JP3006216B2 - 2次元密着型イメージセンサ及びその駆動方法 - Google Patents

2次元密着型イメージセンサ及びその駆動方法

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JP3006216B2
JP3006216B2 JP3252782A JP25278291A JP3006216B2 JP 3006216 B2 JP3006216 B2 JP 3006216B2 JP 3252782 A JP3252782 A JP 3252782A JP 25278291 A JP25278291 A JP 25278291A JP 3006216 B2 JP3006216 B2 JP 3006216B2
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勉 安部
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、スキャ
ナ又は光学式文字読み取り装置等に用いられる2次元密
着型イメージセンサに係り、特に駆動用ICの個数を少
なくすることができ、また画像を正確に読み取ることが
できる2次元密着型イメージセンサ及びその駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の2次元密着型イメージセンサとし
ては、図5の等価回路図に示すようなものがあった。イ
メージセンサの構成単位であるセンサ部は、透明な基板
1上に形成された光電変換部である受光素子(フォトダ
イオード)2、スイッチング素子である薄膜トランジス
タ(TFT)3及び採光部とから成り、このセンサ部が
行方向と列方向の2次元のマトリクス状に配置されてセ
ンサ部エリアを形成している。
【0003】各センサ部の受光素子2の透明電極は薄膜
トランジスタ3のドレイン電極に接続されている。ま
た、各薄膜トランジスタのゲート電極は行毎に共通のゲ
ート線13に接続され、ゲート線13は行毎に薄膜トラ
ンジスタのON/OFFを制御するシフトレジスタ7に
接続されている。そして、各薄膜トランジスタ3のソー
ス電極は列毎に共通のデータ線14に接続され、更にデ
ータ線14は電荷を読み取るアナログマルチプレクサ8
に接続されている。
【0004】上記構成のイメージセンサにおいて、原稿
面からの反射光の光量に応じて受光素子2で発生した電
荷は、薄膜トランジスタ3のON/OFFにより行毎に
順次アナログマルチプレクサ8に転送されて読み出さ
れ、画像信号として出力されるようになっていた(特開
昭64−62980号公報参照)。
【0005】上記従来の2次元密着型イメージセンサに
おいては、行毎にTFTを制御するゲート線13はシフ
トレジスタ7の端子と1対1対応しているので、ゲート
線13の本数だけシフトレジスタ7の端子が必要であ
り、また、共通のゲート線13の動作によりセンサ部で
発生した電荷を一度にアナログマルチプレクサ8に読み
出すようにしているため、データ線14の本数だけアナ
ログマルチプレクサ8の端子が必要となっていた。
【0006】例えば、ゲート線がM本、データ線がN本
で構成されるM行×N列の2次元密着型イメージセンサ
の場合、端子数mのシフトレジスタと端子数nのアナロ
グマルチプレクサを用いると、少なくともM/m個のシ
フトレジスタとN/n個のアナログマルチプレクサが必
要となる。
【0007】M≦m、N≦nの場合はシフトレジスタ、
アナログマルチプレクサ共に1個で2次元密着型イメー
ジセンサを構成することが可能であるが、読み取り範囲
を広くするためにセンサ部エリアを大きくすることにな
ると、例えば、M=10m、N=10nの場合は、シフ
トレジスタが10個、アナログマルチプレクサが10個
必要となり、コスト高となっていた。
【0008】次に、2次元密着型イメージセンサにおけ
る副走査方向の残像について、図6及び図7を使い、フ
ォトダイオードと薄膜トランジスタで構成されたイメー
ジセンサの駆動方法を例にとって説明する。但し、以下
説明する容量分割は、残像発生の主原因の1つではある
が、それが全てということはない。尚、フォトダイオー
ドとブロッキングダイオードで構成されたイメージセン
サにおいても同様の説明ができる。
【0009】図6は、上記イメージセンサの1画素の等
価回路図であり、図7は1画素の光検出のタイミングを
示した図である。逆バイアス電圧(VB )が印加された
フォトダイオード(PD)に、光が照射されると、光電
流ip が発生し、PD側の容量であるフォトダイオード
容量(CPD)、付加容量(CADD )及び薄膜トランジス
タ(TFT)のオーバーラップ容量(CGD)に光電流が
供給される。そして、PD側の容量に一定時間蓄積され
た電荷は、スイッチング素子であるTFTをオンするこ
とにより、信号線側の容量である信号線容量(CL )と
TFTのオーバーラップ容量(CGS)に転送される。
【0010】アナログマルチプレクサの信号入力は、電
位検出方式によりハイインピーダンスとしているため、
電荷はすべて回路中の容量に蓄積される。すなわち、P
D側の容量と信号線側の容量との間で、電荷の再配分が
行われることになる。そして、転送終了後の信号線側の
電位(VL )を検出した後、次の行のPDの電荷を転送
するために、リセットスイッチにより電荷をリセットす
る。
【0011】電荷転送に関する基本的特性について、数
1の式(1)〜式(7)を使って説明する。
【0012】
【数1】
【0013】ここで、Ttrans は転送時間、Tstorage
は蓄積時間、VPOとVLOはリセット時のPD側の電位と
信号線側の電位であり、np は光量である。また、VP
はPD側の電位、VL は信号線側の電位であり、これら
はTFTからみるとそれぞれドレイン電位、ソース電位
に相当し、式(7)の光電流idsと関係している。
【0014】式(1)のVPPは式(5)で表され、転送
直前のPD側の電位である。ΔVP、ΔVL は、それぞ
れ式(3)、式(4)で表され、TFTのゲートがオン
になるときに生じるフィードスルーにより上昇するPD
側と信号線側の電位である。式(6)、式(7)のF1
、F2 は時間と共に変化するVPP、VP 、VL を表す
関数であり、PD特性やTFT特性により決定されるも
のである。
【0015】電荷の転送は、TFTを挟んでVP =VL
になるまで行われる。フィードスルーを省略して、PD
側の蓄積電荷量Q0 、転送電荷量ΔQを考えると、式
(1)、式(2)とVP =VL より、数2に示す式
(8)が導かれる。また、信号線側に転送される電荷と
PD側の蓄積電荷との比ηは、式(9)で表され、PD
側に残る電荷の割合、すなわち残留電荷率ζは式(1
0)で表される。そして、蓄積過程で発生した光電流i
p と転送過程で移動した光電流idsとの関係から式(1
1)に示す比ηtransient が求められる。
【0016】
【数2】
【0017】次に、複数回のスキャンを行った場合につ
いて、簡単なモデルを用いて説明する。光を照射した状
態(photo )でn回スキャンし、光を照射しない状態
(dark)でm回スキャンするというphpto とdarkの繰り
返しについて考える。
【0018】まず、darkからphoto に変化する場合を考
えると、第1回目のスキャンで蓄積されている電荷Q1
は、Q1 =Qp +Qi で表される。ここで、Qp は1回
のスキャンで蓄積される電荷量、Qi はそれまでの残留
電荷である。そのときに信号線側に転送される電荷QP1
とPD側に残る電荷QR1は、QP1=ηQ1 =η(QP+
Qi )、QR1=ζQ1 =ζ(QP+Qi )で表される。
【0019】同様にして第2回目のスキャンを考える
と、蓄積されている電荷Q2 、転送される電荷QP2、残
留電荷QR2は、それぞれ、 Q2 =Qp +QR1=(1+ζ)QP +ζQi QP2=η((1+ζ)QP +ζQi ) QR2=ζ((1+ζ)QP +ζQi ) で表される。以下同様にして、第n回目のスキャンにお
けるQn 、QPn、QRnは、数3の式(12)、(1
3)、(14)で表すことができる。
【0020】
【数3】
【0021】また、photo からdarkに変化する場合は、
第m回目のスキャンのとき、転送される前にPD側に蓄
積されている電荷は、数4の式(15)で表される。そ
のときに、信号線側に転送される電荷qDmとPD側に残
る電荷qRmは、それぞれ、式(16)、式(17)とな
る。
【0022】
【数4】
【0023】全スキャンphoto 状態の場合において、P
D側に蓄積されている電荷Qpは、式(13)のQpn
より、数5に示すようにn→∞として式(18)のよう
になる。また、全スキャンdark状態の場合において、信
号線側に転送される電荷qDは式(16)のqD m よ
り、数5に示すようにm→∞、n=0であるから、式
(19)で表される。
【0024】
【数5】
【0025】容量分割比は、各スキャンの信号線側に転
送される電荷をQP −qD で規格化すれば良い。darkか
らphoto に変化したときの容量分割比ghostPnは、
式(20)で表され、photo からdarkに変化したときの
容量分割比ghostdmは、数6の式(21)で表され
る。式(20)、(21)で表されるのが、副走査方向
の残像である。
【0026】
【数6】
【0027】このように、受光素子側と信号線側との容
量の比によって、受光素子で発生した電荷が再配分さ
れ、受光素子側に電荷が残り、残像となる。残留電荷が
ある状態で次の原稿を読むと、残留電荷に加えて、新た
な原稿に対応した電荷が発生するので、正確な画像信号
が得られなかった。
【0028】従来は、残留電荷による副走査方向の残像
をなくす方法として、各画素にリセットTFTを設け、
一回スキャンした後にリセットTFTをオンして受光素
子側の電荷をゼロにしてから次のスキャンを行う方法が
あった。この方法を実現するための2次元密着型イメー
ジセンサの等価回路図を図8に示しておく。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の2次元密着型イメージセンサでは、センサ部エリア
を大きくし、画素数を増やそうとすると、シフトレジス
タやアナログマルチプレクサが多数必要となり、コスト
高となってしまうとの問題点があった。
【0030】また、残留電荷をなくすために、従来のリ
セットTFTを設ける2次元密着型イメージセンサで
は、1画素中に更にリセット用のTFTを設けなければ
ならないため、十分な受光面積が確保できず、感度や解
像度が低下し、また製造工程における歩留まりが低下す
るとの問題点があった。
【0031】更に、残留電荷をなくすための上記2つの
方法ともに電荷をリセットしてdark状態にしているの
で、次にphoto 状態の原稿を読んだ場合、容量分割比に
したがって実際にフォトダイオ−ドに蓄積されている電
荷よりも少ない電荷しか信号線側の容量に転送されず、
ダイナミックレンジが小さくなってしまうとの問題点が
あった。
【0032】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、読取り範囲を広くしても少数の駆動用ICで駆動で
き、正確な画像信号を得ることができる2次元密着型イ
メ−ジセンサ及びその駆動方法を提供することを目的と
する。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、主走査方向と副走査方向に2次
元のマトリクス状に配置された複数の画素の受光素子
と、前記受光素子にそれぞれ接続して前記受光素子で発
生した電荷を転送する画素毎の電荷転送用スイッチング
素子と、前記画素毎の電荷転送用スイッチング素子に接
続して主走査方向毎に共通するゲート線と、前記画素毎
の電荷転送用スイッチング素子に接続して副走査方向毎
に共通するデータ線とを有する2次元密着型イメージセ
ンサにおいて、次の各構成を設けたことを特徴としてい
る。前記各データ線にそれぞれ接続され前記受光素子で
発生した電荷が転送される第1の負荷容量。前記第1の
負荷容量に転送された電荷を主走査方向に複数の前記受
光素子を1データブロックとして前記データブロック単
位に転送する複数のデータブロック選択用スイッチング
素子。前記データブロック選択用スイッチング素子を前
記データブロック単位にオン・オフ制御するデータブロ
ック選択用シフトレジスタ。1データブロックの受光素
子数に対応し転送用の第2の負荷容量を有する共通信号
線。前記各共通信号線と各データブロック選択用スイッ
チング素子とをマトリクス状に接続する多層配線。前記
共通信号線の電位を画像信号として出力するアナログマ
ルチプレクサ。
【0034】請求項2記載の発明は、請求項1記載の2
次元密着型イメージセンサにおいて、次の各構成を設け
たことを特徴としている。各ゲート線にそれぞれ接続
し、副走査方向に複数の前記ゲート線を1ゲートブロッ
クとして前記ゲートブロック単位にオン・オフの制御が
なされる複数のゲートブロック選択用スイッチング素
子。前記ゲートブロック選択用スイッチング素子に一定
電圧を前記ゲートブロック内の前記ゲート線毎に印加す
るゲート線選択用シフトレジスタ。前記ゲートブロック
選択用スイッチング素子のオン・オフを前記ゲートブロ
ック単位に制御するゲートブロック選択用シフトレジス
タ。
【0035】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の2次元密着型イメージセンサにおいて、受光
素子部分及び画素毎の電荷転送用スイッチング素子の構
成が2個のダイオードを極性を逆向きに直列に接続し、
一方をフォトダイオード、他方をブロッキングダイオー
ドとしたことを特徴としている。
【0036】請求項4記載の発明は、主走査方向と副走
査方向に2次元のマトリクス状に配置された複数の画素
の受光素子と、前記受光素子にそれぞれ接続して前記受
光素子で発生した電荷を転送する画素毎の電荷転送用ス
イッチング素子と、前記画素毎の電荷転送用スイッチン
グ素子に接続して主走査方向毎に共通するゲート線と、
前記画素毎の電荷転送用スイッチング素子に接続して副
走査方向毎に共通するデータ線とを有し、前記電荷転送
用スイッチング素子を主走査方向の列毎にオン・オフ制
御し、前記受光素子で発生した電荷を前記各データ線が
有する負荷容量に転送し、データ線の電位を画像信号と
して時系列に出力する2次元密着型イメージセンサの駆
動方法において、同一の画像に対して複数回のスキャン
を行って空読みした後に画像信号を出力するスキャンを
行うことを特徴としている。
【0037】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2又は請求項3記載の2次元密着型イメージセンサの
駆動方法において、同一の画像に対して複数回のスキャ
ンを行って空読みした後に画像信号を出力するスキャン
を行うことを特徴としている。
【0038】
【作用】請求項1記載の発明によれば、主走査方向と副
走査方向にマトリック状に配列された複数の画素の受光
素子と、受光素子にそれぞれ接続する画素毎の電荷転送
用スイッチング素子とが形成され、副走査方向の画素毎
の電荷転送用スイッチング素子に共通に接続するデータ
線を主走査方向に複数本の単位として1データブロック
とし、各データ線に第1の負荷容量とブロック選択用ス
イッチング素子とを設け、データブロック単位にブロッ
ク選択用スイッチング素子を制御するシフトレジスタを
設け、各ブロック選択用スイッチング素子を多層配線を
介して共通信号線に接続し、該共通信号線に第2の負荷
容量を設けた2次元密着型イメージセンサとしているの
で、受光素子で発生した電荷をデータブロック単位に共
通信号線の第2の負荷容量に転送し、この共通信号線の
電位を1個のアナログマルチプレクサで順次読み出すこ
とができるため、読み取り面積を広くしてもアナログマ
ルチプレクサの数を大幅に少なくすることができ、コス
トを低減することができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の2次元密着型イメージセンサにおいて、副走査方向
の複数のゲート線を1ゲートブロックとして、各ゲート
線にゲートブロック選択用スイッチング素子を設け、ゲ
ートブロック選択用スイッチング素子をゲートブロック
毎に制御するゲ−トブロック選択用シフトレジスタと、
ゲートブロック内の各ゲート線毎に一定電圧を印加する
ゲ−ト線選択用シフトレジスタとを設けた2次元密着型
イメージセンサとしているので、ゲ−トブロック選択用
シフトレジスタとゲ−ト線選択用シフトレジスタとの2
個のシフトレジスタでゲートブロックを順次選択して、
ブロック内のゲート線を介して主走査方向の1行全ての
画素毎の電荷転送用スイッチング素子をON/OFFさ
せて画像信号を読み取ることができるため、読み取り面
積を広くしても少数のシフトレジスタで駆動させること
ができ、コストを低減することができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、請求項1、
請求項2記載の2次元密着型イメージセンサにおいて、
受光素子と画素毎の電荷転送用スイッチング素子の構成
を2個のダイオ−ドを極性を逆向きに直列に接続して、
フォトダイオ−ドとブロッキングダイオ−ドの2次元密
着型イメージセンサとしているので、請求項1、請求項
2記載の2次元密着型イメージセンサと同様に読み取り
面積を広くしてもアナログマルチプレクサ及びシフトレ
ジスタの数を減少させることができ、コストを低減する
ことができる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、主走査方向
と副走査方向にマトリック状に配列された複数の画素の
受光素子と、受光素子にそれぞれ接続する画素毎の電荷
転送用スイッチング素子とが形成された2次元密着型イ
メージセンサの駆動方法において、同一の画像に対して
数回のスキャンを行って空読みし、空読み後に画像信号
を出力するスキャンを行うようにしているので、副走査
方向の残像をなくして正確な画像信号を出力できる。
【0042】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
請求項2、請求項3記載の2次元密着型イメージセンサ
の駆動方法において、同一の画像に対して数回のスキャ
ンを行って空読みし、空読み後に画像信号を出力するス
キャンを行うようにしているので、副走査方向の残像を
なくして正確な画像信号を出力できる。
【0043】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施例に係る2次元密
着型イメージセンサの等価回路図であり、図2は、セン
サ部エリアの一部の平面説明図であり、図3は、図2の
A−A′部分の断面説明図である。
【0044】図1に示すように、本実施例の2次元密着
型イメージセンサは、ガラス等の絶縁性の基板1上に主
走査方向に形成されたn個の受光素子(フォトダイオー
ド)2を1データブロックとして、このデ−タブロック
がN個主走査方向に配置されて1行の受光素子アレイが
形成され、また副走査方向に連続して平行に前記受光素
子アレイをm行配置して1ゲートブロックとし、このゲ
ートブロックが副走査方向にM個形成されて、複数の受
光素子Pi,j,k,l (i=1〜M, j=1〜m, k=1〜N, l=1〜n)が
構成されている。
【0045】センサ部エリアを構成する2次元のマトリ
クス状に配置された複数の受光素子Pi,j,k,l について
説明すると、1行にはN個のブロック(デ−タブロッ
ク)が存在し、1デ−タブロックには、n個の受光素子
が存在している。また、1列にはM個のブロック(ゲ−
トブロック)が存在し、1ゲ−トブロックには、m個の
受光素子が存在している。従って、(M×m)行×(N
×n)列の2次元のマトリクス状に受光素子が配置され
たものとなっている。
【0046】各センサ部(画素)は、図1、図2及び図
3に示すように、光電変換部である受光素子2、すなわ
ちPi,j,k,l (i=1〜M, j=1〜m, k=1〜N, l=1〜n)とスイ
ッチング素子である薄膜トランジスタ3、すなわちTi,
j,k,l (i=1〜M, j=1〜m, k=1〜N, l=1〜n)及び採光部1
2から構成されている。
【0047】そして、受光素子2の透明電極23は画素
毎に電荷転送する薄膜トランジスタ3のドレイン電極3
0に接続され、薄膜トランジスタ3のゲート電極24は
行毎に共通のゲート線13に、ソース電極31は列毎に
共通のデータ線14に接続されている。
【0048】各ゲート線13は、ゲートブロック選択用
の薄膜トランジスタ9、すなわちTGi,j (i=1〜M, j=1
〜m)のソース電極に接続され、ゲートブロック選択用薄
膜トランジスタ9のドレイン電極は、ゲートブロック内
の番号毎に対応するm本の共通の配線を介して、ゲート
選択用のシフトレジスタ7bに接続されている。つま
り、ゲート選択用のシフトレジスタ7bに接続する配線
は、マトリックス状の多層配線構造となっている。そし
て、各ゲートブロック選択用薄膜トランジスタ9のゲー
ト電極は、ゲートブロック毎の共通の配線を介してゲー
トブロック選択用のシフトレジスタ7aに接続されてい
る。
【0049】各デ−タ線14のアナログマルチプレクサ
8側には、n個を1ブロックとし、Nブロックから成る
負荷容量6aCL k,l (k=1〜N, l=1〜n)が形成されてい
る。この負荷容量6aは、列方向に配置された受光素子
で発生した電荷が各デ−タ線を介して転送されるもので
ある。
【0050】また、各データ線14の最終端は、データ
ブロック選択用の薄膜トランジスタ10、すなわちTD
k,l (k=1〜N, l=1〜n)のドレイン電極に接続され、薄膜
トランジスタ10のソース電極はマトリクス状の多層配
線4に接続され、多層配線4はデータブロック内の番号
毎に対応するn本の共通信号線5に接続されている。各
共通信号線5には負荷容量6bCl (l=1〜n)が設けられ
ており、更に、n個のアナログスイッチを有し電荷を読
み取るアナログマルチプレクサ8に接続されている。
【0051】そして、各データブロック選択用薄膜トラ
ンジスタ10のゲート電極は、データブロック毎の共通
の配線を介してデータブロック選択用のシフトレジスタ
7cに接続されている。また、マトリクス状の多層配線
4の交差部には、クロストーク防止のため、シールド部
材を設けている。
【0052】次に、本実施例におけるセンサ部の受光素
子と薄膜トランジスタの具体的構成について、図2の平
面説明図及び図2のA−A′部分の断面説明図である図
3を使って説明する。尚、ブロック選択用の薄膜トラン
ジスタもセンサ部のものと同様の構成となっている。
【0053】図2に示すように、位置画素内には、光電
変換部の受光素子2と、電荷転送用のスイッチング素子
の薄膜トランジスタ(TFT)3と、基板1の裏面から
光を取り入れる採光部12とから構成されている。
【0054】受光素子2は、図3の断面説明図に示すよ
うに、ガラス等の絶縁性の基板1上に窒化シリコン(S
