JP2904086B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2904086B2
JP2904086B2 JP7341515A JP34151595A JP2904086B2 JP 2904086 B2 JP2904086 B2 JP 2904086B2 JP 7341515 A JP7341515 A JP 7341515A JP 34151595 A JP34151595 A JP 34151595A JP 2904086 B2 JP2904086 B2 JP 2904086B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive film
film pattern
pattern
spiral
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7341515A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09181264A (ja
Inventor
亨 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP7341515A priority Critical patent/JP2904086B2/ja
Priority to EP96117885A priority patent/EP0782190A3/en
Priority to US08/756,536 priority patent/US6002161A/en
Priority to KR1019960065055A priority patent/KR100267413B1/ko
Publication of JPH09181264A publication Critical patent/JPH09181264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2904086B2 publication Critical patent/JP2904086B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/10Inductors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/58Structural electrical arrangements for semiconductor devices not otherwise provided for, e.g. in combination with batteries
    • H01L23/64Impedance arrangements
    • H01L23/645Inductive arrangements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F2017/0046Printed inductances with a conductive path having a bridge
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/30Technical effects
    • H01L2924/301Electrical effects
    • H01L2924/3011Impedance

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に係わり、特に半導体基板上にインダクタ素
子を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のLSIでは、その内部搭載素子と
して、MOSトランジスタ、バイポーラトランジスタ等
の能動素子のほか、抵抗、コンデンサ、インダクタ等の
受動素子を形成することが重要になってきている。
【0003】特に数100MHzから1GHz以上の無
線周波数帯で使われるフィルタ等を構成する素子として
インダクタLはコンデンサCとともに重要な受動素子で
ある。
【0004】LSIに搭載されるインダクタ素子は従
来、図11に示すように金属配線M、例えばアルミニウ
ム配線を平面的にスパイラル状(螺旋状)に形成したも
のが用いられてきた。インダクタは外形寸法Yや巻数n
および線幅W、線間隔Sによって変化する。例えば、W
=S=20μm、n=3.5巻とした場合の外形寸法Y
とインダクタンス値Lの関係を図12に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のインダクタの性
能を表す指標にQ(クオリティー・ファクタ)と呼ばれ
る値がある。このQが高いほどインダクタンスの成分が
純粋、すなわち理想的なインダクタに近いといえる。Q
は角周波数ω(ω=2πf,f:周波数)、インダクタ
ンスL、スパイラルインダクタ素子の配線抵抗Rmによ
り次式のように表される。
【0006】Q=ωL/Rm・・・・・・・第1式 同式からQはインピーダンス成分と抵抗成分の比と考え
ることができ、Qを高くするにはインダクタンス値Lを
出来るだけ大きくすることは勿論のこと、抵抗成分すな
わちスパイラル配線の寄生抵抗を低減する必要がある。
【0007】また図13(A)にインダクタの等価回路
を示し、図13(B)にこの等価回路に対応したベクト
ル図示す。この図13(B)から抵抗成分が大きいほ
どtanδが大きくなりインダク素子両端の電圧の位
相にずれが生じるため、この点からも寄生抵抗Rの低減
はインダクタ素子の性能改善に重要といえる。尚、ta
nδはQの逆数であり誘電損失または損失係数と呼ば
れ、インダクの損失を表す。
【0008】インダクタ素子両端の電圧と電流との関係
は次式であたえられる。
【0009】 V=IωL・sin(ωt+δ)・・・・・・・第2式 理想的にはδ=0°であるが、寄生抵抗成分が存在する
とδにより位相のずれを生じる。
【0010】インダクタのQを大きくするため従来、主
に次の2つの方法が提案されている。第1に分子のイン
ダクタンスLの値を大きくする。すなわち先の図11に
示す如く、金属配線層が平面上にスパイラル状に形成さ
れているインダクタの配線長を長くして巻き数を増加さ
せる方法である。しかしながらこの方法では、限られた
LSIチップ面積においてインダクタの占有面積が大き
くなってしまい、例えば10nH以上のインダクタンス
値を得たい場合に図12から巻き数を3.5とすると外
形寸法aが0.6ミリ程度にもなり、他の回路を高集積
化するときの大きな障害となる。また単純に配線長を長
くすると配線抵抗Rmが増加しQがかえって低下してし
まう。
【0011】一方、分母のRmを低減するため配線膜厚
を厚くすると配線の形成、特にドライエッチングの際エ
ッチング選択比の大きな適当なマスク材料がなく、配線
材料がアルミの場合、配線膜厚を2〜3ミクロン程度ま
でしか厚くできず配線抵抗を大幅に低減することは難し
い。
【0012】上述の不具合を解決するため、幾つかの提
案がこれまでなされてきた。例えば特開昭61−144
052号公報には図14に示すようなインダクタ素子を
開示している。すなわち図14において、半導体基板4
1の主面上の絶縁膜42の上に、下層金属配線層43と
上層金属配線層44とを交互に配列し、たがいの端部間
を層間絶縁膜に形成したスルーホール45を通して接続
することにより、横方向に螺旋状に延びるインダクタ素
子を構成している。
【0013】また特開平3−263366号公報には図
15に示すようなインダクタ素子を開示している。すな
わち図15(A)において、半導体基板50の回路素子
領域60上の絶縁膜59の上に、リング状の第1層金属
配線層51、リング状の第2層金属配線層52およびリ
ング状の第3層金属配線層53を層間絶縁膜56,57
を介して積み重ね、たがいの端部間を層間絶縁膜に形成
したスルーホール54,55を通して接続することによ
り、縦方向に螺旋状に延びるインダクタ素子を構成して
いる。
【0014】このように多層配線技術を利用して基板上
の絶縁膜の上に金属配線層のパターンを層間絶縁膜に設
けたスルーホールを介して複数層でかつ螺旋状にインダ
クタ素子を形成することにより配線長を長くしても、素
子占有面積があまり大きくならない。
【0015】しかしながら、これらの方法を用いて素子
の占有面積が小さくすむような構造にしても、単純に実
効的な配線長を長くするだけであるため、配線抵抗Rm
が増加しQはかえって低下してしまう。
【0016】また上記特開平3−263366号公報で
は、図15(B)に示すように、インダクタンス値Lを
高くするため、各金属配線層間に絶縁膜56′,57′
を介して磁性体層58,58を介在させた構造にしてい
る。しかしながらこの方法では配線層毎に磁性体層を、
また配線層と磁性体層の間に必ず絶縁膜を設けなければ
ならないなど、製造工程がながくなる欠点を有する。ま
た同公報には記載されていないがインダクタ素子を形成
する以外の配線領域にも磁性体が残ってしまうため他の
回路に磁気の悪影響を与えてしまう。一方、インダクタ
素子を形成する以外の配線領域の磁性体層を除去するた
めにはフォトリソグラフィによるエッチング工程を更に
追加しなければならない。
【0017】したがって本発明の目的は、配線抵抗を低
