JP2876397B2 - 育苗シート、育苗シートの製造方法、育苗方法、栽培方法および移植機 - Google Patents

育苗シート、育苗シートの製造方法、育苗方法、栽培方法および移植機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水稲等の育苗に好
適に用いられる育苗シート、該育苗シートを製造するた
めの育苗シートの製造方法、育苗シートを用いた育苗方
法および栽培方法、ならびに育苗シートを用いた移植機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数の紙筒を相互に接着せしめて集合化
し、土壌を充填した各紙筒に種籾を播種して育成し、育
苗後に各紙筒を分離して植付けるようにしたものが、特
開昭50−57808号公報で開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、各紙筒が相互に接着されて集合体をなすので
集合体が嵩張って取扱いが容易とは言い難く、また各紙
筒に土壌が充填されるので、紙筒の集合体が比較的大重
量となって運搬作業の労力が過大となり、しかも紙筒へ
の土壌充填時に土壌が周囲に飛散して汚なくなりがちで
ある。さらに機械的な移植を行なうためには、各紙筒の
相対位置を厳密に一定に規定する必要があり、工業的な
量産が困難であった。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、小型、軽量化を図るとともに土壌を用いるこ
とを不要として上記問題を解決するとともに工業的な量
産化を可能とした育苗シートを提供するとともに、その
育苗シートを適切に製造し得る製造方法、育苗シートを
用いた適切な育苗方法および栽培方法、ならびに育苗シ
ートによる適切な移植を可能とした移植機を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に従う育苗シートは、幅方向を
上下方向として帯状に延びる支持帯の一面に、連続気孔
を有する多孔性シートが取付けられ、種苗を収納する収
納凹部が前記多孔性シートに設けられることを特徴とす
る。
【0006】ここで、上記「種苗」は、種子または催芽
済み種子を含むものとする。
【0007】請求項2記載の発明に従う育苗シートは、
請求項1記載の発明の構成に加えて、前記支持帯に、該
支持帯をその長手方向に送るための送り用係止部が少な
くとも一列に並んで設けられることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明に従う育苗シートは、
請求項2記載の発明の構成に加えて、送り用係止部が、
支持帯の上下両側にそれぞれ設けられることを特徴とす
る。
【0009】請求項4記載の発明に従う育苗シートは、
請求項1記載の発明の構成に加えて、帯状に形成された
多孔性シートを複数のシート片に分離することを可能と
するスリットが、該多孔性シートの長手方向にほぼ等間
隔の位置で上下に長く延びて設けられることを特徴とす
る。
【0010】請求項5記載の発明に従う育苗シートは、
請求項4記載の発明の構成に加えて、前記支持帯をその
長手方向に送るための送り用係止部が、該支持帯の長手
方向に沿って前記スリットにほぼ対応した位置で、支持
帯に設けられることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明に従う育苗シートは、
請求項1記載の発明の構成に加えて、多孔性シートの下
端部が支持帯の下端から突出されることを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明に従う育苗シートは、
請求項1記載の発明の構成に加えて、収納凹部が多孔性
シートの上部に設けられることを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明に従う育苗シートは、
請求項1記載の発明の構成に加えて、収納凹部が、該収
納凹部に収納される種苗の姿勢を略上下または略水平に
規制する形状に形成されることを特徴とする。
【0014】請求項9記載の発明に従う育苗シートは、
請求項4記載の発明の構成に加えて、前記スリットに、
該スリットの両側のシート片を相互に区画する遮蔽部材
が配設されることを特徴とする。
【0015】請求項10記載の発明に従う育苗シート
は、請求項1記載の発明の構成に加えて、育苗および移
植時にはロール状に巻かれることを特徴とする。
【0016】請求項11記載の発明に従う育苗シート
は、請求項10記載の発明の構成に加えて、多孔性シー
トが外周側に配置されることを特徴とする。
【0017】請求項12記載の発明に従う育苗シート
は、請求項10記載の発明の構成に加えて、多孔性シー
トが内周側に配置されることを特徴とする。
【0018】請求項13記載の発明に従う育苗シート
は、請求項1記載の発明の構成に加えて、育苗および移
植時には、全体として矩形状となるように蛇行して折り
畳まれることを特徴とする。
【0019】請求項14記載の発明に従う育苗シート
は、請求項1記載の発明の構成に加えて、多孔性シート
の下部には、移植時に移植爪を係合せしめる爪掛け孔が
設けられることを特徴とする。
【0020】請求項15記載の発明に従う育苗シート
は、請求項14記載の発明の構成に加えて、多孔性シー
トの下端部が支持帯の下端から突出され、爪掛け孔が、
その少なくとも一部を支持帯の下端よりも下方に配置し
て多孔性シートに設けられることを特徴とする。
【0021】請求項16記載の発明に従う育苗シート
は、請求項7記載の発明の構成に加えて、収納凹部の上
端が多孔性シートの上端に近接して配置されるか、多孔
性シートの上端で開口されることを特徴とする。
【0022】請求項17記載の発明に従う育苗シートの
製造方法は、請求項1記載の育苗シートを製造するにあ
たって、連続気孔を有する多孔質の材料から成る長尺の
ブロックを製造する工程と、該ブロックを3〜10mm
厚にスライス加工して多孔性シートを得る工程と、支持
帯および多孔性シートを相互に接着する工程と、少なく
とも収納凹部を多孔性シートに形成するための打ち抜き
加工工程とを順次経過せしめることを特徴とする。
【0023】請求項18記載の育苗シートの製造方法
は、請求項17記載の発明の構成に加えて、支持帯およ
び多孔性シートを相互に接着する工程で、支持帯および
多孔性シートの対向面の一部を相互に接着することを特
徴とする。
【0024】請求項19記載の発明に従う育苗方法は、
請求項10ないし13のいずれかに記載の育苗シートの
収納凹部に収納した種苗を、水耕栽培により育苗するこ
とを特徴とする。
【0025】請求項20記載の発明に従う栽培方法は、
請求項1記載の育苗シートを、その収納凹部に種苗を収
納した状態で地中に直接植付けて直播き栽培を行なうこ
とを特徴とする。
【0026】請求項21記載の発明に従う移植機は、請
求項1に記載の育苗シートを載せる移植台と、移植台上
から育苗シートを送り出す送り機構と、該送り機構で送
り出された育苗シートの支持帯から多孔性シートを剥が
して地中に植付ける植付け機構とを備えることを特徴と
する。
【0027】さらに請求項22記載の移植機は、請求項
14または15記載の育苗シートの爪掛け孔に、支持帯
側から移植爪を係合して多孔性シートを支持帯から剥が
す植付け機構を備えることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0029】図1ないし図12は本発明の第1実施例を
示すものであり、図1は育苗シートの側面図、図2は図
1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3−3線拡大断
面図、図4は図1の4−4線拡大断面図、図5はロール
状に巻かれた状態の育苗シートの斜視図、図6は育苗装
置の縦断側面図、図7は種籾からの育苗過程を順次説明
するための図、図8は発芽率の比較結果を示す図、図9
は育苗面積の比較結果を示す図、図10は田植え機の側
面図、図11は田植え機の平面図、図12は植付け機構
の一部構成を簡略化して示す側面図である。
【0030】先ず図1ないし図4において、この育苗シ
ート211 は、幅方向を上下方向として帯状に延びる薄
い支持帯221 と、連続気孔を有する多孔性シート23
1 とが、該多孔性シート231 を支持帯221 から剥離
することを可能として相互に接着されて成るものであ
る。
【0031】薄い支持帯221 としては、 (1)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、アクリルおよびポリウレタン等の熱可塑性樹脂から
成るフィルム (2)ポリエステルやポリエチレンテレフタレート等の
熱硬化性樹脂から成るフィルム (3)アクリル、ポリプロピレン、ナイロンおよびポリ
エステル等の合成繊維あるいは天然繊維の長繊維あるい
は短繊維から成る不織布 (4)天然繊維、合成繊維あるいは混紡の生地等の織布 (5)和紙および洋紙等の製紙あるいは厚紙等のセルロ
ース製品 (6)ポリ乳酸などの乳酸系、あるいは脂肪族ポリエス
テルなどから成る生分解性フィルム 等を好適に用いることができる。
【0032】しかも上記(1)あるいは(2)のフィル
ムを用いるときには、その厚みが、育苗および移植作業
に支障を生じない程度たとえば0.05〜0.15m
m、望ましくは0.12mmに設定される。また上記
(3)の不織布を用いるときには、その重量が20〜8
0g/m2 に設定されるとともに、厚みが0.15〜
0.8mm、望ましくは0.2〜0.4mmに設定され
るものであり、その場合、天然繊維によるときには、そ
の天然繊維の密度に応じて後加工を適宜施すようにすれ
ばよい。
【0033】多孔性シート231 は、軟質(半硬質を含
む)ポリウレタンフォーム、フォームラバーおよび不織
布等により形成されるものであり、その厚みは、該多孔
性シート231 に種苗全体を収納させ得る程度たとえば
3〜10mmに設定される。
【0034】このようにして、多孔性シート231 の厚
みに対して支持帯221 の厚みは、ごく小さく設定され
るのであるが、図2ないし図4では、育苗シート211
の構成を明確化するために、支持帯221 がその厚みを
誇張して描かれている。
【0035】多孔性シート231 の幅は支持帯221
幅と略同一に設定されるが、多孔性シート231 は、そ
の下端部を支持帯221 の下端から突出させるようにし
て支持帯221 に接着されており、多孔性シート231
の上部には、種苗たとえば水稲の種籾を収納する収納凹
部241 …が、支持帯221 の一面が閉塞端となるよう
にして、支持帯221 の長手方向に等間隔をあけて設け
られる。また各収納凹部241 …は、該収納凹部241
に収納される種籾の姿勢を略上下または略水平に規制す
る形状に形成されるものであり、この第1実施例では、
上下の長さを種籾の縦径と略同等かそれ以上とした縦長
の楕円形状に形成される。しかも各収納凹部241
は、この第1実施例のように多孔性シート231 の上端
に近接して配置されるか、多孔性シート231 の上端で
開口される。
【0036】多孔性シート231 には、該多孔性シート
231 を複数のシート片251 …に分離することを可能
とするスリット261 …が、各収納凹部241 …間の中
央部に位置するようにして多孔性シート231 の長手方
向にほぼ等間隔をあけた位置に設けられる。これらのス
リット261 …は、多孔性シート231 を複数のシート
片251 …に分離し得るものであればよく、この実施例
のように多孔性シート231 の幅方向すなわち上下方向
全長にわたって設けられていてもよく、また多孔性シー
ト231 の幅方向に沿って部分的に設けられていてもよ
い。
【0037】また支持帯221 の上部および下部には、
該支持帯221 をその長手方向に送るための送り用係止
部としての送り孔271 …,271 …がそれぞれ一列に
並んで設けられており、それらの送り孔271 …,27
1 …は、前記スリット261…にほぼ対応して配置され
る。而して多孔性シート231 の下部には、支持帯22
1 の下部に設けられている送り孔271 …に対応した孔
281 …がそれぞれ設けられる。
【0038】各収納凹部241 …にほぼ対応する位置で
多孔性シート231 の下部には、移植時に移植爪65
(図9〜図11参照)を係合せしめる円形の爪掛け孔2
1 …が設けられ、それらの爪掛け孔291 …は、その
下部が支持帯221 の下端よりも下方に位置するように
して多孔性シート231 に設けられる。しかも支持帯2
1 の下端には、各爪掛け孔291 …の上部に対応して
半円形の切欠き部301…が設けられる。
【0039】図4に特に注目して、各スリット261
には、相互に隣接するシート片25 1 ,251 間を区画
するようにして、紙等から成る遮蔽部材31…が挿入さ
れており、これらの遮蔽部材31…は、育苗時に相互に
隣接するシート片251 ,251 でそれぞれ育苗される
苗の根がスリット261 を跨いで伸びることを阻止する
働きをする。なお、多孔性シート231 の長手方向に沿
うスリット261 の幅を比較的大きくして遮蔽部材31
…を挿入することを止めてもよく、またスリット261
に臨むシート片251 の側面から連続気孔を無くす場合
も考えられ、そのようにしても、シート片251 で育成
した苗の根が隣接シート片251 に侵入することを防止
して、苗付きシート片251 の植付けを簡単にすること
が可能である。
【0040】このような育苗シート211 の製造にあた
っては、連続気孔を有する多孔質の材料から成る長尺の
ブロックを製造する工程と、該ブロックを3〜10mm
厚にスライス加工して多孔性シート231 を得る工程
と、支持帯221 および多孔性シート231 を相互に接
着する工程と、相互に接着した支持帯221 および多孔
性シート231 に型による打ち抜き加工を施して収納凹
部241 …、スリット261 …、孔281 …および爪掛
け孔291 …を多孔性シート231 に形成するとともに
上下二列の送り孔271 …,271 …および切欠き部3
1 …を支持帯221 に形成する工程とを順次経過せし
める。
【0041】連続気孔を有する多孔質の材料としてたと
えば軟質ポリウレタンフォームを選択した場合には、ポ
リエーテルポリオールおよびポリエステルポリオール等
のポリオール類と、トリレンジイソシアネート、44′
ジフェニルメタンジイソシアネート等の有機イソシアネ
ート類と、トリエチレンジアミン等のアミン触媒と、ジ
ブチルチンジラウレート等の錫触媒と、シリコーン油等
の整泡剤と、H2 Oおよび低沸点溶剤等の発泡剤とを混
合、攪拌して発泡させた後、架橋を完了させてポリウレ
タンフォームを得る。但し、着色剤、充填剤および肥料
等を必要に応じて加えてもよい。
【0042】ところで、軟質ポリウレタンフォームを製
造する際の原料の1つであるポリオール類には、上述の
ようにポリエーテルポリオールおよびポリエステルポリ
オールがあるが、育苗シート211 に用いる多孔性シー
ト231 を得るためには、ポリエーテルポリオールを用
いることが望ましい。これは、ポリエステルポリオール
を用いたものでは、独立気孔が多くて通気性が小さくな
り、また加水分解性がポリエーテルポリオールを用いた
ものよりも大きくなるからである。さらにポリウレタン
フォームの密度は14〜50kg/m3の一般的に得られる
ものであればよいが、密度が16kg/m3未満である場合
には、強度(特に引張り強さおよび引裂強さ)が小さく
なって移植時に爪掛け孔291 に移植爪65(図10〜
図12参照)を掛けたときに切れてしまう場合があり、
また密度が35kg/m3以上になると気孔径が小さくなり
過ぎて苗の種類によっては発芽、育苗が妨げられるおそ
れもあるので、ポリウレタンフォームの密度は16〜3
5kg/m3であることが望ましい。
【0043】ここで、軟質ポリウレタンフォームの実際
の製造例では、分子量3000、官能基数3、OH価5
6のポリエーテルポリオール100重量部と、トリエチ
レンジアミン(アミン触媒)0.01重量部と、ノルマ
ルエチルモルフォリン0.15重量部と、ジブチルチン
ジラウレート(錫触媒)0.12重量部と、水5.5重
量部と、シリコーン油(整泡剤)1.2重量部と、トリ
レンジイソシアネート(2.4/2.6=80/20)
67重量部とを混合、攪拌して発泡させることにより、
軟質ポリウレタンフォームを得た。そして得られた軟質
ポリウレタンフォームの物性は、密度18kg/m3、引張
り強さ1.1kg/cm2 、引裂強さ0.62kg/cm、伸び
160%であった。
【0044】連続気孔を有する多孔質の材料としてたと
えば不織布を選択した場合には、ポリプロピレン繊維お
よびポリエチレン繊維等の長繊維、短繊維を連続的に紡
糸して絡み合わせ、所定の厚さに連続成形すればよい。
【0045】このようにして連続気孔を有する多孔質の
材料から得られるブロックは、スライス機により3〜1
0mm厚にスライスすることにより多孔性シート231
として形成されるものであり、この実施例では、4.5
mm厚にスライスされたものが用いられる。
【0046】支持帯221 および多孔性シート231
相互に接着するにあたって、たとえば支持帯221 がポ
リエチレンテレフタレートのフィルムから成り、多孔性
シート231 が軟質ポリウレタンフォームから成る場合
には、支持帯221 および多孔性シート231 のいずれ
か一面に、ドクターロールを用いた転写によりアクリル
樹脂系粘着剤を塗布した後、両者221 ,231 を相互
に重ねて圧着する。この際、支持帯221 および多孔性
シート231 の対向面の全面を接着するのではなく該対
向面の一部を相互に接着することが望ましい。そのよう
な部分接着を行なうことにより、移植爪65(図10〜
図12参照)による多孔性シート231の剥がし力より
も多孔性シート231 の引張り強度を大きくするととも
に、多孔性シート231 を支持帯221 から剥離せしめ
るのに要する力を低減することが可能となり、また多孔
性シート231 を支持帯221 から剥離せしめる際に支
持帯221 に作用する引張り力を小さくすることができ
るので支持帯221 が必要とする引張り強度を比較的小
さく設定することが可能となる。
【0047】支持帯221 および多孔性シート231
型による打ち抜き加工を施すにあたっては、全カットお
よびハーフカットの2工程を連続して実行する。先ず全
カット工程では、支持帯221 および多孔性シート23
1 が積層されて成る積層材をその多孔性シート231
上方位置となるようにして配置し、その積層材を完全に
打ち抜くようにして刃型部材で送り孔271 …、爪掛け
孔291 …および半円形の切欠き部301 …を形成す
る。次いでハーフカット工程では、別の刃型部材により
支持帯221 を該刃型部材でカットすることなく多孔性
シート231 のみを打ち抜くようにして、収納凹部24
1 …およびスリット261 …を多孔性シート231 に形
成する。このようにして一連の製造工程を終了すること
により、育苗シート211 が製造されることになる。
【0048】上述のように製造された育苗シート211
による種苗の育苗を行なうにあたっては水耕栽培が用い
られるものであり、たとえば水稲の育苗にあたっては、
育苗シート211 の各収納凹部241 …に播種後の種籾
をそれぞれ収納する。ところで、従来の水稲の育苗は、
浸種および催芽処理を行なってから播種を行なうように
していたのであるが、本発明の育苗シート211 を用い
た育苗では浸種および浸種のいずれを先行させてもよ
く、たとえば播種を先にして浸種を行なう場合には、種
籾を約15度C以下の比較的低温度で貯蔵しておき、播
種後の種籾を各収納凹部241 …に収納し、その後で、
図5で示すように育苗シート211 をロール状に巻付け
て浸種処理を行なう。この際、多孔性シート231 が外
周側に配置されるようにして育苗シート211 を巻付け
ておき、ロール状に巻かれたままの育苗シート211
10度C前後の低温で10〜15日程度水に浸して浸種
処理を行なうようにする。
【0049】浸種処理後の催芽処理を行なうにあたって
は、図6で示す育苗装置が用いられる。すなわち合成樹
脂フィルム等で構成される育苗ハウス33内の育苗室3
4に育苗槽35が設置されており、該育苗槽35の底部
に設けられた載置棚36上に、ロール状に巻かれた育苗
シート211 …が載置される。而して載置棚36は、そ
の上に載せられた育苗シート211 …から下方に伸びる
根が相互に絡み付かないようにするために格子状に形成
されていることが望ましい。
【0050】育苗槽35と、循環ポンプ37と、ヒータ
38とは、この順に接続されて水循環系39を構成する
ものであり、ヒータ38および育苗槽35間で水循環系
39から分岐した噴霧シャワー装置40が、載置棚36
上の各育苗シート211 …に上方から噴霧することを可
能として配設される。
【0051】このような育苗装置による育苗にあたっ
て、育苗シート211 の各収納凹部241 …に、図7
(a)で示すように、胚41aを上方にかつ胚乳41b
を下方にした播種後の種籾41…を収納しておき、ロー
ル状に巻付けた育苗シート211を載置棚36上に載置
する。このように種籾41…の姿勢を規制するのは、胚
41aの幼芽41cが上か横に、また幼根41dが下か
横に配置されることにより、催芽率が向上し、苗の高さ
も揃い易いからである。
【0052】発芽までは、ヒータ38による加熱により
32〜35度C前後に温められた水耕液を水循環系39
で循環せしめ、たとえば5〜8時間おきに噴霧シャワー
装置40から水耕液を散布する。この際、育苗槽35内
で育苗シート211 …が水耕液中に浸漬したままである
と、酸素不足により発芽が阻害されるので、育苗槽35
内の水耕液面を図6で示すようにレベルL1 に設定して
おき、育苗シート21 1 …を30〜32度Cの空中に保
持しておくようにする。また発芽までは光が不要である
ので、育苗ハウス33には遮光処理を施しておく。
【0053】このような育苗過程では、図7(b)で示
すように、種籾41…から上方に向けて鞘葉41eが成
長し、種籾41…から下方に向けて種子根41fが伸び
ていくことになる。
【0054】発芽後には、葉の呼吸作用により酸素を取
入れ可能となるので、育苗シート211 …を水耕液中に
没することが可能であり、育苗シート211 の下部に対
応したレベルL2 と、育苗シート211 の上端に対応し
たレベルL3 との間に育苗槽35内の水耕液面を設定す
る。而してレベルL3 よりも下方に水耕液面を設定した
場合には、育苗シート211 における多孔性シート23
1 の毛管現象により水耕液を吸上げて種籾41に水耕液
を供給することが可能であり、必要であれば、噴霧シャ
ワー装置40による散水を行なうようにすればよい。し
かも発芽後には光が必要となるので、育苗ハウス33の
遮光処理を解除しておく。
【0055】全ての種籾からの発芽が完了した後には、
育苗ハウス33内の温度を育苗末期に20度C程度とな
るように徐々に低下させ、湿度も徐々に低下させて風に
あてるようにする。そうすれば、苗の徒長を防止し、丈
夫に育てることができる。而して発芽後の育苗に伴い、
図7(c)で示すように、光合成作用等により第1葉4
1gおよび第2葉41hから図示しない第6葉程度まで
の葉が成長し、種子根41fはさらに長く伸び、種子根
41fの根元からは冠根41iが生えてくる。
【0056】このような育苗時に、水耕液については、
その温度、ECおよびPH等を自動的に管理しておくこ
とが望ましく、特にPHについては変化し易いので水耕
液を循環しながら常時管理しておくことが望ましい。
【0057】発芽完了後には、田植えの1〜3日前に、
育苗シート211 を載置棚36から浮かせておき、育苗
シート211 …から下方に伸びる種子根41fを、たと
えば育苗シート211 および載置棚36間を走行させる
カッタにより切断する。而して種子根41fの切断後、
1〜3日経過して種籾41…から太い活着根が出てきた
ときに、田植えを行なうようにすると良好な活着が得ら
れる。
【0058】ところで、種籾41を浸種する目的は、吸
水の他に、種籾41の表皮に含まれて発芽を抑える物質
を水に溶かして取り除くことであるが、この発芽阻害物
質を効率的に水に溶かしだすには適度な温度および湿度
保持と、充分な酸素供給とが必要である。また発芽から
出芽に至る期間の温度は30〜32度Cが最適であり、
そのような温度範囲で発芽が最も早く、発芽揃いも一番
よいものであり、30〜32度C未満の低温では病気に
かかり易く、また30〜32度Cを超える高温では呼吸
が盛んになり過ぎて胚乳412 の消費が速くなり、苗丈
が異常に徒長して線香苗になり易いと言われている。而
して上述のような育苗シート211 を用いた育苗装置で
の育苗により、種籾41…の育成を阻害する水不足や酸
素不足の両方が生じることのないようにすることができ
るものであり、発芽阻害物質を水耕液中に溶かして除去
し、均等な発芽、出芽を促進することが可能となる。
【0059】ここで、本発明に従う育苗方法によるもの
と、従来技術によるものとの発芽率を比較した結果を示
すと、図8のようになり、上述のような育苗を行なうこ
とにより、発芽率を高めて均等な発芽、出芽を可能と
し、その後の生育も優れたものとすることができる。
【0060】また育苗時に育苗シート211 は、図5で
示したようにロール状に巻かれてコンパクトに纏められ
ており、そのコンパクトな形状の育苗シート211 で多
数の種籾の育苗が可能であるので、育苗に必要なスペー
スを小さくすることが可能であり、図9で示すように、
従来技術によるものとを比較すると、育苗面積の大幅な
低減が可能となる。
【0061】図10および図11において、育苗シート
211 により育苗された苗は、移植機としてのたとえば
二条田植え機により田圃に移植される。この田植え機
は、略V字形の一対のハンドル45,45の前端に連結
された機枠46を備え、該機枠46にはフロート47が
懸架される。フロート47の前上部に延出した機枠46
にはエンジン48が搭載されており、該エンジン48か
らの動力を伝達するミッションや伝動機構を内蔵した伝
動ケース49がエンジン48から後方に延びるようにし
てフロート47上を前後に延びる機枠46に配設され
る。しかも伝動ケース49の前後方向中間部からは回転
軸50,50が両側方に突出されており、両回転軸5
0,50の先端には車輪51,51が取り付けられる。
而して両回転軸50,50すなわち車輪51,51に
は、エンジン48からの動力が伝達される。
【0062】両ハンドル45,45間には、ロール状に
巻かれて育苗処理が施された一対の育苗シート211
211 を載せる移植台521 が設けられる。この移植台
52 1 上の育苗シート211 ,211 は、一対の送り機
構531 ,531 により移植台521 から送り出される
ものであり、該送り機構531 は、育苗シート211
設けられた上下二列の送り孔271 ,271 に噛合する
駆動スプロケット55と、該駆動スプロケット55なら
びに移植台521 上でロール状となっている育苗シート
211 間に配置されて送り孔271 ,271 に噛合する
従動スプロケット54と、移植台521 上でロール状と
なっている育苗シート211 および従動スプロケット5
4間で育苗シート211 の外周側に弾発的に接触するテ
ンションローラ56とを備える。
【0063】駆動スプロケット55は、機枠46の上方
に配置するようにして該機枠46に支持されたギヤボッ
クス57で回転自在に支持されるものであり、ギヤボッ
クス57に内蔵されて駆動スプロケット55に連結され
たギヤ機構(図示せず)には、伝動ケース49内の伝動
機構から取り出された動力が無端状のチェーン等の伝動
帯58を介して伝達される。また従動スプロケット54
は機枠46で回転自在に支承され、テンションローラ5
6は移植台521 でそれぞれ回転自在に支承される。
【0064】移植台521 には、シート片251 すなわ
ち多孔性シート231 が剥離された後に駆動スプロケッ
ト55で送られてくる支持帯221 を巻き取るための支
持帯巻取ローラ59が配設されており、この支持帯巻取
ローラ59には、駆動スプロケット55の回転動力がチ
ェーン等の無端状の伝動帯71を介して伝達される。
【0065】上記送り機構531 で送り出された育苗シ
ート211 の支持帯221 から苗を有するシート片25
1 を剥がして地中に植付ける植付け機構60は、送り機
構531 における駆動スプロケット55および従動スプ
ロケット54間の中間部に対応して配置される。
【0066】図12を併せて参照して、植付け機構60
は、伝動ケース49の後端部で回転自在に支承されると
ともに伝動ケース49内の伝動機構(図示せず)を介し
てエンジン48からの動力が伝達される軸61と、該軸
61が中央部に固着される爪伝動ケース62と、該爪伝
動ケース62の両端で前記軸61と平行な軸線を有して
それぞれ回転自在に支承されるとともに爪伝動ケース6
2に内蔵された伝動機構(図示せず)を介して軸61か
らの動力が伝達される一対の軸63,63と、それらの
軸63,63に基端がそれぞれ固着された一対のアーム
64,64と、それらのアーム64,64の先端にそれ
ぞれ配設される移植爪65,65とを備える。
【0067】移植爪65は、アーム64の先端に固着さ
れる針66と、該針66に沿う往復移動を可能として針
66に装着される苗押し具67とを備えるものであり、
苗押し具67に固着された連結部材68がアーム64内
に挿入される。而して連結部材68には、アーム64に
内蔵された駆動機構(図示せず)が連結されるものであ
り、該駆動機構は、軸63に動力を伝達する伝動機構か
ら動力を受けて作動する。これにより、苗押し具67
は、アーム64の回転動作に同期して往復駆動されるこ
とになる。
【0068】このような植付け機構60によれば、送り
機構531 において従動スプロケット54から駆動スプ
ロケット55側に送られてくる育苗シート211 の爪掛
け孔291 に支持帯221 側から移植爪65の針66が
係合し、軸61,63,63の回転によるアーム64の
回転により、支持帯221 から剥ぎ取られたシート片2
1 付きの苗が針66により地中に埋没せしめられる
際、苗押し具67が前記シート片251 付きの苗を針6
6から離脱せしめて地中に押込む方向に移動して、シー
ト片251 付きの苗が植付けられることになる。
【0069】而して、育苗シート211 から離脱した苗
付のシート片251 を移植爪65の針66で地面に運ぶ
までの過程で針66からシート片251 が落下すること
を防止するために、たとえば一対のワイヤあるいはロッ
ドから成るガイド部材69(図10および図12参照)
が針66の移動軌跡に沿ってシート片251 をガイドす
るようにして機枠46に取付けられる。
【0070】ところで、送り機構531 によって送られ
る育苗シート211 で保持されている苗を図示しないセ
ンサで検出するようにし、該検出センサで苗が検出され
ないときには送り機構531 による育苗シート211
送り速度を速めるようにしてもよい。
【0071】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、幅方向を上下方向として帯状に延びる支持帯22
1 の一面に、連続気孔を有する多孔性シート231 が前
記支持帯221 から剥離することを可能として接着さ
れ、収納凹部241 が多孔性シート231 に設けられて
おり、種籾等の種苗が収納凹部241 に収納された状態
で育苗が行なわれるので、土壌充填を不要として清潔な
取扱いが可能となるとともに、軽量かつ簡素化された育
苗シート211 をコンパクトに纏めることができて運搬
時の労力を軽減することができる。
【0072】しかも育苗シート211 で一度に多量の育
苗ができるので工業的な量産化を図ることが可能とな
り、帯状である育苗シート211 をその長手方向に送る
のは容易であるので、育苗後の苗を移植することも容易
となり、田植え機等の移植機が備える送り機構531
構成を単純化して移植作業を行なうことができる。また
帯状である支持帯221 を用いたことにより、苗送り長
さの変化がなくなり、苗を均等に植えることが可能とな
るとともに苗送りのトラブルが生じることもなく、たと
えば田植え時の欠株発生を防止することができる。
【0073】育苗および移植時には、育苗シート211
がロール状に巻かれているので、育苗シート211 をよ
りコンパクトに纏めることができ、育苗に必要な面積を
減少することが可能となるとともに、運搬作業をより容
易とし、育苗シート211 の田植え機等の移植機へのセ
ットを容易とすることができる。
【0074】また育苗シート211 は、多孔性シート2
1 が外周側に位置するようにしてロール状に巻かれる
ので、各収納凹部241 …の種籾から出た根が相互に絡
みつくことを極力回避するとともに、各シート片251
…の剥離をロール状の育苗シート211 の外方側から行
なうことができることにより剥離作業が容易となる。
【0075】さらに育苗時において、収納凹部241
多孔性シート231 の上部に設けられていることによ
り、種苗が育苗シート211 から上方に生育することを
促進することができ、殆ど全ての種苗を正常に生育させ
ることにより、移植時に欠株が生じることを極力防止す
ることができる。しかも収納凹部241 の上端が多孔性
シート231 の上端に近接して配置されるか、多孔性シ
ート231 の上端で開口されていることにより、苗育成
および発芽(催芽)がより容易となり、その成長方向を
上方に向けて一定とすることができる。さらに収納凹部
241 が、該収納凹部241 に収納される種苗の姿勢を
略上下とするために縦長の楕円形に形成されるものであ
り、これによっても発芽(催芽)および生育方向を一定
にし、苗の育成をより正常とすることができる。すなわ
ち図7に関連して説明したように、幼芽は種籾の上部ま
たは横に位置することが重要であり、上述のように種苗
の姿勢を規制することによって苗の生育を正常化するこ
とができる。それに加えて、多孔性シート231 を複数
のシート片251 ,251 …に分離するためのスリット
261 …が多孔性シート231 に設けられていることに
より、相互に隣接する種籾の根が相互に絡みつくことが
極力抑制され、各スリット261 …に遮蔽部材31…が
それぞれ挿入されていることにより、隣接相互の種籾の
絡みつきがより確実に防止され、田植え時に移植爪65
の針66によって支持帯221 から苗付きのシート片2
1 を容易に剥取ることができ、正常な田植えができ、
また根の育成を助けることができる。
【0076】しかも育苗時に水耕栽培を用いることによ
り、苗の育成が簡素化され、育苗管理も容易となり、そ
の上、育苗シート211 を用いた水耕栽培により育苗装
置の構成を簡略化し、育苗コストを低下させて工業化を
図ることができる。
【0077】田植え機等の移植機による移植時には、育
苗シート211 における支持帯22 1 に、該支持帯22
1 をその長手方向に送るための送り孔271 …がそれぞ
れ設けられていることにより、移植機の送り機構531
を簡素化することが可能となるとともに育苗シート21
1 の送り速度を容易に調整可能となり、欠株が生じるこ
とを極力防止することが可能となる。
【0078】しかも送り孔271 …が等間隔に並んで配
置されていることにより、育苗シート211 の送り速度
をほぼ一定に維持することが可能であり、また送り孔2
1…が支持帯221 の上下両側にそれぞれ一列に並ん
で設けられていることにより、育苗シート211 の移植
時の姿勢をほぼ一定に保つことができ、それにより移植
作業を円滑とすることができる。
【0079】移植機の植付け機構60による植付け時に
は、該植付け機構60における移植爪65の針66を多
孔性シート231 の下部に設けられている爪掛け孔29
1 に係合せしめるのであるが、スリット261 …が多孔
性シート231 の長手方向にほぼ等間隔をあけた位置に
設けられていることにより、苗をそれぞれ有するシート
片251 …を支持帯221 から剥離することが容易とな
る。しかも多孔性シート231 の下端部が支持帯221
の下端から突出され、爪掛け孔291 が、その少なくと
も一部を支持帯221 の下端よりも下方に配置して多孔
性シート231に設けられていることにより、移植爪6
5の針66を爪掛け孔291 に係合することが容易とな
り、さらに、前記針66は育苗シート211 の爪掛け孔
291 に、支持帯221 側から係合するものであるの
で、シート片251 を支持帯221からより容易に剥が
すことができ、シート片251 すなわち苗の移植を円滑
に行なうことができる。この際、支持帯221 をその長
手方向に送るための送り孔271 …が、支持帯221
長手方向に沿って前記スリット261 にほぼ対応した位
置で、支持帯221 に設けられていることにより、移植
爪65の針66が送り孔271 …に係合してしまうこと
が避けられ、シート片251 の地中への埋設すなわち移
植がより確実となる。
【0080】図13および図14は本発明の第2実施例
を示すものであり、図13は育苗シートの側面図、図1
4は図13の14−14線拡大断面図である。
【0081】この育苗シート212 は、幅方向を上下方
向として帯状に延びる支持帯222と、連続気孔を有す
る多孔性シート232 とが、該多孔性シート232 を支
持帯222 から剥離することを可能として相互に接着さ
れて成るものである。
【0082】多孔性シート232 の幅は支持帯222
幅よりも小さく形成されており、多孔性シート23
2 は、その上下に支持帯222 の上下両側部が露出する
ように支持帯222 に接着される。しかも多孔性シート
232 の上部には、種苗たとえば水稲の種籾を収納する
収納凹部242 …が、該収納凹部242 に収納される種
籾の姿勢を略水平に規制すべく略楕円状にして設けられ
る。
【0083】多孔性シート232 には、該多孔性シート
232 を複数のシート片252 …に分離することを可能
とするスリット262 …が、各収納凹部242 …間の中
央部に位置するようにして多孔性シート232 の長手方
向にほぼ等間隔をあけた位置で多孔性シート232 の幅
方向すなわち上下方向全長にわたって設けられる。また
支持帯222 の上部および下部には、該支持帯222
その長手方向に送るためのたとえば四角形状の送り孔2
2 …,272 …がそれぞれ一列に並んで設けられてお
り、それらの送り孔272 …,272 …は、前記スリッ
ト262 …にほぼ対応して配置される。
【0084】各収納凹部242 …にほぼ対応する位置で
多孔性シート232 の上下方向中間部には、移植爪65
の針66(図12参照)を係合せしめるべく、たとえば
上下方向に長く延びるスリット状の爪掛け孔292 …が
設けられる。また各爪掛け孔292 …の下端には、前記
針66を爪掛け孔292 に係合せしめて支持帯222
らシート片252 を剥離する際にシート片252 が破れ
ることを防止するために、たとえば合成樹脂製のテープ
等の比較的固くかつ薄い部材を切断して形成される薄片
状のストッパ72…が装着される。
【0085】このような育苗シート212 を用いた育苗
および移植時に、該育苗シート21 2 は、多孔性シート
232 を内周側にしてロール状に巻かれることになり、
そのように巻くことにより、収納凹部242 …からの種
苗の脱落を防止することができる。
【0086】本発明の他の実施例として、上記第2実施
例における育苗シート212 の上下位置を逆とし、スリ
ット状の爪掛け孔292 を収納凹部とし、楕円状の収納
凹部242 を爪掛け孔として用いるようにしてもよく、
その際、ストッパ72はスリット状の収納凹部には装着
されず、必要であれば楕円状である爪掛け孔の下部に装
着されればよい。
【0087】図15ないし図17は本発明の第3実施例
を示すものであり、図15は育苗シートの側面図、図1
6は図15の16−16線拡大断面図、図17は図15
の17−17線拡大断面図である。
【0088】この育苗シート213 は、幅方向を上下方
向として帯状に延びる支持帯223と、連続気孔を有す
る多孔性シート233 とが、該多孔性シート233 を支
持帯223 から剥離することを可能として相互に接着さ
れて成るものである。
【0089】多孔性シート233 は、その上下両端を支
持帯223 の上下両端にほぼ合わせて支持帯223 に接
着される。しかも多孔性シート233 の上部には、種苗
たとえば水稲の種籾を収納する収納凹部243 …が設け
られ、それらの収納凹部24 3 …は、該収納凹部243
に収納される種籾の縦径と略同等かそれ以上とした縦長
の楕円形状に形成される。
【0090】多孔性シート233 には、該多孔性シート
233 を複数のシート片253 …に分離することを可能
とするスリット263 …が、各収納凹部243 …間の中
央部に位置するようにして多孔性シート233 の長手方
向にほぼ等間隔をあけた位置で多孔性シート233 の幅
方向すなわち上下方向全長にわたって設けられる。また
支持帯223 の上部および下部には、該支持帯223
その長手方向に送るための円形の送り孔273 …,27
3 …が、各スリット263 …にほぼ対応するようにして
それぞれ一列に並んで設けられる。また多孔性シート2
3 の上部および下部には、支持帯223 の上部および
下部に設けられている送り孔273 …,273 …に対応
した孔282 …,282 …がそれぞれ設けられる。
【0091】各収納凹部243 …にほぼ対応する位置で
多孔性シート233 の下部には、移植爪65の針66
(図12参照)を係合せしめるべく、円形の爪掛け孔2
3 …が設けられ、支持帯223 の下部には、それらの
爪掛け孔293 から支持帯22 3 の下端縁までの切欠き
部302 …が設けられる。
【0092】このような育苗シート213 を用いた育苗
および移植時に、該育苗シート21 3 は、多孔性シート
233 を内周側にしてロール状に巻かれることになり、
上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0093】図18ないし図20は本発明の第4実施例
を示すものであり、図18は育苗シートの側面図、図1
9は図18の19−19線拡大断面図、図20は図18
の20−20線拡大断面図である。
【0094】この育苗シート214 は、幅方向を上下方
向として帯状に延びる支持帯224と、連続気孔を有す
る多孔性シート234 とが、該多孔性シート234 を支
持帯224 から剥離することを可能として相互に接着さ
れて成るものである。
【0095】多孔性シート234 は、その下部を支持帯
224 の下端から突出させるようにして支持帯224
接着される。しかも多孔性シート234 には、種苗たと
えば水稲の種籾を収納する縦長の収納凹部244 …が上
部に設けられるとともに、該多孔性シート234 を複数
のシート片254 …に分離することを可能とするスリッ
ト264 …が、各収納凹部244 …間の中央部に位置す
るようにして多孔性シート234 の長手方向にほぼ等間
隔をあけた位置で多孔性シート234 の幅方向すなわち
上下方向全長にわたって設けられる。また支持帯224
の上部および下部には、該支持帯224 をその長手方向
に送るための円形の送り孔274 …,274 …が、各ス
リット264 …にほぼ対応するようにしてそれぞれ一列
に並んで設けられる。また多孔性シート234 の下部に
は、支持帯224 の下部に設けられている送り孔274
…に対応した孔283 …がそれぞれ設けられる。
【0096】各収納凹部244 …にほぼ対応する位置に
おいて支持帯224 の下端から突出した多孔性シート2
4 の下端部には、移植爪65の針66(図12参照)
を係合せしめるべく、円形の爪掛け孔294 …が設けら
れる。
【0097】このような育苗シート214 を用いた育苗
および移植時に、該育苗シート21 4 は、多孔性シート
234 を内周側にしてロール状に巻かれることになり、
上記第1あるいは第2実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0098】本発明の第5実施例として、育苗シート2
1 ,212 ,213 あるいは21 4 が、図21で示す
ように、育苗および移植時に、全体として矩形状となる
ように蛇行して折り畳まれるようにしてもよい。この
際、育苗シート211 ,212,213 あるいは214
を蛇行して折り畳んだままでは、多孔性シート231
232 ,233 あるいは234 相互が接触したままとな
るので、多孔性シート231 ,232 ,233 あるいは
234 相互間に、紙や合成樹脂から成るシート状の遮蔽
部材を挟み込むようにして、育苗時に苗の根が絡みつく
ことを防止するようにしてもよい。
【0099】このような育苗シート211 ,212 ,2
3 あるいは214 によってたとえば田植えを行なうと
きには、たとえば田植え機には、図22および図23で
示すような移植台522 および送り機構532 が設けら
れる。
【0100】図22および図23において、移植台52
2 は、その周縁に壁74を有した矩形の箱形に形成さ
れ、矩形状に折り畳まれた育苗シート211 ,212
213あるいは214 が該移植台522 上に載置され
る。而して移植台522 の前端で壁74には、育苗シー
ト211 ,212 ,213 あるいは214 を移植台52
2から引き出すための開口部74aが設けられ、移植台
522 の前後方向中間部には、矩形状となっている育苗
シート211 ,212 ,213 あるいは214 の前端両
側に係合して移植台522 上での育苗シート211 ,2
2 ,213 あるいは214 の前端位置を規制する規制
部75,75が設けられる。また矩形状となっている育
苗シート211 ,212 ,213 あるいは214 の後端
にはシート押し具76が当接されるものであり、このシ
ート押し具76は、ストッカ送り機構771 により移植
台522 上を前後方向に駆動される。
【0101】ストッカ送り機構771 は、移植台522
の一側方に配置されるものであり、モータ78により回
転駆動される駆動プーリ79と、該駆動プーリ79から
後方側に間隔をあけた位置で自由に回転する従動プーリ
80と、駆動プーリ79,80に巻き掛けられる無端状
のベルト81とを備え、駆動プーリ79および従動プー
リ80は、それらの回転軸線を上下方向として配置され
る。
【0102】而して移植台522 には、その前後方向に
延びる一対のガイド孔82,82が設けられており、そ
れらのガイド孔82,82を上下に貫通する連結板8
3,83がシート押し具76に固着され、それらの連結
板83,83の下端は、ベルト81に固結された移動板
84に固定的に連結される。
【0103】したがってモータ78によりベルト81す
なわち移動板84を移植台522 の前後に走行せしめる
ことが可能であり、それによりシート押し具76によ
り、移植台522 上での育苗シート211 ,212 ,2
3 あるいは214 が前後方向に駆動されることにな
る。
【0104】送り機構532 は、育苗シート211 ,2
2 ,213 あるいは214 に設けられた上下二列の送
り孔271 …,272 …,273 …あるいは274 …に
噛合する駆動スプロケット86と、該駆動スプロケット
86との間で育苗シート21 1 ,212 ,213 あるい
は214 に張力をあたえて緩みをとるための従動スプロ
ケット87と、該従動スプロケット87との間に育苗シ
ート211 ,212 ,213 あるいは214 を挟むロー
ラ88と、該ローラ88を従動スプロケット87側に付
勢するばね89とを備え、移植爪65が駆動および従動
スプロケット86,87間に配置される。また移植台5
2 の開口部74aに対応する位置には、育苗シート2
1 ,212 ,213 あるいは214 を両側から挟んで
育苗シート211 ,212 ,213 あるいは214 の倒
れを防止するための一対の姿勢保持ローラ90,90が
配置される。
【0105】移植爪65によりシート片251 ,2
2 ,253 あるいは254 が剥取られて駆動スプロケ
ット86から送り出された支持帯221 ,222 ,22
3 あるいは224 は、後方側に傾斜したガイドローラ9
1に巻回され、さらに前方側に傾斜してモータ93によ
り駆動される支持帯巻取ローラ92に巻き取られる。
【0106】このような構成により、育苗シート2
1 ,212 ,213 あるいは214 を送り出すように
すると、田植え機等の移植機による移植時に、育苗シー
ト211,212 ,213 あるいは214 を送るにつれ
て生じた移植台522 の空きスペースに、育苗シート2
1 ,212 ,213 あるいは214 を補充することが
でき、移植台522 での苗の補充が容易となる。
【0107】図24はストッカ送り機構および支持帯巻
取部の変形例を示すものであり、ストッカ送り機構77
2 は、モータ78′により回転駆動される駆動プーリ7
9′と、該駆動プーリ79′から後方側に間隔をあけた
位置で自由に回転する従動プーリ80′と、駆動プーリ
79′,80′に巻き掛けられる無端状のベルト81′
とを備え、駆動プーリ79′および従動プーリ80′
は、それらの回転軸線を略水平として配置される。
【0108】また移植台522 のガイド孔82,82を
貫通してシート押し具76に固着された連結板83,8
3は、ベルト81′に固結された移動板84′に固定的
に連結されるものであり、該移動板84′は、移植台5
2 の一側方で前後方向に延びる固定のガイドロッド9
4により前後方向の移動を案内される。
【0109】また移植爪65によりシート片251 ある
いは252 が剥取られて駆動スプロケット86から送り
出された支持帯221 ,222 ,223 あるいは224
は、前方側に傾斜したガイドローラ95,96に順次巻
回され、上下に延びる軸線を有した支持帯巻取ローラ9
2′に巻き取られる。
【0110】ところで、図22〜図24における駆動ス
プロケット86のモータならびに支持帯巻取ローラ9
2,92′のモータ93に代えて、図10および図11
において駆動スプロケット55および支持帯巻取ローラ
59を駆動するために用いられたスプロケット等の無端
伝動機構を介してエンジン48からの動力を駆動スプロ
ケット86および支持帯巻取ローラ92,92′に伝達
するようにしてもよく、またストッカ送り機構771
772 のモータ78,78′を、図10および図11に
示した植付け機構60に連動、連結された伝動機構で置
き換えてもよい。
【0111】図25および図26は本発明の第6実施例
を示すものであり、図25は育苗シートの斜視図、図2
6は図25の育苗シートを広げた状態での斜視図であ
る。
【0112】この育苗シート215 は、幅方向を上下方
向として帯状に延びる支持帯225と、連続気孔を有す
る多孔性シート235 とが、該多孔性シート235 を支
持帯225 から剥離することを可能として相互に接着さ
れて成るものである。
【0113】多孔性シート235 は、上記第1実施例に
おけるシート片251 とほぼ同等の形状を有するように
形成されるものであり、相互間に等間隔をあけるように
して支持帯225 に接着される。すなわち上記実施例で
多孔性シート231 に設けられていたスリット261
不要である。また各多孔性シート235 には、該多孔性
シート235 の上端に近接した収納凹部245 と、収納
凹部245 よりも下方の爪掛け孔295 とがそれぞれ設
けられる。
【0114】また支持帯225 の上部および下部には、
該支持帯225 をその長手方向に送るためのたとえば円
形の送り孔275 …,275 …がそれぞれ一列に並んで
設けられており、それらの送り孔275 …,275 …相
互の間隔は、相互に隣接する位置に在る多孔性シート2
5 ,235 間の間隔の1/2に設定される。
【0115】このような育苗シート215 は、その育苗
および移植時において、図25で示すように折り畳まれ
る。すなわち育苗シート215 における支持帯22
5 は、多孔性シート235 ,235 相互間に対応する部
分を折り返し部22aとして折り畳まれることになり、
育苗および移植時には、折り畳んだ状態での育苗シート
215 がロール状に巻かれたり、図21の第5実施例の
ように蛇行して折り畳まれたりすることになる。この
際、折り畳んだ状態でも送り孔275 …,275 …の位
置を一致させることができ、育苗シート215 を長手方
向に送ることが可能である。
【0116】このような育苗シート215 は、育苗およ
び移植時にロール状に巻付けたり、蛇行して折り畳んだ
りして、上記各実施例と同様の育苗装置および移植機を
用いた育苗および移植が可能であるが、多孔性シート2
5 相互の間隔を略一定とすることができるので、収納
凹部245 に種苗を収納した状態で育苗シート215
地中に直接植付けて直播き栽培を行なっても株間の間隔
を略一定に保つことができ、移植機が不要となり、また
育苗装置も不要となるので大幅なコストダウンを図るこ
とができる。
【0117】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0118】たとえば、収納凹部は、楕円形やスリット
状のものに限定されず、円形、角形、多角形等の形状で
あってもよく、爪掛け孔も円形や楕円形に限定されず、
角形、多角形およびスリット状等の形状であってもよ
い。また支持帯を送るための送り用係止部は送り孔に限
らず、凹凸部であってもよく、スリットに遮蔽部材を挿
入するのに代えて、シート片の両側を焼くようにしても
よい。また移植機の伝動駆動系は、上述の実施例の構成
に限定されるものではなく、各種の伝達経路が考えられ
る。
【0119】また育苗時に多孔性シート231 〜235
を内周側としてロール状に育苗シート211 〜215
巻いておき、移植時には多孔性シート231 〜235
外周側となるようにして巻き直すようにしてもよく、そ
うすれば育苗時には収納凹部241 〜245 からの種苗
の脱落を回避し、移植時には苗の有無を確認し易くして
確実な移植を行なうことが可能であり、これとは逆に、
育苗時に多孔性シート231 〜235 を外周側としてロ
ール状に育苗シート211 〜215 を巻いておき、移植
時には多孔性シート231 〜235 が内周側となるよう
にして巻き直すようにしてもよい。
【0120】さらに、上記各実施例では、各収納凹部2
1 〜245 に種苗を1つずつ収納せしめるようにした
が、各収納凹部241 〜245 に複数の種苗を収納せし
めることも可能である。
【0121】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、幅方向を上下方向として帯状に延びる支持帯の一面
に、連続気孔を有する多孔性シートが取付けられ、種苗
を収納する収納凹部が前記多孔性シートに設けられるの
で、育苗シートを単純な構造にして工業化を図ることが
でき、種籾等の種苗を収納凹部に収納した状態で育苗が
行なうことができ、土壌充填を不要として清潔な取扱い
が可能となるとともに、軽量かつ簡素化された育苗シー
トをコンパクトに纏めることができて運搬時の労力を軽
減することができ、しかも一度に多量の育苗ができるの
で工業的な量産化を図ることが可能となり、帯状である
育苗シートをその長手方向に送るのは容易であるので、
育苗後の苗を移植することも容易となり、田植え機等の
移植機に複雑な送り機構を特別に設けることなく移植作
業を行なうことができ、帯状に延びる支持帯を用いたこ
とにより苗送り長さの変化がなくなって苗を均等に植え
ることが可能となるとともに苗送りのトラブルが生じる
こともなく、田植等の移植時に欠株発生を防止すること
ができる。
【0122】また請求項2記載の発明によれば、支持帯
に、該支持帯をその長手方向に送るための送り用係止部
が少なくとも一列に並んで設けられるので、移植機の送
り機構を簡素化することが可能となり、育苗シートの送
り速度を容易に調整することができるとともに欠株が生
じることを極力防止することが可能となり、送り用係止
部を等間隔に配置した場合には育苗シートの送り速度を
ほぼ一定に維持することができる。
【0123】請求項3記載の発明によれば、送り用係止
部が、支持帯の上下両側にそれぞれ設けられるので、育
苗シートの移植時の姿勢をほぼ均一に保つことができ、
それにより移植作業をより円滑とすることができる。
【0124】請求項4記載の発明によれば、帯状に形成
された多孔性シートを複数のシート片に分離することを
可能とするスリットが、該多孔性シートの長手方向にほ
ぼ等間隔をあけた位置で上下に長く延びて設けられるの
で、支持帯からの苗付きのシート片の剥離が容易となる
とともに、育苗時に根の絡みつきを極力防止することが
できる。
【0125】請求項5記載の発明によれば、支持帯をそ
の長手方向に送るための送り用係止部が、該支持帯の長
手方向に沿って前記スリットにほぼ対応した位置で、支
持帯に設けられるので、移植機の移植爪で多孔性シート
を支持帯から剥離せしめるときに移植爪が送り用係止部
に係合することを避け、確実な移植が可能となる。
【0126】請求項6記載の発明によれば、多孔性シー
トの下端部が支持帯の下端から突出されるので、多孔性
シートを支持帯から剥離するのが容易となる。
【0127】請求項7記載の発明によれば、収納凹部が
多孔性シートの上部に設けられるので、育苗時に種苗が
育苗シートから上方に生育することを促進することがで
き、殆ど全ての種苗を正常に生育させることにより、移
植時に欠株が生じることを極力防止することができる。
【0128】請求項8記載の発明によれば、収納凹部
が、該収納凹部に収納される種苗の姿勢を略上下または
略水平に規制する形状に形成されるので、発芽および生
育方向を一定にし、苗の育成をより正常化することがで
きる。
【0129】請求項9記載の発明によれば、スリット
に、該スリットの両側のシート片を相互に区画する遮蔽
部材が配設されるので、隣接相互の種籾の絡みつきがよ
り確実に防止され、シート片を隣接するシート片から確
実に分離して確実な移植を行なうことができ、また根の
育成を助けることができる。
【0130】請求項10記載の発明によれば、育苗シー
トが育苗および移植時にはロール状に巻かれるので、育
苗シートをコンパクトにまとめることができ、育苗装置
の小型化を図るとともに移植機への育苗シートのセット
が容易となる。
【0131】請求項11記載の発明によれば、多孔性シ
ートが外周側に配置されて育苗シートがロール状に巻か
れるので、各収納凹部の種苗から出た根が相互に絡みつ
くことを極力回避するとともに、ロール状の育苗シート
の外方側から多孔性シートを剥離することができ、剥離
作業が容易となる。
【0132】請求項12記載の発明によれば、多孔性シ
ートが内周側に配置されて育苗シートがロール状に巻か
れるので、収納凹部からの種苗の脱落を防止することが
できる。
【0133】請求項13記載の発明によれば、育苗およ
び移植時には、育苗シートが全体として矩形状となるよ
うに蛇行して折り畳まれるので、育苗シートが送られる
につれて生じた空きスペースを詰めるようにして育苗シ
ートを移動せしめることにより、育苗シートを補充する
ことが可能となり,移植台での苗の補充構造が簡単とな
る。
【0134】請求項14記載の発明によれば、多孔性シ
ートの下部には、移植時に移植爪を係合せしめる爪掛け
孔が設けられるので、多孔性シートの支持帯からの剥離
作業を容易とすることができる。
【0135】請求項15記載の発明によれば、多孔性シ
ートの下端部が支持帯の下端から突出され、爪掛け孔
が、その少なくとも一部を支持帯の下端よりも下方に配
置して多孔性シートに設けられるので、移植爪により多
孔性シートの剥離がより容易となり、また冠根等の根が
支持帯よりも下方に張出し易くなり、苗の成長が促進さ
れる。
【0136】請求項16記載の発明によれば、収納凹部
の上端が多孔性シートの上端に近接して配置されるか、
多孔性シートの上端で開口されるので、苗の育成および
発芽が容易となり、生育方向も一定に揃えることができ
る。
【0137】請求項17記載の発明によれば、連続気孔
を有する多孔質の材料から成る長尺のブロックを製造す
る工程と、該ブロックを3〜10mm厚にスライス加工
して多孔性シートを得る工程と、支持帯および多孔性シ
ートを相互に接着する工程と、少なくとも収納凹部を多
孔性シートに形成するための打ち抜き加工工程とを順次
経過せしめて育苗シートを製造するので、支持帯に多孔
性シートが接着されて成る育苗シートを、移植時に支持
帯からの多孔性シートの剥離を容易として合理的に製造
することが可能である。
【0138】請求項18記載の発明によれば、支持帯お
よび多孔性シートを相互に接着する工程で、支持帯およ
び多孔性シートの対向面の一部を相互に接着するので、
多孔性シートを支持帯から剥離するのに要する力を低減
することができるとともに支持帯で必要とする引張り強
度を低減することができる。
【0139】請求項19記載の発明によれば、育苗シー
トの収納凹部に収納した種苗を、水耕栽培により育苗す
るので、苗の育成が簡素化され、育苗管理も容易とな
り、育苗装置の構成を簡略化して育苗コストを低下さ
せ、工業化を図ることができる。
【0140】請求項20記載の発明によれば、育苗シー
トを、その収納凹部に種苗を収納した状態で地中に直接
植付けて直播き栽培を行なうので、移植機が不要とな
り、また育苗装置も不要となるので大幅なコストダウン
を図ることができ、田植え等の移植作業効率が向上す
る。
【0141】請求項21記載の発明に従う移植機は、育
苗シートを載せる移植台と、移植台上から育苗シートを
送り出す送り機構と、該送り機構で送り出された育苗シ
ートの支持帯から多孔性シートを剥がして地中に植付け
る植付け機構とを備えるので、育苗シートを用いるにあ
たって移植機の構造を簡素化・小型軽量化し、苗の移植
を容易とするとともに植えた苗の欠株発生を防止するこ
とができる。
【0142】さらに請求項22記載の発明によれば、移
植機が、育苗シートの爪掛け孔に、支持帯側から移植爪
を係合して多孔性シートを支持帯から剥がす植付け機構
を備えるので、苗付きの多孔性シートを支持帯から剥離
するのがより容易となり、より小さな力で多孔性シート
を支持帯から剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の育苗シートの側面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図1の3−3線拡大断面図である。
【図4】図1の4−4線拡大断面図である。
【図5】ロール状に巻かれた状態の育苗シートの斜視図
である。
【図6】育苗装置の縦断側面図である。
【図7】種籾からの育苗過程を順次説明するための図で
ある。
【図8】催芽率の比較結果を示す図である。
【図9】育苗面積の比較結果を示す図である。
【図10】田植え機の側面図である。
【図11】田植え機の平面図である。
【図12】植付け機構の一部構成を簡略化して示す側面
図である。
【図13】第2実施例の育苗シートの側面図である。
【図14】図13の14−14線拡大断面図である。
【図15】第3実施例の育苗シートの側面図である
【図16】図15の16−16線拡大断面図である。
【図17】図15の17−17線拡大断面図である。
【図18】第4実施例の育苗シートの側面図である。
【図19】図18の19−19線拡大断面図である。
【図20】図18の20−20線拡大断面図である。
【図21】第5実施例の育苗シートの斜視図である。
【図22】図21の育苗シートに適用した移植台および
送り機構の簡略化した平面図である。
【図23】図22の23−23線断面図である。
【図24】ストッカ送り機構および支持帯巻取部の変形
例を示す図22に対応した平面図である。
【図25】第6実施例の育苗シートの斜視図である。
【図26】図25の育苗シートを広げた状態での斜視図
である。
【符号の説明】
211 ,212 ,213 ,214 ,215 ・・・育苗シ
ート 221 ,222 ,223 ,224 ,225 ・・・支持帯 231 ,232 ,233 ,234 ,235 ・・・多孔性
シート 241 ,242 ,243 ,244 ,245 ・・・収納凹
部 251 ,252 ,253 ,254 ・・・シート片 261 ,262 ,263 ,264 ・・・スリット 271 ,272 ,273 ,274 ,275 ・・・送り用
係止部としての送り孔 291 ,292 ,293 ,294 ,295 ・・・爪掛け
孔 31・・・遮蔽部材 521 ,522 ・・・移植台 531 ,532 ・・・送り機構 60・・・植付け機構 65・・・移植爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 義明 宮城県登米郡南方町畑岡9番地 株式会 社パディ研究所内 (72)発明者 大竹 恒男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 福住 泰美 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 磯山 重孝 埼玉県川越市霞ケ関北4−16−10 (72)発明者 沼部 匡志 埼玉県坂戸市花影町31−12 (56)参考文献 特開 平7−289024(JP,A) 特開 平8−214700(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 9/10 A01G 9/00 A01C 1/04 A01C 11/02 301

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向を上下方向として帯状に延びる薄
    い支持帯(221 〜225 )の一面に、連続気孔を有す
    る多孔性シート(231 〜235 )が取付けられ、種苗
    を収納する収納凹部(241 〜245 )が前記多孔性シ
    ート(231〜235 )に設けられることを特徴とする
    育苗シート。
  2. 【請求項2】 前記支持帯(221 〜225 )に、該支
    持帯(221 〜22 5 )をその長手方向に送るための送
    り用係止部(271 〜275 )が少なくとも一列に並ん
    で設けられることを特徴とする請求項1記載の育苗シー
    ト。
  3. 【請求項3】 送り用係止部(271 〜275 )が、支
    持帯(221 〜22 5 )の上下両側にそれぞれ設けられ
    ることを特徴とする請求項2記載の育苗シート。
  4. 【請求項4】 帯状に形成された多孔性シート(231
    〜234 )を複数のシート片(251 〜254 )に分離
    することを可能とするスリット(261 〜264 )が、
    該多孔性シート(231 〜234 )の長手方向にほぼ等
    間隔の位置で上下に長く延びて設けられることを特徴と
    する請求項1記載の育苗シート。
  5. 【請求項5】 前記支持帯(221 〜224 )をその長
    手方向に送るための送り用係止部(271 〜274
    が、該支持帯(221 〜224 )の長手方向に沿って前
    記スリット(261 〜264 )にほぼ対応した位置で、
    支持帯(221〜224 )に設けられることを特徴とす
    る請求項4記載の育苗シート。
  6. 【請求項6】 前記多孔性シート(231 ,234 ,2
    5 )の下端部が支持帯(221 ,224 ,225 )の
    下端から突出されることを特徴とする請求項1記載の育
    苗シート。
  7. 【請求項7】 前記収納凹部(241 〜245 )が多孔
    性シート(231 〜235 )の上部に設けられることを
    特徴とする請求項1記載の育苗シート。
  8. 【請求項8】 前記収納凹部(241 〜245 )が、該
    収納凹部(241 〜245 )に収納される種苗の姿勢を
    略上下または略水平に規制する形状に形成されることを
    特徴とする請求項1記載の育苗シート。
  9. 【請求項9】 前記スリット(261 〜264 )に、該
    スリット(261 〜264 )の両側のシート片(251
    〜254 )を相互に区画する遮蔽部材(31)が配設さ
    れることを特徴とする請求項4記載の育苗シート。
  10. 【請求項10】 育苗および移植時にはロール状に巻か
    れることを特徴とする請求項1記載の育苗シート。
  11. 【請求項11】 前記多孔性シート(231 〜235
    が外周側に配置されることを特徴とする請求項10記載
    の育苗シート。
  12. 【請求項12】 前記多孔性シート(231 〜235
    が内周側に配置されることを特徴とする請求項10記載
    の育苗シート。
  13. 【請求項13】 育苗および移植時には、全体として矩
    形状となるように蛇行して折り畳まれることを特徴とす
    る請求項1記載の育苗シート。
  14. 【請求項14】 前記多孔性シート(231 〜235
    の下部には、移植時に移植爪(65)を係合せしめる爪
    掛け孔(291 〜295 )が設けられることを特徴とす
    る請求項1記載の育苗シート。
  15. 【請求項15】 前記多孔性シート(231 ,234
    235 )の下端部が支持帯(221 ,224 )の下端か
    ら突出され、爪掛け孔(291 ,294 ,295 )が、
    その少なくとも一部を支持帯(221 ,224 ,2
    5 )の下端よりも下方に配置して多孔性シート(23
    1 ,234 ,235 )に設けられることを特徴とする請
    求項14記載の育苗シート。
  16. 【請求項16】 前記収納凹部(241 〜245 )の上
    端が多孔性シート(231 〜235 )の上端に近接して
    配置されるか、多孔性シート(231 〜23 5 )の上端
    で開口されることを特徴とする請求項7記載の育苗シー
    ト。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の育苗シートを製造する
    にあたって、連続気孔を有する多孔質の材料から成る長
    尺のブロックを製造する工程と、該ブロックを3〜10
    mm厚にスライス加工して多孔性シート(231 〜23
    5 )を得る工程と、支持帯(221 〜225 )および多
    孔性シート(231 〜235 )を相互に接着する工程
    と、少なくとも収納凹部(241 〜245 )を多孔性シ
    ート(231 〜235 )に形成するための打ち抜き加工
    工程とを順次経過せしめることを特徴とする育苗シート
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 支持帯(221 〜225 )および多孔
    性シート(231 〜235 )を相互に接着する工程で、
    支持帯(221 〜225 )および多孔性シート(231
    〜235 )の対向面の一部を相互に接着することを特徴
    とする請求項17記載の育苗シートの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項10ないし13のいずれかに記
    載の育苗シートの収納凹部(241 〜245 )に収納し
    た種苗を、水耕栽培により育苗することを特徴とする育
    苗方法。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の育苗シート(215
    を、その収納凹部(245 )に種苗を収納した状態で地
    中に直接植付けて直播き栽培を行なうことを特徴とする
    栽培方法。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の育苗シート(211
    〜215 )を載せる移植台(521 ,522 )と、移植
    台(521 ,522 )上から育苗シート(211 〜21
    5 )を送り出す送り機構(531 ,532 )と、該送り
    機構(531,532 )で送り出された育苗シート(2
    1 〜215 )の支持帯(221 〜225 )から多孔性
    シート(231 〜235 )を剥がして地中に植付ける植
    付け機構(60)とを備えることを特徴とする移植機。
  22. 【請求項22】 請求項14または15記載の育苗シー
    ト(211 ,213〜215 )の爪掛け孔(291 ,2
    3 〜295 )に、支持帯(221 ,223〜225
    側から移植爪(65)を係合して多孔性シート(2
    1 ,233 〜235 )を支持帯(221 ,223 〜2
    5 )から剥がす植付け機構(60)を備えることを特
    徴とする移植機。
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