JP2696707B2 - レンズシャッタ機構の制御装置 - Google Patents

レンズシャッタ機構の制御装置

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JP2696707B2
JP2696707B2 JP21429188A JP21429188A JP2696707B2 JP 2696707 B2 JP2696707 B2 JP 2696707B2 JP 21429188 A JP21429188 A JP 21429188A JP 21429188 A JP21429188 A JP 21429188A JP 2696707 B2 JP2696707 B2 JP 2696707B2
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shutter
lever
lens
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淳一 松本
優人 大吉
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株式会社コパル
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明はレンズシャッタ機構の制御装置に関し,特に
単一のアクチュエータの作動により焦点調節部材の位置
調製とシャッタ機構の開口制御を行い,前記単一のアク
チュエータの初期復帰時に前記焦点調節部材及び前記シ
ャッタ機構の初期位置復帰動作を行う様にしたレンズシ
ャッタ機構に最適な制御装置に関する。
【従来の技術及びその問題点】
単一のステップモータをアクチュエータとして使用
し,レンズの繰出し位置のセット及びプログラムシャッ
タの開口制御を行う様にしたレンズ駆動機構付きシャッ
タ機構が従来より知られており,この種の機構では,ス
テップモータの回転ピッチ数によってレンズの繰出し位
置のセット動作を行った後にシャッタの開口制御がなさ
れる。 ステップモータをアクチュエータとした場合,原点位
置においてステップモータはそれ自身で被駆動部材に対
する原点安定化機構として作用するが,ステップモータ
自身で充分な原点精度を得るためには被駆動部材の質量
に対してステップモータの力量が充分に大きいことが要
求される。 しかしながら,単一のステップモータをアクチュエー
タとして焦点調節機構とシャッタ機構を駆動する場合に
おいてもカメラという限られた条件下ではステップモー
タの力量には限度があるためステップモータの力量に対
して被駆動部材の質量が大きくなり,ステップモータ単
体では原点維持力が不足し,僅かな衝撃でもシャッタ羽
根が開口してしまう危険性があった。 又,ステップモータをアクチュエータとした場合の制
御動作は一般的にオープン制御となるため,原点位置が
すれた場合には正確な制御が行えず,例えば焦点調節精
度の劣化等の問題も発生した。
【問題点を解決するための手段】
本発明はこの様な問題点を解決することを目的とす
る。 先ず,本発明はカメラ本体に加えられた衝撃によって
シャッタ羽根が開口方向に移動する危険性を減少させる
ことを目的とする。 又,本発明は撮影の開始時や初期セット時において光
電検出器の出力によってシャッタ機構が初期位置にある
ことを確認できる様にすることを目的とする。 更に,本発明は上記光電検出器を使用して測光回路の
作動タイミングを決定できる様にすることを目的とす
る。 上記目的を達成するために、本発明のレンズシャッタ
機構の制御装置は以下の手段を備える。 先ず,本発明のレンズシャッタ機構の制御装置は:絞
り羽根兼用のシャッタ羽根2,3と連結され,前記シャッ
タ羽根2,3の開口方向に常時付勢された開閉レバー14
と:ステップモータ9に連結され,往復動が可能な主駆
動部材(例えば,駆動リング4)と:前記開閉レバー14
をそのレリーズ開始位置で係止し,前記駆動リング4等
の主駆動部材の往動から復動への反転時に前記開閉レバ
ー14を開口方向にレリーズする開口レリーズ部材(例え
ば,開き係止レバー18)と:適正露出が得られたタイミ
ングで露出終了信号を発生する測光回路32と:該露出終
了信号に呼応して作動し,前記開閉レバー14を前記開口
方向の付勢力に抗して閉鎖方向に移動させる閉鎖部材
(例えば,閉鎖レバー24)とを有するレンズシャッタ機
構を前提とする。 本発明においては,前記主駆動部材(駆動リング4)
には該主駆動部材がその原点位置まで復動した時に前記
開閉レバー14と当接して前記開閉レバー14をそのレリー
ズ開始位置以上にオーバーチャージする第1の凸状部
(例えば立曲部4f)が形成され:該開閉レバー14と連結
されたシャッタ羽根2,3の内の少なくとも1以上のシャ
ッタ羽根3の露出用開口部の形成には関与しない部分の
走行動作線に沿って光電検出器(例えば,フォトインタ
ラプタPI)が配設され:前記1以上のシャッタ羽根3の
露出用開口部の形成には関与しない部分に前記光電検出
器によって検出される被検出列(例えば,被検出片3b,3
c)が配設され:前記開閉レバー14がそのレリーズ開始
位置以上にオーバーチャージされた位置にある時と,前
記開閉レバー14がそのレリーズ開始位置にある時とで前
記光電検出器(フォロインタラプタPI)の出力が異なる
様に前記被検出列(被検出片3b,3c)の配列パターンを
形成するとともに,前記開閉レバー14がそのレリーズ開
始位置以上にオーバーチャージされた位置にあることを
前記光電検出器(フォトインタラプタPI)の出力によっ
て確認する様になされている。 また,望ましくは,本発明のレンズシャッタ機構の制
御装置は上記に加え:前記主駆動部材(駆動リング4)
