JP2907018B2 - ラジエータにおけるタンクの取付構造 - Google Patents

ラジエータにおけるタンクの取付構造

Info

Publication number
JP2907018B2
JP2907018B2 JP6212928A JP21292894A JP2907018B2 JP 2907018 B2 JP2907018 B2 JP 2907018B2 JP 6212928 A JP6212928 A JP 6212928A JP 21292894 A JP21292894 A JP 21292894A JP 2907018 B2 JP2907018 B2 JP 2907018B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
radiator
bracket
shroud
reservoir tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6212928A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0872563A (ja
Inventor
哲也 黒坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP6212928A priority Critical patent/JP2907018B2/ja
Publication of JPH0872563A publication Critical patent/JPH0872563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2907018B2 publication Critical patent/JP2907018B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/02Liquid-coolant filling, overflow, venting, or draining devices
    • F01P11/029Expansion reservoirs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2070/00Details
    • F01P2070/50Details mounting fans to heat-exchangers

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用エンジン等に適
用される熱交換用のラジエータにおいて取り付けられる
タンクの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車用のエンジンに
は、水冷式の冷却装置が設けられる。この装置は熱交換
用のラジエータ、水圧送用のポンプ及び配管等を備え
る。そして、エンジンの運転に連動してポンプを作動さ
せることにより、エンジン本体、配管及びラジエータの
間の通路を通じて冷却水を強制的に循環させる。この水
の循環により、エンジン本体では冷却が行われ、ラジエ
ータでは加熱された水の放熱が行われる。ここで、冷却
水は冷却装置を循環する間に液温を変化させることによ
り、その液容積に変化が生じる。そこで、この液容積の
変化を吸収するために、冷却装置には、例えばリザーバ
タンクが設けられる。このタンクは一般にラジエータに
対して取り付けられる。
【0003】ここで、ラジエータ自体は車体に取り付け
られるのであるが、ラジエータと車体との間には、取り
付けバラツキや取り付け状態での熱変形、更には振動騒
音等に係る問題がある。そこで、これらの問題を回避す
るための取付構造が種々提案されている。
【0004】例えば、実公平2−28975号公報に
は、ダイナミックダンパ式の取付構造が開示されてい
る。図18に示すように、この取付構造はラジエータ3
1の上側を支持するアッパーサポート本体32と、その
サポート本体32を車体に支持する支持構造33とを備
える。アッパサポート本体32は車体側ブラケット34
と、ラジエータ側ブラケット35と、両ブラケット3
4,35を連結するゴム部材36とからなる。ゴム部材
36は左右のゴム柱36aを有し、両ゴム柱36aの間
に渡って左右方向に連続するすぐり36bを有する。こ
のゴム部材36aが本取付構造にある種の動バネ定数を
付与する。更に、支持構造33には、ゴム部材36によ
り得られる動バネ定数を組み付け時に調整するために、
長孔37及びボルト38等よりなる上下方向の位置調節
