JP2815710B2 - 整列苗の分離装置 - Google Patents
整列苗の分離装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作物の移植栽培で、
個々の苗に分離可能に整然と連結した紙筒育苗容器によ
る紙筒苗のような整列苗を使用する移植機などにおい
て、整列苗から個々の苗に分離する分離装置に関する。
個々の苗に分離可能に整然と連結した紙筒育苗容器によ
る紙筒苗のような整列苗を使用する移植機などにおい
て、整列苗から個々の苗に分離する分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙筒苗のような整列苗から個々の苗に自
動的に分離する分離装置は、針体を育苗容器中に刺し込
んで引き離すものが試みられているが、いまだ完成して
いない。
動的に分離する分離装置は、針体を育苗容器中に刺し込
んで引き離すものが試みられているが、いまだ完成して
いない。
【0003】また、特公昭63−50962号公報に
は、紙筒苗による整列苗を一方向に移動させ、分離され
る苗の移動前面に押し当てる回転する複数のロールによ
る分離装置が提案されている。
は、紙筒苗による整列苗を一方向に移動させ、分離され
る苗の移動前面に押し当てる回転する複数のロールによ
る分離装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術の針体
によるものでは、育苗期間中に紙筒育苗容器を形成する
紙が腐敗して強度が低下することにより、分離作業中に
育苗容器の紙が破れて分離ミスを起こし、その取り残さ
れた苗が次の分離の障害となって次々と分離ミスを発生
させることがあった。
によるものでは、育苗期間中に紙筒育苗容器を形成する
紙が腐敗して強度が低下することにより、分離作業中に
育苗容器の紙が破れて分離ミスを起こし、その取り残さ
れた苗が次の分離の障害となって次々と分離ミスを発生
させることがあった。
【0005】また、前記複数のロールによものでは、一
度に多数の分離した苗をそのまま倒してしまうため、苗
の高さや方向がばらばらになって苗を揃えるのに人手を
要するし、非能率であるから移植機にこの装置を採用す
ることはできない。
度に多数の分離した苗をそのまま倒してしまうため、苗
の高さや方向がばらばらになって苗を揃えるのに人手を
要するし、非能率であるから移植機にこの装置を採用す
ることはできない。
【0006】本発明は、以上のような問題点を解決し、
確実に個々の苗に分離し、分離後も整列した苗列として
繰り出される分離装置により、高性能・高能率な移植機
などを提供し、移植栽培を飛躍的に広げることを目的と
する。
確実に個々の苗に分離し、分離後も整列した苗列として
繰り出される分離装置により、高性能・高能率な移植機
などを提供し、移植栽培を飛躍的に広げることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の分離装置は、個
々の苗41に分離可能に整然と連結した整列苗40を移動さ
せて一対の回転体1,2により個々の苗41に分離する装
置において、整列苗40を載せて往復移動して一対の回転
体1,2に分離される苗41a を供給する横移動機構20を
設け、回転体1,2は整列苗40の側面から個々の苗41に
分離し、横移動機構20上には、横移動機構20の移動端で
整列苗40を載せて縦方向に間欠的に移動させる縦移動機
構30を設け、縦移動機構30は横移動機構20の移動端で整
列苗40の苗列43の一列分だけ縦に移動させるようにし、
一対の回転体1,2の左右には整列苗40の縦移動方向の
位置を規制する一対の苗規制体13,14を設け、苗規制体
13,14は縦移動機構30の移送に対応して進退するもので
ある。
々の苗41に分離可能に整然と連結した整列苗40を移動さ
せて一対の回転体1,2により個々の苗41に分離する装
置において、整列苗40を載せて往復移動して一対の回転
体1,2に分離される苗41a を供給する横移動機構20を
設け、回転体1,2は整列苗40の側面から個々の苗41に
