JP3528076B2 - 苗の移植機 - Google Patents

苗の移植機

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JP3528076B2
JP3528076B2 JP24467297A JP24467297A JP3528076B2 JP 3528076 B2 JP3528076 B2 JP 3528076B2 JP 24467297 A JP24467297 A JP 24467297A JP 24467297 A JP24467297 A JP 24467297A JP 3528076 B2 JP3528076 B2 JP 3528076B2
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秀和 寺沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、二枚の帯状薄膜を
所定のピッチで接合して、その接合部分の相互間を鉢体
とした連続鉢を水溶性接着剤を介して重ね合せてなる連
続集合鉢を用いて育苗した苗を畑面に植付けるための移
植機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の連続集合鉢としては、例えば、
特公昭58−11817号公報、特公平4−79612
号公報等に記載されたものがある。このものは、不使用
時に圧篇状態として使用時に展開することでハニカム状
に多数の鉢体が出現し、この展開状態を維持して育苗箱
内に納めて土詰め播種することにより、多数の苗を集中
的に育苗できるようになる。また、この連続集合鉢によ
る育苗によれば、鉢体内で独立に生育するため苗間で根
がらみが発生しないことに加え、育苗時の灌水で水溶性
接着剤が退化するので、所定日数育苗した後、連続鉢の
一端を引くと、重ね合せた連続鉢が容易に分離して一列
に引出し可能となり、その連続移植も可能になる。
【0003】ところで、上記連続集合鉢を用いて育苗し
た苗は、連続鉢の連続状態を維持したまま鉢体ごと移植
されるのが一般で、従来、そのための専用の移植機が開
発され、実用に供されていた。例えば、特開平5−30
8822号公報、特開平8−89028号公報に記載さ
れた移植機は、進行方向の後部側に植付溝を形成するオ
ープナーを設けた機体を備え、この機体上に、上記連続
集合鉢を載置する鉢苗載置部と、この鉢苗載置部から引
出した連続鉢を一列に整列して案内する鉢苗案内部と、
この鉢苗案内部から畑面に連続鉢を繰出す鉢苗繰出し部
とを連続に設けた簡易型構造となっており、機体を畑面
上で移動させるだけで、オープナーにより形成された植
付溝に苗を納めた鉢体いわゆる鉢苗が連続に繰出され、
その簡便な移植が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した連続
集合鉢は、連続鉢を重ね合せて鉢体を密に集合させる都
合上、二枚の薄膜の接合部分(連結片)の長さを鉢体の
1つの側面の幅と等しくしなければならず、このため、
上記公報類に記載された簡易型移植機を用いて連続に移
植しようとすると、その株間ピッチは連結片によって制
約を受け、植付作物の種類によっては、株間ピッチが狭
すぎて、その利用を断念せざるを得ない場合もあった。
【0005】なお、例えば特公昭63−61886号公
報には、列状とした連続鉢の、先行する鉢体を回転する
移植杆にて挟持して引出すと同時に、後続の鉢体をスト
ッパで停止させて連結片を分断し、分離した先行の鉢体
を移植杆の動きにより植付溝内に植付けるようにした移
植機が記載されており、この移植機を用いることにより
株間ピッチを変更することが可能になる。しかし、この
ものは、移植機自体が複雑かつ大がかりとなり、簡易的
に使用することは不可能である。
【0006】また、例えば特開平7−123869号公
報には、鉢体の側壁または連結片に複数の切込を入れ、
連続鉢の引出しに応じて前記切込により形成された伸長
片を伸長させることが、さらに特開平8−205687
号公報には、連結片を水溶性接着剤を介して折畳んで連
続鉢の引出しに応じて該連結片を伸長させることがそれ
ぞれ記載されており、このような連続集合鉢を用いるこ
とにより株間ピッチを変えることが可能になる。しか
し、前者の場合は、引出抵抗によって伸長片が破断する
ことがしばしば起こり、後者の場合は、連続集合鉢の製
造が困難になると共に、その製造コストも嵩み、何れも
問題の多いところとなっていた。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、連続集合鉢を用
いて育苗した苗を、株間ピッチを任意かつ簡単に変更し
て移植できる移植機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、二枚の帯状薄膜を所定のピッチで接合
し、その接合部分の相互間を鉢体とした連続鉢を水溶性
接着剤を介して重ね合せてなる連続集合鉢を用いて育苗
した苗を畑面に植付ける移植機であって、進行方向の後
部側に植付溝を形成するオープナーを設けた機体を備
え、該機体上に、その進行方向前側から順に、前記連続
集合鉢を苗ごと載置する鉢苗載置部と、該鉢苗載置部か
ら引出した連続鉢を一列に整列して案内する鉢苗案内部
と、該鉢苗案内部から引出した連続鉢の二枚の薄膜を左
右に引剥して前記鉢体内の苗を土付きのまま露出させる
薄膜剥離装置と、該薄膜剥離装置から繰出された土付き
苗を起立姿勢のまま機体の後部へ挟持搬送する搬送コン
ベアとを連設し、前記搬送コンベアは、前記薄膜剥離装
置から繰出された土付き苗の根ブロック部を挟持搬送す
る第1のコンベアと、前記土付き苗の葉部を挟持搬送す
る第2のコンベアとからなり、前記第2のコンベアは、
前記第1のコンベアの終端部の上側にその始端部をオー
バーラップさせており、前記機体の移動に応じて前記薄
膜剥離装置および前記搬送コンベアを作動させ、該機体
の移動に応じて前記搬送コンベアから前記オープナーに
より形成された植付溝内に前記土付き苗を連続的に繰出
すようにしたことを特徴とする。
【0009】このように構成した移植機においては、薄
膜剥離装置により二枚の薄膜を剥離して鉢体から苗を土
付きのまま露出させ、この土付き苗を搬送コンベアで搬
送して、そのまま植付溝内に連続的に繰出して植付ける
ようにしたので、薄膜剥離装置による剥離速度と搬送コ
ンベアによる搬送速度との速度比を変えることで、株間
ピッチを任意に変更することができる。しかも、搬送コ
ンベアを二段に構成しているので、最初に、第1のコン
ベアが薄膜剥離装置から繰出された土付き苗の根ブロッ
ク部を挟持することで、薄膜剥離装置で露出された苗の
葉部と鉢苗案内部から薄膜剥離装置に引出された後続の
鉢体内の苗の葉部とが重なっていても、後続の苗の葉部
を引き抜いてしまう心配はなく、一個ずつ安定して土付
き苗を搬送できる。また、この第1のコンベアの終端部
に第2のコンベアの始端部がラップしているので、第1
のコンベアから土付き苗が離れる前に第2の搬送コンベ
アが土付き苗の葉部を確実に挟持し、搬送途中で土付き
苗が落下することはない。
【0010】本発明は、上記機体に、該機体の移動に応
じて畑面上を転動する転動輪を設け、該転動輪を薄膜剥
離装置および搬送コンベアの動力源として用いる構成と
することができる。このように転動輪を動力源として用
いた場合は、薄膜剥離装置および搬送コンベアを駆動す
るモータなどの特別の動力源が不要になるばかりか、機
体の移動速度に薄膜剥離装置および搬送コンベアを簡単
に同期させることができる。
【0011】本発明において、上記薄膜剥離装置は、引
剥した二枚の薄膜を機体進行方向の前側へ引出す構成と
するのが望ましい。このように構成することで、鉢苗案
内部の延長部分が薄膜剥離装置によって大きく占有され
ることがなくなり、搬送コンベアを薄膜剥離装置による
苗の露出部分に近接して配置することができて、薄膜剥
離装置から搬送コンベアまで苗を送る特別の手段が不要
になる。
【0012】
【0013】本発明は、上記搬送コンベアによる苗の搬
送速度を機体の移動速度とほぼ等しい値に設定するよう
にしてもよい。このように設定した場合は、畑面に対し
て土付き苗が静止している状態となり、搬送コンベアか
ら植付溝内に土付き苗を繰出した際、土付き苗に慣性力
が作用することがなく、その倒れが防止される。
【0014】上記搬送コンベアはさらに、機体の後部へ
向けて下方傾斜している構成とするのが望ましく、これ
により畑面に近い位置で土付き苗を繰出すことができ、
その倒れはより確実に防止される。本発明において、上
記搬送コンベアは、特にその種類を問うものではない
が、一対のベルトコンベアから構成するのが望ましく、
これにより簡便に土付き苗を挟持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0016】図1乃至図4は、本発明の第1の実施の形
態としての移植機の全体的構造を示したものである。本
移植機は、連続集合鉢1を用いて育苗した苗2を連続的
に移植しようとするもので、進行方向Fの後側に接地滑
走体11とオープナー12とを設けた機体10を備えており、
この機体10上には、その進行方向Fの前側位置に、前記
連続集合鉢1を載置する鉢苗載置部13が設けられてい
る。
【0017】連続集合鉢1は、図5に示すように、二枚
の帯状薄膜3A,3Bを所定のピッチで耐水性接着剤4
にて接合し、その接合部分(連結片)5の相互間を鉢体
6とした連続鉢7を水溶性接着剤を介して重ね合せてな
るものであるが、その詳細については、例えば、前出特
公昭58−11817号公報、特公平4−79612号
公報等に記載されているので、ここでは、これ以上の説
明を省略する。この連続集合鉢1は、圧篇状態として保
管され、この状態から展開するとハニカム状に多数の鉢
体6が出現し、育苗に際してはその展開状態を維持して
育苗箱(図示略)に納められる。そして、育苗箱に納め
られた連続集合鉢1には、専用の土詰め播種機により自
動的に土詰め播種が施され、例えば温室内で集中的に育
苗管理が行われる。各苗2は、前記したように鉢体6内
で独立に生育するため相互に根がらみが発生せず、しか
も、育苗時の灌水で前記水溶性接着剤が退化している。
したがって、育苗後、この連続集合鉢1を上記機体10の
鉢苗載置部13に載置し、その連続鉢7の一端を引くと、
重ね合せた連続鉢7が容易に分離し、図1に示すように
一列に引出し可能となる。なお、連続集合鉢1は、育苗
箱から鉢苗載置部13に移し替えても、前記育苗箱ごと鉢
苗載置部13に載置しても良いもので、育苗箱ごと載置す
る場合は、育苗箱の内外を連接する連接板(図示略)を
育苗箱の縁に被せて、連続鉢7の移動を容易にする。
【0018】元に戻って移植機の構造をさらに説明する
と、上記機体10上には、その進行方向Fの前側(以下、
この進行方向Fの前側を機体前部側、これと逆方向の側
を機体後部側という)から順に、上記鉢苗載置部13から
引出した連続鉢7を一列に整列して案内する鉢苗案内部
14と、鉢苗案内部14から引出した連続鉢7の二枚の薄膜
3A,3Bを左右に引剥して鉢体6内の苗2を土付きの
まま露出させる薄膜剥離装置15と、薄膜剥離装置15から
繰出された土付き苗8を起立姿勢のまま機体後部側へ挟
持搬送する搬送コンベア16とが設けられている。
【0019】機体10は、ここでは前記接地滑走体11に共
通の軸20(図4)を用いて一端部が固定され、他端部が
機体前部側へ延ばされた左右一対の第1の支持フレーム
21および第2の支持フレーム22と、第1の支持フレーム
21に軸23(図4)を用いて一端部が結合されると共に、
第2の支持フレーム22に軸24(図3)を用いて中間部が
結合されたコ字形の把手フレーム25と、第2の支持フレ
ーム22の上面に固定された支持板26とから成っている。
第2の支持フレーム22は第1の支持フレーム21の内側
に、接地滑走体11から機体前部側へ向けて上方傾斜する
ように配置され、したがって、この第2の支持フレーム
22上の支持板26は機体後部側へ向けて下方傾斜する状態
となっている。
【0020】上記一対の第1の支持フレーム21間には、
軸受27(図4)を用いて車軸28が橋架されており、第1
の支持フレーム21の両側方へ抜けたこの車軸28の両端部
には転動輪29が取付けられている。転動輪29は、接地滑
走体11を畑面Gに全面的に接触させた際、わずか畑面G
に食込む大きさに形成されており、したがって、接地滑
走体11を畑面Gに接地させて機体10を移動させると、転
動輪29が畑面G上を転動するようになる。
【0021】ここで、前記接地滑走体11は、図6に示さ
れるように舟形をなしており、その先端側の傾斜壁11a
が、機体前部側へ向けられている。この接地滑走体11の
幅方向の中間部には、その後端から傾斜壁11a側へ所定
深さ切込んで成るスリット30が設けられている。このス
リット30は、前記搬送コンベア16により搬送された土付
き苗8を畑面Gに繰出す繰出口として用いられるもの
で、土付き苗8を無理なく通過させるに足る必要最小限
の幅に形成されている。また、前記オープナー12は、先
端を鋭角に閉じかつ後端を開放させた箱形をなし、その
先端の先鋭部12aを機体前部側へ向けかつその内部空間
を前記スリット30に整合させるように、接地滑走体11の
下面に固定されている。したがって、前記スリット30を
通過した土付き苗8は、そのままオープナー12内に入り
込み、該オープナー12により形成された植付溝S(図
2)の底に着地するようになる。なお、接地滑走体11に
は一対の土寄せ板31が取付けられており、この一対の土
寄せ板31は、スリット30を挟む間隔で機体10の後方へ延
ばされている。
【0022】上記鉢苗案内部14は、機体10の支持板26上
に立設された左右一対の案内板32を備えている。この
一対の案内板32は、機体前部側で十分大きな拡がりを有
し、かつ機体後部側で狭い通過口33を形成するようにハ
の字形に配置されており、鉢苗載置部13から引出した連
続鉢7は、この一対の案内板32の狭い通過口33を通して
一列に引出されるようになる。
【0023】また、上記薄膜剥離装置15は、鉢苗案内部
14の通過口33に対向して配置された一対のガイド部材34
と、鉢苗案内部14の一対の案内板32の外側に配置された
引出ローラ対35A,35Bと、各引出ローラ対35A,35B
より機体前部側に配置された二つの巻取リール36A,36
Bとを備えている。引出ローラ対35A,35Bと巻取リー
ル36A,36Bとは、後述の駆動機構40(図8)により同
期して回転駆動されるようになっており、連続鉢7から
左右に引剥された二枚の薄膜3A,3Bは、それぞれ各
引出ローラ対35A,35Bの回転によりガイド部材34を迂
回して機体前部側へ引出され、さらに対応する巻取リー
ル36A,36Bに巻取られる。なお、各引出ローラ対36
A,36Bを構成するローラは、薄膜3A,3Bとの摩擦
抵抗を増すため、その表面にセレーションのような凹凸
を設けるものとする。
【0024】各巻取リール36A,36Bは、回転数が一定
であると薄膜3A,3Bの巻取数(巻取径)に応じて周
速が変化し、その巻取速度と引出ローラ対35A,35Bに
よる薄膜3A,3Bの引出速度との間に差が生じ、その
まま無理に巻取リール36A,36Bを回転させると、薄膜
剥離装置15による薄膜3A,3Bの剥離速度が計画より
大きくなったり、薄膜3A,3Bが切断するなどの不具
合が発生する。そこで、本第1の実施の形態では、図7
に示すように、各巻取リール36A,36Bのリール本体37
を回転軸38から独立させて両者の間をコイルスプリング
39により連結するようにしている。このように巻取リー
ル36A,36Bを構成することで、巻取径の増大に応じて
コイルスプリング39が巻き方向へ変形してリール本体37
が回転軸38に対して空回し、その巻取速度が引出ローラ
対35A,35Bによる薄膜3A,3Bの引出速度と一致す
るように調整される。なお回転軸38は、後述の薄膜剥離
装置用ギヤボックス41に一対の軸受41aを介して支持さ
れている。
【0025】薄膜剥離装置用ギヤボックス41は、図3に
示すように機体10の第2の支持フレーム22に固定して設
けられており、前記支持板26がこのギヤボックス41の上
板として共用されている。ギヤボックス41の下面には小
ギヤボックス42が設けられており、この小ギヤボック
ス42には、図4および図8に示すように、機体10の幅方
向へ水平に延ばした水平軸43が回動可能に支持されてい
る。水平軸43は、小ギヤボックス42の外へ突出させたそ
の一端部にスプロケット44を備えており、このスプロケ
ット44には、前記転動輪29用の車軸28に取付けられたス
プロケット45に掛けたチェーン46が掛け回されている。
一方、小ギヤボックス42内に導入された水平軸43の他端
部にはベベルギヤ47が取付けられており、このベベルギ
ヤ47には、一方の巻取リール36Bの回転軸38(図7)の
下端部に取付けられたベベルギヤ48が噛み合わされてい
る。すなわち、転動輪29の回転が両スプロケット45,44
およびチェーン46を介して水平軸43に伝達され、さらに
両ベベルギヤ47,48を介して回転軸38に伝達されるよう
になっている。
【0026】一方、ギヤボックス41内には、前記各巻取
リール36A,36Bの回転軸38に取付けたスプロケット4
9、各引出ローラ対35A,35Bの回転軸50に取付けたス
プロケット51やギヤ52、前記スプロケット49と51とを結
ぶチェーン53等を含む動力伝達機構54が配設されている
(図8)。この動力伝達機構54、前記水平軸43、チェー
ン46、転動輪29等は前記駆動機構40を構成し、その転動
輪29が各引出ローラ対35A,35Bおよび各巻取リール36
A,36Bの駆動源として用いられている。転動輪29は、
前記したように接地滑走体11を畑面Gに接触させて、機
体10を進行方向Fへ移動させることにより畑面G上を転
動し、したがって、機体10の移動に応じて各引出ローラ
対35A,35Bおよび各巻取リール36A,36Bが回転する
ようになる。なお、前記駆動機構40は、機体10の移動速
度に対して薄膜剥離装置15による二枚の薄膜3A,3B
の剥離速度が十分減速されるように、そのギヤ比または
プーリ比を設定している。
【0027】さらに、上記搬送コンベア16は、薄膜剥離
装置15から繰出された土付き苗8の根ブロック部8aを
挟持搬送する第1のコンベア55と該土付き苗8の葉部8
bを挟持搬送する第2のコンベア56とから概略構成され
ている。第1のコンベア55は、その始端が薄膜剥離装置
15のガイド部材34に接近するように位置決めされ、一
方、第2のコンベア56は、第1のコンベア55の終端部の
上側にその始端部をラップさせるように配置されてい
る。本第1の実施の形態において第1、第2のコンベア
55、56は、それぞれ一対のベルトコンベアから成ってお
り、機体10の接地滑走体11の上方に配置したコンベア用
ギヤボックス59に配設された駆動機構60(図8)により
回転駆動されるようになっている。
【0028】より詳しくは、コンベア用ギヤボックス59
は、接地滑走体11および第2の支持フレーム22から上方
へ延ばしたブラケット61,62(図3)の上端部に固定さ
れ、その全体が、該第2の支持フレーム22上の支持板26
と同じく機体後部側へ向けて下方傾斜させられている。
このギヤボックス59には、その上下板に対して垂直方向
へ延ばした二対の回転軸63,64が軸受(図示略)を介し
て回動可能に支持されている。二対の回転軸63,64は、
機体10の前後に隣接して配置され、それぞれの下端部を
ギヤボックス59の下方へ大きく突出させている。そし
て、機体後部側に配置した一方の一対の回転軸63の下端
部には第1のコンベア55用の駆動プーリ65が、機体前部
側に配置した他方の一対の回転軸64の下端部には第2の
コンベア55用の駆動プーリ66がそれぞれ取付けられてい
る(図2、3)。
【0029】第2の支持フレーム22上の支持板26には、
前記薄膜剥離装置15内の一対のガイド部材34に隣接して
第1のコンベア55用の従動プーリ67を支持する一対の支
軸68が、ギヤボックス59の後端にはブラケット69を用い
て第2のコンベア56用の従動プーリ70を支持する一対の
支軸71がそれぞれ取付けられている(図2、3)。第
1、第2のコンベア55、56のそれぞれは、各一対の駆動
プーリ65、66と従動プーリ67、70とに掛け回した一対の
無端ベルト72、73を備えており、第1のコンベア55の一
対の無端ベルト72の間隔は土付き苗8の根ブロック部8
aを、第2のコンベア56の一対の無端ベルト73の間隔は
土付き苗8の葉部8bをそれぞれ挟持搬送できるように
設定されている。なお、各無端ベルト72、73は、土付き
苗8の根ブロック部8aまたは葉部8bを傷付けないよ
うに、少なくともその表層部に柔軟性を有する材料、例
えばプラスチックフォームを配置した構造にするのが望
ましい。
【0030】コンベア用ギヤボックス59の上面には、図
3および図4に示すように小ギヤボックス74が設けられ
ており、この小ギヤボックス74には、機体10の幅方向へ
水平に延ばした水平軸75が回動可能に支持されている。
水平軸75は、小ギヤボックス74の外へ突出させたその一
端部にスプロケット76を備えており、このスプロケット
76には、前記転動輪29用の車軸28に取付けられたスプロ
ケット77に掛けたチェーン78が掛け回されている。一
方、小ギヤボックス74内に導入された水平軸75の他端部
には、図8に示すようにベベルギヤ79が取付けられてお
り、このベベルギヤ79には、ギヤボックス59内から上方
へ延ばした中間軸80の上端部に取付けられたベベルギヤ
81が噛み合わされている。すなわち、転動輪29の回転が
両スプロケット77,76およびチェーン78を介して水平軸
75に伝達され、さらに両ベベルギヤ79,81を介して中間
軸80に伝達されるようになっている。
【0031】一方、ギヤボックス59内には、図4および
図8に良く示されるように、前記中間軸80に取付けた中
間ギヤ82、前記第1のコンベア55用の一対の回転軸63に
取付けたギヤ対83、前記第2のコンベア56用の一対の回
転軸64に取付けたギヤ対84、中間ギヤ82の回転を第2の
コンベア56用の一方の回転軸64に伝える伝達ギヤ85等を
含む動力伝達機構86が配設されている。この動力伝達機
構86、中間軸80、水平軸75、チェーン78、転動輪29等は
前記駆動機構60を構成し、その転動輪29が第1および第
2のコンベア55、56の駆動源として用いられている。な
お、前記動力伝達機構86は、第1のコンベア55と第2の
コンベア56とを同速で回転させるようにそのギヤ比を設
定している。また、前記駆動機構60は、前記第1、第2
のコンベア55、56が機体10の移動速度と同速で土付き苗
8を搬送するようにそのギヤ比またはプーリ比を設定し
ている。
【0032】以下、上記のように構成した移植機による
移植作業について説明する。移植に際しては、予め鉢苗
載置部13上に載置した連続集合鉢1から連続鉢7を引出
し、その端部側の二枚の薄膜3A,3Bを手作業にて適
当長さに引剥し、各薄膜3A,3Bを薄膜剥離装置15の
ガイド部材34を迂回させて機体前部側へ引出し、引出ロ
ーラ対35A,35Bを通して対応する巻取リール36A,36
Bのリール本体37(図7)にそれぞれの一端を止める。
この時、連続鉢7は鉢苗案内部14の一対の案内板32の通
過口33を通過させて機体後部側へ引出した状態とする。
【0033】上記準備完了後、機体10の把手フレーム25
を把持し、接地滑走体11を畑面Gに全面的に接触させな
がら機体10を進行方向Fへ進行させる。すると、機体10
に取付けた転動輪29が畑面G上を転動し、その回転が各
駆動機構40、60(図8)を介して薄膜剥離装置15および
搬送コンベア16に同時に伝えられる。すなわち、薄膜剥
離装置15の引出ローラ対35A,35Bが各薄膜3A,3B
を挟持してこれに引張力を加え、これにより連続鉢7に
引剥し方向の力が加わって、二枚の薄膜3A,3Bの接
合部分5(図5)が左右に連続的に引剥される。この二
枚の薄膜3A,3Bの引剥しにより、各鉢体6内の苗2
が土付きのまま順次露出し、土付き苗8として搬送コン
ベア16へ向けて一個ずつ繰出され、一方、引剥された各
薄膜3A,3Bは対応する巻取リール36A,36Bに次第
に巻取られる。この時、各巻取リール36A,36Bは、前
記したように巻取径の増大に応じてリール本体37を回転
軸38に対して空回させることにより、その周速を自動調
整するので、薄膜3A,3Bの剥離速度は一定となる。
【0034】一方、駆動機構60により転動輪29の回転を
伝えられた搬送コンベア16は、その回転を二対の回転軸
63、64に受けて二対の駆動プーリ65、66を回転させてい
る。これにより第1および第2のコンベア55、56は同一
方向へ同一周速度で回転する。上記薄膜剥離装置15から
繰出された土付き苗8は、第1のコンベア55の始端部が
ガイド部材34に近接して配置されていることや、剥離時
の反動もあってそのまま第1のコンベア55の一対の無端
ベルト72の間に進入し、第1のコンベア55は、前記進入
した土付き苗8の根ブロック部8aを挟持して機体後部
側へ搬送する。しかして、この第1のコンベア55の搬送
速度は、前記したように薄膜剥離装置15による二枚の薄
膜3A,3Bの剥離速度より大きく設定されており、こ
れにより、土付き苗8は、連続鉢7における鉢体6の相
互間隔よりも大きな間隔(ピッチ)で搬送される。
【0035】第1のコンベア55により機体後部側へ搬送
された土付き苗8は、第1のコンベア55の終端付近でそ
の葉部8bが第2のコンベア56の一対の無端ベルト73に
挟持される。そして、土付き苗8は、その根ブロック部
8aが第1のコンベア55の一対の無端ベルト72から放出
されると同時に、その全体が第2のコンベア56に移行
し、さらに機体後部側へと搬送される。この時、第1の
コンベア55の終端と第2のコンベア56の始端とが相互に
ラップしているので、第1のコンベア55に土付き苗8の
根ブロック部8aが挟持されている間に、第2のコンベ
ア56が土付き苗8の葉部8bを挟持し、したがって、土
付き苗8は第1のコンベア55から第2のコンベア56へ確
実に受渡しされる。なお、例えば図9に示すように、第
1のコンベア55の終端と第2のコンベア56の始端とが相
互にラップしていないと、同図に示されるように第1の
コンベア55で搬送される土付き苗8の葉部8aが機体前
部側へ倒れているような場合に、受渡しのタイミングに
ずれが生じ、土付き苗8が搬送コンベア16から落下する
危険がある。
【0036】第2のコンベア56により機体後部側へ搬送
されている土付き苗8は、その葉部8bが挟持されてい
るので、図2に示すように、その葉部8bより下側部分
が自重で鉛直状に垂れ下がる。そして、第2のコンベア
56が機体後部側へ向けて下方傾斜していることもあっ
て、土付き苗8の鉛直状に垂れ下がった部分は、その搬
送途中から接地滑走体11のスリット30(図6)を通し
て、オープナー12により形成された植付溝S内に次第に
入り込む。土付き苗8は、第2のコンベア56の終端近く
まで搬送された段階で前記植付溝Sの底に着地し、その
まま第2のコンベア56から解放されて植付溝Sの底に起
立する。その後、機体10の進行に応じてオープナー12か
らも解放され、土寄せ板31によって寄せられた土内にそ
の根ブロック部8aが完全に埋め込まれる。土付き苗8
は、前記したように連続鉢7における鉢体6の相互間隔
よりも大きな間隔(ピッチ)で搬送されているので、畑
面Gに植付けられた土付き苗8の株間ピッチは十分な大
きさとなる。
【0037】しかして、上記第1の実施の形態において
は、機体10の移動速度VA と第1、第2のコンベア55、
56による土付き苗8の搬送速度VB とが同速(VA =V
B )となっているので、図10に示すように、第2のコ
ンベア56で搬送中の土付き苗8は、畑面Gに対してある
位置Lで静止状態となる。したがって、機体10がそのま
まの速度VA で移動を続けると、土付き苗8は、同図に
からに示すように、前記静止位置L上を降下して前
記植付溝Sの底に鉛直状態を維持して着地し、そのまま
第2のコンベア56から解放される。すなわち、土付き苗
8には、その着地に際して機体10または第2のコンベア
56から慣性力が作用せず、これにより土付き苗8の倒れ
は防止される。また、オープナー12により形成された植
付溝Sの周りの土は、同図に示すように、オープナー12
の通過と共に崩落して、オープナー12の後端からわずか
離間した点Pで合流するようになるが()、土付き苗
8は、この合流点Pの直前に着地するので()、合流
した土に乗りあげて倒れてしまうことはなく、この戻り
土内に土付き苗8の根ブロック部8aが円滑に埋め込ま
れるようになる()。
【0038】なお、上記薄膜剥離装置15における引出ロ
ーラ対35A,35Bは、例えば図11に示すようなコンベ
ア対90A,90Bに代えることができる。各コンベア対90
A,90Bは、駆動プーリ91と従動プーリ92との間に無端
ベルト93を掛回した構造となっており、その駆動プーリ
91を前記駆動機構40により回転させることにより、無端
ベルト93の相互間に所定圧力で薄膜3A,3Bを挟持し
て引出すことができる。
【0039】図12および図13は、本発明の第2の実
施の形態を示したものである。本第2の実施の形態の特
徴とするところは、上記薄膜剥離装置15における引出ロ
ーラ対35A,35Bと巻取リール36A,36Bの機能を一つ
の引出ユニット 100A, 100Bに集約させた点にある。
すなわち、各引出ユニット 100A, 100Bは、前記駆動
機構40により回転駆動される回転軸50(図8)に嵌合固
定した一つの駆動ローラ101 と、この駆動ローラ101 と
協働して薄膜3A,3Bを巻取る一つの巻取リール102
とを備えている。
【0040】上記巻取リール102 は、機体10の支持板26
上に植立した軸103 を中心に旋回する旋回プレート104
から延ばした支持アーム105 の先端部に軸受106 および
回転軸107 を介して回動可能に支持されている。一方、
旋回プレート104 の自由端部には、前記第1のコンベア
55の従動プーリ67を支持する支軸68(図3)に一端を固
着させた圧縮ばね108 の他端部が固着されている。旋回
プレート104 の自由端部は、前記圧縮ばね108 により常
時は機体10の中心線側へ付勢され、これにより各巻取リ
ール102 は、駆動ローラ101 の周面に対して押圧される
ようになる。なお、駆動ローラ101 および巻取リール10
2 は、図13に良く示されるように、ここでは各心材10
1 a,102 aに、若干の弾性を有するプラスチックリン
グ101 b,102 bを嵌合させた複合部材からなってい
る。また、各プラスチックリング101 b,102 bの表面
には、薄膜3A,3Bとの摩擦抵抗を増すための、セレ
ーションのような凹凸(図示略)が設けられている。
【0041】上記引出ユニット 100A, 100Bを備えた
薄膜剥離装置15においては、連続鉢7から引剥した二枚
の薄膜3A,3Bを、それぞれガイド部材34を迂回させ
て機体前部側へ引出し、その引出端を各引出ユニット 1
00A, 100Bの駆動ローラ101 と巻取リール102 との間
を通して該巻取リール102 に固定する。この状態のも
と、接地滑走体11を畑面Gに接触させながら機体10を進
行方向Fへ進行させると、機体10に取付けた転動輪29が
畑面G上を転動して、その回転が各駆動機構40、60(図
8)を介して薄膜剥離装置15および搬送コンベア16に同
時に伝えられ、この動力伝達により引出ユニット 100
A, 100Bの駆動ローラ101 が回転する。この時、圧縮
ばね108 のばね力により巻取リール102 が薄膜3A,3
Bを駆動ローラ101 の周面に押圧しているので、前記駆
動ローラ101 の回転に応じて巻取リール102 が回転し、
各薄膜3A,3Bに引張力が作用する。この結果、連続
鉢7に引剥し方向の力が加わって、二枚の薄膜3A,3
Bが次第に左右に引剥され、各鉢体6から露出した土付
き苗8が、上記第1の実施の形態と同様に第1および第
2のコンベア55,56により挟持搬送され、そのまま植付
溝Sに植付けられる。
【0042】一方、連続鉢7から引剥された各薄膜3
A,3Bは、対応する巻取リール102に巻取られるが、
その周速は薄膜3A,3Bの引出速度と同期しているの
で、薄膜3A,3Bに無理な力が加わることはない。す
なわち、本第2の実施の形態によれば、巻取リール102
に、第1の実施の形態におけるような周速を自動調整す
る手段(ばね39等)を設ける必要がなく、その上、巻取
リール102 を回転させる特別の動力伝達機構54も不要と
なって、薄膜剥離装置15の構造は、第1の実施の形態に
おけるそれより簡単となる。
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】なお、上記機体10は、図18に示すよう
に、その接地滑走体11の両側に畑面G上を転動する車輪
120 を設ける構成とすることもできる。この場合、機体
10は、この一対の車輪120 と前記した前部側の一対の転
動輪29とにより畑面G上に支持されるので、薄膜剥離装
置15や搬送コンベア16の搭載で重量が増加しているにも
かかわらず、その移動は容易となり、人力で移動させる
場合に労働負担が軽減される。
【0047】本発明は、上記機体10を、人力によらずに
動力で自動走行させ、あるいはトラクタ等に牽引させる
ようにしても良いものである。機体10を動力で自動走行
させる場合は、例えば、機体10にエンジンや電動モータ
を搭載して、これらの動力を転動輪29や車輪120 に伝え
て回転させる方式、転動輪29や車輪120 に電動モータを
組込んでこれらを直接回転させる方式等を採用すること
ができる。
【0048】本発明はまた、上記薄膜剥離装置15および
搬送コンベア16の駆動源として、上記各実施の形態にお
ける転動輪29に代えて、電動モータやエンジンなどの特
別の動力源を用いることができ、この場合は、機体10の
上または下の適当箇所にこれらの動力源を設置する。
【0049】本発明において、上記連続鉢7を形成する
薄膜3A,3Bの材種は任意であり、例えば紙、プラス
チックシート、布等を用いることができる。また、これ
ら薄膜を接合する方法も任意であり、上記実施の形態に
おけるような耐水性接着剤4による接合に代えて、例え
ば熱または溶剤による接合、あるいは縫着を用いること
ができる。
【0050】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る苗の移植機によれば、薄膜剥離装置による薄膜の剥
離速度と搬送コンベアによる土付き苗の搬送速度との比
を適当に設定することにより、株間ピッチを任意に変更
することができ、その適用範囲は拡大する。また、搬送
コンベアを相互に終端部と始端部とをラップさせて二段
に構成しているので、土付き苗を一個ずつ安定して機体
後部へ搬送できる。また、既存の簡易接地型移植機の機
体上に薄膜剥離装置と搬送コンベアとを設けるだけの構
造となっているので、その全体はそれほど複雑大型とな
らず、簡易型としての特性を維持できる。さらに、現在
多用されている連続集合鉢をそのまま利用することがで
きるので、集中育苗の有利性をそのまま維持でき、これ
に加えて、土付き苗の状態で移植するので、鉢体によっ
て発根が阻害されることもなく、本発明は総じて、著し
く利用価値の高いものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての移植機から
主な機構部分を取出して示す平面図である。
【図2】第1の実施の形態としての移植機から主な機構
部分を取出して示す側面図である。
【図3】第1の実施の形態としての移植機の全体構造を
示す側面図である。
【図4】第1の実施の形態としての移植機の全体構造を
示す平面図である。
【図5】本発明の移植対象である苗を納めた連続鉢の構
造を示す平面図である。
【図6】本発明で用いる接地滑走体とオープナーとの組
立構造を示す斜視図である。
【図7】第1の実施の形態で用いる薄膜剥離装置内の巻
取リールの構造を示す断面図である。
【図8】第1の実施の形態における駆動機構の構造を示
す機構図である。
【図9】第1の実施の形態としての移植機を製作するに
当っての注意点を説明する説明図である。
【図10】第1の実施の形態における移植状況を順を追
って説明する説明図である。
【図11】第1の実施の形態における薄膜剥離装置の変
形例を示す平面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の特徴部分を示す
平面図である。
【図13】図12に示した薄膜剥離装置を構成する引出
ユニットの構造を示す断面図である。
【図14】本発明で用いる機体の変形例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 連続集合鉢、 2 苗、 3A,3B 薄膜 5 接合部分、 6 鉢体、 7 連続鉢 8 土付き苗、 8a 根ブロック部、 8b 葉部 10 機体、 11 接地滑走体、 12 オープナー 13 鉢苗載置部、 14 鉢苗案内部 15 薄膜剥離装置、 16 搬送コンベア 29 転動輪、 32 鉢苗案内部の案内板、 34 ガイド部材 35A,35B 引出ローラ対、 36A,36B 巻取リール 40 薄膜剥離装置用駆動機構 55 第1のコンベア、 56 第2のコンベア 60 搬送コンベア用駆動機構 65,66 駆動プーリ、 67,70 従動プーリ 86 搬送コンベア用動力伝達機構 100 A,100 B 薄膜剥離装置の取出ユニット F 機体の進行方向、 G 畑面、 S 植付け溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−249305(JP,A) 特開 昭62−158419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の帯状薄膜を所定のピッチで接合
    し、その接合部分の相互間を鉢体とした連続鉢を水溶性
    接着剤を介して重ね合せてなる連続集合鉢を用いて育苗
    した苗を畑面に植付ける移植機であって、進行方向の後
    部側に植付溝を形成するオープナーを設けた機体を備
    え、該機体上に、その進行方向前側から順に、前記連続
    集合鉢を苗ごと載置する鉢苗載置部と、該鉢苗載置部か
    ら引出した連続鉢を一列に整列して案内する鉢苗案内部
    と、該鉢苗案内部から引出した連続鉢の二枚の薄膜を引
    剥して前記鉢体内の苗を土付きのまま露出させる薄膜剥
    離装置と、該薄膜剥離装置から繰出された土付き苗を起
    立姿勢のまま機体の後部へ挟持搬送する搬送コンベアと
    を連設し、前記搬送コンベアは、前記薄膜剥離装置から
    繰出された土付き苗の根ブロック部を挟持搬送する第1
    のコンベアと、前記土付き苗の葉部を挟持搬送する第2
    のコンベアとからなり、前記第2のコンベアは、前記第
    1のコンベアの終端部の上側にその始端部をオーバーラ
    ップさせており、前記機体の移動に応じて前記薄膜剥離
    装置および前記搬送コンベアを作動させて、該搬送コン
    ベアから前記植付溝内に前記土付き苗を連続的に繰出す
    ようにしたことを特徴とする苗の移植機。
  2. 【請求項2】 機体に、該機体の移動に応じて畑面上を
    転動する転動輪を設け、該転動輪を薄膜剥離装置および
    搬送コンベアの動力源として用いたことを特徴とする請
    求項1に記載の苗の移植機。
  3. 【請求項3】 薄膜剥離装置が、引剥した二枚の薄膜を
    機体進行方向の前側へ引出すようになっていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の苗の移植機。
  4. 【請求項4】 搬送コンベアによる土付き苗の搬送速度
    を機体の移動速度とほぼ同速に設定したことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の苗の移植機。
  5. 【請求項5】 搬送コンベアが、機体の後部へ向けて下
    方傾斜していることを特徴とする請求項1、2または4
    に記載の苗の移植機。
  6. 【請求項6】 搬送コンベアが、一対のベルトコンベア
    からなることを特徴とする請求項1、2または4に記載
    の苗の移植機。
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