JP2001106001A - 車両用バンパの取付構造及びバンパ取付用グロメット - Google Patents

車両用バンパの取付構造及びバンパ取付用グロメット

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JP2001106001A
JP2001106001A JP28816399A JP28816399A JP2001106001A JP 2001106001 A JP2001106001 A JP 2001106001A JP 28816399 A JP28816399 A JP 28816399A JP 28816399 A JP28816399 A JP 28816399A JP 2001106001 A JP2001106001 A JP 2001106001A
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grommet
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hole
hook
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Takeshi Harada
武 原田
Hideto Tamura
秀人 田村
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンパ取付作業の簡素化が図れると共に、構
成部品の削減及び製造コストの削減が得られるバンパの
取付構造を提供する。 【解決手段】 フロントバンパ20にフック係止孔28
及びボルト挿通孔29を穿設する一方、フロントパネル
2にグロメット取付孔5を穿設し、フロントパネル2に
穿設されたグロメット取付孔5にねじ孔15及びフック
部13が一体形成されたグロメット10の脚部12を嵌
挿してフロントパネル2にグロメット10を取り付け、
グロメット10のフック部13にフック係止孔28を係
止してフロントバンパ20を仮止めし、ボルト挿通孔2
9から挿入されてねじ孔15に螺合するタッピングスク
リュー17によってフロントバンパ20をグロメット1
0を介してフロントパネル2に締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンパを車体部材
に仮止めした後に固定する車両用バンパの取付構造及び
バンパ取付用グロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】車体の前部及び後部には、車両が他の車
両や物体と接触した際等に、車体やランプ類等の機能部
品を保護すると共に衝撃を緩和するためのバンパが設け
られている。しかもバンパは車体の前部及び後部におい
て全幅に亘って設けられる大型部品であり、車両の意匠
上重要な要素を占めることから、車体への高い取付精度
が要求される。
【0003】このため、車両の製造工程においてバンパ
を車体に取り付ける際、バンパを車体部材の所定位置に
仮止めし、この状態で固定ボルト等によってバンパを車
体に固定することによってバンパの取付精度の確保を図
ると共に取付作業の効率化を図っている。
【0004】このようなバンパの仮止め構造としては、
例えば図5に車体前部の斜視図を示し、図6に図5のI
I−II線断面の要部を示すと共に、図7にバンパ10
0の要部正面図を示すように、予めバンパ100に穿設
された仮止め用係止孔101を車体部材、例えばフロン
トパネル106の所定位置に予め溶接結合された断面略
L字状の仮止め用ブラケット107の係止部107aに
挿入して係止することによってバンパ100をフロント
パネル106の所定位置に仮止めするものがある。
【0005】このようにブラケット107によってフロ
ントパネル106に仮止めされたバンパ100は、バン
パ100に穿設されたボルト挿通孔102から挿入され
る固定ボルト(図示せず)を、予めフロントパネル10
6に穿設されたボルト孔に対応して設けられたナット
(図示せず)に螺合することによってフロントパネル1
06に取り付けられる。しかる後、仮止め用ブラケット
107や固定ボルト等はフロントパネル106に取り付
けられるフロントグリル108等の外装部品によって隠
蔽される。
【0006】また、例えば特開平8−240207号公
報に開示され、かつ図8の(a)に示すように、仮止め
用クリップ120の脚部121を車体部材125に穿設
されたクリップ取付孔126に挿入して仮止め用クリッ
プ120を車体部材125に固定する一方、この仮止め
用クリップ120の両挟持片122と123との間にバ
ンパ127に一体的に形成された仮止め片128を圧入
し、同図(b)に示すように仮止め片128の係止凸部
128aを挟持片122の係止爪122aに係止させて
バンパ127を仮止め用クリップ120を介して車体部
材125に仮止めするバンパの仮止め構造が提案されて
いる。
【0007】このようにして仮止め用クリップ120を
介して車体部材125に仮止めされたバンパ127は、
固定ボルト等(図示せず)によって車体部材125に固
定される。
【0008】更に、実開平7−37826号公報に開示
され、かつ図9に示すように車体部材、例えばフロント
クロスメンバ130の前面に、上方に向かって幅方向寸
法が縮小する略台形状の仮止め凸部132及びナット1
33を備えたブラケット131を溶接結合する一方、バ
ンパ135にブラケット131の仮止め凸部132を両
側から挟むようにして係合する仮止め凹部137を有す
る係合突起136を設ける。
【0009】そして、仮止め凸部132を両側から挟む
ように仮止め凹部137を上方から係合させることによ
ってバンパ135をフロントクロスメンバ130に仮止
めさせ、この状態で、バンパ135に穿設されたボルト
挿通孔138から挿入される固定ボルト139をナット
133に螺合させてバンパ135をフロントクロスメン
バ130に固定するバンパ取付構造が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記図6乃至図8に示
すバンパの仮止め構造によると、仮止め用ブラケット1
07によってバンパ100をフロントパネル106の所
定位置に仮止めし、仮止めされた状態でバンパ100を
固定ボルト等によって締結することによって取付作業を
向上させることができる。
【0011】しかし、仮止め用ブラケット107による
仮止め位置と固定ボルト等による締結位置が離れて別個
に配置され、フロントパネル106に対する仮止め用ブ
ラケット107の取付位置の誤差、バンパ100の仮止
め用係止孔101とボルト孔102の相対的な寸法誤
差、フロントパネル106に対するナットの取付位置の
誤差及びこれらの誤差の累積等に起因してバンパ100
を仮止め用ブラケット107に仮止めした際、ボルト孔
102とフロントパネル106に穿設されたボルト挿通
孔及びナットの相対位置にずれが生じる。この結果、円
滑な固定ボルトの挿入作業が妨げられ、円滑なバンパ取
付作業に影響を及ぼすことが懸念される。
【0012】また、仮止め用ブラケット107及びナッ
ト等をフロントパネル106の所定位置に各々高精度で
溶接結合する取付作業が厄介であると共に、構成部品の
増大を招き製造コストの増加の一因となる。
【0013】また、上記特開平8−240205号公報
に開示されるバンパの仮止め構造にあっても、仮止め用
クリップ120による仮止め位置と固定ボルト等による
締結位置が離れて別個に配置されることから、同様にバ
ンパ仮止め後におけるバンパ127に穿設されるボルト
挿通孔と車体部材125に溶接結合されるナットとの相
対位置に誤差が生じて固定ボルトによる円滑なバンパ取
付作業に影響を及ぼすことが懸念されると共に、仮止め
用クリップ120とは別にバンパ127を締結するため
のナット等を要することから構成部品の増大を招き製造
コストの増大の一因となる。
【0014】更に、上記実開平7−37826号公報に
よると、バンパ取付用のブラケット131に仮止め手段
が一体に形成されるものの、ブラケット131の形状が
複雑でかつ、ブラケット131にナット133を高精度
で溶接結合する作業及びブラケット131をフロントク
ロスメンバ130等の車体部材の所定位置に高精度で溶
接結合する作業は厄介であり、またブラケット131及
びナット133の取付誤差に起因して円滑なバンパ取付
作業が妨げられるおそれがある。
【0015】また、上記各バンパの取付構造にあって
は、バンパが固定ボルト及びナット等によって車体部材
に取付支持されることから、バンパの取付支持部周辺の
剛性が増大する。この結果、バンパに所定以上の衝撃荷
重が付与された際にバンパの変形が拘束されてバンパの
変形による効率的な衝撃荷重の吸収に影響を及ぼすこと
が懸念される。
【0016】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
第1の目的は、バンパ取付作業の簡素化が図れると共
に、構成部品の削減及び製造コストの削減が得られる車
両用バンパの取付構造を提供することにある。
【0017】また、第2の目的は、所定以上の衝撃荷重
がバンパに作用した際、バンパの変形による衝撃荷重の
吸収が効率的に得られる車両用バンパの取付構造を提供
することにある。
【0018】更に、第3の目的は、上記バンパの取付構
造を容易に達成し得るバンパ取付用グロメットを提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る請求項1に記載の車両用バンパの取付構造の発明は、
車体部材にバンパを取り付ける車両用バンパの取付構造
において、上記バンパは、フック係止孔及びボルト挿通
孔が穿設された取付部を備え、上記車体部材に穿設され
たグロメット取付孔に嵌入する脚部及び該脚部と一体に
ねじ孔が形成され、かつ脚部と一体に仮止め用のフック
部が上記車体部材から離反するように延在して形成され
たグロメットを有し、上記脚部がグロメット取付孔に嵌
入して車体部材に取り付けられた上記グロメットの上記
フック部に上記フック係止孔を係止すると共に、上記ボ
ルト挿通孔から挿入されて上記ねじ孔に螺合する固定ボ
ルトによってバンパを車体部材に締結したことを特徴と
する。
【0020】請求項1の発明によると、車体部材のグロ
メット取付孔に脚部が嵌入して取り付けられるグロメッ
トに仮止め用のフック部及びねじ孔が一体形成されるこ
とから、グロメット取付孔にグロメットの脚部を嵌入す
ることによって、常にフック部とねじ孔の相対位置が一
定な状態で車体部材に取り付けられ、フック部とねじ部
との間の相対位置に誤差が生じることがなく、フック部
にバンパのフック係止孔を係止することによってバンパ
に穿設されたボルト挿入孔とねじ孔との位置決めがなさ
れ、高精度で所定位置に容易にバンパを取り付けること
ができ、かつ厄介な溶接作業を伴うことなくバンパ取付
作業の簡素化が得られ、部品点数の削減及びグロメット
がナイロン等によって安価でしかも容易に得られること
相俟って製造コストの削減がもたらされる。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1の車両
用バンパの取付構造において、上記フック係止孔の上端
縁に対する上記ボルト挿通孔の位置と、上記フック部に
対する上記ねじ孔の位置とが各々対応して設定されたこ
とを特徴とする。
【0022】請求項2の発明によると、フック係止孔の
上端縁に対するボルト挿通孔の位置と、フック部に対す
るねじ孔の位置とが各々対応する位置に設定することか
ら、フック部にフック係止孔を係止することによってバ
ンパのボルト挿通孔の位置とグロメットのねじ孔の位置
が一致し、固定ボルトによるバンパの締結作業が容易に
なり、バンパの取付作業の容易性が確保される。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の車両用バンパの取付構造において、上記バンパは、
上記車体部材に対向して車幅方向に延在する頂面部を有
し、上記取付部は、上記バンパの上縁に沿って上記頂面
部から車体部材側に折曲形成された段部と該段部から上
方に折曲形成された取付面とを有し、上記フック係止孔
が上記段部から取付面に亘って連続形成されたことを特
徴とする。
【0024】請求項3の発明によると、フック係止孔が
段部から取付面に連続して形成されることから、フック
部の先端と段部との接触が容易に回避され、バンパを上
方から下降させることによってフック部にフック係止孔
の上端縁を容易に係止することが可能になり。
【0025】また、段部にフック係止孔の一部が開口す
ることから、フック係止孔によって段部の剛性が低減せ
しめられてバンパの固定部分の剛性の増大が抑制され、
バンパに作用する衝撃荷重によるバンパの変形が容易に
なり、バンパの変形よる衝撃荷重の吸収がもたらされる
と共に、フック係止孔の大きさ及び形状を変更すること
によって衝撃荷重の吸収効率の調整がもたらされて上記
第2の目的が達成できる。
【0026】請求項4に記載のバンパ取付用グロメット
の発明は、車体部材にバンパを取り付けるグロメットで
あって、車体部材に穿設されたグロメット取付孔に嵌入
する脚部と、該脚部と一体に形成されてバンパに穿設さ
れたフック係止孔に係合してバンパを仮止めするフック
部と、上記脚部と一体に形成されてバンパに穿設された
ボルト挿通孔から挿入された締結用の固定ボルトが螺合
するねじ孔とを備えたことを特徴とする。
【0027】請求項4の発明によると、グロメットが、
脚部と一体に仮止め用のフック部及びねじ孔を形成する
ことから、車体部材に穿設されたグロメット取付孔に脚
部を嵌入することによって、フック部とねじ孔の相対位
置の精度が確保され、フック部にバンパのフック係止孔
を係止することによってバンパに穿設されたボルト挿通
孔とねじ孔との位置決めがなされ、固定ボルトによるバ
ンパ取付作業の簡素化がもたらさされる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用バンパ取付
構造及びバンパ取付用グロメットの実施の形態を、バン
パが車体前部に取り付けられるフロントバンパの場合を
例に図1乃至図4によって説明する。
【0029】図1は、本実施の形態の概要を示す車体前
部の分解斜視図であり、図2は要部分解斜視図、図3は
結合状態における図1のI−I線断面図である。なお、
矢印Fは車体前方方向を示している。
【0030】図中符号1は車体本体であって、符号2は
車体本体1の前面を形成する車体部材であるフロントパ
ネルである。
【0031】フロントパネル2の下部に一対のグロメッ
ト10及び固定ボルトとなるタッピングスクリュー17
によってフロントバンパ20が取り付けられ、かつフロ
ントパネル2の中央に外装部品であるフロントグリル3
0が取り付けられる。
【0032】フロントパネル2の下部には、一対のバン
パ取付部3が形成されている。バンパ取付部3は、図2
及び図3に示すように略矩形に隆起したグロメット当接
面4を有し、グロメット当接面4に略矩形のグロメット
取付孔5が穿設されている。これら隆起したグロメット
当接面4及びグロメット取付孔5はフロントパネル2を
プレス成形する際に同時に形成される。
【0033】グロメット10は、例えばナイロンにより
一体成形された部材であり、図2及び図3に示すよう
に、フロントパネル2に形成されたグロメット当接面4
の前面に重合可能な断面略矩形の基部11と、グロメッ
ト当接面4に対向する基部11の当接面11aに連続形
成されてグロメット取付孔5に嵌入可能な略矩形で延在
する脚部12と、基部11の下端にフロントパネル2と
離反するように折曲形成されて車体前方に延在するフッ
ク部13と、基部11の下端から後方に突設されて先端
がバンパ取付部3の下方においてフロントパネル2に当
接する突起部14とを有している。
【0034】更に、基部11の中央から脚部12に連続
してタッピングスクリュー17が螺合するねじ孔15が
穿設されると共に、脚部12の外周に複数のリブ12a
がねじ孔15と平行に突設されている。
【0035】一方、フロントバンパ20は、車体本体1
のフロントパネル2の前面下部を覆うように全幅に亘っ
て頂面部21が延在し、頂面部21の上縁及び下縁に各
々上部フランジ部22と下部フランジ部(図示せず)が
フロントパネル2側に折曲形成された断面略コ字状の合
成樹脂製品であって、頂面部21の幅方向中央部に車体
幅方向に延在する開口部23が形成され、かつ開口部2
3の上方に後述するフロントグリル30の下部が嵌合可
能なように折曲形成された取付部25が設けられてい
る。
【0036】取付部25は、図2、図3及びフロントバ
ンパ20の要部正面図を図4に示すように、中央部がフ
ロントバンパ20の上縁に沿って頂面部21からフロン
トパネル2側に折曲形成された略水平な段状でかつ両端
が上方に湾曲した段部26と、この段部26に屈曲部2
6aを介して上方に折曲形成されてフロントパネル2の
前面に対向する取付面27とを有し、かつ屈曲部26a
を介して段部26から取付面27に亘ってグロメット1
0のフック部13を嵌入するフック係止孔28が連続し
て開口されている。
【0037】更に、取付面27のフック係止孔28の上
方部位にタッピングスクリュー17を挿通せしめるため
のボルト挿通孔29が穿設され、かつ取付面27にフロ
ントパネル2と対向してグロメット10の基部11が嵌
合するグロメット嵌合凹部11aがフック係止孔28の
上端縁28bに連続して形成されている。
【0038】また、フック係止孔28は、フック係止孔
28の幅がフック部13の幅より若干大きく、かつグロ
メット嵌合凹部11aの底部から段部26に形成される
フック係止孔28の先端縁28aまでの寸法Laが、グ
ロメット10の基部11からフック部13の先端までの
寸法Lbより大なるように設定され、かつフック係止孔
28の取付面27に形成される上端縁28bからボルト
挿通孔29の中心線までの長さとグロメット10のフッ
ク部13の上面からねじ孔15の中心線までの長さが同
一乃至略等しく設定されている。即ち、フック係止孔2
8の上端縁28bに対するボルト挿通孔29の位置と、
フック部13に対するねじ孔15の位置とが各々対応す
るように設定することから、フック部13にフック係止
孔28を係止することによってフロントバンパ20のボ
ルト挿通孔29の位置とグロメット10のねじ孔15の
位置が一致乃至略一致する。
【0039】次ぎに、このように構成されたグロメット
10等によるフロントバンパ20の組み付け手順を説明
する。
【0040】フロントバンパ20の組み付けに先立っ
て、フロントパネル2に穿設された各グロメット取付孔
5に各々グロメット10の脚部12を嵌入し、脚部12
に形成されたリブ12aを弾性変形させてグロメット取
付孔5のエッジを乗り越えて基部11がグロメット当接
面4に当接するまで嵌入されて各グロメット10をバン
パ取付部3に取り付ける。
【0041】このグロメット10は、脚部12の断面外
形が略矩形でかつ、脚部12が嵌合するグロメット取付
孔5が略矩形であることからグロメット10の回動が阻
止されると共に、基部11がグロメット当接面4に当接
し、かつ突起部14がフロントパネル2に当接して安定
した状態でフロントパネル2に保持される。
【0042】続いて、フロントバンパ20に開口する各
フック係止孔28をフロントパネル2に取り付けられた
各グロメット10のフック部13に係止してフロントバ
ンパ20を仮止めする。
【0043】このフロントバンパ20をグロメット10
に係止する仮止めに際し、フック係止孔28が、段部2
6から屈曲部26aを介して取付面27に連続形成さ
れ、かつグロメット嵌合凹部11aから段部26に形成
される先端縁28aまでの寸法Laが、スクリューグロ
メット10のグロメット嵌合凹部11aからフック部1
3の先端までの寸法Lbより大に設定されることから、
フロントバンパ20を段部26がグロメット10のフッ
ク部13より上方なる位置でグロメット嵌合凹部11a
を基部11に嵌合させて大凡の幅方向に位置決めをした
状態から、フロントバンパ20を下降せしめることによ
って相対的フック部13がにフック係止孔28から段差
部26を通過してフック係止孔28の上端縁28bがフ
ック部13の上面に係止されてフロントバンパ10が所
定位置に仮止めがなされると共に、フック部13の先端
に突設された係止部13aによってフロントバンパ20
の脱落が防止される。
【0044】即ち、フロントバンパ20を単に下降する
ことによってフロントバンパ20をグロメット10によ
ってフロントパネル2の所定位置に仮止めすることがで
きる。
【0045】この仮止めされた状態において、フック係
止孔28の上端部28bに対するボルト挿通孔29の位
置と、フック部13に対するねじ孔15の位置とが各々
対応するように設定することから、フック部13にフッ
ク係止孔28を係止することによってフロントバンパ2
0のボルト挿通孔29の位置とグロメット10のねじ孔
15の位置が実質的に一致する。
【0046】次ぎに、フロントバンパ20の挿通孔29
からタッピングスクリュー17を挿入してグロメット1
0のねじ孔15に螺合することによって、脚部11が膨
出してフロントパネル2のバンパ取付部3にグロメット
10が固設され、かつフロントバンパ20グロメット1
0を介してフロントパネル2に締結される。
【0047】しかる後、フロントバンパ20の取付部2
5にフロントグリル30を前方から嵌合させて、フック
係止孔28、フック係止孔28から突出するグロメット
10のフック部13及び取付面27等を覆い隠蔽するよ
うに、フロントパネル2に取り付けて意匠的処理を施
す。
【0048】以上説明した本実施の形態によると、フロ
ントパネル2のグロメット取付孔5に脚部12が嵌入し
て取り付けられるグロメット10にフック部13及びね
じ孔15が一体形成されることから、グロメット取付孔
5にグロメット10の脚部12を嵌入することによっ
て、フロントパネル2に高精度でフック部13とねじ部
15が設けられ、フック部13にフロントバンパ20の
フック係止孔28を係止することによってフロントバン
パ20に穿設されたボルト挿通孔29とねじ孔15との
位置決めがなされてタッピングスクリュー17によるバ
ンパ取付作業の簡素化が得られる。また、厄介な溶接作
業を伴うことなく単一のグロメット10によってフロン
トバンパ20の仮止め及びタッピングスクリュー17に
よるフロントバンパ20の締結が可能になり部品点数の
削減と相俟って製造コストの削減が得られる。
【0049】また、段部26にフック係止孔28の一部
が連続形成されることから、グロメット10及びタッピ
ングスクリュー17によるフロントバンパ20の取付部
周囲の剛性の増大が抑制されてフロントバンパ20に作
用する衝撃荷重によるフロントバンパ20の変形が容易
になり、フロントバンパ20の変形による衝撃荷重の吸
収が効率的にもたらされると共に、フック係止孔28の
大きさ及び形状を変更することによって衝撃荷重の吸収
効率の調整がもたらされる。
【0050】なお、本発明は上記実施の形態に限定する
ことなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
である。例えば上記実施の形態では車体部材としてフロ
ントパネル2にグロメット10を配設してフロントバン
パ20を取り付けたが、フロントパネル2に代えてフロ
ントクロスメンバ等にグロメット取付孔5を形成するこ
とによってフロントクロスメンバ等に取り付けることも
可能であり、またフロントバンパに限らず車体後方に取
り付けられるリヤバンパに適用することも可能である。
更に、フロントグリル20に代えて他の外装部品によっ
てバンパの取付部を隠蔽するように構成することも可能
である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した本発明によると、車体部材
のグロメット取付孔に脚部が嵌入して取り付けられるグ
ロメットに仮止め用のフック部及びねじ孔が一体形成す
ることから、グロメット取付孔にグロメットの脚部を嵌
入することによって、フック部及びねじ部が誤差を生じ
ることなく車体部材に配設され、フック部にバンパのフ
ック係止孔を係止することによってバンパに穿設された
ボルト挿通孔とねじ孔とが高精度で位置決めがなされ、
グロメットによるバンパ取付作業の簡素化が得られ、か
つ厄介な溶接作業を伴うことなくバンパの取付構造が得
られ、単一のグロメットによってバンパの位置決め及び
固定ボルトによるバンパの締結が可能になり部品点数の
削減と相俟って製造コストの削減が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用バンパ取付構造及びバンパ取付
用グロメットの概要を示す車体前部の分解斜視図であ
る。
【図2】同じく、要部分解斜視図である。
【図3】同じく、結合状態における図1のI−I線断面
図である。
【図4】同じく、バンパの要部正面図である。
【図5】従来のバンパ取付構造の概要を示す車体前部斜
視図である。
【図6】図5のII−II線断面の要部を示す断面図で
ある。
【図7】バンパの要部正面図である。
【図8】従来のバンパ仮止め構造を示す断面図である。
【図9】従来のバンパ取付構造を示す要部分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントパネル(車体部材) 3 バンパ取付部 4 グロメット当接面 5 グロメット取付孔 10 グロメット 11 基部 12 脚部 13 フック部 15 ねじ孔 17 タッピングスクリュー(固定ボルト) 20 フロントバンパ(バンパ) 21 頂面部 25 取付部 26 段部 27 取付面 28 フック係止孔 29 ボルト挿通孔 30 フロントグリル(外装部品)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体部材にバンパを取り付ける車両用バ
    ンパの取付構造において、 上記バンパは、フック係止孔及びボルト挿通孔が穿設さ
    れた取付部を備え、 上記車体部材に穿設されたグロメット取付孔に嵌入する
    脚部及び該脚部と一体にねじ孔が形成され、かつ脚部と
    一体に仮止め用のフック部が上記車体部材から離反する
    ように延在して形成されたグロメットを有し、 上記脚部がグロメット取付孔に嵌入して車体部材に取り
    付けられた上記グロメットの上記フック部に上記フック
    係止孔を係止すると共に、上記ボルト挿通孔から挿入さ
    れて上記ねじ孔に螺合する固定ボルトによってバンパを
    車体部材に締結したことを特徴とする車両用バンパの取
    付構造。
  2. 【請求項2】 上記フック係止孔の上端縁に対する上記
    ボルト挿通孔の位置と、上記フック部に対する上記ねじ
    孔の位置とが各々対応して設定されたことを特徴とする
    請求項1に記載の車両用バンパの取付構造。
  3. 【請求項3】 上記バンパは、上記車体部材に対向して
    車幅方向に延在する頂面部を有し、 上記取付部は、上記バンパの上縁に沿って上記頂面部か
    ら車体部材側に折曲形成された段部と該段部から上方に
    折曲形成された取付面とを有し、 上記フック係止孔が上記段部から取付面に亘って連続形
    成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車
    両用バンパの取付構造。
  4. 【請求項4】 車体部材にバンパを取り付けるグロメッ
    トであって、 車体部材に穿設されたグロメット取付孔に嵌入する脚部
    と、 該脚部と一体に形成されてバンパに穿設されたフック係
    止孔に係合してバンパを仮止めするフック部と、 上記脚部と一体に形成されてバンパに穿設されたボルト
    挿通孔から挿入されたバンパ締結用の固定ボルトが螺合
    するねじ孔とを備えたことを特徴とするバンパ取付用グ
    ロメット。
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