JPH10111008A - 天吊型空気調和機 - Google Patents

天吊型空気調和機

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JPH10111008A
JPH10111008A JP8263041A JP26304196A JPH10111008A JP H10111008 A JPH10111008 A JP H10111008A JP 8263041 A JP8263041 A JP 8263041A JP 26304196 A JP26304196 A JP 26304196A JP H10111008 A JPH10111008 A JP H10111008A
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ceiling
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corner
covers
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Yoshiteru Nouchi
義照 野内
Yoshikazu Sato
義和 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊り金具を露出しない構造とすることによ
り、デザイン性の向上を図るとともに、据え付け作業性
をも向上させる。 【解決手段】 天井下面に吊り下げ設置され、複数の空
気吹出口4A,4B・・を有する矩形状のケーシング1
と、該ケーシング1内に配設された熱交換器2および送
風機3とを備えた天吊型空気調和機において、前記ケー
シング1の複数のコーナ部1A,1B・・に、天井Cに
空気調和機を吊り下げるための吊りボルト31を係止す
る吊り金具16をそれぞれ設けるとともに、前記コーナ
部1A,1B・・に、前記吊り金具16をカバーすると
ともに前記ケーシング1の角部分を構成するコーナ部カ
バー5A,5B・・を着脱自在に取り付けて、据え付け
作業性およびデザイン性を向上させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、天井下面に吊り
下げ設置される天吊型空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からよく知られている天井埋込式空
気調和機には、天井に形成された開口部に臨むようにし
て天井上方に吊り下げ設置された空気調和機本体の下面
に、4個の空気吹出口を有する化粧パネルを取り付けて
前記開口部を覆うようにした構成とされている(例え
ば、実開平4−50319号公報参照)。
【0003】上記構成の天井埋込式空気調和機の場合、
空気調和機本体を吊り下げるための吊りボルトを係止す
る吊り金具は、天井上方に隠れる空気調和機本体の側面
に露出させればよいため、吊り下げ作業および設置後に
おける吊り下げ高さ調整は容易に行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数方向
(例えば、4方向)吹出タイプの空気調和機を天井下面
に吊り下げ設置して使用したいという要求から、複数の
空気吹出口を有する略矩形状のケーシングと、該ケーシ
ング内に配設された熱交換器と、送風機とを備えた空気
調和機を天井下面に吊りボルトで吊り下げ設置する構成
のものが開発されている。
【0005】ところが、上記したように空気調和機を天
井下面に吊り下げる場合、ケーシング全体が露出してし
まうところから、デザイン性から吊りボルトを係止する
ための吊り金具を露出させるわけにいかない。そのた
め、吊り金具の設置状態を工夫する必要があるととも
に、吊りボルトによる吊り下げ高さ調節作業を容易に行
える構成が必要となる。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、吊り金具を露出しない構造とすることにより、デ
ザイン性の向上を図るとともに、据え付け作業性をも向
上させることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成で
は、上記課題を解決するための手段として、天井C下面
に吊り下げ設置され、複数の空気吹出口4A,4B・・
を有する矩形状のケーシング1と、該ケーシング1内に
配設された熱交換器2および送風機3とを備えた天吊型
空気調和機において、前記ケーシング1の複数のコーナ
部1A,1B・・に、天井Cに空気調和機を吊り下げる
ための吊りボルト31を係止する吊り金具16をそれぞ
れ設けるとともに、前記コーナ部1A,1B・・に、前
記吊り金具16をカバーするとともに前記ケーシング1
の角部分を構成するコーナ部カバー5A,5B・・をそ
れぞれ着脱自在に取り付けている。
【0008】上記のように構成したことにより、空気調
和機据え付け時には、コーナ部カバー5A,5B・・を
取り外した状態とすれば、吊り金具16に対する吊りボ
ルト31の係止が容易に行えるとともに、据え付け後に
おいてはコーナ部カバー5A,5B・・を取り付けれ
ば、吊り金具16が露出することがなくなり、据え付け
作業性およびデザイン性が向上する。
【0009】本願発明の基本構成において、前記ケーシ
ング1に、前記コーナ部カバー5A,5B・・を含むケ
ーシング1の下面を覆い且つ空気吸込口7を有する吸込
グリル6を開閉自在に取り付けるとともに、前記コーナ
部カバー5A,5B・・の下面に、作業用開口30をそ
れぞれ形成した場合、空気調和機据え付け後において、
据え付け状態(例えば、吊りボルト31による吊り下げ
高さ)を調整する際には、吸込グリル6を開操作するだ
けで、作業用開口30から工具Tを差し込んで行えるこ
ととなり、調整作業が容易になる点で好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0011】この天吊型空気調和機は、図1ないし図3
に示すように、天井Cの下面に吊りボルト31により吊
り下げ設置されるものであり、4辺(本実施の態様の場
合、4側面)に空気吹出口4A,4B,4C,4Dを有
する矩形状のケーシング1と、該ケーシング1内にあっ
て前記空気吹出口4A,4B,4C,4Dに沿うように
配置され且つ両開放端2a,2bを前記ケーシング1の
一つのコーナ部5Aに臨ませてなる略環状の熱交換器2
と、該熱交換器2の中心部に配置された送風機3とを備
えて構成されている。
【0012】前記熱交換器2は、多数平行に配置された
伝熱管9,9・・に対して多数の板状フィン10,10
・・を直交状態で取り付けてなるクロスフィンコイルタ
イプとされている。符号11は熱交換器2の両開放端2
a,2bに設けられた管板である。
【0013】前記ケーシング1の一つのコーナ部1A内
における前記熱交換器2の両開放端2a,2b間には、
仕切部材12により区画された配管スペース13が形成
されている。該配管スペース13は、冷媒配管14、ド
レンポンプ15、吊りボルト用の吊り金具16等が配置
されるとともに作業用スペース17を有して構成されて
おり、ケーシング1とは別体構成であり、該ケーシング
1に対して着脱自在とされ且つケーシング1の角部を構
成するコーナ部カバー5Aの内方に形成されている。本
実施の形態の場合、空気調和機は天井Cの下方に露出す
るタイプとされているため、現地据え付け作業は、コー
ナ部カバー5Aを取り外した状態で機内で行う必要があ
る。従って、配管スペース13は相当に大きなスペース
が必要となり、そのため、該配管スペース13を挟む二
つの空気吹出口4A,4Bは、他の(即ち、空気吹出口
4A,4Bに対向する)空気吹出口4C,4Dより相当
に小さくなる。
【0014】また、ケーシング1における他の3カ所の
コーナ部1B,1C,1Dを覆うとともにケーシング1
の角部を構成するコーナ部カバー5B,5C,5Dもケ
ーシング1とは別体構成で、該ケーシング1に対して着
脱自在とされており、それぞれの内部には、断熱材から
なる隔壁18および吊り金具16が設けられている。こ
れらのコーナ部カバー5A,5B,5C,5Dは、それ
ぞれの両側に形成された係止爪32,32をコーナ部1
A,1B,1C,1Dの両側に形成された係止穴33,
33に下方から無理嵌め係合させるとともに、コーナ部
カバー5A,5B,5C,5Dの下端とコーナ部1A,
1B,1C,1D下端とをそれぞれビス止めすることに
より取り付けられることとなっている(図4参照)。
【0015】さらに、前記コーナ部カバー5A,5B,
5C,5Dの下面には、工具Tを挿入するための作業用
開口30がそれぞれ形成されている(図3参照)。
【0016】さらにまた、前記ケーシング1の下面に
は、前記コーナ部カバー5A,5B,5C,5Dを含む
全域を覆うとともに中央部に空気吸込口7を有する吸込
グリル6がヒンジ部27により開閉自在に取り付けられ
ている。該吸込グリル6の開放側端部には、ケーシング
1の下面における反ヒンジ部側に形成された係合部29
に係止して閉止状態を保持するための係止部28が設け
られている、符号8はフィルターである。
【0017】前記送風機3は、ターボファンとされてお
り、前記吸込グリル6における空気吸込口7と対応した
位置に吸込口19が臨むようにして配置されている。符
号20はベルマウスである。
【0018】図面中、符号24はドレンパン、25は水
平羽根、26はファンモータである。
【0019】上記のように構成したことにより、空気調
和機据え付け時には、図4および図5に示すように、コ
ーナ部カバー5A,5B,5C,5Dを取り外した状態
とすれば、配管作業は勿論のこと、吊り金具16に対す
る吊りボルト31の係止が容易に行えるとともに、据え
付け後においてはコーナ部カバー5A,5B,5C,5
Dを取り付ければ、吊り金具16が露出することがなく
なり、デザイン性が向上する。
【0020】また、空気調和機据え付け後において、据
え付け状態(例えば、吊りボルト31による吊り下げ高
さ)を調整する際には、図3に示すように、吸込グリル
6を開操作するだけで、作業用開口30から工具Tを差
し込んで行えることとなり、調整作業が容易に行える。
【0021】なお、上記説明では、ケーシングの4側面
に空気吹出口を形成したものを実施の態様としている
が、空気吹出口の個数は2個以上であればよい。また、
吸込グリルはケーシング下面全域を覆うものとしている
が、コーナ部下面を覆うものであれば必ずしも全域を覆
うものでなくともよい。
【0022】
【発明の効果】本願発明によれば、天井C下面に吊り下
げ設置され、吹出の空気吹出口4A,4B・・を有する
矩形状のケーシング1と、該ケーシング1内に配設され
た熱交換器2と、送風機3とを備えた天吊型空気調和機
において、前記ケーシング1の複数のコーナ部1A,1
B・・に、天井Cに空気調和機を吊り下げるための吊り
ボルト31を係止する吊り金具16をそれぞれ設けると
ともに、前記コーナ部1A,1B・・に、前記吊り金具
16をカバーするとともに前記ケーシング1の角部分を
構成するコーナ部カバー5A,5B・・をそれぞれ着脱
自在に取り付けるようにしたので、空気調和機据え付け
時には、コーナ部カバー5A,5B・・を取り外した状
態とすれば、吊り金具に対する吊りボルト31の係止が
容易に行えるとともに、据え付け後においてはコーナ部
カバー5A,5B・・を取り付ければ、吊り金具が露出
することがなくなり、据え付け作業性の向上とデザイン
性の向上との両立を図ることができるという優れた効果
がある。
【0023】また、前記ケーシング1に、前記コーナ部
カバー5A,5B・・を含むケーシング1の下面を覆い
且つ空気吸込口7を有する吸込グリル6を開閉自在に取
り付けるとともに、前記コーナ部カバー5A,5B・・
の下面に、作業用開口30をそれぞれ形成した場合、空
気調和機据え付け後において、据え付け状態(例えば、
吊りボルトによる吊り下げ高さ)を調整する際には、吸
込グリル6を開操作するだけで、作業用開口30から工
具を差し込んで行えることとなり、調整作業が容易に行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機の横断平面図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機の縦断側面図である。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機の吸込グリルを開放した状態を示す斜視図である。
【図4】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機におけるコーナ部の分解斜視図である。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機における配管スペース用コーナ部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1はケーシング、1A,1B,1C,1Dはコーナ部、
2は熱交換器、3は送風機、4A,4B,4C,4Dは
空気吹出口、5A,5B,5C,5Dはコーナ部カバ
ー、6は吸込口、7は吸込グリル、16は吊り金具、3
0は作業用開口、31は吊りボルト、Cは天井、Tは工
具、Wは空気。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機の横断平面図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機の縦断側面図である。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機の吸込グリルを開放した状態を示す斜視図である。
【図4】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機におけるコーナ部の分解斜視図である。
【図5】本願発明の実施の形態にかかる天吊型空気調和
機における配管スペース用コーナ部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】 1はケーシング、1A,1B,1C,1Dはコーナ部、
2は熱交換器、3は送風機、4A,4B,4C,4Dは
空気吹出口、5A,5B,5C,5Dはコーナ部カバ
ー、6は吸込口、7は吸込グリル、16は吊り金具、3
0は作業用開口、31は吊りボルト、Cは天井、Tは工
具、Wは空気。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井(C)下面に吊り下げ設置され、複
    数の空気吹出口(4A),(4B)・・を有する矩形状
    のケーシング(1)と、該ケーシング(1)内に配設さ
    れた熱交換器(2)および送風機(3)とを備えた天吊
    型空気調和機であって、前記ケーシング(1)の複数の
    コーナ部(1A),(1B)・・には、天井(C)に空
    気調和機を吊り下げるための吊りボルト(31)を係止
    する吊り金具(16)をそれぞれ設けるとともに、前記
    コーナ部(1A),(1B)・・には、前記吊り金具
    (16)をカバーするとともに前記ケーシング(1)の
    角部分を構成するコーナ部カバー(5A),(5B)・
    ・をそれぞれ着脱自在に取り付けたことを特徴とする天
    吊型空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング(1)には、前記コーナ
    部カバー(5A),(5B)・を含むケーシング(1)
    の下面を覆い且つ空気吸込口(7)を有する吸込グリル
    (6)を開閉自在に取り付けるとともに、前記コーナ部
    カバー(5A),(5B)・・の下面には、作業用開口
    (30)をそれぞれ形成したことを特徴とする前記請求
    項1記載の高所設置用空気調和機。
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