JP3252241B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
- Publication number
- JP3252241B2 JP3252241B2 JP19854693A JP19854693A JP3252241B2 JP 3252241 B2 JP3252241 B2 JP 3252241B2 JP 19854693 A JP19854693 A JP 19854693A JP 19854693 A JP19854693 A JP 19854693A JP 3252241 B2 JP3252241 B2 JP 3252241B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- substituted
- unsubstituted aryl
- photosensitive layer
- embedded image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
し、更に詳しくは、キャリア発生物質とキャリア輸送物
質とを含有する感光層を有する電子写真感光体に関す
る。
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコン等の無機光導
電体を主成分として含有する感光層を有するものが広く
知られていた。しかしこれらは熱安定性、耐久性等の特
性上必ずしも満足し得るものではなく、更に製造上取扱
い上にも問題があった。
感光層を有する感光体は、製造が比較的容易であるこ
と、安価であること、取扱いが容易であること、また一
般にセレン感光体に比べて熱安定性が優れていることな
ど多くの利点を有し、斯かる有機光導電性化合物として
は、ポリ-N-ビニルカルバゾールが最もよく知られてお
り、これと2,4,7-トリニトロ-9-フルオレノン等のルイ
ス酸とから形成される電荷移動錯体を主成分とする感光
層を有する感光体が既に実用化されている。
キャリア輸送機能とをそれぞれ別個の物質に分担させる
積層タイプ或は単層タイプの機能分離型感光層を有する
感光体が知られており、例えば無定形セレン薄層から成
るキャリア発生層とポリ-N-ビニルカルバゾールを主成
分として含有するキャリア輸送層とから成る感光層を有
する感光体がすでに実用化されている。
可撓性に欠け、その被膜は固くて脆く、ひび割れや膜剥
離を起こしやすく、これを用いた感光体は、耐久性が劣
り、可塑剤を添加してこの欠点を改善すると、電子写真
プロセス実施に際し残留電位が大きくなり、繰返し使用
に伴いその残留電位が蓄積されて次第にかぶりが大きく
なり複写画質を毀損する。
に被膜形成能を有しないため、適当なバインダと併用さ
れ、バインダの種類、組成比等を選択することにより被
膜の物性或は感光特性をある程度制御しうる点では好ま
しいが、バインダに対して高い相溶性を有する有機光導
電性化合物の種類は限られている。現実に感光体、特に
電子写真感光体の感光層の構成に用い得るバインダの種
類は少ない。
-ビス(p-ジエチルアミノフェニル)-1,3,4-オキサジアゾ
ールは、電子写真感光体の感光層の材質として常用され
るバインダ、例えばポリエステル、ポリカーボネートと
の相溶性が低く、電子写真特性を整えるために必要とす
る割合で混合して感光層を形成すると、温度50℃以上で
オキサジアゾールの結晶が析出するようになり、電荷保
持力及び感度等の電子写真特性が低下する欠点を有す
る。
ジアリールアルカン誘導体は、バインダに関する相溶性
の問題は少ないが、光に対する安定性が小さく、これを
帯電・露光が繰返し行われる反復転写式電子写真用の感
光体の感光層に使用すると該感光層の感度が次第に低下
するという欠点を有する。
8号にはそれぞれ異なった型のフェノチアジン誘導体が
記載されているがいずれも感光度が低く且つ反復使用時
の安定性が小さい欠点があった。
記載されているスチルベン化合物は電荷保持力及び感度
等は比較的良好であるが、反復使用時による耐久性にお
いて満足できるものではない。
実用的に満足すべき特性を有するキャリア輸送物質は未
だ見出されていないのが実状である。
キャリア輸送能を有する有機高分子物質を含有する電子
写真感光体を提供することにある。また、本発明の他の
目的はキャリア輸送物質単独で被膜形成能を有するキャ
リア輸送能を有する有機高分子物質を含有する電子写真
感光体を提供することにある。
究を重ねた結果、ジヒドロキシ化合物とジイソシアネー
ト化合物との反応により合成されるウレタン構造を有
し、かつ、キャリア輸送能を有するスチリル系の構造を
有する有機高分子化合物を含有する電子写真感光体が優
れた有用性を有し、前記高分子化合物が、下記一般式
〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕で表されるも
のであることを見出した。
電子写真感光体において、前記感光層に下記一般式
〔1〕で示される高分子化合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体。
のアリーレン基、Ar3は置換又は無置換のアリール、
又は複素環基、Yは独立した2官能結合基、Rは水素原
子、アルキル、又はアルコキシ基、置換又は無置換のア
リール、又は同複素環基、RとAr3は、他の原子を介
して環を形成しても良い、Zはアルキレン、又はアリー
レン基を表す。重量平均分子量は10,000〜1,000,000の
間である。〕 (2) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光
体において、前記感光層に下記一般式〔2〕で示される
高分子化合物を含有することを特徴とする電子写真感光
体。
のアリーレン基、Ar3は置換又は無置換のアリール、
又は複素環基、Yは独立した2官能結合基、Rは水素原
子、アルキル、又はアルコキシ基、置換又は無置換のア
リール、又は同複素環基、Xはアリーレン基、2価の複
素環基、又はビフェニル基、Zはアルキレン、又はアリ
ーレン基を表す。重量平均分子量は10,000〜1,000,000
の間である。〕 (3) 導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感
光体において、前記感光層に下記一般式〔3〕で示され
る高分子化合物を含有することを特徴とする電子写真感
光体。
のアリーレン基、Ar3は置換又は無置換のアリール、
又は複素環基、Ar4は置換又は無置換のアリール基、
Pは存在する場合には下記「化11」で表される基、Yは
独立した2官能結合基、Rは水素原子、アルキル、又は
アルコキシ基、置換又は無置換のアリール、又は同複素
環基、RとAr4は他の原子を介して環を形成しても良
い、Zはアルキレン、又はアリーレン基を表す。重量平
均分子量は10,000〜1,000,000の間である。〕
体において、前記感光層に下記一般式〔4〕で示される
高分子化合物を含有することを特徴とする電子写真感光
体。
のアリーレン基、Ar3及びAr4は置換又は無置換のア
リール基、Xはアリーレン基又はビフェニル基、Pは存
在する場合には下記「化13」で表される基、Yは独立し
た2官能結合基、Rは水素原子、アルキル、又はアルコ
キシ基、置換又は無置換のアリール、又は同複素環基、
RとAr4は他の原子を介して環を形成しても良い、Z
はアルキレン、又はアリーレン基を表す。重量平均分子
量は10,000〜1,000,000の間である。〕
キャリア輸送層とを積層した負帯電型の感光層を設けた
電子写真感光体であって、前記感光層に下記一般式
〔5〕で示される高分子化合物を含有することを特徴と
する電子写真感光体。
無置換のアリーレン基、Ar3は置換又は無置換のアリ
ール基、Yは独立した2官能結合基、Rは水素原子、ア
ルキル基、又はアルコキシ基、置換又は無置換のアリー
ル基、Zはアルキレン基、又はアリーレン基を表す。重
量平均分子量は10,000〜1,000,000の間
である。〕 本発明に係わる有機高分子化合物は、以下の反応によっ
てジヒドロキシ化合物と、ジイソシアネート化合物より
合成される。
ポリウレタン構造のキャリア輸送能を持つ高分子化合物
の合成が可能となる。
物、ジイソシアネート化合物の具体的な例を示す。ただ
し、本発明が提供するキャリア輸送能を持つ高分子化合
物は、具体例のみに限定されるものではない。
合成例を具体的に示す。
1 2.0g(3.9mmol)を、20mlの乾燥ベンゼンに溶解
し、0.5mlのトルエチルアミンを加えて還流するまで加
熱した。トルエン-2,6-ジイソシアネート(東京化成工
業株式会社製)0.679g(3.9mmol)を20mlの乾燥ベンゼ
ンに溶解したものをゆっくりと滴下し、さらに10時間加
熱還流した後、冷却せずに2.0lのメタノール中へ激し
く撹拌しながら加え、合成反応物を単離した。固形分を
濾過した後、20mlのテトラヒドロフラン(THF)に溶
解して2.0lのメタノールへ注ぎ再沈殿により精製を2
度行った。
2,4-ジイソシアネート(東京化成工業株式会社製)0.44
6g(2.56mmol)を用いた他は合成例1と同様にして合
成反応物を得た。
ジイソシアネート(東京化成工業株式会社製)0.609g
(3.8mmol)を用いた他は合成例1と同様にして合成反
応物を得た。
2,4-ジイソシアネート(東京化成工業株式会社製)0.50
5g(2.9mmol)を用いた他は合成例1と同様にして合成
反応物を得た。
2,6-ジイソシアネート(東京化成工業株式会社製)0.37
3g(2.14mmol)を用いた他は合成例1と同様にして合
成反応物を得た。
レンジイソシアネート0.416g(2.6mmol)を用いた他は
合成例1と同様にして合成反応物を得た。
2,4-ジイソシアネート(東京化成工業株式会社製)0.68
1g(3.91mmol)を用いた他は合成例1と同様にして合
成反応物を得た。
本発明の電子写真感光体はそれらのいずれの形態をも取
り得る。
る。図1(a)及び同図(b)では、導電性支持体1上
にキャリア発生物質を主成分とするキャリア発生層2
と、キャリア輸送物質を主成分として含有するキャリア
輸送層3との積層体より成る感光層4を設ける。
光層4は、導電性支持体上に設けた中間層5を介して設
けてもよい。又本発明においては、同図(e)及び
(f)に示すように前記キャリア発生物質7をキャリア
輸送物質を主成分とする層6中に分散せしめて成る感光
層4を導電性支持体1上に直接、或は中間層5を介して
設けてもよい。又本発明においては、同図(d)の如く
最外層として保護層8を設けてもよい。
いられるキャリア発生物質としては次のようなものが挙
げられる。
スアゾ色素などのアゾ系色素 (2)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリ
レン系色素 (3)インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系色素 (4)アンスラキノン、ピレンキノン及びフラバンスロ
ン類などの多環キノン類 (5)キナクリドン系色素 (6)ビスベンゾイミダゾール系色素 (7)インダスロン系色素 (8)スクエアリリウム系色素 (9)シアニン系色素 (10)アズレニウム系色素 (11)トリフェニルメタン系色素 (12)アモルファスシリコン (13)金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなど
のフタロシアニン系顔料 (14)セレン、セレン-テルル、セレン-砒素 (15)CdS、CdSe (16)ピリリウム塩色素、チアピリリウム塩色素 本発明における化合物は、それ自体でも被覆形成能を有
し、単独で感光層を形成することが可能である。又、本
発明の化合物は、各種バインダとの相溶性にもすぐれ、
種々のバインダを組合せて感光層を形成することもでき
る。
ものを用いることができるが、疎水性で誘電率が高く、
電気絶縁性フィルム形成性高分子重合体を用いるのが好
ましい。このような高分子重合体としては、例えば次の
ものを挙げることができるが、これらに限定されるもの
ではない。
合体 (P−13)シリコーン樹脂 (P−14)シリコーン-アルキッド樹脂 (P−15)フェノールホルムアルデヒド樹脂 (P−16)スチレン-アルキッド樹脂 (P−17)ポリ-N-ビニルカルバゾール (P−18)ポリビニルブチラール (P−19)ポリビニルフォルマール これらのバインダ樹脂は、単独で或は2種以上の混合物
として用いることができる。
を形成するための溶剤としては、N,N-ジメチルホルムア
ミド、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、1,
2-ジクロルエタン、1,2-ジクロルプロパン、1,1,2-トリ
クロルエタン、1,1,1-トリクロルエタン、トリクロルエ
チレン、テトラクロルエタン、ジクロルメタン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチル
スルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げられ、混合し
て用いることもできる。
は、キャリア発生層中に本発明のキャリア輸送物質を含
有してもよく、その場合キャリア発生物質10重量部に対
してキャリア輸送物質1〜50重量部とするのが好まし
い。以上のようにして形成されるキャリア発生層の膜厚
は、好ましくは0.01〜10μm、特に好ましくは0.1〜5μ
mである。
分子物質中に、低分子のキャリア輸送物質を分散してキ
ャリア輸送層を形成しても良い。キャリア輸送層の膜厚
は、好ましくは5〜50μm、特に好ましくは5〜30μmで
ある。
性支持体としては、合金を含めた金属板、金属ドラム又
は導電性ポリマー、酸化インジウム等の導電性化合物や
合金を含めたアルミニウム、パラジウム、金等の金属薄
層を塗布、蒸着或はラミネートして、導電性化された
紙、プラスチックフィルム等が挙げられる。
しては、上記のキャリア発生層及びキャリア輸送層用に
挙げたものを用いることができるが、その他にポリアミ
ド樹脂、ナイロン樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合
体、エチレン-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合体、エ
チレン-酢酸ビニル-メタクリル酸共重合体等のエチレン
系樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体等が
有効である。
ャリア発生機能を改善する目的で有機アミン類を添加す
ることができる。有機アミン類のなかでは特に2級アミ
ンを添加するのが好ましい。
環境依存性を向上させる目的で酸化防止剤や光安定剤等
の劣化防止剤を含有させることができる。そのような目
的に用いられる化合物としては例えば、トコフェロール
等のクロマノール誘導体及びそのエーテル化化合物もし
くはエステル化化合物、ポリアリールアルカン化合物、
ハイドロキノン誘導体及びそのモノ及びジエーテル化化
合物、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導
体、チオエーテル化合物、ホスホン酸エステル、亜燐酸
エステル、フェニレンジアミン誘導体、フェノール化合
物、ヒンダードフェノール化合物、直鎖アミン化合物、
環状アミン化合物、ヒンダードアミン化合物、などが有
効である。特に有効な化合物の具体例としては、「IRGAN
OX 1010」、「IRGANOX 565」(チバ・ガイギー社製)、
「スミライザー BHT」、「スミライザー MDP」(住友化学
工業社製)等のヒンダードフェノール化合物、「サノー
ル LS-2626」、「サノール LS-622LD」(三共社製)等のヒ
ンダードアミン化合物が挙げられる。
向上、残留電位ないし反復使用時の疲労低減等を目的と
して、一種又は二種以上の電子受容性物質を含有せしめ
ることができる。
としては、例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブ
ロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水
フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、3-ニトロ無水フ
タル酸、4-ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、
無水メリット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノ
キノジメタン、o-ジニトロベンゼン、m-ジニトロベンゼ
ン、1,3,5-トリニトロベンゼン、パラニトロベンゾニト
リル、ピクリンクロライド、キノンクロルイミド、クロ
ラニル、ブルマニル、ジクロルジシアノパラベンゾキノ
ン、アントラキノン、ジニトロアントラキノン、2,7-ジ
ニトロフルオレノン、2,4,7-トリニトロフルオレノン、
2,4,5,7-テトラニトロフルオレノン、9-フルオレニリデ
ンマロノジニトリル、ポリニトロ-9-フルオレニリデン-
マロノジニトリル、ピクリン酸、o-ニトロ安息香酸、p-
ニトロ安息香酸、3,5-ジニトロ安息香酸、ペンタフルオ
ロ安息香酸、5-ニトロサリチル酸、3,5-ジニトロサリチ
ル酸、フタル酸、メリット酸、その他の電子親和力の大
きい化合物を挙げることができる。
リア発生物質:電子受容性物質=100:0.01〜200、好ま
しくは100:0.1〜100である。
てもよい。かかる層への電子受容性物質の添加量は重量
比でキャリア輸送有機高分子物質:電子受容性物質=10
0:0.01〜100、好ましくは100:0.1〜50である。
より感光層を保護する目的で紫外線吸収剤等を含有して
もよく、また感色性補正の染料を含有してもよい。
成であって、後述する実施例からも明らかなように、帯
電特性、感度特性、画像形成特性に優れており、特に繰
返し使用したときにも疲労劣化が少なく、耐用性が優れ
たものである。
写機のほか、レーザ、ブラウン管(CRT)、発光ダイオ
ード(LED)を光源とするプリンタの感光体などの応用
分野にも広く用いることができる。
するが、これにより本発明の実施態様が限定されるもの
ではない。
性支持体上に、ポリアミド樹脂「CM8000」(東レ社製)
よりなる厚さ0.2μmの中間層を設けた。
ニルフタロシアニン2gとシリコーン樹脂「KR-5240、1
5%キシレン-ブタノール溶液」(信越化学社製)の20g
をイソプロピルアルコール100ml中にサンドミルを用い
て分散し、この分散液を中間層の上に乾燥後の厚さが0.
2μmになるように塗布した。
ロキシ化合物とジイソシアネート化合物より合成法1に
従って重合されたキャリア輸送能を持つ高分子化合物0.
75gを、5mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液を乾
燥後の膜厚が20μmになるように塗布して、キャリア輸
送層を形成し感光体を作成した。
性支持体上に、ポリアミド樹脂「CM8000」(東レ社製)
よりなる厚さ0.2μmの中間層を設けた。
りなるキャリア発生物質1重量部を分散媒メチルエチル
ケトン50重量部にサンドミルにて分散した。この分散液
を中間層の上に乾燥後の厚さが0.3μmになるように塗布
した。
ロキシ化合物と、ジイソシアネート化合物より合成法1
に従って重合されたキャリア輸送能を持つ高分子化合物
0.75gを、5mlのテトラヒドロフランに溶解した溶液を
乾燥後の膜厚が20μmになるように塗布してキャリア輸
送層を形成し感光体を作成した。
口電機(株)製EPA-8100を用いて以下の特性評価を行っ
た。帯電圧−6KVで5秒間帯電した後、5秒間暗放置し
次いで感光体表面での照度が2luxになるようにハロゲ
ンランプ光を照射し、初期表面電位VA、半減露光量E1
/2を求めた。結果は表1,2に示す通りであり、いずれ
もきわめて高感度を有していることがわかった。
する有機高分子物質を提供することが出来た。本発明の
電子写真感光体は、帯電能に優れ、高感度であり、繰返
し使用した場合でも表面電位、感度の劣化が少なく安定
した性能が得られるものである。またキャリア輸送物質
単独で被膜形成能を有する。
線回折スペクトル図。
Claims (6)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
真感光体において、前記感光層に、ジヒドロキシ化合物
とジイソシアネート化合物との反応により合成されるウ
レタン構造を有し、かつ、キャリア輸送能を有するスチ
リル系の下記構造を有する高分子化合物を含有すること
を特徴とする電子写真感光体。 【化1】 〔式中、Aはキャリア輸送能を有するスチリル系構造、
Yは独立した2官能基を表し、重量平均分子量は10,
000〜1,000,000の間である。〕 - 【請求項2】 前記感光層に含有される前記高分子化合
物が、下記一般式〔1〕で示されるものであることを特
徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。 【化2】 〔式中、Ar1、Ar2は、置換又は無置換のアリーレン
基、Ar3は置換又は無置換のアリール、又は複素環
基、Yは独立した2官能結合基、Rは水素原子、アルキ
ル、又はアルコキシ基、置換又は無置換のアリール、又
は同複素環基、RとAr3は、他の原子を介して環を形
成しても良い、Zはアルキレン、又はアリーレン基を表
す。重量平均分子量は10,000〜1,000,00
0の間である。〕 - 【請求項3】 前記感光層に含有される前記高分子化合
物が、下記一般式〔2〕で示されるものであることを特
徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。 【化3】 〔式中、Ar1、Ar2は、置換又は無置換のアリーレン
基、Ar3は置換又は無置換のアリール、又は複素環
基、Yは独立した2官能結合基、Rは水素原子、アルキ
ル、又はアルコキシ基、置換又は無置換のアリール、又
は同複素環基、Xはアリーレン基、2価の複素環基、又
はビフェニル基、Zはアルキレン、又はアリーレン基を
表す。重量平均分子量は10,000〜1,000,0
00の間である。〕 - 【請求項4】 前記感光層に含有される前記高分子化合
物が、下記一般式〔3〕で示されるものであることを特
徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。 【化4】 〔式中、Ar1、Ar2は、置換又は無置換のアリーレン
基、Ar3は置換又は無置換のアリール基、又は複素環
基、Ar4は置換又は無置換のアリール基、Pは存在す
る場合には下記構造で表される基、Yは独立した2官能
結合基、Rは水素原子、アルキル基、又はアルコキシ
基、置換又は無置換のアリール基、又は同複素環基、R
とAr4は他の原子を介して環を形成しても良い、Zは
アルキレン、又はアリーレン基を表す。重量平均分子量
は10,000〜1,000,000の間である。〕 【化5】 〔式中、Ar4、Rは、上記と同一。〕 - 【請求項5】 前記感光層に含有される前記高分子化合
物が、下記一般式〔4〕で示されるものであることを特
徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。 【化6】 〔式中、Ar1、Ar2は、置換又は無置換のアリーレン
基、Ar3及びAr4は置換又は無置換のアリール基、
Xアリーレン基又はビフェニル基、Pは存在する場合に
は下記構造で表される基、Yは独立した2官能結合基、
Rは水素原子、アルキル基、又はアルコキシ基、置換又
は無置換のアリール基、又は同複素環基、RとAr
4は、他の原子を介して環を形成しても良い、Zはアル
キレン基、又はアリーレン基を表す。重量平均分子量は
10,000〜1,000,000の間である。〕 【化7】 〔式中、Ar4、Rは、上記と同一。〕 - 【請求項6】 前記感光層に含有される前記高分子化合
物が、下記一般式〔5〕で示されるものであり、導電性
支持体上にキャリア発生層とキャリア輸送層とを積層し
た負帯電型の感光層を設けたことを特徴とする請求項1
記載の電子写真感光体。 【化8】 〔式中、Ar1、Ar2、Ar4は置換又は無置換のアリ
ーレン基、Ar3は置換又は無置換のアリール基、Yは
独立した2官能結合基、Rは水素原子、アルキル基、又
はアルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、Zはア
ルキレン基、又はアリーレン基を表す。重量平均分子量
は10,000〜1,000,000の間である。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19854693A JP3252241B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19854693A JP3252241B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0756374A JPH0756374A (ja) | 1995-03-03 |
JP3252241B2 true JP3252241B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=16392968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19854693A Expired - Fee Related JP3252241B2 (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3252241B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7718335B2 (en) | 2005-12-27 | 2010-05-18 | Ricoh Company Limited | Image bearing member, and image forming apparatus and process cartridge using the same |
US7851114B2 (en) | 2005-11-21 | 2010-12-14 | Ricoh Company Limited | Electrostatic latent image bearing member, and image forming apparatus, process cartridge, and image forming method using the same |
US7995950B2 (en) | 2005-07-15 | 2011-08-09 | Ricoh Co., Ltd. | Image forming apparatus, image forming method and process cartridge involving the use of a cleaning blade that removes toner remaining on a surface of an image bearing member |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7181156B2 (en) | 2003-07-25 | 2007-02-20 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus using a cleaning member for preventing noises and process cartridge therefor |
