JP2584886Y2 - カメラ用レンズシャッタ装置 - Google Patents

カメラ用レンズシャッタ装置

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JP2584886Y2
JP2584886Y2 JP2331193U JP2331193U JP2584886Y2 JP 2584886 Y2 JP2584886 Y2 JP 2584886Y2 JP 2331193 U JP2331193 U JP 2331193U JP 2331193 U JP2331193 U JP 2331193U JP 2584886 Y2 JP2584886 Y2 JP 2584886Y2
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shutter
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closing
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JP2331193U
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JPH0682630U (ja
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清 當摩
敏明 武井
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャッタ羽根の開閉駆
動を、電流の向きにより往復回動するムービングマグネ
ット型モータ(アイリスモータとも称される)により行
うカメラ用レンズシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレンズシャッタは、撮影をして
いない時にはモータの電源を切っているのが普通である
ため、シャッタ羽根は極めて不安定な状態となる。即
ち、シャッタ羽根はモータの回転子を構成する永久磁石
の磁力だけで閉じ状態に保持されているからである。こ
のような保持状態を少しでも良くするために回転子の近
傍に磁体性からなる補極を設け、これにより回転子をシ
ャッタ羽根の閉じ方向にバイアスする方法が考えられて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この種のシャ
ッタに用いられるモータは極めて小型であることが要求
されるため保持力が充分でなく、強い振動や衝撃を受け
るとシャッタ羽根が開いてしまい、極端な場合には開き
っ放しになってしまうという不都合があった。これは口
径の大きいシャッタ程顕著となる。
【0004】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、モータの往
復回動に連動してシャッタ羽根を往復駆動するレンズシ
ャッタにおいて、シャッタ閉鎖状態におけるシャッタ羽
根の動きを確実に拘束し、不慮の露光を防止できるよう
にしたカメラ用レンズシャッタ装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本考案においては、電流の向きにより往
復回動するモータと、このモータに連動して往復駆動さ
れるシャッタ羽根とを備えたレンズシャッタ装置におい
て、撮影の都度、初期位置から所定の撮影条件設定位置
へ動かされ、撮影終了後は前記初期位置へ復帰するセッ
ト機構に、前記モータの動きを前記初期設定位置で拘束
するための係止部を設ける。
【0006】また、前記セット機構は、絞り口径もしく
は焦点調整用レンズのセット機構であって、初期位置か
らの往復運動をパルスモータによって行うように構成す
ることが好ましい。
【0007】また、前記係止部は、前記モータの回転子
に設けられたシャッタ羽根駆動用のピンに係合し、これ
を拘束するようにすることが好ましい。
【0008】
【実施例】本考案の実施例を、図1乃至図3により説明
する。図1はシャッタ羽根の開閉機構を示す平面図であ
る。図2はシャッタ羽根を開閉作動させるモータ回転子
の拡大図であり、(a)は閉じ用モータの回転子、
(b)は開き用モータの回転子を示している。図3は本
考案によるレンズシャッタ装置の実施例の平面図であ
る。
【0009】先ず、図1及び図2により本考案のバルブ
機構が適用されるシャッタ開閉機構の一例を説明する。
1はシャッタ地板で、撮影用開口1aと、スロット1
b,1cを有し、軸1d,1e,1f,1gを植立して
いる。2,3は夫々ピン1d,1eに回転可能に枢支さ
れた開き用シャッタ羽根、4,5は夫々ピン1f,1g
に回転可能に枢支された閉じ用シャッタ羽根である。図
面を解り易くするため省略したが、これらのシャッタ羽
根2,3,4,5には夫々後述するモータの駆動ピンと
嵌合するためのスロットが形成されている。6はシャッ
タ地板1の背面に取り付けられたムービングマグネット
型の開き用モータであり、永久磁石からなる回転子6a
を有するとともに、回転子6aと一体的に回動するレバ
ー上に駆動ピン6bが設けられている。6cは開き用モ
ータ6に設けられている磁体性からなる補極である。7
は開き用モータ6と同種の閉じ用モータであり、シャッ
タ地板1の背面に取り付けられ、回転子7aと駆動ピン
7bと補極7cを有している。尚、駆動ピン6b,7b
は何れもスロット1b,1cを貫通してシャッタ地板1
の表面で、夫々開き用シャッタ羽根2,3及び閉じ用シ
ャッタ羽根4,5に設けられた図示していないスロット
に嵌合している。
【0010】次に、図1,図2に示したシャッタ機構の
作動を説明する。図1においては閉じ用シャッタ羽根
4,5が開き位置にあるが、静止状態においては開き用
シャッタ羽根2,3と同じように閉じ位置にあり、両シ
ャッタ羽根により二重に撮影用開口1aを覆い、遮光効
果を高めている。この静止状態においては閉じ用モータ
7の回転子7aは、図2(a)に示す実線状態にあり、
補極7cとN極との相対関係により回転子7aは閉じ方
向へバイアスされている。また、開き用モータ6の回転
子6aは、図2(b)に示す実線位置にあり、補極6c
との関係で同じく閉じ方向にバイアスされている。従っ
て、モータ6,7に通電されていなくても振動等によっ
て各シャッタ羽根は動かされにくくなされている。
【0011】この状態でカメラのレリーズが行われる
と、先ず閉じ用モータ7が通電され、閉じ用シャッタ羽
根4,5は、駆動ピン7bにより軸1f,1gを支点と
して図1に示されている開き位置へ動かされる。この開
き位置においてモータ7へは開き方向への通電が継続さ
れている。また、回転子7aは図2(a)に破線で示し
た状態となるため補極7cによるバイアスは閉じ方向へ
きいている。これは閉じ用モータ7に閉じ方向への通電
がなされたとき、その初期速度を効果的にするためであ
る。次に、開き用モータ6が通電されると、開き用シャ
ッタ羽根2,3は駆動ピン6bにより軸1d,1eを支
点として開き位置へ作動し、撮影用開口1aを開き、フ
ィルムの露光が行われる。この状態において開き用モー
タの回転子6aは図2(b)に破線で示した状態となる
ため、補極6cによるバイアスは開き方向となる。
【0012】その後、閉じ用モータ7に前記とは逆向き
の通電が行われると、回転子7aは図1において時計方
向へ回動し、閉じ用シャッタ羽根4,5は駆動ピン7b
によって撮影用開口1aの閉鎖位置へもたらされ、フィ
ルムの露光が終了する。その後、開き用モータ6にも前
記とは逆向きの通電が行われ、閉じ用シャッタ羽根4,
5と同様、開き用シャッタ羽根2,3も撮影用開口1a
を覆う位置にもたらされ、一連の撮影作動が完了する。
【0013】次に、上記のようなシャッタ機構におい
て、撮影の時以外はシャッタ羽根を閉じ位置で確実に拘
束するようにした機構について、図3を用いて説明す
る。図3においては図1に示したシャッタ地板1を省略
しているが、シャッタ地板1に設けられた撮影用開口1
aと、シャッタ地板1に背面に取り付けられた開き用モ
ータ6,閉じ用モータ7が示されている。また、実際に
は、シャッタ羽根2,3,4,5をシャッタ地板1とで
挟む位置に絞り地板が存在するが、これも省略されてい
る。図3に示す構成部品の殆どはこの絞り地板上に設置
されている。
【0014】8は駆動リングで、偏心ピン8a,歯部8
b,係止部8c,8dを有している。9は絞りリングで
あり、7個のカム溝9aと腕部9bを有している。10
は、実際には7枚あるうちの1枚のみを示している絞り
羽根で、図示していない絞り地板に支承される支点ピン
10aとカム溝9aに嵌合する動点ピン10bとを有し
ている。11は絞りリング9に右旋習性を与えるバネで
あり、これにより通常は偏心ピン8cと腕部9bは係接
している。12は、駆動リング8や絞りリング9より紙
面に対し手前に存在する図示していない押え板に取り付
けられたパルスモータであり、ピニオン12aを有して
いる。13はパルスモータ12と同じように押え板に軸
支された2段式歯車で、その大径部13aはピニオン1
2aに噛合し、小径部13bは駆動リング8の歯部8b
に噛合している。
【0015】次に作動を説明する。図3は非撮影状態を
示しており、開き用モータ6の駆動ピン6bと閉じ用モ
ータ7の駆動ピン7bは、何れも駆動リング8に設けら
れた係止部8c,8dによってその動きを拘束されてい
る。この状態においてカメラのレリーズ釦を押すと、パ
ルスモータ12が回転し、歯車13を介して駆動リング
8を左旋させる。この駆動リング8の初期行程で各駆動
ピン6b,7bは係止部8c,8dによる拘束から開放
される。駆動リング8は、偏心ピン8aで腕部9bを押
し、絞りリング9をバネ11に抗して左旋させる。絞り
リング9の左旋によりカム溝9aが絞り羽根10の動点
ピン10bを動かし、絞り羽根10を全開(F3.5)
状態にある破線位置から最小絞り(F22)となる鎖線
位置に向かって変化させる。予め決められた絞り口径位
置に達するとパルスモータ12は停止し、その後、図1
で説明したように閉じ用モータ7が通電され、閉じ用シ
ャッタ羽根4,5が開き位置に動かされる。
【0016】露光が終了し、開き用シャッタ羽根4,5
が閉じ位置へ戻った後、パルスモータ12は逆転し、駆
動リング8は右旋をして図3の初期位置へ復帰する。こ
の時、絞りリング9もバネ11によって追従し図3の位
置へ復帰する。この復帰位置において、開き用モータ6
の駆動ピン6bと閉じ用モータ7の駆動ピン7bは、再
び係止部8c,8dに係止されその動きを拘束される。
【0017】尚、偏心ピン8aは、駆動リング8と絞り
リング9との相対関係を組立時に調整するためのもので
あり、バネ11は駆動リング8と絞りリング9との間に
張架しても構わないし、また駆動リング8と絞りリング
9を一体的又は一部品で構成しても構わない。また上記
の実施例では駆動リングは絞り口径を設定するものとし
て説明したが、オートフォーカス機構において焦点調整
用のレンズを所定位置に設定するためのものであっても
差し支えない。更に、上記の実施例では開き用シャッタ
羽根と閉じ用シャッタ羽根が別個に設けられている場合
を示したが、本考案は一組のシャッタ羽根を開閉作動さ
せるものにも適用できるし、また係止部は直接モータの
一部を係止する必要はなく、モータと連動する部材であ
ればどの部材を係止するようにしても構わない。
【0018】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、シャッ
タ羽根をムービングマグネット型モータの往復回動に連
動して作動させるカメラ用レンズシャッタ装置におい
て、露光開始前に常に初期位置から移動して絞り口径な
どの撮影条件を設定するようになされたセット機構にそ
の初期位置においてモータの回動を拘束するための係合
部を設けたものであるから、非撮影時において、たとえ
強い振動や衝撃を受けてもシャッタ羽根は開くことな
く、不慮の露光を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用するシャッタ機構の一例を示す平
面図である。
【図2】図1におけるモータ回転子の拡大説明図であ
り、(a)は閉じ用モータの回転子、(b)は開き用モ
ータの回転子を示している。
【図3】本考案の実施例の非撮影状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a 撮影用開口 1b,1c スロット 1d,1e,1f,1e 軸 2,3 開き用シャッタ羽根 4,5 閉じ用シャッタ羽根 6 開き用モータ 6a,7a 回転子 6b,7b 駆動ピン 6c,7c 補極 7 閉じ用モータ 8 駆動リング 8a 偏心ピン 8b 歯部 8c,8d 係止部 9 絞りリング 9a カム溝 9b 腕部 10 絞り羽根 10a 支点ピン 10b 動点ピン 11 バネ 12 パルスモータ 12a ピニオン 13 歯車 13a 大径部 13b 小径部

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流の向きにより往復回動するモータ
    と、前記モータにより往復駆動されるシャッタ羽根と、
    撮影の都度、初期位置から所定の撮影条件設定位置へ動
    かされ、撮影終了後、前記初期位置へ復帰するセット機
    構とを備え、前記セット機構には前記初期位置において
    前記モータの回転子の動きを拘束し、前記シャッタ羽根
    を閉じ位置に保持するための係止部が設けられているこ
    とを特徴とするカメラ用レンズシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記セット機構が絞り口径のセット機構
    であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用レン
    ズシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記セット機構が焦点調整用レンズのセ
    ット機構であることを特徴とする請求項1に記載のカメ
    ラ用レンズシャッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記シャッタ羽根は、開き用シャッタ羽
    根と閉じ用シャッタ羽根から構成され、前記モータは開
    き用モータと閉じ用モータから構成され、前記係止部は
    前記二つのモータの少なくとも一方を拘束するようにし
    たことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカ
    メラ用レンズシャッタ装置。
  5. 【請求項5】 前記セット機構はパルスモータによって
    往復作動されることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載のカメラ用レンズシャッタ装置。
  6. 【請求項6】 前記係止部は、前記モータの回転子と一
    体に設けられたシャッタ羽根駆動用のピンと係合するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記
    載のカメラ用レンズシャッタ装置。
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