と併設され,前記主駆動部材(駆動リング4)の復動方
向に常時付勢され,前記主駆動部材(駆動リング4)の
往動方向には該主駆動部材(駆動リング4)に追従して
駆動され,自身の復動方向の移動を阻止する複数の係止
点(例えば,ラチェットギア5e)を焦点調節機構のセッ
ト段数と対応して連設されたラチェット機構を有し,焦
点調節機構を駆動する焦点調節機構駆動部材(例えば,
レンズ駆動リング5)を具備し:前記焦点調節機構が合
焦位置に達した後の前記主駆動部材(例えば駆動リング
4)の往動から復動への反転時に前記開口レリーズ部材
(開き係止レバー18)をして前記開閉レバー14を開口方
向にレリーズさせる様になすとともに:前記主駆動部材
(駆動リング4)に,その原点位置において前記ラチェ
ット機構の係止を解除する第2の凸状部(立曲部4e)を
形成し,該主駆動部材(駆動リング4)の原点復帰時に
前記焦点調節機構駆動部材(レンズ駆動リング5)に形
成されたラチェット機構を解除して焦点調節部材駆動部
材(レンズ駆動リング5)を初期位置に復帰させる様に
なされている。 更に望ましくは,本発明のレンズシャッタ機構の制御
装置は上記に加え:前記開閉レバー14がそのレリーズ開
始位置から開口方向にレリーズされた後で且つ前記シャ
ッタ羽根2,3がピンホールになる以前の箇所に前記光電
検出器(フォトインタラプタPI)に検出される被検出点
3cを形成し,該被検出点3cを前記光電検出器(フォトイ
ンタラプタPI)が検出した時に前記測光回路32を起動す
る様になされている。
【作用】
即ち、本発明のレンズシャッタ機構の制御装置によれ
ば,主駆動部材(駆動リング4)はステップモータ9に
連結されており,ステップモータ9の回転に伴って往復
動が可能である。シャッタ羽根2,3と連結された開閉レ
バー14はそのレリーズ開始位置において開口レリーズ部
材(開き係止レバー18)によって係止されており,主駆
動部材(駆動リング4)の動作方向が往動方向から復動
方向に反転する時に開口レリーズ部材(開き係止レバー
18)による係止が解除されてシャッタ羽根2,3の開口方
向に作動し,適正露出が得られたタイミングで測光回路
32が発生する露出終了信号に応答して作動する閉鎖部材
(閉鎖レバー24)によってシャッ羽根2,3の閉鎖方向に
作動する。又,主駆動部材(駆動リング4)はその原点
位置において第1の凸状部となる立曲部4fが開閉レバー
14と当接して開閉レバー14をレリーズ開始位置以上にオ
ーバーチャージし,又,この主駆動部材(駆動リング
4)と開閉レバー14との当接によって開閉レバー14が衝
撃等により開口方向に作動することが防止される。開閉
レバー14の作動に連動してシャッタ羽根3に形成された
被検出列3b,3cは光電検出器(フォトインタラプタPI)
の箇所を通過して光電検出器(フォトインタラプタPI)
によって検出される。そして,開閉レバー14が開口レリ
ーズ位置にある時と開口レリーズ位置以上にオーバーチ
ャージされた位置にある時とで光電検出器(フォトイン
タラプタPI)の出力が異なるので,光電検出器(フォト
インタラプタPI)の出力によって原点位置が確認され
る。 又,主駆動部材(駆動リング4)の往動時に焦点調節
機構駆動部材(レンズ駆動リング5)は主駆動部材(駆
動リング4)に追従して作動し,合焦位置まで焦点調節
機構が駆動されると主駆動部材(駆動リング4)は往動
動作から復動動作に反転するが,この時焦点調節機構駆
動部材(レンズ駆動リング5)はラチェット機構によっ
て係止されて合焦位置で位置決めされる。又,主駆動部
材(駆動リング4)の往動から復動への反転によって上
記の露出制御動作がなされる。露出制御動作の終了後に
主駆動部材(駆動リング4)が原点位置まで復動した時
に上記ラチェット機構が解除されて,焦点調節機構駆動
部材(レンズ駆動リング5)は原点位置まで復帰する。 更に,シャッタ羽根に形成された被検出列(被検出片
3b,3c)は光電検出器(フォトインタラプタPI)によっ
て検出されるので,シャッタ羽根3の開口レリーズ動作
においてピンホールが形成される以前のタイミングで光
電検出器(フォトインタラプタPI)の位置を通過する被
検出点(被検出片3c)を被検出列中に含ませることによ
り,光電検出器(フォトインタラプタPI)の出力によっ
て測光回路32の作動開始タイミングを決定することも出
来る。
【実施例】
以下図面を参照して本発明の1実施例を詳細に説明す
る。 先ず,第1図は本発明の1実施例に係るレンズシャッ
タ機構の平面図であり,第2図はシャッタ地板1の裏側
に設けられたシャッタ羽根2・3の平面図である。 シャッタ地板1の中央には露出用のアパーチュア1aが
形成されており,アパーチュア1aの周囲を旋回自在に主
駆動部材の一例たる駆動リング4と焦点調節機構駆動部
材の一例たるレンズ駆動リング5がシャッタ地板1に対
して支持されている。 駆動リング4は,レンズ駆動リング5に対する駆動力
の伝達,後述のシャッタレリーズ部材の係止解除及びシ
ャッタ機構の初期チャージをなすための部材であり,
又,レンズ駆動リング5は図外のレンズ鏡胴の繰出し動
作のための駆動力の伝達及び上記のレンズ鏡胴の位置決
めをするための部材である。 駆動リング4の外周の一部にはラック4aが形成されて
おり,このラック4aはピニオン6−二番ギア7−ピニオ
ン8を介してステップモータ9のロータ軸が連結されて
おり,駆動リング4はピニオン8の回転が上記と逆経路
で伝達されて回転する。尚,図面ではステップモータ9
のヨーク及びヨークコイルは省略している。 又,駆動リング4の外周の一部には山型のレリーズ突
起4bが複数個連設されており,このレリーズ突起4bは,
その復動時(右旋時)にシャッタ機構をレリーズするた
めの部分である。 又,駆動リング4の外周部に突出して形成された原点
アーム4cはシャッタ地板1に植設されたストッパ1bと係
合して駆動リング4自身の右旋限(即ち,駆動リング4
の原点)を規制するためのものである。 更に,駆動リング4の外周部には3箇所の立曲部4d・
4e・4fが形成されているが,これら立曲部4d・4e・4fの
作用は後述において明らかになろう。 次に,レンズ駆動リング5の表面には例えば3点の角
ダボ5aが120度間隔で植設され,この角ダボ5aは図外の
レンズ鏡胴と係合しており,レンズ駆動リング5の旋回
角度によって図外のレンズ鏡胴の繰出し量が決定され
る。 レンズ駆動リング5の外周部に突出して形成された源
動アーム5bとシャッタ地板1間には引きバネ10がかけら
れており,レンズ駆動リング5は引きバネ10から右旋力
を受けている。又,レンズ駆動リング5の外周部に突出
して形成された原点アーム5cはシャッタ地板1に植設さ
れたストッパ1cと係合してレンズ駆動リング5の右旋限
(即ち,レンズ駆動リング5の原点)を規制する。 又,レンズ駆動リング5の外周部には駆動リング4の
立曲部4dと当接するアーム5dが突出して形成されてお
り,駆動リング4が左旋して立曲部4dがアーム5dと当接
した時点からレンズ駆動リング5は駆動リング4から左
旋力を受けて左旋する。 更に,レンズ駆動リング5の外周の一部には図示せぬ
撮影レンズのセット段数と対応した数の係止点となるラ
チェットギア5eが連設されている。 次に,11はラチェットギア5eと係合するためのラチェ
ットレバーであり,ラチェットレバー11はシャッタ地板
1に軸12によって揺動自在に軸支されており,引きバネ
13か左旋力を受けている。初期状態(第1図に示す状
態)ではラチェットレバー11の傾斜面11aが駆動リング
4の立曲部4eに当接してラチェットレバー11の左旋は規
制されており,駆動リング4の左旋に伴って第2の凸状
部として機能する立曲部4eが傾斜面11aから離反する
と,ラチェットレバー11は引きバネ13の張力によって左
旋して,そのクリック11bがラチェットギア5eと係合し
得る状態となる。 次に14はシャッタ羽根2・3を開閉するための開閉レ
バーであり,開閉レバー14はシャッタ地板1上の軸15に
揺動自在に支持されている。 尚,シャッタ羽根2・3はシャッタ地板1の裏面に植
設された軸16に揺動自在に支持されている。 開閉レバー14の裏面に植設されたダボ14a及び14bは,
シャッタ地板1を貫通して,シャッタ羽根2に形成され
た長溝2a及びシャッタ羽根3に形成された長溝3aと各々
係合している。 従って,開閉レバー14が軸15を中心にして左旋する
と,シャッタ羽根2は軸16を中心にして右旋し,又,シ
ャッタ羽根3は軸16を中心にして左旋するので,アパー
チュア1aは開口される。 開閉レバー14は引きバネ17から左旋力を常時受けてい
るが,駆動リング4が原点位置(第1図の位置)にある
時には駆動リング4に形成された第1の凸状部として機
能する立曲部4fが開閉レバー14に形成されたカム面14e
と当接して第1図の状態で開閉レバー14の左旋が規制さ
れる。又,駆動リング4が第1図の状態から反時計廻り
に回動して立曲部4fとカム面14eとの当接が解除される
と,開閉レバー14は第1図の状態より若干左旋するが,
この若干の左旋直後に開閉レバー14の表面に植設された
角ダボ14cが開口レリーズ部材の一例たる開き係止レバ
ー18の係止部18aに係止されて左旋を規制される。 尚、本明細書においては,駆動リング4が第1図の状
態から反時計廻りに回動して立曲部4fとカム面14eとの
当接が解除されて開閉レバー14が第1図の状態より若干
左旋した直後に開閉レバー14の表面に植設された角ダボ
14cが開き係止レバー18の係止部18aに係止されて開閉レ
バー14の左旋が再度規制された位置を開閉レバー14のレ
リーズ開始位置と定義している。 次に,PIは光電検出器の一例たる投一受光式のフォト
インタラプタであり,フォトインタラプタPIは軸16を中
心としてシャッタ羽根3が左旋する時にシャッタ羽根3
の露出用開口部の形成には関与しない外縁部に形成され
た被検出列を構成する被検出片3b・3cが通過する軌跡上
に配設される。 第2図は第1図に示す様に駆動リング4が原点位置に
あり,立曲部4fが開閉レバー14のカム面14eを押し上げ
た状態におけるシャッタ羽根2・3の状態を示してい
る。この状態ではフォトインタラプタPIの光路は被検出
片3b・3cによっては遮蔽されないが,開閉レバー14がそ
のレリーズ開始位置で係止されるとシャッタ羽根3に形
成さた被検出片3bは第2図に一点鎖線で示す3b′の位置
まで変位してフォトインタラプタPIの光路を遮蔽する。 又,シャッタ羽根3が更に左旋して被検出片3b・3c間
の切欠部がフォトインタラプタPIの位置に到達すると,
フォトインタラプタPIの光路は再度開放されてこのタイ
ミングで後述の測光回路が起動される。 又,シャッタ羽根3が更に左旋して被検出片3cがフォ
トインタラプタPIを通過した時にシャッタ羽根2・3が
形成する露出用開口部がピンホールになる様にシャッタ
羽根2・3の露出用開口部形成縁の形状が決定されてい
る。 次に,開き係止レバー18は軸19によって揺動自在に支
持されているが,駆動リング4が原点位置にある時に
は,開き係止レバー18の第1アーム18bの先端が駆動リ
ング4の立曲部4dと当接して左旋を規制され,又,上記
係止部18aが角ダボ14cを係止しているので右旋も規制さ
れている。更に,開き係止レバー18の第2アーム18cの
先端に設けられた軸18dには係止解除レバー20が枢支さ
れている。 係止解除レバー20は軸18dを中心とした二股のアーム
を有しており,その一方の規制アーム20aが開き係止レ
バー18に植設されたダボ18eと当接することにより係止
解除レバー20の左旋が規制される(第1図に示す状
態)。 又,他方のアームであるトリガアーム20bは駆動リン
グ4に形成されたレリーズ突起4bの通過経路上にあり,
駆動リング4の左旋器においてレリーズ突起4bが通過す
ることにより係止解除レバー20は軸18dを中心に右旋す
る。一方,係止解除レバー20の軸18dを中心とした左旋
は上記の様にダボ18eと規制アーム20aが当接することに
より規制されているので,駆動リング4の右旋時にはレ
リーズ突起4bがトリガアーム20bを通過する時に開き係
止レバー18が軸19を中心にして全体として左旋して,係
止部18aによる角ダボ14cの係止が解除される。 次に,21は軸15に枢支された鉄片レバーであり,鉄片
レバー21は引きバネ22によって左旋力を与えられるとと
もに,鉄片レバー21が有する鉄片21aはマグネット23に
よって磁着される。 又,24は軸15に枢支された閉鎖部材の一例たる閉鎖レ
バーであり,閉鎖レバー24は鉄片レバー21を引張する引
きバネ22と開閉レバー14を引張する引きバネ17の合成引
張力よりも大きな引張力の引きバネ25によって右旋力を
与えられている。(尚,ここで引張力とは正確にはモー
メントの意味で使用している。)この閉鎖レバー24は初
期セット状態ではその第1係合アーム24aが駆動リング
4の立曲部4dと当接して右旋が規制され,又,駆動リン
グ4の左旋開始後も第2係合アーム24bが鉄片レバー21
の裏面に植設されたボス21bと当接して右旋が規制され
る。しかしなら,マグネット23が消磁されると,引きバ
ネ25の引張力は引きバネ22と引きバネ17の合成引張力よ
りも強いので,閉鎖レバー24は引きバネ25によって右旋
する。 一方,既述の開閉レバー14の表面には,閉鎖レバー24
の右旋時において閉鎖レバー24の作動アーム24cが通過
する軌跡上にダボ14dが植設されており,閉鎖レバー24
の右旋時に作動アーム24cがダボ14dに当接して開閉レバ
ー14は右旋することになる。 尚,開閉レバー14の先端に設けられたギア部14fは図
外のガバナ機構と連関してシャッタ羽根2・3の開口速
度を調整するためのものである。 次に,第3図は本発明の制御システムのブロック図で
あり,23は既述のマグネット,9は既述のステップモータ
を示し,又,30はステップモータ9に対して正転用及び
逆転用のパルスを加えるモータドライバを示す。 又,PIも既述のフォトインタラプタを示し,フォトイ
ンタラプタPIは発光ダイオードLD及びフォトトランジス
タPTを有する。MSは主電源スイッチ,RSは図外のシャッ
タボタンに連動したレリーズスイッチを示し,これらの
スイッチはコントローラ31に接続される。 次に32はコントローラ31によって起動された後に受光
素子33に流れる光電流を積分し,その積分値がフィルム
感度に対応した所定値に達した時に露出終了信号をコン
トローラ31に出力する測光回路であり,34は撮影距離を
測定する測距回路である。 更に,35はコントローラ31の動作シーケンスや制御動
作中に発生したエラー内容を記憶するメモリであり,36
はホールドマグネット23の給電接点,37は発光ダイオー
ドLDの給電接点を示す。 次に上記事項並びにフォトトランジスタPTのエミッタ
出力を示す第4図のタイムチャート及び第5図のフロー
チャートを参照して本実施例の動作を説明する。 先ず,前回の撮影後に正常な初期復帰動作が行われた
場合には各機構は第1図及び第2図に示す状態にあり,
駆動リング4の立曲部4fは開閉レバー14のカム面14eを
押し上げているので,シャッタ羽根3の被検出片3bは第
2図の実線に示す位置にあり,フォトインタラプタPIを
構成する発光ダイオードLDとフォトトランジスタPT間の
光路は形成されている。 この状態で例えばレンズバリア等に連動して主電源ス
イッチMSがメークした後にレリーズスイッチRSがタイム
チャートのタイミングt0においてメークすると,コン
トローラ31はフォトインタラプタPIの発光ダイオードLD
の給電スイッチ37をメークし,発光ダイオードLDを発光
させる。従って,フォトトランジスタPTは導通してその
エミッタ出力はHレベルになり,コントローラ31に加え
られる。 尚,この時フォトトランジスタPTのエミッタ出力がL
レベルの場合にはエラー処理がなされるが,その詳細は
後述する。 フォトトランジスタPTのエミッタ出力がHレベルにな
ると,給電スイッチ36をメークしてマグネット23を励磁
するとともに,モータドライバ30に正転指令を出力して
ステップモータ9を1ステップずつ正転させる。 さて,ステップモータ9に対して正転用のパルスが加
えられることによりピニオン8は左旋し,ピニオン9の
左旋により二番ギア7及びこれと同軸のピニオン6が右
旋し,ピニオン6の右旋がラック4aに伝達されて駆動リ
ング4は左旋する。 この様にしてステップモータ9がk回正転する間に
(kは伝達計数やモータ位置の許容誤差により定まる定
数)駆動リング4の左旋によって駆動リング4の立曲部
4fが開閉レバー14のカム部14eから離反し,開閉レバー1
4はバネ17の張力によって左旋し,その角ダボ14cが開き
係止レバー18の係止部18aに係止されて停止する。尚,
この時の開閉レバー14の係止位置が開閉レバー14のレリ
ーズ開始位置と定義されていることは既述の通りであ
る。 駆動リング4の左旋によって開閉レバー14がレリーズ
開始位置まで左旋すると,この開閉レバー14の左旋量に
対応した量だけシャッタ羽根2は右旋し,シャッタ羽根
3は左旋してシャッタ羽根3に形成された被検出片3bは
第2図の一点鎖線の位置3b′まで移動して発光ダイオー
ドLDからフォトトランジスタPTに至る光路を遮蔽し,フ
ォトトランジスタPTは遮断されてエミッタ出力はLレベ
ルになる。(タイムチャートのタイミングt1) 尚,この時ステップモータ9がkステップ正転する間
にフォトトランジスタPTのエミッタ出力がLレベルにな
らない時もエラー処理がなされるが,その詳細は後述す
る。 この様にしてステップモータ9が1ステップずつ正転
してフォトトランジスタPTのエミッタ出力がHレベルに
なる間に測距回路34は被写体距離を測定して被写体距離
情報をコントローラ31に対して与えている。そして,コ
ントローラ31は上述の様にしてフォトトランジスタPTの
エミッタ出力がLレベルになると,測距回路34から与え
られた被写体距離情報に対応してモータドライバ30にス
テップモータ9の正転量を指令し,ステップモータ9を
被写体距離に対応した量だけ正転させる。 従って,ステップモータ9は更に正転し,上述の伝達
列を介して駆動リング4は更に左旋し,この駆動リング
4の左旋過程で,駆動リング4の外周部に連設されたレ
リーズ突起4bが係止解除レバー20のトリガアーム20bに
順次当たるが,係止解除レバー20は左旋のみが規制され
ており,右旋は規制されていないので,係止解除レバー
20は各レリーズ突起4bが当たる毎に右旋して,トリガア
ーム20bは当該レリーズ突起4bを逐一乗り越える。 又,駆動リング4が左旋する過程において,その立曲
部4dがレンズ駆動リング5のアーム5dに当接すると,レ
ンズ駆動リング5は駆動リング4に従動して引きバネ10
の張力に抗して左旋する。そして,レンズ駆動リング5
の左旋により,角ダボ5aが図外のレンズ鏡胴を回転させ
て,撮影レンズを繰り出す。 又,この駆動リング4の左旋過程でラチェットレバー
11の傾斜面11aと駆動リング4の立曲部4eとの係合は解
除されている。従って,レンズ駆動リング5が左旋する
とラチェットレバー11は引きバネ13に引張されて左旋
し,そのクリック11bがラチェットギア5eと順次係合し
てゆく。 ステップモータ9に加えられる正転パルス数は撮影距
離情報に対応して決定されるので,撮影レンズが所望の
位置まで繰り出された時点でピニオン8の左旋は停止
し,駆動リング4及びレンズ駆動リング5の左旋も停止
する。そして,レンズ駆動リング5はラチェットギア5e
の所望の爪がクリック11bに係止された状態で停止す
る。 この様にしてピニオン8の左旋が停止した後にステッ
プモータ9には逆転用のパルスが与えられ,ピニオン9
は右旋する。 このピニオン9の右旋は二番ギア7−ピニオン6を介
してラック4aに伝達され,駆動リング4は右旋するが,
レンズ駆動リング5は係合部11bに係止された状態で停
止している。 さて,本実施例では,駆動リング4に連設されたレリ
ーズ突起4bはレンズ駆動リング5に連設されたラチェッ
トギア5eの倍ピッチとなっており,駆動リング4が左旋
動作から右旋動作に移行するタイミングにおいて,係止
解除レバー20のトリガアーム20bは駆動リング4に連設
されたレリーズ突起4bの何れかの山部に乗り上げている
か,又は,何れかの谷部に落ち込んでいる。 そして,トリガアーム20bがレリーズ突起4bの山部に
乗り上げているか,谷部に落ち込んでいるかは,ステッ
プモータ9に加えた正転パルス数が奇数か偶数かにより
定まるものであり,この正転パルス数がコントローラ31
にとって既知のものであることはいうまでもない。そこ
で本実施例では,トリガアーム20bがレリーズ突起4bの
山部に乗り上げている場合にはステップモータ9に対し
て3ピッチ分の逆転用のパルスを加え,又,トリガアー
ム20bがレリーズ突起4bの谷部に落ち込んでいる場合に
はステップモータ9に対して2ピッチ分の逆転用のパル
スを加える様にコントローラ31はモータドライバ30を制
御する。 従って,ステップモータ9の逆転時には,トリガアー
ム20bがレリーズ突起4bの山部に乗り上げているか,谷
部に落ち込んでいるかに関わりなく,係止解除レバー20
のトリガアーム20bは,駆動リング4のレリーズ突起4b
を一山分左側に乗り越えることになる。 そして,係止解除レバー20のトリガアーム20bが駆動
リング4のレリーズ突起4bを乗り越える時に係止解除レ
バー20はレリーズ突起4bから左旋力を受けるが,開き係
止レバー18に植設されたダボ18eに規制アーム20aが当接
することにより軸18dを中心とした係止解除レバー20単
独の左旋が規制されているので,開き係止レバー18全体
が軸19を中心にして左旋して,係止部18aによる角ダボ1
4cの係止が解除される。 従って,開閉レバー14は引きバネ17の張力によって軸
15を中心に左旋することになり,シャッタ羽根2が右旋
し,シャッタ羽根3が左旋してアパーチュア1aの開口レ
リーズ動作がなされる。 さて,この様にして開口レリーズがなされると,アパ
ーチュア1aが現実にピンホールになる以前にシャッタ羽
根3に形成された被検出片3bがフォトインタラプタPIの
箇所を通過し,タイミングt2で被検出片3bと被検出片3
c間の切欠部がフォトインタラプタPIの箇所に至り,フ
ォトトランジスタPTのエミッタ出力はHレベルになり,
このタイミングでコントローラ31は測光回路32をトリガ
し,公知のAEモードに入る.尚,タイミングt2におけ
る測光回路32のトリガの後タイミングt3においてシャ
ッタ羽根3の被検出片3cがフォトインタラプタPIを遮蔽
すると,フォトトランジスタPTのエミッタ出力はLレベ
ルになり,タイミングt4において被検出片3cがフォト
インタラプタPIの箇所を通過すると,フォトトランジス
タPTのエミッタ出力は再度Hレベルになり,このタイミ
ングt4においてアパーチュア1aは現実にピンホールに
なる。 測光回路32はトリガされることにより受光素子33に流
れる光電流を積分し,その積分値がフィルム感度に対応
したレベルに達すると,露出終了信号をコントローラ31
に対して加え,コントローラ31は給電スイッチ36をオフ
してマグネット23を消磁する。 マグネット23が励磁されている最中においては,閉鎖
レバー24の第2係合アーム24bが鉄片レバー21のダボ21b
に係合されていたが,マグネット23が消磁されると,鉄
片レバー21に左旋力を与える引きバネ22よりも閉鎖レバ
ー24に右旋力を与えるための引きバネ25の方が強いの
で,閉鎖レアー24は第2係合アーム24bがダボ21bを係合
したままで引きバネ22に抗して右旋し,この右旋過程に
おいて,閉鎖レバー24の作動アーム24cは開閉レバー14
のダボ14dを係合して開閉レバー14を軸15を中心に右旋
させる。 この開閉レバー14の右旋によって,シャッタ羽根2は
左旋し,シャッタ羽根3は右旋してアパーチュア1aが閉
鎖される。 尚,この開閉レバー14の右旋によるシャッタ閉鎖過程
において,タイミングt5でアパーチュア1aは現実にピ
ンホールになり,この時シャッタ羽根3の被検出片3cが
フォトインタラプタPIを遮蔽するのでフォトトランジス
タPTのエミッタ出力はLレベルになる。開閉レバー14は
更に右旋し,タイミングt6で被検出片3cはフォトイン
タラプタPIの位置を通過して被検出片3cと被検出片3間
の切欠部がフォトインタラプタPIの位置に到達してフォ
トトランジスタPTのエミッタ出力はHレベルになる。引
き続き開閉レバー14が右旋し,タイミングt7で被検出
片3bがフォトインタラプタPIの位置に到達すると,フォ
トトランジスタPTのエミッタ出力はLレベルになる。開
閉レバー14は更に右旋を続け閉鎖方向にフルストローク
する過程のタイミングt8において,被検出片3bもフォ
トインタラプタPIの位置を通過し,フォトトランジスタ
PTのエミッタ出力はHレベルになってAEモードは終了す
る。 この様にしてAE動作が終了したことをフォトトランジ
スタPTのエミッタ出力によって確認した後にコントロー
ラ31はモータドライバ30を制御してステップモータ9に
対して逆転用のパルスを加えると,ピニオン8の右旋が
既述の経路で伝達されて,駆動リング4は右旋する。 駆動リング4が右旋する過程のタイミングt9で駆動
リング4の立曲部4dが閉鎖レバー24の第1係合アーム24
aに当接することにより立曲部4dはバネ25に抗して閉鎖
レバー24を若干左旋させる。従って,開閉レバー14はバ
ネ25から開放され,開閉レバー14はバネ17の張力によっ
てシャッタ羽根3の被検出片3bがフォトインタラプタPI
の位置に達するまで左旋し,フォトトランジスタPTのエ
ミッタ出力はLレベルになる。又,この時開閉レバー14
の左旋によって開閉レバーに植設された角ダボ14cは開
き係止レバー18の係止部18aと当接する。 駆動リング4は更に右旋を続けタイミングt10で,立
曲部4fが開閉レバー14のカム面14eを押し上げて開閉レ
バー14を上述のレリーズ開始位置よりも更にオーバーチ
ャージしながら右旋させるとシャッタ羽根3の被検出片
3bは第2図に実線で示す位置に達し,フォトインタラプ
タPIの光路は開放され,フォトトランジスタPTのエミッ
タ出力はHレベルになる。 尚,立曲部4fが開閉レバー14のカム面14eを押し上げ
るのに必要なだけステップモータ9を逆転してもフォト
トランジスタPTのエミッタ出力がHレベルにならない場
合にもエラー処理に移行するが,その詳細は後述する。 この様にしてフォトトランジスタPTのエミッタ出力が
Hレベルになったことを確認すると,ステップモータ9
を更に数パルス分逆転させて,立曲部4fによって開閉レ
バー14のカム面14eを確実に係止するとともに,立曲部4
eによってラチェットレバー11の傾斜面11aを押し上げて
ラチェットレバー11を右旋させるので,ラチェットレバ
ー11も初期セットされる。その結果クリック11bとラチ
ェットギア5eとの係合が解除されるので,レンズ駆動リ
ング5は引きバネ10の張力によって右旋して原点アーム
5cがストッパ1cに当接した時点でレンズ駆動リング5も
初期セットされる。 さて,本実施例のレンズシャッタ機構が正常な撮影動
作をなした場合の動作は上述の通りであるが,以下にお
いて上記動作過程で異常が発生した場合のエラー処理の
内容を説明する。 順序は前後するが,先ず,タイミングt10においてフ
ォトトランジスタPTのエミッタ出力がHレベルにならな
かった場合のエラー処理に関して説明する。 正常に作動している限り,ステップモータ9の正転数
と同数だけステップモータ9を逆転させれば,タイミン
グt10においてフォトトランジスタPTのエミッタ出力は
Hレベルになるが,逆転時に脱調やモータの故障等が発
生した場合には,正転数と同数だけステップモータ9を
逆転させてもタイミングt10においてフォトトランジス
タPTのエミッタ出力はHレベルにならない。 そして,これがステップモータ9の単純な脱調で、逆
転パルス数に比べて実際の逆転ステップ数が足りない場
合には正転パルス数と同数だけ逆転パルスを加えた後に
更にiステップ(iは伝達機構やモータの精度により定
まる誤差範囲)程度逆転パルスを加えることによりフォ
トトランジスタPTのエミッタ出力はHレベルになる。そ
こで、正転パルス数と同数だけ逆転パルスを加えた時に
フォトトランジスタPTのエミッタ出力がHレベルになっ
ていない場合にはフォトトランジスタPTのエミッタ出力
を監視しながら,更にステップモータ9を追加的に逆転
させる。そしてこのステップモータ9の追加的な逆転が
iステップに至る以前にフォトトランジスタPTのエミッ
タ出力がHレベルになった場合には,単純な脱調として
以後は正常な処理に戻る。 しかしながら,ステップモータ9をiステップ追加的
に逆転させてもフォトトランジスタPTのエミッタ出力が
Hレベルにならない場合には大きなトラブルが発生した
ものとしてステップモータ9を更に逆転させるととも
に,メモリ35内にトラブルの発生時点を記憶したり,或
いはトラブルの発生を報知する。 次に,タイミングt0においてフォトトランジスタPT
のエミッタ出力がHレベルにならなかった場合のエラー
処理に関して説明する。 この種のエラーが発生する場合としては,フォトイン
タラプタPI自体に断線等のトラブルが発生した場合や,
前回の撮影終了時には正常な原点復帰がなされたにも関
わらず,その後の衝撃等によって駆動リング4が原点位
置から反時計方向に回動(ストッパ1bがあるため時計方
向には回動しない)して立曲部4fとカム面14eとの係合
が解かれ,開閉レバー14の角ダボ14cが開き係止レバー1
8の係止部18aに係止されて,開閉レバー14がレリーズ開
始位置で停止している様な場合がある。 先ず,後者の場合においてはフォトインタラプタPIが
正常であってもシャッタ羽根3の被検出片3bがフォトイ
ンタラプタPIの光路を遮蔽するので,フォトトランジス
タPTのエミッタ出力はLレベルになっている。 この場合において,その状態からステップモータ9を
jステップ(jは伝達機構や被検出片3bの大きさにより
定まる定数)程度ステップモータ9を正転させると駆動
リング4の立曲部4dと閉鎖レバー24の第1係合アーム24
aとの係合が解除され,閉鎖レバー24はバネ25の張力に
よって右旋し,この右旋過程で閉鎖レバー24の作動アー
ム24cが開閉レバー14のダボ14dを係合して開閉レバー14
を閉鎖方向のストロークエンドまで右旋させる。この状
態は機構的には実質的にタイムチャートのタイミングt
8の状態と同様の状態である。従って,ステップモータ
9をjステップ相当正転させる間にフォトトランジスタ
PTのエミッタ出力がHレベルになれば,以後はステップ
モータ9を逆転させて,実質的にタイムチャートのt9
・t10の状態を再現した後ちにマグネット23の励磁以降
の正常な動作処理に移行して撮影を行う。 一方、前者(フォトインタラタプタPI自体が点灯しな
い)場合にはステップモータ9をj回正転させてもフォ
トトランジスタPTのエミッタ出力はLレベルのままであ
る。従って,この場合にはステップモータ9を原点位置
まで逆転させた後にメモリ35へのエラー内容の記憶やエ
ラー内容の報知等の処理を行う。 次に,タイミングt1においてフォトトランジスタPT
のエミッタ出力がLレベルにならなかった場合のエラー
処理に関して説明する。 この様なエラーが発生する場合としては前回の撮影に
おけるAEモードが終了してマグネット23を消磁した後に
ステップモータ9に逆転パルスを加えてもステップモー
タ9が停止したままの場合が考えられる。 上記の様な状態でステップモータ9が逆転出来ずに停
止した場合にはマグネット23の消磁に伴い閉鎖レバー24
が開閉レバー14を閉鎖方向のストロークエンドまで右旋
させた状態のままになっており,フォトトランジスタPT
のエミッタ出力はHレベルになっているので,撮影終了
時のエラーチェックによってはエラーを検出できない。 そこで,今回の撮影においてステップモータ9に正転
用のパルスをkステップ分加えてもフォトトランジスタ
PTの出力がHレベルのままであると,駆動リングが原点
復帰をするのに必要なだけのパルスをステップモータ9
に加えた後に(現実にステップモータ9が逆転できたか
否かに関わりなく)メモリ35に対するエラー内容の記憶
やエラー内容の報知等のエラー処理を行う。 尚,この時の逆転動作において駆動リング4が逆転す
ることができた場合には駆動リング4の立曲部4dが閉鎖
レバー24の第1係合アームを左旋させた時点で実質的に
タイムチャートのタイミングt9と同様の状態が発生し
てフォトトランジスタPTの出力がLレベルになるが,こ
の様な場合にはステップモータ9の単なる脱調等ではな
く伝達機構のずれその他の修理が必要なトラブルである
ケースが多いので撮影を続行せず,エラー処理として例
えばエラー内容のメモリ35に対する記憶やエラー内容の
報知等のエラー処理をする。 尚,上記ではアパーチュアの周囲に駆動リング4とレ
ンズ駆動リング5とを旋回自在に設け、ステップモータ
により駆動リング4を往復回転させるとともに,レンズ
駆動リング5は駆動リング4の往転方向に追従する様に
した例を示したが,モータに連結された主駆動部材がそ
の原点位置で開閉レバーの開口方向への移動を阻止でき
る限り,その構造は問わない。但し,上記の様に主駆動
部材の作動動作線の方向と開閉レバーの作動動作線の方
向が大きく食い違っている場合には衝撃により原点ずれ
の危険性を大きく回避することができる。 又,上記ではレリーズ突起はラチェットギアの倍ピッ
チである例を示したが,必ずしも倍ピッチである必要は
なく,同一ピッチでも良く,更にレリーズ迄の時間がと
れれば単一の突起でも良い。 更に,上記では鏡胴を使用した焦点調節機構を前提と
して説明をしたが,レンズ系の内の一部のレンズを駆動
する場合にも本発明は適用でき,レンズ系自体の動作は
本発明を限定しない。
【効果】
以上説明した様に,本発明によればステップモータに
連結された主駆動部材が開閉レバーをそのレリーズ開始
位置以上にオーバーチャージした状態で係止しているの
で,衝撃等が加わっても開閉レバーがシャッタの開口方
向に作動する危険性が大きく低減される。又,仮に上記
の主駆動部材による開閉レバーのオーバーチャージ状態
での係止が衝撃等によって外れても,開閉レバーはレリ
ーズ開始位置までシャッタ開口方向に作動した時点で再
度係止されるので,衝撃によってシャッタが開口する危
険性が更に低減される。 又,本発明ではシャッタ羽根自体に光電検出器によっ
て検出される被検出列を設けるとともに,開閉レバーが
レリーズ開始位置で係止されている場合とレリーズ開始
位置よりもオーバーチャージされた位置で係止されてい
る場合とで光電検出器の出力が異なる様に上記被検出列
の配列パターンを決定しているので,撮影の開始時には
光電検出器の出力によって原点位置を確認し,原点位置
にずれがあった場合には原点復帰をした後に撮影動作を
続行することができ,又,撮影終了に伴う原点復帰時に
も光電検出器の出力によって原点位置を確認して原点復
帰を行うことができる。 更に,本発明では本来は原点確認用に設けた光電検出
器が羽根位置検出にも使用できるため,AE制御における
所謂オートトリガ位置検出のセンサを別途設けなくて
も,適正なタイミングで露出制御システムを起動するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例に係るレンズシャッタ機構の
平面図,第2図はシャッタ地板の裏側に設けられた絞り
羽根兼用のシャッタ羽根及びフォトインタラプタの平面
図,第3図は本発明に係る制御システムのブロック図,
第4図は光電検出器の出力を示すタイムチャート,第5
図は本発明の制御動作のフローチャート。 2・3……シャッタ羽根、3b・3c……被検出片 4……駆動リング、4b……レリーズ突起 4d・4e・4f……立曲部 5……レンズ駆動リング、5a……角ダボ 5e……ラチェットギア、9……ステップモータ 11……ラチェットクリック 14……開閉レバー、14e……カム部 18……開き係止レバー、18b……第1アーム 20……係止解除爪、20a……規制アーム 24……閉鎖レバー、21……鉄片レバー 23……マグネット、24a……第1係合アーム PI……フォトインタラプタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞り羽根兼用のシャッタ羽根と連結され,
    前記シャッタ羽根の開口方向に常時付勢された開閉レバ
    ーと, ステップモータに連結され,往復動が可能な主駆動部材
    と, 前記開閉レバーをそのレリーズ開始位置で係止し,前記
    主駆動部材の往動から復動への反転時に前記開閉レバー
    を開口方向にレリーズする開口レリーズ部材と, 適正露出が得られたタイミングで露出終了信号を発生す
    る測光回路と, 該露出終了信号に呼応して作動し,前記開閉レバーを前
    記開口方向の付勢力に抗して閉鎖方向に移動させる閉鎖
    部材と, を有するレンズシャッタ機構において, 前記主駆動部材に該主駆動部材がその原点位置まで復動
    した時に前記開閉レバーと当接して前記開閉レバーをそ
    のレリーズ開始位置以上にオーバーチャージする第1の
    凸状部を形成し, 該開閉レバーと連結されたシャッタ羽根の内の少なくと
    も1以上のシャッタ羽根の露出用開口部の形成には関与
    しない部分の走行動作線に沿って光電検出器を配設し, 前記1以上のシャッタ羽根の露出用開口部の形成には関
    与しない部分に前記光電検出器によって検出される被検
    出列を配設し, 前記開閉レバーがそのレリーズ開始位置以上にオーバー
    チャージされた位置にある時と,前記開閉レバーがその
    レリーズ開始位置にある時とで前記光電検出器の出力が
    異なる様に前記被検出列の配列パターンを形成するとと
    もに,前記開閉レバーがそのレリーズ開始位置以上にオ
    ーバーチャージされた位置にあることを前記光電検出器
    の出力によって確認する様にしたことを特徴とするレン
    ズシャッタ機構の制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のレンズシャッ
    タ機構の制御装置において、 前記主駆動部材と併設され,前記主駆動部材の復動方向
    に常時付勢され,前記主駆動部材の往動方向には該主駆
    動部材に追従して駆動され,自身の復動方向の移動を阻
    止する複数の係止点を焦点調節機構のセット段数と対応
    して連設されたラチェット機構を有し,焦点調節機構を
    駆動する焦点調節機構駆動部材を具備し, 前記焦点調節機構が合焦位置に達した後の前記主駆動部
    材の往動から復動への反転時に前記開口レリーズ部材を
    して前記開閉レバーを開口方向にレリーズさせる様にな
    すとともに, 前記主駆動部材に,その原点位置において前記ラチェッ
    ト機構の係止を解除する第2の凸状部を形成したことを
    特徴とするレンズシャッタ機構の制御装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項記載のレ
    ンズシャッタ機構の制御装置において, 前記開閉レバーがそのレリーズ開始位置から開口方向に
    レリーズされた後で且つ前記シャッタ羽根がピンホール
    になる以前の箇所に前記光電検出器に検出される被検出
    点を形成し,該被検出点を前記光電検出器が検出した時
    に前記測光回路を起動する様にしたことを特徴とするレ
    ンズシャッタ機構の制御装置。
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