JP2001332342A - レバー式コネクタ - Google Patents

レバー式コネクタ

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JP2001332342A JP2000151257A JP2000151257A JP2001332342A JP 2001332342 A JP2001332342 A JP 2001332342A JP 2000151257 A JP2000151257 A JP 2000151257A JP 2000151257 A JP2000151257 A JP 2000151257A JP 2001332342 A JP2001332342 A JP 2001332342A
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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62933Comprising exclusively pivoting lever
    • H01R13/62938Pivoting lever comprising own camming means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
    • H01R13/5219Sealing means between coupling parts, e.g. interfacial seal

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 両コネクタハウジングの取り外し作業を円滑
に行う。 【解決手段】 雌ハウジング21の壁41と収容壁42
との間のレバー収容空間40には、カバー50に装着さ
れたレバー70が挿入され、両壁41,42の前端が補
強壁43によって連結されている。補強壁43には、雄
コネクタ10のフォロワピン17が通過可能な開口部4
5が設けられ、この開口部45は、初期位置とされたレ
バー70のカム溝74の入り口と整合するように形成さ
れている。レバー70のカム溝74にフォロワピン17
を係合させつつレバー70を回動することで、両コネク
タ10,20を嵌合・離脱させる。両コネクタ10,2
0を取り外す際は、レバー70を初期位置まで回動させ
た後に、両コネクタ10,20を引き離す。フォロワピ
ン17に対してカム溝74の入り口に多少の遊びがあっ
ても、開口部45の後側の口縁に設けられた誘導部81
にフォロワピン17が摺接されることで、開口部45へ
の移動が円滑に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レバー式コネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レバー式コネクタの一例として実
開平3−4672号公報に記載されたものが知られてい
る。このレバー式コネクタは、互いに嵌合される雄雌両
ハウジングのうちの雌ハウジングの上下外面における後
端から一対の保護壁が前方へ延出してそれぞれ設けられ
るとともに、この保護壁の内側に門形のレバーが取り付
けられている。このレバーは、軸ピンが保護壁に設けた
軸孔に嵌められることで回動可能な状態で軸支されてお
り、このレバーの内側で、雌ハウジングの外面との間に
は、雄ハウジングのフード部が進入可能なスペースが確
保されている。また、レバーは保護壁によって外面が覆
われることで保護されている。両ハウジングの嵌合作業
を行う際には、雄ハウジングの外面に突設されたフォロ
ワピンをレバーに設けられた弧状のカム溝に進入させた
状態からレバーを回動操作することで、フォロワピンと
カム溝のカム作用によって両ハウジングが互いに引き寄
せられるようになっている。
【0003】この構造では、レバーの先端側が窄む内反
り変形が生じていたときに、相手側の雄ハウジングとの
干渉の問題を来す。また、これを解消するためにレバー
の内側に矯正壁を設ける構造とした場合には、レバーの
取り付けが困難になるという問題が生じる。こうした問
題点を解消するものとして、本出願人は特願2000−
142966号において、レバーを予め取付部材に装着
し、その後に取付部材を雌ハウジングに取り付けるよう
にするという構造を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構造のものでは、
レバーの回動操作時にレバーに対して外側に開く向きの
力が作用しても、レバーの外側に配された保護壁によっ
てレバーを受けることにより、一応はレバーの開き変形
が防がれるようになっている。ところが、例えばコネク
タの小型化の要請から、保護壁の肉厚が十分に確保され
ないような場合には、操作時にレバーは保護壁を膨出変
形させつつ外側に開き変形してしまうことがあった。
【0005】そこで、保護壁と矯正壁の前端を補強壁に
よって連結することで、保護壁の強度を高めて、レバー
の開き防止を図ることが考えられる。その場合には、雄
ハウジングのフォロワピンが通過できるように補強壁を
部分的に切り欠いて開口部を設けるようにする。この開
口部は、レバー保護の観点から、フォロワピンが通過す
るのに必要な最小限の大きさに設定する。
【0006】しかしながら、今度は嵌合された両ハウジ
ングを取り外す際に問題が生じていた。すなわち、取り
外し作業は、嵌合状態からレバーをカム溝と開口部とが
