JP2879225B2 - レンズ駆動機構を兼用したレンズシャッタ駆動機構 - Google Patents

レンズ駆動機構を兼用したレンズシャッタ駆動機構

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JP2879225B2 JP22252789A JP22252789A JP2879225B2 JP 2879225 B2 JP2879225 B2 JP 2879225B2 JP 22252789 A JP22252789 A JP 22252789A JP 22252789 A JP22252789 A JP 22252789A JP 2879225 B2 JP2879225 B2 JP 2879225B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明はレンズ駆動機構を兼用したレンズシャッタ駆
動機構に関する。
【従来の技術】
単一のステップモータを駆動源として兼用して焦点調
節用レンズとレンズシャッタの双方を駆動する様にした
レンズ駆動機構を兼用したレンズシャッタ駆動機構が従
来より知られている。 一回の撮影動作における焦点調節動作はシャッタレリ
ーズ動作に先行して行われるべき性質のものであるの
で,該種の駆動機構においては,ステップモータの正転
時にステップモータにギア連結された主駆動部材を介し
てレンズ駆動部材を所望の合焦位置まで移動せしめ,例
えばラチェット機構等の係合機構によってレンズ駆動部
材を係合した後にステップモータを逆転せしめ,このス
テップモータの逆転過程において前記主駆動部材を介し
てシャッタ機構を作動せしめる様になされている。 ところで,ステップモータを使用したオープンループ
制御において,信頼できる位置制御を行うためには,動
作開始時にステップモータが正常な動作を行い得る所定
の初期位置にあることが必要であり,その前提として,
前回の動作終了時にステップモータが所定の初期位置に
復帰したことを確認することが必要である。そこで,一
般的には,ステップモータに直接的にギア連結された主
駆動部材が初期位置に復帰したことをリミットスイッチ
や光電センサ等の位置検出器によって検出している。
【発明が解決しようとする問題点】
しかしながら,レンズ駆動機構用の駆動源とシャッタ
駆動機構用の駆動源を単一のステップモータで兼用する
装置においては,主駆動部材とレンズ駆動部材はギア等
によって不離一体的に連結されてはおらず,レンズ駆動
部材は係合機構が解除された後に初期位置に自走復帰す
る様になされているので,上記の様に主駆動部材の位置
を位置検出器によって検出する様にした場合には,ステ
ップモータや主駆動部材が初期位置にあること及び初期
復帰したことを確認することはできるが,レンズ駆動部
材が初期位置にあること及び初期復帰したことを確認す
ることは出来ない。 勿論,位置検出器をレンズ駆動部材に対して設けれ
ば,レンズ駆動部材が初期位置にあること及び初期復帰
したことを確認することはできるが,この場合にはステ
ップモータや主駆動部材が初期位置にあること及び初期
復帰したことを確認することはできない。 又,主駆動部材及びレンズ駆動部材の双方に対して各
々独立した位置検出器を設ければ,全ての機構部材が初
期位置にあること及び初期復帰したことを確認すること
ができるが,この場合には当然ながら検出器が2系列必
要になる。
【問題点を解決するための手段】
本発明はこの様な問題点に鑑みてなされたものであ
り,単一の位置検出器を使用して2系列の位置検出器を
使用した場合と実質的に同様な作用をなさしめることを
第1の目的とする。 即ち,本発明においては単一の位置検出器はレンズ駆
動部材の位置に対応して作動し,直接的にはレンズ駆動
部材が所定の初期位置にあること及びレンズ駆動部材が
所定の初期位置に復帰したことを検出する。同時に,主
駆動部材に関しては,所定の初期位置の近傍領域に初期
位置と実質的に等価と見做すことができる初期領域を設
けるとともに,主駆動部材が上記の初期領域に復帰する
ことが前記レンズ駆動部材が初期復帰動作をなし得る前
提条件となる様に主駆動部材とレンズ駆動部材とを機構
的に連繋せしめる。従って,単一の位置検出器によって
レンズ駆動部材が初期位置に復帰したことを検出した場
合には,その前提として主駆動部材が少なくとも初期領
域までは復帰していることを確認できる。 又,主駆動部材の初期領域を初期位置と実質的に等価
と見做すことができる様にするために,主駆動部材が初
期領域を前進方向に通過し,更に所定の空走領域を通過
した後にレンズ駆動部材を初期位置から前進せしめる様
になすとともに,このレンズ駆動部材の初期位置からの
前進を位置検出器が検出した時を基準としてステップモ
ータの前進量の制御を行う。従って,動作開始時に主駆
動リングが初期位置から初期領域及び空走領域を走行し
た後にレンズ駆動リングを前進させたか,或いは直ちに
空走領域を走行してレンズ駆動リングを前進させたかに
関わりなく,レンズ駆動リングの作動後は共通の制御動
作をなすことが可能となる。 更に本発明は検出動作に際して,位置検出器の取付誤
差やチャタリング等の影響を受け難くすることを第2の
目的とする。 本発明のレンズ駆動機構を兼用するレンズシャッタ駆
動機構は:順序付けられて供給されるパルス列の位相順
序に対応して正逆回転可能なステップモータと:該ステ
ップモータに連結され,該ステップモータの回転方向に
対応して前進方向及び復帰方向に駆動される主駆動部材
(例えば,後述の実施例における主駆動リング4)と:
前記主駆動部材の復帰方向に向けて付勢されるとともに
前記主駆動部材の前進方向への作動時に該主駆動部材に
係合されて前進し,焦点調節用レンズ群を駆動するレン
ズ駆動部材(例えば,後述の実施例におけるレンズ駆動
リング5)と:前記主駆動部材が前進方向から復帰方向
に反転する時に前記レンズ駆動部材を係合する係合部材
(例えば,後述の実施例におけるらラチェットレバー
8)と:シャッタ羽根と連結され,前記主駆動部材が復
帰方向に作動する過程で該シャッタ羽根を作動させる様
に前記主駆動部材と関連付けられた羽根駆動部材(例え
ば,後述の実施例における開閉レバー10)とを備え:前
記ステップモータの正転に伴って前記レンズ駆動部材が
所望の合焦位置に達するまで前記主駆動部材を前進させ
た後に前記ステップモータの逆転に伴って前記主駆動部
材を復帰させるとともに,この種駆動部材の復帰過程に
おいて前記羽根駆動部材を作動させる様にしたレンズ駆
動機構を兼用したレンズシャッタを前提とするものであ
り:前記主駆動部材には,該主駆動部材が自身の初期位
置から前記ステップモータに対して供給される正転方向
のパルス列に換算して少なくとも2巡相当前進した後に
前記レンズ駆動部材を係合して該レンズ駆動部材を前進
させるレンズ駆動部材駆動部(例えば,後述の実施例に
おける曲部4b)と,前記主駆動部材が自身の初期位置ま
で前記ステップモータに対して供給される逆転方向のパ
ルス列に換算して少なくとも1巡以内に復帰した後に前
記係合部材による前記レンズ駆動部材の係合を解除する
係合解除部(例えば,後述の実施例における曲部4b)と
を,各々形成し:前記レンズ駆動部材が初期位置にある
か初期位置よりも前進方向にあるかを識別するオン・オ
フ2状態の位置検出器(例えば,後述の実施例における
スプリングスイッチ18)を設けるとともに:該位置検出
器の出力が反転した位置を基準として前記ステップモー
タの正転量を制御するモータ制御手段(例えば,後述の
実施例における制御回路30)を具備することを特徴とす
るものである。 又,より望ましくは,本発明のレンズ駆動機構を兼用
したレンズシャッタ駆動機構は,上記に加えて:前記位
置検出器は,前記レンズ駆動部材が自身の初期位置から
前記ステップモータに対して供給される正転方向のパル
ス列に換算して1巡相当前進する間に該位置検出器の出
力が反転する位置に配設され:前記モータ制御手段は,
前記1巡相当の正転方向のパルス列の最後のパルス時間
に前記位置検出器の出力を読み込む様になすとともに:
前記レンズ駆動部材が自身の初期位置から前記ステップ
モータに対して供給される正転方向のパルス列に換算し
て1巡相当前進する迄は前記焦点調節用レンズ群が有効
焦点調節領域に到達しない様になしたことを特徴とする
ものである。
【作用】
本発明のレンズ駆動機構を兼用したレンズシャッタ駆
動機構においては,ステップモータは順序付けられて供
給されるパルス列の位相順序に対応して正転又は逆転を
する。 例えば,4磁極で2相励磁方式のステップモータが使用
されると想定すれば,〔H・H〕〔H・L〕〔L・L〕
〔L・H〕で1巡するパルス列が供給されることにより
ステップモータは正転し,〔L・H〕〔L・L〕〔H・
L〕〔H・H〕で1巡するパルス列が供給されることに
よりステップモータは逆転する。 主駆動部材はステップモータに連結されており,ステ
ップモータの回転方向に対応して前進方向及び復帰方向
へ駆動される。 主駆動部材がステップモータの正転動作に伴って自身
の初期位置から前進する場合には,主駆動部材はステッ
プモータの正転方向のパルス列に換算して2巡相当前進
した後にレンズ駆動部材を係合し,その後レンズ駆動部
材を係合しながら前進する。 尚,この主駆動部材の初期位置からレンズ駆動部材を
係合するまでのパルス列に換算して2巡相当の領域内に
上述の初期領域及び空走領域が包含される。 レンズ駆動部材が主駆動部材に係合されて初期位置か
ら前進すると位置検出器の出力は反転し,位置検出器の
出力が反転したことを検出した位置からレンズの繰出し
量の制御を行う。 又,レンズ駆動部材の前進に伴って焦点調節用レンズ
群が繰り出されて焦点調節がなされる。レンズ駆動部材
を所望の合焦位置まで前進させるとステップモータは逆
転し,主駆動部材も復帰方向に走行する。 主駆動部材が前進方向から復帰方向に反転する時にレ
ンズ駆動部材は係合部材に係合されるので,主駆動部材
のみが初期位置に向けて復帰走行をする。 主駆動部材の復帰過程において,主駆動部材が初期位
置まで前記ステップモータに対して供給される逆転方向
のパルス列に換算して少なくとも1巡以内にある初期領
