JP2852787B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2852787B2
JP2852787B2 JP2080235A JP8023590A JP2852787B2 JP 2852787 B2 JP2852787 B2 JP 2852787B2 JP 2080235 A JP2080235 A JP 2080235A JP 8023590 A JP8023590 A JP 8023590A JP 2852787 B2 JP2852787 B2 JP 2852787B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真感光体に関し、更に詳しくは、キ
ャリア発生物質とキャリア輸送物質とを含有する感光層
の有する電子写真感光体に関する。
〔従来技術〕
従来、電子写真感光体としては、セレン、酸化亜鉛、
硫化カドミウム、シリコン等の無機光導電体を主成分と
して含有する感光層を有するものが広く知られていた。
しかしこれらは熱安定性、耐久性等の特性上必ずしも満
足し得るものではなく、更に製造上取扱い上にも問題が
あった。
一方、有機光導電性化合物を主成分とする感光層を有
する感光体は、製造が比較的容易であること、安価であ
ること、取り扱いが容易であること、又一般にセレン感
光体に比べて熱安定性が優れていることなど多くの利点
を有し、斯かる有機光導電性化合物としては、ポリ−N
−ビニルカルバゾールが最もよく知られており、これと
2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン等のルイス酸と
から形成される電荷移動錯体を主成分とする感光層を有
する感光体がすでに実用化されている。
又一方、光導電体のキャリア発生機能とキャリア輸送
機能とをそれぞれ別個の物質に分担させる積層タイプ或
は単層タイプの機能分離型感光層を有する感光体が知ら
れており、例えば無定形セレン薄層から成るキャリア発
生層とポリ−N−ビニルカルバゾールを主成分として含
有するキャリア輸送層とから成る感光層を有する感光体
がすでに実用化されている。
しかし、ポリ−N−ビニルカルバゾールは、可撓性に
欠け、その被膜は固くて脆く、ひび割れや膜剥離を起し
やすく、これを用いた感光体は、耐久性が劣り、可塑剤
を添加してこの欠点を改善すると、電子写真プロセス実
施に際し残留電位が大きくなり、繰返し使用に伴いその
残留電位が蓄積されて次第にかぶりが大きくなり複写画
像を毀損する。
又、低分子の有機光導電性化合物は、一般に被膜形成
能を有しないため、適当なバインダと併用され、バイン
ダの種類、組成比等を選択することにより被膜の物性或
は感光特性をある程度制御しうる点では好ましいが、バ
インダに対して高い相溶性を有する有機光導電性化合物
の種類は限られている。現実に感光体、特に電子写真感
光体の感光層の構成に用い得るバインダの種類は少な
い。
例えば、米国特許3,189,447号に記載の2,5−ビス(p
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾー
ルは、電子写真感光体の感光層の材質として常用される
バインダ、例えばポリエステル、ポリカーボネートとの
相溶性が低く、電子写真特性を整えるために必要とする
割合で混合して感光層を形成すると、温度50℃以上でオ
キサジアゾールの結晶が析出するようになり、電荷保持
力及び感度等の電子写真特性が低下する欠点を有する。
これに対し米国特許3,820,989号に記載のジアリール
アルカン誘導体は、バインダに関する相溶性の問題は少
ないが、光に対する安定性が小さく、これを帯電・露光
が繰返し行われる反復転写式電子写真用の感光体の感光
層に使用すると該感光層の感度が次第に低下するという
欠点を有する。
又米国特許3,274,000号、特公昭47−36428号にはそれ
ぞれ異った型のフェノチアジン誘導体が記載されている
がいずれも感光度が低く且つ反復使用時の安定性が小さ
い欠点があった。
又特開昭58−65440号、同58−190953号に記載されて
いるスチルベン化合物は電荷保持力及び感度等は比較的
良好であるが、反復使用時による耐久性において満足で
きるものではない。又、ビススチルベン化合物特公昭53
−87227号においても上記と同様であり、溶解性につい
ても問題を残している。
このように電子写真感光体を作成する上で実用的に満
足すべき特性を有するキャリア輸送物質は未だ見出され
ていないのが実状である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は高感度な感光体を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、高感度にして残留電位の低い電
子写真感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は、帯電・露光・現像・転写工程が
繰返し行われる反復転写式電子写真用の感光体として用
いた時、繰返し使用による疲労劣化が少なく、安定した
特性を長時間に亘って有する耐久性の優れた電子写真感
光体を提供することにある。
〔問題を解決するための手段〕
前記の目的に沿い鋭意研究を重ねた結果、下記一般式
〔I〕もしくは〔II〕で表される化合物の少なくとも1
つを含有する電子写真感光体が優れた有用性を有するこ
とを見出した。
一般式〔I〕 式中R1,R2は置換基を有してもよい次記3つの基;ア
ラルキル基、アリール基、複素環基を示す。ただし、
R1,R2がともにフェニル基の場合、どちらか一方は必ず
置換基を有する。又、R1,R2は窒素原子とともに環式ア
ミノ基を形成してもよい。
一般式〔II〕 式中R3,R4は置換基を有してもよい続記4つの基;ア
ルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環基を示
す。
X1,X2,X3は水素原子、水酸基、炭素数1〜5の低級ア
ルキル基、炭素数1〜5の低級アルコキシ基、ハロゲン
原子、アリル基、アリール基もしくはアシルアミノ基を
表す。ただしX1,X2,X3が同時に水素原子になることはな
い。
更に詳しくは、R3,R4のアルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチルなど、R1,R2,R3,R4のア
リール基としては、フェニル、ナフチルなど、アラルキ
ル基としてはベンジル、フェネチルなど、複素環基とし
てはフリル、チェニル、キノリルなどの基が挙げられ
る。
尚R1,R2,R3,R4は置換基を有してもよく、メチル、エ
チル、iso−プロピルなどのアルキル基、メトキシ、エ
トキシなどのアルコキシ基、弗素、塩素、臭素原子、沃
素原子などのハロゲン原子などが好ましい。
X1,X2,X3のアルキル基としてはメチル、エチル、プロ
ピル、ハロゲン原子としては弗素原子、塩素原子、臭素
原子、沃素原子、アルコキシ基としてはメトキシ、エト
キシ基などが挙げられる。
次に本発明に係る一般式〔I〕もしくは〔II〕で表さ
れる化合物の具体例を例示する。
以下に本発明の化合物の合成例を示す。(例示化合物
22の合成) カリウム−t−ブトキシド10.0gをN,N−ジメチルホル
ムアミド50ml中に室温、窒素雰囲気下で分散した。そこ
へ2−イソプロピル−4′−ホルミルトリフェニルアミ
ン10.0gと1,3,5−トリス(メチルホスホン酸ジエチル)
−ベンゼン4.5gをN,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶
解したものを約30分で滴下した。この後室温にて3時間
撹拌した。反応液を水500mlに注ぎ、トルエン200mlで抽
出し、有機層を水洗、溶剤除去後トルエン−エタノール
で再結晶し、目的物10.3gを得た。収率は77%であっ
た。
電子写真感光体の構造は種々の形態が知られている
が、本発明の電子写真感光体はそれらのいずれの形態を
もとり得る。
通常は、第1図〜第6図の形態である。第1図及び第
2図では、導電性支持体1上にキャリア発生物質を主成
分とするキャリア発生層2と、キャリア輸送物質を主成
分として含有するキャリア輸送層3との積層体より成る
感光層4を設ける。
第3図及び第4図に示すようにこの感光層4は、導電
性支持体上に設けた中間層5を介して設けてもよい。こ
のように感光層4を二層構成としたときに最も優れた電
子写真特性を有する感光体が得られる。又本発明におい
ては、第5図及び第6図に示すように前記キャリア発生
物質7をキャリア輸送物質を主成分とする層6中に分散
せしめて成る感光層4を導電性支持体1上に直接、或は
中間層5を介して設けてもよい。又本発明においては、
第4図の後とく最外層として保護層8を設けてもよい。
本発明に係る感光層のキャリア発生層に用いられるキ
ャリア発生物質としては次のようなものが挙げられる。
(1) モノアゾ色素、ジスアゾ色素、トリスアゾ色素
などのアゾ系色素 (2) ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペ
リレン系色素 (3) インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系色素 (4) アンスラキノン、ピレンキノン及びフラバンス
ロン類などの多環キノン類 (5) キナクリドン系色素 (6) ビスベンゾイミダゾール系色素 (7) インダスロン系色素 (8) スクエアリリウム系色素 (9) シアニン系色素 (10) アズレニウム系色素 (11) トリフェニルメタン系色素 (12) アモルファスシリコン (13) 金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンな
どのフタロシアニン系顔料 (14) セレン、セレン−テルル、セレン−砒素 (15) CdS、CdSe (16) ピリリウム塩色素、チアピリリウム塩色素など
が挙げられ、単独或は2種以上の混合物として用いるこ
ともできる。
本発明におけるスチルベン誘導体は、それ自体では被
覆形成能がないので種々のバインダを組合せて感光層が
形成される。
ここに用いられるバインダとしては任意のものを用い
ることができるが、疎水性で誘電率が高く、電気絶縁性
フィルム形成性高分子重合体を用いるのが好ましい。こ
のような高分子重合体としては、例えば次のものを挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
(P−1) ポリカーボネート (P−2) ポリエステル (P−3) メタクリル樹脂 (P−4) アクリル樹脂 (P−5) ポリ塩化ビニル (P−6) ポリ塩化ビニリデン (P−7) ポリスチレン (P−8) ポリビニルアセテート (P−9) スチレン−ブタジエン共重合体 (P−10) 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体 (P−11) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (P−12) 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体 (P−13) シリコーン樹脂 (P−14) シリコーン−アルキッド樹脂 (P−15) フェノールホルムアルデヒド樹脂 (P−16) スチレン−アルキッド樹脂 (P−17) ポリ−N−ビニルカルバゾール (P−18) ポリビニルブチラール (P−19)ポリビニルフォルマール これらのバインダ樹脂は、単独で或は2種以上の混合
物として用いることができる。
又本発明に係るキャリア発生層及び輸送層を形成する
ための溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、1,2−ジク
ロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、1,1,2−トリクロ
ルエタン、1,1,1−トリクロルエタン、トリクロルエチ
レン、テトラクロルエタン、ジクロルメタン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルス
ルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げられ、混合して
用いることもできる。
本発明の感光体が積層型構造の場合、キャリア発生層
中のバインダ:キャリア発生物質:キャリア輸送物質の
重量比は好ましくは0〜100:1〜500:0〜500である。
キャリア発生物質の含有割合がこれより少ないと光感
度が低く、残留電位の増加を招き、又これより多いと暗
減衰及び受容電位が低下する。
又、キャリア輸送物質はキャリア輸送層中のバインダ
樹脂100重量部(wtと表す)当り20〜200wtが好ましく、
特に好ましくは30〜150wtである。
以上のようにして形成されるキャリア発生層の膜厚
は、好ましくは0.01〜10μm、特に好ましくは0.1〜5
μmである。
又、形成されるキャリア輸送層の膜厚は、好ましくは
5〜50μm、特に好ましくは5〜30μmである。
一方、本発明の感光体が単層機能分離型構成の場合、
感光層中のバインダ:キャリア発生物質:キャリア輸送
物質の重量比は0〜100:1〜500:1〜500が好ましく、形
成される感光層の膜厚は5〜50μmが好ましく、特に好
ましくは5〜30μmである。
本発明の電子写真感光体に用いられる導電性支持体と
しては、合金を含めた金属板、金属ドラムまたは導電性
ポリマー、酸化インジウム等の導電性化合物や合金を含
めたアルミニウム、パラジウム、金等の金属薄層を塗
布、蒸着或はラミネートして、導電性化された紙、プラ
スチックフィルム等が挙げられる。
中間層、保護層等に用いられるバインダとしては、上
記のキャリア発生層及びキャリア輸送層用に挙げたもの
を用いることができるが、その他にポリアミド樹脂、ナ
イロン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル−メタクリル酸共重合体等のエチレン系樹脂、
ポリビニルアルコール、セルロース誘導体等が有効であ
る。
本発明の感光層にはキャリア発生物質のキャリア発生
機能を改善する目的で有機アミン類を添加することがで
きる。有機アミン類のなかでは特に2級アミンを添加す
るのが好ましい。
又、上記感光層中には保存性、耐久性、耐環境依存性
を向上させる目的で酸化防止剤や光安定剤等の劣化防止
剤を含有させることができる。そのような目的に用いら
れる化合物としては例えば、トコフェロール等のクロマ
ノール誘導体及びそのエーテル化化合物もしくはエステ
ル化化合物、ポリアリールアルカン化合物、ハイドロキ
ノン誘導体及びそのモノ及びジエーテル化化合物、ベン
ゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオエ
ーテル化合物、ホスホン酸エステル、亜燐酸エステル、
フェニレンジアミン誘導体、フェノール化合物、ヒンダ
ードフェノール化合物、直鎖アミン化合物、環状アミン
化合物、ヒンダードアミン化合物、などが有効である。
特に有効な化合物の具体例としては、「IRGANOX 101
0」,「IRGANOX 565」(チバ・ガイギー社製),「スミ
ライザーBHT」,「スミライザーMDP」(住友化学工業社
製)等のヒンダードフェノール化合物、「サノールLS−
2626」,「サノールLS−622LD」(三共社製)等のヒン
ダードアミン化合物が挙げられる。
本発明においてキャリア発生層には感度の向上、残留
電位ないし反復使用時の疲労低減等を目的として、一種
又は二種以上の電子受容性物質を含有せしめることがで
きる。
ここに用いることのできる電子受容性物質としては、
例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マ
レイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、
テトラブロム無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、
4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メ
リット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアミキノジ
メタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼ
ン、1,3,5−トリニトロベンゼン、パラニトロベンゾニ
トリル、ピクリンクロライド、キノンクロルイミド、ク
ロラニル、ブルマニル、ジクロルジシアノパラベンゾキ
ノン、アントラキノン、ジニトロアントラキノン、2,7
−ジニトロフルオレノン、2,4,7−トリニトロフルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−フル
オレニリデンマロノジニトリル、ポリニトロ−9−フル
オレニリデン−マロノジニトリル、ピクリン酸、o−ニ
トロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安
息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル
酸、3,5−ジニトロサリチル酸、フタル酸、メリット
酸、その他の電子親和力の大きい化合物を挙げることが
できる。
電子受容性物質の添加量は、重量比でキャリア発生物
質:電子受容性物質=100:0.01〜200、好ましくは100:
0.1〜100である。
電子受容性物質はキャリア輸送層に添加してもよい。
かかる層への電子受容性物質の添加量は重量比でキャリ
ア輸送物質:電子受容性物質=100:0.01〜100、好まし
くは100:0.1〜50である。
又本発明の感光体には、その他、必要により感光層を
保護する目的で紫外線吸収剤等を含有してもよく、又感
色性補正の染料を含有してもよい。
本発明の電子写真感光体は以上のような構成であっ
て、後述する実施例からも明らかなように、帯電特性、
感度特性、画像形成特性に優れており、特に繰返し使用
したときにも疲労劣化が少なく、耐用性が優れたもので
ある。
更に本発明の電子写真感光体は電子写真複写機のほ
か、レーザ、ブラウン管(CRT)、発光ダイオード(LE
D)を光源とするプリンタの感光体などの応用分野にも
広く用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、
これにより本発明の実施態様が限定されるものではな
い。
