JPH0727155B2 - 電動駆動カメラ - Google Patents

電動駆動カメラ

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JPH0727155B2
JPH0727155B2 JP217487A JP217487A JPH0727155B2 JP H0727155 B2 JPH0727155 B2 JP H0727155B2 JP 217487 A JP217487 A JP 217487A JP 217487 A JP217487 A JP 217487A JP H0727155 B2 JPH0727155 B2 JP H0727155B2
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英彦 深堀
雅行 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可動ミラーの駆動及びシャッタのチヤージをモ
ータを駆動源として行う電動駆動カメラに関する。
〔従来技術〕
従来のカメラの構成は大きく分けて、ミラーボツクスユ
ニツトと、パトローネ室やスプール室を有するカメラ本
体ユニツトに分かれている。近年、モータを駆動源とし
て、可動ミラーの駆動及びシヤツタチヤージを行う電動
駆動カメラが提案されている。しかしながら、この種の
カメラでは可動ミラーと可動ミラー駆動機構がミラーボ
ツクスユニツトに組込まれ、シヤツタユニツトとシヤツ
タチヤージ機構がカメラ本体ユニツトに組込まれてお
り、両機構の駆動源となるモータはカメラ本体ユニツト
に組込まれているのが一般的であった。ここでの上記モ
ータの出力は特に可動ミラー駆動機構への連結に関して
は、カメラ本体ユニツトへのミラーボツクスの取付けが
あってはじめて行われることになる。したがって、特に
重要なカメラの露光に関する作動チエツク、すなわちモ
ータの回転に基づく可動ミラーの揺動位相とシヤツタユ
ニツトのチヤージ、チヤージ解除位相の調整や実際にシ
ヤツタユニツトや可動ミラーが設定どおりに動くかどう
かのチエツク等は、本来、カメラ本体ユニツトにミラー
ボツクスユニツトを取付る最終工程でしかできないこと
になり問題となる。そこで、従来では特殊な工具,治具
を用い、組込む前の段階で、ミラーボツクスユニツト及
びカメラ本体ユニツトの各々単体での作動チエツクや精
度チヤツクを行っていた。そして、各ユニツト単体での
チエツクに際し、許容されるバラツキ量(誤差)をシビ
アに管理して、以後の工程でのカメラ本体ユニツトに対
するミラーボツクスユニツトの取付け誤差が生じた際で
の動作及び各精度の保証を行っていた。したがって、各
ユニツト単体に対しては必要以上の高精度を求めること
になり、作業時間の増大、コスト高、作業性の悪さ等の
種々の問題を生じていた。又、当然このようなユニツト
単体でのチエツクをしたとしても、安全性を高める為に
は、ユニツトの組立時には再度チエツクをすることにな
り、作業性、コストの面にて大きな問題を発生してしま
う。
〔発明の目的〕
本発明は従来の問題を解決し、特に作業性,コストの面
にて改善した電動駆動カメラを提供することを目的とす
るもので、ミラーボックスに対してミラー駆動機構、シ
ャツタユニツト、シヤツタチヤージ機構及び両機構の駆
動源となるモータを取付けたミラーボックスユニットを
有する電動駆動カメラを特徴とする。
〔実施例〕
次に図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
なお、本実施例は本発明を一眼レフカメラに適用した場
合を示している。
第1図には一眼レフカメラにおける各ユニツトの配置説
明が示され、10はカメラボデイを示す。このカメラボデ
イ10には着脱自在の撮影レンズ20が装着されている。12
はレリーズボダン、14は巻戻しボタン、30はカメラボデ
イの底面位置に配置される電池を示している。なお電池
50は当然のことながら、電池交換の際には簡易に取り出
しができるように、カメラボデイ10には電池蓋に相当す
る部材の取り外しにより、電池収納室から容易に取出す
ことができる構造が構成されている。M1は第1のモータ
であり、この第1のモータM1は、前板系のチヤージ,ミ
ラー駆動とフイルム巻戻し系の駆動の両方の駆動源とな
る。100は前板系としてのミラーボツクス駆動機構を示
し、200はフイルム巻戻し駆動機構を示している。400は
フイルム巻上げ駆動機構、M2は第2のモータであり、前
記フイルム巻上げ駆動系400の駆動源となる。
第2図は各構成をユニツトごとに分解した分解斜視図を
示している。
次に上記第2図と各ユニツトごとの構成図とを基に、各
ユニツトごとの構成及び動作を説明する。
まず、第2図に基づいて、各ユニットの概略を説明す
る。
図において、40はカメラ本体であり、詳しい図示は省略
したが全体がプラスチツクモールドで成形されている。
ただし、アパーチヤ41の領域等、特に精度と強度が要求
される部分は金属がインサート成形されてなる。42a〜4
2dは後述のミラーボツクス60をネジにて固定する為の取
付穴を示し、43はスプール室、44はパトローネ室を示し
ている。50はフイルム52が巻込まれたフイルムパトロー
ネを示し、図において54はフイルムパーフオレーシヨ
ン、56はフイルムリーダー部を示している。60はユニッ
ト化されるミラーボツクスであり、上記カメラ本体40の
各取付穴42a〜42dと対応する位置に取付穴61a〜61dが形
成されており、両取付穴42a〜42dと61a〜61dとを合わせ
てネジ止めすることにより、ミラーボツクス60はカメラ
本体40に対して強固に固定される。70は可動ミラーであ
り、不図示のフアインダー光学へ撮影レンズ20を透過し
てきた被写体光を反射させるフアインダー観察位置(第
2図及び第3図(a)のミラーダウン状態)と、回動し
て被写体光をフイルム52方向に向かわせる露光退避位置
(第3図(b)のミラーアツプ状態)との2状態が得ら
れるように回動可能に支持されている。80はミラーボツ
クス60にネジ固定されたカメラ側マウントであり、撮影
レンズ20の不図示のレンズ側マウントとバヨネツト結合
する為のバヨネツト爪81a〜81cが形成されている。
100はミラーボツクス駆動機構の全体を示しており、こ
の機構はミラーボツクス60に全てが配設されている。20
0はフイルム巻戻し駆動機構の全体を示し、一部がミラ
ーボツクス60に配設され、他はカメラ本体40側に配設さ
れている。M1は上記両機構100,200の駆動源となる第1
のモータを示し、ミラーボツクス60に固定されている。
300はシヤツタユニツトの全体を示し、シヤツタ地板301
にはミラーボツクス60への取付けを行わせる為の取付穴
301a,301bが形成されている。したがって、このシヤツ
タユニツト300は、上記取付穴301a,301bをミラーボツク
ス60の対応する取付穴62a,62bと合わせてネジ止めする
ことにより、ミラーボツクス60に対して強固に固定され
る。400はフイルム巻上げ駆動機構の全体を示し、第2
図には詳細には描いていないが、全体がユニツト化され
ており、カメラ本体40のスプール室43位置に組込まれ
る。
次に、上述の第2図と、第3図〜第5図を用いて、先に
ミラーボツクス駆動機構100の構成を詳細に説明する。
101は、ミラーボツクス60の一方側面側(第2図におい
て右側面側)に固定された地板であり、この地板101は
ミラーボツクス駆動機構100の回転車類の全てを回動可
能に支持している。102は第1のモータMの出力ギヤ、1
03は出力ギヤ102と噛合う減速ギヤ、104は減速ギヤ103
と噛合う太陽ギヤ、105は太陽ギヤ104と噛合する遊星ギ
ヤである。この太陽ギヤ104と遊星ギヤ105とは遊星レバ
ー112により連結され、該太陽ギヤ104の回転方向に応じ
て該遊星ギヤ105は遊星運動を行うように構成されてい
る。具体的に記すと遊星ギヤ105は中心軸としての遊星
軸110と、コイルバネ111にてフリクシヨン結合されてい
る。又、太陽ギヤ104の中心軸となる地板101のボス114
に遊嵌させた受け113と該遊星軸110とが、該遊星レバー
112にて連結されている。したがって、第5図(a)の
動作図にて理解されるように、太陽ギヤ104の反時計方
向の回転では、遊星ギヤ105はまずコイルバネ111のフリ
クションにより反時計方向に公転し、伝達車106の方へ
ボス114を公転中心として移動し伝達ギヤ106と噛合す
る。そして、遊星ギヤ105と伝達ギヤ106とが噛合する
と、今度はコイルバネ111のフリクシヨンに駆動力が打
ち勝って(遊星軸110に対して遊星ギヤ105がスリップ回
転して)、遊星ギヤ105(時計方向回転)は自転して伝
達ギヤ106に第1のモータM1の回転を伝達する。
逆に、第5図(b)の動作図にて理解されるように、太
陽ギヤ104の時計方向の回転では、遊星ギヤ105はまず時
計方向に公転し、後述の巻戻し伝達系としての巻戻しギ
ヤ201へボス114を公転中心として移動し、巻戻しギヤ20
1と噛合する。そして、遊星ギヤ105と巻戻しギヤ201と
が噛合すると、遊星ギヤ105は自転して巻戻しギヤ201に
第1のモータM1の回転を伝達する。
反時計方向に回転する伝達ギヤ106はミラーボツクス駆
動系の原動側となつている。107は伝達ギヤ106に一端が
固着された伝達軸であり、他端にウオームギヤ108が固
着されている。この伝達軸107は該ウオームギヤ108の両
スラスト方向位置に配設された地板101の受け部115によ
り、スラスト方向の移動を規制されている。
120は上記ウオームギヤ108と噛合して時計方向に回転す
るミラー駆動ギヤであり、表面側にはミラー駆動カム12
1が一体的に形成され、裏面側には位置検出用のブラシ
(導電材にて形成)122が固定されている。なお、この
ミラー駆動ギヤ120は地板101のボス116により回転可能
に支持されている。ここにおいて、上記ミラー駆動カム
121は、後述のミラー駆動レバー130を反時計方向に駆動
させる為の登りカム面121a,該駆動レバー130の回動位置
(ミラーアツプ状態)を保つ為の平担カム面121b及び該
駆動レバー130の時計方向への回動を許容する下りカム
面121cが形成されている。
130は略L字状に固定された2個のレバー体から成るミ
ラー駆動レバーであり、地板101のボス117により回動可
能に支持され、上記ミラー駆動カム121のカムフオロア
ーとしての役目を持つ。すなわち、このミラー駆動レバ
ー130は一端部131が上記ミラー駆動カム121の上記登り
カム面121aと摺接することにより反時計方向への回動駆
動を受、上記平担カム面121bと摺接することにより該反
時計方向への回動状態を保ち、そして上記下りカム面12
1cと摺接(実際に摺接しない場合でも、一端部131と下
りカム面121cとが位置的に対応していれば)することに
より、時計方向への回動(復帰)が許容される。そし
て、このミラー駆動レバー130の他端部132は、上述のミ
ラー駆動カム121の各カム面の回動位置に応じた制御を
受けることにより、後述のミラーピン74を押動して可動
ミラー70のミラーアップ(露光退避位置への回動)動
作,該ミラーピン74の押動を継続してミラーアップ状態
の保持,該ミラーピン74の押動を解除してミラーダウン
(フアインダー観察位置への回動復帰)の許容を行わせ
る。
140は上記ミラー駆動ギヤ120と噛合して反時計方向に回
転するシヤツタチヤージギヤであり表面側にシヤツタチ
ヤージカム141が一体的に形成されている。なお、この
シヤツタチヤージギヤ140は上記ミラー駆動ギヤ120と1
対1の伝達(減速比1.0)をするものであり、地板101の
ボス118により回転可能に支持されている。ここにおい
て、上記シヤツタチヤージカム141は、後述のシヤツタ
チヤージレバー150を反時計方向に駆動させる為の登り
カム面141a,該シヤツタチヤージレバー150の回動位置
(チヤージ状態)を保つ為の平担カム面141b及び該チヤ
ージレバー150の時計方向への回動を許容する下りカム
面141cが形成されている。
150は略L字状に形成されたシヤツタチヤージレバーで
あり、地板101のボス119により回動可能に支持され、上
記シヤツタチヤージカム141のカムフオローアーとして
の役目を持つ、すなわち、このシヤツタチヤージレバー
150は一端部に支持されたコロ151が、上記シヤツタチヤ
ージカム141の上記登りカム面141aと当接することによ
り反時計方向への回動駆動を受け、上記平担カム面141b
と当接することにより該反時計方向への回動状態を保
ち、そして上記下りカム面141cの位相に該コロ151が到
達することにより、時計方向への回動が許容される。そ
して、このシャツタチヤージレバー150の他端部に支持
されたコロ152は、上述のシヤツタチヤージカム141の各
カム面の回動位置に応じた制御を受けることにより、後
述のシヤツタユニツト300におけるシーソーレバー305の
一端350aを押動して、シヤツタのチヤージ動作,該シー
ソレバー305の押動を継続してチヤージ動作の保持(シ
ヤツタユニツト300については後述するが、本実施例に
おけるシヤツタユニツト300はチヤージ動作の継続は、
シヤツタ先幕,後幕両方の走行準備位置でのメカ的保持
を行わせることができる),該シーソーレバー305の押
動を解除してシーソーレバー305の復帰(シヤツタ先
幕,後幕両方の走行準備位置でのメカ的保持を解除し
て、以後、制御用電磁石の通電制御によってシヤツタ走
行を可能とできる)を行わせる。
なお、第3図(a)及び第3図(b)の両方を比較参照
すると容易に離間されるように、上記ミラー駆動カム12
1による上記ミラー駆動レバー130のミラーアップ駆動位
相と、上記シヤツタチヤージカム141による上記シーソ
ーレバー305のチヤージ駆動位相とは完全にずらして設
定してある。すなわち、第3図(a)に示すように、シ
ヤツタチヤージカム141にてシーソーレバー305がチヤー
ジ押動されている時には、ミラー駆動カム121はミラー
駆動レバー130を押動せず、可動ミラー70はダウン状
(フアインダー観察位置)となる。第3図(b)に示す
ように、ミラー駆動カム121にてミラー駆動レバー130が
押動して可動ミラー70をアツプ状態(露光退避位置)し
た時には、シヤツタチヤージカム141はシーソーレバー3
05を押動せず、シヤツタユニツト300はチヤージ解除と
なると共にシヤツタ先幕,後幕の走行準備位置でのメカ
的保持を解除する。
160は信号基板であり、地板101にネジ止め固定されてい
る。この信号基板160上には3本の位置検知用のパター
ン、すなわちグランドパターン161,動作終了検知パター
ン162及びオーバーラン検知パターン163が蒸着等により
形成されている。この各パターン161〜163と、上記ミラ
ー駆動ギヤ120の裏面に固定されたブラシ122との関係を
第4図(a),(b)を用いて説明する。
ここで、このブラシ122の摺動部122aは、くし歯状に分
割され、信号基板160上の各パターン161〜163との接触
の安全性を高めている。なお、この摺動部122aにおける
実際の摺動位置、すなわち接触ポイントはブラシ先端よ
り若干内側の線上122b位置である。
第4図(a)は上記第3図(a)と対応するシヤツタチ
ヤージ完了を検出している位相を示しており、ブラシ12
2はミラー駆動ギヤ120の時計方向の回転に応じて矢印に
示すように時計方向に回動して、第4図(a)の状態に
て摺動部122aがグランドパターン161と動作終了検知パ
ターン162との両方と接触し、該検知パターン162のコネ
