JPH07326720A - イメージセンサ - Google Patents

イメージセンサ

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Publication number
JPH07326720A
JPH07326720A JP6119013A JP11901394A JPH07326720A JP H07326720 A JPH07326720 A JP H07326720A JP 6119013 A JP6119013 A JP 6119013A JP 11901394 A JP11901394 A JP 11901394A JP H07326720 A JPH07326720 A JP H07326720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
switching transistor
light receiving
charge
bypass line
Prior art date
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Pending
Application number
JP6119013A
Other languages
English (en)
Inventor
Koki Uetoko
弘毅 上床
Akira Mihara
顕 三原
Satoshi Noda
野田  聡
Hiroyuki Miyake
弘之 三宅
Shin Takeuchi
伸 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP6119013A priority Critical patent/JPH07326720A/ja
Publication of JPH07326720A publication Critical patent/JPH07326720A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧のばらつきや、信号の遅延などを低
減させ、画質の向上とともに、画像の取り込み精度を向
上させたイメージセンサを提供する。 【構成】 複数のフォトダイオード11は、ブロックに
分割されている。各フォトダイオード11に共通に接続
されている電源線と並行して、電源パイパス線22が設
けられている。また、各フォトダイオード11に対応し
て設けられている、各電荷リセットスイッチングトラン
ジスタ19に共通に接続された接地線に並行して、グラ
ンドバイパス線23が設けられている。電源バイパス線
22及びグランドバイパス線23は、各ブロックの端部
において、電源線または接地線と接続されている。この
とき、フォトダイオード11の配列ピッチより各トラン
ジスタの配列ピッチを狭くし、ブロック端部での各バイ
パス線との接続の配線スペースを確保している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イメージスキャナやフ
ァクシミリなどに用いるイメージセンサに関するもので
あり、特に、正確な画像の読取を行なうイメージセンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イメージセンサは、複数の受光素子を1
次元あるいは2次元状に配列し、入射された光を電気信
号に変換して出力する。各受光素子では、入射光量に応
じて電荷が発生する。この電荷を順に検出し、読取信号
として出力する。このとき、受光素子の個数が多いと、
各受光素子の電荷を順に検出して行くための回路構成が
大きくなる。そのため、例えば、ブロック駆動型のイメ
ージセンサが開発されている。
【0003】図7は、従来のイメージセンサの一例を示
す回路図である。図中、11はフォトダイオード、14
は電荷転送スイッチングトランジスタ、15は共通信号
線、16は駆動制御回路、18はゲートドライバ回路、
19は電荷リセットスイッチングトランジスタ、20は
出力線、21はデータマトリクス線である。複数のフォ
トダイオード11が配列されて受光素子アレイを構成し
ている。フォトダイオード11のカソード側には正の電
圧VB が印加されている。また、各フォトダイオード1
1に対応して、それぞれ、電荷リセットスイッチングト
ランジスタ19および電荷転送スイッチングトランジス
タ14が設けられており、電荷リセットスイッチングト
ランジスタ19を介して接地線Gndに、また、電荷転
送スイッチングトランジスタ14を介してデータマトリ
クス線21に接続されている。フォトダイオード11
は、複数個毎にブロックに分割されている。各ブロック
内のフォトダイオード11に接続されている電荷リセッ
トスイッチングトランジスタ19のゲートは、それぞれ
共通に接続されて、ゲートドライバ回路18に接続され
ている。同様に、各ブロック内のフォトダイオード11
に接続されている電荷転送スイッチングトランジスタ1
4のゲートは、それぞれ共通に接続されて、ゲートドラ
イバ回路18に接続されている。共通信号線15は、各
ブロックに存在するフォトダイオード11の個数だけの
配線が存在し、データマトリクス線21によって、各ブ
ロックの同じ相対位置の電荷転送スイッチングトランジ
スタ14が接続されている。共通信号線15は、駆動制
御回路16に入力されている。駆動制御回路16から
は、読取信号が出力線20に出力される。
【0004】各フォトダイオード11は、電荷リセット
スイッチングトランジスタ19がゲートドライバ回路1
8により駆動され、あるいは、電荷転送スイッチングト
ランジスタ14がゲートドライバ回路18により駆動さ
れて読み出しが行なわれた後から、次の電荷転送スイッ
チングトランジスタ14が駆動されるまでが電荷の蓄積
期間となる。ゲートドライバ回路18によりあるブロッ
クの電荷転送スイッチングトランジスタ14が駆動され
ると、蓄積期間中にブロック内の各フォトダイオード1
1に発生した電荷は、電荷転送スイッチングトランジス
タ14、データマトリクス線21、共通信号線15を介
して駆動制御回路16に入力される。駆動制御回路16
では、各共通信号線15を介して転送された電荷を検出
し、時系列的に出力線20に読取信号を出力する。ゲー
トドライバ回路18は、各ブロック毎に、順次、電荷転
送スイッチングトランジスタ14を駆動する。これによ
り、順次、各ブロックのフォトダイオード11に蓄積さ
れている電荷が駆動制御回路16に入力され、イメージ
センサ全体の読取動作が行なわれる。
【0005】このようなイメージセンサでは、各ブロッ
クは順次駆動されるので、各ブロックにおける蓄積期間
はずれている。そのため、上述のイメージセンサを用い
て、例えば、原稿と相対移動させて副走査を行なう場
合、各ブロックにおける蓄積期間のずれは原稿上の読取
位置のずれとなり、高精度の読取が行なえないという問
題がある。そのため、特開平4−168869号公報
や、特願平5−53210号に記載されているように、
各フォトダイオード11に対応して容量素子を設け、各
フォトダイオード11に発生する電荷を一括して容量素
子に転送するイメージセンサも開発されている。
【0006】図8は、従来のイメージセンサの別の例を
示す回路図である。図中、図7と同様の部分には同じ符
号を付して説明を省略する。12は電荷一括リセットス
イッチングトランジスタ、13は電荷一括転送スイッチ
ングトランジスタ、17はゲートマトリクス線である。
この例では、複数のフォトダイオード11で構成される
受光素子アレイが3つ設けられており、例えば、それぞ
れの受光素子アレイを赤、緑、青のそれぞれの色を受光
するように構成して、カラー用の画像読取装置を実現す
ることができる。
【0007】各フォトダイオード11には、ゲートが共
通に接続された電荷一括リセットスイッチングトランジ
スタ12と、同じくゲートが共通に接続された電荷一括
転送スイッチングトランジスタ13が接続されている。
電荷一括リセットスイッチングトランジスタ12と電荷
一括転送スイッチングトランジスタ13のゲートは、ゲ
ートドライバ回路18に接続されている。各電荷一括転
送スイッチングトランジスタ13は、電荷転送スイッチ
ングトランジスタ14と接続されており、その接続部に
は、容量素子が接続されている。各ブロック内の電荷転
送スイッチングトランジスタ14の出力は共通信号線1
5に接続されて駆動制御回路16に入力される。また、
電荷転送スイッチングトランジスタ14のゲートは、ゲ
ートマトリクス線17を介してゲートドライバ回路18
に接続されている。ゲートマトリクス線17は、各ブロ
ックの相対位置が同じ電荷転送スイッチングトランジス
タ14のゲートを接続している。
【0008】電荷一括転送スイッチングトランジスタ1
3が駆動されると、各フォトダイオード11で発生した
電荷は、電荷一括転送スイッチングトランジスタ13を
介して、各容量素子へ転送される。転送終了後、電荷一
括リセットスイッチングトランジスタ12を駆動し、各
フォトダイオード11内に残された未転送電荷を接地線
に放出し、すべてのフォトダイオード11がリセットさ
れる。
【0009】その後、ゲートドライバ回路18は、各ゲ
ート線に順次タイミングパルスを送出する。例えば、ゲ
ートドライバ回路18からゲートパルスφGM1 が送出
されると、各ブロックの1番目の電荷転送スイッチング
トランジスタ14がすべて導通状態となり、対応する容
量素子から共通信号線15を介して駆動制御回路16に
電荷が転送される。駆動制御回路16では、アナログス
イッチを切り替えて、順次共通信号線15を選択して導
通させ、転送された電荷による電位の変化を内部のアン
プにより増幅して出力する。ゲートドライバ回路18か
ら順次出力される各ゲートパルスに応じて、順次、電荷
転送スイッチングトランジスタ14が駆動され、各ブロ
ック内の電荷の転送および出力が行なわれる。
【0010】結局、出力線20からは、画像を主走査方
向に順次転送した順とは異なり、画像信号が飛び飛びに
現れる。この順を補正するため、出力線20のあとにバ
ッファメモリ等を付加して、被読取媒体の主走査方向の
1ラインの画像信号を得る。2次元の画像を読み取る場
合には、被読取媒体とイメージセンサとを相対移動さ
せ、上述の動作を繰り返し、被読取媒体全体の画像信号
を得る。
【0011】図9は、電荷を一括して転送する従来の構
成のイメージセンサにおける一画素あたりの等価回路図
である。図中、図8と同様の部分には同じ符号を付して
説明を省略する。41はフォトダイオード、42は寄生
容量、43は付加容量、44は一括転送用容量、45は
配線容量、46は電荷検出用アンプ、47はリセット用
トランジスタ、48ないし53はオーバラップ容量であ
る。
【0012】受光素子としてのフォトダイオード41
は、寄生容量42を有しており、この寄生容量42はフ
ォトダイオード41に対して並列接続状態として表わさ
れる。このフォトダイオード41のアノードには、電荷
一括転送スイッチングトランジスタ13と、電荷転送ス
イッチングトランジスタ14、駆動制御回路16の電荷
検出用アンプ46が直列に接続されている。また、フォ
トダイオード41のアノードとアースの間には付加容量
43および電荷一括リセットスイッチングトランジスタ
12が接続されている。さらに、電荷一括転送スイッチ
ングトランジスタ13と電荷転送スイッチングトランジ
スタ14との接続点とアースの間には、一括転送用容量
44が、電荷転送スイッチングトランジスタ14と駆動
制御回路16の接続点とアースの間には、配線容量45
が、それぞれ形成されている。さらに、駆動制御回路1
6の内部には、電荷検出用アンプ46とアースの間に配
線容量45をリセットするためのリセット用トランジス
タ47が設けられている。なお、オーバラップ容量48
〜53は、それぞれ、電荷一括リセットスイッチングト
ランジスタ12、電荷一括転送スイッチングトランジス
タ13、電荷転送スイッチングトランジスタ14のゲー
トとソース間、ゲートとドレイン間のオーバラップ容量
を示している。
【0013】フォトダイオード41に光が入射し、発生
した電荷は、寄生容量42、付加容量43、オーバラッ
プ容量48,50に蓄積される。電荷一括転送スイッチ
ングトランジスタ13のゲートにゲートパルスφGTが
印加されると、電荷一括転送スイッチングトランジスタ
13が導通状態となり、寄生容量42、付加容量43、
オーバラップ容量48,50に蓄積されている電荷は、
一括転送用容量44に転送され、蓄積される。
【0014】次に、電荷一括転送スイッチングトランジ
スタ13が非導通状態となった後、電荷一括リセットス
イッチングトランジスタ12のゲートにゲートパルスφ
GRを印加することにより、電荷一括リセットスイッチ
ングトランジスタ12が導通状態となり、寄生容量4
2、付加容量43、オーバラップ容量48,50に残さ
れた未転送電荷がリセットされる。
【0015】また、電荷一括転送スイッチングトランジ
スタ13が非導通状態となった後、電荷転送スイッチン
グトランジスタ14のゲートにゲートパルスφGMが印
加されると、電荷転送スイッチングトランジスタ14が
導通状態となり、一括転送用容量44に蓄積された電荷
が配線容量45に蓄積されることになる。そして、この
配線容量45に電荷が蓄積されることにより、駆動制御
回路16の電荷検出用アンプ46の入力電位が変化し、
電荷転送スイッチングトランジスタ14が非導通状態と
なった後、この電圧値を電荷検出用アンプ46により増
幅して出力線20に出力する。その後、リセット用トラ
ンジスタ47のゲートにゲートパルスφRCが印加され
てリセット用トランジスタ47が導通状態となり、配線
容量45がリセットされる。リセット終了との電位を基
準電圧として検知することも可能である。
【0016】図10は、従来のイメージセンサの一部断
面図である。図中、61はSiNx層、62はアモルフ
ァスSi:H層、63はTi層、64はITO層、65
はポリイミド層、66はAl層、67はTa層である。
図10(A)において、フォトダイオード41は、IT
O64,アモルファスSi:H層62,Ti層63によ
り構成されている。このとき、Ti層63が電源に接続
された共通配線となり、ITO64に接続されたAl層
66が、付加容量43や、電荷一括リセットスイッチン
グトランジスタ12、電荷一括転送スイッチングトラン
ジスタ13と接続される配線となる。付加容量43は、
Ti層63とTa層67により構成される。
【0017】また、図10(B)に示した電荷一括リセ
ットスイッチングトランジスタ12および図10(C)
に示した電荷一括転送スイッチングトランジスタ13
は、最下層のTa層67をゲートとし、Ti層63をソ
ースとドレインとして構成している。このとき、Ta層
67は、他の電荷一括リセットスイッチングトランジス
タ12、あるいは、電荷一括転送スイッチングトランジ
スタ13のゲートと接続された共通配線となっている。
【0018】上述の各構成において、各トランジスタの
ゲートにゲート信号を供給するためのゲート線や、各受
光素子に電源を供給する電源ライン、あるいは、接地線
などが共通に用いられている。図11は、共通線付近の
等価回路の説明図である。図11では、トランジスタの
ゲートに接続されたゲート線を共通線として示してい
る。図11(A)に示したように、共通線に並列にトラ
ンジスタが接続されている場合、等価回路は図11
(B)に示すように、抵抗と容量により示すことができ
る。このように、抵抗と容量により構成された回路に信
号を送出すると、各トランジスタに供給される信号は、
抵抗と容量の影響を受けて遅延する。そのため、各トラ
ンジスタが動作するタイミングがばらつくことになる。
例えば、電荷一括転送スイッチングトランジスタ13に
おいて、このばらつきが発生すると、読取のタイミング
が各受光素子で時間的なズレが生じる。原稿とイメージ
センサを相対的に移動させて副走査を行なう装置におい
ては、原稿上の読取位置のずれとなり、画像取り込み精
度が低下してしまう。また、信号の遅延によりこの信号
によって決まるフィードスルー電圧も各トランジスタご
とにばらつき、各画素の出力に影響を及ぼして画質が低
下してしまう。
【0019】同様に、例えば、電源ラインでは、接続さ
れている各受光素子の有する抵抗や容量によって、各受
光素子に供給される電圧は、電源から遠くなるに従って
低下し、受光素子に供給される電圧がばらつくことにな
る。特に、上述の図10に示した構成のように共通配線
としてTiを用いている場合、Tiは抵抗値が高く、電
圧降下による影響が顕著となる。この電圧のばらつき
は、例えば、読取時の白レベルの誤差等となって読取画
像に現われ、画質を低下させる原因となる。接地線の場
合にも同様であり、この時にはアースから遠くなるに従
って電圧が上昇し、黒レベルに影響が現われ、画質を低
下させる。
【0020】配線の抵抗値は、配線の幅や厚さ等を増加
させることによって低減することができるが、レイアウ
ト上、余裕がないことが多く、このような方法によって
抵抗値を低減することができない。逆に、読取密度は高
くなることが予想され、さらに配線のためのスペースは
狭小となっている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、電源電圧のばらつきや、信
号の遅延などを低減させ、画質の向上とともに、画像の
取り込み精度を向上させたイメージセンサを提供するこ
とを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、複数の受光素子と、前記複数の受
光素子のそれぞれに接続された複数のスイッチングトラ
ンジスタと、この受光素子またはスイッチングトランジ
スタをそれぞれ順次接続する共通線を有するイメージセ
ンサにおいて、前記共通線と並列に複数の受光素子また
は複数のスイッチングトランジスタごとに順次接続する
バイパス線を設けたことを特徴とするものである。
【0023】請求項2に記載の発明においては、複数の
受光素子からなる受光素子アレイと、複数のスイッチン
グトランジスタからなり前記受光素子アレイに対応して
配置されたスイッチングトランジスタアレイと、前記複
数の受光素子または複数のスイッチングトランジスタを
順次接続する共通線を有するイメージセンサにおいて、
前記共通線と並列に複数の受光素子または複数のスイッ
チングトランジスタごとに順次接続するバイパス線を設
けたことを特徴とするものである。
【0024】請求項3に記載の発明においては、複数の
受光素子からなる受光素子アレイと、複数のスイッチン
グトランジスタからなり前記受光素子アレイに対応して
配置されたスイッチングトランジスタアレイと、前記複
数の受光素子および複数のスイッチングトランジスタを
それぞれ順次接続する共通線を有するイメージセンサに
おいて、前記共通線と並列に複数の受光素子およびスイ
ッチングトランジスタごとに順次接続するバイパス線を
設けたことを特徴とするものである。
【0025】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載のイメージセンサにお
いて、前記バイパス線が前記共通線よりも低抵抗である
ことを特徴とするものである。
【0026】請求項5に記載の発明においては、請求項
2または3に記載のイメージセンサにおいて、前記共通
線と前記バイパス線はほぼ同一平面に配置されているこ
とを特徴とするものである。
【0027】請求項6に記載の発明においては、請求項
2ないし5のいずれか1項に記載のイメージセンサにお
いて、前記バイパス線が複数の配線からなるとともに、
該複数の配線が互いに並行して配置されており、かつ、
互いに並行して配置されている配線のうち両端の配線は
一定電位を有する配線であることを特徴とするものであ
る。
【0028】請求項7に記載の発明においては、請求項
2ないし6のいずれか1項に記載のイメージセンサにお
いて、前記バイパス線が前記受光素子アレイに平行な第
1の部分と受光素子アレイに垂直な第2の部分とからな
り、前記スイッチングトランジスタアレイと前記受光素
子アレイが互いに隣接する複数のスイッチングトランジ
スタまたは複数の受光素子からなるブロックに分割さ
れ、前記スイッチングトランジスタアレイの各ブロック
の配列ピッチが、受光素子アレイの各ブロックの配列ピ
ッチよりも小さくなるように、各ブロックが配置されて
おり、各ブロックの間に前記バイパス線の第2の部分が
配置されていることを特徴とするものである。
【0029】請求項8に記載の発明においては、請求項
2ないし7のいずれか1項に記載のイメージセンサにお
いて、前記スイッチングトランジスタが薄膜トランジス
タで構成されていることを特徴とするものである。
【0030】請求項9に記載の発明においては、請求項
2ないし7のいずれか1項に記載のイメージセンサにお
いて、前記受光素子が蓄積型受光素子であって、前記共
通線がTiで構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0031】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、共通線と並列
に複数の受光素子または複数のスイッチングトランジス
タごとに順次接続するバイパス線を設けている。このバ
イパス線の抵抗値は、複数の受光素子または複数のスイ
ッチングトランジスタを接続する共通線の等価抵抗値と
比べて小さいので、複数の受光素子あるいは複数のスイ
ッチングトランジスタ毎にこのバイパス線を介して電源
やアースと接続したり、信号を供給することによって、
電圧降下あるいは電圧の上昇、信号の伝播遅延などを低
減することができる。
【0032】請求項2および3に記載の発明では、複数
の受光素子からなる受光素子アレイと、各受光素子アレ
イに対応してスイッチングトランジスタを配置し、複数
の受光素子または複数のスイッチングトランジスタを順
次接続する共通線を有するイメージセンサに対して、請
求項1と同様に、共通線と並列にバイパス線を設けたも
のである。請求項2では、共通線と並列に複数の受光素
子または複数のスイッチングトランジスタごとに順次接
続するバイパス線を設けている。また、請求項3では、
共通線と並列に複数の受光素子および複数のスイッチン
グトランジスタごとに順次接続するバイパス線を設けて
いる。
【0033】請求項4に記載の発明によれば、バイパス
線を共通線よりも低抵抗とすることにより、さらに電圧
降下あるいは電圧の上昇、信号の伝播遅延を低減するこ
とができる。
【0034】請求項5に記載の発明によれば、共通線と
バイパス線をほぼ同一平面に配置されるように構成する
ことができる。
【0035】請求項6に記載の発明によれば、複数のバ
イパス線を互いに並行して配置し、互いに並行して配置
されている配線のうち両端の配線は一定電位を有する配
線とすることにより、バイパス線と他の信号線との間で
の容量の形成を抑え、バイパス線上の信号と他の信号線
上の信号とのクロストークなどの影響を低減することが
できる。これにより、出力変動の少ない、正確な画像信
号を得ることができ、読取画像の画質の劣化を防止する
ことができる。
【0036】請求項7に記載の発明によれば、スイッチ
ングトランジスタの配列ピッチを、受光素子の配列ピッ
チよりも小さくなるように構成しているので、各ブロッ
クの間での配線スペースを確保することができ、バイパ
ス線を各ブロック単位で接続する際のレイアウト設計に
余裕ができる。
【0037】請求項8に記載の発明によれば、スイッチ
ングトランジスタを薄膜トランジスタで構成することが
可能である。
【0038】請求項9に記載の発明によれば、受光素子
は蓄積型受光素子とすることができ、共通線はTiで構
成することが可能である。共通線が高抵抗材料であるT
iで構成された場合でも、上述のようなバイパス線によ
って、電圧降下等を防止し、受光素子のばらつきを減少
させ、高品質の読取画像を得ることができる。
【0039】
【実施例】図1は、本発明のイメージセンサの第1の実
施例を示すブロック図である。図中、11はフォトダイ
オード、14は電荷転送スイッチングトランジスタ、1
5は共通信号線、16は駆動制御回路、18はゲートド
ライバ回路、19は電荷リセットスイッチングトランジ
スタ、20は出力線、21はデータマトリクス線、22
は電源バイパス線、23はグランドバイパス線である。
この第1の実施例では、上述の図7で説明した一段転送
型のイメージセンサについて本発明を適用した例を示し
ている。
【0040】図1では、詳細な回路は省略して示してお
り、フォトダイオード11、電荷転送スイッチングトラ
ンジスタ14、電荷リセットスイッチングトランジスタ
19は、n個のブロックに分割されている。図中の矩形
は、それぞれのブロックを示している。1つのブロック
には、m画素分の回路が配置されており、例えば、フォ
トダイオード11の1つの矩形にはm個のフォトダイオ
ードが配置されており、電荷転送スイッチングトランジ
スタ14、電荷リセットスイッチングトランジスタ19
の1つの矩形には、それぞれ、m個のフォトダイオード
に対応して、m個のスイッチングトランジスタが配置さ
れている。スイッチングトランジスタは、例えば、TF
T等で構成することができる。
【0041】フォトダイオード11は、電源VB に接続
されており、電源電圧が供給されている。この電源線と
並行して、電源パイパス線22が設けられており、各ブ
ロックの端部において、電源線と接続されている。フォ
トダイオード11の他方の端子は、電荷リセットスイッ
チングトランジスタ19及び電荷転送スイッチングトラ
ンジスタ14に接続されている。また、電荷リセットス
イッチングトランジスタ19は、接地線に接続されると
ともに、それぞれのブロック毎にゲートドライバ回路1
8からゲートパルスφGC1 ないしφGCn が供給され
ている。ゲートパルスが入力されたとき、電荷リセット
スイッチングトランジスタ19はフォトダイオード11
と接地線を接続する。この接地線に並行して、各ゲート
パルスを供給する配線と、共通信号線15との間にグラ
ンドバイパス線23が設けられている。グランドバイパ
ス線23は、各ブロックの端部において、接地線と接続
されている。電荷転送スイッチングトランジスタ14
は、データマトリクス線21に接続されているととも
に、それぞれのブロック毎にゲートドライバ回路18か
らゲートパルスφGM1 ないしφGMn が供給されてい
る。電荷転送スイッチングトランジスタ14は、ゲート
パルスが入力されると、フォトダイオード11に蓄積さ
れている電荷を共通信号線15に転送する。
【0042】データマトリクス線21は、各ブロックの
相対位置が同じ電荷転送スイッチングトランジスタの出
力が接続され、共通信号線15として駆動制御回路16
に入力している。駆動制御回路16は、共通信号線15
に転送されてきた電荷を増幅し、出力線20に出力す
る。
【0043】図2は、バイパス線を設けた場合の1ブロ
ック分の等価回路である。ここでは、1ブロックの電荷
リセットスイッチングトランジスタ19の部分を示して
いる。各電荷リセットスイッチングトランジスタ19の
等価回路は、上述の図11で説明したように、抵抗と容
量により示すことができる。本発明では、バイパス線を
設けてブロック毎に接続することによって、図中、Rで
示す抵抗を接続した回路と等価となる。そのため、電圧
の変動や信号の伝播遅延等を抑えることが可能となる。
【0044】図3は、本発明のイメージセンサの第1の
実施例における1ブロック分の拡大図である。図中の符
号は図1と同様である。フォトダイオード11は、読取
密度に応じて等間隔で配列されている。そのいくつかを
単位としてブロックとしている。1ブロック内のフォト
ダイオード11に対応して設けられる電荷リセットスイ
ッチングトランジスタ19および電荷転送スイッチング
トランジスタ14は、フォトダイオード11の配列ピッ
チよりも狭いピッチで配列されている。これにより、各
ブロックの間に配線スペースを設けることが可能になっ
ている。
【0045】このイメージセンサは、例えば、ガラスま
たはセラミック等の絶縁性の基板上に、図10に示した
ようにTi層、アモルファスSi:H層、ITO層を積
層してフォトダイオード11を構成することができる。
このとき、下層のTi層は電源線として機能し、電源電
圧VB が印加される。各スイッチングトランジスタも、
例えば、図10に示したようなTFTにより構成するこ
とができる。
【0046】フォトダイオード11の列と電荷リセット
スイッチングトランジスタ19の列の間には、電荷リセ
ットスイッチングトランジスタ19に接続される共通の
接地線が設けられている。また、電荷リセットスイッチ
ングトランジスタ19の列と電荷転送スイッチングトラ
ンジスタ14の列の間には、電荷リセットスイッチング
トランジスタ19にゲートパルスφGCを供給するため
の配線が設けられている。さらに、電荷転送スイッチン
グトランジスタ14のゲートパルスφGCを供給するた
めの配線とは反対側には、電荷転送スイッチングトラン
ジスタ14にゲートパルスφGMを供給するための配線
が設けられている。
【0047】フォトダイオード11の列と並行して、電
源バイパス線22とグランドバイパス線23が設けられ
ている。これらの電源バイパス線22、グランドバイパ
ス線23は、各ブロックの間にフォトダイオード11の
列と直交する方向の配線を設けて、それぞれ、電源線、
接地線と接続されている。この接続のための配線は、電
荷リセットスイッチングトランジスタ19、電荷転送ス
イッチングトランジスタ14の配列ピッチを狭くして得
られた空間に配設されている。この電源線と電源パイパ
ス線22を接続する配線および接地線とグランドバイパ
ス線23を接続する配線は、ゲートパルスφGCおよび
ゲートパルスφGMを供給するための配線を挟むように
配置されている。このような配置とすることにより、各
フォトダイオード11から転送されるデータ信号線と、
各ゲートパルスを供給する信号線とを離間させることが
でき、フォトダイオード11からの出力信号がゲートパ
ルスの干渉を受けるのを抑えることができる。
【0048】図4は、本発明のイメージセンサの第2の
実施例を示すブロック図である。図中、図1と同様の部
分には同じ符号を付して説明を省略する。12は電荷一
括リセットスイッチングトランジスタ、13は電荷一括
転送スイッチングトランジスタ、17はゲートマトリク
ス線、24は共通リセット信号バイパス線、25は共通
転送信号バイパス線である。この第2の実施例では、上
述の図8で説明した二段転送型のイメージセンサについ
て本発明を適用した例を示している。なお、1つの受光
素子あたりの等価回路は、上述の図9で説明したものと
同様である。
【0049】図4においても、図1と同様、詳細な回路
は省略して示しており、フォトダイオード11、電荷一
括リセットスイッチングトランジスタ12、電荷一括転
送スイッチングトランジスタ13、電荷転送スイッチン
グトランジスタ14は、n個のブロックに分割されてい
る。図中の矩形は、それぞれのブロックを示している。
1つのブロックには、m画素分の回路が配置されている
ものとする。
【0050】フォトダイオード11は、電源VB 、およ
び、電荷一括リセットスイッチングトランジスタ12の
ドレイン電極、電荷一括転送スイッチングトランジスタ
13のドレイン電極に接続されている。また電源線と並
行して、電源パイパス線22が設けられており、各ブロ
ックの端部において、電源線と接続されている。
【0051】電荷一括リセットスイッチングトランジス
タ12のソース電極は、接地線に接続されている。ま
た、ゲート電極には共通のゲートパルスφGRがゲート
ドライバ回路18から供給されている。ゲートパルスφ
GRが入力されたとき、電荷一括リセットスイッチング
トランジスタ12は、すべてのフォトダイオード11と
接地線を接続する。この接地線に並行してグランドバイ
パス線23が設けられている。同様に、ゲートパルスφ
GRを供給する配線に並行して共通リセット信号バイパ
ス線24が設けられている。グランドバイパス線23及
び共通リセット信号バイパス線24は、各ブロックの端
部において、それぞれ、接地線、ゲートパルスφGRを
供給する配線と接続されている。
【0052】電荷一括転送スイッチングトランジスタ1
3のドレイン電極は、フォトダイオード11に接続さ
れ、ソース電極は電荷転送スイッチングトランジスタ1
4に接続されるとともに、一括転送用容量に接続されて
いる。この電荷一括転送スイッチングトランジスタ13
のゲート電極には、ゲートドライバ回路18から各電荷
一括転送スイッチングトランジスタ13に共通のゲート
パルスφGTが供給されている。ゲートパルスφGTが
入力されたとき、すべてのフォトダイオード11に発生
した電荷をそれぞれのフォトダイオード11に対応した
一括転送用容量に転送する。このゲートパルスφGTを
供給する配線に並行して、共通転送信号バイパス線25
が設けられている。共通転送信号バイパス線25は、各
ブロックの端部において、ゲートパルスφGTを供給す
る配線と接続されている。
【0053】電荷転送スイッチングトランジスタ14の
ドレイン電極は、電荷一括転送スイッチングトランジス
タ13及びその一括転送用容量と接続されている。ま
た、ソース電極は、共通信号線15を介して、駆動制御
回路16に接続されている。ゲート電極には、ゲートド
ライバ回路18からゲートマトリクス配線17を介して
それぞれのゲートパルスφGM1 ないしφGMm が供給
されている。共通信号線15は、ブロック内の電荷一括
転送スイッチングトランジスタ13に共通して設けら
れ、ブロック数の分だけの共通信号線15が駆動制御回
路16に入力されている。駆動制御回路16は、電荷検
出用のアンプと配線リセット用のMOSトランジスタを
有しており、共通信号線15に転送されてきた電荷を電
荷検出用のアンプで増幅し、出力線20に出力する。出
力後は、MOSトランジスタにより電荷を接地に放出
し、リセットする。ゲートマトリクス配線17は、1つ
のゲートパルスを、各ブロックの相対位置が同じ電荷転
送スイッチングトランジスタ14のゲートに供給してい
る。ゲートドライバ回路18は、各電荷転送スイッチン
グトランジスタ14に供給するゲートパルスとして、ブ
ロック内の素子数mだけのゲートパルスを出力してい
る。
【0054】上述の電荷一括リセットスイッチングトラ
ンジスタ12、電荷一括転送スイッチングトランジスタ
13、電荷転送スイッチングトランジスタ14は、それ
ぞれ同一の静特性を有するものとすることができる。
【0055】上述の電源バイパス線22、グランドバイ
パス線23、共通リセット信号バイパス線24、共通転
送信号バイパス線25は、電荷転送スイッチングトラン
ジスタ14とゲートマトリクス配線17の間に配置して
いる。このとき、共通リセット信号バイパス線24、共
通転送信号バイパス線25は、電源バイパス線22、グ
ランドバイパス線23に挟まれて配置されている。この
ような配置とすることにより、共通リセット信号バイパ
ス線24、共通転送信号バイパス線25上のゲートパル
スが他の信号に与える影響を減少させることができる。
【0056】もちろん、電源バイパス線22、グランド
バイパス線23、共通リセット信号バイパス線24、共
通転送信号バイパス線25を、ゲートマトリクス配線1
7と共通信号線15の間に配置することもできる。この
場合、共通信号線15はゲートマトリクス配線17と離
間するので、ゲートマトリクス配線17上のゲートパル
スが共通信号線15に与える影響を減少させることがで
きる。
【0057】図5は、本発明のイメージセンサの第2の
実施例における1ブロック分の拡大図である。図中の符
号は図4と同様である。フォトダイオード11は、読取
密度に応じて等間隔で配列されている。そのいくつかを
単位としてブロックとしている。1ブロック内のフォト
ダイオード11に対応して設けられる電荷一括リセット
スイッチングトランジスタ12、電荷一括転送スイッチ
ングトランジスタ13、および、電荷転送スイッチング
トランジスタ14は、フォトダイオード11の配列ピッ
チよりも狭いピッチで配列されている。これにより、各
ブロックの間に配線スペースを設けている。
【0058】このイメージセンサは、上述の第1の実施
例と同様、例えば、ガラスまたはセラミック等の絶縁性
の基板上に、図10に示したようにTi層、アモルファ
スSi:H層、ITO層を積層してフォトダイオード1
1を構成することができる。このとき、下層のTi層は
電源線として機能し、電源電圧VB が印加される。各ス
イッチングトランジスタも、例えば、図10に示したよ
うなTFTにより構成することができる。
【0059】フォトダイオード11の列と電荷一括リセ
ットスイッチングトランジスタ12の列の間には、電荷
一括リセットスイッチングトランジスタ12に接続され
る共通の接地線が設けられている。また、電荷一括リセ
ットスイッチングトランジスタ12の列と電荷一括転送
スイッチングトランジスタ13の列の間には、電荷一括
リセットスイッチングトランジスタ12にゲートパルス
φGRを供給するための配線が設けられている。さら
に、電荷一括転送スイッチングトランジスタ13の列と
電荷転送スイッチングトランジスタ14の列の間には、
電荷一括転送スイッチングトランジスタ13にゲートパ
ルスφGTを供給するための配線が設けられている。電
荷転送スイッチングトランジスタ14のゲートパルスφ
GTを供給するための配線とは反対側には、各ブロック
毎に、電荷転送スイッチングトランジスタ14から出力
される電荷を駆動制御回路16へ転送するための共通信
号線15が設けられている。
【0060】フォトダイオード11の列と並行して、電
源バイパス線22、グランドバイパス線23、共通リセ
ット信号バイパス線24、共通転送信号バイパス線25
が設けられている。これらの電源バイパス線22、グラ
ンドバイパス線23、共通リセット信号バイパス線2
4、共通転送信号バイパス線25は、各ブロックの間に
フォトダイオード11の列と直交する方向の配線を設け
て、それぞれ、電源線、接地線、ゲートパルスφGRを
供給するための配線、ゲートパルスφGTを供給するた
めの配線と接続されている。この接続のための配線は、
電荷一括リセットスイッチングトランジスタ12、電荷
一括転送スイッチングトランジスタ13、電荷転送スイ
ッチングトランジスタ14の配列ピッチをフォトダイオ
ード11の配列ピッチよりも狭くして得られた空間に配
設されている。この電源線と電源パイパス線22を接続
する配線、および、接地線とグランドバイパス線23を
接続する配線は、ゲートパルスφGRを供給するための
配線と共通リセット信号バイパス線24を接続する配線
と、ゲートパルスφGTを供給するための配線と共通転
送信号バイパス線25を接続する配線を挟むように配置
されている。このような配置とすることにより、各フォ
トダイオード11から転送されるデータ信号線と、ゲー
トパルスφGR,φGTを供給する信号線とを離間させ
ることができ、フォトダイオード11からの出力信号が
ゲートパルスの干渉を受けるのを抑えることができる。
【0061】また、図5に示した例では、ブロック内の
電荷転送スイッチングトランジスタ14の配置ピッチ
を、電荷一括転送スイッチングトランジスタ13の配置
ピッチよりもさらに狭くしている。このような配置とす
ることにより、共通信号線15を配置できるスペースを
確保している。
【0062】図6は、本発明のイメージセンサの第2の
実施例における具体的な回路パターンの例の一部を示す
平面図である。図中の、図4、図5と同様の部分には同
じ符号を付して説明を省略する。31は付加容量、32
は一括転送用容量、33は一括リセット電位線、34は
一括リセット電位バイパス線である。実線はAl層を、
細線はTi層を、破線はTa層を、点線はITO層をそ
れぞれ示している。また、□に×印を付した箇所は、上
下の層が接続されていることを示している。図6では、
特にブロックの境界付近を示した。
【0063】図9の等価回路でも示したように、フォト
ダイオード11には付加容量31が接続されている。ま
た、電荷一括転送スイッチングトランジスタ13と電荷
転送スイッチングトランジスタ14の接続点には一括転
送用容量32が接続されている。この具体例では、電荷
一括リセットスイッチングトランジスタ12のソース電
極は、一括リセット電位線33に接続されている。この
一括リセット電位線33にも、バイパス線として、一括
リセット電位バイパス線34が設けられている。
【0064】図5でも説明したように、フォトダイオー
ド11の配列ピッチよりも、付加容量31、電荷一括リ
セットスイッチングトランジスタ12、電荷一括転送ス
イッチングトランジスタ13、一括転送用容量32のピ
ッチを狭くし、ブロックの間に設ける各バイパス線を配
置している。また、電荷転送スイッチングトランジスタ
14の配列ピッチを更に狭くし、共通信号線15の配置
スペースを確保している。ブロック間に配置されるバイ
パス線は、電源バイパス線22とグランドバイパス線2
3によって、共通リセット信号バイパス線24、一括リ
セット電位バイパス線34、共通転送信号バイパス線2
5を挟むように配置されている。
【0065】このように、Ti層やTa層を配線として
用いている場合でも、バイパス線を設けることによっ
て、電圧変動や信号の伝播遅延などを抑えることができ
る。この具体例では、Ti層で構成される電源線、Ta
層で構成される付加容量31、一括転送用容量32の接
地線に対して、Al層に電源線、接地線を設け、Ti
層、Ta層における電圧の降下あるいは電圧の上昇を抑
止している。さらに、電源バイパス線22、グランドバ
イパス線23をブロック毎に接続することによって、電
圧降下あるいは電圧の上昇を防いでいる。
【0066】また、フォトダイオード11の配置ピッチ
よりも、スイッチングトランジスタ、容量等の配置ピッ
チを狭くすることによって、各バイパス線の配置スペー
スを確保するとともに、電源バイパス線22、グランド
バイパス線23を外側に配置することによって、信号線
のバイパス線と、データ線との干渉などを防いでいる。
【0067】上述の具体例では、各ブロックに共通して
配置される接地線、ゲート信号線などを優先してAl層
により配線し、フォトダイオード11の配列に直交する
バイパス線をTa層を用いて交差させている。しかし、
これに限らず、バイパス線を優先してAl層で配線し、
接地線、ゲート信号線等をTa層を用いて交差させるよ
うに配線してもよい。この場合、バイパス線による抵抗
を更に減らすことができる。
【0068】上述の各実施例において、各バイパス線を
配置する位置は任意である。例えば、各電源線、接地
線、信号線に沿って、素子の近傍にそれぞれのバイパス
線を配置することもできる。また、バイパス線は、各配
線に対して1本に限らず、複数本配置してもよい。各バ
イパス線を各配線に接続する間隔は、一定でなくともよ
く、また、各素子毎に違う間隔で接続してもよい。もち
ろん、すべての共通線に対応して配置する必要はなく、
重要な配線のみにバイパス線を設けてもよい。また、ブ
ロック内の共通配線に対しても、複数の素子毎に接続す
るバイパス線を設けることも可能である。
【0069】さらに、上述の各実施例では、各ブロック
間に共通した配線に対して、バイパス線を付加した。こ
の各ブロック間に共通した配線を、各ブロック毎の配線
として、各ブロック毎の配線をバイパス線により接続す
るように構成してもよい。
【0070】上述の各実施例では、薄膜技術あるいは集
積回路技術により構成したラインイメージセンサあるい
は面センサを示したが、各受光素子が個別の部品として
供給されるような回路、厚膜技術により構成された回路
においても同様に実現することができる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、バイパス線を設けることによって、電源電圧
のばらつきや、信号の遅延などを低減させ、画質の向上
とともに、画像の取り込み精度を向上させることができ
る。
【0072】また、複数のバイパス線を配線する際に、
両端のバイパス線を一定電位を有する配線とすることに
より、バイパス線と他の信号線との間での容量の形成を
抑え、バイパス線上の信号と他の信号線上の信号とのク
ロストークなどの干渉の影響を低減することができる。
これにより、出力変動の少ない、正確な画像信号を得る
ことができ、読取画像の画質の劣化を防止することがで
きる。
【0073】さらに、スイッチングトランジスタの配列
ピッチを、受光素子の配列ピッチよりも小さくなるよう
に構成することによって、配線スペースを確保し、バイ
パス線を配線する際のレイアウト設計に余裕を持たせる
