JP3094260B2 - モータ制御シャッタ装置 - Google Patents

モータ制御シャッタ装置

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JP3094260B2
JP3094260B2 JP29512892A JP29512892A JP3094260B2 JP 3094260 B2 JP3094260 B2 JP 3094260B2 JP 29512892 A JP29512892 A JP 29512892A JP 29512892 A JP29512892 A JP 29512892A JP 3094260 B2 JP3094260 B2 JP 3094260B2
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忠 中川
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  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影レンズの合焦動作
及びセクタの開閉動作を単一のモータにより制御するモ
ータ制御シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズの合焦動作及び露出動作のた
めのセクタの開閉動作を単一のアクチュエータにより制
御するシャッタは実開平1−10227号公報等によっ
て公知である。
【0003】しかし、このような従来例では、撮影レン
ズを単一のアクチュエータにより直接移動するための多
大の動力を必要とする。従ってアクチュエータが大型化
し、カメラのコンパクト化の障害となっている。また、
単一のアクチュエータにより予め距離設定部材を移動さ
せ、その設定位置に係止しておき、その後に撮影レンズ
がその位置に移動されるものも知られているが、係止機
構及びその解除機構を必要とし、構造が複雑になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の課題を解決するためになされたもので、セクタを
動作させる方向と異なる方向へモータを作動させること
により、予めレンズ係止部材を変位させておき、その後
撮影レンズが作動して係止部材と係合した後にモータを
逆方向に作動させて露出作動をさせることにより簡単な
構造のモータ制御シャッタ装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のモータ制御シャッタ装置は、静止位置に対して双方
向にそれぞれ正逆回転自在なモータと、前記モータの一
方向の回転により駆動され、合焦信号に応じた変位量だ
変位する係止部材と、前記係止部材を一方向に付勢す
るばねと、前記モータの他方向の回転により駆動されて
シャッタ開口を開閉するセクタと、カメラのレリーズ操
作に伴う前記モータの一方向の回転による前記係止部材
の変位後に作動し、前記複数の位置に対応して前記係止
部材に係合するレンズ移動部材とを備え、前記係止部材
と前記レンズ移動部材とが係合した後に前記モータは前
記他方向への回転を行い、前記セクタの作動を行う構成
としたものである。
【0006】
【作用】このような構成のモータ制御シャッタ装置によ
れば、双方向に正逆回転自在なモータが一方向に回転す
ることにより、軽い負荷のレンズ係止部材を合焦信号に
応じて複数の位置へ変位させ、その後の撮影レンズの移
動により、レンズ係止部材と撮影レンズ係止部材とを係
合させて撮影レンズの合焦状態を確保し、さらにモータ
が他方向に回転して、セクタの開閉動作を行うものであ
る。
【0007】これにより、軽い負荷で撮影レンズの合焦
動作とセクタの開閉動作とが達成され、モータを小型化
し、カメラのコンパクト化と構成部品数の削減とを図る
ことができるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明をする。図1及び図2は、本発明によるモータ
制御シャッタ装置の一実施例を示す図である。図1にお
いて、ステータ9とロータ10とコイルLとはスイング
モータMを構成しており、ステータ9には極部9a、9
bが設けられコイルLへの通電により、N極、S極が各
々に発生する。これによりロータ10は正逆両方向に回
転することができる。
【0009】このスイングモータMの回転により駆動さ
れてシャッタ開口2を開閉するセクタ23、24は、シ
ャッタ開口2に対して対称的に配置されており、セクタ
24は図示されない地板に突設した軸25の回りに回動
可能に支持されている。セクタ23は地板に突設した軸
22の回りに回動可能に支持されており、このセクタ2
3の上面にセクタ開閉レバー20が軸22の回りに回動
可能に支持されている。セクタ開閉レバー20の腕部2
0bは地板に設けられた係合ピン21と係合し、セクタ
開閉レバー20のセクタ開閉レバーピン20aはセクタ
23と軸着しており、且つセクタ24の溝部24aと係
合してセクタ23、24を駆動するようになっている。
セクタ開閉レバー20はバネ20dにより常時は時計回
り方向に付勢されている。
【0010】また、図1に示すロータ10にはロータ作
動レバー11が圧入固定されており、このロータ作動レ
バー11はロータ10と一体的に回動する。ロータ作動
レバー11に備えられたロータ作動レバーピン11a
は、地板に突設した軸13の回りに回動可能に支持され
たレンズ係止部材12と係合している。レンズ係止部材
12は、シャッタ開口2のまわりに回動自在なレンズ移
動部材3に係合する曲部12bを有し、ばね12aによ
り常時は時計回り方向に付勢されている。
【0011】なお、ロータ作動レバー11とレンズ係止
部材12との間に隙間を確保するように係合ピン14が
地板に設けられている。
【0012】レンズ移動部材3は、シャッタ開口2と一
致する撮影レンズを合焦点位置へ移動するもので、調整
位置に対応する段カム3aを備え、レンズ係止部材12
の曲部12bに係合して位置を調整される。
【0013】更に図1に示すロータ作動レバー11に備
えられたロータ作動レバーピン11bはセクタ開閉レバ
ー20と当接することができ、ロータ作動レバー11が
時計回り方向に回動することにより、セクタ開閉レバー
20を反時計回り方向に回動させセクタ開閉レバー20
がセクタ23、24を動作させることができる。
【0014】このようなモータ制御シャッタ装置の作用
について次に説明する。図1は、シャッタ作動前の状態
であり、まず図2に示すカメラのレリーズボタン6が押
圧操作されると制御回路7によりモータ駆動部8を介し
て図1に示すコイルLに通電する。コイルLへの通電に
より、まずステータ9の極部9aにS極、極部9bにN
極が発生し、ロータ10が反時計回り方向に回動する。
この回動によりロータ10に圧入固定されたロータ作動
レバー11も反時計回り方向に回動するので、ロータ作
動レバー11のロータ作動レバーピン11aと係合して
いるレンズ係止部材12を時計回り方向に回動し、図2
のAF部15から出力される合焦信号に応じて制御回路
7が、モータ駆動部8のコイルLを介してスイングモー
タMのロータ10を回動させ、図1の二点鎖線で示す位
置Aまで移動する。この状態で制御回路7がレンズ駆動
部16によりレンズ移動部材3をシャッタ開口2のまわ
りに時計方向に回動させ、段カム3aを曲部12bに係
合させ、曲部12bを位置Aの状態で保持する。
【0015】次にコイルLに逆方向通電が行われ、ロー
タ10、ロータ作動レバー11は時計回り方向に回動し
始める。しかし、レンズ係止部材12は曲部12bが段
カム3aと係合している為、位置Aの状態を保持する。
【0016】ロータ10が時計回り方向の回転を続ける
と、図1に示すように今まで静止していたセクタ開閉レ
バー20にロータ作動レバー11に備えてあるロータ作
動レバーピン11bが時計回り方向に回動することによ
り当接し始め、セクタ開閉レバー20を反時計回り方向
に回動させる。それに伴いセクタ開閉レバー20に備え
てあるセクタ開閉レバーピン20aを介して2枚のセク
タ23、24が互に反対方向に回動して露出口が形成さ
れ始める。
【0017】セクタ23、24は図2に示す測光部26
からの被写体の輝度情報、フィルム感度のISO情報2
7等により、制御回路7において決定された露出位置ま
で回動し、その後、コイルLに逆方向通電が行われ逆転
(反時計回り方向の回転)して露出を終了し、図1の状
態に戻る。
【0018】その後、カメラのフィルム巻上げが行わ
れ、同時に制御回路7がレンズ駆動部16により、レン
ズ移動部材3を反時計方向に回転させ、レンズ係止部材
12も図1の状態に戻り、作動を終了する。
【0019】又、本発明のモータ制御シャッタ装置にお
けるモータは2極のいわゆるスイングモータを用いた
が、多極ロータから成るステップモータを用いてもよ
い。
【0020】さらに、図1におけるレンズ係止部材12
は、ロータ作動レバー11によって時計方向に変位され
るが、反時計方向に変位される構成としてもよい。その
場合には、ばね12aも逆方向に作用する構成となる。
また、ばね12aを、ピン11aと係止部材12との間
に作用するようにすれば、ロータ10が一方向に回動す
る際の負荷が減少するため、モータMの構成が有利にな
る場合がある。そして、この場合には、ロータ10が他
方向に回動する際に、ばね12aがロータ10の回動の
ためのブレーキ作用を果し、セクタ開閉レバー20を徐
々に回動することになり、プログラムシャッタとして有
効である。
【0021】ンズ係止部材及びセクタの駆動源は同一
のモータであるが、レンズ係止部材及びセクタを単独で
作動させることができ、且つ、軽負荷で作動するレンズ
係止部材のみを移動するので、モータに加わる作動負荷
を別々にすることができる。
【0022】これによりモータ出力が小さくてすみ、小
型化、電力低消費化できるため、特に簡易型カメラに利
用でき、又、撮影レンズとセクタの作動タイミングが完
全に分離できるので作動シーケンス上の自由度が増え、
且つ、レンズ係止部材及びセクタの各作動量は相互から
の制約を受けることがなく、各々、最小の作動量で済
む。従って、スペースファクターが良く装置の小型化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例を示すモータ制御シャッ
タ装置のシャッタ作動前の初期状態を示す平面図
【図2】本発明による一実施例を示すモータ制御シャッ
タ装置に使用する関連部材の構成図
【符号の説明】
2 シャッタ開口 3 レンズ移動部材 11 ロータ作動レバー 12 レンズ係止部材 20 セクタ開閉レバー M モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止位置に対して双方向にそれぞれ正逆
    回転自在なモータと、前記モータの一方向の回転により
    駆動され、合焦信号に応じた変位量だけ変位する係止部
    材と、前記係止部材を一方向に付勢するばねと、前記モ
    ータの他方向の回転により駆動されてシャッタ開口を開
    閉するセクタと、カメラのレリーズ操作に伴う前記モー
    タの一方向の回転による前記係止部材の変位後に作動
    し、前記複数の位置に対応して前記係止部材に係合する
    レンズ移動部材とを備え、前記係止部材と前記レンズ移
    動部材とが係合した後に前記モータは前記他方向への回
    転を行い、前記セクタの作動を行うことを特徴とするモ
    ータ制御シャッタ装置。
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