JP2939505B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2939505B2
JP2939505B2 JP8190703A JP19070396A JP2939505B2 JP 2939505 B2 JP2939505 B2 JP 2939505B2 JP 8190703 A JP8190703 A JP 8190703A JP 19070396 A JP19070396 A JP 19070396A JP 2939505 B2 JP2939505 B2 JP 2939505B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリやイメ
ージスキャナ等の読み取り部として用いられる画像読取
装置に係り、特に、原稿画像の微小区域毎の明暗情報に
対応して光電変換素子で発生する電荷を一時的に貯蔵す
るため薄膜トランジスタに接続する容量部に関し、更に
詳しくは、フォトリソ法で薄膜トランジスタを作製する
ときの露光に際するアライメントずれに対処できる容量
部の構成(薄膜トランジスタのオーバーラップ容量部分
の面積を増加させて容量部とした構成)に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】原稿に密着して原稿画像を読み取る画像
読取装置は、複数の光電変換素子をライン状に配置した
光電変換素子アレイと、これを駆動する駆動回路から構
成される。光電変換素子アレイの各光電変換素子に発生
した電荷は、各光電変換素子を順次選択するスイッチに
よリ一本の出力線に時系列的に抽出されるようになって
いる。そして、前記光電変換素子アレイを構成する多数
の光電変換素子を個々に駆動するためには、多数の駆動
用ICチップを必要としていた。そこで、近年a−Si
薄膜トランジスタ(TFT)によるスイッチングを数ビ
ット分同時に行なう並列処理により、駆動用ICチップ
の数を軽減して低価格化を可能とするTFT駆動型の画
像読取装置が提案されている。
【0003】このTFT駆動型の画像読取装置は、例え
第11図に示すように、原稿幅と略同じ長さのライン
状の光電変換素子アレイ51と、各光電変換素子51′
に1:1に対応する複数個の薄膜トランジスタTk,n か
ら成る電荷転送部52と、多層配線部53とから構成さ
れている。前記光電変換素子アレイ51は、k個のブロ
ックの光電変換素子群に分割され、一つの光電変換素子
群を形成するN個の光電変換素子51′は、フォトダイ
オードPDk,n と寄生容量CD k,n とにより等価的に表
すことができる。各光電変換素子51′は各薄膜トラン
ジスタTk,nのドレイン電極にそれぞれ接続されてい
る。そして、薄膜トランジスタTk,n のソース電極は、
マトリックス状に接続された多層配線53を介して光電
変換素子群毎に共通信号線54(N本)及び負荷容量C
Lnにそれぞれ接続されている。各薄膜トランジスタTk,
n のゲート電極には、ブロック毎に導通するようにゲー
トパルス発生回路(図示せず)に接続されている。各光
電変換素子51′で発生する光電荷は一定時間蓄積され
た後、薄膜トランジスタTk,n を電荷転送用のスイッチ
として用いてブロック毎に順次負荷容量CLnに転送貯蔵
される。
【0004】すなわち、ゲートパルス発生回路(図示せ
ず)からのゲートパルスφG1により、第1のブロックの
薄膜トランジスタT1,1 〜T1,n がオンとなり、第1の
ブロックの各光電変換素子51′で発生して蓄積された
電荷が各負荷容量CLnに転送貯蔵される。そして、各負
荷容量CLnに貯蔵された電荷により各共通信号線54の
電位が変化し、この電圧値を駆動用IC55内のアナロ
グスイッチSWnを順次オンして時系列的に出力線56
に抽出する。そして、ゲートパルスφG2〜φGnにより第
2〜Kのブロックの薄膜トランジスタT2,1 〜T2,n ,
Tk,1 〜Tk,nがそれぞれオンすることによりブロック
毎に光電変換素子側の電荷が転送され、順次読み出すこ
とにより原稿の主走査方向の1ラインの画像信号を得、
ローラ等の原稿送り手段(図示せず)により原稿を移動
させて前記動作を繰り返し、原稿全体の画像信号を得る
ものである。
【0005】その具体的な動作について一個の光電変換
素子51′から成る1ビット分の等価回路(第12図
を参照して詳説する。初期状態としてリセットスイッチ
RSを閉じると、光電変換素子51′を構成するフォト
ダイオードPDには逆バイアス電圧(VB )が印加さ
れ、共通信号線54電位(VL )はOVにリセットされ
る。光電変換素子アレイ上に配置された原稿(図示せ
ず)に光源(図示せず)からの光が放射されると、その
反射光がフォトダイオードPDに照射し、原稿の濃淡に
応じた光の明暗信号に基づいて生じた光電流Ipによる
光電荷が発生し、この電荷が光電変換素子51′の寄生
容量CD 及び薄膜トランジスタTのゲート電極とドレイ
ン電極間のオーバーラップ容量Cgdに貯蔵される。ゲー
トパルス発生回路からの信号φG に基づき薄膜トランジ
スタTがオン状態となると、フォトダイオードPDと共
通信号線54側を接続して前記電荷を転送して負荷容量
CL に貯蔵する。マルチプレクサの信号入力は電位検出
方式によリハイインピーダンスとしているため、電荷は
全て回路中の容量に保存される。従って、前記電荷転送
とは、フォトダイオード側の容量(CD,Cgd)と共通信
号線側容量(CL ,Cgs)との間での電荷の再配分を意
味している。続いて、転送完了後のVL を検知した後、
次のブロックのビット信号を転送するために、共通信号
線54はRSによりリセットされる。
【0006】上記した画像読取装置の光電変換素子部分
の具体的な構造は、第13図及び第14図に示すよう
に、絶縁性基板61上にクロム(Cr)等の金属から成
る帯状の共通電極62を形成し、この共通電極62上に
ビット毎に分離するようにアモルファス半導体(a−S
i等)から成る光電変換層63を形成し、この光電変換
層63上にそれぞれ透明導電膜(ITO等)から成る個
別電極64を形成して構成されている。上記のように構
成した光電変換素子上には層間絶縁膜65を着膜し、こ
の層間絶縁膜65上には各光電変換素子毎に配線66を
形成している。各光電変換素子の個別電極64と配線6
6とは、個別電極64の端部上の層間絶縁膜65に設け
たコンタクト孔67を介して接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した画像読取装置
の構造によると、光電変換素子51′に生じた電荷は光
電変換素子51′の寄生容量CD と薄膜トランジスタT
のドレイン電極とゲート電極との間のオーバーラップ容
量Cgdに一時的に貯蔵される。ここにおいて、光電変換
素子51′の寄生容量CD は、光電変換層63を共通電
極62と個別電極64とて挟んだ部分のうち光が照射し
ない寄生容量部68(第13図の斜線領域)の面積で決
まるが、隣接するビットの影響を少なくして解像度を高
くするため、この部分の面積を小さくする必要がある。
そのため、光電変換素子に生じた電荷を貯蔵するために
充分な容量を寄生容量CD とオーバーラップ容量Cgdと
で確保することが困難となるという問題点が生じてい
た。
【0008】また、前記寄生容量CD は半導体(a−S
i)が誘電体となる構造なので、電圧の印加や露光量に
より誘電率が変化し容量値が安定しないという問題点が
あった。
【0009】薄膜トランジスタは、ゲート電極とソース
またはドレイン電極との間にオーバーラップ容量Cgs、
Cgdをもつため、ゲートのオン・オフ時にソースまたは
ドレイン電極の電位はフィードスルーと呼ばれる電位変
化ΔVd,ΔVsを受ける。第16図及び第17図に示
すように、ドレイン,ソースのフィードスルー電位変化
ΔVd,ΔVsは、ゲート電極に印加される電圧値をV
G とすると、各容量により次のように決まる。 ΔVd=Cgd・VG /(Cgd+CD ) ΔVs=Cgs・VG /(Cgs+CL ) 式(1) ΔVsは負荷容量CL が大きい(≧100pF)ため、
電位変化ΔVsは小さくなり、これによる影響は小さ
い。しかし、ΔVdは寄生容量CD がもともと小さい
(=1pF)ため、電位変化ΔVdによる影響は大き
い。さらに寄生容量CD が小さいとΔVdはより大きく
なり、第18図のようにドレイン電極の電位がバイアス
電位(+5V)より大きくなるという現象が生じる。第
18図では、点線で示された波形が本来の転送波形であ
るが、ΔVdがバイアス電位(+5V)より大きくなる
と、フォトダイオードPDのバイアスが本来の逆バイア
スから順バイアスとなり、電流が逆に流れて実線のよう
な波形となり、正しく電荷転送が行われない。
【0010】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、光電変換素子の解像度を損なうことなく光電変換素
子側に容量部を形成し、前記容量部が薄膜トランジスタ
の作製工程でのアライメントずれに対処可能な構成とし
た画像読取装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
消するため本発明は、原稿画像の微小区域の明暗情報に
対応した電荷を発生させるため主走査方向に多数並設し
た光電変換素子と、これら光電変換素子にそれぞれ直列
に接続されてゲート電極への所定電圧の印加に基づきオ
ン・オフ制御される薄膜トランジスタとを具備し、前記
電荷を前記光電変換素子の寄生容量及び薄膜トランジス
タのオーバーラップ容量に貯蔵し、前記薄膜トランジス
タの反光電変換素子側に接続される負荷容量に転送し、
各負荷容量に転送貯蔵された電荷を順次抽出して前記原
稿画像に対応した画像情報を得る画像読取装置におい
て、次の構成を含むことを特徴としている。前記各薄膜
トランジスタは主走査方向にソース,ドレイン電極を有
するように形成する。前記各薄膜トランジスタは、光電
変換素子に接続されるドレイン(ソース)電極に対して
一対のソース(ドレイン)電極を有し、この一対のソー
ス(ドレイン)電極は前記ドレイン(ソース)電極に対
して主走査方向において線対称となるように構成し、前
記一対のソース(ドレイン)電極は互に電気的に接続す
る。
【0012】上記構成によれば、薄膜トランジスタの光
電変換素子に接続されるドレイン(ソース)電極に対し
て一対のソース(ドレイン)電極を形成し、この一対の
ソース(ドレイン)電極は前記ドレイン(ソース)電極
に対して主走査方向において線対称となるように構成し
たので、薄膜トランジスタのフォトリソ工程においての
主走査方向のアライメントの位置ずれで薄膜トランジス
タのオーバーラップ容量が変化しても、その変化分を一
対のソース(ドレイン)電極同士で相殺することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。第1図は本発明の等価回路図
であり、本発明の画像読取装置は、光電変換素子アレイ
101と、各光電変換素子101′に接続された薄膜ト
ランジスタTを前記光電変換素子101′の数だけ並設
した電荷転送部103と、光電変換素子アレイ101と
電荷転送部103間に設けた容量部アレイ102と、前
記電荷転送部103に接続される多層配線部104とか
ら構成されている。
【0014】容量部アレイ102は、光電変換素子10
1′の数に対応した複数の容量部Ccから成り、各容量
部Ccは、光電変換素子101′の出力側及び薄膜トラ
ンジスタTの入力側(ドレイン電極側)とアースとの間
に接続されるよう形成されている。また、薄膜トランジ
スタTの出力側(ソース電極側)はマトリックス状に接
続された多層配線104を介して駆動用IC55に接続
されている。他の構成は第11図と同一であり、同一符
号を付して説明を省略する。
【0015】前記光電変換素子アレイ101は原稿幅と
略同一の長さを有し、例えば日木工業規格B列4番(原
稿幅256mm)の原稿画像を200SPIの解像度で
読み取り可能とするためには、光電変換素子101′が
2048個(2048ビット)配列されている。従っ
て、1個のICチップで読みだし可能なビット数nが6
4の駆動用IC55を用いた場合、ブロック数Kは32
となる。
【0016】以上述べた画橡続取装置によれば、原稿か
らの反射光が光電変換素子101′に照射すると、原稿
の濃淡に対応して電荷が発生し、その電荷が寄生容量C
D 1,1 〜CD k,n 及び容量部Cc1,1 〜Cck,n 及び薄
膜トランジスタTk,nのゲート電極ドレイン電極間のオ
ーバーラップ容量で配分されて蓄積され、ブロック毎の
薄膜トランジスタTk,n がオン状態になることにより、
前記蓄積された電荷が各ブロック毎に負荷容量CL1〜C
Lnに転送貯蔵されることとなる。
【0017】すなわち、第15図の等価回路に示すよう
に、容量部Ccを接続すると、フィードスルー電圧ΔV
dは、ΔVd=Cgd・VG /(Cgd+CD +Cc)とな
り、前記した式(1)によるΔVdより小さくすること
ができ、より正確な電荷転送を行うことができる。
【0018】薄膜トランジスタTと光電変換素子10
1′との間に接続される容量部Ccは、例えば第2図乃
至第8図に示すような構成が考えられる。まず、第2図
及び第3図について説明すると、光電変換素子101′
部分の構造は従来例で記載したものと同一であり、絶縁
性基板1上に共通電極2、光電変換層3、個別電極4を
順次積層して構成されている。薄膜トランジスタTは、
第2図に示すように、ゲート電極11が最下層に形成さ
れた逆スタガード型構造をなしており、ドレイン電極1
2が光電変換素子101の個別電極4に接続された配線
5に、ソース電極13が多層配線部104側に接続され
る配線8にそれぞれ接続されている。また、各薄膜トラ
ンジスタT上には、光が直接入射することにより導通状
態にならないように、遮光層6が形成されている。
【0019】前記配線5の下層には層間絶縁膜24が形
成され、この層間絶縁膜24の下層に主走査方向に沿っ
て帯状となる下部電極7が形成されている。従って、こ
の下部電極7と前記配線5とが交差する部分、すなわ
ち、下部電極7と前記配線5とて前記層間絶縁膜24を
挟んだ部分が容量部Ccを形成している。下部電極7と
交差する配線5は幅広形状となるようなパターンに形成
され、容量部Ccの容量を大きくしている。また、前記
下部電極7は一定の電位に保持されている。例えば、薄
膜トランジスタTの遮光層(この遮光層は接地され
ている)とコンタクトホール(図示せず)を介して接続
し、グランドレベルに保つようにする。
【0020】以上の光電変換素子101′,薄膜トラン
ジスタT及び容量部Ccは同一のプロセス工程で製造さ
れるものであり、その製造方法について説明する。ガラ
ス等から成る絶縁性基板1上に第1のメタル層(例えば
Cr)を着膜し、フォトリソ法によリパターニングして
薄膜トランジスタTのゲート電極11を形成する。
【0021】次に、第1の層間絶縁膜21(例えばSi
Nx)を全面に着膜し、この第1の層間絶縁膜21上に
薄膜トランジスタTのチャンネル形成のための第1のア
モルファス半導体層(例えばa−Si)を着膜し、更に
薄膜トランジスタTのチャンネル保護のための絶縁膜
(例えばSiNx)を着膜する。絶縁性基板1の裏面よ
り露光を行なうセルフアラインで、前記チャンネル保護
のための絶縁膜をフォトリソ法によリエッチングし、前
記ゲート電極11と同一形状のチャンネル保護部22を
形成する。
【0022】次いで、第2のメタル層(例えばCr)を
全面に着膜し、この第2のメタル層をフォトリソ法によ
リエッチングし、光電変換素子101′の共通電極2,
容量部Ccの下部電極7及び薄膜トランジスタTのドレ
イン電極12,ソース電極13をそれぞれ形成する。更
に、第1のアモルファス半導体層をフォトリソ法によリ
エッチングし、薄膜トランジスタTのチャンネル部23
を形成する。
【0023】次に、前記光電変換素子101′の共通電
極2を覆うように第2のアモルファス半導体層(例えば
a−Si)及び透明導電膜(例えばITO)を連続して
着膜し、それぞれフォトリソ法によリパターニングし、
ビット毎に分離した光電変換層3及び個別電極4を形成
して光電変換素子101′を完成する。
【0024】更に、絶縁性基板1の全面に透明の絶縁部
材から成る第2の層間絶縁膜24(例えばポリイミド)
を着膜し、前記個別電極4の端部,薄膜トランジスタT
のドレイン電極12及びソース電極13上の第2の層間
絶縁膜24にコンタクト孔25を開口形成する。第2の
層間絶縁膜24に第3のメタル層(例えばA1)を着膜
し、これをフォトリソ法によリパターニングして個別電
極4と薄膜トランジスタTのドレイン電極12とを接続
する配線5,多層配線側に接続する配線8,薄膜トラン
ジスタTの遮光層6をそれぞれ形成し、光電変換素子1
01′と薄膜トランジスタTとの間に容量部Ccを形成
する。なお、共通電極2及び下部電極7の下層に存在す
る第1のアモルファス半導体層23′は、上述のような
プロセスで光電変換素子101′や容量部Ccを構成す
る場合に必然的に残ってしまうもので、光電変換素子1
01′や容量部Ccの構成に必要なものではない。
【0025】また、第4図に示すように、容量部Ccの
下部電極7′を薄膜トランジスタTのゲート電極11と
同一の部材で形成することも考えられる。この場合、下
部電極7′は、第1のメタル層をフォトリソ法によリエ
ッチングする際に同時に形成する。他の構成は図2及び
図3と同様であり、同一構成をとる部分には同一符号を
付している。
【0026】上記構成によれば、下部電極7′と配線5
とで第1の層間絶縁膜21及び第2の層間絶縁膜24を