機構39が設けられている。一方、ラジエータ31の下
側は、ゴム部材(図示しない)を介して車体に取り付け
られる。このような取付構造はラジエータ31をマス、
ゴム部材36をバネとするダイナミックダンパとしての
機能を発揮することになり、車体の振動を低減させるこ
とができる。
【0005】ところで、上記取付構造により車体に支持
されたラジエータ31にもリザーバタンクやその他のタ
ンクを取り付けることが考えられる。この場合、タンク
の搭載性を向上させるために、そのタンクを冷却ファン
用のシュラウドに近づけて配置させる要求がある。シュ
ラウドはラジエータの背面に取り付けられて冷却ファン
の効率を向上させるための導風ダクトである。一方、タ
ンクの取り付けやメンテナンスに係る便宜上の要求か
ら、そのタンクの一部位をシュラウドに対して差し込み
嵌合式にすると共に、タンクのその他の部位をラジエー
タから延出されるブラケットに取り付ける方法が考えら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
取り付け方法の場合、差し込み嵌合部分はシュラウドと
タンクとの間に介在され、ブラケットはタンクとラジエ
ータとの間に介在される。そして、タンクはシュラウド
及びラジエータの各々に連結されることになり、これら
の部材の間で組付け誤差が大きくなるおそれがある。従
って、それらの部材の間の連結部分には、ある程度の組
付け誤差を吸収することのできる構造が必要となる。例
えば、タンクの組付け誤差を吸収するために、ゴム部材
等を間に介在させること等が考えられる。ところが、単
に組付け誤差を吸収するだけの構造とした場合には、タ
ンク独自の動きが許容されることになる。そのため、タ
ンクの動きがダイナミックダンパとして機能するラジエ
ータの運動に悪影響を及ぼすおそれがあり、ダンパ機能
に基づく車体の振動低減の効果を減ずるおそれがある。
【0007】例えば、図18に示すダイナミックダンパ
機能を有する取付構造によって車体に支持されたラジエ
ータ31に対し、上下方向に延びる軸回りにタンクの回
動が許容されているとする。この場合、タンクが許容さ
れた動きをすることにより、ラジエータ31が前後方向
へ変位する。これに伴いゴム部材36が圧縮又は引張の
力を受けることにより、その上下方向の動バネ定数が変
化する。ここで、この取付構造では、そのマスとバネと
の関係がアイドリング時の車体の曲げ共振に合わせて決
定される。そのため、ラジエータ31に悪影響を及ぼす
タンクの不測の動きは、ダイナミックダンパ機能にとっ
て不利である。
【0008】又、タンクを取り付けるに当たり、複数部
材の間の組付け誤差を吸収したり、取り付け作業を容易
にしたりすることを狙って、タンクの一部を他の部材に
差し込むように構成することが考えられる。しかし、こ
のような構成でも、タンクの不測の動きが許容されるこ
とから、上記の問題が発生するおそれがある。
【0009】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、タンクの取り付けや取り外
しが簡単で、タンクとの組付け誤差をある程度吸収し、
更にはラジエータの振動に基づいて車体の振動を低減さ
せる効果を減少させることのないタンクの取付構造を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、車体に弾性体を介して支持
されて上下方向の振動が許容されることにより車体の振
動を低減させるように機能するラジエータにおいて取り
付けられるタンクの取付構造であって、ラジエータの背
面に冷却ファン用のシュラウドを取り付けると共に、そ
のシュラウドにタンクを配置し、そのタンクとラジエー
タとの間に第1の連結手段を設けると共に、タンクとシ
ュラウドとの間に第2の連結手段を設け、第1及び第2
の連結手段を上下方向に差し込み嵌合可能な構成にする
と共に、上下方向の軸回りに対してタンクの回動を規制
する構成としたことを趣旨としている。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、タンクはラジエータ及び
同ラジエータに取り付けられたシュラウドに対して、第
1及び第2の連結手段によって取り付けられる。ここ
で、両連結手段は上下方向に差し込み嵌合可能な構成で
あることから、タンクを上下方向へ移動させることによ
り、タンクがラジエータ及びシュラウドに連結される。
又、両連結手段は上下方向に差し込み嵌合可能な構成で
あることから、ラジエータ及びシュラウドとタンクとの
