JP2892517B2 - 移植機の苗供給装置 - Google Patents

移植機の苗供給装置

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JP2892517B2
JP2892517B2 JP5616591A JP5616591A JP2892517B2 JP 2892517 B2 JP2892517 B2 JP 2892517B2 JP 5616591 A JP5616591 A JP 5616591A JP 5616591 A JP5616591 A JP 5616591A JP 2892517 B2 JP2892517 B2 JP 2892517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作物の移植栽培で、
紙筒育苗容器による紙筒苗のような定形部のある苗を使
用する移植機において、その苗の定形部を揃えて所定間
隔ごとに移植装置に供給する移植機の苗供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】紙筒苗の移植栽培は、展開した紙筒育苗
容器に土詰し、個々の紙筒に一粒毎に播種し、覆土して
苗床に設置して育苗し、一定期間育苗後に個々の紙筒苗
に分離して本圃に移植するものである。しかし、紙筒育
苗容器の個々の紙筒に一粒毎に播種した種が全部正常に
育ち移植できるものではなく、育苗途上で枯れて消えて
しまったり、育苗期間中に充分に苗が成育しない稚苗の
ため、移植できない欠株苗が1割前後発生する。この欠
株苗を人手で取り除きながら、良苗のみを移植機に供給
することは大変な作業である。そこで、移植機に供給さ
れた苗から欠株苗を自動的に取り除いて移植する、欠株
除去装置を設けた移植機が使用されている。
【0003】この欠株除去装置を設けた移植機では、移
植機に供給された苗群を個々の苗に分離し、列状に苗を
搬送し、不規則に存在する欠株苗を欠株除去装置により
定形部ごと除去する。そして、不規則に欠株苗が取り除
かれて間隔が不揃になった良苗のみの苗列を、その苗の
定形部としての紙筒部を揃えて規則的な苗列とし、所定
間隔ごとに移植装置に供給し移植することが行われてい
る。
【0004】この苗供給装置として、植付装置に苗を供
給する集積ベルトと、集積ベルトに苗を受け渡す検出ベ
ルトと、検出ベルトに苗を受け渡す供給ベルトを設け、
検出ベルトの搬送終端の上方には苗の紙筒の有無を検出
する検出器を設け、集積ベルトの速度は植付速度に連動
し、検出ベルトと供給ベルトの速度を検出器の苗の検出
により増減して集積ベルトに苗を受け渡して苗の定形部
としての紙筒部を揃えて整列させるものは知られてい
る。
【0005】この苗揃え装置では、検出器は検出ベルト
と集積ベルトの境界から紙筒直径の1本分程度の位置に
設け、検出ベルト上には苗を紙筒直径の1本分程度の間
隔を開けて並べる。そして、集積ベルトから密着し整列
している最後の紙筒が検出器の下を通過し、検出器の紙
筒を検出しないという信号により検出ベルトと供給ベル
トの速度を増加させ、検出ベルトと供給ベルト上の苗を
増速して搬送する。検出器の検出信号は、増速状態の紙
筒の検出のように短時間の検出信号はディレイタイマー
等により無視し、検出ベルトと供給ベルトはそのまま増
速状態を続ける。検出ベルト上の増速されて搬送された
紙筒が集積ベルトから密着し整列している最後の紙筒に
密着し、集積ベルトから密着し整列している紙筒と同じ
速度に減速し、検出器の下に紙筒が所定時間とどまる
と、検出器の紙筒の所定時間の検出信号により検出ベル
トと供給ベルトの速度を減速する。
【0006】上記苗揃え装置では、集積ベルトから密着
し整列している最後の紙筒の後端が検出ベルトと集積ベ
ルトの境界から紙筒直径の0.5本分だけ進んだ位置に
達するまでに次の苗を密着させなければならない。よっ
て、欠株が2本連続しているとすると、集積ベルトが紙
筒直径の1.5本分だけ回行する間に、検出ベルトは紙
筒6.5本分だけ回行しなければならなく、欠株が3本
連続しているとすると、集積ベルトが紙筒直径の1.5
本分だけ回行する間に、検出ベルトは紙筒8.5本分だ
け回行しなければならない。
【0007】実際には、紙筒苗の慣性を利用して、集積
ベルトから密着し整列している最後の紙筒の後端が検出
ベルトと集積ベルトの境界から紙筒直径の0.5本分だ
け進んだ位置以上に進んでも密着させることができるか
ら、増速時の検出ベルトの速度は集積ベルトの速度の3
倍程度として、3本連続している欠株までほぼ対応して
いる。
【0008】また減速時には、検出ベルト上に良苗が連
続してほぼ密着して搬送される場合を考慮して、集積ベ
ルトと検出ベルトはほぼ同じ速度としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術の苗揃
え装置では、検出ベルトと供給ベルトの速度の増減のみ
により揃えて整列させる。
【0010】欠株苗が連続していて苗列の間隔が広くな
っても集積ベルト上に先行する苗に検出ベルト上に後続
する苗を追い付かせるためには、増速時に検出ベルトを
集積ベルトの速度の3倍程度という、かなりの速度で回
行させる必要がある。また減速時には、検出ベルト上に
良苗が連続してほぼ密着して搬送される場合を考慮し
て、集積ベルトと検出ベルトはほぼ同じ速度としなけれ
ばならない。だから、検出ベルトと供給ベルト上の苗に
は、そのベルトのかなりの増減速により、かなりの加速
度が加わることになる。そのため、欠株苗の量にもよる
が、苗の2〜3本毎に速度が増減し、頻繁に苗を増減速
する。
【0011】検出ベルトと供給ベルト上の苗やそれ以前
の苗には頻繁に加速度が加わり、苗がベルト上を無用に
転がって姿勢が乱れたり、乗り上げたりすることがあ
る。また、欠株除去装置で取り除かれようとする苗が加
速されることにより、取り除かれずに姿勢が乱れて受け
渡されることもある。
【0012】また、検出ベルトと供給ベルトやそれ以前
のベルト等を回転させる動力を接地輪から取っているも
のでは、それらのベルトの増減速は接地輪の負荷の増減
を意味し、接地輪のスリップを招くこともある。
【0013】また、移植機に苗を供給する作業者も、頻
繁にかなりの増減速をするベルトに苗を供給せねばなら
ず、疲労が増大する。
【0014】本発明は、検出ベルトと供給ベルトやそれ
以前のベルトの等の増減速の頻度を少なくし、かつ増減
速の差を低下させて、苗の姿勢の乱れをなくし、接地輪
のスリップをなくし、作業者の疲労を軽減することによ
り、高性能・高能率な移植機を提供し、移植栽培を飛躍
的に広げることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の移植機
の苗供給装置は、植付装置に苗Pを供給する苗整列部10
と、苗整列部10に苗Pを受け渡す検出ベルト20と、検出
ベルト20に苗Pを受け渡す供給ベルト40を設け、検出ベ
ルト20の上方には苗Pの有無を検出する検出器50を設
け、苗整列部10の速度は植付速度に連動し、検出ベルト
20と供給ベルト40の速度を検出器50の苗Pの検出により
増減して苗整列部10に苗Pを受け渡して整列させる苗供
給装置において、検出ベルト20にはその苗Pの搬送方向
に自由に回転する多数のローラー21を設け、そのローラ
ー21自体も回行して苗Pを載せて搬送し、検出ベルト20
と供給ベルト40の最低の搬送速度時には苗整列部10の速
度よりローラー21の回行速度を速くし、かつ単位時間当
りの搬送本数が苗整列部10より供給ベルト40の方が少な
くし、検出ベルト20と供給ベルト40の最高の搬送速度時
には単位時間当りの搬送本数が苗整列部10より供給ベル
ト40の方が多くしたものである。
【0016】請求項2の発明の移植機の苗供給装置は、
検出器50を検出ベルト20の搬送面中央より搬送始端側に
設けた請求項1記載のものである。
【0017】
【作 用】請求項1の発明では、検出ベルト20にはそ
の苗Pの搬送方向に自由に回転する多数のローラー21を
設け、そのローラー21自体も回行して苗Pを載せて搬送
するから、個々の苗Pの場合はローラー21自体の回行に
より搬送される。
【0018】また、検出ベルト20にはその苗Pの搬送方
向に自由に回転する多数のローラー21を設け、検出ベル
ト20と供給ベルト40の最低の搬送速度時には苗整列部10
の速度よりローラー21の回行速度を速くしたから、苗整
列部10から密着し整列している検出ベルト20上の苗Pの
場合は、ローラー21の回転により検出ベルト20の速度で
は搬送されず、苗整列部10の速度で搬送される。
【0019】また、検出ベルト20と供給ベルト40の最低
の搬送速度時には、単位時間当りの搬送本数が苗整列部
10より供給ベルト40の方が少なくしたから、検出ベルト
20上の苗Pの本数は徐々に減少する。
【0020】請求項2の発明では、検出器50を検出ベル
ト20の搬送面中央より搬送始端側に設けたから、苗整列
部10から密着し整列している検出ベルト20上の最後の苗
Pが検出器50の下に達するまで検出ベルト20と供給ベル
ト40は増速され、この最後の苗Pは検出ベルト20の搬送
長さの半分以上を苗整列部10の速度の遅い速度でで搬送
され、その間に次の苗Pはローラー21自体の回行により
搬送されて密着する。
【0021】
【実 施 例】以下、本発明の一実施例を図面を参照し
て説明する。
【0022】個々の苗Pに分離可能な定形部のある苗P
として、紙筒育苗容器による紙筒苗を示している。この
紙筒育苗容器は、耐腐敗性の紙を用い、展開すると六角
柱状の上下が開口した紙筒Paを、整然と水溶性糊で貼り
合わせたものである。この紙筒Pa中に培土を詰め、個々
の紙筒Paに一粒毎に播種し、覆土して苗床に設置して育
苗し、一定期間育苗すると苗が生長して紙筒苗となり、
水溶性糊は灌水により徐々に溶けて無くなり、紙筒Paは
腐敗の進行により徐々に互いに結合し、移植時には適度
の連結強度を保って定形部としての紙筒Pa部毎に個々の
苗Pに分離可能に整然と連結するようになっている。
【0023】しかし、紙筒育苗容器の個々の紙筒Paに一
粒毎に播種した種が全部正常に育ち移植できるものでは
なく、育苗途上で枯れて消えてしまったり、育苗期間中
に充分に苗Pの葉身が成育しない稚苗のため、移植でき
ない欠株苗が1割前後発生する。
【0024】つぎに、この紙筒育苗容器による紙筒苗を
移植機に供給し、個々の苗Pに分離した苗Pから欠株を
欠株除去装置により除去し、不揃になった良苗のみの苗
P列を列状に搬送して植付装置に供給する移植機の苗供
給装置について説明する。
【0025】苗供給装置には、植付装置に苗Pを挾んで
供給する長短一対の縦搬送ベルト2,3と、縦搬送ベル
ト2,3に苗Pを受け渡す苗整列部10と、苗整列部10と
しての集積ベルト11とスポンジローラー8によりその間
に苗Pを挾んで繰り出し縦搬送ベルト2,3に苗Pを受
け渡し、集積ベルト11に苗Pを受け渡す検出ベルト20
と、検出ベルト20に苗Pを受け渡す供給ベルト40を設
け、検出ベルト20の上方には苗Pの有無を検出する検出
器50を設ける。
【0026】縦搬送ベルト2,3と苗整列部10としての
スポンジローラー8および集積ベルト11の速度は植付速
度に連動し、検出ベルト20と供給ベルト40の速度を検出
器50の苗Pの検出により増減して集積ベルト11に苗Pを
受け渡して整列させる。
【0027】縦搬送ベルト2,3は表面に多数の突起の
付いたベルトで、機枠1から水平に突き出して設けた軸
6,7と、軸6,7の先端部にはめ込まれたプーリー
4,5とにより、長い縦搬送ベルト2はプーリー4とそ
の下方の図示しないプーリーの間に縦に長く掛け渡し、
短い縦搬送ベルト3はプーリー5とその下方の図示しな
いプーリーの間に縦に長く掛け渡す。
【0028】軸7より軸6を高い位置に設けて、短い縦
搬送ベルト3の上端より長い縦搬送ベルト2の上端を高
くする。軸6,7は平面視で所定間隔に平行に設け、縦
搬送ベルト2,3の対接面の突起先端がほぼ接するよう
にし、縦搬送ベルト2,3の間に苗Pを挾持させる。縦
搬送ベルト2,3は、その幅を苗Pの紙筒Paの長さの約
2/3と狭くし、その対接面が下方に進む方向に回行さ
せ、その間に紙筒Paの両端を突出させて挾持した苗Pを
下方に搬送し、植付装置に供給する。縦搬送ベルト2,
3の苗Pの挾持間隔は圃場に植付けられる株間よりやや
狭くし、その速度は植付速度よりやや遅くする。
【0029】苗整列部10としての集積ベルト11は、機枠
1から水平に突き出して設けた軸14,15と、軸14の先端
部から中間部にかけてはめ込まれた長いプーリー12と、
軸15の先端部と中間部にはめ込まれた一対の短いプーリ
ー13とにより、プーリー12,13の間に2列にほぼ横に長
く掛け渡す。
【0030】軸14は軸7のほぼ上方で軸6よりやや低い
位置に設け、軸15は軸14から見て軸6側の反対側で軸14
よりやや低い位置に平行に設ける。プーリー13の直径は
プーリー12の直径より大きくし、プーリー12,13に掛け
渡された集積ベルト11の上面は軸14側をやや高くする。
【0031】軸15の先端部のプーリー13は、平面視で縦
搬送ベルト2,3の機枠1から遠い端部より遠くに設
け、軸15の中間部のプーリー13は、平面視で縦搬送ベル
ト2,3の機枠1から近い端部より近くに設ける。軸14
のプーリー12は、平面視で先端部のプーリー13の機枠1
から遠い端部から中間部のプーリー13の機枠1から近い
端部の間に設ける。そして、先端部のプーリー13とプー
リー12の遠い端部の間に1本の集積ベルト11を掛け渡
し、中間部のプーリー13とプーリー12の近い端部の間に
もう1本の集積ベルト11を掛け渡す。
【0032】2本の集積ベルト11はその上面が長い縦搬
送ベルト2の方向に進むように回行させ、その上に苗P
の紙筒Paの両端部を載せて横方向に搬送する。集積ベル
ト11の速度は、単位時間当りの苗Pの搬送本数が縦搬送
ベルト2,3と同じになり、苗Pを密着整列させて搬送
することから、縦搬送ベルト2,3の数分の一から十数
分の一の遅い速度となる。
【0033】苗整列部10としてのスポンジローラー8
は、機枠1から水平に突き出して設けた軸9の先端部に
はめ込んで設ける。
【0034】その軸9は、軸6と軸14の中間の上方に設
ける。
【0035】スポンジローラー8は、スポンジ体の円筒
形で、その直径が紙筒Pa直径の約4倍、その長さは縦搬
送ベルト2,3の幅とほぼ同じとする。スポンジローラ
ー8の位置は、正面視でプーリー4に巻き掛けられた長
い縦搬送ベルト2とプーリー12に巻き掛けられた集積ベ
ルト11にほぼ接し、平面視で縦搬送ベルト2,3と機枠
1からの距離がほぼ同じとする。
【0036】スポンジローラー8は、その下周が長い縦
搬送ベルト2の方向に進むように回転させ、その速度は
集積ベルト11とほぼ同じとし、集積ベルト11の終端部や
プーリー12との間で苗Pの紙筒Paを挾んで検出ベルト20
により押される苗Pを規制して、植付速度に連動して縦
搬送ベルト2の方向に繰り出す。
【0037】検出ベルト20は、前記軸15と、機枠1から
水平に突き出して設けた軸33と、軸15の一対のプーリー
13の内側にはめ込まれた一対の鎖車31と、軸33の先端部
と中間部にはめ込まれた一対の鎖車32とにより、鎖車3
1,32の間に横に長く掛け渡す。
【0038】軸33は軸15と同じ高さに設け、軸33は軸15
から見て軸14の反対側に平行に設ける。鎖車31,32の直
径はプーリー13の直径とほぼ同じとし、検出ベルト20の
上面がプーリー13部の集積ベルト11の上面よりやや高く
する。
【0039】検出ベルト20には、その苗Pの搬送方向に
自由に回転する多数のローラー21を設ける。つまり、軸
15,33と平行に列状に設ける。ローラー21は縦搬送ベル
ト2,3の幅とほぼ同じ長さとし、複数の大径部21a と
小径部21b を交互に長手方向に設け、大径部21a の径は
紙筒Pa直径の約2/3とし、小径部21b の径は大径部21
a の径の約半分とし、大径部21a の幅は小径部21b の幅
より狭くする。そして、列状に隣接するローラー21の小
径部21b にその大径部21a が接しないようにはまり込
む。
【0040】ローラー21の中心にはその長手方向に通し
て孔をあけ、その孔にローラー21より長いピン22を通
し、ローラー21の両端に小径部21b と同一直径のカラー
23をピン22に通して設け、カラー23の両外側に隣り合う
2本のピン22毎に2穴のリンクプレート24をピン22に通
して設け、リンクプレート24の両外側に隣り合うリンク
プレート24のピン22毎に2穴のリンクプレート25をピン
に通して設ける。これにより、多数のローラー21はリン
クプレート24,25により無端のベルト状に連結される。
また、ローラー21はピン22を軸として自由に回転する。
【0041】鎖車31,32の間には上面を回行するカラー
23の下周に接当するガイドレール34を設け、上面を回行
する検出ベルト20を支持する。
【0042】軸15,33間のガイドレール34の下方に機枠
1から水平に突き出して設けた軸36を設け、軸36の先端
部にガイドローラー35を自由に回転するようにはめ込
み、ガイドローラー35の下周を下面を回行するローラー
21の大径部21a の上周に接当させ、検出ベルト20を緊張
する。
【0043】鎖車31,32にカラー23がかみ合い、鎖車3
1,32が回転することによりピン22やリンクプレート2
4,25やローラー21は一体に回行する。検出ベルト20は
その上面が集積ベルト11の方向に進むように回行させ、
検出ベルト20上面に受け渡された個々の苗Pの紙筒Paの
中間部をローラー21の大径部21a に載せて搬送する。
【0044】供給ベルト40は、機枠1から水平に突き出
して設けた軸46,47,48と、軸46,48の先端部から中間
部にかけてはめ込まれたプーリー43,45と、軸47の先端
部にはめ込まれたプーリー44と、プーリー43,45の先端
部とプーリー44の間に上面が平らな三角形状に掛け渡さ
れた上部支持ベルト41と、プーリー43,45の基部とその
横方の図示しないプーリーの間に上面が平らに横に長く
掛け渡された下部支持ベルト42とからなる。
【0045】軸46は軸33の上方で、軸33から見て軸15の
反対側に平行に設ける。軸47は軸46よりやや下方で、軸
46から見て軸33の反対側に平行に設ける。軸48は軸46,
47間の下方に平行に設ける。プーリー43は極力小径と
し、プーリー43に巻き掛けられた上部支持ベルト41と下
部支持ベルト42と、鎖車32に巻き掛けられた検出ベルト
20がほぼ接し、上部支持ベルト41と下部支持ベルト42の
上部搬送面が検出ベルト20上面よりやや高くする。プー
リー44,45はプーリー43より大径とする。
【0046】プーリー43,45は、平面視で検出ベルト20
の機枠1から遠い端部よりやや遠くから近い端部より近
くに設ける。プーリー44は、プーリー43,45の先端と同
一のところから検出ベルト20の機枠1から近い端部より
やや遠くに設ける。そして、上部支持ベルト41と下部支
持ベルト42の幅は縦搬送ベルト2,3の幅よりやや狭く
し、その上面が検出ベルト20の方向に進むように回行さ
せ、その上に苗Pを載せて搬送する。
【0047】下部支持ベルト42は苗Pの紙筒Pa下部を載
せて搬送し、図示しないベルトが苗Pの葉身を挾持して
搬送することにより、欠株苗を落下させて除去する欠株
除去装置とし、欠株除去装置で取り除かれなかった良苗
の紙筒Pa下部を引き続き載せて搬送する。上部支持ベル
ト41は、欠株除去装置で取り除かれなかった良苗の紙筒
Pa上部を載せて搬送する。
【0048】供給ベルト40の先には、図示しないが、苗
Pを供給する苗供給部や苗Pを個々の苗Pに分離する苗
分離部を設ける。
【0049】検出ベルト20の上方には苗Pの紙筒Paの有
無を検出する検出器50を設け、検出器50を検出ベルト20
の搬送面中央より搬送始端側に設ける。
【0050】検出器50は、光電スイッチや超音波スイッ
チやイメージセンサ等であり、無接触で紙筒Paの有無を
検出でき、その検出を電気信号で伝達する。
【0051】検出ベルト20と供給ベルト40やその先のベ
ルトなどの速度を検出器50の苗Pの検出により増減す
る。その速度の増減は、接地輪からの動力を増速用と減
速用の2系統を設け、増速用の駆動経路には電磁クラッ
チを設け、減速用の駆動経路にはフリーホィールを設
け、電磁クラッチを断接して行う。
【0052】検出器50の紙筒Paの検出信号にはディレイ
(遅延)タイマーを設け、増速状態の紙筒Paの検出のよ
うに短時間の検出信号は無視して電磁クラッチを接続し
増速を続ける。検出器50の下まで集積ベルト11から密着
整列している紙筒Paが達し、ディレイタイマーの設定時
間以上に検出器50の下に紙筒Paが留まると電磁クラッチ
を切り減速する。
【0053】ディレイタイマーの設定時間は、従来の0.
2 〜0.4 秒間とは異なり、厳密にする必要はなく長くで
きる。つまり、ディレイタイマーの設定時間が長くて
も、集積ベルト11から密着整列している紙筒Paが、検出
器50の下を通り過ぎて並ぶだけだからである。
【0054】集積ベルト11から密着整列している紙筒Pa
が、減速時に検出器50の下から集積ベルト11側に短く並
び、増速時に検出器50の下を通り過ぎて長く並ぶが、デ
ィレイタイマーの設定時間を長くすると、増速時に検出
器50の下を通り過ぎて並ぶ長さが長くなり、増速から減
速と減速から増速へ変わるまでの時間が長くなる。つま
り、植付速度に対応した適切な長さにディレイタイマー
を設定すると、増減速の頻度を少なくできる。実施例で
はディレイタイマーの設定時間を1〜2秒間とした。
【0055】減速時には、検出ベルト20と供給ベルト40
やその先のベルトなどの速度は一体に遅くなるが、この
最低の搬送速度時には集積ベルト11の速度より検出ベル
ト20のローラー21の回行速度を速くする。速くしても、
ローラー21の自由な回転により、集積ベルト11から密着
し整列している検出ベルト20上の苗Pは、検出ベルト20
の速度では搬送されず、集積ベルト11の速度で搬送され
る。また、検出ベルト20上の個々の苗Pはローラー21自
体の回行により搬送されるから、個々の苗Pは集積ベル
ト11から密着し整列している苗Pに徐々に密着する。
【0056】また、減速時には、単位時間当りの搬送本
数が集積ベルト11より供給ベルト40の方を少なくする。
供給ベルト40の単位時間当りの搬送本数は、その先の苗
供給部の苗供給数と欠株除去装置で取り除かれる欠株苗
数に支配されているが、欠株苗がほとんどない苗Pの場
合を考慮して、苗供給部の苗供給数を少なくして供給ベ
ルト40の搬送本数を少なくする。実施例では5%少なく
供給した。
【0057】このことにより、減速時には、検出ベルト
20上に単位時間当りに受け渡される苗の数が集積ベルト
11上に単位時間当りに受け渡される苗の数より少なくな
り、集積ベルト11から密着整列している紙筒Paの並びが
短くなる。
【0058】増速時には、検出ベルト20と供給ベルト40
やその先のベルトなどの速度は一体に速くなるが、この
最高の搬送速度時には単位時間当りの搬送本数が集積ベ
ルト11より供給ベルト40の方を多くする。この場合も、
供給ベルト40の単位時間当りの搬送本数は、その先の苗
供給部の苗供給数と欠株除去装置で取り除かれる欠株苗
数に支配されているが、欠株苗が多い苗Pの場合を考慮
して、苗供給部の苗供給数から最大見積もられる欠株苗
数を引いた数により、それを多くして供給ベルト40の搬
送本数を多くする。実施例では25%多く供給し、最大
の欠株苗を15%と見積もった。
【0059】このことにより、増速時には、検出ベルト
20上に単位時間当りに受け渡される苗の数が集積ベルト
11上に単位時間当りに受け渡される苗の数より多くな
り、集積ベルト11から密着整列している紙筒Paの並びが
長くなる。
【0060】以上のように、検出ベルト20上で苗Pを密
着し、苗整列部10としての集積ベルト11に苗Pを受け渡
し、スポンジローラー8にて苗Pを規制して整列させ
る。
【0061】以上の実施例では、定形部のある苗Pとし
て紙筒育苗容器による紙筒苗のものを示したが、土壌そ
のものを固めたものや、育苗培地そのものが定形部を形
成している無機物繊維や高分子化合物によるものや、個
々の苗Pに分離可能に連結されているものや、既に個々
の苗Pに分離しているものでも良い。
【0062】また、苗整列部10として集積ベルト11とス
ポンジローラー8によるものを示したが、苗整列部10は
植付速度に連動して植付装置に苗Pを供給すれば良く、
一対の回転するローラーや、所定長さのベルトや、間欠
運動する規制部材によるものでも良い。
【0063】検出ベルト20と供給ベルト40を増減速する
ものとして電磁クラッチとフリーホィールとディレータ
イマーによるものを示したが、サーボモーター等による
ものでも良い。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、検出ベルトと
供給ベルトの速度を検出器の苗の検出により増減して苗
整列部に苗を受け渡して整列させるときに、その速度の
増減の頻度が少なく、かつその速度の増減の差が少ない
から、搬送される苗の姿勢の乱れがない。また、供給ベ
ルトの先に設けられる欠株除去装置や苗供給部でもその
作動が確実となる。
【0065】請求項2の発明によれば、検出器から苗整
列部までの距離が長いから、検出ベルトと供給ベルトの
増速時の速度を低くしても密着整列できる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の苗供給装置の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】その平面図である。
【図3】図2の苗を取り除いた平面図である。
【図4】図1の検出ベルトの部分拡大図である。
【図5】図3の検出ベルトの部分拡大図である。
【図6】図4の検出ベルトの部分拡大図である。
【図7】ローラーとカラーの斜視図である。
【図8】ピンの斜視図である。
【符合の説明】
10 苗整列部 20 検出ベルト 21 ローラー 40 供給ベルト 50 検出器 P 苗

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付装置に苗を供給する苗整列部と、苗
    整列部に苗を受け渡す検出ベルトと、検出ベルトに苗を
    受け渡す供給ベルトを設け、検出ベルトの上方には苗の
    有無を検出する検出器を設け、苗整列部の速度は植付速
    度に連動し、検出ベルトと供給ベルトの速度を検出器の
    苗の検出により増減して苗整列部に苗を受け渡して整列
    させる苗供給装置において、検出ベルトにはその苗の搬
    送方向に自由に回転する多数のローラーを設け、そのロ
    ーラー自体も回行して苗を載せて搬送し、検出ベルトと
    供給ベルトの最低の搬送速度時には苗整列部の速度より
    ローラーの回行速度を速くし、かつ単位時間当りの搬送
    本数が苗整列部より供給ベルトの方が少なくし、検出ベ
    ルトと供給ベルトの最高の搬送速度時には単位時間当り
    の搬送本数が苗整列部より供給ベルトの方が多くした移
    植機の苗供給装置。
  2. 【請求項2】 検出器を検出ベルトの搬送面中央より搬
    送始端側に設けた請求項1記載の移植機の苗供給装置。
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