挟んだ部分が容量部Ccとなるので、図2及び図3の構
成に比較して耐圧が高い容量部Ccを得ることができ
る。
【0027】また、第5図及び第6図に示すように、第
2図の容量部Ccにおいて、図の表裏方向に帯状となる
下部電極7を層間絶縁膜24の上方に上部電極として形
成することも考えられる。すなわち、容量部Ccの上部
電極7″は、図の表裏方向に帯状となる第3のメタル層
(A1)で形成され、下方の電極は、各薄膜トランジス
タTのドレイン電極12に延長形成された配線5″部分
で構成されている。従って、上部電極7″と前記配線
5″とで前記層間絶縁膜24を挟んだ部分が容量部Cc
を形成している。また、前記配線5″は、コンタクト孔
25を介して配線5に接続されることにより、光電変換
素子101′と薄膜トランジスタTとを接続している。
前記上部電極7″は、薄膜トランジスタTの遮光層6と
接続され、グランドレベル(一定電位)を保つようにな
っている。他の構成は図2及び図3と同様であり、同一
構成をとる部分には同一符号を付している。
【0028】また、第1のメタル層をフォトリソ法によ
リパターニングすることにより、ゲート電極11と同一
の部材で下部電極を形成し(第4図)、該下部電極と前
記配線5″で層間絶縁膜21を挟んで容量部Ccを形成
してもよい。
【0029】以上説明した各構成ではゲート電極11が
最下層に形成された逆スタガード型構造の薄膜トランジ
スタTを使用したが、ゲート電極が上部に形成される薄
膜トランジスタTを用いることもできる。この場合、前
記上部電極(第6図の上部電極7″)を薄膜トランジス
タTのゲート電極と同時に形成する。
【0030】また、第7図及び第8図に示すように、光
電変換素子101′の反薄膜トランジスタT側に容量部
Ccを形成することも考えられる。すなわち、光電変換
素子101′の反薄膜トランジスタT側の第2の層間絶
縁膜24の下層に下部電極7aを、第2のメタル層をフ
ォトリソ法によリパターニングすることにより主走査方
向に沿って帯状に形成し、第2の層間絶縁膜24上に各
光電変換素子101′に対応する引き出し配線5aを配
線5と同時にフォトリソ法によリパターニングで形成し
たものである。引き出し配線5aの光電変換素子10
1′側の端部は第2の層間絶縁膜24に開口形成された
コンタクト孔26を介して個別電極4に接続されてい
る。従って、下部電極7aと引き出し配線5aとで層間
絶縁膜24を挟んだ部分が容量部Ccを形成している。
図2及び図3と同様の構成をとる部分については同一符
号を付してその詳細な説明を省略する。また、図4に示
すように、下部電極7aを第1のメタル層をフォトリソ
法によリパターニングすることにより形成してもよい。
【0031】しかしながら、上述した図2乃至図8に示
した各構成では、薄膜トランジスタTをフォトリソ法で
作製するとき、露光に際しアライメントがずれることに
よりドレイン電極12の主走査方向にパターンがずれ、
オーバーラップ容量Cgdが変化する場合がある。オーバ
ーラップ容量Cgdが変化するとフィードスルーによる電
位変化も異なるものとなるので、均一な出力電圧が得ら
れる構成の画像読取装置を得ることができないという問
題がある。
【0032】本発明はこの点をも考慮し、薄膜トランジ
スタの作製工程でのアライメントずれに対処できるよう
に、前記容量部Ccに対応する容量部を形成することを
特徴とするものであり、第9図及び第10図に本発明の
実施の形態の一例を示す。この画像読取装置は、ドレイ
ン電極に対してソース電極が二個設けられた薄膜トラン
ジスタを光電変換素子101′に接続し、光電変換素子
101′側の薄膜トランジスタTのオーバーラップ容量
部分の面積を増加させて容量部を形成している。すわな
ち、光電変換素子101′に接続された配線5がコンタ
クト孔28を介してドレイン電極12に接続され、この
ドレイン電極12に対して前記配線5を中心に対称的に
二個のソース電極11が形成されている。従って、ドレ
イン電極12とソース電極間の下層には、それぞれゲー
ト電極11の引き出し部が形成されているので、そのオ
ーバーラップ容量は2倍の容量をもつことになる。ま
た、 薄膜トランジスタTのソース電極13,ドレイン電
極12,ソース電極13は主走査方向に一列に並設され
ている。第9図及び第10図において、図2及び図3と
同一構成部分については同一符号を付している。
【0033】上記構造によれば、薄膜トランジスタTの
フォトリソ法による露光に際し、アライメントがずれる
ことによリドレイン電極12の主走査方向にパターンが
ずれ、ゲート電極11とドレイン電極12との間のオー
バーラップ容量が増減すると、他方の薄膜トランジスタ
Tのパターンも同じようにずれが生じ、前記オーバーラ
ップ容量の増減を相殺するようにゲート電極11とドレ
イン電極12との間のオーバーラップ容量が変化する。
従って、薄膜トランジスタTのゲート電極11とドレイ
ン電極12間の全体のオーバーラップ容量を一定値に保
つことができ、光電変換素子101′から抽出される出
力電圧の均一性を図ることができる。
【0034】一方、薄膜トランジスタの作製工程でのア
ライメントずれの対処にのみ着目すると、ソース、ドレ
イン及びゲート電極をそれぞれ共有する偶数個の薄膜ト
ランジスタをチャンネル方向に並列設置する構成をと
り、電極パターニング中時のマスクアライメントがチャ
ンネル方向にずれても、ゲート電極とソース及びドレイ
ン電極間のオーバーラップする面積は変わることなく、
それぞれ各電極間に発生する寄生容量を一定にできるこ
とが特開昭64−12577号に開示されている(特開
昭64−12577号公報の第1図及び第2図参照)。
しかしながら、上記薄膜トランジスタの構造によると、
光電変換素子側に接続されたソース電極を2つに分岐さ
せ、その間に信号電荷取出用のドレイン電極を配置する
構成とすることで配線長さを増加させているため、光電
変換素子側の容量に対して外部ノイズを受け易いという
問題がある。
【0035】即ち、こうしたラインセンサにおいては、
薄膜トランジスタに対して光電変換素子側の容量に貯蔵
された信号電荷は、薄膜トランジスタを動作させたとき
に反 光電変換素子側の容量に再分配されることによって
転送が行われる。このとき光電変換素子側の容量の残留
電荷がなるべく少なくなるように、光電変換素子側の容
量に比較して反光電変換素子側の容量は大きくなるよう
に設定されている。すなわち、光電変換素子の寄生容
量,薄膜トランジスタTのドレイン電極側のオーバーラ
ップ容量に貯蔵された電荷は、薄膜トランジスタTがオ
ン状態になることによって、薄膜トランジスタTのソー
ス電極側のオーバーラップ容量及び多層配線部104に
接続された負荷容量CL で配分される。そして、ソース
電極側のオーバーラップ容量の変化により抽出される出
力電圧が影響を受けないように、負荷容量CL はソース
電極側のオーバーラップ容量に比較して充分大きい値
(負荷容量:ソース電極側のオーバーラップ容量が9
9:1程度)に設定されている。このため、光電変換素
子側の配線長さを長くすると、それ自体で外部ノイズの
影響を受け易くなるばかりでなく、光電気変換素子側の
容量自体が小さく設定されているために、外部ノイズに
よって信号電荷へ与える影響が相対的に大きくなってし
まうという問題があった。
【0036】上記した実施の形態の構造によれば、薄膜
トランジスタTのゲート電極11とソース電極13間の
全体のオーバーラップ容量も一定値に保つことができ、
負荷容量CL の設計の自由度が大きくなる(薄膜トラン
ジスタのゲート電極とソース電極間のオーバーラップ容
量に対して、負荷容量を大きくする必要がない。ただし
転送速度を速くするため、光電変換素子側の容量に対し
てある程度大きくする必要がある。)。
【0037】更に、一つのドレイン電極12に対してソ
ース電極13を二個設けることにより、チャンネル幅を
2倍にすることができ、チャンネル抵抗を低下させ、転
送時間の短縮を図ることができるという効果を有してい
る。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、薄膜トランジスタのオ
ーバーラップ容量部分の面積を増加さ せて容量部とした
際に、前記容量部の具体的な配置構成を工夫することに
より、薄膜トランジスタのフォトリソ工程においての主
走査方向のアライメントの位置ずれで薄膜トランジスタ
のオーバーラップ容量が変化しても、その変化分を前記
薄膜トランジスタ及び容量部で補うことができ、光電変
換素子から抽出される出力電圧の均一性を図ることがで
きる。
【0039】更に、光電変換素子に接続されるドレイン
(ソース)電極に対して一対のソース(ドレイン)電極
を有するよう構成したので、信号電荷を貯蔵する薄膜ト
ランジスタの光電変換素子側の容量に対する外部ノイズ
の影響を低減することが可能となるため、良好な画像読
み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取装置の等価回路図である。
【図2】 画像読取装置において容量部Ccを構成する
場合の例を示す一部平面説明図である。
【図3】 図2のA−A′断面説明図である。
【図4】 画像読取装置において容量部Ccを構成する
場合の例を示す断面説明図である。
【図5】 画像読取装置において容量部Ccを構成する
場合の例を示す一部平面説明図である。
【図6】 図5のB−B′断面説明図である。
【図7】 画像読取装置において容量部Ccを構成する
場合の例を示す一部平面説明図である。
【図8】 図7のC−C′断面説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の一部
平面説明図である。
【図10】図9のG−G′断面説明図である。
【図11】画像読取装置全体の等価回路図である。
【図12】画像読取装置の1ビット分の等価回路図であ
る。
【図13】画像読取装置の構造を示す一部平面説明図で
ある。
【図14】図13のH−H′断面説明図である。
【図15】図1の画像読取装置の1ビット分の簡易等価
回路図である。
【図16】従来の画像読取装置の1ビット分の簡易等価
回路図である
【図17】フィードスルーを説明するための波形図であ
る。
【図18】フォトダイオードのバイアスが順バイアスと
なった場合のフィードスルーを説明するための波形図で
ある。
【符号の説明】
1…絶縁性基板、 2…共通電極、 3…光電変換層、
4…個別電極、 5…配線、 7…下部電極、 7′
…下部電極、 7″…上部電極、 11…ゲート電極、
12…ドレイン電極、 13…ソース電極、 21…
第1の層間絶縁膜、 24…第2の層間絶縁膜、 10
1…光電変換素子アレイ、 101′…光電変換素子、
102…容量部アレイ、 103…電荷転送部、 1
04…多層配線部、 PD…フォトダイオード 、 CD
…寄生容量、 Cc…容量部、T…薄膜トランジス
タ、 Cgd…オーバーラップ容量、 CL …負荷容量

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像の微小区域の明暗情報に対応した
    電荷を発生させるため主走査方向に多数並設した光電変
    換素子と、これら光電変換素子にそれぞれ直列に接続さ
    れてゲート電極への所定電圧の印加に基づきオン・オフ
    制御される薄膜トランジスタとを具備し、前記電荷を前
    記光電変換素子の寄生容量及び薄膜トランジスタのオー
    バーラップ容量に貯蔵し、前記薄膜トランジスタの反光
    電変換素子側に接続される負荷容量に転送し、各負荷容
    量に転送貯蔵された電荷を順次抽出して前記原稿画像に
    対応した画像情報を得る画像読取装置において、 前記各薄膜トランジスタは、光電変換素子に接続される
    ドレイン電極に対して一対のソース電極を有し、この一
    対のソース電極は前記ドレイン電極に対して主走査方向
    において線対称となるように構成し、前記一対のソース
    電極は互に電気的に接続して成ることを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】原稿画像の微小区域の明暗情報に対応した
    電荷を発生させるため主走査方向に多数並設した光電変
    換素子と、これら光電変換素子にそれぞれ直列に接続さ
    れてゲート電極への所定電圧の印加に基づきオン・オフ
    制御される薄膜トランジスタとを具備し、前記電荷を前
    記光電変換素子の寄生容量及び薄膜トランジスタのオー
    バーラップ容量に貯蔵し、前記薄膜トランジスタの反光
    電変換素子側に接続される負荷容量に転送し、各負荷容
    量に転送貯蔵された電荷を順次抽出して前記原稿画像に
    対応した画像情報を得る画像読取装置において、 前記各薄膜トランジスタは、光電変換素子に接続される
    ソース電極に対して一対のドレイン電極を有し、この一
    対のドレイン電極は前記ソース電極に対して主走査方向
    において線対称となるように構成し、前記一対のドレイ
    ン電極は互に電気的に接続して成ることを特徴とする画
    像読取装置。
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