合わさる初期位置まで回動させてから両ハウジングを引
き離して行う。このとき、レバー成形時に発生する寸法
公差などの理由から、フォロワピンに対するカム溝の遊
びが大きくなっていると、引き離し時に両ハウジングが
ぐらつきやすくなり、そうなるとフォロワピンがカム溝
から開口部側へ移動する際に、開口部の裏側の口縁に引
っ掛かる可能性がある。このため、両ハウジングの取り
外し作業がスムーズに行えなくなるおそれがあった。本
発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであ
って、両コネクタハウジングの取り外し作業を円滑に行
うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な
一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウ
ジングには、他方のコネクタハウジングに設けられたフ
ォロワピンに係合されるカム溝を備えるとともに、フォ
ロワピンとカム溝が係合された状態から回動操作される
ことで両コネクタハウジングを嵌合・離脱させるレバー
が備えられ、且つ、このレバーの外側に配されるととも
に、前記一方のコネクタハウジングの外面における前記
両コネクタハウジングの嵌合方向の前端部と連結壁によ
り連結される保護壁が設けられており、前記連結壁に
は、前記フォロワピンの挿抜を許容する初期位置に配さ
れた前記レバーのカム溝の入り口に整合されて、前記フ
ォロワピンを通過させる開口部が設けられているもので
あって、この開口部における前記嵌合方向の後側の口縁
には、前記フォロワピンが前記カム溝から前記開口部側
へ移動される際に、前記フォロワピンに摺接可能とさ
れ、その摺接面が前記開口部の周面へ向けて傾斜する誘
導部が設けられている構成としたところに特徴を有す
る。
【0008】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>両コネクタ
ハウジングを嵌合させるときは、フォロワピンを開口部
を通して初期位置に配されたレバーのカム溝に係合させ
た状態からレバーを回動操作するのに伴って、フォロワ
ピンがカム溝に沿って移動されるとともに、両コネクタ
ハウジングが互いに引き寄せられる。嵌合された両コネ
クタハウジングを取り外すときは、レバーを嵌合時とは
逆方向に回動操作して、両コネクタハウジングを離間方
向へ変位させる。そして、フォロワピンがカム溝の入り
口に達するとともに、レバーがカム溝の入り口が連結壁
の開口部と整合する初期位置に達したところで、両コネ
クタハウジングを引き離す。このとき、レバー成形時の
寸法公差により、例えば、フォロワピンに対してカム溝
に遊びが生じていると、引き離し作業時に両コネクタハ
ウジングがぐらつく可能性があるが、その場合でも、フ
ォロワピンがレバーのカム溝から開口部側へ移動される
際に、フォロワピンが開口部の後側の口縁に設けられた
誘導部に摺接されて、開口部の周面へとスムーズに誘導
される。これにより、両コネクタハウジングの取り外し
作業を円滑に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図22によって説明する。この実施形態に示すレバー式
コネクタは、図1に示すように、互いに嵌合される雄雌
のコネクタ10,20から構成され、このうち雌コネク
タ20側にレバー70が取り付けられるようになってい
る。なお、以下では両コネクタ10,20における嵌合
面側を前方とする。
【0010】<雄コネクタ>雄コネクタ10は、図1及
び図2に示すように、電気機器の壁部12から前方に突
設される雄コネクタハウジング11(以下、雄ハウジン
グ11という)を備えている。雄ハウジング11には、
前方へ突出する筒状の雄側フード部13が設けられてい
る。雄ハウジング11の奥端面には、図2及び図4に示
すように、タブ状に形成された大小2種類の雄端子金具
14が複数本前方へ突出して設けられており、詳しく
は、図4の右端に大きなものが上下2段に計4本、その
左側に小さなものが上下3段に計24本設けられてい
る。雄ハウジング11の奥端面における大小の雄端子金
具14間と、小さな雄端子金具14群の中央とには、そ
れぞれ形状が異なる案内リブ15が前方へ突出して設け
られている。雄側フード部13の上下面における長手方
向の中央には、図1に示すように、一対の薄肉状のガイ
ドレール16が雄側フード部13の前端から後端にわた
って設けられ、その前端部には、円柱状のフォロワピン
17がそれぞれ上下方向に突出して設けられている。両
フォロワピン17は、後記する雌コネクタ20側のレバ
ー70に設けられたカム溝74に進入可能とされてい
る。これらのフォロワピン17の突出先端には、根元側
よりも径大となる円盤状のフランジ部18がそれぞれ設
けられている。また、雄側フード部13における図示左
右の外側面には、左側に2本、右側に1本ずつ案内突条
19が張り出して設けられ、これにより、雄ハウジング
11は、左右非対称の形状となっている。
【0011】<雌コネクタ>雌コネクタ20は、図5に
示すように、大まかには、雌コネクタハウジング21
(以下、雌ハウジング21という)と、雌ハウジング2
1の後側に取り付けられるカバー50と、カバー50に
装着されるレバー70とから構成されている。
【0012】<雌ハウジング>雌ハウジング21は、図
2に示すように、雌端子金具25が収容される端子収容
部22と、この端子収容部22を取り囲む筒状の雌側フ
ード部23とを備えている。これら端子収容部22と雌