クタ部(ランド部)162aの電位がグランドレベルに変化
することによりシヤツタチヤージ完了を検知する。この
検知についてもう少し詳しく説明すると、グランドパタ
ーン161のコネクタ部(ランド部)161aには後述するカ
メラ制御回路でのグランドレベル信号が供給され、一
方、動作終了検知パターン162のコネクタ部162aの出力
は該カメラ制御回路(入力ポートP11)に供給されてい
る。そして、ブラシ122が第4図(a)の状態の手前の
位置(ブラシ122を第4図(a)の位置より反時計方向
に回動させた位置に置き換えることにより理解が可能)
にあるときは、ブラシ122の摺動部122aはグランド検知
パターン161とのみ接触しており、まだこの検知パター
ン162はグランドレベルに変化していない。そして、こ
こからミラー駆動ギヤ120が更に時計方向に回転し、同
時にブラシ122も時計方向に回動して、第4図(a)の
位置まで到達すると、ブラシ122(導電材)が動作終了
検知パターン162にも接触するようになって、上記動作
終了検知パターン162の電位が該ブラシ122を介してグラ
ンドレベルに変化し、上記カメラ制御回路はシヤツタチ
ヤージ完了状態を検知して、上記第1のモータM1の回転
駆動を停止制御する。なお、前述した第4図(a)のブ
ラシ122の位置と上述した第3図(a)のブラシ122の位
置が異なるのは、第4図(a)の位置にて第1のモータ
M1は停止制御(ブレーキング)が為されるが、第1のモ
ータM1は瞬時に停止することができず若干のオーバーラ
ンを生じることになり、第3図(a)は第1のモータM1
の該オーバーランが生じた状態での停止位置を示してい
る。ただし、第3図(a)のミラー駆動ギヤ120(ブラ
シ122)の停止位置は説明上、上記オーバーランが計算
最大となった時の状態を示しており、実際にはもう少し
少ない量のオーバーランにてミラー駆動ギヤ120は停止
することができる。なお、第3図(a)にて明らかなよ
うに、シヤツタチヤージカム141には上記第1のモータM
1のオーバーランを想定して、シヤツタチヤージ完了状
態を継続させる平担カム面141bが形成されれており、該
オーバーランに対処している。
一方、第4図(b)は上記第3図(b)と対応するミラ
ーアップ完了を検出している位相を示しており、ブラシ
122はミラー駆動ギヤ120の同じく時計方向の回転に応じ
て矢印に示すように第4図(a)の状態から時計方向に
回動して、第4図(b)の状態にて摺動部122aがグラン
ドパターン161と動作終了検知パターン162の両方の接触
から該検知パターン162の非接触に切換り、該検知パタ
ーン162のコネクタ部(ランド部)162aの電位がグラン
ドレベルから初期レベル(通常Hレベル)に変化するこ
とよりミラーアップ完了を検知する。この検知について
も更に詳説すると、ブラシ122が第4図(b)の状態の
手前の位置(ブラシ122を第4図(b)の位置より反時
計方向に回動させた位置に置き換えることにより理触が
可能)にあるときには、ブラシ122の摺動部122aはグラ
ンドパターン161と動作終了検知パターン162の両方と接
触しており、まだ該動作終了検知パターン162のコネク
タ部162aの出力は、カメラ制御回路に対してグランドレ
ベル信号を供給している。そして、ここからミラー駆動
ギヤ120が更に時計方向に回転し、同時にブラシ122も時
計方向に回動して、第4図(b)の位置まで到達する
と、ブラシ122が動作終了検知パターン162と非接触状態
に移行して、上記動作終了検知パターン162の電位がグ
ランドレベルから初期レベルに変化し、上記カメラ制御
回路はミラーアップ完了状態を検知して、上記第1のモ
ータM1の回転駆動を停止制御する。なお、前述した第4
図(b)のブラシ122の位置と上述した第3図(b)の
ブラシ122の位置が異なるのは、第4図(b)の位置に
て第1のモータM1は停止制御(ブレーキング)が為され
るが、第1のモータM1は瞬時に停止するこができず若干
のオーバーランを生じることになり、第3図(b)は第
1のモータM1の該オーバーランが生じた状態での停止位
置を示している。ただし、第3図(b)のミラー駆動ギ
ヤ120(ブラシ122)の停止位置は、説明上上記オーバー
ランが計算上最大となった時の状態を示しており、実際
にはもう少し少ない量のオーバーランにてミラー駆動ギ
ヤ120は停止することができる。なお、第3図(b)に
て明らかなように、ミラー駆動カム121には上記第1の
モータM1のオーバーランを想定して、ミラーアツプ完了
状態を継続させる平担カム面121bが形成されており、該
オーバーランに対処している。
ここで、上述したシヤツタチヤージとミラーアツプの関
係について更に全体的な説明を加えると、まず、重要な
ことは全ての動作、すなわちシヤツタチヤージとミラー
アツプ、そしてシヤツタチヤージ解除とミラーダウンの
許容の全ては、第1のモータMの同一方向回転にて行わ
れることである。すなわち、第5図(a)に示す第1の
モータM1の反時計方向の回転(出力ギヤ102が反時計方
向回転)にて遊星ギヤ105が反時計方向に回転して伝達
ギヤ106と噛合している状態において、全ての動作が行
われる。そして、上記第1のモータM1の回転力はミラー
駆動ギヤ120を時計方向に回転させ、シヤツタチヤージ
ギヤ140を反時計方向に回転させる。そして更にミラー
駆動ギヤ120におけるミラー駆動カム121がミラーダウン
を許容する位置(第3図(a))にある時には、シヤツ
タチヤージギヤ140におけるシヤツタチヤージカム141が
シヤツタチヤージを行わせる位置(第3図(a))にあ
り、又、該ミラー駆動カム121がミラーアップを行わせ
る位置(第3図(b))にある時には、該シヤツタチヤ
ージカム141がシヤツタチヤージを解除する位置(第3
図(b))にある。そして、第1のモータM1の反時計方
向の回転によって上述の動作が繰り返されることになる
が、該第1のモータM1はブラシ122と各パターン161〜16
3との摺接によって、シヤツタチヤージ完了(第3図
(a))時に一旦停止し、その後、カメラ制御回路によ
ってレリーズ操作を検知した際にふたたび同方向に回転
を行い、次にミラーアツプ完了(第3図(b))時に
又、一旦停止し、その後、カメラ制御回路によってシヤ
ツタ走行完了を検知した際に、ふたたび同方向に回転を
行い、次のシヤツタチヤージ完了(第3図(a))時に
又、一旦停止するシーケンスを繰り返す。なお、上記オ
ーバーラン検知パターン162は第1のモータM1の停止作
動時のオーバーランが所定以上になったことを検知する
もので、このパターン162の電位変化、具体的には第4
図(a)のシヤツタチヤージ完了時点にてオーバーラン
検知パターン163が仮に初期レベルからグランドレベル
に変化した時、もしくは第4図(b)のミラーアップ完
了時点にて該検知パターン163が仮にグランドレベルか
ら初期レベルに変化した時には、オーバーランが所定以
上になってしまったことを検知する。次にミラーボツク
ス60に回動可能に支持された可動ミラー70の構造を説明
しておく。
可動ミラー70は支持枠72に反射鏡71が固定されて成り、
該支持枠72には両側端部に回動軸73が形成され、この回
動軸73によってミラーボツクス60内に回動可能に支持さ
れている。そして、この支持枠72の一方側面にはミラー
ピン74が形成され、このミラーピン74と上記ミラー駆動
レバー130とが係接可能となっている。なお、上記支持
枠72はバネ75により、常時、反時計方向(ミラーダウン
方向)にバネ付勢力を受けており、上記ミラー駆動レバ
ー130がミラーダウン許容状態(第3図(a))になっ
た際には、可動ミラー70は該バネ75の付勢力により反時
計方向に回動してミラーダウン(フアインダー観察位
置)状態へ復帰する。
次に、ミラーボツクス60に組付けられるシヤツタユニツ
ト300の構造を第6図(a),(b)に基づいて説明し
ておく。
なお、本実施例においてのシヤツタユニツト300単体は
すでに実願昭61−39629号として出願してある。
第6図(a)はシヤツタチヤージ完了状態を示してお
り、第6図(b)はシヤツタチヤージ解除後にシヤツタ
の両幕の走行した状態を示している。
これらの図において、301は前記支持フレームをなすシ
ヤツタ地板、301aはその露光開口を示している。
302は後,先の羽根駆動レバー(以下単に駆動レバーと
いう)303,304をチヤージするためのシヤツタユニツト3
00内のチヤージレバーであり、これらがシヤツタ駆動手
段を構成している。前記303の後駆動レバーは、後羽根
群351を走行させるためのもの、また前記304の先羽根駆
動レバーは、先羽根群352を走行させるためのものであ
る。
305はシヤツタユニツトをチヤージアツプするシーソー
レバーであり、シヤツタ地板301に植設の回転軸335によ
り回動自在に枢支され、その一端305aに係合される第3
図に示したシヤツタチヤージ機構のシヤツタチヤージレ
バー150のコロ152により図の矢印方向に回動力を受ける
と、他端305bが第6図(b)の反時計回り方向に回動し
て、これに連結されているリンクレバー306を介し前記
チヤージレバー302の足302cを図の時計回り方向に回動
させるように設けられており、第6図(b)の状態から
第6図(a)の状態に移行してチヤージを終了する。
307,308はチヤージレバー302によりチヤージされた先駆
動レバー304と後駆動レバー303の回転を後述のカメラ制
御回路からシヤツタの走行信号が発せられるまで阻止す
る先緊定レバー307および後緊定レバー308,321,322は後
羽根群351を平行リンクをなして保持し、かつそれぞれ
回転軸326,327を中心に回転することで後羽根群351を走
行させる後羽根走行用アーム、また323,324は先羽根群3
52を平行リンクをなして保持し、かつそれぞれ回転軸32
8,329を中心に回転することで先羽根群352を走行させる
先羽根走行用アームである。
そして本実施例においては、以上の構成に加えて、更に
2枚一対の遮光羽根341,342を第6図(b)の退避位置
から、前記シーソーレバー305のチヤージアツプのため
の回動に連係されて第6図(a)の遮光位置に上動させ
る構成の遮光装置をもっている。
本例における遮光装置は、L字形をなす2枚の遮光羽根
341,342が、そのL字形の立上り部でシヤツタ地板301と
の間でピンと長溝の係合により、上動,下動の移動案内
がなされ、またL字形の脚部341a,342aで前記シーソー
レバー305と軸331,332を介しそれぞれ連結されることに
より、上動、下動の連係動作が与えられるようになって
いる。
前記案内機構は、シヤツタ地板301に植設したガイドピ
ン371が、遮光羽根341,342のL字形立上り部341c,342c
に形成したおおむね上下方向をなす長溝341b,342bに嵌
入係合することで構成されている。
以上の構成により、遮光羽根341,342はシーソーレバー3
05の図の反時計回りの回動によって、案内機構により略
図示姿勢を維持したまま第6図(b)→第6図(a)の
上動を行い、シーソーレバー305が時計回りの回動を行
うことによって、第6図(a)→第6図(b)の下動を
行うことになり、しかも各遮光羽根341,342とシーソー
レバー305の回転軸331,332との連結位置が一定量異なる
ことによって、その上動,下動のストロークが相異する
ようにされていて、退避位置での重なりによる収容容積
の縮減と、遮光位置でのズレ広がりによる所定範囲に亘
る遮光領域のカバーを得るようにしている。なお、360
はシーソーレバー305を常時時計方向(チヤージ解除方
向)にバネ付勢するバネ部材である。
第7図には緊定解除構成が示されている。この緊定解除
構成自体は本出願が先に出願してすでに公開されている
特開昭57−17936号の構成を用いている。
図において、307は緊定解除構成の基板であり、電磁石
制御による緊定解除構成を担持している。なお、この基
板370は上記第6図のシヤツタ地板301に組付けられる。
380,386は夫々先羽根用アーマチヤーレバー及び後羽根
用アーマチヤーレバーであり、基板370に取り付けられ
ているヨーク382,388に、夫々軸381,387によって回動可
能に支持されていると共に、ばね384,390により夫々時
計方向,反時計方向に付勢されている。385,391は基板3
70に植設され、夫々アーマチヤーレバー380,386の初期
回動位置を規制するストッパーピンである。アーマチヤ
ーレバー380の一端部380aは第7図に示す初期回動位置
から所定距離反時計方向へ回動した位置において、先緊
定レバー307のピン307aと当接して、緊定を解除し得
る。又、アーマチヤーレバー386の一端部386aは、第7
図に示す初期回動位置から所定距離、時計方向へ回動し
た位置において、後緊定レバー308のピン308aと当接し
て緊定を解除し得る。383,389はコイルであり、通電す
ることによってアーマチヤーレバー380,386を夫々ばね3
84,394に抗して吸引回動させる。なお、図において、37
0aはシヤツタチヤージ状態(第6図(a))において、
先緊定レバー307のピン307aが当接する切欠き部であ
る。なお、第6図において図が複雑となることから省略
したが、先緊定レバー307は弱いバネにより反時計方向
に付勢され、上記ピン307aが上記切欠き部370aの内縁と
当接するように設定されている。又、図において、370b
はシヤツタチヤージ状態(第6図(a))において、後
緊定レバー308のピン308aが当接する切欠き部である。
なお、第6図において図が複雑となることから省略した
が、後緊定レバー308は弱いバネにより時計方向に付勢
され、上記ピン308aが上記切欠き部370bの内縁と当接す
るように設定されている。なお、第2図において392は
防塵及び電磁シールドを兼ねたカバーである。
以上、上述したシヤツタユニツトの作動について説明す
る。
カメラは一連の撮影動作が終了し、シヤツタが走行を完
了すると第6図(b)の状態になる。
次に次の撮影動作の準備のためにチヤージ動作がただち
に行われる。
このチヤージ動作は、第2図,第3図に示したシヤツタ
チヤージレバー150の反時計方向の回動駆動により与え
られる。
このチヤージ動作は、シヤツタチヤージレバー150のコ
ロ152からシーソーレバー305の先端305aに図示矢印方向
の動作力が与えられ、シーソーレバー305の他端の軸305
bとチヤージレバー302に植設された軸302cとに係合した
リンクレバー306を介して、チヤージレバー302に回転運
動(図の時計回り方向)を与える。
チヤージレバー302の回転にともない、チヤージレバー
の足部302a,302bはそれぞれが駆動レバー303,304のコロ
部303a,304aに当接し、駆動レバー303,304に回転運動を
与える。
駆動レバー303,304が回転すると、それぞれの軸303b,30
4bと穴部321a,323aで係合した後羽根走行用アームおよ
び先羽根走行用アームの321,323に回転運動を与え、そ
れぞれのアームとリンクされている後羽根群351および
先羽根群352を図面上方に上動させる。
このようにチヤージが進行し、駆動レバー303,304の突
起部303c,304cが前記緊定レバー307,308の先端に係合可
能となる位置に到達すると、シヤツタチヤージは終了
し、次のレリーズ操作を待機する第6図(a)の状態と
なる。
ここで、シーソーレバー305がチヤージされる過程にお
いて、シーソーレバー305上の回転軸331,332にそれぞれ
回転自在に取り付けられた遮光羽根341と遮光羽根342
は、図中上方に移動させられる。このとき、遮光羽根34
1と遮光羽根342はそれぞれのガイド長溝341b,342bでガ
イドピン371と係合しているため、その姿勢はガイドピ
ン371により規制され、図中ほぼ水平をなしたまま図中
上方に移動し、チヤージ完了状態において第6図(a)
の位置に移動し、シヤツタ地板301の露光開口301a下部
を覆う。
この状態(第6図(a))にてチヤージは完了し、次の
リレーズ動作が行われるまではこの状態にて待機する。
次にレリーズ動作について説明する。
レリーズボタン12が押されると、第3図にて説明したミ
ラーアップ動作が行われ、それと同時にシヤツタチヤー
ジレバー150は第6図(a)に示す位置より第6図
(b)に示す位置に退避する。
次にシーソーレバー305はバネ部材360により図中時計回
り方向に回転させられ、リンクレバー306によりシーソ
ーレバー305とリンクされたチヤージレバー302に反時計
回り方向の回転を与え、それぞれ第6図(a)の状態よ
り第6図(b)の状態になる。
しーそーればー305の前記回転にともない、回転軸331と
332によりシーソーレバー305と回転自在に取り付けた遮
光羽根341、遮光羽根342は、それぞれのガイド長溝341
b,342bによりガイドピン371に規制され、図中ほぼ水平
状態を保ちつつ下動させられ、第6図(a)の状態から
第6図(b)の状態に移動し、シャツタ地板301の露光
開口301aの外に退避する。
以上の動作が終了し、ミラーアツプが完了したことをカ
メラ制御回路が検知(第4図(b)の状態にてミラーア
ツプ検知パターン162の電位がグランドレベルから初期
レベルに変化することを検知)すると、該カメラ制御回
路にてまず第7図のコイル383に通電が行われ、アーマ
チヤーレバー380がヨーク382の吸着面に吸引され、バネ
384に抗して反時計方向に回動する。そして、このアー
マチヤーレバー380の吸引回動により一端部380aがピン3
07aを押動し、先緊定レバー307は時計方向に回動して突
起部304cとの係合がはずれ、先駆動レバー304は時計方
向に回動し、先羽根走行用アーム323も同方向に回動
し、先羽根東群352の走行(図中下方行への走行)を行
わせて露光を開始させる。そして、所定のシヤツタ秒時
にカメラ制御回路にて第7図のコイル389に通電が行わ
れ、アーマチヤーレバー386がヨーク388の吸着面に吸引
され、バネ390に抗して時計方向に回動する。そして、
このアーマチヤーレバー386の吸引回動により、一端部3
86aがピン308aを押動し、後緊定レバー308は時計方向に
回動して突起部303cとの係合がはずれ、後駆動レバー30
3は時計方向に回動し、後羽根走行用アーム321も同方向
に回動し、後羽根群351の走行(図中下方向への走行)
を行わせて露光を終了させる。
ここまでの説明は、ミラーボツクス60に組込み構成され
るミラーボツクス駆動機構100及びシヤツタニツト300に
ついてである。
次に、フイルム巻戻し駆動機構200について説明する。
第2図,第3図及び第5図において、201は巻戻しギヤ
であり、フイルム巻戻し駆動機構200をユニツト化する
地板210の孔及び地板212のボス212aにより回転可能に支
持されている。なお、この地板210は第2図におけるパ
トローネ室44の上方におけるカメラ本体40に配置される
のであるが、ミラーボツクス60の該カメラ本体への組付
け時には、上記巻戻しギヤ201が上記遊星ギヤ105の時計
方向への公転時に噛合可能な位置に配置設定されてい
る。202は巻戻しフオーク、203は連結部材である。巻戻
しギヤ201の下方部201aには連結部材203がネジ205によ
り固定され、一方、巻戻しフオーク202は該連結部203に
対してスラスト方向に独立に移動可能であり、且つ回転
方向に連動するように支持されている。なお、コイルバ
ネ203は上記巻戻しフオーク202を常時下方にバネ付勢す
る為の役目を果たし、フイルムパトローネ50のパトロー
ネ室44への装填の際には、該巻戻しフオーク202はコイ
ルバネ203に抗して上方向へ移動可能となる。図におけ
る202aは巻戻しフオーク202のフオーク部であり、フイ
ルムパトローネ50のパトローネ軸51と噛合する。
このフイルム巻戻し駆動機構200の動作について説明す
る。
ミラーボツクス駆動機構100の駆動源として用いた第1
のモータM1はフイルム巻戻し駆動機構200の駆動源とし
て兼用する。ただし、フイルム巻戻し駆動における上記
第1のモータM1の回転方向は第5図(b)に示すように
時計方向回転である。すなわち、第1のモータM1が時計
方向に回転すると、出力ギヤ102、減速ギヤ103を介して
太陽ギヤ104が時計方向に回転し、遊星ギヤ105はコイル
バネ111のフリクシヨンにより時計方向に公転して巻戻
しギヤ201と噛合する。
そして、遊星ギヤ105と巻戻しギヤ201とが噛合すると、
今度はコイルバネ111のフリクシヨンに駆動力が打ち勝
って(遊星軸110に対して遊星ギヤ105がスリツプ回転し
て)、遊星ギヤ105は反時計方向に自転して巻戻しギヤ2
01に第1のモータM1の回転を伝達する。そして、更に、
巻戻しギヤ201の時計方向の回転は連結部材204を介して
巻戻しフオーク202に伝達され、この巻戻しフオーク202
が回転することにより、フイルムパトローネ50のパトロ
ーネ軸51が巻戻し方向(時計方向)に回動してフイルム
52の巻戻しが行われる。
次に第8図及び第9図に基づいて、フイルム巻上げ駆動
機構400を説明する。なお、本実施例においてのフイル
ム巻上げ駆動機構400単体はすでに特願昭61−53455号と
して出願している。
第8図にはフイルム巻上げ駆動機構400の全体構成の分
解斜視図が示され、図において、401はスプールであ
り、円筒状の周面401aにはフイルムの喰付きを良くする
為にゴムが貼着され、又、下端縁には後述のギヤ410と
噛合する係合突起401bが形成されている。402はスプロ
ケットであり、フイルムパーフオレーシヨン54と噛合す
る複数の爪402aが形成されている。403はフイルムガイ
ドであり、回転フリーに軸支されたガイドローラー403a
が形成されている。M2はスプール401の内部に配置され
た第2のモータであり、出力としてモータカナ(出力ギ
ヤ)404aが構成されている。405は上記モータカナ404a
と噛合する伝達ギヤ、406は後述する2つの遊星クラツ
チでの共通の太陽ギヤであり、上記伝達ギヤ405と噛合
している。この太陽ギヤ406は具体的には伝達歯車405と
噛合する大ギヤ406aと、後述の遊星ギヤ411,413と常時
噛合する小ギヤ406bの2段ギヤ構造となっている。412
はスプール側遊星レバーであり、上記太陽ギヤ406と同
軸にて揺動可能に軸支されると共に、該太陽ギヤ406と
コイルスプリング等にてフリクシヨン結合され、該太陽
ギヤ406の回転に応じて、その回転方向に揺動するよう
に構成されている。又、このスプール側遊星レバー412
には揺動端位置に上記小ギヤ406bと噛合するスプール側
遊星ギヤ411が回転可能に軸支されている。414はスプロ
ケツト側遊星レバーであり、上記太陽ギヤ406と同軸に
て揺動可能に軸支されると共に、該太陽ギヤ406とコイ
ルスプリング等にてフリクシヨン結合され、該太陽ギヤ
406の回転に応じて、その回転方向に揺動するように構
成されている。又、このスプロケット側揺遊星レバー41
4は揺動位置に上記小ギヤ406bと噛合するスプロケット
側遊星ギヤ413が回転可能に軸支されている。409はスプ
ール側伝達ギヤであり、上記スプール側遊星ギヤ411と
噛合可能位置に配設されており、上記太陽ギヤ406が反
時計方向に回転して、上記スプール側遊星レバー412を
反時計方向に揺動させた時に、上記スプール側遊星ギヤ
411と該伝達ギヤ409の大ギヤ409aとは噛合し、該太陽ギ
ヤ406の時計方向の回転に伴なって噛合を解除する。410
は上記伝達ギヤ409の小ギヤ409bと噛合するスプールギ
ヤであり、上記スプール401の係合突起401bにてスプー
ル401と固着されて、該スプール401を回転させる。
一方、407はスプロケツト側伝達ギヤであり、上記スプ
ロケツト側遊星ギヤ413と噛合可能位置に配設されてお
り、上記太陽ギヤ406が反時計方向に回転して、上記ス
プロケツト側遊星レバー414を反時計方向に揺動させた
時に、上記スプロケツト側遊星ギヤ413と該伝達ギヤ407
の大ギヤ407aとは噛合し、該太陽ギヤ406の時計方向の
回転に伴なって噛合を解除する、408は上記伝達ギヤ407
の小ギヤ407bと噛合するスプロケツトギヤであり、上記
スプロケツト402と固着されて該スプロケツト402を回転
させる。415は上記スプロケツト側遊星レバー414に固着
された保持レバーであり、先端に保持ピン415aが形成さ
れている。416は上記保持レバー415を保持する状態と保
持を解除する状態との2状態が回動位置にて得られる保
持切換部材であり、上記保持ピン415aを引掛する爪部41
6aと、後述の第9図にて説明する背蓋430の開閉にて押
動される突起416b及び付勢バネ440が当接する当接ピン4
16cが形成され、全体として筒状態にて回動可能に軸支
されている。417及び418は上述した各種ギヤを軸支する
為の地板であり、第2図におけるスプール室43近傍位置
のカメラ本体40に組付けされる。420は上記スプロケツ
ト402の回転状態を検知する為の回転基板であり、該ス
プロケツト402と連動して回転する。この回転基板420の
下面には中心近傍に全周が輪状に成る第1パターン部42
0aが形成され、又、外径近傍に該第1パターン部420aと
連結された放射線状の複数のパターンから成る第2パタ
ーン部420bが形成され、更に該第2パターン部420bの1
つをさらに放射線状に延出した第3パターン420cが形成
されている。422,423,424は上記回転基板420上を摺動し
て、スプロケツト402の回転状態を電気的パルス信号に
変換する為の摺動ブラシであり、摺動ブラシ422は上記
第1パターン部420a上を摺動し、摺動ブラシ424は上記
第2パターン部420b上を摺動し、摺動ブラシ423は上記
第3パターン部420c上を摺動し、この図においては詳細
な接続回路の図示は省略したが、この種の回転検出では
公知のように、例えば、摺動ブラシ422に電源レベル電
圧を印加しておくことにより、スプロケツト402の回転
に応じて摺動ブラシ424,423にてパルス状信号を出力さ
せることができる。
以上、第8図にて説明したフイルム巻上げ駆動機構400
では、第2モータM2の回転により回転する太陽ギヤ406
を出発点として、スプール側遊星ギヤ411→伝達ギヤ409
→スプールギヤ410→スプール401のように、スプール40
1を回転させる第1の巻上げ伝達系と、同じく太陽ギヤ4
06を出発点として、スプロケツト側遊星ギヤ413→伝達
ギヤ407→スプロケツトギヤ408→スプロケツト402のよ
うに、スプロケツト402を回転させる第2の巻上げ伝達
系とが構成されている。なお、上記第1の巻上げ伝達系
によるスプール401の周速比は、上記第2の巻上げ伝達
系によるスプロケツト402の周速比に比べて大きく設定
されており、フイルムリーダー部56のスプール401への
巻締りを良くするようになっている。又、上記第1の巻
上げ伝達系411,409,410,401には太陽ギヤ406、スプール
側遊星ギヤ411、スプール側遊星レバー412及び伝達ギヤ
409から成る第1の遊星クラツチが構成され、同じく上
記第2の巻上げ伝達系413,407,408,402には太陽ギヤ40
6,スプロケツト側遊星ギヤ413,スプロケツト側遊星レバ
ー414及び伝達ギヤ407から成る第2の遊星クラツチが構
成されている。
次に第9図にてフイルム巻上げ駆動機構400の動作説明
を行う。
第9図(a)はALスタート初期の状態を示すもので、太
陽ギヤ406の小ギヤ406bが反時計方向に回転し、両遊星
レバー412,414を反時計方向に揺動させて、スプール側
遊星ギヤ411をスプール側伝達ギヤ409(大ギヤ409a)と
噛合させて、スプール401を巻上げ方向に回転させ、一
方、スプロケツト側遊星ギヤ413をスプロケツト側伝達
ギヤ407(大ギヤ407a)と噛合させてスプロケツト402も
巻上げ方向に回転させることにより、フイルムリーダー
部のスプール401への送り出し及びスプール401への巻付
けが行える。なお、背蓋430は閉成状態であり、弾性変
形可能な弾性突起430aは突起416bを図の位置に押えて、
保持切換部材416が付勢バネ440の付勢力によって、図の
位置以上に反時計方向に回動しないようにしている。な
お、背蓋430の弾性突起430は付勢バネ440の付勢力程度
ではあまり変形しないように設定されてはいるが、当
然、上記保持切換部材416の反時計方向の若干角の回動
は弾性変形にて許容するように設定されている。この第
9図(a)と後述の第9図(e)にて記載した背蓋検知
スイツチ480は、接片481,482の導通,非導通にて背蓋43
0の開閉状態が検知できる。
なお、この第9図(a)の状態にてフイルムを所定駒分
巻上げることにより、ALが成功していればフイルムリー
ダー部はスプール401に巻付くものである。
第9図(b)はAL途中、すなわちスプロケツト402をフ
イルムの所定駒分駆動した後に、第2のモータM2を一端
停止後、逆転させて時計方向に回転させ始めた状態を示
すもので、太陽ギヤ406の小ギヤ406bは時計方向に回転
して両遊星レバー412,414を時計方向に揺動させる。し
たがって、スプール側遊星ギヤ411はスプール側伝達ギ
ヤ409(大ギヤ409a)との噛合が解除され、一方、スプ
ロケツト側遊星ギヤ413もスプロケツト側伝達ギヤ407
(大ギヤ407a)との噛合が解除される。又、スプロケツ
ト側遊星レバー414が時計方向に揺動することにより、
保持レバー415も図において右方の矢印方向に移動し
て、保持ピン415aが保持切換部材416の爪部416aに係止
される直前の状態となる。
第9図(c)は、上述の第9図(b)の状態から更に第
2のモータM2を時計方向に回転させて、スプロケツト側
遊星レバー414を更に時計方向に揺動させて、上記保持
ピン415aを上記爪部416aにて完全に係止させた状態を示
すもので、この状態においてスプロケツト側遊星レバー
414は図の位置に保持され、以後の太陽ギヤ406の反時計
方向への回転に際しても揺動はできなくなる。
第9図(d)は第2のモータM2をふたたび反時計方向に
回転させてALの最終動作、すなわちALが成功したのか失
敗したのかを見極める為に、フイルム1駒分だけスプー
ル401のみを回転駆動させた状態を示す。すなわち、太
陽ギヤ406の小ギヤ406bが反時計方向に回転することに
より、スプール側遊星レバー412は反時計方向に揺動し
て、スプール側遊星ギヤ411をスプール側伝達ギヤ409
(大ギヤ409a)と噛合させてスプール401を巻上げ方向
に回転駆動する。一方、スプロケツト側遊星レバー414
は保持レバー415が保持切換部材416により保持されてい
て、太陽ギヤ406の小ギヤ406bの反時計方向の回転に際
しても揺動することができず、スプロケツト側遊星ギヤ
413とスプロケツト側伝達ギヤ407とは噛合が解除された
状態にて保持されている。したがって、もし、この第9
図(d)の前の状態にてすでにフイルム52のリーダー部
56がスプール401の外周401aに確実に巻付いていれば、
この第9図(d)でのスプール401のみの駆動において
もフイルムはさらに一駒分巻上げが行われ、スプロケツ
ト402はフイルムの移動に従動して回転することにな
る。
一方、フイルム52のリーダー部56がスプール401の外周4
01aに適正に巻付いていないとすれば、第9図(d)で
のスプール401のみの駆動ではフイルム52は移動しない
のでスプロケツト402は回転しないことになり、この第
9図(d)の状態にてスプロケツト402が1駒分適正に
回転するかどうかを後述のカメラ制御回路により検知す
ることによりALが成功したか、もしくは失敗したのかが
極めて容易に判断できることになる。
第9図(e)はフイルムの全駒の撮影の完了後、フイル
ムパトローネ50を新しいものと交換する為に、背蓋430
を開成した状態を示すもので、図において明らかなよう
に、保持切換部材416は背蓋430の弾性突起430aによる保
持(押動)を解かれて、付勢バネ440の付勢力により反
時計方向に回動して爪部416aによる保持部材415の保持
ピン415aの係止を解除する。したがって、次の撮影の為
に、ふたたび背蓋430を開成すれば、保持切換部材416は
第9図(a)の状態に復帰することができ、当然、この
復帰状態では、保持レバー415、すなわちスプロケツト
側遊星レバー414の保持を解除することができる。
本実施例では、ALの途中まではスプール401及びスプロ
ケツト402の両方が大2のモータM2にて回転駆動される
ことによって、AL初期時のフイルムリーダー部56のスプ
ール401への送りと巻付けが行え、一方、ALの撮影段階
ではスプール401のみを回転駆動し、スプロケツト402を
フリーとしたので、この状態にてスプロケツト402がフ
イルム52によって従動回転するか否かを検知することに
より容易にALの成功と失敗の判断を行うことができるこ
とを特徴としている。よって、ALの成功,失敗の判断が
スプロケツト402と連動する回転基板420にて行え、従来
のフイルムのみによって従動される回転車を検知機構と
して新たに構成したり、フイルムパーフオレーシヨン54
の移動を光学的に読み取る検知機構を構成したものに比
べて簡単な構成にてALの成功,失敗の確認が行える。
又、本実施例ではALの成功,失敗を検知する為の回転基
板420をAL後の通常撮影時での1駒巻上げ検知として兼
用しているので、この点も全体構成を簡易とすることに
対して貢献している。
次に第10図に基づいて、第1図に示した撮影レンズ20内
に構成された電動絞り機構500について説明する。図に
おいて、M3は第3のモータであり、不図示の固定筒に固
定されている。510はリング状の固定環であり、光軸0
を中心とする円周上に等間隔で複数個の穴512が形成さ
れている。520はリング状の絞り駆動環であり、回動可
能に支持されると共に、円周上には等間隔で放射状に複
数個のカム穴(長穴状)522が形成されている。530は絞
り羽根であり、上記固定環510と上記絞り駆動環520との
間に配設され、その両面に植設されたピン532,534がそ
れぞれ固定環510の穴512と絞り駆動環520のカム穴522に
挿入されている540は歯車筒であり、回動可能に支持さ
れると共に、上記絞り駆動環520に固定されている。そ
して、この歯車筒540の周面には歯部542が形成され、こ
の歯部542は上記第3のモータM3の出力軸504に固定され
た出力ギヤ502と噛合している。
次に動作について説明すると、第3のモータM3の反時計
方向の回転により歯車筒540は時計方向に回動し、それ
に応じて絞り駆動環520も時計方向に回動して、絞り羽
根530はカム穴522との摺動により閉じ方向(反時計方
向)に駆動される。すなわち、絞りは開放から絞り込み
方向へ駆動される。
一方、第3のモータM3の時計方向の回転により歯車筒54
0は反時計方向に回動し、それに応じて絞り駆動環520も
反時計方向に回動して、絞り羽根530はカム穴522との摺
動により開き方向(時計方向)に駆動される。すなわ
ち、絞りは絞り込み状態から開放方向へ駆動される。
次に上述各機構を制御する回路構成の一実施例について
図面をもとに説明する。
第11図はカメラの制御回路の全体構成を示す回路図であ
る。第11図において、BATは電源電池、CONはDC/DCコン
バータ、MCIはマイクロコンピユータ(以下マイコンと
略す)である。DC/DCコンバータCONは電源電池BATから
4〜6ボルトにわたる不安定な電圧を入力端子INから供
給され、5ボルトの安定した電圧に変換し、出力端子OU
Tから出力する。ただしDC/DCコンバータCONはその入力
端子CNTにハイレベルの信号が入力している時に5ボル
トの電圧出力を行い、ロウレベルの信号が入力している
時は電圧変換動作を停止し、0ボルトの電圧を出力す
る。DC/DCコンバータCONの制御用入力端子CNTはマイコ
ンMCIの出力端子P4と接続され、マイコンMCIにより動作
制御される。
MC2は高速演算処理の可能なE2PPOM(不揮発性メモリ
ー)内蔵のマイコンであり、ADIはA/D変換器、R1,R2は
抵抗である。BUSIはマイコンMC2とA/D変換器AD1とが通
信するためのバスラインである。抵抗R1とR2は電源電池
BATの電圧を分圧するように直列に接続され、A/D変換器
AD1の入力端子INに入力する。A/D変換器AD1はこの電圧
をA/D変換し、バスラインBUS1を通して変換値をマイコ
ンMC2に送信する。
SPDは外光輝度(撮影レンズ20を透過してきた被写体光
の輝度)を測るためのシリコンフオトダイオード、AMP
はシリコンフオトダイオードSPDの出力を増巾し、温度
補償をするための増巾器、AD2は増巾器AMPの出力をA/D
変換するA/D変換器であり、増巾器AMPの出力端子OUTとA
/D変換器AD2の入力端子INとが接続されている。BUS2はA
/D変換器AD2とマイコンMC2とが通信するためのバスライ
ンであり、A/D変換器AD2はバスラインBUS2を通して測光
値をマイコンMC2に送信する。A/D変換器AD1,AD2及び増
巾器AMP、マイコンMC2はその電源をDC/DCコンバータCON
から出力される5V安定電圧より供給され回路動作を行
う。従ってDC/DCコンバータCONが電圧変換動作を停止し
ている時は、回路は非動作状態となる。
SBPはカメラの背蓋に連動するスイツチ(第9図に示し
た背蓋検知スイツチ480)で、背蓋を閉じると回路上は
オフし、背蓋を開けると回路上はオンする。SRWはフイ
ルムを巻き戻す時に使用する巻き戻しボタン14(第1図
参照)に連動するスイツチで、常時はオフ状態となって
いるが巻き戻しボタン14を押し込むとオンとする。
SW2はレリーズボタン12(第1図参照)に連動するスイ
ツチで、常時はオフ状態にあり、レリーズボタン12を押
し込むとオンする。
SCN2はカメラのシヤツタ後幕に連動するスイツチで、シ
ヤツタの後幕の走行が終了した時点でオンする。
スイツチSBP,SRW,SW2はマイコンMC1の入力ポートP1,P2,
P3及びマイコンMC2の入力ポートP5,P6,P7にそれぞれ接
続され、両マイコンMC1,MC2がオン・オフを独自に検出
できるようになっている。スイツチSCN2は、マイコンMC
2の入力ポートP8に接続されマイコンMC2のみがオン・オ
フを検出できるようになっている。
BUS3はマイコンMC1とマイコンMC2が通信するためのバス
ラインである。DISPは測光演算後のシヤツタ秒時と絞り
値及びカメラの動作状態を表示するための例えば液晶な
どを用いた表示器である。DRは表示器DISPに接続し、表
示器DISPを表示駆動するための表示駆動用集積回路(以
下ICとする)である。表示駆動用ICのDRとマイコンMC2
はバスラインBUS4で接続され、マイコンMC2から表示情
報を送信する。表示駆動用ICのDRはこのデータを基に表
示器DISPを駆動する。
マイコンMC1と表示駆動用IC DRはその電源を電源電池BA
TもしくはDC/DCコンバータCONのいずれかからそれぞれ
ダイオードDI1,DI2を通して供給されている。そのため
カメラに電源電池TATが装着されている間は常時回路動
作が行われている。
MG31はシヤツタの先幕をスタートさせるための電磁石構
成のコイル(第7図のコイル383と対応)MG32はシヤツ
タの後幕をスタートさせるための電磁石構成のコイル
(第7図のコイル389と対応)である。
コイルMG31はトランジスタTR1のコレクタに接続され、
コイルMG32はトランジスタTR2のコレクタに接続されて
いる。トランジスタTR1のベースは、ベース抵抗R3を介
してマイコンMC2の出力ポートP13に接続され、また同様
にトランジスタTR2のベースは、ベース抵抗R4を介して
マイコンMC2の出力ポートP14に接続されている。マイコ
ンMC2は出力ポートP13,P14から信号出力することによ
り、シヤツタ秒時の制御をすることができる。
またコイルMG31,MG32はシヤツタが走行しないように係
止された状態で電圧をチエツクする時の実負荷抵抗とし
ても用いられるが、この制御も出力ポートP13,P14から
の信号出力によりマイコンMC2が行うことが可能であ
る。
M2はフイルム巻上を行わす為の第2のモータ(特に第8
図及び第9図参照)であり、第2のモータM2の両端子の
うちの一端にはPNPトランジスタTR15、NPNトランジスタ
TR16のコレクタが接続され、他端には同様にPNPトラン
ジスタTR18、NPNトランジスタTR17のコレクタが接続さ
れている。トランジスタTR15,TR16,TR17,TR18の各ベー
スは、それぞれベース抵抗R15,R16,R17,R18を介してマ
イコンMC2の出力ポートP15,P16,P17,P18に接続されてい
る。
トランジスタTR15,TR18のエミツタは電源電池BATの
(+)側に接続され、トランジスタTR16,TR17のエミツ
タは(−)側に接続されている。
マイコンMC2は出力ポートP15,P16,P17,P18から信号を出
力することにより、第2のモータM2を正転、逆転自在に
動作させることができる。例えば出力ポートP15,P16か
らハイレベルの信号を出力し、P17,P18にロウレベルの
信号を出力することによりトランジスタTR16,TR18がオ
ン状態となり、トランジスタTR15とTR17がオフ状態とな
り、この結果電流が左から右へ流れ第2のモータM2が正
転する。
又逆に出力ポートP15,P16からロウレベルの信号を出力
し、P17,P18にハイレベルの信号を出力することによ
り、トランジスタTR16,TR18をオフ状態にし、トランジ
スタTR15とTR17をオン状態にすれば電流が右から左へ流
れ第2のモータM2が逆転する。
M1はシヤツタのチヤージ及びミラーの駆動を行うための
第1のモータであり、モータM1の2端子のうちの一端に
はPNPトランジスタTR19、NPNトランジスタTR20のコレク
タが接続され、他端には同様にPNPトランジスタTR22、N
PNトランジスタTR21のコレクタが接続されている。トラ
ンジスタTR19,TR20,TR21,TR22の各ベースは、それぞれ
ベース抵抗R19,R20,R21,R22を介してマイコンMC2の出力
ポートP19,P20,P21,P22に接続されている。
トランジスタTR19,TR22のエミツタは電源電池BATの
(+)側に接続され、トランジスタTR20,TR21のエミツ
タは(−)側に接続されている。
マイコンMC2は第2のモータM2の制御と同様に、出力ポ
ートP19,P20,P21,P22から信号を出力することにより、
第1のモータM1を正転,逆転を自在に動作させることが
できる。
SM1回転基板上に描かれた導電性のパターンによるスイ
ツチ(第8図に示した回転基板420、パターン420a〜420
cと対応)で、回転基板スイツチSM1はフイルム巻上げ駆
動機構400のスプロケツト402に連動して回転する。スイ
ツチSM1からの信号はマイコンMC2の入力ポートP9及びP1
0に接続され、マイコンMC2は第2のモータM2の回転にと
もなう回転基板上のパターンのオン・オフ信号を検知す
ることができる。同様にスイツチSM2はミラー上下運動
とシヤツタチヤージを行っているカムの回転に連動して
回転するブラシ摺動スイツチ(第3図〜第4図に示した
ブラシ122と信号基板160から成るスイツチと対応)で、
スイツチSM2からの信号はマイコンMC2の入力ポートP11,
P12に接続されているため、マイコンMC2は第1のモータ
M1の一方向回転にともなうオン・オフ信号を検知するこ
とができる。
TR3はマウント接点(カメラ本体のカメラマウント部と
撮影レンズのレンズマウント部の相方に配設した接触型
接点)を通してレンズ側の絞り駆動用の第3のモータM3
の電源供給及び供給停止を切り換えるためのスイツチン
グトランジスタ、R6はトランジスタのベース抵抗であ
る。トランジスタTR3のベースはベース抵抗R6を介して
マイコンMC2の出力ポートP23に接続されている。この結
果レンズ側の絞り駆動用の第3のモータM3の電源供給は
マイコンMC2が制御することができる。R5はマイコンMC2
DC/DCコンバータCONのオフ状態で電源供給が停止されて
いる時にトランジスタTR3をオフ状態にしておくための
抵抗で、電源電池BATの(+)側端子とベース抵抗R6を
介してトランジスタTR3のベースの間に設けられてい
る。
MC3はカメラに装着可能な撮影レンズ内に設けられたマ
イコン、M3はやはりレンズ内に設けられた第3のモータ
M3で、この第3のモータM3により絞り羽根(第10図参
照)が閉じられたり開かれたりする。
第3のモータM3の2端子のうちの一端には、PNPトラン
ジスタTR23、NPNトランジスタTR24のコレクタが接続さ
れ、他端には同様にPNPトランジスタTR26,NPNトランジ
スタTR25のコレクタが接続されている。トランジスタTR
23,TR24,TR25,TR26の各ベースは、それぞれ抵抗R23,R2
4,R25,R26を介してマイコンMC3の出力ポートP23,P24,P2
5,P26に接続されている。
トランジスタTR23,TR26のエミツタはカメラとレンズ間
のマウント接点及びスイツチングトランジスタTR3を介
して電源電池BATの(+)側に接続され、トランジスタT
R16,TR17のエミツタはやはりカメラとレンズ間のマウン
ト接点を介して電源電池BATの(−)側に接続されてい
る。
イマコンMC3は出力ポートP23,P24,P25,P26から信号を出
力し、第3のモータM3を正転,逆転を自在に動作させる
ことができる。
BUS5はマウント接点を介してカメラ側のマイコンMC2と
レンズ側のマイコンMC3の通信を行うためのバスライン
である。カメラ側のマイコンMC2はこのバスラインBUS5
によりレンズ側のマイコンMC3に対して絞り羽根を所定
位置まで絞り込むように、第3のモータM3を駆動するよ
うに命令したり、あるいは絞り羽根を開放位置まで戻す
べく第3のモータM3を逆転駆動するように命令すること
ができる。またマイコンMC3はその電源をマウント接点
を通して、電源電池BATまたはDC/DCコンバータCONから
それぞれダイオードDI1,DI2を介して供給される。
次に以上のように接続されたカメラの制御回路の動作を
フローチヤートに基づいて説明する。
SCIはマイコンMC2が外部と通信するための通信用のバス
ラインである。外部端子は、カメラ本体の外側に出てい
てもよいし、カメラのペンタカバー等を取りはずした状
態で接続できるような形になっていてもよい。カメラは
この通信ライン通して外部のホストコンピユータと通信
を行い、E2PROMのデータを書き換えることにより、自動
