JP3045159B2 - 空気調和装置の室内機及び該室内機の据付構造 - Google Patents

空気調和装置の室内機及び該室内機の据付構造

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    • F24F13/32Supports for air-conditioning, air-humidification or ventilation units

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の室
内機及び該室内機の据付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の室内機には、
吸込口と吹出口とが形成されたケーシングの内部に、室
内熱交換器、ファン等を収納して形成されたものがあ
る。該室内機は、吸込口から室内空気を吸引し、その室
内空気と冷凍回路の冷媒とを室内熱交換器で熱交換させ
て調和空気を生成し、この調和空気を吹出口から吹き出
して室内の空調を行うように構成されている。
【0003】この種の室内機には、例えば、特公昭59
−25927号公報に開示されているように、遠心ファ
ンを備えると共に、ケーシングを部屋の側壁に取り付け
て設置される壁掛け型に構成したものがある。この室内
機は、ケーシングの前面に形成された吸込口から室内空
気を吸い込み、ケーシングの下部に形成された吹出口か
ら調和空気を吹き出すように構成されている。また、遠
心ファンは、回転軸が水平となる姿勢でケーシング内に
設けられている。
【0004】一方、特公昭63−15494号公報に
は、ケーシング内に、遠心ファンを回転軸が垂直となる
姿勢で配置するとともに、遠心ファンの前面側と側面側
に位置する略コ字状の熱交換器を配置して、直方体のケ
ーシングの下面から室内空気を吸込み、ケーシングの前
面と両側面とから調和空気を吹き出すようにした天井吊
り下げ型の室内機が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の壁掛け型の室内機は、調和空気をケーシングの下部
に形成された吹出口から前方へ吹き出すようにしている
ため、調和空気を室内へ均一に供給することができない
という問題があった。即ち、上記室内機は、調和空気を
室内機の前方へ吹き出すのみで、室内機の左右方向へは
吹き出すことができないため、室内空間全体に亘って調
和空気を供給することができず、室内を均一に冷房又は
暖房することができなかった。この結果、室内温度が不
均一となり、充分な快適性を得られないという問題があ
った。
【0006】さらに、室内には、側壁に沿って家具や陳
列棚を設けることが多いが、上記の室内機を側壁に設置
した場合、該室内機が設置された側壁部分に沿って陳列
棚等を設けることができない。このため、室内機を側壁
に取り付けると、室内の空間を充分に利用できなくなる
という問題があった。
【0007】一方、上記従来の天井吊り下げ型の室内機
は、調和空気を前方と側方の三方向へ吹き出すものの、
ケーシングが単に直方体であるために、前後方向の寸法
が大きくなり、壁の近くに設置した場合などには、壁か
らの突出量が大きく、在室者に対する圧迫感が大きいと
いう問題があった。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、室内へ調和空気をよ
り均一に吹き出すことができ、しかも室内空間を有効に
利用でき、さらに在室者に対する圧迫感の小さな空気調
和装置の室内機を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前方及び両側
方の3方向へ調和空気を吹き出すことができるようにす
るとともに、ケーシング(10,110)を扁平な形状にし、且
つ、ケーシング(10,110)の前面側の厚さを背面側の厚さ
よりも薄くすべく、ケーシング(10,110)の下部に、該ケ
ーシング(10,110)の前方から後方へ向かって下方に傾斜
する傾斜面(14,114)を設けたものである。
【0010】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
では、ケーシング(10,110)は、扁平な略直方体状の本体
(11,111)と、本体(11,111)の底部に連続する膨出部(13,
113)とから構成されている。膨出部(13,113)は、前面
が、ケーシング(10,110)の前方から後方へ向かって下方
に傾斜する傾斜面(14,114)に形成されている。また、膨
出部(13,113)の傾斜面(14,114)に吸込み口(41,141)が形
成され、本体(11,111)の前面に前方吹出口(43,143)が形
成され、本体(11)の側面に側方吹出口(44,144)が形成さ
れている。さらに、ケーシング(10,110)の膨出部(13,11
3)が、本体(11,111)の前縁及び両側縁の内側から下方へ
膨出するように構成され、本体(11,111)の前縁部及び両
側縁部が、膨出部(13,113)の前端及び両側端よりも前方
及び側方へ突出する突出縁部(12,112)に形成されてい
る。そして、ケーシング(10,110)の内部に、吸込口(41,
141)から各吹出口(43,44,143,144)へ連通する空気通路
(45,145)が形成される一方、空気通路(45,145)に、ファ
ン(20R,20L,120R,120L)と、室内空気から調和空気を生
成する熱交換器(30,130)とが配置されている。
【0011】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
上記第1の解決手段において、ケーシング(10,110)を、
壁掛け手段(170)を介して側壁(72)に取り付けられるよ
うに構成したものである。
【0012】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第1の解決手段において、ケーシング(10,110)を、
吊り下げ手段(170)を介して天井(71)に取り付けられる
ように構成したものである。
【0013】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第1の解決手段において、ケーシング(10)の本体(1
1)の突出縁部(12)の前面及び両側面を、略垂直な面によ
り構成したものである。
【0014】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第1の解決手段において、ケーシング(110)の本体
(111)の突出縁部(112)を、ケーシング(110)の外方へ向
かって突出する湾曲面により構成したものである。
【0015】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第1の解決手段において、室内空気を下方から吸入
して側方へ吐出する遠心ファン(20R,20L,120R,120L)を
用い、該遠心ファン(20R,20L,120R,120L)を、回転軸が
上下方向になるように配置したものである。
【0016】また、本発明が講じた第7の解決手段は、
上記第6の解決手段において、複数台の遠心ファン(20
R,20L,120R,120L)を、ケーシング(10,110)の本体(11,11
1)の内部に、本体(11,111)の幅方向に並列に配列したも
のである。
【0017】また、本発明が講じた第8の解決手段は、
上記第6または第7の解決手段において、熱交換器(30)
を、遠心ファン(20R,20L)の下方に配置したものであ
り、本発明が講じた第9の解決手段は、第8の解決手段
において、熱交換器(30)を、ケーシング(10)の膨出部(1
3)の内部に収納したものである。
【0018】また、本発明が講じた第10の解決手段
は、上記第8の解決手段において、ケーシング(10)の内
部に、遠心ファン(20R,20L)から吐出された空気を前方
吹出口(43)及び側方吹出口(44)へ導くように、遠心ファ
ン(20R,20L)に対応して形成された案内面(61,62)を有す
る導風部材(60)を設けたものである。
【0019】また、本発明が講じた第11の解決手段
は、上記第1の解決手段において、各側方吹出口(44)
を、閉鎖自在に構成し、ケーシング(10)を、前方吹出口
(43)及び両側方吹出口(44)が開口する3方向吹出しと、
一方の側方吹出口(44)が閉鎖され、他方の側方吹出口(4
4)及び前方吹出口(43)が開口する2方向吹出しと、両側
方吹出口(44)が閉鎖され、前方吹出口(43)が開口する1
方向吹出しとに設定可能に構成したものである。
【0020】また、本発明が講じた第12の解決手段
は、上記第11の解決手段において、ケーシング(10)の
内部に、3方向吹出しに設定されると、遠心ファン(20
R,20L)が吐出する空気を前方吹出口(43)と両側方吹出口
(44)とに分流し、2方向吹出し又は1方向吹出しに設定
されると、遠心ファン(20R,20L)から吐出されて閉鎖さ
れた側方吹出口(44)へと流れる空気を前方吹出口(43)へ
と導く気流変更手段(52)を設けたものである。
【0021】また、本発明が講じた第13の解決手段
は、上記第1乃至第7の何れか1の解決手段において、
熱交換器(130)を、ケーシング(110)の本体(111)の内部
に収納し、かつ、前方吹出口(143)に沿って配置される
前方熱交換部(131)と、側方吹出口(144)に沿って配置さ
れる側方熱交換部(132)とを備えた構成としたものであ
る。なお、熱交換器(130)は、前方熱交換部(131)と側方
熱交換部(132)とを一体にして平面視略コ字状にしても
よいし、前方熱交換部(131)と側方熱交換部(132)とを別
体にして、これらを別々に配置してもよい。
【0022】また、本発明が講じた第14の解決手段
は、上記第13の解決手段において、 膨出部(113)の内
部の空隙部に、空調用部品(160)を収納したものであ
り、本発明が講じた第15の解決手段は、上記第14の
解決手段において、膨出部(113)の内部の空調用部品(16
0)を、高性能エアフィルタ及び脱臭器の少なくとも一方
としたものである。
【0023】また、本発明が講じた第16の解決手段
は、上記第1の解決手段において、ケーシング(110)の
背面(110b)とファン(120R,120L)との間の空隙部に、空
調用部品(162a,162b)を収納したものであり、本発明が
講じた第17の解決手段は、上記第16の解決手段にお
いて、空調用部品を、冷媒配管(162a)及びドレン配管(1
62b)としたものである。
【0024】また、本発明が講じた第18の解決手段
は、上記第1の解決手段において、熱交換器(130)を、
前方吹出口(143)に沿って配置される前方熱交換部(131)
と、側方吹出口(144)に沿って配置される側方熱交換部
(132)とを備えた構成とし、ファン(120R,120L)を、ケー
シング(110)の背面(110b)と、熱交換器(130)の前方熱交
換部(131)と側方熱交換部(132)との間に配置し、ケーシ
ング(110)の背面(110b)とファン(120R,120L)と側方熱交
換部(132)との間の空隙部(S1)に、空調用部品(161)を配
置したものである。
【0025】また、本発明が講じた第19の解決手段
は、上記第1の解決手段において、熱交換器(130)を、
前方吹出口(143)に沿って配置される前方熱交換部(131)
と、側方吹出口(144)に沿って配置される側方熱交換部
(132)とを備えた構成とし、ファン(120R,120L)を、ケー
シング(110)の背面(110b)と、熱交換器(130)の前方熱交
換部(131)と側方熱交換部(132)との間に複数台並列に配
置し、各ファン(120R,120L)と前方熱交換部(131)との間
の空隙部(S2)に、空調用部品(161)を配置したものであ
る。
【0026】また、本発明が講じた第20の解決手段
は、上記第1の解決手段において、熱交換器(130)を、
前方吹出口(143)に沿って配置される前方熱交換部(131)
と、側 方吹出口(144)に沿って配置される側方熱交換部
(132)とを備えた構成とし、ファン(120R,120L)を、ケー
シング(110)の背面(110b)と、熱交換器(130)の前方熱交
換部(131)と側方熱交換部(132)との間に複数台並列に配
置し、ケーシング(110)の背面(110b)と各ファン(120R,1
20L)との間の空隙部(S3)に、空調用部品(161)を配置し
たものである。
【0027】また、本発明が講じた第21の解決手段
は、上記第1の解決手段において、熱交換器(130)を、
前方吹出口(143)に沿って配置される前方熱交換部(131)
と、側方吹出口(144)に沿って配置される側方熱交換部
(132)とを備えた構成とし、ファン(120R,120L)を、ケー
シング(110)の背面(110b)と、熱交換器(130)の前方熱交
換部(131)と側方熱交換部(132)との間に複数台並列に配
置し、各ファン(120R,120L)の間の空隙部(S4)に、空調
用部品(161)を配置したものである。
【0028】なお、上記第18から第21の解決手段に
おいて、熱交換器(130)は、前方熱交換部(131)と側方熱
交換部(132)とを一体にして平面視略コ字状にしてもよ
いし、前方熱交換部(131)と側方熱交換部(132)とを別体
にして、これらを別々に配置してもよい。
【0029】また、本発明が講じた第22の解決手段
は、上記第18乃至第21の何れか1の解決手段におい
て、空調用部品をスイッチボックス(161)としたもので
あり、本発明が講じた第23の解決手段は、上記第18
乃至第21の何れか1の解決手段において、空調用部品
をドレンポンプとしたものである。
【0030】また、本発明が講じた第24の解決手段
は、上記第1の解決手段において、膨出部(113)の傾斜
面(114)を、ケーシング(110)の前方側よりも後方側の傾
斜が緩くなるように形成し、吸込み口(141)に、ケーシ
ング(110)の左右方向へ延びる複数のスリット(141a)を
前後方向に平行に配列し、各スリット(141a)を、ケーシ
ング(110)の前方側よりも後方側で幅が広くなるように
形成したものである。
【0031】また、本発明が講じた第25の解決手段
は、上記第1の解決手段で「ケーシング(10,110)の膨出
部(13,113)が、本体(11,111)の前縁及び両側縁の内側か
ら下方へ膨出し、上記本体(11,111)の前縁部及び両側縁
部が、膨出部(13,113)の前端及び両側端よりも前方及び
側方へ突出する突出縁部(12,112)に形成されている」こ
とを特定事項から除いた室内機において、上記第24の
解決手段と同様に、膨出部(113)の傾斜面(114)を、ケー
シング(110)の前方側よりも後方側の傾斜が緩くなるよ
うに形成し、吸込み口(141)に、ケーシング(110)の左右
方向へ延びる複数のスリット(141a)を前後方向に平行に
配列し、各スリット(141a)を、ケーシング(110)の前方
側よりも後方側で幅が広くなるように形成したものであ
る。
【0032】また、本発明が講じた第26の解決手段
は、上記第6の解決手段において、遠心ファン(120R,12
0L)を、ケーシング(110)の内部上面との間を空気が流れ
るようにケーシング(110)の内部上面から所定間隔を存
して配置し、遠心ファン(120R,120L)とケーシング(110)
の間に、遠心ファン(120R,120L)のモータ(125)を配置し
たものである。
【0033】また、本発明が講じた第27の解決手段
は、上記第1の解決手段において、ケーシング(110)の
側板(110e)を、他のケーシング構成材(110a,110b,110c,
110d)に対して着脱可能に構成し、側板(110e)に、側方
吹出口(144)の構成部材(151)を組み込むようにしたもの
である。
【0034】また、本発明が講じた第28の解決手段
は、請求項1記載の空気調和装置の室内機(2)と、該室
内機(2)を室内に据え付けるための据付具(170)とからな
る据付構造を前提としている。そして、据付具(170)
を、室内機(2)の背面(110b)に沿う縦板部材(171)と、該
縦板部材(171)から前方に延びる横板部材(172)とを一体
に構成したものとし、室内機(2)の背面側下方部(110f)
と係合する第1止め手段(173)を縦板部材(171)に設ける
とともに、室内機(2)の背面側下方部(110f)よりも前方
部分(110g)と係合する第2止め手段(174)を横板部材(17
2)に設けたものである。
【0035】また、本発明が講じた第29の解決手段
は、上記第28の解決手段において、据付具(170)と室
内機(2)を、室内機(2)の上面(110a)が据付具(170)の横
板部材(172)に略沿った状態で係合するように構成し、
据付具(170)の横板部材(172)と室内機(2)の上面(110a)
との間に、室内機(2)の位置を調整するための間隙が生
じるように、据え付け具(170)に対する室内機(2)の係合
位置を定めたものである。
【0036】また、本発明が講じた第30の解決手段
は、上記第28の解決手段において、縦板部材(171)
に、部屋の側壁(72)への取付穴(H3)を形成し、横板部材
(172)に、室内機(2)を固定するボルト(90,95)の取付孔
(H1)を形成したものである。
【0037】また、本発明が講じた第31の解決手段
は、上記第30の解決手段において、横板部材(172)の
取付孔(H1)を、室内機(2)を固定する天井(71)の吊りボ
ルト(95)に対応した位置に形成したものである。
【0038】また、本発明が講じた第32の解決手段
は、上記第28の解決手段において、第1止め手段を、
室内機(2)の背面側下方部(110f)と係合するように縦板
部材(171)の下端部に設けた第1フック(173)とし、第2
止め手段を、室内機(2)の側縁部(110g)と係合するよう
に横板部材(172)の左右縁部に設けた第2フック(174)と
し、第2フック(174)を、弾性材料により形成し、且
つ、室内機(2)の側縁部(110g)に沿って位置するように
構成された基部(174a)と、該基部(174a)の下端から該室
内機(2)の側縁部(110g)よりも内側に折り曲げて形成さ
れた先端係止部(174b)とを備えた構成としたものであ
る。
【0039】−作用− 上記第1の解決手段では、遠心ファン(20R,20L,120R,12
0L)を起動すると、膨出部(13,113)の傾斜面に設けられ
た吸込口(41,141)から、室内空気がケーシング(10,110)
内に吸い込まれる。該室内空気は、熱交換器(30,130)に
おいて加熱又は冷却されて調和空気となる。この調和空
気は空気通路(45,145)を流れ、吹出口(43,44,143,144)
から室内へ吹き出される。その際、調和空気は、前方吹
出口(43,143)からは室内機(1,2)の前方に吹き出され、
側方吹出口(44,144)からは室内機(1,2)の側方に吹き出
される。即ち、室内機(1,2)の前方と両側方の3方向へ
向けて調和空気が吹き出される。
【0040】この室内機(1,2)は、扁平な本体(11,111)
の底部に設けられた膨出部(13,113)に、ケーシング(10,
110)の前方から後方へ向かって下方に傾斜する傾斜面(1
4,114)を設けて、ケーシング(10,110)の前面側の厚さが
背面側の厚さよりも薄くなるようにしているので、室内
に設置した状態で、ケーシングの前面下端部の室内への
張り出し量を少なくできる。
【0041】また、ケーシング(10,110)の本体(11,111)
の前縁部及び両側縁部が、膨出部(13,113)の前端及び両
側端よりも前方及び側方へ突出する突出縁部(12,112)を
構成していて、上記吸込み口(41,141)が膨出部(13,113)
の傾斜面(14,114)に形成され、上記前方吹出口(43,143)
及び側方吹出口(44,144)が本体(11,111)の前面及び側面
に形成されているので、両吹出口(43,44,143,144)と吸
込口(41,141)は、所定の距離を存して位置することにな
る。
【0042】また、上記第2の解決手段では、ケーシン
グ(10,110)は、壁掛け手段(170)を介して側壁(72)に取
り付けられ、第3の解決手段では、ケーシング(10,110)
は、吊り下げ手段(170)を介して天井(71)に取り付けら
れる。
【0043】また、ケーシング(10)の本体(11)の突出縁
部(12)は、上記第4の解決手段のように、前面及び両側
面を略垂直な面により構成したり、第5の解決手段のよ
うに、ケーシング(110)の外方へ向かって突出する湾曲
面により構成したりすることができる。
【0044】また、上記第6の解決手段では、遠心ファ
ン(20R,20L,120R,120L)を、回転軸が上下方向となるよ
うに配置しているので、遠心ファン(20R,20L,120R,120
L)の配置に必要なスペースを上下方向に狭くすることが
できる。従って、ケーシング(10)を、高さの低い上下に
扁平な形状に形成できる。
【0045】また、上記第7の解決手段では、複数台の
遠心ファン(20R,20L,120R,120L)を、ケーシング(10,11
0)の本体(11,111)の内部に、本体(11,111)の幅方向に並
列に配列しているので、側方吹出口(44,144)へも充分に
空気を送り出すことができる。
【0046】また、上記第8及び第9の解決手段では、
室内空気は、吸込口(41,141)から熱交換器(30)を通って
調和空気に生成された後に遠心ファン(20R,20L)に吸い
込まれ、さらに該調和空気が各吹出口(43,44)から室内
へ吹き出される。
【0047】また、上記第10の解決手段では、遠心フ
ァン(20R,20L)から前方吹出口(43)及び側方吹出口(44)
へ向けて吐出された空気は、両吹出口(43,44)を流れて
室内へと吹き出される。一方、該遠心ファン(20R,20L)
から、各吹出口(43,44)とは反対の方向へ吐出された空
気は、導風部材(60)に形成された案内面(61,62)に沿っ
て流れ、前方吹出口(43)及び側方吹出口(44)へと導かれ
る。従って、遠心ファン(20R,20L)により、ケーシング
(10)の前方及び側方の3方向へ向けて、調和空気が吹き
出される。
【0048】また、上記第11の解決手段では、各側方
吹出口(44)が閉鎖自在に構成され、ケーシング(10)は、
3方向吹出しと2方向吹出しと1方向吹出しとに設定可
能に構成される。従って、室内機(1)の設置状態や室内
機(1)の設置される部屋(70)の用途に対応して、調和空
気の吹出方向が設定される。
【0049】また、上記第12の解決手段では、両側方
吹出口(44)が開放された3方向吹出しに設定された際に
は、気流変更手段(52)によって、ファン(20R,20L)が吐
出する空気を前方吹出口(43)と両側方吹出口(44)とに分
流する。一方、側方吹出口(44)が閉鎖されて2方向吹出
し又は1方向吹出しに設定された際には、気流変更手段
(52)によって、ファン(20R,20L)から吐出されて閉鎖さ
れた側方吹出口(44)へと流れる空気が前方吹出口(43)へ
と導かれる。
【0050】また、上記第13の解決手段では、熱交換
器(130)が、ケーシング(110)の本体(111)の内部で前方
吹出口(43)に沿う前方熱交換部(131)と側方吹出口(44)
に沿う側方熱交換部(132)とを備えているから、室内空
気は、吸込口(141)を通ってファン(120R,120L)に吸い込
まれてから、前方及び側方へ吹き出される際に、熱交換
器(130)を通って調和空気となった後に各吹出口(143,14
4)から室内へ吹き出されることになる。
【0051】このように、熱交換器(130)がケーシング
(110)の本体(111)内に収納されるので、膨出部(113)の
内部に空隙部ができる。このため、上記第14の解決手
段では、該空隙部に空調用部品(160)を収納し、上記
15の解決手段では、その空調用部品(160)を、高性能
エアフィルタ及び脱臭器の何れか一方としている。
【0052】また、上記第16の解決手段では、ケーシ
ング(110)の背面(110b)とファン(120R,120L)との間の空
隙部に空調用部品(162a,162b)を収納しており、上記
17の解決手段では、その空調用部品を冷媒配管(162a)
及びドレン配管(162b)としているので、ケーシング(11
0)の背面(110b)側の空隙部を有効に利用できる。
【0053】また、上記第18から第21の解決手段で
は、空調用部品(161)を、ケーシング(110)の背面(110b)
とファン(120R,120L)と側方熱交換部(132)との間の空隙
部(S1)、各ファン(120R,120L)と前方熱交換部(131)とで
囲まれた空隙部(S2)、ケーシング(110)の背面(110b)と
各ファン(120R,120L)とで囲まれた空隙部(S3)、そして
各ファン(120R,120L)の間の空隙部(S4)に配置するよう
にしており、さらに第22及び第23の解決手段では、
その空調用部品をスイッチボックス(161)及びドレンポ
ンプとしているので、これらの空隙部(S1〜S4)を有効に
利用できる。
【0054】また、上記第24及び第25の解決手段に
おいて、吸込み口(141)に形成しているスリット(141a)
は、膨出部(113)の傾斜面(140)に、ケーシング(110)の
前方側よりも後方側の傾斜の緩やかな部分で幅が広く形
成されている。在室者が室内機(2)を見るとき、その見
る方向が普通は室内の中央側から斜め上向きになるの
で、スリット(141a)は在室者に対しては殆ど同じ幅に見
える。しかし、スリット(141a)は実際にはケーシング(1
10)の後方側では幅が広く形成されているので、空気の
吸込み抵抗を小さくすることができる。
【0055】また、上記第26の解決手段では、遠心フ
ァン(120R,120L)から吹き出された空気は、ケーシング
(110)の内部上面と遠心ファン(120R,120L)との間を通っ
て流れる。遠心ファン(120R,120L)とケーシング(110)の
間に、遠心ファン(120R,120L)のモータ(125)が配置され
ているので、空気は該モータ(125)の周囲を流れること
になる。
【0056】また、上記第27の解決手段では、ケーシ
ング(110)の側板(110e)が、他のケーシング構成材(110
a,110b,110c,110d)に対して着脱可能に構成され、側板
(110e)に、側方吹出口(144)の構成部材(151)が組み込ま
れるようにしているので、該構成部材(151)を側板(110
e)に予め位置調整しておくことができる。
【0057】上記第28の解決手段では、まず、据付具
(170)を部屋の側壁(72)または天井(71)に取り付ける。
次に、室内機(2)の背面(110b)側の下方部(110f)を第1
止め手段(173)と係合させ、さらに、それよりも前方の
部分(110g)を第2止め手段(174)と係合させて、室内機
(2)を据付具(170)に取り付ける。
【0058】また、上記第29の解決手段では、据付具
(170)に室内機(2)を取り付けたときに、据付具(170)の
横板部材(172)と室内機(2)の上面(110a)との間に、予め
定められた間隙が生じる。従って、その後に室内機(2)
を横板(172)に固定する際に、室内機(2)の傾きを微調整
することができる。
【0059】また、上記第30の解決手段では、据付具
(170)を、縦板部材(171)の取付穴(H3)を用いて部屋の側
壁(72)に取り付けてから、第28の解決手段と同様にし
て室内機(2)を据付具(170)に取り付け、さらに、室内機
(2)を、ボルト(90,95)を用いて据付具(170)の横板部材
(172)に固定する。つまり、この場合は、各止め手段(17
3,174)は、室内機(2)を据付具(170)に仮止めするための
機構として用いられる。
【0060】また、上記第31の解決手段では、据付具
(170)を、天井(71)の吊りボルト(95)に対して固定する
ことができ、その後は上記第30の解決手段と同様にし
て室内機(2)を据付具(170)に仮止めした後、固定するこ
とができる。
【0061】また、上記第32の解決手段では、室内機
(2)の背面(110b)側の下方部(110f)を第1フック(173)に
掛けてから、該室内機(2)の前面側を持ち上げると、室
内機(2)の側縁部(110g)を第2フック(174)の先端係止部
(174b)に掛けることができる。その際、第2フック(17
4)は、室内機(2)の側縁部(110g)の通過により押し広げ
られて弾性変形した後、該側縁部(110g)が先端係止部(1
74b)を通過すると元の形状に戻り、該側縁部(110g)と係
合する。
【0062】
【発明の効果】上記第1の解決手段によれば、前方吹出
口(43,143)からケーシング(10,110)の前方に、側方吹出
口(44,144)からケーシング(10,110)の側方にそれぞれ調
和空気を吹き出すことができる。即ち、室内機(1,2)
は、前方と両側方の3方向へ向けて調和空気を吹き出す
ことができる。このため、室内空間全体に亘って調和空
気を供給することができ、室内を均一に冷房又は暖房す
ることができる。この結果、室内温度の均一化が図ら
れ、在室者の快適性を向上させることができる。
【0063】また、ケーシング(10,110)の下面側である
膨出部(13,113)の傾斜面(14,114)に設けた吸込口(41,14
1)から室内空気を吸い込み、ケーシング(10,110)の前方
及び側方へ調和空気を吹き出すようにしている。このた
め、ケーシング(10,110)を据え付ける際には、ケーシン
グ(10,110)の上面と部屋(70)の天井(71)とを近接させて
設置することができる。即ち、室内機(1,2)を側壁(72)
と天井(71)とのコーナー部分に設置することができる。
この結果、室内機(1,2)を設置した状態においても、側
壁(72)に沿って棚等を配置することができ、室内の空間
を有効に利用することができる。
【0064】また、室内機(1,2)のケーシング(10,110)
を、上下に扁平な形状に形成し、かつケーシング(10,11
0)の前面側の厚さを背面側の厚さよりも薄くしているの
で、在室者に対する圧迫感を小さくできる。
【0065】また、室内空気を吸い込む吸込口(41,141)
と、調和空気を吹き出す前方吹出口(43,143)及び側方吹
出口(44,144)とを、所定の距離を離して形成することが
できるので、吹出口(43,44,143,144)から吹き出された
調和空気を再び吸込口(41,141)から吸い込む、いわゆる
空気のショートサーキットを防止することができ、室内
の空調を確実に行うことができる。
【0066】また、上記第2の解決手段によれば、壁掛
け型の室内機(1,2)を、前方及び側方の3方向へ向けて
調和空気を吹き出し可能に構成することができる。即
ち、天井埋込型や天井吊り下げ型の室内機(1,2)に比し
て、一般に設置の容易な壁掛け型の室内機(1,2)におい
て、調和空気を上記3方向へ向けて吹き出すことができ
る。
【0067】また、上記第3の解決手段によれば、天井
吊り下げ型の室内機(1,2)を、天井(71)と壁(72)とのコ
ーナー部などに設置して、調和空気を前方及び側方の3
方向へ吹出可能に構成することができる。このため、例
えば室内機(1,2)を設置するには強度の弱い間仕切りな
どの壁面の近傍でも該室内機(1,2)を設置することがで
き、設置可能範囲を広げることが可能となる。
【0068】また、ケーシング(10,110)の本体(11,111)
の突出縁部(12,112)は、上記第4の解決手段のように、
前面及び両側面を略垂直な面により構成したり、第5
解決手段のように、ケーシング(110)の外方へ向かって
突出する湾曲面により構成したりできるので、ケーシン
グ(10,110)を多様にデザイン処理できる。特に、突出縁
部(112)を湾曲面で構成した場合は、膨出部(113)の傾斜
面(114)との一体感を強めることができるから、室内に
設置したときに、在室者に対する圧迫感をより小さくで
きる。
【0069】また、上記第6の解決手段によれば、ケー
シング(10)を、高さの低い上下に扁平な形状に形成でき
るから、室内機(1)を側壁(72)に設置した状態で、室内
機(1)をより小さく見せることができる。
【0070】また、上記第7の解決手段によれば、各遠
心ファン(20R,20L,120R,120L)を、ケーシング(10,110)
の本体(11,111)の幅方向に並列に配列して、側方吹出口
(44,144)へも充分に空気を送り出すことができるように
しているので、室内をより均一に空気調和することが可
能となる。
【0071】また、上記第8及び第9の解決手段によれ
ば、熱交換器(30)を遠心ファン(20R,20L)の下方に配置
しており、特に第9の解決手段では熱交換器(30)を膨出
部(13)内に配置しているので、ケーシング(10)の本体(1
1)を小さくすることができる。
【0072】また、上記第10の解決手段によれば、導
風部材(60)によって、遠心ファン(20R,20L)が吐出した
空気を各吹出口(43,44)へ導くことができる。このた
め、室内機(1)の前方及び両側方へ向けて調和空気を確
実に吹き出すことができる。この結果、室内全体に亘っ
て調和空気を供給することができ、在室者の快適性を向
上させることができる。
【0073】また、上記第11の解決手段によれば、室
内機(1)の設置状態や室内機(1)の設置される部屋(70)の
用途に対応して、調和空気の吹出方向を設定することが
でき、いわゆるゾーニングを行うことができる。具体的
に、室内機(1)を横長の部屋(70)に設置する際には、ケ
ーシング(10)を3方向吹出しに設定することにより、ま
た、縦長の部屋(70)に設置する際には、ケーシング(10)
を1方向吹出しに設定することにより、調和空気を室内
全体に亘って供給することができる。一方、室内機(1)
の設置される部屋(70)の用途によっては、室内の特定の
方向に向けてのみ調和空気を吹き出す必要が生ずる。そ
のような際には、何れか一方の側方吹出口(44)を閉鎖し
て2方向吹出しとすることによって、上述のような要求
に対応することができる。
【0074】また、上記第12の解決手段によれば、ケ
ーシング(10)を3方向吹出しに設定する際には、気流変
更手段(52)によって、遠心ファン(20R,20L)が吐出する
空気を前方吹出口(43)と側方吹出口(44)とに分流するこ
とができる。このため、調和空気を各吹出口(43,44)か
ら均等に吹き出すことができ、調和空気を室内全体に亘
って確実に供給することができる。この結果、室内の温
度を均一化して在室者の快適性を向上させることができ
る。一方、ケーシング(10)を2方向吹出し又は1方向吹
出しに設定する際には、気流変更手段(52)によって、遠
心ファン(20R,20L)が吐出されて閉鎖された側方吹出口
(44)へと流れる空気を前方吹出口(43)へ導くことができ
る。この結果、生成した調和空気を開口する各吹出口(4
3,44)から確実に吹き出すことができる。
【0075】また、上記第13の解決手段によれば、熱
交換器(130)を、ケーシング(110)の本体(111)の内部に
収納しているので、膨出部(113)を小さくできる。
【0076】また、上記第14の解決手段によれば、膨
出部(113)の内部にできる空隙部に空調用部品(160)を収
納しているので、ケーシング(110)内のスペースを有効
に利用することができる。また、上記第15の解決手段
によれば、その空調用部品(160)を、高性能エアフィル
タ及び脱臭器の何れか一方としているので、空気調和装
置の室内機(2)のケーシング(110)を大型化することな
く、室内空気の臭気物質や有害物質を無臭化または無害
化する機能を付加することができる。
【0077】また、上記第16から第23の解決手段で
は、上記第1の解決手段のケーシング内での空調用部品
の配置を改善して、ケーシングの小型化を可能としてい
る。これに対して、従来、例えば、特公昭63−154
94号公報には、横長で上下に扁平した直方体のケーシ
ングに、遠心ファンを回転軸が垂直になるように配置し
て、調和空気を、ケーシングの前面と両側面に形成した
吹出口から3方向に吹き出す構造が開示されている。な
お、この例では、平面視略コ字状の熱交換器を、ファン
の前面側と側面側に位置するように配置しており、室内
空気をファン、熱交換器の順に通して調和空気を生成し
た後、吹出口から室内へ吹き出すようにしている。
【0078】しかし、このようにケーシングの前面と両
側面から調和空気を3方向に吹き出すタイプの室内機で
は、ケーシングの背面とファンとの間の空隙部などがデ
ッドスペースになりやすく、ケーシングの小型化が阻害
されると言う問題があった。
【0079】また、この室内機のケーシング内に、複数
台のファンを並べて配置する構造を適用することが考え
られる。しかし、その場合は、各ファンの間のスペース
を狭くすると、例えば各ファンの間に仕切り板を設けて
も、ファンの間で吹出空気の流れが乱れやすくなるの
で、両ファンの間にある程度の間隔が必要となる。この
ため、ファンの間の部分がデッドスペースになって、ケ
ーシングの小型化が阻害されると言う問題があった。
【0080】そこで、上記第16から第23の解決手段
では、前方吹出口と側方吹出口とを備えた空気調和装置
の室内機において、ファンの周りに生じるデッドスペー
スを少なくし、機器全体の小型化を可能としている。
【0081】具体的に、上記第16及び第17の解決手
段によれば、ケーシング(110)の背面(110b)とファン(12
0R,120L)との間の空隙部を有効に利用して、ケーシング
(110)の小型化を図ることができる。また、この位置に
冷媒配管(162a)及びドレン配管(162b)を配置すると、ケ
ーシング(110)の側面から機外配管を接続できるので、
室内機の設置自由度を高くすることができる。
【0082】なお、ケーシング(110)の前面または側面
とファン(120R,120L)との間に冷媒配管(162a)やドレン
配管(162b)等の空調用部品を配置するようにしていない
のは、これらの部品が、ケーシング(110)の前面と側面
の吹出口(143,144)からの調和空気の吹き出しの邪魔に
ならないようにするためである。
【0083】また、上記第18から第23の解決手段に
よれば、それぞれ、ケーシング(110)の背面(110b)とフ
ァン(120R,120L)と側方熱交換部(132)との間の空隙部(S
1)、各ファン(120R,120L)と前方熱交換部(131)とで囲ま
れた空隙部(S2)、ケーシング(110)の背面(110b)と各フ
ァン(120R,120L)とで囲まれた空隙部(S3)、そして各フ
ァン(120R,120L)の間の空隙部(S4)を有効に利用して、
ケーシング(110)の小型化を図ることができる。
【0084】また、上記第24及び第25の解決手段に
よれば、在室者から室内機(2)の内部が見えにくいケー
シング(110)の後方側のスリット(141a)の幅を広げてお
り、しかも膨出部(113)の傾斜面をケーシング(110)の
前方側よりも後方側で緩い傾斜にしているので、在室者
にはスリット(141a)が全て殆ど同じ幅に見えるにも拘わ
らず、空気の吸込み抵抗が大きくなるのを防止できる。
【0085】また、上記第26の解決手段によれば、遠
心ファン(120R,120L)から吹き出された空気が、遠心フ
ァン(120R,120L)のモータ(125)の周囲を流れるので、室
内空気を利用して該モータ(125)を冷却することができ
る。このため、モータ(125)の動作を安定させることが
できる。
【0086】また、上記第27の解決手段によれば、側
方吹出口(144)の構成部材(151)をケーシング(110)の側
板(110e)に予め位置調整しておくことができるから、該
側板(110e)を、他のケーシング構成材(110a,110b,110c,
110d)に対して容易に組み付けることができる。
【0087】また、上記第28から第32の解決手段で
は、上記第1の解決手段の室内機の据付構造を改善して
いる。これに対して、従来、例えば、特公昭59−25
927号公報に記載されているように壁掛け型に構成さ
れた空気調和機は、一般に、上部にフックを設けた据付
板を部屋の側壁に固定し、該据付板のフックに空気調和
機を引っ掛けて固定するように構成されている。また、
特公昭63−15494号公報に記載されているように
天井吊り下げ型に構成された空気調和機は、一般に、天
井に埋め込まれた吊りボルトに固定するように構成され
ている。具体的な例では、空気調和機のケーシングに設
けられた取付孔を吊りボルトに通した状態で、該吊りボ
ルトに螺合した複数個のナットをケーシングの上下から
締め付けることにより、ケーシングを天井に固定するよ
うにしたものがある。
【0088】しかし、壁掛け型の空気調和機は、ケーシ
ングの前面から背面までの奥行きが長くなると、上記据
付板を用いてケーシングの背面だけを固定する構造で
は、強度的に問題があった。また、従来の天井吊り下げ
型の空気調和機のような固定構造を採用しようとする
と、吊りボルトを取り付け孔に通した位置で空気調和機
を支える人と、吊りボルトにナットを締め付ける人とで
据付工事を行うために施工に複数人が必要となり、施工
性に問題があった。
【0089】そこで、上記第28から第32の解決手段
では、壁掛け型空気調和機の据付構造における据付強度
を高めるとともに、天井吊り下げ型の空気調和機にも適
用し得る据付構造を提供して施工性を改善している。
【0090】具体的に、上記第28の解決手段によれ
ば、部屋の側壁(72)または天井(71)に取り付けた据付具
(170)の第1止め手段(173)と第2止め手段(174)とに、
室内機(2)の背面側下方部(110f)とそれよりも前方の部
分(110g)とを係合させて、該室内機(2)を部屋に取り付
けるようにしているので、室内機(2)を簡単に取り付け
ることができるうえに、室内機(2)が奥行きの長いタイ
プであっても、取り付けを強固にすることができる。
【0091】また、上記第29の解決手段によれば、例
えば奥行きの長い室内機(2)が据え付け状態で前下がり
の姿勢となりやすいのを調整して、水平に保持すること
ができる。また、天井(71)や側壁(72)が傾斜している場
合でも、室内機(2)の傾きをその傾斜に合わせて調整で
きる。
【0092】また、上記第30の解決手段によれば、据
付具(170)の縦板部材(171)を部屋の側壁(72)に固定した
後に室内機(2)を据付具(170)に仮止めしてから、さらに
横板部材(172)に室内機(2)を固定するようにしているの
で、取り付けをより強固にすることができる。
【0093】また、上記第31の解決手段によれば、据
付具(170)を天井(71)の吊りボルト(95)に取り付ける
と、その後は室内機(2)を据付具(170)に仮止めしてから
固定することができる。このように、据付具(170)を天
井吊り下げ型の室内機(2)に適用することができ、しか
も、吊りボルト(95)にナットを締め付ける際に室内機
(2)を支える人が不要であるため、据え付けの施工性に
優れている。また、室内機(2)を部屋の側壁(72)と天井
(71)のどちらにでも据え付けることが可能となり、設置
自由度が向上する利点もある。
【0094】また、上記第32の解決手段によれば、室
内機(2)の背面(110b)側の下方部(110f)を第1フック(17
3)に掛けてから該室内機(2)の前面側を持ち上げるだけ
で室内機(2)を据付具(170)に取り付けられるので、取り
付けを簡単に行うことができる。
【0095】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
1〜図8に基づいて詳細に説明する。
【0096】図1に示すように、本実施形態1の空気調
和装置の室内機(1)は、部屋(70)の天井(71)と側壁(72)
とにより形成されるコーナー部分に設置されている。該
室内機(1)は、壁掛け型に構成され、図示しないが、ケ
ーシング(10)が取付金具(壁掛け手段)を介して側壁(7
2)に取付固定されている。
【0097】上記ケーシング(10)は、扁平な横長の直方
体状に形成された本体(11)と、該本体(11)の底面から下
方へ膨出する膨出部(13)とによって構成されている。
【0098】上記ケーシング(10)の本体(11)は、設置状
態において、部屋(70)の天井(71)に沿って位置し、天井
(71)からの突出量が少なくなるように上下厚さが薄い形
状に形成されている。
【0099】上記ケーシング(10)の膨出部(13)は、図1
及び図2に示すように、本体(11)の底面(12)において、
前部から背面側に向かって漸次下方へ突出するように構
成されている。つまり、設置状態において、該膨出部(1
3)は、部屋(70)の側壁(72)に向かって徐々に突出する形
状に構成されている。
【0100】具体的に、上記膨出部(13)の前面は、本体
(11)に連続する前辺から背面に向かってなだらかに下方
へ傾斜する傾斜面(14)に形成されている。一方、上記膨
出部(13)の背面は、部屋(70)の側壁(72)に沿う垂直な立
上り面(17)に形成されて、本体(11)の背面に連続してい
る。また、上記膨出部(13)の両側面は、垂直面に形成さ
れて本体(11)の下面における側部に連続している。
【0101】更に、上記膨出部(13)における傾斜面(14)
の前辺は、本体(11)の前端よりやや後方に位置し、ま
た、膨出部(13)の両側辺は、本体(11)の両側端よりやや
内側に位置している。そして、上記本体(11)の前部及び
両側部には、膨出部(13)より突出して突出縁部(12)が形
成されている。この突出縁部の前面及び側面は、略垂直
な面により構成されている。
【0102】上記ケーシング(10)には、室内空気をケー
シング(10)内に吸い込む吸込口(41)と、調和空気を室内
に吹き出す吹出口(43,44)とが形成されている。該吸込
口(41)は、ケーシング(10)の膨出部(13)の傾斜面(14)に
位置して形成されている。一方、該吹出口(43,44)は、
ケーシング(10)の本体(11)の前面から両側面に亘って形
成されている。そして、該吹出口(43,44)のうち、該本
体(11)の前面に開口する部分が前方吹出口(43)に、該本
体(11)の両側面に開口する部分が左右の側方吹出口(44)
にそれぞれ構成されている。また、上述のように、ケー
シング(10)の本体(11)には、突出縁部(12)が形成されて
いるため、上記吸込口(41)と吹出口(43,44)とは、互い
に所定の距離を存して位置することになる。
【0103】上記各側方吹出口(43,44)は、図5及び図
7に示すように閉鎖用の蓋(16)が取付可能に構成されて
閉鎖自在となっている。これによって、上記ケーシング
(10)は、前方吹出口(43)及び両側方吹出口(44)が開口す
る3方向吹出しと、一方の側方吹出口(44)が閉鎖され、
他方の側方吹出口(44)及び前方吹出口(43)が開口する2
方向吹出しと、両側方吹出口(44)が閉鎖され、前方吹出
口(43)が開口する1方向吹出しとに設定可能に構成され
ている。
【0104】上記ケーシング(10)の内部には、本体(11)
の底面に流通口(18)が開口されて、吸込口(41)から各吹
出口(43,44)へと連通する空気通路(45)が形成されてい
る。そして、図2に示すように、該空気通路(45)に位置
して、熱交換器(30)と2台のファン(20R,20L)とが配置
されている。
【0105】上記熱交換器(30)は、ケーシング(10)の膨
出部(13)の内部に設けられている。該熱交換器(30)は、
膨出部(13)の前部に位置して前傾姿勢で設けられる前方
熱交換部(31)と、膨出部(13)の後部に位置して後傾姿勢
で設けられる後方熱交換部(32)とから成り、側面視V字
状に形成されている。また、該前方及び後方熱交換部(3
1,32)は、図示しないが、互いに平行に設けられた多数
のプレート状のフィンと、該フィンを貫通して設けられ
る伝熱管とから成る、いわゆるクロスフィン熱交換器に
構成されている。
【0106】上記各ファン(20R,20L)は、シュラウド(2
1)とハブ(22)との間にブレード(23)が保持されて成り、
遠心ファンの一種である、いわゆるラジアルファンに構
成されている。更に、該ファン(20R,20L)のハブ(22)に
は、垂直方向(上下方向)に延びるファンモータ(25)の
駆動軸(26)が挿入固定されている。そして、該ファン(2
0R,20L)は、ファンモータ(25)によって回転駆動され、
シュラウド(21)の中央部に開口してケーシング(10)の本
体(11)の流通口(18)に位置する吸入口(24)から空気を吸
引し、吸引した空気をファン(20R,20L)の側方へ吐出す
るように構成されている。また、上記各ファン(20R,20
L)は、ファンモータ(25)を、ケーシング(10)の本体(11)
の天板(15)に、該天板(15)の下面側から取り付けること
によってケーシング(10)に取り付けられている。該ファ
ン(20R,20L)の下方における本体(11)の底面には、吸込
口(41)から空気通路(45)へ流入した室内空気をファン(2
0R,20L)へと案内するベルマウス(27)が、流通口(18)の
縁部に形成されている。
【0107】一方、図3に示すように、上記各ファン(2
0R,20L)は、ケーシング(10)の本体(11)の内部におい
て、該本体(11)の幅方向に所定間隔を存して並列に設け
られている。つまり、上記ケーシング(10)には、ケーシ
ング(10)の前方から見て右に位置する右側ファン(20R)
と、左に位置する左側ファン(20L)とが設けられてい
る。また、両ファンは、図3に実線の矢印で示す方向に
回転するように構成されている。即ち、ケーシング(10)
の上方から見て、右側ファン(20R)は反時計回りに、左
側ファン(20L)は時計回りに回転するように構成されて
いる。
【0108】上記ケーシング(10)の本体(11)には、所定
形状の導風部材(60)が設けられている。そして、該導風
部材(60)は、ケーシング(10)の本体(11)の内部における
空気通路(45)を、ケーシング(10)の前方から見て右側に
位置する右側空気通路(45R)と、左側に位置する左側空
気通路(45L)とに区画している。該右側空気通路(45R)
は、右側ファン(20R)が配置されると共に前方吹出口(4
3)の右半分と右側の側方吹出口(44)とに連通する一方、
左側空気通路(45L)は、左側ファン(20L)が配置されると
共に前方吹出口(43)の左半分と左側の側方吹出口(44)と
に連通するように構成されている。
【0109】上記導風部材(60)には、右側及び左側ファ
ン(20R,20L)に対応して、一対の第1案内面(61)と、各
第1案内面(61)に連続する第2案内面(62)とが形成され
ている。
【0110】上記第1案内面(61)は、ケーシング(10)の
本体(11)の前面中央部から各ファン(20R,20L)の背面側
を通って該本体(11)の側方へ延び、各ファン(20R,20L)
の側面に沿って形成されている。また、該第1案内面(6
1)は、ケーシング(10)の上方から見て、各ファン(20R,2
0L)の回転方向に沿って、第1案内面(61)とファン(20R,
20L)の側面との間隔が次第に拡大するスクロール状に形
成されている。そして、第1案内面(61)は、各ファン(2
0R,20L)からケーシング(10)の背面側に向かって流出し
た空気を前方吹出口(43)へと導くように構成されてい
る。
【0111】上記第2案内面(62)は、上記ケーシング(1
0)の本体(11)の側方側に位置する第1案内面(61)の一端
から該本体(11)の側面に亘って形成されている。そし
て、該第2案内面(62)は、所定形状の凹面及び凸面を備
え、各ファン(20R,20L)からケーシング(10)の側方背面
側に向かって流出した空気を各側方吹出口(44)へと導く
ように構成されている。
【0112】上記ケーシング(10)には、前方及び側方吹
出口(43,44)に位置して、それぞれ水平フラップ(51)が
設けられている。該水平フラップ(51)は、水平軸周りに
回動自在に構成され、吹出口(43,44)から吹き出される
調和空気の吹出し方向を変更するように構成されてい
る。
【0113】また、上記ケーシング(10)の本体(11)の内
部には、前面側の両側部に位置して、一対の整流フラッ
プ(52)が設けられている。該整流フラップ(52)は、垂直
軸周りに回動自在に構成されている。そして、整流フラ
ップ(52)は、上記ケーシング(10)を3方向吹出しに設定
する際には、各ファン(20R,20L)が吐出する空気を前方
吹出口(43)と両側方吹出口(44)とに分流し、2方向吹出
し又は1方向吹出しに設定する際には、ファン(20R,20
L)から吐出されて閉鎖された側方吹出口(44)へと流れる
空気を前方吹出口(43)へと導く気流変更手段を構成して
いる。
【0114】具体的に、上記整流フラップ(52)は、平面
視ほぼ三角形のカム形状に形成され、やや凹曲面に形成
された内側案内面(53)と、やや凸曲面に形成された外側
案内面(54)と、ほぼ平坦に形成された底部案内面(55)と
を備えている。そして、上記整流フラップ(52)は、内側
案内面(53)と底部案内面(55)との隅角部でピン支持さ
れ、内側案内面(53)と外側案内面(54)とが連続する頂点
(56)が内側と外側とに回動するように構成されている。
【0115】つまり、上記整流フラップ(52)の頂点(56)
を外側に向けて、図3の矢印(X)に示すように、各ファ
ン(20R,20L)から吐出される空気を側方吹出口(44)に導
く一方、頂点(56)を内側に向けて、図5の矢印(Y)に示
すように、各ファン(20R,20L)から吐出される空気を前
方吹出口(43)へと導くようにしている。
【0116】−運転動作− 室内機(1)の空調運転動作について説明すると、ファン
(20R,20L)がファンモータ(25)により駆動されて回転
し、吸込口(41)から室内空気をケーシング(10)内に吸い
込む。ケーシング(10)内に吸い込まれた室内空気は空気
通路(45)を流れ、熱交換器(30)へと流れる。該熱交換器
(30)には、図示しないが、冷凍回路の冷媒が流通してい
る。そして、該熱交換器(30)において、冷房運転時に
は、該冷媒が室内空気と熱交換して蒸発し、室内空気を
冷却して低温の調和空気を生成する。また、暖房運転時
には、該冷媒が室内空気と熱交換して凝縮し、室内空気
を加熱して高温の調和空気を生成する。この熱交換器(3
0)において生成した調和空気は、空気通路(45)を流れて
ベルマウス(27)を通り、ファン(20R,20L)に流入する。
該調和空気は、ファン(20R,20L)の吸入口(24)から該フ
ァン(20R,20L)の内部を通り、その後、ファン(20R,20L)
の側方へ流出する。
【0117】一方、上述のように、ケーシング(10)は、
3方向吹出し、2方向吹出し又は1方向吹出しの何れか
に設定されている。そして、ファン(20R,20L)から吐出
された調和空気は、上記の各状態において開口する吹出
口(43,44)を流れて、室内へと吹き出される。その際、
該ファン(20R,20L)からケーシング(10)の背面方向へ向
けて吐出された調和空気は、導風部材(60)の案内面(61)
に沿って流れて前方吹出口(43)へと導かれる。また、上
記吸込口(41)と各吹出口(43,44)とは、互いに所定の距
離を存しているので、各吹出口(43,44)から吹き出され
た調和空気を再び吸込口(41)から吸い込む、いわゆる空
気のショートサーキットが発生しない。以下、上記の各
状態における調和空気の流れについて説明する。
【0118】(3方向吹出し) ケーシング(10)を3方向吹出しに設定した際には、図3
に示すように、前方吹出口(43)及び両側方吹出口(44)、
即ち全ての吹出口(43,44)が開口した状態となる。ま
た、左右の両整流フラップ(52)を、頂点(56)が外側に位
置するように設定する。この状態において、各ファン(2
0R,20L)から吐出された調和空気は、前方吹出口(43)及
び側方吹出口(44)から室内へと吹き出される。その際、
該調和空気は、各整流フラップ(52)の内側案内面(53)に
沿って斜め前方にも吹き出すと共に、底面案内面(55)か
ら外側案内面(54)によって側方にも吹き出し、前方吹出
口(43)及び側方吹出口(44)からほぼ均一な風速で吹き出
される。
【0119】即ち、図4に示すように、生成された調和
空気が、ケーシング(10)の前方及び両側方の3方向へ向
けて吹き出される。従って、室内機(1)を横長の部屋(7
0)に設置した際においても、調和空気が室内全体に亘っ
て供給される。
【0120】(2方向吹出し) ケーシング(10)を2方向吹出しに設定した際には、図5
に示すように、例えば、ケーシング(10)の前方から見て
左側に位置する側方吹出口(44)に閉鎖用の蓋(16)を取り
付ける。これによって、左側の側方吹出口(44)が閉鎖さ
れ、前方吹出口(43)と右側の側方吹出口(44)とが開口し
た状態となる。また、右側に位置する整流フラップ(52)
を、頂点(56)が外側に位置するように設定し、左側に位
置する整流フラップ(52)を、頂点(56)が内側に位置する
ように設定する。この状態において、右側ファン(20R)
から吐出された調和空気は、上記3方向吹出しの場合と
同様に上記右側の整流フラップ(52)によって分流され、
前方吹出口(43)と右側の側方吹出口(44)とからほぼ均一
な風速で吹き出される。一方、左側ファン(20L)から吐
出された調和空気は、閉鎖用の蓋(16)と上記左側の整流
フラップ(52)の外側案内面(54)とによって前方吹出口(4
3)に導かれて、前方吹出口(43)から室内へ吹き出され
る。
【0121】即ち、図6に示すように、室内空間の特定
の空間にのみ調和空気が供給される。従って、室内機
(1)の設置される部屋(70)の用途によっては、室内の特
定の方向に向けてのみ調和空気を吹き出すことが望まれ
る場合もあるが、ケーシング(10)を2方向吹出しに設定
することにより、上述のような要求に対応することが可
能となる。
【0122】尚、ここでは、ケーシング(10)の前方から
見て左側に位置する側方吹出口(44)を閉鎖するようにし
ている。これに対し、右側の側方吹出口(44)を閉鎖し
て、前方吹出口(43)及び左側の側方吹出口(44)から調和
空気を吹き出すようにしてもよい。
【0123】(1方向吹出し) ケーシング(10)を1方向吹出しに設定した際には、図7
に示すように、両側方吹出口(44)に閉鎖用の蓋(16)を取
り付ける。これによって、両側方吹出口(44)が閉鎖さ
れ、前方吹出口(43)が開口した状態となる。また、左右
の両整流フラップ(52)を、頂点(56)が内側に位置する状
態に設定する。この状態において、各ファン(20R,20L)
から吐出された調和空気は、前方吹出口(43)のみから室
内へと吹き出される。その際、該調和空気は、閉鎖用の
蓋(16)と各整流フラップ(52)の外側案内面(54)とによっ
て前方吹出口(43)に導かれて、前方吹出口(43)から室内
へ吹き出される。
【0124】即ち、図8に示すように、生成された調和
空気が、ケーシング(10)の前方のみに向けて吹き出され
る。従って、室内機(1)を縦長の部屋(70)に設置した際
においても、室内機(1)から離れた空間にまで調和空気
が到達し、調和空気が室内全体に亘って供給される。
【0125】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、ファン(20R,20L)を該ファン(20
R,20L)の回転軸が上下方向となる姿勢でケーシング(10)
内に設けているため、室内機(1)のケーシング(10)を上
下に扁平な形状に形成することができる。しかも、膨出
部(13)を前端から後端へ向かって下方に漸次突出する形
状にして、ケーシング(10)の全体的な厚さを、後端側よ
りも前端側で薄く形成している。この結果、室内機(1)
を側壁(72)に設置した状態で、室内機(1)を小さく見せ
ることができる。
【0126】また、ケーシング(10)の下面の吸込口(41)
から室内空気を吸い込み、ケーシング(10)の前方及び側
方へ調和空気を吹き出すようにしている。このため、ケ
ーシング(10)を側壁(72)に取り付ける際には、ケーシン
グ(10)の上面と部屋(70)の天井(71)とを近接させて設置
することができる。即ち、側壁(72)と天井(71)とのコー
ナー部分に位置して室内機(1)を設置することができ
る。この結果、室内機(1)を設置した状態においても、
側壁(72)に沿って棚等を配置することができ、室内の空
間を有効に利用することができる。
【0127】しかも、室内機(1)の設置状態や室内機(1)
の設置される部屋(70)の用途に対応して、調和空気の吹
出方向を設定することができる。即ち、上述のように、
室内機(1)が設置される部屋(70)の形状に応じて、ケー
シング(10)を3方向吹出し又は1方向吹出しに設定する
ことができる。これによって、調和空気を室内全体に亘
って供給することができ、室内を均一に冷房又は暖房す
ることができる。この結果、室内温度の均一化が図ら
れ、在室者の快適性を向上させることができる。一方、
室内機(1)の設置される部屋(70)の用途によっては、室
内の特定の方向に向けてのみ調和空気を吹き出す必要が
生ずる。そのような際には、ケーシング(10)を2方向吹
出しに設定することによって、上述のような要求に対応
するのも可能となる。
【0128】また、導風部材(60)によって、各ファン(2
0R,20L)が吐出した空気を前方吹出口(43)へ導くことが
できる。更に、ケーシング(10)を3方向吹出し、2方向
吹出し又は1方向吹出しに設定した際において、整流フ
ラップ(52)によって、調和空気を各状態において開口す
る吹出口(43,44)へと導くことができる。この結果、生
成した調和空気を開口する吹出口(43,44)から確実に吹
き出すことができ、室内の空調を確実に行うことができ
る。
【0129】また、室内空気を吸い込む吸込口(41)と、
調和空気を吹き出す吹出口(43,44)とを、所定の距離を
存して形成するようにしている。この結果、吹出口(43,
44)から吹き出された調和空気を再び吸込口(41)から吸
い込む、いわゆる空気のショートサーキットを防止する
ことができ、室内の空調を確実に行うことができる。
【0130】
【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2を図
9〜図20に基づいて詳細に説明する。
【0131】この室内機(2)のケーシング(110)は、実施
形態1と同様に、扁平な略直方体状に形成された本体(1
11)と、該本体(111)から下方へ膨出するように形成され
た膨出部(113)とから構成されているが、実施形態1の
ケーシング(10)よりも、全体的に丸みを帯びた形状にな
っている。
【0132】また、ケーシング(110)の本体(111)の前縁
部及び両側縁部は、膨出部(113)の前端及び両側端より
もケーシング(110)の外方へ突出する突出縁部(112)に形
成されているが、この突出縁部(112)は、湾曲面を組み
合わせて構成したもので、膨出部(113)の前端及び両側
端からケーシング(110)の外方へ向かって突出している
という印象を、実施形態1よりも小さくしている。
【0133】膨出部(113)は、実施形態1と同様に、本
体(111)の前縁及び両側縁の内側から下方へ膨出してい
る。そして、膨出部(113)の前面乃至下面が、ケーシン
グ(110)の前方から後方へ向かって下方に傾斜し、かつ
その傾斜が後方側ほど徐々に緩やかになる傾斜面(114)
に形成されている。また、この実施形態2では、突出縁
部(112)が湾曲面により形成されているため、突出縁部
(112)と膨出部(113)とのつながりが実施形態1よりもス
ムーズで、ケーシング(110)の前面側の厚さを強調しな
いデザインになっている。
【0134】膨出部(113)の傾斜面(114)には、下方から
室内空気を吸い込む吸込口(141)が形成されている。こ
の吸込み口(141)は、吸込みグリル(142)により構成され
ている。吸込みグリル(142)には、図14に詳細に示す
ように、ケーシング(110)の左右方向へ延びる複数のス
リット(141a)が前後方向に平行に配列されている。各ス
リット(141a)は、ケーシング(110)の前方側よりも後方
側で幅が広くなるように形成されている。具体的に、各
スリット(141a)は、ピッチP1〜P6が、P1<P2<
P3<P4<P5<P6の関係で広くなっており、ピッ
チに伴ってスリット(141a)の幅も広くなっている。そし
て、ピッチP1のスリット(141a)が2本、ピッチP2か
らP5のスリット(141a)がそれぞれ6本、そしてピッチ
P6のスリット(141a)が5本形成されている。
【0135】また、ケーシング(110)の本体(111)の前面
には、ケーシング(110)の前方へ調和空気を吹き出す前
方吹出口(143)が形成され、該本体(111)の各側面には、
ケーシング(110)の側方へ調和空気を吹き出す側方吹出
口(144)が形成されている。
【0136】一方、ケーシング(110)は、図9の分解斜
視図に示すように、天板(110a)、背板(110b)、前板(110
c,110d)、及び左右の側板(110e)から構成されている。
天板(110a)、背板(110b)及び前板(110c,110d)は、互い
に固定されて一体化する部材であり、側板(110e)は、天
板(110a)、背板(110b)及び前板(110c,110d)に対して着
脱可能に構成されている。
【0137】この前板(110c,110d)の間に形成される前
方吹出口(143)には、水平フラップ(151)が配置されてい
る。水平フラップ(151)は、ステー(151a)によって前方
吹出口(143)の吹出角度を調整可能に保持され、ステー
(151a)には、水平フラップ(151)の角度を変化させるた
めのスイングユニット(151b)が設けられている。また、
側板(110e)には、側方吹出口(144)において調和空気の
吹出方向を手動で調整できるようにするために、水平フ
ラップ(151)と、該水平フラップ(151)の角度を調整する
スイング機構(図示せず)が組み込まれている。
【0138】ケーシング(110)の内部には、吸込口(141)
から各吹出口(143,144)へ連通する空気通路(145)が形成
される一方、この空気通路(145)に、室内空気を下部か
ら吸入して側方に吐出する遠心ファン(120R,120L)と、
室内空気から調和空気を生成する熱交換器(130)とが配
置され、遠心ファン(120R,120L)の下方には、吸込口(14
1)に近接してエアーフィルタ(165)が配置されている。
【0139】遠心ファン(120R,120L)は、2台が、ケー
シング(110)の本体(111)の内部に、回転軸を上下方向と
して、ケーシング(110)の本体(111)の幅方向に並列に配
置されている。遠心ファン(120R,120L)はターボファン
であり、その上側に、遠心ファン(120R,120L)の駆動源
であるファンモータ(125)が配置され、下側には、室内
空気を吸込口(141)から遠心ファン(120R,120L)へ案内す
るベルマウス(127)が配置されている。2台の遠心ファ
ン(120R,120L)は、平面から見て、何れも時計周り方向
へ回転するように構成されている。そして、両遠心ファ
ン(120R,120L)の間には、両ファン(120R,120L)の吐出空
気が互いに干渉しないようにするために、仕切板(164)
が設けられている(図11及び図12参照)。
【0140】また、遠心ファン(120R,120L)は、ケーシ
ング(110)の天板(110a)の内面との間を空気が流れるよ
うに、該天板(110a)の内面から所定間隔を離して配置さ
れている。そして、遠心ファン(120R,120L)とケーシン
グ(110)の天板(110a)の間に、遠心ファン(120R,120L)の
モータ(125)を配置して、遠心ファン(120R,120L)の吹出
空気を利用して該モータ(125)を冷却できるようにして
いる。
【0141】熱交換器(130)は、実施形態1とは異な
り、ケーシング(110)の本体(111)の内部に収納されてい
る。熱交換器(130)は、ケーシング(110)の本体(111)内
の前面側に位置する前方熱交換部(131)と、ケーシング
(110)の本体(111)内の側面側に位置する側方熱交換部(1
32)とから、平面視略コ字状に形成されている。ファン
(125)から吹き出された室内空気は、この熱交換器(13
0)で冷媒と熱交換され、調和空気となって吹出口(143,1
44)から室内へ吹き出される。
【0142】なお、この例では、熱交換機(130)は、前
方熱交換部(131)と側方熱交換部(132)とを一体にして平
面視略コ字状に形成されているが、前方熱交換部(131)
と側方熱交換部(132)とを別体にして、これらを別々に
配置してもよい。また、上記各ファン(120R,120L)は、
この熱交換機(130)の前方熱交換部(131)及び側方熱交換
部(132)と、ケーシング(110)の背面(110b)とで囲まれた
スペースに、並列に配置されている。
【0143】熱交換器(130)の上面側には、熱交換器(13
0)と同じく平面視略コ字状に形成された断熱材(135)が
配置されている。また、熱交換器(130)の下面側には、
断熱素材により同じく平面視略コ字状に形成されたドレ
ンパン(136)が設けられている。断熱材(135)及びドレン
パン(136)の素材には、例えば発泡スチロールなどを用
いることができる。
【0144】図11から図13は、ケーシング(110)内
における各機器の位置関係を示す配置図であり、ケーシ
ング(110)と各機器の外形形状のみを簡略化して表して
いる。本実施形態2では、熱交換器(130)をケーシング
(110)の本体(111)の内部に配置しているので、ケーシン
グ(110)の膨出部(113)の内部が空隙部になる。そこで、
本実施形態2では、この空隙部を、オプションの空調用
部品(160)の収納スペースとして、例えば、高性能エア
フィルタ及び脱臭器の何れか一方を収納することができ
るように構成している。なお、高性能エアフィルタは、
所謂HEPAフィルタや静電フィルタを用いることがで
き、脱臭器には、光触媒を用いて臭気物質を無臭化する
光脱臭ユニットを用いることができる。
【0145】また、左右の遠心ファン(120R,120L)の間
の空隙部(S4)には、スイッチボックス(161)が配置され
ている。なお、このスイッチボックス(161)の代わり
に、ドレンポンプを配置してもよい。さらに、遠心ファ
ン(120R,120L)とケーシング(110)の背板(110b)の間に
は、背板に沿って配管スペース(162)が設けられてい
る。この配管スペース(162)には、背板(110b)に沿って
冷媒配管(162a)とドレン配管(162b)が配置されている。
図9において、(163)は、配管のカバーを示している。
【0146】一方、この室内機(2)のケーシング(110)
は、据付具(170)を介して部屋(70)の天井(71)または側
壁(72)に取り付けることができるように構成されてい
る。据付具(170)は、天井(71)と側壁(72)のどちらにで
も室内機(2)を固定することができるように構成されて
いて、側壁(72)に固定する場合は、ケーシング(110)を
側壁(72)に取り付ける壁掛け手段を構成し、天井(71)に
固定する場合は、ケーシング(110)を天井(71)に取り付
ける吊り下げ手段を構成するようになっている。
【0147】据付具(170)は、具体的には、ケーシング
(110)の背面を構成する部材である背板(110b)に沿う縦
板部材(171)と、縦板部材(171)から前方に延びる横板部
材(172)とが一体的に形成されている。横板部材(172)
は、ケーシング(110)の上面を構成する部材である天板
(110a)に沿うように構成され、据付具(170)が、縦板部
材(171)と横板部材(172)とから、側面視L字形に構成さ
れている。なお、本実施形態では、横板部材(172)は、
ケーシング(110)の左右両側に分離した断面L字形の2
本のアームにより構成されている。
【0148】図15に詳細に示すように、このアーム(1
72)と室内機(2)の天板(110a)には、取付用のボルトを通
すための取付孔(H1,H2)が形成されている。据付具(170)
の取付孔(H1)は長孔により構成されている。また、ケー
シング(110)の取付孔(H2)は、前面側のものが長孔によ
り構成され、背面側のものがスリットにより構成されて
いる。このため、ケーシング(110)は、据付具(170)に対
して前後方向に位置を調整できるようになっている。
【0149】また、据付具(170)の縦板部材(171)には、
該据付具(170)を側壁(72)にボルトなどで固定するため
の取付孔(H3)が形成されている。なお、取付孔(H3)は、
図17に示すように縦板部材(171)に多数設けられてい
て、任意の位置で据付具(170)を壁に固定できるように
なっている。
【0150】この据付具(170)には、室内機(2)のケーシ
ング(110)と係合する係合機構が設けられている。係合
機構は、ケーシング(110)の背板(110b)の下方部(110f)
と係合するように縦板部材(171)に設けられた第1フッ
ク(173)と、それよりも前方の部分(本実施形態2では
ケーシング(110)の天板(110a)の側縁部(110g))と係合
するようにアーム(172)に設けられた第2フック(174)と
から構成され、第1フック(173)が第1止め手段を、第
2フック(174)が第2止め手段を構成している。
【0151】第1フック(173)は、縦板部材(171)の下端
部に設けられており、第2フック(174)は、アーム(172)
の左右の端部に設けられている。第2フック(174)は、
弾性材料により形成されており、室内機(2)のケーシン
グ(110)の天板(110a)に沿って左右に位置するように構
成された基部(174a)と、該基部(174a)の下端から内側へ
鋭角に折り曲げ形成された先端係止部(174b)とを備えて
いる。
【0152】一方、室内機(2)は、第1止め手段である
第1フック(173)と係合する第1係合部と、第2止め手
段である第2フック(174)と係合する第2係合部とを備
えている。具体的に、第1係合部として、ケーシング(1
10)の背板(110b)の下方部(110f)が第1フック(173)と係
合するようになっており、第2係合部として、ケーシン
グ(110)の天板(110a)の側縁部(110g)が第2フック(174)
の先端係止部(174b)に係合するように構成されている。
【0153】室内機(2)は、この据付具(170)を用い、以
下のようにして部屋(70)の側壁(72)に取り付けることが
できる。まず、据付具(170)のアーム(172)に設けた取付
孔(H2)に、室内機(2)を取り付けるためのボルト(90)を
上から下へ通し、該ボルト(90)をナット(91)で据付具(1
70)のアーム(172)に固定する(図18)。そして、この
据付具(170)を、縦板部材(171)に形成された取付孔(H3)
に釘やボルトを通して壁に固定する。
【0154】次に、図16に示すように、ケーシング(1
10)の背板(110b)の下方部(110f)を、据付具(170)の第1
フック(173)に掛け、その部分を支点にして室内機(2)の
前側部分を上に持ち上げて、天板(110a)の側縁部を第2
フック(174)に掛ける。このとき、天板(110a)の側縁部
(110g)は、第2フック(174)の先端係止部(174b)を外へ
押し広げながら、該先端係止部(174b)よりも上に移動し
たときに、第2フック(174)と係合する(図19)。
【0155】このようにして室内機(2)を据付具(170)に
係合させると、取付ボルト(90)がケーシング(110)の天
板(110a)の取付孔(H2)を通る。そこで、取付ボルト(90)
に下からナット(92)を締め込むと、室内機(2)を据付具
(170)に固定することができる。つまり、この構成で
は、係合機構は、室内機(2)を据付具(170)に仮止めする
のに用いられている。図18には、室内機(2)を、ダブ
ルナット(92)によりロックした状態を示している。な
お、以上のようにして室内機(2)を据付具(170)に固定し
た後、側板(110e)をケーシング(110)に取り付けると、
室内機(2)の据付が完了する。
【0156】一方、本実施形態では、室内機(2)を据付
具(170)に仮止めしたときに、据付具(170)のアーム(17
2)とケーシング(110)の天板(110a)との間に約5ミリ程
度の若干の隙間ができるように、据付具(170)に対する
室内機(2)の係合位置が定められている。この隙間は、
室内機(2)の位置を調整するために設けられており、特
に、室内機(2)の奥行きが高さに比べて大きいことか
ら、室内機(2)を据え付けたときに前下がりの姿勢にな
りやすいのを、ケーシング(110)の前後のボルト・ナッ
ト(90,91,92)の締め付け方を変えることで防止できるよ
うに設けられている。つまり、前下がりになっている場
合は、後ろ側に隙間を残したまま前側を締め込むように
すれば、室内機(2)を水平に保持することができる。
【0157】図20には、この据付具(170)を用いて室
内機(2)を部屋の天井(71)に固定する状態を示してい
る。この場合、ケーシング(110)の天板(110a)の取付孔
(H2)と据付具(170)のアーム(172)の取付孔(H1)は、室内
機(2)を固定する天井吊りボルト(95)に対応した位置に
形成されている。
【0158】この場合は、まず、据付具(170)を、天井
(71)の吊りボルト(95)に螺合したナット(96)で上下から
挟み込むことにより、該吊りボルト(95)に固定する。据
付具(170)を吊りボルト(95)に固定すると、後は側壁(7
2)に固定する場合と同様に、第1フック(173)にケーシ
ング(110)の背板(110b)の下方部(110f)を掛けてから、
その部分を支点にして室内機(2)の前端部を持ち上げて
該室内機(2)を据付具(170)に仮止めし、天板(110a)から
下方へ突出した吊りボルト(95)にナット(97)を締め付
け、さらにケーシング(110)に側板(110e)を取り付ける
ことにより、据付が完了する。
【0159】−実施形態2の効果− 本実施形態2では、突出縁部(112)の外面を湾曲形状に
形成し、ケーシング(110)の前面側の厚さを強調しない
デザインにしているので、室内に据え付けたときに、在
室者に対する圧迫感を実施形態1よりも小さくできる。
【0160】また、コ字状に形成した熱交換器(130)
を、ケーシング(110)の本体(111)の内部に収納して、ケ
ーシング(110)の膨出部(113)に、高性能エアフィルタや
脱臭機などの空調用部品(160)を配置できるようにして
いるので、ケーシング(110)内のスペースを無駄なく使
うことができる。したがって、ケーシング(110)の小型
化を図ることが可能となり、在室者への圧迫感を小さく
できる。
【0161】さらに、ケーシング(110)内に2台の遠心
ファン(120R,120L)を配置し、その間のスペースにスイ
ッチボックス(161)やドレンポンプを配置するようにし
ているので、遠心ファン(120R,120L)の間のスペースが
無駄にならず、ケーシング(110)内のスペースを有効に
利用できる。従って、この点でもケーシング(110)の小
型化を図ることができる。
【0162】また、ケーシング(110)の背板(110b)と遠
心ファン(120R,120L)との間に、冷媒配管(162a)とドレ
ン配管(162b)とを通しているので、遠心ファン(120R,12
0L)の背面側のスペースも有効に利用でき、この点でも
ケーシング(110)の小型化を図ることができる。さら
に、この位置に冷媒配管(162a)及びドレン配管(162b)を
配置すると、ケーシング(110)の側面から機外配管を接
続できるので、室内機(2)の設置自由度を高くすること
ができる。
【0163】また、この室内機(2)は、壁(72)と天井(7
1)のコーナー部に設置されるので、在室者は、この室内
機(2)を、普通は図14の矢印A方向から見ることにな
る。そして、吸込口(141)を構成するスリット(141a)
を、背面側の傾斜が緩やかな傾斜面(114)に形成すると
ともに、その背面側ほど幅広くしているので、在室者
に、スリット(141a)を全てがほぼ同じ幅であるように見
せることができるうえ、実際には後方側のスリット(141
a)の幅が広いので、ケーシング(110)内への空気の吸込
み抵抗が大きくなるのを防止できる。
【0164】また、ファン(120R,120L)の吐出空気でフ
ァンモータ(125)を冷却するようにしているので、ファ
ン(120R,120L)の動作を安定させることができる。
【0165】また、ケーシング(110)の側板(110e)を、
天板(110a)、前板(110c,110d)、及び背板(110b)に対し
て着脱可能に構成して、該側板(110e)に側方吹出口(14
4)の構成部品(水平フラップ(151)及びスイング機構)を
設けている。この側方吹出口(144)の構成部品を、天板
(110a)、前板(110c,110d)、及び背板(110b)側に設ける
構成にすると、天板(110a)、前板(110c,110d)及び背板
(110b)に側板(110e)を取り付けるときに、その側方吹出
口(144)の構成部品を損傷するおそれがあるが、本実施
形態2では側方吹出口(144)の構成部品を損傷するおそ
れはない。また、側方吹出口(144)の構成部品を側板(11
0e)に予め位置調整しておけるので、ケーシング(110)の
組立作業が容易になる。
【0166】さらに、上記構成によれば、室内機(2)
は、天井(71)と壁(72)のどちらにでも取り付けることが
できる。特に、室内機(2)を天井吊り下げ型にした場合
は、室内機(2)を設置するには強度の弱い間仕切りなど
の壁面の近傍でも、外壁面と室内とのコーナー部に該室
内機(2)を設置することができ、設置可能範囲を広げる
ことが可能となる。
【0167】また、室内機(2)を部屋の側壁(72)に固定
する際に、ケーシング(110)の上面(110a)を該据付具(17
0)に固定するようにしているので、奥行きの大きな室内
機であっても十分な据付強度が得られる。
【0168】また、側壁(72)に固定する場合と天井(71)
に固定する場合の何れも、室内機(2)を据付具(170)に仮
止めしてから固定するようにしているので、ナット(92,
97)を締め付けるときに、従来は必要であった室内機(2)
を支える人が不要となり、据え付けを一人でも行うこと
ができる。つまり、施工性に優れている。
【0169】さらに、据付具(170)に室内機(2)を係合さ
せたときに、アーム(172)とケーシング(110)の天板(110
a)との間に隙間ができるようにしているので、ケーシン
グ(110)が前傾姿勢になりやすいのを防止できるうえ、
例えば天井(71)や側壁(72)が傾いているような場合に、
天井(71)との間の隙間を調整することができる利点もあ
る。
【0170】−実施形態2の変形例− 上記実施形態2は、図11において、各ファン(120R,12
0L)の間の空隙部(S4)に、空調用部品としてスイッチボ
ックス(161)を配置した例であるが、スイッチボックス
(161)等の空調用部品は、ケーシング(110)の背面(110b)
とファン(120R,120L)と側方熱交換部(132)とで囲まれた
空隙部(S1)に配置したり(この配置の場合、ファン(120
R,120L)は1台でも可能である)、各ファン(120R,120L)
と前方熱交換部(131)とで囲まれた空隙部(S2)に配置し
たり、ケーシング(110)の背面(110b)と各ファン(120R,1
20L)との間の空隙部(S3)に配置したりすることも可能で
ある。
【0171】また、ファン(120R,120L)とケーシング(11
0)の背面の間や、2台のファン(120R,120L)の間に配置
できる空調用部品は、スイッチボックス(161)、ドレン
ポンプ、冷媒配管(162a)、ドレン配管(162b)などに限ら
ず、任意の空調用部品を適宜選択して配置すればよい。
【0172】さらに、上記実施形態2のように前方吹出
口(143)と側方吹出口(144)とを備えた室内機(2)のケー
シング(110)内にファン(120R,120L)を配置する場合に
は、使用しているファン(120R,120L)の台数に関係なく
ケーシング(110)の角隅部がデッドスペースになりやす
いので、該角隅部に空調用部品を配置すると、さらにス
ペースを有効利用することができ、ケーシング(110)の
より一層の小型化を図ることが可能となる。
【0173】また、上記実施形態2において、据付具(1
70)が壁掛け手段と吊り下げ手段を兼ねるように構成し
ているが、壁掛け手段と吊り下げ手段は別の部品であっ
てもよいし、室内機(2)を天井(71)から吊り下げる場合
は、ケーシング(110)を吊り下げボルト(吊り下げ手
段)に直接固定してもよい。
【0174】さらに、上記実施形態2では、第1フック
(173)にケーシング(110)の背板(110b)の下方部(110f)
(第1係合部)を掛けるように構成しているが、ケーシ
ング(110)の背板(110b)の下方部に穴を形成し、この穴
を第1フック(173)に掛けるようにしてもよい。また、
上記実施形態2では、第2フック(174)にケーシング(11
0)の天板(110a)の側縁(110g)を掛けるようにしている
が、第2フック(174)に掛けるのはケーシング(110)の天
板(110a)に限らず、それよりも下方の部分であってもよ
く、要するにケーシング(110)の第1係合部(110f)より
も前方の部分が第2フック(174)に掛けられるようにな
っていればよい。
【0175】また、上記実施形態2では、横板部材(17
2)を左右に分離し、それぞれを断面L字形のアームとし
て形成したが、その形状等はケーシング(110)の形状に
合わせて定めればよく、左右に分離しなくてもよい。
【0176】さらに、据付具(170)を壁掛け専用に使用
することも可能であり、その場合は、ボルト(90)以外の
固定手段を用いることも可能である。また、据付具(17
0)を部屋(70)の側壁(71)に固定するのも、ボルトでなく
てもよく、適当な固定手段を用いることが可能である。
【0177】また、上記実施形態2では、第1止め手段
である第1フック(173)と第2止め手段(174)である第2
フック(174)とを、室内機(2)を据付具(170)に仮止めす
るための機構として用いているが、場合によってはボル
ト(90)などの固定手段を用いずに、これらのフック(17
3,174)のみで室内機を部屋の側壁等に固定することも可
能である。
【0178】
【発明のその他の実施の形態】上記各実施形態において
は、ファン(20R,20L,120R,120L)を2台設けるようにし
たが、室内機(1,2)の空調能力に応じて1台にしたり、
3台以上設けるようにしてもよい。また、ファンは遠心
ファンに限るものではなく、他の方式のファンを使用し
てもよい。
【0179】さらに、上記各実施形態においては、ケー
シング(10,110)が本体(11,111)と膨出部(13,113)とから
構成され、本体(11,111)の前縁部及び側縁部が突出縁部
(12,112)に形成された室内機(1,2)について説明した
が、突出縁部(12,112)は必ずしも設けなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の室内機の斜視
図である。
【図2】実施形態1に係る空気調和装置の室内機の側方
からの概略断面図である。
【図3】実施形態1に係る空気調和装置の室内機の上方
からの概略断面図である。
【図4】実施形態1に係る空気調和装置の室内機を3方
向吹出しに設定した際の、調和空気の吹出し方向を示す
説明図である。
【図5】実施形態1に係る空気調和装置の室内機を2方
向吹出しに設定した場合における上方からの概略断面図
である。
【図6】実施形態1に係る空気調和装置の室内機を2方
向吹出しに設定した際の、調和空気の吹出し方向を示す
説明図である。
【図7】実施形態1に係る空気調和装置の室内機を1方
向吹出しに設定した場合における上方からの概略断面図
である。
【図8】実施形態1に係る空気調和装置の室内機を1方
向吹出しに設定した際の、調和空気の吹出し方向を示す
説明図である。
【図9】実施形態2に係る空気調和装置の室内機の分解
斜視図である。
【図10】実施形態2に係る空気調和装置の室内機の側
方からの概略断面図である。
【図11】実施形態2に係る空気調和装置の室内機にお
ける内部の機器の配置を示す平面配置図である。
【図12】実施形態2に係る空気調和装置の室内機にお
ける内部の機器の配置を示す正面配置図である。
【図13】実施形態2に係る空気調和装置の室内機にお
ける内部の機器の配置を示す側面配置図である。
【図14】実施形態2に係る空気調和装置の室内機にお
ける吸込みグリルの拡大断面図である。
【図15】実施形態2に係る空気調和装置の室内機の据
付構造を示す分解斜視図である。
【図16】実施形態2に係る空気調和装置の室内機を部
屋の側壁に取り付ける状態を示す図である。
【図17】実施形態2に係る空気調和装置の室内機の据
付構造に用いている据付具の縦板部材を示す図である。
【図18】実施形態2に係る空気調和装置の室内機を据
付具に取り付けた状態の部分拡大図である。
【図19】据付具に空気調和装置の室内機を取り付ける
状態を示す部分拡大図である。
【図20】実施形態2に係る空気調和装置の室内機を部
屋の天井に取り付ける状態を示す図である。
【符号の説明】
(1,2) 室内機 (10,110) ケーシング (11,111) 本体 (12,112) 突出縁部 (13,113) 膨出部 (14,114) 傾斜面 (20R,120R) 右側ファン(遠心ファン) (20L,120L) 左側ファン(遠心ファン) (30,130) 熱交換器 (131) 前方熱交換部 (132) 側方熱交換部 (41,141) 吸込口 (43,143) 前方吹出口 (44,144) 側方吹出口 (45,145) 空気通路 (52) 整流フラップ(気流変更手段) (60) 導風部材 (61) 第1案内面 (62) 第2案内面 (71) 天井 (72) 側壁 (90) ボルト (95) 吊りボルト (110a) 天板(ケーシング構成材) (110b) 背板(ケーシング構成材) (110c,110d) 前板(ケーシング構成材) (110e) 側板 (110f) 第1係合部 (110g) 第2係合部 (125) モータ (141a) スリット (151) 水平フラップ(側方吹出口構成部材) (160) 高性能エアフィルタまたは脱臭器(空調用部
品) (161) スイッチボックスまたはドレンポンプ(空調用
部品) (162a,162b) 冷媒配管及びドレン配管(空調用部品) (170) 据付具(壁掛け手段、吊り下げ手段) (171) 縦板部材 (172) 横板部材 (173) 第1止め手段 (174) 第2止め手段 (174a) 基部 (174b) 先端係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F24F 1/00 426 (72)発明者 野内 義照 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所 金岡工場内 (72)発明者 佐柳 恒久 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所 金岡工場内 (72)発明者 高木 智 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所 金岡工場内 (72)発明者 東村 真人 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所 金岡工場内 (56)参考文献 特開 平8−94117(JP,A) 特開 平6−34153(JP,A) 特開 昭61−93320(JP,A) 特開 平9−280644(JP,A) 実開 昭55−100916(JP,U) 実開 昭56−175617(JP,U) 特公 昭59−25927(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 401 F24F 1/00 306 F24F 13/30 F24F 13/32

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(10,110)に室内空気を吸い込
    み、調和空気を室内に吹き出す空気調和装置の室内機で
    あって、 上記ケーシング(10,110)が、扁平な略直方体状の本体(1
    1,111)と、該本体(11,111)の底部に連続する膨出部(13,
    113)とから構成され、 該膨出部(13,113)の前面が、ケーシング(10,110)の前方
    から後方へ向かって下方に傾斜する傾斜面(14,114)に形
    成され、 上記膨出部(13,113)の傾斜面(14,114)に吸込み口(41,14
    1)が形成され、本体(11,111)の前面に前方吹出口(43,14
    3)が形成され、本体(11)の側面に側方吹出口(44,144)が
    形成され、ケーシング(10,110)の膨出部(13,113)が、本体(11,111)
    の前縁及び両側縁の内側から下方へ膨出して、上記本体
    (11,111)の前縁部及び両側縁部が、膨出部(13,113)の前
    端及び両側端よりも前方及び側方へ突出する突出縁部(1
    2,112)に形成され、 上記ケーシング(10,110)の内部に、吸込口(41,141)から
    各吹出口(43,44,143,144)へ連通する空気通路(45,145)
    が形成される一方、該空気通路(45,145)に、ファン(20
    R,20L,120R,120L)と、室内空気から調和空気を生成する
    熱交換器(30,130)とが配置されている空気調和装置の室
    内機。
  2. 【請求項2】 ケーシング(10,110)が、壁掛け手段(17
    0)を介して側壁(72)に取り付けられるように構成されて
    いる請求項1記載の空気調和装置の室内機。
  3. 【請求項3】 ケーシング(10,110)が、吊り下げ手段(1
    70)を介して天井(71)に取り付けられるように構成され
    ている請求項1記載の空気調和装置の室内機。
  4. 【請求項4】 ケーシング(10)の本体(11)の突出縁部(1
    2)の前面及び両側面が、略垂直な面により構成されてい
    請求項1記載の空気調和装置の室内機。
  5. 【請求項5】 ケーシング(110)の本体(111)の突出縁部
    (112)が、ケーシング(110)の外方へ向かって突出する湾
    曲面により構成されている請求項1記載の空気調和装置
    の室内機。
  6. 【請求項6】 ファン(20R,20L,120R,120L)が室内空気
    を下方から吸入して側方へ吐出する遠心ファンであり、
    且つ、該遠心ファン(20R,20L,120R,120L)が回転軸を上
    下方向として配置されている請求項1記載の空気調和装
    置の室内機。
  7. 【請求項7】 複数台の遠心ファン(20R,20L,120R,120
    L)が、ケーシング(10,110)の本体(11,111)の内部に、該
    本体(11,111)の幅方向に並列に配列されている請求項6
    記載の空気調和装置の室内機。
  8. 【請求項8】 熱交換器(30)が、遠心ファン(20R,20L)
    の下方に配置されている請求項6または7記載の空気調
    和装置の室内機。
  9. 【請求項9】 熱交換器(30)が、ケーシング(10)の膨出
    部(13)の内部に収納されている請求項8記載の空気調和
    装置の室内機。
  10. 【請求項10】 ケーシング(10)の内部には、遠心ファ
    ン(20R,20L)から吐出された空気を前方吹出口(43)及び
    側方吹出口(44)へ導くように、該遠心ファン(20R,20L)
    に対応して形成された案内面(61,62)を有する導風部材
    (60)が設けられている請求項8記載の空気調和装置の室
    内機。
  11. 【請求項11】 各側方吹出口(44)は、閉鎖自在に構成
    され、 ケーシング(10)は、前方吹出口(43)及び両側方吹出口(4
    4)が開口する3方向吹出しと、一方の側方吹出口(44)が
    閉鎖され、他方の側方吹出口(44)及び前方吹出口(43)が
    開口する2方向吹出しと、両側方吹出口(44)が閉鎖さ
    れ、前方吹出口(43)が開口する1方向吹出しとに設定可
    能に構成されている請求項1 記載の空気調和装置の室内
    機。
  12. 【請求項12】 ケーシング(10)の内部には、3方向吹
    出しに設定されると、遠心ファン(20R,20L)が吐出する
    空気を前方吹出口(43)と両側方吹出口(44)とに分流し、
    2方向吹出し又は1方向吹出しに設定されると、遠心フ
    ァン(20R,20L)から吐出されて閉鎖された側方吹出口(4
    4)へと流れる空気を前方吹出口(43)へと導く気流変更手
    段(52)が設けられている請求項11記載の空気調和装置
    の室内機。
  13. 【請求項13】 熱交換器(130)は、ケーシング(110)の
    本体(111)の内部に収納され、かつ、前方吹出口(143)に
    沿って配置される前方熱交換部(131)と、側 方吹出口(14
    4)に沿って配置される側方熱交換部(132)とを備えてい
    る請求項1乃至7の何れか1記載の空気調和装置の室内
    機。
  14. 【請求項14】 膨出部(113)の内部の空隙部に、空調
    用部品(160)が収納されている請求項13記載の空気調
    和装置の室内機。
  15. 【請求項15】 膨出部(113)の内部の空調用部品(160)
    は、高性能エアフィルタ及び脱臭器の少なくとも一方で
    ある請求項14記載の空気調和装置の室内機。
  16. 【請求項16】 ケーシング(110)内の背面(110b)側に
    は、該背面(110b)とファン(120R,120L)との間の空隙部
    に空調用部品(162a,162b)が収納されている請求項1
    載の空気調和装置の室内機。
  17. 【請求項17】 空調用部品が、冷媒配管(162a)及びド
    レン配管(162b)である請求項16記載の空気調和装置の
    室内機。
  18. 【請求項18】 熱交換器(130)が、前方吹出口(143)に
    沿って配置される前方熱交換部(131)と、側方吹出口(14
    4)に沿って配置される側方熱交換部(132)とを備え、 ファン(120R,120L)が、ケーシング(110)の背面(110b)
    と、熱交換器(130)の前方熱交換部(131)と側方熱交換部
    (132)との間に配置され、 ケーシング(110)の背面(110b)とファン(120R,120L)と側
    方熱交換部(132)との間の空隙部(S1)に、空調用部品(16
    1)が配置されている請求項1 記載の空気調和装置の室内
    機。
  19. 【請求項19】 熱交換器(130)が、前方吹出口(143)に
    沿って配置される前方熱交換部(131)と、側方吹出口(14
    4)に沿って配置される側方熱交換部(132)とを備え、 ファン(120R,120L)が、ケーシング(110)の背面(110b)
    と、熱交換器(130)の前方熱交換部(131)と側方熱交換部
    (132)との間に複数台並列に配置され、 各ファン(120R,120L)と前方熱交換部(131)との間の空隙
    部(S2)に、空調用部品(161)が配置されている 請求項1
    記載の空気調和装置の室内機。
  20. 【請求項20】 熱交換器(130)が、前方吹出口(143)に
    沿って配置される前方熱交換部(131)と、側方吹出口(14
    4)に沿って配置される側方熱交換部(132)と を備え、 ファン(120R,120L)が、ケーシング(110)の背面(110b)
    と、熱交換器(130)の前方熱交換部(131)と側方熱交換部
    (132)との間に複数台並列に配置され、 ケーシング(110)の背面(110b)と各ファン(120R,120L)と
    の間の空隙部(S3)に、空調用部品(161)が配置されてい
    請求項1記載の空気調和装置の室内機。
  21. 【請求項21】 熱交換器(130)が、前方吹出口(143)に
    沿って配置される前方熱交換部(131)と、側方吹出口(14
    4)に沿って配置される側方熱交換部(132)とを備え、 ファン(120R,120L)が、ケーシング(110)の背面(110b)
    と、熱交換器(130)の前方熱交換部(131)と側方熱交換部
    (132)との間に複数台並列に配置され、 各ファン(120R,120L)の間の空隙部(S4)に、空調用部品
    (161)が配置されている 請求項1記載の空気調和装置の
    室内機。
  22. 【請求項22】 空調用部品が、スイッチボックス(16
    1)である請求項18乃至21の何れか1記載の空気調和
    装置の室内機。
  23. 【請求項23】 空調用部品が、ドレンポンプである請
    求項18乃至21の何れか1記載の空気調和装置の室内
    機。
  24. 【請求項24】 膨出部(113)の傾斜面(114)は、ケーシ
    ング(110)の前方側よりも後方側の傾斜が緩く形成さ
    れ、 吸込み口(141)に、ケーシング(110)の左右方向へ延びる
    複数のスリット(141a)が前後方向に平行に配列され、各
    スリット(141a)は、ケーシング(110)の前方側よりも後
    方側で幅が広く形成されている請求項1 記載の空気調和
    装置の室内機。
  25. 【請求項25】 ケーシング(10,110)に室内空気を吸い
    込み、調和空気を室内に吹き出す空気調和装置の室内機
    であって、 上記ケーシング(10,110)が、扁平な略直方体状の本体(1
    1,111)と、該本体(11,111)の底部に連続する膨出部(13,
    113)とから構成され、 該膨出部(13,113)の前面が、ケーシング(10,110)の前方
    から後方へ向かって下方に傾斜する傾斜面(14,114)に形
    成され、 上記膨出部(13,113)の傾斜面(14,114)に吸込み口(41,14
    1)が形成され、本体(11,111)の前面に前方吹出口(43,14
    3)が形成され、本体(11)の側面に側方吹出口(4 4,144)が
    形成され、 膨出部(113)の傾斜面(114)は、ケーシング(110)の前方
    側よりも後方側の傾斜が緩く形成され、 吸込み口(141)に、ケーシング(110)の左右方向へ延びる
    複数のスリット(141a)が前後方向に平行に配列され、各
    スリット(141a)は、ケーシング(110)の前方側よりも後
    方側で幅が広く形成され、 上記ケーシング(10,110)の内部に、吸込口(41,141)から
    各吹出口(43,44,143,144)へ連通する空気通路(45,145)
    が形成される一方、該空気通路(45,145)に、ファン(20
    R,20L,120R,120L)と、室内空気から調和空気を生成する
    熱交換器(30,130)とが配置されている 空気調和装置の室
    内機。
  26. 【請求項26】 遠心ファン(120R,120L)は、ケーシン
    グ(110)の内部上面との間を空気が流れるように該ケー
    シング(110)の内部上面から所定間隔を存して配置さ
    れ、該遠心ファン(120R,120L)とケーシング(110)の間
    に、遠心ファン(120R,120L)のモータ(125)が配置されて
    いる請求項6記載の空気調和装置の室内機。
  27. 【請求項27】 ケーシング(110)の側板(110e)が、他
    のケーシング構成材(110a,110b,110c,110d)に対して着
    脱可能に構成され、 該側板(110e)に、側方吹出口(144)の構成部材(151)が組
    み込まれている請求項1記載の空気調和装置の室内機。
  28. 【請求項28】 請求項1記載の空気調和装置の室内機
    (2)と、該室内機(2)を室内に据え付けるための据付具(1
    70)とからなる室内機の据付構造であって、 据付具(170)は、室内機(2)の背面(110b)に沿う縦板部材
    (171)と、該縦板部材(171)から前方に延びる横板部材(1
    72)とが一体に構成され、 上記縦板部材(171)が、上記室内機(2)の背面側の下方部
    (110f)と係合する第1止め手段(173)を備えるととも
    に、上記横板部材(172)が、該室内機(2)の背面側下方部
    (110f)よりも前方部分(110g)と係合する第2止め手段(1
    74)を備えている室内機の据付構造。
  29. 【請求項29】 据付具(170)と室内機(2)は、室内機
    (2)の上面(110a)が据付具(170)の横板部材(172)に略沿
    った状態で係合するように構成され、 据付具(170)の横板部材(172)と室内機(2)の上面(110a)
    との間に、室内機(2)の位置を調整するための間隙が生
    じるように、据え付け具(170)に対する室内機(2)の係合
    位置が定められている請求項28記載の室内機の据付構
    造。
  30. 【請求項30】 縦板部材(171)に、部屋の側壁(72)へ
    の取付穴(H3)が形成され、 横板部材(172)に、室内機(2)を固定するボルト(90,95)
    の取付孔(H1)が形成されている請求項28記載の室内機
    の据付構造。
  31. 【請求項31】 横板部材(172)の取付孔(H1)が、室内
    機(2)を固定する天井(71)の吊りボルト(95)に対応した
    位置に形成されている請求項30記載の室内機の据付構
    造。
  32. 【請求項32】 第1止め手段が、室内機(2)の背面側
    の下方部(110f)と係合するように縦板部材(171)の下端
    部に設けられた第1フック(173)であり、 第2止め手段が、室内機(2)の側縁部(110g)と係合する
    ように横板部材(172)の左右縁部に設けられた第2フッ
    ク(174)であり、 第2フック(174)が、弾性材料により形成され、且つ、
    室内機(2)の側縁部(110g)に沿って位置するように構成
    された基部(174a)と、該基部(174a)の下端から該室内機
    (2)の側縁部(110g)よりも内側に折り曲げて形成された
    先端係止部(174b)とを備えている請求項28記載の室内
    機の据付構造。
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