JP2892608B2 - 整列苗の分離装置における苗規制体 - Google Patents

整列苗の分離装置における苗規制体

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JP2892608B2 JP34497195A JP34497195A JP2892608B2 JP 2892608 B2 JP2892608 B2 JP 2892608B2 JP 34497195 A JP34497195 A JP 34497195A JP 34497195 A JP34497195 A JP 34497195A JP 2892608 B2 JP2892608 B2 JP 2892608B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、農作物の移植栽
培で、個々の苗に分離可能に整然と連結した紙筒育苗容
器による紙筒苗のような整列苗を使用する移植機などに
おいて、整列苗から個々の苗に分離する分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 紙筒苗のような整列苗から縦移動機構
の移送に対応して進退する一対の苗規制体により個々の
苗に自動的に分離する分離装置は、本発明者らが特開平
4−218303号として提案した。この分離装置の苗
規制体は、分離装置の左右に設けて整列苗の縦移動方向
の位置を規制する固定体で、分離装置の分離回転体の進
退に対応して交互に進退させていた。
【0003】また、特開昭63−123312号公報に
は、根絡み苗を載置して左右に往復移動する苗載台を傾
設し、この苗載台の傾斜下端側に滑り落ちてくる苗の裏
面を受ける受板と苗の端面を受けて苗載台の左右移動に
連動して回転走行する苗受ベルトからなる苗受装置を設
け、この苗受装置の受板には苗移植具の移植爪が上部か
ら介入する苗分割口を設け、苗受ベルトは苗分割口の左
右両側に分離して設け、この苗分割口部分の相対向端面
部間に移植爪が介入して苗を分離するようにした苗分離
装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前記従来の技術の分
離装置の回転体の進退に対応して交互に進退する苗規制
体では、縦移動機構の整列苗の移送に同期させて苗規制
体を進退させることが難しかった。つまり、縦移動機構
と分離装置は相対的に横移動していて、縦移動機構によ
る移送と回転体の進退の機構はそれぞれ別に設けられ、
縦移動機構の整列苗の移送に先行して苗規制体を後退さ
せると、整列苗と苗規制体の間に隙間が開き、整列苗の
最前列の苗に乱れを生ずることがあった。また、縦移動
機構の整列苗の移送に遅れて苗規制体を後退させると、
苗規制体が縦移動機構の移送を阻害することになり、正
常な移送ができない。
【0005】また、前記整列苗の縦移動方向の位置を規
制する固定体の苗規制体では、苗規制体は回転しないで
整列苗に接当している。紙筒苗のような整列苗では、育
苗期間中やその後の移植に供されるまでの間の移動によ
り変形することが往々にしてあり、ひどく変形したり欠
けてしまったものは当然機械移植することは不可能であ
るが、多少変形したものは機械移植することが要望され
る。このような整列苗を自動的に分離しようとする分離
装置では、分離される苗列と分離装置との関係が変動す
ると確実に分離することはできないから、変形した分離
される苗列を矯正して分離装置に供給することが必要と
なる。しかし固定体の苗規制体では、変形して分離され
る苗列が乱れた整列苗を苗規制体に強く接当させて矯正
させることができない。つまり、整列苗を苗規制体に強
く接当させると整列苗の横移動を妨げ苗が無用に分離し
たり変形したりして、その整列苗から正常に個々の苗に
分離することはできない。
【0006】また、前記苗載台の左右移動に連動して回
転走行する苗受ベルトにより規制して分離するもので
は、紙筒苗のような苗列が区分され個々の苗に分離しや
すく、かつ全体の形状も変形しやすい整列苗では、分離
される苗列に後続する苗列を規制しないとその部分の苗
が無用に分離したり変形したりして、その整列苗から正
常に個々の苗に分離することはできない。
【0007】本発明は、以上のような問題点を解決し、
簡単な構成で縦移動機構の整列苗の移送に同期して退く
苗規制体により、確実に整列苗の分離される苗列を規制
し、また整列苗を強く接当させてもその横移動を妨げな
い苗規制体により、分離される苗列を矯正し、また分離
される苗列に後続する苗列も確実に規制する苗規制体に
より、整列苗が無用に分離したり変形したりせず、連続
的に確実に個々の苗に分離する高性能・高能率な移植機
などを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1の発明の整列
苗の分離装置における苗規制体は、個々の苗Paに分離可
能に整然と連結した整列苗Pを移動させて分離装置50に
より個々の苗Paに分離する装置において、整列苗Pを載
せて縦方向に間欠的に移動させる縦移動機構20を設け、
分離装置50の左右には整列苗Pの縦移動方向の位置を規
制する一対の苗規制体30を設け、苗規制体30は整列苗P
の縦移動方向のほぼ苗列Pbの一列分の範囲を進退し、苗
規制体30は整列苗Pが縦移動するときその縦移動方向へ
は自由に進退し、整列苗Pの縦移動により押されて苗規
制体30が退くものである。
【0009】請求項2の発明の整列苗の分離装置におけ
る苗規制体は、整列苗Pを載せて往復移動して分離装置
50に分離される苗列Pbを供給する横移動機構10を設け、
横移動機構10上にはその移動端で整列苗Pを載せて縦方
向に間欠的に移動させる縦移動機構20を設け、縦移動機
構20は横移動機構10の移動端で整列苗Pの苗列Pbの一列
分よりやや多く縦に移動させ、苗規制体30をベルト33と
し、そのベルト33の整列苗P側の面は横移動機構10の移
動に対応して同じ方向に移動する請求項1記載のもので
ある。
【0010】請求項3の発明の整列苗の分離装置におけ
る苗規制体は、苗規制体30の進退機構40に苗規制体30を
整列苗側に付勢する弱いバネ44を設け、バネ44は整列苗
Pが縦移動するときの苗規制体30の自由な進退を妨げな
い程度の強さとし、苗規制体30が整列苗Pに接当しなく
なったときバネ44により整列苗P側に進む請求項1記載
のものである。
【0011】
【発明の実施の形態】 請求項1の発明では、苗規制体
30は整列苗Pが縦移動するときその縦移動方向へは自由
に進退し、整列苗Pの縦移動により押されて苗規制体30
が退くから、縦移動する整列苗Pと苗規制体30は一体に
移動して、その間に隙間が開くようなことがない。ま
た、このとき苗規制体30を退かせるための駆動機構を必
要としない。
【0012】請求項2の発明では、縦移動機構20は横移
動機構10の移動端で整列苗Pの苗列Pbの一列分よりやや
多く縦に移動させるから、変形した分離される苗列Pbも
苗規制体30に強く接当させて矯正できる。また、苗規制
体30をベルト33とし、そのベルト33の整列苗P側の面は
横移動機構10の移動に対応して同じ方向に移動するか
ら、整列苗Pの横移動を妨げることがない。
【0013】請求項3の発明では、苗規制体30の進退機
構40に苗規制体30を整列苗側に付勢する弱いバネ44を設
け、苗規制体30が整列苗Pに接当しなくなったときバネ
44により整列苗P側に進むから、苗規制体30が分離され
る苗列Pbに後続する苗列Pbも規制する。また、バネ44は
整列苗Pが縦移動するときの苗規制体30の自由な進退を
妨げない程度の強さとしたから、整列苗Pの縦移動を妨
げることはない。
【0014】
【実施例】 以下、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0015】個々の苗Paに分離可能に整然と連結した整
列苗Pとして、紙筒育苗容器による紙筒苗を示してい
る。この紙筒育苗容器は、展開すると六角柱状の上下が
開口した紙筒を、整然と水溶性糊で貼り合わせたもので