域まで復帰した後に係合部材によるレンズ駆動部材の係
合が解除され,レンズ駆動部材は復帰方向の付勢力によ
って復帰走行をする。そして,レンズ駆動部材が初期位
置まで復帰した時に位置検出器の出力が再度反転するの
で,レンズ駆動部材が初期位置に復帰したことを知るこ
とができる。 この様に本発明のレンズ駆動機構を兼用したレンズシ
ャッタ駆動機構においては,位置検出器は直接的にはレ
ンズ駆動部材が初期位置にあること及び初期復帰したこ
とを検出するものであるが,その前提条件として主駆動
部材が少なくとも初期領域までは復帰していることを示
しており,次回の撮影において主駆動部材は初期位置で
はなくても少なくとも初期領域には位置している。 従って,次回の撮影動作においてステップモータに対
して供給する正転パルスをステップモータの初期位相に
対応しオン・オフ状態からスタートさせた場合には,主
駆動リングは正確な初期位置から初期領域及び空走領域
を通過した後にレンズ駆動リングを係合するか,或いは
正確な初期位置に復帰することなく直ちに空走領域を通
過した後にレンズ駆動リングを係合するかの挙動を示
す。 しかしながら,ステップモータに加えられるパルス数
の制御はレンズ駆動部材が主駆動部材に係合されて前進
し,位置検出器の出力が反転たことを検出した位置を起
点として制御されるので,主駆動リングが正確な初期位
置に復帰したか否かは制御精度には影響を与えない。
【実施例】
以下図面を参照して本発明の1実施例を詳細に説明す
る。 第1図は本発明の1実施例に係るレンズ駆動機構を兼
用したレンズシャッタ駆動機構の初期状態における平面
図であり,第2図は第1図に示すピニオン1を駆動する
ためのステップモータの構成図である。 第2図に示す様にステップモータ2はS極・N極が90
度間隔で交互に配設された4磁極のロータ2aを有してお
り,ロータ2aの両側には馬蹄形ステータ2b・2cが配設さ
れている。各ステータ2b・2cが各々有する磁極はロータ
2aの回転角に換算して90度の間隔を有しており,ステー
タ2b・2cは一方の磁極が45度の間隔で他方の磁極が135
度の間隔を保って固定されている。 各ステータ2b・2cにはコイル2d・2eが捲着されてお
り,コイル2dに加えるパルスを第1パルス,コイル2eに
加えるパルスを第2パルスと定義した場合には,コイル
2d・2eに対して〔H・H〕〔H・L〕〔L・L〕〔L・
H〕で1巡するパルス列(正転パルス)を順次供給する
ことによりロータ2aは正転(反時計廻り)し,この正転
パルスとは位相順序が異なる〔L・H〕〔L・L〕〔H
・L〕〔H・H〕で1巡するパルス列(逆転パルス)を
順次供給することによりロータ2aは逆転(時計廻り)す
る。 ロータ2aの回転軸は第1図に示すピニオン1に連結さ
れており,ピニオン1は大径車3aと小径車3bとによって
構成される2段歯車3の大径車3aと噛合している。 次に,4は露出用アパーチュアの周囲を旋回自在に支持
された主駆動部材の一例たる主駆動リングであり,主駆
動リング4の外縁部の一部に形成されたラック4aは2段
歯車3の小径車3bと係合している。しかして,ピニオン
1の回転運動は2段歯車3を介して主駆動リング4に伝
達され,主駆動リング4はピニオン1と同方向に旋回す
る。 次に5は主駆動リング4と同様に露出用アパーチュア
の周囲を旋回自在に支持されたレンズ駆動部材の一例た
るレンズ駆動リングである。 レンズ駆動リング5の外縁部に突出して形成されたバ
ネ掛け5aには初期位置復帰用のスプリング6が掛けられ
ており,レンズ駆動リング5はスプリング6から右旋習
性を与えられているが,バネ掛け5aの裏面に植設された
ストッパピン5bが図外のシャッタ地板に形成された図外
のストッパ部材に当接して,第1図に示す位置で右旋を
規制される。 主駆動リング4の外縁部にはレンズ駆動リング5を係
合するための曲げ部4bが図面上で手前に向けて立ち曲げ
る様に形成されており,レンズ駆動リング5の外縁部に
は上記曲げ部4bの左旋経路上に突出した係合突片5cが形
成されている。 そして,本発明の特徴点として第1図に示す初期位置
にある主駆動リング4がステップモータ2に加えられる
正転パルス列に換算して2巡相当左旋した後(即ち,主
駆動リング4が8ステップ相当左旋した後)に曲げ部4b
と係合突片5cが係合する様に初期位置における曲げ部4b
と係合突片5cの間隔が設定されている。 しかして,レンズ駆動リング5は,主駆動リング4が
初期位置から8ステップ相当左旋した後に主駆動リング
4の曲げ部4bに係合突片5cが係合されて,左旋する様に
なされている。 レンズ駆動リング5の手前側面(レンズ側面)には12
0度間隔で3点の凸部5dが形成されており,この3点の
凸部5bには図外の焦点調節用レンズ群を内挿した鏡胴の
フィルム面側に向かって形成された同一形状の3箇所の
傾斜カム面が各々当接している。そして図外の上記鏡胴
は旋回運動をしない様に例えばガイド溝やガイドポール
等によって規制されており,レンズ駆動リング5が旋回
すると,図外の焦点調節用レンズ群は光軸方向に繰り出
される様になされている。 更に,レンズ駆動リング5の外縁部にはレンズ駆動リ
ング5自体の位置決めをするためにラチェットギア5eが
形成されており,ラチェットギア5eの外側部に植設され
た軸7にはラチェットギア5eを係合する係合部材の一例
たるラチェットレバー8が旋回自在に支持されている。
ラチェットレバー8はラチェットギア5eと係合するため
のクリック8aを有しており,スプリング9から常時左旋
習性を受けているが,初期状態においてはカム面8bと連
続してラチェットレバー8に形成された棚部8cが曲げ部
4bの外側面に乗り上げて,スプリング9による左旋を規
制されている。 次に,10は図外のシャッタ羽根を開閉するための羽根
駆動部材の一例たる開閉レバーであり,開閉レバー10は
地板上の軸11に揺動自在に支持されている。 この開閉レバー10の裏面には図外のシャッタ羽根と係
合される羽根駆動ピン10aが植設されており,開閉レバ
ー10が軸11を中心に右旋すると,図外のシャッタ羽根は
開口方向に作動する様に関連付けられている。 開閉レバー10を右旋するための駆動力はスプリング12
から与えられるが,初期状態においては主駆動リング4
の外縁部に形成されたホールド突片4cが開閉レバー10に
当接して,開閉レバー10をシャッタ閉鎖位置でホールド
している。 又,13は主駆動リング4が左旋した後に開閉レバー10
を閉鎖位置で係止するための係止レバーであり,係止レ
バー13は地板上の軸13cに枢支されるとともに,開閉レ
バー10に対して右旋習性を与えるためのスプリング12よ
りも力量の大きなスプリング15から右旋習性を与えられ
ている。この係止レバー13に形成された切欠部13aは開
閉レバー10の手前面に突出して形成たれた角ダボ10bと
係合し,スプリング15から係止レバー13に与えられる右
旋習性によって開閉レバー10の右旋を規制する。 又,係止レバー13上の軸14には係止レバー13による開
閉レバー10の係止を解除して開閉レバー10を作動させる
カムレバー16が枢支されている。 カムレバー16の作動アーム16aと係止レバー13に植設
されたダボ13b間にはスプリング17が掛けられており,
カムレバー16は作動アーム16aがダボ13bに当接した状態
で係止レバー13に対する相対的な左旋を規制されている
が,スプリング17の張力以上の右旋力を受けた場合には
右旋可能である。 カムレバー16の他端には山型のトリガアーム16bが形
成されており,トリガアーム16bは主駆動リング4の外
周部に形成された台形カム4dの左旋経路上に侵入してい
る。 従って,主駆動リング4の左旋時に台形カム4dの左側
斜面がトリガアーム16bに当接した時にはカムレバー16
はスプリング17の張力に抗して右旋し,主駆動リング4
の右旋時に台形カム4dの右側斜面がトリガアーム16bに
当接した時にはカムレバー16は係止レバー13とともに軸
13cを中心にして左旋する。 次に,18は本実施例の特徴となる導電性のスプリング
スイッチであり,図外の部材に固着されたダボ19の周囲
に捲着されている。 又,20・21も図外の部材に固着された導電子であり,
スプリングスイッチ18の固定端18aは導電子20に係合さ
れており,スプリングスイッチ18の自由端18bが導電子2
1に接触すると導電子20・21間はスプリングスイッチ18
を介して導通する。 しかしながら,スプリングスイッチ18の自由端18bは
初期状態においてレンズ駆動リング5の表面に形成され
た絶縁性突起5fに係合されており,レンズ駆動リング5
が左旋動作を行うと,スプリングスイッチ18の自身の弾
性により自由端18bが導電子21に接触する。 即ち,スプリングスイッチ18はレンズ駆動リング5が
初期位置にある事や初期位置に復帰したことを検出する
位置検出器として作用する。 本実施例における特徴点として絶縁性突起5fと導電子
21の相互位置は,レンズ駆動リング5が初期位置から正
転用のパルス列に換算して1巡相当(即ち,レンズ駆動
リング5が初期位置から4ステップ相当)左旋する間
に,自由端18bが導電子21に当接する様に関係付けられ
ている。 次に,第3図は本発明の制御システムのブロック図で
あり,2は既述のステップモータ2,4は既述の主駆動リン
グ4,5は既述のレンズ駆動リング5,18は既述のスプリン
グスイッチ18,20・21は既述の導電子を各々示し,機械
的な連結は点線で示している。 又,30はプログラム制御される制御回路,31は公知のレ
リーズスイッチ,32は公知の自動露出制御回路(以下AE
回路と略す),33はシャッタ羽根の作動後AE回路32を起
動するまでの遅延時間を設定したAEディレータイマであ
る。 次に上記事項,第4図のタイムチャート,第5図の制
御用フローチャート及び第6図乃至第8図の平面図を参
照して本実施例の動作を説明する。 尚,第6図はレンズ駆動リングを最大ストロークであ
る30ステップ相当左旋させた状態を示す平面図,第7図
は主駆動リング4の復帰過程においてカムレバー16のト
リガアーム16bが台形カム4dに乗り上げて図外の羽根を
開口させた状態を示す平面図,第8図は主駆動リング4
が初期領域まで復帰してラチェットレバー8によるラチ
ェットギア5eの係合を解除した直後の状態を示す平面図
であり,これらの図面においてはステップモータ2の回
転を主駆動リング4に伝達するためのギアトレインは省
略されている。 先ず,正常な初期状態において全ての機構は第1図に
示す状態にあり,スプリングスイッチ18はオフ状態にあ
る。 レリーズスイッチ31がメークすることによりプログラ
ムは実行され,制御回路30はスプリングスイッチ18の状
態を読み込み,スイッチ18がオフであるとステップモー
タ2の駆動パルスを初期位相である〔H・H〕にし,そ
の状態を例えば15ms維持する。(フローチャートのステ
ップ1・2・3−ステップ13・14及びタイムチャートの
ポイントP1) 通常は上記のプログラムステップを経由する筈である
が,この時何らかの原因によってスイッチ18がオンであ
ると,ステップモータ2を例えば25パルス相当逆転せし
めて,再度スイッチ18の状態を読み込み,それでもスイ
ッチ18がオンのままである場合には修理等が必要なもの
としてロック動作を行う。(ステップ4〜ステップ12) 駆動パルスを〔H・H〕にした後ステップ14で15msが
経過すると制御回路30はスイッチ18の状態を再度読み込
む。(ステップ15) このスイッチ18の読み込み動作はステップモータ2が
初期位置で安定した状態にあることを確認するための動
作であり,ステップモータ2が初期位置で安定した状態
であればスイッチ18はオフになっている。 そこで,この時点でスイッチ18がオンである場合には
ステップモータ2を8パルス相当逆転せしめて再度スイ
ッチ18の状態を読み込み,それでもスイッチ18がオンの
ままである場合には修理等が必要なものとしてロック動
作を行う。(ステップ16〜ステップ21) 尚,この場合においてステップモータ2を8パルス相
当逆転させるのは次の様な理由による。 即ち,本実施例ではステップモータ2に加えるパルス
列は4パルスで一巡し,主駆動リング4が初期位置から
2巡相当(即ち,8パルス分)左旋した時点でレンズ駆動
レンズ5が左旋を開始し,レンズ駆動リング5の左旋に
よってスイッチ18がオンするので,フローチャートのス
テップ13で駆動パルスを〔H・H〕にしたことによって
スイッチ18がオンした場合には,ステップ13における
〔H・H〕パルスのによって主駆動リング4がレンズ駆
動リング5を係合し得る位置(即ち,初期位置よりも8
ステップ相当左旋した位置)まで作動したと考えられ
る。そこで,ステップモータを8ステップ相当逆転させ
ても未だスイッチ18がオンしている場合には修理等が必
要なものとしてロック動作を行う。 さて,ステップ16でスイッチ18がオフであると制御回
路30はステップモータ2に3ms周期の正転パルスを3パ
ルス与え,3パルス目のパルス状態(初期位置に対応した
〔H・H〕を1パルス目と数えると4パルス目になり,
パルス状態は〔L・H〕である)で15ms待機する。(ス
テップ22〜25) 尚,第5図のフローチャートのステップ25では12ms待
機となっているが,3パルス目の3msのパルス時間(ステ
ップ23)と上記12msの待機時間を加算した場合には〔L
・H〕のパルス状態は15msになる。 この様にして正転パルスを与えることによりステップ
モータ2は回転し,ステップモータ2の回転はピニオン
1−2段歯車3−ラック4aの伝達列を介して主駆動リン
グ4に伝達され,主駆動リング4は左旋する。尚,ステ
ップモータ2が初期位置からスタートした場合には,ス
テップモータ2の上記の回転動作によって主駆動リング
4は初期領域の最終ステップまで前進することになる。
(第4図のポイントP2)又,主駆動リング4の左旋によ
ってラチェットレバー8に形成された棚部8cは主駆動リ
ング4に形成された曲げ部4bの外側面から解放され,ラ
チェットレバー8はスプリング9によって左旋する。 正転パルスが〔L・H〕の状態で15sm待機した後に制
御回路30はスイッチ18の状態を読み込み,判別する。
(ステップ27〜28) 正転パルスが最初の〔L・H〕になった第4図のポイ
ントP2の時点では,主駆動リング4は初期領域の最終ス
テップにあり,レンズ駆動リング5を係合するに至って
いないので,スイッチ18は未だオフ状態にある。 そこで,制御回路30はステップモータ2を更に4ステ
ップ相当正転させ,この4ステップ目の〔L・H〕のパ
ルス状態で15ms待機した後に再度スイッチ18の状態を読
み込む。(ステップ28〜27) この正転動作によって主駆動リング4は更に4ステッ
プ左旋し,4ステップ目で主駆動リング4に形成された曲
げ部4bがレンズ駆動リング5に形成された係合突片5cと
当接する空走領域の最終ステップに至るが(第4図のポ
イントP3),レンズ駆動リング5を左旋させるには至っ
ていないので,スイッチ18はオフ状態にある。 そこで,制御回路30はステップモータ2を更に4ステ
ップ相当正転させ,この4ステップ目の〔L・H〕のパ
ルス状態で15ms待機した後に再度スイッチ18の状態を読
み込む。(ステップ28〜27) この4ステップを1巡とする正転動作が3巡目になる
と,主駆動リング4は曲げ部4bがレンズ駆動リング5の
係合突片5cを係合した状態で左旋するので,レンズ駆動
リング5はスプリング6に抗して左旋する。 従って,レンズ駆動リング5に形成された絶縁性突起
5fも左旋し,スイッチ18の自由端18bも自身の弾性によ
り図面上で左に移動し,この3巡目の正転動作の最終ス
テップである第4図のポイントP4ではスイッチ18はオン
になっている。そして,制御回路30はスイッチ18がオン
になったことを確認すると,フローチャートのステップ
38以降の動作に移行する。 尚,本実施例では,このステップモータ2の3巡目の
正転動作が完了した第4図のポイントP4において,レン
ズ駆動リング5は図外の焦点調節用レンズ群が無限縁位
置に達する様になされている。又,本実施例ではスイッ
チ18の反転を検出する領域としてステップモータ2の回
転ステップ数に換算して4ステップ分の領域を確保する
とともに,上記4ステップの領域の最終ステップでスイ
ッチ18の状態を読み込む様になされているので,スイッ
チ18や導電子20・21の取付位置に多少の誤差が有って
も,スイッチ18の状態を読み込むタイミングではスイッ
チ18の状態は安定しており,又,スイッチ18にチャタリ
ングが発生しても,スイッチ18の状態を読み込むタイミ
ングではスイッチ18のチャタリングは治まっている。 又,これまでの主駆動リング4の左旋過程におて,開
閉レバー10は主駆動リング4に形成されたホールド突片
4cから解放されている。又,主駆動リング4に形成され
た台形カム4dはカムレバー16のトリガアーム16bの位置
を通過するが,カムレバー16の右旋動作によってトリガ
アーム16bは台形カム4bを乗り越えるので,開閉レバー1
0は角ダボ10bが係止レバー13の切欠部13aに係合された
状態で停止しし図外のシャッタ羽根は閉鎖状態を維持し
ている。 一方,3巡目の正転動作の完了した後にもスイッチ18が
オフのままであると,ステップモータ2を例えば24パル
ス相当逆転した後に修理等が必要なものとしてロック動
作を行う。(ステップ28−ステップ33〜37) さて,第4図のポイントP4まで主駆動リング4が正転
してスイッチ18がオンになると,制御回路30はフローチ
ャートのステップ38〜40において3ms周期の正転パルス
をステップモータ2に加えて主駆動リング4及びレンズ
駆動リング5を所望の合焦位置まで左旋させ,合焦位置
までレンズ駆動リング5が左旋すると,その時のパルス
状態を15ms維持し,合焦位置が安定化するのを待つ。
(ステップ41) 第6図はこの様にしてレンズ駆動リング5が本実施例
の最大ステップである30ステップ左旋した状態を示して
おり,又,第4図のポイントP5がこれに相当する。 さて,フローチャートのステップ41で15ms待機した後
に制御回路30はステップモータ2に3ms周期の逆転パル
スを加え主駆動リング4を右旋させる。(ステップ42〜
44) 主駆動リング4を右旋させると,レンズ駆動リング5
の係合突片5cは主駆動リング4の曲げ部4bから解放され
るが,ラチェットレバー8のクリック8aにラチェットギ
ア5eが係合されるので,レンズ駆動リング5は上記設定
位置で停止している。 さて,フローチャートのステップ42〜44における逆転
動作は,主駆動リング4がレンズの設定段数に5を加算
したステップ数だけ右旋動作をなすまで行われる。尚,
レンズの設定段数は第4図のポイントP4から起算される
ので,上記の逆転動作によって主駆動リング4は第4図
のポイントP6まで右旋する。 この主駆動リング4の右旋動作が第4図のポイントP6
で完了した時点では,第7図に示す様にカムレバー16の
トリガアーム16bは主駆動リング4に形成された台形カ
ム4dの右側斜面から頂上部に乗り上げており,カムレバ
ー16は作動アーム16aが係止レバー13に植設されたダボ1
3bを係合しながら軸13cを中心に左旋する。 従って,開閉レバー1に植設された角ダボ10bは係止
レバー13の切欠部13aによる係合から解放されるのでス
プリング12の付勢力によって右旋し,図外のシャッタ羽
根を開口させる。 又,制御回路30は主駆動リング4を第4図のポイント
P6まで右旋させるとAEディレータイマ33を作動させ,そ
の設定時間が経過したタイムチャートのポイントP7でAE
回路33に起動する。(ステップ46〜48) AE制御回路33が被写界輝度に対応したポイントP8のタ
イミングで露出終了信号を発生すると制御回路30は3ms
周期の逆転パルスを更に6ステップ相当ステップモータ
2に加え,主駆動リング4は更に6ステップ相当右旋す
る。(ステップ49〜52) このポイントP8からの主駆動リング4の右旋過程にお
いてカムレバー16のトリガアーム16bは主駆動リング4
に形成された台形カム4dの左側斜面を下るので,係止レ
バー13はスプリング15の張力によってカムレバー16を伴
いながら右旋する。この時開閉レバー10は主駆動リング
4に形成されたホールド突片4cに跳ね上げられながらス
プリング12に抗して左旋し,図外のシャッタ羽根を閉鎖
させる。(ポイントP9) 又,ポイントP8からの主駆動リング4の右旋過程にお
いて3ステップ相当右旋したポイントP10において主駆
動リング4に形成された曲げ部4bはラチェットレバー8
に形成されたカム面8bに当接し,次のポイントP11のタ
イミングで曲げ部4bは棚部8cに乗り上げるので,ラチェ
ットレバー8によるラチェットギア5eの係合が解除され
る。 第4図からも明らかな様に,ポイントP11では主駆動
リング4はステップモータの回転ステップ数に換算して
初期位置から2ステップ目まで復帰しており,ラチェッ
トギア5eがラチェットレバー8から解放された時点では
主駆動リング4及びステップモータ2は初期領域内には
復帰していることになる。 第8図はラチェットレバー8によるとラチェットギア
5eの係合が解除された直後の状態を示したものであり,
この状態からレンズ駆動リング5はスプリング6の付勢
力による右旋動作をすることになる。 一方,制御回路30は,ポイントP8からの6ステップの
右旋過程がポイントP12で終了すると,その時のパルス
状態〔H・H〕を30ms維持した後にスイッチ18の状態を
読み込む。(ステップ53・54) 機構が正常に作動する限り,上記30msの待機時間中に
レンズ駆動リング5はスプリング6の付勢力による右旋
動作によって自身の初期位置まで復帰し,レンズ駆動リ
ング5が初期位置まで復帰する過程においてレンズ駆動
リング5に形成された絶縁性突起5fはスイッチ18の自由
端18bを係合して導電子21から離反させる。 従って,上記30msの時間が経過した時に制御回路30が
スイッチ18の状態を読み込むとスイッチ18は通常はオフ
しており,スイッチ18がオフであることを確認すると,
制御回路30は正常な初期復帰動作がなされたものと確認
し,全ての通電を遮断して撮影動作を終了する。(ステ
ップ55−ステップ61・62) 又,この時にスイッチ18がオンのままであると,制御
回路30は3ms周期の逆転パルスをステップモータ2に対
して供給し,この逆転パルスを8パルス相当供給しても
スイッチ18がオンのままであると,レンズ駆動リング5
の復帰不良等のトラブルが生じたものとして全ての機構
をロックする。(ステップ56〜60) 以上の説明からも明らかな様に,本実施例は直接的に
はレンズ駆動リング5の初期復帰動作を確認するもので
あり,主駆動リング4やステップモータ2の初期復帰動
作を検出するものではない。 しかしながら,上記実施例においては主駆動リング4
が正確な初期位置から2ステップ目まで復帰したことを
前提条件としてレンズ駆動リング5が初期位置に復帰す
る様になされているので,レンズ駆動リング5の初期復
帰の確認は,その前提条件として主駆動リング4が正確
な初期位置から2ステップ以内まで復帰したことを示し
ている。即ち,主駆動リング4は十分に初期領域内には
復帰していることになる。 次回の撮影においては上述の通り,ステップモータ2
に対して供給する正転パルスは〔H・H〕からスタート
させるが,主駆動リング4が初期領域にある限り,正転
パルスが〔H・H〕からスタートした場合には,この
〔H・H〕の正転パルスが加えられた時に主駆動リング
4は第4図のポイントP1かポイントP2の何れかに移行す
ることになる。 主駆動リング4が第4図のポイントP1に移行した場合
には既に説明した様に,〔H・H〕に引き続く正転パル
ス列によって,主駆動リング4は初期領域及び空走領域
を通過してポイントP3からレンズ駆動リング5を左旋さ
せる。 又,主駆動リング4が第4図のポイントP2に移行した
場合には,〔H・H〕に引き続く正転パルス列によっ
て,主駆動リング4は直ちに空走領域を通過してポイン
トP3からレンズ駆動リング5を左旋させるが,レンズ駆
動リング5の正転に伴うスイッチ18の作動を起点として
その後のシーケンスが制御されるので,主駆動リング4
がポイントP3から走行したとしてもレンズの位置決め精
度等当には影響を与えないことになる。 尚,上記においては絞り羽根を兼用した所謂プログラ
ムシャッタに本発明を適用した例を示したが,本発明は
絞り羽根を別途備える単体のレンズシャッタに対しても
適用できることは明らかである。 又,上記では4磁極2相励磁方式のステップモータを
使用する場合を想定したので,パルス列が4ステップで
1巡する様にしたが,磁極数やパルス系列数によってパ
ルス列が1巡するのに要するステップ数は異なり,これ
に伴って初期領域や空走領域の広さが異なることもいう
までもない。
【効果】
以上説明した様に,本発明によれば,単一の検出器の
みを使用して,レンズ駆動部材が初期位置にあること及
びレンズ駆動部材が初期位置に復帰したことを検出する
のみならず,ステップモータに連結された主駆動部材が
正確な初期位置と実質的に等価と見做すことができる初
期領域にあること及び上記初期領域に復帰医したことを
検出することができ,単一の検出器でありながら,検出
器を2系列用意した場合と同様の作用をなさしめること
が可能となる。 又,更に本発明では,レンズ駆動部材が主駆動部材に
係合されてから,ステップモータに対して供給される正
転方向のパルス列に換算して1巡相当前進するまでは焦
点調節系レンズは有効焦点調節領域には到達せず,この
有効焦点調節領域に到達するまでのレンズ駆動部材の前
進領域において位置検出器が反転するとともに,この前
進領域の最終ステップで位置検出器の状態を読み込む様
になされているので,位置検出器の取付位置に多少の誤
差が有ったとしても読み込みタイミングまでには位置検
出器は確実に作動しており,又,位置検出器にチャタリ
ングが発生しても,読み込みタイミングまでにチャタリ
ングは治まっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例に係るレンズ駆動機構を兼用
したレンズシャッタ駆動機構の初期状態における平面
図,第2図は第1図の機構に使用されるステップモータ
の構造図,第3図は本発明の制御システムのブロック
図,第4図は上記実施例のタイムチャート,第5図は上
記実施例の制御用フローチャート,第6図は本実施例の
機構においてレンズ駆動リングを最大ストロークした状
態を示す平面図,第7図は本実施例の機構において開閉
レバーが開口方向に作動した状態を示す平面図,第8図
は本実施例の機構においてレンズ駆動リングの係合が解
除された直後の状態を示す平面図。 2……ステップモータ 4……主駆動リング、4b……曲げ部 5……レンズ駆動部材、5c……係合突片 5d……突起、5e……ラチェットギア 5f……絶縁性突片 8……ラチェットレバー、8a……クリック 8b……カム面、8c……棚部 10……開閉レバー 18……スプリングスイッチ 20・21……導電子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順序付けられて供給されるパルス列の位相
    順序に対応して正逆回転可能なステップモータと, 該ステップモータに連結され,該ステップモータの回転
    方向に対応して前進方向及び復帰方向に駆動される主駆
    動部材と, 前記主駆動部材の復帰方向に向けて付勢されるとともに
    前記主駆動部材の前進方向への作動時に該主駆動部材に
    係合されて前進し,焦点調節用レンズ群を駆動するレン
    ズ駆動部材と, 前記主駆動部材が前進方向から復帰方向に反転する時に
    前記レンズ駆動部材を係合する係合部材と, シャッタ羽根と連結され,前記主駆動部材が復帰方向に
    作動する過程で該シャッタ羽根を作動させる様に前記主
    駆動部材と関連付けられた羽根駆動部材とを備え, 前記ステップモータの正転に伴って前記レンズ駆動部材
    が所望の合焦位置に達するまで前記主駆動部材を前進さ
    せた後に前記ステップモータの逆転に伴って前記主駆動
    部材を復帰させるとともに,この主駆動部材の復帰過程
    において前記羽根駆動部材を作動させる様にしたレンズ
    駆動機構を兼用したレンズシャッタにおいて, 前記主駆動部材には,該主駆動部材が自身の初期位置か
    ら前記ステップモータに対して供給される正転方向のパ
    ルス列に換算して少なくとも2巡相当前進した後に前記
    レンズ駆動部材を係合して該レンズ駆動部材を前進させ
    るレンズ駆動部材駆動部と,前記主駆動部材が自身の初
    期位置まで前記ステップモータに対して供給される逆転
    方向のパルス列に換算して少なくとも1巡以内に復帰し
    た後に前記係合部材による前記レンズ駆動部材の係合を
    解除する係合解除部とを,各々形成し, 前記レンズ駆動部材が初期位置にあるか初期位置よりも
    前進方向にあるかを識別するオン・オフ2状態の位置検
    出器を設けるとともに, 該位置検出器の出力が反転した位置を基準として前記ス
    テップモータの正転量を制御するモータ制御手段を具備
    することを特徴とするレンズ駆動機構を兼用したレンズ
    シャッタ駆動機構。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のレンズ駆動機
    構を兼用したレンズシャッタ駆動機構において, 前記位置検出器は,前記レンズ駆動部材が自身の初期位
    置から前記ステップモータに対して供給される正転方向
    のパルス列に換算して1巡相当前進する間に該位置検出
    器の出力が反転する位置に配設され, 前記モータ制御手段は,前記1巡相当の正転方向のパル
    ス列の最後のパルス時間に前記位置検出器の出力を読み
    込む様になすとともに, 前記レンズ駆動部材が自身の初期位置から前記ステップ
    モータに対して供給される正転方向のパルス列に換算し
    て1巡相当前進する迄は前記焦点調節用レンズ群が有効
    焦点調節領域に到達しない様になしたことを特徴とする
    レンズ駆動機構を兼用したレンズシャッタ駆動機構。
JP22252789A 1989-08-29 1989-08-29 レンズ駆動機構を兼用したレンズシャッタ駆動機構 Expired - Lifetime JP2879225B2 (ja)

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