減することによりQの値を向上することができるスパイ
ラル型のインダクタ素子を具備する半導体装置を提供す
ることである。
【0018】本発明の他の目的は、Qの値を向上したス
パイラル型のインダクタ素子を容易に得ることができる
半導体装置の製造方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
半導体基板の一主面上に形成されたスパイラル状の第1
の導電膜パターンと、前記第1の導電膜パターンの中心
部分に接続された引き出し配線と、前記引き出し配線と
同一の層で形成され、前記引き出し配線およびその近傍
を避けて層間絶縁膜に設けられたコンタクトホールを通
して前記第1の導電膜パターンに電気的に接続されて該
第1の導電膜パターンに重畳して延在し、かつ前記引き
出し配線およびその近傍を避けて形成された孤立状の第
2の導電膜パターンとを有して構成されたインダクタ素
子を具備した半導体装置にある。ここで、前記第2の導
電膜パターンが下層のパターンであり、前記第1のパタ
ーンが上層のパターンであることができる。あるいは逆
に、前記第1の導電膜パターンが下層のパターンであ
り、前記第2のパターンが上層のパターンであることが
きる。さらに、前記第2の導電膜パターンは前記第1
の導電膜パターンより前記半導体基板側から離間して位
置する上層のパターンであり、前記第2の導電膜パター
ンと同一の層で形成されかつ該第2の導電膜パターンと
電気的に絶縁されたトリミング導電膜が前記第1の導電
膜パターンの複数の箇所に接続しており、前記複数の箇
所間の前記トリミング導電膜の部分の切断の有無を選択
することにより前記インダクタ素子のインダクタンス値
を調整するようにすることができる。また、前記スパイ
ラル状の第1の導電膜パターンの側面に絶縁膜を介して
磁性体層のサイドウォールを設けることができる。この
場合、前記磁性体層は鉄・ニッケル合金層もしくは鉄・
ニッケル・コバルト合金層であることが好ましい。さら
に、前記第1の導電膜パターン下の前記半導体基板に該
第1の導電膜パターンと同様の平面形状のスパイラル状
の溝が形成され、絶縁膜により前記溝が充填されている
ことが好ましい。本発明の第2の特徴は、半導体基板の
一主面上に形成されたスパイラル状の第1の導電膜パタ
ーンと、層間絶縁膜に設けられたコンタクトホールを通
して前記第1の導電膜パターンに電気的に接続されかつ
該第1の導電膜パターンに重畳して延在する孤立状の第
2の導電膜パターンとを有して構成されたインダクタ素
子を具備し、前記第2の導電膜パターンは前記第1の導
電膜パターンより前記半導 体基板側から離間して位置す
る上層のパターンであり、前記第2の導電膜パターンと
同一の層で形成されかつ該第2の導電膜パターンと電気
的に絶縁されたトリミング導電膜が前記第1の導電膜パ
ターンの複数の箇所に接続しており、前記複数の箇所間
の前記トリミング導電膜の部分の切断の有無を選択する
ことにより前記インダクタ素子のインダクタンス値を調
整するようにした半導体装置にある。ここで、前記トリ
ミング導電膜はスパイラル状の前記第1の導電膜パター
ン上を横断するように形成されていることが好ましい。
本発明の第3の特徴は、半導体基板の一主面上に形成さ
れたスパイラル状の第1の導電膜パターンと、層間絶縁
膜に設けられたコンタクトホールを通して前記第1の導
電膜パターンに電気的に接続されかつ該第1の導電膜パ
ターンに重畳して延在する孤立状の第2の導電膜パター
ンとを有して構成されたインダクタ素子を具備し、前記
第1の導電膜パターン下の前記半導体基板に該第1の導
電膜パターンと同様の平面形状のスパイラル状の溝が形
成され、絶縁膜により前記溝が充填されている半導体装
置にある。ここで、前記スパイラル状の溝は前記半導体
基板の主面に設けられている絶縁膜を貫通して形成され
ていることができる。本発明の第4の特徴は、半導体基
板の一主面上に形成されたスパイラル状の第1の導電膜
パターンと、層間絶縁膜に設けられたコンタクトホール
を通して前記第1の導電膜パターンに電気的に接続され
かつ該第1の導電膜パターンに重畳して延在する孤立状
の第2の導電膜パターンとを有して構成されたインダク
タ素子を具備し、前記スパイラル状の第1の導電膜パタ
ーンの上面及び側面のうち側面のみに絶縁膜を介して磁
性体層のサイドウォールが設けられている半導体装置に
ある。
【0020】本発明の第5の特徴は、半導体基板の一主
面上にスパイラル状の第1の導電膜パターンを形成する
工程と、前記第1の導電膜パターン上に層間絶縁膜を形
成する工程と、前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形
成する工程と、前記コンタクトホールを通して前記第1
の導電膜パターンに電気的に接続されかつ該第1の導電
膜パターンに重畳して延在する島状の第2の導電膜パタ
ーンを形成する工程とを有してインダクタ素子を構成す
る半導体装置の製造方法であって、前記第2の導電膜パ
ターンの形成時に該第2の導電膜パターンと同一の層で
かつ該第2の導電膜パターンと電気的に絶縁されたトリ
ミング導電膜を前記第1の導電膜パターンの複数の箇所
に接続して形成し、前記複数の箇所間の前記トリミング
導電膜の部分の切断の有無を選択することにより前記イ
ンダクタ素子のインダクタンス値を調整する半導体装置
の製造方法にある。ここで、前記トリミング導電膜はス
パイラル状の前記第1の導電膜パターン上を横断するよ
うに形成されることが好ましい。本発明の第6の特徴
は、半導体基板の一主面に平面形状がスパイラル状の溝
を形成する工程と、前記溝を絶縁膜で埋設する工程とを
有して分離溝領域を設け、スパイラル状の前記分離溝領
域上にスパイラル状の第1の導電膜パターンと層間絶縁
膜に設けられたコンタクトホールを通して前記第1の導
電膜パターンとのみに電気的に接続されかつ該第1の導
電膜パターンに重畳して延在する島状の第2の導電膜パ
ターンとを有して構成されたインダクタ素子を形成する
半導体装置の製造方法にある。ここで、島状の前記第2
の導電膜パターンはスパイラル状の前記分離溝領域上に
形成された下層の導電膜パターンであり、スパイラル状
前記分離溝領域上のスパイラル状の前記第1の導電膜
パターンは前記第2の導電膜パターン上に前記層間絶縁
膜を介して設けられた上層の導電膜パターンであること
ができる。あるいは、スパイラル状の前記第1の導電膜
パターンはスパイラル状の前記分離溝領域上に形成され
た下層の導電膜パターンであり、島状の前記第2の導電
膜パターンは前記第1の導電膜パターン上に前記層間絶
縁膜を介して設けられた上層の導電膜パターンであるこ
とができる。
【0021】本発明の第7の特徴は、半導体基板上に島
状の下層導電膜パターンを形成する工程と、層間絶縁膜
を形成する工程と、前記層間絶縁膜に前記下層導電膜パ
ターンに達するコンタクトホールを形成する工程と、前
記コンタクトホールを通して前記下層導電膜パターンに
接続するスパイラル状の上層導電膜パターンを形成する
工程と、前記上層導電膜パターンの側壁及び上面に絶縁
膜を形成し、その上に強磁性体層を形成する工程と、前
記強磁性体層の水平部分を除去し垂直部分のみを残存さ
せることにより前記上層導電膜パターンの側壁に前記
縁膜を介して強磁性体層によるサイドウォールを形成す
る工程とを有してインダクタ素子を構成する半導体装置
の製造方法にある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。
【0023】まず本発明の第1の実施の形態について説
明する。図1は第1の実施の形態の要部を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A部の断面
図である。
【0024】半導体基板100上に絶縁膜101が設け
られ、その上に下層の金属層からなる第2の導電膜パタ
ーン2とインダクタ素子の一方の引き出し配線2Aが形
成され、その上に層間絶縁膜102が形成され、この層
間絶縁膜102に細長平面形状のコンタクトホール3お
よび引き出しコンタクトホール3Aが形成されている。
そして層間絶縁膜102上に上層の金属層からなりスパ
イラル平面形状の第1の導電体パターン1が形成されて
コンタクトホール3を通して第2の導電体パターン2に
それぞれの箇所で接続し、第1および第2の導電体パタ
ーン1,2によりスパイラル型インダクタ素子を構成し
ている。そして孤立状の第2の導電膜パターン2はスパ
イラル状の第1の導電膜パターン1のみに電気的に接続
している。また、インダクタ素子の他方の引き出し配線
1Aが第1の導電体パターン1と連続的に形成されてい
る。
【0025】コンタクトホール3は第1の導電膜パター
ン1とともに延在してこの第1の導電膜パターン1下に
形成されている。第2の導電膜パターン2は、第1の導
電膜パターン1のみに電気的に接続される孤立パター
ン、すなわち島状のパターンであり、第1の導電膜パタ
ーン1の真下に位置し、コンタクトホール3を通して第
1の導電膜パターン1に接続しながら第1の導電膜パタ
ーン1とともに延在している。
【0026】また、第2の導電膜パターン2と同様に下
層の金属層から形成された引き出し配線2Aは、引き出
しコンタクトホール3Aを通してスパイラル状の中心部
に位置する第1の導電膜パターン1の先端箇所に接続
し、第2の導電膜パターン2と接触しないようにしてス
パイラル型インダクタ素子の外側に引き出されている。
すなわち図1(A)に示すように、第2の導電膜パター
ン2およびコンタクトホール3は引き出し配線2Aおよ
びその近傍を避けて形成されており、第2の導電膜パタ
ーン2と引き出し配線2Aとが電気的に短絡しないよう
なっている。
【0027】尚、図1(A)の平面図では、下層の第2
の導電膜パターン2および引き出し配線2Aを点線で示
し、上層の第1の導電膜パターン1およびそれぞれのコ
ンタクトホール3、3Aを実線で示してある。本実施の
形態では第1の導電膜パターン1と第2の導電膜パター
ン2とは同じ幅を有して延在しているが、図1(A)の
平面図では見やすくするために、点線で示す下層の第2
の導電膜パターン2は実線で示す上層の第1の導電膜パ
ターン1よりも幅広く描いである。
【0028】これらの図面、特に図1(A)の平面図に
示すように、一方、第2の導電膜パターン2およびコン
タクトホール3は引き出し配線1Aおよびその近傍を除
いてパイラル状の第1の導電膜パターン1の略全長下
に形成されているから実効的な長さを長くすることなく
実質的に膜厚を厚くしたことになり、これによりインダ
クタ素子の抵抗Rmを十分に低減させることができる。
また層が異なる第1および第2の導電膜パターンから構
成されるから、それぞれの膜の膜厚を厚くする必要がな
くエッチング等によるパターニングが容易となる。
【0029】次にこの実施の形態の製造方法を説明す
る。まずシリコン基板等の半導体基板100の表面上に
CVD法により、絶縁膜101として例えばシリコン酸
化膜101を500〜700nmの膜厚堆積する。次に
スパッタ法を用いて、下層の金属層、例えばアルミニウ
ムを500nm〜1μm形成後、フォトエッチッチング
法を用いて孤立状の第2の導電膜パターン2および引き
出し配線2Aをパターニング形状形成する。次にCVD
法により、層間絶縁膜102として例えばシリコン酸化
膜102を500nm〜1μmの膜厚堆積した後、コン
タクトホール3および引き出しコンタクトホール3Aを
ドライエッチング法を用いて形成する。次に上層の金属
層、例えばアルミニウムを500nm〜1μmの膜厚形
成後、フォトエッチング法を用いてスパイラル状の第1
の導電膜パターン1およびこれに繋がる引き出し配線1
Aをパターニングして形成する。
【0030】上述したようにこの実施の形態では、上層
の第1の導電膜パターン1がスパイラルインダクタ素子
の本体を構成し、これに下層の第2の導電膜パターン2
を裏打ち(アルミの裏打ち)して寄生抵抗Rmを低減
し、さらに下層の引き出し配線2Aが第1の導電膜パタ
ーン1のスパイラル配線中心部からインダクタ素子の一
方の端子を引き出す配線として用いている。更にこの実
施の形態の図1(A)ではコンタクトホール3が細長い
形状であるが、多数の四角のコンタクトホールを配列し
たものでも良い。
【0031】尚、当然ながら第1および第2の導電膜パ
ターン1,2を構成する上層および下層の金属層である
アルミニウム層は、半導体基板の他の箇所上で、スパイ
ラルインダクタ以外のLSI内の回路素子を接続する配
線を形成している。
【0032】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。図2は本発明の第2の実施の形態の要部を示す
図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B部
の断面図である。尚、図2において図1と同一もしくは
類似の箇所は同じ符号を付してあるから重複する説明は
省略する。
【0033】この第2の実施の形態ではインダクタの寄
生抵抗を低減する他に、インダクタンスの実測値が設計
値からずれた場合の微調整、いわゆるトリミングが可能
なインダクタ素子を実現できる。
【0034】この第2の実施の形態では、第1の実施の
形態と逆に、下層の金属層によりインダクタ素子の本体
となるスパイラル状の第1の導電膜パターン11が形成
され、上層の金属層により抵抗低減のために裏打ち用の
孤立状の第2の導電膜パターン12が形成され、層間絶
縁膜102に設けられた細長平面形状のコンタクトホー
ル3を通して第1の導電膜パターン11の略全長にわた
ってその上面に接続している。そして孤立状の第2の導
電膜パターン12はスパイラル状の第1の導電膜パター
ン11のみに電気的に接続している。
【0035】また上層の金属層により一方の引き出し配
線12Aおよび他方の引き出し配線となるトリミング導
電膜12Bも形成されている。
【0036】一方の引き出し配線12Aは引き出しコン
タクトホール3Aを通してスパイラル状の中心部に位置
する第1の導電膜パターン11の先端箇所に接続してい
る。トリミング導電膜12Bは引き出しコンタクトホー
ル3Bを通してスパイラル状の外周部に位置する第1の
導電膜パターン11の先端箇所に接続して他方の引き出
し配線ともなっている。さらにこのトリミング導電膜1
2Bはトリミング用コンタクトホール3Eおよび3Fを
通して第1の導電膜パターン11のそれぞれの箇所に接
続されている。
【0037】すなわちトリミングは製造の終了した後、
の導電膜12BのX1 ,X2 部分のうちの選ばれた
部分をレーザーカットして所望のインダクタンス値にな
るように調整する。例えば、インダクタ長を最も長くし
たい場合は、X1 ,X2 部分の両方をカットする。最も
短くしたい場合は、X1 ,X2 部分の両方ともカットし
ない。
【0038】一方の引き出し配線12Aおよび他方の引
き出し配線となるトリミング導電膜12Bは第2の導電
膜パターン12と接触しないようにしてスパイラル型イ
ンダクタ素子の外側に引き出されている。すなわち図2
(A)に示すように、第2の導電膜パターン12および
コンタクトホール3は、引き出し配線12Aおよびトリ
ミング導電膜12Bならびにそれら近傍を避けて短絡を
防止し、かつなるべく長い距離に亘って第1の導電膜パ
ターン11と接続するようにコの字の平面形状に形成さ
れている。
【0039】尚、図2(A)の平面図では、上層の第2
の導電膜パターン12、引き出し配線12Aおよびトリ
ミング導電膜13Bを点線で示し、下層の第1の導電膜
パターン11およびそれぞれのコンタクトホール3,3
A,3B,3E,3Fを実線で示してある。またこの実
施の形態でも第1の導電膜パターン11と第2の導電膜
パターン12とは同じ幅を有して延在しているが、図2
(A)の平面図では見やすくするために、点線で示す上
層の第2の導電膜パターン12は実線で示す第1の導電
膜パターン11よりも幅広く描いである。
【0040】ここで先に第1式で示したクオリティー・
ファクタQをさらに詳しく表現してみると、第1式は次
の第3式のようにも表され、その周波数fに対する依存
性は図3のようになる。
【0041】 1/Q=(Rm/ωL)+(ωCsub/Rsub)・・・・・第3式 但し、Rsub:基板の抵抗、Csub:インダク
基板間寄生容量である。この第3式から、Qを大き
くするにはインダクタのスパイラル配線寄生抵抗Rmを
低減する以外に、インダクタ素子と基板間の寄生容量C
subを低くし基板の抵抗Rsubを高くすることも有
効であることが判る。
【0042】Qの周波数f依存性とこれらの寄生成分と
の関係は図3に示すようになる。例えば1GHz以下の
周波数においては主に配線抵抗の影響が大きく、5〜1
0GHz以上の周波数では主に寄生容量Csubと寄生
抵抗Rsubの要因が大きく影響する。
【0043】従って比較的使用周波数の低い(1GH
z)場合に、高いQを実現するためには本発明の第1お
よび第2の実施の形態が有効である。一方、5〜10G
Hz以上の周波数で高いQを実現するには次に述べる本
発明の第3および第4の実施の形態を適用することが有
効である。またこれらの第1〜第4の実施の形態を組み
合わせて適用しても良いことは言までもない。
【0044】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図4は第3の実施の形態の要部を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は(A)のC−C部の断面
図である。尚、図4において図1と同一もしくは類似の
箇所は同じ符号を付してあるから重複する説明は省略す
る。
【0045】図4(A)の平面図において、図を見やす
くするために、上層のスパイラル状の第1の導電膜パタ
ーン1および引き出し配線1A(実線)、中央部の引き
出しコンタクトホール3A(実線)、スパイラル状の第
1の導電膜パターン1下のスパイラル状の分離溝4(2
点鎖線)のみを描いてある。
【0046】この第3の実施の形態が先の第1および第
2の実施の形態と異なる点は、基板上の絶縁膜の上に設
けたインダクタ素子の本体となるスパイラル状の第1の
導電膜パターン1直下の基板中に絶縁膜103を埋設し
た分離溝4を形成した絶縁分離領域を設けたことであ
る。
【0047】このような本実施の形態によれば、基板中
に設けたこの絶縁分離領域4,103によりインダクタ
素子−基板間に付く寄生容量を極めて小さくすることが
できる。
【0048】次に本実施の形態の製造方法について図面
を参照して説明する。
【0049】まず図5(A)に示すように、半導体基板
100上に絶縁膜101、例えばシリコン酸化膜101
を膜厚500〜700nmに形成する。次に図5(B)
に示すように、半導体基板100およびシリコン酸化膜
101を貫通しドライエッチング法を用いて深さ、例え
ば5μmの溝4を形成する。溝幅は後工程で形成するイ
ンダクタ配線幅すなわち第1の導電膜パターンの幅と同
じもしくは1〜2μm広めにすることが好ましい。
【0050】次に図5(C)に示すように、CVD法に
より絶縁膜103例えばシリコン酸化膜103を厚さ5
00nm〜1μm堆積する。シリコン酸化膜103は下
層金属層の第2の導電膜パターン2および引き出し配線
2A下の層間絶縁膜として用いられると同時に溝4の内
部を埋設する絶縁膜としても用いられる。この後、シリ
コン酸化膜103の表面をCMP(Chemical−
Mecanical−Polishing)法により研
磨して平坦性を向上することもできる。平坦性を向上す
ることにより溝分離領域上にスパイラルインダクタを形
成してもインダクタ配線層の配線切れもなく歩留まり良
くインダクタを実現できる。
【0051】次に図5(D)に示すように、第1の実施
の形態と同様に、下層の第2の導電膜パターン2をこの
溝4の直上に設ける。次に図5(E)に示すように、層
間絶縁膜102を形成し、この層間絶縁膜102に第1
の導電膜パターン1と第2の導電膜パターン2とを接続
するコンタクトホール3および第1の導電膜パターン1
と引き出し配線2Aを接続する引き出しコンタクトホー
ル3Aを形成し、その後、スパイラルインダクタ素子の
本体となるスパイラル状の第1の導電膜パターン1を上
層の金属層によりこの溝4の直上に設ける。
【0052】上記図4および図5では、孤立状すなわち
島状の前記第2の導電膜パターンが分離溝領域4上に形
成された下層の導電膜パターンであり、スパイラル状の
第1の導電膜パターンが第2の導電膜パターン上に層間
絶縁膜を介して設けられた上層の導電膜パターンである
場合を説明した。しかしスパイラル状の第1の導電膜パ
ターンが分離溝領域4上に形成された下層の導電膜パタ
ーンであり、孤立状すなわち島状の第2の導電膜パター
ンが第1の導電膜パターン上に層間絶縁膜を介して設け
られた上層の導電膜パターンであってもよくこの場合も
同様の効果が得られる。
【0053】尚、インダクタ素子の外形にあった一つの
溝を設けるのではなく、スパイラル状のインダクタパタ
ーンに沿ってインダクタ直下の基板中に分離溝領域を設
けるのは、分離溝内部を絶縁膜で埋設しやすくするため
である。すなわち、インダクタ素子の外形は前述したよ
うに数100μm角にもなる場合が普通であり、このよ
うな大面積を平坦性良く絶縁膜で埋設することは非常に
難しい。また、インダクタ素子下に設ける溝とLSIの
別の領域に設けた回路内部で用いるトランジスタの素子
分離溝を同時に形成する場合は、この実施の形態のよう
にインダクタ素子下の基板中にスパイラル状の溝領域を
設けたほうが容易にそれぞれの溝内部を絶縁膜で埋設す
ることができる。通常、バイポーラトランジスタの溝分
離は幅0.5〜1.5μm、深さ3〜5μmで設けられ
る。
【0054】尚、溝を形成する半導体基板は前述の第3
式からわかるように、できるだけ高抵抗(Rsub大)
であることが高いQを得るには重要である。したがって
例えば、比抵抗は10〜100オーム−cmの基板を用
いる。
【0055】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。図6は第4の実施の形態の要部を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は(A)のD−D部の断面
図である。尚、図6において図1と同一もしくは類似の
箇所は同じ符号を付してあるから重複する説明は省略す
る。
【0056】この第4の実施の形態で第1乃至第3の実
施の形態と異なる点は基板上の絶縁膜の上に設けたスパ
イラルインダクタにおいて、インダクタ素子の本体であ
る上層のスパイラル状の第1の導電膜パターン1の側面
に絶縁膜を介して磁性体層のサイドウオールを有するこ
とを特徴としている。
【0057】この実施の形態によれば、配線が3〜4層
のように多層化された場合でも、各配線層間に磁性体層
を設ける必要はなく、従来の製造方法よりも簡単にイン
ダクタンス値を大きくすることができる。
【0058】尚、図6(A)の平面図ではインダクタ素
子に関して図を見やすくするために、上層の金属層から
なる第1の導電膜パターン1、引き出し配線1Aと磁性
体側壁5のみを図示してある。
【0059】また図の左側には、インダクタ素子の孤立
状の第2の導電膜パターン2の形成時に同じ下層金属層
をパターニングして得られた下層配線16およびインダ
クタ素子のスパイラル状の第1の導電膜パターン1の形
成時に同じ上層金属層をパターニングして得られた上層
配線17が形成され、インダクタ素子のコンタクトホー
ル3の形成と同じ工程で形成されたコンタクトホール1
8を通して上層配線17と下層配線16が接続されて半
導体基板の他の内部回路用の多層配線構造を構成してい
る。またインダクタ素子の第1の導電膜パターン1上お
よび多層配線構造の上層配線17上に絶縁膜104,1
05例えばシリコン酸化膜104,105が設けられ、
インダクタ素子のスパイラル状の第1の導電膜パターン
1の側面にはシリコン酸化膜105が被着しこの上に磁
性体層のサイドウオール5が形成されている。
【0060】次にこの第4の実施の形態の製造方法につ
いて、図7および図8を参照せて説明する。
【0061】前述の第1の実施の形態と同様に図7
(A)に示すように、半導体基板100上に絶縁膜10
1、例えばシリコン酸化膜101を500〜700nm
の膜厚に形成する。次に下層金属層を堆積しこれをパタ
ーニングすることにより、スパイラルインダクタ素子の
孤立状の第2の導電膜パターン2および引き出し配線2
Aならびに他の内部回路用の下層金属配線16を形成す
る。次に絶縁膜、例えばシリコン酸化膜102を成長温
度200〜400℃の低温CVD法で膜厚500〜60
0nmに形成後、コンタクトホール3,3A,18を形
成する。次に上層金属層19および絶縁膜、例えばシリ
コン酸化膜104を膜厚200〜300nmに形成す
る。上層金属層19上のシリコン酸化膜104は上層金
属層19のエッチング加工を容易にするためのもので無
くても良い。次にフォトエッチング法を用いてフォトレ
ジスト6をマスクとしてシリコン酸化膜104および上
層金属層19を選択的にエッチング加工してインダクタ
素子用のスペース溝7を形成する。このエッチングの
際、下方のシリコン酸化膜102も100〜200nm
オーバーエッチングすると後の工程で形成される磁性体
側壁を十分かつ容易にスパイラル状の第1の導電膜パタ
ーン1の側面に被覆形成することができる。以上の工程
を経て、図7(A)の断面図に示す構造ができる。また
このときのスペース溝7のみの平面図を図9(A)に示
し、同図のE−E部の断面図が図7(A)である。
【0062】次に図7(B)に示すように基板全面に絶
縁膜、シリコン酸化膜105を成長温度200〜450
℃の低温CVD法で膜厚50〜100nm成長し、次に
蒸着法を用いて磁性体層、例えば鉄・ニッケル(Fe・
Ni)の合金層9を順次形成する。
【0063】次に図7(C)に示すように、イオンミー
リング法により磁性体合金層9の水平部分を除去し垂直
部分のみを残余させることにより、スパイラル状の第1
の導電膜パターン1の側面に磁性体合金層9から得られ
た磁性体層のサイドウオール5を形成する。ミーリング
条件は、例えば加速電圧400〜500V、加速電流
0.4〜0.5Aとする。
【0064】次に図8(A)に示すように、スパイラル
インダクタ素子の外周の上層金属層とインダクタ素子以
外の回路に用いている上層金属層19をエッチングマス
ク21を用いてパターニングする。このときの平面図を
図9(B)に示し、同図のF−F部の断面図が図8
(A)である。
【0065】次に、ドライエッチングマスク21を除去
し、図8(B)の断面図に示す構造となる。
【0066】この実施の形態では、インダクタスペース
溝に磁性体のサイドウォールを形成してから上層金属配
線17を形成するので、イオンミーリングを用いて磁性
体サイドウオールを形成する際、飛び散った磁性体で上
層金属配線17間がショート(短絡)するような不具合
は発生しない。
【0067】さらに図10に示すように、スパイラルイ
ンダクタ素子のスパイダル状の第1の導電膜間を完全に
磁性体層5で埋設してもよい。
【0068】また、従来用いられていたフェライト(酸
化鉄と酸化カルシウムの混合物)は周波数特性が悪く、
kHzオーダーの周波数までしか用いることができない
が、鉄・ニッケル合金は更に高周波特性が良く、数MH
zから数10MHz領域まで使うことができる。また磁
性体層にコバルトを混合させ、鉄・ニッケル・コバルト
(Fe・Ni・Co)の合金層を形成することもでき、
鉄・ニッケル合金よりも高周波特性が更に良く、数10
0MHz以上の無線周波数にまで用いることができる。
【0069】また上記第1乃至第4の実施の形態に用い
た絶縁膜101、102、103、104および105
としてのシリコン酸化膜は分極等の影響を避けるためリ
ンなどの不純物を含まないものが好ましい。またこれら
の絶縁膜の材料はシリコン酸化膜にかぎらずシリコン窒
化等の他の絶縁材料を用いてもよく、あるいはこれらの
絶縁材料を組み合わせて絶縁膜を構成してもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1および
第2の実施の形態の構造にすることでスパイラルインダ
クタ素子の寄生抵抗Rmを大幅に低減することができ
る。
【0071】更に、第3の実施の形態を適用しインダク
タ素子のスパイラル状の第1の導電膜パターン直下の基
板中に絶縁膜を埋設した分離溝領域を形成することでイ
ンダクタ素子−基板間に付く寄生容量を極めて小さくで
き、インダクタ素子のQを高くすることができる。
【0072】また第4の実施の形態によれば、従来提案
されている製造方法よりも容易にスパイラルインダクタ
素子の配線層間に磁性体層を設けることができ、インダ
クタのQ値を更に大きくすることができ、かつ良好な高
周波特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図であり、
(A)は平面図、(B)は(A)のA−A部の断面図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図であり、
(A)は平面図、(B)は(A)のB−B部の断面図で
ある。
【図3】インダクタ素子のクォリティーファクタの周波
数特性を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す図であり、
(A)は平面図、(B)は(A)のC−C部の断面図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態の製造方法を工程順
に示す断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す図であり、
(A)は平面図、(B)は(A)のD−D部の断面図で
ある。
【図7】本発明の第4の実施の形態の製造方法を工程順
に示す断面図である。
【図8】図7の続きの工程を順に示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の製造方法の各工程
における平面図であり、(A)のE−E部が図7(A)
の断面図、(B)のF−F部が図8(A)の断面図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施の形態の一部を変更した
形態を示す断面図である。
【図11】従来のスパイラルインダクタ素子を示す図で
ある。
【図12】スパイラルインダクタ素子の外形寸法とイン
ダクタンス値の関係を示す図である。
【図13】インダクタ素子の寄生抵抗と損失の関係を説
明する図であり、(A)はインダクタ素子の等価回路
図、(B)は電圧ベクトル図である。
【図14】従来技術のインダクタ素子を示す図である。
【図15】他の従来技術のインダクタ素子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 スパイラル状の第1の導電体パターン 1A 引き出し配線 2 孤立状の第2の導電体パターン 2A 引き出し配線 3 細長形状のコンタクトホール 3A,3B 引き出しコンタクトホール 3E,3F トリミング用コンタクトホール 4 分離溝 5 磁性体側壁 6,21 フォトレジストマスク 7 スペース溝 9 磁性体合金層 11 スパイラル状の第1の導電体パターン 12 孤立状の第2の導電体パターン 12A 引き出し配線 12B トリミング導電膜 16 下層配線 17 上層配線 18 コンタクトホール 19 上層金属層 41 半導体基板 42 絶縁膜 43 下層金属配線層 44 上層金属配線層 45 スルーホール 50 半導体基板 51 第1層金属配線層 52 第2層金属配線層 53 第3層金属配線層 54,55 スルーホール 56,57 層間絶縁膜 56′,57′ 絶縁膜 58 磁性体層 59 絶縁膜 60 回路素子領域 100 半導体基板 101〜105 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−77360(JP,A) 特開 平6−21347(JP,A) 特開 平2−90701(JP,A) 特開 平6−244190(JP,A) 特開 平7−235641(JP,A) 特開 平4−290212(JP,A) 特開 平8−222695(JP,A) 特開 平8−97377(JP,A) 特開 平7−202132(JP,A) 特開 平7−211865(JP,A) 特開 平7−106514(JP,A) 特開 平7−240502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 27/04 H01F 17/00 H01L 21/822

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一主面上に形成されたスパ
    イラル状の第1の導電膜パターンと、前記第1の導電膜
    パターンの中心部分に接続された引き出し配線と、前記
    引き出し配線と同一の層で形成され、前記引き出し配線
    およびその近傍を避けて層間絶縁膜に設けられたコンタ
    クトホールを通して前記第1の導電膜パターンに電気的
    に接続されて該第1の導電膜パターンに重畳して延在
    し、かつ前記引き出し配線およびその近傍を避けて形成
    された孤立状の第2の導電膜パターンとを有して構成さ
    れたインダクタ素子を具備したことを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の導電膜パターンは、前記第1
    の導電膜パターンより前記半導体基板側に位置する下層
    のパターンであることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の導電膜パターンは、前記第1
    の導電膜パターンより前記半導体基板側から離間して位
    置する上層のパターンであることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の導電膜パターンは前記第1の
    導電膜パターンより前記半導体基板側から離間して位置
    する上層のパターンであり、前記第2の導電膜パターン
    と同一の層で形成されかつ該第2の導電膜パターンと電
    気的に絶縁されたトリミング導電膜が前記第1の導電膜
    パターンの複数の箇所に接続しており、前記複数の箇所
    間の前記トリミング導電膜の部分の切断の有無を選択す
    ることにより前記インダクタ素子のインダクタンス値を
    調整するようにしたことを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 前記スパイラル状の第1の導電膜パター
    ンの側面に絶縁膜を介して磁性体層のサイドウォールが
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  6. 【請求項6】 前記磁性体層は鉄・ニッケル合金層もし
    くは鉄・ニッケル・コバルト合金層であることを特徴と
    する請求項5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板の一主面上に形成されたスパ
    イラル状の第1の導電膜パターンと、層間絶縁膜に設け
    られたコンタクトホールを通して前記第1の 導電膜パタ
    ーンに電気的に接続されかつ該第1の導電膜パターンに
    重畳して延在する孤立状の第2の導電膜パターンとを有
    して構成されたインダクタ素子を具備し、前記第2の導
    電膜パターンは前記第1の導電膜パターンより前記半導
    体基板側から離間して位置する上層のパターンであり、
    前記第2の導電膜パターンと同一の層で形成されかつ該
    第2の導電膜パターンと電気的に絶縁されたトリミング
    導電膜が前記第1の導電膜パターンの複数の箇所に接続
    しており、前記複数の箇所間の前記トリミング導電膜の
    部分の切断の有無を選択することにより前記インダクタ
    素子のインダクタンス値を調整するようにしたことを
    徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記トリミング導電膜はスパイラル状の
    前記第1の導電膜パターン上を横断するように形成され
    ていることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板の一主面上に形成されたスパ
    イラル状の第1の導電膜パターンと、層間絶縁膜に設け
    られたコンタクトホールを通して前記第1の導電膜パタ
    ーンに電気的に接続されかつ該第1の導電膜パターンに
    重畳して延在する孤立状の第2の導電膜パターンとを有
    して構成されたインダクタ素子を具備し、前記第1の導
    電膜パターン下の前記半導体基板に該第1の導電膜パタ
    ーンと同様の平面形状のスパイラル状の溝が形成され、
    絶縁膜により前記溝が充填されていることを特徴とする
    半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記スパイラル状の溝は前記半導体基
    板の主面に設けられている絶縁膜を貫通して形成されて
    いることを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板の一主面上に形成されたス
    パイラル状の第1の導電膜パターンと、層間絶縁膜に設
    けられたコンタクトホールを通して前記第1の導電膜パ
    ターンに電気的に接続されかつ該第1の導電膜パターン
    に重畳して延在する孤立状の第2の導電膜パターンとを
    有して構成されたインダクタ素子を具備し、前記スパイ
    ラル状の第1の導電膜パターンの上面及び側面のうち側
    面のみに絶縁膜を介して磁性体層のサイドウォールが設
    けられていることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板の一主面上にスパイラル状
    の第1の導電膜パターンを形成する工程と、前記第1の
    導電膜パターン上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記
    層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、前記
    コンタクトホールを通して前記第1の導電膜パターンに
    電気的に接続されかつ該第1の導電膜パターンに重畳し
    て延在する島状の第2の導電膜パターンを形成する工程
    とを有してインダクタ素子を構成する半導体装置の製造
    方法であって、前記第2の導電膜パターンの形成時に該
    第2の導電膜パターンと同一の層でかつ該第2の導電膜
    パターンと電気的に絶縁されたトリミング導電膜を前記
    第1の導電膜パターンの複数の箇所に接続して形成し、
    前記複数の箇所間の前記トリミング導電膜の部分の切断
    の有無を選択することにより前記インダクタ素子のイン
    ダクタンス値を調整することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記トリミング導電膜はスパイラル状
    の前記第1の導電膜パターン上を横断するように形成さ
    れていることを特徴とする請求項12記載の半導体装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板の一主面に平面形状がスパ
    イラル状の溝を形成する工程と、前記溝を絶縁膜で埋設
    する工程とを有して分離溝領域を設け、スパイラル状の
    前記分離溝領域上にスパイラル状の第1の導電膜パター
    ンと層間絶縁膜に設けられたコンタクトホールを通して
    前記第1の導電膜パターンとのみに電気的に接続されか
    つ該第1の導電膜パターンに重畳して延在する島状の第
    2の導電膜パターンとを有して構成されたインダクタ素
    子を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 島状の前記第2の導電膜パターンは
    パイラル状の前記分離溝領域上に形成された下層の導電
    膜パターンであり、スパイラル状の前記分離溝領域上の
    スパイラル状の前記第1の導電膜パターンは前記第2の
    導電膜パターン上に前記層間絶縁膜を介して設けられた
    上層の導電膜パターンであることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 スパイラル状の前記第1の導電膜パタ
    ーンはスパイラル状の前記分離溝領域上に形成された下
    層の導電膜パターンであり、島状の前記第2の導電膜パ
    ターンは前記第1の導電膜パターン上に前記層間絶縁膜
    を介して設けられた上層の導電膜パターンであることを
    特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 半導体基板上に島状の下層導電膜パタ
    ーンを形成する工程と、層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜に前記下層導電膜パターンに達するコン
    タクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホール
    を通して前記下層導電膜パターンに接続するスパイラル
    状の上層導電膜パターンを形成する工程と、前記上層導
    電膜パターンの側壁及び上面に絶縁膜を形成し、その上
    に強磁性体層を形成する工程と、前記強磁性体層の水平
    部分を除去し垂直部分のみを残存させることにより前記
    上層導電膜パターンの側壁に前記絶縁膜を介して強磁性
    層によるサイドウォールを形成する工程とを有してイ
    ンダクタ素子を構成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
JP7341515A 1995-12-27 1995-12-27 半導体装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2904086B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7341515A JP2904086B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 半導体装置およびその製造方法
EP96117885A EP0782190A3 (en) 1995-12-27 1996-11-07 Semiconductor device comprising an inductor element
US08/756,536 US6002161A (en) 1995-12-27 1996-11-26 Semiconductor device having inductor element made of first conductive layer of spiral configuration electrically connected to second conductive layer of insular configuration
KR1019960065055A KR100267413B1 (ko) 1995-12-27 1996-12-13 반도체 장치 및 그 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7341515A JP2904086B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09181264A JPH09181264A (ja) 1997-07-11
JP2904086B2 true JP2904086B2 (ja) 1999-06-14

Family

ID=18346667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7341515A Expired - Fee Related JP2904086B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 半導体装置およびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6002161A (ja)
EP (1) EP0782190A3 (ja)
JP (1) JP2904086B2 (ja)
KR (1) KR100267413B1 (ja)

Families Citing this family (102)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6008713A (en) * 1996-02-29 1999-12-28 Texas Instruments Incorporated Monolithic inductor
US5861647A (en) * 1996-10-02 1999-01-19 National Semiconductor Corporation VLSI capacitors and high Q VLSI inductors using metal-filled via plugs
KR100279753B1 (ko) * 1997-12-03 2001-03-02 정선종 반도체 집적회로 제조공정을 이용한 인덕터 제조방법
KR19990055422A (ko) * 1997-12-27 1999-07-15 정선종 실리콘 기판에서의 인덕터 장치 및 그 제조 방법
US6169320B1 (en) 1998-01-22 2001-01-02 Raytheon Company Spiral-shaped inductor structure for monolithic microwave integrated circuits having air gaps in underlying pedestal
NL1008353C2 (nl) * 1998-02-19 1999-08-20 Nedap Nv Spoel- en verbindingsconstructie voor een contactloos label.
US6534842B2 (en) * 1998-03-03 2003-03-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Composite components and the method of manufacturing the same
JP3942264B2 (ja) * 1998-03-11 2007-07-11 富士通株式会社 半導体基板上に形成されるインダクタンス素子
SE512699C2 (sv) * 1998-03-24 2000-05-02 Ericsson Telefon Ab L M En induktansanordning
FR2780551B1 (fr) 1998-06-29 2001-09-07 Inside Technologies Micromodule electronique integre et procede de fabrication d'un tel micromodule
FR2780546B1 (fr) * 1998-06-29 2003-05-16 Memscap Circuit integre monolithique comprenant une inductance plane ou un transformateur plan, et procede de fabrication d'un tel circuit
EP0991123A1 (fr) * 1998-10-01 2000-04-05 EM Microelectronic-Marin SA Microstructure munie d'une antenne magnétique ou d'un organe de détection magnétique
US6201287B1 (en) * 1998-10-26 2001-03-13 Micron Technology, Inc. Monolithic inductance-enhancing integrated circuits, complementary metal oxide semiconductor (CMOS) inductance-enhancing integrated circuits, inductor assemblies, and inductance-multiplying methods
US6249191B1 (en) 1998-11-23 2001-06-19 Micron Technology, Inc. Monolithic integrated circuit oscillators, complementary metal oxide semiconductor (CMOS) voltage-controlled oscillators, integrated circuit oscillators, oscillator-forming methods, and oscillation methods
US6287931B1 (en) * 1998-12-04 2001-09-11 Winbond Electronics Corp. Method of fabricating on-chip inductor
US8421158B2 (en) 1998-12-21 2013-04-16 Megica Corporation Chip structure with a passive device and method for forming the same
US6303423B1 (en) * 1998-12-21 2001-10-16 Megic Corporation Method for forming high performance system-on-chip using post passivation process
US8178435B2 (en) 1998-12-21 2012-05-15 Megica Corporation High performance system-on-chip inductor using post passivation process
US6965165B2 (en) 1998-12-21 2005-11-15 Mou-Shiung Lin Top layers of metal for high performance IC's
US6274937B1 (en) * 1999-02-01 2001-08-14 Micron Technology, Inc. Silicon multi-chip module packaging with integrated passive components and method of making
JP3465617B2 (ja) 1999-02-15 2003-11-10 カシオ計算機株式会社 半導体装置
FR2791470B1 (fr) * 1999-03-23 2001-06-01 Memscap Circuit integre monolithique incorporant un composant inductif et procede de fabrication d'un tel circuit integre
JP4005762B2 (ja) 1999-06-30 2007-11-14 株式会社東芝 集積回路装置及びその製造方法
KR100348247B1 (ko) * 1999-09-21 2002-08-09 엘지전자 주식회사 마이크로 수동소자 및 제조 방법
US6856228B2 (en) * 1999-11-23 2005-02-15 Intel Corporation Integrated inductor
US6429504B1 (en) * 2000-05-16 2002-08-06 Tyco Electronics Corporation Multilayer spiral inductor and integrated circuits incorporating the same
SG99939A1 (en) * 2000-08-11 2003-11-27 Casio Computer Co Ltd Semiconductor device
DE10040811A1 (de) 2000-08-21 2002-03-14 Infineon Technologies Ag Monolithisch integrierbare Induktivität
JP2002110908A (ja) * 2000-09-28 2002-04-12 Toshiba Corp スパイラルインダクタおよびこれを備える半導体集積回路装置の製造方法
KR20020039016A (ko) * 2000-11-20 2002-05-25 황인길 멀티라인구조를 갖는 나선형 인덕터 및 제조방법
US6373121B1 (en) * 2001-03-23 2002-04-16 United Microelectronics Corp. Silicon chip built-in inductor structure
US6608361B2 (en) * 2001-07-31 2003-08-19 G-Plus, Inc. On-chip inductor using active magnetic energy recovery
KR100420948B1 (ko) * 2001-08-22 2004-03-02 한국전자통신연구원 병렬 분기 구조의 나선형 인덕터
US6759275B1 (en) 2001-09-04 2004-07-06 Megic Corporation Method for making high-performance RF integrated circuits
WO2003038899A2 (de) * 2001-10-26 2003-05-08 Infineon Technologies Ag Halbleiterstruktur mit einer spule unter der ersten verdrahtungsschicht oder zwischen zwei verdrahtungsschichten
JP3792635B2 (ja) * 2001-12-14 2006-07-05 富士通株式会社 電子装置
US6650220B2 (en) * 2002-04-23 2003-11-18 Chartered Semiconductor Manufacturing Ltd. Parallel spiral stacked inductor on semiconductor material
US6841847B2 (en) * 2002-09-04 2005-01-11 Chartered Semiconductor Manufacturing, Ltd. 3-D spiral stacked inductor on semiconductor material
KR100818266B1 (ko) * 2002-09-13 2008-03-31 삼성전자주식회사 고주파 집적회로에 사용되는 인덕터
KR100461536B1 (ko) * 2002-11-14 2004-12-16 한국전자통신연구원 품질 계수가 개선된 인덕터 및 그를 위한 단위 인덕터배열법
KR100937648B1 (ko) * 2002-12-30 2010-01-19 동부일렉트로닉스 주식회사 반도체 인덕터 및 이의 제조 방법
WO2004070746A1 (ja) * 2003-02-04 2004-08-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha スパイラルインダクタおよびトランス
JP4519418B2 (ja) * 2003-04-28 2010-08-04 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
US7400025B2 (en) * 2003-05-21 2008-07-15 Texas Instruments Incorporated Integrated circuit inductor with integrated vias
TWI236763B (en) * 2003-05-27 2005-07-21 Megic Corp High performance system-on-chip inductor using post passivation process
JP4904813B2 (ja) * 2003-06-16 2012-03-28 日本電気株式会社 半導体デバイスおよびその製造方法
US7283028B2 (en) * 2003-08-07 2007-10-16 Tdk Corporation Coil component
US7075167B2 (en) * 2003-08-22 2006-07-11 Agere Systems Inc. Spiral inductor formed in a semiconductor substrate
GB2406720B (en) * 2003-09-30 2006-09-13 Agere Systems Inc An inductor formed in an integrated circuit
KR100602078B1 (ko) * 2003-10-01 2006-07-19 동부일렉트로닉스 주식회사 반도체 소자의 인덕터 및 그의 제조방법
JP2005150329A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Canon Inc 配線構造及びその作製方法
US6940386B2 (en) * 2003-11-19 2005-09-06 Scintera Networks, Inc Multi-layer symmetric inductor
US20050104158A1 (en) * 2003-11-19 2005-05-19 Scintera Networks, Inc. Compact, high q inductor for integrated circuit
US7355282B2 (en) 2004-09-09 2008-04-08 Megica Corporation Post passivation interconnection process and structures
US8008775B2 (en) 2004-09-09 2011-08-30 Megica Corporation Post passivation interconnection structures
JP2006186034A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Toshiba Corp 半導体装置
US8384189B2 (en) 2005-03-29 2013-02-26 Megica Corporation High performance system-on-chip using post passivation process
JP2006302992A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法、及び半導体装置
TWI330863B (en) * 2005-05-18 2010-09-21 Megica Corp Semiconductor chip with coil element over passivation layer
US7960269B2 (en) 2005-07-22 2011-06-14 Megica Corporation Method for forming a double embossing structure
JP4668719B2 (ja) * 2005-07-25 2011-04-13 Okiセミコンダクタ株式会社 インダクタの特性調整方法
JP4544181B2 (ja) * 2006-03-03 2010-09-15 セイコーエプソン株式会社 電子基板、半導体装置および電子機器
US20070239444A1 (en) * 2006-03-29 2007-10-11 Motorola, Inc. Voice signal perturbation for speech recognition
US7636242B2 (en) 2006-06-29 2009-12-22 Intel Corporation Integrated inductor
JP5090688B2 (ja) * 2006-08-17 2012-12-05 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
TWI315580B (en) * 2006-09-11 2009-10-01 Via Tech Inc Symmetrical inductor
US20080100408A1 (en) * 2006-10-25 2008-05-01 Chih-Hua Chen Inductor structure
US8569876B2 (en) 2006-11-22 2013-10-29 Tessera, Inc. Packaged semiconductor chips with array
