JP2930436B2 - 整列苗の分離転向装置 - Google Patents

整列苗の分離転向装置

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JP2930436B2
JP2930436B2 JP3685791A JP3685791A JP2930436B2 JP 2930436 B2 JP2930436 B2 JP 2930436B2 JP 3685791 A JP3685791 A JP 3685791A JP 3685791 A JP3685791 A JP 3685791A JP 2930436 B2 JP2930436 B2 JP 2930436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作物の移植栽培で、
個々の苗に分離可能に整然と連結した紙筒育苗容器によ
る紙筒苗のような整列苗を使用する移植機などにおい
て、立垂状態の整列苗から個々の苗に分離し、苗を横向
き状態に転向して搬送する分離転向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移植機では、横向き状態の苗を欠
株除去装置により除去して集積してから植付けたり、横
向き状態の苗を移植装置に供給して植付けたりすること
が行われている。しかし、苗は立垂状態で育苗されてい
るから、紙筒苗のような土付きの苗では移植機上にも立
垂状態で載せられ、それを人手で横向き状態にして供給
しているのが現状である。
【0003】紙筒苗のような立垂状態の整列苗から自動
的に分離し、苗を横向き状態に転向して搬送する装置と
しては、実公昭49−2902号として提案されてい
る。
【0004】この装置は、苗列を苗案内体によって送
り、これとともに針体用アーム、後部支持体用アームお
よび支持体用アームを連動して回動することにより、苗
案内体から供給される苗の側面を支持体用アームに設け
た支持体で支持しつつ、苗の根部を針体用アームに設け
た針体で突き刺すとともに、苗の根部の底面を後部支持
体用アームに設けた後部支持体の押当部で押動して苗列
を1株または1列ずつに分離し、つづいて、後部支持体
用アームおよび支持体用アームの回動により途中で針を
抜き取り、苗の根部の底面を保持する後部支持体に対
し、苗の側面を保持している支持体を後退させ、苗を分
離して繰出しコンベヤ上に落下させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術の、針
体用アームと後部支持体用アームおよび支持体用アーム
を連動して往復回動するものでは、複数個の苗を一度に
立垂状態から横向き状態に転向させることはできるが、
個々の苗に分離された苗では一度に一本の苗しか転向さ
せることができないから、非能率である。
【0006】また、紙筒苗のような整列苗から複数の苗
を列状に自動的に分離することは、一本でも取り残しが
あると次の列の分離の障害となり、実際には非常に困難
である。
【0007】本発明は、移植機などの装置上に立垂状態
で載せられた整列苗を自動的に分離転向させて、高性能
・高能率な移植機などを提供し、移植栽培を飛躍的に広
げることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の分離転
向装置は、個々の苗91に分離可能に整然と連結した立垂
状態の整列苗90を個々の苗91に分離する分離装置10を設
け、立垂状態の分離された苗91を横向き状態に連続的に
転向させる転向装置20を設け、転向装置20は苗91を挾持
して搬送し、転向装置20の搬送終端から横搬送ベルト8
5,86を水平方向に連ねて設け、横搬送ベルト85,86は
横向き状態の苗91を搬送するようにしたものである。
【0009】請求項2の発明の分離転向装置は、個々の
苗91に分離可能に整然と連結した立垂状態の整列苗90を
移動させて回転体13,14により個々の苗91に分離する分
離装置10を設け、回転体13,14の整列苗90の反対側に回
転体13,14の苗91の繰り出し方向から一対の繰出ベルト
29,30,37,38を水平方向に連ねて設け、繰出ベルト2
9,30,37,38は立垂状態の苗91の中間部又は上部を挾
持して搬送し、繰出ベルト29,30,37,38の搬送終端下
方には一対の弾性円盤45,47を設け、弾性円盤45,47は
苗91の下部を挾持して繰出ベルト29,30,37,38の搬送
方向から下方に立垂状態から横向き状態にその円周の約
四半分の間を搬送し、弾性円盤45,47の搬送終端の側部
から一対の縦搬送ベルト69,70を下方に連ねて設け、縦
搬送ベルト69,70は横向き状態の苗91の上部を挾持して
搬送し、縦搬送ベルト69,70の搬送終端の下方から横搬
送ベルト85,86を水平方向に連ねて設け、横搬送ベルト
85,86は横向き状態の苗91を載せて搬送するようにした
ものである。
【0010】
【作 用】請求項1の発明では、個々の苗91に分離可
能に整然と連結した立垂状態の整列苗90を個々の苗91に
分離する分離装置10を設け、立垂状態の分離された苗91
を横向き状態に連続的に転向させる転向装置20を設け、
転向装置20は苗91を挾持して搬送するから、整列苗90は
まず分離装置10により個々の苗91に分離され、分離され
た立垂状態の個々の苗91は順次連続的に転向装置20によ
確実に転向され横向き状態となる。
【0011】請求項2の発明では、個々の苗91に分離可
能に整然と連結した立垂状態の整列苗90を移動させて回
転体13,14により個々の苗91に分離する分離装置10を設
けたから、整列苗90はまず回転体13,14により個々の苗
91に分離される。また、回転体13,14の整列苗90の反対
側に回転体13,14の苗91の繰り出し方向から一対の繰出
ベルト29,30,37,38を水平方向に連ねて設け、繰出ベ
ルト29,30,37,38は立垂状態の苗91の中間部又は上部
を挾持して搬送し、繰出ベルト29,30,37,38の搬送終
端下方には一対の弾性円盤45,47を設け、弾性円盤45,
47は苗91の下部を挾持して繰出ベルト29,30,37,38の
搬送方向から下方に立垂状態から横向き状態にその円周
の約四半分の間を搬送し、弾性円盤45,47の搬送終端の
側部から一対の縦搬送ベルト69,70を下方に連ねて設
け、縦搬送ベルト69,70は横向き状態の苗91の上部を挾
持して搬送するようにしたから、分離された立垂状態の
個々の苗91は順次繰出ベルト29,30,37,38や弾性円盤
45,47や縦搬送ベルト69,70により挾持されたまま連続
的に転向され横向き状態となる。
【0012】
【実 施 例】以下、本発明の一実施例を図面を参照し
て説明する。
【0013】個々の苗91に分離可能に整然と連結した立
垂状態の整列苗90として、紙筒育苗容器による紙筒苗を
示している。この紙筒育苗容器は、展開すると六角柱状
の上下が開口した紙筒を、整然と水溶性糊で貼り合わせ
たものである。この紙筒中に培土を詰めて播種して育苗
すると苗が生長して紙筒苗の整列苗90となり、水溶性糊
は灌水により徐々に溶けて無くなり、紙筒は腐敗の進行
により徐々に互いに結合し、移植時には適度の連結強度
を保って個々の苗91に分離可能に整然と連結するように
なっている。
【0014】つぎに、この整列苗90を個々の苗91に分離
し横向き状態に転向する分離転向装置について説明す
る。
【0015】分離転向装置には、分離装置10と転向装置
20を設け、整列苗90を載せてその長手方向に水平に往復
移動する苗載台枠2と、苗載台枠2の整列苗90の分離側
の上方に上部機枠6と、苗載台枠2の下方に下部機枠7
とを設ける。
【0016】分離装置10には、苗載台枠2に設けた整列
苗90を載せて移動させる移動機構1と、上部機枠6より
回転体としてのスポンジ体の一対のローラー13,14を設
ける。
【0017】移動機構1には前記苗載台枠2を設け、苗
載台枠2は整列苗90から分離されて繰り出される苗91の
繰り出し方向に直交する水平方向に往復移動し、苗載台
枠2の整列苗90の分離側に苗載台枠2の移動方向に長く
プーリー4を設け、プーリー4には整列苗90の長手方向
の幅よりやや広い幅のコンベアベルト3を図示しないプ
ーリーとの間に掛け渡す。苗載台枠2のプーリー4の苗
91の繰り出し方向にコンベアベルト3の幅よりやや長い
受体5を設け、受体5の上面はコンベアベルト3の上面
とほぼ同じ高さとする。
【0018】コンベアベルト3は苗載台枠2の移動端で
プーリー4の回転により回行し、コンベアベルト3上に
は立垂状態の整列苗90を載せて、苗載台枠2の移動端で
整列苗90の苗列の一列分だけ苗91の繰り出し方向に間欠
的に移動させる。
【0019】苗載台枠2の苗91の繰り出し方向上方には
回転体としてのスポンジ体の一対のローラー13,14を設
ける。ローラー13,14は、上部機枠6から垂直方向に下
げて設けた回転する軸11,12の上下にはめ込まれ、上側
のローラー13,14がコンベアベルト3上の整列苗90の上
方に接当し、下側のローラー13,14が整列苗90の下方に
接当する。軸11,12はローラー13,14の最近接部が苗91
の紙筒直径よりも狭い間隔となるように設け、軸11,12
はローラー13,14の対向面が苗91の繰り出し方向に苗載
台枠2の移動速度より速い速度で移動するように回転さ
せる。
【0020】また、ローラー13がローラー14より整列苗
90に近くし、ローラー14が整列苗90の分離される苗91の
移動側面に接し、ローラー13が分離される苗91の移動前
方で分離される苗91に後続する苗列の側面にほぼ接す
る。そして、分離される苗91にはまずローラー14が接し
て、ローラー14の回転により分離し、ローラー13とロー
ラー14の間に立垂状態の分離された苗91を挾んで繰り出
す。
【0021】また、軸11と軸12の距離が変わらないよう
にして、ローラー13とローラー14とが交互に苗91の繰り
出し方向に整列苗90の苗列の一列ピッチ分よりやや少な
い所定距離だけ進退する。そして、苗載台枠2の移動端
で軸11と軸12を進退させ、その進退によりローラー13,
14は役割を交代する。
【0022】転向装置20には、一対の繰出ベルト29,3
0,37,38と、一対の弾性円盤45,47と、一対の縦搬送
ベルト69,70を設ける。繰出ベルト29,30,37,38は、
第一繰出ベルト29,30と第二繰出ベルト37,38から成
る。
【0023】一対の第一繰出ベルト29,30は、一対のロ
ーラー13,14の整列苗90の反対側直近の上下のローラー
13,14の間から苗91の繰り出し方向に設ける。一対のロ
ーラー13,14の整列苗90の反対側に、軸11,12と平行に
軸11,12の間隔とほぼ同一間隔で、上部機枠6から垂直
方向に下げて一対の軸21,22を設ける。上下のローラー
13,14の間の軸21,22には、それぞれプーリー25, 26を
はめ込む。また、整列苗90からより遠い位置に、軸21,
22と平行に上部機枠6から垂直方向に下げて軸23,24を
設ける。軸23,24は軸24の方が軸23より整列苗90からよ
り遠い位置に設ける。軸23,24には、プーリー25, 26と
同じ高さに、それぞれプーリー27, 28をはめ込む。そし
て、プーリー25とプーリー27の間に短い第一繰出ベルト
29を、プーリー26とプーリー28の間に長い第一繰出ベル
ト30を掛け渡す。
【0024】一対の第一繰出ベルト29,30はプーリー2
5, 26により回転され、その軸21,22には同一歯数の図
示しない平歯車がはめ込まれて噛み合っており、第一
出ベルト29,30は互いに反対方向に同一周速で回転し、
その周速はローラー13,14の外周速とほぼ同一速度で回
転する。そして、一対の第一繰出ベルト29,30の間に、
ローラー13,14から受け渡された立垂状態の分離された
苗91の中間部を挾持して搬送し、繰り出す。
【0025】一対の第二繰出ベルト37,38は、一対の
繰出ベルト29,30の搬送終端から第一繰出ベルト29,
30の繰り出し方向と直交する水平方向に連ねて設ける。
前記軸23,24のプーリー27, 28の直上部には同軸でそれ
ぞれプーリー33, 34をはめ込む。また、軸23,24から苗
載台枠2の一側の移動方向に、軸21,22と同一間隔で、
軸23,24と平行に上部機枠6から垂直方向に下げて軸3
1,32を設ける。軸31,32には、プーリー33, 34と同じ
高さに、それぞれプーリー35, 36をはめ込む。そして、
プーリー33とプーリー35の間に短い第二繰出ベルト37
を、プーリー34とプーリー36の間に長い第二繰出ベルト
38を掛け渡す。
【0026】一対の第二繰出ベルト37,38はプーリー3
5, 36により回転され、その軸31,32には同一歯数の図
示しない平歯車がはめ込まれて噛み合っており、第二
出ベルト37,38は互いに反対方向に同一周速で回転し、
その周速は第一繰出ベルト29,30の周速とほぼ同一速度
で回転する。そして、一対の第二繰出ベルト37,38の間
