JP2808319B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2808319B2 JP21708189A JP21708189A JP2808319B2 JP 2808319 B2 JP2808319 B2 JP 2808319B2 JP 21708189 A JP21708189 A JP 21708189A JP 21708189 A JP21708189 A JP 21708189A JP 2808319 B2 JP2808319 B2 JP 2808319B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感光体、特に電子写真感光体に関するもので
ある。
(従来技術) 従来、有機光導電性化合物を主成分とする感光層を有
する感光体は、製造が比較的容易であること、安価であ
ること、取り扱いが容易であること、また一般にセレン
感光体に比べて熱安定性が優れていることなど多くの利
点を有し、斯かる有機光導電性化合物としては、ポリ−
N−ビニルカルバゾールが最もよく知られており、これ
と2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン等のルイス酸
とから形成される電荷移動錯体を主成分とする感光層を
有する感光体がすでに実用化されている。
また一方、光導電体のキャリア発生機能とキャリア輸
送機能とをそれぞれ別個の物質に分担させる積層タイプ
或は単層タイプの機能分離型感光層を有する感光体が知
られており、例えば無定形セレン薄層から成るキャリア
発生層とポリ−N−ビニルカルバゾールを主成分として
含有するキャリア輸送層とから成る感光層を有する感光
体がすでに実用化されている。
しかし、ポリ−N−ビニルカルバゾールは、可撓性に
欠け、その被膜は固くて脆く、ひび割れや膜剥離を起し
やすく、これを用いた感光体は、耐久性が劣り、可塑剤
を添加してこの欠点を改善すると、電子写真プロセス実
施に際し残留電位が大きくなり、繰返し使用に伴いその
残留電位が蓄積されて次第にかぶりが大きくなり複写画
像を毀損する。
また、低分子の有機光導電性化合物は、一般に被膜形
成能を有しないため、適当なバインダと併用され、バイ
ンダの種類、組成比等を選択することにより被膜の物性
或いは感光特性をある程度制御しうる点では好ましい
が、バインダに対して高い相溶性を有する有機光導電性
化合物の種類は限られており、現実に感光体、特に電子
写真感光体の感光層の構成に用い得るバインダに乏し
い。
例えば、米国特許3,189,447号に記載の2,5−ビス(p
−ジエチルアミノフェニル−1,3,4−オキサジアゾール
は、電子写真感光体の感光層の材質として常用されるバ
インダ、例えばポリエステル、ポリカーボネートとの相
溶性が低く、電子写真特性を整えるために必要とする割
合で混合して感光層を形成すると、温度50℃以上でオキ
サジアゾールの結晶が析出するようになり、電荷保持力
及び感度等の電子写真特性が低下する欠点を有する。
これに対し米国特許3,820,989号に記載のアジリール
アルカン誘導体は、バインダに関する相溶性の問題は少
ないが、光に対する安定性が小さく、これを帯電・露光
が繰返し行われる反復転写式電子写真用の感光体の感光
層に適用すると該感光層の感度が次第に低下するという
欠点を有する。
また米国特許3,274,000号、特公昭47−36428号にはそ
れぞれ異った型のフェノチアジン誘導体が記載されてい
るがいずれも感光度が低くかつ反復使用時の安定性が小
さい欠点があった。
また特開昭58−65440号、同58−198043号に記載され
ているスチルベン化合物は電荷保持力及び感度等は比較
的良好であるが、反復使用時による耐久性において満足
できるものではない。特開昭63−189872号に記載のビス
スチルベン化合物は溶解性に劣り、バインダに対する相
溶性が低いという欠点を有する。
このように電子写真感光体を作成する上で実用的に満
足すべき特性を有するキャリア輸送物質は未だ見出され
ていないのが実状である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、高感度で残留電位が低く、繰返し使
用時に疲労劣化が少く、安定した特性を長時間に亙って
有する耐久性の優れた感光体を提供することである。
〔発明の構成及びその作用効果〕
本発明の目的は、下記一般式〔I〕で表される化合物
を含有する感光体によって叶えられる。