ある。この紙筒中に培土を詰めて播種して育苗すると苗
が生長して紙筒苗の整列苗Pとなり、水溶性糊は灌水に
より徐々に溶けて無くなり、紙筒は腐敗の進行により徐
々に互いに結合し、移植時には適度の連結強度を保つよ
うになっている。紙筒苗の整列苗Pは平面視で長方形を
成しており、その長辺に沿って紙筒が一列状に並んだ苗
列Pbとなっている。
【0016】紙筒苗の整列苗Pは紙筒と培土に水分を含
んだものであり、育苗期間中やその後の移植に供される
までの間の移動により変形しやすく、その取り扱いを誤
ると無用に個々の苗Paに分離するものである。
【0017】つぎに、この紙筒育苗容器による整列苗P
を供給し、分離装置50により個々の苗Paに分離し植付装
置80により本圃に移植する移植機について説明する。
【0018】図1において、1は機枠であり、機枠1は
平面視が略長方形の枠体を成していて、図示しないトラ
クターに取り付けられて牽引され進行する。そして、機
枠1の上方には上部枠2を設け、上部枠2の上方には苗
載台3を設ける。機枠1の下方左右には接地輪4を設
け、接地輪4は圃面Eに接地していて機枠1の進行によ
り回転して装置の動力を供給する。機枠1と上部枠2の
間に苗選別整列装置70を設け、苗選別整列装置70は苗選
別整列装置枠71に支持され、苗選別整列装置枠71上で苗
載台3の下方の上部枠2に分離装置50を設け、苗選別整
列装置70と圃面Eの間には植付装置80を設ける。
【0019】横移動機構10は、上部枠2上の一対のレー
ル11と、レール11上をその長手方向に往復移動する横移
動機構枠12と、横移動機構枠12の下方で一対のレール11
の間の上部枠2にレール11と平行に設けた横移動駆動機
構16とからなる。
【0020】横移動機構枠12は一対のレール11上に設
け、横移動機構枠12のレール11に対応する四方の下面に
はレール11の長手方向に回転するガイドローラー14を設
ける。また、横移動駆動機構16には田植機等で公知の往
溝と復溝とが無端交叉状に形成した円筒カムが設けられ
ており、横移動機構枠12に連結され、横移動駆動機構16
が接地輪4により駆動されることにより横移動機構枠12
がレール11の長手方向に連続的に往復移動するようにな
っている。図4では横移動機構枠12は横方向Dに移動し
ている。
【0021】横移動機構10の横移動機構枠12には、横移
動機構10の移動方向Dと直交する方向に移動する縦移動
機構20を設ける。そして、横移動機構枠12は外方に向か
ってやや低くなるよう傾斜して設けられ、縦移動機構20
のベルト25上には整列苗Pを載せて横移動機構10の移動
端で横移動機構10の移動方向Dと直交しかつ横移動機構
枠12が低くなる方向(図4下方向)に間欠的に移動させ
る。
【0022】縦移動機構20には、横移動機構枠12内に横
移動機構10の移動方向Dに長く平行にプーリー22,24を
設け、プーリー22,24の間にはベルト25を掛け渡す。そ
して、プーリー22には、横移動機構枠12が横方向Dに移
動し、その移動端でのみ横移動駆動機構16のカム機構に
より回転が伝導されるようにし、横移動機構10の移動端
で整列苗Pの苗列Pbの一列分よりやや多くベルト25を移
動させるようにプーリー22を回転させる。実施例では、
苗列Pbの一列分は約14mmであり、縦移動機構20のベル
ト25は約20mm移動する。
【0023】縦移動機構20のベルト25の移動方向前方
で、横移動機構10の横移動機構枠12の往復移動の中心に
分離装置50を設け、分離装置50の左右には整列苗Pの縦
移動方向の位置を規制する一対の苗規制体30を設ける。
【0024】上部枠2の外方から苗載台3の間に苗規制
体支持枠31を設け、苗規制体支持枠31から進退機構40を
介して苗規制体30を設ける。
【0025】苗規制体30は、横移動機構10の移動方向D
に長く分離装置50の左右に設け、その整列苗P側の面は
ベルト25の搬送終端とほぼ同じ位置とし、整列苗Pの縦
移動方向のほぼ苗列Pbの一列分の範囲を進退し、整列苗
Pが縦移動するときその縦移動方向へは自由に進退し、
整列苗Pの縦移動により押されて苗規制体30が退く。
【0026】苗規制体30には苗規制体枠32を設け、苗規
制体枠32の両端に略垂直方向に長いプーリー34,35を設
け、プーリー34,35の間にベルト33を掛け渡す。ベルト
33の整列苗P側の裏面には苗規制体枠32が接して案内し
ていて、ベルト33が整列苗Pに押されても撓まない。ベ
ルト33の下端はベルト25の上面よりやや高くし上端は整
列苗Pの上面よりやや低くする。左右一対のベルト33の
内方の端部間は、整列苗Pの分離装置50としての一対の
分離ローラー51が納まる間隔を開けておく。
【0027】ベルト33の整列苗P側の面に係合突起36を
設け、横移動機構枠12の左右上方に一対のベルト駆動枠
26を設け、係合突起36は苗規制体30の進退する方向には
自由に進退でき横移動機構枠12の移動方向Dには共に移
動するようベルト駆動枠26にその側面が接している。そ
して、横移動機構10の横移動機構枠12が往復移動すると
ベルト駆動枠26と係合突起36を介してベルト33の整列苗
P側の面は横移動機構10の移動に対応して同じ方向に往
復移動する。
【0028】苗規制体支持枠31には苗規制体30の進退機
構40を設ける。苗規制体支持枠31と苗規制体枠32の上面
の間に一対の平行リンク機構であるリンク41を設け、苗
規制体枠32の下面の間に一対の平行リンク機構であるリ
ンク42,43を設け、同じ長さのリンク41,42,43はベル
ト25による整列苗Pの縦移動方向にのみ回動し、整列苗
Pが縦移動するときその縦移動方向のみは苗規制体枠32
が自由に平行に進退する。
【0029】リンク43は略Lの字状をなし、その中間部
が苗規制体支持枠31に止められ、一端が苗規制体枠32の
下面に止められ、もう一端と苗規制体支持枠31の間に調
整ネジ45を介してバネ44を設ける。バネ44はリンク43を
回動するよう付勢し、その方向はリンク43の苗規制体枠
32側がベルト25に向かう方向とし、苗規制体30を整列苗
側に付勢する。
【0030】リンク43のバネ44側外方には苗規制体支持
枠31から苗規制体30が退いたときの位置を規制する調整
ボルト46を設け、バネ44側内方には苗規制体支持枠31か
ら苗規制体30が進んだときの位置を規制する規制片47と
調整ボルト48を設ける。
【0031】苗規制体30が退いたときの位置は、整列苗
Pの分離される苗列Pbと分離装置50の分離ローラー51と
の位置に関係し、分離ローラー51がベルト33の整列苗P
側の面から整列苗P側に突出する距離を実施例では約6
mmとしているが、分離しずらい整列苗Pのときその距離
を長くする必要があるが、調整ボルト46を回すことによ
りその距離を調整する。
【0032】苗規制体30が進んだときの位置は、整列苗
Pの分離される苗列Pbに後続する苗列Pbに接当する位置
であり、分離される苗列Pbとそれに後続する苗列Pbとの
距離に関係し、その距離は実施例では約14mmである
が、軟らかいつぶれやすい整列苗Pではその距離が短く
なり、調整ボルト48を回すことにより規制片47の位置が
変って苗規制体30が進んだときの位置を調整する。
【0033】これら調整ボルト46や規制片47と調整ボル
ト48により、苗規制体30は整列苗Pの縦移動方向のほぼ
苗列Pbの一列分の範囲を進退する。
【0034】バネ44は苗規制体30が自然と整列苗側に進
むだけの弱いものとし、バネ44は整列苗Pが縦移動する
ときの苗規制体30の自由な進退を妨げず、苗規制体30は
整列苗Pの縦移動により押されて退き、苗規制体30が整
列苗Pに接当しなくなったときバネ44により整列苗P側
に進んで戻る。
【0035】一対の横移動機構枠12の内方で苗規制体30
側に、整列苗Pの横移動機構10の移動方向Dの側面に接
して整列苗Pを規制する一対の横規制ベルト28を設け
る。横規制ベルト28は自由に回転するプーリに掛け渡さ
れており、ベルト25による整列苗Pの移動を妨げないよ
うに回行する。
【0036】分離装置50には分離部枠52を設け、分離部
枠52から上方に一対の軸53を設け、その軸53に弾性体の
一対の分離ローラー51をはめ込んで設ける。分離ローラ
ー51は円筒形で、一対の分離ローラー51は個々の苗Paの
紙筒直径より狭い間隔とし、一対の分離ローラー51は互
いの対向面が整列苗Pより遠ざかる方向に同一速度で回
転させ、その周速は横移動機構10の移動速度の約3倍と
する。
【0037】整列苗Pは立垂状態でベルト25上に載せら
れ、横移動機構枠12の往復移動により共に移動し、分離
される苗列Pbが一対の分離ローラー51に順次接すること
により連続的に個々の苗Paに分離され、分離された苗Pa
は一対の分離ローラー51に挾まれて繰り出される。整列
苗Pの分離される苗列Pb一列を全て分離し終えるとベル
ト25が間歇回行し、新たな苗列Pbの分離が開始される。
【0038】一対の分離ローラー51から苗選別整列装置
70の間に転向ベルト60を設け、転向ベルト60は分離ロー
ラー51から繰り出された苗Paを挾んで向きを変えて搬送
し苗選別整列装置70に受け渡す。
【0039】転向ベルト60の搬送終端から苗選別整列装
置70を設ける。苗選別整列装置70は分離された個々の苗
Paを載せて転送しつつ選別整列させるもので、複数の横
搬送ベルトを水平方向に連ねて設けた苗選別部と、苗Pa
を載せたベルトを増減速して密着整列させる苗整列部を
設ける。そして、苗選別整列装置70は所定間隔ごとに苗
Paを植付装置80に受け渡す。
【0040】植付装置80は一対の弾性円盤によるもの
で、苗選別整列装置70と植付装置80の間は一対の伸縮自
在な縦搬送ベルトで連結し、縦搬送ベルトは苗選別整列
装置70から横向き状態で受け渡された苗Paを挾持して下
方に転送して植付装置80に受け渡し、植付装置80は苗Pa
を立垂状態として圃面Eに植え付ける。
【0041】つぎに、作動を説明する。
【0042】横移動機構10の横移動機構枠12は所定のそ
の移動端とし、整列苗Pを横移動機構10上の縦移動機構
20としてのベルト25上に載せ、その整列苗Pの最前列の
分離される苗列Pbが苗規制体30を押しやり退いた位置と
し分離ローラー51に接するまで送り込む。また、整列苗
Pに接しないもう一方の苗規制体30はバネ44により整列
苗P側に進んでいる。
【0043】機枠1の進行により横移動駆動機構16など
が駆動され、図4に示すように横移動機構枠12が横方向
Dに移動すると整列苗Pが移動し、ベルト33の整列苗P
側の面が移動し、分離ローラー51などが回転する。
【0044】このとき、ベルト33の整列苗P側の面は横
移動機構10の移動に対応して同じ方向に移動し、整列苗
Pの横移動を妨げることがないから、分離される苗列Pb
が無用に分離したり変形したりすることなく、正常に個
々の苗Paに分離される。
【0045】横移動機構枠12の移動により、分離される
苗列Pbに後続する苗列Pbは分離される苗列Pbが順次分離
されるにしたがい出現し、後続する苗列Pbには分離され
る苗列Pbが接当している苗規制体30(図4の左側)とは
別の整列苗P側に進み出た苗規制体30(図4の右側)が
接する。
【0046】このとき、苗規制体30の進退機構40に苗規
制体30を整列苗側に付勢する弱いバネ44を設け、苗規制
体30が整列苗Pに接当しなくなったときバネ44により整
列苗P側に進み、別の苗規制体30が分離される苗列Pbに
後続する苗列Pbも規制するから、後続する苗列Pbの苗Pa
が無用に分離したり変形したりすることなく、整列苗P
から正常に個々の苗Paに分離することができる。
【0047】図11に示すように、横移動機構枠12が移
動端に近付き、整列苗Pの最前列の分離される苗列Pbの
分離が全て終ると、分離される苗列Pbに接当していた苗
規制体30(図11の左側)はバネ44により整列苗P側に
進み出る。
【0048】図12に示すように、横移動機構枠12が移
動端に達すると、ベルト25は整列苗Pの苗列Pbの一列分
よりやや多く回行し、ベルト25上に載せられた整列苗P
が縦に移動して苗規制体30(図12の右側)を押しやり
退いた位置とする。
【0049】このとき、苗規制体30は整列苗Pが縦移動
するときその縦移動方向へは自由に進退し、整列苗Pの
縦移動により押されて苗規制体30が退き、縦移動する整
列苗Pと苗規制体30は一体に移動して、その間に隙間が
開くようなことがないから、整列苗Pの最前列の苗Paに
乱れが生ずることがなく、確実に整列苗Pの分離される
苗列Pbが規制される。また、苗規制体30を退かせるため
の駆動機構を必要としないから、構造が簡単になる。ま
た、バネ44は整列苗Pが縦移動するときの苗規制体30の
自由な進退を妨げない程度の強さとしたから、整列苗P
の縦移動を妨げることなく一体に移動する。
【0050】またこのとき、ベルト25は横移動機構10の
移動端で整列苗Pの苗列Pbの一列分よりやや多く縦に移
動させ、変形した分離される苗列Pbも苗規制体30に強く
接当させて矯正できるから、多少変形した整列苗Pでも
確実に分離することができる。
【0051】なお、整列苗Pはベルト25により苗列Pbの
一列分より多く移送されようとするが、整列苗Pは苗規
制体30のベルト33に接当しそれ以上進めないので、整列
苗Pの底面とベルト25の間で滑って苗列Pbの一列分のみ
しか移送されない。
【0052】図13に示すように、横移動機構枠12は今
までと反対方向に整列苗Pを横移動させて次の苗列Pbの
分離が開始される。このとき、苗規制体30の分離される
苗列Pbに対応する方と後続する苗列Pbに対応する方は左
右交代している。
【0053】さらに、横移動機構枠12の反対側の移動端
でも同様にベルト25が整列苗Pを間欠移動させ、苗規制
体30が進退し、連続的に個々の苗Paに分離される。
【0054】以上の実施例では、整列苗Pとして紙筒育
苗容器による紙筒苗を示したが、土壌そのものを所定形
状に固めたものや、育苗培地そのものが整然と連結して
いる無機物繊維や高分子化合物によるものでも、個々の
苗Paに分離可能に整然と連結されているものであれば良
い。
【0055】また、横移動機構10により整列苗Pが往復
横移動し苗規制体30と分離装置50は横移動しないものを
示したが、整列苗Pは往復横移動せず苗規制体30と分離
装置50が往復横移動しても良い。
【0056】また、苗規制体30として表面が平滑なベル
ト33で整列苗Pと共に移動するものを示したが、ベルト
33の表面に苗の形状に合わせた凹凸を設けても良いし、
鎖のように剛体を屈曲可能に連結しても良いし、表面に
多数のローラーを並べるなど実質的に摩擦抵抗を減ずる
ようにして整列苗Pとは共に移動しないようにしても良
い。
【0057】また、分離装置50として一対の分離ローラ
ー51によるものを示したが、分離装置50は針によるもの
など個々の苗に分離するものであれば良い。
【0058】また、苗規制体30が進退機構40としてのリ
ンク41,42,43の回動により進退するものを示したが、
進退機構40は直線往復運動のリニアガイドのように整列
苗Pの縦移動を妨げずに進退できるものであれば良い。
【0059】また、苗規制体30がバネ44により整列苗P
側に進んで戻り保持される例を示したが、接地輪4を動
力源としているリンク機構や、電気を動力源とする電磁
石や、油空圧を動力源とするシリンダーなどにより戻る
ようにしても良い。またさらに、苗規制体30が整列苗P
側に戻ったのをカム機構などにより保持させても良い。
【0060】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、苗規制体は
整列苗が縦移動するときその縦移動方向へは自由に進退
し、整列苗の縦移動により押されて苗規制体が退き、縦
移動する整列苗と苗規制体は一体に移動して、その間に
隙間が開くようなことがないから、整列苗の最前列の苗
に乱れが生ずることがなく、確実に整列苗の分離される
苗列が規制される。
【0061】また、このとき苗規制体を退かせるための
駆動機構を必要としないから、構造が簡単になる。
【0062】請求項2の発明によれば、縦移動機構は横
移動機構の移動端で整列苗の苗列の一列分よりやや多く
縦に移動させ、変形した分離される苗列も苗規制体に強
く接当させて矯正できるから、多少変形した整列苗Pで
も確実に分離することができる。
【0063】また、苗規制体をベルトとし、そのベルト
の整列苗側の面は横移動機構の移動に対応して同じ方向
に移動し、整列苗の横移動を妨げることがないから、分
離される苗列が無用に分離したり変形したりすることな
く、正常に個々の苗に分離される。
【0064】請求項3の発明によれば、苗規制体の進退
機構に苗規制体を整列苗側に付勢する弱いバネを設け、
苗規制体が整列苗に接当しなくなったときバネにより整
列苗側に進み、苗規制体が分離される苗列に後続する苗
列も規制するから、後続する苗列の苗が無用に分離した
り変形したりすることなく、整列苗から正常に個々の苗
に分離することができる。
【0065】また、バネは整列苗が縦移動するときの苗
規制体の自由な進退を妨げない程度の強さとしたから、
整列苗の縦移動を妨げることなく一体に移動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 整列苗の分離装置における苗規制体の一実施
例を示す側面図である。
【図2】 その正面図である。
【図3】 図2の一部を切り欠いた部分拡大図である。
【図4】 図3のA矢視図である。
【図5】 図3のB矢視図である。
【図6】 図4の要部を示す部分拡大図である。
【図7】 図4の要部を示す部分拡大図である。
【図8】 図4の要部を示す部分拡大図である。
【図9】 図8の一部を切り欠いた図である。
【図10】 図5の要部を示す部分拡大図である。
【図11】 図4の作動状態を示す図である。
【図12】 図4の作動状態を示す図である。
【図13】 図4の作動状態を示す図である。
【図14】 図9の要部を示す部分拡大図である。
【図15】 図14の作動状態を示す図である。
【図16】 図14の一部を切り欠いた図である。
【図17】 図16の作動状態を示す図である。
【符合の説明】
10 横移動機構 20 縦移動機構 30 苗規制体 33 ベルト 40 進退機構 44 バネ 50 分離装置 P 整列苗 Pa 苗 Pb 苗列

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の苗に分離可能に整然と連結した整
    列苗を移動させて分離装置により個々の苗に分離する装
    置において、整列苗を載せて縦方向に間欠的に移動させ
    る縦移動機構を設け、分離装置の左右には整列苗の縦移
    動方向の位置を規制する一対の苗規制体を設け、苗規制
    体は整列苗の縦移動方向のほぼ苗列の一列分の範囲を進
    退し、苗規制体は整列苗が縦移動するときその縦移動方
    向へは自由に進退し、整列苗の縦移動により押されて苗
    規制体が退く整列苗の分離装置における苗規制体。
  2. 【請求項2】 整列苗を載せて往復移動して分離装置に
    分離される苗列を供給する横移動機構を設け、横移動機
    構上にはその移動端で整列苗を載せて縦方向に間欠的に
    移動させる縦移動機構を設け、縦移動機構は横移動機構
    の移動端で整列苗の苗列の一列分よりやや多く縦に移動
    させ、苗規制体をベルトとし、そのベルトの整列苗側の
    面は横移動機構の移動に対応して同じ方向に移動する請
    求項1記載の整列苗の分離装置における苗規制体。
  3. 【請求項3】 苗規制体の進退機構に苗規制体を整列苗
    側に付勢する弱いバネを設け、バネは整列苗が縦移動す
    るときの苗規制体の自由な進退を妨げない程度の強さと
    し、苗規制体が整列苗に接当しなくなったときバネによ
    り整列苗側に進む請求項1記載の整列苗の分離装置にお
    ける苗規制体。
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