側フード部23との間には、前方から雄ハウジング11
の雄側フード部13が進入可能とされている。
【0013】端子収容部22には、図6に示すように、
電線Wの端末に接続された雌端子金具25を後方から挿
入可能なキャビティ24が雄コネクタ10側の雄端子金
具14に対応した位置に設けられている。各キャビティ
24には、図5に示すように、2種類の大きさの雌端子
金具25が挿入可能とされており、詳しくは、図示左側
に大きなものが上下2段に計4室、その右側に小さなも
のが上下3段、計24室形成されている。また、端子収
容部22の前端面には、雄コネクタ10側の案内リブ1
5が進入可能な案内孔26が2箇所に設けられている。
【0014】雌端子金具25は、図6に示すように、前
部が箱形に形成されるとともに、後部には、端末にゴム
栓28を装着した電線Wに対してゴム栓28ごと圧着接
続されるバレル部27が設けられている。このゴム栓2
8は、キャビティ24の後部の内面に密着した状態で取
り付けられることで、キャビティ24内を防水できるよ
うになっている。小さなキャビティ24の図示下面側に
は、撓み変形可能な樹脂ランス29がキャビティ24内
に突出して形成されており、雌端子金具25の前部後端
に係止可能とされている。この樹脂ランス29の下側に
は、樹脂ランス29の弾性変位を許容する撓み空間Sが
前方に開放した状態で形成されている。なお、大きなキ
ャビティ24では、樹脂ランス29が背中合わせの位置
に設けられており、その対向領域に上下共通の撓み空間
Sが確保されている。
【0015】端子収容部22の前部側の周面には、上記
した各撓み空間S内に進入可能な撓み規制部31を備え
たフロントリテーナ30が前方から装着可能とされてい
る。このフロントリテーナ30は、雌端子金具25をキ
ャビティ24内に挿入する前では、撓み規制部31が撓
み空間S外に配されて樹脂ランス29の撓み変形を許容
する仮係止位置に取り付けられ、図7に示すように、雌
端子金具25を挿入した後に、撓み規制部31が撓み空
間S内に進入して樹脂ランス29の撓み規制する本係止
位置に移動されるようになっている。なお、このフロン
トリテーナ30は、図示しない保持構造によって仮係止
位置と本係止位置とに保持されている。
【0016】端子収容部22におけるフロントリテーナ
30の後側の周面には、シールリング32がその内周面
が密着した状態で装着可能とされている。このシールリ
ング32の外周面には、端子収容部22の外側に嵌合さ
れる雄ハウジング11の雄側フード部13の内周面が密
着されるようになっている。このシール部材の内外の周
面には、前後に4条ずつのリップが膨出して形成されて
いる。
【0017】雌側フード部23は、端子収容部22の後
部周面から段付き状に外方へ張り出してから前方へ突出
して形成されている。この雌側フード部23の後端部に
は、後に説明するカバー50を雌ハウジング21に取り
付けるための取付構造が設けられている。図5に示すよ
うに、雌側フード部23における上下の長手部分は、そ
れぞれ外側に段付き状に膨出して形成されるとともに、
後方に開放する袋状に形成されることで、その内側には
後に説明するレバー70を収容可能なレバー収容空間4
0が設けられている。また、雌側フード部23の内面に
は、前端から所定深さにわたって雄ハウジング11側の
案内突条19が進入可能な案内溝33がそれぞれ対応し
た位置に設けられている。
【0018】<カバー>カバー50は、図5に示すよう
に、前面と図示手前側の側面とが連続して開口する箱形
に形成されており、このうち前側の開口部分が雌ハウジ
ング21の後面側を覆うようにして取り付けられるよう
になっている。雌ハウジング21内のキャビティ24か
ら後方へ導出される電線Wは、図8に示すように、手前
側へ略90度屈曲された状態で一纏めにされ、その後側
から取り付けられるカバー50の手前側の開口部分から
外部へ引き出されるようになっている。また、カバー5
0の奥側の側面は、電線Wを手前側へ逃がすように斜め
に形成されている。カバー50の上下壁の外面には、図
5に示すように、レバー70を取り付けるための一対の
軸突部51が上下方向に突出して設けられている。これ
らの軸突部51は、カバー50の長手方向のほぼ中央に
配されるとともに、カバー50の前端に位置して設けら
れている。軸突部51は、円柱状に形成されるととも
に、その突出端には、前後に突出する一対の突部が設け
られている。
【0019】<レバー>レバー70は、図5に示すよう
に、一対の脚部71の端部が操作部72によって連結さ
れることで門形に形成されており、両脚部71がカバー
50に対して上下から挟み込むようにして装着されるよ
うになっている。両脚部71には、カバー50の軸突部
51に嵌合可能な軸孔73が貫通して設けられており、
この軸突部51を中心としてレバー70は回動変位可能
とされている。この軸孔73は、軸突部51とほぼ同一
形状に形成されており、その上側には、レバー70が回
動変位される際に軸突部51の突部を逃がせるように円
形孔が形成されている。図8に示すように、レバー70
がカバー50に取り付けられた状態において軸突部51
とレバー70の外面とは、ほぼ面一になるように設定さ
れている。両脚部71には、図5に示すように、雄ハウ
ジング11のフォロワピン17が進入可能な弧状のカム
溝74が設けられている。このカム溝74には、全長に
わたってフォロワピン17のフランジ部18を内側で受
ける張出受部75が設けられるとともに、その入り口の