間で、上下方向における組付け誤差がある程度許容され
る。更に、両連結手段が上下方向の軸回りに対してタン
クの回動を規制する構成であることから、タンクの動き
がラジエータに横方向の動きを与えることがない。
【0012】
【実施例】以下、この発明のラジエータにおけるタンク
の取付構造を具体化した一実施例を図1〜図17に基づ
いて詳細に説明する。
【0013】図1はこの実施例に係るタンクの取付構造
の正面図を示し、図2はその左側面図を示す。この実施
例において、熱交換用のラジエータ1の背面左側には、
冷却ファン2を支持するシュラウド3が取り付けられて
いる。ラジエータ1及びシュラウド3にはリザーバタン
ク4が取り付けられている。即ち、図1に示すように、
このリザーバタンク4はシュラウド3に設けられた第1
及び第2のブラケット5,6を介してシュラウド3に取
り付けられている。又、図2に示すように、このリザー
バタンク4はラジエータ1から延びる第3のブラケット
7を介してラジエータ1に取り付けられている。
【0014】周知のように、ラジエータ1はポンプ及び
配管等(それぞれ図示しない)と共にエンジン本体(図
示しない)を冷却するための冷却装置を構成する。リザ
ーバタンク4は冷却装置を循環する冷却水の温度変化に
伴う液容積の変化を吸収する。シュラウド3は冷却ファ
ン2の効率を上げるために、ラジエータ1の背面に配置
され、その背面の半分を覆う。シュラウド3はその上方
及び下方へ延びるアーム8,9を介してラジエータ1に
固定されている。リザーバタンク4はラジエータ1及び
シュラウド3の上側左隅に配置されている。即ち、この
リザーバタンク4はシュラウド3の円筒状のダクト部3
aに近づけて配置されている。
【0015】図3は車体10に対するラジエータ1の取
付構造を示す。この実施例でも、ラジエータ1と車体1
0との間の取り付けバラツキ、熱変形及び振動騒音等の
問題を回避するために、「ダイナミックダンパ式」の取
付構造が採用される。この取付構造はラジエータ1の上
側を支持するアッパサポート11と、ラジエータ1の下
側を支持するロアサポート12とから構成される。図1
に示すように、両サポート11,12はラジエータ1の
上下両側に対応してそれぞれ一対ずつ設けられている。
【0016】アッパサポート11は車体10に直接固定
されるブラケット13と、ラジエータ1に直接固定され
るブラケット14と、両ブラケット13,14を連結す
る弾性体としてのゴム部材15とからなる。ゴム部材1
5は左右のゴム柱15a,15bを有し、両ゴム柱15
a,15bの間において左右方向に連続するすぐり15
cを有する。このゴム部材15が本取付構造にある種の
動バネ定数を与える。この基本構成は、図18に示す従
来技術のそれとほぼ同じである。一方、ロアサポート1
2は弾性体としてのゴム部材16を備え、そのゴム部材
16を介してラジエータ1が車体10に固定されてい
る。
【0017】この取付構造はラジエータ1をマス、両ゴ
ム部材15,16をバネとするダイナミックダンパとし
ての機能を発揮する。即ち、両ゴム部材15,16によ
りラジエータ1の上下方向の振動が許容されることによ
り、ラジエータ1は車体10の振動を低減させるように
機能する。具体的には、両ゴム部材15,16はアイド
リング状態におけるエンジンの振動を打ち消すように、
ラジエータ1それ自体の上下方向の振動を許容する。自
動車の走行時には、両ゴム部材15,16は車体10の
振動に対しラジエータ1の上下方向の振動をある程度増
幅する。
【0018】次に、リザーバタンク4をラジエータ1及
びシュラウド3に取り付けるための構造を詳しく説明す
る。図4はシュラウド3の正面図を示す。このシュラウ
ド3は平板状をなす器枠3bと、その器枠3bから延び
る前述したダクト部3aと、そのダクト部3aに設けら
れて冷却ファン2等を支持するためのボス部3cと、ダ
クト部3aから上下方向へ延びる前述した両アーム8,
9とを備える。シュラウド3の左上片隅に対応してダク
ト部3aの外周には、リザーバタンク4を支持するため
の前述した第1及び第2のブラケット5,6が一体に設
けられている。第1のブラケット5は上方へ突出し、第
2のブラケット6は横方向へ突出する。
【0019】図5は第1のブラケット5の平面図を示
し、図6は同ブラケット5の左側面図を示す。このブラ
ケット5の側面は末広がりの形状を成し、その一側の中
心には上下方向へ延び、上方へ開口する嵌合溝5aが形
成されている。この嵌合溝5aは水平断面が四角形状を
成している。図7は第2のブラケット6の左側面断面図
を示し、図8は同ブラケット6の底面図を示す。このブ