一般式〔I〕 ▲A1 r▼、▲A2 r▼、▲A3 r▼は、それぞれ置換若し
くは無置換の次に続記のアルキル基,アリール基,複素
環基を表す。▲A1 r▼と▲A2 r▼はこれらが結合してい
る窒素原子とで環を構成していてもよい。▲A4 r▼は置
換若しくは無置換のアリーレン基を表す。R1、R2、R3
R4は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基
又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。
本発明の顕著な特徴をなすのは、上記一般式〔I〕で
表される新規なキャリア輸送物質を用いたことである。
即ち、新しい良好な特性を有する光導電性物質、キャ
リア輸送物質を求めて、現実には分子構造中に共役系を
有する有機化合物は無数といって良いほどにあり、数多
くの分子構造の中から有望なものを実践的に決定してい
るのが実情である。
ここにおいて、本発明者等は、キャリア輸送物質とし
て、優れた特性を有する上記一般式〔I〕の化合物を新
たに製造しえた。
即ち、上記一般式〔I〕で表される化合物はキャリア
の注入を受け易く、キャリア輸送能が高く、かつ化学的
に安定で光、電気的負荷等に対する耐久性に富む。従っ
て、かかる化合物を感光体に含有せしめることにより、
高感度で繰返し使用時の安定性の高い感光体を得ること
ができる。
しかも、この化合物は種々の高分子バインダとの相溶
性が優れていて、高分子バインダに対する量を多くして
も濁り及び不透明化を生ずることがないので、高分子バ
インダの混合範囲を非常に広くとることができ、従って
好ましいキャリア輸送性能及び物性をもつ感光体を作る
ことができる。相溶性が優れていることからキャリア輸
送層が均一、かつ安定であり、結果的に感度、帯電特性
が良好であり、かぶりがなく、高感度で鮮明な画像を形
成できる感光体をうることができる。又、繰返し使用時
にも疲労劣化が生ずることがない。更に、本発明の化合
物は、安全で環境的に好ましく、化学的にも安定であ
る。
一般式〔I〕で表される化合物において、▲A1 r▼,
▲A2 r▼,▲A3 r▼のアルキル基としては、メチル基,
エチル基,プロピル基,ブチル基等を、アリール基とし
てはフェニル基,ナフチル基等を、複素環基としてはフ
リル基,チエニル基,キノリル基等が挙げられる。「置
換アルキル基」には、アラルキル基を含み、ベンジル
基,フェネチル基等が例示される。
▲A1 r▼,▲A2 r▼,▲A3 r▼のアルキル基、アリー
ル基等の有しうる置換基としては、メチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基などのアルキル基,メトキシ
基,エトキシ基,プロポキシ基などのアルコキシ基、弗
素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子などのハロゲン
原子、ジメチルアミノ基,ジエチルアミノ基などのジア
ルキルアミノ基などが好ましい。
▲A4 r▼のアリーレン基としてはフェニレン,ナフチ
レンなどが挙げられる。
R1,R2,R3,R4のアルキル基としてはメチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基など、アルコキシ基としては
メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基など、ハロゲン
原子としては弗素原子,塩素原子,臭素原子,沃素原子
などが挙げられる。
次に、一般式〔I〕で表される化合物の具体例を例示
するが、これらには限られない。
これらの化合物は、下記一般式〔II〕で表される化合
物を接触水素添加することにより容易に合成できる。
一般式〔II〕 尚、式中、▲A1 r▼〜▲A4 r▼は、R1〜R4前記と同義
である。
(合成例) 例示化合物(1) で表されるスチルベン化合物4.2gをテトラヒドフラン50
mlに溶解し、5%パラジウム付活性炭6gを加え、常圧水
素添加装置で水添した。反応終了後ヌッチェに珪藻土を
ひき、反応液を濾過し触媒を濾別した、トルエン,n−ヘ
キサンを用いてカラムクロマトグラフィにかけ精製し
た。白色結晶として目的物2.4gを得た。収率は、57.1%
であった。
FD−マス測定にて目的物の親ピーク(M+)=848(C64
H52N2)が検出された。
電子写真感光体の構造は種々の形態が知られている
が、本発明の電子写真感光体はそれらのいずれの形態を
もとり得る。
通常は、第1図〜第6図の形態である。第1図及び第
2図では、導電性支持体1上にキャリア発生物質を主成
分とするキャリア発生層2と、キャリア輸送物質を主成
分として含有するキャリア輸送層3との積層体より成る
感光層4を設ける。
第3図及び第4図に示すようにこの感光層4は、導電
性支持体上に設けた中間層5を介して設けてもよい。こ
のように感光層4は二層構成としたときに最も優れた電
子写真特性を有する感光体が得られる。又本発明におい
ては、第5図及び第6図に示すように前記キャリア発生
物質7をキャリア輸送物質を主成分とする層6中に分散
せしめて成る感光層4を導電性支持体1上に直接、或は
中間層5を介して設けてもよい。又本発明においては、
第4図の後とく最外層として保護層8を設けてもよい。
本発明に係る感光層のキャリア発生層に用いられるキ
ャリア発生物質としては次のようなものが挙げられる。
(1)モノアゾ色素、ジスアゾ色素、トリスアゾ色素な
どのアゾ系色素 (2) ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペ
リレン系色素 (3) インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系色素 (4) アンスラキノン、ピレンキノンおよびフラバン
スロン類などの多環キノン類 (5) キナクリドン系色素 (6) ビスベンゾイミダゾール系色素 (7) インダスロン系色素 (8) スクエアリリウム系色素 (9) シアニン系色素 (10) アズレニウム系色素 (11) トリフェニルメタン系色素 (12) アモルファスシリコン (13) 金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンな
どのフタロシアニン系顔料 (14) セレン、セレン−テルル、セレン−砒素 (15) CdS、CaSe (16) ピリリウム塩色素、チアピリリウム塩色素など
が挙げられ、単独あるいは2種以上の混合物として用い
ることもできる。
本発明における化合物は、それ自体では被覆形成能が
ないので種々のバインダを組合せて感光層が形成され
る。
ここに用いられるバインダとしては任意のものを用い
ることができるが、疎水性で誘電率が高く、電気絶縁性
フィルム形成性高分子重合体を用いるのが好ましい。こ
のような高分子重合体としては、例えば次のものを挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
(P−1) ポリカーボネート (P−2) ポリエステル (P−3) メタクリル樹脂 (P−4) アクリル樹脂 (P−5) ポリ塩化ビニル (P−6) ポリ塩化ビニリデン (P−7) ポリスチレン (P−8) ポリビニルアセテート (P−9) スチレン−ブタジエン共重合体 (P−10) 塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体 (P−11) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (P−12) 塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体 (P−13) シリコーン樹脂 (P−14) シリコーン−アルキッド樹脂 (P−15) フェノールホルムアルデヒド樹脂 (P−16) スチレン−アルキッド樹脂 (P−17) ポリ−N−ビニルカルバゾール (P−18) ポリビニルブチラール (P−19) ポリビニルフォルマール これらのバインダ樹脂は、単独であるいは2種以上の
混合物として用いることができる。
又本発明に係るキャリア発生層及び輸送層を形成する
ための溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、1,2−ジク
ロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、1,1,2−トリクロ
ルエタン、1,1,1−トリクロルエタン、トリクロルエチ
レン、テトラクロルエタン、ジクロルメタン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルス
ルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げられ、混合して
用いることもできる。
本発明の感光体が積層型構造の場合、キャリア発生層
中のバインダ:キャリア発生物質:キャリア輸送物質の
重量比は好ましくは0〜100:1〜500:0〜500である。
キャリア発生物質の含有割合がこれより少ないと光感
度が低く、残留電位の増加を招き、またこれより多いと
明減衰及び受容電位が低下する。
又、キャリア輸送物質はキャリア輸送層中のバインダ
樹脂100重量部(wtと表す)当り20〜200wtが好ましく、
特に好ましくは30〜150wtである。
以上のようにして形成されるキャリア発生層の膜厚
は、好ましくは0.01〜10μm、特に好ましくは0.1〜5
μmである。
又、形成されるキャリア輸送層の膜厚は、好ましくは
5〜50μm、特に好ましくは5〜30μmである。
一方、本発明の感光体が単層機能分離型構成の場合、
感光層中のバインダ:キャリア発生物質:キャリア輸送
物質の重量比は0〜100:〜500:1〜500が好ましく、形成
される感光層の膜厚は5〜50μmが好ましく、特に好ま
しくは5〜30μmである。
本発明の電子写真感光体に用いられる導電性支持体と
しては、合金を含めた金属板、金属ドラムまたは導電性
ポリマー、酸化インジウム等の導電性化合物や合金を含
めたアルミニウム、パラジウム、金等の金属薄層を塗
布、蒸着あるいはラミネートして、導電性化された紙、
プラスチックフィルム等が挙げられる。
中間層、保護層等に用いられるバインダとしては、上
記のキャリア発生層及びキャリア輸送層用に挙げたもの
を用いることができるが、その他にポリアミド樹脂、ナ
イロン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル−メタクリル酸共重合体等のエチレン系樹脂、
ポリビニルアルコール、セルロース誘導体等が有効であ
る。
本発明の感光層にはキャリア発生物質のキャリア発生
機能を改善する目的で有機アミン類を添加することがで
きる。有機アミン類のなかでは特に2級アミンを添加す
るのが好ましい。
また、上記感光層中には保存性、耐久性、耐環境依存
性を向上させる目的で酸化防止剤や光安定剤等の劣化防
止剤を含有させることができる。そのような目的に用い
られる化合物としては例えば、トコフェロール等のクロ
マノール誘導体及びそのエーテル化化合物もしくはエス
テル化化合物、ポリアリールアルカン化合物、ハイドロ
キノン誘導体及びそのモノ及びジエーテル化化合物、ベ
ンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオ
エーテル化合物、ホスホン酸エステル、亜燐酸エステ
ル、フェニレンジアミン誘導体、フェノール化合物、ヒ
ンダードフェノール化合物、直鎖アミン化合物、環状ア
ミン化合物、ヒンダードアミン化合物、などが有効であ
る。特に有効な化合物の具体例としては、「IRGANOX 10
10」,「IRGANOX 565」(チガ・ガイギー社製),「ス
ミライザーBHT」,「スミライザーMDP」(住友化学工業
社製)等のヒンダードフェノール化合物、「サノールLS
−2626」,「サノールLS−622LD」(三共社製)等のヒ
ンダードアミン化合物が挙げられる。
本発明においてキャリア発生層には感度の向上、残留
電位ないし反復使用時の疲労低減等を目的として、一種
又は二種以上の電子受容性物質を含有せしめることがで
きる。
ここに用いることのできる電子受容性物質としては、
例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マ
レイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、
テトラブロム無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、
4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水メ
リット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアミキノジ
メタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼ
ン、1,3,5−トリニトロベンゼン、パラニトロベンゾニ
トリル、ピクリンクロライド、キノンクロルイミド、ク
ロラニル、ブルマニル、ジクロルジシアノパラベンゾキ
ノン、アントラキノン、ジニトロアントラキノン、2,7
−ジニトロフルオレノン、2,4,7−トリニトロフルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−フル
オレニリデンマロノジニトリル、ポリニトロ−9−フル
オレニリデン−マロノジニトリル、ピクリン酸、o−ニ
トロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安
息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル
酸、3,5−ジニトロサリチル酸、フタル酸、メリット
酸、その他の電子親和力の大きい化合物を挙げることが
できる。
電子受容性物質の添加量は、重量比でキャリア発生物
質:電子受容性物質=100:0.01〜200、好ましくは100:
0.1〜100である。
電子受容性物質はキャリア輸送層に添加してもよい。
かかる層への電子受容性物質の添加量は重量比でキャリ
ア輸送物質:電子受容性物質=100:0.01〜100、好まし
くは100:0.1〜50である。
また本発明の感光体には、その他、必要により感光層
を保護する目的で紫外線吸収剤等を含有してもよく、ま
た感色性補正の染料を含有してもよい。
本発明の電子写真感光体は以上のような構成であっ
て、後述する実施例からも明らかなように、帯電特性、
感度特性、画像形成特性に優れており、特に繰返し使用
したときにも疲労劣化が少なく、耐用性が優れたもので
ある。
更に本発明の電子写真感光体は電子写真複写機のほ
か、レーザ、ブラウン管(CRT)、発光ダイオード(LE
D)を光源とするプリンタの感光体などの応用分野にも
広く用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、
これにより本発明の実施態様が限定されるものではな
い。
実施例1 ポリエステルフィルム上にアルミニウムを蒸着した導
電性支持体上に、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸共重合体「エスレックMF−10」(積水化学社製)よ
り成る厚さ0.05μmの中間層を設け、その上にジブロモ
アンスアンスロン「モノライトレッド2Y」(C.I.No.593
00 ICI社製)1gを1,2−ジクロルエタン30mlに加えてボ
ールミルで分散して得られた分散液にポリカーボネート
「パンライトL−1250」(帝人化学社製)1.5gを溶解
し、十分混合した塗布液を乾燥後の膜厚が2μmになる
ように塗布してキャリア発生層を形成した。
その上に例示化合物(1)の7gとポリカーボネート
「Z−200」(三菱ガス化学社製)10gと劣化防止剤「IR
GANOX 1010」をキャリア輸送物質に対してカロラ−1,2
−ジクロルエタン80mlに溶解した溶液の膜厚が20μmに
なるように塗布してキャリア輸送層を形成し本発明の感
光体を作成した。
以上のようにして得られた感光体を川口電機(株)製
EPA−8100を用いて以下の特性評価を行った。帯電圧−6
KVで5秒間帯電した後、5秒間暗放置し次いで感光体表
面での照度が2luxになるようにハロゲンランプ光を照射
し、初期表面電位VA、半減露光量E1/2を求めた。また30
lux・secの露光量で露光した後の残留電位VRを求めた。
更に同様の測定を1000回繰返して行った。結果は表1に
示す通りであった。
実施例2〜10 例示化合物(1)の代りに下記表2に示す例示化合物
を用いた他は実施例1と同様にして感光体を作成し、測
定した。
比較例(1) キャリア輸送物質として下記化合物を用いた他は実施
例1と同様にして比較用感光体を作成した。
この比較用感光体について実施例1におけると同様に
して測定したところ表3の結果を得た。
実施例11 ポリエステルフィルム上にアルミニウムを蒸着した導
電性支持体上に、ポリアミド樹脂「A−70」(東レ社
製)より成る厚さ0.1μmの中間層を設けた。
上記構造を有するビスアゾ顔料2gとポリカーボネート
樹脂「パンライトL−1250」2gとを1,2−ジクロルエタ
ン100mlに混合し、サンドグラインダにて8時間分散し
た。この分散液を中間層の上に、乾燥後の厚さが0.2μ
mになるように塗布した。
キャリア輸送物質として例示化合物(2)を用いて、
劣化防止剤「IRGANOX 1010」をキャリア輸送物質に対し
2wt%加え、実施例1と同様にして感光体を作成した。
この感光体についても実施例1と同様の測定をしたとこ
ろ表4の結果を得た。
実施例12〜20 例示化合物(2)の代わりに下記表5に示す例示化合
物を用いた他は、実施例11と同様にして感光体を作成
し、測定した。
比較例(2) キャリア輸送物質として下記化合物を用いた他は実施
例11と同様にして比較用感光体を作成した。
この感光体について実施例1におけると同様にして測
定をしたところ表6の結果を得た。
実施例21 ポリエステルフィルム上にアルミニウムを蒸した導電
性支持体上に、ポリアミド樹脂「CM 8000」(東レ社
製)よりなる厚さ0.2μmの中間層を設けた。
第7図に示すX線回折スペクトルをもつチタニルフタ
ロシアニン2gとシリコーン樹脂「KR−5240,15% キシ
レン−ブタノール溶液」(信越化学社製)の20gをイソ
プロピルアルコール100ml中にサンドミルを用いて分散
し、この分散液を中間層の上に乾燥後の厚さが0.2μm
になるように塗布した。次いでこの上にキャリア輸送物
質として例示化合物(3)7gとポリカーボネート「Z−
200」10gとを1,2−ジクロルエタン80mlに溶解した。乾
燥後の膜厚が20μmになるようにこの溶液を塗布し、キ
ャリア輸送層と形成した。
この感光体について実施例1におけると同様にして測
定をしたところ表7の結果を得た。
実施例22 アルミニウムドラム上に、エチレン−酢ビ−メタクリ
ル酸共重合体樹脂「エルバックス4260」(三井デュポン
ケミカル社製)からなる厚さ0.2μmの中間層を形成し
た。
本発明のキャリア輸送物質として例示化合物(41)の
1gとポリエステル樹脂「バイロン200」(東洋紡社製)
1.5gを1,2−ジクロルエタン10mlに溶解した液を中間層
の上に塗布して、乾燥の後、膜厚15μmのキャリア輸送
層を形成した。一方、キャリア発生物質として第7図に
示すX線回折スペクトルをもつチタニルフタロシアニン
1g、バインダ樹脂としてポリカーボネート樹脂「パンラ
イト L−1250」3g、分散媒としてモノクロルベンゼン
15mlと、1,2−ジクロルエタン35mlをボールミルを用い
て分散した後、さらに、キャリア輸送物質として例示化
合物1をバインダ樹脂に対して75wt%の割合となるよう
に添加した。こうして得られた分散液を先のキャリア輸
送層の上に、スプレー塗布法によって塗布して、膜厚2
μmのキャリア発生層を形成した。
こうして得られた感光体を、帯電極性をプラス極性と
した他は実施例1と同一条件で測定した。
VA =1320 (V) E1/2=1.4 (lux・sec) 実施例23 アルミニウムドラム上に、塩化ビニル−酢酸ビニル無
水マレイン酸共重合体「エスレック MF−10」からなる
厚さ0.1μmの中間層を形成した。一方、キャリア発生
物質としてジブロモアンスアンスロン「モノライトレッ
ド 2Y」1gを、ボールミル粉砕した後、ポリカーボネー
ト樹脂「パンライト L−1250」3g、モノクロルベンゼ
ン15ml、1,2−ジクロルエタン35mlの液を加えて分散を
行った。得られた分散液に、さらに本発明のキャリア輸
送物質例示化合物(17)の2gを添加して、先の中間層の
上にスプレー塗布法により塗布し乾燥して、厚さ20μm
の感光層を形成した。
こうして得られた感光体を、帯電極性をプラス極性と
した他は実施例1と同様にして評価した。
VA =1100 (V) E1/2=2.8 (lux・sec)
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明の感光体例の断面図である。 第7図は実施例で使用したチタニルフタロシアニンのCu
−Kα線に対するX線回折図である。 1……支持体 2……キャリア発生層 3……キャリア輸送層 4……感光層 5……中間層 8……保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−280166(JP,A) 特開 昭64−85950(JP,A) 特開 昭64−566(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/06 312

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕で表される化合物を含有
    する電子写真感光体。 一般式〔I〕 〔▲A1 r▼、▲A2 r▼、▲A3 r▼は、それぞれ置換若し
    くは無置換の次に続記のアルキル基,アリール基,複素
    環基を表す。▲A1 r▼と▲A2 r▼はこれらが結合してい
    る窒素原子とで環を構成していてもよい。▲A4 r▼は置
    換若しくは無置換のアリーレン基を表す。R1、R2、R3
    R4は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基
    又は置換若しくは無置換のアルキル基を表す。〕
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