JP2003317865A - コネクタの離脱構造及びコネクタ離脱用治具 - Google Patents

コネクタの離脱構造及びコネクタ離脱用治具

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JP2003317865A
JP2003317865A JP2002126563A JP2002126563A JP2003317865A JP 2003317865 A JP2003317865 A JP 2003317865A JP 2002126563 A JP2002126563 A JP 2002126563A JP 2002126563 A JP2002126563 A JP 2002126563A JP 2003317865 A JP2003317865 A JP 2003317865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品点数を削減し、構造を簡素化し、サ
イズを小型化した上で、容易にコネクタの離脱を行うこ
とが可能なコネクタの離脱構造及びコネクタ離脱用治具
を提供する。 【解決手段】 第一コネクタ1と第二コネクタ2との嵌
合状態からこれらを離脱させる際に、ロックアーム6の
押圧操作部9をコネクタ離脱用治具3の押圧突起17で
押圧して、ロックアーム6の第一係止部10と第二コネ
クタハウジング11の第二係止部13との係合を解除す
るとともに、該係合の解除をしたままで第一コネクタハ
ウジング4の前部と第二コネクタハウジング11の奥壁
との間にコネクタ離脱用治具3の引き抜き補助突起18
を差し込み且つ前記奥壁に当接した傾斜面20を摺動さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、相嵌合する第一コ
ネクタと第二コネクタとをコネクタ離脱用治具を用いて
離脱させるコネクタの離脱構造と、前記コネクタ離脱用
治具とに関する。
【0002 】
【従来の技術】図15は、従来より一般的に知られてい
るレバー嵌合式コネクタを示す斜視図である。レバー嵌
合式コネクタAは相嵌合する一対のコネクタハウジング
101とコネクタハウジング102とから成り、一方の
コネクタハウジング101の外周壁101aには、嵌
合、離脱の操作を行うレバー103が回動自在に設けら
れている。
【0003 】コネクタハウジング101は、合成樹脂
材の成形加工により形成されており、図16に示される
如く、外周壁101aの内側には複数の端子収容室10
4が形成されている。また、コネクタハウジング101
には、スペーサ105が嵌着するようになっており、端
子収容室104内に収容された端子金具(図示せず)の
抜けが防止されている。端子収容室104の後方には、
電線挿入筒部106が連設されている。
【0004 】外周壁101aの両側には、レバー10
3を回動自在に支持するための支持突起107が設けら
れている。また、外周壁101aの両側中間部には、外
周壁101aの嵌合側縁部101bから支持突起107
に向けて切り込まれた導入溝108が開口形成されてい
る。外周壁101aの後端(電線挿入口101b側)上
下には、支持突起107と導入溝108とを結ぶ線に対
し対称となる位置に、くさび形の係止突起109、10
9′が先端109a、109a′を斜め後方に向けて対
向するように付設されている。
【0005 】他方のコネクタハウジング102は、コ
ネクタハウジング101と同様に合成樹脂材の成形加工
により形成されており、その内部にはコネクタハウジン
グ101内の端子金具と嵌合する複数の端子金具110
が収容されている。また、周壁102aの両側には、被
駆動ピン111が突設されている。
【0006 】レバー103は、両側の支承部103
a、103a間を操作部103bで連結した、ほぼ門型
の形状に形成されている。そして、支承部103aに設
けられた孔112をコネクタハウジング101の支持突
起107に嵌入することにより、コネクタハウジング1
01に対し支持突起107を軸として回動可能に装着さ
れている。
【0007 】レバー103の支承部103aの内側に
は、カム溝113が設けられており、操作部103bの
ほぼ中央部内側には、二本の可撓係止腕114、114
が付設されている。可撓係止腕114は、それぞれほぼ
L字形に形成されており、自由端部114aを操作部1
03b方向へ向け、基部114aがレバー103の操作
部103bに結合されている。自由端部114b相互間
には、板状の係止部115が架設されている。
【0008 】次に、双方のコネクタハウジング10
1、102を嵌合する際のレバー103の操作とロック
機構について説明する。尚、コネクタハウジング101
には、二つの係止突部109、109′が設けられてい
るが、一方の係止突部109にレバー103をロックす
る場合について説明する。
【0009 】図17に示されるように、他方のコネク
タハウジング102を一方のコネクタハウジング101
に接近させ、他方のコネクタハウジング102の被駆動
ピン111を、一方のコネクタハウジング101の導入
溝108内に導入してレバー103のカム溝113内に
位置させる。そして、この状態でレバー103を矢印方
向へ回動させると、被駆動ピン111がレバー103の
カム溝113に沿って一方のコネクタハウジング101
内に進入し、双方のコネクタハウジング101と102
が互いに嵌合する。
【0010 】このとき、図18に示されるように、レ
バー103に設けられた可撓係止腕114の係止部11
5が、一方のコネクタハウジング101の係止突部10
9の斜面部109bに当接する。さらに、レバー103
を矢印方向へ回動させて行くと、図19に示されるよう
に、可撓係止腕114が撓み、係止部115の係止端1
15aが係止突部109の先端109aに接近する。
【0011 】矢印方向へのレバー103の回動を継続
すると、係止部115の係止端115aが係止突部10
9の先端109aを乗り越える。係止端115aが係止
突部109を乗り越えると、上方へ撓んでいた可撓係止
腕114がそれ自体の弾性力により復元し、図20に示
されるように、係止部115の係止端115aが係止突
部109の下側に係合し、レバー103が一方のコネク
タハウジング101にロックされる。
【0012 】その後、レバー103のロックを解除す
る際には、図21に示されるように、可撓係止腕114
の係止部115とレバー103の操作部103bとを手
指で閉じるように摘むと、可撓係止腕114が上方へ撓
み、係止部115の係止端115aが係止突部109の
先端109aから外れ、レバー103が回動可能とな
る。そして、図21の矢印方向へレバー103を回動さ
せれば、嵌合操作の逆操作が行われ、レバー103のカ
ム溝113に沿って被駆動ピン111が移動し、一方の
コネクタハウジング101から他方のコネクタハウジン
グ102が離脱する。
【0013 】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術にあっては、図21の矢印方向へレバー103を回動
させることにより、小さな力で一方のコネクタハウジン
グ101と他方のコネクタハウジング102との離脱を
行うことができるようなっている。これは近年、ワイヤ
ハーネスのリサイクルにおいて効率よく解体するという
点に対し効果的である。
【0014 】しかしながら、レバー103を設けるこ
とにより、一方のコネクタハウジング101毎の構成部
品点数の増大につながり、コネクタ全体の構造も複雑化
してしまうという問題点を有している。また、レバー1
03の回動によりその回動範囲内のスペースが占有さ
れ、その結果、大型なコネクタになってしまうという問
題点も有している。
【0015 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、構成部品点数を削減し、構造を簡素化し、サ
イズを小型化した上で、容易にコネクタの離脱を行うこ
とが可能なコネクタの離脱構造及びコネクタ離脱用治具
を提供することを課題とする。
【0016 】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明のコネクタの離脱構造
は、相嵌合する第一コネクタと第二コネクタとをコネク
タ離脱用治具を用いて離脱させるコネクタの離脱構造で
あって、前記第一コネクタの第一コネクタハウジング
は、該第一コネクタハウジングの前後方向後部側に押圧
操作部を形成し且つ中間に第一係止部を形成した可撓性
のあるロックアームを有し、前記第二コネクタの第二コ
ネクタハウジングは、前記第一係止部が係合可能となる
第二係止部と、前記第一コネクタハウジングの前部及び
前記第二コネクタハウジングの奥壁を臨む開口部とを有
し、前記コネクタ離脱用治具は、前記押圧操作部を押圧
する押圧突起と、該押圧突起に対して所定の間隔で位置
し且つ前記奥壁に当接する傾斜面を形成し且つ前記開口
部を介して前記前部と前記奥壁との間に差し込まれる引
き抜き補助突起とを有し、前記第一コネクタと前記第二
コネクタとの嵌合状態からこれらを離脱させる際には、
前記押圧操作部を前記押圧突起で押圧して前記第一係止
部と前記第二係止部との係合を解除するとともに、該係
合の解除をしたままで前記前部と前記奥壁との間に前記
引き抜き補助突起を差し込み且つ前記奥壁に当接した前
記傾斜面を摺動させることを特徴としている。
【0017 】請求項2記載の本発明のコネクタの離脱
構造は、請求項1に記載のコネクタの離脱構造におい
て、前記押圧突起の押圧と前記引き抜き補助突起の差し
込みは、指で直接又はスライダを介して間接的に行うこ
とを特徴としている。
【0018 】請求項3記載の本発明のコネクタの離脱
構造は、請求項1又は請求項2に記載のコネクタの離脱
構造において、前記奥壁に、前記引き抜き補助突起に対
する差し込み案内用のテーパを形成することを特徴とし
ている。
【0019 】上記課題を解決するためなされた請求項
4記載の本発明のコネクタ離脱用治具は、相嵌合する第
一コネクタと第二コネクタとをこれらの嵌合状態から離
脱させるコネクタ離脱用治具であって、前記第一コネク
タの第一コネクタハウジングに形成した可撓性のあるロ
ックアームの前記第一コネクタハウジングの前後方向後
部側に存する押圧操作部を押圧する押圧突起と、前記第
二コネクタの第二コネクタハウジングの奥壁に当接する
傾斜面を有し且つ前記押圧突起が前記押圧操作部を押圧
した状態で前記第一コネクタハウジングの前部と前記奥
壁との間に差し込まれる引き抜き補助突起と、前記押圧
突起及び前記引き抜き補助突起に跨るブリッジ部と、を
備え、全体を略コ字状に形成することを特徴としてい
る。
【0020 】請求項5記載の本発明のコネクタ離脱用
治具は、請求項4に記載のコネクタ離脱用治具におい
て、前記押圧突起及び/又は前記引き抜き補助突起を前
記ブリッジ部に対しスライド自在にして前記押圧突起と
前記引き抜き補助突起との間隔を可変可能にすることを
特徴としている。
【0021 】請求項6記載の本発明のコネクタ離脱用
治具は、請求項4又は請求項5に記載のコネクタ離脱用
治具において、前記ブリッジ部に指先への装着用の装着
部を設けることを特徴としている。
【0022 】請求項7記載の本発明のコネクタ離脱用
治具は、請求項4又は請求項5に記載のコネクタ離脱用
治具において、前記ブリッジ部を手袋或いは指サックに
固定することを特徴としている。
【0023 】上記課題を解決するためなされた請求項
8記載の本発明のコネクタ離脱用治具は、相嵌合する第
一コネクタと第二コネクタとをこれらの嵌合状態から離
脱させるコネクタ離脱用治具であって、前記第一コネク
タの第一コネクタハウジングに形成した可撓性のあるロ
ックアームの前記第一コネクタハウジングの前後方向後
部側に存する押圧操作部を押圧する押圧突起と、前記第
二コネクタの第二コネクタハウジングの奥壁に当接する
傾斜面を有し且つ前記押圧突起が前記押圧操作部を押圧
した状態で前記第一コネクタハウジングの前部と前記奥
壁との間に差し込まれる引き抜き補助突起と、前記押圧
突起及び前記引き抜き補助突起をそれぞれ所定の間隔で
上下動自在に保持し且つ前記第二コネクタハウジングの
外側に取り付けられる治具本体と、前記押圧突起に形成
した第一被駆動ピンを案内する第一カム溝及び前記引き
抜き補助突起に形成した第二被駆動ピンを案内する第二
カム溝を有し且つ前記治具本体に対して前後動可能なス
ライダと、を備え、該スライダをスライドさせると前記
押圧突起及び前記引き抜き補助突起が順に移動すること
を特徴としている。
【0024 】請求項9記載の本発明のコネクタ離脱用
治具は、請求項8に記載のコネクタ離脱用治具におい
て、前記治具本体に、前記第二コネクタハウジングの外
側に設けた突条部を差し入れるスリットを形成すること
を特徴としている。
【0025 】請求項1に記載された本発明によれば、
第一コネクタと第二コネクタとの嵌合状態からコネクタ
離脱用治具を用いてこれら二つのコネクタを離脱させる
構造であり、先ず、第一コネクタの第一コネクタハウジ
ングにおけるロックアームの押圧操作部をコネクタ離脱
用治具の押圧突起で押圧する。これにより、ロックアー
ムが撓み、係合状態にあったロックアームの第一係止部
と第二コネクタの第二コネクタハウジングの第二係止部
との係合が解除される。次に、第一係止部と第二係止部
との係合が解除された状態で、第一コネクタハウジング
の前部及び第二コネクタハウジングの奥壁の間にコネク
タ離脱用治具の引き抜き補助突起を差し込む。その引き
抜き補助突起は、第二コネクタの開口部を介して差し込
まれ、差し込まれた際には、引き抜き補助突起の傾斜面
が第二コネクタハウジングの奥壁に当接する。続いて、
コネクタ離脱用治具の引き抜き補助突起の差し込みを継
続すると、第二コネクタハウジングの奥壁に当接した引
き抜き補助突起の傾斜面がその奥壁を摺動する。傾斜面
であることから、所定の間隔となる引き抜き補助突起及
び押圧突起によって第一コネクタハウジングが押し出さ
れる状態になり、第一コネクタハウジングの前部及び第
二コネクタハウジングの奥壁の間隔が徐々に広がって相
嵌合する第一コネクタと第二コネクタとの離脱が開始す