ラケット6は横方向へ延びる支持板6aを備え、その支
持板6aには上下方向へ貫通する平面四角形状をなす嵌
合孔6bが形成されている。又、支持板6aの底面に
は、嵌合孔6bの両脇に対応して上下方向へ延びる一対
の案内板6cが成形されている。
【0020】図9はリザーバタンク4の正面図を示し、
図10は同タンク4の右側面図を示す。このリザーバタ
ンク4の上側には、冷却水を注入するための注水口(図
示しない)を閉塞するキャップ17が装着されている。
同じく、リザーバタンク4の上側には、同タンク4の内
部を大気に連通するためのパイプ継手18が取り付けら
れ、同継手18にはパイプ19が接続されている。
【0021】このリザーバタンク4の右下側はシュラウ
ド3のダクト部3aとの干渉を避けるために湾曲形状を
成す凹部4aとなっている。この凹部4aの上側近傍に
おける外壁には、上下方向へある程度の長さをもって延
びる突条20が形成されている。この突条20は水平断
面が四角形状を成し、前述したシュラウド3における第
1のブラケット5の嵌合溝5aに整合して嵌合可能に構
成されると共に、同ブラケット5に対して上方から差し
込み可能に構成されている。
【0022】リザーバタンク4の底部には、下方へ突出
する支軸21が一体に設けられている。この支軸21は
先細りの形状を成している。図11はこの支軸21の底
面図を示し、支軸21は四角形状をなしいる。この支軸
21はシュラウド3における第2のブラケット6の嵌合
孔6bに整合して嵌合可能に構成されると共に、同孔6
bに対して上方から差し込み可能に構成されている。こ
の支軸21をタンク4の回転中心としたとき、上記の突
条20はその回転中心から最も離れた位置に設けられて
いる。
【0023】第1のブラケット5及び突条20、並びに
第2のブラケット6及び支軸21はそれぞれ本発明にお
ける第2の連結手段を構成しており、両組ともリザーバ
タンク4とシュラウド3との間を連結する。そして、突
条20及び支軸21はそれぞれ上下方向へ延び、それら
が各ブラケット5,6の嵌合溝5a及び嵌合孔6bに対
応して嵌合されることから、これら第2の連結手段は上
下方向の軸回りに対してリザーバタンク4の回動を規制
する構成を成している。
【0024】図12は前述した第3のブラケット7の側
面図を示し、図13はその正面図を示し、図14はその
平面図を示す。このブラケット7は金属板材を折り曲げ
て形成されている。このブラケット7はラジエータ1に
固定される固定部7aと、その固定部7aに対して折り
曲げられて舌片状をなし、リザーバタンク4に嵌合され
る嵌合部7bとを備える。固定部7aの両側には補強用
のリブ7cが設けられ、固定部7aの基部には、上下方
向に貫通する長孔7dが設けられている。この長孔7b
には、ボルト(図示しない)が挿通され、そのボルトを
介してこのブラケット1がラジエータ1に固定される。
このブラケット7はラジエータ1に対して、長孔7dと
ボルトとの間の余裕分だけ位置調節可能である。一方、
嵌合部7bの表面下側には、外方へ突出する小突起7e
が設けられている。嵌合部7bの上側には、前方へ突出
するストッパ7fが設けられている。このストッパ7f
は、ブラケット7がリザーバタンク4に連結されたとき
に、そのタンク4の上面に係合可能である。
【0025】図15はリザーバタンク4の平面図を示
し、図16は同タンク4の背面図を示す。このリザーバ
タンク4の背面側には、前述した第3のブラケット7が
連結される。このブラケット7の嵌合部7bをリザーバ
タンク4に連結するために、同タンク4の上部背面には
上下方向へ延びる嵌合溝22が設けられている。図17
はその嵌合溝22の水平断面図を示す。図16,17か
ら分かるように、この嵌合溝22の両側には、嵌合部7
bの両側縁に沿って重なり合う重合部22aが設けられ
ている。更に、この嵌合溝22の内壁中央には、上下方
向に延びる凹部22bが形成されている。この凹部22
bには、嵌合部7bの小突起7eが嵌め込まれる。嵌合
部7bは舌片状を成し、タンク4の嵌合溝22に整合し
て嵌合可能に構成されると共に、同嵌合溝22に対して
上方から差し込み可能に構成されている。第3のブラケ
ット7及び嵌合溝22は本発明における第1の連結手段
を構成しており、両者7,22はリザーバタンク4とラ
ジエータ1との間を連結する。そして、ブラケット7の
嵌合部7bはリザーバタンク4の嵌合溝22に整合して
嵌合されることから、この第1の連結手段は上下方向の
軸回りに対してリザーバタンク4の回動を規制する構成
を成している。
【0026】従って、上記タンクの取付構造によれば、
リザーバタンク4はラジエータ1及び同ラジエータ1に
取り付けられたシュラウド3に対して、第1のブラケッ
ト5及び突条20、第2のブラケット6及び支軸21、
並びに第3のブラケット7及び嵌合溝22を介して取り
付けられる。
【0027】ここで、ラジエータ1にリザーバタンク4
を取り付けるには、予めシュラウド3をラジエータ1に
取り付けておく。そして、リザーバタンク4の嵌合溝2
2には第3のブラケット7の嵌合部7bが上方から差し
込み嵌合可能であることから、この嵌合部7bを嵌合溝
22に差し込むだけで、ブラケット7をリザーバタンク
4に簡単に取り付けることができる。嵌合溝22に対す
る嵌合部7bの嵌合は、ストッパ7fがリザーバタンク
4の上面に係合することにより規制される。この嵌合状
態では、嵌合部7bの小突起7eが嵌合溝22の凹部2
2bに嵌まることから、ブラケット7が嵌合溝22から
脱落することを防止することができる。そのため、ブラ
ケット7が取り付けられた状態でリザーバタンク4が運
搬されても、同タンク4からブラケット7が脱落するこ
とはない。
【0028】更に、リザーバタンク4の突条20及び支
軸21はシュラウド3の両ブラケット5,6に対して上
方から差し込み嵌合可能である。そのため、ブラケット
7が取り付けられたリザーバタンク4を単にシュラウド
3へ向けて下方へ移動させるだけで、突条20がブラケ
ット5に、並びに支軸21がブラケット6にそれぞれ嵌
合され、同タンク4がシュラウド3に連結される。
【0029】その後、第3のブラケット7の基部をボル
トを介してラジエータ1に締め付けることにより、リザ
ーバタンク4がラジエータ1に取り付けられる。この取
り付け状態では、リザーバタンク4に係る上下方向の移
動を第2及び第3のブラケット6,7の間の範囲内で許
容してタンク4の脱落を防止することができる。この結
果、リザーバタンク4をラジエータ1に比較的簡単に取
り付けることができ、取り付け作業の能率を向上させる
ことができる。
【0030】一方、メンテナンス等に際してリザーバタ
ンク4をラジエータ1から取り外すには、第3のブラケ
ット7とラジエータ1との間のボルトを取り外す。そし
て、リザーバタンク4をシュラウド3から上方へ持ち上
げることにより、突条20をブラケット5から、支軸2
1をブラケット6からそれぞれ引き抜かれる。この結
果、リザーバタンク4をラジエータ1から簡単に取り外
すことができ、取り外し作業の能率を向上させることが
できる。
【0031】更に、上記のタンクの取付構造によれば、
第3のブラケット7の嵌合部7bがリザーバタンク4の
嵌合溝22に対して上下方向に差し込み嵌合可能であ
り、同タンク4の突条20及び支軸21がシュラウド3
の両ブラケット5,6に対して上下方向に差し込み嵌合
可能である。このため、リザーバタンク4とラジエータ
1との間、並びに同タンク4とシュラウド3との間のそ
れぞれで、上下方向における寸法上の誤差がある程度だ
け許容される。その結果、ラジエータ1及びシュラウド
3とリザーバタンク4との間で、上下方向における組付
け誤差(ガタツキ)をある程度だけ吸収することができ
る。このため、ラジエータ1及びシュラウド3とリザー
バタンク4との間で、組付け誤差を吸収するための特別
な部材を介在させる必要がない。
【0032】加えて、上記の取付構造によれば、ブラケ
ット7の嵌合部7bとリザーバタンク4の嵌合溝22と
が嵌合された状態で、上下方向の軸回りに対してリザー
バタンク4の回動が規制される。同様に、リザーバタン
ク4における突条20及び支軸21のそれぞれと、シュ
ラウド3における両ブラケット5,6のそれぞれとが互
いに嵌合された状態で、上下方向の軸回りに対してリザ
ーバタンク4の回動が規制される。つまり、リザーブタ
ンク4とラジエータ1及びシュラウド3との間で、上下
方向の組付け誤差は許容されるものの、横方向の組付け
誤差は許容されない。このため、リザーバタンク4が横
方向へ振れることがなく、リザーバタンク4の動きがラ
ジエータ1に横方向の動きを与えることがない。従っ
て、ゴム部材15,16によりラジエータ1に許容され
る上下方向の振動に基づくダイナミックダンパとしての
機能が、リザーバタンク4の動きにより悪影響を受ける
ことがない。つまり、リザーバタンク4が横方向へ振れ
ないことから、ラジエータ1が前後方向へ偏位すること
はなく、ゴム部材15,16に係る上下方向の動バネ定
数が変化することはない。その結果、ラジエータ1の振
動、即ちダイナミックダンパの機能に基づいて車体10
の振動を低減させる効果の減少を抑えることができる。
