JP3422925B2 - 電気コネクタ - Google Patents

電気コネクタ

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JP3422925B2
JP3422925B2 JP08303898A JP8303898A JP3422925B2 JP 3422925 B2 JP3422925 B2 JP 3422925B2 JP 08303898 A JP08303898 A JP 08303898A JP 8303898 A JP8303898 A JP 8303898A JP 3422925 B2 JP3422925 B2 JP 3422925B2
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敏明 岡部
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62933Comprising exclusively pivoting lever

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌雄嵌合対からな
る電気コネクタに係り、さらに詳しくは、付属の梃子レ
バーの梃子力により雌雄コネクタ同士の接続時の嵌合力
を高めるようにした電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、この種電気コネクタの一例を
示し、電気的な接続を行うための雌雄コネクタ1,2の
結合前の状態を示す。一方の雄コネクタ1は、他方の雌
コネクタ2との嵌合組立に備えて、複数の端子に電線3
を結線した状態で準備される。雌コネクタ2は、図2に
示すような電気接続箱4の上カバー4aに一体成形した
ハウジング部2aと、このハウジング部2a内に突出す
るブスバー4dの端末部分である雄端子部4eとからな
る。接続時は、雄コネクタ1を雌コネクタ2に押し込ん
で嵌合させ、対応する互いの端子同士を接続させる。
【0003】近年、電子機器や電気設備においては、回
路配線の高密度実装化と複雑化に伴い、電気コネクタの
接続端子数も増加する傾向にある。勢い、雌雄コネクタ
の双方の端子同士をワンタッチで確実に接続するために
は、大きな嵌合力が必要とされる。
【0004】そこで、図11に示すように、梃子力を利
用して嵌合力を増強する梃子レバー5を付属した構造の
電気コネクタが知られている。この場合、梃子レバー5
は前工程で予め雄コネクタ1に結合して組み立てた状態
で準備され、次工程の雌コネクタ2との嵌合による接続
に備える。
【0005】梃子レバー5は、このフレームを形成する
レバー本体5aの長手方向の好適位置に回転孔5iが設
けられている。回転孔5iには雄コネクタ1の側壁の支
軸ピン5bが挿入され、梃子レバー5は支軸ピン5bを
中心にして回転可能である。レバー本体5aの前端部は
力点部5cとなっており、ここに図中矢印Pで示す作業
者の押込操作力を加え、レバー本体5aを支軸ピン5b
の軸周りで図における時計廻り方向へ回動操作する。す
なわち、梃子レバー5は雄コネクタ1が雌コネクタ2内
に落とし込まれる際の嵌合を助成し、梃子レバー5自身
も雌コネクタ2内に嵌合して雄コネクタ1をロックする
機能も持ち合わせている。この梃子レバー5による嵌合
およびロック機能は次のように構成されている。
【0006】嵌合機構として、レバー本体5aの力点部
5cの下方に左右一対のスリット5d間に挟まれて片持
ち梁形状のロック片5eが設けてあり、このロック片5
eに凸形状の係止部5gを設けている。したがって、係
止部5gを雌コネクタ2のハウジング前側壁2aの内面
に設けた嵌合凹部(図示せず)に落とし込み、ロック片
5eの弾性変形を利用したクリック感覚など伴って、レ
バー本体5aをワンタッチでアンダーカット嵌合してい
る。
【0007】また、ロック機構として、レバー本体5a
の後端部に、前端部の力点部5cに対して突起形状の作
用点部5hが形成されている。この作用点部5hは、梃
子回動操作によって雄コネクタ1の後端部に設けた長溝
形状の縦長スリット1aに移動自在に係入している。縦
長スリット1aに対応する部分の雌コネクタ2の後端部
側壁にも縦長のスリット2bが設けられている。
【0008】したがって、雄コネクタ1を雌コネクタ2
内に押し込みつつ、梃子レバー5の本体5aを図でいう
時計廻り方向へ回動操作すると、後端部の作用点部5h
が雌コネクタ2のスリット2bに係入する。作用点部5
hを両スリット1a,2bに係入させることにより、雌
コネクタ2の後端部を蹴って作用点部5hが雄コネクタ
部材1を挟圧してロックする。
【0009】なお、図2は、電気接続箱4の内部構造の
一例を示す。それによると、雌コネクタ2のハウジング
部2aは電気接続箱4の上カバー4aに一体成形されて
いる。梃子レバー5の操作でもって雄コネクタ1を雌コ
ネクタ2に押し込んで嵌合させると、コネクタ端子同士
の嵌合接続により電線3の端末が上カバー4aと下カバ
ー4bとの間に積層された配線基板4c上のブスバー4
dに電気的に接続される。
【0010】逆に、電気コネクタの取り外しの必要が生
じて、雄コネクタ1を電気接続箱4側の雌コネクタ部2
から取り外す場合は、梃子レバー5を梃子支点の支軸ピ
ン5bの軸周りで反時計廻り方向へ回動操作する。それ
により、梃子レバー5によるロック状態が解除され、容
易に雄コネクタ1を雌コネクタ2から取り外すことがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この図11
で示された梃子レバー付属の電気コネクタにあっては、
改善すべき次の問題が残されている。すなわち、電気接
続箱4側の雌コネクタ2への接続に備えて、雄コネクタ
1と梃子レバー5は予め前工程で半製品状態のコネクタ
仮組体として準備される。半製品として係る大量のコネ
クタ仮組体は長距離輸送されるなり、次工程の電気接続
箱4側の雌コネクタ2との組立ラインに向けて搬送など
される。
【0012】そうした搬送途中、図12に示すように、
コネクタ組立体である雄コネクタ1の前端部と梃子レバ
ー5の自由端力点部5cとの間に生じた間隙Cに、一緒
に搬送中の他のコネクタ仮組体の電線3が噛む込むこと
がある。時には、間隙Cに他のコネクタ仮組体の梃子レ
バー5が食い込む事態も生じる。電線3の噛み込みや梃
子レバー5の食い込みが発生すると、ロック片5eと干
渉してこのロック片5eに損傷を与える恐れがある。
【0013】したがって、本発明の目的は、梃子レバー
による梃子力を利用して雌雄コネクタ接続時の嵌合力を
高めるように構成した電気コネクタに係り、仮組状態で
搬送中に梃子レバー同士の食い込みや電線の噛み込みを
防止することで、部材同士の干渉による損傷を防止可能
とした電気コネクタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による電気コネク
タは、雌雄嵌合対の一方の雄コネクタの端子に電線の端
末部が結線してあり、その端子を他方の雌コネクタの端
子に嵌合して電気的に接続するにあたって、雌雄嵌合時
の押込力を倍加するための梃子レバーが前記雄コネクタ
に梃子支軸を介して回動可能に軸支され、梃子支軸によ
る支点から長手方向の一方端に押込操作力を加えるため
の開放自由端による力点部が設けられ、かつ他方端に前
記雄コネクタを嵌合位置にて前記雌コネクタにロックす
るための作用点部が設けられてなっているものであっ
て、前記梃子レバーの自由端力点部と前記雄コネクタの
一方端部との間に生じる空隙を互いに相手の端部との協
働により閉塞して、その空隙に他部材の電線の端末部ま
たは他部材自身が噛み込むのを阻止する防護手段が設け
られている。
【0015】この場合、前記防護手段として、前記力点
部および前記雄コネクタの一方端部に形成された一方の
凹部と他方の凸部の少なくとも一部同士が面一に係合し
て、前記空隙を常時閉塞可能に構成することができる。
具体的には、前記凹部を梃子回動方向へ前記力点部の端
面に沿って穿設された溝形状のスリットとし、このスリ
ットに一部同士が面一に係合する前記凸部を前記雄コネ
クタの一方端部の端面に沿って段差形成された断面凸形
状のリブとすることができる。
【0016】また、凹凸部の関係を逆に設けて、前記凹
部を梃子回動方向へ前記雄コネクタの一方端部の端面に
沿って穿設された溝形状のスリットとした場合、このス
リットに一部同士が面一に係合する前記凸部を前記力点
部の端面から延長して形成された棒状のリブにすること
ができる。
【0017】また、前記力点部の端面の左右両側に設け
た2つの切欠溝間に挟まれて弾性撓み可能な片持ち梁形
状の弾性嵌合部に形成した場合、この弾性嵌合部に前記
スリットまたは前記棒状リブを設けることにより、弾性
嵌合部の弾性変形を利用して係合を好適化できる。
【0018】さらに、そうした弾性嵌合部を利用して、
この先端自由端から延長して横幅広のスカート部を形成
し、このスカート部を前記防護手段として前記雄コネク
タの一方端部の端面に摺接可能に設けた構造も可能であ
る。
【0019】以上の各構成により、梃子レバーの自由端
力点部と雄コネクタの一方端部との間に生じる空隙は、
常に例えばスリットとリブとの凹凸係合関係による防護
手段で閉塞されている。したがって、雄コネクタに梃子
レバーが結合された半製品状態のコネクタ仮組体として
搬送中など、一緒に搬送中の他のコネクタ仮組体の電線
等が空隙に噛み込むことをその防護手段で阻止すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電気コネクタ
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
従来例として示した図11の電気コネクタに共通する部
材については、同一の符号を付して説明を省略または概
略的に説明する。
【0021】図1は、第1実施形態の電気コネクタを示
す組立斜視図である。雌雄の嵌合対を形成する一方の雄
コネクタ10と他方の雌コネクタ20を有している。雄
コネクタ10は、このハウジング内に収容されている図
4以下の各図に示す複数の端子13に電線3を結線した
状態としてあり、接続操作時の嵌合力を増強する梃子レ
バー30を結合して組み立てたコネクタ仮組体としてあ
る。また、雌コネクタ20は図2に例示する電気接続箱
4の上カバー4aに一体成形などにより雌コネクタ
(部)として設けられている。
【0022】雄コネクタ10は、図3に示すように、加
工性や組み合わせ性を配慮して、ほぼワンタッチで結合
分離可能な2つの雄コネクタ左部11と雄コネクタ右部
12よりなる合体形となっている。
【0023】一方の雄コネクタ左部11を形成するハウ
ジング側壁の前端面11aには、本発明でいう防護手段
のリブ11bが、図の上下方向である雌コネクタ20と
の嵌合方向に沿って、つまり梃子レバー30の梃子回動
方向に沿って凸形状の縦長に段差成形されている。図1
に示すように、リブ11bはこの少なくとも一部が常
時、防護手段として協働する相手部である梃子レバー3
0に設けたスリット38に係合するように設定してあ
る。また、リブ11bの下部端から横に張り出す形で係
合段部11cが設けられている。この係合段部11c
は、雌コネクタ20のハウジングを形成する側壁の前端
面21の内側に設けた係止合凹溝22に摺接して係脱可
能である。
【0024】再び図3を併用して図1で説明するに、他
方の雄コネクタ右部12を形成するハウジング側壁の後
端面には、両側に係止フランジ12aが鍔出し形状に設
けられ、ここには上下方向に延びる長溝形状の縦長スリ
ット12bが形成されている。また、ハウジング側壁の
両側の横端面には、その適所に平行一対の支軸ピン12
cが側面に突設されている。この支軸ピン12cは梃子
レバー30を回動可能に支持する梃子支点となる軸であ
る。図4(a)〜(c)は、図3の合体状態の雄コネク
タ10に梃子レバー30を軸支して組み立てた状態を示
す側面図と、雄コネクタ10単体の平面図と、梃子レバ
ー30単体の平面図である。
【0025】一方、図5(a)〜(c)に示すように、
雌コネクタ20を形成するハウジング内においては、雄
コネクタ10側の端子13に対応する数の端子26が上
向きに覗いている。電気接続箱4の内部構造の一例を図
2で示したように、雄コネクタ10の嵌合によって、端
子13,26同士の接続により雄コネクタ10側の電線
3が上カバー4aと下カバー4bとの間に積層された配
線基板4c上のブスバー4dに電気的に接続される。
【0026】この雌コネクタ20のハウジング側壁の後
端部23には、この両側に上記雄コネクタ右部12の後
端部に設けた係止フランジ12aが図の上方向から挿入
可能な係止凹溝24が形成されている。本発明でいう梃
子レバー30のロック機能とは、この梃子レバー30の
後端部の作用点部39と、雄コネクタ右部12の後端部
両側に設けた縦長スリット12bと、雌コネクタ20の
後端部23の両側に設けた上記係止凹溝24と、そして
この係止凹溝24の近傍に設けた縦長スリット25とに
よる組み合わせ構造によっている。縦長スリット25は
雄コネクタ右部12の縦長スリット12bに合致する位
置に形成され、この縦長スリット12bを通して梃子レ
バー30の作用点部39が係脱可能となっている。この
係脱によるロックまたはロック解除については、従来例
の図11において説明した通りである。
【0027】また、図3の組立工程で合体された雄コネ
クタ左部11と雄コネクタ右部12からなる雄コネクタ
10に対して、梃子レバー30が上記支軸ピン12cを
介して回動可能に軸支して組み立てられる。係る雄コネ
クタ10と梃子レバー30とのコネクタ仮組体は半製品
として、上記雌コネクタ20との嵌合接続による次組立
工程に備えて搬送される。
【0028】各図に示すように、梃子レバー30は、雄
コネクタ10のハウジングを両側から跨ぐ形のフレーム
状に成形され、雄コネクタ10に支軸ピン12cを介し
て回動可能に支持されている。図1でいう右側を説明の
便宜上、梃子レバー30のレバー本体31の右端前端部
32とする。この前端部32は上位方向から作業者の押
し込みによる嵌合力Pが加えられる梃子の力点部となっ
ている。力点部32の前端面33では、この下方部の左
右に2つのスリット34が形成されている。左右のスリ
ット34間は、下端が自由端の片持ち梁状となっている
ロック片35として形成されている。
【0029】このロック片35のほぼ中央部には係止凸
部36が突設されている。この係止凸部36を雌コネク
タ20のハウジング前側壁21の内面に沿って落とし込
むと、内面に設けた係止凹部(図示せず)に係止凸部3
6が弾性嵌合部35の弾性撓みを効かせてクリック感覚
を伴い嵌合可能である。それにより、梃子レバー30自
身、この自由端力点部32を雌コネクタ20内にほぼワ
ンタッチでアンダーカット嵌合させることができる。
【0030】また、かかるロック片35においては、下
端自由端に向かって本発明でいう防護手段の一方を構成
する縦長のスリット38が設けてある。防護手段の他方
は、雄コネクタ10の前端面11aに沿って梃子回動方
向に沿って段差形成された既述の縦長リブ11bであ
り、このリブ11bと協働する。
【0031】そこで、防護手段を構成する一方の梃子レ
バー30側のスリット38と他方の雄コネクタ10側の
リブ11bとは、双方の一部同士が常時互いに、すなわ
ち梃子レバー30が梃子回動操作によって押込前および
押込後のいずれの姿勢位置にあろうとも、係合した状態
になるように設定してある。
【0032】このように、スリット38とリブ11bの
少なくとも一部同士が常時互いに係合することで、従来
例の図12で示されたように、大量搬送中、他の1つの
コネクタ仮組体のワイヤハーネス端末の電線3の噛み込
みが防止できる。すなわち、雄コネクタ10と梃子レバ
ー30の前端部同士の間に空隙C(図12参照)が生じ
た場合でも、係合状態のスリット35とリブ11bによ
る防護手段で電線3の噛み込みを阻止できる。結果、雌
コネクタ20への嵌合作業に臨んで、梃子レバー30の
操作に支障をきたすことはなく、作業能率も向上し、ま
た電線3に損傷を与える不具合が解消される。噛み込み
は電線3に限らず、1つのコネクタ仮組体の梃子レバー
30と、他の1つのコネクタ仮組体の梃子レバー30同
士が互いに食い込み合う場合もあり、こうした場合の梃
子レバー30の損傷も防止できる。
【0033】図6(a)〜(c),図7および図8を併
用して示せば、梃子レバー30のフレームを構成するレ
バー本体31の後端部に作用点部39が形成されてい
る。この作用点部39は、雄コネクタ10の後端部に設
けたスリット12bに常時係入しており、このスリット
12bを通して雌コネクタ20の後端部に設けた係止ス
リット25にも係脱可能となっている。したがって、図
6(c)中の実線と図8に示すように、梃子レバー30
を押込操作後、つまり雌コネクタ20内への落とし込み
による嵌合後、梃子レバー30の後端部の作用点部39
が雄コネクタ10のスリット12bを通して雌コネクタ
20側の係止スリット25に係入することで、その作用
点部39の梃子力で雄コネクタ10を雌コネクタ20の
後側壁23に挟圧して保持できる。
【0034】以上の各部構成により、第1実施形態の電
気コネクタは次のように作用する。2つの合体構造とし
て雄コネクタ10の組立後、この雄コネクタ10に梃子
レバー30が組み付けられる。この雄コネクタ10と梃
子レバー30とよりなるコネクタ仮組体は、次の雌コネ
クタ20との組立工程に搬送される。その際、多数のコ
ネクタ仮組体が搬送される。各コネクタ仮組体では、梃
子レバー30のスリット38と雄コネクタ10のリブ1
1bとの係合による防護で、互いのワイヤハーネス端末
の電線3が他のコネクタ仮組体に噛み込むことを阻止す
る。それによって、コネクタ仮組体体を雌コネクタ20
に円滑に嵌合させて接続することができる。
【0035】雌コネクタ20への嵌合接続によって使用
状態の雄コネクタ10を電気接続箱4から取り外す場
合、梃子レバー30を支軸ピン12cの軸周りで逆の反
時計廻り方向へ引き上げ操作する。それにより、容易に
雄コネクタ10を雌コネクタ20から分離することがで
きる。
【0036】なお、本発明にあっては、以上の第1実施
形態に限定されず、防護手段の構造を変更した図9およ
び図10に示す第2,第3の実施形態も可能である。
【0037】図9の第2実施形態の場合、第1実施形態
の防護手段である雄コネクタ10側のリブ11bと梃子
レバー30側のスリット38との凹凸係合による関係を
逆にすることもできる。すなわち、梃子レバー30側に
前端面33に設けた弾性嵌合部35の下端から下方に向
けて棒状リブ40を延長して設け、この棒状リブ40の
少なくとも一部が雄コネクタ10側の前端面11aに形
成した縦長のスリット11dに係合している。
【0038】また、図10の第3実施形態においては、
図9の第2実施形態で梃子レバー30側の弾性嵌合部3
5に延長して設けた棒状リブ40に代えて、幅広で薄い
スカート部41を防護手段として形成し、このスカート
部41の少なくとも一部が常時雄コネクタ10の前端面
11aに外側から摺接可能にした構造である。
【0039】以上の第2,第3実施形態の構成で得られ
る作用および効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電気
コネクタは、雄コネクタと嵌合操作用の梃子レバーとの
コネクタ仮組体において、雄コネクタと梃子レバーの双
方に協働してワイヤハーネス等の他のコネクタ仮組体の
部材の噛み込みを阻止する防護手段を設けたことによ
り、例えば電気接続箱に設けた雌コネクタとの嵌合によ
る接続に備えて、雄コネクタと梃子レバーとのコネクタ
仮組体を大量に搬送中など、1つのコネクタ仮組体に他
のコネクタ仮組体のワイヤハーネスの噛み込みを阻止す
ることで、雌コネクタに嵌合する際の梃子レバーの押込
操作に支障をきたす不具合が解消され、また噛み込みで
ワイヤハーネス自身や梃子レバーに損傷を与えるのを未
然に防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の電気コネクタの嵌
合による接続直前の状態を示す分解斜視図である。
【図2】雌コネクタを一体成形した例の電気接続箱の内
部構造例を示す分解斜視図である。
【図3】第1実施形態の合体式雄コネクタの合体形態と
合体後に梃子レバーを組み付けた状態を順に示す説明の
ための側面図である。
【図4】同図(a)は第1実施形態の雄コネクタと梃子
レバーによるコネクタ組立体を示す側面図、同図(b)
はその雄コネクタ単体を示す平面図、同図(c)はその
梃子レバー単体を示す平面図である。
【図5】同図(a)は第1実施形態の雌コネクタ材の平
面図、同図(b)はその側面図、同図(c)はその側面
断面図である。
【図6】同図(a)は第1実施形態の雄コネクタと梃子
レバーによるコネクタ組立体を雌コネクタに嵌合して接
続した状態を示す組立平面図、同図(b)は組立側面
図、同図(c)はその組立側面断面図である。
【図7】第1実施形態のコネクタ組立体を雌コネクタに
嵌合接続後、梃子レバーの押込操作前の状態を示す組立
側面断面図である。
【図8】第1実施形態のコネクタ組立体を雌コネクタに
嵌合接続後、梃子レバーの押込操作後の状態を示す組立
側面断面図である。
【図9】本発明による第2実施形態の電気コネクタの嵌
合による接続直前の状態を示す分解斜視図である。
【図10】本発明による第3実施形態の電気コネクタの
嵌合による接続直前の状態を示す分解斜視図である。
【図11】従来例の電気コネクタの嵌合による接続直前
の状態を示す分解斜視図である。
【図12】この従来例の雄コネクタと梃子レバーよるコ
ネクタ組立体の搬送中に生じるワイヤハーネスの噛み込
み状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 電気接続箱 10 雄コネクタ 11 雄コネクタ左部 11b リブ(防護手段) 12 雄コネクタ右部 12b スリット 12c 梃子支点の支軸ピン 20 雌コネクタ 25 係止スリット 30 梃子レバー 32 梃子レバーの力点部 35 弾性嵌合部 38 スリット(防護手段) 39 梃子レバーの作用点部 40 棒状リブ(防護手段) 41 スカート部(防護手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/629

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雌雄嵌合対の一方の雄コネクタの端子に電
    線の端末部が結線してあり、その端子を他方の雌コネク
    タの端子に嵌合して電気的に接続するにあたって、雌雄
    嵌合時の押込力を倍加するための梃子レバーが前記雄コ
    ネクタに梃子支軸を介して回動可能に軸支され、梃子支
    軸による支点から長手方向の一方端に押込操作力を加え
    るための開放自由端による力点部が設けられ、かつ他方
    端に前記雄コネクタを嵌合位置にて前記雌コネクタにロ
    ックするための作用点部が設けられてなっている電気コ
    ネクタであって、 前記梃子レバーの自由端力点部と前記雄コネクタの一方
    端部との間に生じる空隙を互いに相手の端部との協働に
    より閉塞して、その空隙に他部材の電線端末部または他
    部材自身が噛み込むのを阻止する防護手段を設け その防護手段が、前記力点部および前記雄コネクタの一
    方端部に形成された一方の凹部と他方の凸部の少なくと
    も一部同士が面一に係合して、前記空隙を常時閉塞可能
    に構成される ことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 【請求項2】前記凹部が梃子回動方向へ前記力点部の端
    面に沿って穿設された溝形状のスリットであり、このス
    リットに一部同士が面一に係合する前記凸部が前記雄コ
    ネクタの一方端部の端面に沿って段差形成された断面凸
    形状のリブであることを特徴とする請求項1に記載の電
    気コネクタ。
  3. 【請求項3】前記凹部が梃子回動方向へ前記雄コネクタ
    の一方端部の端面に沿って穿設された溝形状のスリット
    であり、このスリットに一部同士が面一に係合する前記
    凸部が前記力点部の端面から延長して形成された棒状の
    リブであることを特徴とする請求項1に記載の電気コネ
    クタ。
  4. 【請求項4】前記スリットまたは前記棒状リブが、前記
    力点部の端面の左右両側に設けた2つの切欠溝間に挟ま
    れて弾性撓み可能な片持ち梁形状の弾性嵌合部に設けら
    れていることを特徴とする請求項2または3に記載の電
    気コネクタ。
  5. 【請求項5】前記弾性嵌合部に、この先端自由端から延
    長して横幅広のスカート部が形成され、このスカート部
    を前記防護手段として前記雄コネクタの一方端部の端面
    に摺接可能に設けたことを特徴とする請求項4に記載の
    電気コネクタ。
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