分離し、横移動機構20上には、横移動機構20の移動端で
整列苗40を載せて縦方向に間欠的に移動させる縦移動機
構30を設け、縦移動機構30は横移動機構20の移動端で整
列苗40の苗列43の一列分だけ縦に移動させるようにし、
一対の回転体1,2の左右には整列苗40の縦移動方向の
位置を規制する一対の苗規制体13,14を設け、苗規制体
13,14は縦移動機構30の移送に対応して進退するもので
ある。
【0008】
【作 用】本発明では、一対の回転体1,2の左右に
は整列苗40の縦移動方向の位置を規制する一対の苗規制
体13,14を設けたから、分離される苗41a の苗列43と分
離される苗41a の次の苗列43の前方の側面が一対の苗規
制体13,14により位置を規制される。
は整列苗40の縦移動方向の位置を規制する一対の苗規制
体13,14を設けたから、分離される苗41a の苗列43と分
離される苗41a の次の苗列43の前方の側面が一対の苗規
制体13,14により位置を規制される。
【0009】そして、苗規制体13,14は縦移動機構30の
移送に対応して進退するから、分離される苗41a と回転
体1,2の相互関係が正しく保たれる。
移送に対応して進退するから、分離される苗41a と回転
体1,2の相互関係が正しく保たれる。
【0010】
【実 施 例】以下、本発明の一実施例を図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0011】個々の苗41に分離可能に整然と連結した整
列苗40として、紙筒育苗容器42による紙筒苗を示してい
る。この紙筒育苗容器42は、展開すると六角柱状の上下
が開口した紙筒を、整然と水溶性糊で貼り合わせたもの
である。この紙筒中に培土を詰めて播種して育苗すると
苗が生長して紙筒苗の整列苗40となり、水溶性糊は灌水
により徐々に溶けて無くなり、紙筒は腐敗の進行により
徐々に互いに結合し、移植時には適度の連結強度を保つ
ようになっている。
列苗40として、紙筒育苗容器42による紙筒苗を示してい
る。この紙筒育苗容器42は、展開すると六角柱状の上下
が開口した紙筒を、整然と水溶性糊で貼り合わせたもの
である。この紙筒中に培土を詰めて播種して育苗すると
苗が生長して紙筒苗の整列苗40となり、水溶性糊は灌水
により徐々に溶けて無くなり、紙筒は腐敗の進行により
徐々に互いに結合し、移植時には適度の連結強度を保つ
ようになっている。
【0012】つぎに、この整列苗40を個々の苗41に分離
する分離装置について説明する。
する分離装置について説明する。
【0013】第1図において、1,2は回転体としての
スポンジ体のローラーである。ローラー1,2は、垂直
方向に設けた回転する軸3,4の上下にはめ込まれ、軸
3,4はローラー1,2の最近接部が苗41の紙筒直径よ
りも狭い間隔となるように設け、ローラー1とローラー
2の間に分離された苗41を挾んで繰り出せるようにす
る。
スポンジ体のローラーである。ローラー1,2は、垂直
方向に設けた回転する軸3,4の上下にはめ込まれ、軸
3,4はローラー1,2の最近接部が苗41の紙筒直径よ
りも狭い間隔となるように設け、ローラー1とローラー
2の間に分離された苗41を挾んで繰り出せるようにす
る。
【0014】また、ローラー1が整列苗40の分離される
苗41a の移動側面に接し、ローラー2が分離される苗41
a の移動前方で分離される苗41a に後続する苗列43の側
面にほぼに接するようにする。そして、分離される苗41
a にはまずローラー1が接して分離するようにする。
苗41a の移動側面に接し、ローラー2が分離される苗41
a の移動前方で分離される苗41a に後続する苗列43の側
面にほぼに接するようにする。そして、分離される苗41
a にはまずローラー1が接して分離するようにする。
【0015】そのため、ローラー1,2の軸3,4間距
離と、ローラー1,2の直径は、整列苗40の苗41の紙筒
直径によって適宜に定められなければならない。そし
て、本実施例では、苗41の紙筒直径が約2cmであり、ロ
ーラー1,2の直径はその約2倍とし、ローラー1,2
の軸3,4間の距離はその約2.5倍とした。
離と、ローラー1,2の直径は、整列苗40の苗41の紙筒
直径によって適宜に定められなければならない。そし
て、本実施例では、苗41の紙筒直径が約2cmであり、ロ
ーラー1,2の直径はその約2倍とし、ローラー1,2
の軸3,4間の距離はその約2.5倍とした。
【0016】また、ローラー1,2の軸3,4には同一
歯数の図示しない平歯車がはめ込まれて噛み合ってお
り、ローラー1,2は互いに反対方向に同一周速で回転
するようにする。
歯数の図示しない平歯車がはめ込まれて噛み合ってお
り、ローラー1,2は互いに反対方向に同一周速で回転
するようにする。
【0017】軸3,4と平行に軸3,4の間隔と同一間
隔で軸9,10を設ける。軸9,10にはそれぞれプーリー
11, 12をはめ込み、このプーリー11, 12と軸3,4の上
下のプーリー1,2間に設けた図示しないプーリーとの
間に掛け渡された一対のベルト5,7を設ける。一対の
ベルト5,7の表面にはスポンジ体6,8を貼着し、ス
ポンジ体6,8の対接面間の距離は苗41の紙筒直径より
も狭い間隔となるようにし、一対のベルト5,7のスポ
ンジ体6,8の間に分離された苗41を挾んで繰り出せる
ようにする。
隔で軸9,10を設ける。軸9,10にはそれぞれプーリー
11, 12をはめ込み、このプーリー11, 12と軸3,4の上
下のプーリー1,2間に設けた図示しないプーリーとの
間に掛け渡された一対のベルト5,7を設ける。一対の
ベルト5,7の表面にはスポンジ体6,8を貼着し、ス
ポンジ体6,8の対接面間の距離は苗41の紙筒直径より
も狭い間隔となるようにし、一対のベルト5,7のスポ
ンジ体6,8の間に分離された苗41を挾んで繰り出せる
ようにする。
【0018】一対のベルト5,7はプーリー11, 12によ
り回転されるようにし、その軸9,10には同一歯数の図
示しない平歯車がはめ込まれて噛み合っており、ベルト
5,7は互いに反対方向に同一周速で回転し、その周速
はローラー1,2の外周速よりは5割程度速い速度で回
転するようにする。
り回転されるようにし、その軸9,10には同一歯数の図
示しない平歯車がはめ込まれて噛み合っており、ベルト
5,7は互いに反対方向に同一周速で回転し、その周速
はローラー1,2の外周速よりは5割程度速い速度で回
転するようにする。
【0019】また、軸3と軸9が一体であり軸4と軸10
が一体で、かつ軸3と軸4の距離と軸9と軸10の距離が
変わらないようにして、ローラー1およびベルト5とロ
ーラー2およびベルト7とが交互に一対のベルト5,7
の苗41の搬送方向である縦に整列苗40の苗列43の一列ピ
ッチ分よりやや少ない所定距離だけ進退するようにす
る。そして、その進退によりローラー1,2などは役割
を交代する。
が一体で、かつ軸3と軸4の距離と軸9と軸10の距離が
変わらないようにして、ローラー1およびベルト5とロ
ーラー2およびベルト7とが交互に一対のベルト5,7
の苗41の搬送方向である縦に整列苗40の苗列43の一列ピ
ッチ分よりやや少ない所定距離だけ進退するようにす
る。そして、その進退によりローラー1,2などは役割
を交代する。
【0020】つまり、第1図において整列苗40は左方向
に移動しており、右側のローラー1は退いており、左側
のローラー2は進み出ているが、第2図において整列苗
40は右方向に移動しており、左側のローラー1は退いて
おり、右側のローラー2は進み出ている。なお、このロ
ーラー1,2などの進退は、横移動機構20の移動端で、
縦移動機構30の作動に対応して行われる。
に移動しており、右側のローラー1は退いており、左側
のローラー2は進み出ているが、第2図において整列苗
40は右方向に移動しており、左側のローラー1は退いて
おり、右側のローラー2は進み出ている。なお、このロ
ーラー1,2などの進退は、横移動機構20の移動端で、
縦移動機構30の作動に対応して行われる。
【0021】ローラー1,2の前端より左右には、一対
のベルト5,7とほぼ同一高さで整列苗40の縦移動方向
の位置を規制する一対の苗規制体13,14を設ける。苗規
制体13, 14は、横移動機構20の移動端で縦移動機構30の
作動に対応するローラー1,2の進退に対応して、同時
に同じ距離だけ平行に進退する。ローラー1側を苗規制
体13とし、ローラー2側を苗規制体14とするが、ローラ
ー1,2などの進退に対応して左右一対の苗規制体13,
14もその役割を交代する。
のベルト5,7とほぼ同一高さで整列苗40の縦移動方向
の位置を規制する一対の苗規制体13,14を設ける。苗規
制体13, 14は、横移動機構20の移動端で縦移動機構30の
作動に対応するローラー1,2の進退に対応して、同時
に同じ距離だけ平行に進退する。ローラー1側を苗規制
体13とし、ローラー2側を苗規制体14とするが、ローラ
ー1,2などの進退に対応して左右一対の苗規制体13,
14もその役割を交代する。
【0022】そして、第1図において、右側の苗規制体
13が分離される苗41a の苗列43を規制し、左側の苗規制
体14が分離される苗41a の次の苗列43を規制する。一対
の苗規制体13,14はそれらの移動する苗列43の前方の側
面に接当しているから、整列苗40の横移動を妨げないよ
うに、その表面を滑りやすく加工する。
13が分離される苗41a の苗列43を規制し、左側の苗規制
体14が分離される苗41a の次の苗列43を規制する。一対
の苗規制体13,14はそれらの移動する苗列43の前方の側
面に接当しているから、整列苗40の横移動を妨げないよ
うに、その表面を滑りやすく加工する。
【0023】ローラー1,2の前方には、一対のベルト
5,7の苗41の搬送方向に直交する方向の横方向に往復
移動する横移動機構20を設ける。そして、横移動機構20
上には整列苗40を載せて分離部に分離される苗41a を横
方向から供給する。
5,7の苗41の搬送方向に直交する方向の横方向に往復
移動する横移動機構20を設ける。そして、横移動機構20
上には整列苗40を載せて分離部に分離される苗41a を横
方向から供給する。
【0024】横移動機構20には、平面視略長方形の横移
動機構枠21を設ける。横移動機構枠21の左右上方には、
整列苗40の幅よりやや広い間隔で縦方向に長い一対の苗
案内体22を設け、横移動機構枠21の下方には横移動機構
20の移動方向に長く同一高さで2本の軸23, 24を設け、
横移動機構枠21にこの軸23, 24がはめ込まれそれに沿っ
て移動するようにする。
動機構枠21を設ける。横移動機構枠21の左右上方には、
整列苗40の幅よりやや広い間隔で縦方向に長い一対の苗
案内体22を設け、横移動機構枠21の下方には横移動機構
20の移動方向に長く同一高さで2本の軸23, 24を設け、
横移動機構枠21にこの軸23, 24がはめ込まれそれに沿っ
て移動するようにする。
【0025】また、軸23には図示しないが田植機等で公
知の往溝と復溝とが無端交叉状に形成した円筒カムが刻
まれており、横移動機構枠21に設けた図示しない突起と
噛み合っていて、軸23が回転することにより横移動機構
枠21が横方向に連続的に整列苗40の幅以上を往復移動す
るようになっており、その移動速度はローラー1,2の
外周速より遅くし、実施例ではその約1/3としてい
る。
知の往溝と復溝とが無端交叉状に形成した円筒カムが刻
まれており、横移動機構枠21に設けた図示しない突起と
噛み合っていて、軸23が回転することにより横移動機構
枠21が横方向に連続的に整列苗40の幅以上を往復移動す
るようになっており、その移動速度はローラー1,2の
外周速より遅くし、実施例ではその約1/3としてい
る。
【0026】横移動機構20の横移動機構枠21には、一対
のベルト5,7の苗41の搬送方向の縦方向に移動する縦
移動機構30を設ける。そして、縦移動機構30上には整列
苗40を載せて横移動機構20の移動端で縦方向に間欠的に
移動させる。
のベルト5,7の苗41の搬送方向の縦方向に移動する縦
移動機構30を設ける。そして、縦移動機構30上には整列
苗40を載せて横移動機構20の移動端で縦方向に間欠的に
移動させる。
【0027】縦移動機構30には、横移動機構枠21内に横
移動機構20の移動方向に長く同一高さでローラー1,2
より遠い側にプーリー32を設け、同じくローラー1,2
に近い側にプーリー33の2本のプーリー32, 33を設け
る。2本のプーリー32, 33の間には、横移動機構枠21の
幅よりやや狭い幅のベルト31を掛け渡す。そして、プー
リー32には横移動機構枠21が横方向に移動しても軸24の
回転が伝導されるようにし、横移動機構20の移動端で整
列苗40の苗列43の一列分だけローラー1,2の方向に縦
に移動させるように軸24を回転させる。
移動機構20の移動方向に長く同一高さでローラー1,2
より遠い側にプーリー32を設け、同じくローラー1,2
に近い側にプーリー33の2本のプーリー32, 33を設け
る。2本のプーリー32, 33の間には、横移動機構枠21の
幅よりやや狭い幅のベルト31を掛け渡す。そして、プー
リー32には横移動機構枠21が横方向に移動しても軸24の
回転が伝導されるようにし、横移動機構20の移動端で整
列苗40の苗列43の一列分だけローラー1,2の方向に縦
に移動させるように軸24を回転させる。
【0028】つぎに、作動を説明する。
【0029】苗分離装置の横移動機構20は所定のその移
動端とし、整列苗40を横移動機構20上の縦移動機構30と
してのベルト31上に載せ、その整列苗40の前端がローラ
ー1側の苗規制体13に接する位置まで送り込む。このと
き、ローラー1の前端は整列苗40の最前列の前端に接す
る位置とし、ローラー2の前端は整列苗40の第2列の前
端とほぼ同一位置とする。
動端とし、整列苗40を横移動機構20上の縦移動機構30と
してのベルト31上に載せ、その整列苗40の前端がローラ
ー1側の苗規制体13に接する位置まで送り込む。このと
き、ローラー1の前端は整列苗40の最前列の前端に接す
る位置とし、ローラー2の前端は整列苗40の第2列の前
端とほぼ同一位置とする。
【0030】適宜な手段により軸3,4や軸9,10およ
び軸23が回転すると、ローラー1,2や一対のベルト
5,7が回転し横移動機構枠21が横方向に移動する。一
対の苗規制体13,14は、分離される苗41a の苗列43と分
離される苗41a の次の苗列43の前方の側面の位置を規制
して、次々と移動してくる分離される苗41a を正しくロ
ーラー1,2などによる分離部へ導く。
び軸23が回転すると、ローラー1,2や一対のベルト
5,7が回転し横移動機構枠21が横方向に移動する。一
対の苗規制体13,14は、分離される苗41a の苗列43と分
離される苗41a の次の苗列43の前方の側面の位置を規制
して、次々と移動してくる分離される苗41a を正しくロ
ーラー1,2などによる分離部へ導く。
【0031】このことにより、整列苗40の移動側面とし
ての最前列は順次ローラー1の前端に接する。このと
き、ローラー1の回転方向は整列苗40の移動方向に正転
して同一であり、その外周速は整列苗40の移動速度より
速くしているから、分離される苗41a は後続する苗列43
とローラー1との間に挾まれて転動され、転がりながら
整列苗40の移動速度よりも速い速度で動かされることに
より、順次分離される苗の次の苗41b や後続する苗列43
との連結部を剥されて無理なく分離される。
ての最前列は順次ローラー1の前端に接する。このと
き、ローラー1の回転方向は整列苗40の移動方向に正転
して同一であり、その外周速は整列苗40の移動速度より
速くしているから、分離される苗41a は後続する苗列43
とローラー1との間に挾まれて転動され、転がりながら
整列苗40の移動速度よりも速い速度で動かされることに
より、順次分離される苗の次の苗41b や後続する苗列43
との連結部を剥されて無理なく分離される。
【0032】ローラー1により分離されて繰り出された
苗41は、続いて分離される苗41a の移動前方に設けたロ
ーラー2に接触し、ローラー2はローラー1とは反対方
向に回転しているので、ローラー1とローラー2との間
から挾まれて繰り出され整列苗40からより離される。ま
た、万一ローラー1により分離されなかった分離される
苗41a も、ローラー2によりローラー1とは逆方向に転
動されて分離される。そして、ローラー1,2により挾
まれて繰り出された苗41は、そのまま直ちに一対のベル
ト5,7のスポンジ体6,8により挾まれてより遠くに
繰り出される。
苗41は、続いて分離される苗41a の移動前方に設けたロ
ーラー2に接触し、ローラー2はローラー1とは反対方
向に回転しているので、ローラー1とローラー2との間
から挾まれて繰り出され整列苗40からより離される。ま
た、万一ローラー1により分離されなかった分離される
苗41a も、ローラー2によりローラー1とは逆方向に転
動されて分離される。そして、ローラー1,2により挾
まれて繰り出された苗41は、そのまま直ちに一対のベル
ト5,7のスポンジ体6,8により挾まれてより遠くに
繰り出される。
【0033】整列苗40の最前列の分離が全て終り、横移
動機構20が移動端に達すると、第2図に示すように、縦
移動機構30により整列苗40は苗列の一列分だけ縦方向に
移動し、同時にローラー1およびベルト5とローラー2
およびベルト7が進退して役割を交代し、一対の苗規制
体13,14も進退して役割を交代し、横移動機構20は今ま
でと反対方向に整列苗40を横移動させて次の列の分離が
開始される。このとき、分離される苗41a とローラー
1,2の相互関係は、苗規制体13,14の進退により正し
く保たれる
動機構20が移動端に達すると、第2図に示すように、縦
移動機構30により整列苗40は苗列の一列分だけ縦方向に
移動し、同時にローラー1およびベルト5とローラー2
およびベルト7が進退して役割を交代し、一対の苗規制
体13,14も進退して役割を交代し、横移動機構20は今ま
でと反対方向に整列苗40を横移動させて次の列の分離が
開始される。このとき、分離される苗41a とローラー
1,2の相互関係は、苗規制体13,14の進退により正し
く保たれる
【0034】さらに、反対側の移動端でも同様に縦移動
機構30が整列苗40を間欠移動させ、連続的に個々の苗41
に分離される。
機構30が整列苗40を間欠移動させ、連続的に個々の苗41
に分離される。
【0035】以上の実施例では、整列苗40として紙筒育
苗容器42によるものを示したが、育苗培地そのものが育
苗容器を形成している無機物繊維や高分子化合物による
ものでも、個々の苗41に分離可能に整然と連結されてい
るものであれば良い。
苗容器42によるものを示したが、育苗培地そのものが育
苗容器を形成している無機物繊維や高分子化合物による
ものでも、個々の苗41に分離可能に整然と連結されてい
るものであれば良い。
【0036】また、苗規制体13,14として固定体による
ものを示したが、苗規制体13,14は回転体としても良
く、多数のローラーを並べたものや、ベルト状のもので
も良い。その場合、整列苗40との接触抵抗軽減のため、
回転体を駆動して強制回転させても良い。
ものを示したが、苗規制体13,14は回転体としても良
く、多数のローラーを並べたものや、ベルト状のもので
も良い。その場合、整列苗40との接触抵抗軽減のため、
回転体を駆動して強制回転させても良い。
【0037】また、整列苗40を立垂状態から横方向に移
動させて分離する例を示したが、整列苗40は斜め状態で
も良く、その場合縦移動機構30が斜め下方向に整列苗40
を移動させるようにすれば良い。
動させて分離する例を示したが、整列苗40は斜め状態で
も良く、その場合縦移動機構30が斜め下方向に整列苗40
を移動させるようにすれば良い。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、一対の回転体の左右の
整列苗の縦移動方向の位置を規制する一対の苗規制体に
より、整列苗は一対の回転体による分離部へ正しく導か
れ、縦移動機構の移送に対応して進退する苗規制体によ
り、常に分離される苗と回転体の相互関係が正しく保た
れて連続的に分離ができる。そして、分離される苗が一
対の回転体による分離部に連続的に確実に順次供給さ
れ、連結部を順次剥されて個々の苗に分離されるから、
大量の苗を連続的に供給することができ、移植作業など
が正確に能率良く行える。
整列苗の縦移動方向の位置を規制する一対の苗規制体に
より、整列苗は一対の回転体による分離部へ正しく導か
れ、縦移動機構の移送に対応して進退する苗規制体によ
り、常に分離される苗と回転体の相互関係が正しく保た
れて連続的に分離ができる。そして、分離される苗が一
対の回転体による分離部に連続的に確実に順次供給さ
れ、連結部を順次剥されて個々の苗に分離されるから、
大量の苗を連続的に供給することができ、移植作業など
が正確に能率良く行える。
【図1】整列苗の分離装置の一実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図2】その作動を示す平面図である。
【図3】図1の一部を切り欠いた側面図である。
1,2 回転体としてのローラー 13,14 苗規制体 20 横移動機構 30 縦移動機構 40 整列苗 41 苗 41a 分離される苗 43 苗列
Claims (1)
- 【請求項1】 個々の苗に分離可能に整然と連結した整
列苗を移動させて一対の回転体により個々の苗に分離す
る装置において、整列苗を載せて往復移動して一対の回
転体に分離される苗を供給する横移動機構を設け、回転
体は整列苗の側面から個々の苗に分離し、横移動機構上
には、横移動機構の移動端で整列苗を載せて縦方向に間
欠的に移動させる縦移動機構を設け、縦移動機構は横移
動機構の移動端で整列苗の苗列の一列分だけ縦に移動さ
せるようにし、一対の回転体の左右には整列苗の縦移動
方向の位置を規制する一対の苗規制体を設け、苗規制体
は縦移動機構の移送に対応して進退する整列苗の分離装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41205990A JP2815710B2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 整列苗の分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41205990A JP2815710B2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 整列苗の分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04218303A JPH04218303A (ja) | 1992-08-07 |
JP2815710B2 true JP2815710B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=18520948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41205990A Expired - Fee Related JP2815710B2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 整列苗の分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2815710B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6206013B2 (ja) | 2013-05-14 | 2017-10-04 | 株式会社リコー | トナー、現像剤、及び画像形成装置 |
JP6264799B2 (ja) | 2013-09-13 | 2018-01-24 | 株式会社リコー | トナー用樹脂、トナー、現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジ |
-
1990
- 1990-12-18 JP JP41205990A patent/JP2815710B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04218303A (ja) | 1992-08-07 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |