JP3755095B2 - ロング苗マットの巻取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不織布等からなる長い帯状の苗床シートに稲や野菜等の植物の種子を蒔いて育苗させたロング苗マットにおける苗茎を所定方向に倒したものを巻取るための装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、実開平6−17421号公報等に開示されているように、乗用型田
植機の苗植装置に傾斜配置され、かつ左右往復動する苗載台の表面に、平面視矩形状の苗マットを載置し、前記苗載台の下端にて回動する苗移植機構の一対の植付爪により適宜の大きさの土付苗(1株分の苗)に分割しながら圃場に植付けすることが行われている。
【0003】
ところで、従来の苗マットは、その長手方向を傾斜状苗載台の上下傾斜方向に沿わせて配置するものであり、当該苗マットの長手方向の寸法は約58cm、幅寸法は約28cm程度であり、苗マットが消費されるごとに、苗載台上に新たな苗マットを頻繁に継ぎ足し供給する必要があるので、前記先行技術では、前記矩形状の苗マットを田植機の走行機体の側面に設けた予備苗台から苗載台の上端方向に移行させて受け継がせることを提案している。
【0004】
しかしながら、苗マットの長さが短いかぎり、当該苗マットの継ぎ足し供給作業の回数が頻繁となり、その度に、走行機体を停止させたりする苗マットの供給作業が必要となり、田植作業の効率化を妨げる原因となっていた。
【0005】
そこで、苗マットを帯状(ストリップ状)に長く形成すると、そのロング苗マットをそのまま苗載台に載置するのは、取扱いが至極面倒となり、且つ苗載台が長大となり過ぎるという不具合があるから、当該ロング苗マットをロール状に巻取り、そのロング苗マットを巻き解きながら苗載台の下端方向へ供給することが考えられた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ロング苗マットの表面側には苗茎が略垂直状に立設しているので、そのまま巻き取ると、苗茎がランダム方向に倒れたり、苗の茎及び葉の途中が折れて破損するという問題があった。
【0007】
また、苗茎が苗マットの幅方向に倒れていると、その幅方向に並んだ左右一対の植付爪にて苗マットを1株ずつに分割するとき、前記倒れた苗茎の中途部を植付爪にて切断してしまう頻度が大きくなり、それを圃場に植付けても苗の育成ができないという問題がある。
【0008】
本発明は、前記の問題点を解決すべくなされたものであって、この種のロング苗マットの表面における苗茎を予め所定方向に傾ける前処理を実行したものを、容易にロール状に巻取って苗ロールを形成する装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
なお、本発明は、稲の苗ばかりでなく、草花、野菜等の苗移植機のためのロング苗マットにも適用できるものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明のロング苗マットの巻取り装置は、不織布等からなる長い帯状の苗床シートに稲や野菜等の植物の種子を育苗させた苗茎を、予め苗床シートの長手方向の前方もしくは後方に倒れ付勢したロング苗マットを巻き取って苗ロールに形成するための巻取り装置において、可撓性の無端帯を、上下一対の支持ローラと、その上下間に配置される1つのアイドラーローラとに側面視略L字状に巻回させて回転駆動させるように構成し、前記無端帯の外周面にて苗ロールの円周長さのうち少なくとも半周を抱え込むように、前記一対の支持ローラの上下間の距離を可変となるように構成し、且つロング苗マットの苗ロールへの導入高さをほぼ一定に保持するように前記下支持ローラの配置位置を設定したものである。
【0011】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロング苗マットの巻取り装置において、前記上支持ローラ及び前記アイドラーローラの支軸を支持する一方の支持アームと、前記下支持ローラ及び前記アイドラーローラの支軸を支持する他方の支持アームとを、前記アイドラーローラの支軸部を中心にして側面視L字状に屈曲可能に連結し、前記無端帯の外周面側にて苗ロールを抱え込むように、前記一対の支持アームをバネ付勢したものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1及び図2は、後述するようにしてロール状に巻き取ったロング苗マット(以下、苗ロール10という)を乗用型田植機に装着した実施形態を示し、走行機体2の後部にリンク機構3及び油圧シリンダ4を介してフロート6付の苗植装置5を昇降可能に装着し、該苗植装置5における後下向き傾斜状に配置し、且つ左右往復動する苗載台7の上端のスタンド部8に苗ロール10を回転自在に配置し、この苗ロール10を巻き戻しつつ苗載台7の表面に沿わせて下端方向にすべり落として、当該苗載台7の下端にて回動するロータリ式苗移植機構9の一対の植付爪により一株に分割して圃場に植付けするものである。
【0016】
図3は短い幅寸法がほぼ28cm、長さがほぼ6m、厚さ6cm以下の不織布製の苗床シート14を敷いてロング苗マット1を形成するための育苗トレイ11を示し、該育苗トレイ11は、長手方向の中途部で分割可能な内トレイ12a,12bと、ラス網16等で底板を形成させた外トレイ13とからなり、内トレイ12a,12bには、前記各苗床シート14を4列平行状に敷くための区画板15を備えると共に、育苗トレイ11上方から散水等にて供給された養液(図示せず)を外トレイ13を介して外部に放出するための漏下口17が他方の内トレイ12bの端部に穿設されている。
【0017】
従って、育苗トレイ11内に敷いた苗床シート14の表面に、発芽前処理した籾を蒔いて図示しない発芽室にて所定の温度及び湿度の環境下で3〜4日放置して発芽させた後、緑化室(図示せず)に育苗トレイ11を移して、養液を散水機等にて苗床シート14に供給し、日光を与えながら所定の環境下で5〜7日放置して苗茎、苗葉を緑化させ、さらに、硬化室(図示せず)に育苗トレイ11を移して、養液を散水機等にて苗床シート14に供給し、日光を与えながら5〜7日放置して苗茎、苗葉を硬化させる。なお、前記各養液は夫々の室にて独自に循環させて使用する。
【0018】
このようにして苗18が所定の背丈に育ったロング苗マット1を、巻取り装置20にてロール状に巻き取り、苗ロール10を形成する。この場合、本発明では、巻取り装置20をその巻取リール35の回転数を一定とするか、もしくはロール状に巻き取るときの苗ロール10周速度を一定となるように設計する一方、巻取り装置20へのロング苗マット1の搬送経路を、水路とし、この水路にロング苗マット1を浮かべて支持させながら巻き取る。もしくは巻取り装置に向かって下向き傾斜状の搬送手段を介して搬送するものである。
【0019】
なお、予め、巻取り装置20に搬送される前に、姿勢矯正手段(図示しない)にて、ロング苗マット1の苗18の苗茎が当該ロング苗マット1の長手方向に沿って倒れ姿勢を保持するように処理する。このように、ロング苗マット1の長手方向に沿って苗茎が倒れる
ように矯正させた後、当該ロング苗マット1の始端を巻取り装置20の巻取リール35に装着して巻取るとき、苗18の苗茎が巻き取る方向に沿うように並んで倒れているので、当該苗茎が巻取り時に折れる等の不都合が発生せず、良好な苗ロール10を形成することができるのである。
【0020】
図4〜図6は、巻取り装置20の参考例であり、苗ロール10の円周速度が一定となるように構成した実施例であって、左右一対のブラケット21,21(図6で片方のみ示す)に一対の支持ローラ22,23と、アイドラローラ24とをその間隔が広狭できるように装着し、この3つのローラにゴム製等の無端帯25を巻掛ける。この場合、図6に示すように、一つの位置固定されたローラ22に対して、他方の可動の支持ローラ23の支軸23aがほぼ水平方向に移動可能となるように水平案内溝孔26を、アイドラローラ24の支軸24aがほぼ垂直方向に移動可能となるように垂直案内溝孔27をそれぞれブラケット21に穿設し、アイドラローラ24の支軸24aに一端を係合したばね28により、当該アイドラローラ24が両支持ローラ22,23から離れる方向に付勢されている。
【0021】
位置固定された支持ローラ22の支軸22aはスタンド29に回転自在にのみ軸支されており、駆動モータ33及び減速機構34からの動力を、チェンスプロケット30,31、チェン32を介して支持ローラ22に伝達する。なお、前記支持ローラ22の左右両側から斜め上向きに突出する左右一対の支持アーム36の斜め上向き開放溝36aに巻取リール35の左右両端部を回転自在、且つ着脱自在に被嵌する。
【0022】
このように構成すれば、図4(a)に示すように、無端帯25を一定周速度で矢印(図4(a)の反時計方向)に回転させると、苗ロール10の中心軸である巻取リール35の両端は左右一対の支持アーム36の斜め上向き開放溝36aに回転及び上下動のみ自在に支持されているから、無端帯25の回転により下面が接触している苗ロール10が図4(a)の左方向に移行するのを阻止できると共に、苗ロール10の直径の変動に応じて巻取リール35の両端は斜め上向き開放溝36aに沿って移動する。
【0023】
そして、苗ロール10の直径が小さい場合には、その自重が少ないので、バネ28力にてアイドラローラ24を下向きに付勢し、位置固定されたローラ20に対して接離可能な他方のローラ23との間隔を小さくする。苗ロール10の直径が大きくなる(自重が重くなる)に従って、バネ28が伸びて、ローラ22,23間の間隔が広がる。
【0024】
このように構成すると、苗ロール10の直径が小さい(巻き始め)の状態では、苗ロール10の円周の長い範囲で無端帯25に接触し、周速度一定での巻取り作業を確実にする一方、苗ロール10の直径が大きくなると、一対のローラ22,23間隔を広げて無端帯25による苗ロール10の支持及び巻取り作業を安定させることができるのである。また、無端帯25の外周上面が、ロング苗マット1の搬送経路37の高さとほぼ同じ高さ位置に設定しておけば、ロング苗マット1の始端が巻取リール35の外周に仮装着されて巻取り始める状態(図4(a)参照)から巻き終わりの状態(図4(b)参照)まで、苗ロール10の外周面下端と搬送経路37とをほぼ同じ高さに常時保持できるから、苗ロール10の形成作業が安定するのである。そして、苗ロール10が形成されれば、巻取リール35の箇所を支持アーム36の開放溝36aから上方に抜き出せば、簡単に苗ロール10を取り出すことができる。
【0025】
なお、無端帯25の幅寸法はロング苗マット1の幅寸法より若干広くすることが好ましい。また、無端帯25を巻掛け支持する一対の支持ローラ22,23の間隔が固定的なものであっても良い。
【0026】
図7、図8(a)及び図8(b)は巻取り装置20の第1実施形態を示し、上下一対の支持ローラ40,41とに巻き掛けたゴム製等の可撓性を有する無端帯43の上下中途部内径側にアイドラーローラ42を位置固定的に配置し、下の支持ローラ40及びアイドラーローラ42の支軸間を連結する下アーム44と、上の支持ローラ41及びアイドラーローラ42の支軸間を連結する上アーム45とを、側面視L字状に屈曲可能に連結し、且つ上下アーム45,44の挟角が常時狭くなる方向にバネ46にて連結する。下支持ローラ40の軸40aに固定したチェンスプロケット47と、駆動モータ33及び減速機構34のチェンスプロケット48とに巻掛けたチェン49を介して駆動モータ33からの動力を、下支持ローラ40に伝達する。
【0027】
なお、下支持ローラ40を位置固定的とし、他のアイドラローラ42と上支持ローラ41とが位置変更可能となるように構成し、下支持ローラ33のほぼ上外周面に巻掛けた無端帯43の高さ位置がロング苗マット1の搬送経路50の高さ位置とほぼ一致するように設定しても良い。
【0028】
この構成によれば、苗ロール10の巻き始めの状態(図8(a)参照)では、巻取リール35の大部分に無端帯43の外周面が当接し、下支持ローラ40上面と搬送経路50との高さ位置がほぼ同じであることと相俟って、円滑にロング苗マット1の始端が無端帯43の外周面と巻取リール35の外周面との間に導入され、巻き込みすることができる。そして、苗ロール10の直径が大きくなるに従って、バネ46力に抗して、無端帯43の外周面の一部が苗ロール10の外周面の一部に当接するように、上下支持ローラ40,41及びアイドラローラ42の間隔が変移する。この場合、苗ロール10の円周面長さの半分以上を無端帯43の外周面にて囲んでおれば、苗ロール10を安定的に巻き取る作業が可能となる。そして、苗ロール10が形成されれば、上下支持ローラ40,41間の間隔を広げて取り出せば良い。
【0029】
また、前記実施形態及び参考例において、無端帯25,43の回転数を常時一定となるように構成すれば、動力機構及びその駆動制御が簡単となり、且つ苗ロール10の巻取り周速度が常時一定となるので、安定した苗ロール10形成を実行することができる。
【0030】
なお、巻取り装置20へロング苗マット1を搬送する搬送経路を、上向きコ字状の搬送板に水を溜める、もしくは水を流し、その上にロング苗マット1を浮かべる構成としても良い。
【0031】
この構成によれば、巻取り装置20に向かって矢印A方向に搬送されるロング苗マット1は水の浮力で浮いており、ロング苗マット1の下面と搬送板表面とは水という摩擦力の少ないもので潤滑されるので、苗ロール10の周速度が一定の巻取り装置20での巻取り抵抗力がきわめて少なくなり、苗ロール10の巻き径が大きくなるにつれての巻き締め作用が生じず、巻取り装置20にて苗ロール10に仕上げるという作業を迅速に実行できるから、作業効率を向上させることができる。
【0032】
なお、無端帯25、43の回転速度を苗ロール10の直径が大きくなるに従って減速させるように制御しても良い。
【0033】
図9は巻取り装置20の他の参考例を示し、一対の支持ローラ51,52の間隔を固定し、または広狭調節可能に配置し、両支持ローラ51,52を同一方向(図9の矢印方向)に同一周速度にて回転駆動するよう構成する。そのため、各支持ローラ51,52の軸51a,52aに固定したチェンスプロケット53,54とアイドラ55とにチェン56を巻掛けて図示しない減速機構付き駆動モータにて駆動するものであり、ロング苗マット1の始端を巻き付けた巻取リール35を前記一対の支持ローラ51,52の周面に載置すると共に、前記参考例と同じく巻取リール35の両端を左右一対の支持アーム36の斜め上向き開放溝36aに回転及び上下動のみ自在に支持させると、両支持ローラ52,52の回転駆動に従って、苗ロール10が形成されるのである。
【0034】
なお、前記一対の支持ローラ51,52の回転駆動に加えて、苗ロール10の外周の上側の一部分を回転駆動する無端帯(図示せず)にて当接させて苗ロール10を回転させると、当該苗ロール10への回転力の付与が確実となると共に、苗ロール10の回転位置も安定するという効果を奏する。
【0035】
また、ロング苗マット1をロール状に巻き込む側に向かって苗18の苗茎先端が倒れるように姿勢矯正した場合には、田植機の苗載台7上端に配置した苗ロール10からロング苗マット1を巻き戻す状態では苗18の根元側が、苗載台の下端に先に到達するので植付爪にて1株ごとに分割して圃場に植付けするときの苗姿勢が良好である。
【0036】
従って、前記と逆に、ロング苗マット1をロール状に巻き込む側と反対側に向かって苗の茎先端が倒れるように姿勢矯正した場合には、一旦巻き付けた苗ロール10の外周端が巻取リールの内径側になように再度別の巻取り装置にて巻き取るようにしても良いし、田植機の苗載台7上端に配置した苗ロール10からロング苗マット1を巻き戻したときに、その苗18が苗床シート14からほぼ直立状に立つように、苗茎を引き起こす装置を設けることが好ましい。
【0037】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明のロング苗マットの巻取り装置は、不織布等からなる長い帯状の苗床シートに稲や野菜等の植物の種子を育苗させた苗茎を、予め苗床シートの長手方向の前方もしくは後方に倒れ付勢したロング苗マットを巻き取って苗ロールに形成するための巻取り装置において、可撓性の無端帯を、上下一対の支持ローラと、その上下間に配置される1つのアイドラーローラとに側面視略L字状に巻回させて回転駆動させるように構成し、前記無端帯の外周面にて苗ロールの円周長さのうち少なくとも半周を抱え込むように、前記一対の支持ローラの上下間の距離を可変となるように構成 し、且つロング苗マットの苗ロールへの導入高さをほぼ一定に保持するように前記下支持ローラの配置位置を設定したものである。
【0038】
従って、巻取り装置に向かって搬送されるロング苗マットの高さ位置を変化させないで、且つ無端帯の外周面との接触摩擦力を利用して簡単に苗ロールを形成するという巻取り操作を実行できる。
【0039】
【0040】
【0041】
さらに、請求項1に記載の発明によれば、可撓性の無端帯を、上下一対の支持ローラと、その上下間に配置される1つのアイドラーローラとに側面視略L字状に巻回させて回転駆動させるように構成し、前記無端帯の外周面にて苗ロールの円周長さのうち少なくとも半周を抱え込むように、前記一対の支持ローラの上下間の距離を可変に構成したものであるから、巻取リール部分を支持する必要がなく、巻取り装置の構造が至極簡単になる。
【0042】
【0043】
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】 田植機の側面図である。
【図2】 田植機の平面図である。
【図3】 育苗トレイの斜視図である。
【図4】 (a)は巻取り装置の参考例における巻き始めの状態を示す側面図、(b)は巻き終わりの状態を示す側面図である。
【図5】 図4のV−V線矢視断面図である。
【図6】 巻取り装置の要部側面図である。
【図7】 巻取り装置の第1実施形態における要部斜視図である。
【図8】 (a)は巻取り装置の第1実施形態における巻き始めの状態を示す側面図、(b)は巻き終わりの状態を示す側面図である。
【図9】 巻取り装置の他の参考例における要部側面図である。
【符号の説明】
1 ロング苗マット
10 苗ロール
14 苗床シート
20 巻取り装置
22,23,40,41,51,52 支持ローラ
24,42 アイドラローラ
25,43 無端帯
28,46 バネ
35 巻取リール
36 支持アーム
36a 上方開放溝

Claims (2)

  1. 不織布等からなる長い帯状の苗床シートに稲や野菜等の植物の種子を育苗させた苗茎を、予め苗床シートの長手方向の前方もしくは後方に倒れ付勢したロング苗マットを巻き取って苗ロールに形成するための巻取り装置において、
    可撓性の無端帯を、上下一対の支持ローラと、その上下間に配置される1つのアイドラーローラとに側面視略L字状に巻回させて回転駆動させるように構成し、
    前記無端帯の外周面にて苗ロールの円周長さのうち少なくとも半周を抱え込むように、前記一対の支持ローラの上下間の距離を可変となるように構成し、
    且つロング苗マットの苗ロールへの導入高さをほぼ一定に保持するように前記下支持ローラの配置位置を設定したことを特徴とするロング苗マットの巻取り装置。
  2. 前記上支持ローラ及び前記アイドラーローラの支軸を支持する一方の支持アームと、前記下支持ローラ及び前記アイドラーローラの支軸を支持する他方の支持アームとを、前記アイドラーローラの支軸部を中心にして側面視L字状に屈曲可能に連結し、
    前記無端帯の外周面側にて苗ロールを抱え込むように、前記一対の支持アームをバネ付勢したことを特徴とする請求項1に記載のロング苗マットの巻取り装置。
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