US7416823B2 (en) | 2004-01-15 | 2008-08-26 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoconductor, and image formation method, image formation apparatus, and process cartridge for image formation apparatus using the same |
US7473504B2 (en) | 2004-05-25 | 2009-01-06 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor, and image forming method, apparatus and process cartridge therefor using the photoreceptor |
JP4696928B2 (ja) * | 2006-01-23 | 2011-06-08 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真用有機感光体、及びそれを用いる画像形成装置 |
US8335456B2 (en) | 2006-04-17 | 2012-12-18 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, image forming method, and process cartridge |
JP4796433B2 (ja) | 2006-04-27 | 2011-10-19 | 株式会社リコー | 静電潜像担持体及びそれを用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 |
US8043773B2 (en) | 2006-11-16 | 2011-10-25 | Ricoh Company, Limited | Image bearing member, image forming apparatus and process cartridge |
JP5006164B2 (ja) | 2006-11-21 | 2012-08-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP5110871B2 (ja) * | 2006-12-20 | 2012-12-26 | 株式会社リコー | 静電潜像担持体、画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ |
US8129494B2 (en) | 2006-12-26 | 2012-03-06 | Asahi Kasei E-Materials Corporation | Resin composition for printing plate |
JP5382404B2 (ja) | 2007-07-02 | 2014-01-08 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
US8173343B2 (en) | 2008-07-15 | 2012-05-08 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoconductor, image forming apparatus using the same, and process cartridge |
JP5516936B2 (ja) | 2009-07-23 | 2014-06-11 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP5614651B2 (ja) | 2011-01-21 | 2014-10-29 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ |
-
1993
- 1993-08-10 JP JP19854693A patent/JP3252241B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7995950B2 (en) | 2005-07-15 | 2011-08-09 | Ricoh Co., Ltd. | Image forming apparatus, image forming method and process cartridge involving the use of a cleaning blade that removes toner remaining on a surface of an image bearing member |
US7851114B2 (en) | 2005-11-21 | 2010-12-14 | Ricoh Company Limited | Electrostatic latent image bearing member, and image forming apparatus, process cartridge, and image forming method using the same |
US7718335B2 (en) | 2005-12-27 | 2010-05-18 | Ricoh Company Limited | Image bearing member, and image forming apparatus and process cartridge using the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0756374A (ja) | 1995-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3252241B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0862864A (ja) | 感光体 | |
JPH0693127B2 (ja) | 感光体 | |
JP2884353B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2990310B2 (ja) | ポリスチリル化合物及び該化合物を用いた電子写真感光体 | |
JPH0789222B2 (ja) | 感光体 | |
JPH05323635A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3177792B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3111267B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2811107B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2858167B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3148955B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2858152B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2759285B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0394260A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3160779B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2852787B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2802784B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2791497B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2808319B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0394258A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0394259A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0396960A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0396959A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3116195B2 (ja) | 電子写真感光体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |