JP2011134661A - レバー式電気コネクタ - Google Patents

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Yusuke Saneto
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Abstract

【課題】レバーの組み付け作業性及び交換作業性のよいレバー式コネクタを提供する。
【解決手段】レバー40は、最も起こされた第1の位置と最も倒された第2の位置の間を、第1の位置と第2の位置の間にある第3の位置を経由して回動自在に支持軸41を介してプラグハウジング31に着脱可能に支持される。また、レバー40は、一端側が幅方向に間隔をあけて互いに平行に配置される一対のプレート部42と、少なくとも一方のプレート部42の一端側に設けられるストッパ45とを備える。そして、プラグハウジング31は、第1の位置と第3の位置の間をレバーが回動する過程において、ストッパ45が係止されることでプレート部42の幅方向の外側への変位を規制するスリット58を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、レバーを操作することにより相手側のコネクタとの嵌合を行うレバー式の電気コネクタに関するものである。
従来から、プリント配線基板等の回路基板(以下、単に基板という)に実装され、基板と他の電気回路とを接続する電気コネクタ(以下、単にコネクタという)が広く使われている。このコネクタは、コンタクトと、このコンタクトを保持するハウジングとを主たる構成要素としている。コネクタには、雌型のリセプタクルコネクタと雄型のプラグコネクタとからなる。リセプタクルコネクタは、筒状のフードを有しており、このフード内に複数のコンタクトが配置されている。プラグコネクタは、フード内に挿入されるハウジングを有しており、このハウジングに、リセプタクルコネクタのコンタクトと電気的に接続されるコンタクトが設けられている。
リセプタクルコネクタにプラグコネクタを嵌合する際の挿入力を低減するために、プラグコネクタをレバー式のコネクタとすることがある。
レバー式コネクタは、プラグコネクタのハウジングに対し、レバーが回動自在に支持されている。レバーの先端側(支点から離れた側)にある力点部を作業者が手で回動操作することで、レバーの支点近傍に設けられる作用点部から、リセプタクルコネクタとプラグコネクタとの間に、双方を互いに接近または離間させる方向の力(この力を倍力と称する。)を作用させる。このレバーの発する倍力により、リセプタクルコネクタとプラグコネクタとをより軽い力で挿入又は抜去できる。なお、回動とは、時計回りの回転及び反時計回りの回転の両者が行われることを言う。
レバー式コネクタにおいて、レバーの回動動作で生じるモーメントが作用点部にかかることにより、レバーを構成する一対の側板が互いに離れる方向(幅方向の外側)に弾性変形してレバーがプラグコネクタのハウジングから外れるおそれがある。したがって、レバーが回動動作中に外れることを防止する対策がレバー式コネクタには施されている(例えば、特許文献1〜特許文献3)。
例えば、特許文献1及び特許文献2は、一対の側板に配される作用点部に係止部を設けるとともに、係止部が収容されることで係止部が幅方向(の外側)に変位しないように規制する収容部をプラグハウジングに設けている。
また、特許文献3は、プラグハウジングを覆うカバー内にレバーを収容することで、レバーが回動動作中にプラグハウジングから外れることを防止している。
特開平11−283698号公報 特開2007−188663号公報 特開2007−193998号公報
ところが、特許文献1、特許文献2のように作用点部に係止部を設ける、係止部を介して作用点部に力が伝達されることにより、作用点部を破損させるおそれがある。したがって、レバー外れを防止する構造は、作用点部とは別個に設けることが望まれる。また特許文献1は、レバーの回動範囲の全域で係止部の変位が規制されているので、レバーをハウジングに組み付け又は取り外すのが容易でない。特許文献3は作用点部とは別個にレバー外れ防止構造を設けるという条件を満足するものの、プラグハウジングを覆うカバー内にレバーが収容されるので、レバーを交換するためにカバーを取り外す必要があるので、レバーを交換する際の作業性が劣る。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、作用点部とは異なる部位にレバー外れ防止構造を備えることを前提に、レバーの組み付け作業性及び交換作業性のよいレバー式コネクタの提供を目的とする。
本発明のレバー式電気コネクタ(以下、レバー式コネクタ)は、相手側コネクタの受容空間に収容された状態で回動自在なレバーを相手側コネクタに向けて倒すことで相手側コネクタと嵌合されることを前提とする。このレバー式コネクタは、複数のコンタクトを保持するハウジングと、支持軸を介してハウジングに着脱可能にかつ回動自在に支持されるレバーとを備える。レバーは、最も起こされた第1の位置と最も倒された第2の位置の間を回動する。また、レバーは、第1の位置と第2の位置の間にある第3の位置を経由して、第1の位置と第2の位置の間を回動する。
レバーは、一端側が幅方向に間隔をあけて互いに平行に配置される一対のプレート部と、プレート部の他端側同士を繋ぐ連結部と、少なくとも一方のプレート部の一端側に設けられるストッパと、を備える。また、ハウジングは、第1の位置と第3の位置の間をレバーが回動する過程において、ストッパが係止されることでプレート部の幅方向の外側への変位を規制する第1の変位規制部を備える。
本発明のレバー式コネクタは、第1の変位規制部によりプレート部の幅方向の外側への変位が規制されるのが第1の位置と第3の位置の間だけであり、第2の位置と第3の位置の間においては、プレート部は幅方向外側への変位が規制されない。したがって、本発明のレバー式コネクタは、第2の位置と第3の位置の間において、レバーがハウジングから着脱されるものとすることにより、レバーの組み付け作業及び交換作業が容易に行うことができる。
本発明のレバー式コネクタにおいて、第2の位置からレバーがハウジングから着脱される位置に達する前までの間に、プレート部の幅方向の外側への変位を規制する第2の変位規制部を備えることが好ましい。第1の変位規制部からストッパが抜け出た後に、レバーがハウジングから外れるのを防止できる。また逆に、プレート部が第2の変位規制部から抜け出ることで、レバーが着脱可能になることを認識できる。
本発明のレバー式コネクタにおいて、支持軸が設けられる側は任意であり、ハウジング及びレバーのいずれか一方に支持軸が設けられ、ハウジング及びレバーのいずれか他方に支持軸が挿入される支持孔が設けられる。いずれの場合であっても、レバーがハウジングから抜け止めされる鍔部が支持軸に設けられることが本発明にとって好ましい。支持軸にもレバー外れを防止する構造を設けることで、より確実にレバー外れを防止できる。
ただし、レバーの着脱を行うために、本発明では、支持軸及び支持孔のいずれか一方にキーを形成し、支持軸及び支持孔のいずれか他方にキー溝を形成し、キーとキー溝の位置が合ったときに抜け止めが解除されることで、レバーが着脱されることが好ましい。こうすることで、支持軸によるレバー外れ防止機能とレバーの着脱機能を兼備することができる。
本発明によれば、第1の変位規制部がプレート部の幅方向の外側への変位を規制するのが第1の位置と第3の位置の間だけであり、第2の位置と第3の位置の間においては、プレート部は幅方向外側への変位が規制されない。したがって、第2の位置と第3の位置の間において、レバーがハウジングから着脱されるものとすることにより、レバーの組み付け作業及び交換作業が容易に行うことができる。
本実施の形態におけるプラグコネクタの仮係止状態を示し、(a)はその側面図、(b)は(a)の1b部の拡大図である。 本実施の形態におけるプラグコネクタの本係止状態を示し、(a)はその側面図、(b)は(a)の2b部の拡大図である。 本実施の形態におけるプラグコネクタを示し、(a)は図1(a)の3a−3a矢視断面図、(b)は(a)の3b部の拡大図である。 本実施の形態におけるプラグコネクタを示し、図2(a)の4a−4a矢視断面図である。 本実施の形態におけるレバーを示す斜視図である。 本実施の形態における仮係止状態のプラグコネクタを示す斜視図である。 本実施の形態における電気コネクタ組立体を示す斜視図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本実施の形態における電気コネクタ組立体10は、図7に示すように、例えばプリント配線板に固定されるリセプタクルコネクタ(相手側コネクタ)20と、このリセプタクルコネクタ20に嵌合されるプラグコネクタ(レバー式コネクタ)30とから構成される。本実施の形態において、リセプタクルコネクタ20には、例えば3つのプラグコネクタ30が一方向に並べて嵌合される。
<リセプタクルコネクタ20>
リセプタクルコネクタ20は、樹脂製のリセプタクルハウジング21と、銅系材料等の導電性材料から形成されたコンタクト22とから構成される。
リセプタクルハウジング21には、複数のコンタクト22を、互いに間隔を隔てて配列した状態で保持する挿通孔が形成されるコンタクト保持壁(図示無し)が設けられている。
リセプタクルハウジング21は、プラグコネクタ30が嵌合される嵌合部25が設けられている。嵌合部25は、外周壁部25a内が三つに区分されることで、三つの筒状のフード26A、26B、26Cが形成されている。フード26A、26B、26Cの内側は、プラグコネクタ30を挿入するための受容空間とされている。
<プラグコネクタ30>
本実施の形態におけるプラグコネクタ(レバー式コネクタ)30は、樹脂製のプラグハウジング(ハウジング)31と、図示を省略する銅合金等の導電性材料からなるコンタクト(図示無し)とを備えている。
プラグハウジング31は、リセプタクルハウジング21のフード26A、26B、26C内に嵌め合う断面形状を有している。プラグハウジング31には、リセプタクルコネクタ20の複数のコンタクト22に対応して、複数のコンタクト保持孔32が互いに間隔を隔てて形成されている(図6)。これらコンタクト保持孔32のそれぞれにコンタクトが保持されている。
プラグハウジング31の上面側にも開口したコンタクト保持孔32には、電線(図示無し)が上面側から挿入される。この電線は、コンタクト保持孔32内のコンタクトに電気的に接続される。
このようなプラグコネクタ30は、プラグハウジング31をリセプタクルハウジング21のフード26A、26B、26Cに挿入することでリセプタクルコネクタ20に嵌合される。すると、プラグコネクタ30側のコンタクトが、リセプタクルハウジング21のフード26A、26B、26C内に位置するコンタクト22に電気的に接続される。なお、フード26A、26B、26Cの各々に挿入されるプラグコネクタ30は、同一の形態をなしていないが、相違点を示す実益がないため、ここでは、フード26Bに挿入されるプラグコネクタ30について説明する。
プラグハウジング31をリセプタクルハウジング21に対して挿抜する時に必要な力を軽減するため、プラグハウジング31には、レバー40がその一端部(前端部)40a側を回動自在に支持されている。プラグハウジング31をリセプタクルハウジング21に対して挿抜する時には、レバー40を回動させる。
また、レバー40は、プラグハウジング31をリセプタクルハウジング21に係合する機能をも有する。レバー40で、プラグハウジング31をリセプタクルハウジング21に係合するには、他端部(後端部)40bを押してレバー40を倒し、後端部40bをリセプタクルハウジング21に係合させる。
以下、プラグハウジング31の構造について詳述する。ここで、説明の理解を容易にするため、本実施の形態において、プラグハウジング31をリセプタクルハウジング21に嵌合させたときに、プラグハウジング31がリセプタクルハウジング21から突出する側を下方、その反対側を上方と定義する。また、本実施形態において、プラグコネクタ30の一端部40a側を前方、他端部40b側を後方と定義する。
プラグコネクタ30のプラグハウジング31の両側の側面31a、31aには、レバー40を回動可能に支持する支持軸41が形成されている。支持軸41はプラグハウジング30の幅方向外側に向けて突出している。
支持軸41は、図3(b)に示すように、側面31aから立ち上る基部41aと、基部41aの先端に連なる鍔部41bとを備えている。また、支持軸41は、外周から径方向に向けてU字状の肉抜き部41cを有しており、肉抜き部41cが前記外周に開口する位置と支持軸41の中心を挟んで反対側には、支持軸41の径方向外側に突出するキー41dが形成されている。
プラグハウジング31の後端部にはガイドリブ33が形成されている。後述するレバー40のガイド溝76にガイドリブ33が挿入されることで、頂面が円弧状をなしているガイドリブ33は、レバー40の回動を案内する。
プラグハウジング31の後端部であって、ガイドリブ33の下方には把持部37が形成されている。把持部37は、作業者がプラグコネクタ30を扱う際に、他の部分、例えばプラグコネクタ30の前方端側とともに把持し易くするために設けられている。把持部37には、レバー40の係合部70の下端に形成される突出部77を収容する収容孔38が形成される。突出部77は、レバー40が嵌合完了の位置にあるときに、収容孔38に収容される。
プラグハウジング31の短手(幅)方向の両側側面には、幅方向に突出する係止突起39が形成されている。係止突起39は後述するレバー40の係止アーム46を係止することにより、レバー40の回動を規制する。
プラグハウジング31の後端側であって幅方向の両側には、レバー規制体(第2の変位規制部)34が設けられている。レバー規制体34の上端から所定位置までは側面31aとの間に収容溝34aが形成されている。レバー40を所定位置まで倒すと、この収容溝34aにレバー40のプレート部42が入り込むことで、プレート部42が幅方向外側に向けた変位をレバー規制体34が阻止する。レバー40は、収容溝34aの底面34bに突き当たることで、それ以上の回動が規制される。
<レバー40>
レバー40は、その前端部40a側において、プラグハウジング31の側面に設けられた支持軸41に回動自在に支持されている。
レバー40において、プラグハウジング31の両側の側面31a、31aに沿う部分は、薄板状のプレート部42とされている。プレート部42の中央部には支持軸41が挿入されることでレバー40が支持される支持孔43が形成されている。
プレート部42の厚さ方向を貫通して形成されている支持孔43は、プレート部42の外側表面に開口する大径部43aと、大径部43aからプレート部42の内側表面にかけて貫通する小径部43bとからなり、支持孔43内には大径部43aと小径部43bにより段差が設けられる。小径部43bの中で、大径部43aに向けて径が連続的に大きくなる抜き部43cが形成されている。また、支持孔43には、キー溝43dが形成されている。
支持軸41にレバー40が支持されているとき、図3(b)に示すように、支持軸41の基部41aと支持孔43の小径部43bが対応し、また、支持軸41の鍔部41bが支持孔43の大径部43aに対応して、支持軸41が支持孔43に挿入されている。ここで、支持軸41の鍔部41bが支持孔43の小径部43bよりも径が大きく設定されているので、レバー40の着脱のためにレバー40を操作する以外のときには、小径部43bが鍔部41bに係止されることで、レバー40が支持軸41(プラグハウジング30)から外れるのを防止している。
また、プレート部42において、支持軸41よりもレバー40の前端部40a側に近い位置に、レバー40を回動させたときにその操作力をリセプタクルハウジング21に伝達するためのカム突起(作用点部)44が突出形成されている。
一方、図7に示すように、リセプタクルハウジング21の嵌合部25の外周壁部25aには、このカム突起44をガイドするカム溝56が形成されている。レバー40を起こした状態でプラグハウジング31をリセプタクルハウジング21のフード26A〜26Cに挿入し、レバー40の後端部40b(力点)を押してレバー40を倒していくと、カム突起44はカム溝56の奥に向かって移動する。このときに、レバー40の後端部40bに加えられる操作力が、てこの原理により、カム突起44とカム溝56との間に作用し、これによってプラグハウジング31がリセプタクルハウジング21に挿抜される。したがって、カム溝56は、プラグハウジング31をリセプタクルハウジング21に挿抜させるための倍力を発揮する適宜の形状に形成されている。
また、プレート部42の先端部には、支持軸41よりもレバー40の前端部40a側に突出した位置に、ストッパ片45が形成されている。
図1,2に示すように、プラグハウジング31には、レバー40を回動させたときに上下方向に移動するストッパ片45が入り込むスリット(第1の変位規制部)58が形成されている。スリット58は、プラグハウジング31の前端部に形成されるリブ35に形成される。このストッパ片45をスリット58に入り込ませることで、レバー40のプレート部42がプラグコネクタ30の幅方向に変位するのが規制される。スリット58の奥には、図1(a)のようにレバー40を最も起こされたとき(仮係止状態)に、ストッパ片45が当たってそれ以上の反時計回りの回転を規制する奥壁59が形成されている。
レバー40のプレート部42にはまた、支持孔43を境にしてストッパ片45と逆側に係止アーム46が形成されている。係止アーム46は、プレート部42からレバー40がプラグコネクタ30に取り付けられた状態で後方に向けて延設されている。係止アーム46の先端部には、プラグコネクタ30に臨む側に係止突起47が形成されている。
レバー40が図1に示す仮係止状態において、ストッパ片45が奥壁59に突き当たり、かつ係止突起47が係止突起39の上側に係止されることで、レバー40の回動が規制され、レバー40が仮係止位置に保持される。
プラグコネクタ30をリセプタクルコネクタ20に嵌合する際にレバー40を時計回りに倒すと、係止アーム46の先端が係止突起39を乗り越えて、レバー40をさらに倒すことができる。
レバー40の後端部40bには、フード26A,26B,26Cの外側において下方に延びる係合部70が設けられている。このようにして係合部70によりリセプタクルハウジング21に係合されるレバー40は、フード26A、26B,26Cを跨ぐような構成とされている。
上部が開放するU字状の係合部70には、図4に示すように、リセプタクルハウジング21に係合される下部係合爪71を有した弾性アーム72が設けられている。弾性アーム72は、係合部70において、嵌合部25の幅方向の一方に臨んで形成されている。この弾性アーム72は、その中間部が板バネ状の弾性支持部72aを介してレバー40に一体に設けられている。そして、上端押圧突部72b側を押圧すると、弾性支持部72aの弾性変形により、下端部72c側が嵌合部25の幅方向、すなわち嵌合部25の長手方向に連続する外周壁部25aに直交する方向に変位する。下部係合爪71は、この弾性アーム72の下端部72cにおいて、プラグコネクタ30の内方に臨む側に向けて形成されており、上述の弾性アーム72の変形・変位により、前記幅方向に変位する。
弾性アーム72は、弾性支持部72aと上端押圧突部72bとの間に、上部係合爪74を備えている。上部係合爪74は、プラグコネクタ30の幅方向の外側に向けて形成されており、弾性アーム72の変形・変位により、前記幅方向に変位する。なお、下部係合爪71と上部係合爪74は、弾性支持部72aを境に両側に形成されているので、上端押圧突部72bを押したときの変位の向きが互いに逆となる。
図4に示すように、係合部70は、その下方を繋ぐ連結部75を備えている。
連結部75のプラグコネクタ30の内方に臨む側に、ガイド溝76が設けられている。ガイド溝76は、連結部75の上下方向に貫通して形成されている。プラグコネクタ30のガイドリブ33にガイド溝76が嵌め合わされることで、レバー40はガイドリブ33に案内されながら回動される。
連結部75の下端部には、下方に向けて突出する突出部77が設けられている。ガイド溝76は、突出部77にも延長されている。
突出部77は、前述したように、レバー40が嵌合完了の位置にあるときに、プラグコネクタ30の収容孔38に収容される。一方、突出部77は、レバー40が仮係止位置にあるときに、プラグコネクタ30とレバー40、特に係合部70の間に隙間が生じないように両者の間を塞ぐ(図1,図6)。そうすることにより、他のコネクタに繋がる電線がプラグコネクタ30と係合部70の間に挟み込まれるのを防止する。
一方、プラグハウジング31には、図4に示されるように、下部係合爪71と係合する係合突起73が設けられている。この係合突起73に下部係合爪71が係合されることにより、レバー40がプラグハウジング31に保持される。
以上の構成を有するプラグコネクタ30におけるレバー40の動作を説明する。
仮係止状態では、レバー40が最も起こされており(第1の位置)、ストッパ片45は、スリット58内に入り込んでいる。プラグコネクタ30は、この仮係止状態からリセプタクルコネクタ20に嵌合される。
嵌合のためにプラグコネクタ30をリセプタクルコネクタ20のフード26A〜26C内の所定位置に挿入してからレバー40の後端部40bを押すことで、レバー40を時計回りに回転、つまり倒す。この時、レバー40のプレート部42は外側に開こうとするが、ストッパ片45がスリット58内に入り込んでいるので、プレート部42が外側へ開くのが防止される。
また、支持軸41と支持孔43の関係においても、大径部43aと小径部43bの段差が支持軸41の鍔部41bに係止されることで、プレート部42が外側へ開くのが防止される。
仮係止状態からレバー40を倒していくと、リセプタクルコネクタ20のコンタクト22とプラグコネクタ30のコンタクト(図示せず)同士が嵌合されるが、一般に、コンタクト同士が嵌合される際にレバー40に加える力が最も強く必要とされる。このことは、コンタクト同士が嵌合される際にレバー40が外れる可能性が最も大きいことを示唆している。そこで、本実施の形態では、コンタクト同士が嵌合されるまでは、レバー40のストッパ片45がスリット58内に入り込んでいるように、レバー40(ストッパ片45)、スリット58の仕様が特定されている。
具体的には図2の一点鎖線で示すレバー40の位置(第3の位置)に達するまではストッパ片45がスリット58内に入り込む(又は抜け出る)境界を示している。この位置を過ぎてレバー40を倒すと、スリット58によるストッパ片45のはずれ防止のための拘束は解除される。ただし、大径部43aと小径部43bの段差が支持軸41の鍔部41bに係止される関係は維持されており、プレート部42が外側へ開くのが防止される。
図2に示すレバー40が最も倒された位置(第2の位置)にあると、リセプタクルコネクタ20とプラグコネクタ30の嵌合は完了する。また、レバー40の上部係合爪74がリセプタクルコネクタ20の係合孔19(図7)に挿入されることで、レバー40がリセプタクルコネクタ20に本係止される。この状態では、ストッパ片45は完全にスリット58から抜け出ている。ただし、大径部43aと小径部43bの段差が支持軸41の鍔部41bに係止される関係は維持されている。
レバー40が図2に一点鎖線で示す第3の位置にあると、ストッパ片45がスリット58から抜け出ているとともに、プレート部42がレバー規制体34から抜け出ている。つまり、この第3の位置からレバー40を倒すとプレート部42がレバー規制体34の収容溝34aに入り込み、レバー40が本係止の位置(第2の位置)まで倒される過程でプラグハウジング31から外れるのが防止される。また、この第3の位置からレバー40を起こすとストッパ片45がスリット58に入り込むことで、レバー40が仮係止の位置(第1の位置)まで起こされる過程でプラグハウジング31から外れるのが防止される。
レバー40をプラグコネクタ30から取り外すには、支持軸41のキー41dとレバー40のキー溝43dの位置が支持軸41の軸方向に合うように、図2の本係止状態からレバー40を矢印Aで示すように反時計方向に回転して起こす。本実施の形態のプラグコネクタ30は、レバー40が第3の位置にあるときに、キー41dとキー溝43dの位置が合うように作製されている。したがって、レバー40を第3の位置に動かすことで、レバー40が着脱可能であることを認識できる。キー41dとキー溝43dの位置合わせを行った後に、支持軸41を支持孔43の抜き部43cに向けてレバー40を動かすことで、支持孔43の小径部43bが支持軸41の鍔部41bに係止されるのを解除する。次いで、支持軸41から支持孔43が抜け出るまでレバー40のプレート部42をプラグコネクタ30の幅方向の外側に変位させることで、レバー40をプラグコネクタ30から取り外すことができる。
説明の便宜上、レバー40をプラグコネクタ30から取り外すことを説明したが、レバー40をプラグコネクタ30に組み付けるには、取り外しとは逆の手順でレバー40を操作すればよい。
ここで、ストッパ片45がスリット58から抜け出た直後に、プレート部42がレバー規制体34に入り込むことがレバー40の外れ防止にとっては好ましい。そうすると、着脱のためにレバー40を正確に位置決めする必要がある。したがって、ストッパ片45がスリット58から抜け出てからプレート部42がレバー規制体34に入り込むまでの間隔は、着脱作業をも考慮して適宜設定することが望まれる。
以上説明したように、本実施形態のプラグコネクタ30は、レバー40のストッパ片45がスリット58に入り込んでいるために、レバー40を操作することでレバー40がプラグコネクタ30から外れるのを防止する。しかし、コンタクト嵌合開始位置を過ぎるまでレバー40を倒すと、ストッパ片45がスリット58から抜け出るようになっており、キー41dとキー溝43dを位置合わせすることで、プラグコネクタ30からレバー40を容易に着脱することができる。
なお、上記実施の形態で示した構成は一例に過ぎず、具体的な構造等は、上記実施の形態で示した以外に変更することが可能である。
例えば、本実施の形態では、一対のプレート部42の両方にストッパ片46を設けるとともに、両方のストッパ片46を各々に対応する一対のスリット58を設け、ストッパ片46とスリット58の組が2組用意されているが、一組でもレバー40が外れるのを防止できる。
また、本実施の形態では、プラグコネクタ30に支持軸41を、またレバー40に支持孔43を設けたが、プラグコネクタ30に支持孔43を、またレバー40に支持軸41を設けることもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択し、他の構成に適宜変更することが可能である。
10…コネクタ、
20…リセプタクルコネクタ(相手側コネクタ)
21…ハウジング、22…コンタクト、29…突出部(第3案内部)、 56…カム溝、58…スリット(第1の変位規制部)
30…プラグコネクタ(レバー式電気コネクタ)
31…ハウジング、33…ガイドリブ(レバーガイド)、
34…レバー規制体(第2の変位規制部)、41…支持軸、41a…基部、 41b…鍔部、41d…キー
40…レバー
42…プレート部
43…支持孔、43a…大径部、43b…小径部、43c…抜き部、
43d…キー溝、44…カム突起、45…ストッパ片
71…下部係合爪、74…上部係合爪、77…突出部

Claims (5)

  1. 相手側コネクタの受容空間に収容された状態で回動自在なレバーを前記相手側コネクタに向けて倒すことで前記相手側コネクタと嵌合されるレバー式電気コネクタであって、
    複数のコンタクトを保持するハウジングと、
    最も起こされた第1の位置と最も倒された第2の位置の間を、前記第1の位置と前記第2の位置の間にある第3の位置を経由して回動自在に支持軸を介して前記ハウジングに着脱可能に支持されるレバーと、を備え、
    前記レバーは、
    一端側が幅方向に間隔をあけて互いに平行に配置される一対のプレート部と、
    前記プレート部の他端側同士を繋ぐ連結部と、
    少なくとも一方の前記プレート部の前記一端側に設けられるストッパと、を備え、
    前記ハウジングは、
    前記第1の位置と前記第3の位置の間をレバーが回動する過程において、前記ストッパが係止されることで前記プレート部の前記幅方向の外側への変位を規制する第1の変位規制部を備えることを特徴とするレバー式電気コネクタ。
  2. 前記レバーは、
    前記第2の位置と前記第3の位置の間において、前記ハウジングから着脱される請求項1に記載のレバー式電気コネクタ。
  3. 前記第2の位置から前記レバーが前記ハウジングから着脱される位置に達する前までの間に、前記プレート部の前記幅方向の外側への変位を規制する第2の変位規制部を備える請求項1又は2に記載のレバー式電気コネクタ。
  4. 前記ハウジング及び前記レバーのいずれか一方に前記支持軸が設けられ、
    前記ハウジング及び前記レバーのいずれか他方に前記支持軸が挿入される支持孔が設けられ、
    前記レバーが前記ハウジングから抜け止めする鍔部が前記支持軸に設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載のレバー式電気コネクタ。
  5. 前記支持軸及び前記支持孔のいずれか一方にキーが形成され、
    前記支持軸及び前記支持孔のいずれか他方にキー溝が形成され、
    前記キーと前記キー溝の位置が合ったときに前記抜け止めが解除されて、前記レバーが着脱される請求項4に記載のレバー式電気コネクタ。
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