JPH077210Y2 - 自動車のラジエータ支持構造 - Google Patents

自動車のラジエータ支持構造

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JPH077210Y2
JPH077210Y2 JP1650289U JP1650289U JPH077210Y2 JP H077210 Y2 JPH077210 Y2 JP H077210Y2 JP 1650289 U JP1650289 U JP 1650289U JP 1650289 U JP1650289 U JP 1650289U JP H077210 Y2 JPH077210 Y2 JP H077210Y2
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JP
Japan
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support
radiator
tank
supported
core
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JP1650289U
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修 野崎
誠治 難波
英嗣 小田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のラジエータ支持構造に関し、詳細に
は、ラジエータを上下変位可能に弾性支持してダイナミ
ックダンパーとするラジエータ支持構造の改良に関する
ものである。
(従来の技術) 従来、自動車のラジエータにおいて、ラジエータコアの
両側に設けた上流側タンク(インレット側タンク)及び
下流側タンク(アウトレット側タンク)を上下にして車
体前部に配置されたもの(例、実開昭60−46335号公報
等参照)、上記各タンクを左右側にして車体前部に配置
されたもの(例、実開昭60−66530号公報等参照)等が
知られている。
ところで、上記各ラジエータは、自動車のアイドリング
時等に発生する車体の低周波振動を抑制するダイナミッ
クダンパーとしてしばしば使用されており、そのため、
ラジエータの上下を弾性材からなる支持体で支持して上
下変位可能に弾性支持する支持構造が採用されている
(例、実開昭60−46335号公報等参照)。
(考案が解決しようとする課題) ところが、各タンクを左右側にして配置されたラジエー
タについては、上記支持構造によってはダイナミックダ
ンパー機能を充分に発揮させ難い状況である。すなわ
ち、ラジエータにはエンジンから高温の冷却液が還流さ
れ、ラジエータコアが熱膨張し、特に長手方向である左
右方向に伸長するが、各支持体が所定位置に支持されて
いるため、各支持体には左右方向の応力が作用し、各支
持体の弾性係数が大きく変化してダイナミックダンパー
として要求される所定範囲の弾性係数に維持され難い状
況である。
本考案は、上記従来の状況に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、上流側タンク及び下流側タンクを左右
側にして配置されるラジエータをラジエータコアの熱膨
張の影響を受けることなく上下変位可能に弾性支持し、
常時安定したダイナミックダンパー機能を発揮させ得る
自動車のラジエータ支持構造を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、ラジエータコアの両側に設けられた上流側タ
ンク及び下流側タンクを左右側にして車体前部に配置さ
れたラジエータを上下変位可能に弾性支持してダイナミ
ックダンパーとする自動車のラジエータ支持構造であっ
て、その構成上の特徴は、上記各タンクの上端を支持ス
テーで連結し、該支持ステーの中間部を上記ラジエータ
が上下方向に移動可能に車体に支持すると共に、上記各
タンクの下端に弾性材からなる下部支持体を設け、該各
下部支持体を少なくとも一方が左右方向に移動可能に車
体に支持してなることにある。
(実施例) 本考案の実施例を図に基づいて説明する。
図に示すように、ラジエータ1は上流側タンク2及び下
流側タンク3がラジエータコア(以下コアという)4の
両側に設けられ、各タンク2,3を左右側にして自動車の
車体前部に配置されている。上流側タンク2にはインレ
ットパイプ2a、下流側タンク3にはアウトレットパイプ
3aが夫々設けられており、各パイプ2a,3aは冷却液がエ
ンジン(図示せず)との間で循環するようにエンジンに
接続されている。
コア4は、第5図及び第6図に示すように、複数本のチ
ューブ5が各タンク2,3に連通して接続され、各チュー
ブ5の周囲には複数のフィン6が一体的に結合され、最
外側のフィン6を保護する断面コ字状の上下サポート板
7,8が両端を各タンク2,3に一体的に接続して設けられて
いる。なお、下部サポート板8には、第6図に示すよう
に、後述する電動ファン10,20を支持する係止溝8aが形
成されている。
コア4の後方には、フィン6の間を流れる空気すなわち
冷却風を発生する一対の電動ファン10,20が設けられて
いる。各電動ファン10,20は、冷却風を発生するファン1
1,21がコア4に面して配置され、ファン11,21を駆動す
るモータ12,22がシュラウド13,23に支持されている。シ
ュラウド13,23は、冷却風を案内するカバー部14,24がフ
ァン11,21の周囲及びコア4の後方を広く覆うように形
成され、カバー部14,24には一対の側方ステー15,16,25,
26、上方ステー17,27及び下方ステー18,28が一体的に形
成されている。そして、一対の側方ステー15,16,25,26
を各タンク2,3にボルト結合し、上方ステー17,27を第5
図に示すように後述する支持ステー30にナット結合し、
下方ステー18,28を第6図に示すように下部サポート板
の係止溝8aに係合されたS字状のバネクリップ19,29に
より左右方向に移動可能に支持することにより、ラジエ
ータ1に取り付けられている。すなわち、シュラウド1
3,23は、コア4に対して左右方向に相対的に移動可能に
取り付けられている。従って、コア4がエンジンから還
流される高温の冷却液により熱膨張するが、シュラウド
13,23により規制されることがないため、各タンク2,3と
の接続部が高い信頼性を備えている。
以上のように構成されたラジエータ1は、上下各2箇所
で上下変位可能に弾性支持されている。
上部については、各タンク2,3の上端を支持ステー30に
より連結し、支持ステー30の中間部の2箇所に上方に突
出して上部支持ピン31,32を設け、上部支持ピン31,32に
上部ブラケット33,34の一端に設けられた弾性材からな
る上部支持体35,36を嵌合し、上部ブラケット33,34の他
端を車体の上部クロスメンバー37に固定することにより
支持されている。支持ステー30は、一端が下流側タンク
3に固定され、他端が上流側タンク2に設けられたステ
ー用ブラケット38に左右方向に摺動可能に支持されてい
る。すなわち、各タンク2,3は支持ステー30により上下
方向及び前後方向には一体的に連結され、左右方向には
相対的に移動可能に連結されている。従って、コア4は
支持ステー30により規制されることがなく左右方向に伸
長し、各タンク2,3との接続部の信頼性が向上する。
また、支持ステー30は、コア4よりも熱膨張係数の小さ
いステンレス鋼等により形成されており、支持ピン31,3
2間の距離がほぼ一定に維持されるため、上部支持体35,
36には従来のような左右方向の応力の作用はほとんどな
く、上部支持体35,36の弾性係数がほぼ所定範囲に維持
される。
下部については、各タンク2,3の下端に下方に突出して
下部支持ピン40,41を設け、下部支持ピン40,41に弾性材
からなる下部支持体42,43を嵌合し、下部支持体42,43を
車体の下部クロスメンバー44に固定された下部ブラケッ
ト45,46の係合穴47、48に装着することにより支持され
ている。下部支持体42,43は、中間位置に鍔状部42a,43a
が形成されており、鍔状部42a,43aを下部ブラケットの
係合穴47、48の上端面上に載置して装着されている。す
なわち、各タンク2,3は下部支持体の鍔状部42a,43aによ
り上方に弾性支持されており、コア4の熱膨張により各
タンク2,3に左右方向の応力が作用しても、鍔状部42a,4
3aに作用する応力は比較的小さく、弾性係数の変化は僅
少である。また、上流側タンク2側の下部ブラケットの
係合穴47は、第4図の底面図に示すように左右方向に長
く形成されており、コア4が熱膨張して左右方向に伸長
する際には、上流側タンク側の下部支持体42が係合穴47
に規制されず左右方向に円滑に移動される。従って、各
下部支持体42,43には従来のように左右方向の応力が作
用することがなく、弾性係数が所定範囲に維持される。
以上のように、本実施例の支持構造によれば、各支持体
35,36,42,43がコア4の熱膨張の影響を受けることが極
めて少なく、弾性係数がほぼ所定範囲に維持されるた
め、ラジエータ1をダイナミックダンパーとして常時安
定した機能を発揮するように構成し得る。
なお、本実施例において、支持ステー30は一端が上流側
タンク2に固定され、他端が下流側タンク3に左右方向
に移動可能に支持されていてもよく、また両端が各タン
ク2,3に固定されていてもよい。ラジエータ1の上部は
上下方向に移動可能に支持されていればよく、支持ステ
ー30は上部支持体35,36を介することなく上部ブラケッ
ト33,34に支持されていてもよい。
また、下部ブラケットは、上流側タンク2寄りのコア4
の熱膨張が比較的大きいことから、上流側タンク側の係
合穴47が長く形成されているが、下流側タンク側の係合
穴48又は両者47,48共に長く形成されていてもよい。
(考案の作用・効果) 本考案によれば、ラジエータの上部が各タンクの上端を
連結する支持ステーを介して支持されているため、コア
の熱膨張の影響が少なく、上下方向に移動可能に支持さ
れ、またラジエータの下部を支持する下部支持体が剛性
の高い各タンクの下端に設けられ、かつ下部支持体の少
なくとも一方を左右方向に移動可能にして支持されてい
るため、上下方向に加振される動的荷重が高いラジエー
タが十分に支えられるとともに、コアの熱膨張に伴って
少なくとも一方の下部支持体が移動し、各下部支持体に
は左右方向の応力が作用することがほとんどない。従っ
て、従来のように弾性係数が変化することがなく、常時
安定したダイナミックダンパー機能を発揮し得る。
また、各タンクを左右側にして配置されるラジエータ
は、高さを低く設定し易いものであることから、このラ
ジエータを使用することにより、車体前部を低くするこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を説明する正面図、第2図は同
じく側面図、第3図は同じく平面図、第4図は上流側タ
ンクの下部ブラケットを拡大して示す底面図、第5図は
第1図のV−V線に沿った拡大断面図、第6図は第1図
のVI−VI線に沿った拡大断面図である。 1……ラジエータ、2……上流側タンク、3……下流側
タンク、4……ラジエータコア、30……支持ステー、3
1,32……上部支持ピン、33,34……上部ブラケット、35,
36……上部支持体、37……上部クロスメンバー、38……
ステー用ブラケット、40,41……下部支持ピン、42,43…
…下部支持体、42a,43a……下部支持体の鍔状部、44…
…下部クロスメンバー、45,46……下部ブラケット、47,
48……下部ブラケットの係合穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジエータコアの両側に設けられた上流側
    タンク及び下流側タンクを左右側にして車体前部に配置
    されたラジエータを上下変位可能に弾性支持してダイナ
    ミックダンパーとする自動車のラジエータ支持構造であ
    って、上記各タンクの上端を支持ステーで連結し、該支
    持ステーの中間部を上記ラジエータが上下方向に移動可
    能に車体に支持すると共に、上記各タンクの下端に弾性
    材からなる下部支持体を設け、該各下部支持体を少なく
    とも一方が左右方向に移動可能に車体に支持してなるこ
    とを特徴とする自動車のラジエータ支持構造。
JP1650289U 1989-02-14 1989-02-14 自動車のラジエータ支持構造 Expired - Lifetime JPH077210Y2 (ja)

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JPH02107520U JPH02107520U (ja) 1990-08-27
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