JP2554461Y2 - 自動車のラジエータグリル取付構造 - Google Patents

自動車のラジエータグリル取付構造

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JP2554461Y2
JP2554461Y2 JP1991100198U JP10019891U JP2554461Y2 JP 2554461 Y2 JP2554461 Y2 JP 2554461Y2 JP 1991100198 U JP1991100198 U JP 1991100198U JP 10019891 U JP10019891 U JP 10019891U JP 2554461 Y2 JP2554461 Y2 JP 2554461Y2
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mounting
radiator grill
bracket
spacer
mounting structure
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雅之 中川
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Toyota Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のラジエータグ
リル取付構造に係り、詳しくはラジエータグリル本体下
縁部をフロントバンパカバーに直接取り付ける形式のラ
ジエータグリル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラジエータグリル取付構
造としては、例えば図7及び図8に示すものがある。こ
れは、ラジエータグリル本体1の下縁部の複数箇所をフ
ロントバンパーカバー2にクリップ3により取り付ける
一方、ラジエータグリル本体1の上縁部の中央及び左右
両端に内向き(後側)に張出して形成した取付フランジ
6をボデー側に固定のブラケット7にタッピングスクリ
ュ8とグロメット9により取り付けるようにしたもので
ある。なお、フロントバンパカバー2は、図8に示す如
く、バンパリインホースメント4にクリップ5によって
取り付けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なラジエータグリル本体1の下縁部をフロントバンパカ
バー2に直接取り付ける形式の取付構造においては、上
下の取付部をそれぞれボデーに設定する場合に比べる
と、上部取付部と下部取付部との高さ方向のバラツキ、
すなわちブラケット7の取付座面7aと、バンパリイン
ホースメント4の取付座面4a(又はフロントバンパカ
バー2の取付座面2a)との上下間隔Lのバラツキが大
きいという点に不具合がある。そのため、従来はラジエ
ータグリル本体1の変形により上記のバラツキを吸収す
るようにしているが、その結果としてラジエータグリル
の外観を損なう場合があり、また、ラジエータグリル本
体1の変形による内部応力に起因して2次的変形(熱変
形)を起こすこともあった。
【0004】そこで本考案は、上述の問題に鑑み、ラジ
エータグリルの上下取付部間に生ずる高さ方向のバラツ
キを吸収することの可能な取付構造を提供することを、
解決すべき技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は次のように構成したものである。すなわ
ち、ラジエータグリル本体の上縁部に張出形成された取
付フランジをボデーに固定のブラケット上に重ねてボル
トにより締着し、またラジエータグリル本体の下縁部を
フロントバンパカバーにクリップにより固定する構造の
ラジエータグリルの取付構造であって、前記取付フラン
ジとブラケットとの間にスペーサを介在するとともに、
該取付フランジとスペーサとの接合面にはそれぞれ傾斜
面を形成し、取付フランジとブラケットとの間に対する
スペーサの突っ込み量の加減によりブラケットに対する
取付フランジの取付高さを調整可能となしたことを特徴
としている。
【0006】
【作用】上述のように構成された本考案に係る自動車の
ラジエータグリル取付構造においては、取付フランジと
ブラケットとの間に介在したスペーサを傾斜方向に変位
することによりラジエータグリルの上下の取付部に関す
る高さ方向のバラツキを吸収することができる。すなわ
ち、ラジエータグリルの下部取付部に関する取付後にお
いて、前記バラツキが、ラジエータクリル本体の上部取
付部に発生したとき、それが取付フランジ下面とブラケ
ット上面との隙間が広がる側であれば、スペーサの突っ
込み量を大にすることにより、また隙間が狭まる側であ
れば、スペーサの突っ込み量を小にすることにより前記
バラツキを吸収することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。まず、図1〜図5に基づいて実施例1を
説明する。図3は図2のA−A線に沿った断面を表し、
図4は図2のB−B線に沿った断面を表している。これ
ら両図の下側に示すように、ラジエータグリル本体1の
下部取付部であるフロントバンパカバー2に対する取付
構造と、フロントバンパカバー1のバンパリインホース
メント4に対する取付構造とは、従来と全く同一となっ
ている。従って、その取付構造に関しては、図7及び図
8に示した従来と同一符号を付して説明を省略する。
【0008】つぎに、本考案の主要部の取付構造、つま
り上部取付部を構成するブラケット7に対するラジエー
タグリル本体1の取付構造を図1、図4及び図5に基づ
いて説明する。樹脂製のラジエータグリル本体1は、そ
の上縁部の中央及び両端にはそれぞれ内向きに水平に張
り出す取付フランジ6(図では一つのみが示されてい
る)を備えており、それら取付フランジ6はブラケット
7上にスペーサ10を介して重合した状態でボルト14
により締着されるようになっている。
【0009】金属製のブラケット7は略逆L字状に形成
されるとともに、図示省略のラジエータサポートに固定
されており、取付座面7aを構成する上面は水平に形成
されている。一方、ラジエータグリル本体1の取付フラ
ンジ6の下面は後上がりの傾斜状に設定されている。こ
れに対して、取付フランジ6とブラケット7との間に介
在される前記スペーサ10は、その下面が水平に、上面
が後上がりの傾斜状に形成されている。すなわち、スペ
ーサ10と取付フランジ6とが傾斜面を介して接合する
構成となっており、それら接合面である両傾斜面には滑
り止め用としての鋸歯状の細溝11が傾斜方向に直交す
る方向に刻設されている。
【0010】また、取付フランジ6の中央にはボルト1
4の通し孔12が、スペーサ10には傾斜方向に長い長
孔13がそれぞれ貫設されており、これら通し孔12、
長孔13を通して挿通されるボルト14をブラケット7
に設けたウェルドナット15にネジ込むことによって取
付フランジ6がブラケット7に締着されるようになって
いる。さらに、スペーサ10は長孔13を挟んだ両側上
面に突出する先付け用としての掛止爪16を備えてお
り、ラジエータグリルの取付前の段階において、この掛
止爪16を取付フランジ6に形成した前後に長い掛止孔
17に挿入掛止することによって図1に仮想線で示す如
く吊り下がりの状態で先付けされるようになっている。
【0011】本実施例の取付構造は上述のように構成し
たものであり、ラジエータグリル取り付けは、下部側が
先行して行われる。つまり、下部取付部であるフロント
バンパーカバー2に対してラジエータグリル本体1の下
端縁をクリップ3により取り付け、その後において、上
部取付部であるブラケット7に対する取付フランジ6の
取り付けが行われる。そして、この上部取付部に対する
取付時において、取付フランジ6とブラケット7との間
に介在される傾斜面付きスペーサ10は、その傾斜方向
(前後方向)に適宜スライドすることによって、下部取
付部と上部取付部との上下間隔、つまりフロントバンパ
カバー2の取付座面2a又はバンパリインホースメント
4の取付座面4aと、ブラケット7の取付座面7aとの
上下間隔Lのバラツキに対応するようにその介在位置が
調整される。
【0012】すなわち、前記上下間隔Lが設定寸法通り
の場合には、ブラケット7の取付座面7aと取付フラン
ジ6の下面との隙間が基準通りとなるので、このときは
図5の(A)示すように、スペーサ10はその長孔13
の中央をボルト14が挿通する位置(以下、この位置を
基準位置と言う)に介在されることになる。一方、図5
の(B)に示すように、前記上下間隔Lが設定寸法より
ΔLだけ大きいときは、ブラケット7の取付座面7aと
取付フランジ6の下面との隙間が小さくなる。従って、
このときはスペーサ10の突っ込み量を前記基準位置よ
りも浅くすることによりΔLのずれを吸収する。また、
図5の(C)で示すように、前記上下間隔Lが設定値よ
りΔLだけ小さいときは、ブラケット7の取付座面7a
と取付フランジ6の下面との隙間が大きくなる。従っ
て、このときはスペーサ10の突っ込み量を前記基準位
置よりも深くすることによってΔLのずれを吸収するこ
とができる。
【0013】このように、本実施例によれば、ラジエー
タグリルの取付時において、スペーサ10を適宜スライ
ドしてブラケット7に対する取付フランジ6の取付け高
さを調整することによりラジエータグリルの上下の取付
部間に生ずる高さ方向のバラツキを吸収して組付けるこ
とができる。
【0014】つぎに、図6に基づいて本考案の実施例2
を説明する。この実施例は、スペーサ10の先付け対象
を前述の実施例1で示した取付フランジ6に代えてブラ
ケット7としたものである。そのために、この実施例で
はスペーサ10の下面側には掛止爪16が突設され、ブ
ラケット7には掛止爪16が挿入掛止可能な前後に長い
掛止孔17が形成されている。なお、その他の構成につ
いては実施例1と同様となっている。従って、この実施
例によれば、ラジエータグリルの取付時において、実施
例1の場合と同様にスペーサ10を傾斜方向にスライド
させることにより上下の取付部に関する高さ方向のバラ
ツキを吸収することができる。
【0015】なお、図示の実施例ではスペーサ10の滑
り止めとして鋸歯状の細溝11を設けた場合で説明して
いるが、スペーサ10自体を滑り難い材料で製作した
り、表面に滑り止め用の塗料を塗布したときは細溝11
は省略することが可能である。また、スペーサ10と取
付フランジ6との接合面に形成される傾斜方向を前後方
向としているが、この傾斜方向については製作的に可能
ならば左右方向に設定しても差し支えない。
【0016】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の取付構造
によれば、ラジエータグリルの取付時において、上下の
取付部間に生ずる高さ方向のバラツキを吸収できるた
め、従来のような無理な取付によるラジエータグリル本
体の変形又は該変形による内部応力の発生に起因して生
ずる2次的な変形を防止することが可能となり、外観上
の見栄えを向上することができる。また、前記バラツキ
の吸収をスペーサのスライドにより行う方式であること
から、その作業自体はきわめて簡単であり、しかも組付
けの完了後においても必要に応じて随時修正できるた
め、従来であれば困難であった車両出荷後の建付け調整
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係るラジエータグリルの取
付構造を分解して示す斜視図である。
【図2】自動車前部の概略斜視図である。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図であり、フロン
トバンパカバーに対するラジエータグリルの下部取付構
造を示す。
【図4】図2のB−B線に沿った断面図であり、ブラケ
ットに対するラジエータグリルの上部取付構造とフロン
トバンパカバーの取付構造を示す。
【図5】上下取付部の高さ方向に関するバラツキの吸収
態様を示す説明図である。
【図6】本考案の他の実施例を示す分解斜視図である。
【図7】従来のフロントバンパカバーに対するラジエー
タグリルの下部取付構造を示す断面図である。
【図8】従来のブラケットに対するラジエータグリルの
上部取付構造とフロントバンパカバーの取付構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…ラジエータグリル本体 2…フロントバン
パカバー 6…取付フランジ 7…ブラケット 10…スペーサ 13…長孔 14…ボルト 15…ウエルドナ
ット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータグリル本体の上縁部に張出形
    成された取付フランジをボデーに固定のブラケット上に
    重ねてボルトにより締着し、またラジエータグリル本体
    の下縁部をフロントバンパカバーにクリップにより固定
    する構造のラジエータグリルの取付構造であって、前記
    取付フランジとブラケットとの間にスペーサを介在する
    とともに、該取付フランジとスペーサとの接合面にはそ
    れぞれ傾斜面を形成し、取付フランジとブラケットとの
    間に対するスペーサの突っ込み量の加減によりブラケッ
    トに対する取付フランジの取付高さを調整可能となした
    自動車のラジエータグリル取付構造。
JP1991100198U 1991-11-08 1991-11-08 自動車のラジエータグリル取付構造 Expired - Lifetime JP2554461Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH0730408Y2 (ja) * 1989-03-07 1995-07-12 株式会社ニフコ ガラスモールディングの固定構造

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