JP6798761B2 - 冷却装置の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のラジエータサポートに取り付けられるラジエータと、前記ラジエータに配置されるラジエータファンとを備える冷却装置の取付構造に関する。
自動車などの車両には、エンジンなどを冷却する水冷式の冷却装置が備えられている。冷却装置は、冷却液を放熱するラジエータと、ラジエータに強制通風するラジエータファン(以下、「ラジファン」と呼ぶ場合がある)とを備え、ラジエータの後方にラジファンが配置される。
車両の前部にラジエータを支持するラジエータサポート(以下、「ラジサポ」と呼ぶ場合がある)を備える車両構造の場合、車両への冷却装置の取り付けは、ラジサポにラジエータを取り付けることで行われる。ラジサポは、ラジエータの下部が取り付けられるラジエータサポートロア(以下、「ラジサポロア」と呼ぶ場合がある)と、ラジエータの上部が取り付けられるラジエータサポートアッパ(以下、「ラジサポアッパ」と呼ぶ場合がある)と、ラジサポロアとラジサポアッパの左右両側をつなぐ一対のラジエータサポートサイド(以下、「ラジサポサイド」と呼ぶ場合がある)とを有する。車両への冷却装置の取り付けは、例えば次のように行われる。ラジエータの後面にラジファンを取り付けてラジエータアッシー(冷却装置)を構成する。ラジサポサイドに接合したラジサポロアにラジエータの下方を差し込んで取り付けた後、ラジサポアッパとラジサポロアとでラジエータを上下から挟み込むようにラジサポアッパをラジサポサイドに固定する。これにより、車両に冷却装置が取り付けられる。
冷却装置の取付構造に関する技術が、例えば特許文献1〜3に開示されている。ラジエータをラジサポに固定する取付構造としては、ラジサポアッパ及びラジサポロアにラジエータの上下双方をゴム部材を介して固定することが知られている(特に、特許文献1の段落0015、0016及び図3を参照)。ラジサポロアとラジエータ下部との取付構造の一例としては、ラジサポロアに形成された取付孔にグロメットが嵌入され、ラジエータの下部に設けられた突起(ピン)をグロメットに挿入して固定する構造が挙げられる(特に、特許文献2の段落0002、0003及び図3〜5を参照)。ラジサポアッパとラジエータ上部との取付構造も同様に、ラジサポアッパに形成された取付孔にグロメットが嵌入され、ラジエータの上部に設けられた突起(ピン)をグロメットに挿入して固定する場合がある。
また、ラジファンをラジエータに固定する取付構造としては、ラジエータとラジファンの各々の上部及び下部に取付部を設け、互いの取付部をボルトにより締結したり、取付部を差込構造とすることが一般的である(特に、特許文献3の段落0003、0004及び図7、図8を参照)。ラジエータとラジファンとの取付構造の一例としては、ラジファンの下部に突起を設け、ラジエータの下部の後面に設けられた差込部に上記突起を差し込んで、ラジエータとラジファンの下部取付部を連結すると共に、ラジエータとラジファンの上部取付部をボルト締結により固定する構造が挙げられる。
特開平8−72563号公報 特開2003−170749号公報 特開2002−98113号公報
従来、ラジエータとラジファンの下部取付部は、ラジエータとラジファンとの組付性の他、ラジファンのリペア性を考慮してラジファンを上方から着脱し易いように差込構造になっていることが多い。しかしながら、ラジエータとラジファンの下部取付部に従来の差込構造を採用した場合、差込部がゴムブッシュなどで保護されておらず、悪路走行時に砂埃や泥水が差込部に入り込み易いため、取付部が摩耗してガタが生じて異音が発生する虞がある。そこで、ラジエータとラジファンの下部取付部の摩耗対策として、下部取付部にボルト締結を採用することが考えられるが、その場合、ボルトやナット、カラーなどが必要になるためコストがかかる上、組付性が低下する。更に、ボルト締結を用いた場合は、ラジファンを着脱する際にボルトを締め外しする必要があるが、車両に冷却装置が取り付けられた状態では、下部のボルトを締め外しすることがスペース上の制約から難しく、ラジファンのみを着脱することが困難であるため、リペア性が悪くなる。
また、上述した従来の冷却装置の取付構造は、ラジエータ及びラジファンをラジサポに取り付けるまでの組付手順が多く、組付作業に時間がかかることから、組付性を改善することが望まれる。従来の冷却装置の取付構造における組付手順としては、例えば次のような工程を有する。
(1)ラジエータとラジファンの下部取付部を差込構造により連結してラジエータとラジファンとを組み付ける工程。
(2)組み付けたラジエータとラジファンの上部取付部をボルトにより締結して冷却装置を組み立てる工程。
(3)ラジサポアッパに形成された取付孔にアッパ側ゴムブッシュを嵌入して取り付ける工程。
(4)ラジサポロアに形成された取付孔にロア側ゴムブッシュを嵌入して取り付ける工程。
(5)ラジエータ下部に設けられた突起をロア側ゴムブッシュに挿入して冷却装置の下部をラジサポロアに取り付ける工程。
(6)ラジエータの上部に設けられた突起をアッパ側ゴムブッシュに挿入して冷却装置の上部をラジサポアッパに取り付ける工程。
本発明の目的の一つは、簡易な構成で組付性に優れながら、ラジエータファンのリペア性を確保しつつ、ラジエータとラジエータファンの下部取付部の耐摩耗性を向上できる冷却装置の取付構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る冷却装置の取付構造は、
車両のラジエータサポートに取り付けられるラジエータと、前記ラジエータに配置されるラジエータファンとを備える冷却装置の取付構造であって、
前記ラジエータサポートは、前記ラジエータの下部が取り付けられるラジエータサポートロアを有しており、
前記ラジエータサポートロアには、取付孔が形成され、前記取付孔に嵌入されるロア側弾性ブッシュを有し、
前記ラジエータの下部及び前記ラジエータファンの下部に設けられ、前記ラジエータと前記ラジエータファンとが組み付けられた状態で、互いに合わされる第1突起及び第2突起を有し、
前記第1突起と前記第2突起とが互いに合わされて前記ロア側弾性ブッシュに一体に挿入される。
上記冷却装置の取付構造は、ラジエータとラジファンの各々の下部に互いに合わされて一体になる第1突起及び第2突起が設けられ、両突起が一体にロア側弾性ブッシュに挿入される構成である。ラジエータとラジファンの各々の下部に設けられた第1突起及び第2突起を互いに合わせてロア側弾性ブッシュに挿入することで、ラジエータとラジファンの下部同士を連結することができながら、ラジサポロアに取り付けられるので、簡易な構成で組付性に優れる。つまり、1つのロア側弾性ブッシュをラジエータとラジファンの下部取付部、並びに、ラジサポロアとラジエータ下部の取付部の両方に対して共用することができ、個々の取付部に対して弾性ブッシュを使用しないので、構成の簡素化とコストダウンを図ることができる。ラジエータとラジファンの下部取付部が第1突起及び第2突起をロア側弾性ブッシュに挿入する差込構造であるため、車両に対してラジファンのみを容易に着脱することが容易であり、ラジファンのリペア性を確保し易い。また、第1突起及び第2突起がロア側弾性ブッシュに挿入され、ラジエータとラジファンの第1突起及び第2突起がロア側弾性ブッシュで覆われるので、砂などの異物が入り込み難く、下部取付部の摩耗を抑制でき、耐摩耗性を向上させることができる。加えて、ラジファンの第2突起もロア側弾性ブッシュに挿入されて固定されるため、振動も抑制し易い。
実施形態1に係る冷却装置の取付構造の構成を示す概略側面図である。 図1に示すラジエータの第1突起とラジエータファンの第2突起を下方から見た状態を示す図である。 図1に示すラジエータとラジエータファンとを組み付けた冷却装置の下部側を後方から見た概略要部後面図である。 図3の(IV)−(IV)線で切断した概略要部断面図である。 ロア側弾性ブッシュの変形例を示す概略要部断面図である。 実施形態2に係る冷却装置の取付構造において、ラジエータとラジエータファンとを組み付けた冷却装置の下部側を後方から見た概略要部後面図である。 図6に示す冷却装置を下方から見た概略下面図である。
本発明の実施形態に係る冷却装置の取付構造の具体例を、図面を参照して説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」とは、車両の正面を「前」とし、これを基準とする方向を意味し、図中の矢印FRは車両前後方向の前側、矢印RRは後側、矢印UPは車両上下方向の上側、矢印LWRは下側、矢印LHは車両左右方向(車幅方向)の左側、RHは右側を示す。
[実施形態1]
<冷却装置の取付構造>
図1〜図4を参照して、実施形態1に係る冷却装置の取付構造1について説明する。冷却装置の取付構造1は、図1に示すように、車両のラジエータサポート(ラジサポ)100に取り付けられるラジエータ10と、ラジエータ10に配置されるラジエータファン(ラジファン)20とを備える。実施形態1の取付構造1の特徴の一つは、ラジサポ100のラジエータサポートロア(ラジサポロア)110に形成された取付孔111に嵌入されるロア側弾性ブッシュ31を有し、ラジエータ10の下部及びラジファン20の下部に互いに合わされてロア側弾性ブッシュ31に一体に挿入される第1突起11及び第2突起21を有する点にある。
(ラジエータサポート)
図1に示すラジサポ100は、車両の前部に配置されてラジエータ10(冷却装置10A)を支持する枠状の部材である。ラジサポ100は、車幅方向に延びるラジサポロア110と、ラジサポロア110の上方に位置し、車幅方向に延びるラジエータサポートアッパ(ラジサポアッパ)120と、ラジサポロア110とラジサポアッパ120の左右両側をつなぐ一対のラジエータサポートサイド(図示せず。以下、「ラジサポサイド」と呼ぶ場合がある)とを有する。一対のラジサポサイドは、車両前部の左右両側に配置された一対のフロントサイドメンバにそれぞれ連結される。下側のラジサポロア110にはラジエータ10の下部が取り付けられ、上側のラジサポアッパ120にはラジエータ10の上部が取り付けられる。この例では、ラジサポロア110及びラジサポアッパ120に取付孔111及び取付孔121がそれぞれ形成され、各取付孔111、121にロア側弾性ブッシュ31、アッパ側弾性ブッシュ32がそれぞれ嵌入されている。ロア側弾性ブッシュ31及びアッパ側弾性ブッシュ32は、例えばゴムなどの弾性材で形成された筒状又は環状の部材である。ここでは図示していないが、ラジサポロア110の取付孔111は、後述するラジエータ10の第1突起11及びラジファン20の第2突起21に対応した位置に形成され、ラジサポアッパ120の取付孔121は、後述するラジエータ10の上側突起12に対応した位置に形成されている。
(冷却装置)
図1に示す冷却装置10Aは、ラジサポ100に取り付けられ、車両の前部に配置される。冷却装置10Aは、ラジエータ10とラジファン20とを備え、両部品を組み付けることで構成される。この例では、ラジエータ10の後方にラジファン20が配置されている。この例では、冷却装置10Aの車両への取り付けは、次のように行う。冷却装置10Aの下部を、ラジサポサイドに接合したラジサポロア110に取り付けた後、ラジサポアッパ120とラジサポロア110とで挟み込むように冷却装置10Aの上部にラジサポアッパ120を取り付け、ラジサポアッパ120をラジサポサイドに締結することで行う。
(ラジエータ)
図1に示すラジエータ10は、矩形板状であり、その下部と上部にラジサポロア110とラジサポアッパ120がそれぞれ取り付けられる。ラジエータ10の下部には第1突起11が設けられている。この例では、ラジエータ10の下部の後面に下部取付部10Lが設けられており、下部取付部10Lに下方に突出する第1突起11が形成されている。第1突起11は、ラジエータ10とラジファン20とが組み付けられた状態で後述するラジファン20の第2突起21と互いに合わされて一体になり、ロア側弾性ブッシュ31に挿入される。この例では、図2に示すように、第1突起11の形状が断面半円形の半円柱形状である。また、第1突起11は、ラジエータ10の下部の左右両側にそれぞれ設けられ、2つ形成されている(図3では、第1突起11が第2突起21に隠れている)。
ラジエータ10の上部には、図1に示すように、上方に突出する上側突起12が設けられている。上側突起12は、アッパ側弾性ブッシュ32に挿入される。ここでは図示していないが、上側突起12はラジエータ10の上部の左右両側にそれぞれ設けられ、2つ形成されている。また、ラジエータ10の上部の後面に上部取付部10Uが設けられており、上部取付部10Uには、後述するラジファン20の上部取付部20Uとボルト13で締結するためのボルト穴14が形成されている。ここでは図示していないが、上部取付部10Uはラジエータ10の上部の左右両側にそれぞれ設けられ、各々ボルト穴14が形成されている(計2箇所)。
この例では、図3、図4に示すように、ラジエータ10の下部に後述するラジファン20の突片25が差し込まれるガイド部15が設けられている。ガイド部15は、ラジエータ10の下部の中間部に設けられ、左右方向(幅方向)に沿って形成されている。ガイド部15は、上方に開口するガイド溝15gが幅方向に沿って形成され、このガイド溝15gに突片25が差し込まれる。図4に示すように、ガイド溝15gが開口側から底部側に向けて溝幅が狭まるようにテーパー状に形成されていると、ガイド溝15gに突片25を差し込み易い。
(ラジエータファン)
図1に示すラジファン20は、回転駆動する冷却ファン20fと、冷却ファン20fを収容し、ラジエータ10の後面に配置されるファンシュラウド20sとを有する。この例では、ファンシュラウド20sは、ラジエータ10の後面を覆うように矩形枠状に形成されている。冷却ファン20fは、ファンシュラウド20sの中央部に位置し、この例ではモータで駆動する電動ファンである。ラジファン20は、ラジエータ10の後面に取り付けられ、ラジファン20の下部には第2突起21が設けられている。
ラジファン20の下部と上部には、ラジエータ10に取り付けるための下部取付部20Lと上部取付部20Uが設けられている。下部取付部20Lと上部取付部20Uはそれぞれ、ラジエータ10の下部取付部10Lと上部取付部10Uの各々に対応した位置に形成されている。この例では、下部取付部20Lに下方に突出する第2突起21が形成されている。第2突起21は、上述したように、ラジエータ10の第1突起11と互いに合わされて一体になり、ロア側弾性ブッシュ31に挿入される。この例では、図2に示すように、第2突起21の形状が第1突起11と同様に断面半円形の半円柱形状であり、第1突起11と第2突起21とが互いに合わされて一体になったときの形状が断面円形の円柱形状である。また、第2突起21は、図3に示すように、第1突起11に対応するように、ラジファン20の下部の左右両側にそれぞれ設けられ、2つ形成されている。
第1突起11と第2突起21とは、図1、図2に示すように、ラジエータ10とラジファン20とが組み付けられた状態で、半円柱の平面部同士が互いに合わされて一体になり、1つの円柱形状の下側突起11Lを形成する。この例では、第1突起11と第2突起21との合わせ面40の方向が左右方向(幅方向)に平行に設定されている(図2を参照)。第1突起11と第2突起21の形状は、特に限定されない。この例では、第1突起11と第2突起21は円柱を軸方向と直交する方向に等分に二分割した形状になっているが、等分でなくてもよい。その他、第1突起11と第2突起21の形状が、例えば、断面半楕円形の半楕円柱形状や、断面三角形(例、直角三角形や二等辺三角形など)の三角柱形状、断面四角形(例、正方形や長方形など)の四角柱形状などであってもよい。第1突起11と第2突起21とが互いに合わされて一体になった下側突起11Lの形状としては、円柱形状以外に、例えば、断面楕円形の楕円柱形状や、断面四角形(例、正方形や長方形、菱形など)の四角柱形状、断面三角形(例、正三角形や二等辺三角形など)の三角柱形状などが挙げられる。
また、第1突起11及び第2突起21は、ラジファン20のみを上方から着脱できるように設けられている。この例では、ラジエータ10に下部取付部10Lが設けられ、ラジエータ10よりも後方に第1突起11が位置し、これに合わさる位置に第2突起21が設けられている。これにより、ラジファン20を上方から着脱する際に第2突起21の軌跡がラジエータ10に干渉しない位置に下側突起11Lが設けられ、ラジファン20のみを着脱可能である。
ラジファン20の上部取付部20Uには、上述したボルト13が挿通されるボルト挿通孔24が形成されている。ここでは図示していないが、上部取付部20Uはラジファン20の上部の左右両側にそれぞれ設けられ、各々ボルト挿通孔24が形成されている(計2箇所)。図1では、ラジエータ10とラジファン20の上部取付部10U、20Uをボルト13により締結する場合を例示しているが、これに限らず、上部取付部10U、20Uを嵌合構造により連結することも可能である。例えば、上部取付部10U、20Uの一方に凹部(溝や穴)を設け、他方に凹部に嵌合する凸部を設けて、これら凹部と凸部による嵌合構造とすることが挙げられる。
この例では、図3、図4に示すように、ラジファン20の下部に上述したラジエータ10のガイド部15に差し込まれる突片25が形成されている。突片25は、ラジファン20の下部の中間部に設けられ、ガイド部15のガイド溝15gに挿入可能なように薄板状に形成されている。ラジファン20の突片25がラジエータ10のガイド部15(ガイド溝15g)に差し込まれることにより、ラジエータ10とラジファン20とが組み付けられ、第1突起11と第2突起21とが密着した状態が維持され易くなる。そのため、第1突起11と第2突起21とを一体にしてロア側弾性ブッシュ31に挿入し易い。
<冷却装置の取付構造の組付手順>
実施形態1で説明した冷却装置の取付構造1の組付手順の一例を説明する。実施形態1の取付構造1におけるラジエータ10及びラジファン20をラジサポ100に取り付けるまでの組付手順としては、例えば次のような工程を有する。
(1)ラジエータ10とラジファン20とを組み付け、上部取付部10U、20Uをボルト13により締結する工程。
(2)ラジサポアッパ120の取付孔121にアッパ側弾性ブッシュ32を嵌入して取り付ける工程。
(3)組み付けたラジエータ10とラジファン20の各々の第1突起11と第2突起21とが互いに合わされて一体に形成された下側突起11Lにロア側弾性ブッシュ31を嵌め込んで下部取付部10L、20Lを連結し、冷却装置10Aを組み立てる工程。
(4)ロア側弾性ブッシュ31を嵌め込んだ状態で下側突起11Lをラジサポロア110の取付孔111に挿入して冷却装置10Aの下部をラジサポロア110に取り付ける工程。
(5)ラジエータ10の上側突起12をアッパ側弾性ブッシュ32に挿入して冷却装置10Aの上部をラジサポアッパ120に取り付ける工程。
実施形態1で説明した取付構造1の場合、ラジエータ10とラジファン20とを組み付ける際に、ラジファン20の突片25をラジエータ10のガイド部15(ガイド溝15g)に差し込む。これにより、第1突起11と第2突起21とが密着した状態を維持でき、第1突起11と第2突起21とを互いに合わせて一体に形成した下側突起11Lにロア側弾性ブッシュ31を嵌め込むことが容易である。下側突起11Lにロア側弾性ブッシュ31を嵌め込むことで、第1突起11と第2突起21とを仮止めできる。
上述した組付手順では、下側突起11Lにロア側弾性ブッシュ31を嵌め込んで装着した状態でラジサポロア110の取付孔111に嵌め入れる場合を説明した。これに限定されるものではなく、ラジサポロア110の取付孔111にロア側弾性ブッシュ31を嵌入して取り付けておき、下側突起11Lをロア側弾性ブッシュ31に挿入するようにしてもよい。
〔作用効果〕
上述した実施形態1の冷却装置の取付構造1は、以下の効果を奏することができる。
(1)ラジエータ10とラジファン20の各々の下部に第1突起11及び第2突起21を有し、両突起が互いに合わされてロア側弾性ブッシュ31に一体に挿入されることで、ラジエータ10とラジファンの下部取付部10L、20Lを連結して、簡易な構成でラジエータ10とラジファン20とを組み付けることができる。ラジエータ10とラジファンの下部取付部10L、20Lは、第1突起11及び第2突起21とが互いに合わされて一体になった下側突起11Lをロア側弾性ブッシュ31に挿入する差込構造であるため、組付性に優れる。また、上述した従来の組付手順と比較して、ラジエータ10及びラジファン20をラジサポ100に取り付けるまでの組付手順の工程数を6工程から5工程に削減でき、組付時間を短縮できる。実施形態1の取付構造1では、ラジファン20の突片25がラジエータ10のガイド部15(ガイド溝15g)に差し込まれることにより、下側突起11Lにロア側弾性ブッシュ31を嵌め込む際、第1突起11と第2突起21とを密着した状態に維持できるため、ロア側弾性ブッシュ31の嵌め込み作業が行い易く、組付作業性を向上させることができる。
(2)ラジエータ10とラジファン20の下部取付部10L、20Lが差込構造であるため、工具が不要であり、組み付け作業が容易である。また、車両に対してラジファン20のみを容易に着脱することが可能であり、ラジファン20のリペア性を確保できる。
(3)ラジエータ10とラジファン20の第1突起11及び第2突起21(下側突起11L)がロア側弾性ブッシュ31に挿入されて覆わることで、砂などの異物が入り込み難く、摩耗を抑制できるため、耐摩耗性を向上させることができる。加えて、ラジエータ10の第1突起11と共にラジファン20の第2突起21もロア側弾性ブッシュ31に挿入されて固定されるため、振動も抑制し易い。
(4)ラジエータ10とラジファン20の下部取付部10L、20Lの摩耗対策として、下部取付部10L、20Lにボルト締結を採用した場合に比べ、ボルトなどの部品点数を削減でき、コストダウンや作業性の向上が図れる。また、ラジファン20を着脱する際にボルトを締め外しするスペースが不要なため、ラジファン20のリペア作業性が良好である。
ロア側弾性ブッシュ31は、図5に示すように、第1突起11及び第2突起21(下側突起11L)が挿入される側とは反対側が閉じられた袋状(キャップ状)に形成されていてもよい。この場合、砂などの異物がより入り込み難くなるため、耐摩耗性をより向上できる。
[実施形態2]
実施形態1の冷却装置の取付構造1では、左右両側の各下側突起11Lを形成する第1突起11と第2突起21との合わせ面40の方向がそれぞれ左右方向(幅方向)に平行に設定されている(図2、図3を参照)。実施形態2では、図6、図7を参照して、左右両側の第1突起11a、11bと第2突起21a、21bとの合わせ面40a、40bの方向が互いに異なる形態を説明する(図6では、右側の第1突起11bが第2突起21bに隠れている)。図6、図7に示すように、左右両側の第1突起11a、11bと第2突起21a、21bとの合わせ面40a、40b(図7参照)の方向が互いに異なっており、左側では合わせ面40aの方向が前後方向に平行に設定され、右側では合わせ面40bの方向が左右方向に平行に設定されている。左側の第1突起11aと第2突起21aは合わせ面40aに直交する左右方向の位置決めとして使用し、右側の第1突起11bと第2突起21bは合わせ面40bに直交する前後方向の位置決めとして使用することができる。このように左右両側の各下側突起11Lを形成する第1突起11a、11bと第2突起21a、21bとの合わせ面40a、40bの方向を互いに異ならせることで、ラジエータ10とラジファン20とを組み付ける際に位置決めでき、ラジエータ10とラジファン20とが前後、左右にずれることを抑制できる。そのため、下側突起11Lにロア側弾性ブッシュ31を嵌め込む際、ロア側弾性ブッシュ31の嵌め込み作業がより行い易く、組付作業性をより向上できる。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の冷却装置の取付構造は、エンジンを冷却する冷却装置を備える自動車に好適に利用可能である。
1 冷却装置の取付構造
100 ラジエータサポート(ラジサポ)
110 ラジエータサポートロア(ラジサポロア)
111 取付孔
120 ラジエータサポートアッパ(ラジサポアッパ)
121 取付孔
10A 冷却装置
10 ラジエータ
10L 下部取付部
10U 上部取付部
11、11a、11b 第1突起
11L 下側突起
12 上側突起
13 ボルト
14 ボルト穴
15 ガイド部
15g ガイド溝
20 ラジエータファン(ラジファン)
20f 冷却ファン
20s ファンシュラウド
20L 下部取付部
20U 上部取付部
21、21a、21b 第2突起
24 ボルト挿通孔
25 突片
31 ロア側弾性ブッシュ
32 アッパ側弾性ブッシュ
40、40a、40b 合わせ面

Claims (1)

  1. 車両のラジエータサポートに取り付けられるラジエータと、前記ラジエータに配置されるラジエータファンとを備える冷却装置の取付構造であって、
    前記ラジエータサポートは、前記ラジエータの下部が取り付けられるラジエータサポートロアを有しており、
    前記ラジエータサポートロアには、取付孔が形成され、前記取付孔に嵌入されるロア側弾性ブッシュを有し、
    前記ラジエータの下部及び前記ラジエータファンの下部に設けられ、前記ラジエータと前記ラジエータファンとが組み付けられた状態で、互いに合わされる第1突起及び第2突起を有し、
    前記第1突起と前記第2突起とが互いに合わされて一体になった下側突起が形成され、
    前記下側突起が前記ロア側弾性ブッシュ挿入されることで、前記第1突起及び前記第2突起が前記ロア側弾性ブッシュに覆われる冷却装置の取付構造。
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