JP3786796B2 - 植え付け作業装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば水稲の育苗に好適する育苗用シートを地中に植え付ける際に用いる植え付け作業装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
「特開昭50−57808号公報」は、種籾の育苗および育成した苗を水田に植え付ける際に用いる方法を開示している。この方法では、育苗を行うに当って多数の紙筒を相互に接着してなる集合体が用いられている。集合体の各紙筒には、土壌が充填されており、この土壌に種籾を播種することで苗の育成を行っている。紙筒は、育苗後に個々に分離され、この分離された紙筒が人手又は植え付け機械により水田に植え付けられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法によると、育苗用の紙筒は、互いに接着されて同一面上に並べられているので、紙筒の集合体の形状が大きなものとなり、取り扱いに手間を要する。
【0004】
しかも、各紙筒には土壌が充填されているので、集合体が重くなり、集合体の運搬時に多大な手間と労力を要する。それとともに、紙筒に土壌を充填する際に、この土壌が集合体の周囲に飛散し易く、作業場所が汚れるといった問題がある。
【0005】
さらに、紙筒を植え付け装置を用いて機械的に水田に植え付けるに当っては、植え付け装置と紙筒との位置を精度良く規定する必要があり、それ故、同一平面上に並べられた紙筒の相対位置を厳密に規定しなくてはならない。このため、集合体の製造に手間を要し、苗を量産する上での妨げとなるといった不具合が生じてくる。
【0008】
本発明の目的は、育苗用シートから種苗を有する植え付け片を確実かつ容易に切り離すことができ、この植え付け片の植え付け作業を途切れることなく連続して行うことができる植え付け作業装置を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る植え付け作業装置は、
シート保持部と、
上記シート保持部に装着される育苗用シートであって、 (1) 帯状の支持体と、この支持体に重ね合わせて接合された帯状をなす多孔質性のシート本体と、を有する積層体と、 (2) 上記シート本体に形成され、上記シート本体の長手方向に間隔を存して並べられた種苗を収納する多数の収納部と、 (3) 上記積層体の長手方向に間隔を存して形成され、上記積層体の幅方向に延びるとともに上記支持体および上記シート本体を厚み方向に貫通することで、上記積層体から少なくとも一つの収納部を有する植え付け片を切り離すための多数の切り取り点線と、を含む育苗用シートと、
上記シート保持部から上記育苗用シートを間欠的に送り出す搬送スプロケットを有する搬送機構と、
上下方向に移動可能な植え付け爪を有し、この植え付け爪を上記シート保持部から送り出された育苗用シートに係合させることにより、上記育苗用シートから上記切り取り点線に沿って上記植え付け片を切り離すとともに、この切り離した植え付け片を地中に植え付ける植え付け機構と、
上記育苗用シートと上記植え付け爪との係合部に隣接して配置され、上記植え付け爪によって上記育苗用シートから上記植え付け片が切り離される際に、上記育苗用シートを固定するシート固定機構と、を具備し、
上記シート固定機構は、
回転駆動されるカムと、
上記カムによって動作され、上記搬送機構の搬送スプロケットに連動して回動操作されるとともに、上記育苗用シートに取り外し可能に係合する少なくとも一つのピンを有するシートストッパと、
上記育苗用シートが挿通されるガイド溝と、このガイド溝に開口するとともに上記ピンが取り外し可能に挿入されるピン挿入孔とを有するガイド部材と、を備えていることを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、育苗用シートは、搬送機構を介してシート保持部から間欠的に送り出される。この育苗用シートに植え付け機構の植え付け爪が係合すると、育苗用シートから切り取り点線に沿って植え付け片が切り離される。
植え付け片が切り離される時、この切り離すべき植え付け片が連なる育苗用シートにシート固定機構のピンが係合し、このピンによって育苗用シートがガイド部材のガイド溝にしっかりと押さえ込まれる。このため、育苗用シートが切り離すべき植え付け片に追従して撓むことはなく、植え付け片を切り取り点線に沿って一つづつ確実かつ容易に切り離すことができる。
【0017】
この結果、植え付け片が部分的に破れたり、複数の植え付け片が一体となって切り離されることはない。よって、植え付け片を途切れることなく地中に植え付けることができ、効率の良い植え付け作業が作業が可能となる。
【0018】
本発明において、育苗用シートの支持体としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、ポリウレタンのような熱可塑性樹脂フィルム、又はポリエステルのような熱硬化性樹脂フィルムおよび織布、不織布や紙等のセルロースシートを使用することができる。
【0019】
この場合、上記支持体は、生分解性を有していることが好ましい。この理由は、植え付け片を田に植え付けた後に、支持体がそのまま田に放置されても、この支持体が田の中で自然に生分解し、環境保護の点で好ましいからである。生分解性を有する支持体の具体例としては、下記の(1)〜(3)が挙げられる。
【0020】
(1)公知の生分解性樹脂フィルム:デンプン、セルロース、キチンのような多糖類を利用する天然ポリマー系を素材としたもの、デンプンのような分解性樹脂と分解を促進させる添加剤等をポリエチレン、ポリスチルのような汎用プラスチックに混ぜた樹脂を素材としたもの、ポリ乳酸、ポリリンゴ酸、ポリカプロラクタン等をベースとしたもの。
【0021】
(2)天然繊維を用いた織布、不織布。
【0022】
(3)和紙、洋紙のようなセルロースシート。
【0023】
上記支持体の厚みは、育苗および植え付け作業に支障が生じない程度が好ましい。例えば(1)の生分解性樹脂フィルムを採用する場合、この樹脂フィルムとしては、厚みが0.05〜0.15mm、望ましくは0.12mm程度の薄いものを用いる。
【0024】
(2)の不織布を採用する場合は、その重量を20〜80g/m2に設定するとともに、厚みを0.15〜0.8mm、望ましくは0.2〜0.4mmに設定する。また、天然繊維の織布を採用する場合は、この天然繊維の密度に応じた加工を施すようにする。
【0025】
本発明において、上記多孔質性のシート本体の具体例としては、軟質又は半硬質ポリウレタンフォームシート、あるいは不織布が挙げられる。このシート本体の厚みは、種苗全体を収納し得る程度、例えば3mm〜10mm、好ましくは3mm〜5mm程度に設定することが望ましい。
【0026】
また、上記ポリウレタンフォームシートは、環境保護の観点から上記支持体と同様に生分解性を有していることが好ましい。この生分解性を有するポリウレタンフォームシートの具体例としては、例えばトウモロコシ、小麦、じゃがいもに代表されるデンプン、糖みつ(精製糖みつ)、大豆粕、あるいはみかんの皮のような多糖系の農産廃棄物を成分として含有させたものが挙げられる。
【0027】
さらに、本発明において、上記種苗は、種子又は催芽済みの種子を含むものとする。
【0028】
本発明を実施するに当っては、育苗用シートに下記の構成を付加することが望ましい。
【0029】
構成1:育苗用シートの支持体に、この支持体を長手方向に送るための係合部をその長手方向に間隔を存して少なくとも一列に並べて設ける点。
【0030】
この構成を採用することで、育苗用シートを長手方向に沿って確実に送り出すことができるとともに、この送り速度の調整を容易に行うことができる。また、係止部の配置間隔を均等化することで、育苗用シートの送り速度を略一定に維持することができる。
【0031】
構成2:支持体は、その長手方向に延びる上縁および下縁を有し、この上縁に隣接する支持体の上部および下縁に隣接された支持体の下部に、夫々上記構成1の係合部を配置する点。
【0032】
この構成を採用することで、育苗用シートを傾くことなく略一定の姿勢を保ったまま送り出すことができ、育苗用シートからの植え付け片の切り離し作業を円滑に行うことができる。
【0033】
構成3:収納部をシート本体の上部に形成する点。
【0034】
この構成を採用することで、種苗の上方への成長がシート本体によって妨げられることはなく、ほとんど全ての種苗を正常に成育させることができる。このため、田への苗の植え付け作業を途切れることなく連続して行うことができる。
【0035】
構成4:育苗用シートの収納部は、支持体とは反対側に向けて開放された凹所にて構成するとともに、ここに収納される種苗の姿勢を上下又は水平方向に規制する形状に形成する点。
【0036】
この構成を採用することで、種苗が発芽し易くなるのは勿論のこと、種苗の成育方向を一定に保つことができ、種苗の成長が正常となる。
【0037】
構成5:種苗の育苗時および植え付け時に、育苗用シートがロール状に巻回されている点。
【0038】
この構成を採用することで、帯状の育苗用シートが一つのロールとしてコンパクトに纏まり、育苗時に広いスペースを必要としない。それとともに、育苗用シートの持ち運びを容易に行えるとともに、この育苗用シートを植え付け用の作業装置に簡単に装着することができる。
【0039】
構成6:育苗用シートは、そのシート本体を外側に向けた姿勢でロール状に巻かれている点。
【0040】
この構成を採用することで、種苗から延びた根の絡み付きを極力防止することができる。しかも、ロール状に巻かれた育苗用シートの径方向外側から植え付け片を切り離すことができ、植え付け片の切り離し作業を容易に行うことができる。
【0041】
構成7:育苗用シートは、そのシート本体を内側に向けた姿勢でロール状に巻かれている点。
【0042】
この構成を採用することで、ロール状に巻かれた育苗用シートの最外周においてもシート本体の収納部を支持体によって覆うことができ、収納部からの種苗の脱落を防止することができる。
【0043】
構成8:種苗の育苗時および植え付け時に、育苗用シートを蛇行状に折り畳む点。
【0044】
この構成において、育苗用シートの送り出しが進むに従い、この育苗用シートを送り出し方向に押圧すれば、この育苗用シートの設置部分に空き領域が形成される。そのため、この空き領域に蛇行状に折り畳んだ新たな育苗用シートを補充することができ、育苗用シートの補充作業を容易に行うことができる。
【0045】
構成9:植え付け爪が係合される係合孔をシート本体の下部に形成する点。
【0046】
この構成を採用することで、植え付け爪をシート本体に確実に引っ掛けることができ、育苗用シートからの植え付け片の切り離し作業を円滑に行うことができる。
【0047】
構成10:上記構成3において、収納部の上端がシート本体の上端に近接もしくはこのシート本体の上端に開口させる点。
【0048】
この構成を採用することで、発芽および葉の成長がシート本体によって妨げられることはなく、種苗がより成長し易くなる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図23にもとづいて説明する。
【0050】
図1ないし図3は、育苗用シート1を開示している。この育苗用シート1は、帯状をなす柔軟な積層体2にて構成されている。積層体2は、支持体3と、多孔質性のシート本体4とを備えている。
【0051】
支持体3は、例えばデンプン等の多糖類を利用する天然ポリマー系を素材とした生分解性フィルムにて構成され、このフィルムの厚みは、0.15mmに定められている。支持体3は、その全長に亘る接合面3aを有している。接合面3aは、生分解性フィルムの厚み方向に沿う一方の面上に位置されている。支持体3は、接合面3aを起立させた縦置きの姿勢で配置されている。
【0052】
このため、支持体3は、その幅方向に沿って上下に離間された上縁3bと下縁3cとを有し、これら上縁3bおよび下縁3cは、支持体3の全長に亘って互いに平行に延びている。
【0053】
シート本体4は、多糖系の農産廃棄物を含有する生分解性の軟質(半硬質を含む)ポリウレタンフォームにて構成されている。このシート本体4の厚みは、種苗全体を収納し得るように3〜5mmに設定されている。シート本体4は、支持体3に沿って延びる帯状をなしている。シート本体4は、その幅方向に沿って上下に離間された上端面4aおよび下端面4bと、これら上端面4aと下端面4bとに跨る側面4cとを有している。上端面4aおよび下端面4bは、シート本体4の全長に亘って平行に延びている。
【0054】
図2に示すように、シート本体4は、支持体3の接合面3aに接着されている。シート本体4の幅寸法W1と支持体3の幅寸法W2とは、同等に設定されており、このシート本体4の上端面4aおよび下端面4bは、支持体3の上縁3bおよび下縁3cに連なっている。
【0055】
なお、支持体3の厚み寸法は、シート本体4の厚み寸法に比べて遥かに小さく設定されているけれども、図2においては、積層体2の構成を明確にするため、支持体3の厚みを誇張して表示している。
【0056】
図1および図2に示すように、シート本体4の上部には、多数の収納部6が形成されている。収納部6は、種苗、例えば水稲の種籾15(図5のAに示す)を収納するためのものである。収納部6は、支持体3とは反対側に向けて開放された凹所にて構成されているとともに、シート本体4の長手方向に等間隔を存して一列に並べられている。これら収納部6は、シート本体4の幅方向に延びる楕円の開口形状を有している。各収納部6の長手方向の寸法Lは、種籾15の長手方向の寸法と略同等かあるいはそれ以上に定められている。
【0057】
積層体2の下部には、円形の開口形状を有する多数の係合孔7が形成されている。係合孔7は、積層体2の長手方向に等間隔を存して一列に並べられている。これら係合孔7は、夫々収納部6の下方に対応した位置において、支持体3およびシート本体4を連続して貫通している。
【0058】
図1に示すように、積層体2は、多数の切り取り点線8を有している。切り取り点線8は、積層体2から少なくとも一つの収納部6および係合孔7を有する植え付け片10を順次切り離すためのものである。切り取り点線8は、支持体3およびシート本体4を貫通する複数のスリット状のカットライン9を積層体2の幅方向に間隔を存して一列に並べることで構成されている。これら切り取り点線8は、積層体2の長手方向に等間隔を存して配置されている。したがって、切り取り点線8は、隣り合う収納部6および係合孔7の間の中央において、積層体2の幅方向に沿って一直線状に延びている。
【0059】
このような構成の育苗用シート1は、以下に述べる第1ないし第4の工程を経て製造される。
【0060】
まず、第1の工程では、連続気孔を有する多孔質の材料からなる材料を準備し、この材料を用いて長尺なブロックを形成する。
【0061】
引き続いて第2の工程では、上記ブロックにスライス加工を施し、厚さが3〜10mmのシート本体4を形成する。
【0062】
第3の工程では、シート本体4を帯状の支持体3の接合面3aに接着し、支持体3とシート本体4とを互いに重ね合わせた積層体2を形成する。
【0063】
次の第4の工程では、積層体2に打ち抜き加工を施す。これにより、積層体2のシート本体4に多数の収納部6を形成するとともに、このシート本体4と支持体3とに亘って係合孔7および切り取り点線8を形成する。
【0064】
連続気孔を有する多孔質の材料として、例えば軟質ポリウレタンフォームを選択した場合は、ポリエーテルポリオールおよびポリエステルポリオールのようなポリオール類と、トリレンジイソシアネート、4,4′ジフェニルメタンジイソシアネートのような有機イソシアネート類と、トリエチレンジアミンのようなアミン触媒と、ジブチルチンジラウレートのような錫触媒と、シリコーン油のような整泡剤と、H2Oおよび低沸点溶剤のような発泡剤とを混合・攪拌して発泡させ、この後、架橋を完了させることでポリウレタンフォームを得る。この際、着色剤、充填剤および肥料等の添加物を必要に応じて加えても良い。
【0065】
また、生分解性のポリウレタンフォームを得るには、多糖系の農産廃棄物を有機溶媒を用いて溶解し、これにポリイソシアネートを添加し重合させる。これにより得られた重合生成物に、水、発泡剤および触媒を加えて反応させる。
【0066】
軟質ポリウレタンフォームの原料の一つであるポリオート類を選択するに当っては、育苗用シート1としての使用形態を考慮すると、ポリエーテルポリオールを用いることが望ましい。この理由は、ポリエステルポリオールを原料とした軟質ポリウレタンフォームは、独立気孔が多くて通気性が小さくなり、かつまた、加水分解性がポリエーテルポリオールを原料とする軟質ポリウレタンフォームよりも大きくなるからである。
【0067】
さらに、軟質ポリウレタンフォームの密度は、一般的に14〜35Kg/m3であれば良い。この密度が35Kg/m3を上回ると、気孔径が小さくなり過ぎてしまい、育苗すべき苗の種類によっては、発芽、成長が妨げられる恐れがあり得る。そのため、シート本体4に用いる軟質ポリウレタンフォームの密度は、35Kg/m3以下とすることが望ましい。
【0068】
実際に製造した軟質ポリウレタンフォームの一例を具体的に述べる。分子量3000、官能基数3、OH価56のポリエーテルポリオール100重量部と、トリエチレンジアミン(アミン触媒)0.01重量部と、ノルマルエチルモルフォリン0.15重量部と、ジプチルチンジラウレート(錫触媒)0.12重量部と、水5.5重量部と、シリコーン油(整泡剤)1.2重量部と、トリレンジイソシアネート(2.4/2.6=80/20)67重量部とを混合・攪拌して発泡させることにより、軟質ポリウレタンフォームを得た。
【0069】
このようにして得られた軟質ポリウレタンフォームの物性は、密度18Kg/m3、引張り強さ1.1Kg/cm2、引裂強さ0.62Kg/cm2、伸び160%であった。
【0070】
連続気孔を有する多孔質の材料としては、軟質ポリウレタンフォームの代わりに不織布を用いることができる。不織布を選択した場合は、例えばポリプロピレン繊維およびポリエチレン繊維等の長繊維、短繊維を連続的に紡糸することで絡み合わせ、所望の厚さに成形すれば良い。
【0071】
連続気孔を有する多孔質の材料にて構成されるブロックは、上記第2の工程においてスライス機により3〜10mmの厚みにスライスされ、帯状のシート本体4として成形される。本実施の形態では、ブロックを4.5mmの厚みにスライスしたものをシート本体4として利用している。
【0072】
上記第4の工程において、積層体2に打ち抜き加工を施すに当っては、打ち抜き型を用いた全カットおよびハーフカットの二工程を連続して実行する。
【0073】
まず、全カット工程では、積層体2を打ち抜き型のダイスの上に配置する。この際、積層体2は、シート本体4を上向きとした姿勢で水平に保持し、このシート本体4をポンチと向かい合わせる。この状態でポンチを降下させ、このポンチで積層体2を打ち抜くことにより係合孔7および切り取り点線8を形成する。
【0074】
引き続きハーフカット工程では、別のポンチを打ち抜き型にセットし、このポンチを降下させる。ポンチは、シート本体4のみを打ち抜いて支持体3の直前で停止し、このシート本体4に収納部6を形成する。このことにより、帯状の育苗用シート1の製造が完了する。
【0075】
このような工程を経て製造された育苗用シート1は、図3に示すようにシート本体4を外側に向けた姿勢でロール状に巻かれている。そのため、帯状の育苗用シート1は、シートロール11としてコンパクトに纏められている。このシートロール11は、中心に貫通孔12を有し、この貫通孔12は、育苗用シート1の幅方向に延びている。
【0076】
育苗用シート1を用いて種苗の育苗を行うに当っては、水耕栽培が用いられる。例えば水稲を育成するには、育苗用シート1の各収納部6に図5の(A)に示すような種籾15を夫々収納する。この際、従来の水稲の育苗は、種籾15に浸種および催芽処理を施した後に播種を行っているが、本発明の育苗用シート1を用いた育苗では、浸種又は播種のいずれを先行させても良い。
【0077】
例えば播種をしてから浸種を行う場合は、種籾15を約15°C以下の低い温度で貯蔵しておき、この種籾15を帯状に展開された育苗用シート1の収納部6に収納する。この後、育苗用シート1をロール状に巻回し、このシートロール11を10°C前後の低温雰囲気のもとで10〜15日程度水に浸す。
【0078】
浸種処理後の種籾15に催芽処理を施すに当っては、図4に示すような育苗装置21が用いられる。育苗装置21は、育苗ハウス22を有している。育苗ハウス22の内部の育苗室23には、水耕液を蓄える育苗槽24が設置されている。育苗槽24の底部には、上記シートロール11を水平に支持する載置棚25が配置されている。この載置棚25は、シートロール11と接する上面に多数の孔が開口された格子状に形成することが望ましい。
【0079】
図4に示すように、育苗槽24は、水循環経路26を介して貯水タンク27に連なっている。水循環経路26は、育苗槽24から貯水タンク27に戻された水耕液を再び育苗槽24に送り出す循環ポンプ28と、育苗槽24に供給される水耕液を加熱するヒータ29とを備えている。
【0080】
育苗室23の上部には、シャワー装置30が配置されている。シャワー装置30は、水循環経路26から分岐された供給管路31と、この供給管路31に連なる複数の噴霧ノズル32a,32b,32cとを有している。噴霧ノズル32a,32b,32cは、育苗槽24の真上に設置されている。このため、ヒータ29で加熱された水耕液の一部は、供給管路31から噴霧ノズル32a,32b,32cに供給されるとともに、これら噴霧ノズル32a,32b,32cを介して載置棚25上のシートロール11に向けて散布されるようになっている。
【0081】
このような育苗装置21を用いて種籾15を育苗するに当って、この種籾15は、図5の(A)に示すように、胚35aを上に向けるとともに、胚乳35bを下に向けた姿勢で育苗用シート1の収納部6に保持されている。種籾15の姿勢を規定する理由は、胚35aの幼芽35cを種籾15の上部か側部に、また幼根35dを種籾15の下部か側部に配置することで、種籾15の催芽率が向上し、苗の丈が揃い易くなるからである。
【0082】
種籾15が発芽するまでの期間は、水耕液をヒータ29により32〜35°C前後の温度に加熱する。そして、この温められた水耕液を水循環経路26を介して育苗槽24と貯水タンク27との間で循環させるとともに、例えば5〜8時間おきにシャワー装置30を介して水耕液をシートロール11に散布する。
【0083】
この際、育苗槽24に収容されたシートロール11が水耕液中に完全に没していると、酸素不足により種籾15の発芽が阻害されてしまう。このため、発芽までは水耕槽13内の水耕液の液面レベルを図4のL1に設定しておき、シートロール11を30〜32°Cに保たれた育苗室23の空気中に露出させる。また、発芽までは光が不要であるから、育苗ハウス22に遮光処理を施しておく。
【0084】
こうした種籾15の育苗過程では、図5の(B)に示すように、種籾15の上部から上方に向けて鞘葉35eが成長するとともに、種籾15の下部から種子根35fが伸びていくことになる。
【0085】
発芽後は、葉の呼吸作用により酸素の取り入れが可能となるので、シートロール11を水耕液中に没することができる。そのため、育苗槽24内での水耕液の液面レベルは、図4に示すように、シートロール11の下端に対応するL2と、シートロール11の上端に対応するL3との間に設定する。水耕液の液面レベルをL3よりも下方に設定すれば、毛管現象によりシート本体4に水耕液が吸い上げられ、種籾15に水耕液を供給することができる。
【0086】
この際、必要に応じてシャワー装置30を作動させ、水耕液を上方からシートロール11に散布するようにしても良い。加えて、発芽後の種籾15の育成には光が必要となるので、育苗ハウス22の遮光処理を解除しておく。
【0087】
全ての種籾15の発芽が完了した後は、育苗室23の温度を育苗末期において20°Cとなるように徐々に低下させる。それとともに、育苗室23の湿度も徐々に低下させ、鞘葉35eを風にあてるようにする。これにより、苗の徒長を防止することができ、苗を丈夫に育てることができる。
【0088】
図5の(C)に示すように、種籾15の発芽後は、光合成作用等により種籾15から第1葉35gおよび第2葉35hならびに図示しない第6葉程度までの葉が成長する。それとともに、種子根35fはさらに伸び、この種子根35fの根元から冠根35iが生えてくる。
【0089】
種籾15の育苗が進むと、種子根35fの先端は、シート本体4の下端面4bを貫通してシートロール11の下方に張り出す。この際、シートロール11が載置される載置棚25は、上記のように多数の孔を有する格子状に形成されているので、隣り合う種籾15の種子根35fは、載置棚25の孔に入り込む。このため、隣り合う種籾15の種子根35fは、互いに隔てられた状態となり、種子根35fの絡み付きを未然に防止することができる。
【0090】
このような水耕栽培を実施するに際しては、水耕液の温度、EC(電気伝導率)およびpH(水素イオン指数)等を自動的に管理することが望ましい。特にpHについては、育苗過程において変化し易いので、水耕液を循環しつつ常時管理することが望まれる。
【0091】
種籾15の発芽が完了した後は、田植えの1〜3日前にシートロール11を載置棚25から引き上げる。これにより、シートロール11と載置棚25との間に隙間が生じ、この隙間を走行するカッタ(図示せず)を用いてシートロール11の下方に伸びる種子根35fを切断する。種子根35fの切断後、1〜3日経過すると、種籾15から太い活着根が生えてくるので、苗の田植えは、活着根の発生が認められた時点で行うことが望ましい。
【0092】
種籾15に浸種処理を施す目的は、給水の他に種籾15の表皮に含まれている発芽を阻害する物質を水に溶かして取り除くことにある。この発芽を阻害する物質を効率良く取り除くためには、種籾15の雰囲気を適度な温度および湿度に保つとともに、充分な酸素を供給することが必要である。また、発芽から出芽に至る期間の温度は、30〜32°Cが最適であり、このような温度範囲であれば、種籾15の発芽が最も早く、かつ発芽時期のずれも最も少なくなる。
【0093】
これに対し、発芽から出芽に至る期間の温度が30°Cに満たないような低温の状態では、苗が病気にかかり易く、丈夫に育てることができなくなる。また、発芽から出芽に至る期間の温度が32°Cを超えるような高温の状態では、種籾15の呼吸が盛んになり過ぎてしまい、胚乳35bの消費が早くなる。このため、苗丈が異常に伸長して軟弱な苗になり易いと言われている。
【0094】
上記育苗用シート1および育苗装置21を用いた育苗によれば、種籾15の育成を阻害する水不足および酸素不足を防止することができる。このため、種籾15に含まれている発芽阻害物質を水耕液によって除去することができ、均等な発芽および出芽を促進させることができる。
【0095】
図6は、本発明に係る育苗用シート1を用いた育苗方法と、従来の土壌を用いた育苗方法とにおいて、夫々の発芽効率を比較した結果を示している。この図6によれば、育苗用シート1による育苗方法を採用した場合、発芽率が従来に比べて10%以上高められていることが分かる。このため、均等な発芽および出芽を実現することができ、その後の苗の育成も優れたものとなる。
【0096】
育苗用シート1は、ロール状に巻かれて一つのシートロール11としてコンパクトな形状に纏められており、この育苗用シート1の長手方向に間隔を存して多数の種籾15が保持されている。このため、一つの育苗用シート1で一度に多量の育苗を行えるとともに、育苗に必要なスペースを小さくすることができる。
【0097】
図7は、本発明に係る育苗用シート1を用いた育苗方法と、従来の土壌を用いた育苗方法とにおいて、夫々が必要とする育苗面積を比較した結果を示している。この図7から明らかなように、本発明の育苗用シート1を採用すれば、育苗面積を大幅に低減させることが可能となる。
【0098】
次に、育苗用シート1で育成した苗を田の植え付け面Zに植え付ける植え付け機40について、図8ないし図23を参照して説明する。
【0099】
図8は、乗用型の植え付け機40を開示している。この植え付け機40は、走行車両41と、この走行車両41の後部に取り付けられた植え付け作業装置42とを備えている。
【0100】
走行車両41は、車体フレーム43と、この車体フレーム43に支持された前輪44および後輪45とを有している。車体フレーム43の前部には、前輪44および後輪45を駆動するエンジン46が支持されている。
【0101】
車体フレーム43の後部には、リフタ機構48が配置されている。リフタ機構48は、アッパリンク49、ロアリンク50およびブラケット51を有している。アッパリンク49およびロアリンク50は、車体フレーム43の後部に回動可能に支持されているとともに、図示しない油圧シリンダを介して昇降動されるようになっている。これらリンク49,50は、後輪45の間を通して車体フレーム43の後方に向けて延びている。ブラケット51は、リンク49,50の後端部を連結している。このブラケット51は、上向きに延びるステー52を有し、このステー52は、上方に進むに従い前向きに傾斜されている。
【0102】
リフタ機構48のブラケット51には、トランスミッション54が支持されている。トランスミッション54は、車体フレーム43の幅方向に沿って水平に延びる出力軸55(図12に示す)を有している。出力軸55は、PTO軸56を介してエンジン46と連動されている。このため、トランスミッション54の出力軸55は、エンジン46からの動力伝達によって回転駆動される。
【0103】
図9に示すように、上記植え付け作業装置42は、植え付け条数が2条に定められた第1ないし第3の植え付けユニット58a,58b,58cを装備している。これら植え付けユニット58a,58b,58cは、走行車両41の幅方向に沿って一列に並べて配置されている。このため、植え付け作業装置42の植え付け条数は6条となっている。
【0104】
第1ないし第3の植え付けユニット58a,58b,58cは、互いに共通の構成を有するため、第1の植え付けユニット58aを代表して説明する。
【0105】
図10に示すように、第1の植え付けユニット58aは、フレーム59と、このフレーム59に支持されたシート保持部60、シート搬送機構61、一対のシート固定機構62および一対の植え付け機構63とを備えている。
【0106】
フレーム59は、リフタ機構48のブラケット51およびステー52に支持されている。このフレーム59は、ステー52に沿うように上方に進むに従い前向きに傾斜されており、このフレーム59の上部に、走行車両41の幅方向に延びるテーブルブラケット64が固定されている。
【0107】
図10や図11に示すように、シート保持部60は、一対の収納ボックス65a,65bを備えている。収納ボックス65a,65bは、テーブルブラケット64の両端部に支持されている。収納ボックス65a,65bは、円筒状の周壁66を有し、この周壁66の内側に上記シートロール11が収められている。周壁66は、シートロール11から接線方向に引き出された育苗用シート1を通過させるための開口部67を有している。
【0108】
収納ボックス65a,65bの内部には、夫々ターンテーブル68が配置されている。ターンテーブル68は、ホルダ69を介してテーブルブラケット64に回転可能に支持されており、このターンテーブル68上にシートロール11が載置されている。ターンテーブル68の回転中心部には、支持軸70が配置されている。この支持軸70は、シートロール11の貫通孔12に差し込まれている。
【0109】
図8に最も良く示されるように、収納ボックス65a,65bは、車体フレーム43の後方において、この車体フレーム43と略同じ高さに位置されている。そのため、収納ボックス65a,65bの設置位置が低く抑えられ、これら収納ボックス65a,65bへのシートロール11の補給作業を容易に行えるようになっている。
【0110】
図10に示すように、収納ボックス65a,65bの開口部67から引き出された育苗用シート1は、フレーム59の上面に沿うとともに、互いに平行をなして下向きに導かれている。このフレーム59の上面には、育苗用シート1の引き出し方向をガイドする複数のガイド部材71a,71b,72a,72bが配置されている。
【0111】
図12ないし図14に示すように、上記シート搬送機構61は、動力入力部75と、ギヤボックス76と、シート搬送部77とを備えている。
【0112】
動力入力部75は、ドライブケース78を有している。ドライブケース78は、リフタ機構48のブラケット51とフレーム59の下端部との間で支持されており、このドライブケース78の前端部に上記トランスミッション54の出力軸55が導入されている。
【0113】
ドライブケース78の内部には、中間軸80が回転自在に支持されている。中間軸80は、出力軸55の後方において、この出力軸55と平行に配置されている。これら出力軸55と中間軸80とは、チェーン81を介して互いに連動されている。そのため、出力軸55と中間軸80とは、図13の半時計回り方向に回転するようになっている。中間軸80は、ドライブイケース78の側方に導出された一端部80aを有し、この一端部80aにプライマリプーリ82が固定されている。
【0114】
図12および図13に示すように、ギヤボックス76は、ドライブケース78の後端部に第1のベースプレート83を介して固定されている。ギヤボックス76は、入力軸85と出力軸86とを備えている。入力軸85は、上記中間軸80と平行に配置されている。この入力軸85は、ギヤボックス76の外方に導出された第1および第2の端部85a,85bを有している。
【0115】
入力軸85の第1の端部85aには、セカンダリプーリ87が固定されている。セカンダリプーリ87とプライマリプーリ82とは、第1のタイミングベルト88を介して互いに連動されている。このため、ギヤボックス76の入力軸85は、中間軸80からの動力伝達により図13の半時計回り方向に回転駆動されるようになっている。
【0116】
ギヤボックス76は、入力軸85の連続回転を間欠的な回転に変換して出力軸86から出力するものである。この入力軸85と出力軸86との関係について具体的に述べる。すなわち、入力軸85が1/3回転(0〜120°)回転すると、出力軸86は1/12回転(0〜30°)回転し、引き続き入力軸85が2/3回転(0〜240°)回転すると、出力軸86は停止するように設定されている。このため、入力軸85が連続回転するのに対し、出力軸86は、停止→30°回転→停止→30°回転というように、30°刻みで間欠的に回転するようになっている。
【0117】
図13に示すように、出力軸86は、フレーム59の下端部において、ギヤボックス76から後方斜め上向きに突出されている。この出力軸86は、上記育苗用シート1の引き出し方向と直交する方向に沿って延びている。
【0118】
図12ないし図14に示すように、ギヤボックス76には、第2のベースプレート90が固定されている。第2のベースプレート90は、ギヤボック76を挟んで第1のベースプレート83と向かい合っているとともに、上記フレーム59の下端部に連結されている。
【0119】
上記シート搬送部77は、円筒状をなす第1および第2の搬送スプロケット91a,91bを有している。搬送スプロケット91a,91bは、夫々回転軸92a,92bを介してドリブンケース93a,93bに支持されている。ドリブンケース93a,93bは、第1および第2のベースプレート83,90の間で保持されている。
【0120】
第1および第2の搬送スプロケット91a,91bは、フレーム59の下方において、上記走行車両41の幅方向に互いに離間して配置されている。第1および第2の搬送スプロケット91a,91bは、夫々育苗用シート1が巻き付けられる外周面94を有し、この外周面94に育苗用シート1の係合孔7に噛み合う多数の凸部95が周方向に間隔を存して配置されている。
【0121】
収納ボックス65a,65bから引き出された育苗用シート1は、ガイド部材71a,71b,72a,72bを経て第1および第2の搬送スプロケット91a,91bの外周面94に巻き付けられている。そのため、育苗用シート1の送り出し方向は、第1の植え付けユニット58aの下端部において略直角に曲げられている。
【0122】
この際、二つの収納ボックス65a,65bから引き出された育苗用シート1は、第1および第2の搬送スプロケット91a,91bの間を通して外周面94に巻き付けられている。この結果、図10や図14から明らかなように、育苗用シート1は、走行車両41の幅方向に沿って互いに逆向きに送り出されるようになっている。
【0123】
図14に示すように、シート搬送部77は、一対のシートガイド96a,96bを備えている。シートガイド96a,96bは、第1および第2の搬送スプロケット91a,91bの外周面94に沿うように湾曲されており、これらシートガイド96a,96bと第1および第2の搬送スプロケット91a,91bとの間に育苗用シート1が導かれている。そのため、育苗用シート1は、シートガイド96a,96bによって第1および第2の搬送スプロケット91a,91bの外周面94に押し付けられ、係合孔7と凸部95との噛み合いが確実に行われるようになっている。
【0124】
図13および図14に示すように、上記ギヤボックス76の出力軸86と第1の搬送スプロケット91aの回転軸92aとは互いに平行に配置されている。この出力軸86には、第1の駆動歯車97とプライマリプーリ98とが固定されている。回転軸92aには、セカンダリプーリ99が固定されている。セカンダリプーリ99とプライマリプーリ98とは、第2のタイミングベルト100を介して互いに連動されている。
【0125】
図12および図15に示すように、第2のベースプレート90には、ホルダ101を介して中継軸102が回転自在に支持されている。中継軸102は、第1および第2の搬送スプロケット91a,91bの間において、出力軸86と平行に配置されている。この中継軸102には、第2の駆動歯車104とプライマリプーリ105とが固定されている。第2の駆動歯車104は、第1の駆動歯車97と噛み合っており、これら駆動歯車97,104の歯数は、互いに同一となっている。そのため、出力軸86と中継軸102とは、互いに同一速度で逆向きに回転駆動される。
【0126】
第2の搬送スプロケット91bの回転軸92bには、セカンダリプーリ106が固定されている。セカンダリプーリ106とプライマリプーリ105とは、第3のタイミングベルト107を介して連動されている。
【0127】
したがって、出力軸86の動力は、プライマリプーリ98、第2のタイミングベルト100およびセカンダリプーリ99を経て第1の搬送スプロケット91aに伝えられるとともに、第1の駆動歯車97、第2の駆動歯車104、プライマリプーリ105、第3のタイミングベルト107およびセカンダリプーリ106を経て第2の搬送スプロケット91bに伝えられる。
【0128】
この際、プライマリプーリ98,105およびセカンダリプーリ99,106の径は、互いに同一となっている。この結果、図14に矢印で示すように、第1の搬送スプロケット91aと第2の搬送スプロケット91bとは、互いに同一速度で逆方向に30°刻みで間欠的に回転するようになっている。
【0129】
第1および第2の搬送スプロケット91a,91bを支持するドリブンケース93a,93bは、第1および第2のベースプレート83,90に対し、その固定位置を調整し得るように保持されている。このため、第1および第2のベースプレート83,90に対するドリブンケース93a,93bの固定位置を移動させることで、第2および第3のタイミングベルト100,107の張り具合を調整することができる。
【0130】
図14および図17に示すように、上記シート固定機構62は、育苗用シート1の送りが停止されている期間中に、育苗用シート1から切り離すべき植え付け片10の一つ手前の植え付け片10を固定するためのものである。
【0131】
このシート固定機構62は、一対のガイド部材110a,110bと、一対のピン駆動部111a,111bとを備えている。ガイド部材110a,110bおよびピン駆動部111a,111bは、上記シート搬送機構61を挟んで左右に振り分けて配置されている。これらガイド部材110a,110bおよびピン駆動部111a,111bは、互いに共通の構成を有するため、左側のガイド部材110aとピン駆動部111aを代表して説明する。
【0132】
図17に最も良く示されるように、ガイド部材110aは、上記第2のベースプレート90の端部にブラケット112を介して固定されている。ガイド部材110aは、第1の搬送スプロケット91aの側方に位置されている。このガイド部材110aの一端は、図14に示すように、第1の搬送スプロケット91aの外周面94に近接するように延長されている。
【0133】
ガイド部材110aは、ガイド溝113を有している。ガイド溝113は、育苗用シート1の送り出し方向となる第1の搬送スプロケット91aの接線方向に延びており、このガイド溝113に第1の搬送スプロケット91aから送り出された育苗用シート1が導かれている。このため、ガイド部材110aは、第1の搬送スプロケット91aからの育苗用シート1の送り出し方向をガイドする機能も有している。
【0134】
ガイド部材110aは、一対のピン挿入孔115を有している。ピン挿入孔115は、ガイド溝113と直交する方向に延びているとともに、このガイド溝113に連なっている。ピン挿入孔115は、育苗用シート1の送り方向に間隔を存して並べられている。これらピン挿入孔115の配置間隔は、育苗用シート1の係合孔7の配置間隔と一致している。このため、育苗用シート1の送りが停止されている期間中は、係合孔7とピン挿入孔115とが互いに連通するようになっている。
【0135】
図14および図17に示すように、ピン駆動部111aは、板カム117と、この板カム117によって動かされるシートストッパ118とを備えている。
【0136】
板カム117は、上記入力軸85の第1の端部85a(第2の端部85b)に固定されて、この入力軸85によって連続的に回転駆動されるようになっている。シートストッパ118は、板状のストッパ本体119と、このストッパ本体119に支持された一対のピン120とを備えている。ストッパ本体119は、板カム117の下方に配置されている。このストッパ本体119は、板カム117に摺動可能に接する縁部121と、ピボット部122とを有している。ピボット部122は、第1のベースプレート83に固定したブラケット123にピボット軸124を介して回動可能に枢支されている。ストッパ本体119は、図示しないリターンスプリングを介して板カム117に向けて付勢されている。このため、ストッパ本体119の縁部121は、常に板カム117に押し付けられている。
【0137】
ピン120は、互いに離間して平行に配置されている。これらピン120の配置間隔は、育苗用シート1の係合孔7の配置間隔と一致している。ピン120は、上記ガイド部材110a,110bに向けて突出され、その先端がピン挿入孔115に差し込まれている。
【0138】
このため、シートストッパ118は、ピン120がガイド溝113を横切るロック位置(図14および図17に示す)と、ピン120がガイド溝113から離脱するロック解除位置(図16および図18に示す)とに亘って交互に回動するようになっている。
【0139】
シートストッパ118は、第1および第2の搬送スプロケット91a,91bが停止している期間中に上記ロック位置に回動される。この回動により、図14や図17に示すように、ピン120がピン挿入孔115を介して育苗用シート1の係合孔7に差し込まれ、この育苗用シート1がガイド部材110a,110bに固定される。
【0140】
また、シートストッパ118は、第1および第2の搬送スプロケット91a,91bが回転している期間中にロック解除位置に回動される。この回動により、図16や図18に示すように、ピン120がガイド溝113から引き抜かれる。これにより、ピン120と係合孔7との係合が解除され、育苗用シート1の送りが可能となる。
【0141】
図12および図19に示すように、上記植え付け機構63は、動力伝達部130と第1および第2の植え付けアーム131a,131bとを備えている。
【0142】
動力伝達部130は、上記ギヤボックス76に収容された駆動軸132を有している。駆動軸132は、中間軸80と平行に配置されているとともに、その両端がドライブケース78の側方に導出されている。中間軸80と駆動軸132とは、互いに噛み合う駆動歯車133a,133bを介して連動されている。そのため、駆動軸132は、PTO軸56からの動力伝達により図19の時計回り方向に連続して回転駆動される。
【0143】
第1および第2の植え付けアーム131a,131bは、上記ドライブケース78を挟んだ左右両側に配置されている。これら第1および第2の植え付けアーム131a,131bは、互いに共通の構成を有するため、第1の植え付けアーム131aを代表して説明する。
【0144】
図21に示すように、第1の植え付けアーム131aは、アーム本体135と、このアーム本体135の先端に連なるロッド支持部136とを有している。アーム本体135およびロッド支持部136は、夫々中空状をなしている。アーム本体135は、第1および第2の軸受部137a,137bを有し、これら軸受部137a,137bに夫々第1および第2の支持軸138a,138bが回転自在に支持されている。
【0145】
ロッド支持部136は、アーム本体135と略直交する方向に延びている。このロッド支持部136の先端には、ホルダ140を介して植え付け爪141が支持されている。植え付け爪141は、上記育苗用シート1の先端の係合孔7に抜き出し可能に差し込まれて、この育苗用シート1から植え付け片10を切り離すためのものである。植え付け爪141は、育苗用シート1の係合孔7に刺さり易いように、先細り状に尖る先端141aを有する丸棒にて構成されている。この植え付け爪141は、ロッド支持部136の軸方向に沿って延びている。
【0146】
図23に示すように、植え付け爪141の外周面には、周方向に連続する複数の溝部142が形成されている。溝部142は、植え付け爪141の軸方向に間隔を存して配置されている。そのため、植え付け爪141が係合孔7に差し込まれると、溝部142に係合孔7の開口周縁が引っ掛かり、植え付け爪141からの植え付け片10の脱落が阻止されるようになっている。
【0147】
図19および図20に示すように、アーム本体135は、第1および第2のクランクアーム144,145を介してドライブケース78に支持されている。第1のクランクアーム144は、駆動軸132の端部と第1の支持軸138aとの間に跨って固定されており、図20に矢印で示すように、駆動軸132を中心として時計回り方向に連続して回転されるようになっている。第2のクランクアーム145は、ドライブケース78にピボット軸146を介して揺動可能に支持されている。この第2のクランクアーム145の先端は、第2の支持軸138bに固定されている。
【0148】
このため、植え付けアーム131aは、第1のクランクアーム144が1回転する毎に昇降動を繰り返し、その植え付け爪141の先端141aが、図20に示すような上下方向に延びる三日月形の軌跡Xを描いて移動するようになっている。具体的には、図20に示すように、植え付けアーム131aは、第1のクランクアーム144が1回転する毎に、植え付け爪141が育苗用シート1の先端の係合孔7に引っ掛かる切り取り位置と、この位置から下向きに回動されて、植え付け爪141を植え付け片10とともに地中に突き刺す植え付け位置とに亘って移動するようになっている。この植え付けアーム131aの移動方向は、前進走行時の前輪44および後輪45の回転方向とは逆向きとなっている。
【0149】
植え付けアーム131aは、育苗用シート1の送りが停止されて、シートストッパ118のピン120により育苗用シート1がロックされている時に、上記切り取り位置に移動され、植え付け爪141が植え付け片10の係合孔7に差し込まれる。これにより、植え付け片10が切り取り点線8に沿って育苗用シート1から切り取られる。
【0150】
図21に示すように、植え付けアーム131aのロッド支持部136は、プッシュロッド150を有している。プッシュロッド150は、ブッシュ151を介してロッド支持部136に軸方向に移動可能に支持されている。プッシュロッド150は、ロッド支持部136の外方に突出された第1の端部150aと、ロッド支持部136の内部に収まる第2の端部150bとを有している。第1の端部150aは、植え付け爪141と平行に配置されており、この第1の端部150aにブラケット152を介してプッシャ153が支持されている。
【0151】
プッシャ153は、植え付け爪141から植え付け片10を離脱させるためのものである。このプッシャ153は、図22に示すように、植え付け爪141に隣接されているとともに、この植え付け爪141が通る凹部154を有している。そのため、プッシャ153は、上記プッシュロッド150を介して上記植え付け爪141の先端141a近くにまで進出される第1の位置と、この先端141aから遠ざかる第2の位置とに亘って移動可能となっている。プッシュロッド150は、リターンスプリング155を介して常にプッシャ153を第2の位置に戻す方向に付勢されている。
【0152】
図21に示すように、アーム本体135の内部には、プッシャ153を第1の位置又は第2の位置に移動させるための駆動機構156が収容されている。駆動機構156は、板カム157と、この板カム157によって駆動される中継レバー158とを備えている。
【0153】
板カム157は、第1の支持軸138aに固定されて、この第1の支持軸138aと一体に回転するようになっている。中継レバー158は、ピボットピン159を介してアーム本体135に回動可能に支持されている。この中継レバー158は、板カム157とプッシュロッド150の第2の端部150bとの間に跨っている。
【0154】
第1の支持軸138aを介して板カム157が回転されると、この板カム157の形状に応じて中継レバー158が回動し、プッシュロッド150が軸方向に往復動する。これにより、第1のクランクアーム144が1回転する期間中にプッシャ153が第1の位置と第2の位置とに亘って移動するようになっている。このため、プッシャ153は、植え付けアーム131aが切り取り位置に回動された時に第2の位置に戻され、植え付けアーム131aが植え付け位置に回動された時に第1の位置に進出される。
【0155】
図14、図19および図20に示すように、上記シート固定機構62のガイド部材110a,110bには、夫々植え付けガイド162が取り付けられている。植え付けガイド162は、植え付け爪141によって切り取られた植え付け片10を田の植え付け面Zの直前まで案内するためのものである。
【0156】
植え付けガイド162は、金属製の丸棒を連続して折り曲げることで構成されている。この植え付けガイド162は、一対のガイド棒163a,163bを有している。ガイド棒163a,163bは、ガイド部材110a,110bから互いに平行をなして下向きに延びている。図20に示すように、ガイド棒163a,163bは、植え付けアーム131aを側方から見た時に、植え付け爪141の先端141aが描く軌跡Xに沿うように円弧状に湾曲されている。この植え付け爪141が描く軌跡Xとガイド棒163a,163bとの間隔は、10mm程度に定められている。
【0157】
図14に示すように、ガイド棒163a,163bの配置間隔Tは、育苗用シート1から切り離された植え付け片10の幅寸法よりも小さく設定されており、これら隣り合うガイド棒163a,163bの間の中央に植え付け爪141の先端141aが位置されている。この結果、植え付け爪141によって切り取られた植え付け片10は、ガイド棒163a,163bを介して田の植え付け面Zの直前まで保持されるようになっている。
【0158】
次に、田の植え付け面Zに植え付け機40を用いて苗を植え付ける手順について説明する。
【0159】
まず、発芽済みの種籾15が収容されたシートロール11を第1ないし第3の植え付けユニット58a〜58cのターンテーブル68に装着する。次に、育苗用シート1の先端を収納ボックス65a,65bの開口部67から引き出し、ガイド部材71a,71b,72a,72bに沿って第1および第2の搬送スプロケット91a,91bに向けて導く。引き続いて育苗用シート1の先端部を第1および第2の搬送スプロケット91a,91bとシートガイド96a,96bとの間に挿入する。そして、この育苗用シート1を第1および第2の搬送スプロケット91a,91bの外周面94に巻き付け、この育苗用シート1の係合孔7を搬送スプロケット91a,91bの凸部95に引っ掛けた後、育苗用シート1の先端部をガイド部材110a,110bのガイド溝113に導く。
【0160】
この後、エンジン46の動力をPTO軸56を介してトランスミッション54の出力軸55に伝達する。この出力軸55に伝えられた動力は、中間軸80を経由してシート搬送機構61、シート固定機構62および植え付け機構63の三系統に分割される。
【0161】
中間軸80からシート搬送機構61に向かう動力は、中間軸80から第1のタイミングベルト88を介してギヤボックス76の入力軸85に伝達される。この動力伝達により、ギヤボックス76の出力軸86が入力軸85の1回転に対し30°刻みで間欠的に回転する。この出力軸86の回転は、プライマリプーリ98、第2のタイミングベルト100およびセカンダリプーリ99を介して第1の搬送スプロケット91aに伝えられるとともに、第1および第2の駆動歯車97,104、プライマリプーリ105、第3のタイミングベルト107およびセカンダリプーリ106を介して第2の搬送スプロケット91bに伝えられる。
【0162】
この結果、第1および第2の搬送スプロケット91a,91bが同一回転数で逆方向に間欠的に回転駆動され、育苗用シート1が1ピッチづつ送り出される。この育苗用シート1の送りは、図14に示すように切り取るべき先頭の植え付け片10がガイド溝113の側方に送り出された時点で一時的に停止される。この停止期間は、ギヤボックス76の入力軸85が2/3回転(240°)する間に相当する。
【0163】
中間軸80からシート固定機構62に向かう動力は、第1のタイミングベルト88を介して板カム117を連続的に回転させる。この板カム117の回転により、シートストッパ118がロック位置とロック解除位置とに亘って交互に回動を繰り返す。このシートストッパ118は、育苗用シート1が送られている期間中は、ロック解除位置に保持され、ピン120がガイド溝113から引き出されている。育苗用シート1の送りが停止されると、シートストッパ118がロック位置に保持され、ピン120がガイド溝113に通された育苗用シート1の係合孔7に差し込まれる。これにより、育苗用シート1から切り離すべき先頭の植え付け片10の一つ手前の植え付け片10がガイド部材110a,110bにしっかりと固定され、育苗用シート1の撓みが阻止される。
【0164】
中間軸80から植え付け機構63に向かう動力は、まず、駆動歯車133a,133bおよび駆動軸132を介して第1のクランクアーム144を時計回り方向に回転させる。これにより、植え付けアーム131a,131bが図20に示す三日月形の軌跡Xを描いて切り取り位置と植え付け位置とに亘って昇降動を繰り返す。植え付けアーム131a,131bが切り取り位置に達した状態では、育苗用シート1の送りが停止されているとともに、シートストッパ118がロック位置に保持されている。このため、植え付けアーム131a,131bの植え付け爪141がガイド溝113から送り出された育苗用シート1の先頭の係合孔7に上方から差し込まれる。
【0165】
この結果、切り離すべき植え付け片10が植え付け爪141によって下向きに引っ張られ、この植え付け片10が切り取り点線8に沿って育苗用シート1から切り離される。この切り離された植え付け片10は、植え付け爪141に保持された状態で田の植え付け面Zに向けて搬送される。この搬送過程においては、植え付け片10が植え付けガイド162のガイド棒163a,163bに接しており、植え付け爪141からの植え付け片10の脱落や植え付け片10の姿勢変化が阻止される。
【0166】
植え付けアーム131a,131bが切り取り位置から植え付け位置に達するまでの期間中は、プッシャ153は第2の位置に保持されている。植え付けアーム131a,131bが植え付け位置に至ると、板カム157の回転に追従して中継レバー158がプッシュロッド150を押圧し、プッシャ153を第2の位置から第1の位置に進出させる。これにより、植え付け片10が植え付け爪141から押し出され、地中に強制的に植え付けられる。
【0167】
上記構成の育苗用シート1によれば、以下に述べるような効果が得られる。
【0168】
育苗用シート1は、多数の収納部6を有する多孔質性のシート本体4と、このシート本体4に接着された支持体3とで構成され、このシート本体4の収納部6に種籾15を収納した状態で育苗が行われる。このため、従来のような土壌が不要となり、清潔な環境下で育苗を行うことができる。しかも、育苗用シート1そのものの小形・軽量化が可能となるので、育苗用シート1の取り扱いが容易となるとともに、育苗用シート1の運搬時の労力を軽減することができる。
【0169】
育苗用シート1は、その長手方向に間隔を存して多数の切り取り点線8を有し、これら切り取り点線8は、種籾15を収納して隣り合う収納部6の間に位置されている。このため、育苗用シート1から植え付け片10を切り離す際に、この植え付け片10を切り取り点線8に沿って一つづつ確実に育苗用シート1から切り離すことができる。よって、植え付け片10が部分的に破れたり、複数の植え付け片10が一体となって切り離されるようなことはなく、田に対する植え付け片10の植え付け作業を途切れることなく連続して行うことができる。
【0170】
育苗用シート1の支持体3およびシート本体4は、生分解性を有する材料にて構成されている。このため、育苗用シート1から切り離した植え付け片10を田に植え付けた後に、支持体3やシート本体4を田に放置しても、これら支持体3やシート本体4は田の中で生分解することになり、環境保護の観点からも好ましいものとなる。
【0171】
また、帯状の育苗用シート1の長手方向に間隔を存して多数の種籾15が収納されているので、一つの育苗用シート1で一度に多量の育苗を行うことができる。このため、苗の量産化に対しても無理なく対応することができる。加えて、育苗用シート1は、帯状であるから、育苗後の苗を育苗用シート1の長手方向に沿って容易に送り出すことができる。このため、苗を田に植え付ける際の作業性を改善することができ、苗の植え付け作業を効率良く行える。
【0172】
種籾15の育苗時および育苗用シート1を植え付け機40のターンテーブル68に装着する時点では、育苗用シート1がロール状に巻かれている。このため、帯状の育苗用シート1は、一つのシートロール11としてコンパクトに纏められており、育苗時に広いスペースを必要としない。それとともに、育苗用シート1の持ち運びが容易となり、この育苗用シート1を植え付け機40のターンテーブル68に簡単にセットすることができる。
【0173】
また、育苗用シート1は、シート本体4を外側に向けた姿勢でロール状に巻かれているので、隣り合う種籾15から延びる根が互いに絡み合うのを極力回避することができる。
【0174】
種籾15を収納する収納部6は、シート本体4の上部に配置されている。このため、種籾15から上向きに延びる葉の成長が促進され、ほとんど全ての苗を正常に成長させることができる。よって、苗を育苗用シート1から田に植え付けるに当って、この苗の植え付け作業を途切れることなく連続して行うことができる。
【0175】
収納部6の上端は、シート本体4の上端面4aに隣接されている。そのため、発芽(催芽)および葉の育成が容易となり、葉の成長方向を上方に向けて規定することができる。この際、収納部6の上端をシート本体4の上端面4aに開口させることにより、発芽(催芽)および葉の成長がより容易となる。
【0176】
シート本体4の収納部6は、シート本体4の幅方向に沿う縦長の楕円形に形成されているので、この収納部6に収納される種籾15を縦置きの姿勢で保持することができる。これにより、種籾15が発芽(催芽)し易くなるとともに、葉の成長方向を上向きとすることができ、苗の成長が正常となる。すなわち、図5の(A)〜(C)に示すように、種籾15の発芽過程において、幼芽35cは、種籾15の上部又は側部に位置させることが重要であり、上記のように種籾15の姿勢を規制することで、苗は正常に成長することになる。
【0177】
それに加えて、育苗用シート1は、積層体2を厚み方向に貫通する切り取り点線8を有するので、隣り合う種籾15から延びる根が絡み付いていても、植え付け片10は、強度の強いフィルム製の支持体3にシート本体4が接着されたままの状態で切り離される。このため、隣り合う種籾15の根の絡み付きを無視することができ、植え付け片10の切り離し作業を容易に行うことができる。この結果、発芽済みの種籾15を有する植え付け片10を田の植え付け面Zに正常に植え付けることができる。
【0178】
しかも、育苗用シート1に保持された種籾15を育苗するに当たり、水耕栽培を用いているので、苗の育成を簡素化できるとともに、育苗の管理も容易に行うことができる。このため、育苗に要するコストを低減することができ、苗の量産化に好適する。
【0179】
育苗用シート1は、その長手方向に間隔を存して多数の係合孔7を有しているので、この係合孔7に第1および第2の搬送スプロケット91a,91bの凸部95を引っ掛けることで、育苗用シート1を1ピッチづつ確実に送り出すことができる。その上、第1および第2の搬送スプロケット91a,91bと育苗用シート1とが噛み合うので、これら第1および第2の搬送スプロケット91a,91bと育苗用シート1との間にスリップが生じることはない。
【0180】
したがって、育苗用シート1の送り速度を一定に維持できるとともに、この送り速度を自由に調整することができる。
【0181】
さらに、上記構成の育苗用シート1によれば、シート本体4の収納部6に種籾15を収納した状態で直接田の植え付け面Zに植え付ける、いわゆる直播き栽培を行うことができる。これにより、格別な育苗装置21や植え付け機40が不要となり、大幅なコストダウンが可能となる。
【0182】
加えて、第1ないし第4の工程を有する育苗用シート1の製造方法によれば、多孔質性のシート本体4と支持体3とを接着して帯状の積層体2を得た後、この積層体2に打ち抜き加工を施すことで、積層体2に収納部6、係合孔7および切り取り点線8を形成している。
【0183】
このため、育苗用シート1を製造する第1ないし第4の工程を、一つのライン上に連続して配置することが可能となる。よって、積層体2を合理的に製造することができ、育苗用シート1の量産化に無理なく対応できる。
【0184】
一方、育苗用シート1から植え付け片10を切り離して田に植え付ける植え付け機40は、以下に述べるような効果を発揮し得る。
【0185】
走行車両41に搭載された植え付け作業装置42は、植え付け爪141と育苗用シート1の係合孔7との係合部に隣接した箇所に、シート固定機構62を備えている。このシート固定機構62は、第1および第2の搬送スプロケット91a,91bによる育苗用シート1の送りが停止されている期間中に、育苗用シート1から切り離すべき植え付け片10よりも手前の係合孔7に差し込まれるピン120を有している。
【0186】
このため、切り離すべき植え付け片10に連なる育苗用シート1をガイド部材110a,110bのガイド溝113にしっかりと押え込むことができる。よって、植え付け爪141によって育苗用シート1の先端の植え付け片10を切り離す際に、育苗用シート1の撓みを防止することができ、植え付け片10を切り取り点線8に沿って一つづつ確実かつ容易に切り離すことができる。
【0187】
この結果、植え付け片10が部分的に破れたり、複数の植え付け片10が一体となって切り離されることはなく、多数の植え付け片10を途切れることなく田の植え付け面Zに植え付けることができる。
【0188】
また、効率の良い植え付け作業を実現するためには、植え付けアーム131a,131bの移動速度を早めることが望まれる。すると、植え付け爪141によって植え付け片10が育苗用シート1から切り離される際に、係合孔7の回りに瞬間的に強い力が加わる。
【0189】
しかるに、育苗用シート1の切り取り点線8は、積層体2を厚み方向に貫通しているので、植え付け爪141が係合孔7に差し込まれると、育苗用シート1が切り取り点線8に沿って速やかに切り離される。このため、切り離すべき植え付け片10が係合孔7の箇所で破れることはなく、植え付け片10の破損や切り離し不良を確実に防止することができる。
【0190】
また、植え付け作業装置42は、植え付け爪141が切り取り位置から植え付け位置に移動する際の軌跡Xに沿って配置された植え付けガイド162を有している。このため、育苗用シート1から切り離された植え付け片10は、切り取り位置から植え付け位置に至るまでの期間中、植え付けガイド162のガイド棒163a,163bに接した状態で搬送される。よって、植え付け爪141に保持された植え付け片10の姿勢変化や植え付け爪141からの脱落を確実に防止することができ、植え付け片10を田の植え付け面Zの所望の位置に正確に植え付けることができる。
【0191】
なお、本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、図24および図25に本発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、主にシート固定機構62の構成が第1の実施の形態と相違しており、それ以外の植え付け作業装置42の基本的な構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0192】
図24に示すように、シート固定機構62のシートストッパ118は、カッタ180を装備している。カッタ180は、育苗用シート1に切り離し用の切れ目を形成するためのものである。カッタ180は、ピン120の間において、その先鋭な刃先を育苗用シート1に向けた姿勢でストッパ本体119に支持されている。
【0193】
シート固定機構62のガイド部材110aは、カッタ180に対応する位置に通孔181を有している。通孔181は、ガイド溝113に連なっている。このため、カッタ180の刃先は、通孔181を通じてガイド溝113に導かれるようになっている。
【0194】
図25に示すように、シートストッパ118がロック解除位置に移動されている限り、カッタ180はガイド部材110aの外方に引き出されて、ガイド溝113から退いている。
【0195】
植え付け爪141によって植え付け片10を切り離すに先立って、育苗用シート1の送りが停止されると、図24に示すように、シートストッパ118がロック解除位置からロック位置に向けて移動する。この移動により、ピン120がピン挿入孔115を介して育苗用シート7の係合孔7に差し込まれるとともに、カッタ180の刃先が通孔181を通じてガイド溝113に進出する。この結果、カッタ180の刃先が育苗用シート1に突き刺さり、この育苗用シート1の隣り合う係合孔7の間に切り離し用の切れ目が形成される。
【0196】
このような構成によると、育苗用シート1がピン120を介してロックされると同時に、この育苗用シート1に強制的に切れ目が形成されるので、切り取り点線8の存在と合わせて、植え付け片10をより確実に育苗用シート1から切り離すことができる。
【0197】
また、カッタ180を用いて育苗用シート1に切り離し用の切れ目を形成すれば、切り取り点線8を持たない育苗用シートを用いて苗の植え付け作業を行うことができる。この際、育苗用シートに切り取り点線8が無ければ、育苗装置21での育苗過程や植え付け作業装置42のターンテーブル68への装着時、あるいは育苗用シートをロール状に巻いて搬送する時のような各種の作業中において、この育苗用シートが切り取り点線8の部分で折れ曲がったり、不所望に切れてしまうことはない。よって、育苗用シートの形状を帯状のまま維持することができ、育苗用シートの取り扱いが良好となる。
【0198】
図26の(A)ないし(C)は、育苗用シート1に形成する切り取り点線8の他の形態を示している。
【0199】
図26の(A)に示す切り取り点線8は、均等の長さを有する細かな多数のカットライン9aを等間隔を存して一列に並べて配置したものである。
【0200】
図26の(B)および(C)に示す切り取り点線8は、上記カットライン9aよりも長い複数のカットライン9bを間隔を存して配置したものである。図26の(B)のカットライン9bは、積層体2の長手方向に延びる縁部に開口することなく、積層体2の幅内に収められている。
【0201】
積層体2にカットライン9bを形成するに当っては、図26の(C)に示すように、積層体2の長手方向に隣り合うカットライン9bを、積層体2の幅方向に互いにずれて配置することが好ましい。この構成を採用することで、一つの切り取り点線8に沿って植え付け片10を切り離す際に、この切り取り点線8と隣り合う他の切り取り点線8が同時に切れてしまうのを防止できる。
【0202】
図27および図28は、本発明の第3の実施の形態に係る育苗用シート200を開示している。この育苗用シート200において、上記第1の実施の形態の育苗用シート1と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0203】
図28に示すように、シート本体4の幅寸法W1は、支持体3の幅寸法W2よりも小さく定められている。シート本体4は、その下端面4bを支持体3の下縁3cに沿わせた状態で支持体3の接合面3aに接着されている。このため、支持体3の接合面3aの上部は、シート本体4によって覆われることなく外方に露出されている。
【0204】
シート本体4の上端部には、種籾15を収納する多数の収納部201が形成されている。収納部201は、シート本体4の側面4cに開放された凹所にて構成されているとともに、シート本体4の長手方向に間隔を存して一列に並べられている。
【0205】
図27に示すように、収納部201は、シート本体4の上端面4aに連続して開放された開口部202を有している。開口部202は、収納部201への種籾15の収納を容易にするとともに、この種籾15の発芽を促進させるためのものである。この開口部202の開口幅は、収納部201の開口幅よりも小さく定められている。
【0206】
支持体3の上部には、円形の開口形状を有する多数の送り孔203が形成されている。送り孔203は、係合孔7とは収納部201を挟んだ反対側において、支持体3の長手方向に等間隔を存して一列に並べられている。これら送り孔203の配置間隔は、係合孔7の配置間隔と一致している。
【0207】
図27に示すように、積層体2は、上記第1の実施の形態と同様の切り取り点線8を有している。切り取り点線8は、隣り合う収納部201、係合孔7および送り孔203の間の中央において、積層体2の幅方向に沿って一直線状に延びている。
【0208】
このような構成の育苗用シート200は、育苗装置21を用いた育苗時および田への植え付け時に、シート本体4を内側に向けた姿勢でロール状に巻かれている。そのため、ロールの最外周において、シート本体4の収納部201を支持体3によって覆い隠すことができ、収納部201からの種籾15の脱落を防止することができる。
【0209】
また、育苗用シート200は、収納部201を挟んで上下に向かい合う係合孔7と送り孔203とを有している。このため、育苗用シート200を送り出す第1および第2の搬送スプロケット91a,91bに、送り孔203および係合孔7に夫々引っ掛かる凸部を形成しておけば、育苗用シート200を傾くことなく円滑に送り出すことができる。よって、育苗用シート1の搬送姿勢を一定に保つことができ、この育苗用シート1からの植え付け片10の切り離しおよび田への植え付け作業を確実に行うことができる。
【0210】
図29および図30は、本発明の第4の実施の形態に係る育苗用シート220を開示している。この育苗用シート220において、上記第1の実施の形態の育苗用シート1と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0211】
図30に示すように、育苗用シート220を構成する積層体221は、支持体3、シート本体4および補強シート222を備えている。シート本体4の幅寸法W1は、支持体3の幅寸法W2よりも小さく定められている。シート本体4は、その上端面4aを支持体3の上縁3bに沿わせた状態で支持体3の接合面3aに接着されている。このため、支持体3の接合面3aの下部は、シート本体4によって覆われることなく外方に露出されている。
【0212】
補強シート222は、シート本体4の側面4cに接着されている。このため、補強シート222は、支持体3と協働してシート本体4を挟み込んでいる。
【0213】
積層体221の上部には、種籾15を収納する多数の収納部6が形成されている。収納部6は、補強シート222およびシート本体4を貫通するような凹所にて構成され、支持体3とは反対側に向けて開放されている。収納部6は、積層体221の長手方向に等間隔を存して一列に並べられている。これら収納部6は、積層体221の幅方向に延びる楕円の開口形状を有し、このことにより、各収納部6に収められる種籾15の姿勢が縦置きに規定されている。
【0214】
支持体3の下部には、多数の係合孔7が形成されている。係合孔7は、積層体221の長手方向に等間隔を存して一列に並べられており、上記収納部6の下方に位置されている。
【0215】
図29に示すように、積層体221は、多数の切り取り点線223を有している。切り取り点線223は、支持体3、シート本体4および補強シート222を連続して貫通する複数のカットライン224を積層体221の幅方向に間隔を存して一列に並べることで構成されている。これら切り取り点線223は、積層体221の長手方向に間隔を存して配置されている。このため、切り取り点線223は、隣り合う収納部6および係合孔7の間の中央において、積層体221の幅方向に沿って一直線状に延びている。
【0216】
このような構成の育苗用シート220は、育苗装置21を用いた育苗時および田への植え付け時に、補強シート222を内側に向けた姿勢でロール状に巻かれている。そのため、ロールの最外周において、積層体221の収納部6を支持体3によって覆い隠すことができ、収納部6からの種籾15の脱落を防止することができる。
【0217】
図31は、本発明の第5の実施の形態を開示している。
【0218】
この第5の実施の形態は、上記第1の実施の形態で用いた育苗用シート1を蛇行状に折り畳んだ状態で育苗および植え付けを行うようにしたものである。このため、図31に示すように、育苗用シート1は、互いに重なり合うように並べられた多数の矩形状の折り畳み片231を有している。この際、隣り合う折り畳み片231の間に、例えば紙や合成樹脂製のシート状の遮蔽部材を介在させ、この遮蔽部材により種籾15から延びる根の絡み付きを防止することが望ましい。
【0219】
また、蛇行状に折り畳む育苗用シート1としては、図27に示す第3の実施の形態の育苗用シート200や図29に示す第4の実施の形態の育苗用シート220を用いても良い。
【0220】
但し、育苗用シート1,200,220を折り畳むに当たり、支持体3としては、上記第1の実施の形態で用いたフィルムの代わりに柔軟性を有する不織布を用いる。
【0221】
蛇行状に折り畳んだ育苗用シート1を用いて田植えを行う時は、図32および図33に示すような植え付け作業装置250が用いられる。この植え付け作業装置250は、育苗用シート1を収容する苗載せ台251と、この苗載せ台251から育苗用シート1を送り出す搬送機構252とを備えている。
【0222】
苗載せ台251は、育苗用シート1が載置される矩形状の底壁253と、この底壁253の周縁から起立する周壁254とを有している。苗載せ台251は、育苗用シート1を引き出すための開口部255と、育苗用シート1の搭載位置を決める一対のシートストッパ256a,256bとを有している。開口部255は、周壁254に形成されて、苗載せ台251の前端部に位置されている。シートストッパ256a,256bは、苗載せ台251の前後方向に沿う中間部に位置され、これらシートストッパ256a,256bに育苗用シート1の前端に位置された折り畳み片231が接するようになっている。
【0223】
苗載せ台251の底壁253上には、板状のシート押圧具258が配置されている。シート押圧具258は、育苗用シート1をシートストッパ256a,256bに向けて押圧するものであり、このシート押圧具258とシートストッパ256a,256bとの間に育苗用シート1が収められている。
【0224】
苗載せ台251の側方には、シート押圧具258をシートストッパ256a,256bに近づいたり、遠ざかる方向に移動させる駆動機構259が配置されている。駆動機構259は、モータ260により駆動されるプライマリプーリ261と、自由に回転するセカンダリプーリ262と、これらプーリ261,262間に巻き掛けられた駆動ベルト263とを備えている。プーリ261,262は、苗載せ台251の前後方向に離間した位置において、その回転軸線を起立させた縦置きの姿勢で配置されている。このため、駆動ベルト263は、シート押圧具258の移動方向に沿って走行されるようになっている。
【0225】
駆動ベルト263には、苗載せ台251に向けて延びるブラケット265が固定されている。ブラケット265は、苗載せ台251の底壁253の下方に位置されている。このブラケット265は、上向きに延びる一対のホルダ266a,266bを有している。ホルダ266a,266bは、底壁253に開けたガイド孔267a,267bを貫通してシート押圧具258に連結されている。
【0226】
したがって、シート押圧具258は、モータ260を介して駆動ベルト263を走行させることで、シートストッパ256a,256bに近づいたり遠ざかる方向に移動されるようになっている。
【0227】
上記搬送機構252は、駆動スプロケット270と、テンションローラ271とを備えている。駆動スプロケット270は、上記第1の実施の形態と同様に、PTO軸56からの動力伝達により間欠的に回転駆動されるようになっている。駆動スプロケット270は、育苗用シート1の係合孔7に噛み合っている。この噛み合いにより、育苗用シート1が苗載せ台251から間欠的に送り出されようになっており、この育苗用シート1は、上記第1の実施の形態と同様の植え付け爪141を介して田の植え付け面Zに植え付けられる。
【0228】
テンションローラ271は、スプリング272を介して駆動スプロケット270に向けて付勢されている。テンションローラ271は、駆動スプロケット270と協働して育苗用シート1を挟み込んでいる。このため、育苗用シート1は、テンションローラ271を介して駆動スプロケット270に押し付けられており、育苗用シート1と駆動スプロケット270との噛み合いが確実に行われるようになっている。
【0229】
搬送機構252は、育苗用シート1の倒れを防止する一対のガイドローラ275を備えている。ガイドローラ275は、苗載せ台251の開口部255に配置されている。このため、育苗用シート1は、ガイドローラ275の間を通して駆動スプロケット270に導かれている。
【0230】
このような構成の植え付け作業装置250によると、育苗用シート1の送り出しに追従して駆動機構259が動作され、シート押圧具258がシートストッパ256a,256bに近づく方向に移動する。このため、蛇行状に折り畳まれた育苗用シート1は、シートストッパ256a,256bとシート押圧具258との間で挟まれたままの状態に保たれ、苗載せ台251上での育苗用シート1の倒れやずれが防止される。
【0231】
育苗用シート1の送り出しが進展すると、シート押圧具258がシートストッパ256a,256bに近づくので、苗載せ台251の後部に空き領域が生じる。この際、シート押圧具258をシートストッパ256a,256bから遠ざかる方向に後退させ、このシート押圧具258を空き領域の後端に位置させる。このことにより、苗載せ台251上の空き領域に蛇行状に折り畳んだ新たな育苗用シート1を補充することができ、苗載せ台251への育苗用シート1の補充作業を容易に行うことができる。
【0232】
図34は、その他の実施の形態に係る植え付け作業装置300を開示している。この植え付け作業装置300は、主にシート押圧具258を移動させる駆動機構301の構成が、図32や図33に示す駆動機構259と相違しており、それ以外の構成は、上記植え付け作業装置250と同一である。
【0233】
図34に示すように、上記駆動機構301を構成するプライマリプーリ261とセカンダリプーリ262は、その回転軸線を水平に寝かせた横置きの姿勢で配置されている。駆動ベルト263と苗載せ台251との間には、ガイド軸302が配置されている。ガイド軸302は、駆動ベルト263と平行に配置されており、このガイド軸302にブラケット265の軸受部303が軸方向に摺動可能に嵌合されている。このため、ブラケット265やシート押圧具258は、駆動ベルト263の走行時に、ガイド軸302をガイドとして苗載せ台251の前後方向に移動される。
【0234】
なお、本発明は、上記各実施の形態に特定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない限り種々変形して実施可能である。
【0235】
例えば育苗用シートの支持体およびシート本体は、共に生分解性を有している必要はなく、支持体およびシート本体のいずれか一方のみを生分解性を有する材料にて構成しても良い。
【0236】
また、育苗用シートの収納部は、楕円形に限らず、円形、角形、多角形あるいはスリット状であっても良い。さらに、上記実施の形態では、育苗用シートに搬送スプロケットが噛み合う係合孔や送り孔を形成したが、これら孔の代わりに凸部又は凹部を形成しても良い。
【0237】
また、育苗用シートを用いて種籾を育苗するに当っては、育苗時にシート本体を内側に向けた姿勢で育苗用シートをロール状に巻いておき、田への植え付け時にはシート本体が外側を向くように育苗用シートをロール状に巻き直しても良い。このようにすれば、育苗時に収納部からの種籾の脱落を防止できるとともに、田への植え付け時には、収納部をシートロールの外方に露出させて、苗の有無を確認することができる。そのため、植え付け時における苗の途切れを防止でき、確実な植え付け作業を行うことができる。
【0238】
また、これとは逆に、育苗時にシート本体を外側に向けた姿勢で育苗用シートをロール状に巻いておき、田への植え付け時にはシート本体が内側を向くように育苗用シートを巻き直すようにしても良い。
【0239】
加えて、上記実施の形態では、育苗用シートの収納部に種籾を一つづつ収納したが、例えば各収納部に複数の種籾を収納するようにしても良い。
【0240】
それとともに、育苗用シートから切り離される植え付け片に複数の収納部を形成するようにしても良い。そのため、切り取り点線は、必ずしも隣り合う収納部の間に形成する必要はなく、例えば複数の収納部を挟んだ位置に形成しても良い。
【0241】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、植え付け片を切り取り点線に沿って一つづつ確実に育苗用シートから切り離すことができる。このため、植え付け片が部分的に破れたり、複数の植え付け片が一体となって切り離されることはなく、植え付け片の植え付け作業を途切れることなく行うことができる。
【0242】
しかも、一つの育苗用シートで一度に多量の育苗を行うことができ、苗の量産化に無理なく対応することができる。それとともに、育苗用シートを長手方向に沿って容易に送り出すことができるので、苗を送り出す際のトラブルを回避でき、苗の植え付け作業の簡略化に寄与するといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る育苗用シートの平面図。
【図2】図1の2F−2F線に沿う断面図。
【図3】ロール状に巻かれた育苗用シートの斜視図。
【図4】育苗用シートに催芽処理を施すための育苗装置の断面図。
【図5】(A)は、種籾を育苗用シートの収納部に収納した状態を示す概略図。
(B)は、種籾から鞘葉および種子根が成長した状態を示す概略図。
(C)は、種籾から第1葉および第2葉が成長した状態を示す概略図。
【図6】発芽率の比較結果を示す特性図。
【図7】育苗面積の比較結果を示す特性図。
【図8】乗用形の植え付け機の側面図。
【図9】図8の9F方向から見た植え付け作業装置の平面図。
【図10】第1の植え付けユニットの平面図。
【図11】図10の11F−11F線に沿う断面図。
【図12】第1の植え付けユニットの動力伝達経路を示す断面図。
【図13】第1の植え付けユニットの動力伝達経路を示す側面図。
【図14】搬送機構とシート固定機構との位置関係を一部断面して示す第1の植え付けユニットの平面図。
【図15】図14の15F−15F線に沿う断面図。
【図16】育苗用シートの固定が解除された状態を一部断面で示す第1の植え付けユニットの平面図。
【図17】育苗用シートが固定された状態を一部断面で示す第1の植え付けユニットの側面図。
【図18】育苗用シートの固定が解除された状態を一部断面で示す第1の植え付けユニットの側面図。
【図19】第1の植え付けユニットの植え付け機構を示す側面図。
【図20】植え付け爪の移動軌跡を示す植え付け機構の側面図。
【図21】植え付け機構の断面図。
【図22】図21の22F−22F線に沿う断面図。
【図23】植え付け爪の断面図。
【図24】本発明の第2の実施の形態において、育苗用シートの固定時に、育苗用シートにカッタが突き刺さった状態を示すシート固定機構の断面図。
【図25】育苗用シートのロックが解除され、カッタが育苗用シートから離脱された状態を示すシート固定機構の断面図。
【図26】(A)〜(C)は、夫々切り取り点線のその他の形態を示す育苗用シートの平面図。
【図27】本発明の第3の実施の形態に係る育苗用シートの平面図。
【図28】図27の28F−28F線に沿う断面図。
【図29】本発明の第4の実施の形態に係る育苗用シートの平面図。
【図30】図29の30F−30F線に沿う断面図。
【図31】本発明の第5の実施の形態に係る育苗用シートの斜視図。
【図32】図31に示す育苗用シートに用いられる植え付け作業装置を簡略化して示す平面図。
【図33】苗載せ台を一部断面で示す植え付け作業装置の側面図。
【図34】図31に示す育苗用シートに用いられるその他の植え付け作業装置を簡略化して示す平面図。
【符号の説明】
1…育苗用シート、2…積層体、3…支持体、4…シート本体、6…収納部、8…切り取り点線、10…植え付け片、15…種苗(種籾)、60…シート保持部、61…搬送機構(シート搬送機構)、62…シート固定機構、63…植え付け機構、91a,91b…搬送スプロケット、110a,110b…ガイド部材、113…ガイド溝、115…ピン挿入孔、117…カム(板カム)、118…シートストッパ、120…ピン、141…植え付け爪。

Claims (2)

  1. シート保持部と、
    上記シート保持部に装着される育苗用シートであって、 (1) 帯状の支持体と、この支持体に重ね合わせて接合された帯状をなす多孔質性のシート本体と、を有する積層体と、 (2) 上記シート本体に形成され、上記シート本体の長手方向に間隔を存して並べられた種苗を収納する多数の収納部と、 (3) 上記積層体の長手方向に間隔を存して形成され、上記積層体の幅方向に延びるとともに上記支持体および上記シート本体を厚み方向に貫通することで、上記積層体から少なくとも一つの収納部を有する植え付け片を切り離すための多数の切り取り点線と、を含む育苗用シートと、
    上記シート保持部から上記育苗用シートを間欠的に送り出す搬送スプロケットを有する搬送機構と、
    上下方向に移動可能な植え付け爪を有し、この植え付け爪を上記シート保持部から送り出された育苗用シートに係合させることにより、上記育苗用シートから上記切り取り点線に沿って上記植え付け片を切り離すとともに、この切り離した植え付け片を地中に植え付ける植え付け機構と、
    上記育苗用シートと上記植え付け爪との係合部に隣接して配置され、上記植え付け爪によって上記育苗用シートから上記植え付け片が切り離される際に、上記育苗用シートを固定するシート固定機構と、を具備し、
    上記シート固定機構は、
    回転駆動されるカムと、
    上記カムによって動作され、上記搬送機構の搬送スプロケットに連動して回動操作されるとともに、上記育苗用シートに取り外し可能に係合する少なくとも一つのピンを有するシートストッパと、
    上記育苗用シートが挿通されるガイド溝と、このガイド溝に開口するとともに上記ピンが取り外し可能に挿入されるピン挿入孔とを有するガイド部材と、を備えていることを特徴とする植え付け作業装置。
  2. 請求項1の記載において、上記シート固定機構のシートストッパは、上記ピンが上記育苗用シートに係合した時に、この育苗用シートに切れ目を入れるカッタを備えていることを特徴とする植え付け作業装置。
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