【0033】特に、この実施例では、リザーバタンク4
に関する横方向の振れを防止するために、同タンク4が
三つのブラケット5〜7により三点で支持される。その
ため、リザーバタンク4が二点で支持される場合に比べ
て、タンク4における応力集中を緩和することができ、
タンク4やブラケット5〜7等に係る耐久性を有利にす
ることができる。
【0034】尚、この発明は次のような別の実施例に具
体化することもできる。以下の別の実施例においても、
前記実施例と同等の作用及び効果を得ることができる。 (1)前記実施例では、リザーバタンク4をラジエータ
1及びシュラウド3に取り付けた。これに対し、リザー
バタンク4の代わりに、洗浄用の液材を貯留するための
タンクや、その他の用途のタンクをラジエータ及びシュ
ラウドに取り付けてもよい。
【0035】(2)前記実施例では、リザーバタンク4
に設けられた支軸21を平面四角形状に構成したが、そ
の支軸をその他の多角形状に構成してもよい。 (3)前記実施例では、リザーバタンク4とラジエータ
1との間に、第1の連結手段を構成する第3のブラケッ
ト7及び嵌合溝22を一組だけ設けたが、これに準ずる
構成を二組以上設けてもよい。
【0036】(4)前記実施例では、リザーバタンク4
とシュラウド3との間に、第2の連結手段を構成する第
1及び第2のブラケット5,6と突条20及び支軸21
を設けたが、その中で第1のブラケット5と突条20を
省略することもできる。
【0037】以上、本発明の各実施例について説明した
が、上記各実施例には、特許請求の範囲に記載した技術
的思想に係る次のような各種の実施態様が含まれること
を、以下にその効果と共に記載する。
【0038】(イ)請求項1に記載の発明において、第
1の連結手段及び第2の連結手段の少なくとも一方を二
つ設けたラジエータにおけるタンクの取付構造。この構
成によれば、タンクの横方向の振れを防止するために、
同タンクが三点以上で支持されることになり、タンクに
おける応力集中を緩和することができ、タンクや連結手
段の耐久性を有利にすることができる。
【0039】(ロ)請求項1に記載の発明において、第
1の連結手段をタンクの上部に設けられた嵌合溝と、そ
の嵌合溝に対して上方から嵌合され、ラジエータに固定
されるブラケットとにより構成し、第2の連結手段をシ
ュラウドに設けられた嵌合孔と、その嵌合孔に上方から
嵌合され、タンクの底部に設けられた支軸とにより構成
したラジエータにおけるタンクの取付構造。
【0040】この構成によれば、タンクに係る上下方向
の移動を第1及び第2の連結手段の間の範囲内で許容し
てタンクの脱落を防止することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ラジエ
ータの背面にシュラウドを取り付け、タンクとラジエー
タとの間に第1の連結手段を設け、タンクとシュラウド
との間に第2の連結手段を設けて、両連結手段を上下方
向に差し込み嵌合可能にすると共に、上下方向の軸回り
に対してタンクの回動を規制するようにしている。
【0042】従って、タンクを上下方向へ移動させるこ
とにより、タンクがラジエータ及びシュラウドに連結さ
れ、ラジエータ及びシュラウドとタンクとの間で、上下
方向における組付け誤差がある程度許容される。更に、
タンクの動きがラジエータに横方向の動きを与えること
がない。その結果、タンクの取り付けや取り外しを簡単
にすることができ、タンクとの組付け誤差をある程度吸
収することができ、更にはラジエータの振動に基づいて
車体の振動を低減させる効果の減少を抑えることができ
るという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例に係るタンクの取付構造を示す正面
図である。
【図2】 同じくタンクの取付構造を示す左側面図であ
る。
【図3】 一実施例に係るラジエータの取付構造を示す
側面図である。
【図4】 一実施例に係るシュラウドを示す正面図であ
る。
【図5】 一実施例に係る第1のブラケットを示す平面
図である。
【図6】 同じく第1のブラケットを示す左側面図であ
る。
【図7】 一実施例に係る第2のブラケットを示す左側
面断面図である。
【図8】 同じく第2のブラケットを示す底面図であ
る。
【図9】 一実施例に係るリザーバタンクを示す正面図
である。
【図10】 同じくリザーバタンクを示す右側面図であ
る。
【図11】 一実施例に係る支軸を示す底面図である。
【図12】 一実施例に係る第3のブラケットを示す側
面図である。
【図13】 同じく第3のブラケットを示す正面図であ
る。
