JPH11235106A - 苗の移植機 - Google Patents

苗の移植機

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JPH11235106A
JPH11235106A JP5890798A JP5890798A JPH11235106A JP H11235106 A JPH11235106 A JP H11235106A JP 5890798 A JP5890798 A JP 5890798A JP 5890798 A JP5890798 A JP 5890798A JP H11235106 A JPH11235106 A JP H11235106A
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seedling
conveyor
thin film
seedlings
pot
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Tetsuo Nanbu
哲男 南部
Shirohisa Imamura
城久 今村
Yasunobu Kawamoto
靖信 川本
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 畑面の硬さによらずオープナーによる植付溝
の形成深さを一定にし、苗の植付け深さのばらつきを解
消する。 【解決手段】 後部にオープナー11を設けた機体10
の前後二箇所を接地転動輪21とゲージ輪22とで支持
し、接地転動輪21で鎮圧した鎮圧面にゲージ輪22を
転動させて、オープナー11の移動高さおよび姿勢を一
定とし、機体10上に配設した連続鉢薄膜剥離装置14
により連続鉢の二枚の薄膜を剥離して、鉢体内の苗を土
付きのまま取出し、この土付き苗を二段に配設した搬送
コンベア15(52,53)により、その根ブロック部
と葉部とを順次挟持して、機体10の移動速度と同じ速
度で機体後部へ搬送し、オープナー11によって形成さ
れた植付溝内に土付き苗を繰出して、植付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、二枚の帯状薄膜を
所定のピッチで接合して、その接合部分の相互間を鉢体
とした連続鉢の集合体を用いて育苗した苗を畑面に植付
けるための移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の集合体としては、例えば、特公
昭58−11817号公報、特公平4−79612号公
報等に記載されたものがある。この集合体は、連続鉢を
水溶性接着剤を介して重ね合せた構造となっているの
で、圧篇状態から展開するとハニカム状に多数の鉢体が
出現し、この展開状態を維持して育苗箱内に納めて土詰
め播種することにより、多数の苗を集中的に育苗できる
ようになる。また、この集合体による育苗によれば、鉢
体内で独立に生育するため苗間で根がらみが発生しない
ことに加え、育苗時の灌水で水溶性接着剤が退化するの
で、所定日数育苗した後、連続鉢の一端を引くと、重ね
合せた連続鉢の集合体が容易に分離して一列に引出し可
能となり、その連続移植も可能になる。
【0003】ところで、上記連続鉢の集合体を用いて育
苗した苗は、連続鉢の連続状態を維持したまま鉢体ごと
移植されるのが一般で、従来、そのための専用の移植機
が開発され、実用に供されていた。例えば、特開平5−
308822号公報、特開平8−89028号公報等に
記載された移植機は、進行方向の後部側下面に植付溝を
形成するオープナーを設けた機体を備え、この機体上
に、上記集合体を苗ごと載置する鉢苗載置部と、この鉢
苗載置部から引出した連続鉢を一列に整列して案内する
鉢苗案内部と、この鉢苗案内部から畑面に連続鉢を繰出
す鉢苗繰出し部とを連続に設けた簡易型構造となってお
り、機体を畑面上で滑走させるだけで、オープナーによ
り形成された植付溝に苗を納めた鉢体いわゆる鉢苗が連
続に繰出され、その簡便な移植が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した集合
体は、連続鉢を重ね合せて鉢体を密に集合させる都合
上、二枚の薄膜の接合部分(連結片)の長さを鉢体の1
つの側面の幅と等しくしなければならず、このため、上
記公報類に記載された簡易型移植機を用いて連続に移植
しようとすると、その株間ピッチは連結片によって制約
を受け、植付作物の種類によっては、株間ピッチが狭す
ぎるか、または広すぎて、その利用を断念せざるを得な
い場合もあった。
【0005】そこで、本発明者等は、機体上に、上記鉢
苗案内部から連続鉢を引出し、この連続鉢を構成する二
枚の薄膜を引剥して鉢体内から苗を土付きのまま取出す
薄膜剥離装置と、この薄膜剥離装置から繰出された土付
き苗を直立姿勢で挟持し搬送する搬送コンベアとを連設
し、機体の移動に応じて薄膜剥離装置と搬送コンベアと
を作動させて、搬送コンベアから前記オープナーにて形
成された植付溝内に土付き苗を繰出すようにした苗の移
植機を考案し、特願平9−244675号において既に
明らかにしている(未公知)。
【0006】この新たな移植機によれば、薄膜剥離装置
による土付き苗の取出速度(薄膜の剥離速度)と搬送コ
ンベアによる土付き苗の搬送速度との速度比を変えるこ
とで、株間ピッチを任意にかつ簡単に変更することがで
き、利用価値が著しく大きなものとなる。
【0007】しかしながら、この新たな移植機によれ
ば、機体上に薄膜剥離装置と搬送コンベアとを追加して
いるため、移植機全体の重量が重くなり、畑面の硬さに
応じて機体後部に設けたオープナーの沈み量が大きく変
化して、苗の植付け深さにばらつきが生じ、移植後の苗
の生長度合いが不均一になり易いという問題があった。
また、重量が重くなる分、人力によるけん引が困難にな
り、操作性も低下するという問題があった。
【0008】本発明は、上記した新たな移植機における
問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところ
は、畑面の硬さによらずオープナーによる植付溝の形成
深さを一定にして、苗の植付け深さのばらつきを解消
し、しかも、けん引に要する力を可及的に軽減して操作
性を改善することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、二枚の帯状薄膜を所定のピッチで接合
し、その接合部分の相互間を鉢体とした連続鉢の集合体
を用いて育苗した苗を畑面に植付ける移植機において、
進行方向の後部側下面に植付溝を形成するオープナーを
設けた機体上に、その進行方向前側から順に、前記集合
体を苗ごと載置する鉢苗載置部と、該鉢苗載置部から引
出した連続鉢を一列に整列して案内する鉢苗案内部と、
該鉢苗案内部から引出した連続鉢の二枚の薄膜を引剥し
て鉢体内から土付き苗を取出す薄膜剥離装置と、該薄膜
剥離装置から繰出された土付き苗を直立姿勢で挟持し搬
送する搬送コンベアとを配設し、機体下には、その前部
側を支持する接地転動輪と、前記接地転動輪で鎮圧した
鎮圧面上を転動し該接地転動輪と共働して機体を支持す
るゲージ輪とを配設し、前記搬送コンベアから前記鎮圧
面に形成された植付溝内に土付き苗を繰出すようにした
ことを特徴とする。
【0010】このように構成した移植機においては、機
体を接地転動輪とゲージ輪との2点で支持し、かつゲー
ジ輪を接地転動輪による鎮圧面上を転動させるようにし
ているので、機体は接地転動輪の沈み量だけ平行的に沈
下し、これによりオープナーは、一定高さレベルを一定
姿勢で移動し、結果として、該オープナーによって形成
される植付溝の深さは、畑面の硬さによらず一定とな
る。また、接地転動輪とゲージ輪との転動により機体が
移動するので、重量が重くなっていてもけん引にそれほ
どの力を要しない。
【0011】本発明において、上記搬送コンベアは、薄
膜剥離装置から繰出された土付き苗の根ブロック部を挟
持する第1のコンベアと、前記土付き苗の葉部を挟持す
る第2のコンベアとから構成することができ、この場合
は、前記第2のコンベアは、前記第1のコンベアの終端
部の上側にその始端部をオーバーラップさせるように配
置する。このようにコンベアを二段に構成することで、
最初に、第1のコンベアが薄膜剥離装置から繰出された
土付き苗の根ブロック部を挟持し、したがって、薄膜剥
離装置から繰出された土付き苗の葉部と、後続の連続鉢
内の苗の葉部とが重なっていても、一個ずつ安定して土
付き苗を搬送できる。しかも、この第1のコンベアの終
端部に第2のコンベアの始端部がオーバーラップしてい
るので、第1のコンベアから土付き苗が離れる前に第2
のコンベアが土付き苗の葉部を確実に挟持し、搬送途中
で土付き苗が落下することもない。
【0012】また、上記鉢苗案内部は、機体とは別体の
案内板から形成し、該案内板を高さ調整可能に機体に取
付けると共に、該案内板から搬送コンベアの搬送路内ま
で、土付き苗を支承する支持バーを延ばした構成とする
ことができる。この場合、薄膜剥離装置により鉢体から
取出された土付き苗が支持バーで支承されながら搬送コ
ンベアに送り込まれるので、案内板の取付高さすなわち
支持バーの設置高さを調整することで、土付き苗の搬送
高さを任意に変更することができ、これに応じて植付溝
内への苗の繰出し位置が変化して、苗の植付け深さが変
更される。
【0013】本発明は、機体の後部側を下方傾斜させ、
機体下に、薄膜剥離装置およびベルトコンベアの駆動機
構を配設する構成とすることができる。このように構成
することで、機体の上面が開放されて、薄膜剥離装置や
搬送コンベアの運転状況を目視で確認することができ、
トラブル発生にも迅速に対処できるようになる。この場
合、駆動機構が、薄膜剥離装置による薄膜の剥離速度を
変更する変速用ギヤ対を備えており、該変速用ギヤ対
は、機体の上面に脱着自在に取付けたギヤボックス内に
移されている構成とするのが望ましく、これにより、必
要に応じてギヤボックスを取外して簡単に薄膜の剥離速
度を変更することができる。また、この薄膜剥離装置お
よび搬送コンベアの駆動機構の動力源としては、上記し
た接地転動輪を用いるようにしてもよく、この場合は、
モータなどの特別の動力源が不要になるばかりか、機体
の移動速度に薄膜剥離装置およびベルトコンベアを簡単
に同期させることができる。
【0014】本発明はまた、機体の前部にけん引用ハン
ドルを上下方向へ揺動可能に設けると共に、該ハンドル
と機体との間に、該ハンドルの揺動を規制および規制解
除するロック・アンロック機構を介装する構成とするこ
とができる。けん引用ハンドルを揺動可能に設けること
で、作業者に適合した力点にハンドルが移動してけん引
力を有効に機体に伝達することができるようになり、そ
の上、機体を回行させたい場合などには、ロック・アン
ロック機構によりハンドルをロックして機体を傾動さ
せ、接地駆動輪を軸に小回りに回行させることができ
る。
【0015】本発明はまた、機体の後部側に、ヒンジブ
ラケットを介して一対の補助輪を取付け、必要に応じて
前記補助輪を接地させて機体後部を持上げるようにする
ことができる。これによりオープナーやゲージ輪を地面
から浮上させて、円滑に路面走行させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0017】図1乃至図4は、本発明の一つの実施の形
態としての移植機の全体的構造と使用態様とを示したも
のである。本移植機は、連続鉢1の集合体2を用いて育
苗した苗3を連続的に移植しようとするもので、その連
続鉢1は、図3に示すように、二枚の帯状薄膜4A,4
Bを所定のピッチで耐水性接着剤にて接合して、その接
合部分(連結片)5の相互間を鉢体6とする構造となっ
ており、また、その集合体2は、連続鉢1を水溶性接着
剤を介して重ね合せた構造となっている。育苗に際して
は、圧篇状態の集合体2をハニカム状に展開して育苗箱
(図示略)に納め、これに土詰め播種して、温室等で一
定期間集中的に育苗管理する。すると、この育苗中の灌
水で前記水溶性接着剤が退化し、育苗後、連続鉢1の一
端を引くと、重ね合せた連続鉢1の集合体2が容易に分
離し、図3に示すように一列に引出し可能となる。
【0018】移植機は、その進行方向Fの後部側下面に
オープナー11を設けた機体10を備えており、この機体10
上には、その進行方向Fの前側(以下、この進行方向F
の前側を機体前部側、これと逆方向の側を機体後部側と
いう)から順に、前記連続鉢1の集合体2を載置する鉢
苗載置部12と、鉢苗載置部12から引出した連続鉢1を一
列に整列して案内する鉢苗案内部13と、鉢苗案内部13か
ら引出した連続鉢1の二枚の薄膜4A,4Bを左右に引
剥して鉢体6内の苗2を土付きのまま露出させる薄膜剥
離装置14と、薄膜剥離装置14から繰出された土付き苗7
を起立状態で機体後部側へ挟持搬送する搬送コンベア15
とが配設されている。なお、これら鉢苗案内部13、薄膜
剥離装置14および搬送コンベア15については後に詳述す
る。
【0019】機体10は、ここでは広幅のメインプレート
16と、このメインプレート16の後端に連結された狭幅の
サブプレート17とからなっており、そのサブプレート17
の下面に上記オープナー11が配設されている。メインプ
レート16とサブプレート17とは所定の角度で交差するよ
うに連結されており、サブプレート17を畑面Gに水平に
置いた状態において、メインプレート16は機体前部側か
ら機体後部側へ向けて比較的大きな角度(30度程度)
で下方傾斜するようになっている。
【0020】上記オープナー11は、図5に示すように有
底箱形をなし、その先端は鋭角に閉じられ、かつその後
端は開放されている。一方、サブプレート17は、同じく
図5に示すようにその後端側の幅方向の中央に所定長さ
のスリット17aを有しており、オープナー11は、その先
端の先鋭部11aを機体前部側へ向けると共に、その上
端開口を前記スリット17aに整合させるようにサブプレ
ート17の下面に固定されている。サブプレート17のスリ
ット17aは、前記搬送コンベア15により搬送された土付
き苗7の繰出口として用いられるもので、土付き苗7
は、このスリット17aを通過してオープナー11内に入り
込み、該オープナー11により形成された植付溝M(図
4)内に放出されるようになる。なお、オープナー11の
先鋭部11aには、土中への食い込みを確実にするための
チゼル18が突設されている。また、サブプレート17から
は、植付溝M内に放出された土付き苗7に向けて土を掻
き寄せるための一対の土寄せ板19と移植された土付き苗
7の周りの土を鎮圧するための鎮圧輪20とが後方へ向け
て延設されている。
【0021】一方、機体10を構成するメインプレート16
の下側には、機体前部側を支持する接地転動輪21と機体
後部側を支持するゲージ輪22とが配設されている。これ
ら接地転動輪21とゲージ輪22とは、メインプレート16の
下面に固設された、後述の動力伝達機構D(後に図12
に基づいて詳述する)を納めたボックス23の左右側面か
ら延ばした一対のブラケット24,25の先端部に回動可能
に取付けられている。接地転動輪21とゲージ輪22とは、
畑面Gに対してメインプレート16を所定の角度で傾斜さ
せ、かつサブプレート17を畑面Gに対して平行させるこ
とができるように、それぞれの直径が設定されている。
また、ゲージ輪22の幅Waは、図6に示すように、接地
転動輪21の幅Wbと同等かそれより小さく設定されてお
り、したがって、ゲージ輪22は、接地転動輪21で鎮圧し
た鎮圧面上を転動するようになっている。一方、オープ
ナー11の幅Wcはゲージ輪22の幅Waに比して十分に小
さくなっており、オープナー11は、前記接地転動輪21で
鎮圧した鎮圧面上を移動し、この面に植付溝M(図4)
を形成する。
【0022】上記メインプレート16の下側にはまた、一
対の補助輪26が配設されている。この一対の補助輪26
は、メインプレート16の後端部側に位置するボックス23
の左右側面に共通の軸27(図7)を用いて基端部が軸着
されたヒンジブラケット28の先端部に回動可能に取付け
られている。各ヒンジブラケット28は、その内側に突設
したストッパ片(図示略)をボックス23の下面に係合さ
せる実線位置と二点鎖線位置との間(ほぼ180度)で
自由に回動できるようになっている。各ヒンジブラケッ
ト28は、その長手方向の中間部とメインプレート16との
間に介装したばね29により常時は上方へ付勢されてお
り、これにより、一対の補助輪26は、前記ゲージ輪22よ
りも高位となるように機体懐内に引上げられた退避位置
(実線位置)とオープナー11より低位となるように機体
後部側へ引き下げられた接地位置(二点鎖線位置)と
に、選択的に位置決めされるようになっている。
【0023】ここで、機体10上に設けられた上記鉢苗案
内部13は、機体10のメインプレート16とは別体の案内板
30により形成されている。この案内板30は、図7に良く
示されるように、三角形状の平板部30aとこの平板部30
aの両側から起立させた一対の立壁部30bとを備えてお
り、その一対の立壁部30bは、平面視でハの字形をなす
配置となっている。これにより、案内板30上には機体前
部側から機体後部側へ次第に絞られた案内路31が形成さ
れ、この案内路31の終端は幅の狭い通過口32となってい
る。そして、鉢苗載置部12上の集合体2から引出された
連続鉢1は、この案内路31を滑動して前記した狭い通過
口32から機体後部側へ繰出されるようになる。なお、連
続鉢1の集合体2は、前記育苗箱から鉢苗載置部12に移
し替えても、前記育苗箱ごと鉢苗載置部12に載置しても
良いものであるが、ここでは、育苗箱ごと載置するよう
にしている。この場合、該育苗箱の縁を乗り越えて連続
鉢1を引出さなければならず、そこで、本実施の形態で
は、鉢苗載置部12と鉢苗案内部13(案内板30)との間に
連接板33を回動可能に設け(図1、2)、この連接板33
の自由端部を育苗箱内に差込むことにより、その上面を
連続鉢1の移動路として用いるようにしている。
【0024】上記案内板30は、調整手段34を介して機体
10に高さ調整可能に取付られている。この調整手段34
は、図7および図8に良く示されるように、案内板30の
左右の立壁部30bの外面に固設された一対の筒状部材35
と、メインプレート16上に立設され、各筒状部材35を嵌
合させる一対の支柱36と、各筒状部材35に半径外方向か
らねじ込まれた固定ねじ37とからなっている。これによ
り案内板30は、支柱36に対する筒状部材35の嵌入深さを
適宜変え、かつ固定ねじ37によりその位置を固定するこ
とで、適当な高さレベルに位置決めされる。一方、この
案内板30の下面には、先端部を前記搬送コンベア15の搬
送路内まで延ばした支持バー38の基端部が固定されてい
る。この支持バー38は、案内板30の通過口32を通過した
連続鉢1と前記薄膜剥離装置14により各鉢体6から取出
された土付き苗7とを支承する役割をなすもので、その
高さレベルも案内板30と一体に調整されるようになる。
【0025】上記薄膜剥離装置14は、鉢苗案内部13の通
過口32に対向して配置された左右一対のガイド部材40
A,40Bと、各ガイド部材40A,40Bの外側でかつそれ
より機体前部側に片寄って配置された2つの引出ローラ
対41A,41Bと、各引出ローラ対41A,41Bより外側で
かつそれより機体前部側に片寄って配置された2つの巻
取リール42A,42Bとを備えている。引出ローラ対41
A,41Bと巻取リール42A,42Bとは、後述の動力伝達
機構D(図12)により同期して回転駆動されるように
なっており、連続鉢1から左右に引剥された二枚の薄膜
4A,4Bは、それぞれ各引出ローラ対41A,41Bの回
転に応じてガイド部材40A,40Bを迂回して機体前部側
へ引出され、さらに対応する巻取リール42A,42Bに巻
取られるようになる。
【0026】図7に良く示されるように、各引出ローラ
対41A,41Bを構成する2つのローラのうち、内側に配
置された一方のローラ43は位置固定的に設けられている
のに対し、外側に配置された他方のローラ44は機体10の
メインプレート16上にピン45を支点に旋回可能に取付け
た旋回アーム46の一端部に設けられている。旋回アーム
46は、その他端部とメインプレート16との間に介装した
ばね47により常時は他方のローラ44を一方のローラ43に
押付ける方向へ付勢されており、引出ローラ対41A,41
Bは、ばね47の付勢力に応じた挟持力で各薄膜4A,4
Bを挟持し引出すようになっている。なお、ローラ43と
44の周面には、薄膜4A,4Bとの摩擦抵抗を増すた
め、セレーションのような凹凸を設けるのが望ましい。
【0027】一方、各巻取リール42A,42Bは、周面に
縦方向に延びる複数のスリット48aを設けた円筒部48と
この円筒部48の下端に一体化された円板部49とからなる
リール本体50を備えており、このリール本体50は、前記
機体10下のボックス23内から延ばされた回転軸51に取付
けられている。円筒部48に設けたスリット48aは、各薄
膜4A,4Bの一端部を挿入させる役割をなすもので、
スリット48aを通して円筒部48内に差し込んだ各薄膜4
A,4Bの一端部をリール本体50の回転方向と逆方向に
折り曲げることで、各薄膜4A,4Bを簡単にリール本
体50に係止することができる。なお、リール本体50と回
転軸51との間には、所定のトルク以上になるとスリップ
を起すすべり機構(図示略)が介装されており、このす
べり機構によって薄膜4A,4Bの巻取数(巻取径)に
応じてリール本体50の周速が調整されるようになってい
る。
【0028】上記搬送コンベア15は、薄膜剥離装置14か
ら繰出された土付き苗7の根ブロック部7aを挟持する
第1のコンベア52と該土付き苗7の葉部7bを挟持する
第2のコンベア53とから概略構成されている。第1のコ
ンベア52は、その始端が薄膜剥離装置14のガイド部材40
A,40Bに接近するように位置決めされ、一方、第2の
コンベア53は、第1のコンベア52の終端部の上側にその
始端部をラップさせるように配置されている。本実施の
形態において第1、第2のコンベア52、53は一対のベル
トコンベアからなっており、それらの各無端ベルト54,
55は、各一対の駆動プーリ56,57と従動プーリ58,59と
の間にそれぞれ掛け回されている(図3)。各駆動プー
リ56,57は、前記機体10下のボックス23内から延ばした
回転軸60,61に取付けられ、また、第1のコンベア52側
の従動プーリ58はメインプレート16上に立設した回転支
軸62に、第2のコンベア53側の従動プーリ59はサブプレ
ート17上に設けた回転支軸63にそれぞれ回動可能に取付
けられている(図3)。なお、各無端ベルト54,55は、
土付き苗7の根ブロック部7aまたは葉部7bに傷を付
けないように、少なくともその表層部に柔軟性を有する
材料を配置した構造とするのが望ましい。
【0029】上記のように構成した薄膜剥離装置14およ
び搬送コンベア15の駆動機構は、以下のとおりとなって
いる。すなわち、上記一対のブラケット24間に橋架され
た、接地転動輪21の回転軸64の一端部には、図9〜図1
1に示すようにクラッチ機構65を介して可動スプロケッ
ト66が摺動可能に嵌装されている。クラッチ機構65は、
回転軸64の一端に固定されたばね受け67に一端が係止さ
れ、可動スプロケット66を、常時は機体内側a1 へ付勢
するばね68と、ブラケット24から延ばした取付板69にピ
ン70を介して水平方向へ揺動可能に取付けられたリンク
71と、このリンク71に上下方向へ揺動可能に連結された
操作レバー72と、回転軸64の周面に突設され、可動スプ
ロケット66のボス部に設けた溝73に嵌合可能な突起74と
からなっている。
【0030】上記したクラッチ機構65においては、操作
レバー72により操作されるリンク71の位置に応じて溝73
に対する突起74の嵌合、非嵌合状態が選択され、可動ス
プロケット66が回転軸64に対して脱着される。具体的に
は、図9に示すように操作レバー72を機体外側a2 へ移
動させると、リンク71の先端が可動スプロケット66から
機体内側a1 へ逃げ、ばね68の付勢力で可動スプロケッ
ト66が機体内側a1 へ摺動して、その溝73内に突起74が
嵌入し、可動スプロケット66が回転軸64に対して作動連
結される。一方、この状態から、図11に示すように操
作レバー72を機体内側a1 へ移動させると、リンク71が
ばね68の付勢力に抗して可動スプロケット66を機体外側
2 へ押出し、これにより可動スプロケット66の溝73が
突起74から外れ、可動スプロケット66が回転自由(フリ
ー)となる。なお、操作レバー72は、ブラケット24から
延ばした取付板69に設けたクランク溝(図示略)に係
合することによりその水平方向位置が選択的に固定され
るようになっている。
【0031】一方、機体10下のボックス23内には、図1
0に示すように前記動力伝達機構Dを構成する水平軸75
が配設されている。この水平軸75は、ボックス23の左右
側壁間に回動可能に橋架されており、その、ボックス23
の片側へ抜けた一端部にはスプロケット76が固定されて
いる。そして、このスプロケット76と前記接地転動輪
21の回転軸64に設けた可動スプロケット66との間にはチ
ェーン77が掛け回されおり、水平軸75には、可動スプロ
ケット66、クラッチ機構65、チェーン77およびスプロケ
ット76を介して接地転動輪21の回転が伝達されるように
なっている。
【0032】ボックス23内の動力伝達機構Dは、図12
に良く示されるように、薄膜剥離装置用動力伝達機構D
1 と、搬送コンベア用動力伝達機構D2 と、前記接地転
動輪21の回転を前記両伝達機構D1 、D2 に分配する動
力分配機構D3 とから概略構成されている。動力分配機
構D3 は、前記した水平軸75を備える他、ボックス23内
に垂直方向へ延ばして回動可能に配設された垂直軸80を
備えている。水平軸75と垂直軸80との間の動力伝達は、
両軸に装着されたタイミングプーリ81と82との間にたす
き掛け状態で掛け回わしたタイミングベルト83を介して
行われるようになっている。このようにたすき掛け状態
でタイミングベルト83を掛け回すことで、ベベルギヤ等
を用いた複雑な運動変換機構が不要になり、構造は簡単
となる。垂直軸80には一対のスプロケット84、85が取付
けられており、動力分配機構D3から薄膜剥離装置用動
力伝達機構D1 および搬送コンベア用動力伝達機構D2
への動力分配は、これら一対のスプロケット84、85を介
して行われるようになっている。
【0033】薄膜剥離装置用動力伝達機構D1 は、前記
動力分配機構D3 内の一方のスプロケット84から動力を
受けて回転する変速用ギヤ対86と、この変速用ギヤ対86
の片側のギヤの回転に応じて回転する方向変換用ギヤ対
87とを備えており、この方向変換用ギヤ対87の2つのギ
ヤからは、引出ローラ対41A,41Bと巻取リール42A,
42Bとに対して、左・右独立に動力が伝達されるように
なっている。方向変換用ギヤ対87の2つのギヤの歯数は
同一となっており、したがって左・右の引出ローラ対41
Aと41B並びに左・右の巻取リール42Aと42Bとは相互
に逆方向へ同速で回転するようになる。この場合、引出
ローラ対41A,41Bと巻取リール42A,42Bの回転速度
は、変速用ギヤ対86のギヤ比を変えることで変更される
が、本実施の形態においては、前出図7に示すようにこ
の変速用ギヤ対86を機体10上に脱着可能に取付けたギヤ
ボックス88内に配置している。このように機体10上に変
速用ギヤ対86を配置することで、ギヤボックス88を取外
して該ギヤ対86の2つのギヤを簡単に交換することがで
き、ギヤ比を簡単に変更することができるようになる。
なお、この速度変更は、動力分配機構D3 内のスプロケ
ット84と薄膜剥離装置用動力伝達機構D1 内のスプロケ
ット84aとのスプロケット比を変えることによっても変
更することができる。
【0034】一方、搬送コンベア用動力伝達機構D2
は、前記動力分配機構D3 内の他方のスプロケット85か
ら動力を受けて回転する回転軸89と、第1、第2のコン
ベア52,53の一対の駆動プーリ56,57の対間に介装され
た方向変換用ギヤ対90とを備えている。この場合、方向
変換用ギヤ対90の2つのギヤの歯数は同一となってお
り、したがって第1、第2のコンベア52、53を構成する
各一対の無端ベルト54、55は相互に逆方向へ同速で回転
し、かつ第1のコンベア52と第2のコンベア53との搬送
速度は同一となる。本実施の形態においては、前記第
1、第2のコンベア52、53による土付き苗7の搬送速度
が、機体10の移動速度と同速となるように駆動機構内の
プーリ比を設定している。
【0035】本実施の形態における移植機は、人力でけ
ん引して用いるようになっており、機体10の前部には、
軸部91と把手部92とからなるT字形のけん引用ハンドル
93が設けられている。このハンドル93は、その軸部91が
機体10下のボックス23の前端に固定されたU字形の取付
金具94に軸95を用いて軸着されることにより、上下方向
へ揺動可能となっている。しかして、このハンドル93と
取付金具94との間には、該ハンドル93の揺動を規制しか
つ規制解除するロック・アンロック機構96が介装されて
いる。このロック・アンロック機構96は、ハンドル93の
軸部91に軸97を用いて中間部が軸着されて、上下方向へ
揺動可能となるレバー98と、このレバー98の先端部に取
付けられたピン99と、取付金具94の周面に一体に形成さ
れたカム100 と、取付金具94の周面に前記カム100 に連
接して設けられた溝101 と、ピン99とハンドル93の軸部
91の先端部との間に介装された引張ばね102 とからなっ
ている。
【0036】上記ロック・アンロック機構96において、
レバー98の先端のピン99は、取付金具94に設けたカム10
0 上を摺動可能となりかつ溝101 に嵌合可能となってい
る。これにより、いまレバー98を操作してピン99をカム
100 上に載せた状態とし、ハンドル93に上下方向の力を
加えると、ピン99がカム100 上を摺動してハンドル93は
上下方向への揺動が許容される(図13)。一方、この
状態からハンドル93をある角度以上に上方へ揺動させる
と、ピン99が取付金具94上の溝101 に嵌入し、この時、
ピン99には引張ばね102 から溝底方向への付勢力が加わ
っているので、該ピン99は不動となり、ハンドル93はロ
ックされる(図15)。このロックを解除するには、レ
バー98の他端部を押下げてピン99を溝101 から離脱させ
ると同時にハンドル93を下方へわずか揺動させれば良
く、これによりハンドル93は揺動自由(フリー)とな
る。この場合、ハンドル93の下方向への揺動限界は、そ
の軸部91が取付金具94のU字底に当接する位置(図13
に一点鎖線で示す)となっており、したがって、ハンド
ル93は、その軸部91が取付金具94のU字底に当接する位
置とロック・アンロック機構96のピン99が溝101 に嵌合
する位置との間で自由に揺動できるようになっている。
なお、ハンドル93の軸部91は、相互に摺動可能に嵌合さ
れた2つの軸部材91a,91bからなっており、これら2
つの軸部材91a,91bの嵌合深さを適宜変えて、両者を
ねじ部材103 にて固定することで、使用者に適したハン
ドル長さとすることができる。
【0037】以下、上記のように構成した移植機による
移植作業について説明する。移植に際しては、予め接地
転動輪21の回転軸64に設けたクラッチ機構65の操作レバ
ー72を操作して、可動スプロケット66をフリーにしてお
く。そして、機体10上の鉢苗載置部12に育苗を終えた集
合体2を載置した後、この集合体2から連続鉢1を案内
板30の通過口32を通して引出し、その端部側の二枚の薄
膜4A,4Bを手作業にて適当長さに引剥し、各薄膜4
A,4Bを薄膜剥離装置14のガイド部材40A,40Bを迂
回させて機体前部側へ引出した後、引出ローラ対41A,
41Bを通して対応する巻取リール42A,42B側へ誘導
し、そのリール本体50のスリット48aに各薄膜4A,4
Bの先端部を差し込んで止める。この時、ばね47の付勢
力に抗して旋回アーム46を旋回させて、引出ローラ対41
A,41Bの一方のローラ44を他方のローラ43に対して離
間させるようにし、これにより薄膜4A,4Bを引出ロ
ーラ対41A,41Bに対して簡単に通すことができる。
【0038】上記準備完了後、ハンドル93を把持して移
植機を植付けのスタート地点までけん引し、移植方向へ
整列させる。この時、ロック・アンロック機構96のレバ
ー98を操作してピン99を溝101 から離脱させ、けん引用
ハンドル93をフリーにしておく。そして、上記クラッチ
機構65の操作レバー72を操作して可動スプロケット66を
接地転動輪21の回転軸64に連結し、ハンドル93を引いて
機体10を進行方向Fへ前進させる。すると、先行する接
地転動輪21が畑面G上を転動して上層の柔らかい土を鎮
圧すると共に、後続のゲージ輪22が、この接地転動輪21
による鎮圧面上を転動し、したがって、機体10は接地転
動輪21の沈み量だけ平行的に沈下しながら畑面G上を移
動する。この場合、ゲージ輪22とオープナー11との位置
関係は一定となっているので、オープナー11は、一定高
さレベルを一定姿勢で移動し、この結果、該オープナー
11によって形成される植付溝Mの深さは、畑面の硬さに
よらず一定となる。また、ハンドル93は、所定の角度範
囲内で上下方向へ揺動するので、作業者(けん引者)に
適合した力点にハンドル93が移動し、けん引力を有効に
機体10に伝達することができて、そのけん引は容易とな
る。
【0039】一方、上記機体10の進行に応じて、接地転
動輪21の回転が動力分配機構D3 から薄膜剥離装置用動
力伝達機構D1 並びに搬送コンベア用動力伝達機構D2
に伝えられ、薄膜剥離装置14内の引出ローラ対41A,41
Bと巻取リール42A,42Bとが回転し、これと同時に搬
送コンベア15内の第1のコンベア52と第2のコンベア53
とが回転する。そして、薄膜剥離装置14内の引出ローラ
対41A,41Bが回転すると、これに挟持された各薄膜4
A,4Bに引張力が加わり、連続鉢1に引剥し方向の力
が加わって、二枚の薄膜4A,4Bの接合部分5(図
3)が左右に連続的に引剥される。この二枚の薄膜4
A,4Bの引剥しにより、各鉢体6内の苗3が土付きの
まま順次露出し、土付き苗7として搬送コンベア15の第
1のコンベア52へ向けて一個ずつ繰出される。
【0040】この薄膜剥離装置14から繰出された土付き
苗7は、第1のコンベア52の始端部がガイド部材40A,
40Bに近接して配置されていることや、剥離時の反動も
あって直ちに第1のコンベア52の一対の無端ベルト54
(図3)の間に進入し、その根ブロック部7aを挟持さ
れた状態で機体後部側へ搬送される。このように第1の
コンベア52により、先ず根ブロック部7aを挟持するの
で、薄膜剥離装置14から繰出された土付き苗7の葉部7
bと、後続の連続鉢1内の苗3の葉部3a(図4)とが
重なっていても、第1のコンベア52が後続の苗3の葉部
3aを挟持して引き抜いてしまう心配はなく、一個ずつ
安定して土付き苗7を搬送できる。また、土付き苗7
は、鉢苗案内部13の案内板30から延ばされた支持バー38
に支承されながら第1のコンベア52へ向うので、調整手
段34により予め決めた一定高さを搬送されるようにな
る。なお、鉢体6内から土付き苗7を取出した際、その
根ブロック部7aから遊離した土が機体10の上面に落下
するが、図7に示すように、ボックス23を貫通して機体
下に延びるシュートSを機体上面に開口させておくこと
により、前記遊離した土は該シュートSを通じて畑面上
に落下し、機体上面は清浄な状態に維持される。
【0041】引出ローラ対41A,41Bにより引出された
各薄膜4A,4Bは、対応する巻取リール42A,42Bに
次第に巻取られる。この時、各巻取リール42A,42B
は、前記したように巻取径の増大に応じて図示を略すす
べり機構が作動し、リール本体50の回転速度が調整され
るようになっているので、各薄膜4A,4Bに不必要な
引張力が加わることはなく、各薄膜4A,4Bは円滑に
巻き取られる。
【0042】第1のコンベア52により機体後部側へ搬送
された土付き苗7は、第1のコンベア52の終端付近でそ
の葉部7bが第2のコンベア53の一対の無端ベルト55に
挟持される。そして、土付き苗7は、その根ブロック部
7aが第1のコンベア52の一対の無端ベルト54から放出
されると同時に、その全体が第2のコンベア53に移行
し、さらに機体後部側へと搬送される。この時、第1の
コンベア52の終端と第2のコンベア53の始端とが相互に
オーバーラップしているので、第1のコンベア52に土付
き苗7の根ブロック部7aが挟持されている間に、第2
のコンベア53が土付き苗7の葉部7bを挟持し、したが
って、土付き苗7は第1のコンベア52から第2のコンベ
ア53へ確実に受渡しされる。なお、第1のコンベア52の
終端と第2のコンベア53の始端とが相互にラップしてい
ないと、第1のコンベア52で搬送される土付き苗7の葉
部7bが機体前部側へ倒れているような場合、第2のコ
ンベア53が葉部7bを挟持する前に土付き苗7が放出さ
れる危険があり、土付き苗7の受渡し不安定となる。
【0043】ところで、第1、第2のコンベア52、53を
含む搬送コンベア15の搬送速度は、前記したように機体
10の移動速度と同速となるように設定されており、した
がって、この搬送コンベア15の搬送速度に対して、薄膜
剥離装置14による二枚の薄膜4A,4Bの剥離速度を小
さくまたは大きく設定すれば、搬送コンベア15により搬
送される土付き苗7の搬送ピッチは、連続鉢1における
鉢体6の相互間隔よりも大きな、または小さな間隔とな
る。この場合、薄膜剥離装置14による薄膜の剥離速度
は、図12に示した薄膜剥離装置用動力伝達機構D1
の変速用ギヤ対86のギヤ比を変えることにより任意に変
更することができるが、本実施の形態では、この変速用
ギヤ対86を機体10上のギヤボックス88内に配置している
ので、該ギヤボックス88を取外してギヤ対86の各ギヤを
交換することで、簡単にギヤ比を変更することができ
る。
【0044】第2のコンベア53により機体後部側へ搬送
されている土付き苗7は、その葉部7bが挟持されてい
るので、図4に示すように、その葉部7bより下側部分
が自重で鉛直状に垂れ下がる。そして、第2のコンベア
53がメインプレート16と共に機体後部側へ向けて下方傾
斜していることもあって、土付き苗7の鉛直状に垂れ下
がった部分は、その搬送途中からサブプレート17のスリ
ット17a(図5)を通じて、オープナー11内に次第に入
り込み、該オープナー11により形成された植付溝M内に
移行する。一方、オープナー11により形成された植付溝
Mの周りの土は、オープナー11が通過すると同時にその
通過跡に崩落し、この崩落する土によって前記土付き苗
7が捕捉され、この段階で第2のコンベア53から土付き
苗7が解放される。この時、機体10の移動速度と第1、
第2のコンベア52、53による土付き苗7の搬送速度と
は、前記したように同速となっているので、第2のコン
ベア53で搬送中の土付き苗7は畑面Gに対して静止状態
となり、これにより土付き苗7は、その鉛直姿勢を維持
しながら土中に埋込まれる。そして、この土中に埋込ま
れた土付き苗7の周りには、土寄せ板19によってさらに
土が寄せられると共に、この寄せられた土が後続の鎮圧
輪20によって鎮圧され、土付き苗7は確実に畑面Gに植
付けられるものとなる。
【0045】このようにして畑面Gには、搬送コンベア
15により搬送された土付き苗7が連続的に植付けられる
が、その植付間隔いわゆる株間ピッチP(図4)は、搬
送コンベア15による土付き苗7の搬送速度と薄膜剥離装
置14による土付き苗7の取出速度(薄膜の剥離速度)と
の速度差により決まる。本実施の形態において、搬送コ
ンベア15による土付き苗7の搬送速度は機体10の移動速
度と同一となっているので、薄膜の剥離速度を変えるだ
けで株間ピッチPを任意に変更することができ、例え
ば、薄膜の剥離速度を搬送速度より十分に小さく設定し
た場合は、株間ピッチPは、連続鉢1の連結片(接合部
分)5の長さよりも十分大きな距離となる。
【0046】一方、畑面Gに植付けられる土付き苗7の
植付け深さは、第2のコンベア53による搬送高さに依存
し、搬送高さが高い場合には浅植えとなり、逆に搬送高
さが低い場合には深植えとなる。しかして、この第2の
コンベア53による搬送高さは、薄膜剥離装置14から第1
のコンベア52へ土付き苗7を繰出す際の移送高さ、すな
わち支持バー38の設置高さにより決まる。したがって、
例えば、図4に示した植付け深さTよりも深植えとした
い場合は、機体10のメインプレート16に対して案内板30
を取付ける調整手段34を調整して、案内板30の取付位置
を下げれば良く、これにより支持バー38の設置高さが低
位に変更され、土付き苗7の植込み深さは、図4に破線
で示すように深くなる。
【0047】本実施の形態では特に、薄膜剥離装置14と
搬送コンベア15との動力伝達機構Dを機体10下のボック
ス23内に一括して納めているので、機体10の上方が大き
く開放され、薄膜剥離装置14や搬送コンベア15の運転状
況を目視で観察できて、薄膜4A,4Bの切断などのト
ラブル発生にも迅速に対応できるようになる。
【0048】移植作業においては、1つの畝に対する移
植を終えた段階で、本移植機を回行させて次の畝に対す
る移植を行うが、この回行に際しては、先ず接地転動輪
21の回転軸64に設けたクラッチ機構65の操作レバー72を
操作して、可動スプロケット66をフリーにし、続いて牽
引用ハンドル93を上方へ揺動させて、ロックアンロック
機構96のピン99を溝101 に嵌入させて、ハンドル93をロ
ックする。このハンドル93のロック位置は、図15に示
すようにかなり高い位置となっているので、これに牽引
者の体重をあずけると、機体10は接地転動輪21を支点に
その後部側が簡単に持上がり、そのまま機体10を回せ
ば、移植機は簡単に回行する。
【0049】また、移植作業終了後は、図1に示すよう
に機体10の後部側を持上げながら補助輪26を退避位置
(実線位置)から接地位置(二点鎖線位置)に回動させ
る。すると、ゲージ輪22とオープナー11とが畑面Gから
浮上し、機体10はこの補助輪26と接地転動輪21とで支持
されることとなって、移植機を円滑に路面走行させるこ
とができるようになる。
【0050】なお本発明は、上記機体10を、人力によら
ずに動力で自動走行させ、あるいはトラクタ等に牽引さ
せるようにしても良いものである。機体10を動力で自動
走行させる場合は、例えば、機体10にエンジンや電動モ
ータを搭載して、これらの動力を接地転動輪21に伝える
方式、あるいは接地転動輪21に電動モータを組込んでこ
れらを直接回転させる方式等を採用することができる。
【0051】本発明はまた、上記薄膜剥離装置14および
搬送コンベア15の駆動源として、上記実施の形態におけ
る接地転動輪21に代えて、電動モータやエンジンなどの
特別の動力源を用いることができ、この場合は、機体10
の上または下の適当箇所にこれらの動力源を設置するよ
うにする。
【0052】さらに、上記連続鉢1を形成する薄膜4
A,4Bの材種は任意であり、例えば紙、プラスチック
シート、布等を用いることができる。また、これら薄膜
を接合する方法も任意であり、上記実施の形態における
ような耐水性接着剤による接合に代えて、例えば熱また
は溶剤による接合、あるいは縫着を用いることができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る苗の移植機によれば、株間ピッチを任意に変更する
ことができることはもちろん、オープナーによる植付溝
の形成深さを畑面の硬さによらず一定にして、苗の植付
け深さのばらつきを解消することができる。また、接地
転動輪とゲージ輪との転動を利用するので牽引も容易に
なり、本移植機は、総じて利用価値の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態としての移植機の全
体的構造を示す側面図である。
【図2】本移植機の全体的構造を示す平面図である。
【図3】本移植機における機構部分を模式的に示す平面
図である。
【図4】本移植機における機構部分を模式的に示す側面
図である。
【図5】本発明で用いるオープナーの形状を示す斜視図
である。
【図6】本発明で用いる接地転動輪と、ゲージ輪とオー
プナーとの配置関係を示す模式図である。
【図7】本移植機の機体上の要部を拡大して示す平面図
である。
【図8】本移植機の機体上の要部を拡大して示す側面図
である。
【図9】本移植機の駆動機構の一部であるクラッチ機構
の構造を示す平面図である。
【図10】図9に示したクラッチ機構の構造を示す側面
図である。
【図11】図9に示したクラッチ機構の作動状態を示す
平面図である。
【図12】本移植機における動力伝達機構の構造を模式
的に示す機構図である。
【図13】本移植機に設けた牽引用ハンドルとその取付
構造を示す側面図である。
【図14】図13に示した牽引用ハンドルの取付構造を
示す平面図である。
【図15】図13に示した牽引用ハンドルのロック状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 連続鉢、 2 連続鉢の集合体、 3 苗 4A,4B 薄膜、 5 接合部分、 6 鉢体 7 土付き苗、 7a 根ブロック部、 7b 葉部 10 機体、 11 オープナー 12 鉢苗載置部、 13 鉢苗案内部 14 薄膜剥離装置、 15 搬送コンベア 21 接地転動輪、 22 ゲージ輪、 23 ボックス 26 補助輪、 28 ヒンジブラケット 30 鉢苗案内部の案内板、 34 調整手段、 38 支持
バー 40A,40B ガイド部材 41A,41B 引出ローラ対 42A,42B 巻取リール 52 第1のコンベア、 53 第2のコンベア 86 変速用ギヤ対、 88 ギヤボックス 93 牽引用ハンドル、 96 ロック・アンロック機構 D 動力伝達機構 F 機体の進行方向 G 畑面 M 植付溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の帯状薄膜を所定のピッチで接合
    し、その接合部分の相互間を鉢体とした連続鉢の集合体
    を用いて育苗した苗を畑面に植付ける移植機において、
    進行方向の後部側下面に植付溝を形成するオープナーを
    設けた機体上に、その進行方向前側から順に、前記集合
    体を苗ごと載置する鉢苗載置部と、該鉢苗載置部から引
    出した連続鉢を一列に整列して案内する鉢苗案内部と、
    該鉢苗案内部から引出した連続鉢の二枚の薄膜を引剥し
    て鉢体内から土付き苗を取出す薄膜剥離装置と、該薄膜
    剥離装置から繰出された土付き苗を直立姿勢で挟持し搬
    送する搬送コンベアとを配設し、機体下には、その前部
    側を支持する接地転動輪と、前記接地転動輪で鎮圧した
    鎮圧面上を転動し該接地転動輪と共働して機体を支持す
    るゲージ輪とを配設し、前記搬送コンベアから前記鎮圧
    面に形成された植付溝内に土付き苗を繰出すようにした
    ことを特徴とする苗の移植機。
  2. 【請求項2】 搬送コンベアが、薄膜剥離装置から繰出
    された土付き苗の根ブロック部を挟持する第1のコンベ
    アと、前記土付き苗の葉部を挟持する第2のコンベアと
    からなり、前記第2のコンベアは、前記第1のコンベア
    の終端部の上側にその始端部をオーバーラップさせてい
    るとを特徴とする請求項1に記載の苗の移植機。
  3. 【請求項3】 鉢苗案内部を機体とは別体の案内板から
    形成し、該案内板を高さ調整可能に機体に取付けると共
    に、該案内板から搬送コンベアの搬送路内まで、土付き
    苗を支承する支持バーを延ばしたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の苗の移植機。
  4. 【請求項4】 機体の後部側を下方傾斜させ、機体下
    に、薄膜剥離装置および搬送コンベアの駆動機構を配設
    したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記
    載の苗の移植機。
  5. 【請求項5】 駆動機構が、薄膜剥離装置による薄膜の
    剥離速度を変更する変速用ギヤ対を備えており、該変速
    用ギヤ対は、機体の上面に脱着自在に取付けたギヤボッ
    クス内に移されていることを特徴とする請求項4に記載
    の苗の移植機。
  6. 【請求項6】 接地転動輪を、薄膜剥離装置および搬送
    コンベアの駆動機構の動力源として用いたことを特徴と
    する請求項4に記載の苗の移植機。
  7. 【請求項7】 機体の前部に牽引用ハンドルを上下方向
    へ揺動可能に設けると共に、該ハンドルと機体との間
    に、該ハンドルの揺動を規制および規制解除するロック
    ・アンロック機構を介装したことを特徴とする請求項1
    乃至6の何れか1項に記載の苗の移植機。
  8. 【請求項8】 機体の後部側に、ヒンジブラケットを介
    して一対の補助輪を取付け、必要に応じて前記補助輪を
    接地させて機体後部を持上げるようにしたことを特徴と
    する請求項1乃至7の何れか1項に記載の苗の移植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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