JP4230010B2 - ヘッドランプの取付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組付け性が容易で、美観の良好なヘッドランプの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンビネーションランプが一体に組み込まれているヘッドランプでは、フロントフェンダパネルとの集成を図ることで、美観の向上を図っている。この場合、組立手順を考慮するとフロントフェンダパネル側を基準にヘッドランプを取付ける必要があり、一般的には、フロントフェンダパネルの内方にフェンダブラケットを設け、該フェンダブラケットを基準にヘッドランプを取付ける場合が多い。
【0003】
しかし、フェンダブラケットを基準とした場合、フロントフェンダパネルとフェンダブラケットとの集成のばらつきにより、ヘッドランプとフロントフェンダパネルの前縁部との分割部位に、いわゆる合い不良が生じ易くなる。
【0004】
そのため、例えば、特公平2−18250号公報では、ヘッドランプを構成するランプハウジングの、フロントフェンダパネルの前縁部に対向する部位に、位置決めピンを突設し、上記フロントフェンダパネルの前縁部に上記位置決めピンを係入する位置決め孔を穿設し、この位置決めピンを位置決め孔に係入させることでフロントフェンダパネルを基準にヘッドランプを取付け、更に、ランプハウジングの外周にラバープロテクタを取付け、このラバープロテクタによりレンズ端縁との段差を吸収する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記先行技術では、ラバープロテクタを必要とする分、部品点数が多くなり、製造組立が複雑化し、コストの高騰を招いてしまう。
【0006】
また、上記先行技術では、ランプハウジングを介してヘッドランプとフロントフェンダパネルとの取付位置を規制しているため、レンズの端縁と上記フロントフェンダパネルの前縁部との間の分割部位に合い不良が生じ易く、これを吸収するために、ヘッドランプとフロントフェンダパネルとの間に、エンドラバーを介装する必要がある。
【0007】
しかし、エンドラバーを介装することで、部品点数の増加、製造組立の複雑化を招いてしまう。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、最少の構成部品で、フロントフェンダパネルとヘッドランプとの集成を図ることができ、製造組立の容易なヘッドランプの取付け構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明によるヘッドランプの取付け構造は、ヘッドランプ本体をフロントフェンダパネルを基準に取付けるヘッドランプの取付け構造において、上記ヘッドランプ本体に設けたランプハウジングの上記フロントフェンダパネル側に、該フロントフェンダパネルの前縁部に車体前方から係合して少なくとも車幅方向を規制する挟込み部を設け、上記挟込み部の車体前部側に、レンズの外枠と係合して該レンズの少なくとも車幅方向を規制する係合枠を設け、前記フロントフェンダパネルの前縁部及び上記係合枠の外側面に上記レンズの外枠の外側面を重畳すると共に、上記レンズの外枠の外側面を上記フロントフェンダパネルの外側面の略延長線上に配設し、前記ランプハウジングの前記フロントフェンダパネル側に、該フロントフェンダパネルの内方へ突出する被係合部に対して車体前方から係合して奥行き方向を規制する係合部を設け、前記ランプハウジングに、車体フレームの上面に当接して高さ方向を規制するステーを突設したことを特徴とする。
【0012】
即ち、本発明によるヘッドランプの取付け構造では、ランプハウジングのフロントフェンダパネル側に設けた挟込み部を、該フロントフェンダパネルの前縁部に対して車体前前方側から係合させて、このランプハウジングの少なくとも車幅方向を規制すると共に、上記挟込み部の車体前部側に形成した係合枠に対してレンズの外枠を係合させて、該レンズの少なくとも車幅方向を位置決めする。更に、係合枠の外側面にレンズの外枠の外側面を重畳し、上記レンズの外枠の外側面を上記フロントフェンダパネルの外側面の略延長線上に配設する。レンズがランプハウジングに形成した係合枠により位置決めされ、更に、この係合枠に、フロントフェンダパネルの前縁部に係合する挟込み部が形成されているので、フロントフェンダパネルを基準に該フロントフェンダパネルの外側面とレンズの外側面との面差が高精度に設定される。
【0013】
又、前記ランプハウジングの前記フロントフェンダパネル側に設けた係合部を、車体前方から、上記フロントフェンダパネルの内方へ突出する被係合部に係合させることで、前記ヘッドランプ本体の奥行き方向を位置決めする。
【0014】
更に、前記ランプハウジングにステーを突設し、このステーを車体フレームの上面に当接させることで、前記ヘッドランプ本体の高さ方向を位置決めする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。
図中の符号1は、車体フレームで、前部に形成されたラジエータフレーム1aの両側にフロントホイールフレーム1bが連続して形成されており、このフロントホイールフレーム1bにフロントフェンダパネル2が取付けられ、又、ラジエータフレーム1aの両端にヘッドランプ本体3が取付けられる。
【0016】
図4に示すように、フロントフェンダパネル2の前縁部2aが内方へ、断面Z状に曲げ形成されている。更に、このフロントフェンダパネル2の下部の、図示しないバンパーに覆われる位置にピンプレート取付け面2bが一体形成され、このピンプレート取付け面2bに、位置出し基準孔2cが穿設されている。
【0017】
この位置出し基準孔2cに、ピンプレート4に立設された、被係合部の一例であるピン5が所定のはめあい公差で係入され、ピンプレート4がピンプレート取付け面2bにボルト6により固定されている。
【0018】
上記位置出し基準孔2cと上記前縁部2aとがフロントフェンダパネル2に一体形成されているため、この両者間の位置出しが容易になる。更に、ピン5が位置出し基準孔2cに所定のはめあい公差で係入されているため、前縁部2aに対してピン5を高精度に位置出しすることができる。
【0019】
一方、上記ヘッドランプ本体3には、コンビネーションランプ(図示せず)が内蔵されており、このヘッドランプ本体3の車幅方向側面がフロントフェンダパネル2側へ屈曲され、この屈曲部分にフロントターンランプが配設されている。
【0020】
上記ヘッドランプ本体3のランプハウジング7には、各種電球が背面から装着されて固定スプリングにより固定されている。このランプハウジング7は、樹脂成型品であり、このランプハウジング7のフロントフェンダパネル2側の端部に、前縁部2aと係合して車幅方向を規制する挟込み部7aが形成されている。
【0021】
又、上記ランプハウジング7の背面上部に、後方へ延出するステー7bが突設されている。このステー7bはフロントホイールフレーム1bの上面フランジに当接されて、ボルト8により固定されるもので、このステー7bによりヘッドランプ本体3の上方向が規制される。
【0022】
更に、上記ランプハウジング7のフロントフェンダパネル2側の底面に、上記ピン5に対して車体前方から係合する、係合部材の一例であるクリップ9が取付けられている。このクリップ9は、ナイロン製等、ある程度の弾性を有する部材で形成されている。上記クリップ9がピン5に係合することで、ヘッドランプ本体3の車体に対する奥行き方向が規制される。
【0023】
更に、上記ランプハウジング7の反フロントフェンダパネル2側に、ラジエータフレーム1aに当接してボルト8により固定されるフランジ7cが形成されている。
【0024】
上記ランプハウジング7の挟込み部7aがフロントフェンダパネル2の前縁部2aに係入し、ステー7bがフロントホイールフレーム1bに当接され、更に、クリップ9がピン5に係合されることで、ランプハウジング7の三次元方向が位置決めされる。
【0025】
又、図4に示すように、上記ランプハウジング7の挟込み部7aの背面(車体の前面側)に、係合枠7dが一体形成されており、この係合枠7dに、レンズ10の一側に形成された外枠10aが係合されている。このレンズ10は、係合枠7dに係合される外枠10aを基準としてランプハウジング7に固定されており、この外枠10aの外側面10bがフロントフェンダパネル2の外側面2dの略延長線上に配設されるような、分割及び面差に設定されている。
【0026】
次に、上記構成による本実施の形態の作用について説明する。
車体フレーム1のフロントホイールフレーム1bには、フロントフェンダパネル2が取付けられており、又、このフロントフェンダパネル2の下部に形成されたプレート取付け面2bにピンプレート4がボルト6により固定されており、このピンプレート4に突設されたピン5が、プレート取付け面2bに穿設された基準孔2cに、該基準孔2cに規制された状態で内方へ突出されている。
【0027】
一方、ヘッドランプ本体3のランプハウジング7に対してレンズ10が、このランプハウジング7の一側に形成した係合枠7dに係合する外枠10aを基準に組み付けられ、図示しないボルトにより固定されている。
【0028】
上記ヘッドランプ本体3をラジエータフレーム1aに取付ける場合、先ず、ランプハウジング7の背面の電球の装着部を、ラジエータフレーム1aに穿設されている作業孔1cに合わせ、ランプハウジング7の背面上部から後方へ突出されているステー7bを、車体フレーム1の両側に形成されているフロントホイールフレーム1bの上面フレームに当接させる。
【0029】
又、このとき、ランプハウジング7の側面に形成されている係合枠7dに、フロントフェンダパネル2の前縁部2aを係入させ、更に、ランプハウジング7の底面に固設されているクリップ9を、フロントフェンダパネル2から内方へ突出されているピン5に係合させる。
【0030】
そして、上記ステー7bをフロントホイールフレーム1bの上面フランジにボルト8により固定し、又、ランプハウジング7の一側に形成されているフランジ7cをラジエータフレーム1aに当接し、ボルト8により固定する。
【0031】
すると、ランプハウジング7の奥行き方向がクリップ9により、又車幅方向が挟込み部7aにより、それぞれフロントフェンダパネル2を基準に位置決めされ、更に、このランプハウジング7の高さ方向がフロントホイールフレーム1bにて位置規制される。
【0032】
その結果、ヘッドランプ本体3のフロントフェンダパネル2に対する分割が、該フロントフェンダパネル2を基準として決定され、更に、上記ランプハウジング7の挟込み部7aの背面に一体形成された係合枠7dに、レンズ10の一側に形成されている10aが嵌合されて位置決めされているため、ヘッドランプ本体3を車体フレーム1に対して前方から装着するだけで、レンズ10の外側面10bとフロントフェンダパネル2の外側面2dとの面差を、組付け時に再調整することなく高精度に設定することができ、ヘッドランプ本体3とフロントフェンダパネル2との集成を最小の構成部品で実現することができる。
【0033】
尚、本発明は、上記実施の形態に限るものではなく、例えばフロントフェンダパネル2の前縁部2aに、ランプハウジング7の奥行き、及び高さ方向を規制する係合部を一体形成し、この係合部に係合する被係合部をランプハウジングに形成し、前縁部2aを基準に上記ランプハウジング7の三次元方向を規制するようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、フロントフェンダパネルに形成した前縁部に対して、ヘッドランプ本体に設けたランプハウジングに形成した挟込み部車体前方側から係合させて、ランプハウジングの少なくも車幅方向を位置決めし、更にこの挟込み部車体前部側に形成した係合枠に、レンズの外枠を係合させて、該レンズの少なくとも車幅方向を位置決めするようにしたので、このレンズの車幅方向が上記前縁部を基準に位置決めされることになりレンズとフロントフェンダパネルとの面差が、組付け調整を行うことなく、高精度に割り出される。
【0035】
又、この場合、ランプハウジングのフロントフェンダパネル側に設けた係合部を、車体前方から、上記フロントフェンダパネルの内方へ突出する被係合部に係合させるようにすれば、ヘッドランプ本体の奥行き方向を位置決めすることができる。更に、ランプハウジングにステーを突設し、このステーを車体フレームの上面に当接させるようにすれば、ヘッドランプ本体の高さ方向を位置決めすることができる。その結果、ヘッドランプ本体を車体前方から装着するだけで、三次元方向が高精度に位置決めされ、組付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヘッドランプ本体と車体フレームとフロントフェンダパネルとの斜視図
【図2】同、ヘッドランプ本体を車体フレームに取付けた状態の平面図
【図3】同、ヘッドランプ本体の右側面図
【図4】同、フロントフェンダパネルとヘッドランプ本体との係合状態を示す要部断面平面図
【符号の説明】
1…車体フレーム
2…フロントフェンダパネル
2a…前縁部
3…ヘッドランプ本体
5…ピン(被係合部)
7…ランプハウジング
7a…挟込み部
7b…ステー
7d…係合枠
10…レンズ
10a…外枠

Claims (1)

  1. ヘッドランプ本体をフロントフェンダパネルを基準に取付けるヘッドランプの取付け構造において、
    上記ヘッドランプ本体に設けたランプハウジングの上記フロントフェンダパネル側に、該フロントフェンダパネルの前縁部に車体前方から係合して少なくとも車幅方向を規制する挟込み部を設け、
    上記挟込み部の車体前部側に、レンズの外枠と係合して該レンズの少なくとも車幅方向を規制する係合枠を設け、
    前記フロントフェンダパネルの前縁部及び上記係合枠の外側面に上記レンズの外枠の外側面を重畳すると共に、
    上記レンズの外枠の外側面を上記フロントフェンダパネルの外側面の略延長線上に配設し
    前記ランプハウジングの前記フロントフェンダパネル側に、該フロントフェンダパネルの内方へ突出する被係合部に対して車体前方から係合して奥行き方向を規制する係合部を設け、
    前記ランプハウジングに、車体フレームの上面に当接して高さ方向を規制するステーを突設した
    ことを特徴とするヘッドランプの取付け構造。
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