JP2951031B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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Description
ャリア輸送物質とを含有する感光層を有する電子写真感
光体における前記キャリア輸送物質として好適なビスス
チリル化合物を含有する電子写真感光体に関するもので
ある。
酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコン等の無機光導電体
を主成分として含有する感光体が広く知られていた。し
かし、これらは熱安定性、耐久性等の特性が必ずしも満
足しうるものではなく、さらに製造上、取扱い上にも問
題があった。
感光層を有する感光体は、製造が比較的容易であるこ
と、安価であること、取り扱いが容易であること、また
一般にセレン感光体に比べて熱安定性が優れている。こ
うした有機光導電体化合物としては、ポリ−N−ビニル
カルバゾールがよく知られており、これと2,4,7−
トリニトロ−9−フルオレノン等のルイス酸とから形成
される電荷移動錯体を主成分とする感光層を有する感光
体がすでに実用化されている。
キャリア輸送機能とをそれぞれ別個の物質に分担させる
積層タイプあるいは単層タイプの機能分離型感光層を有
する感光体が知られている。例えば、無定形セレン薄層
から成るキャリア発生層とポリ−N−ビニルカルバゾー
ルを主成分として含有するキャリア輸送層とからなる感
光層を有する感光体が、すでに実用化されている。
は、可とう性に欠け、その被膜は固くて脆く、ひび割れ
や膜剥離を起こしやすく、これを用いた感光体は、耐久
性が劣っている。そこで、可塑剤を添加してこの欠点を
改善すると、電子写真プロセスにおいて残留電位が大き
くなり、繰り返し使用に伴ってその残留電位が蓄積さ
れ、次第にかぶりが大きくなり、複写画像を損ねてしま
う。
般に被膜形成能を有しないため、適当なバインダーと併
用され、バインダーの種類、組成比等を選択することに
より、被膜の物性あるいは感光特性をある程度制御しう
る点では好ましいが、バインダーに対して高い相溶性を
有する有機光導電化合物の種類は限られている。現実に
電子写真感光体の感光層の構成に用い得るバインダの種
類は少ない。
2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾールは、電子写真感光体の感光層
の材質として常用されるバインダー、たとえばポリエス
テル、ポリカーボネートとの相溶性が低い。すなわち、
電子写真特性を整えるために必要とする割合で混合して
感光層を形成すると、温度50℃以上でオキサジアゾール
の結晶が析出するようになり、電荷保持力および感度等
の電子写真特性が低下する欠点を有する。
のジアリールアルカン誘導体は、バインダーに関する相
溶性の問題は少ないが、光に対する安定性が小さく、こ
れを帯電・露光が繰り返し行われる反復転写式電子写真
の感光体に使用すると、この感光層の感度が次第に低下
するという欠点を有する。
36428 号にはそれぞれ異なった型のフェノチアジン誘導
体が記載されているが、いずれも感光度が低くかつ反復
使用時の安定性が小さい欠点があった。
号、同63−149652号に記載されているスチルベン化合物
は電荷保持力および感度は比較的良好であるが、反復使
用時による耐久性において満足できるものではない。
174749号、同62−120346号、同64−32265 号、特開平1
−106069号、同1−93746 号、同1−274154号のような
ジスチルベン化合物をキャリア輸送物質として用いた感
光体は、上記の欠点をほぼ解決した感光体であるが、複
写機やプリンター等に組み込み、反復使用した時の耐久
性においては満足できるものではない。
電のサイクルが短くなるため、繰り返し複写時に残留電
位が大きく上昇してしまう。
に、ベタ黒部に白い小さい点状の画像欠陥(白ポチと呼
ぶ)が発生してしまう。
露光電位(VL )が上昇し、また繰り返し使用で帯電電
位(VH )が低下するという欠陥が見つかっている。
(黒斑点と呼ぶ)が発生しやすくなる
で実用的に満足すべき特性を有するキャリア輸送物質は
まだ見出されていないのが現状である。
にも使用できる高感度、高耐久性の電子写真感光体を提
供することにある。
(1)〜(4)の通りである。
帯電・露光・除電を繰り返しても、残留電位が上昇しな
い電子写真感光体を提供すること。
り返し使用しても、ベタ黒部に白い小さい点状の画像欠
陥(白ポチと呼ぶ)が発生しない電子写真感光体を提供
すること。
した場合に、繰り返し使用しても、低温で露光電位(V
L )が上昇せず、また繰り返し使用で帯電電位(VH )
が低下しない電子写真感光体を提供すること。
(黒斑点と呼ぶ)が発生しない電子写真感光体を提供す
ること。
一般式〔I〕で表されるビススチリル化合物を含有する
電子写真感光体に係るものである。
キル基である。R2 、R3 、R4 及びR5 は水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、置換アミノ
基、シアノ基及び炭素原子数1〜4のハロゲン化アルキ
ル基から選ばれる置換基である。〕
れるビススチリル化合物を含有する電子写真感光体を提
供するものでもある。
基である。R7 、R8 、R9 及びR10は水素原子、アル
キル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、置換アミノ基、
シアノ基及び炭素原子数1〜4のハロゲン化アルキル基
から選ばれる置換基である。但し、R7 、R8 、R9 及
びR10が同時に全て水素原子である場合を除く。〕
R7 〜R10としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ルなどのアルキル基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ
などのアルコキシ基;弗素、塩素、臭素、沃素などのハ
ロゲン原子;ジエチルアミンなどのジアルキルアミノ
基;ジ(フェニルエチル)アミンなどのジアラルキルア
ミノ基;ジフェニルアミンなどのジアリールアミノ基;
シアノ基;トリフルオロメチル基等が挙げられる。
合物は、下記A〜C特徴を有するものであり、電子写真
感光体のキャリア輸送物質として好適である。
リル化合物であるため、感度及び耐久性が向上し、しか
も帯電電位の変動が小さくなるため、複写機やプリンタ
ー等に組み込んで繰り返し使用した場合、白ポチ・黒斑
点・かぶり・濃度低下等の画像欠陥や画像不良が発生し
ない良好な画像が得られる。
ー等に組み込み、繰り返し使用した場合、画像欠陥や画
像不良が発生しない良好な画像が得られる。 (C).ビススチリル化合物であるから、合成も容易で
ある。
び一般式〔II〕の具体的化合物31〜73は後記においてま
とめて例示した。
合成例を説明する。 (合成例1:例示化合物1の合成)概略を下図に示し
た。
成は既知の方法に従い以下のように行った。4−エチル
アニリン1(東京化成社製)(1モル比)とヨードベン
ゼン(東京化成社製)(2.5 モル比)に炭酸カリウム
(関東化学社製)(2モル比)と銅粉(関東化学社製)
(0.2 モル比)を加え、内温190 〜210 ℃で50時間反応
し、後処理後にカラム精製して、4−エチルトリフェニ
ルアミン2を収率75%で得た(ウルマン反応)。
比)にN,N−ジメチルホルムアミド(関東化学社製)
(4モル比)とオキシ塩化リン(和光純薬工業社製)
(3モル比)を加え、内温70〜90℃で24時間反応し、後
処理後カラム精製して、N,N−ビス−(4−ホルミル
フェニル)−4−エチルアニリン3を収率50%で得た
(ビルスマイヤー反応)。
法に従い、以下のように行った。メタノール(関東化学
社製)中にベンズアルデヒド(関東化学社製)4(1モ
ル比)を入れ水素化硼素ナトリウム(関東化学社製)
(0.5 モル比)を加えて、内温10〜20℃で5時間反応
し、後処理後にカラム精製して、ヒドロキシ体5を収率
96%で得た(還元反応)。
キシ体5(1モル比)を入れ、チオニルクロライド(東
京化成社製)(1.2 モル比)を加えて、内温10〜20℃で
2時間反応し、後処理後に、クロル体6を収率88%で得
た(置換反応)。
チル(関東化学社製)(1.2 モル比)を加えて、内温14
0 〜160 ℃で10時間反応し、後処理後に蒸留精製して、
ホスホン酸ジエチル体7を収率90%で得た(ホスホン酸
ジエチル化反応)。
合物を原料として、以下のように行った。N,N−ビス
−(4−ホルミルフェニル)−4−エチルアニリン311
g(0.033 モル)とベンジルホスホン酸ジエチル715g
(0.066 モル)とを、トルエン(和光純薬工業社製)50
mlに溶解した。ナトリウムメトキサイド(関東化学社
製)3.6 g(0.066 モル)をトルエン50mlに入れ、氷冷
下、内温を25℃以下に保ちながら、この液を前記の液に
加えた。
を加え、トルエン層を水洗し、ついで、硫酸ナトリウム
(関東化学社製)でトルエン層から水を除き、溶媒を留
去し、得られた残留物をシリカカラム精製し、目的とす
る例示化合物1を黄白色結晶として収率70%で11g(0.
023 モル)得た。
例1で、ベンジルホスホン酸ジエチルを4−メチルベン
ジルホスホン酸ジエチルに替えたほかは、合成例1と同
様にして合成し、例示化合物を黄白色結晶として収率82
%で13.7g(0.027 モル)得た。
1で、ベンジルホスホン酸ジエチルを4−メトキシベン
ジルホスホン酸ジエチルに替えたほかは、合成例1と同
様にして合成し、例示化合物を黄白色結晶として収率72
%で12.9g(0.024 モル)得た。
1で、N,N−ビス(4−ホルミルフェニル)−4−エ
チルアニリンをN,N−ビス(4−ホルミルフェニル)
−2,4−ジメチルアニリンに替え、ベンジルホスホン
酸ジエチルを3,5−ジメチルベンジルホスホン酸ジエ
チルに替えたほかは、合成例1と同様にして合成し、例
示化合物を黄白色結晶として収率90%で16g(0.03モ
ル)得た。
例1で、N,N−ビス(4−ホルミルフェニル)−4−
エチルアニリンをN,N−ビス(4−ホルミルフェニ
ル)−2,4−ジメチルアニリンに替え、ベンジルホス
ホン酸ジエチルを4−クロルベンジルホスホン酸ジエチ
ルに替えたほかは、合成例1と同様にして合成し、例示
化合物を黄白色結晶として収率84%で15.2g(0.028 モ
ル)得た。
例1で、N,N−ビス(4−ホルミルフェニル)−4−
エチルアニリンをN,N−ビス(4−ホルミルフェニ
ル)−2,3−ジメチルアニリンに替え、ベンジルホス
ホン酸ジエチルを4−ニトロベンジルホスホン酸ジエチ
ルに替えたほかは、合成例1と同様にして合成し、例示
化合物を黄白色結晶として収率68%で12.7g(0.022 モ
ル)得た。
例1で、N,N−ビス(4−ホルミルフェニル)−4−
エチルアニリンをN,N−ビス(4−ホルミルフェニ
ル)−2,4,6−トリメチルアニリンに替え、ベンジ
ルホスホン酸ジエチルを4−メトキシベンジルホスホン
酸ジエチルに替えたほかは、合成例1と同様にして合成
し、例示化合物を黄白色結晶として収率86%で15.7g
(0.028 モル)得た。
物をキャリア輸送物質として含有する電子写真感光体
は、図1〜図6に示した形態をとることができる。
上にキャリア発生物質を主成分とするキャリア発生層2
と、本発明に基くキャリア輸送物質を主成分として含有
するキャリア輸送層3との積層体より成る感光層4を設
ける。
導電性支持体1上に設けた中間層5を介して設けてもよ
い。
に優れた電子写真特性を有する感光体が得られる。
すように、キャリア発生物質をキャリア輸送物質を主成
分とする層6中に分散せしめて成る感光層4を導電性支
持体1上に直接、或いは中間層5を介して設けてもよ
い。
とく、最外層として保護層7を設けてもよい。
の化合物は、種々のバインダを組合せて感光層が形成さ
れる。
ものを用いることができるが、疎水性で誘電率が高く、
電気絶縁性フィルム形成性高分子重合体を用いるのが好
ましい。
次のものを挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。
体 (P−11) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (P−12) 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体 (P−13) シリコーン樹脂 (P−14) シリコーン−アルキッド樹脂 (P−15) フェノールホルムアルデヒド樹脂 (P−16) スチレン−アルキッド樹脂 (P−17) ポリ−N−ビニルカルバゾール (P−18) ポリビニルブチラール (P−19) ポリビニルフォルマール
種以上の混合物として用いることができる。
としては、特に制限はないが、例えばオキサゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チア
ジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール
誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、
ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾ
ン化合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾ
ロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾ
ール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、
アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベ
ン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−
ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等であ
る。
光照射時発生するホールの輸送能力が優れている外、本
発明に用いられる後記の有機系顔料との組合せに好適な
ものが好ましい。
いられるキャリア発生物質としては、次のようなものが
挙げられる。
スアゾ色素などのアゾ系色素 (2)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリ
レン系色素 (3)インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系色素 (4)アンスラキノン、ピレンキノンおよびフラバンス
ロン類などの多環キノン類 (5)キナクリドン系色素 (6)ビスベンゾイミダゾール系色素 (7)インダスロン系色素 (8)スクエアリリウム系色素 (9)シアニン系色素 (10)アズレニウム系色素 (11)トリフェニルメタン系色素 (12)アモルファスシリコン (13)金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなど
のフタロシアニン系顔料 (14)セレン、セレン−テルル、セレン−砒素 (15)CdS、CdSe、 (16)ピリリウム塩色素、チアピリリウム塩色素 などが挙げられ、単独あるいは2種以上の混合物として
用いることもできる。
CGMとしてフルオレノン系ビスアゾ顔料、フルオレニ
リデン系ビスアゾ顔料、多環キノン顔料等の有機系顔料
が用いられることが好ましい。特に後記に示す一般式
〔F1 〕のフルオレノン系ビスアゾ顔料、フルオレニリ
デン系ビスアゾ顔料、多環キノン顔料を本発明に用いる
と、感度、耐久性及び画質等の点で著しく改良された効
果を示す。
ビスアゾ顔料の具体例(F1 −1〜F1 −24)を挙げる
が、これによって限定されるものではない。
表されるフルオレノン系ビスアゾ顔料は、公知の方法に
より容易に合成され、例えば特願昭62−304862号等の方
法により合成される。
スアゾ顔料は後記一般式〔F2 〕で表される。
ビスアゾ顔料の具体例としては、例えば後記の構造式で
示されるもの(F2 −1〜F2 −7)を挙げることがで
きるが、これによって本発明に使用可能なビスアゾ顔料
が限定されるものではない。
記の下記一般式〔Q1 〕〜〔Q3 〕で表される。
る本発明に使用可能な多環キノン顔料の具体例を後記に
示すが、これに限定されるものではない。
顔料の具体的化合物例(Q1 −1〜Q1 −6)を挙げる
と後記の通りである。
キノン顔料の具体的化合物例(Q2 −1〜Q2 −5)を
挙げると後記の通りである。
料の具体的化合物例(Q3 −1〜Q3 −4)を挙げると
後記の通りてある。
3 〕で表される多環キノン顔料は、公知の方法により容
易に合成できる。
系顔料としては、光導電性を有する無金属フタロシアニ
ン及びその誘導体すべてが使用可能であるが、例えばα
型、β型、τ,τ′型、η,η′型、Χ型、及び特開昭
62−103651号で述べた結晶形及びその誘導体等を使用で
きる。特にτ, Χ, K/R−Χ型を使用することが望ま
しい。
特許3,357,989 号に記載があり、τ型無金属フタロシア
ニンについては特開昭58−182639号に記載がある。
ように、CuKα、1.541 ÅのX線に対するブラッグ角
度(2θ±0.2 度)において、7.7, 9.2, 16.8, 17.5,
22.4, 28.8度に主要なピークを有し、且つ9.2 度のピー
ク強度に対して16.8度のピーク強度比が0.8 〜1.0 であ
り、また22.4度に対する28.8度のピーク強度比が0.4以
上である事を特徴とするフタロシアニンである。
シアニンは、後記の一般式〔TP〕で表される。
す特許で公開された結晶型の異なるものが知られてい
る。例えば特開昭61−239248号、同62−670943号、同62
−272272号、同63−116158号又は同64−17066 号、特開
平2−28265 号、同2−215860号等が挙げられる。
してはメチルエチルケトン等、公知の分散媒がある。
以上の公知の電子受容性物質を含有せしめることができ
る。電子受容性物質の添加割合は、重量比で本発明に用
いられる有機系顔料 :電子受容性物質=100 : 0.01〜20
0 、好ましくは100 : 0.1 〜100 である。また、電子受
容性物質の添加割合は重量比で全CTM :電子受容性物
質=100 : 0.01〜100 、好ましくは100 : 0.1 〜50であ
る。
質)の電荷発生機能を改善する目的で有機アミン類を添
加することができ、特に2級アミンを添加するのが好ま
しい。これらの化合物は特開昭59−218447号、同62−81
60号に記載されている。
目的で例えば特開昭63−18354 号の酸化防止剤を添加す
ることができる。酸化防止剤の添加量はCTM100 重量
部に対して0.1 〜100 重量部、好ましくは1〜50重量
部、特に好ましくは5〜25重量部である。
要により感光層を保護する目的で紫外線吸収剤等を含有
してもよく、また感色性補正の染料を含有してもよい。
いが、この中間層は接着層又はブロッキング層等として
機能するものである。
構成としたとき、CGL(キャリア発生層)は、導電性
支持体もしくはCTL(キャリア輸送層)上に直接ある
いは必要に応じて接着層もしくはブロッキング層などの
中間層を設けた上に、次の方法によって形成することが
できる。
液を塗布する方法
インダ等によって分散媒中で微細粒子状として必要に応
じて、バインダと混合分散して得られる分散液を塗布す
る方法。
グ、CVD等の気相堆積法あるいはディッピング、スプ
レィ、ブレード、ロール法等の塗布方法が任意に用いら
れる。
は、0.01μm〜5μmであることが好ましく、更に好ま
しくは0.05μm〜3μmである。
方法で形成することができる。CTLの厚さは、必要に
応じて変更し得るが、通常5μm〜60μmであることが
好ましい。
CTM1重量部に対してバインダ0.1 〜5重量部とする
のが好ましいが、微粒子状のCGMを分散せしめた感光
層4を形成する場合は、CGM1重量部に対してバイン
ダを5重量部以下の範囲で用いることが好ましい。また
CGLをバインダ中分散型のものとして構成する場合に
は、CGM1重量部に対してバインダを5重量部以下の
範囲で用いることが好ましい。
な構成であって、後述する実施例からも明らかなよう
に、帯電特性、感度特性、画像形成特性等に優れてお
り、特に繰り返し使用したときにも疲労劣化が少なく、
耐用性が優れたものである。
写真複写機のほか、レーザ、ブラウン管(CRT)、発
光ダイオード(LED)を光源とするプリンタの感光体
などの応用分野にも広く用いることができる。また、本
発明は、そうした感光体以外にも、EL(エレクトロル
ミネッセンス)等にも適用可能である。
に説明するが、これにより本発明の実施態様が限定され
るものではない。
ミノエチル)ピペラジンの比率が1:1:1のモノマー
組成で共重合されたポリアミド30gを、50℃に加熱した
800 mlのメタノールEL規格(関東化学社製)200 mlに
加えた。その後、直径80mmのアルミニウムドラム上へ浸
漬塗布し、0.6 μm厚の中間層を形成した。
ゾ顔料(例示化合物F1 −23)20g及びバインダーとし
てポリビニルブチラール樹脂エスレックBX−1(積水
化学社製)10gをメチルエチルケトン(関東化学社製
EL規格)1000mlへ溶解し、サンドミルにて24時間ミリ
ングを行い、CGL塗布液を得た。これを上記中間層上
に浸漬塗布して0.2 μm厚のCGLを形成した。
gとポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−200 」(三
菱ガス化学株式会社製)165 gを1,2−ジクロロエタ
ン特級(関東化学社製)1000mlへ溶解させ、CTL塗工
液を得た。
で1時間乾燥し、23μm厚のCTLを形成した。このよ
うにして、中間層−CGL−CTLを順次積層して成る
感光体1を作成した。
合物とした以外は実施例1と同様にして感光体2〜10を
作成した。
合物1〜2とした以外は実施例1と同様にして比較感光
体を作成した。
合物;Q1 −3)20gおよびバインダーとしてポリカー
ボネート樹脂C−1300(帝人化成社製)10gを1,2−
ジクロロエタン特級(関東化学社製)へ溶解し、ボール
ミルにて30時間ミリングを行いCGL塗工液を得た。こ
れを上記中間層上に浸漬塗布して0.6 μm厚のCGLを
形成した。
は実施例1と同様にCTLを積層し、感光体11を作成し
た。
化合物とした以外は実施例1と同様にして感光体12〜20
を作成した。
以外は実施例11と同様にして比較感光体3〜4を作成し
た。
化学社製)12gをメチルエチルケトン1000mlに溶解させ
た後、CGMとして例示化合物Q1 −3;5.7g、例示
化合物F1 −23;0.5 gを混合し、サンドグラインダー
で12時間分散した。
布し、CGLを形成、更に実施例11と同様にしてCTL
を形成し、感光体21を作成した。
化合物とした以外は実施例21と同様にして感光体22〜30
を作成した。
〜2とした以外は実施例21と同様にして比較感光体5〜
6を作成した。
mlのメタノールEL規格(関東化学社製)へ投入し、溶
解させた。室温まで冷却後、1−ブタノール特級(関東
化学社製)200 mlを加えた。その後、直径80mmのアルミ
ニウムドラム上へ浸漬塗布し、0.5 μmの中間層を形成
した。
ニン(τ−Pc)40gをシリコーン樹脂「KR−5240」
(固形分20%)(信越化学社製)200 gを溶解したメチ
ルエチルケトンEL規格(関東化学社製)2000mlに加え
て、サンドグラインダーにて4時間分散させ、CGL塗
工液を得た。これを上記中間層上に浸漬塗布して0.4μ
m厚のCGLを形成した。
ボネート「ユーピロンZ−200 」(三菱ガス化学株式会
社)165 gを1,2−ジクロロエタン特級(関東化学社
製)1000mlへ溶解させ、CTL塗工液を得た。これを上
記CGL上に浸漬塗布後、100 ℃で1時間乾燥を行い、
22μm厚のCTLを得た。中間層、CGL及びCTLの
順に積層して成る感光体を作成した。
した以外は実施例31と同様にして感光体32〜40を作成し
た。
〜2とした以外は実施例31と同様にして比較感光体を作
成した。
た以外は、実施例1と同様にして中間層−CGL−CT
Lを順次積層して成る感光体を作成した。
した以外は実施例41と同様にして感光体42〜50を作成し
た。
〜2とした以外は実施例41と同様にして比較感光体を作
成した。
iOPC)〔電子写真学会誌250 (2), 29(2), 1990〕を
用いた以外は、実施例1と同様にして中間層−CGL−
CTLを順次積層して成る感光体を作成した。
した以外は実施例51と同様にして感光体52〜60を作成し
た。
〜2とした以外は実施例51と同様にして比較感光体を作
成した。
は、実施例1と同様にして中間層−CGL−CTLを順
次積層して成る感光体を作成した。
合物とした以外は実施例61と同様にして感光体62〜70を
作成した。
〜2とした以外は実施例61と同様にして比較感光体を作
成した。
ix5076の改造機(帯電極は負帯電に変更、露光量4.65
lux)を用い、線速を240 、330 、440 mm/sec と3
段階に代え、2万回帯電・露光を繰り返した時の残留電
位Vrを測定した。結果は下記表−8〜10に示した通り
で、本発明のCTMを用いた感光体は比較化合物を用い
た感光体より、線速を速くした時に残留電位が大きくな
らず、優れた高速性を示した。なお、初期白紙電位(V
w)は下記表−8〜10の通りであった。
のコニカ社製複写機U−Bix5076の改造機を用い、A
4の再生紙を使って10万回の連続コピーテストを行っ
た。結果は下記表−11〜13に示したとおりで、本特許の
化合物を用いた感光体は10万回まで良好な画像であった
が、比較感光体を用いた感光体は2〜3万回でベタ黒部
に数個の白ポチが発生した。尚、白ポチの評価は、A4
ベタ黒画像上に発生した白ポチの数を目視で数えた。結
果は下記表−11〜13に示した。
U−Bix8028を用い、常温(25℃)及び低温(10℃)
において、未露光部電位VH 、露光部電位VL を測定し
た。結果は下記表−14〜17に示した。
のコニカ社製のデジタルコピーU−Bix8028に、現像
器を装填し、数回画像出しを行い、複写画像の白地部分
の黒斑点を評価した。結果は下記表−18〜21に示した。
ニコン 300 型」(島津製作所製)を用いて黒斑点の粒
径と個数を測定し、φ(径)0.05mm以上の黒斑点が1cm
2 当たり何個あるかにより判定した。黒斑点評価の判定
基準は、下表に示す通りである。
が、△は実用に適さないことがあり、×である場合は実
用に適さない。
光体は、複写機やプリンター等に組み込んで繰り返し使
用した場合高感度で、白ポチ・黒斑点・かぶり・濃度低
下等の画像欠陥や画像不良が発生しない良好な画像が得
られる。
速の複写機やプリンター等に組込み繰り返し使用して
も、残留電位が小さく、画像欠陥や画質不良が発生しな
い良好な画像が得られる。
ある。
である。
である。
である。
である。
面図である。
る層
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式〔I〕で表されるビススチリ
ル化合物を含有する電子写真感光体。 【化1】 〔但し、m≧1であり、R1 は炭素原子数2以上のアル
キル基である。R2 、R3 、R4 及びR5 は水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、置換アミノ
基、シアノ基及び炭素原子数1〜4のハロゲン化アルキ
ル基から選ばれる置換基である。〕 - 【請求項2】 下記一般式〔II〕で表されるビススチリ
ル化合物を含有する電子写真感光体。 【化2】 〔式中、2≦n≦5であり、R6 はメチル基又はエチル
基である。R7 、R8 、R9 及びR10は水素原子、アル
キル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、置換アミノ基、
シアノ基及び炭素原子数1〜4のハロゲン化アルキル基
から選ばれる置換基である。但し、R7 、R8 、R9 及
びR10が同時に全て水素原子である場合を除く。〕
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-04-12 JP JP10880591A patent/JP2951031B2/ja not_active Expired - Lifetime
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