に、第一繰出ベルト29,30から受け渡された立垂状態の
分離された苗91の上部を挾持して搬送し、繰り出す。
【0027】一対の弾性円盤45,47は、第二繰出ベルト
37,38の搬送終端下方に設ける。第二繰出ベルト37,38
の搬送終端下方の下部機枠7上から、垂直方向に所定間
隔をもって、板状の一対の弾性円盤枠41,42を設ける。
一対の弾性円盤枠41,42間に、水平に、一対の第二繰出
ベルト37,38の苗91の搬送方向に直交する方向に長く、
自由に回転する軸43を設ける。軸43の中間部には、二枚
の円板の有るフランジ44をはめ込んで固定して設ける。
フランジ44の両外側には軸43に通して一対の弾性円盤4
5,47を設け、一対の弾性円盤45,47の両外側には軸43
に通して一対の当板49,50を設け、一対の当板49,50と
フランジ44の間に一対の弾性円盤45,47を挾んで螺着
し、フランジ44に固定する。一対の弾性円盤45,47の円
周側の両外側には、弾性円盤45,47の上部から第二繰出
ベルト37,38の苗91の搬送方向側の側部のその円周の約
四半分の間に、円弧状の棒である一対の案内体51,52を
設ける。
【0028】一対の弾性円盤45,47は樹脂などの柔らか
い薄い円盤で、その直径は苗91の紙筒の長さの約2倍と
する。一対の弾性円盤45,47の円周側の両内側の全周に
は、苗91の紙筒の長さの約1/4の幅で、苗91の紙筒の
直径の約1/2の厚さで、スポンジ体46,48を貼着す
る。一対の案内体43の間の一対の弾性円盤45,47は、そ
の両外側の一対の案内体51,52により外方には広がらな
く、スポンジ体46,48の間の苗91を挾持する。
【0029】一対の弾性円盤45,47は、軸43の回転によ
り、その上部が第二繰出ベルト37,38の苗91の搬送方向
に回転し、その外周速は第二繰出ベルト37,38の周速と
ほぼ同一速度で回転する。そして、一対の弾性円盤45,
47のスポンジ体46,48の間に、第二繰出ベルト37,38か
ら受け渡された立垂状態の分離された苗91の下部の2/
5を挾持し、第二繰出ベルト37,38の苗91の搬送方向か
ら下方に立垂状態から横向き状態にその円周の約四半分
の間を搬送し、繰り出す。
【0030】一対の縦搬送ベルト69,70は、弾性円盤4
5,47の搬送終端の側部から下方に連ねて設ける。前記
軸43と同一高さで、前記一対の弾性円盤枠41,42から
繰出ベルト37,38の苗91の搬送方向の水平方向に、軸
61,62を設ける。弾性円盤45,47の外周の直外方の軸6
1,62には、それぞれプーリー65,66をはめ込む。ま
た、軸61,62の下方に、軸61,62と平行に同一方向に下
部機枠7から軸63,64を設ける。軸63,64は軸64の方が
軸63より軸61,62からより低い高さに設ける。軸63,64
には、プーリー65,66と同じ前後位置に、それぞれプー
リー67,68をはめ込む。そして、プーリー65とプーリー
67の間に短い縦搬送ベルト69を、プーリー66とプーリー
68の間に長い縦搬送ベルト70を掛け渡す。
【0031】一対の縦搬送ベルト69,70はプーリー67,
68により回転され、その軸63,64には同一歯数の図示し
ない平歯車がはめ込まれて噛み合っており、縦搬送ベル
ト69,70は互いに反対方向に同一周速で回転し、その周
速は弾性円盤45,47の外周速とほぼ同一速度で回転する
ようにする。そして、一対の縦搬送ベルト69,70の間
に、弾性円盤45,47から受け渡された横向き状態の分離
された苗91の上部を挾持して搬送し、繰り出す。
【0032】縦搬送ベルト69,70の搬送終端の下方から
横搬送ベルト85,86を水平方向に連ねて設ける。軸64の
下方に、軸64と平行に同一方向に下部機枠7から軸81を
設ける。また、軸81から整列苗90側に、軸81と同一高さ
で同一方向に下部機枠7から軸82を設ける。軸81には、
プーリー68の前端と同一前後位置を前端として、プーリ
ー68の長さの2倍強の長さの、プーリー83をはめ込む。
また、軸82には、プーリー83の前端と同一前後位置を前
端として、プーリー83の長さの半分の長さの、プーリー
84をはめ込む。そして、プーリー83の前側とプーリー84
の間に短い横搬送ベルト85を、プーリー83の後側と図示
しないプーリーの間に長い横搬送ベルト86を掛け渡す。
【0033】横搬送ベルト85,86はプーリー83により回
転され、横搬送ベルト85,86の上面が整列苗90側に進行
し、その速度は縦搬送ベルト69,70の周速よりやや遅く
する。そして、横搬送ベルト85,86上に縦搬送ベルト6
9,70から落下して受け渡された横向き状態の苗91を載
せて搬送する。
【0034】上部機枠6と下部機枠7の間には、上部機
枠6に動力を伝達するための軸8を垂直に設ける。
【0035】つぎに、分離転向装置の作動を説明する。
【0036】分離装置10の移動機構1は所定のその移動
端とし、立垂状態の整列苗90を移動機構1上のコンベア
ベルト3上に載せ、その整列苗90の前端がローラー14に
接する位置まで送り込む。このとき、ローラー13の前端
は整列苗90の第2列の前端とほぼ同一位置とする。
【0037】適宜な手段により駆動すると、ローラー1
3,14や繰出ベルト29,30,37,38や弾性円盤45,47な
どが回転し、苗載台枠2が横方向に移動する。
【0038】このことにより、整列苗90の移動側面とし
ての最前列は順次ローラー14の前端に接する。このと
き、ローラー14の回転方向は整列苗90の移動方向に正転
して同一であり、その外周速は整列苗90の移動速度より
速くしているから、分離される苗91は後続する苗列とロ
ーラー14との間に挾まれて転動され、転がりながら整列
苗90の移動速度よりも速い速度で動かされることによ
り、順次分離される苗の次の苗91や後続する苗列との連
結部を剥されて無理なく分離される。
【0039】ローラー14により分離されて繰り出された
苗91は、続いて整列苗90の移動前方に設けたローラー13
に接触し、ローラー13はローラー14とは反対方向に回転
しているので、ローラー14とローラー13との間から挾ま
れて繰り出され整列苗90からより離される。また、万一
ローラー14により分離されなかった分離される苗91も、
ローラー13によりローラー14とは逆方向に転動されて分
離される。そして、分離された苗91は立垂状態のままロ
ーラー13,14により挾まれて繰り出される。
【0040】整列苗90の最前列の分離が全て終り、苗載
台枠2が移動端に達すると、コンベアベルト3の回行に
より整列苗90は苗列の一列分だけ苗91の繰り出し方向に
移動し、同時にローラー13とローラー14が進退して役割
を交代し、苗載台枠2は今までと反対方向に整列苗90を
移動させて次の列の分離が開始される。さらに、反対側
の移動端でも同様にコンベアベルト3が整列苗90を間欠
移動させ、連続的に個々の苗91に分離される。
【0041】ローラー13,14により繰り出された苗91
は、そのまま直ちに一対の第一繰出ベルト29,30に受渡
される。受渡された苗91は第一繰出ベルト29,30に挾ま
れて立垂状態のままより遠くに搬送され、繰り出され
る。
【0042】第一繰出ベルト29,30により繰り出された
苗91は、第一繰出ベルト29,30の終端から重ね合わせて
設けた一対の第二繰出ベルト37,38に受け渡される。受
渡された苗91は、第二繰出ベルト37,38に上部を挟まれ
て立垂状態のまま、第一繰出ベルト29,30の搬送方向と
直角方向の水平方向に搬送され、繰り出される。
【0043】第二繰出ベルト37,38により繰り出された
苗91は、第二繰出ベルト37,38の搬送終端下方に設けた
一対の弾性円盤45,47に受け渡される。受け渡された苗
91は、そのスポンジ体46,48の間に立垂状態の苗91の下
部の2/5を挟まれ、第二繰出ベルト37,38の苗91の搬
送方向から下方に、立垂状態から横向き状態にその円周
の約四半分の間を搬送され、繰り出される。
【0044】弾性円盤45,47により繰り出された苗91
は、弾性円盤45,47の搬送終端の側部から下方に連ねて
設けた一対の縦搬送ベルト69,70に受け渡される。受け
渡された苗91は、縦搬送ベルト69,70に上部を挟まれて
横向き状態のまま、下方に搬送され、繰り出される。
【0045】縦搬送ベルト69,70により繰り出された苗
91は、縦搬送ベルト69,70の搬送終端の下方から水平方
向に連ねて設けた横搬送ベルト85,86上に落下して受け
渡される。受け渡された苗91は、横向き状態のまま横搬
送ベルト85,86上に載せられて搬送され、次段の機構に
受け渡される。
【0046】以上の実施例では、整列苗90として紙筒育
苗容器によるものを示したが、育苗培地そのものが育苗
容器を形成している無機物繊維や高分子化合物によるも
のでも、個々の苗91に分離可能に整然と連結されている
ものであれば良い。
【0047】また、分離装置10としてスポンジ体のロー
ラー13,14によるものを示したが、ベルト状のものや、
ゴムのような弾性体の表面に突起を設けたものでも良
い。
【0048】また、転向装置20として繰出ベルト29,3
0,37,38と弾性円盤45,47と縦搬送ベルト69,70によ
るものを示したが、転向装置20は連続的に苗91を挾持し
て搬送し立垂状態から横向き状態に転向するものであれ
ば良く、例えば湾曲したベルトによるものでも良い。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、立垂状態の整
列苗を個々の苗に分離する分離装置を設け、立垂状態の
分離された苗を横向き状態に連続的に転向させる転向装
置を設け、転向装置は苗を挾持して搬送するから、整列
苗はまず分離装置により個々の苗に分離され、分離され
た立垂状態の個々の苗が転向装置により順次連続的に横
向き状態となり、高能率に苗の姿勢を乱すことなく確実
苗を転向させることができる。
【0050】請求項2の発明によれば、立垂状態の整列
苗を移動させて回転体により個々の苗に分離する分離装
置を設けたから、整列苗はまず回転体の回転により高能
率に個々の苗に分離される。
【0051】また、繰出ベルトは立垂状態の苗の中間部
又は上部を挾持して搬送し、弾性円盤は苗の下部を挾持
して繰出ベルトの搬送方向から下方に立垂状態から横向
き状態にその円周の約四半分の間を搬送し、縦搬送ベル
トは横向き状態の苗の上部を挾持して搬送するようにし
たから、分離された立垂状態の個々の苗が繰出ベルトや
弾性円盤や縦搬送ベルトにより挾持されたまま順次連続
的に横向き状態となり、高能率に確実に苗を転向させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】整列苗の分離転向装置の一実施例を示す正面図
である。
【図2】その側面図である。
【図3】その一部を切り欠いた平面図である。
【図4】図1の弾性円盤の部分拡大図である。
【図5】図1の繰出ベルトの部分拡大図である。
【図6】図2の縦搬送ベルトの部分拡大図である。
【図7】図2の一部を切り欠いた弾性円盤の部分拡大図
である。
【図8】図2の中間繰出ベルトの部分拡大図である。
【図9】図3の部分拡大図である。
【符号の説明】
10 分離装置 13,14 回転体としてのローラー 20 転向装置 37,38 繰出ベルト 45,47 弾性円盤 69,70 縦搬送ベルト 85,86 横搬送ベルト 90 整列苗 91 苗

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の苗に分離可能に整然と連結した立
    垂状態の整列苗を個々の苗に分離する分離装置を設け、
    立垂状態の分離された苗を横向き状態に連続的に転向さ
    せる転向装置を設け、転向装置は苗を挾持して搬送し、
    転向装置の搬送終端から横搬送ベルトを水平方向に連ね
    て設け、横搬送ベルトは横向き状態の苗を搬送するよう
    にした整列苗の分離転向装置。
  2. 【請求項2】 個々の苗に分離可能に整然と連結した立
    垂状態の整列苗を移動させて回転体により個々の苗に分
    離する分離装置を設け、回転体の整列苗の反対側に回転
    体の苗の繰り出し方向から一対の繰出ベルトを水平方向
    に連ねて設け、繰出ベルトは立垂状態の苗の中間部又は
    上部を挾持して搬送し、繰出ベルトの搬送終端下方には
    一対の弾性円盤を設け、弾性円盤は苗の下部を挾持して
    繰出ベルトの搬送方向から下方に立垂状態から横向き状
    態にその円周の約四半分の間を搬送し、弾性円盤の搬送
    終端の側部から一対の縦搬送ベルトを下方に連ねて設
    け、縦搬送ベルトは横向き状態の苗の上部を挾持して搬
    送し、縦搬送ベルトの搬送終端の下方から横搬送ベルト
    を水平方向に連ねて設け、横搬送ベルトは横向き状態の
    苗を載せて搬送するようにした整列苗の分離転向装置。
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