巻き戻しを行う仕様のカメラとしたり、自動巻き戻しを
禁止した仕様のカメラとすることができる。
第12図はマイコンMC1の動作フローである。
電源電池BATを投入するとマイコンMC1にパワーオンリセ
ツトがかかり、ステツプ1より動作を始める。以下フロ
ーチヤートに従い説明する。
〔ステツプ1〕出力ポートP4にハイレベルの信号を出力
し、DC/DCコンバータCONから5ボルト安定電圧を出力
し、マイコンMC2及び測光アンプAMPとA/D変換器AD1,AD2
に電源を供給する。
〔ステツプ2〕背蓋430の開閉状態をチエツクする為に
背蓋スイツチSBPを読み取る。背蓋が開いている時はス
テツプ3へ、背蓋が閉じている時はステツプ5へ分岐す
る。
〔ステツプ3〕背蓋の前回の開閉状態を記憶しているフ
ラグであるフラグXをチエツクする。フラグXが0の時
は背蓋が開いている状態を表している。フラグXが1な
らステツプ4へ、0ならステツプ7へ分岐する。電源投
入直後はフラグの内容は0でも1でもかまわない。
〔ステツプ4〕背蓋が開いていることを記憶するためフ
ラグXを0にする。この後ステツプ9へ分岐する。
〔ステツプ5〕フラグXが0ならステツプ6へ、1なら
ステツプ7へ分岐する。
〔ステツプ6〕背蓋が閉じていることを記憶するためフ
ラグXを1にする。この後ステツプ9へ分岐する。
〔ステツプ7〕巻き戻しボタン14が押されているかどう
かチエツクする為にスイツチSRWの状態を読み取る。巻
き戻しボタン14が押されていればステツプ9へ、押され
ていなければステツプ8へ分岐する。
〔ステツプ8〕レリーズボタン12が押されているかどう
かチエツクする為にレリーズスイツチSW2の状態を読み
取る。レリーズスイツチSW2がオンしていればステツプ
9へ、オフならばステツプ10へ分岐する。
〔ステツプ9〕ステツプ1と同じ、DC/DCコンバータCON
をオンする。
〔ステツプ10〕現在DC/DCコンバータCONがオンしている
かどうか判別し、DC/DCコンバータCONがオフしていれば
ステツプ2に戻る。以下、背蓋の開閉状態が変化する
か、巻戻しボタン14に連動するスイツチSRWもしくはレ
リーズスイツチSW2がオンされるまでスイツチの読み取
りをくり返す。
〔ステツプ11〕マイコンMC2と通信し、マイコンMC2から
出される命令を受け取る。
〔ステツプ12〕マイコンMC2から命令がDC/DCコンバータ
CONのオフ命令の時はステツプ13へ、DC/DCコンバータCO
Nのオフ命令でない時はステツプ11に戻り、DC/DCコンバ
ータCONのオフ命令が来るまで待機する。
〔ステツプ13〕出力ポートP4にロウレベルの信号を出力
しDC/DCコンバータCONをオフし、DC/DCコンバータCONの
5ボルト安定電圧の出力を停止する。
以上がマイコンMC1の動作である。このフローから判る
ように、マイコンMC1は電源投入時及び背蓋開閉スイツ
チSBPがオンからオフ、あるいはオフからオンに変化し
た時、及び巻き戻しスイツチSRW、レリーズスイツチSW2
がオンされている時にDC/DCコンバータCONを動作させ、
マイコンMC2、及び測光アンプAMPとA/D変換器AD1,AD2に
電源を供給し、供給後はマイコンMC2のDC/DCコンバータ
オフ命令を受け取るまでDC/DCコンバータCONをオン状態
とし、マイコンMC2よりDC/DCコンバータCONのオフ命令
を受け取った時点でDC/DCコンバータCONをオフとする動
作を行っている。
次に、DC/DCコンバータCONがオンした後のマイコンMC2
の動作について説明する。なお、マイコンMC1が電源電
池BATを投入した時から常時動作とし、マイコンMC2をDC
/DCコンバータCONがオンしている時だけ電源供給されて
動作開始をするように構成したのは、マイコンMC1がス
イツチ検出のみの仕事を行えばよいだけの低消費電力タ
イプの低速マイコンを想定し、マイコンMC2が消費電力
の大きい高速処理可能なものを想定しているためであ
る。
第13図はマイコンMC2の電源供給後の処理を表わすフロ
ーチヤートである。
以下フローチヤートに従い説明する。
〔ステツプ14〕背蓋スイツチSBPを読み取る。背蓋が開
いている時はステツプ15へ、背蓋が閉じている時はステ
ツプ18へ分岐する。
〔ステツプ15〕背蓋の前回の開閉状態を記憶しているフ
ラグIをチエツクする。フラグIが0の時は、背蓋が開
いている状態を表している。フラグIが1ならステツプ
16へ、フラグIが0なら20へ分岐する。なおマイコンMC
2のメモリ内容に関しては、マイコンMC2が電源供給を停
止してもメモリの内容の消失しないE2PROM(不揮発性RO
M)タイプのメモリを持っているため問題はない。またE
2PROMタイプのメモリをもたない場合にも、外付けにボ
タン型のリチウム電池などでメモリバックアツプを行
い、DC/DCコンバータCONの電源供給が停止してもメモリ
内容だけは保存するという公知の従来技術を用いてもよ
い。
〔ステツプ16〕背蓋が閉じている状態から開いた状態へ
と変化したので、背蓋が開いていることを記憶するため
フラグIを0にする。
〔ステツプ17〕フイルムカウンタの内容をメモリ内に記
憶しているが、このフイルムカウンタのメモリを0とす
る。
〔ステツプ18〕背蓋の前回の開閉状態を記憶しているフ
ラグをチエツクする。フラグIが1の時はステツプ20
へ、フラグIが0ならステツプ19へ分岐する。
〔ステツプ19〕背蓋が開いている状態から閉じている状
態へと変化したので、背蓋が閉じていることを記憶する
ためフラグIを1にする。この後、第13B図のオートロ
ーデイングのシーケンスであるステツプ23へ分岐する。
〔ステツプ20〕巻き戻しボタン14が押されているかどう
かチエツクする為にスイツチSRWの状態を読み取る。巻
き戻しボタン14が押されていれば第13D図の巻き戻しシ
ーケンスへ分岐する。押されていなければステツプ21
へ。
〔ステツプ21〕レリーズボタン12が押されているかどう
かチエツクする為にレリーズスイツチSW2の状態を読み
取る。レリーズボタン12が押されていなければステツプ
176へ、レリーズボタン12が押されていれば第13F図のレ
リーズシーケンスへ分岐する。
〔ステツプ176〕バスラインSCIを通して外部のホストコ
ンピユータを通信する。
〔ステツプ177〕外部からの通信内容がE2PROMのフラグ
Zの書き変え命令かどうかを判断し、フラグZの書き変
え命令の時はステツプ178へ、そうでないかホストコン
ピユータが接続されていないと判断した時はステツプ22
へ。
〔ステツプ178〕自動巻き戻し禁止モードにするためフ
ラグZを0にするのか、あるいは自動巻き戻しモードに
するためフラグZを1にするのかを判断し、フラグZを
1にする場合にはステツプ179へ、0にする場合にはス
テツプ180へ分岐する。
〔ステツプ179〕E2PROMのフラグZを1にし、その後ス
テツプ22へ。
〔ステツプ180〕E2PROMのフラグZを0とし、その後ス
テツプ23へ。
〔ステツプ22〕動作を終わらせるための処理を行う。マ
イコンMC1に対してDC/DCコンバータCONの動作を停止さ
せるように命令を出力する。この後、マイコンMC1がDC/
DCコンバータCONをオフすることによりマイコンMC2の動
作電源が断たれ、処理が終了する。
次に第13B図及び第13C図のオートローデイングシーケン
スについてフローを説明する。オートローデイングのシ
ーケンスには電源供給後の処理フローで説明したよう
に、背蓋が開いている状態から閉じられた状態となった
時にジヤンプされるシーケンスである。
〔ステツプ23〕,〔ステツプ24〕,〔ステツプ25〕A,G,
Cの各フラグを0にする。
〔ステツプ26〕電圧チエツクを行う。電圧チエツクはシ
ヤツタ制御用電磁石のコイルMG31,MG32に10ミリ秒通電
して、電圧をA/D変換器AD1から読み取って行うが、フロ
ーが煩雑になるので詳細を省略している。なお、電圧チ
エツクの結果、電圧が低下している場合はステツプ27
へ、電圧が充分ある場合はステツプ28へ。
〔ステツプ27〕 表示駆動用ICのDRに対し、電圧低下したことの警告表示
を行わせるようデータを送信し、その後、上述したステ
ツプ22へジヤンプしてEND処理を行う。
〔ステツプ28〕オートローデイングを行わせるために第
2のモータM2に正転(第8図,第9図(a)に示すよう
に太陽ギヤ406が反時計方向回転)を行わせる。第2の
モータM2の制御は出力ポートP15,P16,P17,P18からの信
号出力によって行われる。詳細は上述の通りである。
〔ステツプ29〕第2のモータM2の通電時間を計数してお
くためのタイマーをスタートさせる。
〔ステツプ30〕入力ポートP9の前回の状態を記憶してお
くフラグであるフラグAをチエツクする。フラグAが0
の時は前回入力ポートP9の状態がスイツチオン状態と記
憶し、フラグAが1の時は前回の入力ポートP9の状態が
スイツチオフ状態と記憶している。なお入力ポートP9に
入力する信号は前述したようにスプロケツト402に連動
した信号(第8図に示した摺動ブラシ424から得られ
る)で、フイルム一駒分を巻き上げる間に複数回(例え
ば12回)オン・オフをくり返す信号(摺動ブラシ424の
出力が初期レベル,グランドレベルをくり返す)が入力
され、オン・オフ信号がくり返して入力していればマイ
コンMC2はスプロケツト402が回転動作していると判別
し、オン・オフのくり返し信号が停止していればマイコ
ンMC2はスプロケツト402が停止したものと判断する。ス
テツプ30ではフラグAが1の時にはステツプ33へ、フラ
グAが0の時にはステツプ31へ分岐する。オートローデ
イングシーケンス動作直後はステツプ23においてフラグ
Aを0としているのでステツプ31に分岐する。
〔ステツプ31〕入力ポートP9の前回の状態と、現在の状
態とを比較する。変化していればステツプ32へ、変化し
ていなければステツプ36へ。
〔ステツプ32〕入力ポートP9の入力状態が変化したので
新しくフラグAを1とする。
〔ステツプ33〕ステツプ31と同様入力ポートP9の前回の
状態と現在の状態を比較し、変化していればステツプ34
へ、変化していなければステツプ36へ。
〔ステツプ34〕入力ポートP9の入力状態が変化したので
新しくフラグAを0とする。
〔ステツプ35〕第2のモータM2の通電時間を計数してお
くためのタイマーを始めから再スタートさせる。
〔ステツプ36〕入力ポートP9に変化がなかったので第2
のモータM2の通電時間を計数しているタイマをチエツク
し、所定秒(例えば350ミリ秒)の間、入力ポートの変
化がない時はスプロケツト402が停止しているものと判
断しステツプ37へ、350ミリ秒の時間がまだ経過してい
ない時はステツプ38へ。
〔ステツプ37−1〕第2のモータM2の通電を停止して、
後述する空チヤージシーケンス(ステツプ37−2)へジ
ヤンプする。
〔ステツプ38〕入力ポートP10の前回の状態を記憶して
おくフラグであるフラグCをチエツクする。フラグCが
0の時は前回の入力ポートP10の状態がスイツチオン状
態と記憶し、フラグCが1の時は前回の入力ポートP10
の状態がスイツチオフ状態と記憶している。なお入力ポ
ートP10に入力する信号は、スプロケツト402に連動した
信号(第8図に示した摺動ブラシ423から得られる)
で、フイルム一駒分に相当する巻き上げが終了した時点
でスイツチがオン(摺動ブラシ423の出力はグランドレ
ベルに切換る)となる。また次のフイルム一駒分の巻き
上げを開始すると即座にオフ(摺動ブラシ423の出力は
グランドレベルから初期レベルに切換る)になり、次の
1駒分の巻き上げが完了した時点でオンとなる。従って
マイコンMC2はこの信号を検知することにより、フイル
ム一駒の巻き上げ制御が可能となる。ステツプ38ではフ
ラグCが1の時にはステツプ41へ、フラグCが0の時に
はステツプ39に分岐する。オートローデイングシーケン
ス動作直後はステツプ25においてフラグCを0としてい
るのでステツプ39に分岐する。
〔ステツプ39〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ40へ、変化
していなければステツプ30へ戻る。
〔ステツプ40〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で新しくフラグCを1とする。その後ステツプ30へ戻り
オートローデイングの動作を続行する。
〔ステツプ41〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ42へ、変化
していなければステツプ30へ戻りオートローデイングの
動作を続行する。
〔ステツプ42〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で新しくフラグCを0とする。
〔ステツプ43〕入力ポートP10の信号がオフからオンに
切り換ったので、一駒分の巻き上げが終了したことにな
り、オートローデイング時の巻き上げ駒数をカウントし
ているメモリであるメモリGをインクリメントする。
〔ステツプ44〕オートローデイングにて空巻上げが3駒
終了したかどうかチエツクする。3駒終了後ならステツ
プ48へ、AL3駒終了後以外の場合はステツプ45に分岐す
る。
〔ステツプ45〕オートローデイングにてフイルム空巻上
げが4駒終了したかどうかチエツクする。4駒終了後な
らステツプ46へ、AL4駒終了未完ならステツプ30へ戻
り、オートローデイングを継続する。
〔ステツプ46〕オートローデイングにてフイルム空巻上
げが4駒終了したので、第2モータM2を停止する。
〔ステツプ47〕表示駆動用ICのDRに対し、オートローデ
イングの完了したことを示す表示を行わせるようデータ
を送信し、その後、前述したステツプ22に分岐し処理を
終える。
〔ステツプ48〕ステツプ48〜53は3駒巻き上げ終了後の
フイルムの駆動方法切換に関するシーケンスである。ス
テツプ48で一度給送用の第2のモータM2を停止する。
〔ステツプ49〕第2のモータM2が完全に停止するまで10
0ミリ秒待つ。
〔ステツプ50〕フイルム駆動方法を切り換えるため第2
モータM2を逆転(第8図,第9図(b)に示すように太
陽ギヤ406が時計方向回転)させる。
〔ステツプ51〕100ミリ秒の時間逆転通電(第9図
(c)の状態となるまで通電を行う)を行う。
〔ステツプ52〕第2のモータM2の逆転を停止する。
〔ステツプ53〕第2のモータM2が完全に停止するまで10
0ミリ秒待つ。その後ステツプ28に戻り、最後の4駒目
のオートローデイングにおける空巻き上げを行う。
具体的にはふたたび第2のモータM2は正転(第8図,第
9図(d)に示すようにふたたび太陽ギヤ406は反時計
方向回転)する。ただし、この状態では第9図(d)に
示されるように第2のモータM2の回転スプロケツト402
には伝達されず、スプール401に伝達される。したがっ
て、このようなスプロケツトフリーの状態で、実際にフ
イルム52が巻上げ方向に給送され(スプール401のみの
回転にて)、フイルムパーフオレーシヨン54とスプロケ
ツト402の噛合にてスプロケツト402が従動回転すれば、
オートローデイングが成功したことになり、逆にスプロ
ケツト402が従動回転していなければ、例えばフイルム
リーダー部64のスプール401への巻き付きが適正になさ
れていない等にてオートローデイングが失敗したことが
判断できる。
次に第13C図の空チヤージのシーケンスについて説明す
る。空チヤージのシーケンスは、オートローデイングシ
ーケンス(第13B図)の中で説明したように、オートロ
ーデイング中に途中でスプロケツト402が回転しなくな
ったと判断した時に行われる。また後述するように第13
E図の巻き戻しのシーケンスからジヤンプしてくる。
〔ステツプ37−2〕ミラーアツプを開始させるために、
第1のモータM1の正転通電(第3図(a),(b)、第
5図(a)に示すように第1のモータM1の反時計方向回
転にて太陽ギヤ104の反時計方向回転状態)を開始す
る。
〔ステツプ54〕第1のモータM1の通電時間を計数してお
くためのタイマーをスタートさせる。
〔ステツプ55〕ブラシの動き出す時、キヤタリングの影
響を受けないように15ミリ秒時間を待たせる。
〔ステツプ56〕入力ポートP11(第3図,第4図におけ
る動作終了検知パターン162の出力信号)の状態をチエ
ツクする。入力ポートP11に入力する信号は第3図,第
4図にて説明したミラー駆動ギヤ120及びシヤツタチヤ
ージギヤ140(ミラー駆動カム121)、シヤツタチヤージ
カム141)に連動した信号であり、回動するブラシ122
(常にグランドパターン161との摺動によりグランドレ
ベルに導通)と動作終了検知パターン162との摺動状態
にて、シヤツタチヤージの完了及びミラーアツプの完了
が電位の変化として検知できる。
具体的にはシヤツタチヤージの完了(可動ミラー70はダ
ウン状態)にて入力ポートP11がオン(初期レベルから
グランドレベルに電位変化)となり、可動ミラー70のア
ツプ完了(シヤツタチヤージ解除状態)にて入力ポート
P11がオフ(グランドレベルから初期レベルに電位が変
化)となるように、グランドパターン161、動作終了検
知パターン162と、ブラシ122との位相が設定されてい
る。
そして、このステツプ56では、ミラーアツプ完了状態に
なればステツプ60へ分岐し、まだミラーアツプ完了状態
にならなければステツプ57へ分岐させている。
なお、参考までに入力ポートP11と入力ポートP12の関係
をここで説明しておく。入力ポートP12は第3図,第4
図におけるオーバーラン検知パターン163の出力信号と
なり、回動するブラシ122とオーバーラン検知パターン1
63との摺動状態にて、シヤツタチヤージ完了時の第1の
モータM1のオーバーラン(停止制御してから実際に停ま
るまでに回転してしまう状態)の量及びミラーアップ完
了時での同じく第1のモータM1のオーバーランの量が許
容される設定範囲内であるか否かの検知が電位の変化と
して判別できる。具体的には、シヤツタチヤージ完了時
に入力ポートP12がオフ(初期レベル)のままであれば
オーバーラン量は設定範囲内であり、オン(初期レベル
からグランドレベルに変化)すればオーバーラン量が設
定範囲を超えたことが判別できる。又、ミラーアツプ完
了時に入力ポートP12がオンのままであればオーバーラ
ン量は設定範囲内であり、オフすればオーバーラン量が
設定範囲を超えたことが判別できる。
なお、入力ポートP11とP12の関係は、通常はシヤツタチ
ヤージ完了(ミラーダウン状態)で入力ポートP11がオ
ン、入力ポートP12がオフ、可動ミラー70が上がり始め
た途中で入力ポートP11がオン、入力ポートP12がオン、
ミラーアツプ完了(シヤツタチヤージ解除)で入力ポー
トP11がオフ、入力ポートP12がオン、シヤツタチヤージ
の途中(可動ミラー70が下がる途中)で入力ポートP11
がオフ、入力ポーフP12がオフとなる。
〔ステツプ57〕第1のモータM1を通電させてからの時間
を計っているタイマをチエツクする。500ミリ秒経過し
ている場合はステツプ58へ、500ミリ秒経過していない
時はステツプ56へ戻る。
〔ステツプ58〕時間内にミラー駆動が終了しなかったの
で、事故と判断して第1のモータM1の通電を停止する。
〔ステツプ59〕表示駆動用ICのDRに事故表示をするよう
に表示データを出力し、ステツプ22へジヤンプする。
〔ステツプ60〕ミラーアツプが終了したので、次にミラ
ーをダウン(シヤツタチヤージ)させる。このためタイ
マ#2を再スタートさせる。
〔ステツプ61〕ステツプ56で説明したようにミラーダウ
ン(シヤツタチヤージ完了)の位相で入力ポートP11が
オンとなるので、ステツプ61では入力ポートP11のチエ
ツクを行い、ミラーダウン(シヤツタチヤージ)が完了
すればステツプ63へ、ミラーダウン(シヤツタチヤー
ジ)完了状態にならなければステツプ62へ分岐する。
〔ステツプ62〕第1のモータM1を通電させてからの時間
を計っているタイマをチエツクする。1秒経過している
場合はステツプ58へ、1秒経過していない場合はステツ
プ61へ分岐する。
〔ステツプ63〕ミラーダウン(シヤツタチヤージ)が正
常に完了した状態なので、第1のモータM1の通電を停止
し、ステツプ22へジヤンプする。
以上で空チヤージのシーケンスが完了する。
次に第13D図の巻き戻しシーケンスについて説明する。
巻き戻しシーケンスは、電源供給後の処理フローで説明
したように、巻き戻しボタン14が押されている時の処理
を行う。また後述するように通常の巻き上げ中にフイル
ムが終了して、巻き上げ突っ張り状態になった時にもジ
ヤンプしてくる。
〔ステツプ64〕,〔ステツプ65〕後の処理に使うフラグ
であるAとCをクリアして0にする。
〔ステツプ66〕電池電圧BATのチエツクを行う。方法は
オートローデイングシーケンスのステツプ26と同様なの
で詳細を省く。電池が充分にある時はステツプ68へ、電
圧が低下している時はステツプ67へ。
〔ステツプ67〕表示駆動用ICのDRに対し電圧が低下した
ことの警告表示を行わせるようデータを送信し、その後
ステツプ22へ分岐し、処理を終了する。
〔ステツプ68〕可動ミラーがダウン(シヤツタチヤージ
完了)している位相にあるかどうかチエツクし、正しく
ミラーダウン(シヤツタチヤージ完了)している場合は
ステツプ76へ分岐する。可動ミラーが正しくダウンして
いる状態でなく途中で止まっている場合(シヤツタチヤ
ージが途中で止まっている場合)はステツプ69へ分岐す
る。
〔ステツプ69〕可動ミラーを正しい位置までダウンさせ
る(シヤツタチヤージを完了させる)べく第1のモータ
M1を正転させる。
〔ステツプ70〕第1のモータM1の通電時間を計数してお
くためのタイマをスタートさせる。
〔ステツプ71〕ステツプ56で説明したようにミラーダウ
ン(シヤツタチヤージ完了)の位相で入力ポートP11の
スイツチがオフとなるので、ステツプ71では入力ポート
P11のチエツクを行い、ミラーダウン(シヤツタチヤー
ジ)が完了すればステツプ75へ、ミラーダウン(シヤツ
タチヤージ)完了状態にならなければステツプ72へ分岐
する。
〔ステツプ72〕第1のモータM1を通電させてからの時間
を計っているタイマをチエツクする。1秒経過している
場合はステツプ73へ、1秒経過していない場合はステツ
プ71へ戻る。
〔ステツプ73〕1秒の間にミラー駆動が終了しなかった
ので、事故と判断しモータM1の通電を停止する。
〔ステツプ74〕表示駆動用ICのDRに事故表示をするよう
に表示データを出力し、ステツプ22に分岐し処理を終了
する。
〔ステツプ75〕ミラーダウン(シヤツタチヤージ)が正
常に完了した状態なので、第1のモータM1の通電を停止
する。
その後、ステツプ76へ進む。
〔ステツプ76〕第9図(d)の状態でのスプール側遊星
ギヤ411を、スプール側伝達ギヤ409から逃がす(非噛合
としてスプール401をフリートする)ために第2のモー
タM2の逆転を開始する。
〔ステツプ77〕スプール側遊星ギヤ411を確実に逃がす
ために100ミリ秒待つ。
〔ステツプ78〕巻き戻しを行うための第1のモータM1の
逆転を開始する。すなわち、第5図(b)に示すように
太陽ギヤ104を時計方向に回転させて、遊星ギヤ105と巻
戻しギヤ201とを噛合させて、以後巻戻しギヤ201を回転
させる。
〔ステツプ79〕第1のモータM1の通電時間を計数してい
るタイマをスタートさせる。
〔ステツプ80〕入力ポートP9の前回の状態を記憶してお
くためのフラグであるフラグAをチエツクする。
フラグAが0の時は前回入力ポートP9の状態がスイツチ
オン状態と記憶し、フラグAが1の時は前回の入力ポー
トP9の状態がスイツチオフ状態と記憶している。なお、
入力ポートP9に入力する信号は前述したようにスプロケ
ツト402に連動した信号でフイルム一駒分を巻き戻す間
に複数回(例えば12回)オン・オフをくり返す信号が入
力され、オン・オフ信号がくり返して入力していればマ
イコンMC2はスプロケツト402が回転動作していると判別
し、オン・オフのくり返し信号が停止していればマイコ
ンMC2はスプロケツト402が停止したものと判断する。ス
テツプ80ではフラグAが1の時にはステツプ83へ、フラ
グAが0の時にはステツプ81へ分岐する。
〔ステツプ81〕入力ポートP9の前回の状態と現在の状態
とを比較する。変化していればステツプ82へ、変化して
いなければステツプ86へ分岐する。
〔ステツプ82〕入力ポートP9の入力状態が変化したので
新しくフラグAを1とする。
〔ステツプ83〕ステツプ81と同様入力ポートP9の前回の
状態と現在の状態を比較し、変化していればステツプ84
へ、変化していなければステツプ86へ分岐する。
〔ステツプ84〕入力ポートP9の入力状態が変化したので
新しくフラグAを0とする。
〔ステツプ85〕第1のモータM1の通電時間を計数してお
くためのタイマを再スタートさせる。
〔ステツプ86〕第1のモータM1の通電時間を計数してい
るタイマをチエツクし、350ミリ秒の間入力ポートの変
化がない時はスプロケツト402が停止しているものと判
断し、ステツプ87へ、350ミリ秒の時間がまだ経過して
いない時はステツプ90へ分岐する。
〔ステツプ87〕モータM1,M2の両方への通電を停止す
る。その後ステツプ88へ進む。
〔ステツプ88〕巻き戻しが完全に終わったかどうかチエ
ツクする。フレームカウンタが0になっていれば、前述
した空チヤージシーケンスへ、カウンタが残っていれば
ステツプ89へ分岐する。
〔ステツプ89〕表示駆動用ICであるDRに巻き戻しが途中
停止したことを表示する表示データを送り出して、ステ
ツプ22へ分岐し処理を終了する。
〔ステツプ90〕入力ポートP10の前回の状態を記憶して
おくフラグであるフラグCをチエツクする。フラギCが
0の時に前回の入力ポートP10の状態がスイツチオン状
態と記憶し、フラグCが1の時は前回の入力ポートP10
の状態がスイツチオフ状態と記憶している。なお入力ポ
ートP10に入力する信号は、上述のようにスプロケツト4
02に連動した信号で、フイルム一駒分に相当する巻き戻
しが終了して時点でスイツチがオンとなる。また次のフ
イルムの一駒の巻き戻しを続けると即座にオフになり、
やはり一駒の巻き戻しが完了した時点でオンとなる。従
ってマイコンMC2はこの信号を検知することにより、フ
イルム一駒の巻き上げ制御が可能となっている。ステツ
プ90ではフラグCが1の時にはステツプ93へ、フラグC
が0の時にはステツプ91へ分岐する。
〔ステツプ91〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ92へ、変化
していなければステツプ80に戻り巻き戻しを継続する。
〔ステツプ92〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で新しくフラグCを1とする。その後ステツプ80に戻
り、その後巻き戻しを継続する。
〔ステツプ93〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ94へ、変化
していなければステツプ80に戻り巻き戻しを継続する。
〔ステツプ94〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で、新しくフラグCを0とする。
〔ステツプ95〕入力ポートP10の信号がオフからオンに
切り換ったので、1駒分の巻き戻しが終了したことにな
り、駒数をカウントしているメモリを減算する。その後
ステツプ80へ戻り巻き戻しを継続する。
次に第13E図のレリーズシーケンスについて説明する。
レリーズシーケンスは電源供給後の処理フローで説明し
たように、レリーズボタン12が押された時の処理を行
う。
〔ステツプ96〕AD変換器AD2と通信を行い、測光AD変換
値を読み込む。
〔ステツプ97〕測光AD変換値に基づいて、シヤツタ秒時
と絞り値を表示駆動用IC,DRに送信する。
〔ステツプ98〕電圧チエツクを行う。電圧をチエツク
し、電圧が低下していればステツプ99へ、電圧がレリー
ズ可能な電圧があればステツプ100分岐する。ここでの
電圧チエツクはレリーズができるかどうかだけを見てお
り、例えば、電圧値V0が、V0<3ボルトの際にステツプ
99へ分岐し、V03ボルトの際にステツプへ分岐させ
る。
〔ステツプ99〕表示駆動用ICのDRに電圧が低下したこと
の警告表示をさせるための表示データを送る。
〔ステツプ100〕再度電圧チエツクを行う。電圧をチェ
ックし、電圧がかなり高い時はステツプ101へ、電圧が
それ程高くない時はステツプ102へ分岐する。ここでの
電圧チエツクはレリーズはできるが以後の動作にてモー
タに重畳した通電を行えるか否かを判断するものであ
り、例えば、電圧値V0が、V0<4ボルトの際にステツプ
102に分岐し、V0>4ボルトの際にステツプ101に分岐さ
せる。
〔ステツプ101〕電圧が高いことを示すフラグであるフ
ラグEを1にする。
〔ステツプ102〕電圧が低いことを示すフラグであるフ
ラグEを0にする。
〔ステツプ103〕ミラーアツプさせるために、第1のモ
ータM1の正転通電を開始する。
〔ステツプ104〕第1のモータM1の通電時間を計数して
いるタイマであるタイマ#2をスタートさせる。
〔ステツプ105〕通電開始のフラシユ電流が収まるまで1
5ミリ秒時間待つ。
〔ステツプ106〕電圧の高低状態を記憶しているフラグ
であるフラグEをチエツクし、電圧が高ければステツプ
108へ、電圧が低ければステツプ107へ分岐する。
〔ステツプ107〕電圧がやや低い時はラツシユ電流の回
復に更に15ミリ秒時間待つ。
〔ステツプ108〕出力ポートP23からハイレベルの信号を
出力し、レンズ側の絞り羽根駆動用の第3のモータM3の
駆動が可能なように電源を供給する。その後、レンズ側
のマイコンMC3に対しレンズの絞り羽根を演算絞り値の
位置まで絞り込むように命令する。
〔ステツプ109〕入力ポートP11のチエツクを行い、ミラ
ーアツプが完了すればステツプ111へ、ミラーアツプ完
了状態にならなければステツプ110へ分岐する。
〔ステツプ110〕第1のモータM1を通電させてからの時
間を計っているタイマをチエツクする。500ミリ秒経過
している場合はステップ112へ、500ミリ秒経過していな
い場合にはステツプ109に戻り、ミラーアツプ完了状態
になるまで待つ。
〔ステツプ112〕500ミリ秒の間にミラーアツプ動作が終
了しなかったので事故と判断し、第1のモータM1の通電
を停止する。
〔ステツプ113〕表示駆動用ICのDRに事故表示するよう
に表示データを出力し、ステツプ22へ分岐し処理を終了
する。
〔ステツプ111〕入力ポートP11がオフとなりミラーアツ
プ完了(シヤツタチヤージ解除)となったので、第1の
モータM1への通電を停止させる。
次に、ステツプ200〜203において、ミラーアツプ完了時
の第1モータM1のオーバーラン量が所定量以上になった
場合について説明する。
〔ステツプ200〕オーバーランに費やす時間を待つ為
に、3ミリ秒待つ。
〔ステツプ201〕入力ポートP12のチエツクを行う。上述
の空チヤージシーケンス(第13C図)の説明にて詳しく
述べたように、ミラーアツプ完了時でのオーバーラン量
は、設定範囲内であれば入力ポートP12はオンとなりス
テツプ114へ分岐して通常のシーケンスとなるが、オー
バラン量が設定範囲を超えた際には入力ポートP12はオ
フとなり異常状態回避シーケンスとしてのステツプ202
へ分岐する。ここで、オーバーラン量が設定範囲を超え
た場合の問題について説明しておくと、すなわち、第3
図(b)の状態よりミラー駆動ギヤ120がさらに時計方
向に回転してしまうことが生じ、最悪の場合ではミラー
駆動カム121の平担カム面に121bとミラー駆動レバー130
の一端部131との摺接が外れて、該一端部131が下りカム
面121cと摺接して、可動ミラー70がダウン方向(フアイ
ンダー観察位置方向)に回動してしまい適正なフイルム
52の露光が行えない問題が生じてしまう。
〔ステツプ202〕第1のモータM1をふたたび正転方向に
通電を行う。これにより、ミラー駆動ギヤ120はふたた
び時計方向に回転し、ミラー駆動カム121とミラー駆動
レバー130との摺動により、可動ミラー70は一旦ミラー
ダウンし、そして連続的に再度ミラーアツプする。又、
シヤツタチヤージギヤ140もふたたび反時計方向に回転
し、シヤツタチヤージレバー150をチヤージ回動及びチ
ヤージ解除回動させる。ただし、この状態でふたたびシ
ヤツタチヤージレバー150が回動してもシヤツタユニツ
ト300は空チヤージされるだけで何ら悪影響を受けるこ
とはない。
〔ステツプ203〕第1のモータM1の再動作にて、第4図
に示すブラシ122が少なくとも動作終了検知パターン162
と摺動するだけの時間としての50ミリ秒時間待つ。そし
て、その後にふたたびステツプ109に戻ってミラーアツ
プ完了時(入力ポートP11がオフ)に、ステツプ111にて
第1のモータM1の回転を停止させる。この状態にて、オ
ーバーラン量が設定範囲内におさまればステツプ114へ
進む。
〔ステツプ114〕レンズマイコンMC3と通信し、絞りが所
定位置まで絞られたかどうか確認し、絞り羽根530が所
定位置まで絞り終っていればステツプ115へ、絞り終っ
ていなければステツプ114に戻り絞り羽根530が絞られる
まで待つ。
〔ステツプ115〕出力ポートP13から10ミリ秒の間ハイレ
ベルの信号を出力し、シヤツタの先幕制御用電磁石のコ
イル383に通電し、シヤツタの先幕を走らせる。これに
よりフイルムの露光動作が開始される。
〔ステツプ116〕フイルム露光時間待ち。
〔ステツプ117〕出力ポートP14から10ミリ秒の間ロウレ
ベルの信号を出力し、シヤツタの後幕制御用電磁石のコ
イル389に通電し、シヤツタの後幕を走らせる。これに
よりフイルムの露光動作が終了する。
〔ステツプ118〕後幕走行完了に連動するスイツチSCN2
がオンかオフかを判別する。オフの場合はステツプ118
にとどまり、スイツチがオンになるまで待つ。オオの場
合は後幕の走行が完了したことを意味するので、ステツ
プ119へ分岐する。
〔ステツプ119〕電圧の高低状態を記憶しているフラグ
であるフラグEをチエツクし、電圧が高ければステツプ
123へ、電圧がやや低ければステツプ123へ分岐する。
〔ステツプ120〕再度電圧チエツクを行う。この電圧チ
エツクはステツプ100での電圧チエツクと同じ意味のも
ので、その結果電圧が高いとき(例えばV04ボルト)
はステツプ121へ、電圧が低いとき(例えばV0<4ボル
ト)はステツプ122へ分岐する。電圧チエツクは前述し
たように先幕用コイルMG31、後幕用コイルMG32に同時に
10ミリ秒通電し、通電中の電圧をチエツクする。
〔ステツプ121〕電圧が高いことを示すため、フラグE
を1にする。
〔ステツプ122〕電圧がやや低いことを示すため、フラ
グEを0にする。
〔ステツプ123〕ミラーを下げ、かつシヤツタをチヤー
ジするために第1のモータM1の正転通電を開始する。
〔ステツプ124〕第1のモータM1の通電時間を計数して
いるタイマであるタイマ#2をスタートさせる。
〔ステツプ125〕第1のモータM1の通電開始のラツシユ
電流が収まるまで15ミリ秒時間待ち。
〔ステツプ126〕電圧の高低状態を記憶しているフラグ
であるフラグEをチエツクし、電圧が高ければステツプ
128へ、電圧がやや低ければステツプ127へ分岐する。
〔ステツプ127〕電圧がやや低い時はラツシユ電流の回
復に更に15ミリ秒時間待ちを入れる。
〔ステツプ128〕レンズ側のマイコンMC3に対しレンズの
絞り羽根530を開放位置まで戻すように命令する。
〔ステツプ129〕レンズマイコンMC3と通信し、絞りが開
放位置まで戻されたかどうかチエツクし、絞り羽根530
が開放になっていればステツプ130へ、絞りが開放にな
っていなければステツプ129に戻り、絞りが開放になる
まで待つ。
〔ステツプ130〕フイルム一駒分巻き上げるために第2
のモータM2を正転方向に通電する。
〔ステツプ131〕第2のモータM2の通電時間を計数して
いるタイマ#1をスタートする。
〔ステツプ132〕〜〔ステツプ135〕以下の処理で用いる
判別フラグをクリアし、A=0,B=0,C=0,F=0とす
る。
〔ステツプ136〕入力ポートP11の入力状態をチエツクす
る。入力状態がオンならミラーのダウンとシヤツタのチ
ヤージが終了したことを意味するのでステツプ137へ、
オフならミラーのダウンが未完なのでステツプ142へ分
岐する。
〔ステツプ137〕ミラーダウン(シヤツタチヤージ)が
終了したので第1のモータM1を停止させる。
〔ステツプ138〕ミラー駆動(シヤツタチヤージ)用の
第1のモータM1だけ動作しているのか、巻上げ用の第2
のモータM2も同時に動作しているのかを記憶しているフ
ラグBをチエツクする。フラグBが0ならばステップ15
1へ、フラグBが1ならステツプ139へ分岐する。
〔ステツプ139〕状態フラグBを0にする。
〔ステツプ140〕状態フラグBが1であったということ
は、巻き上げ用の第2のモータM2を一時停止していたこ
とを意味する。ステップ140では巻き上げ用の第2のモ
ータM2の通電を再開する。
〔ステツプ141〕巻き上げ用の第2のモータM2の通電時
間を計数しているタイマ#1を再スタートさせる。その
後ステツプ151へ分岐する。
〔ステツプ142〕ミラー駆動用の第1のモータM1の通電
時間を計数しているタイマ#2をチエツクし、1秒時間
が経過していればステツプ143へ、1秒時間が経過して
いる時は145へ分岐する。
〔ステツプ143〕ミラー駆動用の第1のモータM1がミラ
ーダウンまたはシヤツタチヤージを完了できないまま1
秒時間がたってしまったので、巻き上げ用の第1のモー
タM1を一度停止し、第1のモータM1だけ単独に動作させ
て、ミラーダウンとシヤツタチヤージだけ先に行う。こ
の時巻き上げ用の第2のモータM2がすでに停止している
場合にはステツプ146に分岐する。
〔ステツプ144〕電池電圧BATの高低状態を記憶している
フラグEをチエツクし電圧が高い場合は146へ分岐す
る。
〔ステツプ145〕状態フラグBを判別する状態フラグB
が1、すなわちミラー駆動用の第1のモータM1が作動中
の時にはステツプ136に戻り、ミラーダウンが完了する
まで待つ。状態フラグBが0のとき、すなわち巻き上げ
用の第2のモータM2も同時に動作している時はステツプ
204へ分岐する。
〔ステツプ146〕巻き上げ用の第2のモータM2、ミラー
駆動用の第1のモータM1の通電を停止する。
〔ステツプ147〕表示駆動用ICのDRにチヤージが途中で
停止したので事故表示を行うよう表示データを送る。
〔ステツプ148〕巻き上げ用の第2のモータM2と、ミラ
ー駆動用の第1のモータM1との同時駆動ができなかった
ので、一度巻き上げ用の第2のモータM2を停止させる。
〔ステツプ149〕ミラー駆動用の第1のモータM1の通電
時間を計数しているタイマ#2を再スタートさせる。
〔ステツプ150〕状態フラグBを1とし、モータM1,M2の
同時通電ができなかったので、巻上げ用の第2のモータ
M2の通電を停止したことを記憶する。その後ステップ13
6に戻り、ミラーダウン(シヤツタチヤージ)の完了の
検知を継続して行う。
〔ステツプ204〕ミラー駆動用(シヤツタチヤージ用)
の第1のモータM1の動作有無をチエツクし、停止状態の
際にステツプ151へ、動作中状態の際にステツプ154へ分
岐する。このステツプ204は以後のステツプ205〜208で
の異常状態回避シーケンスにて、異常時にミラー駆動用
の第1のモータM1を更に1回転させ、結果的に巻上げ用
の第2のモータM2の動作終了より、ミラー駆動(シヤツ
タチヤージ)用の第1のモータM1の方の終了の方が後に
なる場合があることにより挿入したステツプである。
〔ステツプ151〕巻上げ用の第2のモータM2が動作中か
停止したかをチエツクし、動作中の際にはステツプ154
へ、停止している際にはステツプ152へ分岐する。
〔ステツプ152〕入力ポートP9の入力信号が1駒巻上げ
る間、何回オン・オフ切換わったかを記憶しているメモ
リFをチエツクする。1駒巻上げる間に4回以下しか切
換わらない際には、前回巻上げ時に、第2のモータM2を
1駒巻上げ完了の信号(入力ポートP10)により停止さ
せた直後(あるいは同時)にフイルムが突張り、第2の
モータM2の駆動力がなくなった段階で、スプロケツト40
2が巻戻し方向に少し戻ってしまったと判断し、上述し
たリワインドモード(ステツプ64)へジヤンプする。一
方、オン・オフ切換わり信号が4回を超えて入力した際
にはステツプ205に分岐する。
このステツプ152の意味について、さらに具体的に説明
する。
フイルム52の長さは各メーカや各物によってバラツキが
あり、例えば24枚撮りフイルムといっても、実際には25
枚撮れたりすることは周知である。又、このことはオー
トローデングの際の空送りの量のバラツキによっても生
じてしまう。又、フイルム52自体もベースが合成樹脂シ
ートの為、引張ることにより若干延びることも知られて
いる。したがって、フイルム52の撮影可能な最終駒付近
において、フイルム52の1駒巻上げができたとしても、
実際には1駒巻上げ完了の若干手前ですでにフイルム52
は突張り(フイルムパトローネ50のパトローネ軸51に巻
付いていたフイルム52が全てスプール401方向に給送さ
れて、これ以上フイルム52をスプール401の回転に巻上
げようとしてもフイルム52の該パトローネ50からの引出
しができない状態)を生じており、1駒分の巻上げが行
えたのは、フイルム52が延びた為である場合が生じる。
このような場合では、第2のモータM2の停止にてスプー
ル401の巻上げ駆動力がなくなった際に、フイルム52が
自からの復帰力にて縮んで、スプロケツト402がフイル
ムパーフオレーシヨン54との噛合従動により巻戻し方向
に若干回転してしまう。したがって次の駒の為の巻上げ
が次に実施された際には、1駒分の巻上げをする前に1
駒巻上げ完了信号が入力ポートP10に入力して、実際に
は適正な1駒分の巻上げが行われていないのにかかわら
ず、出力信号としては1駒巻上げができたことを示す信
号が発生してしまうことがあった。そうすると、従来の
シーケンスでは、このような場合でも撮影OKとなり、次
駒分の露光をしてしまい撮影者の意図外の2重露光をし
てしまうことや、何回巻上げ動作をさせてもフイルム突
張り(フイルム終了)を検知できない問題を生じてい
た。本実施例のステツプ152は上述の従来問題を解決す
る為に挿入したステツプであり、巻上げの際に例え1駒
巻上げ完了信号が発生し、第2のモータM2の停止制御を
した時でも、入力ポートP9へのオン・オフ切換わり信号
が所定数(実施例ではこの所定数を4回に設定したが、
理論的には正常な際での1駒巻上げ時に出力するオン・
オフ切換わり信号の数より少ない数を設定しておけば良
い)に達しない場合には、すでにフイルム52は突張り状
態と判断して巻戻しの為のオートリワインドモード(ス
テツプ64)ステツプへジヤンプさせることにより従来の
問題を解決した。
次に、ステツプ205〜208においてシヤツタチヤージ(ミ
ラーダウン)完了時の第1のモータM1のオーバーラン量
が所定量以上となった場合について説明する。
〔ステツプ205〕入力ポートP12のチエツクを行う。上述
の空チヤージシーケンス(第13C図)の説明にて詳しく
述べたように、シヤツタチヤージ(ミラーダウン)完了
時でのオーバーラン量は、所定範囲内であれば入力ポー
トP12はオフとなりステツプ153へ分岐して通常のシーケ
ンスとなるが、オーバーラン量が設定範囲を超えた際に
は入力ポートP12はオンとなり異常状態回避シーケンス
としてのステツプ206へ分岐する。
ここで、オーバーラン量が設定範囲を超えた場合の問題
について説明しておくと、すなわち、第3図(a)の状
態によりミラー駆動ギヤ120がさらに時計方向に回転し
てしまうことが生じ、最悪の場合ではミラー駆動カム12
1の登りカム面121aとミラー駆動レバー130の一端部131
との摺接が生じて、可動ミラー70がアツプ方向(露光退
避位置方向)に回動してしまい適正なフアインダー観察
状態が得られないことや、AF用受光素子(不図示)への
被写体光の入射が適正に行えない等の問題が生じてしま
う。又、当然シヤツタチヤージギヤ140もさらに反時計
方向に回転してしまうことが生じ、最悪の場合ではシヤ
ツタチヤージカム141の平担カム面141bとシヤツタチヤ
ージレバー150のコロ151との摺接が外れて、該コ151が
下りカム面141cと対応して、シヤツタチヤージレバー15
0がチヤージ解除方向(時計方向)に回動してしまい、
シヤツタユニツト300のチヤージレバー302によるシヤツ
タ走行前の緊定が外れてシヤツタユニツト300の耐衝撃
性能を低下させてしまう問題を生じる。
〔ステツプ206〕第1のモータM1をふたたび正転方向に
通電を行う。これにより、ミラー駆動ギヤ120はふたた
び時計方向に回転し、ミラー駆動カム121とミラー駆動
レバー130との摺動により、可動ミラー70は一旦ミラー
アツプして、そして連続的に再度ミラーダウンする。
又、シヤツタチヤージギヤ140もふたたび反時計方向に
回転し、シヤツタチヤージレバー150をチヤージ解除回
動及びチヤージ回動させる。ただし、この状態でふたた
びシヤツタチヤージレバー150が回動してもシヤツタユ
ニツト300は何ら悪影響を受けることはない。
〔ステツプ207〕第1のモータM1の再動作にて、第4図
に示すブラシ122が少なくとも動作終了検知パターン162
から外れる(非摺動)だけの時間として15ミリ秒時間待
つ。
〔ステツプ208〕ミラー駆動(シヤツタチヤージ)用の
第1のモータM1の通電時間を計数しているタイマ#2を
再スタートさせる。
そして、ふたたびステツプ136に戻ってステツプ136以下
の動作を再度行う。
〔ステツプ153〕表示駆動用ICのDRに一駒巻き上げ完了
及びシヤツタチヤージの正常な動作が終了したことを表
示させる表示データを送り、ステツプ22へ分岐して処理
を終了する。
〔ステツプ154〕入力ポートP9の前回の状態を記憶して
おくフラグであるフラグAをチエックする。フラグAが
0の時は時は前回入力ポートP9の状態がスイツチオン状
態と記憶し、フラグAが1の時は前回の入力ポートP9の
状態がスイツチオフ状態と記憶している。なお入力ポー
トP9に入力する信号は前述したようにスプロケツト402
に連動した信号でフイルムで一駒分を巻き上げる間に複
数回(例えば12回)オン・オフをくり返す信号が入力さ
れ、オン・オフ信号がくり返して入力していればマイコ
ンMC2はスプロケツト402が回転動作していると判別し、
オン・オフのくり返し信号が停止していればマイコンMC
2はスプロケツト402が停止したものと判断する。ステツ
プ154ではフラグAが1の時にはステツプ157へ、フラグ
Aが0の時にはステツプ155へ分岐する。給送シーケン
ス動作直後はステツプ132においてフラグAを0として
いるのでステツプ155に分岐する。
〔ステツプ155〕入力ポートP9の前回の状態と現在の状
態とを比較する。変化していればステツプ156へ、変化
していなければステツプ161へ分岐する。
〔ステツプ156〕入力ポートP9の入力状態が変化したの
で新しくフラグAを1とする。
〔ステツプ157〕ステツプ156と同様、入力ポートP9の前
回の状態と現在の状態を比較し、変化していればステツ
プ158へ、変化していなければステツプ161へ分岐する。
〔ステツプ158〕入力ポートP9の入力状態が変化したの
で新しくフラグAを0とする。
〔ステツプ159〕第2のモータM2の通電時間を計数して
おくためのタイマ#1を始めから再スタートさせる。
〔ステツプ161〕入力ポートP9に変化がなかったので第
2のモータM2の通電時間を計数しているタイマをチエッ
クし、350ミリ秒の間入力ポートの変化がない時はスプ
ロケツト402が停止しているものと判断しステツプ167
へ、350ミリ秒の時間がまだ経過していない時はステツ
プ162へ。
〔ステツプ160〕入力ポートP9の入力状態が変化したの
で、入力ポートP9のオン・オフ切換わり信号の切換わり
回数を記憶しているメモリFをインクリメントする。
〔ステツプ162〕入力ポートP10の前回の状態を記憶して
おくフラグであるフラグCをチエツクする。フラグCが
0の時は前回の入力ポートP10の状態がスイツチオン状
態と記憶し、フラグCが1の時は前回の入力ポートP10
の状態がスイツチオフ状態と記憶している。なお、入力
ポートP10に入力する信号はスプロケツト402に連動した
信号で、フイルム一駒分に相当する巻き上げが終了した
時点でスイツチがオンとなる。また次のフイルム一駒の
巻き上げを開始すると即座にオフになり、やはり巻き上
げ完了した時点でオンとなる。従って、マイコンMC2は
この信号を検知することにより、フイルム一駒の巻き上
げ制御が可能となっている。ステツプ162ではフラグC
が1の時にはステツプ165へ、フラグCが0の時にはス
テツプ163に分岐する。巻上げ動作直後は、ステツプ134
においてフラグCを0としているのでステツプ163に分
岐する。
〔ステツプ163〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ164へ、変
化していなければステツプ136へ戻り、ミラーダウンと
巻上完了検知を継続して行う。
〔ステツプ164〕入力ポートP10の入力状態が変化したの
で新しくフラグCを1とする。その後ステツプ136へ戻
り、ミラーダウン(シヤツタチヤージ完了)と巻上げ完
了検知を継続して行う。
〔ステツプ165〕入力ポートP10の前回の状態と、現在の
状態とを比較する。変化していればステツプ166へ、変
化していなければステツプ136へ戻る。
〔ステツプ166〕入力ポートP10の信号がオフからオンに
切り換わったので一駒分の巻き上げが終了したことにな
り、第2のモータM2の通電を停止し、フイルムカウンタ
をインクリメントする。
〔ステツプ167〕第1のモータM1が通電中の時はステツ
プ168へ、停止している時はステツプ169へ分岐する。
〔ステツプ168〕電圧の高低を記憶しているフラグであ
るフラグEをチエツクし、電圧が高い時にはステツプ16
9へ、電圧がやや低い場合には、モータM1,M2の同時通電
をやめるためにステツプ148に戻る。
〔ステツプ169〕モータM1,M2の通電を停止し、前述した
巻き戻しシーケンスに移る。
〔ステツプ175〕E2PROMのフラグZのチエツクし、自動
巻戻しを行うか、禁止するかを判断する。フラグZが1
なら自動巻戻しを行うため、上述した巻戻しのシーケン
スに分岐する。一方、フラグZが0なら自動巻戻しが禁
止されているのでステツプ22へ分岐する。
以上がレリーズ、フイルム給送、シヤツタチヤージ、ミ
ラー駆動を同時に行うシーケンスのフローである。
次にレンズマイコンMC3のフローチヤートを説明する。
第14図はレンズ側のマイコンMC3のフローチヤートであ
る。
〔ステツプ170〕カメラ側のマイコンMC2と通信する。
〔ステツプ171〕カメラ側マイコンMC2との通信結果がカ
メラ側からの絞り駆動命令であるか否かを判断し、絞り
駆動命令であると判断した時はステツプ172へ、そうで
ない時はステツプ173へ分岐する。
〔ステツプ172〕絞り羽根駆動用の第3のモータM3を正
転方向(第10図での反時計方向)に通電し、所定位置ま
で絞りを絞り込む。絞り値はカメラ側から通信時に送ら
れてきているので、絞り値に見合う時間だけ通電を行え
ばよい。また第3のモータM3にステツピングモータ等を
用いて、駆動パルスを所定パルス数だけ出力するように
してもよい。
〔ステツプ173〕カメラ側マイコンとの通信結果がカメ
ラ側からの絞り開放命令であるか否かを判断し、絞り開
放命令であると判断した時はステツプ174へ、そうでな
い時はステツプ170に戻り、カメラ側マイコンMC2の次の
命令を待つ。
〔ステツプ174〕絞り羽根駆動用の第3のモータM3を逆
転方向(第10図での時計方向)に所定時間通電し、絞り
を開放にする。その後ステツプ170に戻りカメラ側マイ
コンMC2の命令を待つ。
以上がレンズマイコンMC3のフローチヤートとなる。
ここで本実施例におけるカメラシーケンスについて正常
に作動した場合での概略シーケンスを説明する。
新しいフイルムパトローネ50をカメラ内に装填して、背
蓋430を閉じることによりオートローデイングがスター
トする。すなわち、まず巻上げ用の第2のモータM2を約
3駒分正転させ、この状態ではスプール401及びスプロ
ケツト402の両方を該第2のモータM2を駆動源として回
転させ、フイルムリーダ部56をスプール401へ送ると共
に巻付けを行う。この後、一旦上記第2のモータM2を逆
転させてクラツチを切換え、スプロケツト402をフリー
としてスプールドライブに切換える。そして、再度約1
駒分、該第2のモータM2を正転させ、オートローデイン
グが成功しているか否かのチエツクを行う。すなわち、
スプロケツトフリーの状態で、スプール401を回転させ
ることによりスプロケツト402がフイルム52によって従
動回転すれば、フイルム52のリーダー部56がスプール40
1に巻付いていることが確認でき、オートローデイング
が成功したことが判断できる。ここまでで、オートロー
デイングの為のフイルム空送り動作が終了し、巻上げ用
の第2のモータM2の回転は停止し、次のレリーズ操作に
待機する状態となる。
レリーズボタン12を操作することにより、ミラー駆動及
びシヤツタチヤージ用の第1のモータM1が所定量正転さ
せ、可動ミラー70をミラーアツプ(露光退避位置)させ
ると共に、シヤツタユニツト300をチヤージ解除状態と
し、今までシヤツタの誤走行を防止する為の緊定機能を
発揮していたユニツト内のチヤージレバー302を緊定解
除移動させる。又、ほぼ同時に絞り駆動用の第3のモー
タM3を所定量正転させて設定値までの絞り込み動作を行
う。そして、先幕制御用電磁石のコイル383へ通電して
先羽根群352を走行させて露光を開始させ、設定秒時後
に後幕制御用電磁石のコイル389へ通電して後羽根群351
を走行させて露光を終了させる。
露光終了が確認された後に、上記第1のモータM1をミラ
ーアツプと同方向の正転方向にふたたび所定量回転さ
せ、可動ミラー70をミラーダウン(フアインダー観察位
置)させると共に、シヤツタユニツト300をシヤツタチ
ヤージ駆動し、同時に上述のシヤツタ誤走行防止用のチ
ヤージレバー302を緊定位置にて保持させる。又、ほぼ
同時に、巻上げ用の第2のモータM2を1駒巻上げ分だけ
正転させる。更に、絞り駆動用の第3のモータM3を逆転
させて絞りを開放状態に復帰させる。この状態で次のレ
リーズ操作を待つ。
そして、上述のレリーズ操作に基づく露光動作が繰返さ
れ、フイルム全駒の撮影が終了すると、フイルム52の巻
上げ時にフイルム52が突張り、この状態をスプロケツト
402に連動して回転する回転基板420の回転停止により検
知した場合には、まずミラー駆動及びシヤツタチヤージ
用の第1のモータM1はミラーダウン及びシヤツタチヤー
ジ完了までは正転方向に回転させられる。そして、巻上
げ用の第2のモータM2は一旦停止の後、逆転して該第2
のモータM2とスプール401との伝達系を切り、スプール4
01をフリーとして巻戻し負荷を少なくする。そして、上
記ミラー駆動及びシヤツタチヤージ用として使っていた
第1のモータM1を今後は逆転させて、まず第1のモータ
M1の伝達系を今までのミラー駆動及びシヤツタチヤージ
伝達系から巻戻し伝達系へと切換え、続いて巻戻し伝達
系の巻戻しギヤ201を巻戻し方向に回転させる。巻戻し
の終了によりフイルム52が全てフイルムパトローネ50内
に戻るにはフイルムリーダー部56のみが若干パトローネ
50から出ている程度になると、スプロケツト402のフイ
ルム52による従動回転が停止し、この検知に基づいて第
1のモータM1を含む全ての動作を停止してカメラシーケ
ンスが終了する。
上述した実施例にて特徴的なことは、特に第2図,第3
図にて示したように、ミラーボツクス60に対して、可動
ミラー70、該可動ミラー70のミラーアツプ及びミラーダ
ウンとシヤツタユニツト300のシヤツタチヤージ及びシ
ヤツタチヤージ解除とを行わせるミラーボツクス駆動機
構100、両通の駆動源となる第1のモータM1及びシヤツ
タユニツト300を全て取付けてユニット化したことであ
る。この構成により、ミラーボツクスユニツト単体に
て、特にカメラの製造上のチエツクが重要な可動ミラー
70のミラーアツプ・ダウン、シヤツタユニツト300のシ
ヤツタチヤージ・チヤージ解除、そしてシヤツタユニツ
ト300の先羽根群352・後羽根群351の走行動作等の露光
に関する動作チエツクが行え、又、各動作の位相チエツ
クをも可能となる。
したがって、各ユニツトの組立て、例えばカメラ本体40
に対するミラーボツクス60のネジによる取付けの前に重
要な露光動作に関するチエツクが完了でき、従来に比べ
て作業性及びコスト面の大なる改善を達成することがで
きる。ここで、カメラ本体40へのミラーボツクス60の取
付誤差は、露光動作に対して何ら悪影響を与えないこと
は無論である。
又、本実施例においてはカメラの二大要素であるフイル
ムを給送することと、フイルムを露光させることを分離
して、合理的に管理することを可能としている。すなわ
ち、カメラ本体40のみで、フイルム52を給送する機能を
チエツクでき、一方、ミラーボツクス60のみで可動ミラ
ー70をミラーアツプし、シヤツタ羽根群352,351を走行
させ、更にシヤツタユニツト300をチヤージするといっ
たフイルム52を露光する機能をチエツクでき、それぞれ
のチエツク内容はそのまま製品(組立完了状態)と変わ
ることがなく、製品のバラツキを容易且つ低コストにて
押さえることが可能である。更に修理、サービス性も機
能ユニツトが独立しているので、大幅に向上するもので
ある。
なお、上述の実施例におけるフイルム巻戻し駆動機構20
0を駆動する為のモータ(第1のモータM1)は、ミラー
ボツクス駆動機構100を駆動する為のモータと共用した
が、各々独立のモータを用いても良いし、又、フイルム
巻上げ駆動機構400用の駆動モータ(第2のモータM2)
と共用してもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明は動作チエツクや位相チエ
ツクが特に重要な露光動作の各チエツクをミラーボック
スユニツト単体の状態で実施できる極めて作業性,コス
ト面にて改善した電動駆動カメラを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例としての電動駆動カメラの各構
成配置説明図。 第2図は第1図の各構成の要部分解斜視図。 第3図(a),(b)は第2図に示したミラーボツクス
駆動機構及びフイルム巻戻し駆動機構の動作説明図。 第4図(a),(b)は第3図にて示した位相検知構成
のみの動作説明図。 第5図(a),(b)は第3図における伝達切換構成の
動作説明図。 第6図(a),(b)はシヤツタユニツトの要部構成を
示す動作説明図。 第7図は第6図のシヤツタ構成の走行制御機構を示す斜
視図。 第8図は第2図に示したフイルム巻上げ機構の構成を示
す斜視図。 第9図(a)〜(e)は第8図のフイルム巻上げ機構の
動作を示す動作説明図。 第10図は撮影レンズ内の絞り駆動構成を示す斜視図。 第11図は各機構の動作を制御する回路図。 第12図は第11図の回路の動作を説明する為のフローチヤ
ート。 第13A図〜第13E図は第11図の回路の動作を説明する為の
フローチヤート。 第14図は第11図の回路の動作を説明する為のフローチヤ
ート。 40……カメラ本体、60……ミラーボツクス、70……可動
ミラー、100……ミラーボツクス駆動機構、200……フイ
ルム巻戻し駆動機構、300……シヤツタユニツト、400…
…フイルム巻上げ駆動機構、M1……第1のモータ、M2…
…第2のモータ、M3……第3のモータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揺動可能に支持された可動ミラーが組み込
    まれたミラーボックスを有する電動駆動カメラにおい
    て、前記可動ミラーの揺動駆動を行わせるミラー駆動機
    構と、焦点面近傍に位置するシャッタユニットと、前記
    シャッタユニットのチャージ駆動を行わせるシャッタチ
    ャージ機構と、前記ミラー駆動機構と前記シャッタチャ
    ージ機構の駆動源となる少なくとも1つのモータと、を
    全て前記ミラーボックスに対して取り付けたミラーボッ
    クスユニットを有することを特徴とする電動駆動カメ
    ラ。
JP217487A 1987-01-07 1987-01-07 電動駆動カメラ Expired - Lifetime JPH0727155B2 (ja)

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JP217487A JPH0727155B2 (ja) 1987-01-07 1987-01-07 電動駆動カメラ
US07/137,888 US4864336A (en) 1987-01-07 1987-12-24 Motor driven camera

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JPH0727155B2 true JPH0727155B2 (ja) 1995-03-29

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JP5879540B2 (ja) 2011-03-28 2016-03-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置
JP5899509B2 (ja) 2011-03-28 2016-04-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置

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