JP2524186Y2 - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

空気調和装置の室外機

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JP2524186Y2
JP2524186Y2 JP1991039957U JP3995791U JP2524186Y2 JP 2524186 Y2 JP2524186 Y2 JP 2524186Y2 JP 1991039957 U JP1991039957 U JP 1991039957U JP 3995791 U JP3995791 U JP 3995791U JP 2524186 Y2 JP2524186 Y2 JP 2524186Y2
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正人 内海
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空気調和装置の室外機
に係り、とくに吹出口におけるショートサーキット防止
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和装置の室外機において
は、建物等との間隔をできるだけ小さくするよう配置す
傾向にある。そのため、ケーシングの後面や側面に設
けた吸込口と建物等の壁面との距離十分保つことがで
きない場合に、ショートサーキットが生じることがあ
る。ショートサーキットが生じると、夏の冷房運転時に
は、吹出空気がそのまま吸込口に吸引される空気流れが
発生するために高温の吹出空気が吸込口に吸い込まれる
ようになる。このショートサーキットは室外機を複数台
並列に設置した場合や、ケーシングの側面に吸込口を設
けた場合にとくに発生しやすい。ショートサーキットが
生じると、室外熱交換器が過熱するために冷媒回路の高
圧側圧力が上昇し、エネルギー効率の低下、さらには運
転不能といった事態を引き起こすという問題がある。
【0003】そこで、従来、ショートサーキットの防止
対策として、例えば実開平2−62327号公報に開示
されているように、吹出口の周縁に円筒状のリングを取
り付け、ケーシングの側面に向かう空気の流れを遮断す
ることが行われている。
【0004】すなわち、図6に示すように、ファンシュ
ラウド(44)をベルマウス部(45)と円筒状の主導
風部(46)と外拡がりのテーパー状の導風コーン(4
7)とで一連に形成し、該導風コーン(47)の基端と
主導風部(46)との間に円筒状の制御リング(48)
を設けたものである。該制御リング(48)は、主導風
部(46)の外周に設けられた溝(49)に沿って軸方
向へ移動でき、図示状態のように、制御リング(48)
を溝(49)から突出させると、吹出空気を直線状(図
6の下向き)に指向させて吹き出すことができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の技術は、円筒状の制御リング(48)が吹出口の全
周にわたって吹出空気の流れを規制するものであるた
め、通風抵抗が大きくなったり、送風音が反響増幅され
ることによって騒音が発生するという問題がある。
【0006】すなわち、図7に示すように、制御リング
(48)の突出長さlが大きくなるほどショートサーキ
ットは漸減する反面、通風抵抗と送風音は増加してしま
うという欠点がある。
【0007】本考案は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、ショートサーキット防止構造において、通風
抵抗および騒音を低減することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案が講じた手段は、リングの周方向の一部に突
出部分を設け、吹出口の端縁のうち、ショートサーキッ
トの空気の流れのある位置にだけこの突出部分が位置す
るようにしたことにより、ショートサーキットの防止と
通風抵抗および騒音の低減とを両立しようとするもので
ある。
【0009】具体的には、前面に吹出口(12)が開設
されたケーシング(9)の内部に送風機(14)及び熱
交換器(4)が収容され、ケーシング(9)に開設され
た吸込口(13)からケーシング(9)内部に吸込んだ
空気を熱交換器(4)に通過させた後、吹出口(12)
から吹出す空気調和装置の室外機を前提としている。
【0010】そして、上記ケーシング(9)の前面に、
吹出口(12)の中央部を中心として該吹出口(12)
の周囲を囲むような円環状の環状溝(30)を凹陥形成
し、該環状溝(30)に、その径と同径の略円筒状の遮
蔽リング(31)を、環状溝(30)に沿って周方向に
回動自在となるように嵌め込む。更に、遮蔽リング(3
1)に、環状溝(30)に嵌め込まれた状態で、ケーシ
ング(9)の前面に対して垂直方向に突出する突出部分
(31a)を、その周方向の一部分にのみ形成する。そ
して、突出部分(31a)が吹出口(12)から吸込口
(13)に向かって流れる空気のショートサーキット空
間に対応して位置するように、上記遮蔽リング(31)
の環状溝(30)に対する周方向の回動位置を設定した
構成となっている。
【0011】
【作用】上記の構成により、本考案によれば、空気調和
装置の室外機の運転状態において、吹出口(12)より
吹き出された空気が吸込空気の流れに引かれてショート
サーキットが発生しやすい状態になった場合、吹出口
(12)には、吹出口(12)から吸込口(13)に向
かう空気の流れが通過するショートサーキット空間に遮
蔽リング(31)の突出部分(31a)が位置している
ので、吸込口(13)へ向かう吹出空気の流れが遮断さ
れる。他方、吸込口(13)に向かう空気の流れが通過
する空間以外の部分には突出部分(31a)が設けられ
ていないので、通風抵抗や送風音の反響が起こらない。
また、遮蔽リング(31)の突出部分(31a)はケー
シング(9)の前面に対して垂直方向に突出しているの
で、この突出部分(31a)によって空気の吹出し抵抗
が増大することもない。
【0012】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、遮蔽リ
ング(31)の突出部分(31a)により、ショートサ
ーキットが発生する部分だけにおいて吹出空気の流れを
規制することができ、騒音を低減しつつショートサーキ
ットを防止することができる。また、吹出し空気は、遮
蔽リング(31)の突出部分(31a)によって風向が
強制的に変向されるものではないので、空気の吹出し抵
抗は増大せず、室外機の性能を高く維持できる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0014】図1に本考案を適用した、冷房専用の空気
調和装置を示す。空気調和装置(1)は、圧縮機(2)
と、室外機(3)に収容された室外熱交換器(4)と、
減圧機構としてのキャピラリーチューブ(5)と、室内
熱交換器(6)とを冷媒配管(7)で接続してなる冷媒
回路(8)を備えている。
【0015】室外機(3)は、図2および図3に示すよ
うに、前後に薄い角箱状のケーシング(9)を有し、該
ケーシング(9)内を区画壁(10)によって左右に二
分されている。右方の機室内には、コンプレッサ(1
1)や制御弁および電気機器配置されている。左方の
ファン室側のケーシング(9)には、前面に吹出口(1
2)が、左側面と後面とに吸込口(13a),(13
b)が形成され、該吸込口(13a),(13b)に臨
んで平面視L字状の室外熱交換器(4)が配置されてい
る。さらに、吹出口(12)に臨んで軸流型の室外送風
機(14)の羽根車(15)が配置されている。吸込口
(13b)はケーシング(9)の前面中央よりやや左側
に片寄った位置に形成され、吹出口(12)には、羽根
車(15)の周囲を覆うファンシュラウド(16)が配
置され、該ファンシュラウド(16)の外面は吹出グリ
ル(17)で覆われている。なお、室外送風機(14)
の羽根車(15)は、ファンモータ(18)によって回
転駆動され、また、室内熱交換器(6)には室内送風機
(19)が付設されている(図1参照)
【0016】ファンシュラウド(16)は、プラスチッ
クの一体成形品であって、図4に示すように、基端部
(16a)から機内側へ出口ベルマウス部(25)と、
円筒状の主導風部(26)と、入口ベルマウス部(2
7)とが連続して形成され、上記基端部(16a)から
ケーシング(9)の前面側へ固定用フランジ(29)が
延設されている。該基端部(16a)には、固定用溝
(28)が周回状に形成され、該固定用溝(28)
内側に折曲形成された吹出口(12)の開口縁(12
a)嵌入されている。これにより、ファンシュラウド
(16)がケーシング(9)に取り付けられている。
【0017】さらに、上記固定用溝(28)の内周側に
は、環状溝としての遮蔽リング用溝(30)が周回状に
形成されており、この遮蔽リング用溝(30)には、本
考案の特徴とする遮蔽リング(31)が回動可能に嵌入
されている。遮蔽リング(31)の後端には突起(3
2)が形成され、該突起(32)の弾性変形により抜け
止めがなされている。
【0018】遮蔽リング(31)の突出部分(31a)
は、吹出口(12)の開口縁(12a)の全周の半分の
長さに設定され、この遮蔽リング(31)が遮蔽リング
用溝(30)に嵌め込まれた状態では、ケーシング
(9)の前面に対して垂直方向に 突出するようになって
おり、また、その周方向の中央部が最も突出して両端に
いくにしたがって突出寸法が漸減するように形成されて
いる。これは、ショートサーキットの空気流れは開口縁
(12a)の全周に均等に発生することは少なく、通常
は、開口縁(12a)のうち吸込空気の流れに吸引され
やすい領域に、吹出空気が向かい、ショートサーキット
の空気流れが発生している開口縁(12a)の領域を離
れるにしたがって、ショートサーキットの勢いは弱まる
からである。
【0019】上記室外機(3)は、図5に示すように、
3台が建物等の凹状の空間に並列に設置されている。
【0020】次に、遮蔽リング(31)の機能について
説明する。
【0021】図5に示すような室外機(3)の設置状況
においては、吸込口(13a),(13b)と建物等と
の隙間には左側に吸込空気の流れが発生しており、ショ
ートサーキットが発生しやすい状態になっている。しか
も、この実施例では、3台の室外機が並列に設置されて
いるために吸込空気の風速は大きく、さらに側面側の吸
込口(13a)と吹出口(12)とが近接しているため
に、ショートサーキットがとくに発生しやすい。この場
合、吹出空気は水平左方に吸引されることになる。
【0022】一方、遮蔽リング(31)を回動し、遮蔽
リング(31)の突出部分(31a)の中央部が吹出口
(12)の最左端になるように設定しておく。これによ
り、左方に向かう吹出空気の流れが遮蔽される。他方、
遮蔽リング(31)の周方向中央部から両端へ、左方に
流れる空気が少なくなるにしたがって遮蔽リング(3
1)の突出部分も減少すると共に、ショートサーキット
が起こらない吹出口(12)の右側には遮蔽リング(3
1)の突出部分(31a)がないので、通風抵抗や送風
音の反響が起こらない。
【0023】したがって、この実施例では、遮蔽リング
(31)により、ショートサーキットが発生する部分だ
けにおいて吹出空気の流れを規制することができ、通風
抵抗や騒音を低減しつつショートサーキットを防止する
ことができる。
【0024】なお、冷媒回路(8)は、上記実施例のも
のに限られず、可逆運転可能なものやマルチ型のもので
あってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、冷媒回路を示す回路
図である。
【図2】室外機の斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】室外機の遮蔽リングを示す要部拡大断面図であ
る。
【図5】室外機の配置を示す平面図である。
【図6】従来例のショートサーキット防止構造を示す要
部拡大断面図である。
【図7】制御リングの突出長さとショートサーキット
率、通風抵抗および送風音との関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
3 室外熱交換器 4 室外熱交換器 9 ケーシング 12 吸込口 13 吹出口 14 室外送風機 30 遮蔽リング用溝 31 遮蔽リング 31a突出部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に吹出口(12)が開設されたケー
    シング(9)の内部に送風機(14)及び熱交換器
    (4)が収容され、ケーシング(9)に開設された吸込
    口(13)からケーシング(9)内部に吸込んだ空気を
    熱交換器(4)に通過させた後、吹出口(12)から吹
    出す空気調和装置の室外機において、 上記ケーシング(9)の前面には、吹出口(12)の中
    央部を中心として該吹出口(12)の周囲を囲むような
    円環状の環状溝(30)が凹陥形成されており、 該環状溝(30)には、その径と同径の略円筒状の遮蔽
    リング(31)が、環状溝(30)に沿って周方向に回
    動自在となるように嵌め込まれており、 該遮蔽リング(31)には、環状溝(30)に嵌め込ま
    れた状態で、ケーシング(9)の前面に対して垂直方向
    に突出する突出部分(31a)が、その周方向の一部分
    にのみ形成されており、 上記遮蔽リング(31)は、突出部分(31a)が吹出
    口(12)から吸込口(13)に向かって流れる空気の
    ショートサーキット空間に対応して位置するように、環
    状溝(30)に対する周方向の回動位置が設定されてい
    ことを特徴とする空気調和装置の室外機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4380744B2 (ja) * 2007-07-12 2009-12-09 ダイキン工業株式会社 送風ユニット
AU2016389531B2 (en) * 2016-01-25 2019-07-18 Mitsubishi Electric Corporation Outdoor unit and air conditioner including the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623857Y2 (ja) * 1988-10-11 1994-06-22 三菱重工業株式会社 空気調和機の室外ユニット
JPH0645776Y2 (ja) * 1988-10-31 1994-11-24 松下冷機株式会社 セパレート型空気調和機の室外機

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