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のイメージセンサの第1の実施例を示
すブロック図である。
【図2】 バイパス線を設けた場合の1ブロック分の等
価回路である。
【図3】 本発明のイメージセンサの第1の実施例にお
ける1ブロック分の拡大図である。
【図4】 本発明のイメージセンサの第2の実施例を示
すブロック図である。
【図5】 本発明のイメージセンサの第2の実施例にお
ける1ブロック分の拡大図である。
【図6】 本発明のイメージセンサの第2の実施例にお
ける具体的な回路パターンの例の一部を示す平面図であ
る。
【図7】 従来のイメージセンサの一例を示す回路図で
ある。
【図8】 従来のイメージセンサの別の例を示す回路図
である。
【図9】 2段構成のイメージセンサにおける一画素あ
たりの等価回路図である。
【図10】 従来のイメージセンサの一部断面図であ
る。
【図11】 共通線付近の等価回路の説明図である。
【符号の説明】
11…フォトダイオード、12…電荷一括リセットスイ
ッチングトランジスタ、13…電荷一括転送スイッチン
グトランジスタ、14…電荷転送スイッチングトランジ
スタ、15…共通信号線、16…駆動制御回路、17…
ゲートマトリクス線、18…ゲートドライバ回路、19
…電荷リセットスイッチングトランジスタ、20…出力
線、21…データマトリクス線、22…電源バイパス
線、23…グランドバイパス線、24…共通リセット信
号バイパス線、25…共通転送信号バイパス線、31…
付加容量、32…一括転送用容量、33…一括リセット
電位線、34…一括リセット電位バイパス線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 弘之 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 竹内 伸 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受光素子と、前記複数の受光素子
    のそれぞれに接続された複数のスイッチングトランジス
    タと、この受光素子またはスイッチングトランジスタを
    それぞれ順次接続する共通線を有するイメージセンサに
    おいて、前記共通線と並列に複数の受光素子または複数
    のスイッチングトランジスタごとに順次接続するバイパ
    ス線を設けたことを特徴とするイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 複数の受光素子からなる受光素子アレイ
    と、複数のスイッチングトランジスタからなり前記受光
    素子アレイに対応して配置されたスイッチングトランジ
    スタアレイと、前記複数の受光素子または複数のスイッ
    チングトランジスタを順次接続する共通線を有するイメ
    ージセンサにおいて、前記共通線と並列に複数の受光素
    子または複数のスイッチングトランジスタごとに順次接
    続するバイパス線を設けたことを特徴とするイメージセ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 複数の受光素子からなる受光素子アレイ
    と、複数のスイッチングトランジスタからなり前記受光
    素子アレイに対応して配置されたスイッチングトランジ
    スタアレイと、前記複数の受光素子および複数のスイッ
    チングトランジスタをそれぞれ順次接続する共通線を有
    するイメージセンサにおいて、前記共通線と並列に複数
    の受光素子およびスイッチングトランジスタごとに順次
    接続するバイパス線を設けたことを特徴とするイメージ
    センサ。
  4. 【請求項4】 前記バイパス線が前記共通線よりも低抵
    抗であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載のイメージセンサ。
  5. 【請求項5】 前記共通線と前記バイパス線はほぼ同一
    平面に配置されていることを特徴とする請求項2または
    3に記載のイメージセンサ。
  6. 【請求項6】 前記バイパス線が複数の配線からなると
    ともに、該複数の配線が互いに並行して配置されてお
    り、かつ、互いに並行して配置されている配線のうち両
    端の配線は一定電位を有する配線であることを特徴とす
    る請求項2ないし5のいずれか1項に記載のイメージセ
    ンサ。
  7. 【請求項7】 前記バイパス線が前記受光素子アレイに
    平行な第1の部分と受光素子アレイに垂直な第2の部分
    とからなり、前記スイッチングトランジスタアレイと前
    記受光素子アレイが互いに隣接する複数のスイッチング
    トランジスタまたは複数の受光素子からなるブロックに
    分割され、前記スイッチングトランジスタアレイの各ブ
    ロックの配列ピッチが、受光素子アレイの各ブロックの
    配列ピッチよりも小さくなるように、各ブロックが配置
    されており、各ブロックの間に前記バイパス線の第2の
    部分が配置されていることを特徴とする請求項2ないし
    6のいずれか1項に記載のイメージセンサ。
  8. 【請求項8】 前記スイッチングトランジスタが薄膜ト
    ランジスタで構成されていることを特徴とする請求項2
    ないし7のいずれか1項に記載のイメージセンサ。
  9. 【請求項9】 前記受光素子が蓄積型受光素子であっ
    て、前記共通線がTiで構成されていることを特徴とす
    る請求項2ないし7のいずれか1項に記載のイメージセ
    ンサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008211591A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Seiko Instruments Inc 光電変換装置
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CN114302017A (zh) * 2020-10-07 2022-04-08 精工爱普生株式会社 图像读取装置以及布线方法

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