【図14】 同じく第3のブラケットを示す平面図であ
る。
【図15】 一実施例に係るリザーバタンクを示す平面
図である。
【図16】 同じくリザーバタンクを示す背面図であ
る。
【図17】 一実施例に係る嵌合溝を示す水平断面図で
ある。
【図18】 従来技術に係るラジエータの取付構造を示
す側面図である。
【符号の説明】
1…ラジエータ、2…冷却ファン、3…シュラウド、4
…リザーバタンク、5…第1のブラケット、20…突
条、6…第2のブラケット、21…支軸(5,20及び
6,21はそれぞれ第2の連結手段を構成している)、
7…第3のブラケット、22…嵌合溝(7,22は第1
の連結手段を構成している)、10…車体、15,16
…弾性体としてのゴム部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に弾性体を介して支持されて上下方
    向の振動が許容されることにより前記車体の振動を低減
    させるように機能するラジエータにおいて取り付けられ
    るタンクの取付構造であって、 前記ラジエータの背面に冷却ファン用のシュラウドを取
    り付けると共に、そのシュラウドに前記タンクを配置
    し、前記タンクと前記ラジエータとの間に第1の連結手
    段を設けると共に、前記タンクと前記シュラウドとの間
    に第2の連結手段を設け、前記第1及び第2の連結手段
    を上下方向に差し込み嵌合可能な構成にすると共に、上
    下方向の軸回りに対して前記タンクの回動を規制する構
    成としたことを特徴とするラジエータにおけるタンクの
    取付構造。
JP6212928A 1994-09-06 1994-09-06 ラジエータにおけるタンクの取付構造 Expired - Fee Related JP2907018B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6212928A JP2907018B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 ラジエータにおけるタンクの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6212928A JP2907018B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 ラジエータにおけるタンクの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0872563A JPH0872563A (ja) 1996-03-19
JP2907018B2 true JP2907018B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=16630617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6212928A Expired - Fee Related JP2907018B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 ラジエータにおけるタンクの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2907018B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3521640B2 (ja) * 1996-08-28 2004-04-19 日産自動車株式会社 エンジンルーム内のタンク取付構造
JP3657705B2 (ja) * 1996-09-09 2005-06-08 カルソニックカンセイ株式会社 ラジエータ装置
JPH10109551A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 Tokai Rubber Ind Ltd ラジエータ支持装置
JP2004011615A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Hino Motors Ltd リザーブタンクの据付構造
JP4110935B2 (ja) * 2002-11-07 2008-07-02 株式会社デンソー タンク一体型シュラウド、その製造方法およびその製造治具
JP2005220795A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Calsonic Kansei Corp モータファンシュラウドに対するリザーブタンク取付構造
JP2008175419A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Hoshizaki Electric Co Ltd ファンモータの取付構造
JP5428377B2 (ja) * 2009-02-19 2014-02-26 日産自動車株式会社 車体前部構造
US9261013B2 (en) 2009-04-13 2016-02-16 Hanon Systems Reservoir tank for an automobile
JP2014141113A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Toyota Motor Corp 車両用冷却装置及び電気自動車
JP6730766B2 (ja) * 2016-04-07 2020-07-29 キャタピラー エス エー アール エル 建設機械における冷却システムの配設構造
JP6798761B2 (ja) * 2017-02-27 2020-12-09 ダイハツ工業株式会社 冷却装置の取付構造
CN106828082A (zh) * 2017-04-13 2017-06-13 诺贝特空调(盐城)有限公司 一种汽车散热器挡风板
JP2018184940A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 株式会社ヴァレオジャパン タンク固定構造
JP7055553B2 (ja) * 2017-12-28 2022-04-18 ダイハツ工業株式会社 ハイブリッド車の冷却装置
FR3099726A1 (fr) * 2019-08-05 2021-02-12 Psa Automobiles Sa Ensemble de véhicule automobile comprenant une boîte de dégazage
FR3099725B1 (fr) * 2019-08-05 2023-07-21 Psa Automobiles Sa Ensemble de véhicule automobile comprenant une boîte de dégazage

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0872563A (ja) 1996-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2907018B2 (ja) ラジエータにおけるタンクの取付構造
US20110049310A1 (en) Support structure for exhaust pipe
JP4785464B2 (ja) 車両前部構造
KR101968359B1 (ko) 농업용 차량의 엔진제어유닛 취부 조립체
JP2001080542A (ja) 車両用熱交換器の取付構造
JP3829689B2 (ja) 車両のフロントエンド構造
JPH0754020Y2 (ja) 熱交換器の取付構造
KR101362332B1 (ko) 프론트 엔드 모듈
KR20190062757A (ko) 자동차용 스티어링 컬럼
JPH10292850A (ja) エンジンマウント装置
KR200349143Y1 (ko) 차량용 열교환기와 팬쉬라우드의 결합구조
JP6866767B2 (ja) パワートレインのマウント装置
JP4032512B2 (ja) 吸振マウントの取付け装置
JP2543341Y2 (ja) 自動二輪車のフューエルタンク支持構造
JP4243568B2 (ja) 熱交換器装着構造
JP4136851B2 (ja) 防振マウント装置
CN220890360U (zh) 车辆
KR101220969B1 (ko) 라디에이터의 마운팅 구조
JP3658812B2 (ja) 自動車のエンジンマウント装置
KR100387780B1 (ko) 차량용 라디에이터의 장착구조
JPH0420655Y2 (ja)
JPH077210Y2 (ja) 自動車のラジエータ支持構造
JP4533606B2 (ja) 防振マウント装置
JP2554461Y2 (ja) 自動車のラジエータグリル取付構造
JP2596062Y2 (ja) 自動車のパワユニット支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990302

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees