JP3726641B2 - レバー式コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レバー式コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レバー式コネクタの一例として実開平3−4672号公報に記載されたものが知られている。このレバー式コネクタは、互いに嵌合される雄雌両ハウジングのうちの雌ハウジングの上下外面における後端から一対の保護壁が前方へ延出してそれぞれ設けられるとともに、この保護壁の内側に門形のレバーが取り付けられている。このレバーは、軸ピンが保護壁に設けた軸孔に嵌められることで回動可能な状態で軸支されており、このレバーの内側で、雌ハウジングの外面との間には、雄ハウジングのフード部が進入可能なスペースが確保されている。また、レバーは保護壁によって外面が覆われることで保護されている。
両ハウジングの嵌合作業を行う際には、雄ハウジングの外面に突設されたフォロワピンをレバーに設けられた弧状のカム溝に進入させた状態からレバーを回動操作することで、フォロワピンとカム溝のカム作用によって両ハウジングが互いに引き寄せられるようになっている。
【0003】
この構造では、レバーの先端側が窄む内反り変形が生じていたときに、相手側の雄ハウジングとの干渉の問題を来す。また、これを解消するためにレバーの内側に矯正壁を設ける構造とした場合には、レバーの取り付けが困難になるという問題が生じる。こうした問題点を解消するものとして、本出願人は特願2000−142966号において、レバーを予め取付部材に装着し、その後に取付部材を雌ハウジングに取り付けるようにするという構造を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造のものでは、レバーの回動操作時にレバーに対して外側に開く向きの力が作用しても、レバーの外側に配された保護壁によってレバーを受けることにより、一応はレバーの開き変形が防がれるようになっている。
ところが、例えばコネクタの小型化の要請から、保護壁の肉厚が十分に確保されないような場合には、操作時にレバーは保護壁を膨出変形させつつ外側に開き変形してしまうことがあった。
【0005】
そこで、保護壁と矯正壁の前端を補強壁によって連結することで、保護壁の強度を高めて、レバーの開き防止を図ることが考えられる。その場合には、雄ハウジングのフォロワピンが通過できるように補強壁を部分的に切り欠いて開口部を設けるようにする。この開口部は、レバー保護の観点から、フォロワピンが通過するのに必要な最小限の大きさに設定する。
【0006】
しかしながら、今度は嵌合された両ハウジングを取り外す際に問題が生じていた。すなわち、取り外し作業は、嵌合状態からレバーをカム溝と開口部とが合わさる初期位置まで回動させてから両ハウジングを引き離して行う。このとき、レバー成形時に発生する寸法公差などの理由から、フォロワピンに対するカム溝の遊びが大きくなっていると、引き離し時に両ハウジングがぐらつきやすくなり、そうなるとフォロワピンがカム溝から開口部側へ移動する際に、開口部の裏側の口縁に引っ掛かる可能性がある。このため、両ハウジングの取り外し作業がスムーズに行えなくなるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、両コネクタハウジングの取り外し作業を円滑に行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、他方のコネクタハウジングに設けられたフォロワピンに係合されるカム溝を備えるとともに、フォロワピンとカム溝が係合された状態から回動操作されることで両コネクタハウジングを嵌合・離脱させるレバーが備えられ、且つ、このレバーの外側に配されるとともに、前記一方のコネクタハウジングの外面における前記両コネクタハウジングの嵌合方向の前端部と連結壁により連結される保護壁が設けられており、前記連結壁には、前記フォロワピンの挿抜を許容する初期位置に配された前記レバーのカム溝の入り口に整合されて、前記フォロワピンを通過させる開口部が設けられているものであって、この開口部における前記嵌合方向の後側の口縁には、前記フォロワピンが前記カム溝から前記開口部側へ移動される際に、前記フォロワピンに摺接可能とされ、その摺接面が前記開口部の周面へ向けて傾斜する誘導部が設けられており、前記レバーのうちカム溝の入り口部分が架橋部によって連結されるとともに、この架橋部が前記フォロワピンと前記保護壁との間の位置で、且つ前記誘導部に対して前記嵌合方向の後側の位置に配されている構成としたところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
両コネクタハウジングを嵌合させるときは、フォロワピンを開口部を通して初期位置に配されたレバーのカム溝に係合させた状態からレバーを回動操作するのに伴って、フォロワピンがカム溝に沿って移動されるとともに、両コネクタハウジングが互いに引き寄せられる。
