JP3265891B2 - 車両のバンパフェイシア構造 - Google Patents

車両のバンパフェイシア構造

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JP3265891B2
JP3265891B2 JP02265995A JP2265995A JP3265891B2 JP 3265891 B2 JP3265891 B2 JP 3265891B2 JP 02265995 A JP02265995 A JP 02265995A JP 2265995 A JP2265995 A JP 2265995A JP 3265891 B2 JP3265891 B2 JP 3265891B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両のバンパフェイシ
ア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両のバンパフェイシア構造とし
ては、例えば図9〜図12に示すようなものが知られて
いる(特開平4−100751号公報参照)。
【0003】1はヘッドランプハウジングで、車体前部
の左右両側に配されているラジエータコアサイド2に各
々固定されている。このヘッドランプハウジング1の側
面には長くて先端が前側に曲折した形状の取付片3が上
下に形成されており、この取付片3の先端には係合孔3
aが形成されている。
【0004】そして、4はラジエータグリルで、エンジ
ンルーム内に設置された図示せぬラジエータに空気を取
り入れるためのものであり、その両端部に形成された対
応部4aには上下に各々後向きのクリップ5が設けられ
ている。このクリップ5を前記取付片3の先端の係合孔
3aに係合させることにより、該ラジエータグリル4は
左右のヘッドランプハウジング1の間に取付けられた状
態となる。このようにして取付けたラジエータグリル4
とヘッドランプハウジング1との間には一定の間隔Sが
形成される(図11参照)。
【0005】ラジエータグリル4とヘッドランプハウジ
ング1の下側にはバンパフェイシア6が左右方向に沿っ
て配されている。このバンパフェイシア6自体は軟質樹
脂製で、車体前部に固定された高剛性のアーマチュア7
に取付けられた状態で使用される。バンパフェイシア6
の上部には前記間隔S内に位置する突起部8が上向きに
一体的に形成されている。前記取付片3の曲折形状はこ
の突起部8との干渉を避けるためである。
【0006】そして、この突起部8内及びバンパフェイ
シア6の上端部内には金属製のレインフォース9が設け
られている。このレインフォース9は前記突起部8に必
要な剛性(保形力)を付与するために設けられている。
突起部8及びレインフォース9は、図面には表れないが
共に断面コ字形の後側断面形状をしたものである。突起
部8の上端部はレインフォース9から外れないようにボ
ルト10にて固定されている。
【0007】突起部8は前記間隔S内に位置しているだ
けで、ラジエータグリル4やヘッドランプハウジング1
とは非取付状態である。従って、車両衝突等によりバン
パフェイシア6に大きな力が加わっても、その力がラジ
エータグリル4やヘッドランプハウジング1に伝達され
ないので、ラジエータグリル4やヘッドランプハウジン
グ1の破損を防ぎ、交換する部品を最小限に抑えること
ができる。
【0008】尚、ヘッドランプハウジング1の取付片3
は突起部8と干渉しないように該突起部8を迂回した曲
折形状になっているため、形状的に取付片3が変形し易
く、ラジエータグリル4の取付強度が低下するおそれが
ある。従って、この取付片3は変形しにくい高強度の材
料で形成されている。また、取付片3を高強度の材料で
形成せずに、図示せぬ補強部材を追加したものもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、突起部8の剛性を確保する
ためにレインフォース9を必要とするため、その分、部
品点数ならびに車体重量の増加を招いている。
【0010】また、突起部8がラジエータグリル4やヘ
ッドランプハウジング1とは無関係に取付けられるた
め、突起部8の間隔S内における位置により、突起部8
の両側の各隙間S1 、S2 が変動して一定化しないおそ
れがある(図11参照)。この隙間S1 、S2 が極端に
相違すると見映えの面からも好ましくない。
【0011】この発明はこのような従来の技術に着目し
たもので、レインフォースを必要とせず且つ突起部の両
側の隙間を一定化することができる車両のバンパフェイ
シア構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
バンパフェイシア上部のラジエータグリルとヘッドラン
プハウジングとの間隔位置に、後側開断面形状の突起部
を上向きに一体形成し、該突起部のラジエータグリル側
にある側面部の後端からラジエータグリル側へ向けて補
強面部を曲折形成し、且つ突起部の下端周辺に切欠部を
形成し、前記補強面部にラジエータグリルの対応部とヘ
ッドランプハウジングの取付片を各々取付けたものであ
る。
【0013】請求項2記載の発明は、補強面部と側面部
との角部に略三角形状の略水平な外側リブが形成され、
ラジエータグリルが該ラジエータグリルの対応縁を外側
リブの斜辺に当接させた状態で取付けられている。
【0014】請求項3記載の発明は、補強面部が上部と
下部との間に段差部を有する立体形状である。
【0015】請求項4記載の発明は、突起部が、前後方
向に沿った側面部と、該側面部の前端からヘッドランプ
ハウジング側の斜め後方へ向いた傾斜面部とから成る断
面概略V形で、該突起部内部の側面部に略水平な内側リ
ブをヘッドランプハウジング側へ向けて形成したもので
ある。
【0016】請求項5記載の発明は、内側リブの傾斜面
部側の縁部を、該傾斜面部に対して十分接近させたもの
である。
【0017】請求項6記載の発明は、内側リブの先端を
ヘッドランプハウジングの側面に対して当接させた状態
にすると共に、前記側面に内側リブの先端を上下方向で
挟持する一対の凸リブを形成したものである。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明によれば、突起部の側面部
にラジエータグリル側へ向けた補強面部を形成したた
め、レインフォース無しでも突起部の必要な剛性が得ら
れる。従って、従来のレインフォースの如き剛性部品が
不要となり、その分、部品点数の低減と車体重量の軽減
が図られる。
【0019】そして、突起部に形成した補強面部にラジ
エータグリルとヘッドランプハウジングが取付けられる
ため、この両部品と突起部との隙間は常に一定となり見
映えが良い。
【0020】更に、突起部に前記のような部品の取付け
に必要な剛性を有したものでありながら、突起部の下端
周辺に切欠部が形成されているため、車両衝突等により
バンパフェイシアに大きな力が加わると、突起部が切欠
部から折れる。従って、バンパフェイシアに加わった力
が両部品に伝わらず、ヘッドランプハウジングの破損が
防止される。
【0021】請求項2記載の発明によれば、補強面部と
側面部との角部に略水平な外側リブが形成され、ラジエ
ータグリルが該ラジエータグリルの対応縁を外側リブの
斜辺に当接させた状態で取付けられることにより、突起
部の剛性が更に高められると共に、ラジエータグリルが
外側リブの斜辺によりガイドされて左右中心位置とな
る。つまり、ラジエータグリルを外側リブに押し付ける
だけで左右方向での位置決めが行えるため、取付作業性
の面で大変に有利である。
【0022】請求項3記載の発明によれば、補強面部が
上部と下部との間に段差部を有する立体的形状であるた
め補強面部の剛性が高く、突起部とラジエータグリルや
ヘッドランプハウジングとの取付強度が向上する。
【0023】請求項4記載の発明によれば、突起部内部
の側面部に傾斜面部側へ向いた内側リブを形成したた
め、突起部の剛性が更に高められる。
【0024】請求項5記載の発明によれば、内側リブの
縁部を傾斜面部に対して十分に接近させたので、突起部
の射出成形後に傾斜面部が熱収縮により突起部内へ撓ん
で変形するのを防止できる。従って、傾斜面部の端末部
の位置が一定化し、該傾斜面部の端末部とヘッドランプ
ハウジングとの隙間を予定した寸法通りにすることがで
きる。
【0025】請求項6記載の発明によれば、内側リブの
先端をヘッドランプハウジングの側面に当接させ且つ内
側リブの先端を上下一対の凸リブで挟持しているため、
突起部がヘッドランプハウジング側へ移動しようとする
力や上下に移動しようとする力を、ヘッドランプハウジ
ングの取付片だけでなく、内側リブでも受け止めること
ができる。従って、突起部のヘッドランプハウジングに
対する取付強度及び取付精度がその分高まることにな
り、取付片を特別高強度なものにしたり補強したりする
必要がなくなる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、従来と重複する説明は省略する。
【0027】図1〜図5はこの発明の第1実施例を示す
図である。この実施例の突起部11は、ラジエータグリ
ル12側にある前後方向に沿った側面部13と、該側面
部13の前端から斜め後側へ向いた傾斜面部14とから
成っている。突起部11はこの側面部13と傾斜面部1
4により概略V形の後側開断面形状を呈している。この
突起部11は正面から見て若干ヘッドランプハウジング
15側へ傾いた状態となっていると共に後側へも若干傾
いている。これはラジエータグリル12とヘッドランプ
ハウジング15の各対応縁12a、15aの形状に対応
したものである。
【0028】そして、この突起部11の側面部13の後
端からはラジエータグリル12側へ向けて補強面部16
が形成されている。この補強面部16は途中の段差部1
7を介して上部18と下部19が段違い状態で形成され
ている。このような段差部17を形成することにより、
補強面部16が立体的な形状になり、補強面部16及び
突起部11の剛性が相互に高まる。補強面部16の上部
18と下部19は共に垂直であり、下部19の下端と、
バンパフェイシア29の突起部11よりもラジエータグ
リル12側の上面部20との間は、図2に示す如く、下
部19の下端湾曲形状に相応した断面形状の連結部21
にて連結されている。また補強面部16の周縁には突起
部11の上面部22から連続したフランジ23が形成さ
れており、突起部11及び補強面部16の剛性を相互に
高めている。
【0029】そして、補強面部16の上部18と下部1
9にはそれぞれ長方形の第1取付孔24と円形の第2取
付孔25がそれぞれ形成されている。第1取付孔24の
ラジエータグリル12側には、該第1取付孔24の強度
を高めるリブ26も立設されている。更に、補強面部1
6と側面部13との角部には、上部18の中間位置と、
下部19の上端及び中間位置に相当する高さに、3枚の
三角形をした水平な外側リブ27が形成されている。こ
の外側リブ27の形成により補強面部16及び突起部1
1の剛性が相互に高められている。
【0030】加えて、上部18の第2取付孔25に相当
する高さには、突起部11内の側面部13から傾斜面部
14に向けて内側リブ28が形成されている。従って、
この内側リブ28の形成により突起部11の剛性が高ま
る。また、この内側リブ28は傾斜面部14に接続され
ていないが、その縁部28aが傾斜面部14に対してき
わめて接近した状態になっているため、この内側リブ2
8により傾斜面部14の突起部11内への変形が防止さ
れる。つまり、突起部11は樹脂による射出成形品であ
るため、成形後の熱収縮により傾斜面部14は突起部1
1内へ撓もうとするが、突起部11内に前記のような内
側リブ28が形成されているため、傾斜面部14が突起
部11内へ撓むことがなく、傾斜面部14の端末部14
aは常に一定位置となる。
【0031】また、図2に示す如く、突起部11よりも
ヘッドランプハウジング15側におけるバンパフェイシ
ア29の上面部30には、その最も突起部11の下端に
近い位置に切欠部31が形成されている。この切欠部3
1は突起部11の剛性を特に低下させるほどのサイズで
はないが、突起部11に大きな力が加わった場合に、突
起部11が折れる「きっかけ」になり得る形状・サイズ
のものである。
【0032】そして、前記補強面部16をヘッドランプ
ハウジング15に取付けると共に、該補強面部16にラ
ジエータグリル12が取付けられる。ラジエータグリル
12は対応部12aに形成されたクリップ32を補強面
部16の第1取付孔24に挿入して係合させることによ
り取付けられる(図3参照)。第1取付孔24はクリッ
プ32に比べて幅が大きく設定されているが、補強面部
16と側面部13との角部に三角形の外側リブ27が形
成されているため、ラジエータグリル12を前側から取
付けるだけで、その対応縁12aの後端がこの外側リブ
27の斜辺によりガイドされて、ラジエータグリル12
が左右の突起部11のちょうど中間に位置する。このよ
うに、作業者としてはラジエータグリル12を外側リブ
27に押し付けるだけで左右方向での位置決めを行える
ため、作業性の面で大変に有利となる。このように外側
リブ27のガイド作用によりラジエータグリル12を常
に同じ位置に取付けることができるため、ラジエータグ
リル12と突起部11の隙間S1 も常に一定となる。ま
た、外側リブ27が上下方向に3つ形成されているた
め、この外側リブ27の斜辺にラジエータグリル12を
対応縁12aの後端を当接させることにより、ラジエー
タグリル12の前後方向での姿勢(傾き)も決定され
る。
【0033】ヘッドランプハウジング15には直線的形
状の取付片33が形成されており、この取付片33の先
端に予め設けられたクリップ34に対して、補強面部1
6の第2取付孔25を係合させることにより、補強面部
16(突起部11)はヘッドランプハウジング15に対
して取付けられる。この取付片33は補強面部16に直
接取付けるためのものであり、補強面部16を非接触状
態で迂回する必要がないため直線形状になっている。従
って、従来のような曲折形状をしたものに比べて、ヘッ
ドランプハウジング15を取付ける際に取付片33が周
辺部品に引っ掛かりづらく、取扱いが容易になると共
に、変形しにくいため取付片33を特別に高強度の材料
で形成したり補強したりする必要がない。そして、取付
片33のクリップ34を第2取付孔25に係合させるこ
とにより、ヘッドランプハウジング15と突起部11と
の隙間S2 も一定となる。つまり、突起部11はラジエ
ータグリル12とヘッドランプハウジング15との間隔
S内に位置することになると共に、突起部11の両側の
隙間S1 、S2 が常に一定で見映えが良い。
【0034】このようにしてラジエータグリル12とヘ
ッドランプハウジング15とを取付けた状態において
は、補強面部16及び突起部11が外側リブ27や内側
リブ28或いは段差部17により剛性が高められた状態
になっているため、取付強度が高く、走行時の振動等に
より突起部11やラジエータグリル12がグラついたり
することはない。また、突起部11自体はこのように剛
性が高いものでありながら、突起部11の下端周辺に切
欠部31が形成されているため、車両衝突等によりバン
パフェイシア29に大きな力が加わった場合に、突起部
11が切欠部31から折れ、力がラジエータグリル12
やヘッドランプハウジング15に伝わらない。従って、
ラジエータグリル12やヘッドランプハウジング15の
破損が防止され、交換する部品を最小限に抑えることが
できる。
【0035】尚、以上の説明では、上下方向に3つの外
側リブ27を形成する例を示したが、これに限定され
ず、1つでも、2つでも、4つ以上でも良い。更に、外
側リブ27のガイド作用によりラジエータグリル12の
左右方向での位置決めを行う例を示したが、ラジエータ
グリル12を外側リブ27とは非接触にして補強面部1
6に取付けても良い。
【0036】図6〜図8はこの発明の第2実施例を示す
図である。この実施例に係るヘッドランプハウジング3
5はハウジング本体36とレンズ37とから成ってお
り、全体として、突起部38の傾斜面部39に連続する
状態で、車体の両端側へ向けて湾曲した形状になってい
る。そして、ハウンジング本体36の側面には曲折形状
をした取付片40が形成されており、その先端部には取
付孔40aが設けられている。
【0037】そして、突起部38の側面部41に形成さ
れている内側リブ42は、その先端42aが傾斜面部3
9の端末部39aよりも若干ヘッドランプハウジング3
5側へ突出した状態になっており、突起部38をヘッド
ランプハウジング35の取付片40に対して取付けた際
に、この先端42aがレンズ37の側面に当接するよう
になっている。尚、補強面部43には取付片40の取付
孔40aに対応する取付孔43aが形成されており、両
取付孔40a、43aはボルト44及びナット45によ
り締結できるようになっている。
【0038】一方、レンズ37の側面には上下一対の凸
リブ46が一体的に形成されている。この凸リブ46は
前記内側リブ42の先端42aに対応する位置に形成さ
れているもので、両凸リブ46の間にその先端42aを
受入れられるように、内側リブ42の厚さに略相応する
間隔で形成されている。
【0039】従って、突起部38の補強面部43をボル
ト44及びナット45によりヘッドランプハウジング3
5の取付片40に対して取付けると、内側リブ42の先
端42aが一対の凸リブ46間に挟持された状態となる
と共に、内側リブ42の先端42aがレンズ37の側面
に当接した状態となる。
【0040】そのため、突起部38が何らかの外力を受
けてヘッドランプハウジング35側へ移動しようとして
も、内側リブ42の先端42aがレンズ37の側面に当
接していることから阻止されるし、また突起部38が上
下に移動しようとしても、内側リブ42の先端42aが
一対の凸リブ46で挟持されていることから阻止され
る。このように、突起部38がヘッドランプハウジング
35側へ移動しようとする力や上下に移動しようとする
力を、ヘッドランプハウジング35の取付片40だけで
なく、内側リブ42でも受け止めることができるので、
取付片40が変形し易い曲折形状でありながら、この取
付片40を特別高強度な材料で形成したり補強したりす
る必要がなく、取付片40の形成が容易になり、コスト
的な面でも有利となる。
【0041】また、突起部38の一部である内側リブ4
2をヘッドランプハウジング35に直接当接させたり、
一対の凸リブ46で挟持する構造になっているため、突
起部38を取付片40のみで取付けている場合に比べ
て、突起部38のヘッドランプハウジング35に対する
左右方向及び上下方向での取付位置精度が高まる。
【0042】更に、突起部38をヘッドランプハウジン
グ35に対して取付ける際に、内側リブ42が凸リブ4
6の間でガイドされることから、補強面部43の取付孔
43aと取付片40の取付孔40aとが自然に合致する
ことになり、ボルト44とナット45による作業性が向
上するというメリットもある。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、突起部の
側面部にラジエータグリル側へ向けた補強面部を形成し
たため、レインフォース無しでも突起部の必要な剛性が
得られる。従って、従来のレインフォースの如き剛性部
品が不要となり、その分、部品点数の低減と車体重量の
軽減が図られる。
【0044】そして、突起部に形成した補強面部にラジ
エータグリルとヘッドランプハウジングが取付けられる
ため、この両部品と突起部との隙間は常に一定となり見
映えが良い。
【0045】更に、突起部に前記のような部品の取付け
に必要な剛性を有したものでありながら、突起部の下端
周辺に切欠部が形成されているため、車両衝突等により
バンパフェイシアに大きな力が加わると、突起部が切欠
部から折れる。従って、バンパフェイシアに加わった力
が両部品に伝わらず、ヘッドランプハウジングの破損が
防止される。
【0046】請求項2記載の発明によれば、補強面部と
側面部との角部に略水平な外側リブが形成され、ラジエ
ータグリルが該ラジエータグリルの対応縁を外側リブの
斜辺に当接させた状態で取付けられることにより、突起
部の剛性が更に高められると共に、ラジエータグリルが
外側リブの斜辺によりガイドされて左右中心位置とな
る。つまり、ラジエータグリルを外側リブに押し付ける
だけで左右方向での位置決めが行えるため、取付作業性
の面で大変に有利である。
【0047】請求項3記載の発明によれば、補強面部が
上部と下部との間に段差部を有する立体的形状であるた
め補強面部の剛性が高く、突起部とラジエータグリルや
ヘッドランプハウジングとの取付強度が向上する。
【0048】請求項4記載の発明によれば、突起部内部
の側面部に傾斜面部側へ向いた内側リブを形成したた
め、突起部の剛性が更に高められる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、内側リブの
縁部を傾斜面部に対して十分に接近させたので、突起部
の射出成形後に傾斜面部が熱収縮により突起部内へ撓ん
で変形するのを防止できる。従って、傾斜面部の端末部
の位置が一定化し、該傾斜面部の端末部とヘッドランプ
ハウジングとの隙間を予定した寸法通りにすることがで
きる。
【0050】請求項6記載の発明によれば、内側リブの
先端をヘッドランプハウジングの側面に当接させ且つ内
側リブの先端を上下一対の凸リブで挟持しているため、
突起部がヘッドランプハウジング側へ移動しようとする
力や上下に移動しようとする力を、ヘッドランプハウジ
ングの取付片だけでなく、内側リブでも受け止めること
ができる。従って、突起部のヘッドランプハウジングに
対する取付強度及び取付精度がその分高まることにな
り、取付片を特別高強度なものにしたり補強したりする
必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るバンパフェイシア
構造を示す正面図である。
【図2】突起部を斜め上から見た斜視図である。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図4】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図5】図1中矢示SC−SC線に沿う断面図である。
【図6】この発明の第2実施例に係るヘッドランプハウ
ジングを示す斜視図である。
【図7】図6中矢示SD−SD線に沿う断面図である。
【図8】図7中矢示SE−SE線に沿う断面図である。
【図9】従来例を示す自動車フロント部の斜視図であ
る。
【図10】図9中DA部分を示す分解斜視図である。
【図11】ラジエータグリルとヘッドランプハウジング
との取付状態を示す平面図である。
【図12】図10中矢示SF−SF線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
11、38 突起部 12 ラジエータグリル 13、41 側面部 14、39 傾斜面部 15、35 ヘッドランプハウジング 16、43 補強面部 17 段差部 27 外側リブ 28、42 内側リブ 29 バンパフェイシア 31 切欠部 33、40 取付片 S 間隔

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンパフェイシア上部のラジエータグリ
    ルとヘッドランプハウジングとの間隔位置に、後側開断
    面形状の突起部を上向きに一体形成し、該突起部のラジ
    エータグリル側にある側面部の後端からラジエータグリ
    ル側へ向けて補強面部を曲折形成し、 且つ突起部の下端周辺に切欠部を形成し、前記補強面部
    にラジエータグリルの対応部とヘッドランプハウジング
    の取付片を各々取付けたことを特徴とする車両のバンパ
    フェイシア構造。
  2. 【請求項2】 補強面部と側面部との角部に略三角形状
    の略水平な外側リブが形成され、ラジエータグリルが該
    ラジエータグリルの対応縁を外側リブの斜辺に当接させ
    た状態で取付けられている請求項1記載の車両のバンパ
    フェイシア構造。
  3. 【請求項3】 補強面部が上部と下部との間に段差部を
    有する立体形状である請求項1又は請求項2記載の車両
    のバンパフェイシア構造。
  4. 【請求項4】 突起部が、前後方向に沿った側面部と、
    該側面部の前端からヘッドランプハウジング側の斜め後
    方へ向いた傾斜面部とから成る断面概略V形で、該突起
    部内部の側面部に略水平な内側リブをヘッドランプハウ
    ジング側へ向けて形成した請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の車両のバンパフェイシア構造。
  5. 【請求項5】 内側リブの傾斜面部側の縁部を、該傾斜
    面部に対して十分接近させた請求項4記載の車両のバン
    パフェイシア構造。
  6. 【請求項6】 内側リブの先端をヘッドランプハウジン
    グの側面に対して当接させた状態にすると共に、前記側
    面に内側リブの先端を上下方向で挟持する一対の凸リブ
    を形成した請求項4記載の車両のバンパフェイシア構
    造。
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