前端側が張出受部75に対向して設けられた架橋部76
によって連結されている。そして、カム溝74の入り口
にフォロワピン17を進入させた状態から、レバー70
を回動させることで、フォロワピン17がカム溝74に
沿って移動されるとともに、両コネクタ10,20の嵌
合動作が進行されるようになっている(図17参照)。
【0020】<カバーに対するレバーの保持構造>レバ
ー70をカバー50に取り付ける際には、図5に示す状
態から、両脚部71を開きつつ軸孔73に軸突部51を
嵌合させた後、図8に示すように、レバー70をカム溝
74の入り口が正面を向く初期位置まで所定角度回動さ
せる。この初期位置において、レバー70は、両脚部7
1に設けられた一対の第1保持孔77に対してカバー5
0の上下面に突設された一対の第1保持突部52が係止
されることで、所定以上の力が加えられない限りは回動
不能に保持されるようになっている。両脚部71の図示
手前側の側面が、各第1保持突部52の側方に設けられ
たストッパ突片53に突き当てられるとともに、操作部
72の側面がカバー50の後面に当接されることで、レ
バー70の初期位置からの位置ずれが防がれている。さ
らに、カバー50の図示上壁には、自由端が後方へ突出
する片持ち状の保持アーム54が設けられ、その上面に
は、第2保持突部55が設けられており、この第2保持
突部55がレバー70の図示上側の脚部71におけるカ
ム溝74の終端の後方に設けられた切り欠き部78に係
止可能とされている。この保持アーム54は、弾性変形
可能とされ、その自由端には操作段部が設けられてい
る。このとき、レバー70の脚部71のうち軸孔73よ
りも前側の部分、すなわちカム溝74の入り口部分を有
する前部がカバー50の前端面から前方に突出して配さ
れている。また、軸突部51と軸孔73とが不整合の位
置に配されることで、初期位置における両脚部71が外
れるのが防がれるようになっている。
【0021】このレバー70は、上記した初期位置から
図19に示す完了位置まで回動されるようになってい
る。この完了位置において、レバー70は、図5に示す
上側の脚部71に設けられた第2保持孔79に保持アー
ム54の第2保持突部55が係止されることで、逆方向
への回動変位が不能に保持されるようになっている。こ
のとき、軸突部51の直前にカム溝74の終端が配され
るとともに、軸突部51と軸孔73とが直交する位置に
配されている。レバー70は、カバー50の後端から後
方へ突出しない位置に配されるとともに、操作部72の
側面がカバー50の図示奥側の側面に設けられたストッ
パ部56に当接されている。
【0022】<雌ハウジングとカバーの取付構造>雌ハ
ウジング21の雌側フード部23の後端面における四隅
には、図8及び図9に示すように、カバー50を取り付
けるためのカバー取付部34が後方へ突出して設けられ
ており、その外面にはそれぞれ係止突部35が設けられ
ている。一方、カバー50における上下壁の長手方向の
両端には、図8及び図10に示すように、前端側に自由
端を有する片持ち状の係止片57が2本ずつ設けられて
おり、これらの係止片57が各カバー取付部34の係止
突部35に係止されることで、図11に示すように、カ
バー50は雌ハウジング21に対して取付状態に保持さ
れるようになっている。この取付状態では、カバー50
の前端面が雌側フード部23の後端面に当接されるよう
になっている。各係止突部35の後面側には、係止片5
7が乗り上げる動作を容易にするためのテーパ面が形成
されている。また、雌側フード部23の後端面における
係止突部35の前面と対向する位置には、解除用の治具
を挿入可能な治具挿入溝36が設けられている。
【0023】各カバー取付部34には、図8及び図9に
示すように、係止突部35の後方へ突出する案内突片3
7がそれぞれ設けられている。雌側フード部23の後端
面には、長手方向の中央に間隔を空けて平板状の案内板
38が上下に2本ずつ設けられている。これらの案内突
片37と案内板38は、図8に示すように、後端の位置
が揃えられており、カバー50を雌ハウジング21に取
り付ける際には、各案内突片37が係止片57に摺接さ
れるとともに、各案内板38がカバー50の上下壁の内
面に複数本設けられた突条部58に摺接されることで、
カバー50の取付作業を案内できるようになっている。
また、案内突片37の内面は、カバー50のうち係止片
57の後側において内側に凹んで形成された部分の外面
に当接されるようになっている。
【0024】カバー50の上下壁の内面における長手方
向の中央には、図8及び図10に示すように、一対の位
置決め突条部59が設けられており、この位置決め突条
部59は、左右に配された突条部58よりも内方に張り
出して形成されている。これらの位置決め突条部59
は、図9及び図10に示すように、雌ハウジング21側
の左右の案内板38の間に嵌合可能とされ、カバー50
を取り付ける際における長手方向の位置決めが可能とさ
れている。
【0025】これらの位置決め突条部59には、図8及
び図10に示すように、全長にわたって係合溝60がそ
れぞれ設けられており、この係合溝60は、前方と内方
とに開口して形成され、内方の開口縁に近づくに連れて
幅が狭くなる形状に形成されている。これらの係合溝6
0は、幅方向の配設位置が軸突部51と同じ位置に設定
されている。一方雌側フード部23の後端面における左
右の案内板38の間には、図8及び図9に示すように、
カバー50側の係合溝60内に進入可能な一対の係合突
部39が後方へ突出して設けられている。これらの係合
突部39は、係合溝60の周縁に合わせた形状に形成さ
れるとともに、係合溝60内に進入された状態で、その
側面が係合溝60の周縁に係合されるようになってい
る。また、この係合突部39は、雌側フード部23から
後方に突出する端子収容部22の後端部の外面と繋げら
れている。
【0026】以上説明したカバー50の取付構造は、上
下対称の形状となっているから、カバー50が上下反転
した状態でも雌ハウジング21に対して取り付け可能と
され、レバー式コネクタの取付場所などの状況に応じ
て、電線Wの配索方向やレバー70の回動向きを変更で
きるようになっている。
【0027】<雌ハウジングのレバー収容構造>カバー
50に対して初期位置に取り付けられたレバー70は、
図7及び図8に示すように、カバー50が雌ハウジング
21に取り付けられるのに伴って、上記したレバー収容
空間40内に挿入されるようになっている。詳しく説明
すると、レバー収容空間40は、雌側フード部23の長
手部分をなす壁41と収容壁42との間に形成されると
ともに、これらの壁41と収容壁42の前端が補強壁4
3により互いに連結されることによって後方へのみ開放
した形状となっている。これら壁41と収容壁42との
間隔は、レバー70の厚み寸法とほぼ同じ大きさに設定
されることにより、図2及び図14に示すように、レバ
ー収容空間40内に収容されたレバー70の脚部71が
真っ直ぐな状態で保持されるようになっている。また、
収容壁42は、幅方向の両端部が壁41と連結されるの
に加えて、前端が補強壁43によって壁41と連結され
ているから、その強度が十分に確保されている。収容さ
れたレバー70の脚部71は、その前端部が補強壁43
の直後に配されるとともに、カバー50の前端から前方
へ突出した部分の外面側が収容壁42によって覆われる
ようになっている。また、このときカバー50の外面と
壁41の外面(レバー収容空間40の内周面)とが連続
した平面を形成するようになっている。
【0028】収容壁42の後端からは、延出壁44が後
方へ突出して設けられており、この延出壁44によって
カバー50の軸突部51とレバー70の軸孔73とから
なる軸構造が覆われるようになっている。すなわち、こ
れら収容壁42と延出壁44とにより、初期位置に配さ
れたレバー70は、軸構造部分からカム溝74の入り口
を備えた前部までの領域の全体が覆われるようになって
いる。また、延出壁44の後端の内面側には、レバー7
0をレバー収容空間40内へ誘い込むテーパ面が形成さ
れている。
【0029】両補強壁43には、図1及び図2に示すよ
うに、前方から嵌合される雄ハウジング11のフォロワ
ピン17が通過できるように開口部45がそれぞれ設け
られている。また、補強壁43と繋がる壁41には、こ
の開口部45に連通するガイド溝46が設けられてお
り、このガイド溝46には、フォロワピン17の根元側
のガイドレール16が進入されるようになっている。
【0030】開口部45は、図9に示すように、背面
(正面)から見てT字型に形成され、図2に示すよう
に、その周面が補強壁43の直後に配された初期位置の
レバー70のカム溝74の入り口とほぼ整合されるよう
になっている。開口部45の上下方向の外側には、補強
壁43が所定寸法分残されており、その後方には、レバ
ー70の架橋部76が配されている。つまり、補強壁4
3における開口部45の開口領域は、フォロワピン17
が通過するのに必要な最小限の大きさとされることで、
残された補強壁43によってレバー70の前端部を保護
できるようになっている。
【0031】これらの開口部45の前側の口縁には、図
1及び図2に示すように、全周にわたって導入案内面8
0が設けられている。この導入案内面80は、開口部4
5の周面に繋がる傾斜面を構成しており、前方外部から
フォロワピン17を開口部45に進入させる際に、フォ
ロワピン17がこの導入案内面80に摺接されること
で、その進入動作を案内できるようになっている。
【0032】さて、これらの開口部45の後側(レバー
収容空間40内)の口縁には、図3に示すように、誘導
部81がそれぞれ張り出して設けられている。これらの
誘導部81は、図3及び図9に示すように、開口部45
の口縁のうち上下方向の外側に配されており、言い換え
ると、開口部45を通過するフォロワピン17のフラン
ジ部18の外面側に配されている。これらの誘導部81
の直後には、図3に示すように、レバー収容空間40に
収容された初期位置のレバー70の架橋部76が配され
ている。誘導部81における架橋部76との対向面に
は、開口部45の周面から収容壁42の内面へと繋がる
傾斜面が形成されており、この傾斜面が導出案内面82
とされている。この導出案内面82には、図16に示す
ように、カム溝74の入り口に進入されたフォロワピン
17が開口部45を通って前方外部へ抜き出される際
に、フォロワピン17のフランジ部18が当接可能とさ
れ、このフランジ部18が導出案内面82に摺接される
ことで、その導出動作が案内されるようになっている。
【0033】レバー70の架橋部76における上記導出
案内面82との対向面には、図3に示すように、導出案
内面82と平行な傾斜面となる逃がし面83が面取りし
て形成されている。この逃がし面83は、レバー70が
回動操作される際に誘導部81にレバー70が干渉する
のを避けるために、図8に示すように、脚部71の外縁
のうちの図示前側の弧状部分(回動時に誘導部81を通
過する部分)の全体にわたって形成されている。また、
架橋部76の後端部における内縁には、図3に示すよう
に、上記逃がし面83と同じ傾斜をもったテーパ面84
が設けられており、このテーパ面84には、図16に示
すように、カム溝74の入り口における後側に進入され
たフォロワピン17が前方の架橋部76側へ移動される
際に、フランジ部18が摺接可能とされている。
【0034】また、各案内板38の内側縁には、図7及
び図8に示すように、三角形状のガイド部47がそれぞ
れ設けられている。これらのガイド部47は、案内板3
8の基端部分と雌側フード部23の後端面とを連結して
形成されることで、案内板38を支持してその強度を補
っている。ガイド部47の傾斜面48は、案内板38の
外面から壁41の外面へと連続して形成されており、レ
バー70をレバー収容空間40内に挿入する際に、レバ
ー70の前端がこの傾斜面48に当接されることで、レ
バー70の進入動作を案内できるようになっている。ま
た、左右のガイド部47間に挟まれた係合突部39は、
ガイド部47よりもやや引っ込んだ位置に配設されてい
る。また、カバー50の前端には、位置決め突条部59
の両脇に位置してガイド部47を逃がすための切り欠き
61が形成されている。
【0035】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。大まかな作業手順とし
ては、雌コネクタ20の組付作業を行った後に、雄雌両
コネクタ10,20の嵌合作業を行う。
【0036】雌コネクタ20を組み立てるには、まず、
図8に示すように、カバー50に対してレバー70をカ
ム溝74の入り口が正面を向く初期位置に取り付ける一
方、図6に示すように、雌ハウジング21の端子収容部
22にシールリング32を取り付けるとともにフロント
リテーナ30を仮係止位置に取り付け、この状態で各キ
ャビティ24内に後方から雌端子金具25を挿入した
後、図7に示すように、フロントリテーナ30を本係止
位置に押し込んで、雌端子金具25を二重係止状態に保
持する。そして、図8に示すように、雌ハウジング21
の後面側から引き出された電線Wを図示手前側へ向けて
略90度屈曲させつつ、一纏めにした状態で、雌ハウジ
ング21の後方からカバー50及びレバー70を組みつ
ける。この取付過程では、カバー50が雌ハウジング2
1に接触されるのに先だってレバー70の先端がレバー
収容空間40内へと挿入される。
【0037】このとき、図12に示すように、雌ハウジ
ング21に対してカバー50及びレバー70が斜めの姿
勢で取り付けられようとした場合には、レバー70の前
端がガイド部47の傾斜面48に当接される。この傾斜
面48は、レバー収容空間40をなす壁41の外面へと
繋げられているから、レバー70の前端がこの傾斜面4
8に摺接されることで、レバー70は壁41の外面側の
レバー収容空間40内へと円滑に挿入される。
【0038】上記とは別のケースとして、図13に示す
ように、レバー70の成形時に脚部71が前端側にかけ
て内側に反って変形することがあり、脚部71が反った
状態のまま雌ハウジング21に組み付けられる場合があ
る。この場合、雌ハウジング21に対するカバー50及
びレバー70の取付姿勢が正規の姿勢であっても、レバ
ー70の前端がガイド部47に当接される。この状態か
らレバー70を前方へ変位させると、レバー70の前端
が傾斜面48上を摺動変位されるとともに、両脚部71
は外側に開かれつつレバー収容空間40内に挿入され
る。このように、レバー70が反っていた場合でも、こ
れを真っ直ぐな状態に矯正しつつレバー収容空間40内
へ円滑に収容することができる。
【0039】レバー70がレバー収容空間40内に挿入
された後、カバー50の前端が雌ハウジング21の案内
板38及び案内突片37の直後の位置に達する。このと
き、カバー50が雌ハウジング21に対して幅方向に位
置ずれしていた場合には、位置決め突条部59の前端面
が案内板38の後端面に突き当たることで取付動作が規
制される(図9及び図10参照)。その場合は、カバー
50を幅方向にスライドさせてカバー50の位置ずれを
修正しつつ、位置決め突条部59を案内板38の間に嵌
合させる。位置決め突条部59が案内板38間に進入さ
れると、位置決め突条部59に設けられた係合溝60内
に案内板38間に突設された係合突部39が挿入され
る。また、このときカバー50の突条部58及び係止片
57が案内板38及び案内突片37に摺接されること
で、カバー50の取付動作が案内される。そして、係止
片57が係止突部35を乗り越えた後に、これらが係止
されることで、カバー50は、図11に示すように、雌
ハウジング21に対して取付状態に保持される。このと
き、カバー50の前端面は、雌側フード部23の後端面
の段付き部分に突き当てられている。また、図14に示
すように、レバー70の前端が補強壁43の直後に配さ
れるとともに、カム溝74の入り口が補強壁43の開口
部45と整合された位置に配される。
【0040】レバー収容空間40内に収容されたレバー
70は、図2に示すように、脚部71が壁41と収容壁
42との間にほぼ隙間なく挟み付けられるから、仮にレ
バー70の脚部71に、図13に示すような内反りが生
じていた場合でも、脚部71を真っ直ぐに矯正した状態
で保持することができる。
【0041】このようにして組み付けられた雌コネクタ
20を雄コネクタ10に嵌合させる。雌コネクタ20側
の端子収容部22と雌側フード部23との間に雄コネク
タ10側の雄側フード部13を進入させつつ、フォロワ
ピン17を補強壁43の開口部45に進入させる。この
とき、仮に雄コネクタ10に対して雌コネクタ20が傾
いた姿勢であっても、フォロワピン17のフランジ部1
8が導入案内面80に摺接されることで、フォロワピン
17は開口部45内へとスムーズに進入される。そし
て、図15に示すように、フォロワピン17が開口部4
5を通過した後、カム溝74の入り口における架橋部7
6の後側に進入される程度の深さまで両コネクタ10,
20を嵌合させる。このとき、図16に示すように、レ
バー70が収容壁42と壁41とによって挟み付けられ
ることによって、カム溝74の入り口と補強壁43の開
口部45とが上下にずれなく整合されているから、フォ
ロワピン17が開口部45からカム溝74側へ進入する
際の進入動作がスムーズに行われる。
【0042】続いて、初期位置のレバー70を第1保持
孔77と第1保持突部52との係止状態を解除しつつ、
図15に示す矢線方向に沿って回動操作する。レバー7
0が回動変位されるのに伴って、図17に示すように、
フォロワピン17はカム溝74に沿ってその奥方へ移動
されるとともに、両コネクタ10,20は互いに嵌合が
深まる方向に引き寄せられる。
【0043】このレバー70の回動作業時には、レバー
70に対して軸構造部分を中心に両脚部71が外側へ開
くような力が作用する。ところが、このレバー70は、
図18に示すように、脚部71が収容壁42と壁41と
の間にほぼ隙間なく挟まれるとともに、軸構造部分の外
側に延出壁44が配され、脚部71に作用する開き力を
収容壁42と延出壁44とによって受けることができる
から、レバー70が開き変形する事態を防ぐことがで
き、もってレバー70がカバー50から外れる事態を防
ぐことができる。しかも、この収容壁42は、前端が補
強壁43によって壁41と連結されているから、レバー
70から作用する力を受けるのに十分な強度が確保され
ている。
【0044】上記したレバー70に作用する開き方向の
力は、レバー70と一体的に組み付けられたカバー50
にも同様に作用する。このときカバー50に作用する力
の方向は、係止片57と係止突部35との係止状態を解
除する方向と同じであるため、万が一、作用する力に抗
しきれずにカバー50が開いて変形されると、カバー5
0が雌ハウジング21から外れる可能性がある。ところ
が、カバー50が開き方向に変位しようとしたとき、図
9及び図10を参照とするように、雌ハウジング21側
の係合突部39の側面がカバー50側の係合溝60の周
縁に係合されることで、開き力をカバー50と雌ハウジ
ング21との間で受けることができるから、カバー50
の開き変形が規制され、もって、カバー50の外れ防止
を図ることができる。しかも、これら係合溝60と係合
突部39は、回動時に最も大きな外れ力が作用するレバ
ー70の回動軸部分のすぐ内側に配され、この力を直接
に受けることができるから、より効果的にカバー50の
開き防止を図ることができる。
【0045】そして、図19に示すように、レバー70
が完了位置まで回動されると、フォロワピン17がカム
溝74の終端に達するとともに、両コネクタ10,20
が正規の嵌合深さに達する。このとき、レバー70の第
2保持孔79がカバー50側の第2保持突部55に係止
されることで、レバー70が完了位置から回動不能に保
持され、もって両コネクタ10,20は正規の嵌合状態
から離間不能に保持される。このとき、図20に示すよ
うに、雄雌両端子金具14,25が導通接続されるとと
もに、シールリング32の外周面に雄ハウジング11の
フード部が密着して両コネクタ10,20間の防水が図
られる。
【0046】一方、メンテナンスなどの事情により、両
コネクタ10,20を取り外す場合には、完了位置のレ
バー70を嵌合時とは逆の方向に回動させる。レバー7
0の回動に伴って、フォロワピン17がカム溝74の入
り口側へと移動されるとともに、両コネクタ10,20
は離脱方向へ変位される。レバー70が初期位置まで回
動されたところで、図15及び図16に示すように、フ
ォロワピン17がカム溝74の入り口に達するととも
に、カム溝74の入り口が開口部45の周面にほぼ整合
され、この状態から両コネクタ10,20を引き離す。
【0047】ところで、レバー70は、成形時に寸法公
差の範囲内でその厚さ寸法などにばらつきが出てしま
う。例えば、カム溝70の入り口を構成する架橋部76
の肉厚や張出受部75の肉厚が正規のものよりも薄く形
成されると、フォロワピン17に対してカム溝74の遊
びが大きくなる。このようなものでは、両コネクタ1
0,20を引き離す際にぐらつきやすくなるため、図2
1に示すように、雌コネクタ20が雄コネクタ10に対
して傾いた姿勢とされつつ外されようとすることがあ
る。この場合でも、図16を参照とするように、カム溝
74の入り口における後側に配されたフォロワピン17
が相対的に前方の架橋部76側へ移動される際には、架
橋部76の後端に設けられたテーパ面84に摺接される
ことで、その移動が案内される。そして、カム溝74の
入り口における架橋部76側に移動されたフォロワピン
17がさらに前方へ相対的に変位されると、図22に示
すように、フォロワピン17のフランジ部18は誘導部
81の導出案内面82に当接される。この状態からさら
に雌コネクタ20が後退されるのに伴って、フランジ部
18が導出案内面82に沿って摺接されることで、フォ
ロワピン17は開口部45の周面へと引っ掛りなくスム
ーズに移動される。このように、誘導部81によるフォ
ロワピン17の誘導が行われることにより、両コネクタ
10,20の取り外し作業を円滑に行うことができる。
【0048】また、雌コネクタ20においてカバー50
を取り外す場合には、図11に示すように、治具挿入溝
36内に解除用の治具を挿入して雌側フード部23の後
端面に宛いつつ操作すると、そのてこ作用によって係止
片57が撓んで係止突部35との係止状態が解除され
る。
【0049】以上説明したように本実施形態によれば、
フォロワピン17がカム溝74の入り口から開口部45
側へ移動される際に、フォロワピン17が開口部45の
後側の口縁に設けられた誘導部81の導出案内面82に
摺接可能とされることにより、両コネクタ10,20の
取り外し作業を円滑に行うことができる。
【0050】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、開口部の口縁の外側にの
み誘導部を設けるようにしたものを示したが、開口部の
口縁のうち外側の誘導部に対向する内側に誘導部を設け
るようにしても良い。また、開口部の口縁のうち、フォ
ロワピンのフランジ部が通過する部分の左右に誘導部を
それぞれ設けるようにしてもよく、その場合には、雌コ
ネクタが幅方向に傾きつつ引き離されようとしても、フ
ォロワピンを開口部側へ誘導することができる。さらに
は、開口部の口縁の全周にわたって誘導部を設けるよう
にしてもよく、このようにすれば、雌コネクタの傾き方
向を選ばず、より円滑にフォロワピンの導出動作を案内
することができる。
【0051】(2)上記した実施形態では、誘導部が補
強壁の中央部分(開口部の開口範囲)にのみ設けられた
場合を示したが、雌ハウジングを成形するための金型構
造などの事情によっては、誘導部を補強壁の全幅にわた
って形成するようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雄雌両コネクタの斜
視図
【図2】両コネクタの側断面図
【図3】図2における誘導部付近の拡大図
【図4】雄コネクタの正面図
【図5】雌ハウジング、カバー及びレバー斜視図
【図6】雌ハウジングと雌端子金具の側断面図
【図7】雌端子金具を収容した雌ハウジングとレバーを
取り付けたカバーの一部切欠側面図
【図8】雌コネクタの分解斜視図
【図9】雌ハウジングの背面図
【図10】レバーを取り付けたカバーの正面図
【図11】雌コネクタの斜視図
【図12】雌ハウジングに対する取付姿勢が傾いたレバ
ーの前端がガイド部に当接した状態を示す一部切欠側面
【図13】内側に反ったレバーの前端がガイド部に当接
した状態を示す一部切欠側面図
【図14】両コネクタを嵌合させる前の状態を示す一部
切欠平面図
【図15】両コネクタを嵌合させる際の初期の状態を示
す一部切欠平面図
【図16】両コネクタを嵌合させる際の初期の状態を示
す一部切欠側面図
【図17】両コネクタが嵌合途中の状態を示す一部切欠
平面図
【図18】両コネクタが嵌合途中の状態を示す一部切欠
側面図
【図19】両コネクタが正規嵌合された状態を示す一部
切欠平面図
【図20】両コネクタが正規嵌合された状態を示す一部
切欠側面図
【図21】カム溝の入り口に遊びがあるもので、取り外
される雌コネクタが傾いた状態を示す一部切欠側面図
【図22】図21における誘導部付近の拡大図
【符号の説明】
11…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング) 17…フォロワピン 21…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング) 42…収容壁(保護壁) 43…補強壁 45…開口部 70…レバー 74…カム溝 81…誘導部 82…導出案内面(摺接面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA09 FB13 FC25 FC31 HB05 HC09 5E087 EE02 EE11 FF06 FF13 GG15 HH01 HH02 HH04 HH06 LL03 LL04 LL12 MM05 PP09 QQ06 RR06 RR12 RR25 RR36

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジ
    ングのうち、一方のコネクタハウジングには、 他方のコネクタハウジングに設けられたフォロワピンに
    係合されるカム溝を備えるとともに、フォロワピンとカ
    ム溝が係合された状態から回動操作されることで両コネ
    クタハウジングを嵌合・離脱させるレバーが備えられ、 且つ、このレバーの外側に配されるとともに、前記一方
    のコネクタハウジングの外面における前記両コネクタハ
    ウジングの嵌合方向の前端部と連結壁により連結される
    保護壁が設けられており、前記連結壁には、前記フォロ
    ワピンの挿抜を許容する初期位置に配された前記レバー
    のカム溝の入り口に整合されて、前記フォロワピンを通
    過させる開口部が設けられているものであって、 この開口部における前記嵌合方向の後側の口縁には、前
    記フォロワピンが前記カム溝から前記開口部側へ移動さ
    れる際に、前記フォロワピンに摺接可能とされ、その摺
    接面が前記開口部の周面へ向けて傾斜する誘導部が設け
    られていることを特徴とするレバー式コネクタ。
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