JPS6239379Y2 - - Google Patents

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JPS6239379Y2
JPS6239379Y2 JP1979175324U JP17532479U JPS6239379Y2 JP S6239379 Y2 JPS6239379 Y2 JP S6239379Y2 JP 1979175324 U JP1979175324 U JP 1979175324U JP 17532479 U JP17532479 U JP 17532479U JP S6239379 Y2 JPS6239379 Y2 JP S6239379Y2
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JP
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switch
shutter release
motor
camera
planetary gear
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カメラのモータードライブ装置、更
に詳しくは、カメラに装着され、内蔵されたモー
ターの回転力により、カメラのシヤツターレリー
ズ動作、露光動作、フイルムの巻上動作の1サイ
クルを連続的に自動的に行なうカメラのモーター
ドライブ装置に関する。
操作釦を押下して操作スイツチを閉成すること
により、モーターを回転し、カメラのレリーズ機
構を作動させてフイルムへの露光を行ない、露光
終了後、スイツチの切替により、モーターの回転
力をフイルム巻上機構に伝達することによつて露
光済みのフイルムを巻き上げるようにしたモータ
ードライブ装置、即ち、シヤツターレリーズ動
作、露光動作、フイルムの巻上動作の1サイクル
を連続して自動的に行なうカメラのモータードラ
イブ装置は周知である。
このような従来のモータードライブ装置の駆動
機構は、第1図に示すように構成されている。基
板(図示されず)の右中央部には、軸1が回転自
在に設けてあり、この軸1は歯車列(図示され
ず)を介してモーターM(第2図参照)に動作的
に連結されていて、モーターMが回転すると、矢
印aで示す向きに回転する。軸1には、太陽歯車
2と回転腕3の基部とが、それぞれ摩擦結合手段
(図示されず)を介して装着されており、回転腕
3の自由端部に植設した軸4には、太陽歯車2と
噛み合う遊星歯車5が回転自在に装着されてい
る。この軸4には、作動用のローラー6が嵌着さ
れている。なお、摩擦結合手段は、特に支障がな
ければこれを省略することができる。
基板の中央部には、軸7が回転自在に設けてあ
り、この軸7には、フイルム巻上歯車8が装着さ
れており、同歯車は上記遊星歯車5が太陽歯車2
によつて駆動されて、太陽歯車2の周りを公転す
るとき、その公転軌道O1上の一部において、歯
車5と噛み合うようになつている。そして、この
軸7には、爪部材9が歯車8と一体に装着されて
いる。この爪部材9は、その上部に係合爪9a,
9bを持ち、カメラ本体内のフイルムスプールに
係合爪9a,9bを係合させて、歯車8の回転に
従い、フイルムの巻き上げを行なう。
歯車8の、第1図において右側方には、スイツ
チ切換部材11と、その下方に位置するシヤツタ
ーレリーズレバー12とが配置されており、この
両レバー11,12は、それぞれ基板の下側縁部
の中央部に並設した支軸13,14によつて回動
自在に支持されている。
スイツチ切換部材11は、Y字状に形成されて
いて、その垂下端部の基部が支軸13に枢着され
ており、右斜上方に延び出した第1腕の下側部
は、上記ローラー6の公転軌道O1に対応する被
押圧部11aを形成している。この被押圧部11
aの基部がわの、上記遊星歯車5がフイルム巻上
歯車8と噛み合う位置に対応する部分には、段付
凹部11bが形成されている。また、左方に水平
に延び出した第2腕は、その先端部11cが更に
左斜め上方に延出しており、同部11cに切換ス
イツチSW5(第2図参照)の可動接片A0が固設
されている。この可動接片A0は、スイツチ基板
16上にプリントパターン等によつて形成された
切換接片端子Aに常時接触し、またスイツチ切換
部材11の揺動に応じてレリーズがわ端子Bが巻
上がわ端子Cとに適時切り換つて接触するように
なつている。
上記スイツチ切換部材11の支軸13には、捻
りばね17が装着してあり、この捻りばね17の
一端は基板に固植したピン18に、また他端はこ
の部材11の左側縁部にそれぞれ掛けられてい
る。従つて、部材11は、この捻りばね17によ
り、軸13を中心とする時計方向の回動習性が与
えられている。そして、その回動範囲は、部材1
1の第2腕が基板に固植したストツパーピン19
に係合する範囲に規制されている(第4図参照) シヤツターレリーズレバー12の自由端部は、
上記ローラー6の公転軌道O1に対応する位置に
延出して被押圧部12aとなつており、またその
基部の左側部分には、押動腕12bが延設されて
いる。また、シヤツターレリーズレバー12の支
軸14には、歯車8の左上方を通つて右方に彎曲
したレリーズ腕21が回動自在に装着されてい
る。支軸14には1対の捻りばね22,23が装
着されており、一方の捻りばね22の一端は基板
に固植されたピン24に、またその他端はシヤツ
ターレリーズレバー12の押動腕12bにそれぞ
れ掛けられていて、このシヤツターレリーズレバ
ー12に対し、支軸14を中心とする時計方向の
回動習性を与えている。また他方の捻りばね23
の一端は、シヤツターレリーズレバー12の押動
腕12bに、また他端はレリーズ腕21の基部に
近い左方部分に延設した腕部21aにそれぞれ掛
けられていて、レリーズ腕21をシヤツターレリ
ーズレバー12と弾力的に一体に連結している。
なお、両者の回動範囲は、レリーズ腕21の延出
腕部21aが基板に固設したピン25に当接する
ことによつて規制されている。レリーズ腕21の
自由端部にはレリーズピン26が固着してあり、
このレリーズピン26は、後述するようにレリー
ズ腕21が揺動するとき、第3図に示す位置まで
変移して、カメラ本体のシヤツターレリーズ用の
被押動部材31を介してシヤツターレリーズ機構
(図示されず)を駆動する。
また、上記ローラー6の公転軌道O1の上方位
置には、インターナルギヤー27がその中程を支
軸28によつて基板に揺動自在に取り付けられて
いる。このギヤー27には、前記ローラー6が部
材11の段付凹部11bから抜け出したときに遊
星歯車5が噛み合うようになつており、太陽歯車
2に噛み合つている遊星歯車5は、このインター
ナルギヤー27に噛み合うことによつて正確に自
転しながら公転軌道O1上を矢印a方向に移動す
る。また、このギヤー27は、その右方延出腕部
を緊縮性のコイルばね29で上方(第1図におい
て)に引かれて、支軸28の周りに反時計方向に
回動する習性が与えられているが、この習性によ
る回動は、基板に固植されたストツパーピン30
に、右方延出腕部が当接することによつて阻止さ
れている。従つて、ギヤー27は支軸28の周り
に揺動可能となつていて、遊星歯車5が噛み合い
易いようになつている。
このように構成された駆動機構を作動させるモ
ーター駆動制御回路は、第2図に示すように、電
源E0、駆動モーターM、モーター駆動回路MD、
モーター制動回路MB、タイマー回路TA、遅延
スイツチング回路RS、時定数回路TCと、メイン
スイツチSW1操作スイツチSW2、連続撮影・一駒
撮影切換スイツチSW3、露光終了用スイツチ
SW4、切換スイツチSW5とで、その主要部が構成
されている。
上記モーター駆動回路MDは、電源E0の両端に
モーターMに直列に接続されており、上記モータ
ーMは露光終了用スイツチSW4およびモーター制
動回路MBによつて適時制動が加えられるように
なつている。上記露光終了用スイツチSW4は、例
えば一眼レフレツクスカメラにおいて、可動反射
ミラー(図示されず)が上昇して撮影光路外に退
避したときに接点Uがわに切り換つてモーターM
の両端を短絡してモーターMを停止させ、フイル
ムへの露光が終了して可動反射ミラーが降下して
撮影光路内に復動したときには、接点Dがわに切
り換つて、上記第1図に示した駆動機構内に配設
された切換スイツチSW5の切換接片端子Aに電源
E0を接続する役目をする。また、この切換スイ
ツチSW5のレリーズがわ端子Bと巻上がわ端子C
とは、上記モーター制動回路MBと上記タイマー
回路TAとにそれぞれ接続されている。
上記切換スイツチSW5の巻上がわ端子Cに接続
されたタイマー回路TAは、切換スイツチSW5
巻上がわ端子Cに切り換つてからフイルム巻上に
要する時間よりわずかに短い時間だけ開放するよ
うになつていて、このタイマー時間が経過する
と、これに関連して遅延スイツチング回路RSが
作動して操作スイツチSW2および連続撮影・一駒
撮影切換スイツチSW3を介してモーター駆動回路
MDの動作を持続させ、モーターMへの給電を維
持するようになつている。
上記モーター制動回路MBは、上記切換スイツ
チSW5がレリーズがわ端子Bに切り換わつたとき
に一定時間作動してモーターMの両端を短絡し、
同モーターMに制動を加える役目をする。ただ
し、上記遅延スイツチング回路RSが作動してい
るときには、同回路RSからモーター制動回路MB
に接続されているラインによつて、モーター制動
回路MBは非作動となり、モーターMに制動が加
わらない。
また、上記操作スイツチSW2は、コンデンサー
C1と抵抗R1の直列接続でなる微分回路TCと、上
記連続撮影・一駒撮影切換スイツチSW3を介して
上記遅延スイツチング回路RSとに接続されてお
り、ドライブ装置を動作させるときには、この操
作スイツチSW2を閉成することによつて、その始
動時には、上記微分回路TCを通じてモーター駆
動回路MDが動作せられるようになつている。な
お、連続撮影・一駒撮影切換スイツチSW3は、連
続撮影がわ端子Gと一駒撮影がわ端子Fとを有し
ていて、一駒撮影がわ端子Fが回路に対して遊端
子となつている。
上記モーター駆動回路MDは、2個のNPN型ト
ランジスターQ1,Q2と、3個の抵抗R2〜R4とか
ら構成されている。トランジスターQ1は、その
コレクターが露光終了用スイツチSW4の端子D
に、またベースが微分回路TCおよび遅延スイツ
チング回路RSに、さらにエミツターがトランジ
スターQ2のベースにそれぞれ接続されている。
また、トランジスターQ2のコレクターはモータ
ーMに、エミツターは電源E0に接続されてい
る。そして、トランジスターQ1のベース・エミ
ツター間には抵抗R2が、またトランジスターQ2
のベース・エミツター間には抵抗R3がそれぞれ
接続されている。さらに、トランジスターQ1
エミツターと切換スイツチSW5の端子Cとの間に
は抵抗R4が介挿されている。
次に、このように構成された従来のモータード
ライブ装置の作動を、連続撮影・一駒撮影切換ス
イツチSW3が連続撮影がわ端子Gに切り換えられ
ているものとして説明する。この装置の駆動機構
は、通常第1図に示す状態で停止している。この
状態で、第2図に示す操作スイツチSW2を閉成す
ると、微分回路TCを通じてモーター駆動回路
MDが動作して、モーターMへの通電が開始さ
れ、同モーターMが始動する。即ち、モーター駆
動回路MDのトランジスターQ1がオンし、これに
よりトランジスターQ2もオンするので、モータ
ーMへの通電が開始される。モーターMが回転す
ると、その回転が第1図に示す太陽歯車2に伝わ
り遊星歯車5を回転させる。第1図に示す停止状
態では、遊星歯車5はインターナルギヤー27に
も噛み合つているので、自転しながら矢印aの方
向に移動する。すると、同歯車5と同軸4上のロ
ーラー6がシヤツターレリーズレバー12の被押
圧部12aを押し上げるので、シヤツターレリー
ズレバー12は支軸14の周りに、ばね22の弾
力に抗して反時計方向に回動する。これが回動す
ると、ばね23の弾力によつて延出腕部21a
も、押動腕12bの回動に追従して移動するの
で、レリーズ腕21も支軸14の周りに反時計方
向に回動する。これにより、レリーズピン26は
第3図に示す位置まで移動するため、カメラ本体
のシヤツターレリーズ用の被押動部材31をシヤ
ツターレリーズ位置へと押し動かす。この被押動
部材31はT字状に形成されており、同部材31
に穿設された長孔とカメラ本体に植設されたピン
32とによつて、摺動自在に配設されていて、平
生は緊縮性のコイルばね33によつて非シヤツタ
ーレリーズ位置へと附勢されている。そして、レ
リーズピン26によつてT字の脚部にあたる被押
動部31aがばね33の緊縮弾力に抗して押し動
かされてシヤツターレリーズ位置に移動したとき
に、カメラ本体のシヤツターレリーズ機構(図示
されず)を作動させる。
カメラ本体のシヤツターレリーズ機構が作動さ
れると、これによつて可動反射ミラー(図示され
ず)が跳ね上げられ、これに連動する露光終了用
スイツチSW4が接点Uがわに切り換わる。これが
切り換わるとモーターMは短絡されるので、即座
に回転が停止される。そして、カメラがわではシ
ヤツターがレリーズされて露光が行なわれる。カ
メラがわで露光が終了すれば、ミラーの復動によ
つてスイツチSW4は接点Dがわに切り換わるの
で、モーターMは再び回転する。
駆動機構は、このモーターMの回転によつて遊
星歯車5が第3図に示す位置から更に矢印aの方
向に回転する。すると、ローラー6は被押圧部1
1aから離間するため、スイツチ切換部材11は
支軸13の周りに、ばね17の弾力によつて時計
方向に回動し、その他腕がストツパーピン19に
衝合して停止する。これが回動すると、切換スイ
ツチSW5の可動接片A0は、レリーズがわ端子B
から巻上がわ端子Cに切り換わる。よつて、この
時点で微分回路TCの作動時間が経過したとして
も、こんどは露光終了用スイツチSW4および切換
スイツチSW5を通じてトランジスターQ2がオン
され、モーターMが回転する。このモーターMの
回転により、ローラー6は、被押圧部12aから
も離れるため、シヤツターレリーズレバー12は
支軸14の周りにばね22の弾力によつて時計方
向に回動し、シヤツターレリーズレバー12、レ
リーズ腕21およびカメラ本体の被押動部材31
がそれぞれ非シヤツターレリーズ位置へと復動す
る。そして、次にモーターMが更に回転すると、
今度はフイルムの巻上動作が行なわれる。即ち、
モーターMが回転すると、太陽歯車2および回転
腕3は矢印aの向きに、回転および移動を開始す
る。上記回転腕3がほゞ3/4回転位置に到達する
と、太陽歯車2に噛み合つて回転している遊星歯
車5は、フイルム巻上歯車8に噛み合う。また、
これが噛み合うと同時にローラー6は、スイツチ
切換部材11の段付凹部11bに衝合し、第4図
に示すように、回転腕3をこの位置に暫定的に静
止させる。従つて、この状態において、遊星歯車
5はフイルム巻上歯車8を回転し、爪部材9を介
して撮影済のフイルムを巻き上げる。また、フイ
ルムが巻き上げられると、これに連動してシヤツ
ターのチヤージも行なわれる。
一方、電気回路は、可動接片A0が巻上がわ端
子Cに切り換わり、スイツチSW4が接点Dがわに
切り換つていることに基づいて、タイマー回路
TAが作動を開始して計数が始まる。そして、こ
のタイマー回路TAの設定時間が経過すると、遅
延スイツチング回路RSがオンし、操作スイツチ
SW2および切換スイツチSW3を通じて電源E0から
モーター駆動回路MDへ電流が供給されてモータ
ーMの回転が持続される。従つて、タイマー回路
TAの設定時間以上、駆動機構がフイルムの巻上
作動を行なつても、モーターMの回転は続行され
る。
そして、撮影済みの一駒分の所定量のフイルム
が巻き上げられると、爪部材9と共に歯車11は
その回転を停止するので、遊星歯車5は、その回
転力のトルクの増大を検知し、移動を開始する。
これが移動すると、ローラー6および回転腕3も
矢印aの向きへの移動を始めるため、段付凹部1
1bを乗り越えたローラー6により、スイツチ切
換部材11は、その被押圧部11aが押され、こ
れにより同部材11は支軸13の周りに、ばね1
7の弾力に抗して反時計方向に押し上げられる。
そして、切換スイツチSW5はその可動接片A0
巻上がわ端子Cからレリーズがわ端子Bに切り換
えられて、駆動機構は第1図に示す状態に復帰す
る。
そして、操作スイツチSW2が閉成されているこ
とによつて、再び次の撮影動作、即ち、シヤツタ
ーレリーズ動作、フイルム露光動作、フイルム巻
上動作の一連の動作に入いる。
なお、連続撮影・一駒撮影切換スイツチSW3
一駒撮影がわ端子Fに切り換えられている場合に
は、同スイツチSW3を介するモーターMの駆動ル
ープが形成されないため、第1図に示す状態にて
駆動機構は停止する。
しかし、この従来のモータードライブ装置にお
いては、操作スイツチSW2の操作解除のタイミン
グによつては、駆動機構が第1図に示した状態に
て停止せずに、第3図に示した状態にて停止する
という欠点がある。即ち、第5図に示すように、
レリーズピン26がシヤツターレリーズ位置に移
動してカメラのシヤツターレリーズ機構を始動さ
せる時刻t1と、スイツチ切換部材11がローラー
6との係合を脱して復動を開始する時刻t2との間
の時間T0に、操作釦の押圧が解除され、操作ス
イツチSW2が開放された場合には、通常は、スイ
ツチ切換部材11が復動して、鎖線で示すように
切換スイツチSW5が巻上がわ端子Cに切り換わ
り、続いてシヤツターレリーズレバー12が復動
し、実線で示すようにレリーズピン26が非シヤ
ツターレリーズ位置に復動するにも拘らわず、操
作スイツチSW2の開放時にモーターMへの給電が
断たれるので、遊星歯車5がスイツチ切換部材1
1との係合を脱することなく停止する。このた
め、駆動機構が第3図に示す状態で停止する。一
方、シヤツターレリーズ機構はすでに作動されて
いるので、跳ね上げられた可動反射ミラーは撮影
光路内に復動してくる。このため、露光終了用ス
イツチSW4は接点Dがわに切り換えられるが、こ
の時刻t3には、切換スイツチSW5が二点鎖線で示
すようにレリーズがわ端子Bに切り換つたまゝの
状態にあり、モーターMが駆動されないので、駆
動機構は第3図に示す状態のまゝとなり、ドライ
ブ装置は停止する。
この状態において、モータードライブ装置をカ
メラから一旦取り外し、再び結合しようとする
と、取り外した際にカメラの被押動部材31はば
ね33の弾力によつて非シヤツターレリーズ位置
に復動しているので、同部材31がシヤツターレ
リーズ位置に移動しているレリーズピン26に衝
き当たることになる。よつて、カメラとドライブ
装置との結合が不可能になるという不具合が生ず
る。
また、再度、操作釦を押下して操作スイツチ
SW2を閉成すると、ドライブ装置はカメラのフイ
ルム巻上作動から入いり、シヤツターレリーズが
このフイルム巻上の後に行なわれる。従つて、シ
ヤツターレリーズが大幅に遅れ、シヤツターチヤ
ンスを逸してしまうという不具合が生ずる。
高速のモータードライブ装置においては、たと
え操作スイツチSW2をオフにし、モーターMへの
通電を遮断しても、モーターM等の慣性により、
遊星ギヤー5はある程度回転し、スイツチ切換部
材11がローラー6との係合から脱するので、切
換部材11が支軸13を中心として復動し、切換
スイツチSW5が巻上がわ端子Cに切り換えられ
る。これにより、露光終了用スイツチSW4、切換
スイツチSW5を通じてモーター駆動回路MDが作
動し、モーターMが再び駆動されてフイルムが巻
き上げられ、第1図に示す停止状態にて駆動機構
が停止されるので、上述のような不具合が実際に
生ずることは稀である。
しかしながら、巻上速度の遅い低速のモーター
ドライブ装置や、高速のモータードライブ装置に
おいても電源E0が消耗した場合等には、駆動機
構が第3図に示す状態にて停止し、上述した不具
合が生ずる。
本考案の目的は、上記従来の欠点を解消するた
めに、シヤツターのレリーズ動作に入る以前に切
換スイツチを巻上がわ端子に切り換えて、シヤツ
ターレリーズ作動完了後には、かならずフイルム
の巻上が行なわれるようにしたモータードライブ
装置を提供するにある。
本考案によれば、カメラのシヤツターレリーズ
動作、フイルム露光動作、フイルム巻上動作がか
ならず1サイクルとして行なわれるので、駆動機
構がシヤツターレリーズ動作完了直後の中間状態
にて停止することがなくなる。よつて、カメラと
モータードライブ装置との再結合ができないとい
う不具合が生ずるおそれは全くなくなる。また、
前回の操作スイツチの停止時機の如何に拘らず、
操作スイツチの再操作時には、カメラはかならず
シヤツターレリーズ動作から入り、シヤツターチ
ヤンスを逸するおそれがなくなる。
以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。
第6図に示すように、本実施例のモータードラ
イブ装置のスイツチ切換部材41は、上記第1図
に示した従来のモータードライブ装置におけるY
字状に形成されたスイツチ切換部材11の第1腕
を切断し、この第1腕を取り除いて形成されてい
る。即ち、スイツチ切換部材41は逆L字状に形
成されており、その右側縁部に段付凹部41bが
設けられていて、同凹部41bの上位の側縁部が
ローラー6の公転軌道O1に対応する被押圧部4
1aとなつている。また、左方に水平に延び出し
た腕の先端部41cは左斜め上方に更に延出され
ていて、同部には切換スイツチSW5の可動接片
A0が固設されている。
その他の構成部材および電気回路は、第1図お
よび第2図に示した従来の装置の構成部材および
電気回路と同一なので、その構成部材には同一の
符号を付してその説明を省略し、また電気回路は
第2図の電気回路およびその説明をもつて代用す
る。
次に、このように構成された本考案のモーター
ドライブ装置の作動について説明する。
駆動機構は、第6図に示すローラー6が被押圧
部41aに係合する状態にて停止している。この
状態において操作スイツチSW2を閉成すれば、モ
ーターMが始動し、太陽歯車2が回転して遊星歯
車5が公転を開始する。すると、第7図に示すよ
うに、ローラー6と被押圧部41aの係合が外れ
るので、スイツチ切換部材41がばね17の弾力
により支軸13の周りに時計方向に回動して切換
スイツチSW5を巻上がわ端子Cに切り換える。遊
星歯車5が更に公転すると、ローラー6がこんど
はシヤツターレリーズレバー12の被押動部12
aに係合して、同レバー12を反時計方向に回動
させる。これにより、レリーズ腕21、レリーズ
ピン26を介してカメラのシヤツターレリーズ機
構が作動し、シヤツターがレリーズされる。な
お、可動反射ミラーが跳ね上げられている間は、
露光終了用スイツチSW4が接点Uがわに切り換え
られているので、モーターMの回転は停止されて
いる。そして、可動反射ミラーが復動し、スイツ
チSW4が接点Dがわに切り換わると、モーターM
が再び回転して、遊星歯車5は段付凹部41bに
係合する巻上位置まで公転する。フイルム巻上用
歯車8を介してフイルムが一駒分に相当する一定
量巻き上げられると、遊星歯車5は再び公転を開
始し、ローラー6が被押動部41aに係合する第
6図に示す状態に復帰する。
本考案の巻上装置においては、第5図に示すよ
うに、上記時間T0の間に操作スイツチSW2を開
放したとしても、ローラー6のシヤツターレリー
ズレバー12の押動以前に、スイツチ切換部材4
1が復動しているので、実線で示すように、上記
時間T0以前に切換スイツチSW5が巻上がわ端子
Cに切り換えられている。よつて、可動反射ミラ
ーが降下した時刻t3においては、露光終了用スイ
ツチSW4が接点Dがわに、また切換スイツチSW5
が巻上がわ端子Cにそれぞれ切り換えられている
ので、両スイツチSW4,SW5を通じてモーター駆
動回路MDが作動されて、かならずモーターMが
回転を開始することになる。従つて、操作スイツ
チSW2の開放時機の如何に拘らず、シヤツターレ
リーズ後であつてフイルム巻上前の状態にて駆動
機構が停止するようなことがなく、フイルムの巻
上が完了した状態にて駆動機構が停止する。
ところで、上記第6図に示したモータードライ
ブ装置の駆動機構においては、フイルムの巻上か
らシヤツターのレリーズに移行する際に、遊星歯
車5が空回りして正常な移行が行なわれないこと
がないように、同歯車5が一時的にフイルム巻上
歯車8とインターナルギヤー27とに同時に噛み
合うようになつている。従つて、操作スイツチ
SW2の開放時機や電源E0の消耗の如何によつて
は、遊星歯車5がフイルム巻上歯車8とインター
ナルギヤー27とに同時に噛合した状態にて駆動
機構が停止する場合が生じる。そして、もし、こ
のような停止状態において、カメラがわにて手動
でフイルムの巻き上げを行なおうとした場合、遊
星歯車5のフイルム巻上歯車8とインターナルギ
ヤー27との噛み合い状態によつては、フイルム
巻上のための手動力が歯車8および5を介してギ
ヤー27にて受けられてフイルムの巻き上げを手
動で行なうことができないという事態が生ずる。
また、フイルムの巻き上げができたとしても、歯
車5と歯車8またはギヤー27との中途半端な噛
み合いによつて、歯車5が空回りしながら異音を
発生することになる。
第8図は、このような不具合を解消するため
に、第6図に示したスイツチ切換部材41の被押
動部41aを山型に切り欠き、新たな被押動部4
1dとした、本考案の変形例を示している。スイ
ツチ切換部材41の被押動部41dをこのように
形成すれば、モータードライブ装置の停止状態に
おいては、ばね17の弾力と被押動部41dの山
型斜面との作用により、遊星歯車5がフイルム巻
上歯車8との噛合を脱して、インターナルギヤー
27のみに噛み合うようにし得るので、停止状態
にてカメラがわからフイルムの巻上を行なつたと
しても、フイルム巻上歯車8が空転して遊星歯車
5には回転力が伝わらない。よつて、カメラがわ
から手動でフイルムが巻き上げられなかつたり、
手動によるフイルム巻上時に異音が発するという
おそれがなくなる。
以上述べたように、本考案によれば、明細書冒
頭に述べた従来の欠点を解消する使用上甚だ便利
なモータードライブ装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のモータードライブ装置の駆動
機構を示す平面図、第2図は、上記第1図に示し
たモータードライブ装置のモーター駆動制御回路
の電気回路図、第3,4図は、上記第1図に示し
た駆動機構の作動態様図、第5図は、上記モータ
ードライブ装置の動作を示すタイムチヤート、第
6図は、本考案の一実施例を示すモータードライ
ブ装置の駆動機構の平面図、第7図は、上記第6
図に示した駆動機構の作動態様図、第8図は、上
記第6図に示した駆動機構の変形例を示すモータ
ードライブ装置の駆動機構の平面図である。 2……太陽歯車、5……遊星歯車、12……シ
ヤツターレリーズ部材(シヤツターレリーズレバ
ー)、41……スイツチ切換部材、SW2……操作
スイツチ、SW5……切換スイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 操作スイツチの閉成により、モーターを回転さ
    せて、カメラのシヤツターレリーズ動作、フイル
    ム巻上動作を連続して自動的に行なうカメラのモ
    ータードライブ装置において、 上記モーターによつて回転駆動される太陽歯車
    の周りを公転しながらシヤツターレリーズ動作、
    フイルム巻上動作を連続的に行なわせる遊星歯車
    と、 この遊星歯車と係合し、該遊星歯車をフイルム
    巻上位置に暫定的に停止させる係止部と、フイル
    ム巻上完了による上記遊星歯車の公転運動の再開
    により該遊星歯車によつて押動される被押動部を
    有し、この押動により移動せられ、その移動によ
    り一定時間だけ上記モーターへ制動を加えるよう
    に切換スイツチを切り換えるスイツチ切換部材
    と、 上記遊星歯車の公転により移動され、カメラの
    シヤツターレリーズ動作を行なわせるシヤツター
    レリーズ部材と、 上記切換スイツチと直列に接続され、モーター
    への給電路を形成すると共に、カメラが露光動作
    中、該給電路を開放する露光終了用スイツチと、 を具備し、上記遊星歯車が公転し上記被押動部
    を通過し上記スイツチ切換部材を復動させた後、
    上記シヤツターレリーズ部材を動作させるように
    したことを特徴とするカメラのモータードライブ
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5332023A (en) * 1976-09-07 1978-03-25 Asahi Optical Co Ltd Motor drive unit for camera

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5332023A (en) * 1976-09-07 1978-03-25 Asahi Optical Co Ltd Motor drive unit for camera

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