JP2008177096A - コネクタのロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタの離脱時に、ロックの解除操作とコネクタの引き抜き操作とを別々に行えるようにするコネクタのロック機構を提供する。
【解決手段】互いに嵌合する第1、第2のコネクタ10、20の各ハウジングにそれぞれ一体に形成され、第1、第2のコネクタが正規に嵌合したときに、その嵌合動作に連動して互いに係合することで、第1、第2のコネクタを嵌合状態にロックする第1、第2のロック部23と、第1のコネクタのハウジングの内面に形成され、第2のロック部を第1のロック部との係合を解除する位置に変位させた際に、その位置に第2のロック部を保持する解除状態保持用の凹部14または溝12と、を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、コネクタの離脱時に、ロック解除操作とコネクタの引き抜き操作とを別々に行えるようにしたコネクタのロック機構に関するものである。
例えば、自動車等の配線の接続に使用されるコネクタには、雄雌コネクタを正規位置に嵌合させたときに互いに係合することで、雄雌コネクタをロック状態に維持するロック機構が備わっている。
通常のロック機構付きのコネクタは、雄雌コネクタを離脱させる際に、ロックの解除操作を行いながら、コネクタを引き抜く操作を同時に行うことで、コネクタの離脱ができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、ロックの解除操作を特別に用意した治具を使用して行いながら、コネクタを引き抜くことができるようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、コネクタに別の部材を追加し、その部材でロックの解除操作を行いながら、コネクタを引き抜くことができるようにしたものもある(例えば、特許文献3参照)。
特許第3467185号公報 許第3292822号公報 特開2003−77585号公報 実開平5−2384号公報
ところが、特許文献1に記載のものでは、ロックを解除する操作とコネクタを引き抜く操作とを同時に行わなければならないので、ロック解除の操作をするための指を入れるスペースが無い場合などに、両操作を同時に行うことができないために、コネクタの離脱が難しくなることがある。
また、特許文献2に記載のものでは、ロックの解除操作のために治具を使う必要があるので、コネクタと別に治具を用意する面倒があり、しかも、治具を製品内に置き忘れる可能性もある。
また、特許文献3に記載のものでは、ロック解除の部品を新たに追加する必要があるため、コスト高になりやすい問題がある。
本発明は、上記事情を考慮し、コネクタの離脱時に、ロックの解除操作とコネクタの引き抜き操作とを別々に行えるようにすることで、操作性を向上させることができ、しかも、部品点数を増やさず、小型で安価にそれを実現することのできるコネクタのロック機構を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、互いに嵌合する第1、第2のコネクタの各ハウジングにそれぞれ一体に形成され、第1、第2のコネクタが正規に嵌合したときに、その嵌合動作に連動して互いに係合することで、第1、第2のコネクタを嵌合状態にロックする第1、第2のロック部と、前記第1、第2のコネクタの各ハウジングの少なくともいずれか一方に一体に形成され、前記第1、第2のロック部のいずれか一方のロック部を、他方のロック部との係合を解除する位置に変位させた際に、その位置に前記一方のロック部を保持する解除状態保持手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコネクタのロック機構であって、前記第1、第2のロック部が、前記第1、第2のコネクタを嵌合及び離脱するときに互いに干渉する位置に配置され、該第1、第2のロック部のいずれか一方のロック部が、前記互いに干渉する位置から互いに非干渉となる位置まで変位可能に設けられ、その非干渉となる位置に前記一方のロック部を保持できるよう前記解除状態保持手段が設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のコネクタのロック機構であって、前記第1のコネクタのハウジングに前記第1のロック部を有した第1の可撓ロックアームが一体に設けられ、前記第2のコネクタのハウジングに前記第2のロック部を有した第2の可撓ロックアームが一体に設けられ、前記第1の可撓ロックアームは、前記第2のロック部が第1、第2のコネクタの嵌合動作に伴って前記第1のロック部に干渉するとき、自身が撓むことで第2のロック部の通過を許し、第1、第2のコネクタが正規の位置まで嵌合されたとき、撓みから復帰することで前記第1、第2のロック部の係合面同士を係合させるよう構成され、前記第2の可撓ロックアームは、前記第1の可撓ロックアームの撓み方向と直交する方向に可撓性を有し、通常位置から撓ませられることにより、前記第2のロック部を第1のロック部に対して非干渉の位置に変位させるよう構成され、前記第1のコネクタのハウジングに、前記第2の可撓ロックアームを撓んだ状態に保持することで前記第2のロック部を第1のロック部に対して非干渉の位置に保持する前記解除状態保持手段が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載のコネクタのロック機構であって、前記第1の可撓ロックアームの撓み方向が左右方向に設定されると共に、前記第2の可撓ロックアームの撓み方向が上下方向に設定され、且つ、前記解除状態保持手段が、前記第1のロック部よりも下側に設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載のコネクタのロック機構であって、前記第1、第2の可撓ロックアームが、それぞれ第1、第2のコネクタのハウジングの左右側部に一対設けられ、左右一対の前記第2の可撓ロックアームが操作部により連結されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のコネクタのロック機構であって、前記第1のコネクタが雌コネクタ、前記第2のコネクタが第1のコネクタの内部に嵌まる雄コネクタとして構成され、前記第1のコネクタ側の第1の可撓ロックアームが、第1のコネクタのハウジングの左右側壁のコネクタ嵌合方向の前端から後端方向に向けて略平行に入れられた2本の溝間に挟まれた壁体により構成され、前記第1のロック部が、その壁体により構成された第1の可撓ロックアームのコネクタ嵌合方向の前端から間隔をおいた位置に形成された溝または内面の凹部の前側に残された壁部により構成され、その壁部のコネクタ嵌合方向の後端面が前記第2のロック部に対する係合面とされ、一方、前記第2のコネクタ側の第2の可撓ロックアームは、第2のコネクタのハウジングの左右側壁の外側に、該左右側壁と略平行にコネクタ嵌合方向の前端から後端方向に延び且つ前記前端を支点として上下方向撓み自在とされた片持梁として形成され、前記第2のロック部が、その片持梁として形成された第2の可撓ロックアームの自由端側の外側面にロック爪として突設され、そのロック爪のコネクタ嵌合方向の後端面が前記第1のロック部に対する係合面とされ、さらに、前記第1のコネクタ側の第1の可撓ロックアームの内面に、前記第2のロック部として突設されたロック爪の嵌まる解除状態保持用の凹部または前記溝が前記解除状態保持手段として設けられていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載のコネクタのロック機構であって、前記第1のロック部のコネクタ嵌合方向の前端面と前記第2のロック部のコネクタ嵌合方向の前端面との少なくともいずれか一方に、前記第1、第2のコネクタの嵌合動作に伴って第1のロック部と第2のロック部とが干渉し合ったときに、第1の可撓ロックアームを撓み方向に誘導変位させる案内斜面が設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6または7に記載のコネクタのロック機構であって、前記第2のロック部と、該第2のロック部が前記第1のロック部と干渉する位置から前記解除状態保持用の凹部または溝へ移動する経路との少なくともいずれか一方に、前記第2の可撓ロックアームを撓ませたときに第2のロック部が前記解除状態保持用の凹部または溝へ嵌まるように前記第1の可撓ロックアームを撓ませる案内斜面が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1、第2のコネクタを正規の位置まで嵌合させると、自動的に第1、第2のロック部が互いに係合することにより、第1、第2のコネクタを嵌合状態にロックすることができる。この状態から、一方のロック部を、他方のロック部との係合を解除する位置に変位させると、解除状態保持手段が、その位置に一方のロック部を保持するので、そのまま、第1、第2のコネクタを離脱させることができる。即ち、コネクタのロック解除操作とコネクタの引き抜き操作とを別々に行うことができるようになり、それらの両操作を同時に行うことができない場合でも、確実にコネクタを離脱させることができて、操作性の向上が図れる。しかも、この場合、別の治具を用意したり別の部品を追加したりする必要がないので、部品点数を増やさずに、小型で安価に操作性の向上が図れる。
請求項2の発明によれば、第1、第2のコネクタを嵌合させると、その嵌合操作に伴い、第1、第2のロック部が互いに干渉し合う。そして、第1、第2のコネクタが正規の位置まで嵌合されると、干渉し合った第1、第2のロック部が互いに係合し、第1、第2のコネクタが嵌合状態でロックされる。この状態から、一方のロック部を、他方のロック部に対して非干渉となる位置まで変位させると、その位置で一方のロック部が解除状態保持手段により保持されるので、そのまま、第1、第2のコネクタを離脱させることができる。
請求項3の発明によれば、2つの可撓ロックアームの撓みを利用して第1、第2のロック部のロック及びロック解除を行うので、構成が単純で、ハウジングの成形コストがかからない。また、第1、第2の可撓ロックアームの撓み方向が互いに直交する方向に設定されているから、それぞれ相手側の可撓ロックアームの撓みの邪魔をすることがない。
請求項4の発明によれば、第2の可撓ロックアームを押し下げることにより、第2のロック部を解除状態保持手段に保持させることができるので、ロック解除操作が簡単にでき、そのままコネクタを離脱させることができる。
請求項5の発明によれば、左右に可撓ロックアームを設けているので、バランスよく強固にロックできると共に、ロック解除操作も、操作部を押し下げるだけで、バランスよく簡単に行うことができる。
請求項6の発明によれば、第1の可撓ロックアームを、第1のコネクタのハウジングの左右側壁に2本の溝を入れるだけで構成している上、第1のロック部を、第1の可撓ロックアームの内面に突出した凸部として設けずに、可撓ロックアーム自身の壁部で構成しているので、余分な厚みを増やさずに、ハウジングの側壁の厚みの範囲だけで、必要な機能要素をコンパクトに設けることができる。また、第2の可撓ロックアームを前端を支点とする片持梁として構成し、第2のロック部を、第2の可撓ロックアームの自由端側の外側面にロック爪として突設しているので、操作性の向上が図れる。
請求項7の発明によれば、案内斜面の作用により、スムーズに第1、第2のロック部を係合させることができる。
請求項8の発明によれば、案内斜面の作用により、スムーズに第2のロック部を解除状態保持用の凹部または溝に係合させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態のロック機構を適用したコネクタの嵌合状態を示す平面図、図2は同側面図、図3は図2のIII−III矢視断面図、図4は図2のIV−IV矢視断面図、図5はロックを解除したときの状態を示す図4と同じ部分の断面図、図6は第1のコネクタ(レセプタクルコネクタ=雌コネクタ)の嵌合方向前方側から見た構成を示す斜視図、図7は第1のコネクタの嵌合方向前方の別の角度から見た斜視図、図8は第2のコネクタ(プラグコネクタ=雄コネクタ)の嵌合方向前方側から見た構成を示す斜視図、図9は第2のコネクタの嵌合方向後方側から見た構成を示す斜視図、図10(a)、(b)は第1のコネクタと第2のコネクタを嵌合しようとしている状態と嵌合した状態とをそれぞれ示す外観斜視図である。
このコネクタは、基板100に固定されたレセプタクルコネクタ(以下、第1のコネクタという)10と、このレセプタクルコネクタ10に対して抜き差しされるプラグコネクタ(以下、第2のコネクタという)とからなる。第1のコネクタ10は雌コネクタ、第2のコネクタ20は、第1のコネクタ10の内部に嵌合される雄コネクタとして構成されている。
第1のコネクタ10のハウジングの嵌合穴18内には、複数の第1のコンタクト19の先端部が、相手側コンタクトと嵌合できるように、コネクタ嵌合方向と平行に突出している。また、第2のコネクタ20のハウジングに設けられてた各コンタクト装着穴28には、ハウジングの後部から引き出された各電線Wの先端の第2コンタクト29が収容されている。
第1のコネクタ10のハウジングも第2のコネクタ20のハウジングも角形のもので、それぞれ樹脂の一体成形品よりなる。
図3に示すように、第1のコネクタ10のハウジングと第2のコネクタ20のハウジングには、両コネクタ10、20が正規の位置に嵌合されたときに、その嵌合動作に連動して互いに係合して、それにより、第1、第2のコネクタ10、20を嵌合状態にロックする第1、第2のロック部15、23が一体に設けられている。
また、第1のコネクタ20のハウジングの内面には、第2のロック部23を、第1のロック部15との係合を解除する位置に押し下げた際に、その位置に第2のロック部23を保持する解除状態保持手段としての凹部14またはスリット(溝)12が設けられている。
図2に示すように、第1、第2のロック部15、23は、第1、第2のコネクタ10、20を嵌合及び離脱するときに互いに干渉する位置に配置されている。また、第2のロック部23は、後述する第2の可撓ロックアーム21に設けられていることで、第1のロック部15と干渉する位置から非干渉となる位置まで変位させることができるようになっている。そして、その非干渉となる位置に前記解除状態保持用の凹部14が配置されている。
より具体的に説明すると、第1のコネクタ10のハウジングの左右の側壁には、第1のロック部15を有した第1の可撓ロックアーム11がハウジングと一体に設けられている。この第1の可撓ロックアーム11は、第2のロック部23が第1、第2のコネクタ10、20の嵌合動作に伴って第1のロック部15に干渉するとき、自身が撓むことで第2のロック部23の通過を許し、第1、第2のコネクタ10、20が正規の位置まで嵌合されたとき、撓みから復帰することで第1、第2のロック部15、23の係合面15a、23b同士を係合させる働きをなす。
また、第2のコネクタ20のハウジングの左右の側壁の外側には、第2のロック部23を有した第2の可撓ロックアーム21がハウジングと一体に設けられている。この第2の可撓ロックアーム21は、第1の可撓ロックアーム11の撓み方向と直交する方向に可撓性を有しており、通常位置から撓ませられることにより、第2のロック部23を第1のロック部15に対して非干渉の位置に変位させるようになっている。
そして、第1のコネクタ10側の第1の可撓ロックアーム11の内面に、第2の可撓ロックアーム21を撓んだ状態に保持することで、第2のロック部23を第1のロック部15に対して非干渉の位置に保持する前記解除状態保持用の凹部14またはスリット(溝)12が設けられている。
ここでは、第1の可撓ロックアーム11の撓み方向が左右方向に設定されていると共に、第2の可撓ロックアーム21の撓み方向が上下方向に設定されており、解除状態保持用の凹部14が、第1のロック部15よりも下側の位置に設けられている。
また、第1、第2の可撓ロックアーム11、21は、それぞれ第1、第2のコネクタ10、20のハウジングの左右側部に一対設けられ、左右一対の第2の可撓ロックアーム21が操作部22により連結されている。
前記第1のコネクタ10側の第1の可撓ロックアーム11は、第1のコネクタ10のハウジングの左右側壁のコネクタ嵌合方向の前端から後端方向に向けて略平行に入れられた2本のスリット12間に挟まれた壁体により構成されている。そして、第1のロック部15が、その壁体により構成された第1の可撓ロックアーム11のコネクタ嵌合方向の前端から間隔をおいた位置に形成された溝13(内面の凹部でもよい)の前側に残された壁部により構成され、その壁部のコネクタ嵌合方向の後端面が第2のロック部23に対する第1のロック部15の係合面15aとなっている。
また、前記第2のコネクタ20側の第2の可撓ロックアーム21は、第2のコネクタ20のハウジングの左右側壁の外側に、該左右側壁と略平行にコネクタ嵌合方向の前端から後端方向に延び且つ前記前端を支点21aとして上下方向撓み自在とされた片持梁として形成されている。そして、第2のロック部23が、その片持梁として形成された第2の可撓ロックアーム21の自由端21b側の外側面にロック爪として突設され、そのロック爪のコネクタ嵌合方向の後端面が第1のロック部15に対する第2のロック部23の係合面23bとなっている。
また、第1のコネクタ10側の第1の可撓ロックアーム11の内面に、第2のロック部23として突設されたロック爪の嵌まる解除状態保持用の凹部14またはスリット(溝)12が設けられている。この場合、凹部14の上端面と、第2のロック部23の上端面には、第2の可撓ロックアーム21の撓み方向に直交して互いに係合する係止面14d、23dが設けられている。
また、第1のロック部15のコネクタ嵌合方向の前端面と第2のロック部23のコネクタ嵌合方向の前端面との少なくともいずれか一方には、第1、第2のコネクタ10、20の嵌合動作に伴って第1のロック部15と第2のロック部23とが干渉し合ったときに、第1の可撓ロックアーム11を撓み方向に誘導変位させる案内斜面が設けられている。本例では、第2のロック部23側にのみ案内斜面23aが設けられている。
また、第2のロック部23と、第2のロック部23が第1のロック部15と干渉する位置から解除状態保持用の凹部14またはスリット12へ移動する経路との少なくともいずれか一方には、第2の可撓ロックアーム21を撓ませたときに第2のロック部23が前記解除状態保持用の凹部14またはスリット12へ嵌まるように第1の可撓ロックアーム11を外側に撓ませる案内斜面13b、23cが設けられている。
次に作用を述べる。
図1〜図3に示すように、第1、第2のコネクタ10、20を正規の位置まで嵌合させると、自動的に第1、第2のロック部15、23が互いに係合することにより、第1、第2のコネクタ10、20が嵌合状態にロックされる。
即ち、第1、第2のコネクタ10、20を図2中の矢印A方向に嵌合させると、その嵌合操作に伴い、第1、第2のロック部15、23が互いに干渉し合い、第1の可撓ロックアーム11が矢印B方向に撓む。そして、第1、第2のコネクタ10、20が正規の位置まで嵌合されると、第1の可撓ロックアーム11が撓みから復帰し、干渉し合っていた第1、第2のロック部15、23の係合面15a、23b同士が互いに係合して、第1、第2のコネクタ10、20が嵌合状態でロックされる。この状態で、両コネクタ10、20のコンタクト19、29同士が互いに結合し、電気的接続が達成される。
次に、コネクタ10、20を離脱させる場合は、まず、図8中の矢印C方向に操作部22を押して第2の可撓ロックアーム21を下に撓ませ、第2のロック部23を第1のロック部15と非干渉の位置まで変位させる。そうすると、ロック部15、23の係合が解除され、解除状態保持用の凹部14またはスリット(溝)12に第2のロック部23が嵌まることで、その位置に第2のロック部23が保持される。従って、あとはそのままの状態で、第1のコネクタ10から第2のコネクタ20を引き抜くことができる。即ち、第2のロック部23が離脱方向に妨げとならない位置に移行すればよいため、凹部14の外側の壁がない状態(溝12と一体化した状態)となり、スリット(溝)12に解除状態保持機構の機能を持たせることが可能となる。また、溝12は上下にあるため、どちらに変移しても良い。
このように、コネクタ10、20のロック解除操作とコネクタ10、20の引き抜き操作とを別々に行うことができるから、それらの両操作を同時に行うことができない場合でも、確実にコネクタ10、20を離脱させることができて、操作性の向上が図れる。しかも、この場合、別の治具を用意したり別の部品を追加したりする必要がないので、部品点数を増やさずに、小型で安価に操作性の向上が図れる。
また、このコネクタの場合、2つの可撓ロックアーム11、21の撓みを利用して第1、第2のロック部15、23のロック及びロック解除を行うので、構成が単純で、ハウジングの成形コストがかからない。また、第1、第2の可撓ロックアーム11、21の撓み方向が互いに直交する方向に設定されているから、それぞれが相手側の可撓ロックアーム11、21の撓みの邪魔をすることがない。
また、第2の可撓ロックアーム21を押し下げることにより、第2のロック部23を解除状態保持用の凹部14またはスリット12に係合させるようにしているので、ロック解除操作が簡単にでき、そのままコネクタ10、20を離脱させることができる。
また、ハウジングの左右に可撓ロックアーム11、21を設けているので、バランスよく強固にロックできると共に、ロック解除操作も、操作部22を押し下げるだけで、バランスよく簡単に行うことができる。
また、第1の可撓ロックアーム11を、第1のコネクタ10のハウジングの左右側壁に2本のスリット12を入れるだけで構成している上、第1のロック部15を、第1の可撓ロックアーム11の内面に突出した凸部として設けず、可撓ロックアーム11自身の壁部で構成しているので、余分な厚みを増やさずに、ハウジングの側壁の厚みの範囲だけで、必要な機能要素をコンパクトに設けることができる。
また、第2の可撓ロックアーム21を前端を支点21aとする片持梁として構成し、第2のロック部23を、第2の可撓ロックアーム21の自由端21b側の外側面にロック爪として突設しているので、操作性の向上が図れる。
また、案内斜面23aの作用により、スムーズに第1、第2のロック部15、23を係合させることができる。
また、案内斜面13b、23cの作用により、スムーズに第2のロック部23を解除状態保持用の凹部14に係合させることができる。
尚、前記実施形態では、解除状態保持用の凹部14を下側に形成したが、上側に形成してロックを持ち上げることにより、第2のロック部23を解除できるようにしても良い。また、解除状態保持については凹部14でなくても、側壁をなくして溝12の幅を広くして該溝に第2のロック部23を係止しても良い。
本発明の実施形態のロック機構を適用したコネクタの嵌合状態を示す平面図である。 同側面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 ロックを解除したときの状態を示す図4と同じ部分の断面図である。 第1のコネクタ(レセプタクルコネクタ=雌コネクタ)の嵌合方向前方側から見た構成を示す斜視図である。 第1のコネクタの嵌合方向前方の別の角度から見た斜視図である。 第2のコネクタ(プラグコネクタ=雄コネクタ)の嵌合方向前方側から見た構成を示す斜視図である。 第2のコネクタの嵌合方向後方側から見た構成を示す斜視図である。 (a)、(b)は第1のコネクタと第2のコネクタを嵌合しようとしている状態と嵌合した状態とをそれぞれ示す外観斜視図である。
符号の説明
10 第1コネクタ
11 第1の可撓ロックアーム
12 解除状態保持用のスリット(溝)
13 溝
13b 案内斜面
14 解除状態保持用の凹部(解除状態保持手段)
15 第1のロック部
15a 係合面
20 第2コネクタ
21 第2の可撓ロックアーム
21a 支点
21b 自由端
22 操作部
23 第2のロック部(ロック爪)
23a 案内斜面
23b 係合面
23c 案内斜面

Claims (8)

  1. 互いに嵌合する第1、第2のコネクタの各ハウジングにそれぞれ一体に形成され、第1、第2のコネクタが正規に嵌合したときに、その嵌合動作に連動して互いに係合することで、第1、第2のコネクタを嵌合状態にロックする第1、第2のロック部と、前記第1、第2のコネクタの各ハウジングの少なくともいずれか一方に一体に形成され、前記第1、第2のロック部のいずれか一方のロック部を、他方のロック部との係合を解除する位置に変位させた際に、その位置に前記一方のロック部を保持する解除状態保持手段と、を備えることを特徴とするコネクタのロック機構。
  2. 請求項1に記載のコネクタのロック機構であって、
    前記第1、第2のロック部が、前記第1、第2のコネクタを嵌合及び離脱するときに互いに干渉する位置に配置され、該第1、第2のロック部のいずれか一方のロック部が、前記互いに干渉する位置から互いに非干渉となる位置まで変位可能に設けられ、その非干渉となる位置に前記一方のロック部を保持できるよう前記解除状態保持手段が設けられていることを特徴とするコネクタのロック機構。
  3. 請求項2に記載のコネクタのロック機構であって、
    前記第1のコネクタのハウジングに前記第1のロック部を有した第1の可撓ロックアームが一体に設けられ、前記第2のコネクタのハウジングに前記第2のロック部を有した第2の可撓ロックアームが一体に設けられ、前記第1の可撓ロックアームは、前記第2のロック部が第1、第2のコネクタの嵌合動作に伴って前記第1のロック部に干渉するとき、自身が撓むことで第2のロック部の通過を許し、第1、第2のコネクタが正規の位置まで嵌合されたとき、撓みから復帰することで前記第1、第2のロック部の係合面同士を係合させるよう構成され、前記第2の可撓ロックアームは、前記第1の可撓ロックアームの撓み方向と直交する方向に可撓性を有し、通常位置から撓ませられることにより、前記第2のロック部を第1のロック部に対して非干渉の位置に変位させるよう構成され、前記第1のコネクタのハウジングに、前記第2の可撓ロックアームを撓んだ状態に保持することで前記第2のロック部を第1のロック部に対して非干渉の位置に保持する前記解除状態保持手段が設けられていることを特徴とするコネクタのロック機構。
  4. 請求項3に記載のコネクタのロック機構であって、
    前記第1の可撓ロックアームの撓み方向が左右方向に設定されると共に、前記第2の可撓ロックアームの撓み方向が上下方向に設定され、且つ、前記解除状態保持手段が、前記第1のロック部よりも下側に設けられていることを特徴とするコネクタのロック機構。
  5. 請求項4に記載のコネクタのロック機構であって、
    前記第1、第2の可撓ロックアームが、それぞれ第1、第2のコネクタのハウジングの左右側部に一対設けられ、左右一対の前記第2の可撓ロックアームが操作部により連結されていることを特徴とするコネクタのロック機構。
  6. 請求項5に記載のコネクタのロック機構であって、
    前記第1のコネクタが雌コネクタ、前記第2のコネクタが第1のコネクタの内部に嵌まる雄コネクタとして構成され、前記第1のコネクタ側の第1の可撓ロックアームが、第1のコネクタのハウジングの左右側壁のコネクタ嵌合方向の前端から後端方向に向けて略平行に入れられた2本の溝間に挟まれた壁体により構成され、前記第1のロック部が、その壁体により構成された第1の可撓ロックアームのコネクタ嵌合方向の前端から間隔をおいた位置に形成された溝または内面の凹部の前側に残された壁部により構成され、その壁部のコネクタ嵌合方向の後端面が前記第2のロック部に対する係合面とされ、一方、前記第2のコネクタ側の第2の可撓ロックアームは、第2のコネクタのハウジングの左右側壁の外側に、該左右側壁と略平行にコネクタ嵌合方向の前端から後端方向に延び且つ前記前端を支点として上下方向撓み自在とされた片持梁として形成され、前記第2のロック部が、その片持梁として形成された第2の可撓ロックアームの自由端側の外側面にロック爪として突設され、そのロック爪のコネクタ嵌合方向の後端面が前記第1のロック部に対する係合面とされ、さらに、前記第1のコネクタ側の第1の可撓ロックアームの内面に、前記第2のロック部として突設されたロック爪の嵌まる解除状態保持用の凹部または前記溝が前記解除状態保持手段として設けられていることを特徴とするコネクタのロック機構。
  7. 請求項6に記載のコネクタのロック機構であって、
    前記第1のロック部のコネクタ嵌合方向の前端面と前記第2のロック部のコネクタ嵌合方向の前端面との少なくともいずれか一方に、前記第1、第2のコネクタの嵌合動作に伴って第1のロック部と第2のロック部とが干渉し合ったときに、第1の可撓ロックアームを撓み方向に誘導変位させる案内斜面が設けられていることを特徴とするコネクタのロック機構。
  8. 請求項6または7に記載のコネクタのロック機構であって、
    前記第2のロック部と、該第2のロック部が前記第1のロック部と干渉する位置から前記解除状態保持用の凹部または溝へ移動する経路との少なくともいずれか一方に、前記第2の可撓ロックアームを撓ませたときに第2のロック部が前記解除状態保持用の凹部または溝へ嵌まるように前記第1の可撓ロックアームを撓ませる案内斜面が設けられていることを特徴とするコネクタのロック機構。
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