嵌合された両コネクタハウジングを取り外すときは、レバーを嵌合時とは逆方向に回動操作して、両コネクタハウジングを離間方向へ変位させる。そして、フォロワピンがカム溝の入り口に達するとともに、レバーがカム溝の入り口が連結壁の開口部と整合する初期位置に達したところで、両コネクタハウジングを引き離す。このとき、レバー成形時の寸法公差により、例えば、フォロワピンに対してカム溝に遊びが生じていると、引き離し作業時に両コネクタハウジングがぐらつく可能性があるが、その場合でも、フォロワピンがレバーのカム溝から開口部側へ移動される際に、フォロワピンが開口部の後側の口縁に設けられた誘導部に摺接されて、開口部の周面へとスムーズに誘導される。これにより、両コネクタハウジングの取り外し作業を円滑に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図22によって説明する。この実施形態に示すレバー式コネクタは、図1に示すように、互いに嵌合される雄雌のコネクタ10,20から構成され、このうち雌コネクタ20側にレバー70が取り付けられるようになっている。なお、以下では両コネクタ10,20における嵌合面側を前方とする。
【0010】
<雄コネクタ>
雄コネクタ10は、図1及び図2に示すように、電気機器の壁部12から前方に突設される雄コネクタハウジング11(以下、雄ハウジング11という)を備えている。雄ハウジング11には、前方へ突出する筒状の雄側フード部13が設けられている。雄ハウジング11の奥端面には、図2及び図4に示すように、タブ状に形成された大小2種類の雄端子金具14が複数本前方へ突出して設けられており、詳しくは、図4の右端に大きなものが上下2段に計4本、その左側に小さなものが上下3段に計24本設けられている。雄ハウジング11の奥端面における大小の雄端子金具14間と、小さな雄端子金具14群の中央とには、それぞれ形状が異なる案内リブ15が前方へ突出して設けられている。雄側フード部13の上下面における長手方向の中央には、図1に示すように、一対の薄肉状のガイドレール16が雄側フード部13の前端から後端にわたって設けられ、その前端部には、円柱状のフォロワピン17がそれぞれ上下方向に突出して設けられている。両フォロワピン17は、後記する雌コネクタ20側のレバー70に設けられたカム溝74に進入可能とされている。これらのフォロワピン17の突出先端には、根元側よりも径大となる円盤状のフランジ部18がそれぞれ設けられている。また、雄側フード部13における図示左右の外側面には、左側に2本、右側に1本ずつ案内突条19が張り出して設けられ、これにより、雄ハウジング11は、左右非対称の形状となっている。
【0011】
<雌コネクタ>
雌コネクタ20は、図5に示すように、大まかには、雌コネクタハウジング21(以下、雌ハウジング21という)と、雌ハウジング21の後側に取り付けられるカバー50と、カバー50に装着されるレバー70とから構成されている。
【0012】
<雌ハウジング>
雌ハウジング21は、図2に示すように、雌端子金具25が収容される端子収容部22と、この端子収容部22を取り囲む筒状の雌側フード部23とを備えている。これら端子収容部22と雌側フード部23との間には、前方から雄ハウジング11の雄側フード部13が進入可能とされている。
【0013】
端子収容部22には、図6に示すように、電線Wの端末に接続された雌端子金具25を後方から挿入可能なキャビティ24が雄コネクタ10側の雄端子金具14に対応した位置に設けられている。各キャビティ24には、図5に示すように、2種類の大きさの雌端子金具25が挿入可能とされており、詳しくは、図示左側に大きなものが上下2段に計4室、その右側に小さなものが上下3段、計24室形成されている。また、端子収容部22の前端面には、雄コネクタ10側の案内リブ15が進入可能な案内孔26が2箇所に設けられている。
【0014】
雌端子金具25は、図6に示すように、前部が箱形に形成されるとともに、後部には、端末にゴム栓28を装着した電線Wに対してゴム栓28ごと圧着接続されるバレル部27が設けられている。このゴム栓28は、キャビティ24の後部の内面に密着した状態で取り付けられることで、キャビティ24内を防水できるようになっている。小さなキャビティ24の図示下面側には、撓み変形可能な樹脂ランス29がキャビティ24内に突出して形成されており、雌端子金具25の前部後端に係止可能とされている。この樹脂ランス29の下側には、樹脂ランス29の弾性変位を許容する撓み空間Sが前方に開放した状態で形成されている。なお、大きなキャビティ24では、樹脂ランス29が背中合わせの位置に設けられており、その対向領域に上下共通の撓み空間Sが確保されている。
【0015】
端子収容部22の前部側の周面には、上記した各撓み空間S内に進入可能な撓み規制部31を備えたフロントリテーナ30が前方から装着可能とされている。このフロントリテーナ30は、雌端子金具25をキャビティ24内に挿入する前では、撓み規制部31が撓み空間S外に配されて樹脂ランス29の撓み変形を許容する仮係止位置に取り付けられ、図7に示すように、雌端子金具25を挿入した後に、撓み規制部31が撓み空間S内に進入して樹脂ランス29の撓み規制する本係止位置に移動されるようになっている。なお、このフロントリテーナ30は、図示しない保持構造によって仮係止位置と本係止位置とに保持されている。
【0016】
端子収容部22におけるフロントリテーナ30の後側の周面には、シールリング32がその内周面が密着した状態で装着可能とされている。このシールリング32の外周面には、端子収容部22の外側に嵌合される雄ハウジング11の雄側フード部13の内周面が密着されるようになっている。このシール部材の内外の周面には、前後に4条ずつのリップが膨出して形成されている。
【0017】
雌側フード部23は、端子収容部22の後部周面から段付き状に外方へ張り出してから前方へ突出して形成されている。この雌側フード部23の後端部には、後に説明するカバー50を雌ハウジング21に取り付けるための取付構造が設けられている。図5に示すように、雌側フード部23における上下の長手部分は、それぞれ外側に段付き状に膨出して形成されるとともに、後方に開放する袋状に形成されることで、その内側には後に説明するレバー70を収容可能なレバー収容空間40が設けられている。また、雌側フード部23の内面には、前端から所定深さにわたって雄ハウジング11側の案内突条19が進入可能な案内溝33がそれぞれ対応した位置に設けられている。
【0018】
<カバー>
カバー50は、図5に示すように、前面と図示手前側の側面とが連続して開口する箱形に形成されており、このうち前側の開口部分が雌ハウジング21の後面側を覆うようにして取り付けられるようになっている。雌ハウジング21内のキャビティ24から後方へ導出される電線Wは、図8に示すように、手前側へ略90度屈曲された状態で一纏めにされ、その後側から取り付けられるカバー50の手前側の開口部分から外部へ引き出されるようになっている。また、カバー50の奥側の側面は、電線Wを手前側へ逃がすように斜めに形成されている。カバー50の上下壁の外面には、図5に示すように、レバー70を取り付けるための一対の軸突部51が上下方向に突出して設けられている。これらの軸突部51は、カバー50の長手方向のほぼ中央に配されるとともに、カバー50の前端に位置して設けられている。軸突部51は、円柱状に形成されるとともに、その突出端には、前後に突出する一対の突部が設けられている。
【0019】
<レバー>
レバー70は、図5に示すように、一対の脚部71の端部が操作部72によって連結されることで門形に形成されており、両脚部71がカバー50に対して上下から挟み込むようにして装着されるようになっている。両脚部71には、カバー50の軸突部51に嵌合可能な軸孔73が貫通して設けられており、この軸突部51を中心としてレバー70は回動変位可能とされている。この軸孔73は、軸突部51とほぼ同一形状に形成されており、その上側には、レバー70が回動変位される際に軸突部51の突部を逃がせるように円形孔が形成されている。図8に示すように、レバー70がカバー50に取り付けられた状態において軸突部51とレバー70の外面とは、ほぼ面一になるように設定されている。両脚部71には、図5に示すように、雄ハウジング11のフォロワピン17が進入可能な弧状のカム溝74が設けられている。このカム溝74には、全長にわたってフォロワピン17のフランジ部18を内側で受ける張出受部75が設けられるとともに、その入り口の前端側が張出受部75に対向して設けられた架橋部76によって連結されている。そして、カム溝74の入り口にフォロワピン17を進入させた状態から、レバー70を回動させることで、フォロワピン17がカム溝74に沿って移動されるとともに、両コネクタ10,20の嵌合動作が進行されるようになっている(図17参照)。
【0020】
<カバーに対するレバーの保持構造>
レバー70をカバー50に取り付ける際には、図5に示す状態から、両脚部71を開きつつ軸孔73に軸突部51を嵌合させた後、図8に示すように、レバー70をカム溝74の入り口が正面を向く初期位置まで所定角度回動させる。この初期位置において、レバー70は、両脚部71に設けられた一対の第1保持孔77に対してカバー50の上下面に突設された一対の第1保持突部52が係止されることで、所定以上の力が加えられない限りは回動不能に保持されるようになっている。両脚部71の図示手前側の側面が、各第1保持突部52の側方に設けられたストッパ突片53に突き当てられるとともに、操作部72の側面がカバー50の後面に当接されることで、レバー70の初期位置からの位置ずれが防がれている。さらに、カバー50の図示上壁には、自由端が後方へ突出する片持ち状の保持アーム54が設けられ、その上面には、第2保持突部55が設けられており、この第2保持突部55がレバー70の図示上側の脚部71におけるカム溝74の終端の後方に設けられた切り欠き部78に係止可能とされている。この保持アーム54は、弾性変形可能とされ、その自由端には操作段部が設けられている。このとき、レバー70の脚部71のうち軸孔73よりも前側の部分、すなわちカム溝74の入り口部分を有する前部がカバー50の前端面から前方に突出して配されている。また、軸突部51と軸孔73とが不整合の位置に配されることで、初期位置における両脚部71が外れるのが防がれるようになっている。
【0021】
このレバー70は、上記した初期位置から図19に示す完了位置まで回動されるようになっている。この完了位置において、レバー70は、図5に示す上側の脚部71に設けられた第2保持孔79に保持アーム54の第2保持突部55が係止されることで、逆方向への回動変位が不能に保持されるようになっている。このとき、軸突部51の直前にカム溝74の終端が配されるとともに、軸突部51と軸孔73とが直交する位置に配されている。レバー70は、カバー50の後端から後方へ突出しない位置に配されるとともに、操作部72の側面がカバー50の図示奥側の側面に設けられたストッパ部56に当接されている。
【0022】
<雌ハウジングとカバーの取付構造>
雌ハウジング21の雌側フード部23の後端面における四隅には、図8及び図9に示すように、カバー50を取り付けるためのカバー取付部34が後方へ突出して設けられており、その外面にはそれぞれ係止突部35が設けられている。一方、カバー50における上下壁の長手方向の両端には、図8及び図10に示すように、前端側に自由端を有する片持ち状の係止片57が2本ずつ設けられており、これらの係止片57が各カバー取付部34の係止突部35に係止されることで、図11に示すように、カバー50は雌ハウジング21に対して取付状態に保持されるようになっている。この取付状態では、カバー50の前端面が雌側フード部23の後端面に当接されるようになっている。各係止突部35の後面側には、係止片57が乗り上げる動作を容易にするためのテーパ面が形成されている。また、雌側フード部23の後端面における係止突部35の前面と対向する位置には、解除用の治具を挿入可能な治具挿入溝36が設けられている。
【0023】
各カバー取付部34には、図8及び図9に示すように、係止突部35の後方へ突出する案内突片37がそれぞれ設けられている。雌側フード部23の後端面には、長手方向の中央に間隔を空けて平板状の案内板38が上下に2本ずつ設けられている。これらの案内突片37と案内板38は、図8に示すように、後端の位置が揃えられており、カバー50を雌ハウジング21に取り付ける際には、各案内突片37が係止片57に摺接されるとともに、各案内板38がカバー50の上下壁の内面に複数本設けられた突条部58に摺接されることで、カバー50の取付作業を案内できるようになっている。また、案内突片37の内面は、カバー50のうち係止片57の後側において内側に凹んで形成された部分の外面に当接されるようになっている。
【0024】
カバー50の上下壁の内面における長手方向の中央には、図8及び図10に示すように、一対の位置決め突条部59が設けられており、この位置決め突条部59は、左右に配された突条部58よりも内方に張り出して形成されている。これらの位置決め突条部59は、図9及び図10に示すように、雌ハウジング21側の左右の案内板38の間に嵌合可能とされ、カバー50を取り付ける際における長手方向の位置決めが可能とされている。
【0025】
これらの位置決め突条部59には、図8及び図10に示すように、全長にわたって係合溝60がそれぞれ設けられており、この係合溝60は、前方と内方とに開口して形成され、内方の開口縁に近づくに連れて幅が狭くなる形状に形成されている。これらの係合溝60は、幅方向の配設位置が軸突部51と同じ位置に設定されている。一方雌側フード部23の後端面における左右の案内板38の間には、図8及び図9に示すように、カバー50側の係合溝60内に進入可能な一対の係合突部39が後方へ突出して設けられている。これらの係合突部39は、係合溝60の周縁に合わせた形状に形成されるとともに、係合溝60内に進入された状態で、その側面が係合溝60の周縁に係合されるようになっている。また、この係合突部39は、雌側フード部23から後方に突出する端子収容部22の後端部の外面と繋げられている。
【0026】
以上説明したカバー50の取付構造は、上下対称の形状となっているから、カバー50が上下反転した状態でも雌ハウジング21に対して取り付け可能とされ、レバー式コネクタの取付場所などの状況に応じて、電線Wの配索方向やレバー70の回動向きを変更できるようになっている。
【0027】
<雌ハウジングのレバー収容構造>
カバー50に対して初期位置に取り付けられたレバー70は、図7及び図8に示すように、カバー50が雌ハウジング21に取り付けられるのに伴って、上記したレバー収容空間40内に挿入されるようになっている。詳しく説明すると、レバー収容空間40は、雌側フード部23の長手部分をなす壁41と収容壁42との間に形成されるとともに、これらの壁41と収容壁42の前端が補強壁43により互いに連結されることによって後方へのみ開放した形状となっている。これら壁41と収容壁42との間隔は、レバー70の厚み寸法とほぼ同じ大きさに設定されることにより、図2及び図14に示すように、レバー収容空間40内に収容されたレバー70の脚部71が真っ直ぐな状態で保持されるようになっている。また、収容壁42は、幅方向の両端部が壁41と連結されるのに加えて、前端が補強壁43によって壁41と連結されているから、その強度が十分に確保されている。収容されたレバー70の脚部71は、その前端部が補強壁43の直後に配されるとともに、カバー50の前端から前方へ突出した部分の外面側が収容壁42によって覆われるようになっている。また、このときカバー50の外面と壁41の外面(レバー収容空間40の内周面)とが連続した平面を形成するようになっている。
【0028】
収容壁42の後端からは、延出壁44が後方へ突出して設けられており、この延出壁44によってカバー50の軸突部51とレバー70の軸孔73とからなる軸構造が覆われるようになっている。すなわち、これら収容壁42と延出壁44とにより、初期位置に配されたレバー70は、軸構造部分からカム溝74の入り口を備えた前部までの領域の全体が覆われるようになっている。また、延出壁44の後端の内面側には、レバー70をレバー収容空間40内へ誘い込むテーパ面が形成されている。
【0029】
両補強壁43には、図1及び図2に示すように、前方から嵌合される雄ハウジング11のフォロワピン17が通過できるように開口部45がそれぞれ設けられている。また、補強壁43と繋がる壁41には、この開口部45に連通するガイド溝46が設けられており、このガイド溝46には、フォロワピン17の根元側のガイドレール16が進入されるようになっている。
【0030】
開口部45は、図9に示すように、背面(正面)から見てT字型に形成され、図2に示すように、その周面が補強壁43の直後に配された初期位置のレバー70のカム溝74の入り口とほぼ整合されるようになっている。開口部45の上下方向の外側には、補強壁43が所定寸法分残されており、その後方には、レバー70の架橋部76が配されている。つまり、補強壁43における開口部45の開口領域は、フォロワピン17が通過するのに必要な最小限の大きさとされることで、残された補強壁43によってレバー70の前端部を保護できるようになっている。
【0031】
これらの開口部45の前側の口縁には、図1及び図2に示すように、全周にわたって導入案内面80が設けられている。この導入案内面80は、開口部45の周面に繋がる傾斜面を構成しており、前方外部からフォロワピン17を開口部45に進入させる際に、フォロワピン17がこの導入案内面80に摺接されることで、その進入動作を案内できるようになっている。
【0032】
さて、これらの開口部45の後側(レバー収容空間40内)の口縁には、図3に示すように、誘導部81がそれぞれ張り出して設けられている。これらの誘導部81は、図3及び図9に示すように、開口部45の口縁のうち上下方向の外側に配されており、言い換えると、開口部45を通過するフォロワピン17のフランジ部18の外面側に配されている。これらの誘導部81の直後には、図3に示すように、レバー収容空間40に収容された初期位置のレバー70の架橋部76が配されている。誘導部81における架橋部76との対向面には、開口部45の周面から収容壁42の内面へと繋がる傾斜面が形成されており、この傾斜面が導出案内面82とされている。この導出案内面82には、図16に示すように、カム溝74の入り口に進入されたフォロワピン17が開口部45を通って前方外部へ抜き出される際に、フォロワピン17のフランジ部18が当接可能とされ、このフランジ部18が導出案内面82に摺接されることで、その導出動作が案内されるようになっている。
【0033】
レバー70の架橋部76における上記導出案内面82との対向面には、図3に示すように、導出案内面82と平行な傾斜面となる逃がし面83が面取りして形成されている。この逃がし面83は、レバー70が回動操作される際に誘導部81にレバー70が干渉するのを避けるために、図8に示すように、脚部71の外縁のうちの図示前側の弧状部分(回動時に誘導部81を通過する部分)の全体にわたって形成されている。また、架橋部76の後端部における内縁には、図3に示すように、上記逃がし面83と同じ傾斜をもったテーパ面84が設けられており、このテーパ面84には、図16に示すように、カム溝74の入り口における後側に進入されたフォロワピン17が前方の架橋部76側へ移動される際に、フランジ部18が摺接可能とされている。
【0034】
また、各案内板38の内側縁には、図7及び図8に示すように、三角形状のガイド部47がそれぞれ設けられている。これらのガイド部47は、案内板38の基端部分と雌側フード部23の後端面とを連結して形成されることで、案内板38を支持してその強度を補っている。ガイド部47の傾斜面48は、案内板38の外面から壁41の外面へと連続して形成されており、レバー70をレバー収容空間40内に挿入する際に、レバー70の前端がこの傾斜面48に当接されることで、レバー70の進入動作を案内できるようになっている。また、左右のガイド部47間に挟まれた係合突部39は、ガイド部47よりもやや引っ込んだ位置に配設されている。また、カバー50の前端には、位置決め突条部59の両脇に位置してガイド部47を逃がすための切り欠き61が形成されている。
【0035】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。大まかな作業手順としては、雌コネクタ20の組付作業を行った後に、雄雌両コネクタ10,20の嵌合作業を行う。
【0036】
雌コネクタ20を組み立てるには、まず、図8に示すように、カバー50に対してレバー70をカム溝74の入り口が正面を向く初期位置に取り付ける一方、図6に示すように、雌ハウジング21の端子収容部22にシールリング32を取り付けるとともにフロントリテーナ30を仮係止位置に取り付け、この状態で各キャビティ24内に後方から雌端子金具25を挿入した後、図7に示すように、フロントリテーナ30を本係止位置に押し込んで、雌端子金具25を二重係止状態に保持する。そして、図8に示すように、雌ハウジング21の後面側から引き出された電線Wを図示手前側へ向けて略90度屈曲させつつ、一纏めにした状態で、雌ハウジング21の後方からカバー50及びレバー70を組みつける。この取付過程では、カバー50が雌ハウジング21に接触されるのに先だってレバー70の先端がレバー収容空間40内へと挿入される。
【0037】
このとき、図12に示すように、雌ハウジング21に対してカバー50及びレバー70が斜めの姿勢で取り付けられようとした場合には、レバー70の前端がガイド部47の傾斜面48に当接される。この傾斜面48は、レバー収容空間40をなす壁41の外面へと繋げられているから、レバー70の前端がこの傾斜面48に摺接されることで、レバー70は壁41の外面側のレバー収容空間40内へと円滑に挿入される。
【0038】
上記とは別のケースとして、図13に示すように、レバー70の成形時に脚部71が前端側にかけて内側に反って変形することがあり、脚部71が反った状態のまま雌ハウジング21に組み付けられる場合がある。この場合、雌ハウジング21に対するカバー50及びレバー70の取付姿勢が正規の姿勢であっても、レバー70の前端がガイド部47に当接される。この状態からレバー70を前方へ変位させると、レバー70の前端が傾斜面48上を摺動変位されるとともに、両脚部71は外側に開かれつつレバー収容空間40内に挿入される。このように、レバー70が反っていた場合でも、これを真っ直ぐな状態に矯正しつつレバー収容空間40内へ円滑に収容することができる。
【0039】
レバー70がレバー収容空間40内に挿入された後、カバー50の前端が雌ハウジング21の案内板38及び案内突片37の直後の位置に達する。このとき、カバー50が雌ハウジング21に対して幅方向に位置ずれしていた場合には、位置決め突条部59の前端面が案内板38の後端面に突き当たることで取付動作が規制される(図9及び図10参照)。その場合は、カバー50を幅方向にスライドさせてカバー50の位置ずれを修正しつつ、位置決め突条部59を案内板38の間に嵌合させる。位置決め突条部59が案内板38間に進入されると、位置決め突条部59に設けられた係合溝60内に案内板38間に突設された係合突部39が挿入される。また、このときカバー50の突条部58及び係止片57が案内板38及び案内突片37に摺接されることで、カバー50の取付動作が案内される。そして、係止片57が係止突部35を乗り越えた後に、これらが係止されることで、カバー50は、図11に示すように、雌ハウジング21に対して取付状態に保持される。このとき、カバー50の前端面は、雌側フード部23の後端面の段付き部分に突き当てられている。また、図14に示すように、レバー70の前端が補強壁43の直後に配されるとともに、カム溝74の入り口が補強壁43の開口部45と整合された位置に配される。
【0040】
レバー収容空間40内に収容されたレバー70は、図2に示すように、脚部71が壁41と収容壁42との間にほぼ隙間なく挟み付けられるから、仮にレバー70の脚部71に、図13に示すような内反りが生じていた場合でも、脚部71を真っ直ぐに矯正した状態で保持することができる。
【0041】
このようにして組み付けられた雌コネクタ20を雄コネクタ10に嵌合させる。雌コネクタ20側の端子収容部22と雌側フード部23との間に雄コネクタ10側の雄側フード部13を進入させつつ、フォロワピン17を補強壁43の開口部45に進入させる。このとき、仮に雄コネクタ10に対して雌コネクタ20が傾いた姿勢であっても、フォロワピン17のフランジ部18が導入案内面80に摺接されることで、フォロワピン17は開口部45内へとスムーズに進入される。そして、図15に示すように、フォロワピン17が開口部45を通過した後、カム溝74の入り口における架橋部76の後側に進入される程度の深さまで両コネクタ10,20を嵌合させる。このとき、図16に示すように、レバー70が収容壁42と壁41とによって挟み付けられることによって、カム溝74の入り口と補強壁43の開口部45とが上下にずれなく整合されているから、フォロワピン17が開口部45からカム溝74側へ進入する際の進入動作がスムーズに行われる。
【0042】
続いて、初期位置のレバー70を第1保持孔77と第1保持突部52との係止状態を解除しつつ、図15に示す矢線方向に沿って回動操作する。レバー70が回動変位されるのに伴って、図17に示すように、フォロワピン17はカム溝74に沿ってその奥方へ移動されるとともに、両コネクタ10,20は互いに嵌合が深まる方向に引き寄せられる。
【0043】
このレバー70の回動作業時には、レバー70に対して軸構造部分を中心に両脚部71が外側へ開くような力が作用する。ところが、このレバー70は、図18に示すように、脚部71が収容壁42と壁41との間にほぼ隙間なく挟まれるとともに、軸構造部分の外側に延出壁44が配され、脚部71に作用する開き力を収容壁42と延出壁44とによって受けることができるから、レバー70が開き変形する事態を防ぐことができ、もってレバー70がカバー50から外れる事態を防ぐことができる。しかも、この収容壁42は、前端が補強壁43によって壁41と連結されているから、レバー70から作用する力を受けるのに十分な強度が確保されている。
【0044】
上記したレバー70に作用する開き方向の力は、レバー70と一体的に組み付けられたカバー50にも同様に作用する。このときカバー50に作用する力の方向は、係止片57と係止突部35との係止状態を解除する方向と同じであるため、万が一、作用する力に抗しきれずにカバー50が開いて変形されると、カバー50が雌ハウジング21から外れる可能性がある。ところが、カバー50が開き方向に変位しようとしたとき、図9及び図10を参照とするように、雌ハウジング21側の係合突部39の側面がカバー50側の係合溝60の周縁に係合されることで、開き力をカバー50と雌ハウジング21との間で受けることができるから、カバー50の開き変形が規制され、もって、カバー50の外れ防止を図ることができる。しかも、これら係合溝60と係合突部39は、回動時に最も大きな外れ力が作用するレバー70の回動軸部分のすぐ内側に配され、この力を直接に受けることができるから、より効果的にカバー50の開き防止を図ることができる。
【0045】
そして、図19に示すように、レバー70が完了位置まで回動されると、フォロワピン17がカム溝74の終端に達するとともに、両コネクタ10,20が正規の嵌合深さに達する。このとき、レバー70の第2保持孔79がカバー50側の第2保持突部55に係止されることで、レバー70が完了位置から回動不能に保持され、もって両コネクタ10,20は正規の嵌合状態から離間不能に保持される。このとき、図20に示すように、雄雌両端子金具14,25が導通接続されるとともに、シールリング32の外周面に雄ハウジング11のフード部が密着して両コネクタ10,20間の防水が図られる。
【0046】
一方、メンテナンスなどの事情により、両コネクタ10,20を取り外す場合には、完了位置のレバー70を嵌合時とは逆の方向に回動させる。レバー70の回動に伴って、フォロワピン17がカム溝74の入り口側へと移動されるとともに、両コネクタ10,20は離脱方向へ変位される。レバー70が初期位置まで回動されたところで、図15及び図16に示すように、フォロワピン17がカム溝74の入り口に達するとともに、カム溝74の入り口が開口部45の周面にほぼ整合され、この状態から両コネクタ10,20を引き離す。
【0047】
ところで、レバー70は、成形時に寸法公差の範囲内でその厚さ寸法などにばらつきが出てしまう。例えば、カム溝70の入り口を構成する架橋部76の肉厚や張出受部75の肉厚が正規のものよりも薄く形成されると、フォロワピン17に対してカム溝74の遊びが大きくなる。このようなものでは、両コネクタ10,20を引き離す際にぐらつきやすくなるため、図21に示すように、雌コネクタ20が雄コネクタ10に対して傾いた姿勢とされつつ外されようとすることがある。この場合でも、図16を参照とするように、カム溝74の入り口における後側に配されたフォロワピン17が相対的に前方の架橋部76側へ移動される際には、架橋部76の後端に設けられたテーパ面84に摺接されることで、その移動が案内される。そして、カム溝74の入り口における架橋部76側に移動されたフォロワピン17がさらに前方へ相対的に変位されると、図22に示すように、フォロワピン17のフランジ部18は誘導部81の導出案内面82に当接される。この状態からさらに雌コネクタ20が後退されるのに伴って、フランジ部18が導出案内面82に沿って摺接されることで、フォロワピン17は開口部45の周面へと引っ掛りなくスムーズに移動される。このように、誘導部81によるフォロワピン17の誘導が行われることにより、両コネクタ10,20の取り外し作業を円滑に行うことができる。
【0048】
また、雌コネクタ20においてカバー50を取り外す場合には、図11に示すように、治具挿入溝36内に解除用の治具を挿入して雌側フード部23の後端面に宛いつつ操作すると、そのてこ作用によって係止片57が撓んで係止突部35との係止状態が解除される。
【0049】
以上説明したように本実施形態によれば、フォロワピン17がカム溝74の入り口から開口部45側へ移動される際に、フォロワピン17が開口部45の後側の口縁に設けられた誘導部81の導出案内面82に摺接可能とされることにより、両コネクタ10,20の取り外し作業を円滑に行うことができる。
【0050】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、開口部の口縁の外側にのみ誘導部を設けるようにしたものを示したが、開口部の口縁のうち外側の誘導部に対向する内側に誘導部を設けるようにしても良い。また、開口部の口縁のうち、フォロワピンのフランジ部が通過する部分の左右に誘導部をそれぞれ設けるようにしてもよく、その場合には、雌コネクタが幅方向に傾きつつ引き離されようとしても、フォロワピンを開口部側へ誘導することができる。さらには、開口部の口縁の全周にわたって誘導部を設けるようにしてもよく、このようにすれば、雌コネクタの傾き方向を選ばず、より円滑にフォロワピンの導出動作を案内することができる。
【0051】
(2)上記した実施形態では、誘導部が補強壁の中央部分(開口部の開口範囲)にのみ設けられた場合を示したが、雌ハウジングを成形するための金型構造などの事情によっては、誘導部を補強壁の全幅にわたって形成するようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雄雌両コネクタの斜視図
【図2】両コネクタの側断面図
【図3】図2における誘導部付近の拡大図
【図4】雄コネクタの正面図
【図5】雌ハウジング、カバー及びレバー斜視図
【図6】雌ハウジングと雌端子金具の側断面図
【図7】雌端子金具を収容した雌ハウジングとレバーを取り付けたカバーの一部切欠側面図
【図8】雌コネクタの分解斜視図
【図9】雌ハウジングの背面図
【図10】レバーを取り付けたカバーの正面図
【図11】雌コネクタの斜視図
【図12】雌ハウジングに対する取付姿勢が傾いたレバーの前端がガイド部に当接した状態を示す一部切欠側面図
【図13】内側に反ったレバーの前端がガイド部に当接した状態を示す一部切欠側面図
【図14】両コネクタを嵌合させる前の状態を示す一部切欠平面図
【図15】両コネクタを嵌合させる際の初期の状態を示す一部切欠平面図
【図16】両コネクタを嵌合させる際の初期の状態を示す一部切欠側面図
【図17】両コネクタが嵌合途中の状態を示す一部切欠平面図
【図18】両コネクタが嵌合途中の状態を示す一部切欠側面図
【図19】両コネクタが正規嵌合された状態を示す一部切欠平面図
【図20】両コネクタが正規嵌合された状態を示す一部切欠側面図
【図21】カム溝の入り口に遊びがあるもので、取り外される雌コネクタが傾いた状態を示す一部切欠側面図
【図22】図21における誘導部付近の拡大図
【符号の説明】
11…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング)
17…フォロワピン
21…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング)
42…収容壁(保護壁)
43…補強壁
45…開口部
70…レバー
74…カム溝
81…誘導部
82…導出案内面(摺接面)
Claims (1)
- 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、
他方のコネクタハウジングに設けられたフォロワピンに係合されるカム溝を備えるとともに、フォロワピンとカム溝が係合された状態から回動操作されることで両コネクタハウジングを嵌合・離脱させるレバーが備えられ、
且つ、このレバーの外側に配されるとともに、前記一方のコネクタハウジングの外面における前記両コネクタハウジングの嵌合方向の前端部と連結壁により連結される保護壁が設けられており、前記連結壁には、前記フォロワピンの挿抜を許容する初期位置に配された前記レバーのカム溝の入り口に整合されて、前記フォロワピンを通過させる開口部が設けられているものであって、
この開口部における前記嵌合方向の後側の口縁には、前記フォロワピンが前記カム溝から前記開口部側へ移動される際に、前記フォロワピンに摺接可能とされ、その摺接面が前記開口部の周面へ向けて傾斜する誘導部が設けられており、
前記レバーのうちカム溝の入り口部分が架橋部によって連結されるとともに、この架橋部が前記フォロワピンと前記保護壁との間の位置で、且つ前記誘導部に対して前記嵌合方向の後側の位置に配されていることを特徴とするレバー式コネクタ。
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