US8749021B2 (en) 2006-12-26 2014-06-10 Megit Acquisition Corp. Voltage regulator integrated with semiconductor chip
KR100818411B1 (ko) * 2007-03-26 2008-04-02 동부일렉트로닉스 주식회사 온 칩 인덕터 구조 및 방법
TWI348760B (en) * 2007-08-17 2011-09-11 Via Tech Inc Inductor structure
TWI379322B (en) * 2007-10-12 2012-12-11 Via Tech Inc Spiral inductor device
US8253523B2 (en) * 2007-10-12 2012-08-28 Via Technologies, Inc. Spiral inductor device
US20090115022A1 (en) * 2007-11-06 2009-05-07 Nec Electronics Coroporation Semiconductor device
US9269485B2 (en) * 2007-11-29 2016-02-23 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Method of creating spiral inductor having high Q value
US8193893B2 (en) * 2008-03-26 2012-06-05 International Business Machines Corporation Inductor having opening enclosed within conductive line and related method
JP2009260141A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Panasonic Corp インダクタ素子を備えた半導体装置
WO2010075447A1 (en) 2008-12-26 2010-07-01 Megica Corporation Chip packages with power management integrated circuits and related techniques
JP5578797B2 (ja) 2009-03-13 2014-08-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
DE102009018434B4 (de) * 2009-04-22 2023-11-30 Ev Group Gmbh Aufnahmeeinrichtung zur Aufnahme von Halbleitersubstraten
US20100327406A1 (en) 2009-06-26 2010-12-30 Stats Chippac, Ltd. Semiconductor Device and Method of Forming Inductor Over Insulating Material Filled Trench In Substrate
JP5486376B2 (ja) * 2010-03-31 2014-05-07 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
EP2385534B1 (en) * 2010-05-05 2017-10-18 Nxp B.V. Integrated transformer
US9640437B2 (en) 2010-07-23 2017-05-02 Tessera, Inc. Methods of forming semiconductor elements using micro-abrasive particle stream
US8610259B2 (en) 2010-09-17 2013-12-17 Tessera, Inc. Multi-function and shielded 3D interconnects
US8847380B2 (en) 2010-09-17 2014-09-30 Tessera, Inc. Staged via formation from both sides of chip
US8470612B2 (en) 2010-10-07 2013-06-25 Infineon Technologies Ag Integrated circuits with magnetic core inductors and methods of fabrications thereof
KR101059490B1 (ko) * 2010-11-15 2011-08-25 테세라 리써치 엘엘씨 임베드된 트레이스에 의해 구성된 전도성 패드
US8736066B2 (en) 2010-12-02 2014-05-27 Tessera, Inc. Stacked microelectronic assemby with TSVS formed in stages and carrier above chip
US8587126B2 (en) 2010-12-02 2013-11-19 Tessera, Inc. Stacked microelectronic assembly with TSVs formed in stages with plural active chips
US20130146345A1 (en) * 2011-12-12 2013-06-13 Kazuki KAJIHARA Printed wiring board and method for manufacturing the same
US8717136B2 (en) 2012-01-10 2014-05-06 International Business Machines Corporation Inductor with laminated yoke
KR101339486B1 (ko) 2012-03-29 2013-12-10 삼성전기주식회사 박막 코일 및 이를 구비하는 전자 기기
US9064628B2 (en) 2012-05-22 2015-06-23 International Business Machines Corporation Inductor with stacked conductors
US9208938B2 (en) * 2013-10-02 2015-12-08 Globalfoundries Inc. Inductor structure having embedded airgap
US9607748B2 (en) * 2014-09-03 2017-03-28 Teledyne Scientific & Imaging, Llc Micro-fabricated integrated coil and magnetic circuit and method of manufacturing thereof
US10671204B2 (en) 2015-05-04 2020-06-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Touch panel and data processor
US10062505B1 (en) 2015-12-30 2018-08-28 Hrl Laboratories, Llc Laminated conductors
US10553353B2 (en) * 2016-11-18 2020-02-04 Globalfoundries Inc. Parallel stacked inductor for high-Q and high current handling and method of making the same
US10734331B2 (en) 2017-08-16 2020-08-04 Texas Instruments Incorporated Integrated circuit with an embedded inductor or transformer
KR101973439B1 (ko) * 2017-09-05 2019-04-29 삼성전기주식회사 코일 부품
US11183471B2 (en) * 2019-11-12 2021-11-23 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59114807A (ja) * 1982-12-21 1984-07-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリント多層コイル
JPS61144052A (ja) 1984-12-17 1986-07-01 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
US4959631A (en) * 1987-09-29 1990-09-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Planar inductor
JPH0377360A (ja) * 1989-08-18 1991-04-02 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JPH03263366A (ja) 1990-03-13 1991-11-22 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法
JPH0677407A (ja) * 1992-04-06 1994-03-18 Nippon Precision Circuits Kk 半導体装置
JPH07106514A (ja) * 1993-10-07 1995-04-21 Toshiba Corp 半導体集積回路装置
JPH07211865A (ja) * 1994-01-19 1995-08-11 Fujitsu Ltd インダクタ
JPH07240502A (ja) * 1994-03-02 1995-09-12 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置およびその製造方法
US5610433A (en) * 1995-03-13 1997-03-11 National Semiconductor Corporation Multi-turn, multi-level IC inductor with crossovers
GB2292015B (en) * 1994-07-29 1998-07-22 Plessey Semiconductors Ltd Trimmable inductor structure
US5446311A (en) * 1994-09-16 1995-08-29 International Business Machines Corporation High-Q inductors in silicon technology without expensive metalization
US5793272A (en) * 1996-08-23 1998-08-11 International Business Machines Corporation Integrated circuit toroidal inductor

Also Published As

Publication number Publication date
EP0782190A3 (en) 1999-06-16
EP0782190A2 (en) 1997-07-02
JPH09181264A (ja) 1997-07-11
US6002161A (en) 1999-12-14
KR100267413B1 (ko) 2000-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2904086B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
EP0778593B1 (en) Method for realizing magnetic circuits in an integrated circuit
US6166422A (en) Inductor with cobalt/nickel core for integrated circuit structure with high inductance and high Q-factor
TWI292204B (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JPH08250332A (ja) 3次元集積回路インダクタ
JPWO2008016089A1 (ja) インダクタ素子及びその製造方法並びにインダクタ素子を搭載した半導体装置
US5915188A (en) Integrated inductor and capacitor on a substrate and method for fabricating same
JP2000511350A (ja) 集積回路のための導電体
JPH09162354A (ja) 集積インダクタ構造およびその製造方法
JP4584533B2 (ja) 半導体基板中に形成された薄膜多層高qトランスフォーマ
US20090261452A1 (en) Semiconductor device including an inductor element
CN109036798A (zh) 用于磁芯的通孔以及相关系统和方法
JP3939112B2 (ja) 半導体集積回路
JP3164025B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
US8004061B1 (en) Conductive trace with reduced RF impedance resulting from the skin effect
JP2004031922A (ja) 半導体装置
KR20030030958A (ko) 인덕턴스 및 그 제조방법
US20100052095A1 (en) Inductor for semiconductor device and method of fabricating the same
US7223680B1 (en) Method of forming a dual damascene metal trace with reduced RF impedance resulting from the skin effect
JPH08222695A (ja) インダクタ素子及びその製造方法
JP4324352B2 (ja) 平面型トランスフォーマーおよびその製造方法
KR20010075974A (ko) 반도체 집적회로 공정에 의한 인덕터 및 제조 방법
US7309639B1 (en) Method of forming a metal trace with reduced RF impedance resulting from the skin effect
JP2003078017A (ja) 半導体装置
JP2006302992A (ja) 半導体装置の製造方法、及び半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees