JP3098018B2 - 車両ルーフのカバー開閉方法及びその装置 - Google Patents

車両ルーフのカバー開閉方法及びその装置

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JP3098018B2
JP3098018B2 JP01312005A JP31200589A JP3098018B2 JP 3098018 B2 JP3098018 B2 JP 3098018B2 JP 01312005 A JP01312005 A JP 01312005A JP 31200589 A JP31200589 A JP 31200589A JP 3098018 B2 JP3098018 B2 JP 3098018B2
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    • B60J7/02Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs of sliding type, e.g. comprising guide shoes
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、固定ルーフ面に構成してあってカバーによ
って選択的に閉鎖できまたは少なくとも部分的に開放で
きるルーフ開口部を有し、カバー前縁にまたはその近傍
にある旋回軸のまわりに旋回することによってカバー後
縁をルーフ面上方へ上昇でき、ルーフ面上を後方へカバ
ーを摺動させ得る形式の車両ルーフのカバー開閉方法及
びその装置に関する。
(従来の技術) この種の車両ルーフは、いわゆるスポイラスライドル
ーフまたはオーバリッジスライドルーフとして知られて
いる(例えば、西独公開第3,311,498号参照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この種の公知の車両ルーフは、換気技
術的に満足できない。特に、換気位置における高速走行
時、比較的強い風音が生じ、車両の空気力学的特性が不
利な影響を受ける(CW値の増大)。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の特徴とするところは、第1に、固定ルーフ面
1のルーフ開口部を閉鎖しているカバー3を、カバー後
縁5を開口部閉鎖位置から上昇するのに先行して、カバ
ー後縁5にまたはその近傍にある旋回軸のまわりに旋回
させて、カバー後縁5をほぼ固定ルーフ面1の高さに保
持したまま、カバー前縁4をルーフ面の下方に降下させ
る点にある。
第2に、固定ルーフ面1のルーフ開口部を閉鎖してい
るカバー3を、カバー後縁5にまたはその近傍にある旋
回軸のまわりに旋回させて、カバー後縁5をほぼ固定ル
ーフ面1の高さに保持したまま、カバー前縁4をルーフ
面の下方に降下させ、カバー3を前下向き傾斜させた状
態からカバー3全体を上昇させてカバー後縁5を開口部
閉鎖位置から上昇し、更に、上昇した位置からカバー3
を後方へ摺動する点にある。
第3に、固定ルーフ面1に構成してあってカバー3に
よって開閉可能なルーフ開口部を有し、固定ルーフに固
定された案内レールに前後移動する駆動部材を有し、こ
の駆動部材と前記カバー3との間に、駆動部材の後方移
動によってカバー後縁5を開口部閉鎖位置から上昇しか
つその状態でカバー3を後方移動させる変位機構を設け
た形式の車両ルーフにおいて、前記変位機構は、カバー
後縁5の上昇に先行して、カバー3がルーフ開口部を全
閉している状態からの駆動部材の後方移動によって、カ
バー後縁5にまたはその近傍にある旋回軸のまわりに旋
回させて、カバー後縁5をほぼ固定ルーフ面1の高さに
保持したまま、カバー前縁4をルーフ面の下方に降下さ
せる手段を有する点にある。
第4に、前記変位機構は、駆動部材に結合された制御
連結部材46と案内レールに前後摺動自在に支持されたス
ライダ39とを有し、このスライダ39とカバー3とを前後
一対の昇降レバー53、54で連結し、前記制御連結部材46
に、前後昇降レバー53、54と係合していて、制御連結部
材46の後方移動により、前記カバー後縁5をほぼ固定ル
ーフ面1の高さに保持したままでのカバー3の前縁下降
の後に、カバー3の後縁上昇、及び後縁上昇状態でスラ
イダ39を同伴した後方移動を行うカム手段を有する点に
ある。
第5に、前記変位機構は、駆動部材に結合されていて
案内レールに前後摺動自在に支持された前後一対のスラ
イダ87、109を有し、前部スライダ87とカバー3との間
に、カバー3がルーフ開口部を全閉している状態からの
前部スライダ87の後方移動によって、カバー後縁5をほ
ぼ固定ルーフ面1の高さに保持したままでカバー3の前
縁4を下降する手段を有し、後部スライダ109とカバー
3との間に、カバー前縁4の下降完了後に後部スライダ
109の後方移動によってカバー3の後縁5を上昇する手
段を有し、カバー後縁5の上昇完了後に前部スライダ87
の後方移動によってカバー3を後方移動させる手段を設
けている点にある。
カバー前縁4が換気位置に降下された場合、カバー3
の後縁5が、少なくともほぼ、固定ルーフ面1の高さに
保持されるのが良い。
カバー3が、変位機構に結合されており、上記変位機
構は、1つの方向へ作動された場合、閉鎖位置から出発
して、まず、前縁4が降下された換気位置にカバーを置
き、次いで、カバー3の後縁5を上昇し、更に、上昇さ
れたカバーを後方へ摺動し、逆方向へ作動された場合、
引込まれたカバーを後縁が上昇された前部終点位置に置
き、次いで、前縁が降下された換気位置にカバーを移行
し、更に、閉鎖位置にカバーを置くのが良い。
前縁4が降下された換気位置から引込位置にカバー3
を変位する場合、カバーの摺動運動前におよびまたは摺
動運動中にカバー前縁を上昇させるのが良い。
カバー3を引込む前に、カバー後縁とルーフ面との間
に換気間隙27が生ずるよう、カバー後縁5をカバー面1
の上方へ上昇するのが良い。
変位機構が、カバー3の両側にそれぞれ、駆動装置
(駆動ケーブル48、駆動電動機50)に結合されカバー摺
動方向へ可動なよう案内された制御連結部材46と、各制
御連結部部材46に配され同じくカバー摺動方向へ可動な
よう案内されたスライダ39とを有し、上記スライダ39に
は、前部および後部昇降レバー53、54がそれぞれ、カバ
ー摺動方向に対して垂直に延びる旋回軸(旋回ボルト5
1、52)のまわりに旋回自在なよう軸支してあり、昇降
レバー53、54は、それぞれ、1つの側で制御連結部材46
に作用し、別の側でカバー固定部材(カバー支持部材6
2)に作用するのが良い。
昇降レバー53、54が、それぞれ、中央範囲においてス
ライダ39に軸支されており、相互に対向する端部で制御
連結部材46に作用し、相互に逆方向へ向く端部でカバー
固定部材(カバー支持部材62)に作用するのが良い。
双方の昇降レバーの1つ53が、それぞれ、カバー固定
部材(カバー支持部材62)に枢着され、双方の昇降レバ
ーの別の1つ54が、旋回自在に且つまたカバー固定部材
に対して限られた長さだけ縦方向へ摺動自在にカバー固
定部材に結合されているのが良い。
双方の昇降レバー53、54の各々が、制御連結部材46の
カム路59に結合する連結ピン57、58を担持するのが良
い。
カバー摺動方向へ延びる案内レール38を、ルーフ開口
部2の両側にルーフに固定して設けた形式のものにおい
て、スライダ39が、案内レール38に沿って摺動自在なよ
う案内され、制御連結部材46が、当該のスライダ39にカ
バー摺動方向へ摺動自在なよう軸支されるのが良い。
カバー3の両側に配置された制御連結部材46が、それ
ぞれ、駆動装置の一部をなす非伸縮性駆動ケーブル48に
固定されているのが良い。
カバー3が前部終点位置にある場合、スライダ39が摺
動運動不能なようロックされるのが良い。
カバー3の摺動運動のため、スライダ39を当該の制御
連結部材46に駆動結合できるのが良い。
当該の制御連結部材46の摺動運動に依存して交互に制
御連結部材46またはルーフに固定のロック部材69と結合
し、スライダの摺動運動に追従するロッキングバー66を
備えるのが良い。
変位機構が、カバー3の両側に、それぞれ、カバーに
固定の連結装置96、123と、ルーフに固定の連結装置9
3、119とを有し、双方の連結装置の案内路92、97、11
8、122に結合する連結ピン90、91、117、121を担持する
昇降レバー装置88、116が、上記双方の連結装置と共働
するのが良い。
カバー3が、駆動装置に常に結合されカバー摺動方向
へ摺動自由なよう案内された前部スライダ87と駆動結合
するのが良い。
カバー3の前縁4に作用し、前縁が降下された換気位
置と上昇位置との間でカバーを旋回する間にルーフに固
定の部材(ロック部材104)と結合状態に保持され、カ
バーの摺動運動のため前部スライダ87と係合状態に保持
される結合部材(カバーロッキングロッド98)を備える
のが良い。
昇降レバー装置が、カバー摺動方向へ変位自在なよう
案内された後部スライダ109に枢着してあり、前縁が降
下された上昇位置と後縁がルーフ面上方に上昇された上
昇位置との間のカバー3の旋回中に駆動装置に結合さ
れ、カバーの摺動運動中にルーフに固定の部材(ロック
部材104)と係合状態に保持される後部上昇レバー116を
有するのが良い。
駆動装置に後部スライダ109を結合するため、前部ス
ライダ87と後部スライダ109と取外し得るよう結合する
連結部材(結合ロッド108)が設けてあるのが良い。
昇降レバー装置が、それぞれ、更に、前部スライダ87
に枢着された前部昇降レバー88を有するのが良い。
案内レール84または案内レールを担持するフレーム14
0が、ルーフ開口部2の後縁の近傍にある軸のまわりに
固定ルーフ面1に対して旋回させることができ、カバー
3が、閉鎖位置とカバー後縁が降下された換気位置との
間で案内レールを旋回することによって、変位させ得る
のが良い。
フレーム140の前部が、フレームの高さを選択的に調
節する昇降装置に結合されているのが良い。
フレーム140が、フレームと固定フレーム1との間の
密封のためおよびフレームとカバー3との間の密封のた
めルーフ開口部2の周縁範囲に環状密封装置(カバーパ
ッキン151、フレームパッキン152)を担持するのが良
い。
カバー3が、カバーの前部終点位置から出発して前方
および後方への摺動前に、固定ルーフ面1の上方に上昇
させ得るのが良い。
フレーム140を旋回する回転取手148と、カバー3を昇
降、摺動するクランク装置を有する構造ユニットの形の
作動装置を備えるのが良い。
カバーに固定の連結装置96、123の案内路97、122が、
カバー3の引込前または引込中にカバー前縁4を上昇す
るための下方へ降下する部分135を有するのが良い。
後部昇降レバー116が、カバーの閉鎖位置において不
測に上昇しないよう確保されているのが良い。
カバー3の後縁5を上昇した際、後部昇降レバー116
が少なくともほぼ垂直な位置を取るのが良い。
ルーフ開口部2の下方に設けてあり変位自在の天蓋
(ブラインド装置20)によって開閉できる天蓋開口部19
を有し、固定ルーフ面1の下方に設けてある固定ルーフ
天蓋18、18′)を備えるのが良い。
変位自在の天蓋として、巻取ボビン22に巻取り得るブ
ラインドリボン21を有するブラインド装置20が設けてあ
るのが良い。
巻取ボビン22が、ルーフ面1と固定ルーフ天蓋18、1
8′との間にルーフ開口部2および天蓋開口部19の後ろ
にカバー摺動方向に対して直角に軸支されているのが良
い。
カバーを金属板から構成した場合、ブラインドリボン
21の前部自由端またはこの自由端に結合された縁取り21
が、カバー3に摺動方向へ駆動結合されているのが良
い。
カバーをガラスから構成した場合、ブラインド装置20
を任意に手で作動でき、ブラインドリボン21を引出位置
に固定できるのが良い。
固定ルーフ天蓋18p18′が、天蓋開口部19の前および
または後に、少なくとも1つの換気グリル25、36を備え
ているのが良い。
(作 用) 本発明に係る車両ルーフの場合、ルーフ開口部の前縁
の範囲に、即ち、固定ルーフ面の前端の近傍に通気間隙
を構成でき、従って、換気技術的に、フロントガラスの
除霜および防曇に関して利点が得られる。この換気間隙
は、負圧最大のゾーンにあり、かくして、有効な排気が
保証される。運転者および同乗者が、カバーの換気位置
において生ずるドラフトによって負荷されることはな
い。上記換気位置において現れる風音は、特に僅かであ
る。この場合、カバー部材がルーフ面から上方へ突出す
ることなく、排気が行われ、従って、特に高速におい
て、空気力学的に好適な走行性が得られる。しかも、カ
バーをスポイラルーフに慣用な状態で、後部で上昇し、
固定ルーフ面上を後方へ変位して、ルーフ開口部を何れ
にせよ大きく開放でき、この場合、しかも、乗員の頭の
運動自由度が失われることはない。本発明に係る解決法
は、短い自動車ルーフにも極めて好適である。
(実施例) 図面を参照して以下に本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1〜3図に示した如く、固定ルーフ面1にはルーフ
開口部2が構成されている。ルーフ開口部2は、剛なカ
バー3によって閉鎖できる(第1図)。カバーは、いわ
ゆるスポイラルーフの態様で、カバー前縁4にまたはそ
の近傍にある旋回軸のまわりに旋回してカバー後縁5を
ルーフ面1の上方へ上昇し、ルーフ面上を後方へ摺動さ
せ、かくして、ルーフ開口部2を何れにせよ広く開放す
ることができる。更に、選択的にカバー3をカバー後縁
にまたはその近傍にある(仮想の)旋回軸のまわりに旋
回して、カバー前縁4がルーフ面1の下へ降下される換
気位置に置くことができる(第2図)。
各カバー位置を第4〜7図に示した。この実施例の場
合、カバー3は、外側板6および内側板7を有する金属
板カバーとして示してある。
カバー3の前縁4の範囲には通水樋8が設けてある。
カバー3の通水樋8は、前部終点位置(第4、5、6
図)では、固定ルーフ面1に下方から係合する。この場
合、通水樋8の前縁10にはめ込んだパッキン9は、固定
ルーフ面1の下面に当接する。更に、カバー3の周縁に
は、環状パッキン11が設けてある。図示の実施例の場
合、上記パッキン11は、カバー3の下方に折曲げた縁12
にはめ込まれ、カバー前縁の範囲に縁12と通水樋8との
間に保持された中空チャンバパッキンである。
固定ルーフ面1は、ルーフ開口部2の前縁および後縁
に、カバーの閉鎖位置でパッキン11の外面と当接する本
質的に垂直な密封面13を形成する。一方、ルーフ開口部
2の前縁14では、固定ルーフ面1は平坦に構成されてお
り、従って、カバー3の換気位置(第5図)では、ルー
フ開口部2の前縁14とカバー3の前縁4との間に換気間
隙15が生ずる。ルーフ開口部2の後縁を限定する密封面
13には、カバー3が前部終点位置にある場合にカバー後
縁5の下方から係合する通樋16が前方へ続いている。こ
の通水樋16の前縁には、カバーを閉じた場合(第4図)
またはカバーが換気位置にある場合(第5図)にカバー
3と係合するパッキン17が設けてある。
固定ルーフ面1の下方には、ルーフ開口部2の下方に
位置する天蓋開口部19を有する固定ルーフ天蓋18が設け
てある。天蓋開口部19は、変位自在の天蓋によって閉鎖
できる。図示の実施例の場合、変位自在の天蓋として、
概ね20で示したブラインド装置が設けてある。ブライン
ド装置20は、巻取ボビン22に巻取ることができ、上記ボ
ビンから引出すことができるブラインドリボン21を有す
る。巻取ボビン22は、ルーフ面1と固定ルーフ天蓋18と
の間にあって、ルーフ開口部2および天蓋開口部19の後
に隣接され、カバー摺動方向に対して直角に軸支されて
いる。ブラインドリボン21の前部自由端またはこの自由
端に結合された縁取り23は、カバー前縁4の近傍に設け
てあってブラインドリボン21に対してカバー3の高さ調
節を行う連結装置24を介してカバー3に結合される。
カバー3の摺動方向に対して直角に延びる細長い換気
グリル25は、天蓋開口部19の前の固定ルーフ天蓋18の開
口に挿入されている。
第5図に示した如く、カバー3の前縁4を換気位置に
降下させ、車両の走行中、固定ルーフ面1の外面の前部
範囲に車室内の圧力に対して負圧を発生させた場合、第
5図に矢印26で示した空気流が形成される。この空気流
は、換気グリル25および前部換気間隙15を介して流れ
る。第5図の換気位置にカバー3を旋回した場合、図示
の如く、カバー後縁5は少なくともほぼ固定ルーフ面1
の高さに保持される。第5、6、7図を比較すれば明ら
かなよう如く、前縁4が降下された換気位置(第5図)
から引込位置(第7図)にカバー3を変位すると、カバ
ー前縁が上昇される。カバー3を引込む前に、カバー後
縁とルーフ面との間に後端換気間隙27が生ずるようカバ
ー後縁5をルーフ面1の上方へ上昇する(第6図)。上
記カバー位置では、第6図に矢印で示した空気流28が換
気間隙27を介して流れることができる。
ルーフ開口部2の前縁14の範囲には、旋回アーム31に
よって枢動軸32のまわりに旋回させることができる空気
偏向板30が設けてある。空気偏向板30は、カバーの摺動
運動に依存して第4〜6図の休止位置と第7図の作動位
置との間で変位させることができる。変位機構は、任意
の公知の態様で構成できる。
第8図に、半透明材料または透明材料から成るカバー
3′(即ち、いわゆるガラスカバー)の使用例を示し
た。この実施例の場合、連結装置24は除いてある。その
代わりに、カバー摺動位置に関係なくブラインド装置20
を作動できる取手33がブラインド縁取り23に設けてあ
る。ブラインドリボン21は引込位置に固定できる。この
ため、例えば、縁取り23の前端には、ルーフに固定の対
向受け35と共働する係止フック34が設けてある。もちろ
ん、場合によっては、1つまたは複数の所定中間位置に
取外自在なようにブラインドリボンを固定する手段を設
けることもできる。
第8図の実施例の場合、換気グリル25に加えて、天蓋
開口部19の後ろにカバー3′の摺動方向に対して直角に
延びる固定ルーフ天蓋18の開口に挿入される細長い換気
グリル36を設けることができる。第6図に示した場合と
同様に、第8図の実施例において、カバー3′の後縁を
ルーフ面1の上方へ上昇すると、換気グリル36を介して
流れる空気流が形成される。ブラインド装置20を引出し
た場合も上記空気流が阻止されないよう、引出状態にお
いて換気グリル36の上方にあるブラインドリボン21の範
囲に対応する開口を設けることができる。
変位機構によってカバーに上述の運動をさせる。この
変位機構の好ましい実施例を以下に詳細に説明する。こ
の場合、もちろん、好ましくは鏡像対象に構成された対
応する案内・変位手段をカバーおよびルーフ開口部の両
側に設ける。従って、以下では、カバーの1つの側の変
位機構のみについて説明する。
第9〜17図の実施例の場合、固定ルーフ面1の下方に
ルーフ開口部2を側縁に沿って、車両に固定された案内
レール38が延びている。案内レール38は、場合によって
は、平面図で見てU字状のまたは閉じたフレームを形成
するよう相互に結合することもできる。
そして、案内レール38、ルーフ開口部2に向く側に第
1案内路40(第16図参照)を備えており、ルーフ開口部
2とは逆の側に第2案内路41を備えている。この場合、
双方の案内路は、ルーフ開口部2の当該の側縁に平行に
延びる。双方の案内路40、41には、それぞれ、スライダ
39の前部すべりシュー42、43および後部すべりシュー4
4、45が摺動自在に設置してある(第13、14図参照)。
スライダ39には、制御連結部材46がカバー摺動方向へ
摺動自在なよう支持してある。制御連結部材46は、駆動
部材47(第13、15図)を介して非伸縮性駆動ケーブル48
に図示されている。好ましくはネジケーブルとして構成
された駆動ケーブル48は、案内レール38の別の案内路49
を縦方向へ摺動できる。駆動ケーブル48は、ルーフの別
の側の対応する駆動ケーブルと同様、駆動電動機50(第
4〜8図)によって縦方向へ変位される。図示の実施例
の場合、上記電動機は、固定ルーフ面1とルーフ天蓋18
との間であって、ルーフ開口部2の前に取付けてある。
スライダ39は、カバー摺動方向に対して直角に配列さ
れた前部旋回ボルト51(第13、15図)と旋回ボルト51か
ら縦方向へ離して上記ボルトに平行に配置した後部旋回
ボルト52(第13、17図)とを担持する。旋回ボルト51に
は前部昇降レバー53が旋回自在に軸支してあり、一方、
後部旋回ボルト52には、後部昇降レバー54が旋回ボルト
の軸線のまわりに旋回自在なよう軸支してある。
昇降レバー53、54の間には、スライダ39に固定されて
いて、スライダ39とともに制御連結部材46の案内路56
(第16図)を形成する支持板55が設けてある。
旋回ボルト51、52は、それぞれ、昇降レバー53および
昇降レバー54の中央範囲と共働する。昇降レバー53、54
の相互に向き合う端部には、それぞれ、旋回ボルト51、
52に平行に延びる連結ピン57、58が設けてある。連結ピ
ン57、58は、制御連結部材46のカム路59(第15、17図参
照)と係合する。
前部昇降レバー53の前端には、旋回ボルト51に平行に
配置され、カバー3に係合されたカバー支持部材62の円
筒形開口61に回転自在に軸支された対向ボルト60が設け
てある(第13、14図参照)。後部昇降レバー54の後端に
は、旋回ボルト52に平行に配置された対向ボルト63が設
けてある(第13、17図参照)。この対向ボルト63は、カ
バー3の縦方向へ延びるカバー支持部材62の長穴64に回
転自在に且つ縦方向へ摺動自在に案内されている。
前記案内路41の内部では、後部すべりシュー45の上方
へ開放した横ミゾ65(第13図)に、ロッキングバー66
(第13、17図参照)がカバー摺動方向に対して直角に摺
動自在に案内されている。このロッキングバー66は両端
に傾斜面78、80が形成されており、傾斜面78を形成して
いる端部がロック部材69の開口68に係脱自在であり、傾
斜面78は開口68に形成した傾斜面79と対面可能になって
おり、傾斜面80を形成している端部が制御連結部材46の
側面67側に形成した開口70に係脱自在であり、傾斜面80
は開口70に形成した傾斜面81と対面可能になっている。
ロック部材69は案内部材38に固定されている。
カバー3が、前部終点位置にあり、即ち、閉鎖位置
(第9図)、カバー前縁が降下された換気位置(第10
図)、カバー後縁が上昇された換気位置(14図)または
上記位置の間の中間位置を取る限り、制御連結部材46の
側面67が、ロッキングバー66がロック部材69の開口68と
係合する第13、17図の位置にロッキングバー66を保持す
る。
制御連結部材46を第11図の位置から更に後方へ摺動す
るとき、昇降レバー53を介してスライダ39を後方へ移動
させる力が働き、後すべりシュー45がロッキングバー66
を駆動する力は、傾斜面78、79の作用によってロッキン
グバー66をカバー摺動方向に対して直角に駆動する力と
なり、かくして、ロッキングバー66はロック部材69から
外れ、その代わり、ロック部材69とは逆の側のロッキン
グバー端が、制御連結部材46の側面の開口70(第13図参
照)に導入される。
かくして、スライダ39が、制御連結部材46と駆動結合
される。カバー3が引込位置から前部終点位置(第11
図)を再び取るまで、上記結合は、ロッキングバー66が
案内路41の側面71(第13図、第16図参照)に当接するこ
とによって保持される。
第9〜17図の実施例は、ブラインド装置20の作動に関
して第4〜7図の実施例と異なる。即ち、連結装置24は
除いてあり、その代わりに、ブラインド端の縁取り23が
スライダ39に結合されている。このため、第15図に示し
た如く、スライダ39の上方へ向くノーズ72が、縁取り23
の開口73に係合する。
第9〜17図に示した変位機構の機能を以下に説明す
る。駆動ケーブル48に常に駆動結合される制御結合部材
46を駆動電動機50および駆動ケーブル48によって前部終
点位置(第9図)に置いた場合、連結ピン57はカム路59
の最低点にあり、かくして、前部昇降レバー53がカバー
前縁4を上昇するので、カバー前縁は、高さ位置に関し
て、ルーフ開口部2の前縁14と同列になる。同時に、連
結ピン58と、カム路59との共働によって、後部昇降レバ
ー54が、ルーフ開口部2の後縁の範囲においてほぼ固定
ルーフ面1の高さにカバー後縁5を保持することにな
り、そのような状態のまま、カバー3をカバー後縁5に
またはその近傍にある仮想の旋回軸のまわりに旋回させ
て、カバー前縁4をルーフ面の下方に降下させる。
制御連結部材46がカバー閉鎖位置(第9図)から第1
0、13図の位置へ後方へ摺動されるとき、ロッキングバ
ー66がロック部材69と係合してスライダ39の変位が阻止
されているのに対し、連結ピン57は、カム路59の前方へ
上昇する部分74に沿って上昇する。かくして、前部昇降
レバー53(第9、10図)が旋回ボルト51のまわりに逆時
計方向へ旋回される。カバー3の前部は、対向ボルト60
によって下方へ引張られる。同時に、連結ピン58は、カ
ム路59の部分74よりもゆるく前方へ上昇する部分75に沿
って移動する。従って、後部昇降レバー54の時計方向
(第9、10図)の旋回運動は、昇降レバー53の旋回運動
に比して小さい。この場合、カム路部分74、75の勾配
は、カバー前縁4の降下時にカバー後縁5が少なくとも
ほぼ固定ルーフ面1の高さに保持されるよう、相互に調
和されている(第10図)。第5図を参照して説明した如
く、空気流は、前部換気間隙26を介して流れることがで
きる。
換言すると、制御連結部材46には、上昇部分74を有す
る前側山状カム路と上昇部分75を有する後側山状カム路
との二山カム路を有するカム路59が形成されており、制
御連結部材46がカバー閉鎖状態時から後方へ摺動される
と、前部昇降レバー53の後部の連結ピン57が部分74によ
って大きく上昇すると、前部の対向ボルト60を介してカ
バー前縁4が大きく降下され、これと同時に、後部昇降
レバー54の前部の連結ピン58が部分75によって小さく上
昇されて、後部の対向ボルト63を介してカバー中途部が
小さく降下され、この結果、カバー3はカバー後縁5を
ほぼ固定ルーフ面1の高さに保持したまま、カバー後縁
5にまたはその近傍に仮想される旋回軸を中心にして、
カバー前縁4が下降する旋回動作をすることになる。
制御連結部材46を第10図の位置から更に後方へ摺動し
た場合(第11図)、スライダ39は、更に、ロッキングバ
ー66によって案内レール38に関してロックされた状態に
とどまる。連結ピン58は、カム路59の前方へ下降する部
分76上を下方へ移動する。後部昇降レバー54は、後部旋
回ボルト52のまわり逆時計方向へ旋回される。対向ボル
ト63と長穴64との共働によって、カバー3の後縁5は固
定ルーフ面1の上方に上昇される。同時に、連結ピン57
が、カム路59の前方へ下降する部分に沿って移動し、従
って、前部昇降レバー53(第10、11図)が時計方向へ旋
回される。
かくして、カバー3の後縁5は大きく上昇され、カバ
ー前縁4はそれより小さく上昇され、カバー3は前側を
中心に旋回しながら全体的に上昇する。従って、後部換
気間隙27の所定の開口巾において、カバーの傾きは比較
的小さく抑えられる。第6図を参照して説明した如く、
空気流28は換気間隙27を介して流れることができる。
第11図の換気位置では、連結ピン57はカム路59の前端
に達する。従って制御連結部材46を第11図の位置から更
に後方へ摺動すると、制御連結部材46は、連結ピン57お
よび昇降レバー53を介してスライダ39を後方へ駆動す
る。
かくして、後すべりシュー45からロッキングバー66に
後方へ向く力が加えられる。ロッキングバー66の傾斜面
78が対応するロック部材69の傾斜面79に当接することに
よって、制御連結部材46の摺動方向に対して直角に向く
力成分が生ずる。上記力成分によって、ロッキングバー
66はロック部材69の開口68から引出され、ロック部材69
とは逆の側のロッキングバー一端が、開口68に対して直
角方向へ向く開口70に導入される。
かくして、案内レール38に対するスライド39のロック
が外され、一方、同時に、スライダ39が制御連結部材46
に駆動結合される。従って、制御連結部材46を更に後方
へ摺動すると、スライダ39およびカバー3が後方へ摺動
され(第12図)、ルーフ開口部2が部分的に開放され
る。
一方、制御連結部材46を第12図の位置から前方へ摺動
すると、上述の運動プロセスが逆方向へ行われる。制御
連結部材46が第11図の位置に達するとロッキングバー66
および制御連結部材46の相互に共働する傾斜面80、81に
よって、ロッキングバー66がロック部材69と係合するよ
うに摺動される(第13図)。
上述の説明から明らかな如く、1つの方向へ作動する
と、変位機構は、まず、カバー3を閉鎖位置(第9図)
から後縁5をほぼ不動にしたままで前縁4を降下された
換気位置(第10図)に置き、次いで、カバー3の後縁5
を上昇し、更に、昇降されたカバーを後方へ摺動する。
反対に、逆方向へ作動すると、変位機構が、まず、引込
まれたカバー3(第12図)後縁5が上昇された前部終点
位置(第11図)に置き、次いで、カバー3を前縁が降下
された換気位置(第10図)に移行し、更に、閉鎖位置
(第9図)に置く。
図示の実施例の場合、前部昇降レバー53は、カバー支
持部材62に枢結してあり、一方、後部昇降レバー54は、
旋回自在に且つカバー支持部材に対して限られた長さだ
け縦方向へ摺動自在にカバー支持部材62に結合してあ
る。もちろん、逆に後部昇降レバー54をカバー支持部材
62に対して旋回だけできるように構成し、一方、前部昇
降レバー53を旋回自在に且つ限られた長さだけ縦方向へ
摺動自在にカバー支持部材62に結合できる。
前述した第1実施例の変位機構を有する車両ルーフの
開閉装置は、固定ルーフ面1に構成してあってカバー3
によって開閉可能なルーフ開口部2を有し、固定ルーフ
に固定された案内レール38に前後移動する駆動部材47
(駆動ケーブル48を含む)を有し、この駆動部材47と前
記カバー3との間に、駆動部材47の後方移動によってカ
バー後縁5を開口部閉鎖位置から上昇しかつその状態で
カバー3を後方移動させる変位機構を設けている。
前記変位機構は、カバー後縁5の上昇に先行して、カ
バー3がルーフ開口部2を全閉している状態からの駆動
部材47の後方移動によって、カバー後縁5にまたはその
近傍にある仮想の旋回軸のまわりに旋回させてカバー前
縁4をルーフ面の下方に降下させる手段(制御連結部材
46、スライダ39、昇降レバー53、54、カム手段等を有す
る)を有する。
そして、前記変位機構は、駆動部材47に結合された制
御連結部材46と案内レール38に前後摺動自在に支持され
たスライダ39とを有し、このスライダ39とカバー3とを
前後一対の昇降レバー53、54で連結し、前記制御連結部
材46に、前後昇降レバー53、54と係合していて、制御連
結部材46の後方移動により、前記カバー3の前縁下降、
後縁上昇、及び後縁上昇状態でスライダ39を同伴した後
方移動を行うカム手段(連結ピン57、58、カム路59等を
有する)を有する。
第18〜27図に、変位機構の第2実施例を示した。上記
変位機構の機能部材は、同じく、カバーの両側に相互に
鏡像対象に配置してあるので、カバーの1つの側につい
て説明する。
案内レール84は、ルーフ開口部2の側縁に沿ってカバ
ー摺動方向へ延びる。この案内レール84は、既述の実施
例の案内レール38と同様、部分的に固定ルーフ面1の下
方にあり、部分的に閉鎖位置のカバー3の下方にあり、
この場合、ルーフ開口部の両側の案内レール84は1つの
フレームに統合できる。
案内レール84は、非伸縮性駆動ケーブル48を縦方向へ
摺動自在に案内するケーブルチャンネル85を形成する。
ケーブルチャンネル85には、横方向へ、案内路86が接し
ている。案内路86には、前部スライダ87が縦方向へ摺動
自在に案内されている。スライダ87の前端には、昇降レ
バー88が枢動ピン89によって旋回自在に枢着されてい
る。昇降レバー88の他端からルーフ開口部2の方向へカ
バー摺動方向に対して直角に連結ピン90が突出してい
る。連結ピン90に横方向へ対向する摺動レバー88の側に
は、連結ピン91が設けてある。図示の実施例の場合、連
結ピン90、91は、同軸に配置してあり、相互に一体に結
合できる。連結ピン91は、スライダ87の摺動位置に応じ
て、案内レール84の案内路86に係合するか、案内レール
84に固定された前記連結部材93の上記レールの前端に続
き前上方へ湾曲した案内路92に係合する。
カバー3は、カバー側縁に沿って延びるカバー支持部
材94に取付けてある。カバー支持部材94の前部95は、固
定ルーフ面1の下方まで外側方へ延びている。ウエブ96
は、カバー支持部材の部分95のルーフ開口部2と逆の側
の外側端において下方へ折曲げられている。ウエブ96に
は、連結ピン90を摺動自在に案内する案内路97が構成さ
れている。
カバーロッキングロッド98の形の高強度結合部材の側
方へ折曲げられた円筒形前端99は、ウエブ96の横ボア10
0に係合する。横ボア100の軸線は、ほぼ、カバー前縁と
一致し、ロッキングロッド98は、カバー支持部材94およ
びカバー3に関して上記軸線のまわりに旋回させること
ができる。カバーロッキングロッド98の後端には、ボル
ト101および補助ノーズ102が設けてある。カバー3を閉
鎖位置(第18、19図)からカバー前縁が降下された換気
位置(第20、21図)に旋回する間およびカバー後縁5を
固定ルーフ面1の上方に上昇する間、ボルト101は、案
内レール84に固定されたロック部材104の開口103に係合
する。この場合、スライダ87の上面105が、ボルト101が
開口103から外れるのを阻止する。
スライダ87が第22図の位置に走行すると、ボルト101
は、ロック部材104の開口103からスライダ87の前部開口
106に移行され、かくして、カバー3は、ロッキングロ
ッド98を介してスライダ87に係合され、従って、駆動ケ
ーブル48に結合されて後方へ駆動される。
前記スライダ87は、結合ロッド108の形の非伸縮性要
素を介して後部スライダ109に結合させることができ
る。後部スライダ109は、ルーフ開口部2とは逆の側に
おいて案内レール84の縦方向へ摺動自在なよう案内レー
ル84の案内路86に案内され、ルーフ開口部2に向く側に
おいて同じく上記縦方向へ摺動自在なよう案内路86に平
行な別の案内路110に案内される。
結合ロッド108は、カバー摺動方向に対して直角に延
びる枢動ピン111によって、車両の縦方向へ見て後部ス
ライダ109の前端に旋回自在に枢着されている。結合ロ
ッド108の前端には、カバー摺動方向に対して直角に延
び、前部スライダ87の摺動運動に依存して選択的にロッ
ク部材104の後部開口113または前部スライダ87の後部開
口114に係合させ得るボルト112が設けてある。特に第26
図から明らかな如く、ボルト112は、スライダ87の開口1
14に係合すると、案内チャンネル84の案内路86およびケ
ーブルチャンネル85に達する。
後部スライダ109には、枢動ピン111の後ろに上記ピン
に平行に延びる枢動ピン115によって、後部昇降レバー1
16が旋回自在に枢着されている。カバー閉鎖位置では後
ろにある昇降レバー116の端部(第19図)には、ボルト1
17が設けてある。このボルト117は、後部スライダ109の
摺動位置に応じて、案内レール84の案内路86に係合する
か、案内レール84に固定された後部連結部材119の案内
路86の後端に続く、後下方へ湾曲した案内路118に係合
する。
後部昇降レバー116は、カバー閉鎖状態では前方に位
置する端部には、場合によっては一体に相互に結合され
る2つのボルト120、121が設けてある。ボルト120は、
カバー閉鎖位置において、案内レール84の案内路110に
係合し、カバー3の引抜きを防止する。一方、ボルト12
1は、常に、カバーの縦方向へ延びる連結路122に係合し
ている。連結路122は、カバー3の下方に位置するカバ
ー支持部材94の後部123に構成されている。
第18〜27図の変位機構は下記の如く作動する。駆動動
力機50および駆動ケーブル48によって、駆動ケーブルに
常に結合された前部スライダ87を前部終点位置(第19
図)に置くと、前部スライダ87の前端が前記制御連結部
材93のストッパ124に当接する。前部昇降レバー88は、
連結ピン91が案内路92の前端に置かれる本質的に垂直な
位置に置かれる。連結ピン90は案内路97の前端に位置す
る。かくして、昇降レバー88が、カバー3の前縁4をル
ーフ開口部2に前方へ続く固定ルーフ面1の部分と同一
の高さに保持する。カバーロッキングロッド98のボルト
101は、スライダ87によってロック部材104の前部開口10
3に保持される。かくして、カバー3は摺動運動しない
よう確保される。
結合ロッド108の前端のボルト112は、ロック部材104
によってスライド87の後部開口114に保持される。従っ
て、後部スライダ109は前部スライダ87に結合される。
後部昇降レバー116は、案内レール84の縦方向へ向き、
連結路122に係合するボルト121を介してカバー3の後部
範囲を高さ位置に関して固定ルーフ面1と一致する状態
に保持する位置を取る。同時に、ボルト120が案内レー
ル84の案内路110に導入され、かくして、カバー3の引
抜きが防止される。
図示の実施例の場合、案内レール84の前部は範囲に
は、例えば案内レール84または前部連結部材93に結合さ
れ、カバー閉鎖位置においてカバー支持部材94の前端と
共働するルーフ固定のストッパ125が設けてある。
駆動ケーブル48によって前部スライダ87を前部終点位
置(第19図)から後方へ摺動すると、連結ピン91が前記
連結部材93の後下向き円弧形状の案内路92内を下方へ移
動し、かくして、前部昇降レバー88が枢動ピン89のまわ
りに逆時計方向へ旋回される(第19、20図)。かくし
て、連結ピン90とカバーに固定の案内路97との係合に基
づき、カバー前端4は縦方向位置不動のまま換気位置
(第20、21、24図)に降下される。
即ち、カバーロッキングロッド98の後端のボルト101
は、ロック部材104の前部開口103に保持されるので、旋
回運動中、カバー3を後方向摺動できない。カバーの旋
回運動にもとづき、空気流26を通過させる前部換気間隙
15が形成される。
結合ロッド108のボルト112は、更に、ロック部材104
によって前記スライダ87の後部開口114に保持されるの
で、後部スライダ109は、前部スライダ87の後方への摺
動運動に追従する。後部昇降レバー116のボルト121は、
カム路122の後方へ僅かに上昇する部分126に沿って移動
し、従って、カバー3を僅かに下降させ、カバーの旋回
運動中、カバー後縁5を高さ位置に関して固定ルーフ面
1と一致した状態に保持する。
換言すると、連結ピン91が案内路92内を下方へ移動す
ることにより、カバー3の前縁4は大きく下降し、ボル
ト121がカム路122の部分126内を移動することにより、
カバー3の中途部を僅かに下降し、これにより、カバー
3を縦方向不動のまま、カバー後縁5にまたはその近傍
にある仮想の旋回軸のまわりに旋回させて、カバー後縁
5をほぼ固定ルーフ面1の高さに保持したまま、カバー
前縁4をルーフ面の下方に降下させる。
前記状態からスライダ87を更に後方へ摺動すると、連
結ピン91と同芯の連結ピン90が案内路97の後方下向き傾
斜した後部範囲135内を移動し、かくして、カバー3の
前縁4を僅かに上昇させる。
このスライダ87の後方移動は、摺動結合ロッド108に
よって相互に結合されたスライダ109も後方へ摺動する
ことになり、スライダ109の後端に枢動ピン115を介して
中途部が枢支された後部昇降レバー116は、その後端の
ボルト117が後部連結部材119の後下向き円弧形状の案内
路118を下方へ移動し、かくして、昇降レバー116が枢動
ピン115のまわりに旋回される。
この場合、昇降レバー116の前部に位置するボルト121
と同芯のボルト120は、案内路110の上部境界面に形成さ
れている開口128を介して上記案内路から出る。これに
より、カバー3の後縁5の範囲は、昇降レバー116によ
って固定ルーフ面1の上方へ大きく上昇される。後部ス
ライダ109の後端は、ルーフ固定のストッパ129に当接す
る(第22図)。この場合、ボルト121は連結路122の後端
に達する。
かくして、カバー3の後縁5は大きく上昇され、カバ
ー前縁4はそれより小さく上昇され、カバー3は前側を
中心に旋回しながら全体的に上昇する。従って、後部換
気間隙27の所定の開口巾において、カバーの傾きは比較
的小さく抑えられる。第6図と同様に、空気流28は換気
間隙27を介して流れることができる。
上記位置において、ロック部材104の前部開口103とス
ライダ87の前部開口106とが一致し、一方、同時にロッ
ク部材104およびスライダ87の後部開口113、114は、縦
方向へ相互に一致する。スライダ87を後方へ更に僅かに
摺動すると、開口114の前面を形成する傾斜面130が、ボ
ルト112を開口114から引出し、上方のロック部材104の
開口113に導入する。かくして、前部スライダ87と後部
スライダ109との間の結合が断たれ、後部スライダ109
が、案内レール84に関して摺動しないように結合ロッド
108によって確保される。
スライダ87を後方へ更に摺動すると、まず、スライダ
87の上面によって、次いで、駆動ケーブル48によって、
ボルト112が開口113から抜出るのが阻止され(第26、27
図)、後部スライダ109は縦方向不動の状態に保持され
る。
更に、前部昇降レバー88の後端に設けた押えノーズ13
2が、ボルト101より低い位置にあるカバーロッキング98
の補助ノーズ102にぶつかる。かくして、ボルト101の開
口103の後部傾斜面133との共働によって、ボルト101が
開口103からスライダ87の開口106に圧入される。従っ
て、摺動運動に対するカバー3のロックが解除される。
その代わりに、カバー3がロッド98を介してスライダ
87に駆動結合される。案内路86の上部境界面によって、
前部スライダ87を後方へ更に摺動する際にボルト101が
開口106から外れるのが阻止される。なお、連結ピン90
は案内路97の後部範囲135の後端に係合しており、この
係合によっても前記スライダ87はカバー3を後方へ同伴
移動することができる。
カバー3は、前部スライダ87が後部スライダ109のス
トッパ134に当接するまで、固定ルーフ面1を引き込む
ことができる(第23図)。
カバーに固定の前部案内路97の後部範囲135は、カバ
ー3の後縁の上昇時にカバーの前縁を若干上昇させるた
め、後方へ下降している(第22図)。カバー3に固定の
後部連結路122は、前方へ上昇する前部136を有し、更
に、案内レール84は上方へ湾曲しているので、カバー3
の引込時、カバー後縁5が固定ルーフ面1から過度に突
出することはない。
カバー3の閉鎖は逆方向へ行われる。カバー3が第23
図の位置から第22図の位置に達すると、カバーの以降の
前進は、ストッパ125に対する当接によって阻止され
る。
そして、前部スライダ87およびロック部材104の開口
対103、106、および113、114が再び一致されると直ち
に、前部スライダ87の前部開口106の後部傾斜面137がボ
ルト101を開口103に圧入し、一方、前部スライダ87の押
えノーズ138が、ボルト112をロック部材104の後部開口1
13に移行する。この場合、カバー3は換気位置(第21
図)に降下される。スライダ87を更に前進すると、カバ
ーが前方へ上昇され、閉じられる。
前述した第2実施例の変位機構を有する車両ルーフの
開閉装置は、固定ルーフ面1に構成してあってカバー3
によって開閉可能なルーフ開口部2を有し、固定ルーフ
に固定された案内レール84に前後移動する駆動部材(駆
動ケーブル48、スライダ87、109等を含む)を有し、こ
の駆動部材と前記カバー3との間に、駆動部材の後方移
動によってカバー後縁5を開口部閉鎖位置から上昇しか
つその状態でカバー3を後方移動させる変位機構を設け
ている。
前記変位機構は、カバー後縁5の上昇に先行して、カ
バー3がルーフ開口部2を全閉している状態からの駆動
部材の後方移動によって、カバー後縁5にまたはその近
傍にある旋回軸のまわりに旋回させて、カバー後縁5を
ほぼ固定ルーフ面1の高さに保持したまま、カバー前縁
4をルーフ面の下方に降下させる手段(昇降レバー88、
連結ピン90、91、案内路92、97等を有する)を有する。
そして、前記変位機構は、駆動部材に結合されていて
案内レール84に前後摺動自在に支持された前後一対のス
ライダ87、109を有し、前部スライダ87とカバー3との
間に、カバー3がルーフ開口部2を全閉している状態か
らの前部スライダ87の後方移動によってカバー3の前縁
4を下降する手段(昇降レバー88、連結ピン90、91、案
内路92、97等を有する)を有し、後部スライダ109とカ
バー3との間に、カバー前縁4の下降完了後に後部スラ
イダ109の後方移動によってカバー3の後縁5を上昇す
る手段(昇降レバー116、ボルト117、121、案内路118、
連結路122等を有する)を有し、カバー後縁5の上昇完
了後に前部スライダ87の後方移動によってカバー3を後
方移動させる手段(ロック部材104、開口103、106、連
結路122の前部136等を有する)を設けている。
第28〜33図に、第18〜27図の実施例と同様の車両ルー
フの別実施例を示した。従って、以下では、既述の解決
法とは異なる特徴のみを説明する。
第29〜32図に示した如く、案内レール84はフレーム14
0に取付けられ、このフレーム140はカバー摺動方向に対
して旋回することができるように、閉鎖時のカバー3の
後縁5の近傍に位置するヒンジ142を介してルーフに固
定の補強レール141に結合されている。
フレーム140の前端(第29〜32図では左端)には、ヒ
ンジ144を介してフレーム140に結合されたネジスリーブ
143が設けてある。このネジスリーブ143にはネジボルト
145が係合され、このネジボルト145は、軸受146を介し
てルーフに固定の部材147に、回転自在かつ軸線方向へ
摺動しないよう結合されている。そのネジボルト145の
下端は、回転取手148に固定されている。
フレーム140は、閉じたカバー3およびルーフ開口部
2の縁によって形成された間隙150の下方に位置する環
状突起149を有する。フレームの隆起149には、環状カバ
ーパッキン151および環状フレームパッキン152が並べて
固定されている。カバー3が閉鎖位置にある場合(第2
9、33図)、カバーパッキン151が、カバー3とフレーム
140との間の密封を行い、同時に、フレームパッキン152
が、フレーム140と固定ルーフ面1の間の密封を行う。
パッキン151、152は、中空チャンバパッキン(第33図)
であってもよい。双方のパッキンを一体の密封部材に統
合すれば合目的的である。
前記連結部材93および前部昇降レバー88は設けていな
い。連結ピン90、91は、前部スライダ87の前端に直接取
付けてある。カバー前縁4の下方には、カバー前縁が降
下された換気位置、カバー閉鎖位置およびこれら双方の
位置の間の中間位置において、フレームの壁154に当接
するカバーストッパ153が設けてある。押えノーズ132
は、スライダ87に直接設置してある。
カバー3の前縁4は、閉鎖位置(第29図)から固定ル
ーフ面1の下方に降下できる。この場合、回転取手148
を作動してフレーム140をヒンジ142のまわりに下向き旋
回する。このとき、カバー3の後縁5はフレーム140に
対して昇降されないので、固定ルーフ面1の高さに保持
されたままとなる。
フレーム140とともにカバー3の前縁4を下降するこ
とにより、ルーフ開口部の前縁の範囲に、空気流26を通
すための換気間隙15が形成される(第30図)。第29図の
位置から第30図の位置への移動の間、スライダ87は、ス
ライダ87の前端に設けたストッパ155が案内レール84の
対向受156に当接する前部終点位置にとどまる。
次いで、スライダを後方へ摺動した場合、カバー3は
ロッキングロッド98によって更に前部終点位置に保持さ
れる。スライダ87の連結ピン90が案内路97を後下方へ移
動し、かくして、カバー3の前縁の範囲は幾分上昇され
る(第31図)。同時に、後部スライダ109が結合ロッド1
08によって後方へ駆動される。かくして、第22図を参照
して説明した如く、昇降レバー116が旋回され、カバー
3の後縁5が前縁4よりも大きく固定ルーフ面1の上方
に上昇される。即ち、カバー3は前側の仮想の軸芯回り
に後縁が上昇するように旋回しながら、前縁4の上昇に
より全体的に上昇する。
前部スライダ87を後方へ更に移動すると、ロック部材
104がロッキングロッド98を開放し、前部スライダ87が
後部スライダ109との結合が解除され、ロック部材104か
ら結合ロッド108によって保持案内されることになる。
カバーは、固定ルーフ面1の上方を後方へ摺動される
(第32図)。
この実施例の場合、フレーム140の旋回によって、カ
バー3が前下向き傾斜された換気位置に到達されるの
で、案内レール84および連結路122を真直ぐに構成でき
る。第4〜8図の実施例に比して、カバー前縁の通水樋
8も設けていない。水は、フレーム140によって捕集さ
れ、排出口157から排出される。
第33、34図に、第28〜32図のルーフの手動駆動装置の
実施例を示した。前縁が降下された換気位置へのカバー
の変位、カバーの上昇および変位は、1つのユニットに
統合された独立の駆動要素によって行う。この場合、フ
レーム140の旋回のため、第29〜32図と同様の装置が設
けてある。この場合、回転取手148には、ネジボルト160
と噛合うネジスリーブ159が形成してある。本質的な垂
直なネジボルト160の上端は、ルーフに固定の補強板161
に固定されている。固定取手148を回転すると、ネジス
リーブ159が、補強板161に空転しないよう結合されたネ
ジボルト160に沿って上方または下方へ移動する。
カバー3の昇降および摺動は、クランクベース163に
旋回自在なよう結合された枢動クランク162によって行
う。クランクベース163は、回転取手148のネジボルト16
0には込んであり、ネジボルト160及びクランクハウジン
グ164に回転自在に軸支されている。クランクベース163
は、駆動ピニオン165に空転しないよう結合されてい
る。駆動ピニオン165は、双方の駆動ケーブル48と係合
する。クランクハウジング164は、弾性要素166を介して
フレーム140に結合されている。要素166は、フレームの
降下時、旋回運動を補償する。ケーシングを167を示し
た。
尚、本発明の車両ルーフは次のような追加特徴を有す
る。
(1) 変位機構が、カバー3の両側にそれぞれ、駆動
装置(駆動ケーブル48、駆動電動機50)に結合されカバ
ー摺動方向へ可動なよう案内された制御連結部材46と、
各制御連結部材46に配され同じくカバー摺動方向へ可動
なよう案内されたスライダ39とを有し、上記スライダ39
には、前部および後部昇降レバー53、54が、それぞれ、
カバー摺動方向に対して垂直に延びる旋回軸(旋回ボル
ト51、52)のまわりに旋回自在なよう軸支してあり、昇
降レバー53、54は、それぞれ、1つの側で制御連結部材
46に作用し、別の側でカバー固定部材(カバー支持部材
62)に作用する。
(2) 追加特徴(1)に加えて、昇降レバー53、54
が、それぞれ、中央範囲においてスライダ39に軸支され
ており、相互に対向する端部で制御連結部材46に作用
し、相互に逆方向へ向く端部でカバー固定部材(カバー
支持部材62)に作用する。
(3) 追加特徴(1)又は(2)に加えて、双方の昇
降レバーの1つ53が、それぞれ、カバー固定部材(カバ
ー支持部材62)に枢着され、双方の昇降レバーの別の1
つ54が、旋回自在に且つまたカバー固定部材に対して限
られた長さだけ縦方向へ摺動自在にカバー固定部材に結
合されている。
(4) 追加特徴(1)〜(3)の1つ加えて、双方の
昇降レバー53、54の各々が、制御連結部材46のカム路59
に係合する連結ピン57、58を担持する。
(5) 追加特徴(1)〜(4)の1つに加えて、カバ
ー摺動方向へ延びる案内レール38を、ルーフ開口部2の
両側にルーフに固定して設けた形式のものにおいて、ス
ライダ39が、案内レール38に沿って摺動自在な案内よう
され、制御連結部材46が、当該のスライダ39にカバー摺
動方向へ摺動自在なよう軸支されている。
(6) 追加特徴(1)〜(5)の1つに加えて、カバ
ー3の両側に配置された制御連結部材46が、それぞれ、
駆動装置の一部をなす非伸縮性駆動ケーブル48に固定さ
れている。
(7) 追加特徴(1)〜(6)の1つに加えて、カバ
ー3が前部終点位置にある場合、スライダ39が摺動運動
不能なようロックされる。
(8) 追加特徴(1)〜(7)の1つに加えて、カバ
ー3の摺動運動のため、スライダ39を当該の制御連結部
材46に駆動結合できる。
(9) 追加特徴(7)又は(8)の1つに加えて、当
該の制御連結部材46の摺動運動に依存して交互に制御連
結部材46またルーフに固定のロック部材69と係合し、ス
ライダの摺動運動に追従するロッキングバー66を備え
る。
(10) 変位機構が、カバー3の両側に、それぞれ、カ
バーに固定の連結装置96、123と、ルーフに固定の連結
装置93、119とを有し、双方の連結装置の案内路92、9
7、118、122に係合する連結ピン90、91、117、121を担
持する昇降レバー装置88、116が、上記双方の連結装置
と共働する。
(11) 追加特徴(10)に加えて、カバー3が、駆動装
置に常に結合されたカバー摺動方向へ摺動自由なよう案
内された前部スライダ87と駆動結合する。
(12) 追加特徴(11)に加えて、カバー3の前縁4に
作用し、前縁が降下された換気位置と上昇位置との間で
カバーを旋回する間にルーフに固定の部材(ロック部材
104)と係合状態に保持され、カバーの摺動運動のため
前部スライダ87と係合状態に保持される係合部材(カバ
ーロッキングロッド98)を備える。
(13) 追加特徴(10)〜(12)の1つに加えて、昇降
レバー装置が、カバー摺動方向へ変位自在なよう案内さ
れた後部スライダ109に枢着してあり、前縁が降下され
た上昇位置と後縁がルーフ面上方に上昇された上昇位置
との間のカバー3の旋回中に駆動装置に係合され、カバ
ーの摺動運動中にルーフに固定の部材(ロック部材10
4)と係合状態に保持される後部昇降レバー116を有す
る。
(14) 追加特徴(13)に加えて、駆動装置に後部スラ
イダ109を結合するため、前部スライダ87と後部スライ
ダ109とを取外し得るよう結合する連結部材(結合ロッ
ド108)が設けてある。
(15) 追加特徴(10)〜(14)の1つに加えて、昇降
レバー装置が、それぞれ、更に、前部スライダ87に枢着
された前部昇降レバー88を有する。
(16) 追加特徴(1)〜(15)の1つに加えて、案内
レール84または案内レールを担持するフレーム140が、
ルーフ開口部2の後縁の近傍にある軸のまわりに固定ル
ーフ面1に対して旋回させることができ、カバー3が、
閉鎖位置とカバー後縁が降下された換気位置との間で案
内レールを旋回することによって、変化させ得る。
(17) 追加特徴(16)に加えて、フレーム140の前部
が、フレームの高さを選択的に調節する昇降装置に結合
されている。
(18) 追加特徴(16)又は(17)に加えて、フレーム
140が、フレームと固定フレーム1との間の密封のため
およびフレームとカバー3との間の密封のためルーフ開
口部2の周縁範囲に環状密封装置(カバーパッキン15
1、フレームパッキン152)を担持する。
(19) 追加特徴(16)〜(18)の1つに加えて、カバ
ー3が、カバーの前部終点位置から出発して前方および
後方への摺動前に、固定ルーフ面1の上方に上昇させ得
る。
(20) 追加特徴(16)〜(19)の1つに加えて、フレ
ーム140を旋回する回転取手148と、カバー3を昇降、摺
動するクランク装置を有する構造ユニットの形の作動装
置を備える。
(21) 追加特徴(10)〜(20)の1つに加えて、カバ
ーに固定の連結装置96、123の案内路97、122が、カバー
3の引込前または引込中にカバー前縁4を上昇するため
の下方へ降下する部分135を有する。
(22) 追加特徴(10)〜(21)のひとつに加えて、後
部昇降レバー116が、カバーの閉鎖位置において不測に
上昇しないよう確保されている。
(23) 追加特徴(10)〜(22)の1つに加えて、カバ
ー3の後縁5を上昇した際、後部昇降レバー116が少な
くともほぼ垂直な位置を取る。
(24) 追加特徴(1)〜(23)の1つに加えて、ルー
フ開口部2の下方に設けてあり変位自在の天蓋(ブライ
ンド装置20)によって開閉できる天蓋開口部19を有し、
固定ルーフ面1の下方に設けてある固定ルーフ天蓋18、
18′を備える。
(25) 追加特徴(24)の1つに加えて、変位自在の天
蓋として、巻取ボビン22に巻取り得るブラインドリボン
21を有するブラインド装置20が設けてある。
(26) 追加特徴(25)の1つに加えて、巻取ボビン22
が、ルーフ面1と固定ルーフ天蓋18、18′との間にルー
フ開口部2および天蓋開口部19の後ろにカバー摺動方向
に対して直角に軸支されている。
(27) 追加特徴(25)または(26)に加えて、カバー
を金属板から構成した場合、ブラインドリボン21の前部
自由端またはこの自由端に結合された縁取り21が、カバ
ー3に摺動方向へ駆動結合されている。
(28) 追加特徴(25)または(26)の1つに加えて、
カバーをガラスから構成した場合、ブラインド装置20を
任意に手で作動でき、ブラインドリボン21を引出位置に
固定できる。
(29) 追加特徴(25)〜(28)の1つに加えて、固定
ルーフ天蓋18、18′が、天蓋開口部19の前およびまたは
後に、少なくとも1つの換気グリル25、36を備えてい
る。
もちろん本発明の枠内において多くの設計変更が可能
である。例えば、ルーフに固定の部材(例えば、補強レ
ール141)にフレーム140を旋回自在に結合するため、ヒ
ンジ14にの代わりに、弾性中間部材を設けることもでき
る。案内レールは、場合によっては、フレーム140の機
能を果たすことができ、このため、適切な鋳造部材から
構成できる。ネジスリーブおよびネジボルトから成るネ
ジスピンドルの代わりに、別の任意の昇降要素(例えば
連結部材)を設けることもできる。駆動は、選択的に手
動または電動で行うことができる。
(発明の効果) 本発明によれば、スポイラルーフの利点(ルーフ開口
部の選択的開放、かくして、乗員の頭上に大きい自由ス
ペースの供与および幌馬車的走行感覚の付与)を保持す
るとともに、改善された換気技術的条件で且つ空気力学
的に好適な態様で車両の換気を行い得る車両ルーフを得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1、2、3図は、それぞれ、本発明に係るルーフを備
えた自動車の部分斜視図で異なるカバー位置を示すも
の、第4〜7図は、それぞれカバー位置の異なる車両ル
ーフの略縦断面図、第8図は、ルーフの別の実施例の第
4図と同様の縦断面図、第9〜12図は、変位機構の第1
実施例を示すための、第4〜7図に対応する略縦断面
図、第13図はカバーが前部終点位置にある場合の第9〜
12図の変位機構の部分平面図、第14〜17図は、それぞれ
第13図の線XIV−XIV、XV−XV、XVI−XVI、XVII−XVIIに
沿う断面図、第18、19、20、21、22、23図は、別の実施
例の変位機構を備えたカバー位置の異なる車両ルーフの
略縦断面図(カバー側の連結部材と関連の連結ピンとの
共働を明示するため、第18、20図にそれぞれ、第19、21
図のカバーを別個に示した)、第24図は第20、21図のカ
バー位置における第18〜23図の変位機構の部分平面図、
第25図は第24図の線XXV−XXVに沿う断面図、第26図は第
21図の線XXVI−XXVIに沿う断面図、第27図は第23図の線
XXVII−XXVIIに沿う断面図、第28、29、30、31、32図
は、変位機構の別の実施例を示すための車両ルーフの略
縦断面図(第28図に、同じく、第29図のカバー位置のカ
バーを別個に示した)第33図は、第28〜32図の変位機構
の作動装置の縦断面図、第34図は第33図の作動装置の下
面図である。 1……固定ルーフ面、3……カバー、4……カバー前
縁、5……カバー後縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト,ヴィンゲン ドイツ連邦共和国,8152 フェルトキル ヘン ヘーエンライナーシュトラーセ 3 (56)参考文献 実開 昭62−64629(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 7/05

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定ルーフ面(1)のルーフ開口部を閉鎖
    しているカバー(3)を、カバー後縁(5)を開口部閉
    鎖位置から上昇するのに先行して、カバー後縁(5)に
    またはその近傍にある旋回軸のまわりに旋回させて、カ
    バー後縁(5)をほぼ固定ルーフ面(1)の高さに保持
    したまま、カバー前縁(4)をルーフ面の下方に降下さ
    せることを特徴とする車両ルーフのカバー開閉方法。
  2. 【請求項2】固定ルーフ面(1)のルーフ開口部を閉鎖
    しているカバー(3)を、カバー後縁(5)にまたはそ
    の近傍にある旋回軸のまわりに旋回させて、カバー後縁
    (5)をほぼ固定ルーフ面(1)の高さに保持したま
    ま、カバー前縁(4)をルーフ面の下方に降下させ、カ
    バー(3)を前下向き傾斜させた状態からカバー(3)
    全体を上昇させてカバー後縁(5)を開口部閉鎖位置か
    ら上昇し、更に、上昇した位置からカバー(3)を後方
    へ摺動することを特徴とする車両ルーフのカバー開閉方
    法。
  3. 【請求項3】固定ルーフ面(1)に構成してあってカバ
    ー(3)によって開閉可能なルーフ開口部を有し、固定
    ルーフに固定された案内レールに前後移動する駆動部材
    を有し、この駆動部材と前記カバー(3)との間に、駆
    動部材の後方移動によってカバー後縁(5)を開口部閉
    鎖位置から上昇しかつその状態でカバー(3)を後方移
    動させる変位機構を設けた形式の車両ルーフにおいて、 前記変位機構は、カバー後縁(5)の上昇に先行して、
    カバー(3)がルーフ開口部を全閉している状態からの
    駆動部材の後方移動によって、カバー後縁(5)にまた
    はその近傍にある旋回軸のまわりに旋回させて、カバー
    後縁(5)をほぼ固定ルーフ面(1)の高さに保持した
    まま、カバー前縁(4)をルーフ面の下方に降下させる
    手段を有することを特徴とする車両ルーフのカバー開閉
    装置。
  4. 【請求項4】前記変位機構は、駆動部材に結合された制
    御連結部材(46)と案内レールに前後摺動自在に支持さ
    れたスライダ(39)とを有し、このスライダ(39)とカ
    バー(3)とを前後一対の昇降レバー(53、54)で連結
    し、前記制御連結部材(46)に、前後昇降レバー(53、
    54)と係合していて、制御連結部材(46)の後方移動に
    より、前記カバー後縁(5)をほぼ固定ルーフ面(1)
    の高さに保持したままでのカバー(3)の前縁下降の後
    に、カバー(3)の後縁上昇、及び後縁上昇状態でスラ
    イダ(39)を同伴した後方移動を行うカム手段を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両ルーフのカバー
    開閉装置。
  5. 【請求項5】前記変位機構は、駆動部材に結合されてい
    て案内レールに前後摺動自在に支持された前後一対のス
    ライダ(87、109)を有し、前部スライダ(87)とカバ
    ー(3)との間に、カバー(3)がルーフ開口部を全閉
    している状態からの前部スライダ(87)の後方移動によ
    って、カバー後縁(5)をほぼ固定ルーフ面(1)の高
    さに保持したままでカバー(3)の前縁(4)を下降す
    る手段を有し、後部スライダ(109)とカバー(3)と
    の間に、カバー前縁(4)の下降完了後に後部スライダ
    (109)の後方移動によってカバー(3)の後縁(5)
    を上昇する手段を有し、カバー後縁(5)の上昇完了後
    に前部スライダ(87)の後方移動によってカバー(3)
    を後方移動させる手段を設けていることを特徴とする請
    求項3に記載の車両ルーフのカバー開閉装置。
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