る。そして、ある程度間隔が広がると、第一コネクタハ
ウジング及び第二コネクタハウジング同士、特に端子金
具同士の摩擦抵抗が緩和される。この状態において、作
業者自身の手で第一コネクタ及び第二コネクタそれぞれ
を引っ張ると容易にこれらが離脱し、作業が完了する。
請求項1に記載された本発明は、第一コネクタと第二コ
ネクタとの嵌合状態からこれら二つのコネクタを離脱さ
せる構造としてコネクタ離脱用治具が用いられる。少な
くとも離脱の作業に必要な数だけコネクタ離脱用治具を
揃えればよく、コネクタハウジング毎の構成部品点数の
増大につながることはない。また、コネクタ離脱用治具
は、第一コネクタ及び第二コネクタそれぞれに対し別体
になることから、コネクタ全体の構造が複雑化したり大
型化したりすることもない。請求項1に記載された本発
明のコネクタの離脱構造は、構成部品点数を削減し、構
造を簡素化し、サイズを小型化した上で、容易にコネク
タの離脱を行うことができる。
【0026 】請求項2に記載された本発明によれば、
指で直接又はスライダを介して間接的に押圧突起の押圧
と引き抜き補助突起の差し込みが行われる。例えば作業
環境や端子金具同士の摩擦抵抗の大小に応じてコネクタ
離脱用治具の使い分けが可能になる。
【0027 】請求項3に記載された本発明によれば、
コネクタ離脱用治具の引き抜き補助突起が第一コネクタ
ハウジングの前部及び第二コネクタハウジングの奥壁の
間にスムーズに案内される。コネクタ離脱用治具の操作
がし易くなる。
【0028 】請求項4に記載された本発明によれば、
第一コネクタと第二コネクタとの嵌合状態からこれら二
つのコネクタを離脱させるコネクタ離脱用治具であり、
先ず、指で押圧突起を押圧して第一コネクタの第一コネ
クタハウジングのロックアームを撓ませる。これによ
り、係合状態にあったロックアームの第一係止部と第二
コネクタの第二コネクタハウジングの第二係止部との係
合が解除される。次に、押圧突起の押圧を維持した状態
で、第一コネクタハウジングの前部及び第二コネクタハ
ウジングの奥壁の間に引き抜き補助突起を指で押圧して
差し込む。この時、引き抜き補助突起に形成された傾斜
面は第二コネクタハウジングの奥壁に当接する。続い
て、引き抜き補助突起の差し込みを継続すると、第二コ
ネクタハウジングの奥壁に当接した引き抜き補助突起の
傾斜面がその奥壁を摺動する。傾斜面であることから、
ブリッジ部により所定の間隔となる引き抜き補助突起及
び押圧突起によって第一コネクタハウジングが押し出さ
れる状態になり、第一コネクタハウジングの前部及び第
二コネクタハウジングの奥壁の間隔が徐々に広がって相
嵌合する第一コネクタと第二コネクタとの離脱が開始す
る。そして、ある程度間隔が広がると、第一コネクタハ
ウジング及び第二コネクタハウジング同士、特に端子金
具同士の摩擦抵抗が緩和される。請求項4に記載された
本発明は、第一コネクタと第二コネクタとの嵌合状態か
らこれら二つのコネクタを離脱させる際に用いられる。
少なくとも離脱の作業に必要な数だけコネクタ離脱用治
具を揃えればよく、コネクタハウジング毎の構成部品点
数の増大につながることはない。また、第一コネクタ及
び第二コネクタそれぞれに対し別体になることから、コ
ネクタ全体の構造が複雑化したり大型化したりすること
もない。請求項4に記載された本発明のコネクタ離脱用
治具は、構成部品点数を削減し、構造を簡素化し、サイ
ズを小型化した上で、容易にコネクタの離脱を行うこと
ができる。
【0029 】請求項5に記載された本発明によれば、
第一コネクタハウジングのロックアームの押圧操作部と
第二コネクタハウジングの奥壁との間隔が広い場合に、
押圧突起と引き抜き補助突起との間隔をスライドによっ
て広げて対応することが可能になる。また同様に、ロッ
クアームの押圧操作部と第二コネクタハウジングの奥壁
との間隔が狭い場合には、押圧突起と引き抜き補助突起
との間隔をスライドによって狭めて対応することが可能
になる。
【0030 】請求項6に記載された本発明によれば、
指先に装着して用いられるコネクタ離脱用治具になる。
指先に装着することにより、コネクタの離脱に係る作業
が安定して行えるようになる。
【0031 】請求項7に記載された本発明によれば、
手袋或いは指サックに固定して用いられるコネクタ離脱
用治具になる。手袋或いは指サックに固定することによ
り、コネクタの離脱に係る作業が安定して行えるように
なる。
【0032 】請求項8に記載された本発明によれば、
第一コネクタと第二コネクタとの嵌合状態からこれら二
つのコネクタを離脱させるコネクタ離脱用治具であり、
先ず、スライダをスライドさせて押圧突起を移動させ第
一コネクタの第一コネクタハウジングのロックアームを
撓ませる。これにより、係合状態にあったロックアーム
の第一係止部と第二コネクタの第二コネクタハウジング
の第二係止部との係合が解除される。次に、押圧突起の
押圧を維持した状態で、更にスライダをスライドさせ第
一コネクタハウジングの前部及び第二コネクタハウジン
グの奥壁の間に引き抜き補助突起を差し込むように移動
させる。この時、引き抜き補助突起に形成された傾斜面
は第二コネクタハウジングの奥壁に当接する。続いて、
更にスライダをスライドさせ引き抜き補助突起の差し込
みを継続すると、第二コネクタハウジングの奥壁に当接
した引き抜き補助突起の傾斜面がその奥壁を摺動する。
傾斜面であることから、治具本体における配置により所
定の間隔となる引き抜き補助突起及び押圧突起によって
第一コネクタハウジングが押し出される状態になり、第
一コネクタハウジングの前部及び第二コネクタハウジン
グの奥壁の間隔が徐々に広がって相嵌合する第一コネク
タと第二コネクタとの離脱が開始する。そして、ある程
度間隔が広がると、第一コネクタハウジング及び第二コ
ネクタハウジング同士、特に端子金具同士の摩擦抵抗が
緩和される。請求項8に記載された本発明は、第一コネ
クタと第二コネクタとの嵌合状態からこれら二つのコネ
クタを離脱させる際に用いられる。少なくとも離脱の作
業に必要な数だけコネクタ離脱用治具を揃えればよく、
コネクタハウジング毎の構成部品点数の増大につながる
ことはない。また、第一コネクタ及び第二コネクタそれ
ぞれに対し別体になることから、コネクタ全体の構造が
複雑化したり大型化したりすることもない。請求項8に
記載された本発明のコネクタ離脱用治具は、構成部品点
数を削減し、構造を簡素化し、サイズを小型化した上
で、容易にコネクタの離脱を行うことができる。
【0033 】請求項9に記載された本発明によれば、
治具本体のスリットに第二コネクタハウジングの突条部
を差し入れて、すなわち、治具本体の位置決めをした状
態でコネクタの離脱に係る作業を開始することが可能に
なる。
【0034 】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明のコネクタの離脱構
造及びコネクタ離脱用治具の一実施の形態を示す斜視図
である。また、図2は嵌合状態の第一コネクタ及び第二
コネクタの断面図である。
【0035 】図1において、引用符号1、2は雌型の
第一コネクタ、雄型の第二コネクタを示しており、相嵌
合するように構成されている。また、引用符号3は第一
コネクタ1と第二コネクタ2との嵌合状態からこれら二
つのコネクタ1、2を離脱させる際に用いられるコネク
タ離脱用治具を示している。
【0036 】図1及び図2において、第一コネクタ1
は、合成樹脂製の第一コネクタハウジング4と、図示し
ない複数の端子金具とを備えて構成されている。複数の
端子金具は、それぞれ第一コネクタハウジング4内に形
成された複数の端子収容室に収容されており、ワイヤハ
ーネスを構成する複数の電線5の各端末が接続されてい
る。複数の端子金具及び複数の端子収容室は、既知のも
のと同じであるものとし、その説明及び図示をここでは
省略するものとする。
【0037 】第一コネクタハウジング4は、箱形形状
に形成されており、第一コネクタハウジング4の前面に
は、上記図示しない端子収容室に第二コネクタ2の後述
する図示しない端子金具を導入するための孔が複数形成
されている。第一コネクタハウジング4の後面には、図
示しない端子金具に対する挿入口が複数形成されてい
る。第一コネクタハウジング4の上面には、ロックアー
ム6と複数のガイドリブ7とロックアーム保護部8とが
形成されている。
【0038 】ロックアーム6は、その基端部が第一コ
ネクタハウジング4の前部側に連成されており、且つア
ーム先端が第一コネクタハウジング4の後部側にのびる
片持ちアーム状に形成されている。すなわち、ロックア
ーム6は、第一コネクタハウジング4の前後方向にのび
るように形成されている。ロックアーム6のアーム先端
上面には、押圧操作部9が形成されている。また、ロッ
クアーム6の中間上面には、突起状の第一係止部10が
形成されている。ロックアーム6は、押圧操作部9を押
圧することにより、アーム先端下面が第一コネクタハウ
ジング4の上面に接触する方向に弾性変形するようにな
っている。
【0039 】複数のガイドリブ7は、第一コネクタハ
ウジング4の前後方向にのびており、その後部側には、
ロックアーム保護部8が連成されている。ロックアーム
保護部8は、門型であって、第一コネクタハウジング4
の左右方向にのびて形成されている。また、ロックアー
ム保護部8は、所定の間隔をあけてロックアーム6のア
ーム先端側を覆っている。
【0040 】第二コネクタ2は、合成樹脂製の第二コ
ネクタハウジング11と、図示しない複数の端子金具と
を備えて構成されている。複数の端子金具は、それぞれ
第二コネクタハウジング11内に形成された複数の端子
収容室に収容されており、ワイヤハーネスを構成する複
数の電線12の各端末が接続されている。複数の端子金
具及び複数の端子収容室は、既知のものと同じであるも
のとし、その説明及び図示をここでは省略するものとす
る。
【0041 】第二コネクタハウジング11は、前面が
開放された箱形形状に形成されている。また、第二コネ
クタハウジング11は、上記前面を介して内側に第一コ
ネクタハウジング4が嵌合するように形成されている。
第二コネクタハウジング11の上記内側には、奥壁(後
面を有する壁)を介して上記図示しない複数の端子金具
の電気接触部が突出しており、第一コネクタハウジング
4が嵌合した際には、上記孔を介して第一コネクタ1の
端子金具と電気的に接続されるようになっている。第二
コネクタハウジング11の上壁(上面を有する壁)に
は、第二係止部13と複数のガイド溝14と開口部15
とが形成されている。
【0042 】第二係止部13は、上記上壁の内側であ
って第一コネクタ1の第一係止部10が係合可能となる
突起状に形成されている。複数のガイド溝14は、第二
コネクタハウジング11の前後方向にのびており、第一
コネクタ1の複数のガイドリブ7を案内することができ
るように形成されている。開口部15は、上記上壁の後
部に形成されている。また、開口部15は、上記内側に
貫通するように形成されている。開口部15からは、上
記奥壁と、第一コネクタハウジング4の前部(嵌合時に
おいて)とが臨めるようになっている。
【0043 】尚、上記奥壁の図2中の仮想線で示され
る位置にテーパ16を形成してもよいものとする。その
テーパ16は、後述する引き抜き補助突起18に対する
差し込み案内用のテーパであって、引き抜き補助突起1
8を第一コネクタハウジング4の前部及び第二コネクタ
ハウジング11の奥壁の間にスムーズに案内するように
なっている(コネクタ離脱用治具3の操作がし易くなる
という利点がある。但し、テーパ16は小さい方が好ま
しいものとする)。
【0044 】コネクタ離脱用治具3は、図1に示され
る如く、押圧突起17と引き抜き補助突起18とブリッ
ジ部19とを備えて構成されており、全体が略コ字状に
形成されている。押圧突起17は、第一コネクタ1の押
圧操作部9を押圧するための部分であって、本形態にお
いては四角柱状に形成されている(この形状に限るもの
ではない)。
【0045 】引き抜き補助突起18は、第一コネクタ
ハウジング4の前部(前面)と第二コネクタハウジング
11の奥壁との間に差し込まれる部分であって、傾斜面
20を有するように形成されている。また、引き抜き補
助突起18は、上記左右方向からの側面視が三角形状に
なるように形成されている。傾斜面20は、第二コネク
タハウジング11の奥壁側に形成されている。傾斜面2
0の角度は適宜角度に設定されている。引き抜き補助突
起18における第一コネクタハウジング4の前部側は、
上記上下方向に平行な平坦な面として形成されている。
【0046 】ブリッジ部19は、押圧突起17及び引
き抜き補助突起18に跨るように形成されている。ま
た、ブリッジ部19は、押圧突起17及び引き抜き補助
突起18の間隔を所定の間隔に保つとともに、操作部と
しての機能を有している。コネクタ離脱用治具3は、十
分な剛性を確保することができる材料で形成されている
(合成樹脂、金属、木等いずれであってもよいものとす
る)。
【0047 】次に、上記構成に基づいて、本発明のコ
ネクタの離脱構造及びコネクタ離脱用治具に係る作用を
説明する。
【0048 】図3はコネクタの離脱に係る作業開始時
のコネクタ離脱用治具の位置関係を示す断面図、図4は
コネクタ離脱用治具の押圧突起がロックアームの押圧操
作部に当接した状態を示す断面図、図5はコネクタ離脱
用治具の押圧突起がロックアームの押圧操作部を押圧し
ロックアームを撓ませてロックアームの第一係止部と第
二コネクタの第二コネクタハウジングの第二係止部との
係合を解除した状態を示す断面図、図6は第一コネクタ
ハウジングの前部及び第二コネクタハウジングの奥壁と
の間にコネクタ離脱用治具の引き抜き補助突起が差し込
まれ第一コネクタと第二コネクタとの離脱が開始した状
態を示す断面図である。
【0049 】図3において、コネクタの離脱に係る作
業を開始する際には、先ず、嵌合状態にある第一コネク
タ1及び第二コネクタ2の上方にコネクタ離脱用治具3
を配置する。具体的には、第一コネクタ1の押圧操作部
9の上方にコネクタ離脱用治具3の押圧突起17を、ま
た、開口部15から臨む第一コネクタハウジング4の前
部及び第二コネクタハウジング11の奥壁の上方にコネ
クタ離脱用治具3の引き抜き補助突起18を配置する。
【0050 】次に、コネクタ離脱用治具3の配置が終
わると、図4に示される如く、コネクタ離脱用治具3を
下方へ移動させ上記作業を開始する。この時、コネクタ
離脱用治具3の押圧突起17は、第一コネクタ1の押圧
操作部9に当接し、コネクタ離脱用治具3の引き抜き補
助突起18の先端は、開口部15を介して第一コネクタ
ハウジング4の前部及び第二コネクタハウジング11の
奥壁の間に当接する。
【0051 】続いて、図5に示される如く、上記状態
から指で押圧突起17を押圧して第一コネクタハウジン
グ4のロックアーム6を撓ませる(矢線A付近を指で押
圧する)。この時、係合状態にあったロックアーム6の
第一係止部10と第二コネクタハウジング11の第二係
止部13との係合が解除される。尚、引き抜き補助突起
18の先端は、第一コネクタハウジング4の前部及び第
二コネクタハウジング11の奥壁の間に当接したままで
ある。
【0052 】続いてさらに、図6に示される如く、上
記状態から押圧突起17の押圧を維持した状態で、第一
コネクタハウジング4の前部及び第二コネクタハウジン
グ11の奥壁の間に引き抜き補助突起18を指で押圧し
て差し込む(矢線B付近を指で押圧する)。この時、引
き抜き補助突起18の傾斜面20が第二コネクタハウジ
ング11の奥壁に当接する。
【0053 】そして、引き抜き補助突起18の差し込
みを継続すると、第二コネクタハウジング11の奥壁に
当接した傾斜面20がその奥壁を摺動する。この時、傾
斜面20は適宜角度を有していることから、ブリッジ部
19により所定の間隔となる引き抜き補助突起18及び
押圧突起17によって、第一コネクタハウジング4が矢
線C方向に押し出され、第一コネクタハウジング4の前
部及び第二コネクタハウジング11の奥壁の間隔が徐々
に広がる。これにより、相嵌合する第一コネクタ1と第
二コネクタ2との離脱が開始する。
【0054 】ある程度、上記間隔が広がると、第一コ
ネクタハウジング4及び第二コネクタハウジング11同
士、特に上記図示しない端子金具同士の摩擦抵抗が緩和
される。この状態において、作業者自身の手で第一コネ
クタ1及び第二コネクタ2それぞれを引っ張ると容易に
これらが離脱し、作業が完了する。
【0055 】以上、図1ないし図6までを参照しなが
ら説明してきたように、第一コネクタ1と第二コネクタ
2との嵌合状態からこれら二つのコネクタ1、2を離脱
させるためにコネクタ離脱用治具3が用いられる。従っ
て、少なくとも離脱の作業に必要な数だけコネクタ離脱
用治具3を揃えればよく、従来のようなコネクタハウジ
ング毎の構成部品点数の増大につながることはない。ま
た、コネクタ離脱用治具3は、第一コネクタ1及び第二
コネクタ2それぞれに対し別体になることから、コネク
タ全体の構造が複雑化したり大型化したりすることもな
い。
【0056 】続いて、図7を参照しながら上記コネク
タ離脱用治具3の第一変形例を説明する。
【0057 】図7(a)、(c)において、第一変形
例となるコネクタ離脱用治具21は、押圧突起22と引
き抜き補助突起23とブリッジ部24とを備えて構成さ
れている。また、コネクタ離脱用治具21は、押圧突起
22がブリッジ部24に対しスライド自在となるように
形成されている(これに限らず、引き抜き補助突起23
がブリッジ部24に対してスライド自在、或いは押圧突
起22と引き抜き補助突起23とがブリッジ部24に対
してスライド自在でもよい)。コネクタ離脱用治具21
は、十分な剛性を確保することができる材料で形成され
ている(合成樹脂、金属、木等いずれであってもよいも
のとする)。
【0058 】押圧突起22は、その下部が上記第一コ
ネクタ1の押圧操作部9を押圧するための部分として四
角柱状に形成されている(この形状に限るものではな
い)。また、押圧突起22の上部は、ブリッジ部24を
スライドし且つ位置決めが可能となるような形状に形成
されている。本形態においては、摺動部25とロック部
26とを有するように形成されている。摺動部25及び
ロック部26は、上下方向に所定の間隔を有して配設さ
れている。ロック部26は可撓性を有するものとする。
【0059 】引き抜き補助突起23は、上記第一コネ
クタハウジング4の前部(前面)と第二コネクタハウジ
ング11の奥壁との間に差し込まれる部分であって、傾
斜面27を有するように形成されている。また、引き抜
き補助突起23は、左右方向からの側面視が三角形状に
なるように形成されている(上記引き抜き補助突起18
と基本的に同じものとする)。
【0060 】ブリッジ部24は、操作部としての機能
を有しており、その一端に引き抜き補助突起23が連成
されている。また、他端には、押圧突起22が取り付け
られるようになっている。ブリッジ部24には、ロック
部26が係合する被ロック部28が複数形成されてい
る。
【0061 】上記構成において、押圧突起22をブリ
ッジ部24の上記他端に固定し押圧突起22と引き抜き
補助突起23との間隔を広くすると(図7(a)参
照)、第一コネクタハウジングのロックアームの押圧操
作部と第二コネクタハウジングの奥壁との間隔が広い場
合に対応させることが可能になる(言い換えれば、図7
(b)に示されるような第一コネクタハウジング29に
対応させることが可能になる)。
【0062 】また、押圧突起22をブリッジ部24の
中間に固定し押圧突起22と引き抜き補助突起23との
間隔を狭めると(図7(c)参照)、第一コネクタハウ
ジングのロックアームの押圧操作部と第二コネクタハウ
ジングの奥壁との間隔が狭い場合に対応させることが可
能になる(言い換えれば、図7(d)に示されるような
第一コネクタハウジング30に対応させることが可能に
なる)。
【0063 】従って、第一変形例となるコネクタ離脱
用治具21は、第一コネクタハウジングのロックアーム
の押圧操作部と第二コネクタハウジングの奥壁との間隔
が一定でない様々なタイプのコネクタの離脱に適用する
ことができるという利点がある。
【0064 】続いてさらに、図8を参照しながら上記
コネクタ離脱用治具3の第二変形例を説明する。尚、上
記コネクタ離脱用治具3と基本的に同じ部分には同一の
符号を付してその説明を省略するものとする。
【0065 】図8において、第二変形例となるコネク
タ離脱用治具31は、押圧突起17と引き抜き補助突起
18とブリッジ部19とを備えて構成されており、ブリ
ッジ部19には、指先32への装着用の装着部33が設
けられている。上記構成において、コネクタ離脱用治具
31は、指先32へ装着された上で用いられるようにな
っている。従って、コネクタの離脱に係る作業を安定し
て行うことができるという利点がある。
【0066 】尚、装着部33に限らずブリッジ部19
を手袋或いは指サックに固定して用いることも可能であ
るものとする(コネクタの離脱に係る作業を安定して行
うことができる)。
【0067 】図9は本発明によるコネクタの離脱構造
及びコネクタ離脱用治具の他の一実施の形態を示す分解
斜視図である。
【0068 】図9において、引用符号1、2は上記と
同じ雌型の第一コネクタ、雄型の第二コネクタを示して
いる。また、引用符号34は第一コネクタ1と第二コネ
クタ2との嵌合状態からこれら二つのコネクタ1、2を
離脱させる際に用いられるコネクタ離脱用治具を示して
いる。
【0069 】第二コネクタ2の第二コネクタハウジン
グ11の側壁外側には、突条部35が形成されている。
その突条部35は、リブ状であって、第二コネクタハウ
ジング11の後部から前部に向けて真っ直ぐに形成され
ている。本形態において、突条部35は、コネクタ離脱
用治具34の位置決め用として形成されている。
【0070 】コネクタ離脱用治具34は、押圧突起3
6と引き抜き補助突起37と治具本体38とスライダ3
9とを備えて構成されている。また、コネクタ離脱用治
具34は、例えば合成樹脂の成形により形成されてい
る。押圧突起36は、第一コネクタ1の押圧操作部9を
押圧するための部分であって、本形態においては四角柱
状に形成されている(この形状に限るものではない)。
押圧突起36の側部には、一対の第一被駆動ピン40が
設けられている。
【0071 】引き抜き補助突起37は、第一コネクタ
ハウジング4の前部と第二コネクタハウジング11の奥
壁との間に差し込まれる部分であって、傾斜面41を有
するように形成されている。また、引き抜き補助突起3
7は、左右方向からの側面視が三角形状になるように形
成されている。傾斜面41は、第二コネクタハウジング
11の奥壁側に形成されている。傾斜面41の角度は適
宜角度に設定されている。引き抜き補助突起37におけ
る第一コネクタハウジング4の前部側は、上下方向に平
行な平坦な面として形成されている。引き抜き補助突起
37の側部には、一対の第二被駆動ピン42が設けられ
ている。
【0072 】治具本体38は、離脱に係る作業の際に
第二コネクタハウジング11の外側に取り付けられる略
箱状の部材であって、その上部には上下方向に貫通する
第一案内孔43及び第二案内孔44と、前後方向に貫通
する一対の第三案内孔45とが形成されている。また、
治具本体38の上記上部に連成される側壁には、第二コ
ネクタハウジング11の突条部35を差し入れるための
スリット46が形成されている。スリット46は、前方
から後方に向けて切り欠き形成されている。スリット4
6に突条部35を差し入れると、コネクタ離脱用治具3
4の位置決めがなされるようになっている。
【0073 】第一案内孔43は、押圧突起36を上下
動自在に保持するように形成されている。また、第二案
内孔44は、引き抜き補助突起37を上下動自在に保持
するように形成されている。第一案内孔43及び第二案
内孔44は、所定の間隔となるように配置形成されてい
る。一対の第三案内孔45は、スライダ39を案内する
部分であって、第一案内孔43及び第二案内孔44を貫
通するように形成されている。
【0074 】スライダ39は、帯状の部材をコ字状に
形成したものであって、相対向する一対のスライド部4
7と、これらをつなぐ連結部48とを有している。スラ
イド部47には、押圧突起36の第一被駆動ピン40が
差し込まれ、これを案内する第一カム溝49と、引き抜
き補助突起37の第二被駆動ピン42が差し込まれ、こ
れを案内する第二カム溝50とが形成されている。
【0075 】押圧突起36、引き抜き補助突起37、
及びスライダ39を治具本体38に組み付け、スライダ
39を前後方向にスライドさせると、図中に示されるよ
うな第一カム溝49及び第二カム溝50の経路によっ
て、押圧突起36と引き抜き補助突起37とが順に上下
動するように構成されている。
【0076 】上記構成に基づいて、本発明のコネクタ
の離脱構造及びコネクタ離脱用治具に係る作用を説明す
る。
【0077 】図10はコネクタの離脱に係る作業開始
時のコネクタ離脱用治具の位置関係を示す断面図、図1
1は図10の状態においてのコネクタ離脱用治具の斜視
図((a)は治具全体の斜視図、(b)は部分的な斜視
図)、図12はコネクタ離脱用治具の押圧突起がロック
アームの押圧操作部を押圧しロックアームを撓ませてロ
ックアームの第一係止部と第二コネクタの第二コネクタ
ハウジングの第二係止部との係合を解除した状態を示す
断面図、図13は第一コネクタハウジングの前部及び第
二コネクタハウジングの奥壁との間にコネクタ離脱用治
具の引き抜き補助突起が差し込まれ第一コネクタと第二
コネクタとの離脱が開始した状態を示す断面図、図14
は図13の状態においてのコネクタ離脱用治具の斜視図
((a)は治具全体の斜視図、(b)は部分的な斜視
図)である。
【0078 】図10において、コネクタの離脱に係る
作業を開始する際には、先ず、嵌合状態にある第一コネ
クタ1及び第二コネクタ2の上方からコネクタ離脱用治
具34を近づけ、第二コネクタ2の突条部35をスリッ
ト46に差し入れてコネクタ離脱用治具34を第二コネ
クタ2に取り付ける。この時、第一コネクタ1の押圧操
作部9の上方には、コネクタ離脱用治具34の押圧突起
36が、また、開口部15から臨む第一コネクタハウジ
ング4の前部及び第二コネクタハウジング11の奥壁の
上方には、コネクタ離脱用治具34の引き抜き補助突起
37が配置される。図10及び図11において、スライ
ダ39は、前方から後方へ向けて押し込まれた状態に配
置され、押圧突起36及び引き抜き補助突起37は最上
位置に配置される。
【0079 】次に、コネクタ離脱用治具34の取り付
けが終わると、図12に示される如く、スライダ39を
後方から前方に向けて、すなわち矢線D方向にスライド
させて押圧突起36を最下位置まで移動させる。この
時、ロックアーム6が撓み、係合状態にあったロックア
ーム6の第一係止部10と第二コネクタハウジング11
の第二係止部13との係合が解除される。尚、引き抜き
補助突起37は、開口部15の上方に位置したままであ
る。
【0080 】続いてさらに、図13に示される如く、
上記状態から押圧突起36の押圧を維持した状態で、更
にスライダ39を矢線D方向にスライドさせて第一コネ
クタハウジング4の前部及び第二コネクタハウジング1
1の奥壁の間に引き抜き補助突起37を差し込むように
移動させる。この時、引き抜き補助突起37の傾斜面4
1が第二コネクタハウジング11の奥壁に当接する。
【0081 】そして、図13及び図14に示される如
く、更にスライダ39をスライドさせ引き抜き補助突起
18の差し込みを継続すると、第二コネクタハウジング
11の奥壁に当接した傾斜面41がその奥壁を摺動す
る。この時、傾斜面41は適宜角度を有していることか
ら、治具本体38における配置により所定の間隔となる
引き抜き補助突起37及び押圧突起36によって、第一
コネクタハウジング4が矢線C方向に押し出され、第一
コネクタハウジング4の前部及び第二コネクタハウジン
グ11の奥壁の間隔が徐々に広がる。これにより、相嵌
合する第一コネクタ1と第二コネクタ2との離脱が開始
する。
【0082 】ある程度、上記間隔が広がると、第一コ
ネクタハウジング4及び第二コネクタハウジング11同
士、特に上記図示しない端子金具同士の摩擦抵抗が緩和
される。この状態において、作業者自身の手で第一コネ
クタ1及び第二コネクタ2それぞれを引っ張ると容易に
これらが離脱し、作業が完了する。
【0083 】以上、図9ないし図14までを参照しな
がら説明してきたように、第一コネクタ1と第二コネク
タ2との嵌合状態からこれら二つのコネクタ1、2を離
脱させるためにコネクタ離脱用治具34が用いられる。
従って、少なくとも離脱の作業に必要な数だけコネクタ
離脱用治具34を揃えればよく、従来のようなコネクタ
ハウジング毎の構成部品点数の増大につながることはな
い。また、コネクタ離脱用治具34は、第一コネクタ1
及び第二コネクタ2それぞれに対し別体になることか
ら、コネクタ全体の構造が複雑化したり大型化したりす
ることもない。
【0084 】その他、本発明は本発明の主旨を変えな
い範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0085 】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、第一コネクタと第二コネクタとの
嵌合状態からこれら二つのコネクタを離脱させるために
コネクタ離脱用治具を用いる。少なくとも離脱の作業に
必要な数だけコネクタ離脱用治具を揃えればよく、コネ
クタハウジング毎の構成部品点数の増大につながること
はない。また、コネクタ離脱用治具は、第一コネクタ及
び第二コネクタそれぞれに対し別体になることから、コ
ネクタ全体の構造が複雑化したり大型化したりすること
もない。従って、構成部品点数を削減し、構造を簡素化
し、サイズを小型化した上で、容易にコネクタの離脱を
行うことが可能なコネクタの離脱構造を提供することが
できるという効果を奏する。
【0086 】請求項2に記載された本発明によれば、
例えば作業環境や端子金具同士の摩擦抵抗の大小に応じ
てコネクタ離脱用治具の使い分けをすることができる。
従って、コネクタの離脱に係る作業性の向上を図ること
ができるという効果を奏する。その他、指で直接差し込
みを行う場合はコネクタ離脱用治具の構造を簡素化する
ことができるという効果も奏する。
【0087 】請求項3に記載された本発明によれば、
引き抜き補助突起を第一コネクタハウジングの前部及び
第二コネクタハウジングの奥壁の間にスムーズに案内す
ることができる。従って、コネクタの離脱に係る作業性
の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0088 】請求項4に記載された本発明によれば、
第一コネクタと第二コネクタとの嵌合状態からこれら二
つのコネクタを離脱させる際に用いる。少なくとも離脱
の作業に必要な数だけコネクタ離脱用治具を揃えればよ
く、コネクタハウジング毎の構成部品点数の増大につな
がることはない。また、第一コネクタ及び第二コネクタ
それぞれに対し別体になることから、コネクタ全体の構
造が複雑化したり大型化したりすることもない。従っ
て、構成部品点数を削減し、構造を簡素化し、サイズを
小型化した上で、容易にコネクタの離脱を行うことが可
能なコネクタ離脱用治具を提供することができるという
効果を奏する。
【0089 】請求項5に記載された本発明によれば、
第一コネクタハウジングのロックアームの押圧操作部と
第二コネクタハウジングの奥壁との間隔が一定でない様
々なタイプのコネクタの離脱に適用することができると
いう効果を奏する。
【0090 】請求項6、7に記載された本発明によれ
ば、コネクタの離脱に係る作業性の向上を図ることがで
きるという効果を奏する。
【0091 】請求項8に記載された本発明によれば、
第一コネクタと第二コネクタとの嵌合状態からこれら二
つのコネクタを離脱させる際に用いる。少なくとも離脱
の作業に必要な数だけコネクタ離脱用治具を揃えればよ
く、コネクタハウジング毎の構成部品点数の増大につな
がることはない。また、第一コネクタ及び第二コネクタ
それぞれに対し別体になることから、コネクタ全体の構
造が複雑化したり大型化したりすることもない。従っ
て、構成部品点数を削減し、構造を簡素化し、サイズを
小型化した上で、容易にコネクタの離脱を行うことが可
能なコネクタ離脱用治具を提供することができるという
効果を奏する。
【0092 】請求項9に記載された本発明によれば、
コネクタの離脱に係る作業性の向上を図ることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコネクタの離脱構造及びコネクタ
離脱用治具の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】第一コネクタ及び第二コネクタの嵌合状態を示
す断面図である。
【図3】コネクタの離脱に係る作業開始時のコネクタ離
脱用治具の位置関係を示す断面図である。
【図4】コネクタ離脱用治具の押圧突起がロックアーム
の押圧操作部に当接した状態を示す断面図である。
【図5】コネクタ離脱用治具の押圧突起がロックアーム
の押圧操作部を押圧しロックアームを撓ませてロックア
ームの第一係止部と第二コネクタの第二コネクタハウジ
ングの第二係止部との係合を解除した状態を示す断面図
である。
【図6】第一コネクタハウジングの前部及び第二コネク
タハウジングの奥壁との間にコネクタ離脱用治具の引き
抜き補助突起が差し込まれ第一コネクタと第二コネクタ
との離脱が開始した状態を示す断面図である。
【図7】図1のコネクタ離脱用治具の第一変形例であ
り、(a)は第一コネクタハウジングのロックアームの
押圧操作部と第二コネクタハウジングの奥壁との間隔が
広い場合の使用例を示すコネクタ離脱用治具の斜視図、
(b)は(a)に対応する第一コネクタハウジングの斜
視図、(c)は第一コネクタハウジングのロックアーム
の押圧操作部と第二コネクタハウジングの奥壁との間隔
が狭い場合の使用例を示すコネクタ離脱用治具の斜視
図、(d)は(c)に対応する第一コネクタハウジング
の斜視図である。
【図8】図1のコネクタ離脱用治具の第二変形例を示す
斜視図である。
【図9】本発明によるコネクタの離脱構造及びコネクタ
離脱用治具の他の一実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
【図10】コネクタの離脱に係る作業開始時のコネクタ
離脱用治具の位置関係を示す断面図である。
【図11】図10の状態においてのコネクタ離脱用治具
の斜視図であり、(a)は治具全体の斜視図、(b)は
部分的な斜視図である。
【図12】コネクタ離脱用治具の押圧突起がロックアー
ムの押圧操作部を押圧しロックアームを撓ませてロック
アームの第一係止部と第二コネクタの第二コネクタハウ
ジングの第二係止部との係合を解除した状態を示す断面
図である。
【図13】第一コネクタハウジングの前部及び第二コネ
クタハウジングの奥壁との間にコネクタ離脱用治具の引
き抜き補助突起が差し込まれ第一コネクタと第二コネク
タとの離脱が開始した状態を示す断面図である。
【図14】図13の状態においてのコネクタ離脱用治具
の斜視図であり、(a)は治具全体の斜視図、(b)は
部分的な斜視図である。
【図15】従来例のレバー嵌合式コネクタの斜視図であ
る。
【図16】図15の一方のコネクタハウジング及びレバ
ーを示す断面図である。
【図17】図15の双方のコネクタハウジングを嵌合す
る過程を示す説明図である。
【図18】図17のコネクタハウジング相互の嵌合時に
おけるレバーの可撓係止腕の状態を示す説明図である。
【図19】図18のレバーを更に回動させレバーのロッ
クを開始する状態を示す説明図である。
【図20】図19のレバーの回動を継続してロックが行
われた状態を示す説明図である。
【図21】図20のレバーのロックを解除する操作を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 第一コネクタ 2 第二コネクタ 3 コネクタ離脱用治具 4 第一コネクタハウジング 6 ロックアーム 9 押圧操作部 10 第一係止部 11 第二コネクタハウジング 13 第二係止部 15 開口部 16 テーパ 17 押圧突起 18 引き抜き補助突起 19 ブリッジ部 20 傾斜面 21 コネクタ離脱用治具 22 押圧突起 23 引き抜き補助突起 24 ブリッジ部 25 摺動部 26 ロック部 27 傾斜面 28 被ロック部 29、30 第一コネクタハウジング 31 コネクタ離脱用治具 32 指先 33 装着部 34 コネクタ離脱用治具 35 突条部 36 押圧突起 37 引き抜き補助突起 38 治具本体 39 スライダ 40 第一被駆動ピン 41 傾斜面 42 第二被駆動ピン 43 第一案内孔 44 第二案内孔 45 第三案内孔 46 スリット 47 スライド部 48 連結部 49 第一カム溝 50 第二カム溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相嵌合する第一コネクタと第二コネクタ
    とをコネクタ離脱用治具を用いて離脱させるコネクタの
    離脱構造であって、 前記第一コネクタの第一コネクタハウジングは、該第一
    コネクタハウジングの前後方向後部側に押圧操作部を形
    成し且つ中間に第一係止部を形成した可撓性のあるロッ
    クアームを有し、 前記第二コネクタの第二コネクタハウジングは、前記第
    一係止部が係合可能となる第二係止部と、前記第一コネ
    クタハウジングの前部及び前記第二コネクタハウジング
    の奥壁を臨む開口部とを有し、 前記コネクタ離脱用治具は、前記押圧操作部を押圧する
    押圧突起と、該押圧突起に対して所定の間隔で位置し且
    つ前記奥壁に当接する傾斜面を形成し且つ前記開口部を
    介して前記前部と前記奥壁との間に差し込まれる引き抜
    き補助突起とを有し、 前記第一コネクタと前記第二コネクタとの嵌合状態から
    これらを離脱させる際には、前記押圧操作部を前記押圧
    突起で押圧して前記第一係止部と前記第二係止部との係
    合を解除するとともに、該係合の解除をしたままで前記
    前部と前記奥壁との間に前記引き抜き補助突起を差し込
    み且つ前記奥壁に当接した前記傾斜面を摺動させること
    を特徴とするコネクタの離脱構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコネクタの離脱構造に
    おいて、 前記押圧突起の押圧と前記引き抜き補助突起の差し込み
    は、指で直接又はスライダを介して間接的に行うことを
    特徴とするコネクタの離脱構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のコネクタ
    の離脱構造において、 前記奥壁に、前記引き抜き補助突起に対する差し込み案
    内用のテーパを形成することを特徴とするコネクタの離
    脱構造。
  4. 【請求項4】 相嵌合する第一コネクタと第二コネクタ
    とをこれらの嵌合状態から離脱させるコネクタ離脱用治
    具であって、 前記第一コネクタの第一コネクタハウジングに形成した
    可撓性のあるロックアームの前記第一コネクタハウジン
    グの前後方向後部側に存する押圧操作部を押圧する押圧
    突起と、 前記第二コネクタの第二コネクタハウジングの奥壁に当
    接する傾斜面を有し且つ前記押圧突起が前記押圧操作部
    を押圧した状態で前記第一コネクタハウジングの前部と
    前記奥壁との間に差し込まれる引き抜き補助突起と、 前記押圧突起及び前記引き抜き補助突起に跨るブリッジ
    部と、 を備え、 全体を略コ字状に形成することを特徴とするコネクタ離
    脱用治具。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のコネクタ離脱用治具に
    おいて、 前記押圧突起及び/又は前記引き抜き補助突起を前記ブ
    リッジ部に対しスライド自在にして前記押圧突起と前記
    引き抜き補助突起との間隔を可変可能にすることを特徴
    とするコネクタ離脱用治具。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載のコネクタ
    離脱用治具において、 前記ブリッジ部に指先への装着用の装着部を設けること
    を特徴とするコネクタ離脱用治具。
  7. 【請求項7】 請求項4又は請求項5に記載のコネクタ
    離脱用治具において、 前記ブリッジ部を手袋或いは指サックに固定することを
    特徴とするコネクタ離脱用治具。
  8. 【請求項8】 相嵌合する第一コネクタと第二コネクタ
    とをこれらの嵌合状態から離脱させるコネクタ離脱用治
    具であって、 前記第一コネクタの第一コネクタハウジングに形成した
    可撓性のあるロックアームの前記第一コネクタハウジン
    グの前後方向後部側に存する押圧操作部を押圧する押圧
    突起と、 前記第二コネクタの第二コネクタハウジングの奥壁に当
    接する傾斜面を有し且つ前記押圧突起が前記押圧操作部
    を押圧した状態で前記第一コネクタハウジングの前部と
    前記奥壁との間に差し込まれる引き抜き補助突起と、 前記押圧突起及び前記引き抜き補助突起をそれぞれ所定
    の間隔で上下動自在に保持し且つ前記第二コネクタハウ
    ジングの外側に取り付けられる治具本体と、 前記押圧突起に形成した第一被駆動ピンを案内する第一
    カム溝及び前記引き抜き補助突起に形成した第二被駆動
    ピンを案内する第二カム溝を有し且つ前記治具本体に対
    して前後動可能なスライダと、 を備え、 該スライダをスライドさせると前記押圧突起及び前記引
    き抜き補助突起が順に移動することを特徴とするコネク
    タ離脱用治具。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のコネクタ離脱用治具に
    おいて、 前記治具本体に、前記第二コネクタハウジングの外側に
    設けた突条部を差し入れるスリットを形成することを特
    徴とするコネクタ離脱用治具。
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