JP2934825B2 - 改良されたカム機構を有する電気コネクタ組立体 - Google Patents
改良されたカム機構を有する電気コネクタ組立体Info
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Description
り、より詳細には、一対のコネクタを嵌合及び解離する
カム機構に関する。
的に、複数の端子を各端子受入通路に各々取り付けるハ
ウジングを有した一対のコネクタを備えている。例え
ば、通常の電気コネクタ組立体は、複数の雌即ちソケッ
ト端子を取り付ける雄コネクタを備え、この雄コネクタ
は、複数の雄即ちピン端子を取り付ける雌コネクタに嵌
合することができる。各コネクタのハウジングは、前方
嵌合端と、後端を画成する。端子は、コネクタの後端か
ら延びる多線ケーブルの個々のワイヤに接続される。多
線ケーブルの終端された端部の周りでコネクタの後端を
包囲するためにカバー又はフードを設けることができ
る。
は、コネクタの嵌合及び解離を助成するために、ある種
の機構を備えている。これは、非常に多数の端子を取り
付けているために嵌合及び解離力が比較的大きなものと
なる電気コネクタ組立体について言えることである。更
に、このような機構は、コネクタを嵌合軸に一般に平行
に嵌合するよう確保すると共に、コネクタが傾斜した向
きに強制されてコネクタ及び特にその端子にダメージが
及ぶのを回避するためにしばしば使用される。
嵌合及び解離を助成する1つの形式の機構は、カム機構
と一般に称される。種々のレバーや、リンク等が一方の
コネクタに取り付けられて、他方のコネクタの機構と共
動し、カムスロット及びカムホロワ機構体を形成する。
この構成体は、両コネクタを嵌合状態へと引き寄せたり
両コネクタを解離状態に向かって分離したりする上で有
効に作用する。これまで、このようなカム機構は、カム
機構それ自体がジャム状態になったり操作し難かったり
して、それら機構を使用する真の目的にそぐわないとい
う問題をしばしば引き起している。それに加えて、この
ような機構は組立が困難であり及び/又は不要なコスト
増加を招く。
体は公知であり、EP0273999B1に開示されて
いる。この電気コネクタ組立体においては、カムスロッ
トがロックスライド部材に形成され、該ロックスライド
部材は歯付きラックを備え、この歯付きラックは、約9
0度の範囲で回動運動されるロックレバーに設けられた
歯に係合する。ロックレバーの回動運動の作用のもと
で、ロックスライド部材の直線運動が行われる。しかし
ながら、ロックレバーの回動運動が直接的に直線運動に
変換され、角度変位と直線変位との間には一定の関係が
保たれる。これは、以下に詳細に述べる多数の理由で不
適当である。
には、幾つかの個別の段階に遭遇する。この移動の第1
部分では、ダメージ又は極端に強い力を防ぐために傾斜
した向きを避けねばならない。この移動の第2部分で
は、通常、2つのハウジングのうちの一方が、他方のハ
ウジングの少なくとも一部分に向かって移動され、この
場合に必要とされる力は一般に中間レベルである。嵌合
移動の第3部分においては、電気コネクタ組立体の両方
の部分の各端子が互いに係合を開始する。正にこの瞬間
に、嵌合力が甚だしく増大し、そしてその移動の終わり
に一方のハウジングが他方のハウジングに完全に挿入さ
れるまで高いレベルに維持される。電気コネクタ組立体
を解離するときにも、逆の順序であるが、本質的に同じ
力に遭遇する。従って、ロックレバーの角度変位がロッ
クスライド部材の直線変位に関連付けされそしてカムス
ロットの直線変位に一定に関連付けされるようなギア組
立体は、上記力の条件を満たさない。
おいて遭遇するようなカムスロットの長手方向における
振動も、ロックレバーに直接結合され、電気コネクタ組
立体の嵌合を解離する傾向がある。このため、通常、ロ
ックレバー及び/又はカムスロットには付加的なラッチ
手段が使用される。
月11日付けの米国特許第4,329,005号には、
上記と同様のカム機構を有する延長ボードの受入機構が
開示されている。この受入機構に隣接して配置された付
加的な接続脚及び3つのヒンジにより、回動運動可能な
ロックレバーは、受入機構にスライド式に取り付けられ
たロックスライド部材に形成されたカムスロットに接続
される。この種の組立体は、静止状態ではその目的を果
たすが、自動車用電気コネクタの分野では多数の可動部
があるために問題を招く。従って、ロックレバーとロッ
クスライド部材との直接接続が強く望まれる。更に、例
えば、ダッシュボードやモータ管理電子装置のような制
限されたスペースから考えて、ハウジングの近傍に付加
的なレバーを伴うようなかさばった構成体は回避されね
ばならない。
ム機構の問題を解消すると共に、一対のコネクタの嵌合
及び解離を助成する有効なカム機構を提供することに向
けられる。
立体のための新規で且つ改良された嵌合及び解離カム機
構を提供することである。
によれば、電気コネクタ組立体は第1及び第2のコネク
タを備え、各コネクタは、互いに他のコネクタの端子に
嵌合し得る複数の端子を取り付けたハウジングを有して
いる。両コネクタを嵌合及び解離するために嵌合軸に沿
ってハウジングを互いに近づけたり離したりするように
移動するためのカム機構が設けられる。
したように、ロックスライド部材が一方のコネクタのハ
ウジングの両側の各々にスライド可能に取り付けられ、
そして対応するカムホロワが他方のコネクタのハウジン
グの両側から突出する。各ロックスライド部材は、コネ
クタの嵌合軸を横切る方向に延びている。更に、各ロッ
クスライド部材は、嵌合軸の両側に一対のカムスロット
を備え、そして相補的な一対のカムホロワが他方のコネ
クタのハウジングに設けられる。各ロックスライド部材
の各カムスロットは、各カムホロワを挿入するために他
方のコネクタに対向する口を画成する開端と、コネクタ
の嵌合状態を画成する閉端とを有するスロットによって
形成される。
ーに配置され、ロックレバーは、ロックスライド部材に
枢着されて、一方のハウジングに形成された突起にスラ
イド係合する。従って、ロックレバーが角度変位する
と、嵌合及び解離運動の多数の個々の段階において上記
両ハウジングを嵌合及び解離する際に遭遇する力に適応
したロックスライド部材の直線変位を生じさせる。この
ロックレバーの角度変位の範囲は、U字型に構成された
ロックレバーの取手の内側に設けたエンボス部分によっ
て角度をなして形成された二つの肩部と、上記ロックス
ライド部材の上縁の当接によって定められている。
ガイドスロットの曲率が長手方向に沿って異なり、ロッ
クレバーの回動運動の中心の周りに描いた円の接線と弓
状のガイドスロットとの間の交差角度が、高い嵌合及び
解離力を必要とするハウジングの移動区分において小さ
くなるようにしている。この設計上の解決策により、ロ
ックレバーとロックスライド部材との間の適応ギア比を
嵌合及び解離移動中に必要に応じて変えることができ
る。
1区分は、上記ロックレバーの回動運動の中心に対して
円周方向に延び、一方のハウジングの突起は、嵌合軸X
の方向に見ると、両ハウジングが互いに向かって移動を
開始したときに、本質的にロックレバーの回動運動の中
心の上に位置される。この第1の瞬間には、ロックスラ
イド部材とロックレバーとの間に実質的に結合がない。
従って、両ハウジングを互いに近づけるときにカムホロ
ワがそれ自体で容易に調整できるので、ロックレバー及
び/又はロックスライド部材の正しい位置に対する条件
が緩和される。
ットの端区分は、上記ロックレバーの回動運動の中心に
対して実質的に円周方向に延び、そして一方のハウジン
グの突起は、互いに近づくハウジングの移動の終わりに
おいて、本質的に回動運動の中心から離れて位置され
る。従って、ロックレバーからロックスライド部材への
及びこれと反対の振動力の結合が著しく減少される。
実施形態を詳細に説明する。図1を参照すれば、本発明
によるフード付きの電気コネクタ16が、相補的な嵌合
コネクタのハウジング17と共に示されている。嵌合コ
ネクタの全体は図示されていない。これらコネクタは、
嵌合軸Xを画成する。
グ18を備え、このハウジング18は、リセプタクルハ
ウジング部分24の空洞22内に配置できる端子ブロッ
ク20を備えている。リセプタクルハウジング部分24
の一端において水平スロット28には端子位置保証機構
26がスライド可能に受け入れられる。リセプタクルハ
ウジング部分24の両側には、以下に述べる目的で、一
対の垂直スロット32内に一対のロックスライド30が
スライド式に受け入れられる。リセプタクルハウジング
部分24は、前方嵌合端34と、フード即ちカバー38
によって実質的に覆われる後端36とを画成する。又、
以下に述べる目的で、ロックスライド30の側部から外
方に突出する一対のピボットピン42に、一部片のロッ
クレバー40が枢着される。
子位置保証機構26は、第1のプレート部分44と、該
プレート部分44から横方向に突出した一対の第2のア
ーム部分46とを有している。プレート部分44は、サ
イズの異なる複数の穴48a、48b及び48cを有
し、これらは、図1について上記したハウジング18の
端子ブロック20における複数の端子受入通路50a,
50b及び50cに対応する。端子位置保証機構26の
プレート部分44の欠切部52aにはラッチ52が形成
される。プレート部分44は、リセプタクルハウジング
部分24の水平スロット28(図1)に矢印Aの方向に
挿入され、そしてアーム部分46は、水平スロット28
と連通する図13に詳細に示された一対の垂直スロット
部分28aへ配置することができる。
すれば、図4は、端子位置保証機構26を、端子ブロッ
ク20の肩部54内に係合するラッチ52により画成さ
れたその第1位置において示している。電気コネクタ1
6の端子の幾つかは、それらの各端子受入通路50a、
50b、50cにおいて示されており、即ち大きな端子
56は1つの端子受入通路50aにおいて示されてお
り、中間サイズの端子58は1つの端子受入通路50b
において示されており、そして小さな端子60は1つの
端子受入通路50cにおいて示されている。これらの端
子56、58及び60は、端子位置保証機構26の穴4
8a、48b及び48cの各々を通して突出している。
端子56ないし60の各々は、各端子の肩部62を形成
するネック部分を有することが明らかである。
50a−50cに矢印Bの方向に挿入される。端子56
−60がそれらの各端子受入通路50a−50cに完全
に又は適切に配置された場合には、全ての端子56−6
0の肩部62が端子位置保証機構26の底面64の少な
くとも下に配置される。
6乃至60がそれらの各々の端子受入通路50a−50
cに完全に又は適切に挿入されて、端子56−60の肩
部62が端子位置保証機構26の底面64の下に配置さ
れた場合には、この端子位置保証機構26を矢印C(図
5)の方向に動かすことができる。端子位置保証機構2
6のこの第2の位置は、以下に述べるように、カバー3
8をハウジング18に固定するためのイネーブル位置と
考えることができる。
体に進む前に、図6及び図7を参照する。これらの図
は、端子位置保証機構26のプレート部分44の単一の
穴(例えば、48a)を、該穴を経て延びる端子56に
対して示している。図6は、図4に示された端子位置保
証機構26の第1位置に対応し、そして図7は、図5に
対応する端子位置保証機構26の第2位置を示してい
る。穴48aは、端子位置保証機構26がその第2位置
にあるときに端子56の肩部62上に延びる一対の耳状
部66を有することが明らかである。それ故、端子位置
保証機構26は、端子56−60がそれらの各端子受入
通路50a−50cから抜けるのを防止するためのロッ
クとして働く。
は、一対の側壁70の底外縁に沿って長手方向に延びる
一対のリブ68によってリセプタクルハウジング部分2
4に固定され、これらのリブ68は、リセプタクルハウ
ジング部分24の両側でその長手方向内側に延びる一対
の溝72内にスライド式に受け入れられる。大きなリブ
ボス74がギャップ76によってリブ68から分離され
ている。以下に詳細に述べるように、リブボス74は、
リブ68よりも厚い。更に図8を参照すれば、一対の垂
直のアクセス開口78が溝72と連通してリセプタクル
ハウジング部分24に形成され、これを通して大きなリ
ブボス74を矢印Dの方向に挿入して、大きなリブボス
74及びリブ68をリセプタクルハウジング部分24の
溝72と水平方向に整列することができる。
ルハウジング部分24の溝72の1つが、その各々の垂
直のアクセス開口78及び端子位置保証機構26と共に
示されている。端子位置保証機構26のアーム部分46
の1つが、図9及び図10において、上方に突出する阻
止タブ80と共に示されている。端子位置保証機構26
は、図9においては、阻止タブ80がアクセス開口78
と整列されて該アクセス開口78を塞ぐ状態で示されて
いる。これは、端子位置保証機構26の第1位置即ち阻
止位置を表している。図10では、端子位置保証機構2
6が矢印Cの方向にその第2位置即ちイネーブル位置へ
と移動されている。これで、阻止タブ80はアクセス開
口78から離れるように移動されているので、各リブボ
ス74(図8)を矢印Dの方向に挿入できることが明ら
かである。
照すれば、図11は、端子位置保証機構26を、その各
アーム部分46の1つの阻止タブ80がリセプタクルハ
ウジング部分24の片側にある溝72へのアクセス開口
78を塞ぐ位置において示している。カバー38は、そ
の大きなリブボス74がアクセス開口78と整列した状
態で示されている。しかしながら、端子位置保証機構2
6の阻止タブ80が溝72へのアクセスを阻止するの
で、リブボス74はアクセス開口78を経て溝72と整
列して挿入できないことを理解されたい。又、図11か
ら、リブボス74がなぜ大きいものであり、即ちなぜリ
ブ68より厚いかが理解できるであろう。
6は、矢印Cの方向にその第2位置即ちイネーブル位置
まで移動され、これにより、阻止タブ80はもはやアク
セス開口78を塞がず、ひいては、カバー38の大きな
リブボス74を矢印Dの方向にアクセス開口78を経て
挿入できることが明らかである。次いで、大きなリブボ
ス74及びリブ68を溝72において矢印Eの方向にス
ライドさせることによりカバー38をリセプタクルハウ
ジング部分24に固定することができる。図12から明
らかなように、リブ68が大きなリブボス74より薄い
状態では、端子位置保証機構26がその第2位置にあっ
て全ての端子56−60がリセプタクルハウジング部分
24内に適切に配置されたことを示すときに、リブ68
を溝72内において端子位置保証機構26の阻止タブ8
0上でスライドさせることができる。
ば、本発明は、電気コネクタ16(図1)とハウジング
17を含む相補的なコネクタとを嵌合及び解除するため
のカム機構に係る。図13から明らかなように、各ロッ
クスライド30は、一対のカムスロット82を有し、各
カムスロット82の一端には開いた口82aが設けられ
ている。
イド30は、更に、ロックレバー40が枢着されるピボ
ットピン42を備えている。ロックスライド30は、リ
セプタクルハウジング部分24の両面88の外側に形成
された垂直スロット32に矢印F(図13)の方向にス
ライド式に受け入れられる。
ネクタのハウジング17は、一対の内側に向いたボス即
ちカムホロワ94を各々有する一対の側壁92を備えて
いる。これらのカムホロワ94は、以下に述べるよう
に、ロックスライド30のカムスロット82にのせられ
る。ロックレバー40は、貫通穴100を有する一対の
ハブ部分98から半径方向に延びるU字型の取手96を
備えている。第1の実施形態において、貫通穴100
は、ロックスライド30の側壁から外方に突出したピボ
ットピン42を受け入れ、そしてU字型の取手96の脚
の内側に形成された弓状のガイドスロット105は、以
下に述べるように、リセプタクルハウジング部分24か
ら延びる突起106に係合する。より詳細には、電気コ
ネクタ16、ひいては、そのリセプタクルハウジング部
分24が、相補的な嵌合コネクタのハウジング17と嵌
合されるときに、カムホロワ94がロックスライド30
のカムスロット82の口82aに入る。
レバー40は、定められた第1位置即ち初期位置にあ
り、即ちU字型の取手96は、図15に示すように、完
全に右へ回転される。取手96を矢印G(図1)の方向
に回動すると、ロックレバー40の弓状のガイドスロッ
ト105がリセプタクルハウジング部分24の突起10
6と係合しているので、ロックスライド30は、矢印F
(図13)の方向に更に移動される。ロックスライド3
0が矢印Fの方向に移動すると、相補的な嵌合コネクタ
のハウジング17のカムホロワ94がカムスロット82
をカムスロットの閉端82bまで登る。ロックスライド
30は、実際には、コネクタの嵌合軸Xに対して横方向
に移動する部材であるから、ロックスライド30がロッ
クレバー40の回動によって移動されるときには、嵌合
するコネクタ同志が互いに向かって嵌合状態即ち第2状
態へと引き寄せられる。
は、肩部116、117を各々画成する実質的に三角形
のエンボス部分114を備えている。第1状態即ち解離
状態においては、肩部116は、図15に破線120で
示すように、ロックスライド30の上縁にのせられる。
ロックレバー40を左に回動すると、弓状のガイドスロ
ット105は突起106によりカム作用され、ハウジン
グ17、18を互いに向けて移動するときに遭遇する力
に適応したロックスライド30の直線変位を与える。ロ
ックレバー40を初期位置と最終位置との間で完全に回
動する範囲は約130ないし150度であり、好ましく
は約145度である。最終位置ではエンボス部分114
の上記肩部116と角度をなして形成された肩部117
がロックスライド30の上縁にのせられる(図16)。
の長手方向に沿って異なる。ロックレバー40の回動運
動の中心108の周りに描いた円110に対する接線1
12と、突起106を含む弓状ガイドスロット105の
各側壁との間の交差角βは、段階的ギア比の尺度を与え
る。図15から明らかなように、ロックレバー40の角
度変位とロックスライド30の直線変位は、角度βによ
って大きく左右される。βがほぼ0のガイドスロット区
分においては、ロックレバー40の角度変位によってロ
ックスライド30の直線変位は与えられない。しかしな
がら、この形式のガイドスロット区分は、異なる設計上
の目的で使用され、例えば、ロックレバー40の回動運
動を複雑な外部ハウジング寸法に適応させて、U字型の
取手96の脚とハウジング17との間の機械的な接触を
回避するために使用される。
ば、約60度であり、そしてその終わりに、βfは小さ
く、例えば、約20度となる。これは、初期回動段階に
おける小さなギア比及び最終回動段階における大きなギ
ア比に直接換算される。
の側に接触するときの電気コネクタ組立体の解離中にも
同じことが言え、図16に示すように、角度βは、ガイ
ドスロット105の他方の側壁に対するこの状態を示し
ている。弓状のガイドスロット105の第1区分107
は、回動運動の中心108に対して円周方向に延び、そ
して図15に示すように、初期状態即ち第1状態では、
突起106が嵌合方向Xに対し本質的に回動運動の中心
108の上に配置される。従って、突起106が第1区
分107にある限り、矢印Fで示された方向に沿って往
復運動できるロックスライド30とロックレバー40と
の間の結合は、僅かなものであるか、又は実質的にゼロ
である。
は、更に、ロックレバー40が完全に左へ回転されたと
きに第2の即ち嵌合状態において突起106により遭遇
する端区分109を備えている。突起106は、嵌合方
向Xに対し回動運動の中心108から離れたところに位
置される。この実施形態では、回動運動の中心108の
円周方向に対して半径方向内方に延びる端区分109に
より付加的なカム即ちラッチ力が与えられる。
ドスロット105の巾及び/又は深さがその長手方向に
沿って変化し、例えば、突起106が端区分109の円
形くぼみ118に配置されることによりロックスライド
部材30をロックするための付加的なカム力即ちラッチ
力が与えられる。図16に突起106の周りの破線の円
で示されたように、ロックレバー40の円形くぼみ11
8は、付加的な止めラッチを形成する。
いが、本発明の別の実施形態では、電気コネクタ組立体
は、ロックレバー40がリセプタクルハウジング部分2
4から外方に延びるピボットピン42に枢着されそして
突起106がロックスライド30に形成されるという点
で変更されている。
クタ組立体は、ハウジング17にスライド可能に保持さ
れたロックスライド30にロックレバー40が枢着さ
れ、そして、各ガイドスロット105に係合する突起1
06がハウジング17から延びるという点で変更され
る。この実施形態では、U字型の取手96の脚は、電気
コネクタ組立体の嵌合又は解離時に第1の電気コネクタ
16の周りで回動するように長手方向に延びる。
体は、ロックレバー40がハウジング17に枢着されそ
して突起106がロックスライド30に形成されるとい
う点で変更される。
は、リセプタクルハウジング部分24にスライド可能に
保持されたロックスライド30にロックレバー40が枢
着されるような実施形態にも係る。突起106は、コネ
クタ17の空洞21の内壁から延びるように形成され
る。フード付きの電気コネクタ16を相補的なコネクタ
17に嵌合する際には、突起106は、U字型の取手9
6の外壁に形成されたガイドスロット105により係合
される。ガイドスロット105の第1区分107は、ロ
ックレバー40が実質的に直立した初期位置において回
動されるときに突起106に向かって開いた漏斗状の口
127を有する。更に別の実施形態では、突起106が
U字型の取手96の外壁から延びそしてガイドスロット
105が空洞21の内壁に形成される。
により、公知の電気コネクタ組立体のカム機構の問題を
解消すると共に、一対のコネクタの嵌合及び解離を助成
する有効なカム機構が提供され、そしてこのような新規
で且つ改良された嵌合及び解離カム機構を備えた電気コ
ネクタ組立体が提供された。
補的な嵌合コネクタのハウジングと共に示した分解斜視
図である。
たコネクタハウジングの断面図である。
位置即ちイネーブル位置にある状態で示した図である。
子を取り巻く端子位置保証機構の単一の穴を示す部分平
面図である。
第2位置にある状態を示す図である。
態でハウジングを示した(端子ブロック及び端子位置保
証機構なしに)分解斜視図である。
置にある状態でハウジングを示した部分断面図である。
が第2位置即ちイネーブル位置にある状態で示した図で
ある。
置にある状態でカバー及びハウジングのリブ及び溝手段
を示した若干概略的な分解図である。
第2位置即ちイネーブル位置にあり、そしてカバーのリ
ブ手段がハウジングの溝手段に受け入れられた状態を示
す図である。
ジングに係合するためのロックスライドとを示す分解斜
視図である。
る。
グが電気コネクタ組立体の第1状態即ち非嵌合状態にあ
る場合を示した図である。
グが電気コネクタ組立体の第2状態即ち嵌合状態にある
場合を示した図である。
ジングに係合するための更に別のロックスライドとを示
す分解斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 第1コネクタ16及び第2コネクタ17
を備え、各コネクタは、互いに他のコネクタの端子と嵌
合できる複数の端子を取り付けるハウジングを有してお
り、更に、これらコネクタを嵌合及び解離するために嵌
合軸Xに沿って上記ハウジングを互いに近づけたり離し
たりするように移動するカム機構と、一方のハウジング
16に取り付けられそして上記嵌合軸に対して横方向に
経路Fに沿ってスライド移動できるロックスライド部材
30とを備え、上記カム機構の為に上記ロックスライド
部材30に、上記嵌合軸に対して斜めに延びる少なくと
も1つのカムスロット82を含むと共に、他方のハウジ
ング17に、上記ロックスライド部材30のスライド移
動に応答して上記両コネクタを嵌合するように上記カム
スロット82へと突出する少なくとも1つのカムホロワ
94を有し、そして更に、上記ロックスライド部材30
を移動するためのロックレバー40を備えた電気コネク
タ組立体において、 上記ロックレバー40は、上記ロックスライド部材30
に枢着され、 上記ロックレバー40には弓状のガイドスロット105
が配置されて、上記一方のハウジング17に形成された
突起106にスライド係合し、そして上記ロックレバー
40の角度変位が、上記両ハウジング17、18を互い
に近づけたり離したりするように移動するときに遭遇す
る必要な力に適応した上記ロックスライド部材30の直
線変位を生じさせるようにしてあり、このロックレバー
40の角度変位の範囲が、U字型に構成されたロックレ
バー40の取手96の内側に設けたエンボス部分114
によって角度をなして形成された肩部116、117
と、上記ロックスライド部材30の上縁の当接によって
定められていることを特徴とする電気コネクタ組立体。 - 【請求項2】 上記弓状のガイドスロット105の曲率
は、上記ロックレバー40の回動運動の中心108の周
りに描いた円110の接線112と上記弓状のガイドス
ロット105との間の交差角β,βi,βfが、大きな
嵌合力又は解除力を必要とする上記ハウジング17、1
8の移動区分において小さくなるように、その長手方向
に沿って変化する請求項1に記載の電気コネクタ組立
体。 - 【請求項3】 上記弓状のガイドスロット105の第1
区分107は、上記ロックレバー40の回動運動の中心
108に対して円周方向に延び、そして上記一方のハウ
ジング18の突起106は、上記両ハウジング17、1
8が互いに向かって移動し始めるときに上記嵌合軸Xの
方向において本質的に上記回動運動の中心108の上又
は下に位置される請求項1又は2に記載の電気コネクタ
組立体。 - 【請求項4】 上記弓状のガイドスロット105の端区
分109は、上記ロックレバー40の回動運動の中心1
08に対して円周方向に延び、そして上記一方のハウジ
ング18の突起106は、上記両ハウジング17、18
の互いに向かう移動の終りに本質的に上記回動運動の中
心108から離れて位置される請求項1ないし3のいず
れかに記載の電気コネクタ組立体。 - 【請求項5】 上記弓状のガイドスロット105の端区
分109は、上記ロックレバー40の回動運動の中心1
08の円周方向に対して半径方向内方に延びる請求項1
ないし3のいずれかに記載の電気コネクタ組立体。 - 【請求項6】 上記弓状のガイドスロット105の巾及
び/又は深さは、上記端区分109において上記ロック
スライド部材30にカム作用力即ちラッチ力を与えるよ
うに、その長手方向に沿って変化する請求項1ないし5
のいずれかに記載の電気コネクタ組立体。 - 【請求項7】 上記ロックレバー40の全角度変位は、
約130ないし150度の範囲である請求項1ないし6
のいずれかに記載の電気コネクタ組立体。 - 【請求項8】 上記電気コネクタ組立体は、上記ロック
レバー40が一方のハウジング18に枢着されそして上
記突起がロックスライド部材30に形成されるという点
で変更される請求項1ないし7のいずれかに記載の電気
コネクタ組立体。 - 【請求項9】 上記電気コネクタ組立体は、上記ロック
レバー40が上記ハウジング17、18の一方にスライ
ド可能に保持されたロックスライド部材30に枢着さ
れ、そして上記突起106がハウジング17、18の他
方に形成されるという点で変更される請求項1ないし7
のいずれかに記載の電気コネクタ組立体。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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