルム巻上を行わす為の第2のモータ(特に第
8図及び第9図参照)であり、第2のモータM2の両端子
のうちの一端にはPNPトランジスタTR15、NPNトランジス
タTR16のコレクタが接続され、他端には同様にPNPトラ
ンジスタTR18、NPNトランジスタTR17のコレクタが接続
されている。トランジスタTR15,TR16,TR17,TR18の各ベ
ースは、それぞれベース抵抗R15,R16,R17,R18を介して
マイコンMC2の出力ポートP15,P16,P17,P18に接続されて
いる。 トランジスタTR15,TR18のエミツタは電源電池BAT
(+)側に接続され、トランジスタTR16,TR17のエミツ
タは(−)側に接続されている。 マイコンMC2は出力ポートP15,P16,P17,P18から信号を
出力することにより、第2のモータM2を正転,逆転自在
に動作させることができる。例えば出力ポートP15,P16
からハイレベルの信号を出力し、P17,P18にロウレベル
の信号を出力することによりトランジスタTR16,TR18が
オン状態となり、トランジスタTR15とTR17がオフ状態と
なり、この結果電流が左から右へ流れ第2のモータM2が
正転する。 又逆に出力ポートP15,P16からロウレベルの信号を出
力し、P17,P18にハイレベルの信号を出力することによ
り、トランジスタTR16,TR18をオフ状態にし、トランジ
スタTR15とTR17をオン状態にすれば電流が右から左へ流
れ第2のモータM2が逆転する。 M1はシヤツタのチヤージ及びミラーの駆動を行うため
の第1のモータであり、モータM1の2端子のうちの一端
にはPNPトランジスタTR19、NPNトランジスタTR20のコレ
クタが接続され、他端には同様にPNPトランジスタTR2
2、NPNトランジスタTR21のコレクタが接続されている。
トランジスタTR19,TR20,TR21,TR22の各ベースは、それ
ぞれベース抵抗R19,R20,R21,R22を介してマイコンMC2の
出力ポートP19,P20,P21,P22に接続されている。 トランジスタTR19,TR22のエミツタは電源電池BATの
(+)側に接続され、トランジスタTR20,TR21のエミツ
タは(−)側に接続されている。 マイコンMC2は第2のモータM2の制御と同様に、出力
ポートP19,P20,P21,P22から信号を出力することによ
り、第1のモータM1を正転,逆転を自在に動作させるこ
とができる。 SM1回転基板上に描かれた導電性のパターンによるス
イツチ(第8図に示した回転基板420、パターン420a〜4
20cと対応)で、回転基板スイツチSM1はフイルム巻上げ
駆動機構400のスプロケツト402に連動して回転する。ス
イツチSM1からの信号はマイコンMC2の入力ポートP9及び
P10に接続され、マイコンMC2は第2のモータM2の回転に
ともなう回転基板上のパターンのオン・オフ信号を検知
することができる。同様にスイツチSM2はミラー上下運
動とシヤツタチヤージを行っているカムの回転に連動し
て回転するブラシ摺動スイツチ(第3図〜第4図に示し
たブラシ122と信号基板160から成るスイツチと対応)
で、スイツチSM2からの信号はマイコンMC2の入力ポート
P11,P12に接続されているため、マイコンMC2は第1のモ
ータM1の一方向回転にともなうオン・オフ信号を検知す
ることができる。 TR3はマウント接点(カメラ本体のカメラマウント部
と撮影レンズのレンズマウント部の相方に配設した接触
型接点)を通してレンズ側の絞り駆動用の第3のモータ
MC3の電源供給及び供給停止を切り換えるためのスイツ
チングトランジスタ、R6はトランジスタのベース抵抗で
ある。トランジスタTR3のベースはベース抵抗R6を介し
てマイコンMC2の出力ポートP23に接続されている。この
結果レンズ側の絞り駆動用の第3のモータM3の電源供給
はマイコンMC2が制御することができる。R5はマイコンM
C2DC/DCコンバータCONのオフ状態で電源供給が停止され
ている時にトランジスタTR3をオフ状態にしておくため
の抵抗で、電源電池BATの(+)側端子とベース抵抗R6
を介してトランジスタTR3のベースの間に設けられてい
る。 MC3はカメラに装着可能な撮影レンズ内に設けられた
マイコン、M3はやはりレンズ内に設けられた第3のモー
タM3で、この第3のモータM3により絞り羽根(第10図参
照)が閉じられたり開かれたりする。 第3のモータM3の2端子のうちの一端には、PNPトラ
ンジスタTR23、NPNトランジスタTR24のコレクタが接続
され、他端には同様にPNPトランジスタTR26、NPNトラン
ジスタTR25のコレクタが接続されている。トランジスタ
TR23,TR24,TR25,TR26の各ベースは、それぞれ抵抗R23,R
24,R25,R26を介してマイコンMC3の出力ポートP23,P24,P
25,P26に接続されている。 トランジスタTR23,TR26のエミツタはカメラとレンズ
間のマウント接点及びスイツチングトランジスタTR3を
介して電源電池BATの(+)側に接続され、トランジス
タTR16,TR17のエミツタはやはりカメラとレンズ間のマ
ウント接点を介して電源電池BATの(−)側に接続され
ている。 マイコンMC3は出力ポートP23,P24,P25,P26から信号を
出力し、第3のモータM3を正転,逆転を自在に動作させ
ることができる。 BUS5はマウント接点を介してカメラ側のマイコンMC2
とレンズ側のマイコンMC3の通信を行うためのバスライ
ンである。カメラ側のマイコンMC2はこのバスラインBUS
5によりレンズ側のマイコンMC3に対して絞り羽根を所定
位置まで絞り込むように、第3のモータM3を駆動するよ
うに命令したり、あるいは絞り羽根を開放位置まで戻す
べく第3のモータM3を逆転駆動するように命令すること
ができる。 またマイコンMC3はその電源をマウント接点を通し
て、電源電池BATまたはDC/DCコンバータCONからそれぞ
れダイオードDI1,DI2を介して供給される。 次に以上のように接続されたカメラの制御回路の動作
をフローチヤートに基づいて説明する。 SCIはマイコンMC2が外部と通信するための通信用のバ
スラインである。外部端子は、カメラ本体の外側に出て
いてもよいし、カメラのペンタカバー等を取りはずした
状態で接続できるような形になっていてもよい。カメラ
はこの通信ラインを通して外部のホストコンピユータと
通信を行い、E2PROMのデータを書き換えることにより、
自動巻き戻しを行う仕様のカメラとしたり、自動巻き戻
しを禁止した仕様のカメラとすることができる。 第12図はマイコンMC1の動作フローである。 電源電池BATを投入するとマイコンMC1にパワーオンリ
セツトがかかり、ステツプ1より動作を始める。以下フ
ローチヤートに従い説明する。 〔ステツプ1〕出力ポートP4にハイレベルの信号を出力
し、DC/DCコンバータCONから5ボルト安定電圧を出力
し、マイコンMC2及び測光アンプとAMPとA/D変換器AD1,A
D2に電源を供給する。 〔ステツプ2〕背蓋430の開閉状態をチエツクする為に
背蓋スイツチSBPを読み取る。背蓋が開いている時はス
テツプ3へ、背蓋が閉じている時はステツプ5へ分岐す
る。 〔ステツプ3〕背蓋の前回の開閉状態を記憶しているフ
ラグであるフラグXをチエツクする。フラグXが0の時
は背蓋が開いている状態を表わしている。フラグXが1
ならステツプ4へ、0ならステツプ7へ分岐する。電源
投入直後はフラグの内容は0でも1でもかまわない。 〔ステツプ4〕背蓋が開いていることを記憶するためフ
ラグXを0にする。この後ステツプ9へ分岐する。 〔ステツプ5〕フラグXが0ならステツプ6へ、1なら
ステツプ7へ分岐する。 〔ステツプ6〕背蓋が閉じていることを記憶するためフ
ラグXを1にする。この後ステツプ9へ分岐する。 〔ステツプ7〕巻き戻しボタン14が押されているかどう
かチエツクする為にスイツチSRWの状態を読み取る。巻
き戻しボタン14が押されていればステツプ9へ、押され
ていなければステツプ8へ分岐する。 〔ステツプ8〕レリーズボタン12が押されているかどう
かチエツクする為にレリーズスイツチSW2の状態を読み
取る。レリーズスイツチSW2がオンしていればステツプ
9へ、オフならばステツプ10へ分岐する。 〔ステツプ9〕ステツプ1と同じ、DC/DCコンバータCON
をオンする。 〔ステツプ10〕現在DC/DCコンバータCONがオンしている
かどうか判別し、DC/DCコンバータCONがオフしていれば
ステツプ2に戻る。以下、背蓋の開閉状態が変化する
か、巻戻しボタン14に連動するスイツチSRWもしくはレ
リーズスイツチSW2がオンされるまでスイツチの読み取
りをくり返す。 〔ステツプ11〕マイコンMC2と通信し、マイコンMC2から
出される命令を受け取る。 〔ステツプ12〕マイコンMC2からの命令がDC/DCコンバー
タCONのオフ命令の時はステツプ13へ、DC/DCコンバータ
CONのオフ命令でない時はステツプ11に戻り、DC/DCコン
バータCONのオフ命令が来るまで待機する。 〔ステツプ13〕出力ポートP4にロウレベルの信号を出力
しDC/DCコンバータCONをオフし、DC/DCコンバータCONの
5ボルト安定電圧の出力を停止する。 以上がマイコンMC1の動作である。このフローから判
るように、マイコンMC1は電源投入時及び背蓋開閉スイ
ツチSBPがオンからオフ、あるいはオフからオンに変化
した時、及び巻き戻しスイツチSRW、レリーズスイツチS
W2がオンされている時にDC/DCコンバータCONを動作さ
せ、マイコンMC2、及び測光アンプAMPとA/D変換器AD1,A
D2に電源を供給し、供給後はマイコンMC2のDC/DCコンバ
ータオフ命令を受け取るまでDC/DCコンバータCONをオン
状態とし、マイコンMC2よりDC/DCコンバータCONのオフ
命令を受け取った時点でDC/DCコンバータCONをオフとす
る動作を行っている。 次に、DC/DCコンバータCONがオンした後のマイコンMC
2の動作について説明する。なお、マイコンMC1が電源電
池BATを投入した時から常時動作とし、マイコンMC2をDC
/DCコンバータCONがオンしている時だけ電源供給されて
動作開始をするように構成したのは、マイコンMC1がス
イツチ検出のみの仕事を行えばよいだけの低消費電力タ
イプの低速マイコンを想定し、マイコンMC2が消費電力
の大きい高速処理可能なものを想定しているためであ
る。 第13図はマイコンMC2の電源供給後の処理を表わすフ
ローチヤートである。 以下フローチヤートに従い説明する。 〔ステツプ14〕背蓋スイツチSBPを読み取る。背蓋が開
いている時はステツプ15へ、背蓋が閉じている時はステ
ツプ18へ分岐する。 〔ステツプ15〕背蓋の前回の開閉状態を記憶しているフ
ラグIをチエツクする。フラグIが0の時は、背蓋が開
いている状態を表わしている。フラグIが1ならステツ
プ16へ、フラグIが0なら20へ分岐する。なおマイコン
MC2のメモリ内容に関しては、マイコンMC2が電源供給を
停止してもメモリの内容の消失しないE2PROM(不揮発性
ROM)タイプのメモリを持っているため問題はない。ま
たE2PROMタイプのメモリをもたない場合にも、外付けに
ボタン型のリチウム電池などでメモリバツクアツプを行
い、DC/DCコンバータCONの電源供給が停止してもメモリ
内容だけは保存するという公知の従来技術を用いてもよ
い。 〔ステツプ16〕背蓋が閉じている状態から開いた状態へ
と変化したので、背蓋が開いていることを記憶するため
フラグIを0にする。 〔ステツプ17〕フイルムカウンタの内容をメモリ内に記
憶しているが、このフイルムカウンタのメモリを0とす
る。 〔ステツプ18〕背蓋の前回の開閉状態を記憶しているフ
ラグをチエツクする。フラグIが1の時はステツプ20
へ、フラグIが0ならステツプ19へ分岐する。 〔ステツプ19〕背蓋が開いている状態から閉じている状
態へと変化したので、背蓋が閉じていることを記憶する
ためフラグIを1にする。この後、第13B図のオートロ
ーデイングのシーケンスであるステツプ23へ分岐する。 〔ステツプ20〕巻き戻しボタン14が押されているかどう
かチエツクする為にスイツチSRWの状態を読み取る。巻
き戻しボタン14が押されていれば第13D図の巻き戻しシ
ーケンスへ分岐する。押されていなければステツプ21
へ。 〔ステツプ21〕レリーズボタン12が押されているかどう
かチエツクする為にレリーズスイツチSW2の状態を読み
取る。レリーズボタン12が押されていなければステツプ
176へ、レリーズボタン12が押されていれば第13F図のレ
リーズシーケンスへ分岐する。 〔ステツプ176〕バスラインSCIを通して外部のホストコ
ンピユータを通信する。 〔ステツプ177〕外部からの通信内容がE2PROMのフラグ
Zの書き変え命令かどうかを判断し、フラグZの書き換
え命令の時はステツプ178へ、そうでないかホストコン
ピユータが接続されていないと判断した時はステツプ22
へ。 〔ステツプ178〕自動巻き戻し禁止モードにするためフ
ラグZを0にするのか、あるいは自動巻き戻しモードに
するためフラグZを1にするのかを判断し、フラグZを
1にする場合にはステツプ179へ、0にする場合にはス
テツプ180へ分岐する。 〔ステツプ179〕E2PROMのフラグZを1にし、その後ス
テツプ22へ。 〔ステツプ180〕E2PROMのフラグZを0とし、その後ス
テツプ23へ。 〔ステツプ22〕動作を終らせるための処理を行う。マイ
コンMC1に対してDC/DCコンバータCONの動作を停止させ
るように命令を出力する。この後、マイコンMC1がDC/DC
コンバータCONをオフすることによりマイコンMC2の動作
電源が絶たれ、処理が終了する。 次に第13B図及び第13C図のオートローデイングシーケ
ンスについてフローを説明する。オートローデイングの
シーケンスには電源供給後の処理フローで説明したよう
に、背蓋が開いている状態から閉じられた状態となった
時にジヤンプされるシーケンスである。 〔ステツプ23〕,〔ステツプ24〕,〔ステツプ25〕A,G,
Cの各フラグを0にする。 〔ステツプ26〕電圧チエツクを行う。電圧チエツクはシ
ヤツタ制御用電磁石のコイルMG31,MG32に10ミリ秒通電
して、電圧をA/D変換器AD1から読み取って行うが、フロ
ーが煩雑になるので詳細を省略している。なお、電圧チ
エツクの結果、電圧が低下している場合はステツプ27
へ、電圧が充分ある場合はステツプ28へ。 〔ステツプ27〕 表示駆動用ICのDRに対し、電圧低下したことの警告表
示を行わせるようデータを送信し、その後、上述したス
テツプ22へジヤンプしてEND処理を行う。 〔ステツプ28〕オートローデイングを行わせるために第
2のモータM2に正転(第8図,第9図(a)に示すよう
に太陽ギヤ406が反時計方向回転)を行わせる。第2の
モータM2の制御は出力ポートP15,P16,P17,P18からの信
号出力によって行われる。詳細は上述の通りである。 〔ステツプ29〕第2のモータM2の通電時間を計数してお
くためのタイマーをスタートさせる。 〔ステツプ30〕入力ポートP9の前回の状態を記憶してお
くフラグであるフラグAをチエツクする。フラグAが0
の時は前回入力ポートP9の状態がスイツチオン状態と記
憶し、フラグAが1の時は前回の入力ポートP9の状態が
スイツチオフ状態と記憶している。なお入力ポートP9に
入力する信号は前述したようにスプロケツト402に連動
した信号(第8図に示した摺動ブラシ424から得られ
る)で、フイルム一駒分を巻き上げる間に複数回(例え
ば12回)オン・オフをくり返す信号(摺動ブラシ424の
出力が初期レベル,グランドレベルをくり返す)が入力
され、オン・オフ信号がくり返して入力していればマイ
コンMC2はスプロケツト402が回転動作していると判別
し、オン・オフのくり返し信号が停止していればマイコ
ンMC2はスプロケツト402が停止したものと判断する。ス
テツプ30ではフラグAが1の時にはステツプ33へ、フラ
グAが0の時にはステツプ31へ分岐する。オートローデ
イングシーケンス動作直後はステツプ23においてフラグ
Aを0としているのでステツプ31に分岐する。 〔ステツプ31〕入力ポートP9の前回の状態と、現在の状
態とを比較する。変化していればステツプ32へ、変化し
ていなければステツプ36へ。 〔ステツプ32〕入力ポートP9の入力状態が変化したので
新しくフラグAを1とする。 〔ステツプ33〕ステツプ31と同様入力ポートP9の前回の
状態と現在の状態を比較し、変化していればステツプ34
へ、変化していなければステツプ36へ。 〔ステツプ34〕入力ポートP9の入力状態が変化したので
新しくフラグAを0とする。 〔ステツプ35〕第2のモータM2の通電時間を計数してお
くためのタイマーを始めから再スタートさせる。 〔ステツプ36〕入力ポートP9に変化がなかったので第2
のモータM2の通電時間を計数しているタイマをチエツク
し、所定秒(例えば350ミリ秒)の間、入力ポートの変
化がない時はスプロケツト402が停止しているものと判
断しステツプ37へ、350ミリ秒の時間がまだ経過してい
ない時はステツプ38へ。 〔ステツプ37−1〕第2のモータM2の通電を停止して、
後述する空チヤージシーケンス(ステツプ37−2)へジ
ヤンプする。 〔ステツプ38〕入力ポートP10の前回の状態を記憶して
おくフラグであるフラグCをチエツクする。フラグCが
0の時は前回の入力ポートP10の状態がスイツチオン状
態と記憶し、フラグCが1の時は前回の入力ポートP10
の状態がスイツチオフ状態と記憶している。なお入力ポ
ートP10に入力する信号は、スプロケツト402に連動した
信号(第8図に示した摺動ブラシ423から得られる)
で、フイルム一駒分に相当する巻き上げが終了した時点
でスイツチがオン(摺動ブラシ423の出力はグランドレ
ベルに切換る)となる。また次のフイルム一駒分の巻き
上げを開始すると即座にオフ(摺動ブラシ423の出力は
グランドレベルから初期レベルに切換る)になり、次の
1駒分の巻き上げが完了した時点でオンとなる。従って
マイコンMC2はこの信号を検知することにより、フイル
ム一駒の巻き上げ制御が可能となる。ステツプ38ではフ
ラグCが1の時にはステツプ41へ、フラグCが0の時に
はステツプ39に分岐する。オートローデイングシーケン
ス動作直後はステツプ25においてフラグCを0としてい
るのでステツプ39に分岐する。 〔ステツプ39〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ40へ、変化
していなければステツプ30へ戻る。 〔ステツプ40〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で新しくフラグCを1とする。その後ステツプ30へ戻り
オートローデイングの動作を続行する。 〔ステツプ41〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ42へ、変化
していなければステツプ30へ戻りオートローデイングの
動作を続行する。 〔ステツプ42〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で新しくフラグCを0とする。 〔ステツプ43〕入力ポートP10の信号がオフからオンに
切り換ったので、一駒分の巻き上げが終了したことにな
り、オートローデイング時の巻き上げ駒数をカウントし
ているメモリであるメモリGをインクリメントする。 〔ステツプ44〕オートローデイングにて空巻上げが3駒
終了したかどうかチエツクする。3駒終了後ならステツ
プ48へ、AL3駒終了後以外の場合はステツプ45に分岐す
る。 〔ステツプ45〕オートローデイングにてフイルム空巻上
げが4駒終了したかどうかチエツクする。4駒終了後な
らステツプ46へ、AL4駒終了未完ならステツプ30へ戻
り、オートローデイングを継続する。 〔ステツプ46〕オートローデイングにてフイルム空巻上
げが4駒終了したので、第2モータM2を停止する。 〔ステツプ47〕表示駆動用ICのDRに対し、オートローデ
イングの完了したことを示す表示を行わせるようデータ
を送信し、その後、前述したステツプ22に分岐し処理を
終える。 〔ステツプ48〕ステツプ48〜53は3駒巻き上げ終了後の
フイルムの駆動方法切換に関するシーケンスである。ス
テツプ48で一度給送用の第2のモータM2を停止する。 〔ステツプ49〕第2のモータM2が完全に停止するまで10
0ミリ秒待つ。 〔ステツプ50〕フイルム駆動方法を切り換えるため第2
モータM2を逆転(第8図,第9図(b)に示すように太
陽ギヤ406が時計方向回転)させる。 〔ステツプ51〕100ミリ秒の時間逆転通電(第9図
(c)の状態となるまで通電を行う)を行う。 〔ステツプ52〕第2のモータM2の逆転を停止する。 〔ステツプ53〕第2のモータM2が完全に停止するまで10
0ミリ秒待つ。その後ステツプ28に戻り、最後の4駒目
のオートローデイングにおける空巻き上げを行う。 具体的にはふたたび第2のモータM2は正転(第8図,
第9図(d)に示すようにふたたび太陽ギヤ406は反時
計方向回転)する。ただし、この状態では第9図(d)
に示されるように第2のモータM2の回転はスプロケツト
402には伝達されず、スプール401に伝達される。したが
って、このようなスプロケツトフリーの状態で、実際に
フイルム52が巻上げ方向に給送され(スプール401のみ
の回転にて)、フイルムパーフオレーシヨン54とスプロ
ケツト402の噛合にてスプロケツト402が従動回転すれ
ば、オートローデイングが成功したことになり、逆にス
プロケツト402が従動回転していなければ、例えばフイ
ルムリーダー部64のスプール401への巻き付きが適正に
なされていない等にてオートローデイングが失敗したこ
とが判断できる。 次に第13C図の空チヤージのシーケンスについて説明
する。空チヤージのシーケンスは、オートローデイング
シーケンス(第13B図)の中で説明したように、オート
ローデイング中に途中でスプロケツト402が回転しなく
なったと判断した時に行われる。また後述するように第
13E図の巻き戻しのシーケンスからジヤンプしてくる。 〔ステツプ37−2〕ミラーアツプを開始させるために、
第1のモータM1の正転通電(第3図(a),(b)、第
5図(a)に示すように第1のモータM1の反時計方向回
転にて太陽ギヤ104の反時計方向回転状態)を開始す
る。 〔ステツプ54〕第1のモータM1の通電時間を計数してお
くためのタイマーをスタートさせる。 〔ステツプ55〕ブラシの動き出す時、キヤタリングの影
響を受けないように15ミリ秒時間を待たせる。 〔ステツプ56〕入力ポートP11(第3図,第4図におけ
る動作終了検知パターン162の出力信号)の状態をチエ
ツクする。入力ポートP11に入力する信号は第3図,第
4図にて説明したミラー駆動ギヤ120及びシヤツタチヤ
ージギヤ140(ミラー駆動カム121、シヤツタチヤージカ
ム141)に連動した信号であり、回動するブラシ122(常
にグランドパターン161との摺動によりグランドレベル
に導通)と動作終了検知パターン162との摺動状態に
て、シヤツタチヤージの完了及びミラーアツプの完了が
電位の変化として検知できる。 具体的にはシヤツタチヤージの完了(可動ミラー70は
ダウン状態)にて入力ポートP11がオン(初期レベルか
らグランドレベルに電位変化)となり、可動ミラー70の
アツプ完了(シヤツタチヤージ解除状態)にて入力ポー
トP11がオフ(グランドレベルから初期レベルに電位が
変化)となるように、グランドパターン161、動作終了
検知パターン162と、ブラシ122との位相が設定されてい
る。 そして、このステツプ56では、ミラーアツプ完了状態
になればステツプ60へ分岐し、まだミラーアツプ完了状
態にならなければステツプ57へ分岐させている。 なお、参考までに入力ポートP11と入力ポートP12の関
係をここで説明しておく。入力ポートP12は第3図,第
4図におけるオーバーラン検知パターン163の出力信号
となり、回動するブラシ122とオーバーラン検知パター
ン163との摺動状態にて、シヤツタチヤージ完了時の第
1のモータM1のオーバーラン(停止制御してから実際に
停まるまでに回転してしまう状態)の量及びミラーアツ
プ完了時での同じく第1のモータM1のオーバーランの量
が許容される設定範囲内であるか否かの検知が電位の変
化として判別できる。具体的には、シヤツタチヤージ完
了時に入力ポートP12がオフ(初期レベル)のままであ
ればオーバーラン量は設定範囲内であり、オン(初期レ
ベルからグランドレベルに変化)すればオーバーラン量
が設定範囲を超えたことが判別できる。又、ミラーアツ
プ完了時に入力ポートP12がオンのままであればオーバ
ーラン量は設定範囲内であり、オフすればオーバーラン
量が設定範囲を超えたことが判別できる。 なお、入力ポートP11とP12の関係は、通常はシヤツタ
チヤージ完了(ミラーダウン状態)で入力ポートP11が
オン、入力ポートP12がオフ、可動ミラー70が上がり始
めた途中で入力ポートP11がオン、入力ポートP12がオ
ン、ミラーアツプ完了(シヤツタチヤージ解除)で入力
ポートP11がオフ、入力ポートP12がオン、シヤツタチヤ
ージの途中(可動ミラー70が下がる途中)で入力ポート
P11がオフ、入力ポートP12がオフとなる。 〔ステツプ57〕第1のモータM1を通電させてからの時間
を計っているタイマをチエツクする。500ミリ秒経過し
ている場合はステツプ58へ、500ミリ秒経過していない
時はステツプ56へ戻る。 〔ステツプ58〕時間内にミラー駆動が終了しなかったの
で、事故と判断して第1のモータM1の通電を停止する。 〔ステツプ59〕表示駆動用ICのDRに事故表示をするよう
に表示データを出力し、ステツプ22へジヤンプする。 〔ステツプ60〕ミラーアツプが終了したので、次にミラ
ーをダウン(シヤツタチヤージ)させる。このためタイ
マ#2を再スタートさせる。 〔ステツプ61〕ステツプ56で説明したようにミラーダウ
ン(シヤツタチヤージ完了)の位相で入力ポートP11が
オンとなるので、ステツプ61では入力ポートP11のチエ
ツクを行い、ミラーダウン(シヤツタチヤージ)が完了
すればステツプ63へ、ミラーダウン(シヤツタチヤー
ジ)完了状態にならなければステツプ62へ分岐する。 〔ステツプ62〕第1のモータM1を通電させてからの時間
を計っているタイマをチエツクする。1秒経過している
場合はステツプ58へ、1秒経過していない場合はステツ
プ61へ分岐する。 〔ステツプ63〕ミラーダウン(シヤツタチヤージ)が正
常に完了した状態なので、第1のモータM1の通電を停止
し、ステツプ22へジヤンプする。 以上で空チヤージのシーケンスが完了する。 次に第13D図の巻き戻しシーケンスについて説明す
る。巻き戻しシーケンスは、電源供給後の処理フローで
説明したように、巻き戻しボタン14が押されている時の
処理を行う。また後述するように通常の巻き上げ中にフ
イルムが終了して、巻き上げ突っ張り状態になった時に
もジヤンプしてくる。 〔ステツプ64〕,〔ステツプ65〕後の処理に使うフラ
グであるAとCをクリアして0にする。 〔ステツプ66〕電池電圧BATのチエツクを行う。方法は
オートローデイングシーケンスのステツプ26と同様なの
で詳細を省く。電池が充分にある時はステツプ68へ、電
圧が低下している時はステツプ67へ。 〔ステツプ67〕表示駆動用ICのDRに対し電圧が低下した
ことの警告表示を行わせるようデータを送信し、その後
ステツプ22へ分岐し、処理を終了する。 〔ステツプ68〕可動ミラーがダウン(シヤツタチヤージ
完了)している位相にあるかどうかチエツクし、正しく
ミラーダウン(シヤツタチヤージ完了)している場合は
ステツプ76へ分岐する。可動ミラーが正しくダウンして
いる状態でなく途中で止まっている場合(シヤツタチヤ
ージが途中で止まっている場合)はステツプ69へ分岐す
る。 〔ステツプ69〕可動ミラーを正しい位置までダウンさせ
る(シヤツタチヤージを完了させる)べく第1のモータ
M1を正転させる。 〔ステツプ70〕第1のモータM1の通電時間を計数してお
くためのタイマをスタートさせる。 〔ステツプ71〕ステツプ56で説明したようにミラーダウ
ン(シヤツタチヤージ完了)の位相で入力ポートP11の
スイツチがオフとなるので、ステツプ71では入力ポート
P11のチエツクを行い、ミラーダウン(シヤツタチヤー
ジ)が完了すればステツプ75へ、ミラーダウン(シヤツ
タチヤージ)完了状態にならなければステツプ72へ分岐
する。 〔ステツプ72〕第1のモータM1を通電させてからの時間
を計っているタイマをチエツクする。1秒経過している
場合はステツプ73へ、1秒経過していない場合はステツ
プ71へ戻る。 〔ステツプ73〕1秒の間にミラー駆動が終了しなかった
ので、事故と判断しモータM1の通電を停止する。 〔ステツプ74〕表示駆動用ICのDRに事故表示をするよう
に表示データを出力し、ステツプ22に分岐し処理を終了
する。 〔ステツプ75〕ミラーダウン(シヤツタチヤージ)が正
常に完了した状態なので、第1のモータM1の通電を停止
する。 その後、ステツプ76へ進む。 〔ステツプ76〕第9図(d)の状態でのスプール側遊星
ギヤ411を、スプール側伝達ギヤ409から逃がす(非噛合
としてスプール401をフリートする)ために第2のモー
タM2の逆転を開始する。 〔ステツプ77〕スプール側遊星ギヤ411を確実に逃がす
ために100ミリ秒待つ。 〔ステツプ78〕巻き戻しを行うための第1のモータM1の
逆転を開始する。すなわち、第5図(b)に示すように
太陽ギヤ104を時計方向に回転させて、遊星ギヤ105と巻
戻しギヤ201とを噛合させて、以後巻戻しギヤ201を回転
させる。 〔ステツプ79〕第1のモータM1の通電時間を計数してい
るタイマをスタートさせる。 〔ステツプ80〕入力ポートP9の前回の状態を記憶してお
くためのフラグであるフラグAをチエツクする。 フラグAが0の時は前回入力ポートP9の状態がスイッ
チオン状態と記憶し、フラグAが1の時は前回の入力ポ
ートP9の状態がスイッチオフ状態と記憶している。な
お、入力ポートP9に入力する信号は前述したようにスプ
ロケツト402に連動した信号でフイルム一駒分を巻き戻
す間に複数回(例えば12回)オン・オフをくり返す信号
が入力され、オン・オフ信号がくり返して入力していれ
ばマイコンMC2はスプロケツト402が回転動作していると
判別し、オン・オフのくり返し信号が停止していればマ
イコンMC2はスプロケツト402が停止したものと判断す
る。ステツプ80ではフラグAが1の時にはステツプ83
へ、フラグAが0の時にはステツプ81へ分岐する。 〔ステツプ81〕入力ポートP9の前回の状態と現在の状態
とを比較する。変化していればステツプ82へ、変化して
いなければステツプ86へ分岐する。 〔ステツプ82〕入力ポートP9の入力状態が変化したので
新しくフラグAを1とする。 〔ステツプ83〕ステツプ81と同様入力ポートP9の前回の
状態と現在の状態を比較し、変化していればステツプ84
へ、変化していなければステツプ86へ分岐する。 〔ステツプ84〕入力ポートP9の入力状態が変化したので
新しくフラグAを0とする。 〔ステツプ85〕第1のモータM1の通電時間を計数してお
くためのタイマを再スタートさせる。 〔ステツプ86〕第1のモータM1の通電時間を計数してい
るタイマをチエツクし、350ミリ秒の間入力ポートの変
化がない時はスプロケツト402が停止しているものと判
断し、ステツプ87へ、350ミリ秒の時間がまだ経過して
いない時はステツプ90へ分岐する。 〔ステツプ87〕モータM1,M2の両方への通電を停止す
る。その後ステツプ88へ進む。 〔ステツプ88〕巻き戻しが完全に終ったかどうかチエツ
クする。フレームカウンタが0になっていれば、前述し
た空チヤージシーケンスへ、カウンタが残っていればス
テツプ89へ分岐する。 〔ステツプ89〕表示駆動用ICであるDRに巻き戻しが途中
停止したことを表示する表示データを送り出して、ステ
ツプ22へ分岐し処理を終了する。 〔ステツプ90〕入力ポートP10の前回の状態を記憶して
おくフラグであるフラグCをチエツクする。フラギCが
0の時に前回の入力ポートP10の状態がスイツチオン状
態と記憶し、フラグCが1の時は前回の入力ポートP10
の状態がスイツチオフ状態と記憶している。なお入力ポ
ートP10に入力する信号は、上述のようにスプロケツト4
02に連動した信号で、フイルム一駒分に相当する巻き戻
しが終了して時点でスイツチがオンとなる。また次のフ
イルムの一駒の巻き戻しを続けると即座にオフになり、
やはり一駒の巻き戻しが完了した時点でオンとなる。従
ってマイコンMC2はこの信号を検知することにより、フ
イルム一駒の巻き上げ制御が可能となっている。ステツ
プ90ではフラグCが1の時にはステツプ93へ、フラグC
が0の時にはステツプ91へ分岐する。 〔ステツプ91〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ92へ、変化
していなければステツプ80に戻り巻き戻しを継続する。 〔ステツプ92〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で新しくフラグCを1とする。その後ステツプ80に戻
り、その後巻き戻しを継続する。 〔ステツプ93〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ94へ、変化
していなければステツプ80に戻り巻き戻しを継続する。 〔ステツプ94〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で、新しくフラグCを0とする。 〔ステツプ95〕入力ポートP10の信号がオフからオンに
切り換ったので、1駒分の巻き戻しが終了したことにな
り、駒数をカウントしているメモリを減算する。その後
ステツプ80へ戻り巻き戻しを継続する。 次に第13E図のレリーズシーケンスについて説明す
る。レリーズシーケンスは電源供給後の処理フローで説
明したように、レリーズボタン12が押された時の処理を
行う。 〔ステツプ95〕AD変換器AD2と通信を行い、測光AD変換
値を読み込む。 〔ステツプ97〕測光AD変換値に基づいて、シヤツタ秒時
と絞り値を表示駆動用IC,DRに送信する。 〔ステツプ98〕電圧チエツクを行う。電圧をチエツク
し、電圧が低下していればステツプ99へ、電圧がレリー
ズ可能な電圧があればステツプ100へ分岐する。ここで
の電圧チエツクはレリーズができるかどうかだけを見て
おり、例えば、電圧値V0が、V0<3ボルトの際にステツ
プ99へ分岐し、V03ボルトの際にステツプへ分岐させ
る。 〔ステツプ99〕表示駆動用ICのDRに電圧が低下したこと
の警告表示をさせるための表示データを送る。 〔ステツプ100〕再度電圧チエツクを行う。電圧をチエ
ツクし、電圧がかなり高い時はステツプ101へ、電圧が
それ程高くない時はステツプ102へ分岐する。ここでの
電圧チエツクはレリーズはできるが以後の動作にてモー
タに重畳した通電を行えるか否かを判断するものであ
り、例えば、電圧値V0が、V0<4ボルトの際にステツプ
102に分岐し、V0>4ボルトの際にステツプ101に分岐さ
せる。 〔ステツプ101〕電圧が高いことを示すフラグであるフ
ラグEを1にする。 〔ステツプ102〕電圧が低いことを示すフラグであるフ
ラグEを0にする。 〔ステツプ103〕ミラーアツプさせるために、第1のモ
ータM1の正転通電を開始する。 〔ステツプ104〕第1のモータM1の通電時間を計数して
いるタイマであるタイマ#2をスタートさせる。 〔ステツプ105〕通電開始のラツシユ電流が収まるまで1
5ミリ秒時間待つ。 〔ステツプ106〕電圧の高低状態を記憶しているフラグ
であるフラグEをチエツクし、電圧が高ければステツプ
108へ、電圧が低ければステツプ107へ分岐する。 〔ステツプ107〕電圧がやや低い時はラツシユ電流の回
復に更に15ミリ秒時間待つ。 〔ステツプ108〕出力ポートP23からハイレベルの信号を
出力し、レンズ側の絞り羽根駆動用の第3のモータM3の
駆動が可能なように電流を供給する。その後、レンズ側
のマイコンMC3に対しレンズの絞り羽根を演算絞り値の
位置まで絞り込むように命令する。 〔ステツプ109〕入力ポートP11のチエツクを行い、ミラ
ーアツプが完了すればステツプ11へ、ミラーアツプ完了
状態にならなければステツプ110へ分岐する。 〔ステツプ110〕第1のモータM1を通電させてからの時
間を計っているタイマをチエツクする。500ミリ秒経過
している場合はステツプ112へ、500ミリ秒経過していな
い場合にはステツプ109に戻り、ミラーアツプ完了状態
になるまで待つ。 〔ステツプ112〕500ミリ秒の間にミラーアツプ動作が終
了しなかったので事故と判断し、第1のモータM1の通電
を停止する。 〔ステツプ113〕表示駆動用ICのDRに事故表示するよう
に表示データを出力し、ステツプ22へ分岐し処理を終了
する。 〔ステツプ111〕入力ポートP11がオフとなりミラーアツ
プ完了(シヤツタチヤージ解除)となったので、第1の
モータM1への通電を停止させる。 次に、ステツプ200〜203において、ミラーアツプ完了
時の第1のモータM1のオーバラン量が所定量以上になっ
た場合について説明する。 〔ステツプ200〕オーバーランに費やす時間を待つ為
に、3ミリ秒待つ。 〔ステツプ201〕入力ポートP12のチエツクを行う。上述
の空チヤージシーケンス(第13C図)の説明にて詳しく
述べたように、ミラーアツプ完了時でのオーバーラン量
は、設定範囲内であれば入力ポートP12はオンとなりス
テツプ114へ分岐して通常のシーケンスとなるが、オー
バラン量が設定範囲を超えた際には入力ポートP12はオ
フとなり異常状態回避シーケンスとしてのステツプ202
へ分岐する。ここで、オーバーラン量が設定範囲を超え
た場合の問題について説明しておくと、すなわち、第3
図(b)の状態よりミラー駆動ギヤ120がさらに時計方
向に回転してしまうことが生じ、最悪の場合ではミラー
駆動カム121の平坦カム面121bとミラー駆動レバー130の
一端部131との摺接が外れて、該一端部131が下りカム面
121cと摺接して、可動ミラー70がダウン方向(フアイン
ダー観察位置方向)に回動してしまい適正なフイルム52
の露光が行えない問題が生じてしまう。 〔ステツプ202〕第1のモータM1をふたたび正転方向に
通電を行う。これにより、ミラー駆動ギヤ120はふたた
び時計方向に回転し、ミラー駆動カム121とミラー駆動
レバー130との摺動により、可動ミラー70は一旦ミラー
ダウンし、そして連続的に再度ミラーアツプする。跨、
シヤツタチヤージギヤ140もふたたび反時計方向に回転
し、シヤツタチヤージレバー150をチヤージ回動及びチ
ヤージ解除回動させる。ただし、この状態でふたたびシ
ヤツタチヤージレバー150が回動してもシヤツタユニツ
ト300は空チヤージされるだけで何ら悪影響を受けるこ
とはない。 〔ステツプ203〕第1のモータM1の再動作にて、第4図
に示すブラシ122が少なくとも動作終了検知パターン162
と摺動するだけの時間としての50ミリ秒時間待つ。そし
て、その後にふたたびステツプ109に戻ってミラーアツ
プ完了時(入力ポートP11がオフ)に、ステツプ111にて
第1のモータM1の回転を停止させる。この状態にて、オ
ーバーラン量が設定範囲内におさまればステツプ114へ
進む。 〔ステツプ114〕レンズマイコンMC3と通信し、絞りが所
定位置まで絞られたかどうか確認し、絞り羽根530が所
定位置まで絞り終っていればステツプ115へ、絞り終っ
ていなければステツプ114に戻り絞り羽根530が絞られる
まで待つ。 〔ステツプ115〕出力ポートP13から10ミリ秒の間ハイレ
ベルの信号を出力し、シヤツタの先幕制御用電磁石のコ
イル383に通電し、シヤツタの先幕を走らせる。これに
よりフイルムの露光動作が開始される。 〔ステツプ116〕フイルム露光時間待ち。 〔ステツプ117〕出力ポートP14から10ミリ秒の間ロウレ
ベルの信号を出力し、シヤツタの後幕制御用電磁石のコ
イル389に通電し、シヤツタの後幕を走らせる。これに
よりフイルムの露光動作が終了する。 〔ステツプ118〕後幕走行完了に連動するスイツチSCN2
がオンかオフかを判別する。オフの場合はステツプ118
にとどまり、スイッチがオンになるまで待つ。オンの場
合は後幕の走行が完了したことを意味するので、ステツ
プ119へ分岐する。 〔ステツプ119〕電圧の高低状態を記憶しているフラグ
であるフラグEをチエツクし、電圧が高ければステツプ
123へ、電圧がやや低ければステツプ123へ分岐する。 〔ステツプ120〕再度電圧チエツクを行う。この電圧チ
エツクはステツプ100での電圧チエツクと同じ意味のも
ので、その結果電圧が高いとき(例えばV04ボルト)
はステツプ121へ、電圧が低いとき(例えばV0<4ボル
ト)はステツプ122へ分岐する。電圧チエツクは前述し
たように先幕用コイルMG31、後幕用コイルMG32に同時に
10ミリ秒通電し、通電中の電圧をチエツクする。 〔ステツプ121〕電圧が高いことを示すため、フラグE
を1にする。 〔ステツプ122〕電圧がやや低いことを示すため、フラ
グEを0にする。 〔ステツプ123〕ミラーを下げ、かつシヤツタをチヤー
ジするために第1のモータM1の正転通電を開始する。 〔ステツプ124〕第1のモータM1の通電時間を計数して
いるタイマであるタイマ#2をスタートさせる。 〔ステツプ125〕第1のモータM1の通電開始のラツシユ
電流が収まるまで15ミリ秒時間待ち。 〔ステツプ126〕電圧の高低状態を記憶しているフラグ
であるフラグEをチエツクし、電圧が高ければステツプ
128へ、電圧がやや低ければステツプ127へ分岐する。 〔ステツプ127〕電圧がやや低い時はラツシユ電流の回
復に更に15ミリ秒時間待ちを入れる。 〔ステップ128〕レンズ側のマイコンMC3に対しレンズの
絞り羽根530を開放位置まで戻すように命令する。 〔ステツプ129〕レンズマイコンMC3と通信し、絞りが開
放位置まで戻されたかどうかチエツクし、絞り羽根530
が開放になっていればステツプ130へ、絞りが開放にな
っていなければステツプ129に戻り、絞りが開放になる
まで待つ。 〔ステツプ130〕フイルム一駒分巻き上げるために第2
のモータM2を正転方向に通電する。 〔ステツプ131〕第2のモータM2の通電時間を計数して
いるタイマ#1をスタートする。 〔ステツプ132〕〜〔ステツプ135〕以下の処理で用い
る判別フラグをクリアし、A=0,B=0,C=0,F=0とす
る。 〔ステツプ136〕入力ポートP11の入力状態をチエツクす
る。入力状態がオンならミラーのダウンとシヤツタのチ
ヤージが終了したことを意味するのでステツプ137へ、
オフならミラーのダウンが未完なのでステツプ142へ分
岐する。 〔ステツプ137〕ミラーダウン(シヤツタチヤージ)が
終了したので第1のモータM1を停止させる。 〔ステツプ138〕ミラー駆動(シヤツタチヤージ)用の
第1のモータM1だけ動作しているのか、巻上げ用の第2
のモータM2も同時に動作しているのかを記憶しているフ
ラグBをチエツクする。フラグBが0ならばステツプ15
1へ、フラグBが1ならステツプ139へ分岐する。 〔ステツプ139〕状態フラグBを0にする。 〔ステツプ140〕状態フラグBが1であったということ
は、巻き上げ用の第2のモータM2を一時停止していたこ
とを意味する。ステツプ140では巻き上げ用の第2のモ
ータM2の通電を再開する。 〔ステツプ141〕巻き上げ用の第2モータM2の通電時間
を計数しているタイマ#1を再スタートさせる。その後
ステツプ151へ分岐する。 〔ステツプ142〕ミラー駆動用の第1のモータM1の通電
時間を計数しているタイマ#2をチエツクし、1秒時間
が経過していればステツプ143へ、1秒時間が経過して
いる時は145へ分岐する。 〔ステツプ143〕ミラー駆動用の第1のモータM1がミラ
ーダウンまたはシヤツタチヤージを完了できないまま1
秒時間がたってしまったので、巻き上げ用の第1のモー
タM1を一度停止し、第1のモータM1だけ単独に動作させ
て、ミラーダウンとシヤツタチヤージだけ先に行う。こ
の時巻き上げ用の第2のモータM2がすでに停止している
場合にはステツプ146に分岐する。 〔ステツプ144〕電池電圧BATの高低状態を記憶している
フラグEをチエツクし電圧が高い場合は146へ分岐す
る。 〔ステツプ145〕状態フラグBを判別する状態フラグB
が1、すなわちミラー駆動用の第1のモータM1が動作中
の時にはステツプ136に戻り、ミラーダウンが完了する
まで待つ。状態不フラグBが0のとき、すなわち巻き上
げ用の第2のモータM2も同時に動作している時はステッ
204へ分岐する。 〔ステツプ146〕巻き上げ用の第2のモータM2、ミラー
駆動用の第1のモータM1の通電を停止する。 〔ステツプ147〕表示駆動用ICのDRにチヤージが途中で
停止したので事故表示を行うよう表示データを送る。 〔ステツプ148〕巻き上げ用の第2のモータM2と、ミラ
ー駆動用の第1のモータM1との同時駆動ができなかった
ので、一度巻上げ用の第2のモータM2を停止させる。 〔ステツプ149〕ミラー駆動用の第1のモータM1の通電
時間を計数しているタイマ#2を再スタートさせる。 〔ステツプ150〕状態フラグBを1とし、モータM1,M2の
同時通電ができなかったので、巻上げ用の第2のモータ
M2の通電を停止したことを記憶する。その後ステツプ13
6に戻り、ミラーダウン(シヤツタチヤージ)の完了の
検知を継続して行う。 〔ステツプ204〕ミラー駆動用(シヤツタチヤージ用)
の第1のモータM1の動作有無をチエツクし、停止状態の
際にステツプ151へ、動作中状態の際にステツプ154へ分
岐する。このステツプ204は以後のステツプ205〜208で
の異常状態回避シーケンスにて、異常次にミラー駆動用
の第1のモータM1を更に1回転させ、結果的に巻上げ用
の第2のモータM2の動作終了より、ミラー駆動(シヤツ
タチヤージ)用の第1のモータM1の方の終了の方が後に
なる場合があることにより挿入したステツプである。 〔ステツプ151〕巻上げ用の第2のモータM2が動作中か
停止したかをチエツクし、動作中の際にはステツプ154
へ、停止している際にはステツプ152へ分岐する。 〔ステツプ152〕入力ポートP9の入力信号が1駒巻上げ
る巻、何回オン・オフ切換わったかを記憶しているメモ
リFをチエツクする。1駒巻上げる間に4回以下しか切
換わらない際には、前記巻上げ次に、第2のモータM2を
1駒巻上完了の信号(入力ポートP10)により停止させ
た直後(あるいは同時)にフイルムが突張り、第2のモ
ータM2の駆動力がなくなった段階で、スプロケツオ402
が巻戻し方向に少し戻ってしまったと判断し、上述した
リワインドモード(ステツプ64)へジヤンプする。一
方、オン・オフ切換わり信号が4回を超えて入力した際
にはステツ205に分岐する。 このステツプ152の意味について、さらに具体的に説
明する。 フイルム52の長さは各メーカや各物によってバラツキ
があり、例えば24枚撮りフイルムといっても、実際には
25枚撮れたりすることは周知である。又、このことはオ
ートローデングの際の空送りの量のバラツキによっても
生じてしまう。又、フイルム52自体もベースが合成樹脂
シートの為、引張ることにより若干延びることも知られ
ている。したがって、フィルム52の撮影可能な最終駒付
近において、フイルム52の1駒巻上げができたとして
も、実際には1駒巻上げ完了の若干手前ですでにフイル
ム52は突張り(フイルムパトローネ50のパトローネ軸51
に巻付いていたフイルム52が全てスプール401方向に給
送されて、これ以上フイルム52をスプール401の回転に
て巻上げようとしてもフイルム52の該パトローネ50から
の引出しができない状態)を生じており、1駒分の巻上
げが行えたのは、フイルム52が延びた為である場合が生
じる。このような場合では、第2のモータM2の停止にて
スプール401の巻上げ駆動力がなくなった際に、フィル
ム52が自からの復帰力にて縮んで、スプロケツト402が
フイルムパーフオレーシンヨン54の噛合従動により巻戻
し方向に若干回転してしまう。したがって次の駒の為の
巻上げが次に実施された際には、1駒分の巻上げをする
前に1駒巻上げ完了信号が入力ポートP10に入力して、
実際には適正な1駒分の巻上げが行われていないのにか
かわらず、出力信号としては1駒巻上げができたことを
示す信号が発生してしまうことがあった。そうすると、
従来のシーケンスでは、このような場合でも撮影OKとな
り、次駒分の露光をしてしまい撮影者の意図外の2重露
光をしてしまうことや、何回巻上げ動作をさせてもフイ
ルム突張り(フイルム終了)を検知できない問題を生じ
ていた。本実施例のステツプ152は上述の従来問題を解
決する為に挿入したステツプであり、巻上げの際に例え
1駒巻上げ完了信号が発生し、第2のモータM2の停止制
御をした時でも、入力ポートP9へのオン・オフ切換わり
信号が所定数(実施例ではこの所定数を4回に設定した
が、理論的には正常な際での1駒巻上げ時に出力するオ
ン・オフ切換わり信号の数より少ない数を設定しておけ
ば良い)に達しない場合には、すでにフイルム52は突張
り状態と判断して巻戻しの為絵のオートリワインドモー
ド(ステツプ64)ステツプへジヤンプさせることにより
従来の問題を解決した。 次に、ステツプ205〜208においてシヤツタチヤージ
(ミラーダウン)完了自の第1のモータM1のオーバーラ
ン量が所定量以上となった場合について説明する。 〔ステツプ205〕入力ポートP12のチエツクを行う。上述
の空チヤージシーケンス(第13C図)の説明にて詳しく
述べたように、シヤツタチヤージ(ミラーダウン)完了
時でのオーバーラン量は、所定範囲内であれば入力ポー
トP12はオフとなりステツプ153へ分岐して通常のシーケ
ンスとなるが、オーバーラン量が設定範囲を超えた際に
は入力ポートP12はオンとなり異常状態回避シーケンス
としてのステツプ206へ分岐する。 ここで、オーバーラン量が設定範囲を超えた場合の問
題について説明しておくと、すなわち、第3図(a)の
状態よりミラー駆動ギヤ120がさらに時計方向に回転し
てしまうことが生じ、最悪の場合ではミラー駆動カム12
1の登りカム面121aとミラー駆動レバー130の一端部131
との摺接が生じて、可動ミラー70がアツプ方向(露光退
避位置方向)に回動してしまい適切なフアインダー観察
状態が得られないことや、AF用受光素子(不図示)への
被写体光の入射が適正に行えない等の問題が生じてしま
う。又、当然シヤツタチヤージギヤ140もさらに反時計
方向に回転してしまうことが生じ、最悪の場合ではシヤ
ツタチヤージカム141の平坦カム面141bとシヤツタチヤ
ージレバー150のコロ151との摺接が外れて、該コ151が
下りカム面141cと対応して、シヤツタチヤージレバー15
0がチヤージ解除方向(時計方向)に回動してしまい、
シヤツタユニツト300のチヤージレバー302によるシヤツ
タ走行前の緊定が外れてシヤツタユニツト300の耐衝撃
性能を低下させてしまう問題を生じる。 〔ステツプ206〕第1のモータM1をふたたび正転方向に
通電を行う。これにより、ミラー駆動ギヤ120はふたた
び時計方向に回転し、ミラー駆動カム121とミラー駆動
レバー130との摺動により、可動ミラー70は一旦ミラー
アツプして、そして連続的に再度ミラーダウンする。
又、シヤツタチヤージギヤ140もふたたび反時計方向に
回転し、シヤツタチヤージレバー150をチヤージ解除回
動及びチヤージ回動させる。ただし、この状態でふたた
びシヤツタチヤージレバー150が回動してもシヤツタユ
ニツト300は何ら悪影響を受けることはない。 〔ステツプ207〕第1のモータM1の再動作にて、第4図
に示すブラシ122が少なくとも動作終了検知パターン162
から外れる(非摺動)だけの時間としての15ミリ秒時間
待つ。 〔ステツプ208〕ミラー駆動(シヤツタチヤージ)用の
第1のモータM1の通電時間を計数しているタイマ#2を
再スタートさせる。 そして、ふたたびステツプ136に戻ってステツプ136以
下の動作を再度行う。 〔ステツプ153〕表示駆動用ICのDRに一駒巻き上げ完了
及びシヤツタチヤージの正常な動作が終了したことを表
示させる表示データを送り、ステツプ22へ分岐して処理
を終了する。 〔ステツプ154〕入力ポートP9の前回の状態を記憶して
おくフラグであるフラグAをチエツクする。フラグAが
0の時は前回入力ポートP9の状態がスイツチオン状態と
記憶し、フラグAが1の時は前回の入力ポートP9の状態
がスイツチオフ状態と記憶している。なお入力ポートP9
に入力する信号は前述したようにスプロケツト402に連
動した信号でフイルムで一駒分を巻き上げる間に複数回
(例えば12回)オン・オフをくり返す信号が入力され、
オン・オフ信号がくり返して入力していればマインコン
MC2はスプロケツト402が回転動作していると判別し、オ
ン・オフのくり返し信号が停止していればマイコンMC2
はスプロケツト402が停止したものと判断する。ステツ
プ154ではフラグAが1の時にはステツプ157へ、フラグ
Aが0の時にはステツプ155へ分岐する。給送シーケン
スの動作直後はステツプ132においてフラグAを0とし
ているのでステツプ155に分岐する。 〔ステツプ155〕入力ポートP9の前回の状態と現在の状
態とを比較する。変化していればステツプ156へ、変化
していなければステツプ161へ分岐する。 〔ステツプ156〕入力ポートP9の入力状態が変化したの
で新しくフラグAを1とする。 〔ステツプ157〕ステツプ156と同様、入力ポートP9の前
回の状態と現在の状態を比較し、変化していればステツ
プ158へ、変化していなければステツプ161へ分岐する。 〔ステツプ158〕入力ポートP9の入力状態が変化したの
で新しくフラグAを0とする。 〔ステツプ159〕第2のモータM2の通電時間を計数して
おくためのタイマ#1を始めから再スタートさせる。 〔ステツプ161〕入力ポートP9に変化がなかったので第
2のモータM2の通電時間を計数しているタイマをチエツ
クし、350ミリ秒の間入力ポートの変化がない時はスプ
ロケツト402が停止しているものと判断しステツプ167
へ、350ミリ秒の時間がまだ経過していない時はステツ
プ162へ。 〔ステツプ160〕入力ポートP9の入力状態が変化したの
で、入力ポートP9のオン・オフ切換わり信号の切換わり
回数を記憶しているメモリFをインクリメントする。 〔ステツプ162〕入力ポートP10の前回の状態を記憶して
おくフラグであるフラグCをチエツクする。フラグCが
0の時は前回の入力ポートP10の状態がスイツチオン状
態と記憶し、フラグCが1の時は前回の入力ポートP10
の状態がスイツチオフ状態と記憶している。なお、入力
ポートP10に入力する信号はスプロケツト402に連動した
信号で、フイルム一駒分に相当する巻き上げが終了した
時点でスイツチがオンとなる。また次のフイルム一駒の
巻き上げを開始すると即座にオフになり、やはり巻き上
げ完了した時点でオンとなる。従って、マイコンMC2は
この信号を検知することにより、フイルム一駒の巻き上
げ制御が可能となっている。ステツプ162ではフラグC
が1の時にはステツプ165へ、フラグCが0の時にはス
テツプ163に分岐する。巻上げ動作直後は、ステツプ134
においてフラグCを0としているのでステツプ163に分
岐する。 〔ステツプ163〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ164へ、変
化していなければステツプ136へ戻り、ミラーダウンと
巻上完了検知を継続して行う。 〔ステツプ164〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で新しくフラグCを1とする。その後ステツプ136へ戻
り、ミラーダウン(シヤツタチヤージ完了)と巻上げ完
了検知を継続して行う。 〔ステツプ165〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ166へ、変
化していなければステツプ136へ戻る。 〔ステツプ166〕入力ポートP10の信号がオフからオンに
切り換わったので一駒分の巻き上げが終了したことにな
り、第2のモータM2の通電を停止し、フイルムカウンタ
をインクリメントする。 〔ステツプ167〕第1のモータM1が通電中の時はステツ
プ168へ、停止している時はステツプ169へ分岐する。 〔ステツプ168〕電圧の高低を記憶しているフラグであ
るフラグEをチエツクし、電圧が高い時にはステツプ16
9へ、電圧がやや低い場合には、モータM1,M2の同時通電
をやめるためにステツプ148に戻る。 〔ステツプ169〕モータM1,M2の通電を停止し、前述した
巻き戻しシーケンスに移る。 〔ステツプ175〕E2PROMのフラグZをチエツクし、自動
巻戻しを行うか、禁止するかを判断する。フラグZが1
なら自動巻戻しを行うため、上述した巻戻しのシーケン
スに分岐する。一方、フラグZが0なら自動巻戻しが禁
止されているのでステツプ22へ分岐する。 以上がレリーズ、フイルム給送、シヤツタチヤージ、
ミラー駆動を同時に行うシーケンスのフローである。 次にレンズマイコンMC3のフローチヤートを説明す
る。 第14図はレンズ側のマイコンMC3のフローチヤートで
ある。 〔ステツプ170〕カメラ側のマイコンMC2と通信する。 〔ステツプ171〕カメラ側マイコンMC2との通信結果がカ
メラ側からの絞り駆動命令であるか否かを判断し、絞り
駆動命令であると判断した時はステツプ172へ、そうで
ない時はステツプ173へ分岐する。 〔ステツプ172〕絞り羽根駆動用の第3のモータM3を正
転方向(第10図での反時計方向)に通電し、所定位置ま
で絞りを絞り込む。絞り値はカメラ側から通信時に送ら
れてきているので、絞り値に見合う時間だけ通電を行え
ばよい。また第3のモータM3にステツピングモータ等を
用いて、駆動パルスを所定パルス数だけ出力するように
してもよい。 〔ステツプ173〕カメラ側マイコンとの通信結果がカメ
ラ側からの絞り開放命令であるか否かを判断し、絞り開
放命令であると判断した時はステツプ174へ、そうでな
い時はステツプ170に戻り、カメラ側マイコンMC2の次の
命令を待つ。 〔ステツプ174〕絞り羽根駆動用の第3のモータM3を逆
転方向(第10図での時計方向)に所定時間通電し、絞り
を開放にする。その後ステツプ170に戻りカメラ側マイ
コンMC2の命令を待つ。 以上がレンズマイコンMC3のフローチヤートとなる。 ここで本実施例におけるカメラシーケンスについて正
常に作動した場合での概略シーケンスを説明する。 新しいフイルムパトローネ50をカメラ内に装填して、
背蓋430を閉じることによりオートローデイングがスタ
ートする。すなわち、まず巻き上げ用の第2のモータM2
を約3駒分正転させ、この状態ではスプール401及びス
プロケツト402の両方を該第2のモータM2を駆動源とし
て回転させ、フイルムリーダ部56をスプール401へ送る
と共に巻付けを行う。この後、一端上記第2のモータM2
を逆転させてクラツチを切換え、スプロケツト402をフ
リーとしてスプールドライブに切換える。そして、再度
約1駒分、該第2のモータM2を正転させ、オートローデ
イングが成功しているか否かのチエツクを行う。すなわ
ち、スプロケツトフリーの状態で、スプール401を回転
させることによりスプロケツト402がフイルム52によっ
て従動回転すれば、フイルム52のリーダー部56がスプー
ル401に巻付いていることが確認でき、オートローデイ
ングが成功したことが判断できる。ここまでで、オート
ローデイングの為のフイルム空送り動作が終了し、巻上
げ用の第2のモータM2の回転は停止し、次のレリーズ操
作に待機する状態となる。 レリーズボタン12を操作することにより、ミラー駆動
及びシヤツタチヤージ用の第1のモータM1が所定量正転
させ、可動ミラー70をミラーアツプ(露光退避位置)さ
せると共に、シヤツタユニツト300をチヤージ解放状態
とし、今までシヤツタの誤走行を防止する為の緊定機能
を発揮していたユニツト内のチヤージレバー302を緊定
解除移動させる。又、ほぼ同時に絞り駆動用の第3のモ
ータM3を所定量正転させて設定値までの絞り込み動作を
行う。そして、先幕制御用電磁石のコイル383へ通電し
て切羽根群352を走行させて露光を開始させ、設定秒時
後に後幕制御用電磁石のコイル389へ通電して後羽根群3
51を走行させて露光を終了させる。 露光終了が確認された後に、上記第1のモータM1をミ
ラーアツプと同方向の正転方向にふたたび所定量回転さ
せ、可動ミラー70をミラーダウン(フアインダー観察位
置)させると共に、シヤツタユニツト300をシヤツタチ
ヤージ駆動し、同時に上述のシヤツタ後走行防止用のチ
ヤージレバー302を緊定位置にて保持させる。又、ほぼ
同時に、巻上げ用の第2のモータM2を1駒巻上げ分だけ
正転させる。更に、絞り駆動用の第3のモータM3を逆転
させて絞りを解放状態に復帰させる。この状態で次のレ
リーズ操作を待つ。 そして、上述のレリーズ操作に基づく露光動作が繰返
され、フイルム全駒の撮影が終了すると、フイルム52の
巻上げ時にフイルム52が突張り、この状態をスプロケツ
ト402に連動して回転する回転基板420の回転停止により
検知した場合には、まずミラー駆動及びシヤツタチヤー
ジ用の第1のモータM1はミラーダウン及びシヤツタチヤ
ージ完了までは正転方向に回転させられる。そして、巻
上げ用の第2のモータM2は一旦停止の後、逆転して該第
2のモータM2とスプール401との伝達系を切り、スプー
ル401をフリーとして巻戻し負荷を少なくする。そし
て、上記ミラー駆動及びシヤツタチヤージ用として使っ
ていた第1のモータM1を今後は逆転させて、まず第1の
モータM1の伝達系を今までのミラー駆動及びシヤツタチ
ヤージ伝達系から巻戻し伝達系へと切換え、続いて巻戻
し伝達系の巻戻しギヤ201を巻戻し方向に回転させる。
巻戻しの終了によりフイルム52が全てフイルムパトロー
ネ50内に戻るにはフイルムリーダー部56のみが若干パト
ローネ50から出ている程度になると、スプロケツト402
のフイルム52による従動回転が停止し、この検知に基づ
いて第1のモータM1を含む全ての動作を停止してカメラ
シーケンスが終了する。 上述した実施例にて特徴的なことは、第1に、ミラー
駆動及びシヤツタチヤージを行わせる第1のモータM1
と、フイルム巻上げを行わせる第2のモータM2とを、各
々独立に設けたことにより、駒速を向上させることがで
きることである。特にシヤツタ走行後のチヤージ(フイ
ルム52の巻上げとシヤツタユニツト300のチヤージ)に
おいて、通常一番時間がかかるフイルム巻上げ動作に関
して、従来は共通のモータにてフイルムを巻上げとシヤ
ツタチヤージを行っていたが、本実施例では第2のモー
タM2はフイルム巻上げだけを行えば良いので、このフイ
ルム巻上げ動作を極めて短時間に完了させることができ
る。又、本実施例では、第1のモータM1の同一方向回転
にて、可動ミラー70のミラーアツプ,ミラーダウン、そ
してシヤツタユニツト300のシヤツタチヤージ駆動,チ
ヤージ解除の許容を行うことができ、1駒撮影毎に該モ
ータM2を正逆回転する必要がなく、このことも駒速の向
上に大きく寄与する。又、このことは撮影毎のクラツチ
の切換えがかくなることも意味しており、作動音が静か
になる効果も得られる。さらに、この第1のモータM1の
同一方向回転にての各停止位相を、可動ミラー70のミラ
ーアツプで完了時(露光退避位置)にはシヤツタユニツ
ト300のチヤージ解除となり、シヤツタユニトツト300の
チヤージ完了時には可動ミラー70のミラーダウン(フア
インダー観察位置)となるように設定したことから、第
1のモータM1の同一方向の回転だけによっても正確なカ
メラシーケンスに合致した可動ミラー70及びシヤツタユ
ニツト300の動作を得ることができた。 又、第1のモータM1の同一方向回転のみにて、可動ミ
ラー70及びシヤツタユニツト300の動作を得ることがで
きることから、第1のモータM1の反対方向回転にて他の
仕事、すなわちフイルム52の巻戻し駆動を行うことが可
能となり、カメラ動作の効率的な分担を実現できた。 (発明の効果) 以上説明したように本発明は、低コストにて極めて駒
速の向上を実現した電動駆動カメラを提供することがで
きた。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例としての電動駆動カメラの各構
成配置説明図。 第2図は第1図の各構成の要部分解斜視図。 第3図(a),(b)は第2図に示したミラーボツクス
駆動機構及びフイルム巻戻し駆動機構の動作説明図。 第4図(a),(b)は第3図にて示した位相検知構成
のみの動作説明図。 第5図(a),(b)は第3図における伝達切換構成の
動作説明図。 第6図(a),(b)はシヤツタユニツトの要部構成を
示す動作説明図。 第7図は第6図のシヤツタ構成の走行制御機構を示す斜
視図。 第8図は第2図に示したフイルム巻上げ機構の構成を示
す斜視図。 第9図(a)〜(e)は第8図のフイルム巻上げ機構の
動作を示す動作説明図。 第10図は撮影レンズ内の絞り駆動構成を示す斜視図。 第11図は各機構の動作を制御する回路図。 第12図は第11図の回路の動作を説明する為のフローチヤ
ート。 第13A図〜第13E図は第11図の回路の動作を説明する為の
フローチヤート。 第14図は第11図の回路の動作を説明する為のフローチヤ
ート。 第15図は本発明に対する実施例の特徴的動作を説明すた
めのブロツク図。 40……カメラ本体、 60……ミラーボツクス、 70……可動ミラー、 100……ミラーボツクス駆動機構、 200……フイルム巻戻し駆動機構、 300……シヤツタユニツト、 400……フイルム巻上げ駆動機構、 M1……第1のモータ、 M2……第2のモータ、 M3……第3のモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相原 義彦 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 特開 昭61−183628(JP,A) 特開 昭54−13325(JP,A) 特開 昭56−151017(JP,A) 特開 昭59−232329(JP,A) 実開 昭57−109802(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.第1のモータと、 前記第1のモータの一方向の回転によって、可動ミラー
    のファインダー観察位置から露光退避位置への揺動及び
    該露光退避位置から該ファインダー観察位置への揺動を
    行わせるミラー駆動機構と、 前記第1のモータの前記一方向の回転によって、シャッ
    タのチャージ状態からチャージ解除状態への駆動及び該
    チャージ解除状態からチャージ状態への駆動を行わせる
    シャッタチャージ機構と、を有し、 前記ミラー駆動機構と前記シャッタチャージ機構は、前
    記第1のモータの前記一方向の回転動作での第1の動作
    期間にて、前記可動ミラーの前記ファインダー観察位置
    から前記露光退避位置への揺動及び前記シャッタの前記
    チャージ状態から前記チャージ解除状態への駆動を行
    い、その後の第2の動作期間にて該可動ミラーの該露光
    退避位置から該ファインダー観察位置への揺動及び該シ
    ャッタの該チャージ解除状態から該チャージ状態への駆
    動を行うように駆動位相を設定したことを特徴とする電
    動駆動カメラ。
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