iNx )、水素化アモルファスシリコン(a−Si:
H)、n+ 水素化アモルファスシリコン(n+ a−S
i:H)、を順次積層して、その上に形成された下部共
通電極となるクロム(Cr)等による金属電極21と、
各受光素子毎に分割形成されたp−i−n型の水素化ア
モルファスシリコン(p−i−n型a−Si:H)から
成る光導電層22と、同様に分割形成された酸化インジ
ウム・スズ(ITO)等から成る上部透明電極23とが
順次積層するサンドイッチ型を構成している。
【0055】尚、図2に示すように、下部の金属電極2
1は列方向に連続的に形成され、金属電極21の上に光
導電層22が離散的に分割して形成され、上部透明電極
23も同様に離散的に分割して個別電極となるよう形成
されている。
【0056】また、薄膜トランジスタの構成は、図2に
示すように、前記基板1上にゲート電極24としてのク
ロム(Cr1 )層、ゲート絶縁層25としてのシリコン
窒化膜(SiNx )、半導体活性層26としてのa−S
i:H層、ゲート電極24に対向するよう設けられたト
ップ絶縁層27としてのシリコン窒化膜、オーミックコ
ンタクト層28としてのn+ a−Si:H)層、ドレイ
ン電極30とソース電極31としてのクロム(Cr2 )
層、その上に絶縁層としてポリイミド層32、更にその
上に配線層33またはトップ絶縁層27の上部において
はa−Si:H層の遮光用としてのアルミニウム(A
l)の遮光層33′とを順次積層した逆スタガ構造のト
ランジスタである。
【0057】次に本実施例のイメージセンサの製造方法
について説明する。ガラス等の透明基板1上にCr1 を
DCマグネトロンスパッタ法にて500〜1000オン
グストロームの膜厚で着膜し、フォトリソエッチングに
て所望の形状にパターニングして薄膜トランジスタのゲ
ート電極24を形成する。続いて、プラズマCVD法に
よりゲート絶縁層25としてのSiNx を数1000オ
ングストローム、半導体層26としてのa−Si:Hを
500〜1000オングストローム、トップ絶縁層27
としてのSiNx を数1000オングストロームの膜厚
で順次積層して、上部SiNx を所定の形状にパターニ
ングし、トップ絶縁層27を形成する。
【0058】その後、オーミックコンタクト層28とし
てn+ a−Si:Hを数1000オングストローム着膜
し、さらに、TFTのドレイン電極30、ソース電極3
1及び受光素子の金属電極21となるCr2 をDCマグ
ネトロンスパッタ法により数1000オングストローム
着膜する。そして、Cr2とn+ a−Si:Hを連続で
エッチングして所望の形状にパターニングし、金属電極
21、ドレイン電極30及びソ−ス電極31を形成す
る。
【0059】次に、光導電層22を形成するために、プ
ラズマCVD法によりSiH4 、B26 ガスを用いて
p−a−Si:H層を数100オングストローム、Si
4ガスを用いてi−a−Si:H層を数100〜数1
000オングストローム、SiH4 、PH3 ガスを用い
てn−a−Si:H層を数100オングストローム連続
して積層する。そしてその上にDCマグネトロンスパッ
タ法で透明電極23となるITOを数100オングスト
ロームの膜厚で形成し、フォトリソエッチングにてIT
O、p−i−n型のa−Si:Hを所望の形状にパター
ニングして透明電極23及び光導電層22を形成する。
【0060】次に、絶縁層としてのポリイミド層32を
塗布形成後パターニングして、配線33及び遮光層3
3′としてのAlをDCマグネトロンスパッタ法で数μ
m着膜し、フォトリソエッチングにより所望の形状にパ
ターニングする。更にその上に、透明保護層34を形成
するか、又は薄板ガラスを張り合わせてイメージセンサ
本体が形成される。
【0061】上記受光素子及び画素毎の電荷転送用TF
Tを製造する過程において、基板1上にゲ−トブロック
選択用薄膜トランジスタ9及びデ−タブロック選択用薄
膜トランジスタ10、更にシフトレジスタ7a,7bに
接続する多層配線部分及びシフトレジスタ7cに接続す
る多層配線4部分も形成されるものである。
【0062】そして、イメージセンサ本体と同一基板
上、または別の基板上に、アナログマルチプレクサとシ
フトレジスタを実装して駆動回路を作製する。これによ
り本実施例の2次元密着型イメージセンサが形成され
る。
【0063】次に、本実施例の2次元密着型イメージセ
ンサにおける駆動方法について、図1の等価回路図を使
って具体的に説明する。
【0064】光源(図示せず)からの光が採光部12を
通過して原稿(図示せず)に照射され、原稿面で反射さ
れた光が各受光素子2に入射すると、受光素子2におい
てその照度に応じた電荷が発生し、受光素子2の寄生容
量等に蓄積される。
【0065】ゲート線選択用シフトレジスタ7bから一
定電圧のパルスφR1が一定時間印加され、ゲートブロ
ック選択用シフトレジスタ7aからゲートパルスφG1
が印加されると、ゲートブロック選択用薄膜トランジス
タ9のうち第1ブロックのTG1,1 〜TG1,m がONの
状態になるが、m行ある第1ゲートブロックのゲート線
のうち1行目のゲートブロック選択用薄膜トランジスタ
TG1,1 のみにパルスφR1が印加されることになるた
め、画素毎の電荷転送用TFTにおいて、第1ゲートブ
ロックの1行目の薄膜トランジスタT1,1,1,1 〜T1,1,
n,n がONとなる。すると、フォトダイオードP1,1,1,
1 〜P1,1,n,n で発生して寄生容量等に蓄積されていた
電荷は、データ線14を経由して配線容量CL 1,1 〜C
L N,n に転送される。
【0066】次に、シフトレジスタ7cからゲートパル
スφD1が印加されると、データブロック選択用薄膜ト
ランジスタ10の内、第1データブロックのTD1,1 〜
TD1,n がONになり、負荷容量6aCL 1,1 〜CL 1,
n に転送されていた電荷が多層配線4を通って共通信号
線5の負荷容量6bC1 〜Cn に更に転送される。
【0067】そして、各負荷容量6bC1 〜Cn に蓄え
られた電荷により共通信号線5の電位が変化し、この電
圧値をアナログマルチプレクサ8内のスイッチSW1〜
SWnを順次オンして読み出し、出力線(COM)に抽
出する。抽出後、電荷はリセットされる。第1データブ
ロックの読み出しが終わるとシフトレジスタ7cよりゲ
ートパルスφGD2 〜φGDN が順次印加され、第2〜
第Nデータブロックの電荷を読み出す。このようにし
て、第1ゲートブロックの1行目の読み取りが完了す
る。
【0068】次に、シフトレジスタ7bからパルスφR
2〜φRmが順次印加されると、その度にシフトレジス
タ7aからゲ−トパルスφG1が印加され、第1ゲート
ブロックの2行目〜m行目のゲートブロック選択用薄膜
トランジスタTG1,2 〜TG1,m が行毎に順次オンにな
り、受光素子の寄生容量等に蓄えられていた電荷が負荷
容量6aCL 1,1 〜CL 1,n に転送され、シフトレジス
タ7cからゲートパルスφD1 〜φDN を順次印加し
て、ブロック毎にアナログマルチプレクサ8に読み出さ
れることになる。こうして、第1ゲートブロックの読み
取りが完了する。
【0069】次に、第2ゲートブロックを選択して、ブ
ロック内のゲート線を順次選択し、受光素子に発生した
電荷をデータブロック毎に順次アナログマルチプレクサ
に読み出して、第2ゲートブロックの読み取りを行う。
以下同様にして、第3〜第Mゲートブロックの読み取り
を行い、イメージセンサ全体の読み取りが完了する。本
実施例では複数の薄膜トランジスタのオン・オフの切り
替えを行うシフトレジスタが3個と画像信号の出力をす
るアナログマルチプレクサが1個で駆動可能である。
【0070】本実施例の2次元密着型イメージセンサに
よれば、複数のデータ線13を1つのデータブロックと
して、各データ線13に負荷容量6aとデ−タブロック
選択用薄膜トランジスタ10を設け、各データ線13は
多層配線4を介して共通信号線5に接続され、この共通
信号線5に負荷容量6bを設けているので、受光素子2
に発生した電荷をデ−タブロック毎に共通信号線5から
1個のアナログマルチプレクサ8を使って順次読み出す
ことができ、読み取り面積を広くしてもアナログマルチ
プレクサ8の数を大幅に少なくすることができ、コスト
を低減することができる効果がある。
【0071】また、本実施例の2次元密着型イメージセ
ンサによれば、複数のゲート線13を1つのゲートブロ
ックとして、各ゲート線13にブロック選択用薄膜トラ
ンジスタ9を設け、該薄膜トランジスタ9の制御を行う
ゲ−トブロック選択用シフトレジスタ7aと、該薄膜ト
ランジスタ9を介してゲ−ト線13に一定電圧のパルス
φR1を供給するゲ−ト線選択用シフトレジスタ7bと
を設けているので、ゲートブロックを順次選択して、そ
のブロック内のゲート線13を介して画素毎の電荷転送
用TFT3を1行単位にON/OFFすることができ、
読み取り面積を広くしても電荷転送用TFT3を制御す
るためのシフトレジスタの数を大幅に削減することが可
能であり、コストを低減することができる効果がある。
【0072】更に、シフトレジスタ7a,7b,7cや
アナログマルチプレクサ8の端子と配線とを接続するワ
イヤボンディングの数を少なくすることができるため、
イメージセンサの信頼性を向上させることができる効果
がある。
【0073】本実施例の2次元密着型イメージセンサで
は、ゲート線13、データ線14共に複数のブロックに
分割しているが、どちらか一方のみをブロック分割する
ことも可能であり、その場合でも、複数のブロック選択
用薄膜トランジスタとマトリックス状の多層配線を組み
合わせることで駆動用ICの数を少なくすることがで
き、コストを低減させることができる効果がある。
【0074】本実施例において、サンドイッチ型の受光
素子と逆スタガ型の電荷転送用TFTを用いているが、
フォトダイオ−ドを2個対向させて、一方を受光素子の
フォトダイオ−ド(PD)とし、他方をブロッキングダ
イオ−ド(BD)とし、BD側にシフトレジスタからパ
ルスを印加することでPD側に発生した電荷を転送する
PDとBDの構成に代えることも可能である。
【0075】次に、別の実施例について図面を用いて説
明する。この別の実施例の2次元密着型イメージセンサ
の構成は、図5に示す従来の2次元密着型イメージセン
サと同様であり、また、各センサ部の構成や、受光素子
及び薄膜トランジスタの構成も図2及び図3と同様とな
っている。
【0076】図4は、受光素子側と信号線側の容量分割
比による残留電荷の様子を示したものである。説明を簡
単にするために、photo 状態で8回スキャンし、その後
に続けてdark状態で8回スキャンした場合の信号線側に
転送される電荷の割合(理論値)を様々な容量分割比に
ついて示している。ここで、ζは数2の式(10)で表
される残留電荷率である。
【0077】図4に示すように、photo 状態で1回スキ
ャンした場合は、信号線側に転送される電荷の割合は残
留電荷率ζによって決まり、ζの大きいときほど信号線
側に転送される電荷の割合が小さく、残留電荷が多いこ
とがわかる。しかし、続けて2回目のスキャンを行う
と、いずれのζの値の場合も転送される電荷の割合が大
きくなり、4回目以降のスキャンではζの値にかかわら
ずほぼ100%転送されていることがわかる。
【0078】photo 状態のスキャンに続けてdark状態の
スキャンを行った場合も同様に、9回目(dark状態の1
回目)のスキャンでは、前回のスキャンの残留電荷の影
響がそのまま現れて、転送される電荷はゼロにはならな
いが、そのまま続けてスキャンを行うと、12回目(da
rk状態の4回目)以降のスキャンでは、転送される電荷
はほとんどゼロとなり、容量分割比の影響を受けないこ
とがわかる。
【0079】上記別の実施例の2次元密着型イメージセ
ンサは、受光素子側の容量が1pFで、信号線側の容量が
8pFとなっている。このときの容量分割比は88.89 %と
なり、1回目のスキャンでは受光素子側に11.11 %の電
荷が残ることになる。しかし、1回空読みして2回目の
スキャンを行うと、残留電荷率は1.23%、2回空読みし
て3回目のスキャンでは0.14%、3回空読みして4回目
のスキャンでは0.015%、4回空読みして5回目のスキ
ャンでは0.0017%、5回空読みして6回目のスキャンで
は0.00019 %となって、残留電荷がほとんどなくなり、
受光素子で発生した電荷がほぼ完全に転送されることに
なる。
【0080】上記実施例のイメージセンサの駆動方法で
は、一つの原稿に対して、5回空読みして6回のスキャ
ンを行い、6回目のデータのみを画像信号として出力す
るようにしているので、容量分割比によって生ずる残像
の影響をほとんどなくすことができ、正確な画像の読み
取りを行うことができる効果がある。
【0081】すなわち、上記実施例の2次元密着型イメ
ージセンサの駆動方法によれば、同一の画像に対して数
回のスキャンを行い、最後のスキャンのデータのみを読
み取るようにしているので、副走査方向の残像をほとん
どなくし、受光素子で発生した電荷を完全に信号線側に
転送することができ、正確な画像信号を得ることができ
る効果がある。
【0082】また、受光素子で発生した電荷がすべて転
送されるので、ダイナミックレンジを大きくでき、解像
度を向上させることができる効果がある。
【0083】また、残留電荷をリセットするためのリセ
ット用TFTをセンサ部の一画素内に設ける必要がない
ので、十分な受光面積を確保することができため、感度
や解像度の低下を防ぐことができ、更に製造工程におけ
る歩留まりの低下をも防ぐことができる効果がある。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、主走査方
向と副走査方向にマトリック状に配列された複数の画素
の受光素子と、受光素子にそれぞれ接続する画素毎の電
荷転送用スイッチング素子とが形成され、副走査方向の
画素毎の電荷転送用スイッチング素子に共通に接続する
データ線を主走査方向に複数本の単位として1データブ
ロックとし、各データ線に第1の負荷容量とブロック選
択用スイッチング素子とを設け、データブロック単位に
ブロック選択用スイッチング素子を制御するシフトレジ
スタを設け、各ブロック選択用スイッチング素子を多層
配線を介して共通信号線に接続し、該共通信号線に第2
の負荷容量を設けた2次元密着型イメージセンサとして
いるので、受光素子で発生した電荷をデータブロック単
位に共通信号線の第2の負荷容量に転送し、この共通信
号線の電位を1個のアナログマルチプレクサで順次読み
出すことができるため、読み取り面積を広くしてもアナ
ログマルチプレクサの数を大幅に少なくすることがで
き、コストを低減することができる効果がある。
【0085】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の2次元密着型イメージセンサにおいて、副走査方向
の複数のゲート線を1ゲートブロックとして、各ゲート
線にゲートブロック選択用スイッチング素子を設け、ゲ
ートブロック選択用スイッチング素子をゲートブロック
毎に制御するゲ−トブロック選択用シフトレジスタと、
ゲートブロック内の各ゲート線毎に一定電圧を印加する
ゲ−ト線選択用シフトレジスタとを設けた2次元密着型
イメージセンサとしているので、ゲ−トブロック選択用
シフトレジスタとゲ−ト線選択用シフトレジスタとの2
個のシフトレジスタでゲートブロックを順次選択して、
ブロック内のゲート線を介して主走査方向の1行全ての
画素毎の電荷転送用スイッチング素子をON/OFFさ
せて画像信号を読み取ることができるため、読み取り面
積を広くしても少数のシフトレジスタで駆動させること
ができ、コストを低減することができる効果がある。
【0086】請求項3記載の発明によれば、請求項1、
請求項2記載の2次元密着型イメージセンサにおいて、
受光素子と画素毎の電荷転送用スイッチング素子の構成
を2個のダイオ−ドを極性を逆向きに直列に接続して、
フォトダイオ−ドとブロッキングダイオ−ドの2次元密
着型イメージセンサとしているので、請求項1、請求項
2記載の2次元密着型イメージセンサと同様に読み取り
面積を広くしてもアナログマルチプレクサ及びシフトレ
ジスタの数を減少させることができ、コストを低減する
ことができる効果がある。
【0087】請求項4記載の発明によれば、主走査方向
と副走査方向にマトリック状に配列された複数の画素の
受光素子と、受光素子にそれぞれ接続する画素毎の電荷
転送用スイッチング素子とが形成された2次元密着型イ
メージセンサの駆動方法において、同一の画像に対して
数回のスキャンを行って空読みし、空読み後に画像信号
を出力するスキャンを行うようにしているので、副走査
方向の残像をなくして正確な画像信号を出力できる効果
がある。
【0088】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
請求項2、請求項3記載の2次元密着型イメージセンサ
の駆動方法において、同一の画像に対して数回のスキャ
ンを行って空読みし、空読み後に画像信号を出力するス
キャンを行うようにしているので、副走査方向の残像を
なくして正確な画像信号を出力できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る2次元密着型イメー
ジセンサの等価回路図である。
【図2】 本実施例のセンサ部エリアの一部の平面説明
図である。
【図3】 図2のA−A′部分の断面説明図である。
【図4】 別の実施例における転送される電荷の割合を
示した図である。
【図5】 従来の2次元密着型イメージセンサの等価回
路図である。
【図6】 従来の2次元密着型イメージセンサの一画素
の等価回路図である。
【図7】 従来の2次元密着型イメージセンサの一画素
のタイミングチャート図である。
【図8】 残留電荷をなくすための従来の2次元密着型
イメージセンサの等価回路図である。
【符号の説明】
1…基板、 2…受光素子、 3…薄膜トランジスタ、
4…多層配線、 5…共通信号線、 6…負荷容量、
7a…ゲートブロック選択用シフトレジスタ、7b…
ゲート線選択用シフトレジスタ、 7c…データブロッ
ク選択用シフトレジスタ、 8…アナログマルチプレク
サ、 9…ゲートブロック選択用薄膜トランジスタ、
10…データブロック選択用薄膜トランジスタ、 11
…バイアス線、 12…採光部、 13…ゲート線、
14…データ線、 21…金属電極、 22…光導電
層、 23…透明電極、 24…ゲート電極 25…ゲ
ート絶縁層、 26…半導体層、 27…トップ絶縁
層、 28…オーミックコンタクト層、 30…ドレイ
ン電極、 31…ソース電極、 32…ポリイミド層、
33…配線層、 33′…遮光層、 34…透明保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/028

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向と副走査方向に2次元のマトリ
    クス状に配置された複数の画素の受光素子と、前記受光
    素子にそれぞれ接続して前記受光素子で発生した電荷を
    転送する画素毎の電荷転送用スイッチング素子と、前記
    画素毎の電荷転送用スイッチング素子に接続して主走査
    方向毎に共通するゲート線と、前記画素毎の電荷転送用
    スイッチング素子に接続して副走査方向毎に共通するデ
    ータ線とを有する2次元密着型イメージセンサにおい
    て、 前記各データ線にそれぞれ接続され前記受光素子で発生
    した電荷が転送される第1の負荷容量と、 前記第1の負荷容量に転送された電荷を主走査方向に複
    数の前記受光素子を1データブロックとして前記データ
    ブロック単位に転送する複数のデータブロック選択用ス
    イッチング素子と、 前記データブロック選択用スイッチング素子を前記デー
    タブロック単位にオン・オフ制御するデータブロック選
    択用シフトレジスタと、1データブロックの受光素子数に対応し転送用の第2の
    負荷容量を有する共通信号線と、 前記各共通信号線と各データブロック選択用スイッチン
    グ素子とをマトリクス状に接続する多層配線と、 前記共通信号線の電位を画像信号として出力するアナロ
    グマルチプレクサとを設けた ことを特徴とする2次元密着型イメージセンサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の2次元密着型イメージセン
    サにおいて、 各ゲート線にそれぞれ接続し、副走査方向に複数の前記
    ゲート線を1ゲートブロックとして前記ゲートブロック
    単位にオン・オフの制御がなされる複数のゲートブロッ
    ク選択用スイッチング素子と、 前記ゲートブロック選択用スイッチング素子に一定電圧
    を前記ゲートブロック内の前記ゲート線毎に印加するゲ
    ート線選択用シフトレジスタと、 前記ゲートブロック選択用スイッチング素子のオン・オ
    フを前記ゲートブロック単位に制御するゲートブロック
    選択用シフトレジスタとを設けたことを特徴とする2次
    元密着型イメージセンサ。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の2次元密着型
    イメージセンサにおいて、 受光素子部分及び画素毎の電荷転送用スイッチング素子
    の構成が2個のダイオードを極性を逆向きに直列に接続
    し、一方をフォトダイオード、他方をブロッキングダイ
    オードとしたことを特徴とする2次元密着型イメージセ
    ンサ。
  4. 【請求項4】主走査方向と副走査方向に2次元のマトリ
    クス状に配置された複数の画素の受光素子と、前記受光
    素子にそれぞれ接続して前記受光素子で発生した電荷を
    転送する画素毎の電荷転送用スイッチング素子と、前記
    画素毎の電荷転送用スイッチング素子に接続して主走査
    方向毎に共通するゲート線と、前記画素毎の電荷転送用
    スイッチング素子に接続して副走査方向毎に共通するデ
    ータ線とを有し、 前記電荷転送用スイッチング素子を主走査方向の列毎に
    オン・オフ制御し、前記受光素子で発生した電荷を前記
    各データ線が有する負荷容量に転送し、データ線の電位
    を画像信号として時系列に出力する2次元密着型イメー
    ジセンサの駆動方法において、 同一の画像に対して複数回のスキャンを行って空読みし
    た後に画像信号を出力するスキャンを行うことを特徴と
    する2次元密着型イメージセンサの駆動方法。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2又は請求項3記載の
    2次元密着型イメージセンサの駆動方法において、 同一の画像に対して複数回のスキャンを行って空読みし
    た後に画像信号を出力するスキャンを行うことを特徴と
    する2次元密着型イメージセンサの駆動方法。
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