JP2578180B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2578180B2
JP2578180B2 JP26088488A JP26088488A JP2578180B2 JP 2578180 B2 JP2578180 B2 JP 2578180B2 JP 26088488 A JP26088488 A JP 26088488A JP 26088488 A JP26088488 A JP 26088488A JP 2578180 B2 JP2578180 B2 JP 2578180B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はカメラ等に内蔵されるモータ駆動装置に関
する。
[従来技術] 従来のモータ駆動装置を第11図に示す。モータMに対
してトランジスタによるブリッジ回路を接続してなり、
ブリッジ回路の通電状態によりモータを正転、逆転する
ことができる。そして、モータの正転で可動の反射ミラ
ーの上昇等の露光前動作を行ない、モータの逆転で反射
ミラーの下降やシャッタチャージ等の露光後動作を行な
う。しかし、この駆動装置では、モータの両方向の回転
時ともに、トランジスタ2個分のベース電流の損失を生
じ、エネルギー効率が低かった。
この欠点を解決するため、露光前動作と露光後動作を
同一モータの同一方向の回転で行なうカメラが近年提案
されている。この駆動装置を第12図に示す。これによれ
ば、モータMの回転の際にトランジスタ1個分のベース
電流損失しか生じないため、エネルギー効率の高いカメ
ラを提供できる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、後者の場合は、モータにより一方向に回転
する回転部材で露光前動作と露光後動作を行なうので、
両動作の間では回転部材を一旦停止させ、次の動作に移
行しないようにする必要がある。そのため、使用する電
源電池の電圧が最大の時でも、露光前動作終了後と露光
後動作終了後に所望の範囲で停止できるように、回転部
材に十分な角度の停止領域を持たせることが必要であっ
た。ところが、電源電池の劣化による電圧が低下した場
合には、回転部材の回転速度が低下するため上記停止領
域を大きく残した状態で停止してしまう。その結果、例
えば反射ミラーの下降等の露光後動作で回転部材の停止
領域を大きく残して停止した後、次のレリーズ動作で可
動ミラーの上昇等の露光前動作を行なう場合、回転部材
の残された停止領域を助走した後、露光前動作を行なわ
なければならず、カメラのレリーズタイムラグが長くな
るという欠点を有する。
一方、電源電池の電圧にかかわらず回転部材の停止角
度を一定に保つために、定電圧回路を設けて露光前動作
と露光後動作において常時モータを定電圧駆動すること
が考えられるが、この場合は、電源電圧が最も低い場合
に合わせて駆動しなければならず、電源電池の能力が高
い場合は、定電圧回路を設けない時に比べて一駒撮影に
要する時間が長くなるという欠点を有する。
これらの欠点はカメラに限らず、モータにより駆動さ
れる一般的な装置についても言える。
この発明は上述した事情に対処すべくなされたもの
で、電源電圧にかかわらず、被駆動部材の状態を短時間
で正確に制御できるエネルギー効率の高いモータ駆動装
置を提供することを目的とする。
[課題を解決する手段および作用] この発明によるモータ駆動装置においては、電源電圧
が所定の判定電圧より低い場合は、モータに電源電圧を
そのまま印加し、電源電圧が所定の判定電圧より高い場
合には、モータへの通電開始から所定の時間はモータに
電源電圧をそのまま印加し、所定の時間後は判定電圧以
下の電圧をモータに印加する。
[実施例] 以下、図面を参照してこの発明によるモータ駆動装置
の実施例を説明する。
第1図は、第1実施例が適応された縦走式のフォーカ
ルプレーンシャッタを採用した1眼レフレックスカメラ
のシャッタ機構付近の斜視図である。カメラ本体のレン
ズマウント41に装着された撮影レンズ(図示されず)を
透過した光は、カメラ本体内に入射し、撮影光軸Oに対
して45゜の角度で斜設された可動の反射ミラー15によっ
て上方に反射され、フォーカシングスクリーン42に透過
拡散される。フォーカシングスクリーン42の光像はペン
タプリズム43、接眼レンズ44を通じてファインダ内で正
立像として観察される。
モータ1はシャッタチャージ動作とミラー駆動動作を
行なうモータであり、その回転軸にはピニオンギヤから
なる出力ギヤ2が固定される。伝達ギヤ3,4は、径の異
なる段ギヤで構成され、出力ギヤ2の回転力を減速して
中間ギヤ5に伝達する。中間ギヤ5と噛合しているカム
駆動ギヤ6にはミラー駆動用の板カム6aとシャッタチャ
ージ用の板カム6bが一体に取り付けられ、その下面には
基板8上を回転摺動する導電接片7が取付けられる。
板カム6aの側近には支軸9aを中心として回動自在な第
1駆動レバー9が配設される。駆動レバー9の一腕端に
はミラー駆動用の板カム6aのカム面上を摺動する小ロー
ラ9bが回転自在に取り付けられ、他腕端には小ローラ9c
が回転自在に取り付けられる。また、反射ミラー15の側
近には支軸11aを中心として回動自在なミラー駆動レバ
ー11が設けられ、レバー11の下端には小ローラ9cと当接
するピン11bが固定される。反射ミラー15は支軸15aを中
心に上方に回動し得るように設けられ、図示せぬ不動部
材との間に張設されているミラー下降バネ16により下方
に付勢されていて、ファインダ観察状態ではミラー位置
決めピン17に当接している。そして、ミラー駆動レバー
11が支軸11aを中心として時計方向に回動すると、その
上端部11cが反射ミラー15の側面の上方寄りに突出して
いるピン15bを押し上げ、これによってミラー15を上昇
するようになっている。
板カム6bの側近には支軸10aを中心として回動自在な
第2駆動レバー10が設けられる。駆動レバー10の一腕端
にはシャッタチャージ用の板カム6bのカム面上を摺動す
る小ローラ10bが回転自在に取り付けられ、他腕端にも
小ローラ10cが回転自在に取り付けられる。ミラー15の
側近には支軸12aを中心として回動自在なシャッタチャ
ージレバー12が設けられる。レバー12の下端には小ロー
ラ10cと当接するピン12bが固定され、レバー12の上端部
には連結用ピン12cが固植される。さらに、レバー12は
図示せぬ不動部材との間に弱いバネ18が張設され、反時
計方向に回動習性が与えられる。反射ミラー15の後方に
は、公知の縦走り式のフォーカルプレーンシャッタ13が
配設される。レバー12がバネ18の弾力に抗して時計方向
に回動すると、ピン12cはシャッタチャージ部材14に固
植されているピン14aを押上げ、これによりシャッタが
チャージされる。
第2図は、カム駆動ギヤ6に一体的に取り付けられた
板カム6a,6bの作動を示す拡大図であり、同図(a)は
レリーズ前のファインダ観察状態を示し、同図(b)は
反射ミラー15が上昇した露光動作可能状態を示す。第2
図(a)において、第1駆動レバー9はミラー下降バネ
16の引張力により時計方向に回動しており、小ローラ9b
はミラー駆動用の板カム6aの下死点に当接している。こ
の状態で反射ミラー15は下降していてファインダ観察可
能状態となっている。一方、第2駆動レバー10は小ロー
ラ10bがシャッタチャージ用の板カム6bの上死点に当接
していることにより反時計方向に回動することでシャッ
タチャージ完了状態を保持している。
ここで、レリーズ動作によりカム駆動ギヤ6が矢印方
向に回転すると、板カム6a,6bによりレバー9,10,11,12
はそれぞれ矢印方向に回動し、その結果、第2図(b)
の状態となる。ここで、小ローラ9bはミラー駆動用板カ
ム6aの上死点に当接しており、この状態では反射ミラー
15はミラー下降バネ16の弾力に抗して上昇しており、撮
影可能状態となっている。一方、第2駆動レバー10はバ
ネ18の張力により時計方向に回動しており、小ローラ10
bはシャッタチャージ用の板カム6bの下死点に当接して
いる。この状態でシャッタ13は走行可能状態におかれて
いる。ここで、シャッタが作動し、シャッタ羽根の走行
完了後、カム駆動ギヤ6がさらに矢印方向に回転する
と、第2図(b)に示すように、板カム6a,6bによりレ
バー9,10,11,12はそれぞれ矢印方向に回動し、その結
果、シャッタ13のチャージ、及び反射ミラー15の下降動
作を行ない、第2図(a)の状態となる。
第3図は、カム駆動ギヤ6に取付けられている導電接
片7と基板8との関係の詳細を示す図である。基板8上
には円環状の導通パターン8aと部分円弧状の導通パター
ン8bが設けられ、各導通パターンは第4図に示すような
制御回路(CPU)に接続される。導電接片7はその先端
部が2又に分かれ、それぞれの先端が基板8上の各導通
パターン8a,8bに接触摺動するようになっている。導電
接片7の一方の先端部7aはギヤ6の回転中常時導通パタ
ーン8aと接触し、他方の先端部7bはシャッタチャージ完
了時点で導通パターン8bと接触し、反射ミラー15の上昇
完了時点でパターン8bとの接触が断たれるようになって
いる。このように、導電接片7と基板8とはチャージ完
了スイッチSW1を構成する。第3図(a)はレリーズ前
のファインダ観察状態時を示し、導通パターン8aと導通
パターン8bは導通接続片7により導通している。第3図
(b)は反射ミラー15が上昇した露光動作可能状態時を
示している。
第4図は、実施例の電気回路の構成を示したものであ
る。制御回路70はシーケンス制御を行ない、A/D変換器
を内蔵するCPUからなる。制御回路70には、フィルムパ
トローネのDXコードの読み取りを行なうフィルム感度設
定手段71、ファインダ光学系に設けられた測光手段72、
開放絞り値検知手段73が接続され、それぞれからフィル
ム感度情報であるSV値、被写体の輝度情報であるBV値、
開放絞り値情報であるAV0値が制御回路70に供給され
る。撮影者が撮影動作を開始するためのレリーズスイッ
チ74のオン・オフ信号が制御回路70の入力端子C1に入力
される。制御回路70の入力端子C2には、上述した導電接
片7と導通パターン8a,8bからなるチャージ完了スイッ
チSW1のオン・オフ信号が入力される。
スイッチング用トランジスタ82と抵抗81から構成され
るダミー負荷79はバッテリチェックを行なうときに動作
される。バッテリチェックを行なうときには、電源(電
池)78の開放電圧をチェックするよりもモータ駆動時等
の実負荷に近いダミー負荷79をかけた状態でチェックし
た方がより正確なバッテリチェックを行なうことができ
る。モータ駆動回路80はモータ1を駆動するためのスイ
ッチング用トランジスタ84と、モータ1にショートブレ
ーキをかけるためのスイッチング用トランジスタ83から
なる。
制御回路70の端子C3はA/D変換入力ポートであり、電
源78の電圧を入力し、A/D変換する。すなわち、制御回
路70は、このA/D変換の結果によって電源電圧の値を知
ることができるようになっている。縦走式のフォーカル
プレーンシャッタ13にシャッタ駆動回路76が接続され、
制御回路70は演算により求めたシャッタスピード情報TV
値に基づいて、シャッタ駆動回路76に対して制御信号を
出力する。また、絞り駆動手段75、フィルム巻上げ手段
77も制御回路70により駆動制御される。
なお、制御回路70は上記制御以外にカメラのシーケン
ス制御を全て行なえるようになっている。
次に、この実施例の動作を説明する。第5図に制御回
路(CPU)70のフローチャートを示す。ステップ#100に
おいて入力端子C1のレベルからレリーズスイッチ74がオ
ンか否かを判定し、オンになるまでこのステップを繰返
し実行する。
レリーズスイッチ74のオンを検知すると、ステップ#
101でバッテリーチェックのシーケンスを実行する。バ
ッテリーチェックのシーケンスでは、端子C4を“H"レベ
ルにして、ダミー負荷79のスイッチングトランジスタ81
をオンさせダミー負荷79を作動させる。そして、一定時
間後に端子C3に印加された電源電圧をA/D変換する。A/D
変換終了後に、端子C4を“L"レベルにし、ダミー負荷79
をオフにする。電源電圧のA/D変換結果に基づいて、電
源電圧が所定の閾値未満の場合は、以下の撮影シーケン
スを続行することが不可能と判断し、レリーズロックの
状態にする。また、電源電圧が所定の閾値以上の場合
は、電源電圧値を記憶するとともに、撮影シーケンスの
続行が可能と判断し、以下のシーケンスに移行する。
ステップ#102でフィルム感度設定手段71の出力より
フィルム感度情報SV値を入力する。ステップ#103で開
放絞り値検知手段73の出力より開放絞り値情報AV0値を
入力する。ステップ#104で測光手段72の出力より測光
値BV値を入力する。ステップ#105でこれらの入力され
たSV値,AV0値,BV値を基にして所定のプログラム演算を
行ない、絞り値AV値およびシャッタ秒時TV値を演算す
る。
ステップ#106で前ステップで演算した絞り値AV値に
基づき絞り駆動手段75を作動し、絞り込み動作を行な
う。
ステップ#107でミラー上昇のシーケンスを実行す
る。ここでは、出力端子C6を“H"レベルにしてトランジ
スタ84をオンさせ、モータ1をオンする。これにより、
モータ1の回転軸は時計方向に回転し、出力ギヤ2,ギヤ
3,4,5,6はそれぞれ第1図の矢印方向に回転する。その
結果、シャッタ13はチャージ完了状態の保持を解除され
走行可能状態となり、反射ミラー15は上昇する。そし
て、カム駆動ギヤ6の回転によるミラー上昇完了時点で
導電接片7と基板8の導通パターン8bとが非導通(第3
図(b)参照)となり、入力端子C2に接続されているチ
ャージ完了スイッチSW1のオフによりミラー上昇が完了
したと判断し、出力端子C6を“L"レベルに戻し、モータ
1をオフする。この後、所定時間だけ出力端子C5を“L"
レベルにしてトランジスタ83をオンさせ、モータ1にシ
ョートブレーキをかける。
ステップ#108で既に求めたシャッタ秒時TV値に基づ
いて、シャッタ駆動回路76に制御信号を出力し、シャッ
タ13の駆動を行なう。ステップ#109で絞り駆動手段75
を作動し絞り開放動作を行なう。
ステップ#110でミラー下降・シャッタチャージのシ
ーケンスを実行する。このシーケンスの詳細については
第6図のフローチャートを用いて後で説明するが、この
シーケンスの概要は、先ずミラー駆動およびシャッタチ
ャージ用のモータ1をオンし、ステップ#101で記憶し
た電源電圧が所定の判定電圧(ここでは、5V)未満か否
かを判定する。電源電圧が5V未満である場合は、そのま
まモータ1を駆動し、電源電圧が5V以上ならば、所定の
時間t1msecはそのままモータ1を駆動し、t1msec後は電
源電圧5V相当の電力を与えられるようにモータ1をオン
/オフ駆動(以下、デューティ駆動と称する)する。そ
してチャージ完了スイッチSW1がオフからオンに変化し
た時にモータ1をオフする。
ここで、判定電圧は、ミラー下降およびシャッターチ
ャージが完了してモータ1をショートブレーキをかけて
停止させた時に、小ローラ9bが板カム6aの下死点に当接
していて反射ミラー15がファインダ観察状態にあり、か
つ小ローラ101が板カム6bの上死点に当接していてシャ
ッタ13がチャージ完了で保持されている状態であること
を保証できる最大の電圧に決定される。そして、所定時
間t1msecは、電源78が最良の状態の電圧をモータ1に印
加してもチャージ完了スイッチSW1がオフからオンに切
換らず、かつデューティ駆動に移行した後にモータ1の
回転速度が判定電圧(5V)を印加した場合の速度に低下
するまでにスイッチSW1がオフからオンに切換らないこ
とを保証できる最長の時間に決定される。このため、板
カム6aの下死点、板カム6bの上死点の範囲を小さくする
ことができ、次の動作に移る際の助走期間、タイムラグ
を短くすることができる。
ステップ#111でフィルム巻上げ手段77を作動させフ
ィルム巻上げを行なう。
以上で、一駒分の一連の撮影動作が完了し、次の撮影
動作が可能な状態となる。
次に第6図のフローチャートを用いて、ミラー下降・
シャッターチャージのシーケンスの詳細を説明する。ス
テップ#120で出力端子C6を“H"レベルにしてトランジ
スタ84をオンさせ、モータ1をオンさせる。これによ
り、モータ1の回転軸は再度時計方向に回転し、出力ギ
ヤ2,ギヤ3,4,5,6はそれぞれ第1図の矢印方向に回転
し、反射ミラー15の下降を開始し、シャッタ13のチャー
ジ動作が開始される。
ステップ#121で前のステップで記憶した電源電圧が
判定電圧(5V)未満か否かを判定する。電源電圧が5V未
満の場合は、モータ1にそのまま電源電圧を印加し続
け、ステップ#125でスイッチSW1がオフ状態からオン状
態になることが検出され、ミラー下降とシャッターチャ
ージが完了したと判断できるまで電源電圧の印加を続け
る。その後、ステップ126で出力端子C6を“L"レベルに
してモータ1をオフし、ステップ#127で出力端子C5を
“L"レベルにしてモータ1にショートブレーキをかけ
る。ステップ#128でモータ1のブレーキ時間を確保す
るための30msecのタイマルーチンを経た後、ステップ#
129で出力端子C5を“H"レベルにしてモータ1をオフす
る。次に、ステップ#130でt1msecのタイマをリセット
し、もとのルーチンに戻る。
一方、ステップ#121で電源電圧が5V以上と判断した
場合は、ステップ#122でt1msecのタイマをスタートさ
せ、ステップ#123でt1msecのタイマがタイムアップし
たか否か判定し、タイムアップするまでステップ#123
を繰返し実行する。これは、モータ1のオン状態をt1ms
ecだけ保持するためである。そして、t1msec経過後、ス
テップ#124でモータ1をデューティ駆動する。この時
のモータ1へ印加される電圧波形を第7図に示す。ここ
でVEは電源電圧であり、電圧5V相当の電力を与えられる
ように、ton/t=5/VEのデューティ比でモータ1に電圧
を印加する。そして、ステップ#125へ移る。この時の
モータ1の回転速度の変化を第8図に示す。ここでは、
モータ1にt1msecだけ電源電圧VEを印加し、その後、デ
ューティ駆動によりVE=5V時の速度に減速し、スイッチ
SW1がオンするとショートブレーキをかけている。その
ため、板カム6a,6bの停止位置は保証される。なお、デ
ューティ比は上述の値は最大値であり、それ以下の値に
変更してもよい。
以上説明したように、この実施例によれば、電源電圧
が5V以上の時には、モータ1のオン時からt1msec経過す
ると、5V相当の電力を印加するようなデューティ駆動に
移行し、電圧が5Vの時の回転速度になった後に停止を行
なうために、カム板6aの下死点およびカム板6bの上死点
範囲が少なくて済む。その結果、次回のレリーズ時に、
ミラー上昇開始前に走行しなければならないカム板6aの
下死点、カム板6bの上死点の走行残り範囲が少ないた
め、レリーズタイムラグを少なくできる効果を有する。
また、t1msec経過するまではデューティ駆動を行なわな
いため、シャッタチャージに要する時間は電圧の高さに
応じて短かくすることができる。このため、カメラの露
光前動作と露光後動作をモータの同一方向の回転で行な
い、かつエネルギー効率の高いカメラを実現できるとと
もに、電源電池の性能状態にかかわらずレリーズタイム
ラグを小さくでき、かつ電源電池の電圧の高さに応じて
一駒撮影に要する時間を短くできる。
また、ミラー上昇の際にも、電源電圧を判定して、高
い場合にはデューティ駆動を行なってもよい。この場合
は、板カム6aの上死点、板カム6bの下死点の範囲が小さ
くなり、次にミラーが下降する際に助走期間が少なくな
るので、ファインダ観察状態に早く回復する効果があ
る。
なお、電源電圧が5V以上の時には、t1msec経過後に5V
相当の電力をモータに印加できるようにデューティ駆動
を行なったが、モータ駆動回路80内に5Vの定電圧回路を
設けてt1msec経過後には5Vの定電圧でモータを駆動して
もよい。
さらに、実施例においては、レリーズ直後にバッテリ
チェックを行なってその値を記憶し、ミラー下降,シャ
ッタチャージのシーケンス実行時にその値を用いてモー
タへの電圧印加形態を変化させているが、上記シーケン
スの実行中や実行直前にバッテリチェックを行なってモ
ータへの電圧印加形態を変化させてもよい。また、ダミ
ー負荷へ通電することで電池の内部抵抗を考慮したバッ
テリチェックを行なっているが、上記シーケンスの実行
中にバッテリチェックを行なう場合は、ダミー負荷を用
いずにモータ自体を負荷とすることで、モータへの通電
中に直接バッテリチェックを行なうことも可能である。
また、ミラー駆動とシャッタチャージをモータの一方
向回転を利用して行なうことを説明したが、カメラの他
の機構にこのモータを適用してもよいことは言うまでも
ない。
次に、第2実施例として絞りにおける絞り込み動作お
よび開放動作をモータの1方向の回転により行なうカメ
ラを説明する。第9図はその絞り機構の斜視図である。
モータ45はギヤトレインを介してカムギヤ50を回動させ
るようになっていて、カムギヤ50には絞り駆動用カム50
aが一体に設けられ、カム50aの下面には基板52上の円環
上の導通パターン52aと部分円弧状の導通パターン52b上
を回転摺動する導電接片51が取付けられている。導電接
片51、導通パターン52a,52bがチャージ完了スイッチSW3
を構成する。カム50aの平面図を第10図に示す。r1が下
死点で、r2が上死点である。
絞り口径検知手段および絞り機構は、固定部材である
絞りケース56に複数個の支持ピン56aが光軸Oを中心に
等間隔に植設されてなり、それぞれの支持ピン56aには
絞り羽根55がその支持孔55bによって枢支されている。
また、絞り羽根55を動作させる絞り込み板53は光軸Oを
中心に回動自在に配設され、絞り込み板53には公知の形
状の複数個の絞り用カム溝53bが穿設され、各カム溝53b
には各絞り羽根55に植設された駆動ピン55aがそれぞれ
嵌入している。そして、絞り込み板53の外周上の一部に
は光軸Oに沿ってカメラ本体側に伸び出した連結用の折
曲腕部53aが形成されていて、この折曲腕部53aには弱い
弾力のばね54がかけ渡されている。従って、交換レンズ
がカメラ本体に装着され観察状態にあるときには、上記
ばね31によって常時、折曲腕部53aはカムギヤ50のカム5
0a面に当接している。なお、絞り用カム溝53bの形状は
折曲腕部53aの回動角と駆動ピン55aにより形作られる絞
り口径とが比例関係となるように形成されている。
そして、絞りカム板53の外周縁上に部分円弧状に突出
形成された突出部53cには、光軸Oを中心とする放射状
の反射率の異なる多数の縞状のパターンが描かれてい
る。この縞状パターンに対向する位置には発光ダイオー
ドと受光素子の組合せからなる周知の反射型のフォトリ
フレクタ57が配設され、その出力は波形整形回路58に入
力される。すなわち、絞りの絞り込み量は突出部53c上
のパターンの移動量としてフォトリフレクタ57により検
出され、さらに検出信号が波形整形回路58で矩形波に変
換されレンズ側の電気接続接点からディジタルパルス信
号として出力され、カメラ本体内のCPUに入力される。
また、絞り込み板53の一部はギヤになっており、そこに
絞り制御部材59を構成するピニオン59aが噛み合ってい
て、ピニオン59aとラチェット輪59bとが一体となって絞
り制御部材59が構成される。ラチェット輪59bには絞り
係止レバー60の係止爪60bが係脱するようになってい
る。
絞り係止レバー60は縦長のレバーで形成されていて、
その上部寄りの支点を支軸60aに回動自在に支持されて
おり、係止爪60bはラチェット輪59bに対向するように中
程の位置に形成されている。絞り係止レバー60の下部に
は釈放型電磁石63によって吸着されるアーマチュア62が
軸支され、アーマチュア62が電磁石63に吸着されること
により絞り係止レバー60はその係止爪60bがラチェット
輪59bから離間した位置に保持されるようになってい
る。釈放型電磁石63は周知のようにコイルの巻装される
ヨーク同士の間に永久磁石63aと図示しない磁気バイパ
ス部が配設されて構成される、いわゆるコンビネーショ
ンマグネットであり、絞り係止レバー60は初期状態では
離反用バネ61に抗して電磁石63に吸着されている。
次に、第2実施例の動作を説明する。レリーズ操作に
よりモータ45および出力ギヤ46が第9図の矢印方向に回
転し、ギヤトレインを介してカムギヤ50を回動させると
カム50a部の退避に追従してバネ54の付勢力により折曲
腕部53aが移動し絞り込み板53の矢印方向の回動に伴っ
て絞り羽根55が絞り込み動作を開始する。測光値などか
らあらかじめ演算された絞り込み段数ΔAVに相当する数
のパルス信号がフォトリフレクタ57から発生した時点で
カメラに内蔵されたCPUからの信号によって電磁石63の
コイルにアマーチュア62を吸着する力を減衰する方向の
消磁電流が流され、離反用バネ61の緊縮弾力によりアマ
ーチュア62が電磁石63から離反する。これにより、絞り
係止レバー60は支軸60aの周りに反時計方向に回動し、
その係止爪60bがラチェット輪59bの爪間に飛び込み、絞
り込み板53の回転を急停止し、絞り口径が決定する。ま
た、モータ45はその後も回転を続け、カム50aが下死点r
1に達し導電接片51と基板52の導通パターン52bが非導通
となり絞り込みが完了したと判断すると、モータ45は停
止される。
露光動作が終了すると消磁電流がカットされ、図示し
ない係止解除機構により絞り係止レバー60は時計方向に
回動させられ、アマーチュア60は電磁石63に吸着され係
止解除が終了する。次いで、モータ45が再び同一方向に
回動を開始し、カム50aによりバネ54の緊縮力に逆らっ
て折曲腕部53aを押し上げ、絞り込み板53を絞り開放側
へ回動させる。この時、第1実施例と同様に電源電圧が
判定電圧(例えば、5V)未満ならば、そのままモータ45
を駆動し、5V以上ならば所定の時間t2msecはそのままモ
ータ45を駆動し、t2msec後は電源電圧5V相当、あるいは
それ以下の電力が与えられるようなデューティ比でオン
/オフを繰り返し駆動を行なう。カム50aが上死点r2に
達して絞りが開放に戻り、スイッチSW3がオフ状態から
オン状態となるとモータ45を停止する。
ここで、判定電圧は、絞り開放が完了してモータ45に
ショートブレーキをかけ停止させた時に、折曲腕部53a
がカム50aの上死点r2に当接していることを保証できる
最大の電圧である。また、t2msecは電源が最良の状態の
電圧をモータ45に印加してもスイッチSW3がオフからオ
ンに切換わらず、かつデューティ駆動に移行した後、モ
ータ45の回転速度が判定電圧印加時の速度に変化が完了
するまでにスイッチSW3がオフからオンに切換らないこ
とを保証できる最長の時間である。
なお、第2実施例においても、絞り込みの際に電源電
圧を判定しそれに応じてデューティ駆動を行なってもよ
い。
[発明の効果] この発明によれば、電源電圧によらず被駆動部材の位
置を短時間で常に正確に制御できるモータ駆動装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるモータ駆動装置の第1実施例が
適用されたカメラの内部の斜視図、第2図はカム駆動ギ
ヤ6とカム板6a,6bの作動を示す図、第3図はカム駆動
ギヤ6に取付けられている導電接片7と基板8の詳細を
示す図、第4図は実施例の電気回路の構成を示す図、第
5図は制御回路70の動作を示すフローチャート、第6図
は第5図中のミラー下降・シャッタチャージシーケンス
の詳細を示す図、第7図はデューティ駆動の際にモータ
に印加される電圧波形を示す図、第8図はモータの回転
速度特性を示す図、第9図はこの発明によるモータ駆動
装置の第2実施例が適用されたカメラの内部の斜視図、
第10図はカム50aの平面図、第11図,第12図は従来のモ
ータ駆動装置を示す図である。 1……モータ、SW1……チャージ完了スイッチ、 13……シャッタ、70……制御回路(CPU)、 79……ダミー負荷、80……モータ駆動回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と、 被駆動部材を駆動するためのモータと、 上記電源電圧が所定の判定電圧よりも低い場合は、上記
    被駆動部材が所望の状態になるまで上記モータに上記電
    源電圧を印加し、上記電源電圧が上記判定電圧よりも高
    い場合は、該モータに所定期間上記電源電圧を印加し、
    その後は上記被駆動部材が所望の状態になるまで、該モ
    ータに上記判定電圧をそのまま印加した状態の電力もし
    くはそれ以下の電力が供給される状態になるよう、該モ
    ータへの電圧印加状態を制御する制御手段とを具備する
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】カメラにおけるミラーアップや絞り込み等
    の露光前動作と、ミラーダウン、絞り開放、シャッター
    チャージ等の露光後動作を、回転部材の同一方向の回転
    によって実行する駆動機構と、 上記回転部材に駆動力を与えるモータと、 電源と、 上記電源電圧が所定の判定電圧よりも低い場合は、上記
    駆動機構が所望の状態になるまで上記モータに上記電源
    電圧を印加し、上記電源電圧が上記判定電圧よりも高い
    場合は、該モータに所定期間上記電源電圧を印加し、そ
    の後は上記駆動機構が所望の状態になるまで、該モータ
    に上記安定電圧をそのまま印加した状態の電力もしくは
    それ以下の電力が供給される状態になるよう該モータへ
    の電圧印加状態を制御する制御手段とを具備することを
    特徴とするモータ駆動装置。
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