実施例1 ポリエステルフィルム上にアルミニウムを蒸着した導
電性支持体上に、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸共重合体「エスレックMF−10」(積水化学社製)よ
り成る厚さ0.05μmの中間層を設け、その上にジブロモ
アンスアンスロン「モノライトレッド2Y」(C.I.No.593
00 ICI社製)1gを1,2−ジクロルエタン30mlに加えてボ
ールミルで分散して得られた分散液にポリカーボネート
「パンライトL−1250」(帝人化学社製)1.5gを溶解
し、十分混合した塗布液を乾燥後の膜厚が2μmになる
ように塗布してキャリア発生層を形成した。
その上に例示化合物(22)の5gとポリカーボネート
「Z−200」(三菱ガス化学)10gとをテトラヒドロフラ
ン80mlに溶解した溶液を乾燥後の膜厚が20μmになるよ
うに塗布してキャリア輸送層を形成し本発明の感光体を
作成した。
以上のようにして得られた感光体を川口電機(株)製
EPA−8100を用いて以下の特性評価を行った。帯電圧−6
KVで5秒間帯電した後、5秒間暗放置し次いで感光体表
面での照度が2luxになるようにハロゲンランプ光を照射
し、初期表面電位VA、半減露光量E 1/2を求めた。又30l
ux・secの露光量で露光した後の残留電位VRを求めた。
更に同様の測定を1000回繰返して行った。結果は表1に
示す通りであった。
実施例2〜10 例示化合物(22)の代りに下記表2に示す例示化合物
を用いた他は実施例1と同様にして感光体を作成し、測
定した。
比較例(1) キャリア輸送物質として下記化合物を用いた他は実施
例1と同様にして比較用感光体を作成した。
この比較用感光体について実施例1におけると同様に
して測定したところ表3の結果を得た。
上記構造を有するビスアゾ顔料2gとポリカーボネート
樹脂「パンライトL−1250」2gとを1,2−ジクロルエタ
ン100mlに混合し、サンドグラインダにて8時間分散し
た。この分散液をポリエステルフィルムにアルミ蒸着し
た導電性支持体上に、乾燥後の厚さが0.2μmになるよ
うに塗布した。
キャリア輸送物質として例示化合物(2)を用いて、
劣化防止剤「IRGANOX 1010」をキャリア輸送物質に対し
2%加え、実施例1と同様にして感光体を作成した。こ
の感光体についても実施例1と同様の測定をしたところ
表4の結果を得た。
実施例12〜20 例示化合物(2)の代りに下記表5に示す例示化合物
を用いた他は、実施例11と同様にして感光体を作成し、
測定した。
比較例(2) キャリア輸送物質として下記化合物を用いた他は実施
例11と同様にして比較用感光体を作成した。
この感光体について実施例1におけると同様にして測
定をしたところ表6の結果を得た。
【図面の簡単な説明】 第1〜6図は本発明の感光体例の断面図である。 1……支持体 2……キャリア発生層 3……キャリア輸送層 4……感光層 5……中間層 6……キャリア輸送物質を主成分とする層 7……キャリア発生物質 8……保護層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−84657(JP,A) 特開 平3−15853(JP,A) 特開 昭56−29245(JP,A) 特開 昭64−25748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/06 313

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕もしくは〔II〕で示され
    る化合物の少なくとも一つを含有する層を有する電子写
    真感光体。 一般式〔I〕 〔式中R1,R2は置換基を有してもよい次記3つの基;ア
    ラルキル基、アリール基、複素環基を示す。ただし、
    R1,R2がともにフェニル基の場合、どちらか一方は必ず
    置換基を有する。又、R1,R2は窒素原子とともに環式ア
    ミノ基を形成してもよい。〕 一般式〔II〕 〔式中R3,R4は置換基を有してもよい続記4つの基;ア
    ルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環基を示
    す。 X1,X2,X3は水素原子、水酸基、炭素数1〜5の低級アル
    キル基、炭素数1〜5の低級アルコキシ基、ハロゲン原
    子、アリル基、アリール基もしくはアシルアミノ基を表
    す。ただしX1,X2,X3が同時に水素原子になることはな
    い。〕
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