JPH10153192A - ターボファン及びそれを内装した天井設置型空気調和装置 - Google Patents

ターボファン及びそれを内装した天井設置型空気調和装置

Info

Publication number
JPH10153192A
JPH10153192A JP8311759A JP31175996A JPH10153192A JP H10153192 A JPH10153192 A JP H10153192A JP 8311759 A JP8311759 A JP 8311759A JP 31175996 A JP31175996 A JP 31175996A JP H10153192 A JPH10153192 A JP H10153192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end plate
ceiling
turbo fan
shroud
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8311759A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Higashida
匡史 東田
Masafumi Yamamoto
雅史 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP8311759A priority Critical patent/JPH10153192A/ja
Publication of JPH10153192A publication Critical patent/JPH10153192A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井吊下げ型の空気調和装置に内装されるタ
ーボファンを改良することにより、装置全体としての薄
型化を図る。 【解決手段】 天井吊下げ型の空気調和装置(1) に内装
されるターボファン(5)に対し、エンドプレート(21)の
上端からシュラウド(20)の下端までの寸法を、エンドプ
レート(21)の上端からボス部(24)下端までの寸法以下に
設定する。シュラウド(20)の下端を、ボス部(24)の下端
よりも高い位置に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボファン及び
該ターボファンが内装された天井設置型空気調和装置に
係り、特に、ターボファンの薄型化を図るための対策に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、天井に設置される空気調和装
置が知られている。この種の空気調和装置としては、例
えば特開平8−75240号公報に開示されているよう
な天井面に形成した開口に埋込まれる天井埋込型のもの
や、天井面に直接設置される天井吊下げ型のものがあ
る。
【0003】一般に、天井埋込型のものは、ケーシング
内部にターボファンを備え、このファンの駆動に伴って
ケーシング下面から吸込んだ室内空気を熱交換器で温度
調整した後、例えばケーシングの4方向から室内に向っ
て吹き出すようにしている。
【0004】また、天井吊下げ型のものは、ケーシング
内部にシロッコファンを備え、このファンの駆動に伴っ
てケーシング内部に吸込んだ室内空気を上記と同様に熱
交換器で温度調整した後、ケーシングの前面から室内に
吹き出すようにしている。つまり、天井吊下げ型ではケ
ーシング前面の1方向のみから空調空気を吹き出す形態
が一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の発明者らは、
天井吊下げ型の空気調和装置においても複数方向から空
調空気の吹出しを可能にすることに関し考察した。その
場合、上記天井埋込型のものと同様の構成を採用するこ
とが考えられる。
【0006】しかしながら、天井吊下げ型では、装置の
高さ寸法がそのまま天井面からの突出寸法となるので、
この装置高さが大きい場合には、天井面から下方に大き
く突出することになって見映えが悪い。天井埋込型のも
のでは、装置の大部分が天井裏空間に位置し本来的に室
内側への突出寸法は少ないので、装置高さに関しては殆
ど考慮されずに設計されているのが現状である。従っ
て、従来の天井埋込型のものをそのまま天井吊下げ型に
適用することは見映えの点から実用性に欠ける。このた
め、天井吊下げ型で複数方向からの空調空気の吹出しを
可能とするものの実用化を図るためには、装置全体とし
ての薄型化が必要である。
【0007】また、天井吊下げ型のものを薄型化する場
合に限らず、天井埋込型のものにあっても薄型化を図る
ことは、天井裏空間の制約を受けることがなくなる(狭
い天井裏空間でも設置可能になる)ので有効である。
【0008】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、天井設置型の空気調和装置の内部機器を改
良することにより、装置全体としての薄型化を図ること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、装置の内部機器としてターボファンの
構造を改良することで装置全体としての薄型化を図っ
た。
【0010】請求項1記載の発明は、図6に示すよう
に、エンドプレート(21)の下面とシュラウド(20)の上面
との間でブレード(22)を支持して成るターボファン(5)
を前提としている。エンドプレート(21)の中央部分を下
方に膨出させてモータ収容空間を形成する。この膨出部
分の中央部をモータ(25)の駆動軸(25a) に取付けられる
取付け部(24)とする。また、エンドプレート(21)の上端
からシュラウド(20)の下端までの寸法を、エンドプレー
ト(21)の上端から取付け部(24)下端までの寸法以下に設
定した構成としている。
【0011】請求項2記載の発明は、ターボファン(5)
の薄型化を図るための事項として、上述した請求項1記
載の発明の特定事項とは異なる事項を特定した。具体的
には、前提を上述した請求項1記載の発明と同様とす
る。シュラウド(20)の下端を、取付け部(24)の下端と同
一高さ位置または取付け部(24)の下端よりも高い位置に
設定した構成としている。
【0012】請求項3及び5記載の発明は、上述した各
請求項記載のターボファン(5) を天井設置型の空気調和
装置に適用した場合である。
【0013】具体的に、請求項3記載の発明は、図3に
示すように、天井(A) に設置され、ケーシング(3) と、
該ケーシング(3) 内に設置されたモータ(25)と、該モー
タ(25)下端の駆動軸(25a) に取付けられたターボファン
(5) とを備えた天井設置型空気調和装置を前提としてい
る。上記ターボファン(5) を、エンドプレート(21)の下
面とシュラウド(20)の上面との間でブレード(22)を支持
して成す。また、エンドプレート(21)の中央部分を下方
に膨出させてモータ(25)の収容空間を形成する。この膨
出部分の中央部をモータ(25)の駆動軸(25a) に取付けら
れる取付け部(24)とする。更に、エンドプレート(21)の
上端からシュラウド(20)の下端までの寸法を、エンドプ
レート(21)の上端から取付け部(24)下端までの寸法以下
に設定した構成としている。
【0014】また、請求項5記載の発明は、ターボファ
ン(5) の薄型化を図るための事項として、上述した請求
項3記載の発明の特定事項とは異なる事項を特定した。
具体的には、前提を上述した請求項3記載の発明と同様
とする。シュラウド(20)の下端を、取付け部(24)の下端
と同一高さ位置または取付け部(24)の下端よりも高い位
置に設定した構成としている。
【0015】これら請求項の特定事項によれば、ターボ
ファン(5) の高さ寸法がモータ(25)の大きさによって支
配される寸法以上になることを抑制できる。このため、
ターボファン(5) の高さ寸法を必要最小限に抑えること
ができ、薄型化を図ることができる。これに伴って本タ
ーボファン(5) を空気調和装置(1) に適用した場合には
装置全体として薄型化が可能となる。
【0016】請求項4記載の発明は、ターボファン(5)
を、該ターボファン(5) に隣接して設けられるベルマウ
ス(26)とを共に薄型に設定するものである。具体的に
は、ターボファン(5) の下側に、該ターボファン(5) に
向って空気を案内するベルマウス(26)を設ける。エンド
プレート(21)の上端からベルマウス(26)の下端までの寸
法を、エンドプレート(21)の上端から取付け部(24)下端
までの寸法以下に設定する構成としている。
【0017】この特定事項により、ターボファン(5) を
ベルマウス(26)と共に薄型化でき、空気調和装置(1) 全
体の薄型化をより確実に行うことができる。
【0018】請求項6〜8記載の発明は、上述した各請
求項の発明の実施態様を示すものである。請求項6記載
の発明は、ターボファン(5) の下側に、該ターボファン
(5)に向って空気を案内するベルマウス(26)を設け、エ
ンドプレート(21)を円形とする。エンドプレート(21)の
外径寸法に対するエンドプレート(21)上端からベルマウ
ス(26)下端までの寸法の比を0.3以下とした構成とし
ている。
【0019】請求項7記載の発明は、エンドプレート(2
1)の外径寸法に対するエンドプレート(21)の上端からシ
ュラウド(20)の下端までの寸法の比を0.2未満とした
構成としている。
【0020】請求項8記載の発明は、シュラウド(20)
を、内周側に向うにしたがって下側に湾曲した形状とす
る。エンドプレート(21)の上端からベルマウス(26)の下
端までの寸法に対するターボファン(5) の吹出部分での
エンドプレート(21)とシュラウド(20)との各外周縁部同
士の間隔寸法の比を0.5〜0.6とした構成としてい
る。
【0021】これら特定事項により、上述した請求項3
〜5記載の発明に係る作用を得るための具体構成が得ら
れることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態では、本発明を天井吊下
げ型の空気調和装置に適用した場合について説明する。
【0023】図1は本形態に係る空気調和装置(1) の斜
視図、図2は本空気調和装置(1) の内部構造を示す平面
図、図3はその縦断面図である。
【0024】これら図に示すように、本空気調和装置
(1) は、天井面(A) に設置され、4辺に水平方向に開口
する空気吹出口(2A,2B,2C,2D) を有する箱型のケーシン
グ(3)を備えている。このケーシング(3) の内部には、
各空気吹出口(2A,2B,2C,2D) に対向するように環状に構
成された熱交換器(4) とケーシング中央部に位置するタ
ーボファン(5) とが収容されている。また、各空気吹出
口(2A,2B,2C,2D) には、室内への空調空気の風向を調整
する水平羽根(6) が水平軸回りに回動自在に設けられて
いる。
【0025】ケーシング(3) の下面には、中央部に空気
吸込口(7) を有する吸込グリル(8)が開閉自在に取り付
けられている。図3中(9) は吸込空気中の塵埃等を除去
するためのエアフィルタである。
【0026】上記熱交換器(4) は、互いに平行に配置さ
れた複数本の伝熱管に対して多数の板状フィンを直交状
態で取付けて成るクロスフィンタイプであって、冷房運
転時には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機
能する。これにより、ターボファン(5) から導出した空
気を温度調整する。
【0027】また、熱交換器(4) の下側には該熱交換器
(4) で発生したドレン水を回収するためのドレンパン(1
0)が配設されている。
【0028】上記ケーシング(3) 内の1つの隅角部(図
2における右下の隅角部)にはケーシング内部空間に対
して仕切板(11)によって区画された配管スペース(12A)
が形成されている。この配管スペース(12A) には、冷媒
配管(13)、ドレンポンプ(14)、ケーシング(3) を天井裏
空間のコンクリート部材に対して吊下げボルトにより吊
下げるための吊り金具(15A) 等が配置されている。この
配管スペース(12A) は、ケーシング(3) に対して着脱自
在なコーナカバー(16A) によって覆われている。また、
他の3箇所の隅角部にはケーシング内部空間に対して断
熱材(17)によって区画されたスペース(12B,12C,12D) が
形成されている。これら各スペース(12B,12C,12D) には
吊り金具(15B,15C,15D) が配置されており、夫々はコー
ナカバー(16B,16C,16D) によって覆われている。これら
コーナカバー(16A〜16D)により空気調和装置(1) の外観
が良好に確保されている。
【0029】以下、ターボファン(5) について説明す
る。図4はターボファン(5) の平面図を、図5はターボ
ファンの下面図を、図6は図4におけるZ−Z線に沿っ
た断面図を夫々示している。本ターボファン(5) は、円
形のエンドプレート(21)と、中央部に空気導入開口(20
a) を有する円形のシュラウド(20)と、これら両者(20,2
1) の間に保持されたブレード(22)とを備えている。こ
れにより、エンドプレート(21)とシュラウド(20)との間
に、空気吸込口(7) から吸込んだ空気を熱交換器(4) に
向って案内する空気通路(C) が形成されている。ブレー
ド(22)は、図4において外周側に向うにしたがって反時
計回り方向に傾斜する断面翼型の板材で成る。エンドプ
レート(21)の中心部分は下側に膨出してハブ部(23)に構
成されている。この膨出によりハブ部(23)の上側にモー
タ(25)の収容空間を形成している。ハブ部(23)の中心部
には本発明でいう取付け部としての円柱状のボス部(24)
が一体形成されている。このボス部(24)がケーシング
(3) 中央部に配置されたモータ(25)の駆動軸(25a) 下端
部に直結されている。詳しくは、このボス部(24)は、円
筒状のボス本体(24a) の内部に、金属性の第1リング(2
4b) 、防振ゴム(24c) 、金属製の第2リング(24d) が一
体的に嵌め込まれており、この第2リング(24d) の中央
部にモータ(25)の駆動軸(25a) を嵌め込むための開口(2
4e) が形成されている。この開口(24e) にモータ(25)の
駆動軸(25a) が嵌め込まれ、下側からナット(N) が螺合
されることで、ターボファン(5) が駆動軸(25a) に回転
一体に取付けられている(図3参照)。これにより、モ
ータ(25)の駆動に伴ってターボファン(5) 全体が回転
(図4における時計回り方向に回転)し、ターボファン
(5) の下側から吸込んだ空気を径方向外側に吹出すよう
になっている。
【0030】また、このターボファン(5) の下側には、
該ターボファン(5) へ室内空気を案内するためのベルマ
ウス(26)が配設されている。このベルマウス(26)は、中
央部にシュラウド(20)の開口(20a) よりも僅かに小さい
開口(26a) を有している。この開口(26a) の縁部は、断
面円弧状に形成されており、ターボファン(5) に対し空
気を円滑に流すようになっている。
【0031】また、ハブ部(23)には、長孔で成る開口(3
0,30, …) がボス部(24)を中心とした同心円上の8箇所
に形成されている。この開口(30,30, …) は、ターボフ
ァン(5) 外周部から吹出た空気の一部がエンドプレート
(21)の裏側に回り込んでモータ(25)の周囲に導入してモ
ータ(25)から熱を奪った際に、この空気を再びハブ部(2
3)の下側に排出させるためのものである(図3の矢印B
参照)。つまり、この空気の回り込みによりモータ(25)
が冷却される構成である。
【0032】ハブ部(23)の上面には複数のリブ(27,27,
…) がボス部(24)を中心として放射状に形成されてい
る。これらリブ(27,27, …) は、上記開口(30,30, …)
同士の間の8箇所に形成されており、内側端がボス部(2
4)の上面に位置し、外側端が開口(30)の長手方向の略中
央部分に対向する位置となっている。このような形状の
リブ(27,27, …) が設けられていることにより、ターボ
ファン(5) のハブ部(23)の強度が十分に得られるばかり
でなく、ターボファン(5) の回転時には、このリブ(27,
27, …) の回転によりモータ(25)周辺部を流れる空気が
撹拌され、モータ(25)の冷却効率の向上を図ることがで
きるようになっている。
【0033】以下、本形態の特徴とする構成について説
明する。ターボファン(5) は、図3及び図6に示すよう
に、シュラウド(20)の下端がボス部(24)の下端よりも上
側に位置している。具体的には、シュラウド(20)の下端
よりも、ハブ部(23)の下端部及びボス部(24)が下側に突
出した形状となっている。従って、エンドプレート(21)
の上端からシュラウド(20)の下端までの寸法(図6にお
ける寸法H)は、エンドプレート(21)の上端からボス部
(24)下端までの寸法(図6における寸法I)以下に設定
されている。
【0034】このような構成によればターボファン(5)
の高さ寸法を必要最小限に抑えることができる。その理
由を以下に述べる。
【0035】ボス部(24)の位置は、モータ(25)の大きさ
によって決定されるものである。つまり、モータ(25)
は、ケーシング(3) の天板に取付けられているので、そ
の下端部である駆動軸(25a) の位置はモータ(25)の大き
さによって必然的に決まる。このようなモータ(25)の設
置形態において、シュラウド(20)の下端を、駆動軸(25
a) の位置よりも下側に設定すると、シュラウド(20)の
下端と駆動軸(25a) との間の寸法分だけターボファン
(5) の高さ寸法は下側に向って大きくなる。
【0036】これに対し、本形態のものでは、エンドプ
レート(21)の上端からシュラウド(20)の下端までの寸法
を、エンドプレート(21)の上端からボス部(24)下端まで
の寸法以下に設定し、しかもシュラウド(20)の下端位置
をボス部(24)の下端よりも上側に位置させている。ター
ボファン(5) の上端位置がエンドプレート(21)の上端と
なり、ターボファン(5) の下端位置がボス部(24)下端と
なる構成である。この位置は、上述したようにモータ(2
5)の大きさによって支配される。そして、シュラウド(2
0)の下端位置は、このターボファン(5) の上端位置とボ
ス部(24)下端との間に設定されている。従って、このタ
ーボファン(5) の高さ寸法は、モータ(25)の大きさによ
って支配される寸法(寸法I)以上になることはなくな
る。このため、ターボファン(5) の高さ寸法を必要最小
限(モータ(25)が存在するために必要な寸法I)に抑え
ることができ、薄型化を図ることができる。このように
してターボファン(5) を薄型化できることにより、空気
調和装置(1) 全体としての薄型化を図ることができる。
【0037】また、本形態では、エアフィルタ(9) の上
面における中央部分でターボファン(5) のボス部(24)に
対向する部分を下側に凹陥させて凹陥部(9a)を形成して
いる。この構成も空気調和装置(1) 全体としての薄型化
に寄与している。つまり、このエアフィルタ(9) の中央
部分では殆ど空気が流れないので、この部分にフィルタ
機能を備えさせる必要はない。従って、この部分を凹陥
部(9a)で形成したとしても空気の流通に支障を来すこと
はなく、ボス部(24)とエアフィルタ(9) とを水平方向で
ラップさせることにより空気調和装置(1) の薄型化が図
れることになる。
【0038】以下、上述の如く、薄型に形成されたター
ボファン(5) の各部の寸法比率について具体的に説明す
る。ターボファン(5) 及びベルマウス(26)の各部の寸法
比として、実際には以下のような範囲に設定される。
【0039】(i) エンドプレート(21)の外径寸法(図
6における寸法D)に対するエンドプレート(21)上端か
らベルマウス(26)下端までの寸法(図6における寸法
W)の比を0.3以下とする。
【0040】(ii) エンドプレート(21)の外径寸法
(D)に対するエンドプレート(21)の上端からシュラウ
ド(20)の下端までの寸法(H)の比を0.2未満とす
る。
【0041】(iii) エンドプレート(21)の上端からベル
マウス(26)の下端までの寸法(W)に対する該ターボフ
ァン(5) の吹出部分でのエンドプレート(21)上端からシ
ュラウド(20)上端までの寸法(図6における寸法h)の
比を0.5〜0.6とする。
【0042】このような寸法設定により、ターボファン
(5) の高さ寸法を必要最小限に抑えながら、十分な送風
能力を確保することができる。
【0043】(実験例)次に、上述した各寸法比率の設
定のうち(iii) に挙げた設定の根拠となる実験について
説明する。本実験では、エンドプレート(21)の上端から
ベルマウス(26)の下端までの寸法(W)に対する該ター
ボファン(5) の吹出部分でのエンドプレート(21)上端か
らシュラウド(20)上端までの寸法(h)の比を変えた複
数タイプのターボファン(5) を用意し、夫々を一定の風
量(例えば20m3 /min)で運転させた際の送風音を検
出することにより行った。
【0044】その結果を図7のグラフに示す。このグラ
フから判るように、検出した送風音が一般的な許容送風
音α(例えば40dB) 以下になった場合の上記寸法比率
は0.5〜0.6であった(尚、極小点では38dB) 。
上記(iii) に挙げた寸法比率はこの実験結果から設定さ
れたものである。
【0045】以上説明してきたように、本形態によれ
ば、ターボファン(5) の高さ寸法を必要最小限に抑える
ことで空気調和装置(1) 全体としての薄型化を図ること
ができる。このため、天井面(A) に設置した場合におけ
る該天井面(A) からの突出寸法を比較的小さくすること
ができて見映えを良好に得ることができる。従って、天
井吊下げ型で複数方向からの空調空気の吹出しを可能と
する空気調和装置(1) の実用化の向上を図ることができ
る。
【0046】また、本形態の構成を天井埋込型のものに
適用した場合にも装置全体の薄型化を図ることができる
ので、天井裏空間の制約を受けることがなくなり、狭い
天井裏空間に対しても設置することが可能となる。
【0047】尚、本形態では、ターボファン(5) 及びベ
ルマウス(26)の各部の寸法比を具体的に示したが、本発
明は、この寸法比率に限るものではない。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1及び
2記載の発明によれば、ターボファン(5) の高さ寸法が
モータ(25)の大きさによって支配される寸法以上になる
ことを抑制できる。このため、ターボファン(5) の高さ
寸法を必要最小限に抑えることができ、薄型化を図るこ
とができて、配設スペースの制約がある部分であっても
ターボファン(5) の設置が可能となる。
【0049】請求項3及び5記載の発明では、上記請求
項1及び2記載の発明に係るターボファン(5) を天井設
置型の空気調和装置に適用した。これにより、ターボフ
ァン(5) の薄型化に伴って空気調和装置(1) 全体として
薄型化が可能となる。特に、天井吊下げ型の空気調和装
置に適用した場合には天井面(A) からの突出寸法を比較
的小さくすることができて見映えを良好に得ることがで
きる。従って、天井吊下げ型で複数方向からの空調空気
の吹出しを可能とする空気調和装置(1) に本ターボファ
ン(5) を適用した場合には該空気調和装置(1) の実用性
の向上を図ることができる。また、本発明を天井埋込型
の空気調和装置に適用した場合にも装置全体の薄型化を
図ることができるので、天井裏空間の制約を受けること
がなくなり、狭い天井裏空間に対しても設置することが
可能となる。
【0050】請求項4記載の発明では、ターボファン
(5) を、該ターボファン(5) に隣接して設けられるベル
マウス(26)と共に薄型に設定した。これにより、空気調
和装置(1) 全体の薄型化をより確実に行うことができ
る。
【0051】請求項6〜8記載の発明は、ターボファン
(5) 及びベルマウス(26)の各部の寸法比率を具体化し
た。これにより空気調和装置の具体構成が得られ実用性
の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る天井吊下げ型空気調和装置の斜
視図である。
【図2】空気調和装置の内部構造を示す平面図である。
【図3】空気調和装置の縦断面図である。
【図4】ターボファンの平面図である。
【図5】ターボファンの下面図である。
【図6】図4におけるZ−Z線に沿った断面図である。
【図7】ファンの寸法比率を設定するために行った実験
の結果を示す図である。
【符号の説明】
(1) 空気調和装置 (3) ケーシング (5) ターボファン (20) シュラウド (21) エンドプレート (22) ブレード (24) ボス部(取付け部) (25) モータ (25a) 駆動軸 (26) ベルマウス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドプレート(21)の下面とシュラウド
    (20)の上面との間でブレード(22)を支持して成るターボ
    ファン(5) において、 上記エンドプレート(21)の中央部分が下方に膨出してモ
    ータ収容空間が形成され、この膨出部分の中央部がモー
    タ(25)の駆動軸(25a) に取付けられる取付け部(24)とな
    っており、 上記エンドプレート(21)の上端からシュラウド(20)の下
    端までの寸法が、エンドプレート(21)の上端から取付け
    部(24)下端までの寸法以下に設定されていることを特徴
    とするターボファン。
  2. 【請求項2】 エンドプレート(21)の下面とシュラウド
    (20)の上面との間でブレード(22)を支持して成るターボ
    ファン(5) において、 上記エンドプレート(21)の中央部分が下方に膨出してモ
    ータ収容空間が形成され、この膨出部分の中央部がモー
    タ(25)の駆動軸(25a) に取付けられる取付け部(24)とな
    っており、 上記シュラウド(20)の下端が、取付け部(24)の下端と同
    一高さ位置または取付け部(24)の下端よりも高い位置に
    設定されていることを特徴とするターボファン。
  3. 【請求項3】 天井(A) に設置され、ケーシング(3)
    と、該ケーシング(3)内に設置されたモータ(25)と、該
    モータ(25)下端の駆動軸(25a) に取付けられたターボフ
    ァン(5) とを備えた天井設置型空気調和装置において、 上記ターボファン(5) は、エンドプレート(21)の下面と
    シュラウド(20)の上面との間でブレード(22)を支持して
    成り、エンドプレート(21)の中央部分が下方に膨出して
    モータ(25)の収容空間が形成され、この膨出部分の中央
    部がモータ(25)の駆動軸(25a) に取付けられる取付け部
    (24)となっており、 上記エンドプレート(21)の上端からシュラウド(20)の下
    端までの寸法が、エンドプレート(21)の上端から取付け
    部(24)下端までの寸法以下に設定されていることを特徴
    とする天井設置型空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の天井設置型空気調和装置
    において、 ターボファン(5) の下側には、該ターボファン(5) に向
    って空気を案内するベルマウス(26)が設けられており、 上記エンドプレート(21)の上端からベルマウス(26)の下
    端までの寸法が、エンドプレート(21)の上端から取付け
    部(24)下端までの寸法以下に設定されていることを特徴
    とする天井設置型空気調和装置。
  5. 【請求項5】 天井(A) に設置され、ケーシング(3)
    と、該ケーシング(3)内に設置されたモータ(25)と、該
    モータ(25)下端の駆動軸(25a) に取付けられたターボフ
    ァン(5) とを備えた天井設置型空気調和装置において、 上記ターボファン(5) は、エンドプレート(21)の下面と
    シュラウド(20)の上面との間でブレード(22)を支持して
    成り、エンドプレート(21)の中央部分が下方に膨出して
    モータ(25)の収容空間が形成され、この膨出部分の中央
    部がモータ(25)の駆動軸(25a) に取付けられる取付け部
    (24)となっており、 上記シュラウド(20)の下端が、取付け部(24)の下端と同
    一高さ位置または取付け部(24)の下端よりも高い位置に
    設定されていることを特徴とする天井設置型空気調和装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3または5記載の天井設置型空気
    調和装置において、 ターボファン(5) の下側には、該ターボファン(5) に向
    って空気を案内するベルマウス(26)が設けられている一
    方、 エンドプレート(21)は円形であって、該エンドプレート
    (21)の外径寸法に対するエンドプレート(21)上端からベ
    ルマウス(26)下端までの寸法の比が0.3以下であるこ
    とを特徴とする天井設置型空気調和装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の天井設置型空気調和装置
    において、 エンドプレート(21)の外径寸法に対するエンドプレート
    (21)の上端からシュラウド(20)の下端までの寸法の比が
    0.2未満であることを特徴とする天井設置型空気調和
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の天井設置型空気調和装置
    において、 シュラウド(20)は、内周側に向うにしたがって下側に湾
    曲した形状となっており、 エンドプレート(21)の上端からベルマウス(26)の下端ま
    での寸法に対するターボファン(5) の吹出部分でのエン
    ドプレート(21)とシュラウド(20)との各外周縁部同士の
    間隔寸法の比が0.5〜0.6であることを特徴とする
    天井設置型空気調和装置。
JP8311759A 1996-11-22 1996-11-22 ターボファン及びそれを内装した天井設置型空気調和装置 Pending JPH10153192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8311759A JPH10153192A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 ターボファン及びそれを内装した天井設置型空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8311759A JPH10153192A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 ターボファン及びそれを内装した天井設置型空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10153192A true JPH10153192A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18021148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8311759A Pending JPH10153192A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 ターボファン及びそれを内装した天井設置型空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10153192A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413177B1 (ko) * 2001-10-17 2003-12-31 학교법인 선문학원 원심 다익 팬
KR100476425B1 (ko) * 2002-05-08 2005-03-16 엘지전자 주식회사 일체형 공기조화기
KR100499483B1 (ko) * 2002-11-15 2005-07-05 엘지전자 주식회사 천장형 공기조화기의 실내기
US7191613B2 (en) * 2002-05-08 2007-03-20 Lg Electronics Inc. Turbo fan and air conditioner having the same applied thereto
KR100815421B1 (ko) 2006-04-04 2008-03-20 엘지전자 주식회사 카세트형 공기조화기
JP2009013926A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Daikin Ind Ltd 遠心ファン及びこれを用いた空気調和機
KR101039768B1 (ko) 2010-10-16 2011-06-09 허만승 기류전환용 호퍼와 스윙그릴을 부착한 천장 4방향 에어콘의 실내기
WO2011108814A2 (ko) * 2010-03-04 2011-09-09 주식회사 스윙공조 증속호퍼와 회전식 토출구를 갖춘 천장 4방향 냉난방 실내기
JP2011196572A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室内機
KR101297601B1 (ko) * 2013-01-21 2013-08-19 신우공조 주식회사 에너지 효율을 향상시키기 위한 모터부와 밸브부를 갖는 팬코일 유니트
KR101297603B1 (ko) * 2013-01-21 2013-08-19 신우공조 주식회사 에너지 효율을 향상시키기 위한 팬코일 유니트

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413177B1 (ko) * 2001-10-17 2003-12-31 학교법인 선문학원 원심 다익 팬
KR100476425B1 (ko) * 2002-05-08 2005-03-16 엘지전자 주식회사 일체형 공기조화기
US7191613B2 (en) * 2002-05-08 2007-03-20 Lg Electronics Inc. Turbo fan and air conditioner having the same applied thereto
KR100499483B1 (ko) * 2002-11-15 2005-07-05 엘지전자 주식회사 천장형 공기조화기의 실내기
KR100815421B1 (ko) 2006-04-04 2008-03-20 엘지전자 주식회사 카세트형 공기조화기
JP2009013926A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Daikin Ind Ltd 遠心ファン及びこれを用いた空気調和機
WO2011108814A3 (ko) * 2010-03-04 2011-12-15 주식회사 스윙공조 증속호퍼와 회전식 토출구를 갖춘 천장 4방향 냉난방 실내기
WO2011108814A2 (ko) * 2010-03-04 2011-09-09 주식회사 스윙공조 증속호퍼와 회전식 토출구를 갖춘 천장 4방향 냉난방 실내기
JP2011196572A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室内機
KR101039768B1 (ko) 2010-10-16 2011-06-09 허만승 기류전환용 호퍼와 스윙그릴을 부착한 천장 4방향 에어콘의 실내기
WO2012050294A1 (ko) * 2010-10-16 2012-04-19 Heo Man Sung 기류전환부와 회전토출부를 구비하는 천정형 4방향 에어컨디셔너의 실내기
CN102933909A (zh) * 2010-10-16 2013-02-13 许万承 具有气流转换部和旋转排气部的吸顶式四向空调器的室内机
KR101297601B1 (ko) * 2013-01-21 2013-08-19 신우공조 주식회사 에너지 효율을 향상시키기 위한 모터부와 밸브부를 갖는 팬코일 유니트
KR101297603B1 (ko) * 2013-01-21 2013-08-19 신우공조 주식회사 에너지 효율을 향상시키기 위한 팬코일 유니트

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7604043B2 (en) Air conditioner
JP3045159B2 (ja) 空気調和装置の室内機及び該室内機の据付構造
JPH10153192A (ja) ターボファン及びそれを内装した天井設置型空気調和装置
JP6687917B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP4623253B2 (ja) スプリット型エアコンの室外機
JPH09229409A (ja) 送風装置及び送風装置を用いた天井埋込型空気調和機
JP3641088B2 (ja) ターボファン
JP3081525B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP2003214658A (ja) 空気調和機の室外機
JP3846468B2 (ja) ターボファン
JP2004084999A (ja) 空気調和機の室内機
JPH10153193A (ja) ターボファン
JP2003106564A (ja) 空気調和機の室外機
JP2985811B2 (ja) 空気調和機の室内機
WO2019163450A1 (ja) ターボファン、及び空気調和機の室内機
JPH10184594A (ja) ベルマウス
JPH10184591A (ja) ターボファン
JP3265855B2 (ja) 空気調和装置の内部機器支持構造
JP3148536B2 (ja) 空気調和装置
JP2004198014A (ja) 空気調和装置
JP2524186Y2 (ja) 空気調和装置の室外機
JP2552551Y2 (ja) 天井埋込形空気調和機
JPH11132491A (ja) 空気調和機の天井設置型室内ユニット
JP7161668B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP2506786Y2 (ja) 空調用室外機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030819